JP4104181B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、雀球式遊技機など、遊技カードに記録された遊技価値に基づいて遊技球(遊技媒体)の貸与を受け、この貸与された遊技球を用いて遊技を行う遊技機に関し、特に、変造遊技カードによる不正行為の防止効果を高めた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機に代表される遊技機では、利便性並びに管理の点から、遊技価値(金額情報)などが記憶されたプリペイドカード(以下、遊技カードという)を用いたカード式遊技機が普及している。
このカード式遊技機においては、記録された遊技価値の範囲内の個数(量)の遊技球(遊技媒体)を遊技者に貸与している。
【0003】
そして、遊技球の貸与を受ける場合には、遊技カードを球貸機に挿入(装着)した後、球貸し釦を操作する。
これにより、球貸し釦の操作に応じた所定数の遊技球が遊技媒体貯留部としての上皿に排出され、同時に、排出した遊技球の個数に応じて遊技カードの遊技価値を減少させ、記憶する。
そして、上皿に貯留された遊技球は、この上皿の下流側に設けられた発射装置に導かれ、この発射装置によって発射され遊技に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、遊技価値を使い切った遊技カードに対し、不正な手段で遊技価値を書き込んだ変造遊技カードが横行しており、この変造遊技カードを使用して不当に利益を得ようとする者がいる。
【0005】
この不当に利益を得るための一手段として、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け、貸与された遊技球を遊技に使用せずに、あたかも獲得した遊技球として景品に換える方法がある。
この方法では、変造遊技カードを挿入した後に、球貸し釦を連続的に操作することで遊技球の貸与を受け、上皿に貯留された遊技球の移動先を遊技球返却側(例えば下皿側)へ変えることで遊技球を獲得している。
【0006】
しかしながら、従来の遊技機では、貸与された遊技球を直接景品に変換する不正行為については考慮しておらず、この不正行為を発見することが困難となっていた。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑み提案されたものであり、遊技カードを使用して遊技媒体を貸与する遊技機において、変造遊技カードによる不正行為の防止効果を高めた遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、請求項1記載の発明は、情報媒体に記録された遊技価値を読み込み、払出要求操作に基づいて遊技媒体払出手段により遊技媒体を遊技媒体貯留部に払い出し、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体を遊技領域に発射することで遊技を行う遊技機において、
切替要求操作に関連して、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を、遊技媒体発射側あるいは遊技媒体返却側へ切り替える移動先切替手段と、
所定の契機で、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制する移動規制手段と、
遊技動作あるいは遊技状態の少なくとも一方についての遊技動作情報を取得する遊技動作情報取得手段とを備え、
前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出動作を前記遊技動作情報として取得し、
前記移動規制手段は、前記遊技動作情報に基づき、前記払出動作を契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする。
【0009】
なお、ここでいう遊技媒体返却側とは、遊技媒体を景品などの価値に変換する際に排出する場所のことで、下皿や遊技媒体の計数装置、あるいは、これの同等の場所のことである。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記移動先切替手段は、前記遊技媒体の移動先を遊技媒体返却側で維持する移動先維持手段を有し、前記移動規制手段は、所定の契機で、前記移動先維持手段による前記遊技媒体の移動先の維持を解除し、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする。
【0012】
ここでいう遊技動作とは、遊技に関連して遊技者が行う操作のことであり、例えば、上皿に貯留された遊技球の流路切替操作(球抜き操作釦に対する操作)、球貸し要求操作(球貸し操作釦に対する操作)、遊技球の発射操作(発射操作ハンドルに対する操作)などのことである。
また、遊技状態とは、遊技中における遊技機の状態のことであり、例えば、排出状態が所定時間継続した場合、遊技球貯留部に貯留された遊技球が全て排出された場合などのことである。
【0013】
請求項3記載の発明は、情報媒体に記録された遊技価値を読み込み、払出要求操作に基づいて遊技媒体払出手段により遊技媒体を遊技媒体貯留部に払い出し、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体を遊技領域に発射することで遊技を行う遊技機において、
切替要求操作に関連して、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を、遊技媒体発射側あるいは遊技媒体返却側へ切り替える移動先切替手段と、
所定の契機で、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制する移動規制手段と、
遊技動作あるいは遊技状態の少なくとも一方についての遊技動作情報を取得する遊技動作情報取得手段とを備え、
前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの遊技球に対する発射操作の有無を前記遊技動作情報として取得し、
前記移動規制手段は、前記遊技動作情報に基づき、前記切り替わり時点以後に、発射操作がなされたことを契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの経過時間を前記遊技動作情報として取得し、前記移動規制手段は、前記切り替わり時点からの経過時間が所定時間以上となったことを契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、前記移動先切替手段により規定された遊技媒体の移動先を、視認可能な明示手段を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下に説明する実施の形態では、代表的な遊技機として、遊技媒体としての遊技球を弾発して遊技を行うプリペイドカード式パチンコ遊技機(以下、パチンコ遊技機という)を例にとって説明を行う。
図1から図4は、本発明の実施形態であるパチンコ遊技機を示したものであり、図1はパチンコ遊技機の全体構成を示す斜視図、図2はパチンコ遊技機の上皿を前方側から見た状態の斜視図、図3は同じく上皿を背面側から見た状態の斜視図、図4は上皿に貯留された遊技球の排出の様子を示した図である。
【0019】
本発明に係るパチンコ遊技機1は、図1に示すように、パチンコ遊技を行うパチンコ機本体2と、このパチンコ機本体2の左側方に配設された遊技球貸出装置の一部としてのカード式球貸機13とから概略構成され、これらのパチンコ機本体2とカード式球貸機13とが互いに対をなして隣接して設置されている。
なお、球貸し要求操作時などにおいて遊技球を排出する球排出装置は、パチンコ機本体2内に設けられている。
【0020】
パチンコ機本体2は、機枠3により囲われ、この機枠3の前面(即ち、遊技者と対向する側の面、以下、本明細書では、遊技者に近接する方向を前方、離隔する方向を後方という)には、額縁状の前面枠4が配設されている。そして、この前面枠4の窓部を後方から塞ぐように遊技盤7を取り付けている。この遊技盤7は、パチンコ遊技を行うための遊技領域が形成された板状部材で、例えば、ガイドレール、障害釘並びに各種の入賞口(役物)が設けられたベニヤ板により構成されている。
この前面枠4の前方に透明部材保持枠6に保持された前面ガラス(透明部材の一種)5を取り付けてある。
透明部材保持枠6の上側には、遊技中の遊技動作状態を示したり、可変表示ゲーム実行時における装飾表示を行う装飾ランプ・LED8が設けられ、この装飾ランプ・LED8の両脇に、遊技に係る効果音やメッセージなどを出力するためのスピーカ9が設けられている。
【0021】
透明部材保持枠6の下側には、遊技媒体としての球技球を貯留するとともに賞球として排出された遊技球を受け入れるための上皿10が遊技媒体貯留部として設けられている。
そして、上皿10の下側には、上皿10からオーバーフローした遊技球を受け入れる下皿11が設けられている。
【0022】
下皿10の右側には、遊技球の発射操作を行うための発射操作ハンドル12が設けられている。この発射操作ハンドル12は、遊技球を遊技盤7内に形成された遊技領域(図示せず)に向けて発射する際に操作され、回動量に応じた電気信号を発射制御装置(図示せず)に対して出力する。この発射制御装置は、遊技球を弾発する発射装置に接続されており、この発射装置による遊技球の発射を制御する。
【0023】
カード式球貸機13は、その前面に、遊技価値等を記憶した遊技カード(即ち、プリペイドカード)を挿入するためのカード挿入口14と、挿入された遊技カードの有価価値を表示するためのカード残度数表示部15とを備えている。そして、このカード挿入口14から挿入された遊技カードは、カード式球貸機13内のカードリーダライタにより、有価価値が読み込まれるとともに、遊技球の貸し出しに応じて有価価値が書き換えられる。そして、このカード式球貸機13は、遊技球(遊技媒体)を上皿10の遊技球貯留部21(後述)に払い出すための遊技媒体払出手段の一部として機能している。
【0024】
そして、上皿10は、図2に示すように、前方側に膨出形成された皿状体として形成されており、遊技球を貯留する遊技球貯留部21と、この遊技球貯留部21の上流側に設けられ、遊技球が排出される球排出口22と、各種操作を行うとともに、遊技球の排出状態やカード残度数などの各種情報を表示する操作表示部23とが設けられている。
【0025】
そして、球貸し操作に応じて払い出された遊技球や、パチンコ遊技において賞球として払い出された遊技球は、球排出口22を通じて、遊技球貯留部21の上流側に排出される。
この遊技球貯留部21は、上皿10における遊技球の貯留部となっており、上流から下流(同図における右下方側に相当)に向けて緩やかに下降した傾斜面となっている。そして、球排出口22を通じて上流側に排出された遊技球は、自重により下流側に移動する。
【0026】
操作表示部23は、上皿球抜き操作釦24と、球抜き状態表示器25と、カード残度数表示器26と、球貸可能表示器27と、球貸し操作釦28と、カード排出操作釦29とから構成されている。
【0027】
上皿球抜き操作釦24は、上皿10に貯留された遊技球を下皿11に排出する際に遊技者によって操作される釦で、この上皿球抜き操作釦24からの操作信号をトリガとして後述する移動先切替手段が動作し、上皿10の遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先を、発射装置側(遊技媒体発射側)と下皿11側(遊技媒体返却側)とに切り替える。
従って、この上皿球抜き操作釦24は、遊技者の切替要求操作に関連して、移動先切替手段に対し、切替要求信号を出力する切替要求信号出力手段の一部として機能する。
【0028】
球抜き状態表示器25は、液晶ディスプレイなどの表示器により構成され、この表示器の表示領域が上方に臨むように上皿10の上面に設けられている。そして、この球抜き状態表示器25は、遊技球の移動先が「発射側」であるのか「排出側(下皿11側)」であるのかといった遊技球の移動先に関する情報を表示する。
すなわち、この球抜き状態表示器25は、移動先切替手段により規定された遊技球(遊技媒体)の移動先を示す明示手段の一部を構成している。
【0029】
カード残度数表示器26は、遊技カードがカード式球貸機13に挿入された場合、この遊技カードが記憶している遊技価値をカード残度数として表示するもので、7セグメントの発光ダイオードを複数(例えば3個)並べて配置し、カード残度数を複数桁(例えば3桁)の度数情報として表示するものである。
球貸し可能表示器27は、カード式球貸機13による球貸しが可能であるか否かを遊技者に報知するもので、球貸し可能な状態で点灯し、不能な状態で消灯する。
【0030】
球貸し操作釦28は、遊技球の貸与を受ける際に操作する釦で、この球貸し操作釦28を1回操作することにより、所定数の遊技球が貸与されて上皿10に排出される。
すなわち、この球貸し操作釦28の操作信号は、遊技球を上皿10の遊技球貯留部21へ払い出す遊技媒体払出手段を動作させるためのトリガとなっており、この球貸し操作釦28が、遊技者の払出要求操作に関連して、遊技媒体払出手段に対して払出要求信号を出力する払出要求信号出力手段の一部として機能している。
なお、遊技カードのカード残度数(遊技価値)は、この球貸し操作釦28の操作に応じて所定度数減らされ、これに伴いカード残度数表示器26により表示される残度数も減らされる。
【0031】
カード排出操作釦29は、遊技を終了させたい場合等、カード式球貸機13に挿入された遊技カードを排出させる際に遊技者が操作する釦で、このカード排出操作釦29を押すことにより、カード式球貸機13に挿入された遊技カードが排出される。
【0032】
そして、本実施形態における上皿10においては、操作表示部23及びこの操作表示部23上に設けられた機構(上皿球抜き操作釦24やカード残度数表示器26等)は、上皿10の表面装飾部材とほぼ同一面となるように配設されている。
このように構成することにより、上皿10の突出部分がなくなり、パチンコ遊技機1を掃除する際の作業性を向上させることができる。
【0033】
一方、この上皿10の背面側には、図3に示すように、球排出口32、上皿球抜き球センサ34を有する下皿側通過口33及び発射側通過口38などを含んで構成された流路切替機構31が設けられている。
球排出口32は、遊技球貯留部21の下流に連通して設けた開口部であり、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の内の最下流の遊技球が、自重により転動して一列に整列した状態で通過し、流路切替機構31内に導かれてくる。
【0034】
そして、この流路切替機構31は、より詳細には、図4に示すように構成されている。すなわち、球排出口32と下皿側通過口33との間には、案内部材35により、正面視略く字状(図中符号RAの矢印で示す)の流下路36が形成されている。そして、この流下路36の屈曲部分には、この流下路36内に出没可能な球供給流路底板37が配設されている。
【0035】
この球供給流路底板37は、移動先切替手段において遊技球(遊技媒体)の流路(即ち、遊技球の移動先)を規制する流路規制部材であり、移動規制手段の一部として機能する。そして、球排出口32側を上流とした場合に、下流に向けて下降するよう傾斜した状態(同図では、左下がりの状態)で配置されている。また、この球供給流路底板37は、出現状態において流下路36を塞ぎ、これにより遊技球Bを下流側(より詳細には、発射側通過口38)に導く流下路(図中符号RBの矢印で示す)を形成する。一方、退避状態においては、遊技球Bに何ら作用しない。従って、この退避状態においては、遊技球Bは、流下路36に沿って移動して下皿側通過口33に導かれる。
【0036】
また、この球供給流路底板37は、移動規制手段の一部として機能する上皿球抜きソレノイド(後述)に接合されており、この上皿球抜きソレノイドにより出没状態が規制されている。
すなわち、この球供給流路底板37は、通常は、バネなどにより付勢され、これにより出現状態に規制されており、遊技者が上皿球抜き操作釦24を操作し、遊技球貯留部21に貯留された遊技球Bの下皿11への排出を要求した場合に、上皿球抜きソレノイドが励磁して退避状態になる。
【0037】
この球供給流路底板37の下流には、球送りソレノイド39により支点軸41を中心に上下方向に揺動される球送り部材40が設けられている。この球送り部材40は、上下端部にて突出した二股部を有しており、この二股部が球供給流路底板37の下流側端部に対向している。また、この球送り部材40の揺動下端位置の側部には、発射側通過口38が設けられている。
そして、球送りソレノイド39が励磁すると、球送り部材40は上方に揺動する。これにより球送り部材40は、球供給流路底板37を流下してきた遊技球Bを二股部にて受け入れ可能な状態となる。一方、球送りソレノイド39が消磁すると、球送り部材40は下端位置に戻り揺動する。このとき、二股部にて受け入れた遊技球があった場合には、この遊技球は、下端位置にて発射側通過口38を通じて発射装置側に放出される。放出された遊技球は、発射レール上を転動して発射位置に停止し、発射装置の発射杵によって弾発される。
【0038】
このように、流路切替機構31内に導かれた遊技球は、流路切替機構31の内部機構、より詳細には、球供給流路底板37により規定された流路を転動して、下皿11側への流路に連結している下皿側通過口33あるいは発射装置側への流路に連結している発射側通過口38の一方から排出される。
そして、下皿側通過口33から遊技球が排出されると、上皿球抜き球センサ34がこれらの遊技球を検出する。この上皿球抜き球センサ34は、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の有無を判定する貯留判定手段の一部として機能している。
また、この流路切替機構31は、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先を、発射装置側(遊技媒体発射側)あるいは下皿11側(遊技媒体返却側)へ切り替える移動先切替手段の一部として機能している。
【0039】
次に、図5のブロック図を参照して、排出制御装置について説明する。この排出制御装置は、パチンコ遊技機1において遊技球の排出に関する諸動作の制御を行うものである。なお、以下、説明において、先に説明したものと同一部には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
この排出制御装置50は、ROM51及びRAM52を内蔵したCPU53と、各種入力信号を波形整形あるいは必要に応じてデジタル変換などを行ってCPU53に入力する入力フィルタ54と、CPU53からの各種制御信号に基づき各種駆動信号を生成して各種装置類に送出するドライバ55と、排出制御装置40を動作させるための電源を生成し、CPU53、入力フィルタ54及びドライバ55に対して供給する電源部56と、CPU53に供給する動作クロックを生成する水晶(クリスタル)57とから概略構成されている。
【0041】
そして、CPU53は、上述した遊技媒体払出手段、移動先切替手段、移動規制手段、明示手段、切替要求信号出力手段、払出要求信号出力手段及び貯留判定手段の一部として機能している。
さらに、このCPU53は、遊技球の移動先を下皿11側(遊技媒体返却側)で維持する移動先維持手段、遊技動作や遊技状態の少なくとも一方についての遊技動作情報を取得する遊技動作情報取得手段、遊技球の移動先についての情報を取得する移動先情報取得手段、遊技球の払出動作の有無を取得する払出動作情報取得手段、遊技球の移動先が切り替わった時点からの経過時間情報を取得する経過時間情報取得手段、遊技球の発射操作の有無を判定する発射操作判定手段として(あるいはその一部として)機能している。
【0042】
そして、入力フィルタには、第1排出センサ61及び第2排出センサ62からの検出信号と、セーフセンサ63からの検出信号と、半端センサ64からの検出信号と、送信クロック信号65と、賞球数信号66と、球貸し要求信号(BRDY信号)67と、球貸し単位信号(BRQ信号)68と、オーバーフローセンサ69からのオーバフロー検出信号と、補給センサ70からの検出信号と、球抜きスイッチ(SW)71からの検出信号と、打止め信号72と、リセットスイッチ(SW)73からの操作信号と、上皿球抜き操作釦24からの操作信号と、上皿球抜き球センサ34からの検出信号と、発射操作ハンドル12からの発射信号74とが入力されている。
【0043】
第1排出センサ61及び第2排出センサ62は、パチンコ機本体2裏面に設けられた球排出装置(図示せず)内の2条の流路に対応してそれぞれ設けられており、この球排出装置が、貸し球あるいは賞球として排出する遊技球を検出する。セーフセンサ63は、遊技盤7に設けられた入賞口に入賞した遊技球を検出するセンサで、入賞した遊技球を検出する毎に検出信号を出力する。
半端センサ64は、パチンコ機本体2裏面の球導出樋(図示せず)に設けられ、この球導出樋にて待機している遊技球が所定量未満であるか否かを検出するセンサで、所定量未満の場合に検出信号を出力する。
【0044】
送信クロック信号65は、賞球数信号66の同期をとるための信号で、役物制御装置(図示せず)から送信される。
賞球数信号66は、入賞口の種類に応じて変化する賞球数(7個、15個など)を認識するための信号である。
【0045】
球貸し要求信号67は、球貸し動作のために送信される信号で、カード式球貸機13から送信される。
この球貸し要求信号67は、上皿10に設けられた球貸し操作釦28の操作に応じて出力される信号である。すなわち、球貸し操作釦28が操作されると、この操作信号はカード式球貸機13に送出される。そして、カード式球貸機13にて遊技球の貸し出しが許可されると、この球貸し要求信号67が出力される。
そして、CPU53は、この球貸し要求信号67及び後述する球貸し単位信号68に基づき、所定数の遊技球の排出を命令する。
【0046】
球貸し単位信号68は、球貸しの単位を示す信号で、カード式球貸機13から送信される。
オーバーフローセンサ69は、上皿10と下皿11とを連通する球通路に設けてあり、この球通路に遊技球が充満したことを検出することでオーバーフローを検出する。
補給センサ70は、球排出装置に供給する遊技球の不足を検出するためのセンサであり、例えば、球貯留タンクに配設してある。
【0047】
球抜きスイッチ71は、パチンコ機本体2内に配設されており、遊技店の店員が閉店後等にパチンコ機本体2内に貯留された遊技球を外に排出する場合に操作する。
打止め信号72は、パチンコ遊技機1を打ち止め状態にするための信号で、遊技店に設置された管理装置(図示せず)から送信される。
リセットスイッチ73は、この排出制御装置50の動作を強制的にリセットする場合に操作するためのものである。
発射信号74は、発射操作ハンドル12の操作に伴い、発射装置が遊技球の発射動作を行う毎に出力される。
【0048】
一方、ドライバ55からは、第1排出ソレノイド80及び第2排出ソレノイド81に対する駆動信号と、セーフソレノイド82に対する駆動信号と、球抜きソレノイド83に対する駆動信号と、不正信号84と、賞球データ送信信号85と、球貸し単位完了信号(EXS信号)86と、球貸し受付可能信号(PRDY信号)87と、賞球数要求信号88と、上皿球抜きソレノイド89と、球抜き状態表示器25に対する表示駆動信号とが出力される。
【0049】
第1排出ソレノイド80及び第2排出ソレノイド81は、遊技球を排出する球排出装置(図示せず)内の2条の流路に対応して設けられ、駆動信号により励磁されて遊技球を排出する。
セーフソレノイド82は、遊技盤7に設けられた入賞口に入賞した遊技球を1個ずつセーフセンサ63に供給するためのソレノイドである。
球抜きソレノイド83は、パチンコ機本体2背面に設けられた流路切換装置に設けられており、駆動信号により励磁され、球排出装置からの遊技球の流下路を上皿10側と球抜き流路側とに切り換える。
【0050】
不正信号84は、パチンコ遊技機1に対して不正が行われた場合等に出力される信号で、管理装置に対して送信される。
賞球データ送信信号85は、賞球として払い出した遊技球の数を示す信号で、管理装置に対して送信される。
球貸し単位完了信号86は、球貸し動作の完了を知らせるための信号で、カード式球貸機13に対して送信される。
球貸し受付可能信号87は、球貸しの受付可能状態を知らせるための信号で、カード式球貸機13に対して送信される。
【0051】
賞球数要求信号88は、賞球として排出する遊技球の数を要求するための信号で、セーフセンサ63にて入賞球(セーフ球)が検出された場合に、役物制御装置(図示せず)に対して送信される。そして、役物制御装置は、この賞球数要求信号を受信すると、フラグを参照するなどして賞球数を認識し、認識した賞球数を賞球数信号66としてこの排出制御装置50に送信する。
そして、球抜き状態表示器25には、上皿球抜き操作釦24の操作に応じた状態に関する情報を送信する。
【0052】
上皿球抜きソレノイド89は、球供給流路底板37の駆動源となるもので、励磁状態に応じて出没する可動片(プランジャ)を有している。この可動片は、図示しないリンク機構を介して球供給流路底板37に接合されており、上皿球抜きソレノイド89の励磁あるいは消磁することにより、球供給流路底板37が、流下路36内に出現したり、退避したりする。
【0053】
なお、この上皿球抜きソレノイド89と球供給流路底板37とを接合するリング機構は、上皿球抜きソレノイド89の励磁状態に応じて球供給流路底板37を出没させることができるものであれば、任意に構成することができるが、その一例として、後述する第2実施形態にて開示する機構(図23参照)を応用して用いることもできる。
【0054】
以上の構成を有するパチンコ遊技機においては、遊技カードをカード式球貸機13に挿入した後に球貸し操作釦28を操作すると、球排出装置が作動して、所定数の遊技球が上皿10の遊技球貯留部21に排出される。
この遊技球貯留部21に貯留された遊技球は、発射操作ハンドル12の操作により発射装置から弾発されて遊技盤7の遊技領域に導かれる。
【0055】
そして、通常の遊技状態から上皿球抜き操作釦24を操作すると、流路切替機構31の球供給流路底板37が上皿球抜きソレノイド89により流下路36から退避する。
これにより、遊技球貯留部21に貯留された遊技球は下皿11に排出され、同時に球抜き状態表示器25は排出中であることを示すメッセージを表示する。
【0056】
そして、本実施形態においては、この遊技球の排出状態において、次の▲1▼から▲5▼の状態になった場合に遊技球の下皿11への排出を止め、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の流下路を発射装置側にする。(即ち、遊技球の移動先を下皿11側から発射装置側に規制している。)
▲1▼上皿球抜き操作釦24に対する操作があった場合
▲2▼球貸し操作釦28に対する操作があった場合(球貸し要求があった場合)
▲3▼排出状態が所定時間継続した場合(一定時間が経過しても排出状態が解除されなかった場合)
▲4▼遊技球貯留部21に貯留された遊技球が全て排出された場合
▲5▼発射操作が行われた場合
【0057】
以下、このような制御を行うパチンコ遊技機1の動作について説明する。図6から図13は、パチンコ遊技機1の動作を説明するフローチャートで、図6は排出制御装置50の主動作を説明するゼネラルフローチャート、図7は割込処理を説明するフローチャート、図8は上皿球抜き監視処理を説明するフローチャート、図9は球抜き操作釦入力監視処理を説明するフローチャート、図10は球貸し要求信号入力監視処理を説明するフローチャート、図11は上皿球抜き時間監視処理を説明するフローチャート、図12は上皿球抜き球センサ入力監視処理を説明するフローチャート、図13は発射信号入力監視処理を説明するフローチャートである。
【0058】
この排出制御装置50では、電源の投入によりステップS1に移行する。
ステップS1では、割込禁止の状態に設定する。そして、ステップS2にて初期化処理を行う。このステップS2の初期化処理では、RAM52のワークエリアのクリア、ドライバ55のイニシャライズ等、排出制御装置50を初期状態にする処理を行う。
【0059】
ステップS3では、前記ステップS1で設定した割込禁止状態を解除する。これにより、後述する割り込み処理による割り込みが許可される。
【0060】
ステップS4では、割込フラグの有無を判定する。この処理は、RAM52に設けられた割込フラグ領域(図示せず)を参照することでなされ、この割込フラグ領域にフラグがセットされていた場合にフラグ有りとしてステップS5に移行する。また、フラグがセットされていなかった場合には、このステップS4の処理を繰り返し行って、フラグがセットされるまで待機する。
【0061】
なお、この割込フラグ領域のフラグは、図7のフローチャートに示すように、割込処理によってなされる。この割込処理は、例えば1ms毎になされ、1ms毎にステップS22にて割込フラグ領域に割込フラグをセットする処理を行なう。
【0062】
そして、ステップS4で、割込フラグ有りと判定した場合には、ステップS5に移行して割込フラグ領域にセットされた割込フラグをクリアする。
【0063】
引き続くステップS6では、球払い開始確認条件監視処理を行う。この球払い開始確認条件監視処理は、遊技球の貸し出しを含めた遊技球の払い出し処理を行うにあたり、払い出し条件が揃ったか否かを判定するために、条件を規定する各種信号を参照する処理である。
例えば、オーバーフローセンサ69からの検出信号、補給センサ70及び半端センサ64からの検出信号、セーフセンサ63からの検出信号、あるいは、球貸し要求信号67などが参照される。
【0064】
ステップS7では、上皿球抜き監視処理を行う。この上皿球抜き監視処理は、具体的には、図8のフローチャートに示すように、球抜き操作釦入力監視処理(ステップS8)、球貸し要求信号入力監視処理(ステップS9)、上皿球抜き時間監視処理(ステップS10)、上皿球抜き球センサ入力監視処理(ステップS11)、発射信号入力監視処理(ステップS12)の各処理からなっている。
以下、これらの各処理について説明する。
【0065】
ステップS8の球抜き操作釦入力監視処理は、遊技者が上皿10の遊技球貯留部21に貯留された遊技球を下皿11に排出するため、上皿球抜き操作釦24を操作したか否かを判定する処理で、具体的には、図9のフローチャートに従ってなされる。
【0066】
この球抜き操作釦入力監視処理では、まず、ステップS8aにて、タイマフラグAの有無を判定する。このタイマフラグAは、連続動作を禁止して上皿球抜きソレノイド89を保護するためのフラグで、上皿球抜きソレノイド89の動作後、タイマフラグA用のタイマ値に基づいて規定された所定期間に亘ってRAM52の所定領域にセットされる。このタイマフラグAがセットされている期間中は、上皿球抜きソレノイド89に対する動作が禁止される。
【0067】
そして、このステップS8aにてタイマフラグA有りの場合(yes)、即ち、上皿球抜きソレノイド89の動作直後であった場合にはステップS8kに移行し、タイマフラグA無しの場合(no)、即ち、上皿球抜きソレノイド89の動作からある一定時間が経過した場合にはステップS8bに移行する。ここでは、まず、タイマフラグAが無かった場合について説明する。
【0068】
ステップS8bでは、上皿球抜き操作釦24に対する操作の有無を判定する。そして、上皿球抜き操作釦24に対する操作があった場合(操作信号の入力があった場合)には、引き続くステップS8cに移行する。一方、操作がなかった場合(操作信号が入力されなかった場合)には、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS9の球貸し要求信号入力監視処理に移行する。
【0069】
そして、ステップS8cでは、上皿球抜きソレノイド(SOL)89に対する駆動用のデータをセットする。すなわち、上皿球抜きソレノイド89が消磁状態(球供給流路底板37の出現状態)にある場合には上皿球抜きソレノイド89を励磁するためのデータをセットし、上皿球抜きソレノイド89が励磁状態(球供給流路底板37の退避状態)にある場合には上皿球抜きソレノイド89を消磁するためのデータをセットする。
引き続くステップS8dでは、タイマフラグAをRAM52にセットするとともに、このタイマフラグAをセットする期間を規定するタイマ値をRAM52にセットする。そして、ステップS8eに移行する。
【0070】
ステップS8eでは、球抜きフラグの有無を判定する。この球抜きフラグは、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先を判定するためのフラグで、この遊技球貯留部21に貯留された遊技球を下皿11に排出している状態でRAM52にセットされ、遊技球を発射装置に供給している状態でクリアされる。
そして、この球抜きフラグがセットされていた場合(yes)にはステップS8iに移行し、球抜きフラグがクリアされていた場合(no)にはステップS8fに移行する。
【0071】
ステップS8fでは、球抜きフラグがクリアされていた状態で、上皿球抜き操作釦24の操作がなされたことに基づき、発射装置側への遊技球の流下路が形成されていた状態を下皿11側への流下路を形成する状態に移行するため、球抜きフラグをセットする。
引き続くステップS8gでは、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に排出されている旨を球抜き状態表示器25により報知するための報知データをセットする。
【0072】
さらに、ステップS8hでは、遊技球の下皿11への排出状態が所定時間継続されたか否かを判定するための定時間タイマのタイマ値を設定する。
この定時間タイマのタイマ値は任意の時間に設定が可能で、遊技球貯留部21に貯留された満杯の遊技球が下皿11に全て排出されるのに要する時間にマージンを加算した時間とされており、例えば、1分から2分程度に設定されている。そして、このタイマ値はRAM52に設定される。
そして、このステップS8hの処理が終了すると、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS9の球貸し要求信号入力監視処理に移行する。
【0073】
また、上述したステップS8eで球抜きフラグがセットされておりステップS8iに移行した場合には、このステップS8iにて球抜きフラグをクリアする。すなわち、このステップS8iでは、球抜きフラグがセットされていた状態で、上皿球抜き操作釦24の操作がなされたことに基づき、下皿11側への流下路が形成されていた状態を発射装置側への遊技球の流下路を形成する状態に移行するため、球抜きフラグをクリアする。
引き続くステップS8gでは、遊技球の下皿11への排出状態が、発射装置側への供給状態に移行したことに伴い、RAM52にセットされていた報知データをクリアする。
そして、このステップS8gの処理が終了すると、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS9の球貸し要求信号入力監視処理に移行する。
【0074】
一方、上述したステップS8aにてタイマフラグAがセットされており、ステップS8kに移行した場合には、このステップS8kにてタイマフラグA用のタイマ(RAM52に設定)を+1する。
そして、引き続くステップS8mでは、タイムアップとなったか否かをステップS8kにて更新(+1)したタイマ値に基づき判定する。即ち、このタイマ値が所定値以上となった場合にタイムアップ(yes)と判定して引き続くステップS8nに移行し、所定値未満であった場合に上皿球抜きソレノイド89の動作直後(no)と判定して、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS9の球貸し要求信号入力監視処理に移行する。
【0075】
ステップS8nでは、上皿球抜きソレノイド89の動作から所定時間が経過したことを受けて、タイマフラグAをクリアして、上皿球抜きソレノイド89の動作を許可する。
そして、このステップS8nの処理が終了すると、球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS9の球貸し要求信号入力監視処理に移行する。
【0076】
以上説明したように、このステップS8の球抜き操作釦入力監視処理では、上皿球抜き操作釦24に対する操作の有無を判定する段階、上皿球抜き操作釦24に対する操作が有った場合に球供給流路底板37を出没駆動するためのデータをセットする段階、球供給流路底板37の出没状態に応じて、球抜きフラグをセット或いはクリアするとともに球抜き報知データをセットあるいはクリアする段階からなる一連の処理を実行する。
そして、このステップS8の球抜き操作釦入力監視処理が、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先を、発射装置側(遊技媒体発射側)あるいは下皿11側(遊技媒体返却側)へ切り替える移動先切替手段の動作の一部分となっている。
【0077】
ステップS9の球貸し要求信号入力監視処理は、遊技球の貸与を受けるため、遊技者による球貸し操作釦28の有無を判定する処理で、具体的には、図10のフローチャートに従ってなされる。
【0078】
この球貸し要求信号入力監視処理では、まず、ステップS9aにて球抜きフラグがセットされているか否かを判定する。すなわち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が発射装置に供給されているのか、下皿11に排出されているのかを判定する。
そして、球抜きフラグがセットされていた場合(遊技球が下皿11に排出されている場合)にはステップS9cに移行し、球抜きフラグがクリアされていた場合(遊技球が発射装置に供給されている場合)にはステップS9bに移行する。
【0079】
ステップS9bでは、後述するBRDYフラグをクリアする。そして、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS10の上皿球抜き時間監視処理に移行する。
【0080】
また、ステップS9cでは、球貸し要求信号(BRDY信号)67の入力の有無、即ち、操作者が球貸し操作釦28を操作したか否かについて判定する。
そして、球貸し要求信号67の入力があった場合にはステップS9dに移行し、入力が無かった場合にはステップS9dをスキップしてステップS9eに移行する。
ステップS9dでは、BRDYフラグをセットする。このBRDYフラグは、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に排出されている期間中において、球貸し要求の有無を判定するためのフラグで、RAM52にセットされる。
【0081】
ステップS9eでは、タイマフラグAの有無、即ち、上皿球抜きソレノイド89の動作直後であるのか(タイマフラグAのセット状態=有)、否か(タイマフラグAのクリア状態=無)を判定する。
そして、タイマフラグAがセットされていた場合(no)には、この球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS10の上皿球抜き時間監視処理に移行する。即ち、上皿球抜きソレノイド89の動作直後であることを受けて、ステップS9cで入力された球貸し要求信号67に基づく動作を保留する。
また、タイマフラグAがクリアされていた場合(yes)には、引き続くステップS9fに移行する。
【0082】
このステップS9fでは、BRDYフラグの有無、即ち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に排出されている期間中における球貸し要求の有無を判定する。
そして、BRDYフラグが有った場合(yes)、即ち、遊技球が下皿11に排出されている期間中において球貸し要求が有った場合には、ステップS9gに移行し、BRDYフラグが無かった場合(no)、即ち、遊技球が下皿11に排出されている期間中において球貸し要求が無かった場合には、球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS10の上皿球抜き時間監視処理に移行する。
【0083】
ステップS9gでは、上皿球抜きソレノイド(SOL)89に対する駆動用のデータをセットする。すなわち、球抜きフラグがセットされていた状態で、球貸し操作釦28に対する操作がなされたこと(即ち、遊技球が下皿11へ排出されている状態にて球貸し要求があったこと)により、遊技球の下皿11への排出状態を発射装置側へ供給する状態に移行させる必要が生じたので、上皿球抜きソレノイド89を消磁するため(球供給流路底板37を出現させるため)のデータをセットする。
引き続くステップS9hでは、タイマフラグAをRAM52にセットするとともに、このタイマフラグAをセットする期間を規定するタイマ値をRAM52にセットする。そして、ステップS9iに移行する。
【0084】
ステップS9iでは、遊技球の下皿11への排出状態が、発射装置側への供給状態に移行したことに伴って、RAM52にセットされていた球抜きフラグをクリアする。
引き続くステップS9jでは、ステップS9iと同様に、RAM52にセットされていた球抜き報知データをクリアする。
そして、このステップS9jの処理が終了すると、球抜き操作釦入力監視処理を終了(RET)してステップS10の上皿球抜き時間監視処理に移行する。
【0085】
以上説明したように、このステップS9の球貸し要求信号入力監視処理では、遊技球が下皿11へ排出されているか否かを判定する段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態にて球貸し要求があったか否かを判定する段階、球貸し要求があった場合に判定用のフラグ(BRDYフラグ)をセットする段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態において判定用のフラグがセットされていた場合に、遊技球の流下路を発射装置側にするためのデータをセットする段階からなる一連の処理を実行する。
そして、このステップS9の球貸し要求信号入力監視処理が、遊技球の払出動作の有無を取得する払出動作情報取得手段の動作となっている。
【0086】
ステップS10の上皿球抜き時間監視処理は、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の排出状態の継続時間を監視する処理で、具体的には図11のフローチャートに従ってなされる。
【0087】
この上皿球抜き時間監視処理では、まず、ステップS10aにて、球抜きフラグがセットされているか否かを判定する。この処理は、上述したステップS9aと同様に、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が発射装置に供給されているのか、下皿11に排出されているのかを判定する。
そして、球抜きフラグがセットされていた場合(yes)にはステップS10cに移行し、球抜きフラグがクリアされていた場合(no)にはステップS10bに移行する。
【0088】
ステップS10bでは、定時間タイマをクリアする。この定時間タイマは、排出状態が継続した時間を監視するもので、RAM52に設定されている。そして、この定時間タイマは、初期状態で値「0」にクリアされ、所定の契機毎(後述するステップS10cの処理毎)に+1される。
そして、この定時間タイマをクリアすると、上皿球抜き時間監視処理を終了(RET)してステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理に移行する。
【0089】
また、ステップS10cでは、上述した定時間タイマのタイマ値を+1して引き続くステップS10dに移行する。
ステップS10dでは、定時間タイマがタイムアップしたか、即ち、遊技球の排出状態が所定時間に亘って継続したか否かを判定する。この判定は、上述したステップS8hにてセットした定時間タイマ値との比較によりなされ、+1した定時間タイマのタイマ値(S10c)がセットされた定時間タイマ値(S8h)に到達した場合に、タイムアップと判定する。
そして、このステップS10dにてタイムアップとなった場合(yes)には、ステップS10eに移行し、定時間タイマ値に未到達の場合(no)には、この上皿球抜き時間監視処理を終了(RET)してステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理に移行する。
【0090】
ステップS10eでは、上皿球抜きソレノイド(SOL)89に対する駆動用のデータをセットする。すなわち、一定時間が経過しても排出状態が解除されずに排出状態が所定時間継続したことより、遊技球の下皿11への排出状態を発射装置側へ供給する状態に移行させる必要が生じたと判定し、上皿球抜きソレノイド89を消磁するためのデータをセットする。
引き続くステップS10fでは、タイマフラグA並びにこのタイマフラグAをセットする期間を規定するタイマ値をRAM52にセットする。そして、ステップS10gに移行する。
【0091】
ステップS10gでは、遊技球の下皿11への排出状態が、発射装置側への供給状態に移行したことに伴って、RAM52にセットされていた球抜きフラグをクリアする。
引き続くステップS10hでは、ステップS10gと同様に、RAM52にセットされていた球抜き報知データをクリアする。
そして、このステップS10hの処理が終了すると、上皿球抜き時間監視処理を終了(RET)してステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理に移行する。
【0092】
以上説明したように、このステップS10の上皿球抜き時間監視処理では、遊技球が下皿11へ排出されているか否かを判定する段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態が所定時間継続したか否かを判定する段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態が所定時間継続した場合に、遊技球の流下路を発射装置側にするためのデータをセットする段階からなる一連の処理を実行する。
そして、このステップS10の上皿球抜き時間監視処理が、遊技球の移動先が切り替わった時点からの経過時間情報を取得する経過時間情報取得手段の動作の一部分となっている。
【0093】
ステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理は、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が全て下皿11に排出されたか否かを判定する処理で、具体的には図12のフローチャートに従ってなされる。
【0094】
この上皿球抜き球センサ入力監視処理では、まず、ステップS11aにて、球抜きフラグがセットされているか否かを判定する。
そして、球抜きフラグがセットされていた場合(yes)にはステップS11cに移行し、球抜きフラグがクリアされていた場合(no)にはステップS11bに移行する。
【0095】
ステップS11bでは、球抜き検出タイマにタイマ値をセットする。この球抜き検出タイマは、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に流下する際に、次の遊技球が下皿側通過口33を通過するまでに要した時間を判定するためのものでRAM52に設けられている。そして、このタイマ値は、次の遊技球が連続して通過したか否かを判定するための値であるので、0コンマ数秒から1秒程度に相当する値が設定される。
【0096】
また、ステップS11cでは、タイマフラグAに基づき、上皿球抜きソレノイド89の動作直後であるのか否かを判定する。
そして、タイマフラグAがセットされていた場合(yes)には、動作直後であるとしてこの上皿球抜き球センサ入力監視処理を終了(RET)してステップS12の発射信号入力監視処理に移行する。
また、タイマフラグAがクリアされていた場合(no)には、動作直後ではないとして引き続くステップS11dに移行する。
【0097】
ステップS11dでは、上皿球抜き球センサ34からの検出信号の入力の有無、即ち、遊技球が下皿側通過口33を通過したか否かを判定する。
そして、検出信号の入力があった場合にはステップS11eに移行して球抜き検出タイマにタイマ値をセット(即ち、タイマのリセット)し、入力が無かった場合にはステップS11fに移行して球抜き検出タイマのタイマ値を−1する。
【0098】
ステップS11gでは、球抜き検出タイマがタイムアップしたか否かを判定する。すなわち、このステップS11gでは、球抜き検出タイマのタイマ値を参照し、このタイマ値が値「0」となったか否かでタイムアップを判定している。
そして、タイムアップした場合(値「0」になった場合)には、ステップS11hに移行し、タイムアップしていない場合(no)には、上皿球抜き球センサ入力監視処理を終了(RET)してステップS12の発射信号入力監視処理に移行する。
【0099】
ステップS11hでは、上皿球抜きソレノイド(SOL)89に対する駆動用のデータをセットする。すなわち、球抜きフラグがセットされていた状態で、球抜き検出タイマがタイムアップしたこと(即ち、遊技球が下皿11へ排出されている状態で、最後の遊技球が下皿側通過口33を通過してから所定時間が経過したこと)により、全ての遊技球が下皿11へ排出されたと判定して、上皿球抜きソレノイド89を消磁するためのデータをセットする。
引き続くステップS11iでは、タイマフラグA並びにこのタイマフラグAをセットする期間を規定するタイマ値をRAM52にセットする。そして、ステップS11jに移行する。
【0100】
ステップS11jでは、遊技球の下皿11への排出状態が、発射装置側への供給状態に移行したことに伴って、RAM52にセットされていた球抜きフラグをクリアする。
引き続くステップS11kでは、ステップS11jと同様に、RAM52にセットされていた球抜き報知データをクリアする。
そして、このステップS11kの処理が終了すると、上皿球抜き球センサ入力監視処理を終了(RET)してステップS12の発射信号入力監視処理に移行する。
【0101】
以上説明したように、このステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理では、遊技球が下皿11へ排出されているか否かを判定する段階、遊技球が連続して下皿側通過口33から排出されているか否かを判定する段階、遊技球が連続して下皿側通過口33から排出されなくなった場合に、全ての遊技球が下皿11へ排出されたと判定して、遊技球の流下路を発射装置側にするためのデータをセットする段階からなる一連の処理を実行する。
そして、このステップS11の上皿球抜き球センサ入力監視処理が、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の有無を判定する貯留判定情報取得手段の動作となっている。
【0102】
ステップS12の発射信号入力監視処理は、遊技者による遊技球の発射操作の有無を判定する処理で、具体的には、図13のフローチャートに従ってなされる。
【0103】
この発射信号入力監視処理では、まず、ステップS12aにて、球抜きフラグがセットされているか否かを判定する。
そして、球抜きフラグがセットされていた場合(yes)にはステップS12cに移行し、球抜きフラグがクリアされていた場合(no)にはステップS12bに移行する。
【0104】
ステップS12bでは、後述する発射信号フラグをクリアする。そして、この発射信号入力監視処理を終了(RET)してステップS13のスイッチ(SW)入力監視処理に移行する。
【0105】
また、ステップS12cでは、発射信号74の入力の有無、即ち、操作者が発射操作ハンドル12により発射操作を行ったか否かを判定する。
そして、発射信号74の入力があった場合にはステップS12dに移行し、入力が無かった場合にはステップS12dをスキップしてステップS12eに移行する。
ステップS12dでは、発射信号フラグをセットする。この発射信号フラグは、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に排出されている期間中において、発射操作の有無を判定するためのフラグで、RAM52にセットされる。
【0106】
ステップS12eでは、タイマフラグAに基づき、上皿球抜きソレノイド89の動作直後であるのか否かを判定する。
そして、タイマフラグAがセットされていた場合(yes)には、動作直後であるとしてこの発射信号入力監視処理を終了(RET)してステップS13のスイッチ入力監視処理に移行する。
また、タイマフラグAがクリアされていた場合(no)には、動作直後ではないとして引き続くステップS12fに移行する。
【0107】
このステップS12fでは、発射信号フラグの有無、即ち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が下皿11に排出されている期間中における発射操作の有無を判定する。
そして、発射信号フラグが有った場合、即ち、遊技球が下皿11に排出されている期間中における発射操作がなされた場合には、ステップS12gに移行し、発射信号フラグが無かった場合(no)、即ち、遊技球が下皿11に排出されている期間中における発射操作が無かった場合には、発射信号入力監視処理を終了(RET)してステップS13のスイッチ入力監視処理に移行する。
【0108】
ステップS12gでは、上皿球抜きソレノイド(SOL)89に対する駆動用のデータをセットする。この処理では、上皿球抜きソレノイド89を消磁するためのデータをセットする。
引き続くステップS12hでは、タイマフラグA並びにこのタイマフラグAをセットする期間を規定するタイマ値をRAM52にセットする。そして、ステップS12iに移行する。
【0109】
ステップS12iでは、球抜きフラグがセットされていた状態で、発射信号74が入力されたこと(即ち、遊技球が下皿11へ排出されている状態にて発射操作がなされたこと)に基づき、遊技球の下皿11への排出状態が、発射装置側への供給状態に移行したことに伴って、球抜きフラグをクリアする。
引き続くステップS12jでは、ステップS12iと同様に、RAM52にセットされていた球抜き報知データをクリアする。
そして、このステップS12jの処理が終了すると、発射信号入力監視処理を終了(RET)してステップS13のスイッチ入力監視処理に移行する。
【0110】
以上説明したように、このステップS12の発射信号入力監視処理では、遊技球が下皿11へ排出されているか否かを判定する段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態にて発射操作がなされたか否かを判定する段階、発射操作がなされた場合に判定用のフラグ(発射信号フラグ)をセットする段階、遊技球が下皿11へ排出されている状態において判定用のフラグがセットされていた場合に、遊技球の流下路を発射装置側にするためのデータをセットする段階からなる一連の処理を実行する。
そして、このステップS12の発射信号入力監視処理が、遊技球の発射操作の有無を判定する発射操作判定情報取得手段の動作となっている。
【0111】
そして、ステップS13(図6参照)では、SW入力監視処理を行う。このSW入力監視処理は、各種検出スイッチからの検出信号を監視する処理で、上述した第1排出センサ61、第2排出センサ62、セーフセンサ63、・・・など、入力フィルタ54に接続された各種検出スイッチからの出力信号を監視する。
このとき、各種検出スイッチからの出力信号に基づく論理変換や、チャタリング防止処理もあわせて行う。
【0112】
引き続くステップS14では、ステップ分岐の判断処理を行う。これは、分岐先に対応して、ステップA(S15)からステップF(S20)のいずれに分岐するかを判断する処理である。
このステップS14では、例えば、ステップA(S15)で所定の条件を満足した場合に、ステップB(S16)に分岐し、ステップBでの処理を行ったらステップC(S17)へ分岐するといった分岐処理が行われる。
そして、このステップS14で分岐される処理は次の通りである。
【0113】
ステップA(S15):セーフ球及び球貸し確認処理
この処理では、入賞したセーフ球が存在するか否かを確認するためにセーフセンサ63からの検出信号を取得したり、カード式球貸機13からの球貸し要求信号67や球貸し単位信号77を取得したりする。
なお、上述したステップS9においても球貸し要求信号67の監視処理を行っているが、ステップS9の処理は、遊技球が下皿11へ排出されている状態においてなされる処理である。そして、このステップS15の球貸し確認処理は、遊技球の流下路の状態に無関係になされるパチンコ遊技機1の通常処理として行われている。
【0114】
ステップB(S16):賞球数情報送受信処理
この処理は、ステップAでセーフ球が存在した場合などに、このステップAから分岐する。そして、この処理では、役物制御装置に対して賞球数要求信号68を送出し、役物制御装置からの賞球数信号66を受信する。
【0115】
ステップC(S17):排出処理
この処理は、ステップBから分岐する処理で、賞球あるいは貸与する遊技球の排出を行う。この処理では、排出制御装置50などが規定数の遊技球の排出を行う。
【0116】
ステップD(S18):セーフ球払出及びウェイト処理
この処理では、ステップCから分岐する処理で、セーフソレノイド82を励磁し、賞球が排出された今回のセーフ球(1個)を排出する。その後、次回の賞球を連続して払い出すにあたり一定のウエイト時間を設ける。
【0117】
ステップE(S19):球抜き処理
この処理は、パチンコ遊技機1に貯留された遊技球を全て外に排出する際に行われる。この処理は、遊技店の店員などが球抜きスイッチ71を操作した場合になされる。
【0118】
ステップF(S20):不正処理
この処理は、このパチンコ遊技機1によりなされる特別遊技において、特別変動入賞装置に対する遊技球の入賞が無い(ノーカウント不正)などの異常が発生したときになされ、遊技店の店員や管理装置に異常が発生したことを知らせる。
【0119】
以上説明したステップA(S15)からステップF(S20)までの何れかの処理がなされるとステップS21に移行する。
【0120】
ステップS21では、出力処理を行う。この出力処理では、CPU53は、上述した各ステップにおいてセットした各種情報を外部に対して出力する。
そして、ステップS7の上皿球抜き監視処理(ステップS8の球抜き操作釦入力監視処理からステップS12の発射信号入力監視処理)にてセットしたソレノイド駆動用のデータ並びに表示用の報知データについても、このステップS31にて上皿球抜きソレノイド89と球抜き状態表示器25に対して出力される。
なお、このステップS21の出力処理は、移動先切替手段及び移動規制手段の動作の一部となっている。
【0121】
そして、このステップS21の出力処理が終了すると、ステップS4に移行して、次の割込フラグがセットされるのを待つ。
【0122】
次に、以上説明したフローチャートに従って動作する本実施形態における遊技球の流下路の制御動作を、図14から図18のタイミングチャートに従って説明する。
【0123】
まず、図14のタイミングチャートを参照して、上皿球抜き操作釦24に対する操作があった場合について説明する。
ここでは、同図に示すように、時刻t1、t3、t5、t7にて、上皿球抜き操作釦24が操作(即ち、ONパルスが入力)された場合について説明する。
【0124】
この場合、時刻t1における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t2では上皿球抜きソレノイド89に対する励磁データがセット(ステップS8c)されるとともに励磁(ステップS21)され、これにより、球供給流路底板37が流下路36から退避し、遊技球貯留部21に貯留された遊技球は下皿側通過口33を通過して、下皿11に排出される(図4参照)。
【0125】
この上皿球抜きソレノイド89の励磁状態は、時刻t3の操作に伴って上皿球抜きソレノイド89が消磁(ステップS8c及びステップS21)される時刻t4まで維持される。この励磁状態の期間中において、球抜き状態表示器25は図19に示すように、「排出中」の表示を行う。
そして、上皿球抜きソレノイド89は、時刻t5の操作に対応した時刻t6までは消磁状態を維持しており、遊技球貯留部21に貯留された遊技球は、流下路36内に出現した球供給流路底板37上を転動して発射装置(発射側通過口38)に導かれる(図4参照)。この期間において、球抜き状態表示器25は図20に示すように、無表示状態となる。
そして、この時刻t6から、時刻t7の操作に対応した時刻t8までは、上皿球抜きソレノイド89は励磁状態で維持され、遊技球は、下皿側通過口33を通過して下皿11に排出される。
【0126】
このように、上皿球抜き操作釦24に対する操作があった場合には、上皿球抜き操作釦24の操作毎に、上皿球抜きソレノイド89の励磁状態が切り替わり、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の流下路(即ち、遊技球の移動先)は、下皿11への排出側と、発射装置側とに切り替わる。
【0127】
そして、遊技球が下皿11へ排出されている状態では、球抜き状態表示器25により、遊技球が下皿11へ排出中である旨を明示し、遊技者及び遊技店の店員などにその旨を知らせる。このとき、球抜き状態表示器25は、上皿10の上面側に設けられているので、遊技者は、遊技球が排出状態であることを容易に把握することができ、店員は、遊技者の背中越しに、球抜き状態表示器25の表示内容を視認することができる。
従って、この球抜き状態表示器25の表示内容に基づき、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見できる。
【0128】
また、この図14に示すように、上皿球抜き操作釦24の操作が行われるまでは、上皿球抜きソレノイド89の励磁状態は前状態を維持している。このことから、CPU53(排出制御装置50)及び上皿球抜きソレノイド89は、遊技球の移動先を維持する移動先維持手段を構成していることが分かる。
【0129】
次に、図15のタイミングチャートを参照して、遊技球貯留部21から下皿11への流下路が形成されている状態において、球貸し要求があった場合の動作について説明する。
【0130】
この場合、時刻t1における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t2では上皿球抜きソレノイド89が励磁(ON)される。これにより、球供給流路底板37が流下路36から退避するので、遊技球は下皿11に排出される(ステップS8c及びステップS21)。
そして、この状態で時刻t3にて球貸し操作釦28が操作されると、時刻t4にて、上皿球抜きソレノイド89を消磁するデータがセット(ステップS9g)されて上皿球抜きソレノイド89は消磁状態になり、同時に球供給流路底板37が流下路36内に出現する(ステップS21)。
この球供給流路底板37の出現に続いて、時刻t5では、遊技球の貸し出し動作がなされる(ステップS15及びステップS17)。
【0131】
また、時刻t6で示すように、この球供給流路底板37の出現状態(遊技球の移動先が発射装置側になっている状態)において球貸し操作釦28が操作されると、時刻t7にて、この球貸し操作釦28の操作に応じた遊技球の貸し出し動作がなされる(ステップS15及びステップS17)。
【0132】
以上の説明から分かるように、遊技球貯留部21から下皿11への流下路が形成されている状態において球貸し要求があった場合には、まず、球供給流路底板37を流下路36内に出現させて遊技球を発射装置側に導き、その後、遊技球の貸し出しを行う。
【0133】
このように構成することにより、遊技者から球貸し要求がある毎に遊技球貯留部21から下皿11に連通する流下路36が閉じられるので、球抜きを目的として、遊技者が連続して球貸し要求を行なう場合には、球貸し操作釦28を操作する毎に上皿球抜き操作釦24を操作しなければならない。従って、操作が煩雑となるとともに動作が不自然となって目立つので、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見できる。
【0134】
一方、不正の意志のない遊技者にとっては、流下路36が開いた状態で球貸し操作を行ったとしても流下路36が自動的に閉じられるので、貸し球(遊技球)が下皿11に排出されてしまうことを未然に防止でき、利便性を向上させることができる。
【0135】
次に、図16を参照して、遊技球貯留部21から下皿11への流下路が形成されてから一定時間が経過してもこの状態(排出状態)が解除されなかった場合の動作について説明する。
【0136】
この場合、時刻t1及び時刻t3における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t2から時刻t4までの期間に亘って上皿球抜きソレノイド89が励磁され、遊技球は下皿11に排出される(ステップS8c及びステップS21)。引き続く時刻t5における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t6では、再度上皿球抜きソレノイド89が励磁される(ステップS8f及びステップS21)。同時に、定時間タイマによる計時動作が開始する(ステップS8h及びステップS10c)。
そして、所定時間T1が経過した時刻t7にて定時間タイマがカウントアップ(ステップS10d)すると、上皿球抜きソレノイド89を消磁するデータがセット(ステップS10e)され、時刻t8にて上皿球抜きソレノイド89が消磁される(ステップS21)。
なお、所定期間T1は、上述したように、遊技球貯留部21に貯留された満杯の遊技球が下皿11に全て排出されるのに要する時間+マージン(1分から2分程度)とされている。
【0137】
このように、遊技球貯留部21から下皿11に連通する流下路36が形成されてから所定時間後に、この流下路36を閉じるように構成したので、遊技球の流下路が下皿11側に維持されていても、流下路は自動的に発射装置側へ切り替わる。
【0138】
これにより、遊技球貯留部21から下皿11への排出状態のまま球貸し操作を連続的に行い、不正に遊技球を獲得しようとしても、所定時間が経過すると流下路が排出側から発射側に切り替わり、更なる遊技球の排出を行う際には、何度も上皿球抜き操作釦24を操作しなければならず、動作が不自然となり、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見できる。
【0139】
また、所定時間経過後に流下路36を閉じるように構成したことにより、次の遊技者が遊技を行うときには、流下路36が閉じられた状態に自動的に復帰するので、次の遊技者は不都合なく、すなわち上皿10に貯留された遊技球の移動先を意識することなく遊技を行うことができる。
【0140】
次に、図17のタイミングチャートを参照して、遊技球貯留部21から下皿11への流下路が形成され、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が全て排出された場合について説明する。
【0141】
この場合、時刻t1にて上皿球抜き操作釦24に対する操作がなされることにより、時刻t2にて上皿球抜きソレノイド89が励磁され、遊技球貯留部21から下皿11に連通する流下路36が形成される。
これにより、時刻t3から時刻t4に示すように、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が順次上皿球抜き球センサ34により1個ずつ検出される(ステップS11d)。この時刻t3から時刻t4においては、RAM52に設定された球抜き検出タイマのタイマ値に基づき、次の遊技球の検出が所定期間以内になされていることから、連続排出中と判定される(ステップS11g)。
【0142】
そして、時刻t4にて最後の遊技球が検出され、期間T2経過後の時刻t5にて球抜き検出タイマのタイマ値がカウントアップすると、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の排出終了と判定され、時刻t6にて上皿球抜きソレノイド89が消磁され、遊技球が発射装置側に導かれる。
【0143】
このように、遊技球貯留部21から下皿11への流下路を形成し、遊技球貯留部21に貯留された遊技球が全て排出された場合に、形成した流下路36を閉じるように構成したので、遊技球の流下路は排出終了と同時に自動的に発射装置側へ切り替わる。すなわち、遊技球の流下路を下皿11側にする期間を必要最小限にしている。
これにより、遊技球貯留部21から下皿11への排出状態が形成されたまま球貸し操作を連続的に行い、不正に遊技球を獲得しようとしても、遊技球の方が短時間で排出され、これにより球貸し操作間にて遊技球の排出が途切れる期間が生じ、遊技球の流下路が発射装置側へ切り替わる。
従って、遊技球を下皿11へ排出しようとする度に上皿球抜き操作釦24を操作しなければならず、動作が不自然となり、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見でき、さらに、この不正行為の発見の確度を向上させることができる。
【0144】
なお、球貸しを行うシステムの中には、球貸し操作を行うと所定時間(例えば、75秒)経過するまで次回の球貸し操作を受け付けないシステムがある。このシステムと上述した構成を組み合わせ、次回の球貸しを受け付けない期間内に、遊技球の流下路を発射装置側に切り替えるように構成すると、球貸し動作の度に球抜き操作をしなければならないので、不正行為の発見をより一層確実に行うことができる。
【0145】
また、遊技球を下皿11へ排出する期間についてのみ、下皿11への流下路を形成するように構成したことにより、他の状態においては、上皿10の遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先が発射装置側となる。これにより、遊技者は、遊技球の移動先を意識することなく遊技を行うことができ、遊技に集中することができる。
【0146】
次に、図18のタイミングチャートを参照して、遊技球貯留部21から下皿11への流下路が形成された状態で、遊技球の発射操作が行われた場合について説明する。
この場合、時刻t1及び時刻t3における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t2から時刻t4までの期間に亘って上皿球抜きソレノイド89が励磁され、遊技球は下皿11に排出される(ステップS8c及びステップS21)。引き続く時刻t5における上皿球抜き操作釦24の操作に伴って、時刻t6では、再度上皿球抜きソレノイド89が励磁される(ステップS8f及びステップS21)。
【0147】
そして、時刻t7にて発射操作ハンドル12の操作に基づく発射信号74が入力(ステップS12c)されると、時刻t8では、この発射信号74に伴って、上皿球抜きソレノイド89が消磁され、遊技球が発射装置側に導かれる。
【0148】
このように、遊技球貯留部21から下皿11への流下路を形成した状態で、遊技球の発射操作が行われた場合に、形成した流下路36を閉じるように構成したので、遊技球の流下路は、発射操作と殆ど同時に自動的に発射装置側へ切り替わる。
これにより、遊技球貯留部21から下皿11への排出状態のまま球貸し操作を連続的に行って不正に遊技球を獲得しようとする際において、店員の目を欺くために遊技を行っている素振りをするために発射操作ハンドル12を操作すると、遊技球の流下路は自動的に発射装置側へ切り替わる。このため、更なる排出を行う際には、何度も上皿球抜き操作釦24を操作しなければならず、動作が不自然となり、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見できる。
【0149】
また、この発射操作は、遊技の際、すなわち遊技球貯留部21に貯留された遊技球を消費する際に行う操作であるので、このように構成することにより、遊技球が下皿11へ流れ込んでしまうことによる空打ちを防止することができる。
【0150】
以上説明した実施形態では、上皿球抜き操作釦24の操作に応じた電気信号により、上皿球抜きソレノイド89を制御するいわゆる電気式の構成を説明したが、本発明は、機械式の構成にも適用することができる。以下、この機械式の構成を有する第2実施形態について説明する。
【0151】
図21及び図22は、この第2実施形態における上皿を前方側から見た状態の斜視図であり、先に説明した実施形態(第1実施形態)における図2に相当する図である。
そして、図21は遊技球貯留部に貯留された遊技球が発射装置側に導かれている状態を示した図、図22は遊技球貯留部に貯留された遊技球が下皿に導かれている状態(排出中の状態)を示した図である。
なお、この第2実施形態において、第1実施形態と同一部には同一符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
【0152】
図21に示すように、この上皿10は、前方側に膨出形成された表面装飾部材10aと皿本体10bとを組み合わせた突出部として形成されている。そして、この上皿10には、皿本体10a内の遊技球貯留部21、遊技球貯留部21に向けて開口した球排出口22、及び表面装飾部材10aの開口部内に装着された操作表示部23が設けられている。さらに、操作表示部23には、カード残度数表示器26、球貸可能表示器27及びカード排出操作釦29が設けられている。
【0153】
この構成においては、表面装飾部材10aと皿本体10bとの間の空部内に上皿球抜き操作釦91と、球貸し操作釦92とを配設して、表面装飾部材10aに開口した開口窓内に上皿球抜き操作釦91、球貸し操作釦92の操作面をほぼ面一に臨ませている。また、この表面装飾部材10aには、球抜き状態表示窓93を開設している。
上皿球抜き操作釦91は、遊技球貯留部21に貯留された遊技球を下皿11に排出する際に遊技者によって操作される釦で、1cm程度の押込ストロークを有している。そして、この上皿球抜き操作釦91の押込操作毎に、通常状態すなわち上皿10と略同一平面に位置付けられた状態(図21の状態)と、陥没状態(図22の状態)とに切り替わり、各状態は次の操作がなされるまで維持される。遊技球貯留部21に貯留された遊技球は、上皿球抜き操作釦91が通常状態にある場合において発射装置側に導かれ、陥没状態にある場合において下皿11側に導かれる。
【0154】
球貸し操作釦92は、遊技球の貸与を受ける際に操作する釦で、1cm程度の押込ストロークを有している。そして、この球貸し操作釦92の押込操作により図示しないスイッチが作用し、このスイッチからの信号により、所定数の遊技球が貸与されて遊技球貯留部21に排出される。
なお、この球貸し操作釦92は、通常は前方(遊技者側)に付勢され、上皿10と略同一平面となるよう位置付けられている。そして、操作に基づく外力により陥没状態となり、この外力がなくなることにより通常状態に復帰する。
【0155】
球抜き状態表示窓93は、上皿10の表面であって、上皿球抜き操作釦91に隣接した後方(遊技者から離隔する方向)に設けられている。
この球抜き状態表示窓93は、後述する移動先切替手段により規定された遊技球の移動先を上方より視認可能な明示手段の一部として機能する窓部を構成するもので、この球抜き状態表示窓93の背面側に配置され、明示手段の一部として機能する表示部材(後述)を視認可能とする。
【0156】
また、この第2実施形態における上皿10においても、上皿球抜き操作釦91及び球貸し操作釦92の操作機構は、無負荷時において上皿10の表面装飾部材10aと同一面に位置し、操作により押し込まれるので、いずれの状態においても上皿10の装飾部材10aの表面から突出しない。また、球抜き状態表示窓93など、上皿10上に設けられた他の機構は、上皿10の表面装飾部材とほぼ同一面となるように配設されている。
【0157】
このように、遊技者により操作される操作機構(上皿球抜き操作釦91や球貸し操作釦92など)を表面装飾部材10aと皿本体10bとの間に形成した空部内に収容し、尚且つ、この操作機構における操作面のみを表面装飾部材10aに設けた開口から臨ませるとともに、この操作面を表面装飾部材10aに対してほぼ面一に配設したことにより、上皿10の突出部分がなくなる。従って、パチンコ遊技機1を掃除する際、特に上皿10の拭き掃除を行う際に引っ掛かる突出部分がないので、作業性を向上させることができる。
【0158】
次に、図23を参照して、この第2実施形態における移動先切替手段について説明する。同図は、移動先切替手段として機能する操作機構の内部構成を示した斜視図である。
【0159】
同図に示すように、上皿球抜き操作釦91の上側表面には表示領域91aが形成されている。この表示領域91aには、シールや印刷などにより、遊技球の排出の旨を示す文字或いは図柄(例えば「排出中」の文字)が形成されている。
この表示領域91aは、上皿球抜き操作釦91が通常状態にある場合には、上皿10の外壁面により覆い隠されて遊技者からは見えないが、上皿球抜き操作釦91が押し込まれて陥没状態になると、球抜き状態表示窓93内に位置して外部(遊技者)から視認可能となる(図23参照)。
従って、この表示領域91aが形成された上皿球抜き操作釦91が、上述した表示部材として機能している。
【0160】
上皿球抜き操作釦91の背面には、リンクアーム94の一端が接合されている。このリンクアーム94は、上皿球抜き操作釦91の動作を後段の部材に伝達するためのもので、その他端には下方に向けてロックピン95が立設している。
このロックピン95は、ロック用係止片として機能するもので、ハートカム102のガイド溝102a内に挿入されており、上皿球抜き操作釦91の押し込み操作に伴ってガイド溝102aに沿って移動する。
【0161】
このガイド溝102aは、上面視略ハート型の連続する閉ループ形状の溝で、球供給流路底板37側(図24(a)における上側)の部分にはロック用係止片保持部として機能するロックピン保持部が形成されている。このロックピン保持部は、ガイド溝102aに保持されたロックピン95を上皿球抜き操作釦91側に一旦向かわせて再び戻る屈曲部形状となっている。
そして、以上のようなロックピン保持部を有するガイド溝102aが形成されたハートカム102が、移動先維持手段の一部であるロック受け部材として機能している。
【0162】
また、リンクアーム94の他端には、第1揺動アーム98の一端が接続されており、この第1揺動アーム98の他端には第2揺動アーム99の一端が接続されている。
さらに、この第2揺動アーム99の他端は、球供給流路底板37の基端に形成された長円状のスライド溝37a内に遊嵌されている。
【0163】
そして、この球供給流路底板37の基端とハウジング100の壁部との間には、付勢手段として機能するスプリング101が配置されている。このスプリング101により、この球供給流路底板37は、後方側に付勢され、球供給流路底板37の先端が流下路36内に出現した状態に維持される(図4参照)。
【0164】
一方、球貸し操作釦92の背面には、スライドアーム96が接続されている。
このスライドアーム96は、一端が球貸し操作釦92の背面と接続されるとともに他端が上皿球抜き操作釦91側に屈曲した上面視略L字状の部材で、この屈曲部分の先端に後述する掻出片97が接続されている。
図25(a)に示すように、この掻出片97もまた略L字状の部材で、スライドアーム96とともにハートカム102をコ字状に囲うように配置されている。
そして、この掻出片97の頂部は、支軸97aにより揺動可能に支持されている。
【0165】
また、この掻出片97の一端には、ガイドピン97bが設けられている。このガイドピン97bは、スライドアーム96に形成された長円状のスライド溝96aに遊嵌している。
従って、この掻出片97は、球貸し操作釦92の押し込み方向への移動に伴って、支軸97aを回転中心にして揺動する。
【0166】
次に、上述した構成を有する操作機構(移動先切替手段)の動作について説明する。まず、図24を参照して、上皿球抜き操作釦91の押し込み操作に伴う球供給流路底板37の動作について説明する。
【0167】
図24(a)に示すように、通常、ロックピン95は、ガイド溝102aの最前部(同図における下側に相当)に形成された頂部に位置し、リンクアーム94(上皿球抜き操作釦91)もまた最も手前に位置している。
この状態においては、スプリング101の付勢力により、球供給流路底板37が後方側に付勢され、球供給流路底板37の先端が流下路36内に出現した状態に維持されている。即ち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球は、発射装置側に導かれている。
【0168】
この状態から上皿球抜き操作釦91の押込操作がなされると、スプリング101の付勢力に抗してリンクアーム94は後方(同図における上側に相当)に移動する。このリンクアーム94の移動に伴い、ロックピン95はガイド溝102a内を反時計回り方向に移動する。
そして、上皿球抜き操作釦91を所定量押し込むことにより、ロックピン95が、ガイド溝102aの後方側に形成されたロックピン保持部(即ち、ガイド溝102aの後方側にて前方側に湾曲した部分)に位置する。
このとき、第1揺動アーム98は支軸98bを回転中心にして揺動し、第2揺動アーム99もまた支軸99bを回転中心にして揺動して、球供給流路底板37の先端が流下路36から退避した状態に変換する。
【0169】
この状態で上皿球抜き操作釦91から手を離す(即ち、外力を抜く)と、スプリング101の付勢力により、図24(b)に示すように、ロックピン95はガイド溝102aのロックピン保持部にて保持され、この保持された状態が維持される。
従って、球供給流路底板37は、その先端が流下路36から退避した状態、即ち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球を下皿11に排出する状態で維持される。
【0170】
さらに、この状態から上皿球抜き操作釦91の押込操作がなされると、リンクアーム94は後方に移動し、ロックピン95はガイド溝102aに沿った反時計回り方向、より詳細には、左斜め後方に移動する。これにより、ロックピン95は、ガイド溝102aのロックピン保持部より外れる。
そして、上皿球抜き操作釦91から手が離れると、スプリング101の付勢力により、リンクアーム94は、前方に向けて移動する。このとき、ロックピン95は、ガイド溝102aの内壁面に当接して前方側に案内され、図24(a)に示す状態に復帰する。
【0171】
従って、この操作機構では、遊技者の切替要求操作である上皿球抜き操作釦91の操作毎に、遊技球貯留部21に貯留された遊技球の移動先が、発射装置側(図24(a)参照)と、下皿11側(図24(b)参照)とに切り替わる。
また、この操作機構においては、上皿球抜き操作釦91の操作により切り替えられた状態をロックピン95、スプリング101及びハートカム102により維持するように構成している。
【0172】
従って、これらのロックピン95、スプリング101及びハートカム102が、遊技者の切替要求操作により操作される操作機構を、操作がなされる度に、通常状態である第1状態と、押し込み状態である第2状態とに変換する状態切替維持機構を構成している。
さらに、この状態切替維持機構が、この第2実施形態において、遊技球の移動先を下皿11への排出側で維持する移動先維持手段として機能している。
【0173】
次に、図25を参照して、球貸し操作釦92の押し込み操作に伴う操作機構の復帰動作について説明する。
ここでは、ロックピン95がガイド溝102a後方のロックピン保持部にて保持され、遊技球貯留部21に貯留された遊技球を下皿11に排出する状態のまま維持されている場合について説明することにする。
【0174】
まず、球貸し操作釦92に外力が加えられていない状態においては、図25(a)に示すように、掻出片97は、ハートカム102のガイド溝102aから退避した状態となっている。
そして、この状態から球貸し操作釦92に外力が加えられると、図25(b)に示すように、スライドアーム96が後方(同図における上方に相当)に移動し、これに伴って掻出片97に設けられたガイドピン97bが、スライドアーム96のスライド溝96aに沿って移動する。同時に、掻出片97は支軸97aを中心に回転する。
【0175】
更に、球貸し操作釦92が押し込まれると、図25(c)に示すように、スライドアーム96がさらに後方に移動するとともに掻出片97も回転し、ガイド溝102aのロックピン保持部に保持されたロックピン95をスプリング101の付勢力に抗して左斜の後方に向けて移動させる。
そして、更に、球貸し操作釦92が押し込まれることにより、図25(d)に示すように、ロックピン95は掻出片97の回転によりガイド溝102aの左斜の後方にある頂部を越える。
そして、ロックピン95は、スプリング101の付勢力に従って前方に移動し、通常状態、即ち、遊技球貯留部21に貯留された遊技球を発射装置側に導く状態(図24(a)参照)に復帰する。
【0176】
このように、以上説明した第2実施形態においては、遊技者が球貸し操作釦92を操作すると、球貸し操作釦92の移動に伴って掻出片97が揺動し、ガイド溝102a内のロックピン保持部にて係止されたロックピン95を掻き出す。これにより、球供給流路底板37の先端が流下路36内に出現し、遊技球貯留部21に貯留された遊技球を発射装置側に導く。そして、その後に、遊技球の貸し出しを行う。
【0177】
このように構成することにより、遊技者から球貸し要求がある毎に遊技球貯留部21から下皿11に連通する流下路36が閉じられるので、遊技者が連続して球貸し要求を行った場合には、球貸し操作釦28を操作する毎に上皿球抜き操作釦91を操作しなければならない。
従って、操作が煩雑となるとともに動作が目立つので、変造遊技カードにより球貸機から遊技球の貸与を受け景品を得る不正行為を容易に発見できる。
【0178】
また、この構成において、遊技球を下皿11に排出している旨を示す表示は、上皿球抜き操作釦91に形成された表示領域91aと、球抜き状態表示窓93とによりなされている。すなわち、遊技者が上皿球抜き操作釦91を押し込んだ場合に、表示領域91aが球抜き状態表示窓93から臨むように構成しているので、装置構成を簡単にすることができ、装置を安価に構成することができる。
【0179】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1および請求項3の発明によれば、情報媒体に記録された遊技価値を読み込み、払出要求操作に基づいて遊技媒体払出手段により遊技媒体を遊技媒体貯留部に払い出し、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体を遊技領域に発射することで遊技を行う遊技機において、遊技者の切替要求操作に関連して、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を、遊技媒体発射側あるいは遊技媒体返却側へ切り替える移動先切替手段と、所定の契機で、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制する移動規制手段と、を備えたので、遊技者が球貸し操作を行う時点において、遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制しておくことができ、変造遊技カードにより遊技球の貸与を受け、この貸与された遊技球を遊技に使用せずに、景品に換えるといった不正行為を行うためには、遊技球貯留部に貯留された遊技球の移動先の切替操作が必要となる。
これにより、連続して遊技球の貸与を行った場合には、操作が煩雑となるとともに、不自然な動作が目立ち、不正行為の発見を容易に行うことができる。
しかも、請求項1の発明によれば、前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出動作を前記遊技動作情報として取得し、前記移動規制手段は、前記払出動作を契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制するので、貸し出された遊技球を直接返却側に排出することができなくなり、不正行為の発見を容易に行うことができ、尚且つ不正の意志のない遊技者に対しては、遊技媒体(貸与された遊技媒体)が排出されてしまうことを未然に防止でき、利便性を向上させることができる。
また、請求項3の発明によれば、前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの遊技球に対する発射操作の有無を前記遊技動作情報として取得し、前記移動規制手段は、前記切り替わり時点以後に、発射操作がなされた場合を契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制するので、店員の目を欺くために遊技を行っている素振りをした際に、遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側に切り替わる。
従って、不正行為の発見を容易に行うことができ、尚且つ遊技媒体が下皿へ流れ込んでしまうことによる遊技媒体の空打ちを防止することができる。
【0180】
請求項2の発明によれば、前記移動先切替手段は、前記遊技媒体の移動先を遊技媒体返却側で維持する移動先維持手段を有し、前記移動規制手段は、所定の契機で、前記移動先維持手段による維持を解除し、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制するので、移動先維持手段により遊技球の移動先が遊技媒体返却側に維持されていても、遊技者が球貸し操作を行う時点において、遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することができる。
従って、変造遊技カードにより遊技球の貸与を受け、この貸与された遊技球を遊技に使用せずに、景品に換えるといった不正行為を行うためには、遊技球貯留部に貯留された遊技球の移動先の切替操作が必要となる。
これにより、連続して遊技球の貸与を行った場合には、操作が煩雑となるとともに、動作が目立ち、不正行為の発見を容易に行うことができる。
【0183】
請求項4の発明によれば、前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの経過時間を前記遊技動作情報として取得し、前記移動規制手段は、前記切り替わり時点からの経過時間が所定時間以上となったことを契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制するので、移動先維持手段により遊技球の移動先が遊技媒体返却側に維持されていても、所定時間後には、自動的に、遊技媒体の移動先が遊技媒体発射側に規制される。
従って、不正行為の発見を容易に行うことができ、尚且つ次の遊技者に対しては不都合なく(遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を意識する必要なく)遊技を行なわせることができる。
【0186】
請求項5の発明によれば、前記移動先切替手段により規定された遊技媒体の移動先を、視認可能な明示手段を有するので、店員は不正行為の発見を容易に行うことができる。又、遊技者も状態の把握を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の全体構成を示す斜視図である。
【図2】パチンコ遊技機の上皿を前方側から見た状態の斜視図である。
【図3】上皿を背面側から見た状態の斜視図である。
【図4】上皿に貯留された遊技球の排出の様子を示した図である。
【図5】排出制御装置を説明するブロック図である。
【図6】排出制御装置の主動作を説明するゼネラルフローチャートである。
【図7】割込処理を説明するフローチャートである。
【図8】上皿球抜き監視処理を説明するフローチャートである。
【図9】球抜き操作釦入力監視処理を説明するフローチャートである。
【図10】球貸し要求信号入力監視処理を説明するフローチャートである。
【図11】上皿球抜き時間監視処理を説明するフローチャートである。
【図12】上皿球抜き球センサ入力監視処理を説明するフローチャートである。
【図13】発射信号入力監視処理を説明するフローチャートである。
【図14】上皿球抜き操作釦に対する操作があった場合について説明するタイミングチャートである。
【図15】遊技球貯留部から下皿への流下路が形成されている状態において、球貸し要求があった場合の動作について説明するタイミングチャートである。
【図16】遊技球貯留部から下皿への流下路が形成されてから一定時間が経過しても、この状態が解除されなかった場合の動作について説明するタイミングチャートである。
【図17】遊技球貯留部から下皿への流下路が形成され、遊技球貯留部に貯留された遊技球が全て排出された場合について説明するタイミングチャートである。
【図18】遊技球貯留部から下皿への流下路が形成された状態で、遊技球の発射操作が行われた場合について説明するタイミングチャートである。
【図19】球抜き状態表示器の表示を説明する図である。
【図20】球抜き状態表示器の表示を説明する図である。
【図21】遊技球貯留部に貯留された遊技球が発射装置側に導かれている状態を示した図である。
【図22】遊技球貯留部に貯留された遊技球が下皿に導かれている状態(排出中の状態)を示した図である。
【図23】移動先切替手段として機能する操作機構の内部構成を示した斜視図である。
【図24】上皿球抜き操作釦の押し込み操作に伴う球供給流路底板の動作について説明する図で、(a)が通常状態を示した図、(b)がロックピンの係止状態を示した図である。
【図25】球貸し操作釦の押し込み操作に伴う操作機構の復帰動作について説明する図で、(a)が通常状態を示した図、(b)スライドアームが後方に移動した状態を示した図、(c)が更に移動した状態を示した図、(d)がロックピンの係止状態が解除された状態を示した図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 パチンコ機本体
3 機枠
4 前面枠
5 前面ガラス
6 透明部材保持枠
7 遊技盤
8 装飾ランプ・LED
9 スピーカ
10 上皿
11 下皿
12 発射操作ハンドル
13 カード式球貸機
14 カード挿入口
15 カード残度数表示部
21 遊技球貯留部
22 球排出口
23 操作表示部
24 上皿球抜き操作釦
25 球抜き状態表示器
26 カード残度数表示器
27 球貸可能表示器
28 球貸し操作釦
29 カード排出操作釦
31 流路切替機構
32 球排出口
33 下皿側通過口
34 上皿球抜き球センサ
35 案内部材
36 流下路
37 球供給流路底板
38 発射側通過口
39 球送りソレノイド
40 球送り部材
41 支点軸
50 排出制御装置
51 ROM
52 RAM
53 CPU
54 入力フィルタ
55 ドライバ
56 電源部
57 水晶
61 第1排出センサ
62 第2排出センサ
63 セーフセンサ
64 半端センサ
65 送信クロック信号
66 賞球数信号
67 球貸し要求信号
68 球貸し単位信号
69 オーバーフローセンサ
70 補給センサ
71 球抜きスイッチ
72 打止め信号
73 リセットスイッチ
74 発射信号
80 第1排出ソレノイド
81 第2排出ソレノイド
82 セーフソレノイド
83 球抜きソレノイド
84 不正信号
85 賞球データ送信信号
86 球貸し単位完了信号
87 球貸し受付可能信号
88 賞球数要求信号
89 上皿球抜きソレノイド
91 上皿球抜き操作釦
92 球貸し操作釦
93 球抜き状態表示窓
94 リンクアーム
95 ロックピン
96 スライドアーム
97 掻出片
98 第1揺動アーム
99 第2揺動アーム
100 ハウジング
101 スプリング
102 ハートカム

Claims (5)

  1. 情報媒体に記録された遊技価値を読み込み、払出要求操作に基づいて遊技媒体払出手段により遊技媒体を遊技媒体貯留部に払い出し、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体を遊技領域に発射することで遊技を行う遊技機において、
    切替要求操作に関連して、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を、遊技媒体発射側あるいは遊技媒体返却側へ切り替える移動先切替手段と、
    所定の契機で、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制する移動規制手段と、
    遊技動作あるいは遊技状態の少なくとも一方についての遊技動作情報を取得する遊技動作情報取得手段とを備え、
    前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出動作を前記遊技動作情報として取得し、
    前記移動規制手段は、前記遊技動作情報に基づき、前記払出動作を契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする遊技機。
  2. 前記移動先切替手段は、前記遊技媒体の移動先を遊技媒体返却側で維持する移動先維持手段を有し、
    前記移動規制手段は、所定の契機で、前記移動先維持手段による前記遊技媒体の移動先の維持を解除し、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 情報媒体に記録された遊技価値を読み込み、払出要求操作に基づいて遊技媒体払出手段により遊技媒体を遊技媒体貯留部に払い出し、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体を遊技領域に発射することで遊技を行う遊技機において、
    切替要求操作に関連して、前記遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体の移動先を、遊技媒体発射側あるいは遊技媒体返却側へ切り替える移動先切替手段と、
    所定の契機で、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制する移動規制手段と、
    遊技動作あるいは遊技状態の少なくとも一方についての遊技動作情報を取得する遊技動作情報取得手段とを備え、
    前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの遊技球に対する発射操作の有無を前記遊技動作情報として取得し、
    前記移動規制手段は、前記遊技動作情報に基づき、前記切り替わり時点以後に、発射操作がなされたことを契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする遊技機。
  4. 前記遊技動作情報取得手段は、前記遊技媒体の移動先が遊技媒体返却側へ切り替わった場合に、切り替わり時点からの経過時間を前記遊技動作情報として取得し、
    前記移動規制手段は、前記切り替わり時点からの経過時間が所定時間以上となったことを契機に、前記遊技媒体の移動先を前記遊技媒体発射側に規制することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記移動先切替手段により規定された遊技媒体の移動先を、視認可能な明示手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の遊技機。
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