JP2007151565A - 回胴式遊技機 - Google Patents

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和男 岩堀
Kenta Aoki
謙太 青木
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Abstract

【課題】偽造のカード媒体等を使って短時間に多量のメダル等が貸し出されるのを防止して、被害の拡大を最小限に抑えることができる等の回胴式遊技機を提供する。
【解決手段】CR貸出ユニット(50)を装備し、挿入されているカード媒体が記憶する価値の範囲内でメダルの貸し出しを行うスロットマシン(1)であって、メダルの貸し出しがされた後、所定の条件が成立する間、貸出スイッチ(15a)の機能をロックする操作ロック機構を設けた。これより、短時間に多量のメダルが貸し出されるのを防止して、偽造のカード媒体等による被害を最小限に抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばカード状の情報記憶媒体を受け付け、当該情報記憶媒体に記憶されたポイント残高等の遊技価値の範囲内で、メダル等の遊技媒体を遊技者に貸し出す機能を備えた回胴式遊技機に関する。
一般に、スロットマシンに代表される回胴式遊技機は、投入したメダルを賭けることによりゲームが行われ、変動表示された複数の図柄が揃う等の入賞の条件が成立することにより、賭けたメダルに配当が付いて遊技者に払い出すゲームを提供している。
従来、パチンコホール等の遊技店舗に多数設置されるスロットマシンには、それぞれの遊技機に隣接して一般に台間機と呼ばれるメダル貸出ユニットが設けられ、遊技者がメダル貸出ユニットに現金を投入することで所定枚数のメダルが貸し出されていた。その一方で、近年、遊技者の利便性の向上や店舗における売り上げなどの明朗な会計管理等を目的として、磁気カードからなるプリペイドカード、又はICメモリ若しくはICタグ等を埋め込んで会員登録されている遊技者を特定できるようにした会員カード等に対応するCR(Card Reader)貸出ユニットを装備したスロットマシンも普及してきている(例えば、特許文献1参照)。
このようなメダルの貸し出し機能を備えるスロットマシンによれば、遊技者は、購入したプリペイドカードを所定の挿入口に挿入してポイント残高(遊技価値)を読み取らせ、当該CR貸出ユニット若しくはスロットマシンの操作卓に設けた貸出スイッチを押圧操作することで、当該ポイント残高の範囲内でのメダルの貸し出しを受けることができるようになっている。
ここで、一般的にCR貸出ユニットは、1回の貸出操作により遊技者に貸し出すメダルの枚数が例えば50枚に既定され、この枚数に相当するクレジット(遊技機に内部貯留する消費可能なメダル数)がスロットマシンに加算されることによりメダルの貸し出しが行われている。また、メダルの貸し出しが行われた結果、クレジットの上限(例えば50枚)を超えるような場合には、その超過枚数分のメダルがスロットマシンの受け皿に払い出されるようになっている。
特開2005−304934号公報
ところが最近になって、プリペイドカード等のカード状の情報記憶媒体(以下「カード媒体」という)の記憶データを不正に書き換えた偽造のカード媒体を使って、上述のCR貸出ユニットからメダルの貸し出しを不正に受ける不正行為(ゴト行為)の問題が生じてきた。
かかる不正行為者は、不当な貸し出し操作を短時間に何度も繰り返し、多量のメダルを取得してから立ち去る場合が多く、店舗の従業員の監視や監視カメラ等の記録に頼るのみでは、現場でかかる不正行為を十分に捕捉しきれず、被害の拡大を招いていた。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、偽造のカード媒体等を使って短時間に多量のメダル等が貸し出されるのを防止して、被害の拡大を最小限に抑えることができる等の回胴式遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技に使用する遊技媒体を遊技者の操作に応じて貸し出す遊技媒体貸出装置を備える回胴式遊技機であって、遊技者が遊技媒体の貸し出しを要求する操作をするための貸出操作手段と、前記貸出操作手段が操作されその作動に応じて所定個数の遊技媒体を貸し出す貸出処理手段と、前記貸出操作手段が操作された後、所定の条件が成立する間、当該貸出操作手段の機能をロックする操作ロック機構と、を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、所定の条件が成立するまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能をロックする。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回胴式遊技機であって、前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定の時間が経過した時に成立することを特徴とする。
請求項2に記載の回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、所定の時間が経過するまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能がロックされる。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の回胴式遊技機であって、前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定回数の遊技が行われた時に成立することを特徴とする。
請求項3に記載の回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、所定回数の遊技が行われるまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能がロックされる。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の回胴式遊技機であって、前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定枚数の遊技媒体が消費された時に成立することを特徴とする。
請求項4に記載の回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、所定枚数の遊技媒体が消費されるまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能がロックされる。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の回胴式遊技機であって、前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、消費された遊技媒体の個数と獲得した遊技媒体の個数との差が所定の値を超えた時に成立することを特徴とする。
請求項5に記載の回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、消費された遊技媒体の個数と獲得した遊技媒体の個数との差が所定の値を超えるまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能がロックされる。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにする。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の回胴式遊技機であって、前記貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した時から所定時間経過時において、前記貸出操作手段の機能が前記操作ロック機構によりロックされている場合に、前記操作ロック機構を制御して当該ロックした状態を解除し遊技媒体の貸し出しを許可する自動復帰手段を更に備えることを特徴とする。
請求項6に記載の回胴式遊技機によれば、自動復帰手段は、貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した時から所定時間経過時において、貸出操作手段の機能が操作ロック機構によりロックされている場合に、そのロック状態を解除して遊技媒体の貸し出しを許可する。すなわち、遊技媒体が貸し出された後一定の遊技がされる前であっても、所定時間経過した場合には遊技媒体の貸し出しを許可するようにして、遊技媒体の貸し出し動作を律速しながら遊技者の利便性を維持し又は向上させる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の回胴式遊技機であって、前記貸出操作手段は、外方に向けて付勢保持された押圧移動可能な操作部を備え、当該操作部が押圧された時に立ち上がり若しくは立ち下がる出力信号のエッジが検出されることによりその作動が有効となり、前記操作ロック機構は、前記操作部が押圧されて移動した押圧位置に固定することで前記貸出操作手段の機能をロックすることを特徴とする。
請求項7に記載の回胴式遊技機によれば、操作ロック機構は、貸出操作手段の操作部が押圧されて移動した押圧位置に固定することで当該貸出操作手段の機能をロックする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の回胴式遊技機であって、前記操作ロック機構は、電流の供給に応じて励磁及び消磁の状態が切り換えられる電磁石を備え、当該電磁石が励磁して前記操作部を前記押圧位置に磁力で引き付け固定することで当該貸出操作手段の機能をロックし、当該電磁石が消磁した状態では前記操作部を押圧移動自在にして当該貸出操作手段を機能させることを特徴とする。
請求項8に記載の回胴式遊技機によれば、電磁石に電流を供給して励磁させた状態では、操作部を押圧位置に磁力で引き付け固定することで当該貸出操作手段の機能をロックし、当該電磁石が消磁した状態では操作部を押圧移動自在にして当該貸出操作手段を機能させる。
本願請求項に係る回胴式遊技機によれば、貸出操作手段が操作され貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した後、一定の遊技が行われたとみなされる等の所定の条件が成立するまで、操作ロック機構により当該貸出操作手段の機能をロックする。これにより、短時間で多量の遊技媒体の取得をできないようにし、例えば偽造のカード媒体等を使って不正に大量の遊技媒体を得ようとする不正行為者の意志を挫折させ又は牽制して、遊技店舗等が被る損害を最小限に抑えることができる。
以下、本発明に係る回胴式遊技機の一の実施形態として、カード媒体の例であるプリペイドカードを使ってメダルの貸し出しを行うCR貸出ユニット50を隣接して装備したスロットマシン1について説明する。ここで、図1は、スロットマシン1の本体とこれに隣接するCR貸出ユニット50の前面外観構造を表した正面図である。なお、CR貸出ユニット50は、後述するように、スロットマシン1の本体とシリアル通信を介して相互に通信可能に接続されている。
CR貸出ユニット50の前面には、プリペイドカードの挿入を受け付け、また返却の際には、装填された当該プリペイドカードを排出するカード挿入口51が所定位置に形成されている。
なお、本実施形態では、スロットマシン1のゲームに使用可能なメダルの貸し出しに際し使用される情報記憶媒体として、メダルと交換される遊技価値をポイント残高として磁気コード化し更新可能に記憶するプリペイドカードを例に説明するが、本発明を実施するにあたっては、外部から電磁的にアクセス可能なICチップメモリが埋め込まれたICカードであってもよいし、またカードの形態に限らず代用硬貨(ICコイン)等であってもよい。更には、上記情報記憶媒体は、必ずしも遊技価値を記憶することを要することなく、例えば、ICタグ又はICメモリ等を実装した会員カードであってもよく、遊技者が情報記憶媒体のデータ内容に基づいて特定されることによりメダルの貸し出しを許し、CR貸出ユニット50がカード会社等の外部プラットフォームとネットワークを介して連携し、貸し出しに費やした金額を決済する方式が採用されてもよい。
次に、スロットマシン1の本体は、遊技者側に面する側にいわゆるフロントマスクが形成された前扉3が、略矩形状の箱体である筐体の開口側に対し、図示しない蝶番機構により開閉可能に取り付けられている。フロントマスクは、上から上パネル部、中パネル部、下パネル部に概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。また、下パネル部の下方には、メダルを貯留するための受け皿4aを備える受皿ユニット4が設けられている。
上パネル部には、高輝度の発光ダイオード(LED)を内蔵したコーナランプ5a、5b及び上部ランプ5c等からなる効果ランプが配置され、リーチや大当たり等の際に点灯または点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行っている。また、上パネル部の左右位置には、それぞれスピーカを内蔵した放音部6a、6bが設けられ、効果音や楽音等によるゲームの演出を行っている。更に、各放音部6a、6bに挟まれる中央位置には、液晶表示ユニット(71)を配した画像表示部7が形成されている。
なお、画像表示部7においては、ゲームの進行に応じて適宜選択される動画像を表示して当該ゲームにストーリー性を与えたり、また、ボーナスゲーム等の大当たりの際には、よりダイナミックな画像が表示されて、遊技者に高配当の期待感を引き起こしたりする等の演出を行っている。
中段の中パネル部には、中央に略長方形の透明な表示窓8aが形成されたアクリル製の中パネル板8が取り付けられている。そして、この表示窓8aを通して、筐体内に設けられている円筒状の3個のリール10a、10b、10cを遊技者が目視できるように構成されている。
なお、各リール10a、10b、10cの周面には、複数の異なる種類を含む例えば21個の識別図柄がほぼ等間隔で配列され、表示窓8aに臨む縦3個、横3列の識別図柄が当該表示窓を通して遊技者に視認されるようになっている。
また、中パネル板8には、背後に設けたランプ等を点灯させて、例えば入賞役を成立させる停止順の情報を表示してアシストする遊技情報表示部8bや、スロットマシン1にクレジット(内部貯留)されているメダル数や、入賞によって獲得したメダル数、又は入賞役への当選回数等の情報を数値表示する数値情報表示部8cが、それぞれ表示窓8aの周辺に設けられている。
中パネル板8の下方には、前方に若干突出した操作卓と呼ばれる卓状部が形成され、ここには、ゲームに使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部11と、ゲームの操作を指示するためのベットボタン12、スタートレバー13、及び3個のストップボタン14a、14b、14cが配設されている。
ベットボタン12は、ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式のボタンスイッチである。スタートレバー13は、リール10a、10b、10cを一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に球形の操作ノブを有するレバーを上下左右の何れかの方向に傾倒操作するとオン作動し、レバーから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ作動するように構成されている。
ストップボタン14a、14b、14cは、各リール10a、10b、10cの回転停止を個別に指示するための押圧式のボタンスイッチであり、各リールの配列に対応してそれぞれ並設されている。
また、操作卓の正面右側部には、それぞれ押圧式のボタンスイッチである貸出スイッチ15aとカード返却スイッチ15bとからなるCR操作部15が設けられている。貸出スイッチ15aは、遊技者がメダルの貸し出しを要求指示するための操作スイッチであり、CR貸出ユニット50のカード挿入口51に有効なプリペイドカードが挿入され、貸出スイッチ15aが操作されるに応じて、プリペイドカードのポイント残高の範囲内で、所定の貸し出し枚数のメダルが遊技者に貸し出される。
なお、貸出スイッチ15aは、後述する貸出操作ロック機構を内蔵し、一旦、スイッチが押圧操作されメダルが貸し出されると、スロットマシン1において所定の条件が成立するまでその機能がロックされ、これにより短時間に連続してメダルの貸し出し操作ができないように構成されている。
また、カード返却スイッチ15bは、CR貸出ユニット50に装填したプリペイドカードの返却を求める操作スイッチであり、カード返却スイッチ15bが操作されると、カード挿入口51からプリペイドカードが排出されて遊技者に返却される。
更に、CR操作部15の上方で近接する場所には、主としてCR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードが保有するポイント残高を数値表示するカード残高表示部16が設けられている。
また、操作卓の正面左側部には、精算スイッチ9が設けられており、精算スイッチ9が押圧操作されことにより、スロットマシン1にクレジットされているメダルが全て受け皿4aへ払い戻される。
フロントマスクの下パネル部を構成するパネル17には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるための、例えば登場キャラクターの絵柄(不図示)などが印刷されて表示されている。
前扉3の最下部に設けられた受皿ユニット4には、入賞配当等によりメダルを払い出すメダル払出口18と、スピーカを内蔵しゲームの進行に応じて演出効果音を発生させる放音部19a、19bとがそれぞれ配設されている。
次に、図2を参照しながらスロットマシン1本体の内部構造を説明する。なお、図2は、スロットマシン1本体の前扉3を開放して筐体2内部の構造を表した図である。
同図に示されるように、筐体2の内側の上部位置には、スロットマシン1の全体動作を統括制御する主制御基板21が取り付けられている。なお、主制御基板21は、CPU、ROM、RAM、その他周辺機器と通信する際の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品を実装するマイコンベースの制御基板であり、透明な基板ケースに収容されて筐体2内に離脱不能に固定されている。
筐体2内のほぼ中央には、3個のリール10a、10b、10cを軸方向に並設したリールユニット10が、前扉3側に形成される表示窓8aに対向して所定のフレームに設置されている。なお、各リール10a、10b、10cは、それぞれの回転軸に設けられたステッピングモータにより回転駆動され、リールユニット10の上部に取り付けた図示しない回胴装置基板103を介して主制御基板21が4相の駆動パルス信号を各ステッピングモータへ送出することにより、各リールの回転動作制御及び停止位置制御を行っている。
リールユニット10の下方には、前面のメダル投入部11から投入されたメダルを貯留し、入賞配当の際にメダル放出口22aから放出して受け皿4aへ払い出すホッパーユニット22が設けられている。また、ホッパーユニット22に隣接する補助タンク23は、当該ホッパーユニットでオーバーフローしたメダルを回収するために設けられている。
また、筐体2の底部には、定電圧源からなる主電源装置24及びスロットマシン1に内蔵される各機器へ所要の電力を配電する電源装置基板25が共に同一の板金ケース内に収容されて配置されている。
次に、前扉3の裏面側には、その上部の位置に放音部6a、6bに対向するスピーカ31a、31bが取り付けられている。また、スピーカ31a、31bの間には、上述の画像表示部7に画像を表示させる画像表示装置としての液晶表示ユニット71(不図示)と、その背後にマイコンベースのサブ制御基板32が取り付けられている。サブ制御基板32は、上述した液晶表示ユニット71による演出映像の表示制御、上部ランプ5c及びコーナランプ5a、5b等の効果ランプを使った照明制御、並びにスピーカを鳴動させ放音部6a、6b、19a、19b等を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行う制御基板である。
サブ制御基板32の下方には、リール10a、10b、10cを透視させるための透明な表示窓8a等を中パネル板8に形成してユニット化した中パネルユニット34が取り付けられている。また、中パネルユニット34には、リール10a、10b、10cの外周面を照射する冷陰極蛍光管及びこれを駆動するインバータ35と、スタートレバー13及びストップボタン14a、14b、14c等の操作スイッチ類の信号を筐体2側の主制御基板21へ中継する中央表示基板36等が組み付けられている。
中パネルユニット34の下方には、メダルセレクタ37が取り付けられている。メダルセレクタ37は、前面のメダル投入部11に投入されたメダルの適否を判別する装置である。また、メダルセレクタ37には、フォトインタラプタからなるメダルセンサ37aが搭載され、メダルセレクタ37が適正と判定し振り分けたメダルをメダルセンサ37aが検出することにより、主制御基板21に対してメダル受付信号を出力する。主制御基板21は、メダル受付信号を受信する毎にクレジットを加算しメモリに記憶することで、内部的にメダルを貯留する処理を行っている。
更に、メダルセレクタ37の下方には、適正と判定し振り分けたメダルをホッパーユニット22へ案内するメダル受入通路38aと、メダルセレクタ37により不適として排除され落下したメダル(または異物)を前面のメダル払出口18へ案内するフローシュート38bと、ホッパーユニット22から放出されたメダルを前面のメダル払出口18へ案内するメダル払出通路38cが設けられている。更に、前扉2の裏面側下部には、上述した受皿ユニット4の放音部19a、19bに対向するようにスピーカ39a、39bがそれぞれ取り付けられている。
次に、図3に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムの構成を説明する。同図を参照し、スロットマシン1の制御システムは、主制御基板21と、サブ制御基板32と、回胴装置基板103と、電源装置基板25と、中央表示基板36等の制御基板が配線ケーブルでそれぞれ接続されている。
主制御基板21は、CPU211の他にROM212、RAM213等の半導体メモリからなる記憶部が備えられ、ROM212に予め記憶されているスロットマシンゲーム用のシステムプログラムに従ってCPU211が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を制御している。
CPU211には、一定周期(例えば1.87msec)のクロック信号を生成するクロック割込信号生成部214が接続され、毎回のクロック信号によるタイマ割込に同期して、スタートレバー13、ストップボタン14a、14b、14c、ベットボタン12、及びメダルセレクタ37に内蔵されたメダルセンサ37a等のスイッチ出力及びセンサ出力を中央表示基板36を介して読み取っている。
また、中央表示基板36を介して、貸出スイッチ15a、カード返却スイッチ15b、精算スイッチ9、カード残高表示部16が、主制御基板21に接続されている。CPU211は、これらの操作スイッチの作動を検知して、メダルの貸し出し等の所定の処理を実行する。また、貸出スイッチ15aに対しては、後述の貸出操作ロック機構を制御して一定条件下でその機能をロックさせ、カード残高表示部16に対しては、CR貸出ユニット50に挿入されているプリペイドカードのポイント残高等のデータを出力して表示させている。
また、主制御基板21には、発振素子及び当該発振素子で生成される短周期のパルス信号をカウントするメモリカウンタ素子とからなる乱数発生部215と、乱数発生部215のカウント値を取得するサンプリング部216とを有してなるハードウエア抽選回路が設けられている。CPU211は、所定の遊技操作に係るタイミングでサンプリング部216を介して乱数発生部215から乱数値を取得し、その乱数値に基づいて入賞役及び演出パターン等のテーブル抽選処理を行っている。
また、CPU211は、各リール10a、10b、10cの回転駆動源であるステッピングモータ101a、101b、101cに対し、上述のクロック割込信号に基づいて生成される4相の駆動パルス信号を、回胴装置基板103により電流増幅して供給している。そして、CPU211は、各リールに設けられた基準位置センサ102a、102b、102cから作動信号を受信する毎にその位置データを校正(リセット)し、これを基準に送出した駆動パルス信号に基づいて、正確に各リールの回転位置制御を行っている。
また、主制御基板21には、電源装置基板25を経由して、ホッパーユニット22の払出モータ221及び払出センサ222が接続されている。CPU211は、入賞、メダルの貸し出し、クレジットの精算等の際に、払出モータ221を回転駆動して、所要枚数のメダルを受け皿4aへ払い出す。そして、払出センサ222の作動により検知した実際のメダルの払い出し枚数が予定している枚数と一致した時に、当該払出モータの駆動を停止する制御を行っている。
また、スロットマシン1のメインスイッチ等が配置され主電源として各機器及び制御基板等へ電力を供給する主電源装置24が、電源装置基板25を介して主制御基板21に接続されている。
また、主制御基板21は、専用のインタフェース基板52を経由して、CR貸出ユニット50と相互に通信可能に接続している。なお、CR貸出ユニット50には、当該ユニットを動作制御しているCR制御基板501と、カード挿入口51から挿入されたプリペイドカードに記憶されているデータの読み取り及び書き込み(更新)等の処理を行うカードRW部502が設けられている。
主制御基板21に配線接続されるサブ制御基板32は、上部ランプ5c及びコーナランプ5a、5b等の光源であるLED等を点灯または点滅制御する照明制御部321と、音源データメモリ323から音源データを選択し復号化(再生)した音信号に基づいてスピーカ31a、31b、39a、39bを鳴動駆動する音響制御部322と、画像データメモリ325に記憶している演出画像データを適宜選択して画像制御基板72に出力する画像データ処理部324等の制御回路を主に有して構成されている。
なお、画像制御基板72は、VDP(Video Display Processor)及びフレームメモリやビデオRAM等を搭載しており、画像データ処理部324から供給される画像データに基づき、一部、動画の表現方法に応じてマージ等の編集を加えた後ビデオ信号を生成し、液晶表示ユニット71において演出用の動画像を表示する制御を行っている。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、遊技者がメダル投入部11よりメダルを投入すると、そのメダルがクレジットに加算される。なお、クレジットとは、スロットマシン1にメダルを内部貯留すること、及び内部貯留されているメダルの枚数のことをいい、ベットボタン12が押圧操作されることで、指示枚数分のクレジットが消費されて当該ゲームに相当数のメダルが賭けられる。
当該ゲームにメダルが賭けられ、スタートレバー13が傾倒操作されると、主制御基板21は、リール10a、10b、10cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部的な処理で乱数抽選し(これを「内部抽選」という)、その結果をメモリ(後述する内部抽選結果フラグ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン14a、14b、14cを任意の順番で押圧操作すると、主制御基板21はそれに従い順次対応するリールを停止させる。そして、全てのリール10a、10b、10cが停止した後、各リールに表示された図柄の組合せと、上述の内部抽選した入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているか否か判定される。これらが一致したときには当該入賞が確定し、その入賞役の種類に応じた枚数のメダルがクレジットに加算され配当される。入賞の配当によりクレジットの上限を超える場合には、その超過した枚数分のメダルがメダル排出口18より受皿ユニット4へ払い出される。
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール10a、10b、10cを回転・停止させる遊技操作を行って、表示窓8aに変動表示した識別図柄が揃わなければ賭けたメダルを失うが、予め定められた組合せで識別図柄が揃い入賞が成立すると賭けた枚数以上のメダルを獲得し得るので、技量と運とによりメダルを増やすという興趣を伴った勝敗ゲームを楽しむことができる。
次に、本発明に関わる貸出操作手段としての貸出スイッチ15aの詳細な構造を図4の分解斜視図と図5の断面図を参照して説明する。なお、図4は、貸出スイッチ15aが設けられるCR操作部15の分解斜視図である。また、図5(a)は、操作部151が押圧操作されていない状態の貸出スイッチ15aの断面構造を示し、図5(b)は、操作部151が押圧操作された状態の断面構造を示している。
まず、図4に示されるように、貸出スイッチ15aは、カード返却スイッチ15bとともにユニット化されCR操作部15のスイッチユニットを構成している。
すなわち、貸出スイッチ15a及びカード返却スイッチ15bは、スロットマシン1の操作卓に露出した状態で取り付けられるスイッチパネル153に形成され、それぞれ遊技者により押圧操作される操作部151が、スイッチパネル153の前面側に形成された開口1531aを介してそのシリンダ部1531内に摺接移動(スライド)可能に収容されるとともに、内挿されたバネ152により外方に向けて付勢保持されている。これにより、操作部151は、押圧移動可能となっている。
また、スイッチパネル153の背後側に取り付けられるスイッチ基板156には、操作部151が押圧操作された状態で作動する検知素子としての光センサ154と、貸出スイッチ15a側に当該操作部151を磁力吸着しその位置で固定、保持し得る貸出操作ロック機構を構成する電磁石155が実装されている。
貸出スイッチ15aとカード返却スイッチ15bは、どちらも押圧式のボタンスイッチから構成され、ここでは、上記貸出操作ロック機構を備える貸出スイッチ15aの構造及び動作について更に説明する。
貸出スイッチ15aの操作部151は、本体である略円筒状の円筒部1511の前面側を塞ぐようにボタン状の円形面を有する操作面151aが形成されている。操作面151aの外周には、環状のフランジ部1515が形成され、また円筒部1511には、両側が切り欠かれて帯状であり後端に抜け止め突起1512aを有する弾性変形可能なガイド片1512と、同じく帯状の遮光片1513とが所定位置にそれぞれ形成されている。
また、操作部151には、鉄又はフェライト磁石等の磁性体からなる吸着部1514が、操作面151aの裏面側より後方へ一体的に延びる支持体の先端部分に形成されている。
図5(a)及び(b)に示されるように、操作部151は、その円筒部1511がスイッチパネル153の開口1531aからシリンダ部1531に挿入され、フランジ部1515と抜け止め突起1512aとにより、押圧移動可能な範囲が規制されるとともに、圧縮されたバネ152により、常時、前面外方に向けて付勢されている。
図5(a)に示されるように、操作部151が押圧操作されていない状態では、遮光片1513が光センサ154を遮光しない位置にあるため、光センサ154からは例えばLレベル(低電圧レベル)のオフ信号が出力される。
図5(b)に示されるように、操作部151が押圧操作された状態では、遮光片1513が光センサ154を遮光し、光センサ154からは例えばHレベル(高電圧レベル)のオン信号が出力される。スロットマシン1においては、光センサ154の出力信号が例えばLレベルからHレベルに遷移し、その立ち上がりエッジを検出することにより、貸出スイッチ15aの作動を検知している。
また、操作部151が押圧操作された押圧位置にあるとき、操作部151と一体的に連動する吸着部1514が、スイッチ基板155に実装された電磁石155に当接若しくは近接する。この状態で電磁石155に所要の電流を供給し励磁させることで、電磁石155が吸着部1514を磁力で引き付け吸着し、操作部151を上記押圧位置に固定する。この状態では、外部からは操作部151を押圧可能な元の位置へ戻すことができなくなるため、当該貸出スイッチ15aを操作不能とし、その機能がロックされる。
なお、電磁石155への電流供給を停止し消磁させることにより、相互に引き付け合った状態が解除され操作部151が移動自在となるとともに、圧縮されたバネ152の付勢力により、図5(a)に示される押圧操作可能な位置に戻される。これにより、貸出スイッチ51aのロック状態が解除され、押圧操作が可能となる。
次に、かかるハードウエア構成のスロットマシン1における制御について説明する。
スロットマシン1は、例えば図6(第1実施例)に示されるように、主として主制御基板21のROM212等に記憶されるメインのシステムプログラムに従ってCPU211が演算処理を実行することで全体が制御され、ここでは、それぞれの役割・機能に応じて引用実行されるサブプログラムごとにそれらの制御動作の概要を説明する。
[クレジット管理手段]
クレジット管理プログラム2101は、ゲームが待機した状態においてメダル投入部11にメダルが投入され、メダルセンサ37aからの投入枚数分のパルス信号であるメダル受付信号を受信すると、クレジットメモリ2102に記憶されたクレジットをその枚数分だけ加算する内部貯留の処理を行っている。また、同じくゲーム待機の状態においてベットボタン12の作動を検知すると、これに応じてクレジットメモリ2102に記憶されるクレジットから所定枚数(例えば1、2又は3枚)のメダルを消費し、これにより当該枚数分のメダルがゲームに賭けられる。
また、後述するように、精算スイッチ9が操作されると、これに応じてクレジットメモリ2102をゼロにクリアする。このとき、精算処理プログラム2114によってホッパーユニット22が制御され、クレジットしていた枚数分のメダルが受け皿4aに払い戻される。
[内部抽選手段]
ゲームにメダルが賭けられた状態でスタートレバー13が操作され、CPU211がその作動を検知すると、内部抽選プログラム2104に従って、スタートレバー13の作動のタイミングにおいて乱数発生部215が示すカウント値(例えば0〜65535)を乱数値Riとしてサンプリング部216から取得する。そして、メモリに記憶される入賞抽選テーブル2103を参照し、取得した乱数値Riが含まれる数値範囲に基づいて、入賞役を抽選し又はハズレを選択する。
入賞抽選テーブル2103には、複数の入賞役が、それぞれの当選確率に応じて数値範囲が割り当てられている。すなわち、ハズレに割り当てられる数値範囲が最も広く、次いで当選の確率が低くなる入賞役(例えば、小役、リプレイ、レギュラーボーナス、ビッグボーナス)の順に、テーブルの数値範囲が狭く設定されている。なお、基本的には、当選の確率が低い入賞役ほど成立したときのメダルの配当枚数が増える関係にある。
内部抽選プログラム2104は、取得した乱数値Riが含まれる上述の数値範囲を選別し、選別した当該数値範囲に割り当てられている入賞役(又はハズレ)を内部当選する。そして、当選した入賞役が内部抽選結果フラグ2105にセットされ、その役を成立させる識別図柄に係る図柄の組合せが記憶される。
[リール回転制御手段]
リール制御プログラム2106は、スタートレバー13の作動を契機に各リール10a、10b、10cをそれぞれ一定の回転速度で回転させる定速回転制御プログラム2107と、ストップボタン14a、14b、14cの作動のタイミングに基づいて各リールの停止位置を決定する停止位置決定プログラム2108と、決定された位置にリール10a、10b、10cを停止させる制動制御プログラム2109とを主に備え構成されている。
リール制御プログラム2106は、RAM213上の作業メモリ領域に形成されたリール制御フラグ2110を随時、参照し且つ更新させて、各リールの回転位置制御を行う。リール制御フラグ2110には、リール毎に、例えば、リール状態フラグRF1、センサ通過フラグRF2、図柄ステップフラグRF3、通過図柄番号フラグRF4、停止図柄番号フラグRF5、ステップカウンタフラグRF6を備え、それぞれに所定のバイト数が割り当てられている。
リール状態フラグRF1には、当該リールの回転状態が記憶され、例えば、リールが停止中の時は[0]、回転加速中では[1]、定速動作中は[2]等の値が設定される。センサ通過フラグRF2には、リールが定速動作中に基準位置を通過した時(つまり基準位置センサが作動した時)、[FFh](h符号は16進数表示であることを意味する)が設定される。
図柄ステップフラグRF3には、表示窓8aの中央のラインを通過中の識別図柄につき、その図柄の回転位置を19分割して示すステップ数が設定される。なお、この図柄を19分割するステップ数と、当該リールを駆動するステッピングモータの単位ステップとは対応している。つまり、ステッピングモータが19ステップ回転することで、1個の識別図柄が1コマ進むこととなる。
通過図柄番号フラグRF4には、現在、中央のライン上を通過中の識別図柄の図柄番号が設定される。上述したように、リールの周面には、例えば21個の識別図柄が描かれており、図柄番号を「0」に設定した識別図柄を基準図柄とし、リールが回転することで表示される順に、「0」、「1」、「2」、…、「20」の図柄番号が各識別図柄に割り当てられている。
停止図柄番号フラグRF5には、引き込み制御して中央のラインに停止させるべき識別図柄の図柄番号が設定される。なお、停止図柄番号フラグRF5は、ストップボタン14a、14b、14cの作動を契機に停止位置決定プログラム2108により設定される。また、引き込み制御を行わず即時停止をする場合には、デフォルトとして[FFh]が設定される。
ステップカウンタフラグRF6は、リールが定速動作中においては、ステッピングモータが単位ステップだけ動作する毎に1ずつインクリメントされる。
[リール定速回転制御手段]
定速回転制御プログラム2107は、スタートレバー13の操作を契機に全てのリール10a、10b、10cの回転を開始して、一定の速度で回転させる制御を行う。定速回転制御プログラム2107によって、リール制御フラグ2110がステッピングモータの回転に同期して逐一更新され、これにより、中央のライン上に表示する識別図柄の種類(図柄番号)とその回転位置とが正確に管理されて、リール10a、10b、10cが一定の回転速度で回転制御される。
[リール停止位置決定手段]
次に、リール10a、10b、10cが回転中に対応するストップボタン14a、14b、14cが押圧操作(ここでは「ストップ操作」という)されたときに起動して、当該リール10の停止位置を決定する停止位置決定プログラム2108について説明する。
停止位置決定プログラム2108は、先ず、作動したストップボタン14a、14b、14cに対応するリールについて、リール制御フラグ2110の通過図柄番号フラグRF4を参照し、ストップ操作時点において中央のラインを通過中の図柄番号を取得する。また、他のリールの状態(回転中か、または停止していれば表示窓8aに表示している識別図柄)をそれぞれのリール制御フラグ2110を参照して取得する。
また、停止位置決定プログラム2108は、当該ゲームにおいて抽選された上述の内部抽選結果フラグ2105を参照し、何れかの入賞役に内部当選しているか調べる。そして、何れかの入賞役に係るフラグがセットされ当選していると判定した場合、他のリールが表示する識別図柄との組合せの関係において、その入賞役を成立させる図柄が描かれた識別図柄が、ストップ操作された時点から例えば190msec以内に、入賞判定に係る有効ラインに停止可能な位置にあれば、当該識別図柄がこの有効ライン上に停止する位置を当該リールの停止位置として決定する。
また、停止位置決定プログラム2108は、引き込み可能な範囲に当該入賞役に係る識別図柄がないと判定した場合、ストップ操作されたリールに対し、そのストップ操作時点から直近のハズレ図柄(何れの入賞役をも成立させない図柄)が描かれた識別図柄を有効ラインに表示する位置をリールの停止位置として決定し、その図柄番号を停止図柄番号フラグRF5にセットする。
なお、このように、ストップ操作された時点から特定の識別図柄を表示窓8aに表示させるべく、途中の識別図柄を停止させないで滑らせる制御を「引き込み制御」と称している。また、当該ゲームにおいてハズレが選択されている場合等、入賞に係る図柄が表示されないようにストップ操作された時点から途中の識別図柄を滑らせる制御が行われる。制御の手法は上述の引き込み制御と同じであるが、この場合には特に「蹴飛ばし制御」と呼ばれることがある。
[リール制動手段]
次に、停止位置決定プログラム2108により決定された位置にリール10を停止させる制動制御プログラム2109について説明する。制動制御プログラム2109は、停止図柄番号フラグRF5に図柄番号がセットされた識別図柄を表示窓8aの中央のラインに表示する位置に、回転中のリールを制動して停止させる制御を行う。
具体的には、制動制御プログラム2109は、停止図柄番号フラグRF5にセットされた図柄番号の識別図柄が中央のラインに到達するまでリールの制動を行わず、その間の図柄を(最大で4コマ)滑らせる。そして、当該識別図柄の図柄番号が通過図柄番号フラグRF4にセットされ、ステップフラグRF3が[16]になった時点で、当該リールに直結するステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を全てオン(電力供給状態)させて制動する。かかるタイミングで回転中のリールを強制停止させることで、ステッピングモータの制動力とリールの慣性力とが対抗し、当該識別図柄の中心がほぼ中央のラインに位置してリールが停止する。
[入賞判定及び配当手段]
入賞判定プログラム2111は、停止した全てのリール10a、10b、10cについてリール制御フラグ2110を参照し、判定に係る有効ラインに表示された図柄の組合せが上述の内部抽選結果フラグ2105が示す入賞役に係る図柄の組合せと一致しているか否か判定する。
当選した入賞役に係る図柄の組合せが、何れかの有効ラインにおいて揃ったとき、入賞判定プログラム2111は当該入賞役が成立したと判定する。
入賞配当プログラム2112は、成立した入賞役の種類に応じたメダルの配当情報をクレジット管理プログラム2101に渡し、その配当枚数をクレジットメモリ2102に加算させる。また、配当された結果、クレジットがその上限を超える場合には、メダル払出制御プログラム2113が起動し、ホッパーユニット22の払出モータ221を駆動して、クレジットの上限を超える枚数分のメダルを受け皿4aに払い出している。
[精算処理手段]
精算処理プログラム2114は、精算スイッチ9が操作されその作動を検知した時、クレジット管理プログラム2101と連携し、クレジットメモリ2102をゼロにクリアするとともに、メダル払出制御プログラム2113によりホッパーユニット22を制御して、クレジットメモリ2102に記憶されていた枚数分のメダルを受け皿4aに払い戻している。
[CR制御手段]
次に、スロットマシン1における不正なメダルの貸し出しを防止するCR制御手段について、いくつかの実施例を説明する。なお、以下示す実施例は、スロットマシン1本体の主制御基板21(CPU211)がCR制御プログラム2115に従って演算処理を実行して貸し出し等の機能を実現する例に基づくものであるが、CR貸出ユニット50のCR制御基板501(図3参照)が当該プログラムを演算実行して、以下説明するメダルの貸し出し等の処理を行うようにしてもよい。また、スロットマシン1本体に専用の制御基板(不図示)を設けて当該プログラムを演算実行する実施形態でもよい。
図6に示される第1実施例のCR制御プログラム2115は、貸出処理プログラム2116と、カード返却処理プログラム2118と、残高表示プログラム2119等のサブプログラム、及びタイマ2117等を備え構成されている。
なお、CR制御プログラム2115は、CR貸出ユニット50のカード挿入口51にプリペイドカードが装填されたとき、メインの初期化処理において、当該プリペイドカードに記憶されたポイント残高のデータをカードRW部502に読み取らせ、読み取ったポイント残高の情報を残高表示プログラム2119に渡して、カード残高表示部16に数値表示させている。
図7のフローチャートに示されるように、貸出処理プログラム2116は、貸出スイッチ15aが操作されたとき起動される。すなわち、クロック割込信号生成部214が生成する所定時間毎のクロック信号に同期してスイッチ監視タスクが、当該タイマ割込の前後において光センサ154の出力信号のレベルの変化である立ち上がりエッジを検出したとき、貸出スイッチ15aが操作されたと判定し(ステップS101:YES)、ステップS102以降のメダルの貸し出しの処理が実行される。スイッチ監視タスクが、光センサ154の出力信号のレベル変化を検出しなければ、貸出スイッチ15aは操作されていな状態と判定され(ステップS101:NO)、貸し出し処理が実行されずに終了する。
ステップS102において、CPU211は、貸出操作ロック機構を構成する電磁石155に対し、所要の電流を供給して励磁させ、これにより、次に示す所定のリミット時間が経過するまで貸出スイッチ15aの機能をロックして、貸し出し操作を禁止する(ステップS102)。
続いて、CPU211は、ステップS103のメダルの貸出処理において、CR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードに記憶されたポイント残高をカードRW部502に読み取らせ、読み取ったポイント残高と交換可能な範囲内で、例えば50枚の所定貸し出し枚数のメダルを遊技者に貸し出す。
すなわち、貸出処理プログラム2116は、クレジット管理プログラム2101と連携し、クレジットをアップすることでメダルの貸し出しを行っているが、上述したように貸し出しによりクレジットが上限を超える場合には、メダル払出制御プログラム2113を作動させて、ホッパーユニット22により超過枚数分のメダルを受け皿4aに払い出している。
また、貸出モード設定の切り換え等により、クレジットをアップさせずに、所定貸し出し枚数の全てのメダルをホッパーユニット22によって外部に払い出すようにしてもよい。
CPU211は、上述したメダルの貸し出しが正常に完了すると、CR貸出ユニット50のCR制御基板501に完了信号を送信する。CR制御基板501は、完了信号の受信に応じカードRW部502を制御して、貸し出したメダルの枚数に相当するポイントを減算した新たなポイント残高のデータをプリペイドカードに書き込んで更新させる。
また、CPU211は、メダルの貸し出しが完了した時点でタイマ2117を初期化し、時間のカウントを開始させる(ステップS104)。
そして、CPU211は、タイマ2117が所定のリミット時間の経過を示した時(ステップS105:YES)、電磁石155への電流供給を停止して消磁させることで、貸出スイッチ15aのロックを解除し、押圧操作が可能な状態にする(ステップS106)。
なお、上記リミット時間は、1回の貸し出し処理の際に貸し出されるメダルの枚数を、当該スロットマシン1のゲームにより全て消費される可能性がある最短時間に設定することが望ましい。例えば、貸し出し枚数を50枚、1回のゲーム時間に要する最短時間を4.1秒、1回のゲームに賭けて消費する最多メダル枚数(MAXベット数)を3枚とすれば、上述の望ましいリミット時間は、概ね65秒となる。
タイマ2117が示す経過時間が上記リミット時間に至るまでは(ステップS105:NO)、CPU211は、電磁石155への電流供給を継続して、貸し出し操作の禁止状態を維持する。
このように、貸出処理プログラム2116によれば、メダルの貸し出しがされてから所定のリミット時間が経過するまでの間、次のメダルの貸し出しを規制(禁止)するようにした。これにより、メダルの貸し出しが律速され、例えば、悪意を持った遊技者が偽造のプリペイドカードを使って多量のメダルを得ようとしても、連続してメダルの貸し出しができないので、その意志を挫折させ又はその行為を牽制することができる。したがって、かかる不正行為による被害を最小限に抑えることができる。
図6に戻り、カード返却処理プログラム2118は、カード返却スイッチ15bが操作されその作動を検知したとき、CR貸出ユニット50のCR制御基板501にカード返却要求信号を送信する。CR制御基板501は、このカード返却要求信号を受けた時、排出機構を駆動して、装填されているプリペイドカードをカード挿入口51から排出させ遊技者に返却する。
残高表示プログラム2119は、上述したように、CR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードが記憶するポイント残高のデータをカードRW部502が読み取り、その情報を受けてカード残高表示部16に数値表示させる。
以上説明したように、第1実施例のスロットマシン1によれば、メダルの貸し出しがされた後、所定のリミット時間が経過するまで、貸出スイッチ15aの操作機能をロックして、次のメダルの貸し出しを禁止するようにした。これより、メダルの貸し出しが律速され、例えば悪意を持った遊技者が偽造のプリペイドカードを使って多量のメダルを不正に得ようとしても、連続してメダルの貸し出し操作をすることができないため、かかる不正な行為をしようとする意志を挫折させ又はその行為を牽制することができる。したがって、遊技店舗やカード会社等が被る損害を最小限に抑えることができる。
次に、第2実施例のCR制御プログラム2115について、図8のプログラム構成図と図9のフローチャートに基づいて説明する。なお、図8において第1実施例と同一又は対応する構成要素については同一の符号が付され、その詳細については上述した第1実施例の説明において参照され得るとし、ここではそれらの説明を省略している。
図8に示される第2実施例のCR制御プログラム2115は、貸出処理プログラム2116と、カード返却処理プログラム2118と、残高表示プログラム2119等のサブプログラム、並びにタイマ2117及びゲームカウンタ2120等を備え構成されている。
図9のフローチャートに示されるように、貸出処理プログラム2116は、貸出スイッチ15aが操作されたとき起動される。すなわち、クロック割込信号生成部214が生成する所定時間毎のクロック信号に同期してスイッチ監視タスクが、当該タイマ割込の前後において光センサ154の出力信号のレベルの変化である立ち上がりエッジを検出したとき、貸出スイッチ15aが操作されたと判定し(ステップS201:YES)、ステップS102以降のメダルの貸し出しの処理が実行される。スイッチ監視タスクが、光センサ154の出力信号のレベル変化を検出しなければ、貸出スイッチ15aは操作されていな状態と判定され(ステップS201:NO)、貸し出し処理が実行されずに終了する。
ステップS202において、CPU211は、貸出操作ロック機構を構成する電磁石155に対し所要の電流を供給して励磁させ、これにより、次に示す一定のゲームが行われたと判断される所定の条件が成立するまで貸出スイッチ15aの機能をロックして、その間の貸し出し操作を禁止する(ステップS202)。
続いて、CPU211は、ステップS203のメダルの貸出処理において、CR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードに記憶されたポイント残高をカードRW部502に読み取らせ、読み取ったポイント残高と交換可能な範囲内で、例えば50枚の所定貸し出し枚数のメダルを遊技者に貸し出す。
CPU211は、メダルの貸し出しの処理が正常に完了すると、CR貸出ユニット50のCR制御基板501に完了信号を送信する。CR制御基板501は、完了信号の受信に応じカードRW部502を制御して、貸し出したメダルの枚数に相当するポイントを減算した新たなポイント残高のデータをプリペイドカードに書き込んで更新させる。
また、CPU211は、メダルの貸し出しが完了した時点でゲームカウンタ2120とタイマ2117を初期化し、以降に実行されるゲーム回数のカウントと、経過時間のカウントを開始させる(ステップS204、ステップS205)。
そして、ゲームが数回実行され、ゲームカウンタ2120が示すゲーム数が所定回数(例えば16回)以上になった時(ステップS206:YES)、電磁石155への電流供給を停止して消磁させることで、貸出スイッチ15aのロックを解除し、押圧操作が可能な状態にする(ステップS207)。
また、ゲームカウント数が所定回に至らなくても、タイマ2117が所定時間の経過を示しタイムアウトとなった時(ステップS208:YES)、貸出スイッチ15aのロックを解除する(ステップS207)。
ゲームカウンタ2120が示すゲーム数が所定回数に至らず(ステップS206:NO)、且つタイマ2117が示す経過時間が所定時間前であれば(ステップS208:NO)、CPU211は、電磁石155への電流供給を継続して、貸し出し操作の禁止状態を維持する。
このように、第2実施例の貸出処理プログラム2116を備えるスロットマシン1によれば、メダルの貸し出しがされた後からゲームが所定回数実行されるまでの間、貸出スイッチ15aの操作機能をロックして、次のメダルの貸し出しを禁止するようにした。これより、メダルの貸し出しが律速され、例えば悪意を持った遊技者が偽造のプリペイドカードを使って多量のメダルを不正に得ようとしても、連続してメダルの貸し出し操作をすることができないため、かかる不正な行為をしようとする意志を挫折させ又はその行為を牽制することができる。したがって、遊技店舗やカード会社等が被る損害を最小限に抑えることができる。
また、ゲームが所定回数実行される前であっても所定時間が経過した場合には、メダルの貸し出しができる状態に自動的に復帰するため、例えば貸し出しが禁止された状態で遊技者がゲームを終了して移動してしまい、ゲームがその後行われなかった状況であっても、通常のメダルの貸し出しが自動的に再開し、遊技者に不便を感じさせないようにすることができる。
次に、第3実施例のCR制御プログラム2115について、図10のプログラム構成図と図11のフローチャートに基づいて説明する。なお、図10において第1実施例と同一又は対応する構成要素については同一の符号が付され、その詳細については上述した第1実施例の説明において参照され得るとし、ここではそれらの説明を省略している。
図10に示される第3実施例のCR制御プログラム2115は、貸出処理プログラム2116と、カード返却処理プログラム2118と、残高表示プログラム2119等のサブプログラム、並びにタイマ2117及びメダル消費カウンタ2121等を備え構成されている。
図11のフローチャートに示されるように、貸出処理プログラム2116は、貸出スイッチ15aが操作されたとき起動される。すなわち、クロック割込信号生成部214が生成する所定時間毎のクロック信号に同期してスイッチ監視タスクが、当該タイマ割込の前後において光センサ154の出力信号のレベルの変化である立ち上がりエッジを検出したとき、貸出スイッチ15aが操作されたと判定し(ステップS301:YES)、ステップS102以降のメダルの貸し出しの処理が実行される。スイッチ監視タスクが、光センサ154の出力信号のレベル変化を検出しなければ、貸出スイッチ15aは操作されていな状態と判定され(ステップS301:NO)、貸し出し処理が実行されずに終了する。
ステップS302において、CPU211は、貸出操作ロック機構を構成する電磁石155に対し所要の電流を供給して励磁させ、これにより、次に示す一定のゲームが行われたと判断される所定の条件が成立するまで貸出スイッチ15aの機能をロックして、その間の貸し出し操作を禁止する(ステップS302)。
続いて、CPU211は、ステップS303のメダルの貸出処理において、CR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードに記憶されたポイント残高をカードRW部502に読み取らせ、読み取ったポイント残高と交換可能な範囲内で、例えば50枚の所定貸し出し枚数のメダルを遊技者に貸し出す。
CPU211は、メダルの貸し出しの処理が正常に完了すると、CR貸出ユニット50のCR制御基板501に完了信号を送信する。CR制御基板501は、完了信号の受信に応じカードRW部502を制御して、貸し出したメダルの枚数に相当するポイントを減算した新たなポイント残高のデータをプリペイドカードに書き込んで更新させる。
また、CPU211は、メダルの貸し出しが完了した時点でメダル消費カウンタ2121とタイマ2117を初期化し、以降に実行されるゲームにおいて消費されるメダル数のカウントと、経過時間のカウントを開始させる(ステップS304、ステップS305)。
なお、メダル消費カウンタ2121は、毎回のゲームにおいて、遊技者がベットボタン12を操作してゲームに賭けたメダルの枚数をカウントして積算していく。
そして、ゲームが数回実行され、メダル消費カウンタ2121が示す消費されたメダル数が所定枚数(例えば50枚)以上になった時(ステップS306:YES)、電磁石155への電流供給を停止して消磁させることで、貸出スイッチ15aのロックを解除し、押圧操作が可能な状態にする(ステップS307)。
また、メダルの消費が所定枚数に至らなくても、タイマ2117が所定時間の経過を示しタイムアウトとなった時(ステップS308:YES)、貸出スイッチ15aのロックを解除する(ステップS307)。
メダル消費カウンタ2121が示す消費メダル数が所定枚数に至らず(ステップS306:NO)、且つタイマ2117が示す経過時間が所定時間前であれば(ステップS308:NO)、CPU211は、電磁石155への電流供給を継続して、貸し出し操作の禁止状態を維持する。
このように、第3実施例の貸出処理プログラム2116を備えるスロットマシン1によれば、メダルの貸し出しがされてから所定枚数のメダルが消費されるまでの間、貸出スイッチ15aの操作機能をロックして、次のメダルの貸し出しを禁止するようにした。これより、メダルの貸し出しが律速され、例えば悪意を持った遊技者が偽造のプリペイドカードを使って多量のメダルを不正に得ようとしても、連続してメダルの貸し出し操作をすることができないため、かかる不正な行為をしようとする意志を挫折させ又はその行為を牽制することができる。したがって、遊技店舗やカード会社等が被る損害を最小限に抑えることができる。
また、所定枚数のメダルが消費される前であっても所定時間が経過した場合には、メダルの貸し出しができる状態に自動的に復帰するため、例えば貸し出しが禁止された状態で遊技者がゲームを終了して移動してしまい、ゲームがその後行われなかった状況であっても、通常のメダルの貸し出しが自動的に再開し、遊技者に不便を感じさせないようにすることができる。
次に、第4実施例のCR制御プログラム2115について、図12のプログラム構成図と図13のフローチャートに基づいて説明する。なお、図12において第1実施例と同一又は対応する構成要素については同一の符号が付され、その詳細については上述した第1実施例の説明において参照され得るとし、ここではそれらの説明を省略している。
図12に示される第4実施例のCR制御プログラム2115は、貸出処理プログラム2116と、カード返却処理プログラム2118と、残高表示プログラム2119等のサブプログラム、並びにタイマ2117及び差枚数カウンタ2122等を備え構成されている。
図13のフローチャートに示されるように、貸出処理プログラム2116は、貸出スイッチ15aが操作されたとき起動される。すなわち、クロック割込信号生成部214が生成する所定時間毎のクロック信号に同期してスイッチ監視タスクが、当該タイマ割込の前後において光センサ154の出力信号のレベルの変化である立ち上がりエッジを検出したとき、貸出スイッチ15aが操作されたと判定し(ステップS401:YES)、ステップS102以降のメダルの貸し出しの処理が実行される。スイッチ監視タスクが、光センサ154の出力信号のレベル変化を検出しなければ、貸出スイッチ15aは操作されていな状態と判定され(ステップS401:NO)、貸し出し処理が実行されずに終了する。
ステップS402において、CPU211は、貸出操作ロック機構を構成する電磁石155に対し所要の電流を供給して励磁させ、これにより、次に示す一定のゲームが行われたと判断される所定の条件が成立するまで貸出スイッチ15aの機能をロックして、その間の貸し出し操作を禁止する(ステップS402)。
続いて、CPU211は、ステップS403のメダルの貸出処理において、CR貸出ユニット50に装填されているプリペイドカードに記憶されたポイント残高をカードRW部502に読み取らせ、読み取ったポイント残高と交換可能な範囲内で、例えば50枚の所定貸し出し枚数のメダルを遊技者に貸し出す。
CPU211は、メダルの貸し出しの処理が正常に完了すると、CR貸出ユニット50のCR制御基板501に完了信号を送信する。CR制御基板501は、完了信号の受信に応じカードRW部502を制御して、貸し出したメダルの枚数に相当するポイントを減算した新たなポイント残高のデータをプリペイドカードに書き込んで更新させる。
また、CPU211は、メダルの貸し出しが完了した時点で差枚数カウンタ2122とタイマ2117を初期化し、以降に実行されるゲームにおいて差枚数のカウントと、経過時間のカウントを開始させる(ステップS404、ステップS405)。
なお、ここでいう差枚数とは、スロットマシン1でゲームを行って消費したメダルの枚数から入賞配当により獲得したメダルの枚数を減算した収支差であり、より具体的には、メダルの貸し出しがされた後に、ベットボタン12の操作によって賭けられたメダルの積算枚数から当該期間において入賞成立により配当されたメダルの積算枚数を差し引いた枚数をいう。したがって、後に行われた貸し出し操作やクレジットの精算操作といった、ゲームとは無関係の、遊技者の意思に基づく行為により変動した枚数は含まない。
すなわち、差枚数カウンタ2122は、遊技者がベットボタン12を操作してゲームに賭けたメダルの枚数をカウントするとともに、入賞配当により獲得したメダルの枚数をカウントし、ゲームが消化される毎にこれらカウント値の差である差枚数を積算していく。
そして、ゲームが数回実行され、差枚数カウンタ2122が示す差枚数が所定値(例えば50枚)以上になった時(ステップS406:YES)、電磁石155への電流供給を停止して消磁させることで、貸出スイッチ15aのロックを解除し、押圧操作が可能な状態にする(ステップS407)。
また、差枚数が所定値に至らなくても、タイマ2117が所定時間の経過を示しタイムアウトとなった時(ステップS408:YES)、貸出スイッチ15aのロックを解除する(ステップS407)。
差枚数カウンタ2122が示す差枚数が所定値に至らず(ステップS406:NO)、且つタイマ2117が示す経過時間が所定時間前であれば(ステップS408:NO)、CPU211は、電磁石155への電流供給を継続して、貸し出し操作の禁止状態を維持する。
このように、第4実施例の貸出処理プログラム2116を備えるスロットマシン1によれば、メダルの貸し出しがされてからメダルの消費数と獲得数との差である差枚数が所定値以上になるまでの間、貸出スイッチ15aの操作機能をロックして、次のメダルの貸し出しを禁止するようにした。これより、メダルの貸し出しが律速され、例えば悪意を持った遊技者が偽造のプリペイドカードを使って多量のメダルを不正に得ようとしても、連続してメダルの貸し出し操作をすることができないため、かかる不正な行為をしようとする意志を挫折させ又はその行為を牽制することができる。したがって、遊技店舗やカード会社等が被る損害を最小限に抑えることができる。
また、差枚数が所定値に至る前であっても所定時間が経過した場合には、メダルの貸し出しができる状態に自動的に復帰するため、例えば貸し出しが禁止された状態で遊技者がゲームを終了して移動してしまい、ゲームがその後行われなかった状況であっても、通常のメダルの貸し出しが自動的に再開し、遊技者に不便を感じさせないようにすることができる。
本発明の一つの実施形態によるスロットマシン本体とこれに隣接するCR貸出ユニットの前面外観構造を表した正面図である。 図1に示したスロットマシンの前扉を開いて内部構造を表した図である。 図1に示したスロットマシンの制御システムを表した機能ブロック図である。 本発明の一つの実施形態による貸出スイッチが設けられるCR操作部の分解斜視図である。 図4に示した貸出スイッチの断面図である。 本発明の第1実施例によるスロットマシンの制御プログラムの構成を表した図である。 図6に示したスロットマシンによるメダルの貸し出し動作の例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施例によるスロットマシンの制御プログラムの構成を表した図である。 図8に示したスロットマシンによるメダルの貸し出し動作の例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施例によるスロットマシンの制御プログラムの構成を表した図である。 図10に示したスロットマシンによるメダルの貸し出し動作の例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施例によるスロットマシンの制御プログラムの構成を表した図である。 図12に示したスロットマシンによるメダルの貸し出し動作の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…スロットマシン
2…筐体 3…前扉
4…受皿ユニット 4a…受け皿
5a、5b…コーナランプ 5c…上部ランプ
6a、6b…放音部 7…画像表示部
8…中パネル板 8a…表示窓
8b…遊技情報表示部 8c…数値情報表示部
9…精算スイッチ 10a、10b、10c…リール
11…メダル投入部 12…ベットボタン
13…スタートレバー 14a、14b、14c…ストップボタン
15…CR操作部
15a…貸出スイッチ 15b…カード返却スイッチ
16…カード残高表示部 17…パネル
18…メダル払出口 19a、19b…放音部
21…主制御基板 22…ホッパーユニット
24…主電源装置 25…電源装置基板
31a、31b…スピーカ 32…サブ制御基板
34…中パネルユニット 36…中央表示基板
37…メダルセレクタ 37a…メダルセンサ
38a…メダル受入通路 38b…フローシュート
38c…メダル払出通路 39a、39b…スピーカ
50…CR貸出ユニット
51…カード挿入口 52…インタフェース基板
71…液晶表示ユニット 72…画像制御基板
151…操作部 152…バネ
153…スイッチパネル 154…光センサ
155…電磁石 156…スイッチ基板
211…CPU 212…ROM
213…RAM 214…クロック割込信号生成部
215…乱数発生部 216…サンプリング部
221…払出モータ 222…払出センサ
321…照明制御部 322…音響制御部
323…音源データメモリ 324…画像データ処理部
325…画像データメモリ
501…CR制御基板 502…カードRW部
1511…円筒部 1512…ガイド片
1513…遮光片 1514…吸着部
2101…クレジット管理プログラム 2102…クレジットメモリ
2103…入賞抽選テーブル 2104…内部抽選プログラム
2105…内部抽結果フラグ 2106…リール制御プログラム
2107…定速回転制御プログラム 2108…停止位置決定プログラム
2109…制動制御プログラム 2110…リール制御フラグ
2111…入賞判定プログラム 2112…入賞配当プログラム
2113…メダル払出制御プログラム 2114…精算処理プログラム
2115…CR制御プログラム 2116…貸出処理プログラム
2117…タイマ 2118…カード返却処理プログラム
2119…残高表示プログラム 2120…ゲームカウンタ
2121…メダル消費カウンタ 2122…差枚数カウンタ

Claims (8)

  1. 遊技に使用する遊技媒体を遊技者の操作に応じて貸し出す遊技媒体貸出装置を備える回胴式遊技機であって、
    遊技者が遊技媒体の貸し出しを要求する操作をするための貸出操作手段と、
    前記貸出操作手段が操作されその作動に応じて所定個数の遊技媒体を貸し出す貸出処理手段と、
    前記貸出操作手段が操作された後、所定の条件が成立する間、当該貸出操作手段の機能をロックする操作ロック機構と、を備えていることを特徴とする回胴式遊技機。
  2. 前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定の時間が経過した時に成立することを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。
  3. 前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定回数の遊技が行われた時に成立することを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。
  4. 前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、所定枚数の遊技媒体が消費された時に成立することを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。
  5. 前記所定の条件は、前記貸出操作手段が操作された時から起算して、消費された遊技媒体の個数と獲得した遊技媒体の個数との差が所定の値を超えた時に成立することを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。
  6. 前記貸出処理手段が遊技媒体を貸し出した時から所定時間経過時において、前記貸出操作手段の機能が前記操作ロック機構によりロックされている場合に、前記操作ロック機構を制御して当該ロックした状態を解除し遊技媒体の貸し出しを許可する自動復帰手段を更に備えることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の回胴式遊技機。
  7. 前記貸出操作手段は、外方に向けて付勢保持された押圧移動可能な操作部を備え、当該操作部が押圧された時に立ち上がり若しくは立ち下がる出力信号のエッジが検出されることによりその作動が有効となり、
    前記操作ロック機構は、前記操作部が押圧されて移動した押圧位置に固定することで前記貸出操作手段の機能をロックすることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の回胴式遊技機。
  8. 前記操作ロック機構は、電流の供給に応じて励磁及び消磁の状態が切り換えられる電磁石を備え、当該電磁石が励磁して前記操作部を前記押圧位置に磁力で引き付け固定することで当該貸出操作手段の機能をロックし、当該電磁石が消磁した状態では前記操作部を押圧移動自在にして当該貸出操作手段を機能させることを特徴とする請求項7に記載の回胴式遊技機。
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