JP2019080774A - 消火栓弁と配管の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 消火栓格納箱内に消火栓弁を取り付ける際に、作業者の経験や熟練度に関係なく、消火栓弁を、そのホース接続口が所定の方向を向く状態で消火栓格納箱内の配管に簡単且つ容易に取り付けることができる。【解決手段】 消火栓格納箱1内に突設した配管3の端部に消火栓弁2を接続する消火栓弁2と配管3の接続構造であって、基端部に前記配管3の端部に形成した管用テーパー雄ねじ3a又は管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雌ねじ4a又は管用テーパー雄ねじが形成され、先端部が前記消火栓弁2の配管接続口7aに嵌合される筒状の弁固定金具4と、前記弁固定金具4と前記消火栓弁2の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとを相対回転不能に固定する止め具5と、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとの間に設けたシール材6と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、ホテルやデパート、オフィスビル、商業ビル、マンション、病院、学校、劇場、旅館、工場、倉庫、駅等の建物等に設置された消火設備に用いられ、消火設備の消火栓格納箱内に設置される消火栓弁と消火栓格納箱内に突設した配管の接続構造に関するものである。
一般に、火災発生時に人が使用する消火設備にあっては、消火設備の消火栓格納箱内に設置された消火栓弁に消防用ホースを接続し、その消防用ホースの先端部にノズルを接続して使用する。
前記消防用ホース20は、図12(A)〜(H)に示す如く、消火栓弁21に接続されて渦巻き状に巻き取った状態で消火栓格納箱22内に設置されているもの、丸めて配置されているもの、櫛状のホース掛け23に蛇行状に掛けたもの、或いは、近くの別の格納箱(図示省略)内に設置され、使用時に消火栓弁21に接続されるものがある。尚、図12において、24はホース収納器具、25はノズル、26は送水用の配管である。
また、前記消火栓弁21には、主として二つの形状のものがあり、図13(A)及び(B)に示す如く、何れも弁箱27、ボンネット28、弁棒29、パッキン30、弁体31及びハンドル32等を備えており、配管接続口33とホース接続口34とが90°の角度を成すアングル弁と、配管接続口33とホース接続口34とが一直線上にあるグローブ弁とがある。
上述した消火栓弁21を使用する消火設備は、大きく分けて二通りの使い方があり、主に初期消火活動に一般市民が使用する呼称25〜40の小口径の消火栓弁21を使用した屋内消火栓と呼ばれるものと、公設消防機関の消防隊員だけが使用できる呼称50〜64の大口径の消火栓弁21を使用した消防隊専用栓と呼ばれるものがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
前記屋内消火栓は、図14(A)〜(F)に示す如く、消防訓練を受けていない一般市民でも容易に使用できるように、予め消防用ホース20が消火栓弁21に接続された状態で消火栓格納箱22内に格納されており、消火栓弁21のホース接続口34は下に向けられている。尚、図14において、23はホース掛け、24はホース収納器具、25はノズル、26は配管である。
これに対して、前記消防隊専用栓は、概ね消防用ホース20を消火栓弁21に接続していないが、図15(A)〜(D)に示す如く、消火栓弁21のホース接続口34は消防用ホース20の接続が容易に行えるように必ず正面に向けられており、工事竣工時に受ける消防署の立会い検査の際に確認を受けなければならず、不適切な場合にはやり直しを指摘されるほど、重要な要素である。尚、図15において、22は消火栓格納箱、26は配管である。
このように、屋内消火栓や消防隊専用栓の設置においては、消火栓弁21のホース接続口34を決められた方向で取り付けることが求められている。
また、屋内消火栓等の消火栓格納箱22は、建築意匠の観点からできるだけ目立たないことが求められており、年々その寸法を小さくすることが求められている。
前記消火栓格納箱22内に取り付けられる消火栓弁21は、消火栓格納箱22付近まで配管26を延長しておき、消火栓格納箱22の設置後に配管26への接続作業が行われている。尚、配管26への接続には、管用テーパーねじが用いられ、その規格はJISによって定められている。
消火栓弁21の配管26への標準的な接続作業は、次のようにして行われている。
(1)建物内に敷設した立て管から分岐した配管26を設置しようとする消火栓格納箱 22に開口された配管用貫通穴の位置まで延長する。このとき、配管26の先端は、 消火栓格納箱22を設置した際に所定の長さが消火栓格納箱22の内部に突出するよ うに施工しておく。
(2)消火栓格納箱22の設置後に隠蔽される配管26部分の接続箇所からの漏水確認を 行うため、突き出した配管26の先端を閉塞した後に配管26内に水を充填し、配管 26の接続部分からの漏水を確認する。
(3)漏水があれば、その箇所特定し、補修作業を行う。
(4)消火栓格納箱22を所定の位置に取り付ける。
(5)消火栓弁21を消火栓格納箱22内に突出しておいた配管26の先端部にシール テープ(テフロン(登録商標)製のテープ)やシール剤を用いて取り付ける。
(6)消火栓弁21を閉じ、配管26内に再度水を充填し、消火栓弁21と配管26の接 続部分からの漏水を確認する。
(7)濾水があれば、消火栓弁21を取り外してシールテープやシール剤を新たに施した 後、消火栓弁21の配管26への取り付けを行う。
ところで、消火栓弁21を配管26に接続した際に、消火栓弁21のホース接続口34の位置(向き)を正しい位置に設定しないと、使用する際に消防用ホース20の種類によって屋内消火栓が十分な機能を発揮しないことになる。
前記消防用ホース20は、内部に水を通さなくても断面が常に円形を保持している保形ホースと、通常は平たく収納されて通水により水圧で円形に変化する平ホースの二種類がある。
保形ホースは、モノフィラメントと呼ばれる樹脂線を螺旋状に成形し、外部が繊維をホース状に織ったジャケットで覆われていると共に、内面が樹脂でコーティングされている構造ため、内部から水圧がかかっていない状況で最小曲げ半径以下で無理に方向を変えようとすると、容易に屈折してしまうことがある。
そのため、配管26に接続した消火栓弁21のホース接続口34が所定の位置を向いていない場合、例えば、図16(A)に示す如く、消火栓弁21のホース接続口34が消火栓格納箱22の側板側と反対方向を向いていると、消防用ホース20に保形ホースを使用した場合に、消火栓格納箱22内への収納時に保形ホースが容易に屈折してしまうことになる。
保形ホースが屈折した状態で放水すると、屈折部の通水面積が減少し、有効な消火活動に必要な水量を確保できなくなるだけでなく、ホース収納器具24を破損する恐れがあり、消防用ホース20の引き出しができなくなることにもなりかねない。
尚、消防用ホース20が保形ホースの場合には、消火栓格納箱22内に収納する際に屈折を確認することができるが、消防用ホース20が平ホースの場合には、収納している状態が偏平な形状であるため、図16(B)及び(C)に示す如く、通水しなければ屈折することが判り難く、見過ごされるケースが多い。
また、平ホースの場合には、通水時に屈折箇所が発見されても、消火栓格納箱22内部のような狭い空間では容易に伸長されることが難しく、水圧が高くなるほど、修正することが難しくなる。
消防隊専用栓の場合も同じように、消火栓弁21のホース接続口34が所定の方向を向いていなければ、有効な消火活動の妨げになってしまう。
前記消防隊専用栓において、消火栓弁21にアングル弁を使用している場合には、接続する配管26が消火栓格納箱22の側面から突き出されているため、消火栓弁21の配管26へのねじ込み作業によってホース接続口34の方向を調整しなければならず、屋内消火栓に比べて送水圧力と放水量が大きいため、ホース接続口34が上を向いてしまうと、図17(A)に示す如く、必ず消防用ホース20が屈折し、修正することが困難となる。
また、消防隊専用栓において、消火栓弁21にグローブ弁を使用している場合には、接続する配管26が消火栓格納箱22の背面から突き出されているため、ホース接続口34が必ず正面を向くので問題にならないが、図17(B)及び(C)に示す如く、消火栓弁21のハンドル32の位置がねじ込み作業によりその位置が変わるため、ハンドル32を操作し易い位置に調整しなければならないと言う別の問題が発生することになる。
更に、消火栓格納箱22内に消火栓弁21を取り付ける際に問題になるのは、消火栓弁21を取り付ける位置によっては消火栓弁21の部品を取り外さなければならないことがある。消火栓格納箱22は、消火設備によって内部に収納されている器具が異なり、それぞれの大きさもまちまちである。
消火設備のうち、屋内消火栓の種別には、1号消火栓や易操作性1号消火栓、2号消火栓、広範囲型2号消火栓があり、何れも収納される部品は、消防用ホース20、消火栓弁21、ホース収納器具24、ノズル25であるが、所定の放水量によりその寸法がそれぞれ異なっているので、各々の消火栓格納箱22の寸法も異なっている。
また、消火設備のうち、消防隊専用栓は、法令基準によって収納されている部品が異なるが、概ね消火栓弁21のみの場合と、屋内消火栓と同様に消防用ホース20、消火栓弁21、ノズル25が収納され、ホース収納器具24は消防用ホース20を丸めて収納するか、ホース掛け23に折り畳んで収納する二種類がある。
前記屋内消火栓や消防隊専用栓の消火栓格納箱22は、各種部品を収納し、なお且つこれらを効果的に使用できるようにそれぞれの配置を考慮して製作されているが、市場においては消火栓格納箱22をできるだけ小さくすることが求められている。
また、消火栓格納箱22内に設置される消火栓弁21にあっては、設置する高さが法令で決まっており、法令を順守してそれぞれの部品の配置を決定しているため、製造しているメーカーはどれも同じような配置になっている。
更に、消火栓弁21の取り付け位置は、消火栓格納箱22の背面側から配管26が突き出している「裏配管」と、消火栓格納箱22の側板から配管26が突き出している「横配管」の二種類に分類されている。
屋内消火栓の場合、消防用ホース20を接続して設置するため、消火栓弁21は何れもアングル弁を使用するが、消防隊専用栓では、消火栓弁21のホース接続口34を正面に向けて設置するため、裏配管ではグローブ弁、横配管ではアングル弁をそれぞれ使用している。
特に、問題になるのは消火栓弁21にアングル弁を使用している場合であり、取り付ける際のねじ込み作業において、図18(A)〜(D)に示す如く、消火栓弁21のホース接続口34が消火栓格納箱22の背面板や側板に干渉し、消火栓弁21を回せないことがある。
このような場合には、消火栓弁21のホース接続口34を弁箱27から予め外して配管26へのねじ込み作業を行い、配管26への取り付け後に弁箱27にホース接続口34を取り付ける方法で対処している。
しかし、消火栓弁21の弁箱27とホース接続口4の止水は、Oリングを使用していることが多く、取り付けの際に弁箱27やホース接続口34に形成したねじによってOリングに傷を付けたり、Oリングを切断したりすることがあり、また、ホース接続口34の締め付けが緩いと、通水時に漏水が発生することがある。
その結果、止水の有効性を確認するため、再度漏水検査を行っており、時間と費用がかかってしまうことになる。
更に、消火栓弁21の取り付け作業においては、消火栓弁21の取り付けの際に使用するパイプレンチや大型スパナ等の工具による問題も発生している。
例えば、消火栓弁21と消防用ホース20の止水は、消火栓弁21のホース接続口34の外周面と消防用ホース20の端部に取り付けた接続金具の内部に収納したU型パッキンとの接触により行っているが、取り付けの際に工具等によってホース接続口34の外周面に傷が付くと、止水性能が損なわれ、通水時に漏水が発生することがあるうえ、傷の状態によっては消防用ホース20の接続金具がホース接続口34に挿入できないこともある。
また、消火栓弁21の取り付け作業は、消火栓格納箱22内部での作業のため、大きな工具が入り難く、作業が困難なことから、作業者の熟練度や経験によって作業時間や施工精度が大きく左右されている。作業者によっては、独自の専用工具を作って対応したり、販売されている取り付け専用工具を使用しているが、消火栓弁21を回し過ぎた場合の調整は、もう一周回すか、或いは、消火栓弁21を取り外してシールテープ(テフロン(登録商標)製のテープ)で調整するようにしている。
更に、消火栓弁21を配管26側へしっかりと締め込むためにパイプレンチや大型スパナ等を使用しているため、取り付け作業中に消火栓格納箱22の内面に傷を付けて塗装が剥げることがあり、補修塗装等の処理を施さなければ、錆が発生する問題もある。
そのため、消火栓弁21の取り付け作業に際しては、消火栓格納箱22の内面を養生用のダンボール等で保護する等の準備が必要であった。
更に、消火設備にあっては、法令の規定により一部の地中埋設部以外は鋼管を使用することが義務付けられており、管の接続方法はねじによる締結が用いられている。このねじは、管用テーパーねじと言われる配管専用であり、雄ねじは先細りのテーパー形状に、また、雌ねじは奥に向って狭くなるテーパー形状にそれぞれ形成されている。勿論、継手や消火栓弁等のねじ部分も、管用テーパーねじに形成されている。
前記管用テーパーねじは、雄ねじと雌ねじがテーパー状に形成されているため、ねじは基準径の位置で理論上止まるが、更にねじ込むことでねじ山が食い込み、全体に密着することになる。そのため、他のねじに比べて密封性が良いことから、配管に用いられている。ここで、基準径とは、テーパーねじにおいて直径寸法を定めるための基準となる直径のことであり、また、基準径の位置とは、テーパーねじにおいて基準径を定めるための軸直角平面の位置である。
また、管用テーパーねじは、密封性を高めるため、ねじ部分にシールテープ(テフロン(登録商標)製のテープ)を巻いたり、或いは、液状のシール剤を塗布したりしている。
前記シールテープは、本来止水のために使用されるものであるが、巻き数によってねじ込み代の調整ができることから、使用するねじの状態(ねじの公差)や締め込む力の加減、ねじの止まり位置を考慮しながら作業者が巻き数を調整している。
更に、管用テーパーねじのねじ切りには、専用の工具を使用しているため、ある程度は一定の寸法で加工することは可能であるが、使用する継手等の雌ねじに合わせて調整されることがある。すなわち、雌ねじに合わせて雄ねじのねじ込み代を調整し、作業を容易にすることが行われており、雄ねじの許容差の範囲で基準径の位置を変えることによって行われている。雄ねじの基準径の位置を後に移動させると、基準より奥まで用意にねじ込むことができ、反対に雄ねじの基準径の位置を前に移動させると、基準より手前の位置でお互いの基準径が一致してしまうため、ねじの入り代が少なくなる。
そして、消火栓弁21のホース接続口34の位置を調整する際に注意することは、絶対にねじを緩める方向へ回してはならない。何故なら、一旦締め込んだねじを緩めると、圧縮されたシールテープやシール剤とねじの間に隙間ができ、漏水の原因になるからである。
また、消火栓弁21のホース接続口34の角度を調整する際に、目的の角度を超えた場合には更に1回転させなければならないが、ねじの余り代が少ない場合やシールテープの巻き数によっては所定の角度まで回転させることができないことがある。
このような場合には、消火栓弁21を配管26から取り外し、シールテープやシール剤を完全に除去してから再度ねじ込み作業を行う必要があり、甚だ面倒である。このとき、シールテープの巻き数やシール剤の塗布量でねじ込み代を調整するのであるが、どの程度にするのかは作業者の経験によって判断されている。
更に、消火栓弁21を配管26から取り外す際に新たな問題が発生することがある。すなわち、接続する配管26の奥にもエルボやチーズ等の継手35があり、この部分も管用テーパーねじで接続されているため、図19(A)〜(F)に示す如く、消火栓弁21を取り外す方向に回した際に消火栓弁21と配管26の接続箇所が回らずに継手35部分が回ってしまうことがある。
尚、継手35部分に接着性の高いシール剤を使用している場合に十分な乾燥時間をおけば、継手35部分が回ることはないが、短時間で連続作業を行う等、シール剤の乾燥時間が短いと、継手35部分が回り易くなり、シールテープを使用している場合には、接着性がないため、シール剤に比べて非常に回り易くなる。
継手35部分が緩んだことによる漏水が発生した場合、消火栓格納箱22が既に設置されているため、やり直すには消火栓格納箱22の取り外し作業を行わなければならず、余分な時間と費用が発生することになる。
このように、消火栓弁21と配管26の止水は、ねじの締め込み具合により左右されるため、漏水試験の結果、消火栓弁21と配管26の接続部分からの漏水があった場合、増し締めすることによってホース接続口34の位置が変わってしまうので、結局は上記のように消火栓弁21の取り外しを行って調整することになり、漏水検査を再度行わなければならなくなる。
実開平06−039028号公報 特開平10−015107号公報 特開2006−223447号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、消火栓格納箱内に消火栓弁を取り付ける際に、作業者の経験や熟練度に関係なく、消火栓弁を、そのホース接続口が所定の方向を向く状態で消火栓格納箱内の配管に簡単且つ容易に取り付けることができるようにした消火栓弁と配管の接続構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、消火栓格納箱内に突設した配管の端部に消火栓弁を接続する消火栓弁と配管の接続構造であって、基端部に前記配管の端部に形成した管用テーパー雄ねじ又は管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雌ねじ又は管用テーパー雄ねじが形成され、先端部が前記消火栓弁の配管接続口に嵌合される筒状の弁固定金具と、前記弁固定金具と前記消火栓弁の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具の先端部と前記消火栓弁の配管接続口とを相対回転不能に固定する止め具と、前記弁固定金具の先端部と前記消火栓弁の配管接続口との間に設けたシール材と、を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項2に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記消火栓弁の配管接続口の内周面に前記弁固定金具の先端部を嵌め込み、前記消火栓弁の配管接続口に配管接続口の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記弁固定金具の先端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことに特徴がある。
本発明の請求項3に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記消火栓弁の配管接続口の外周面に前記弁固定金具の先端部を嵌め込み、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記消火栓弁の配管接続口の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことに特徴がある。
本発明の請求項4に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項2に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記雌ねじ穴を、前記消火栓弁の配管接続口に配管接続口の軸線に直交する状態で且つ前記弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように配管接続口の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことに特徴がある。
本発明の請求項5に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項3に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記雌ねじ穴を、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記消火栓弁の複数の窪み部に合致し得るように弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことに特徴がある。
本発明の請求項6に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記シール材をOリングとし、前記消火栓弁の配管接続口又は前記弁固定金具の他端部の何れか一方に前記Oリングが嵌め込まれる環状のOリング溝を一つ又は複数形成したことに特徴がある。
本発明の請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、消火栓格納箱内に突設した配管の端部に消火栓弁を接続する消火栓弁と配管の接続構造であって、基端部に前記配管の端部に形成した管用テーパー雄ねじ又は管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雌ねじ又は管用テーパー雄ねじが形成された筒状の弁固定金具と、先端部に前記消火栓弁の配管接続口に形成した管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雄ねじが形成され、基端部が前記弁固定金具の先端部に嵌合される筒状の第2弁固定金具と、前記弁固定金具と前記第2弁固定金具の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具の先端部と前記第2弁固定金具の基端部とを相対回転不能に固定する止め具と、前記弁固定金具の先端部と前記第2弁固定金具の基端部との間に設けたシール材と、を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項8に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記弁固定金具の先端部の外周面に前記第2弁固定金具の基端部を嵌め込み、前記第2弁固定金具の基端部に第2弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記弁固定金具の先端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことに特徴がある。
本発明の請求項9に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記弁固定金具の先端部の内周面に前記第2弁固定金具の基端部を嵌め込み、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記第2弁固定金具の基端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことに特徴がある。
本発明の請求項10に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項8に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記雌ねじ穴を、前記第2弁固定金具の基端部に第2弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように第2弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことに特徴がある。
本発明の請求項11に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項9に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記雌ねじ穴を、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記第2弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことに特徴がある。
本発明の請求項12に記載の消火栓弁と配管の接続構造は、請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造において、前記シール材をOリングとし、前記弁固定金具の先端部又は第2弁固定金具の基端部の何れ一方に前記Oリングが嵌め込まれる環状のOリング溝を一つ又は複数形成したことに特徴がある。
本発明の請求項1〜6に係る消火栓弁と配管の接続構造は、消火栓格納箱内に突設した配管の端部に筒状の弁固定金具をねじ込み、弁固定金具の先端部である筒状嵌合部に円周方向に沿って形成した窪み部又は雌ねじ穴のうち、少なくとも何れか一つの窪み部又は雌ねじ穴が設置する消火栓弁のホース接続口と同じ方向を向くように弁固定金具を配管にねじ込み固定し、設置する消火栓弁のホース接続口と同じ方向を向く窪み部又は雌ねじ穴を目印にして消火栓弁のホース接続口の方向を定め、この状態で消火栓弁の配管接続口を弁固定金具の筒状嵌合部に嵌め込むと共に、消火栓弁の配管接続口に形成した複数の雌ねじ穴又は弁固定金具の筒状嵌合部に形成した複数の雌ねじ穴と弁固定金具の複数の窪み部又は消火栓弁の配管接続口に形成した複数の窪み部とをそれぞれ合致させ、消火栓弁の複数の雌ねじ穴又は弁固定金具の複数の雌ねじ穴に螺挿した止めねじ等から成る止め具を締め込み操作して止め具の先端部を弁固定金具の窪み部又は消火栓弁の窪み部に押し付け固定するようにしているため、消火栓格納箱内に消火栓弁を取り付ける際に、消火栓格納箱内の配管に消火栓弁のホース接続口が所定の方向を向く状態で簡単且つ容易に取り付けることができ、消火栓弁を配管に直接ねじ込むようにした従来のねじ接続構造のように、作業者の経験や熟練度による施工精度の差や施工時間の差が出なくなり、均一した精度の担保が可能になると共に、作業時間の大幅な短縮を図れる。
本発明の請求項7〜12に係る消火栓弁と給水管の接続構造は、請求項1〜6に係る消火栓弁と給水管の接続構造と同様の作用効果を奏することができる。
特に、本発明の請求項7〜12に係る消火栓弁と配管の接続構造は、配管の端部に接続される弁固定金具と消火栓弁の配管接続口との間に、先端部が消火栓弁の配管接続口に螺着されると共に、基端部が弁固定金具の先端部に嵌合固定される第2弁固定金具を介設しているため、図1や図5に示す消火栓弁のように、消火栓弁のホース接続口を加工する必要がなく、既存の消火栓弁を使用することができ、至極便利である。
本発明の第1の実施形態に係る消火栓弁と配管の接続構造を示す一部切欠き正面図である。 図1に示す接続構造を示し、消火栓弁と弁固定金具を分離した状態の一部切欠き正面図である。 図3の(A)は図2のa−a線断面図、図3の(B)は図2のb−b線断面図である。 弁固定金具を用いて消火栓弁を配管の端部に接続する工程を示し、(A)は配管の端部に弁固定金具をねじ込む状態の斜視図、(B)は配管の端部に弁固定金具をねじ込んだ状態の斜視図、(C)は弁固体金具に消火栓弁の配管接続口を嵌め込む状態の斜視図、(D)は弁固定金具に消火栓弁を止め具により固定する状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る消火栓弁と配管の接続構造を示す一部切欠き正面図である。 図5に示す接続構造を示し、消火栓弁と弁固定金具を分離した状態の一部切欠き正面図である。 図7の(A)は図6のc−c線断面図、図7の(B)は図6のd−d線断面図、図7の(C)は図6のe−e線矢視図である。 本発明の第3の実施形態に係る消火栓弁と配管の接続構造を示す一部切欠き正面図である。 図8に示す接続構造を示し、消火栓弁と弁固定金具と第2弁固定金具とを分離した状態の一部切欠き正面図である。 図10の(A)は図2のf−f線断面図、図10の(B)は図2のg−g線断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る消火栓弁と配管の接続構造を示す一部切欠き正面図である。 従来の消火設備を示し、(A)は保形ホースを巻いて収納した状態の屋内消火栓格納箱の扉を省略した正面図、(B)は屋内消火栓格納箱の概略横断面図、(C)は平ホースを巻置きした状態の消防隊専用栓格納箱の扉を省略した正面図、(D)は消防隊専用栓格納箱の概略横断面図、(E)は平ホースを掛けて収納した状態の消防隊専用栓格納箱の扉を省略した正面図、(F)は消防隊専用栓格納箱の概略横断面図、(G)はホースを別置きした消防隊専用栓格納箱の扉を省略した正面図、(H)は消防隊専用栓格納箱の概略横断面図である。 消火栓弁を示し、(A)はアングル弁型の消火栓弁の一部切欠き正面図、(B)はグローブ弁型の消火栓弁の一部切欠き正面図である。 従来の屋内消火栓を示し、(A)は保形ホースを用いた屋内消火栓格納箱の正面図、(B)は同じく屋内消火栓格納箱の一部省略概略縦断側面図、(C)は同じく屋内消火栓格納箱の一部省略概略横断面図、(D)は平ホースを用いた屋内消火栓格納箱の正面図、(E)は同じく屋内消火栓格納箱の一部省略概略縦断側面図、(F)は同じく屋内消火栓格納箱の一部省略概略横断面図である。 従来の消防隊専用栓を示し、(A)はグローブ弁型の消火栓弁を用いた消防隊専用栓格納箱の正面図、(B)は同じく消防隊専用栓格納箱の概略横断面図、(C)はアングル弁型の消火栓弁を用いた消防隊専用栓格納箱の正面図、(D)は同じく消防隊専用栓格納箱の概略横断面図である。 従来の屋内消火栓を示し、(A)は保形ホースが屈折した状態の屋内消火栓格納箱の扉を省略した正面図、(B)は平ホースが屈折した状態の屋内消火栓格納箱の正面図、(C)は平ホースが屈折した状態の屋内消火栓格納箱の概略横断図である。 従来の消防隊専用栓を示し、(A)は消防用ホースが屈折した状態の消防隊専用栓格納箱の縦断側面図、(B)は配管が背面側から突き出している消防隊専用栓格納箱の正面図、(C)は配管が背面側から突き出している消防隊専用栓格納箱の横断面図である。 従来のアングル弁型の消火栓弁の配管へのねじ込み作業時に消火栓弁が消火栓格納箱に干渉する状態を示し、(A)は消防隊専用栓格納箱の正面図、(B)は消防隊専用栓格納箱の縦断側面図、(C)は消火栓と消防隊専用栓を一緒に収納した消火栓格納箱の一部省略正面図、(D)は同じく消火栓格納箱の縦断側面図である。 従来の消火栓弁と配管の接続状態を示し、(A)は消防隊専用栓格納箱が壁の前面に露出している状態の消防隊専用栓格納箱の正面図、(B)は同じく消防隊専用栓格納箱の横断面図、(C)は消防隊専用栓格納箱が壁に埋め込まれている状態の消防隊専用栓格納箱の正面図、(D)は同じく消防隊専用栓格納箱の縦断側面図、(E)は屋内消火栓格納箱の扉を省略した正面図、(F)は屋内消火栓格納箱の縦断側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の第1の実施形態に係る消火栓弁と配管の接続構造を示し、前記消火栓弁と配管の接続構造は、屋内消火栓や消防隊専用栓等の消火設備に用いられており、消火設備の消火栓格納箱1内に設置される消火栓弁2と消火栓格納箱1内に突設した送水用の配管3の端部とを接続するものである。
即ち、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、図1〜図3に示す如く、基端部に配管3の端部外周面に形成した管用テーパー雄ねじ3aに螺着される管用テーパー雌ねじ4aが形成され、先端部が消火栓弁2の配管接続口7aに相対回転可能に嵌合される筒状の弁固定金具4と、前記弁固定金具4と前記消火栓弁2の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとを相対回転不能に固定する止めねじから成る止め具5と、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとの間に設けたOリングから成るシール材6と、を備えており、前記消火栓弁2の配管接続口7aの内周面に前記弁固定金具4の先端部を相対回転自在に嵌め込み、前記消火栓弁2の配管接続口7aに配管接続口7aの軸線φ1に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴7dを形成すると共に、前記雌ねじ穴7dに止めねじから成る止め具5を螺挿し、前記弁固定金具4の先端部の外周面に前記雌ねじ穴7dに合致して前記止め具5の先端部が入り込む円形の窪み部4dを円周方向に沿って任意のピッチで複数形成したものである。
前記消火栓弁2は、図1及び図2に示す如く、筒状の配管接続口7a及びホース接続口7bを有する弁箱7と、弁箱7に設けたボンネット8と、ボンネット8に回転自在且つ移動自在に支持された弁棒9と、弁棒9の先端部に設けられ、弁箱7に形成した弁座7cに当座又は弁座7cから離座するパッキン10を有する弁体11と、弁棒9の基端部に設けたハンドル12等を備えており、ホース接続口7bと配管接続口7aとが90°の角度を成すアングル弁に構成されている。
また、消火栓弁2の筒状の配管接続口7aには、図2及び図3(A)に示す如く、止め具5が着脱自在に螺挿される雌ねじ穴7dが配管接続口7aの円周方向に沿って任意のピッチで且つ配管接続口7aの軸線φ1に直交する姿勢で形成されている。この実施形態においては、前記雌ねじ穴7dは、筒状嵌合部に90°の間隔で四つ形成されており、配管接続口7aの軸線φ1を中心にして対向する二つの雌ねじ穴7dが消火栓弁2のホース接続口7bの軸線φ2に沿うようになっている。
更に、消火栓弁2の配管接続口7aの内周面には、図1に示す如く、シール材6であるOリングが嵌め込まれる環状のOリング溝7eが一つ形成されている。
前記配管3は、建物内に敷設した送水用の立て管(図示省略)から分岐されており、図1に示す如く、先端部が消火栓格納箱1に開口された配管用貫通穴1aから消火栓格納箱1内に突設されている。この配管3の先端部外周面には、管用テーパー雄ねじ3aが形成されている。
前記弁固定金具4は、金属材により筒状に形成されており、図1及び図2に示す如く、内周面に配管3の管用テーパー雄ねじ3aに着脱自在に螺着される管用テーパー雌ねじ4aを形成した筒状接続部4bと、筒状接続部4bに連設されて消火栓弁2の配管接続口7aの内周面に相対回転自在に嵌め込まれる筒状接続部4bよりも小径に形成された筒状嵌合部4cと、を備えている。前記筒状接続部4bは、弁固定金具4の基端部になっていると共に、前記筒状嵌合部4cは、弁固定金具4の先端部になっている。
また、弁固定金具4の基端部である筒状接続部4bの外周面は、図3(B)に示す如く、パイプレンチやスパナ等の工具(図示省略)により弁固定金具4の筒状接続部4bを配管3の端部にねじ込めるように多角形状に形成されている。この実施形態においては、弁固定金具4の筒状接続部4bの外周面は、略八角形状に形成されている。
更に、弁固定金具4の先端部である筒状嵌合部4cの外周面には、図2及び図3(B)に示す如く、消火栓弁2の配管接続口7aに形成した四つの雌ねじ穴7dに合致して雌ねじ穴7dに螺挿された止め具5の先端部が入り込む位置決め用及び回り止め用の円形の窪み部4dが円周方向に沿って任意のピッチで複数形成されている。この実施形態おいては、前記窪み部4dは、弁固定金具4の筒状嵌合部4cの外周面に45°の間隔で八つ形成されている。
前記止め具5は、消火栓弁2の配管接続口7aに形成した複数の雌ねじ穴7dの一部又は全てに着脱自在に螺挿されており、消火栓弁2の雌ねじ穴7dと弁固定金具4の窪み部4dが合致したときに、止め具5を窪み部4d側へねじ込んで止め具5の先端部を窪み部4dに圧入することによって、消火栓弁2の配管接続口7aと弁固定金具4の筒状嵌合部4cとを相対回転不能に固定することができる。この実施形態においては、止め具5には、六角穴付きの止めねじが四本用いられており、配管接続口7aの全ての雌ねじ穴7dに螺挿されている。
前記シール材6は、一本のOリングから成り、消火栓弁2の配管接続口7aの内周面に形成した環状のOリング溝7eに嵌め込まれている。このシール材6は、弁固定金具4の筒状嵌合部4cを消火栓弁2の配管接続口7aに嵌め込んだときに、弁固定金具4の筒状嵌合部4cの外周面に密接し、消火栓弁2の配管接続口7aの内周面と弁固定金具4の筒状嵌合部4cの外周面との間をシールするようになっている。
次に、上述した消火栓弁2と配管3の接続構造を用いて消火栓弁2と配管3を接続する場合について説明する。
先ず、消火設備の消火栓格納箱1内に突設した送水用の配管3の端部に、シールテープやシール剤(何れも図示省略)を介して弁固定金具4の筒状接続部4bをねじ込む(図4(A)及び(B)参照)。このとき、弁固定金具4の筒状嵌合部4cに形成した複数の窪み部4dの少なくとも何れか一つを、設置する消火栓弁2のホース接続口7bと同じ方向になるように向きを調整する。すなわち、弁固定金具4の筒状嵌合部4cに形成した対向する二つの窪み部4dの向きが上下方向を向くように、弁固定金具4を配管3の端部にねじ込む。
次に、設置する消火栓弁2のホース接続口7bと同じ向きになる弁固定金具4の窪み部4dの位置を目印にし、目印にした窪み部4dの向きと消火栓弁2のホース接続口7bの向きを合わせ、この状態で消火栓弁2の配管接続口7aの内周面を弁固定金具4の筒状嵌合部4cの外周面に嵌め込み、消火栓弁2の配管接続口7aに形成した複数の雌ねじ穴7dと弁固定金具4の筒状嵌合部4cに形成した複数の窪み部4dとを合致させる(図4(C)及び(D)参照)。
その後、消火栓弁2の配管接続口7aに形成した複数の雌ねじ穴7dにそれぞれ止め具5を螺挿し、各止め具5を締め込み操作して各止め具5の先端部を弁固定金具4の筒状嵌合部4cに形成した複数の窪み部4dに押し付け固定する。これにより、消火栓弁2は、弁固定金具4に対して回り止めされると共に、弁固定金具4から抜け止めされる。このとき、消火栓弁2の配管接続口7aと弁固定金具4の筒状嵌合部4cとの間は、シール材6により気密状にシールされる。尚、止め具5は、予め消火栓弁2の雌ねじ穴7dに螺挿しておいても良く、或いは、消火栓弁2の配管接続口7aを弁固定金具4の筒状嵌合部4cに嵌め込んだ後、消火栓弁2の雌ねじ穴7dに螺挿しても良い。
このように、上述した消火栓弁2と配管3の接続構造は、消火栓格納箱1内に突設した配管3の端部に筒状の弁固定金具4をねじ込み、弁固定金具4に形成した窪み部4dを目印にして消火栓弁2のホース接続口7bの方向を定め、この状態で消火栓弁2の配管接続口7aを弁固定金具4の筒状嵌合部4cに嵌め込み、消火栓弁2の配管接続口7aと弁固定金具4の筒状嵌合部4cとを止め具5で固定するようにしているため、消火栓格納箱1内に消火栓弁2を取り付ける際に、消火栓格納箱1内の配管3に消火栓弁2のホース接続口7bが所定の方向を向く状態で簡単且つ容易に取り付けることができ、消火栓弁2を配管3に直接ねじ込むようにした従来のねじ接続構造のように、作業者の経験や熟練度による施工精度の差や施工時間の差が出なくなり、均一した精度の担保が可能になると共に、作業時間の大幅な短縮を図れる。
その結果、前記消火栓弁2と配管3の接続構造を用いれば、消火栓弁2の取り付け時に消火栓弁2のホース接続口7bを所定の方向へ向けることができるので、保形ホースが屈折するのを防止することができ、また、平ホースのように通水しなければ確認できないものであっても、ホース接続口7bの向きを確認すれば良い。
また、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、弁固定金具4の筒状嵌合部4cに窪み部4dを円周方向に沿って任意のピッチで形成しているため、消火栓格納箱1を取り付ける前に窪み部4dの位置で消火栓弁2のホース接続口7bの位置を決めることができる。
更に、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、弁固定金具4が配管3にねじにより接続されているが、弁固定金具4の筒状嵌合部4cに窪み部4dを任意のピッチで形成しているため、消火栓格納箱1内に消火栓弁2を取り付ける際には、少なくとも何れか一つの窪み部4dが設置する消火栓弁2のホース接続口7bと同じ方向を向くようにするだけで良く、弁固定金具4を回転させるための角度が小さくて済み、従来に比べて容易に調整することができる。
しかも、漏水試験用のキャップ(図示省略)を用意することで、漏水試験を行うことができる。この際、漏水が発見されて弁固定金具4を配管3に増し締めするときにも、弁固定金具4を窪み部4dのピッチ分だけ回転させるだけで良く、消火栓弁2を取り外す作業を行わずに済む度合いが従来に比べて少なくなる。また、弁固定金具4を配管3に増し締めするときも、弁固定金具4をねじ込む方向のみで行うことにより、逆回しにより起こる問題を解消することができる。
更に、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、弁固定金具4と消火栓弁2の固定を止め具5により行っているため、消火栓弁2を弁固定金具4に取り付けるために必要な工具は、止め具5を回すための六角レンチ等の小さな工具で良く、スペースが非常に小さくて済み、パイプレンチや大型スパナ等の大型工具による消火栓格納箱1の傷を防止することができる。
更に、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、弁固定金具4に形成した窪み部4dに消火栓弁2の筒状嵌合部7aに螺挿した止め具5の先端部を入り込ませているため、消火栓弁2が弁固定金具4の軸線φ3を中心にして回転したり、或いは、消火栓弁2の筒状嵌合部7aが弁固定金具4から抜けたりするのを確実に防止することができる。
図5〜図7は本発明の第2の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造を示し、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、基端部に配管3の端部外周面に形成した管用テーパー雄ねじ3aに螺着される管用テーパー雌ねじ4aが形成され、先端部が消火栓弁2の配管接続口7aに相対回転可能に嵌合される筒状の弁固定金具4と、前記弁固定金具4と前記消火栓弁2の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとを相対回転不能に固定する止めねじから成る止め具5と、前記弁固定金具4の先端部と前記消火栓弁2の配管接続口7aとの間に設けたOリングから成るシール材6と、を備えており、前記消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に前記弁固定金具4の先端部を相対回転自在に嵌め込み、前記弁固定金具4の先端部に弁固定金具4の軸線φ3に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴4eを形成すると共に、前記雌ねじ穴4eに止めねじから成る止め具5を螺挿し、前記消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に前記雌ねじ穴4eに合致して前記止め具5の先端部が入り込む円形の窪み部7fを円周方向に沿って任意のピッチで複数形成したものである。
前記消火栓弁2は、図5及び図6に示す如く、筒状の配管接続口7a及びホース接続口7bを有する弁箱7と、弁箱7に設けたボンネット8と、ボンネット8に回転自在且つ移動自在に支持された弁棒9と、弁棒9の先端部に設けられ、弁箱7に形成した弁座7cに当座又は弁座7cから離座するパッキン10を有する弁体11と、弁棒9の基端部に設けたハンドル12等を備えており、ホース接続口7bと配管接続口7aとが90°の角度を成すアングル弁に構成されている。
また、消火栓弁2の筒状の配管接続口7aの外周面には、図6及び図7(A)に示す如く、止め具5の先端部が入り込む位置決め用及び回り止め用の窪み部7fが円周方向に沿って任意のピッチで複数形成されている。この実施形態おいては、前記窪み部7fは、消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に90°の間隔で四つ形成されており、配管接続口7aの軸線φ1を中心にして対向する二つの窪み部7fが消火栓弁2のホース接続口7bと同じ方向を向いている。
前記弁固定金具4は、金属材により筒状に形成されており、図5及び図6に示す如く、内周面に配管3の管用テーパー雄ねじ3aに着脱自在に螺着される管用テーパー雌ねじ4aを形成した筒状接続部4bと、筒状接続部4bに連設されて消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に相対回転自在に嵌め込まれる筒状接続部4bよりも厚肉の筒状嵌合部4cと、を備えている。前記筒状接続部4bは、弁固定金具4の基端部になっていると共に、前記筒状嵌合部4cは、弁固定金具4の先端部になっている。
また、弁固定金具4の基端部である筒状接続部4bの外周面は、図7(C)に示す如く、パイプレンチやスパナ等の工具(図示省略)により弁固定金具4の筒状接続部4bを配管3の端部にねじ込めるように多角形状に形成されている。この実施形態においては、弁固定金具4の筒状接続部4bの外周面が略八角形状に形成されている。
更に、弁固定金具4の先端部である筒状嵌合部4cには、図6及び図7(B)に示す如く、止め具5が螺挿される雌ねじ穴4eが筒状嵌合部4cの円周方向に沿って任意のピッチで且つ筒状嵌合部4cの軸線φ3に直交する姿勢で形成されている。この実施形態においては、前記雌ねじ穴4eは、筒状嵌合部4cに45°の間隔で八つ形成されており、消火栓弁2の配管接続口7aに形成した複数の窪み部7fに合致し得るようになっている。
加えて、弁固定金具4の筒状嵌合部4cの内周面には、図5に示す如く、シール材6であるOリングが嵌め込まれる環状のOリング溝4fと、弁固定金具4の筒状嵌合部4cを消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に嵌め込んだときに配管接続口7aの端面に当接して筒状嵌合部4cの差し込み深さを規制する環状のストッパー部4gとがそれぞれ形成されている。前記ストッパー部4gの形成位置は、弁固定金具4の筒状嵌合部4cを消火栓弁2の配管接続口7aに嵌合し、配管接続口7aの端面がストッパー部4gに当接したときに、筒状嵌合部4cの雌ねじ穴4eと配管接続口7aの窪み部7fとが軸線方向で丁度同じ位置になるように設定されている。
本発明の第2の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造は、第1の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造と同様の作用効果を奏することができる。
図8〜図10は本発明の第3の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造を示し、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、基端部に配管3の端部外周面に形成した管用テーパー雄ねじ3aに螺着される管用テーパー雌ねじ4aが形成された筒状の弁固定金具4と、先端部に消火栓弁2の配管接続口7aに形成した管用テーパー雌ねじ7gに螺着される管用テーパー雄ねじ3aが形成され、基端部が前記弁固定金具4の先端部に相対回転可能に嵌合される筒状の第2弁固定金具13と、前記弁固定金具4と前記第2弁固定金具13の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具4の先端部と前記第2弁固定金具13の基端部とを相対回転不能に固定する止めねじから成る止め具5と、前記弁固定金具4の先端部と前記第2弁固定金具13の基端部との間に設けたOリングから成るシール材6と、を備えており、前記弁固定金具4の先端部の外周面に前記第2弁固定金具13の基端部を相対回転自在に嵌め込み、前記第2弁固定金具13の基端部に第2弁固定金具13の軸線φ4に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴13dを形成すると共に、前記雌ねじ穴13dに止めねじから成る止め具5を螺挿し、前記弁固定金具4の先端部の外周面に前記雌ねじ穴13dに合致して前記止め具5の先端部が入り込む円形の窪み部4dを円周方向に沿って任意のピッチで複数形成したものである。
前記消火栓弁2は、図8及び図9に示す如く、筒状のホース接続口7b及び配管3接続口を有する弁箱7と、弁箱7に設けたボンネット8と、ボンネット8に回転自在且つ移動自在に支持された弁棒9と、弁棒9の先端部に設けられ、弁箱7に形成した弁座7cに当座又は弁座7cから離座するパッキン10を有する弁体11と、弁棒9の基端部に設けたハンドル12等を備えており、配管接続口7aの内周面には、管用テーパー雌ねじ7gが形成されている。この消火栓弁2は、従来公知のものと同様構造に構成されている。
前記弁固定金具4は、上記第1の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造に用いた弁固定金具4と同様構造に形成されており、同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、ここでは詳細な説明を省略する。
前記第2弁固定金具13は、金属材により筒状に形成されており、図8及び図9に示す如く、外周面に消火栓弁2の配管接続口7aの内周面に形成した管用テーパー雌ねじ7gに着脱自在に螺着される管用テーパー雄ねじ13aを形成した筒状接続部13bと、筒状接続部13bに連設されて弁固定金具4の筒状嵌合部4cの外周面に相対回転自在に嵌め込まれる筒状接続部4cよりも大径に形成された筒状嵌合部13cと、を備えている。前記筒状接続部13bは、第2弁固定金具13の先端部になっていると共に、前記筒状嵌合部13cは、第2弁固定金具13の基端部になっている。
また、第2弁固定金具13の筒状嵌合部13cには、図9及び図10(A)に示す如く、止め具5が螺挿される雌ねじ穴13dが円周方向に沿って任意のピッチで且つ筒状嵌合部13cの軸線φ4に直交する姿勢で形成されている。この実施形態においては、前記雌ねじ穴13dは、筒状嵌合部13cに90°の間隔で四つ形成されている。
更に、第2弁固定金具13の筒状接続部13bと筒状嵌合部13cの境界部分の内周面には、図8に示す如く、シール材6であるOリングが嵌め込まれる環状のOリング溝13eが形成されている。
本発明の第3の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造は、上記第1及び第2の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造と同様の作用効果を奏することができる。
特に、本発明の第3の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造は、配管3の端部に接続される弁固定金具4と消火栓弁2の配管接続口7aとの間に、先端部(筒状接続部13b)が消火栓弁2の配管接続口7aに螺着されると共に、基端部(筒状嵌合部13c)が弁固定金具4の先端部に嵌合固定される第2弁固定金具13を介設しているため、図1や図5に示す消火栓弁2のように、消火栓弁2のホース接続口7bを加工する必要がなく、既存の消火栓弁2を使用することができ、至極便利である。
図11は本発明の第4の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造を示し、前記消火栓弁2と配管3の接続構造は、基端部に配管3の端部外周面に形成した管用テーパー雄ねじ3aに螺着される管用テーパー雌ねじ4aが形成された筒状の弁固定金具4と、先端部に消火栓弁2の配管接続口7aに形成した管用テーパー雌ねじ7gに螺着される管用テーパー雄ねじ13aが形成され、基端部が前記弁固定金具4の先端部に相対回転可能に嵌合される筒状の第2弁固定金具13と、前記弁固定金具4と前記第2弁固定金具13の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具4の先端部と前記第2弁固定金具13の基端部とを相対回転不能に固定する止めねじから成る止め具5と、前記弁固定金具4の先端部と前記第2弁固定金具13の基端部との間に設けたOリングから成るシール材6と、を備えており、前記弁固定金具4の先端部の内周面に前記第2弁固定金具13の基端部を相対回転自在に嵌め込み、前記弁固定金具4の先端部に弁固定金具4の軸線φ3に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴4eを形成すると共に、前記雌ねじ穴4eに止めねじから成る止め具5を螺挿し、前記第2弁固定金具13の基端部の外周面に前記雌ねじ穴4eに合致して前記止め具5の先端部が入り込む円形の窪み部13fを円周方向に沿って任意のピッチで複数形成したものである。
前記弁固定金具4は、上記第2の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造に用いた弁固定金具4と同様構造に形成されており、同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、ここでは詳細な説明を省略する。
前記第2弁固定金具13は、金属材により筒状に形成されており、図11に示す如く、外周面に消火栓弁2の配管接続口7aの内周面に形成した管用テーパー雌ねじ7gに着脱自在に螺着される管用テーパー雄ねじ13aを形成した筒状接続部13bと、筒状接続部13bに連設されて弁固定金具4の筒状嵌合部4cの内周面に相対回転自在に嵌め込まれる筒状嵌合部13cと、を備えている。前記筒状接続部13bは、第2弁固定金具13の先端部になっていると共に、前記筒状嵌合部13cは、第2弁固定金具13の基端部になっている。
また、第2弁固定金具13の基端部である筒状嵌合部13cの外周面には、止め具5の先端部が入り込む位置決め用及び回り止め用の円形の窪み部13fが円周方向に沿って任意のピッチで複数形成されている。この実施形態おいては、前記窪み部13fは、消火栓弁2の配管接続口7aの外周面に45°の間隔で八つ形成されている。
本発明の第4の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造は、第3の実施形態に係る消火栓弁2と配管3の接続構造と同様の作用効果を奏することができる。
尚、上記の各実施形態においては、消火栓弁2を、ホース接続口7bと配管接続口7aとが90°の角度を成すアングル弁としたが、他の実施形態においては、消火栓弁2を、ホース接続口7bと配管接続口7aとが一直線上にあるグローブ弁としても良い。
また、上記の各実施形態においては、配管3の端部外周面に管用テーパー雄ねじ3aを形成したが、他の実施形態においては、図示していないが、配管3の端部内周面に管用テーパー雌ねじを形成しても良い。この場合、弁固定金具4の筒状接続部4bの外周面には、前記管用テーパー雌ねじに着脱自在に螺着される管用テーパー雄ねじを形成する。
更に、上記の各実施形態においては、雌ねじ穴4e,7d,13dを弁固定金具4や消火栓弁2、第2弁固定金具13に45°又は90°のピッチで八つ又は四つ形成し、窪み部4d,7f,13fを消火栓弁2や弁固定金具4、第2弁固定金具13に90°又は45°のピッチで四つ又は八つ形成するようにしたが、雌ねじ穴4e,7d,13d及び窪み部4d,7f,13fのピッチや数は上記の各実施形態に限定されるものではなく、如何なるピッチ又は数であっても良い。
更に、上記の各実施形態においては、止め具5を四本使用するようにしたが、止め具5の数も上記の各実施形態に限定されるものではなく、如何なる数であっても良い。
更に、上記の各実施形態においては、止め具5に止めねじを用いたが、他の実施形態においては、止め具5に頭付きの小ねじやボルトを用いても良い。
更に、上記の各実施形態においては、弁固定金具4の内周面、消火栓弁2のホース接続口7bの内周面、第2弁固定金具13の内周面にそれぞれ環状のOリング溝4f,7e,13eを一つだけ形成し、当該Oリング溝4d,7f,13fにOリングを嵌め込むようにしたが、他の実施形態においては、弁固定金具4の外周面、消火栓弁2の配管接続口7aの外周面、第2弁固定金具13の外周面にそれぞれ環状のOリング溝を一つだけ形成し、当該Oリング溝にOリングを嵌め込んでも良く、或いは、弁固定金具4、消火栓弁2、第2弁固定金具13に環状のOリング溝を複数列形成し、各Oリング溝にOリングをそれぞれ嵌め込むようにしても良い。
更に、上記の各実施形態においては、消火栓弁2、弁固定金具4、第2弁固定金具13に止め具5の先端部が入り込む円形の窪み部4d,7f,13fを形成したが、他の実施形態においては、窪み部4d,7f,13fを省略しても良く、或いは、窪み部4d,7f,13fに替えて消火栓弁2、弁固定金具4、第2弁固定金具13に止め具5の先端部が入り込む環状の溝を形成するようにしても良い。
1は消火栓格納箱、1aは配管用貫通穴、2は消火栓弁、3は配管、3aは管用テーパー雄ねじ、4は弁固定金具、4aは管用テーパー雌ねじ、4bは筒状接続部、4cは筒状嵌合部、4dは窪み部、4eは雌ねじ穴、4fはOリング溝、4gはストッパー部、5は止め具、6はシール材、7は弁箱、7aは配管接続口、7bはホース接続口、7cは弁座、7dは雌ねじ穴、7eはOリング溝、7fは窪み部、7gは管用テーパー雌ねじ、8はボンネット、9は弁棒、10はパッキン、11は弁体、12はハンドル、13は第2弁固定金具、13aは管用テーパー雄ねじ、13bは筒状接続部、13cは筒状嵌合部、13dは雌ねじ穴、13eはOリング溝、13fは窪み部。

Claims (12)

  1. 消火栓格納箱内に突設した配管の端部に消火栓弁を接続する消火栓弁と配管の接続構造であって、基端部に前記配管の端部に形成した管用テーパー雄ねじ又は管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雌ねじ又は管用テーパー雄ねじが形成され、先端部が前記消火栓弁の配管接続口に嵌合される筒状の弁固定金具と、前記弁固定金具と前記消火栓弁の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具の先端部と前記消火栓弁の配管接続口とを相対回転不能に固定する止め具と、前記弁固定金具の先端部と前記消火栓弁の配管接続口との間に設けたシール材と、を備えていることを特徴とする消火栓弁と配管の接続構造。
  2. 前記消火栓弁の配管接続口の内周面に前記弁固定金具の先端部を嵌め込み、前記消火栓弁の配管接続口に配管接続口の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記弁固定金具の先端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことを特徴とする請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  3. 前記消火栓弁の配管接続口の外周面に前記弁固定金具の先端部を嵌め込み、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記消火栓弁の配管接続口の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことを特徴とする請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  4. 前記雌ねじ穴を、前記消火栓弁の配管接続口に配管接続口の軸線に直交する状態で且つ前記弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように配管接続口の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことを特徴とする請求項2に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  5. 前記雌ねじ穴を、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記消火栓弁の複数の窪み部に合致し得るように弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことを特徴とする請求項3に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  6. 前記シール材をOリングとし、前記消火栓弁の配管接続口又は前記弁固定金具の他端部の何れか一方に前記Oリングが嵌め込まれる環状のOリング溝を一つ又は複数形成したことを特徴とする請求項1に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  7. 消火栓格納箱内に突設した配管の端部に消火栓弁を接続する消火栓弁と配管の接続構造であって、基端部に前記配管の端部に形成した管用テーパー雄ねじ又は管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雌ねじ又は管用テーパー雄ねじが形成された筒状の弁固定金具と、先端部に前記消火栓弁の配管接続口に形成した管用テーパー雌ねじに螺着される管用テーパー雄ねじが形成され、基端部が前記弁固定金具の先端部に嵌合される筒状の第2弁固定金具と、前記弁固定金具と前記第2弁固定金具の嵌合部分に設けられ、前記弁固定金具の先端部と前記第2弁固定金具の基端部とを相対回転不能に固定する止め具と、前記弁固定金具の先端部と前記第2弁固定金具の基端部との間に設けたシール材と、を備えていることを特徴とする消火栓弁と配管の接続構造。
  8. 前記弁固定金具の先端部の外周面に前記第2弁固定金具の基端部を嵌め込み、前記第2弁固定金具の基端部に第2弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記弁固定金具の先端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことを特徴とする請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  9. 前記弁固定金具の先端部の内周面に前記第2弁固定金具の基端部を嵌め込み、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する少なくとも一つの雌ねじ穴を形成すると共に、前記雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具を螺挿し、前記第2弁固定金具の基端部の外周面に前記雌ねじ穴に合致して前記止め具の先端部が入り込む窪み部を円周方向に沿って一つ以上形成したことを特徴とする請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  10. 前記雌ねじ穴を、前記第2弁固定金具の基端部に第2弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように第2弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことを特徴とする請求項8に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  11. 前記雌ねじ穴を、前記弁固定金具の先端部に弁固定金具の軸線に直交する状態で且つ前記第2弁固定金具の複数の窪み部に合致し得るように弁固定金具の円周方向に沿って複数形成し、複数の雌ねじ穴に止めねじ又は小ねじ若しくはボルトから成る止め具をそれぞれ螺挿したことを特徴とする請求項9に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
  12. 前記シール材をOリングとし、前記弁固定金具の先端部又は第2弁固定金具の基端部の何れ一方に前記Oリングが嵌め込まれる環状のOリング溝を一つ又は複数形成したことを特徴とする請求項7に記載の消火栓弁と配管の接続構造。
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