JP3233135U - 消火設備用管継手 - Google Patents

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久誉 大越
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Abstract

【課題】消火設備配管の施工作業において作業者の負荷を軽減するとともに作業時間が短縮できる消火設備管継手を提供する。【解決手段】筒状であり、端部に消火設備配管との接続部を有する本体1と、本体の側面に設置された分岐管2と、分岐管の端部内周に設置された牝ネジ5と、牝ネジよりも奥に配置されたシール部6とから成り、牝ネジの内周径に対してシール部の内周径が小径であり、牝ネジが設置された分岐管の端部の肉厚をシール部が設置された箇所の肉厚よりも薄くする。【選択図】図1

Description

本考案は、消火設備用の管継手の接続構造に関するものである。
スプリンクラー設備はビルやショッピングセンター等に設置されており、火災を消すための水を貯蔵する貯水槽と、水を散布するスプリンクラーヘッド、貯水槽とスプリンクラーヘッドを接続する消火設備配管、貯水槽の水をスプリンクラーヘッドへ送水するためのポンプ等の設備から構成されている。消火設備配管の内部には加圧された水が充填されている。
スプリンクラーヘッドは主に天井面や、倉庫等の天井が無い建物では屋根の直下等の高い位置に設置される。そのため貯水槽からスプリンクラーヘッドに水を送る消火設備配管は室内の高い位置に敷設されるので、作業者は高所作業車に乗って高い位置に移動して、尚且つ上を向きながら配管部材を接続する作業を行う。ゆえに消火設備配管の施工は足元が不安定な高所での作業となっており作業者の負担が大きいものであった。
消火設備配管は、貯水槽へと続いている主配管を多口継手により分岐させ、金属製のフレキシブル配管や樹脂管等の可撓管を介してスプリンクラーヘッドと接続されている。可撓管と多口継手の接続部の口径サイズは16A〜25Aが主に用いられ、接続構造は管用テーパーネジ構造となっており、ネジ部にシールテープを巻いた後、所定のトルクをかけて螺合させることでネジ山の間にシールテープが食い込んでシール性が得られる。
しかしながら上記の作業について、作業に不慣れな者が行うと施工不良により漏れが生じてしまうことがある。漏れた箇所は作業のやり直しとなり作業効率が低下する要因となっていた。また上記の作業において、所定のトルクをかけて螺合させるために専用工具を用いる必要があった。より具体的に説明すると、専用工具として金属製のレンチやスパナが用いられており、この金属製の重い工具を使用して頭上に設置された多口継手へ可撓管を接続する作業は、作業者の負担が大きいものであった。
近年においては、ネジを用いない迅速管継手(例えば、特許文献1参照)を用いることで作業の効率化および作業者の負担を軽減することができる。しかしながら上記の継手を用いて、接合不良によって管が継手から外れてしまった場合には、大量の水が室内に放出されて水損被害が生じるおそれがある。ゆえに、前述のネジ接続構造を用いたほうが施工不良における水損リスクが少ないとの考え方もある。
特開2015−175494号公報
そこで本考案では、上記問題に鑑み、消火設備配管の施工作業において作業者の負荷を軽減するとともに作業時間が短縮できる消火設備管継手を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の消火設備用管継手を提供する。
すなわち、筒状であり、端部に消火設備配管との接続部を有する本体と、本体の側面に設置された分岐管と、分岐管の端部内周に設置された牝ネジと、牝ネジよりも奥に配置されたシール部とから成り、牝ネジの内周径に対してシール部の内周径が小径であり、牝ネジが設置された分岐管の端部の肉厚をシール部が設置された箇所の肉厚よりも薄くした消火設備用管継手である。
上記構造の消火設備用管継手は、分岐管の端側から牝ネジとシール部を順に設置することで、本体内部の流体をシール部により封じて牝ネジに流体が及ばない構造とした。これにより牝ネジが設置された箇所には流体の圧力が加わらない。また牝ネジは本体内部の流体と接触しないので、それによる腐食も発生せず牝ネジ部分を薄肉にすることができる。
さらに牝ネジを平行ネジで形成することで、従来のテーパーネジのように所定のトルクで締付ける作業が無くなり、レンチやスパナ等の工具を用いることなく接続作業を行うことができる。牝ネジを螺合する際には、分岐管の端面が牡ネジを備えた配管部材(以下、「牡配管部材」とする)の外周に設置された接触面に当接するまで螺入させる。これにより作業者は牡ネジと牝ネジが十分に螺合して締結状態にあり、止水部材がシール面に作用していることを認識できる。また、消火設備配管の接続箇所を確認する点検者においても、分岐管の端面と牡配管部材の接触面が接触しているか否かを確認することで牡ネジと牝ネジの締結状態および止水部材がシール面に作用していることを認識できる。
一方、牝ネジをテーパーネジで形成することも可能であり、このような構成にすることで汎用のテーパー牡ネジとも接続可能な構成にできる。
また、牡配管部材と分岐管との間の止水構造について、従来のシールテープによる止水ではなくOリング等の環状をした止水部材を用いることで安定した止水性能を得ることができる。また、従来のようなシールテープを巻く手間を省くことができる。さらに接続作業は従来からのネジ構造であるから接続の手順は従来と同じであり作業者が直感的に理解しやすい。
上記の止水部材としてOリングを使用する場合、Oリングを潰す際に生じる摩擦抵抗が、作業者の負荷となり作業効率低下の一つの要因となっている。上記の消火設備用管継手では、牡配管部材が分岐管の牝ネジと螺入する際の移動によって止水部材が潰れるので作業者の負荷が軽減される。また止水部材を複数設置する場合、サイズが異なる止水部材を設置することで止水部材を潰すために必要な移動量、つまりネジ長さを短くすることができる。
また、牝ネジと牡ネジの螺合を解除する際には止水部材がシール部から離れた状態のときでも牡ネジと牝ネジが螺合している構造としたことで、配管内部の流体が加圧された状
態であっても流体の圧力によって牡配管部材が脱管することを防止している。
さらに、分岐管の先端部外周には環状溝を有しており、環状溝の内側に牝ネジを設置した。環状溝には牡ネジと牝ネジが締結した後に装着できるインジケーターが設置可能である。インジケーターは分岐管の端面と牡配管部材が接触した状態のときに環状溝の位置に装着できるもので、インジケーターが装着された状態が牡ネジと牝ネジが問題なく接続されていることを示している。環状溝の内側には牝ネジが設置されているが、前述のように牝ネジには本体内部の流体が及ばないので環状溝により肉厚が薄くなっても止水性能に問題は生じない。
以上説明したように、本考案によれば消火設備配管の施工作業において作業者の負荷を軽減するとともに作業時間が短縮できる消火設備管継手を実現することができる。
第1実施形態の消火設備用管継手の斜視図。 図1の継手が設置された配管設置状態図。 図1の継手の正面図。 図3のX−X断面図。 図2の継手部分の詳細断面図。 (a)はインジケーターの外観図、(b)は(a)の矢印A方向から見た外観図。 第1実施形態のOリングの配置についての変形例。 第2実施形態の継手の斜視図。 図8の継手の断面図。 第3実施形態の継手の断面図。 第3実施形態の継手の変形例1の断面図。 第3実施形態の継手の変形例2の断面図。
第1実施形態(図1〜図7)
第1実施形態の消火設備用管継手T1(以下、継手T1とする)を図1に示す。また図1の継手T1を消火設備配管に接続した状態を図2に示す。
図1、図2に示すように継手T1の本体1は内部を流体が通過可能な筒状をしており、上端は給水配管Pとネジ構造により接続され下端は閉塞している。本体1の側面には複数の分岐管2が設置されており、フレキシブル配管Fの一端と接続されている。フレキシブル配管Fの他端側にはスプリンクラーヘッドSが設置されている。スプリンクラーヘッドSの下端は天井Cから室内側に突出して設置されている。給水配管Pおよびフレキシブル配管Fは天井Cに対して略平行に設置されている。フレキシブル配管Fは金属製の可撓管または樹脂管で構成される。
本体1の側面には複数の分岐管2が設置されており、分岐管2は本体の側面に2〜6箇所設けることができる。本実施形態では4箇所設置されている。分岐管2は筒状をした管路となっており、管路は本体1の内部と連通している。分岐管2の外周径は本体1の外周径よりも小さく、分岐管2は本体1の側面から放射方向に設置されている。
分岐管2の外周端には鍔部3が設置されており、鍔部3の端面は後述する鍔部34との
接触面となっている。鍔部3の近傍には環状溝4が刻設されている。環状溝4には後述のインジケーター40のリング41が挿通される。環状溝4の内周側には牝ネジ5が設置され、牝ネジ5よりもさらに奥側はシール部6となっており、後述のOリング35、36が配置される。シール部6の中間にはテーパー状の段44が設置されており、段44によってOリング36に傷が付くことを防止している。
上記の構成において、牝ネジ5の内周径に対してシール部6の内周径は小径となる。これにより後述する牡ネジ33の外径(山の径)がシール部6の内周径よりも大きいので、牡ネジ33のネジ山によりシール部6に傷が付くことがない。また、環状溝4によって牝ネジ5が設置された分岐管2の端部の肉厚がシール部の肉厚よりも薄くなるが、分岐管2の端側から牝ネジ5とシール部6を順に設置することで、牝ネジ5には本体1の内部の流体が及ばないので牝ネジ5が設置された箇所の肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、牝ネジ5および後述する牡ネジ33は平行ネジなので従来のテーパーネジのように所定のトルクで締付ける作業が無くなり、締付けに用いるスパナやパイプレンチ等の工具を用いることなく接続作業を行うことができる。牝ネジ5及び牡ネジ33のネジ形状として、メートルネジや管用平行ネジ、台形ネジ、鋸ネジ等を適用することができる。また、台形ネジや多条ネジ構造等を用いて、ネジが一回転するときの軸方向に移動する距離を2mm以上、より好ましくは2mm以上6mm以下にすると、着脱時のネジの回転数を少なくできる。さらにネジ構造に限らず、鉤溝構造を用いることもできる。
一般的に手や工具によりネジを回転する場合、一度の操作で90〜270°程度ネジを回転できる。作業に不慣れな者が、誤ってネジを緩める方向に回転させた時に止水部材における軸方向の幅(Oリング35、36の厚さ)よりも牡配管部材30の軸方向への移動距離が大きいと、止水部材がシール部6から外れて継手T1の内部の流体が漏れだす可能性がある。従って、ネジを90〜270°回転させた場合の軸方向の移動距離は止水部材の軸方向の幅よりも小さくするのが好ましい。
さらに後述する連結部32において、段44と対応する箇所には段差が形成されており、図5のように牝ネジ5と牡ネジ33が螺合した状態において連結部32に設置されたOリング35、36の間に設けられた段差が分岐管2の内部の段44に近接して配置されている。これにより、分岐管2の内部が負圧になった場合に連結部32の段差が段44に係止され、連結部32の負圧による移動を防止することが可能となる。
分岐管2に接続される牡配管部材30は、牡ネジ部材31と連結部32から構成される。図5に示すように牡ネジ部材31は中空状をしており、外周部の一端側には牝ネジ5と螺合可能な牡ネジ33が設置されている。他端側は把持部38となっており、外周断面形状が六角や八角をしている。牡ネジ33と把持部38の間には鍔部34が設置されており、牡ネジ33と牝ネジ5が螺合した状態で鍔部3、34の端面が接触する。鍔部34の外径は鍔部3の外径と等しい。また、鍔部34の外径は牡ネジ33や把持部38の外径よりも大きい。鍔部34の牡ネジ33側の端面は、鍔部3との接触面となっている。
牡ネジ部材31の内部には筒状をした連結部32が収容されている。連結部32の先端には、シール部材としてサイズが異なる2つのOリング35、36が設置されており、牡ネジ33と牝ネジ5の螺合によってシール面6に配置される。ネジ込みによりOリング35、36が潰れるので、ネジが無くストレートに連結部32をシール面6に押し込む場合と比較して摩擦抵抗が軽減される。
さらに、サイズの異なる複数のOリング35、36を設置したことで、Oリング35、
36を潰すために必要な移動量がOリング1個分の移動量で済み、牡ネジ33のネジ長さを抑えることができる。本実施形態ではOリング35、36が牡連結部32に設置されているが、図8に示すように分岐管2のシール面6と連結部32の外周面に各1個設置することも可能である。こうすることで段44を省くことができる。また、図8では分岐管2の内部が負圧になった際に連結部32の移動を防止するために、分岐管2の内部に連結部32の先端を係止可能な段9が設置されている。図中において段9はシール面6よりも奥に設置されている。
牡配管部材30を分岐管2から取外す際には、牡ネジ33と牝ネジ5の螺合が外れる前にOリング35、36がシール面6から離れて本体1の内部流体が抜け出るので、牡配管部材30が内部流体の圧力によって勢いよく脱管することを防止できる。
Oリング35、36が設置された側の端は牡ネジ部材31から突出して設置され、反対側の端はフレキシブル配管Fと接続している。フレキシブル配管Fとの接続部分37は牡ネジ部材31の内部に収容されているので、外力から保護されている。また、牡ネジ部材31の内周とフレキシブル配管Fの外周の間には隙間が形成されており、これがフレキシブル配管Fの可動域となっている。そのためフレキシブル配管Fに過剰な負荷が加わった場合でも可動域が制限されており接続部分37の破損を防止している。
また、牡配管部材30のフレキシブル配管Fが挿通された側の端は、フレキシブル配管Fの可動域を制限する当接面となっている。フレキシブル配管Fにおいて牡配管部材30に収容されている部分の長さは、フレキシブル配管Fの外径に対して0.5〜3倍となっており、特に1〜2倍とすることが望ましい。これにより牡配管部材30および連結部32の長さを抑えつつ、フレキシブル配管Fの過度な曲げ過ぎを防止することができる。
連結部32の他端側はフランジ39aとなっており、フランジ39aは牡ネジ部材31の内部に形成された段39bと係合可能である。フランジ39aの外周径は牡配管部材30のフレキシブル配管Fが挿通された側の内周径よりも小さく、連結部32は牡配管部材30に対して空回り可能である。段39bは牡配管部材22の牡ネジ21側の端面まで形成されている。段39bの内周径はフレキシブル配管Fが挿通された側の内周径よりも小さい。さらに段39bの内周と連結部32の外周の間には適度な隙間を有しており、牡配管部材30または連結部32のどちらか一方のみが中心軸まわりに回転可能に構成している。
図5に示すように、牡ネジ33と牝ネジ5が螺合した状態において、フランジ39aと段39bの端面との間には隙間が設けられている。この隙間によって牡ネジ33と牝ネジ5が螺合した状態でも連結部32のみが空回り可能となる。より具体的に説明すると、フランジ39aと段39bの端面が接触して隙間が無い状態だと、連結部32が回転する際に接触した部分が抵抗となり連結部32の回転を阻むおそれがあるが、隙間を設けることで連結部32がスムーズに回転可能となる。
また連結部32の中間部分の外周に刻設された環状溝の内部には止め輪39cが設置されており、止め輪39cが牡ネジ部材31の牡ネジ33の先端部を係止している。これらの構造によって連結部32が牡ネジ部材31から抜けることを防止しているとともに、連結部32に対して牡ネジ部材31が空回り可能に構成している。
牡配管部材30の牡ネジ33の先端内周には斜面39dが設けられている。斜面39dは止め輪39cの係止部となっており、牡ネジ33と牝ネジ5の接続後に配管内の流体圧力によって連結部32がフレキシブル配管F側に押圧された際に、斜面39dが止め輪39cを支持して連結部32の中心軸側に押圧する作用を有している。
図5は牡ネジ33と牝ネジ5が螺合した状態であり、この状態のときインジケーター40を鍔部3、34に係合させることができる。インジケーター40は円環の一部が欠如されたリング41が設置されており、2つのリング41、41の間に鍔部3、34の側面3aを押圧保持する保持部42が設置されている。
図6(a)に示すように、リング41の内縁はU字状となっており、リング41の先端43、43の内縁は略平行に形成され、リング41の内径は図3に示す環状溝4の直径d4以上となっている。先端43、43を略平行に形成したことで、環状溝4の直径d4よりも外径が小さい箇所にはインジケーター40が係留できない構成としている。
リング41、41の間隔は、図5に示すように鍔部3、34の対向する端面どうしが接触しているときの厚さtと略同じか、僅かに大きく形成されている。これにより作業者が牝ネジ5と牡ネジ33の螺合後、インジケーター40を鍔部3、34に装着する際に、リング41の先端43と鍔部3、34が干渉する場合はネジの締結が不十分であると認識できる。一方、牝ネジ5と牡ネジ33が締結状態にあるときに鍔部3、34の位置にインジケーター40を装着すると、リング41の先端43は環状溝4に挿通され本体1との干渉が避けられる。もう一方のリング41の先端43は鍔部34の側面に沿って把持部38に挿通される。
また保持部42はリング41の先端43から最も離れた位置に設置された保持部42aと、保持部42aと先端43の間に設置された2つの保持部42bが設置されている。保持部42bは鍔部3、34の側面3aを挟むように対向して設置されている。また保持部42bの先端43側は、先端43に対向した平面42cとなっている。図6(a)では3つの保持部(42a、42b、42b)によって二点鎖線で示す鍔部3、34の側面3aを押圧保持している。保持部42bの先端43側の端は、若干内側に湾曲しており、保持部42の内側に保持された鍔部3、34が外れることを阻止している。また、リング41、41は振動や外力によって保持部42が鍔部3、34の側面から位置ずれすることを防止している。
インジケーター40は鍔部3、34のみに接続可能に構成され、鍔部3、34の近傍にはインジケーター40の非装着部が設置されている。より具体的に説明すると、把持部38にインジケーター40を装着させる場合において、リング41の内径は鍔部34に隣接された把持部38の外径よりも大きいので保持部42aを下向きにするとインジケーター40を把持部38に装着することができない。保持部42aを上向きにした場合、インジケーター40を把持部38の上に載置して設置できる可能性はあるが、少しの振動でインジケーター40が脱落してしまうので、長期において安定した状態でインジケーター40を把持部に設置することはできない。フレキシブル配管Fにインジケーター40を載置させた場合も同様にインジケーター40が安定せずに脱落する。
一方、分岐管2の外周部にインジケーター40を装着させようとした場合には、分岐管2の外周部に設置された突出部7がインジケーター40の設置を阻む。より具体的に説明すると、突出部7は環状溝4に隣接されて設置されており、突出部7の外径はリング41の内径よりも大きい。このため突出部7にインジケーター40を取付けようとするとリング41の先端43と突出部7が干渉する。また突出部7の幅は、一対のリング41、41の間隔よりも広いのでリング41、41の間に突出部7を通過させることはできない。
さらに、リブ状の突出部8が分岐管2の外周上に複数設置され、突出部8は分岐管2の管路の中心軸(図示しない)に沿って直線状に設置されている。図1においてリブ状の突出部8が分岐管2から隣の分岐管2に渡って設置されている。同様に分岐管2から本体1
の上端側に向かってリブ状の突出部8が設置されている。図3に示すようにリブ状の突出部8は前述の突出部7の外周円に接する程度の高さを有しており、これにより突出部7と同様にリング41の先端43が突出部8と干渉してインジケーター40が装着できないようにしている。
このようにリング41と保持部42によりインジケーター40は鍔部3、34の位置にしか装着できず、尚且つ鍔部3、34が接触した状態のときに装着できるので、インジケーター40が装着されていることで牝ネジ5と牡ネジ33が締結状態にあり止水部材がシール面に作用していることが離れた場所からでも容易に判断することができる。
また、インジケーター40は鍔部3、34に装着された状態において、牡ネジ33と牝ネジ5の螺合状態を維持する機能を有する。具体的に説明すると、牡ネジ33を牝ネジ5から外すためには鍔部3、34が離れる方向に牡ネジ33を回転させなければならない。しかしながら、インジケーター40が鍔部3、34に装着されている状態ではリング41、41によって鍔部3、34が挟まれているので、牡ネジ33を回転させて牝ネジ5から外すことができない。従ってインジケーター40は牡ネジ33と牝ネジ5が外れる方向への回転を阻止している。
第2実施形態(図8〜図9)
続いて本考案の第2実施形態について説明する。図8および図9に示す第2実施形態に用いられるアダプター51は、筒状をしており、一端側には消火設備の給水配管Pとの接続部としてネジ構造51を有している。他端側52の内部構造は第1実施形態の分岐管2と略同じ構造となっている。尚、第1実施形態と構造が同じ箇所には同符号を付して詳細な説明は省略する。
アダプター50の他端側の外周部は前述の突出部7と同じ機能を備えており、他端側の外径はリング41の内径よりも大きいので、アダプター50の他端側にインジケーター40を装着できない構造になっている。また他端側52に形成された平面53はネジ構造51を給水配管Pに螺合させる際の把持部として用いられる。
アダプター50は、消火設備配管に用いられる一般的な分岐継手にネジ構造51を接続することで、第1実施形態と同様な機能を有する管継手を実現することができる。また、既存のスプリンクラー設備の給水配管に継手T2を設置して、牡配管部材30を備えたフレキシブル配管Fを接続することができる。
第3実施形態(図10〜図12)
続いて本考案の第3実施形態について説明する。図10に示す第3実施形態の消火設備用管継手T3はチー形状をしており、筒状をした本体60の側面の中間部分に分岐管61を有している。本体60の両端には市販の管継手や鋼管等と接続可能な管用ネジ62が設置されており、分岐管61の内部構造は第1実施形態の分岐管2と略同じ構造となっている。尚、第1実施形態と構造が同じ箇所には同符号を付して詳細な説明は省略する。
本体60の両端に設置された管用ネジ62、62は消火設備配管Pと接続されている。第3実施形態の継手構造は、防護区画が狭い部分にスプリンクラーヘッドを設置する場合に用いることができる。
さらに第3実施形態の継手構造の変形例1として、図11に示す継手T31は、本体60の両端を第1実施形態の分岐管2と同様の構成とし、分岐管61に管用ネジ62を設置して構成することも可能である。
さらに、これ以外に変形例2として図12に示す継手T32では、本体60の両端を第1実施形態の分岐管2と同様の構成とし、分岐管61を前述の牡配管接続部30の構成にすることができる。こうすることで既設の継手T1において、一つの分岐管2に継手T32の牡配管接続部30を接続させて、分岐管2を増設することができる。
本考案は上記に示した実施形態および変形例に限定されるものではなく、第1実施形態の継手T1において本体1の下端に別途、分岐管2や管用ネジ62を設置可能である。またチーやエルボ等の各種継手の管端の構造について、分岐管2や牡配管継手部30、管用ネジ等を適宜選択して構成することが可能である。
T1 消火設備用管継手
1、60 本体
2 分岐管
3、34 鍔部
4 環状溝
5 牝ネジ
30 牡配管続部
31 牡ネジ部材
32 連結部
33 牡ネジ
35、36 Oリング
40 インジケーター
41 リング
42(42a、42b) 保持部
43 リングの先端
50 アダプター
F フレキシブル管

Claims (18)

  1. 筒状であり、端部に消火設備配管との接続部を有する本体と、
    本体の側面に設置された分岐管と、
    分岐管の端部内周に設置された牝ネジと、
    牝ネジよりも奥に配置されたシール部とから成り、
    牝ネジの内周径に対してシール部の内周径が小径であり、
    牝ネジが設置された分岐管の端部の肉厚はシール部が設置された箇所の肉厚よりも薄いことを特徴とする消火設備用管継手。
  2. シール部に設けられる止水部材は環状であり、複数設置された止水部材のサイズが各々異なる請求項1記載の消火設備用管継手。
  3. シール部にはテーパー状の段が設けられている請求項2記載の消火設備用管継手。
  4. 止水部材がシール面に作用しているとき、分岐管の端面が牡配管部材の接触面と接触した状態となる請求項1〜請求項3何れか1項記載の消火設備用管継手。
  5. 分岐管の先端部外周に環状溝を有しており、環状溝の内側に牝ネジが設置されている請求項1〜請求項4何れか1項記載の消火設備用管継手。
  6. 牡配管部材に設置された牡ネジと前記牝ネジの締結後に環状溝へ挿通されるインジケーターを有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の消火設備用管継手。
  7. 分岐管は本体の側面から放射方向に設置されている請求項1〜請求項6何れか1項記載の消火設備用管継手。
  8. 前記分岐管の構造を有するアダプターを複数の接続口を備えた管継手に接続して構成した請求項1〜請求項7何れか1項記載の消火設備用管継手。
  9. 前記牝ネジおよび牡ネジは平行ネジである請求項1〜請求項8何れか1項記載の消火設備用管継手。
  10. 前記牝ネジおよび牡ネジはテーパーネジである請求項1〜請求項8何れか1項記載の消火設備用管継手。
  11. インジケーターは牡ネジと牝ネジが外れる方向への回転を阻止する請求項1〜請求項10何れか1項記載の消火設備用管継手。
  12. 分岐管の端面に設置された鍔部と牡配管部材に設置された鍔部は、牝ネジと牡ネジが螺合状態のときに互いの鍔部の端面が接触しており、鍔部の側面をインジケーターが押圧保持する請求項1〜請求項11何れか1項記載の消火設備用管継手。
  13. インジケーターには円環の一部が欠如されたリングが設置されており、鍔部に装着された状態のときリングが鍔部の側面に沿って分岐管の環状溝に挿通される請求項1〜請求項12何れか1項記載の消火設備用管継手。
  14. 分岐管の内部に連結部の先端と係合可能な段が設置されている請求項1〜請求項13何れか1項記載の消火設備用管継手。
  15. 筒状をした本体の端部に請求項1記載の分岐管構造を有しており、本体の側面に設置された分岐管に消火設備配管との接続部を有することを特徴とする消火設備用管継手。
  16. 前記消火設備配管との接続部は、請求項1記載の分岐管に接続可能な構造である請求項15記載の消火設備用管継手。
  17. 前記牝ネジおよび牡ネジは、ネジが一回転するときの軸方向に移動する距離が2mm以上である請求項1〜請求項16何れか1項記載の消火設備用管継手。
  18. 前記ネジを90〜270°回転させた場合の軸方向の移動距離は、止水部材の軸方向の幅よりも小さい請求項1〜請求項16何れか1項記載の消火設備用管継手。
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