JP2018183578A - 消火設備用管継手 - Google Patents

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久誉 大越
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Abstract

【課題】 金属製や樹脂製の可撓管と給水配管との接続口とを接続する管継手について小型化や軽量化を図り、且つ作業者の負担を軽減可能な消火設備用管継手を提供する。
【解決手段】 消火設備配管に設置された牝ネジ11と接続される牡ネジ21を備えた中空状の牡継手22と、一端側はスプリンクラーヘッドSと接続され他端側が牡継手22に挿通された可撓管Fとから成り、可撓管Fの他端側に直管部20を有しており、直管部20の先端は牡継手22から突き出た突出部2Aとなっており、突出部2Aにはシール部材42、43が設置され、牡継手22とシール部材42、43の間に止め輪25を設置した消火設備用管継手である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、消火設備用の管継手に関するものである。
スプリンクラー設備はビルやショッピングセンター等に設置されており、火災を消すための水を貯蔵する貯水槽と、水を散布するスプリンクラーヘッド、貯水槽とスプリンクラーヘッドを接続する消火設備配管、貯水槽の水をスプリンクラーヘッドへ送水するためのポンプ等の設備から構成されている。消火設備配管の内部には加圧された水が充填されている。
スプリンクラーヘッドは主に天井面や、倉庫等の天井が無い建物では屋根の直下等の高い位置に設置される。そのため貯水槽からスプリンクラーヘッドに水を送る消火設備配管は室内の高い位置に敷設されるので、作業者は高所作業車に乗って高い位置に移動して、尚且つ上を向きながら配管部材を接続する作業を行っている。ゆえに消火設備配管の施工は足元が不安定な高所での作業となっており作業者の負担が大きいものであった。
消火設備配管は、貯水槽へと続いている主配管を多口継手により分岐させ、金属製のフレキシブル配管や樹脂管等の可撓管を介してスプリンクラーヘッドと接続されている。可撓管と多口継手の接続部の口径サイズは16A〜25Aが主に用いられ、接続構造は管用テーパーネジ構造となっており、ネジ部にシールテープを巻いた後、所定のトルクをかけて螺合させることでネジ山の間にシールテープが食い込んでシール性が得られる。
しかしながら上記の作業について、作業に不慣れな者が行うと漏れが生じてしまうことがある。漏れた箇所は作業のやり直しとなり作業効率が低下する要因となっていた。また上記の作業において、所定のトルクをかけて螺合させるために専用工具を用いる必要があった。より具体的に説明すると、専用工具として金属製のレンチやスパナが用いられており、この金属製の重い工具を使用して頭上に設置された多口継手へ可撓管を接続する作業は、作業者の負担が大きいものであった。
図7に示す特許文献1には、エルボ継手30の開口部30aに、樹脂製の消火配水管3が融着用短管31と押輪33を介して接続する管継手の構成が開示されている。
特開2001−104507号公報
図7の管継手は、消火配水管3が融着用短管31の内部に挿通して接続され、さらに融着用短管31は押輪33の内部に挿通されている。押輪33の外周に刻設された牡ネジ32とエルボ継手30の開口部30aに設置された牝ネジ34を螺合させており、消火配水管3の外径に対して、開口部30aの内径が大径となっており、設置のために高さ方向のスペースを要するものであった。
また、押輪33の牡ネジ32をエルボ継手30の牝ネジに締付けることで融着用短管31の先端面をエルボ継手の座面に押圧する構造であり、融着用短管31の先端外径は牡ネジ32の外径と略同じとなっている。ネジの締付け後において融着用短管31は押輪33の先端とエルボ継手30の座面に挟持されるので融着用短管31は軸周りに回転できない。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、金属製や樹脂製の可撓管と給水配管との接続口とを接続する管継手について小型化や軽量化を図り、且つ作業者の負担を軽減可能な消火設備用管継手の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の消火設備用管継手を提供する。
すなわち、消火設備配管に設置された牝ネジと接続される牡ネジを備えた中空状の牡継手と、一端側はスプリンクラーヘッドと接続され他端側が牡継手に挿通された可撓管とから成り、可撓管の他端側に直管部を有しており、直管部の先端は牡継手から突き出た突出部となっており、突出部にはシール部材が設置され、牡継手とシール部材の間に止め輪を設置した消火設備用管継手である。
これによれば、可撓管と牡継手の間に設けた直管部により、可撓管に対して牡継手が軸まわりに空回りすることができる。さらに直管部の外径は牡継手の内径よりも小径であるので、牡ネジが給水配管側の牝ネジに螺合した状態においても直管部および可撓管が軸周りに回転可能となっている。
さらに、直管部の先端は牡継手から突き出た突出部となっており、突出部の側面にシール部材を設置したことで、牡継手の外径を小さく抑えることができる。具体的に説明すると、シール部材が牡継手の牡ネジよりも先端側に配置されており、これに対応して給水配管側の構造は、管端に牝ネジが設置され、牝ネジの奥にシール面が配置される。このようにシール部を側面に設けてネジ部と直列状に配置することで牡継手の外径を小さく抑えることができる。
また、直管部が牡継手から抜け出るのを防止するために牡継手とシール部材の間に止め輪を設置した。これにより直管部の突出部が牡継手から突き出た状態を維持できる。さらに、前述の図7に示す構成では消火配水管3側から押輪33を挿通させているが、本願では牡継手を直管部の先端側から挿通させた後に止め輪を設置する構成としたので、製造時または施工の際の手間を削減することができる。
牡継手の内側には段が設置されており、段よりも牡ネジ側の内周径を、可撓管が挿通された側の内周径よりも小さく構成した。さらに、牡継手の段と係合可能な蛇腹部を可撓管に設けた。あるいは、牡継手の段と係合可能なフランジ部を直管部または可撓管に直管部に設置した。これにより蛇腹部やフランジ部が牡継手の内側の段に係止されるので牡継手が可撓管側に移動することを防止できる。尚、可撓管は直管部と一端側の間に蛇腹部を有しており、可撓管の蛇腹部は直管部の外径よりも大径となっている。
上記のように牡継手の可撓管側への移動を防止する構成として、牡継手の外部に配置された可撓管の蛇腹部にストッパーを設置することができる。ストッパーはC字形状をしており、蛇腹部の凹部に内縁を係止させて設置可能である。ストッパーの外径は牡継手の内周径よりも大きく、牡継手の端面に係止可能となっている。
以上、説明したように、本発明によれば消火設備配管に接続される継手を小型・軽量化でき、さらに作業者の負担を軽減することができる。
消火設備配管の設置状態を示す図面。 第1実施形態の消火設備用管継手の断面図。 図2の接続前の断面図。 (a)はインジケーターの外観図。(b)は(a)の矢印A方向から見た外観図。 多口継手の外観図。 図2の牡継手の変形例の断面図。 従来の継手構造を示す外観図(一部断面)。 フレキシブル配管のスプリンクラーヘッド接続部の構造であり、(a)は牝ネジの奥に止水部材を設置した断面図。(b)は牝ネジの内側に止水部材を設置した断面図。
本発明の消火設備配管の接続構造を備えた多口継手Tとフレキシブル配管Fについて図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、多口継手Tの側面に設置された接続口10は金属製のフレキシブル配管Fと接続している。フレキシブル配管Fのもう一方の端にはスプリンクラーヘッドSが接続されている。多口継手Tの上端は給水配管Pと接続されており、給水配管Pは図示しないポンプや水源等の給水装置と接続されている。
スプリンクラーヘッドSは先端が天井板Cから室内側に露出して設置される。天井板Cは天井下地材5により支持されており、スプリンクラーヘッドSも金具6により天井下地材5に固定設置される。給水配管Pやフレキシブル配管Fの周囲および天井下地材5の上方には、図示しないがダクトや配線、照明機器が設置されている。
図1ではフレキシブル配管Fは引き伸ばした状態となっているが、スプリンクラーヘッドSを天井下地材5に固定設置する前の段階ではコイル状に巻かれている。フレキシブル配管Fは自在に屈曲可能な金属製の蛇腹管であるが、これに替えて樹脂管を用いることもできる。
図5に示す多口継手Tは、内部が空洞の管状であり、上端の接続口8は給水配管Pと接続され、多口継手Tの側面には接続口10が2〜6箇所設置される。本実施形態では接続口10は放射状に4箇所設置されている。本発明の牝継手22は接続口10に設置される。
図2および図3は多口継手Tとフレキシブル配管F(可撓管)との接続部分の拡大断面図である。多口継手Tの接続口10の内部には牝ネジ11が設置されている。接続口10の牝ネジ11よりも奥はシール面9となっており、後述するOリング42、43がシール面に配置される。Oリング42、43が配置されるシール面9には段差41が形成されている。図2、図3において、接続口10の段差41に対応する直管部20の外周位置に段44が形成されており、段44の近傍のストレート部にOリング42、43が設置されている。
多口継手Tの接続口10の外周の先端には鍔部46が形成されている。鍔部46に隣接して環状の溝51が設置されており、さらに溝51に隣接して突起52が設置されている(図5参照)。突起52は環状をしており、その外径は後述するリング48の内周径よりも大きく、リング48を嵌めることができない。またリブ状の突起53が多口継手Tの外周上に複数設置され、リブ状の突起53が突起52から隣の接続口10の突起52の間に設置されている。同様に接続口10から多口継手Tの上端の接続口8に向かってリブ状の突起53が設置されている。
フレキシブル配管Fの一端はスプリンクラーヘッドSと接続され、他端は筒状の直管部20と接続している。直管部20の外側には牡ネジ21を備えた牡継手22が設置されている。牡継手22は直管部20を介してフレキシブル配管Fと接続しており、牡継手22の内部に直管部20が収容されている。
図2、図3の牡継手22は中空状をしており、一端に牝ネジ11と螺合可能な牡ネジ21が螺刻されている。他端は把持部50となっており、把持部50の外周断面形状が六角や八角をしている。牡ネジ21と把持部50の間には鍔部47が設置されており、牡ネジ21と牝ネジ11が螺合した状態で鍔部47と接続口10の端に設置された鍔部46の端面が接触する。鍔部47の外径は鍔部46の外径と等しい。また、鍔部47の外径は牡ネジ21や把持部50の外径よりも大きい。鍔部47の牡ネジ21側の端面は、鍔部46との接触面となっている。
直管部20は、Oリング42、43が設置された側の端が牡継手22から突出して設置された突出部2Aとなっており、反対側の端はフレキシブル配管Fと接続している。直管部20とフレキシブル配管Fの接続部分39は牡継手22の内部に収容されており外力から保護されている
突出部2Aには段44が形成されており、段44の近傍にサイズが異なるOリング42、43が設置されている。段44より先端側の外周径は牡ネジ21の内側の直管部20の外周径よりも小径となっている。図2、図3に示すようにOリング42に対してOリング43は太さ及び外径が小さいものが用いられている。サイズが異なるOリング42、43を設置すると、Oリング42、43をシール面9に移動させるための移動量がOリング1個分の移動量で済むので、牡ネジ11と牝ネジ21のネジ長さを短くすることができる。
図2に示すように牝ネジ11と牡ネジ21が接続された状態において、段差41と段44は係合した状態となる。給水配管Pのメンテナンス等により、配管内部に充填されている水を除去する場合に真空引きをすることがある。このとき段差41と段44が係合しているので直管部20が負圧によって多口継手T側に移動することを防止できる。
フレキシブル配管Fは直管部20と溶接によって接合している。また、牡継手22の内周とフレキシブル配管Fの外周の間には隙間38が形成されており、これがフレキシブル配管Fの可動域(屈曲範囲)を制限している。そのため、多口継手Tと牡継手22を接続する前の段階や接続完了後の段階において、フレキシブル配管Fに過剰な捩じりや曲げ等の負荷が加わった場合でも可動域が制限されており接続部分39の破損を防止している。
また、牡継手22のフレキシブル配管Fが挿通された側の端は、フレキシブル配管Fの可動域を制限する当接面となっている。フレキシブル配管Fにおいて牡継手22に収容されている部分の長さは、フレキシブル配管Fの外径に対して0.5〜3倍となっており、特に1〜2倍とすることが望ましい。これにより牡継手22および直管部20の長さを抑えつつ、フレキシブル配管Fの過度な曲げ過ぎを防止することができる。
直管部20のフレキシブル配管Fと接続した側は外方に拡張したフランジ部20aとなっており、フランジ部20aは牡継手22の内側に設置された段22aの端面と係合可能である。フランジ部20aの外周径は牡継手22」フレキシブル配管Fが挿通された側の内周径よりも小さく、直管部20は牡継手22に対して空回り可能である。段22aは牡継手22の牡ネジ21側の端面まで形成されており、その内周径は牡継手22のフレキシブル配管Fが挿通された側の内周径よりも小さい。さらに段22aの内周と直管部20の外周の間には適度な隙間を有しており、牡継手22または直管部20のどちらか一方のみが中心軸まわりに回転可能に構成している。
図2に示すように、牡ネジ21と牝ネジ11が螺合した状態において、フランジ部20aと段22aの端面との間には隙間23が設けられている。この隙間23によって牡ネジ21と牝ネジ11が螺合した状態でも連結部20のみが空回り可能となる。より具体的に説明すると、フランジ部20aと段22aが接触して隙間23が無い状態だと、連結部20が回転する際に接触した部分が抵抗となり連結部20の回転を阻むおそれがあるが、隙間23を設けることで連結部20がスムーズに回転可能となる。
また直管部20の中間部分の外周に刻設された環状溝の内部には止め輪25が設置されており、止め輪25が牡ネジ21の先端に係止され、突出部2Aが牡継手22から露出するように直管部20を係止している。これらの構造によって直管部20が牡継手22から抜けることを防止しているとともに、直管部20に対して牡継手22が空回り可能に構成している。また牡ネジ21と牝ネジ11が締結された後において、直管部20が牡継手22に対して空回り可能となっている。仮に止め輪25が牡ネジ21の先端と多口継手Tの段19に挟まれて固定された状態でも、直管部20は止め輪25に対して空回りすることができる。
牡継手22の牡ネジ21の先端内周には斜面22bが設けられている。斜面22bは止め輪25が接触する係止部となっており、牡ネジ21と牝ネジ11の接続後に配管内の流体圧力によって直管部20がフレキシブル配管F側に押圧された際に、斜面22bが止め輪25を支持して直管部20の中心軸側に押圧する作用を有している。
図2〜図4に示すインジケーター45は、接続口10の先端に形成された鍔部46と牡継手22の外周面に設置された鍔部47を側面から囲むように取付けられている。インジケーター45はC字形状をした一対のリング48、48の間に鍔部46、47の側面を押圧保持する複数の保持部49が介在している。
リング48、48の間隔は、図2に示すように鍔部46、47の対向する端面どうしが接触した状態の厚さtと略同じになっている。これにより作業者が牝ネジ11と牡ネジ21を螺合してからインジケーター45を鍔部46、47に装着する際に、リング48、48の間に鍔部46、47が嵌らない場合はネジの締結が不十分であると認識できる。また鍔部46に隣接した溝51により、鍔部46、47の位置にインジケーター45を装着すると、リング48の先端48aは溝51を通過して接続口10の外周部との干渉が避けられる。
また保持部49はリング48の先端48a、48aの間である欠如部から最も離れた位置に設置された保持部49aと、保持部49aと先端48aの間に設置された2つの保持部49bが設置されている。保持部49bは鍔部46、47の側面を挟むように対向して設置されている。図4(a)では3つの保持部(49a、49b、49b)によって二点鎖線で示す鍔部46、47の側面を押圧保持している。保持部49bの先端48a側の端は、若干内側に湾曲しており、保持部49の内側に挿通された鍔部46、47が外れることを阻止している。
インジケーター45は下方から見えやすいように図8(a)のように保持部49aを下側にして鍔部46、47に装着される。これにより室内の高所に設置されたインジケーター45を点検者が床面から目視にて認識しやすくなる。
インジケーター45は鍔部46、47のみに接続可能に構成され、鍔部46、47の近傍にはインジケーター45の非装着部が設置されている。より具体的に説明すると、リングの内周径よりも小径な把持部50はインジケーター45の非装着部となっている。把持部50にインジケーター45を装着させる場合、リング48の内径は鍔部47に隣接された把持部50の外径よりも大きいので保持部49aを下向きにするとインジケーター45を把持部50に装着することができない。保持部49aを上向きにして把持部50の上に載置して設置できる可能性はあるが、少しの振動で脱落してしまい長期において安定した状態でインジケーター45を把持部50に設置することはできない。また先端48aが下向きに配置されるので点検者がインジケーターの向きが逆である事を認識しやすい。
あるいはインジケーター45の2つある保持部49bの一方を図4(a)に点線で示すように他方の保持部49bよりも大きくして重量を増やすと、把持部50に保持部49aを載置させたときに重い方の保持部49bが下方に移動してインジケーター45を把持部50から脱落させ、インジケーター45が保持部50に装着できないように構成できる。
一方、接続口10の外周部にインジケーター45を装着させようとした場合、接続口10の外周径はリング48の内周径よりも大きく、インジケーター45の非装着部となっており、無理に接続口10の外周部にインジケーター45を装着しようとすると、インジケーター45が破損するので装着することができない。
図5に示す多口継手Tでは、接続口10の外周部にインジケーター45の装着を阻む突起52が設置されている。突起52は溝51に隣接しており、突起52の外径はリング48の内周径よりも大きく、リング48を嵌めることができない。またリブ状の突起53もリング48が溝51以外の場所に取付できないように配置されている。
上記よりインジケーター45は鍔部46、47の位置にしか装着できず、尚且つ鍔部46、47が接触した状態のときに装着できるので、インジケーター45が装着されていることで牝ネジ11と牡ネジ21が締結状態にあることが離れた場所からでも容易に判断することができる。
続いて、上記のフレキシブル配管Fを多口継手Tに接続する手順を説明する。
室内の上部に設置された給水配管Pと接続された多口継手Tは側面に複数の接続口10が設けられている。まず接続口10の内部に、牡継手22の突出部2Aを挿通させると、突出部2Aの先端が接続口10側のシール面9の内側に挿通される。この段階で牡ネジ21と牝ネジ11は螺合していない。
続いて牡継手22を回転させて牡ネジ21と牝ネジ11を螺合させる。すると突出部2Aは少しずつ接続口10の奥へ移動してOリング42、43とシール面9が接触する。このとき、牡継手22は直管部20に対して空回りするので牡ネジ21と牝ネジ11の螺合の際に直管部20は回転せず、Oリング42、43が螺合による回転で捻じれることを防止している。また、直管部20の他端側に接続されているフレキシブル配管Fもネジの螺合による回転によって捻じれることが無い。
さらに牡継手22を回転させると、直管部20が接続口10の奥に向かって移動してOリング42、43がシール面9と接して潰れる。ネジの螺合による直管部20の移動によってOリング42、43が潰れるため作業者の負担が軽減される。
またOリング42、43を接続口10と直管部20の各々に設置したことで、2つのOリング42、43を潰すために必要な直管部20の移動量がOリング1個を潰す移動量で済み、それにより牝ネジ11と牡ネジ21のネジ長さが短く構成されている。ネジ長さが短いことで牡継手22および接続口10の長さが短縮でき、さらに軽量化できるメリットがある。
牡ネジ21と牝ネジ11は平行ネジなので、接続口10の鍔部46が牡継手22の鍔部47に接触するまで牡継手22は回転可能である。牡ネジ21と牝ネジ11を締結させた後、インジケーター45を取り付ける。インジケーター45の一方のリング48の先端48a、48aを溝51に挿通して、一対のリング48の間に鍔部46、47を挟むように押し込むと、インジケーター45の保持部49が鍔部46、47の側面に係合される。
これにより多口継手Tとフレキシブル配管Fの接続は完了する。その後、フレキシブル配管Fの末端に接続されたスプリンクラーヘッドSを天井下地材5に固定した後、天井Cが設置される。
フレキシブル配管Fを多口継手Tから取外す手順は、先にインジケーター45を取外し、その後、牡継手22を回転させてネジを緩める。最後に直管部20を接続口10から引き抜くことで作業が完了する。
次に、上記の実施形態における牡継手22の変形例を図6(a)〜(c)を参照して説明する。
図6(a)は、直管部20をフレキシブル配管Fと一体に構成している。これにより牡継手22の小型・軽量化が図れる。この変形例ではフランジ部20aの代わりにフレキシブル配管Fの蛇腹部Jを利用しており、蛇腹部Jの外径が段22aの内周径よりも大きいので蛇腹部Jの外周部が段22aの端面に係止可能な構造となっている。またOリング42、43及び止め輪25を設置するための環状溝が形成されている。さらに牡ネジ21と牝ネジ22を螺合したとき、蛇腹部Jと段22aの端面との間には前述の隙間23を有する。
図6(b)は、上記の(a)と同様に直管部20とフレキシブル配管Fを一体に構成しているが、蛇腹部Jは牡継手22の外部に設置されており、牡継手20に収容された箇所のフレキシブル配管Fはストレート形状になっている。この変形例では段22aが除かれており牡継手22の把持部50の外周寸法を小さくすることができる。また、蛇腹部Jと牡継手22の端面との間には前述の隙間23が設置されている。
図6(c)は、先に説明した直管部20のフランジ部20aと段22aを除いており、代わりに牡継手22の外部のフレキシブル配管Fの蛇腹部Jにストッパー60を設置して構成している。ストッパー60は樹脂等の弾性変形可能な材質から構成される。ストッパー60はC字形状をしており、蛇腹部Jの凹部にストッパー60の内縁を係止させて設置している。ストッパー60の外径は牡継手22の内周径よりも大きく、牡継手22の端面にストッパー60が係止可能となっている。また、ストッパーと牡継手22の端面との間には前述の隙間23が設置されている。
上記において、多口継手Tとフレキシブル配管Fとの接続構造を実施形態として説明したが、これに限らず消火設備配管の他の接続部に適用することができる。例えば多口継手Tに換えてエルボやチー等の継手に適用することができる。また、エルボ継手の一方の接続口をテーパーネジとし、他方の接続口を上記に説明した接続口10(牝)と同様な構成にすることや、3つの接続口を有するチー継手のうち1箇所または2箇所をテーパーネジとし、残りの接続口を接続口10と同様な構成にすることができる。
前述の実施形態や変形例において、フレキシブル管FのスプリンクラーヘッドSが接続される側の端にはスプリンクラーヘッドの接続口が設けられている。図8(a)に示す接続口60は、スプリンクラーヘッドSの牡ネジ61(管用テーパーネジ)と螺合可能な牝ネジ62が設置されている。牝ネジ61の奥には止水部材が設置されており、牡ネジ61の端面67と接触されるリング状の止水部材63が設置されている。止水部材63は牝ネジ61の奥の環状溝64に埋め込まれており、その内径はスプリンクラーヘッドSのノズル65の最小径よりも大径となっている。
止水部材63の高さは環状溝64の高さと略同じである。止水部材63において牝ネジ62と隣接する下面と反対にある上面側は、段部66となっており、止水部材63が図中上方へ移動できないように構成されている。段部66は環状をしており、その内径は止水部材63の内径と略同じである。
止水部材63はスプリンクラーヘッドSの牡ネジ61を牝ネジ62にねじ込んだ際に、牡ネジ62の端面67と止水部材63の下面が接触する。さらに牡ネジ61をねじ込むと牡ネジ61の端面67は止水部材63に食い込み止水性が増す。
一方、図8(b)の接続口70は、牝ネジ62の内側に筒部71が設けられている。筒部71の上端側はフレキシブル配管Fと接続されており、下端側の外周径は牡ネジ61の内側に設けた空間72内径よりも僅かに小径となっている。筒部71の外周面にはリング状の止水部材73が複数設置されており、牡ネジ61を牝ネジ62へねじ込むと筒部71が空間72に挿通される。このとき止水部材73により、筒部71と空間71の内周面との隙間は止水部材73により密閉される。
上記のようにフレキシブル配管FのスプリンクラーヘッドSと接続される側において、スプリンクラーヘッドが接続される牝ネジ62の奥側に止水部材63(、73)を設置したことで、スプリンクラーヘッドSの牡ネジ61にシールテープを巻く作業やシール材を塗布する作業を省くことができる。さらにスプリンクラーヘッドSをフレキシブル配管Fの牝ネジ62にねじ込む際に、従来用いられていたレンチ等の工具を使用せず、手締めでねじ込んだ場合にも十分な止水性能が得られる。これにより作業時間・工程の削減や作業者の負担を軽減可能である。
F フレキシブル配管
T 多口継手
9 シール面
10 接続口
11 牝ネジ
20 直管部
2A 突出部
21 牡ネジ
22 牡継手
41 段差
42、43 Oリング(止水部材)
44 段
45 インジケーター
46、47 鍔部
48 リング
49 保持部
50 把持部
51 溝

Claims (14)

  1. 消火設備配管に設置された牝ネジと接続される牡ネジを備えた中空状の牡継手と、
    一端側はスプリンクラーヘッドと接続され他端側が牡継手に挿通された可撓管とから成り、
    可撓管の他端側に直管部を有しており、
    直管部の先端は牡継手から突き出た突出部となっており、
    突出部にはシール部材が設置され、
    牡継手とシール部材の間に止め輪を設置したことを特徴とする消火設備用管継手。
  2. 牡継手の内側には段が設置されており、段よりも牡ネジ側の内周径は、可撓管が挿通された側の内周径よりも小さい請求項1記載の消火設備用管継手。
  3. 牡継手の段と係合可能な蛇腹部を可撓管に設けた請求項1または請求項2記載の消火設備用管継手。
  4. 牡継手の段と係合可能なフランジ部を直管部または可撓管に設置した請求項1または請求項2記載の消火設備用管継手。
  5. 可撓管は、直管部と一端側の間に蛇腹部を有しており、蛇腹部の外径は直管部の外径よりも大径である請求項1〜請求項4何れか1項記載の消火設備用管継手。
  6. 牡ネジが給水配管側の牝ネジと接続した状態において、フランジ部と段の端面との間には隙間が設けられている請求項1〜請求項5何れか1項記載の消火設備用管継手。
  7. 牡継手の外部に配置された可撓管の蛇腹部には、ストッパーが設置されている請求項1〜請求項6何れか1項記載の消火設備用管継手。
  8. 牡ネジが給水配管側の牝ネジと接続した状態において、牡継手の可撓管が挿通された側の端とストッパーとの間には隙間が設けられている請求項7記載の消火設備用管継手。
  9. 牡ネジが給水配管側の牝ネジと接続した状態において、牡継手の可撓管が挿通された側の端と可撓管の蛇腹部との間には隙間が設けられている請求項1〜請求項8何れか1項記載の消火設備用管継手。
  10. 突出部には段が形成されており、段より先端側の外周径は牡ネジの内側の直管部の外周径よりも小径となっている請求項1〜請求項9何れか1項記載の消火設備用管継手。
  11. 牡継手には止め輪と接触する箇所に斜面が設置されている請求項1〜請求項10何れか1項記載の消火設備用管継手。
  12. 可撓管の一端側には、スプリンクラーヘッドが接続される牝ネジが設けられており、牝ネジの奥側に止水部材が設置されている請求項1〜11何れか1項記載の消火設備用管継手。
  13. 止水部材はスプリンクラーヘッドの牡ネジの端面と接触する請求項12記載の消火設備用管継手。
  14. 止水部材はスプリンクラーヘッドの牡ネジの内側に設けられた内周面と接触する請求項12記載の消火設備用管継手。
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