JP3224606B2 - パチンコ装置 - Google Patents

パチンコ装置

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JP3224606B2
JP3224606B2 JP24001292A JP24001292A JP3224606B2 JP 3224606 B2 JP3224606 B2 JP 3224606B2 JP 24001292 A JP24001292 A JP 24001292A JP 24001292 A JP24001292 A JP 24001292A JP 3224606 B2 JP3224606 B2 JP 3224606B2
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吉平 新山
広司 伊東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ装置に係わ
り、詳しくは、カードリーダが読み出した有価データに
関連して、玉を貸し出す玉貸機を備えたパチンコ装置
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、カード式のパチンコ遊技システム
が提唱されており、これは磁気カードを媒体として遊技
を行うものである。このカード式のパチンコ遊技システ
ムは、例えば1台のパチンコ遊技機と1台の玉貸機とが
対になって遊技店の島設備に配置されている。このよう
なカード方式は、遊技者が記憶媒体であるカードのみを
持ち歩けばよく、落下しやすいパチンコ玉を大量に持ち
運ぶ手間を軽減することができるという利点がある。遊
技店にとっても遊技機と対になっている玉貸機の売上に
よってパチンコ遊技機の売上を把握することができるよ
うになっている。また、完全なカード式のパチンコ遊技
システムではなく、いわゆるプリペードカードによって
玉貸機から玉を貸出す遊技機もある。上述のような玉貸
機は、通常、「ハンバーガ」あるいは「サンドイッチ」
と称されている。玉貸機を備えた従来のパチンコ遊技機
では、遊技球の入賞に伴って放出された賞品球を通常は
上玉受皿(以下、上皿という)で受けるとともに、上皿
が満杯のとき下玉受皿(以下、下皿という)で受けるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパチ
ンコ遊技機にあっては、上皿が満杯になっても玉貸機か
ら玉を購入できる機能を停止しておらず、購入玉が上皿
に払い出されることを許容していたため、遊技者の裁量
によって上皿に玉が保留されていた。そのため、例えば
上皿が満杯のとき、玉貸機から玉を購入した場合には玉
の過剰保留となって上皿の玉収納部から発射装置への玉
の案内通路(玉を1列に整列させる所)に余計に必要以
上の遊技玉が停留し、これによる玉圧によって上記案内
通路で、玉がみが起り、結果的に遊技機のトラブルを招
来し、具体的にはスムーズな玉の発射ができなくなると
いう問題点があった。
【0004】また、上皿が満杯になっても玉貸機から玉
を購入できるため、遊技者が誤って玉貸釦を押してしま
い無駄に遊技球を購入してしまうことがあるという問題
点があった。例えば、大当たり終了後に遊技者がプリペ
イドカードの取り忘れを防止するためにプリペイドカー
ドの返却をしようとした場合に、カード返却釦と間違え
て貸玉釦を押してしまうことがある。その為、サービス
の向上のためには改善の余地があった。
【0005】そこで本発明は、遊技機のトラブルを防止
してスムーズな玉の発射ができ、且つ無駄に玉を購入す
ることのないパチンコ装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるパチンコ装置は、所要操作をすること
に基づいて、カードリーダが読み出した有価データに関
連して、玉を貸し出す貸し玉排出信号を発生する玉貸機
と、玉を弾発して遊技が開始され、玉の入賞に基づいて
賞品玉を排出させるための賞品玉排出信号を発生させる
賞品玉排出信号発生手段と、上記玉貸機により発生した
上記貸し玉排出信号に基づいて貸し玉を排出するととも
に、上記賞品玉排出信号発生手段により発生した上記賞
品玉排出信号に基づいて賞品玉を排出する玉排出装置を
制御する排出制御装置と、上記玉排出装置により排出さ
れた貸し玉及び賞品玉が供給される上玉受皿と、上記上
玉受皿の玉が満杯になった際にオーバーフローした玉を
貯留する下玉受皿と、を備えたパチンコ装置において、
上記上玉受皿に貯留する玉が満杯になったときに検出信
号を発生する上玉受皿センサと、上記下玉受皿に貯留す
る玉がオーバーフローとなったときに検出信号を発生す
るオーバーフローセンサと、を有し、上記排出制御装置
は、上記賞品玉排出信号に基づく賞品玉の排出の場合
は、上受皿センサからの検出信号に拘わらず、オーバ
ーフローセンサからの検出信号に基づいて賞品玉の排
を不能とし、上記貸し玉排出信号に基づく貸し玉の排出
の場合は、上受皿センサからの検出信号若しくはオー
バーフローセンサからの検出信号に基づいて貸し玉の排
出を不能とすることを特徴とする
【0007】
【作用】本発明では、賞品玉排出信号に基づく賞品玉の
排出の場合は、上受皿センサからの検出信号に拘わら
ず、オーバーフローセンサからの検出信号に基づいて賞
品玉の排出を不能とし、貸し玉排出信号に基づく貸し玉
の排出の場合は、上受皿センサからの検出信号若しく
はオーバーフローセンサからの検出信号に基づいて玉貸
機からの貸し玉の排出を不能にする。したがって、上記
状態では玉貸機から玉を購入できないので、玉の過剰保
留がなく、また、無駄に遊技玉を購入することもなくな
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図10は本発明をプリペイドカード
方式のパチンコ装置に適用した場合の一実施例を示して
いる。なお、本明細書中(および図面中も)ではパチン
コ玉を、玉あるいは球(例えば、賞球、球貸し等)とい
うような表現で記述(あるいは図面に表示)している
が、これらは何れも基本的にパチンコ玉を意味するもの
で、パチンコ玉の扱い方(処理の仕方)によって適宜表
現したものであり、表現が混在しているが、玉と球は異
なる概念ではなく、説明の都合に応じて使い分けている
に過ぎない。図1はパチンコ装置の全体を示す外観斜視
図である。図1において、1はパチンコ装置であり、パ
チンコ装置1は同様のものが遊技店内に所定数設置され
ている。本実施例のパチンコ装置1は大きく分けてパチ
ンコ機2と、パチンコ機2の側方に配設された遊技媒体
貸出装置してのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機とい
う)3によって構成され、これらが対をなして設置され
ている。
【0009】玉貸機3は比較的狭い幅の縦長タイプに形
成され、一定の奥行を有している。そして、パチンコ装
置1の側方に配設されることによって、遊技者の便宜を
図れるようになっている。また、玉貸機3はパチンコ機
2と分離することが可能であり、修理の際には交換する
ことができる構造になっているが、少なくともパチンコ
装置1と玉貸機3が信号上、接続されていないと遊技が
できないようになっている。玉貸機3にはカードリーダ
ーが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4には上記カード
リーダーに対応するプリペイドカード方式のカードが挿
入されるカード挿入口5と、カードの残り度数を表示す
るカード残度数表示器6とが設けられている。なお、カ
ード挿入口5はカードの受け付けを表示可能なものが用
いられ、例えばカード挿入口5の上にカード受付け表示
器7を有し、カード受付け表示器7は発光ダイオード等
からなり、カードの受け付けが有効であることを表示す
る。玉貸機3は、所要操作(例えば、玉貸釦23を押
す)をすることに基づいてカードリーダが読み出した有
価データに関連して、玉(例えば、パチンコ玉)を貸し
出す貸し玉排出信号を発生する。
【0010】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を1
00の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度
が100円に相当し、残りの度数を度/100円の計算
で遊技者に表示する。したがって、例えば3000円の
プリペイドカードを挿入した場合には30度としてカー
ド残度数表示器6に表示される。プリペイドカードとし
ては、例えば1000円、2000円、3000円、5
000円のものが相当し、既にメタルを用いたパチンコ
型スロットマシンの場合と同様に市場に出回っている。
ここで、プリペイドカードとは、遊技者が遊技を始める
前に予め購入するパチンコ遊技専用のカードであり、本
実施例ではパチンコ玉を持込む以外に、プリペイドカー
ドをカード挿入口5に挿入することによって必要な玉を
確保してゲームを開始することが可能になっている。
【0011】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設され、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12
と、遊技盤13と、前面表示パネル14と、前面表示パ
ネル14の下方の前面操作パネル15とを有している。
額縁状前面枠11はパチンコ機2を設置している木製の
枠体16に開閉可能に支持されており、同様に金枠12
は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。前面
表示パネル14は前面側が突出しつつやや盛り上がるよ
うな曲面状に形成され、この前面表示パネル14には賞
品球としてのパチンコ玉および玉貸機3の作動による貸
し玉を受ける上皿(上玉受皿)21が形成されるととも
に、前面側にカード度数表示器(カード残高表示器)2
2、玉貸釦(変換釦)23、カード排出釦(返却釦)2
4および玉貸し可能表示器25が設けられている。な
お、玉貸し可能表示器としてはドットLED25に限ら
ず、例えば細長い形状の表示ランプ25aにしてもよ
い。前面表示パネル14は一端側が額縁状前面枠11に
開閉可能に支持されている。また、26は上皿21の玉
を後述の玉貯留皿32に移すために、両者を接続する通
路を開閉するための押し釦である。
【0012】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を100
の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が1
00円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊
技者に表示する。したがって、例えば3000円のプリ
ペイドカードを挿入した場合には30度としてカード度
数表示器22に表示される。なお、本実施例ではカード
度数表示器22として7セグメントの発光ダイオードを
用いて3列で構成しているが、これに限らず、例えばド
ットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよ
い。これは、カード残度数表示器6についても同様であ
る。また、カード度数表示器22をカード残度数表示器
6と一緒にした構成としてもよい。
【0013】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
たプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機2裏面の後述の玉排出装置(賞
球を行う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出す
ために遊技者によって押されるスイッチである。この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態の表示は玉貸し可
能表示器25によって行われる。なお、パチンコ玉を貸
し出し可能な状態にあれば、玉貸釦23全体が輝くもの
でもよい。一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態にな
ければ、玉貸し可能表示器25が消灯し、かつ玉貸釦2
3を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行わ
れない。この玉貸釦23を1回押すと、1度に相当する
分だけのパチンコ玉(例えば、25玉)が貸し出されて
上皿21に供給される。2回押すと、2度に相当する分
だけのパチンコ玉が貸し出される。
【0014】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたプリペイドカードを手にし、他
のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひ
とまずゲームを終るかの自由な選択ができる。前面操作
パネル15には、その左側に灰皿31が形成されるとと
もに、前面中央側が前方に突出するような形状に形成さ
れ、その突出部の内部は玉貯留皿(下玉受皿)32とな
っている。玉貯留皿32は上皿21がパチンコ玉で一杯
のときに賞品玉を受ける等の役目がある他、玉を一時的
に貯留するためのものである。玉貯留皿32は玉通路に
よって上皿21と連通している。また、前面操作パネル
15には玉抜きレバー33および発射装置の発射操作ノ
ブ34が設けられている。
【0015】玉抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿32
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。発射操作ノブ34は1列に整列しているパチンコ玉
のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面
の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行うもので
ある。一方、パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部に
は左側から順次、賞品玉排出時に点灯する賞品玉排出表
示器41、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42、
パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯す
る完了ランプ43が設けられている。
【0016】遊技盤13は、例えば木製のベニアからな
り、その前面側が遊技領域になっている。遊技領域は発
射されたパチンコ玉を上方から落下させつつアウトある
いはセーフの判定を行う部分であり、遊技領域に設けた
各種入賞具や変動入賞装置等の入賞口に玉が入って有効
にセーフとなる場合は所定数の賞品玉が後述の玉排出装
置から排出されて、これが上皿21に供給される。ま
た、発射操作ノブ34を操作して玉が発射されても、フ
ァールになったときには、パチンコ玉が発射位置に戻る
か、あるいは玉貯留皿32に排出される。遊技盤13に
おける遊技領域は任意の構成をとり得ることができ、例
えばいわゆる第1種に属するもの、第2種に属するも
の、あるいは第3種に属するものなどがあり、パチンコ
遊技を行うものであれば、本発明の適用対象になり得
る。本実施例では第1種に属するものを採用している。
【0017】次に、図2はパチンコ機2の裏機構の構成
を示す図である。図2において、パチンコ機2の裏機構
の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)51、玉
導出樋52、外部端子基盤53、玉排出装置54、玉抜
き装置55、排出制御装置56、遊技盤制御装置57、
セーフ玉払出装置58、発射制御装置59、スピーカ6
0およびオーバーフローセンサ61がある。貯留タンク
51は排出される前の玉を予め貯留しておくもので、こ
の貯留タンク51の玉数の不足は補給センサ(図示略)
によって検出され、不足のときは島設備から玉が補給さ
れる。貯留タンク51内の玉は玉導出樋52により誘導
され、玉排出装置54によって排出される。なお、この
玉導出樋52は特に限定されないが、短時間に多量の玉
を排出できるように2条に形成されており、その途中に
は玉の重りを防止する玉ならし部材71および待機玉検
出器(半端センサ:図示略)が設けられている。また、
このような2条構成は玉排出装置54および玉抜き装置
55の内部についても同様である。
【0018】外部端子基盤53はAC電源の入力やホー
ルの管理装置との間における信号の授受などについての
中継を行うものである。玉排出装置54は内部に2つの
排出ソレノイドを有し、上方の玉導出樋52から流入す
るパチンコ玉を2つの排出ソレノイドを用いて下方に排
出するもので、本実施例の場合、賞品球に対応する玉の
排出と、玉の購入に伴う貸し玉の排出との双方の排出を
行う。玉抜き装置55は貯留タンク51などの裏メカに
存在する玉を抜くためのもので、玉抜き操作が行われる
と、玉排出通路のゲートを回収側に切り換えて玉を抜取
るように作動する。セーフ玉払出装置58はセーフソレ
ノイドを1回オンさせる毎に、セーフ玉を1個だけ移動
させて排出し、その後、直ちに次の玉を保持するという
動作を行うことにより、賞球排出に対応させてセーフ玉
を排出するものである。このように、セーフ玉を一時的
に保持しておくことにより、実際にセーフ玉が入賞によ
って生じたという確認を取り、不正防止や遊技者とのト
ラブルが避けられる。
【0019】排出制御装置56は玉の排出に必要な各種
制御を行うもので、遊技盤制御装置57は同じく遊技盤
13における遊技の実行に必要な各種制御を行うもので
ある。発射制御装置59は玉の発射に必要な各種制御を
行う。スピーカ60は遊技に必要な効果音(例えば、玉
の排出に伴う効果音)を報知するもので、玉排出数、賞
態様および玉の貸出しに応じて各種の音を発生して遊技
者に知らせる。オーバーフローセンサ(オーバーフロー
検出手段)61は上皿21と玉貯留皿32とを連通する
玉通路62に設けられ、この玉通路62に所定数以上の
玉が収納されたとき、検出状態となって玉貯留皿32の
オーバーフローを検出するものである。すなわち、オー
バーフローセンサ61は玉貯留皿32(下玉受皿)に貯
留する玉がオーバーフロー状態になったときに検出信号
を発生する。
【0020】次に、図3はパチンコ装置1における制御
系のブロック図である。図3において、この制御系は大
きく分けると、賞球の払い出しや玉の貸出し等に必要な
制御を行うCPU201と、各種情報信号を受け入れて
波形整形あるいは必要に応じてA/D変換する等の処理
を行ってCPU201に出力する入力フィルタ202
と、CPU201の作動クロックの基本となる周波数を
刻む水晶(クリスタル)203と、CPU201のから
制御信号をドライブして各種駆動信号を生成して各表示
器等に出力するドライバ204と、CPU201、入力
フィルタ202、ドライバ204に必要な電源を供給す
る電源部205と、パチンコ遊技に関連する各種状態を
検出して必要なデータを入力フィルタ202に出力する
センサ群と、ドライバ204からの信号によって駆動さ
れるアクチュエータ群とによって構成される。CPU2
01、入力フィルタ202、水晶203およびドライバ
204は排出制御装置56の機能を実現するもので、マ
イクロコンピュータを含むボードユニットによって実装
されている。そして、マイクロコンピュータのボードユ
ニットは玉貸機3のカードリーダー、島設備、遊技店の
管理装置等との間で制御信号やデータの授受が行われる
ようになっている。
【0021】入力フィルタ202には、排出センサ11
1および排出センサ112(すなわち、玉排出装置54
の2条の各排出センサ)の各出力信号、セーフ玉払出装
置58で1個当て排出されるセーフ玉を検出するセーフ
センサ211の出力信号、玉導出樋52の待機玉を検出
する半端センサ(待機玉検出器のことで、以下単に半端
センサという)212の出力信号、賞球データ受信信号
線213からの賞球データ、同期信号線214からの遊
技盤制御装置57と排出制御装置56との信号の同期を
とる同期信号、玉貸機3に接続された球貸し要求信号線
215からの信号(貸し玉排出信号)、同じく玉貸機3
に接続された球貸し単位信号線216からの信号(貸し
玉排出信号)、上皿21が満杯であることを検出する上
玉受皿センサ217からの信号、オーバーフローセンサ
(オーバーフロー検出手段)61からのオーバーフロー
状態検出信号、補給センサ218の出力信号、球抜きス
イッチ219からの球抜き信号、打止め信号線220か
らの打止め信号および排出制御装置56の動作をリセッ
トするリセットスイッチ221からの信号が入力されて
いる。
【0022】ここで、図4は上玉受皿センサ(上玉受皿
満杯検出手段)217の配置を示す図である。図4はパ
チンコ機2の前面表示パネル14を開いた状態であり、
この図において、231は玉排出装置54から排出され
た玉を上皿21へ導く排出開口部である。排出開口部2
31は前面表示パネル14に形成された排出口232に
接続されるようになっており、この排出口232から上
皿21の玉滞留部に玉が流入する。なお、21Aは上皿
21へ玉が流入するとき、玉が下にこぼれないようにす
るための上皿入口壁部である。排出口232を構成する
壁面の側部には上玉受皿センサ217が設けられてお
り、上玉受皿センサ217としては、例えば近接センサ
タイプのものが使用され、排出口232の部分まで玉が
滞留した状態から上皿21に所定数(上皿21が満杯と
なる数)以上の玉が収納されて上皿21が満杯であるこ
とを検出する。すなわち、上玉受皿センサ217は上皿
21(上玉受皿)に貯留する玉が満杯になったときに検
出信号を発生する。
【0023】再び図3に戻り、球抜き信号は玉抜きセン
サ(図示略)から出力されるもので、玉抜きセンサは遊
技店の係員が玉抜処理を開始するための操作、すなわち
パチンコ機2の前面に設けられた操作用孔に玉抜き棒
(図示略)を挿入する操作がなされたことを検出する。
遊技盤制御装置57から出力される賞球データとして
は、各種始動入賞口に入賞した場合の排出数データ等が
あり、例えば7個あるいは15個賞球のデータとなって
いる。球貸し要求信号(貸し玉排出信号)は遊技者がカ
ードリーダーにプリペイドカードを挿入して玉の貸出し
を要求した場合の信号となっている。球貸し単位信号
(貸し玉排出信号)は100円を1単位とする信号であ
る。
【0024】ドライバ204からは玉排出装置54の2
条の各排出ソレノイド301、排出ソレノイド302、
セーフソレノイド303、玉抜きソレノイド304、遊
技盤13の前面などに配置された各種のランプ305に
対して制御信号が出力されるとともに、不正信号線30
6に不正信号が、賞球データ送信信号線307に賞球デ
ータ送信信号(玉の入賞に基づいて賞品球を排出させる
ための賞品球排出信号に相当)が、玉貸機3へ玉貸しの
完了を知らせる玉貸し完了信号線308に玉貸し完了信
号が、同じく玉貸機3へ玉貸しの受付け可能状態を知ら
せる玉貸し受付可能信号線309に玉貸し受付可能信号
が出力され、さらに発射停止信号線310に発射停止信
号が出力される。
【0025】排出ソレノイド301、排出ソレノイド3
02は玉排出装置54で玉の排出を行うときに作動する
もの、セーフソレノイド303はセーフ玉払出装置58
で1個当てセーフ玉を排出するときに作動するもの、玉
抜きソレノイド304は玉抜き装置55に内蔵され、貯
留タンク51などの裏メカに存在する玉を抜くとき、玉
抜き操作が行われた場合に、玉排出通路のゲートを回収
側に切り換えるためのものである。不正信号は遊技店の
管理装置等に出力されて管理のために使用され、賞球デ
ータ送信信号は遊技盤制御装置57に出力され、球貸し
完了信号および球貸し受付可能信号は玉貸機3に内蔵の
カードリーダー制御回路に出力され、さらに発射停止信
号は発射制御装置59に出力される。CPU201は玉
排出装置54の作動を制御して玉の排出制御や玉抜き制
御を行うとともに、特に本実施例では上皿21の満杯が
検出されたとき、あるいはオーバーフロー状態が検出さ
れたときの少なくとも一方が検出されると、玉貸機3の
貸出し動作を停止させるような制御を行い、排出制御装
置56の機能を実現する。また、セーフセンサ211、
入力フィルタ202、CPU201およびドライバー2
04は、全体として賞品球排出信号発生手段を構成す
る。
【0026】次に、上述したCPU201によって行わ
れる各種制御の手順を図5〜図10を参照して詳細に説
明する。CPU201による制御は、パチンコ装置1の
電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限
り繰り返してその処理が実行される。メインルーチン
初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)につ
いて図5を参照して説明する。このルーチンは、前述し
たようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返して行
われ、具体的には後述のリセット待ち処理で1ms毎に
ソフト的に割込みがかかって繰り返される。メインルー
チンが起動すると、まずステップS1で入力処理を行
う。この入力処理では、例えば各種検出スイッチからの
論理変換やチャタリング防止処理が行われる。チャタリ
ング防止処理としては、例えばCPU201で各種検出
スイッチからの信号をソフト的に2回読み込む処理を行
うことにより、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリン
グ防止を図るような処理がある。
【0027】次いで、ステップS2で電源の投入時か否
かを判別し、初回の電源投入時であれば、ステップS3
に進んでRAMのクリアを行うとともに、ステップS4
で初期設定を行う。これにより、RAMのワーキングエ
リアがクリアされたり、フラグの設定、出力ポートのリ
セット、サブルーチンのイニシャライズ等が行われる。
その後、リセット待ちになり、1ms毎のソフト割込に
よりメインルーチンが繰り返される。一方、ステップS
2で初回の電源投入時でなければ、すなわち2回目以降
のルーチンでは既に電源を投入した後であるから、今度
はNOに分岐し、ステップS5で出力処理を行う。ここ
では、例えば出力ポートにデータを出力したり、ソレノ
イドに切換信号を出力するなどの処理が行われる。次い
で、ステップS6で玉払出し開始確認条件監視処理を行
う。これは、玉排出装置54によって賞品球あるいは玉
貸しのための排出を開始する条件が揃ったか否かを確認
するためのもので、例えばセーフ玉がある、玉貸し要求
信号があるなどのデータに基づいて確認が行われる。
【0028】次いで、ステップS7でスイッチ(SW)
の入力監視処理を行う。これは、各種検出スイッチから
の入力情報を監視するもので、具体的にはセンサ群、す
なわち排出センサ111、排出センサ112、セーフセ
ンサ211、半端センサ212、賞球データ受信信号線
213、球貸し要求信号線215、球貸し単位信号線2
16、オーバーフローセンサ61、補給センサ218な
どからの出力信号を監視することが行われる。ステップ
S8では、ステップS7の結果に基づいて対応するステ
ップに分岐する処理を行う。分岐先のステップとして
は、ステップA〜ステップHがある。ここで、各分岐先
ステップの処理内容は、次の通りである。 ステップA: セーフ玉の確認および購入確認処理を行う。これは、入
賞によってセーフ玉が生じたことの確認を行う必要があ
ること、および遊技者が玉を購入するために玉貸釦23
を押した場合に球貸し要求信号や球貸し単位信号が発生
して受信したことの確認を行う必要があるためである。
【0029】ステップB: 賞球データ送受信処理を行う。これは、賞球データ受信
信号線213からの賞球データを受信するとともに、賞
球データを受け取った場合に、それを送信するものであ
る。 ステップC: 賞品玉、購入玉の排出をスタートする処理を行う。これ
により、玉排出装置54の作動が開始して賞品玉あるい
は購入玉が遊技者に払い出される。 ステップD: 玉の排出処理を行う。これは、玉の排出数を数えて規定
数になる直前に玉排出装置54の排出ソレノイド30
1、302の作動タイミングを制御して玉噛みを防止す
るためである。 ステップE: 排出終了処理を行う。これにより、規定数を数え終わり
玉排出装置54の作動が停止して賞品玉あるいは購入玉
の払い出しが終了する。
【0030】ステップF: セーフ玉払い出しおよびウエイト処理を行う。これは、
賞品玉の排出が終了した時点で、セーフ玉払出装置58
のセーフソレノイド303を1回オンさせて今回のセー
フ玉を1個だけ排出するとともに、その後、次回の賞品
玉を連続して払い出す場合に、玉の排出動作の間に一定
のウエイト時間を設けてスムーズな排出動作が実行され
るようにするものである。 ステップG: 玉抜処理を行う。これは、玉抜き装置55を作動させて
貯留タンク51などの裏メカに存在する玉を抜くための
もので、係員によって玉抜き操作が行われると、玉排出
通路のゲートが回収側に切り換えられて玉がホール側に
抜き取られる。 ステップH: 玉がみ処理を行う。これは、玉排出装置54の動作を終
了するとき、玉が排出カムに噛まれるという不具合を防
止するための処理である。上記ステップA〜ステップH
のうちの何れかのステップを経ると、次いで、ステップ
S9に進み、ソレノイド制御処理を行う。これは、所定
のステップ状態によって対応するソレノイドへ駆動情報
を設定するものである。ソレノイド制御処理を経ると、
メインルーチンにリターンする。
【0031】次に、上述のメインルーチンにおけるステ
ップS6、ステップA、オーバーフロー監視処理、上玉
受皿センサ玉有監視処理、貸玉のための条件判定処理を
実行する各サブルーチンについて説明する。ステップAのサブルーチン 図6はステップAのサブルーチンを示すフローチャート
である。まず、ステップS20で玉の購入信号があるか
否かを判別する。購入信号は、遊技者が玉貸釦23を押
してパチンコ玉の購入を希望したときに発生する。購入
信号があれば、ステップS21に進んで条件確認2フラ
グがあるか否かを判別する。条件確認2フラグは玉排出
装置54までの部分で玉の排出に必要な条件が揃ってお
り、オーバーフロー状態でなく、かつ上皿21が満杯で
ないときにセットされるものである。したがって、ステ
ップS21の判別結果がNOのとき(条件確認2フラグ
がないとき)には、上皿21が満杯であると判断し、ス
テップS22、23の処理を行わず、今回はそのままメ
インルーチンにリターンする。一方、ステップS21の
判別結果がYESのとき(条件確認2フラグがあると
き)には、上皿21が満杯でないので、ステップS22
で購入球数を排出カウンタにセットし、ステップS23
で次の実行ステップCの処理(すなわち、購入球排出処
理)をセットしてメインルーチンにリターンする。
【0032】このように、玉排出装置54までの部分で
玉の排出に必要な条件が揃っていても、上皿21が満杯
であれば、遊技者が玉貸釦23を押してパチンコ玉の購
入を希望したとしても、玉の排出が行われない。したが
って、上皿21に過剰な遊技球が保留されるという事態
を避けることができ、上皿21の玉収納部から発射装置
への玉の案内通路に必要以上の遊技球が停留せず、これ
に起因する玉圧で玉がみが起ることを防止することがで
き、遊技機のトラブルを防止してスムーズに玉を発射さ
せることができる。また、無駄な遊技球の購入を避ける
ことができ、結果的に遊技者に対するサービスを向上さ
せることができる。
【0033】上記ステップS20で購入信号がなけれ
ば、ステップS24に進んでセーフ玉があるか否かを判
別する。セーフ玉がなければ、賞品球としての玉の払い
出しを行う必要がないので、今回はメインルーチンにリ
ターンする。一方、セーフ玉があれば、賞品球としての
玉の払い出しを行う必要があるので、ステップS25に
進んで条件確認1フラグがあるか否かを判別する。条件
確認1フラグは玉排出装置54までの部分で玉の排出に
必要な条件が揃っており、オーバーフロー状態でないと
きにセットされるものである。ステップS25の判別結
果がYESのとき(条件確認1フラグがあるとき)に
は、ステップS26に進んで次の実行ステップBの処理
(すなわち、賞球データ送受信処理)をセットしてメイ
ンルーチンにリターンする。また、ステップS25の判
別結果がNOのとき(条件確認1フラグがないとき)に
は、メインルーチンにリターンする。これにより、セー
フ玉に対応して賞品球の払い出しが行われる。
【0034】玉払出開始確認条件監視処理 図7はステップS6の玉払出開始確認条件監視処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。まず、ステッ
プS30でオーバーフロー監視処理を行う(詳細はサブ
ルーチンで後述する)。これにより、オーバーフロー状
態になったか否かの監視が行われる。次いで、ステップ
S31で排出センサ1、2玉有判定処理を行う。排出セ
ンサ1、2は玉排出装置54における2条の各排出セン
サ111、排出センサ112をそれぞれ指している。し
たがって、このステップS31では玉排出装置54の2
条の各通路に配置された排出センサ111、排出センサ
112の部分に排出可能な玉が存在しているか否かを判
別することになる。次いで、ステップS32で上玉受皿
センサ玉有監視処理を行う(詳細はサブルーチンで後述
する)。これにより、上玉受皿センサ217の出力に基
づいて上皿21が満杯になったか否かの監視が行われ
る。次いで、ステップS33で半端センサ監視処理を行
う。これにより、半端センサ212の出力に基づいて玉
導出樋52に待機玉が存在しているか否かの監視が行わ
れる。
【0035】次いで、ステップS34で補給センサ監視
処理を行う。これにより、補給センサ218の出力に基
づいて貯留タンク51に十分に玉があるか否かの監視が
行われる。次いで、ステップS35で条件判定処理を行
う。これは、玉排出装置54までの部分で玉の排出に必
要な条件が揃っているか、オーバーフロー状態でない
か、上皿21が満杯でないかなどの各条件から玉排出の
必要・十分条件を判定するものであり、詳細はサブルー
チンで後述する。
【0036】オーバーフロー監視処理 図8はオーバーフロー監視処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。まず、ステップS40でオーバー
フロースイッチ(すなわち、オーバーフローセンサ6
1)がオンしているか否かを判別し、オンしているとき
は、玉貯留皿32に玉がオーバーフローしている可能性
があると判断して、ステップS41で100msをカウ
ントするカウンタ100をクリアし、ステップS42で
2秒をカウントするカウンタ2000がタイムアップし
たか否かを判別する。カウンタ2000がタイムアップ
していなければ今回のルーチンを終了し、タイムアップ
すると、すなわち、オーバーフロースイッチのオン状態
が2秒以上継続すると、玉貯留皿32に玉がオーバーフ
ローしていると判断して、ステップS43でオーバーフ
ローフラグをセットするとともに、ステップS44でカ
ウンタ2000をクリアし、その後、リターンする。こ
れにより、ランプ305の1つであるオーバーフローラ
ンプを点灯させて遊技者に知らせる。遊技者がオーバー
フローランプの点灯を見て玉貯留皿32から玉を抜く
と、オーバーフロー状態は解消する。
【0037】一方、ステップS40でオーバーフロース
イッチがオフしているときは、ステップS45に分岐
し、カウンタ2000をクリアする。次いで、ステップ
S46でカウンタ100がタイムアップしたか否かを判
別する。カウンタ100がタイムアップしたとき(10
0ms経過したとき)は、ステップS47に進んでオー
バーフローフラグをクリアするとともに、ステップS4
8でカウンタ100をクリアしてリターンする。一方、
100ms経過していないときは、そのままリターンし
てループを繰り返す。このように、オーバーフロースイ
ッチのオフ状態が100ms以上継続すると、オーバー
フローフラグがクリアされて上述した処置が解除され
る。
【0038】上玉受皿センサ玉有監視処理 図9は上玉受皿センサ玉有監視処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。まず、ステップS50で上玉
受皿センサ217がオンしているか否かを判別し、オン
しているときは、上皿21に玉が満杯の可能性があると
判断して、ステップS51で1000ms(1秒)をカ
ウントするカウンタ1000をクリアし、ステップS5
2でカウンタ2000がタイムアップしたか否かを判別
する。カウンタ2000がタイムアップしていなければ
今回のルーチンを終了し、タイムアップすると、すなわ
ち、上玉受皿センサ217のオン状態が2秒以上継続す
ると、上皿21に玉が満杯であると判断して、ステップ
S53で上玉受皿満杯フラグをセットするとともに、ス
テップS54でカウンタ2000をクリアし、リターン
する。
【0039】一方、ステップS50で上玉受皿センサ2
17がオフしているときは、ステップS55に分岐し、
2000ms(2秒)をカウントするカウンタ2000
をクリアする。次いで、ステップS56でカウンタ10
00がタイムアップしたか否かを判別する。カウンタ1
000がタイムアップしていなければ今回のルーチンを
終了し、タイムアップすると、すなわち1000msが
経過すると、ステップS57に進んで上玉受皿満杯フラ
グをクリアするとともに、ステップS58でカウンタ1
000をクリアしてリターンする。このように、上玉受
皿センサ217のオフ状態が1000ms(1秒)以上
継続すると、上玉受皿満杯フラグがクリアされる。
【0040】条件判定処理 図10は条件判定処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。まず、ステップS60で補給センサ玉有フ
ラグがあるか、ステップS61で半端センサ玉有フラグ
があるか、ステップS62で排出センサ玉有フラグがあ
るか、さらにステップS63でオーバーフローフラグが
あるか否かをそれぞれ判別する。補給センサ玉有フラグ
は補給センサ218によって貯留タンク51に玉がある
ことが検出されているときセットされる。半端センサ玉
有フラグは半端センサ212により玉導出樋52に待機
玉が存在しているときセットされる。排出センサ玉有フ
ラグは排出センサ111、112により玉排出装置54
の排出カムの部分に玉が存在しているときセットされ
る。オーバーフローフラグは玉貯留皿32に玉がオーバ
ーフローしているとき、セットされる。
【0041】補給センサ玉有フラグがあり、半端センサ
玉有フラグがあり、排出センサ玉有フラグがあり、かつ
オーバーフローフラグがなければ、ステップS64に進
んで条件確認1フラグをセットする。条件確認1フラグ
がセットされるのは、 (I)貯留タンク51に十分な玉が存在し、 (II)排出前の玉が1単位の貸し玉数や賞球数以上に
対応する分だけ玉導出樋52に存在し、 (III)玉排出装置54の2条の通路に玉が連続して
存在しており、 (IV)玉貯留皿32がオーバーフローしていない(玉
を皿に放出しても差し支えない)、 という4つの条件が揃ったときである。このとき、条件
確認1フラグ=1となって玉の排出処理を開始するため
の必要十分条件、すなわち玉の排出開始条件が成立す
る。したがって、賞球データ信号や球貸し要求信号に応
じて玉の払い出しが行われ、かつ一定数の玉の排出が保
証される。なお、上皿21が満杯でないという条件は条
件確認1フラグのセット条件に入っていない。これによ
り、上皿21が満杯でも賞品球の払い出しが行われ、セ
ーフ玉がセーフ玉払出装置58に溜まってトラブルの原
因になる等の不具合が避けられ、また遊技者の利益に直
接結び付く賞品球が確実に払い出される。
【0042】次いで、ステップS65で上玉受皿満杯フ
ラグがあるか否かを判別する。上玉受皿満杯フラグがあ
るときは玉の排出に必要な条件は揃っているが、購入玉
の排出に対して十分条件でないと判断し、ステップS6
7で条件確認2フラグをクリアしてリターンする。ま
た、上玉受皿満杯フラグがないときは玉の排出に必要な
条件および購入玉の排出に対する十分条件が揃っている
と判断し、ステップS66で条件確認2フラグをセット
してリターンする。したがって、条件確認2フラグがセ
ットされるのは、 (I)貯留タンク51に十分な玉が存在し、 (II)排出前の玉が1単位の貸し玉数や賞球数以上に
対応する分だけ玉導出樋52に存在し、 (III)玉排出装置54の2条の通路に玉が連続して
存在しており、 (IV)玉貯留皿32がオーバーフローしていない(玉
を皿に放出しても差し支えない)、 (V)上皿21が満杯でない、 という5つの条件が揃ったときである。このとき、条件
確認2フラグ=1となって購入玉の排出処理を開始する
ための必要かつ十分条件、すなわち購入玉の排出開始条
件が成立する。したがって、球貸し要求信号に応じて玉
の払い出しが行われ、かつ一定数の玉の排出が保証され
る。これに対して、上記各条件(I)、(II)、(I
II)、(IV)のうち1つでも欠けると、ステップS
68に進んで条件確認1フラグをクリアするとともに、
ステップS69で条件確認2フラグをクリアしてリター
ンする。このケースは、玉の排出処理を開始するための
必要条件が成立しない場合である。
【0043】以上のように、本実施例では賞品球あるい
は貸し玉の排出によって上皿21が満杯になると、玉貸
機3の玉貸出し動作が停止する。したがって、玉貸機3
から玉を購入できないので、玉の過剰保留をなくするこ
とができ、上皿21の玉収納部から発射装置への玉の案
内通路に必要以上の遊技玉が停留せず、これに起因する
玉圧で玉がみが起ることを防止することができ、遊技機
のトラブルをなくしてスムーズに玉を発射させることが
できる。また、無駄な遊技球の購入を避けることがで
き、結果的に遊技者に対するサービスを向上させること
ができる。なお、上皿21と下皿32とを連通する玉通
路62に所定数以上の玉が収納されてオーバーフロー状
態になったときは、条件確認1フラグ、条件確認2フラ
グが共にクリアされ、賞品球および貸し玉の排出が両方
とも行われず、同様に玉の過剰保留をなくして、玉圧で
玉がみが起ることを防止できる。このように、上皿21
への購入玉の収納量を制限しているものは従来なく、本
実施例の技術は新規で有意義なものである。
【0044】玉貸機の配置場所は上記例に限るものでは
ない。例えば、前面表示パネルの部分や皿前装飾体の部
分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。
また、本発明に係わるパチンコ装置は上記実施例のよう
なプリペイドカード方式のパチンコ装置に適用する例に
限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ装置にも
適用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、賞品玉排出信号に基づ
く賞品玉の排出の場合は、上受皿センサからの検出信
号に拘わらず、オーバーフローセンサからの検出信号に
基づいて賞品玉の排出を不能とし、貸し玉排出信号に基
づく貸し玉の排出の場合は、上受皿センサからの検出
信号若しくはオーバーフローセンサからの検出信号に基
づいて玉貸機からの貸し玉の排出を不能とするので、以
下の効果が得られる。上玉受皿に貯留する玉が満杯に
なったとき貸し玉の排出が不能となり、玉貸機から玉を
購入ることができないので、遊技者が誤って玉貸釦を押
してしまっても、無駄に玉が排出されない。したがっ
て、無駄な玉の購入を避けることができ、遊技者に対す
るサービスを向上させることができる。例えば、大当
たり終了後に遊技者がプリペイドカードの取り忘れを防
止するためにプリペイドカードの返却をしようとした場
合に、カード返却釦と間違えて貸玉釦を押してしまうこ
とがあっても、無駄な玉の購入を避けることができる。
また、上玉受皿に対する玉の過剰保留がなくなるので、
上玉受皿の玉収納部から発射装置への玉の案内通路に必
要以上の遊技玉が停留せず、これに起因する玉圧で玉が
みが起ることを防止することができ、パチンコ装置のト
ラブルをなくしてスムーズに玉を発射させることができ
る。上玉受皿が満杯に拘わらず、下玉受皿が満杯にな
るまで賞品玉の払い出しが行われるので、セーフ玉がセ
ーフ玉払出装置に留ってトラブルの原因になる等の不具
合が避けられ、また、遊技者の利益に直接結び付く賞品
玉を確実に払い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の一実施例の構成
を示す斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ遊技機の裏機構の構成を示
す図である。
【図3】同実施例のパチンコ遊技機の制御系のブロック
図である。
【図4】同実施例の上玉受皿センサの配置を示す図であ
る。
【図5】同実施例の制御のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】同実施例のステップAのサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】同実施例の玉払出開始確認条件監視処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】同実施例のオーバーフロー監視処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図9】同実施例の上玉受皿センサ玉有監視処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】同実施例の条件判定処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 玉貸機 21 上皿(上玉受皿) 32 玉貯留皿(下玉受皿) 54 玉排出装置 56 排出制御装置 57 遊技盤制御装置 61 オーバーフローセンサ 201 CPU 217 上玉受皿センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要操作をすることに基づいて、カード
    リーダが読み出した有価データに関連して、玉を貸し出
    す貸し玉排出信号を発生する玉貸機と、 玉を弾発して遊技が開始され、玉の入賞に基づいて賞品
    を排出させるための賞品玉排出信号を発生させる賞品
    排出信号発生手段と、 上記玉貸機により発生した上記貸し玉排出信号に基づい
    て貸し玉を排出するとともに、上記賞品玉排出信号発生
    手段により発生した上記賞品玉排出信号に基づいて賞品
    を排出する玉排出装置を制御する排出制御装置と、 上記玉排出装置により排出された貸し玉及び賞品玉が供
    給される上玉受皿と、 上記上玉受皿の玉が満杯になった際にオーバーフローし
    た玉を貯留する下玉受皿と、 を備えたパチンコ装置において、 上記上玉受皿に貯留する玉が満杯になったときに検出信
    号を発生する上玉受皿センサと、 上記下玉受皿に貯留する玉がオーバーフローとなったと
    きに検出信号を発生するオーバーフローセンサと、を有
    し、 上記排出制御装置は、 上記賞品玉排出信号に基づく賞品玉の排出の場合は、上
    受皿センサからの検出信号に拘わらず、オーバーフロ
    ーセンサからの検出信号に基づいて賞品玉の排出を不能
    とし、上記貸し玉排出信号に基づく貸し玉の排出の場合
    は、上受皿センサからの検出信号若しくはオーバーフ
    ローセンサからの検出信号に基づいて貸し玉の排出を不
    能とすることを特徴とするパチンコ装置。
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