JPH06142304A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH06142304A
JPH06142304A JP32720292A JP32720292A JPH06142304A JP H06142304 A JPH06142304 A JP H06142304A JP 32720292 A JP32720292 A JP 32720292A JP 32720292 A JP32720292 A JP 32720292A JP H06142304 A JPH06142304 A JP H06142304A
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JP
Japan
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special game
ball
state
game state
special
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Application number
JP32720292A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06142304A publication Critical patent/JPH06142304A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者も遊技店側も安心して営業や遊技を行
うことができ、遊技者と遊技店との間のトラブルの発生
をなくする。 【構成】 T1で特別遊技が発生し、T2でアタッカー
ソレノイドがオープンすると、アタッカーへの玉の入賞
をカウントスイッチによって監視する。入賞球がない場
合、T3でアタッカーが閉じて不正信号を“H”にし、
特別遊技を一時的に保留状態にする。その後、係員がア
タッカーを開き、T4で玉をアタッカーに入れると、カ
ウントスイッチの検出信号が“H”になり、有効タイマ
が起動して1.9秒以内にT5で2個目の玉を入れる
と、継続スイッチの検出信号が“H”になり、保留状態
にあった特別遊技状態を自動的に継続復帰させる。一
方、終了復帰のときはアタッカーに玉を1個入れるのみ
でよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳し
くは、遊技媒体としてパチンコ玉を使用し、特別遊技状
態(以下、適宜、単に大当り状態という)からの復帰処
理を改良した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体として玉を用いた遊技
機としては、例えばパチンコ機が代表的である。近時
は、この遊技機によって遊技を行う過程で、特別遊技状
態(すなわち、大当り状態)では玉の賞球数が多く、遊
技者の興味を誘っている。従来の遊技機では、例えば1
/210程度の確率で特別遊技状態が発生し、変動入賞
装置(いわゆるアタッカ)がオープンして多くの出玉を
確保可能になっている。そして、特別遊技発生中に変動
入賞装置内に全くパチンコ玉(以下、適宜玉という)が
入賞しなかった場合(最終サイクルを除くどのサイクル
中においても)には、不正処理の一環として特別遊技状
態を含めた遊技状態を停止させるように制御している。
【0003】ここで、特別遊技発生中に変動入賞装置内
に全く玉が入賞しない場合、次のようなことが考えられ
ていた。 入賞球検出手段の故障で、変動入賞装置内には入賞し
ているが、カウントしない状態が発生する。このため、
変動入賞装置内に全く玉が入賞しない状態とみなされ
る。これには、入賞球検出手段の故障も含まれる。 遊技店側若しくは遊技者が故意に入賞球検出手段のコ
ネクタ等を外してしまい、変動入賞装置内に玉は入賞し
ているが、カウントしない状態が発生する。通常は10
個をカウントすると、変動入賞装置が閉じるが、上記の
ように入賞球検出手段のコネクタを外すことにより、1
0個以上の入賞球を変動入賞装置内に入賞させて特別遊
技状態での獲得球数の増大を狙ったものである。すなわ
ち、不正のケースである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機にあっては、上記、の状態で遊技が停止される
と、共に、この原因が解消されるまで、遊技状態の停止
が継続し、解消された後に初期状態(電源投入と同様の
扱い)から遊技状態に復帰させていたたため、上記の
場合に遊技者にとって不利となることから、一律に初期
状態に復帰させてしまうことに対して遊技者と遊技店と
の間でトラブルが発生する原因になるという問題点があ
った。なお、遊技状態の停止を継続させているときに
は、不正とみなす等して、例えば遊技機の上に配置され
た表示ランプを点灯させて報知している。
【0005】図11は特別遊技状態を初期状態に復帰さ
せる従来のタイミングチャートである。まず、タイミン
グT1で特別遊技が発生し、タイミングT2でアタッカ
ーソレノイドがオープンする。アタッカーへの玉の入賞
はカウントスイッチ(変動入賞装置内への入賞を検出す
るスイッチ)によって検出される。入賞球があった場合
は特別入賞を条件に次のサイクルに移行するが、図11
のように、入賞球がない場合、すなわちアタッカーに玉
が入賞しないときには、アタッカーのオープン状態が2
9.5秒間継続し、タイミングT3で閉じる。アタッカ
ーが閉じるタイミングT3で同時に有効タイマが起動
し、1.9秒のカウントを開始する。有効タイマを設け
ているのは、アタッカーに入賞した玉が特別入賞カウン
トスイッチなどに検出されるまでの時間遅れを考慮した
ものである。
【0006】有効タイマの1.9秒が経過すると、タイ
ミングT11で不正信号がアクティブ(ここでは
“H”)になる。これにより、特別遊技が強制的に終了
する。これにより、不正状態が起生し、ランプで報知し
たり、玉の発射が不可能になる等の処理が行われる。そ
の後、例えば遊技者からの通報で係員がかけつけてアタ
ッカーを開き、タイミングT12で玉をアタッカーに入
れると、カウントスイッチの検出信号が“H”になり、
不正状態が解除される。このように、不正状態が解除さ
れても既に特別遊技状態は終了し、一律に初期状態に復
帰することになる。
【0007】ここで、一律に初期状態に復帰させてしま
うことに対して上記の不正の場合には有効であるが、
不正以外(例えば、上記)や遊技者の発射球が無い状
態等においては、遊技者が故意に行う不正と違い、偶発
的に起こり得るものであるため、この状態であるにもか
かわらず初期状態に復帰させてしまうこと(特別遊技状
態の消滅)は、問題が多々あり、結局、遊技者と遊技店
との間でトラブルが発生してしいた。これは、上記で
入賞球検出手段が故障していたような場合、遊技者に責
任がないにもかかわらず、特別遊技状態が消滅してしま
うからである。ただし、このように入賞球検出手段が故
障するケースは実際上は皆無に近い。
【0008】実際のケースとして最も多いのは、特別遊
技状態が発生したときに遊技者が発射すべき遊技球を有
していないというもので、例えば硬貨もなくて球を再購
入できない場合や、カード(例えば、プリペイドカー
ド)を持ちいた場合にはカードの残高が「0」であり、
球を再購入できない場合である。このように発射球を有
していない場合にも打球発射が行えず、変動入賞装置内
には遊技球の入賞がなく、入賞検出手段から検出信号が
発生しないため、不正状態と同様の制御が行われて特別
遊技状態が消滅してしまっていた。
【0009】また、球の補給装置や排出装置の故障等に
より入賞球に対する賞品球の払出しが行われず、発射す
べき球が無くなってしまい、遊技者は発射を行えず特別
遊技状態が消滅することもあった。この場合等は遊技者
に全く責任がないのに、せっかく発生した特別遊技状態
が消滅してしまう結果となってしまい、多量の賞品球を
獲得できないまま特別遊技状態が終了してしまってい
た。したがって、遊技者と遊技店との間でトラブルが発
生する原因になっていた。
【0010】そこで本発明は、遊技者も遊技店側も安心
して営業や遊技を行うことができ、遊技者と遊技店との
間でトラブルの発生のない遊技機を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による遊技機は、入賞領域を形成した遊技部を有す
る遊技盤13と、遊技状態が予め設定された特別遊技状
態(いわゆる、大当り状態)になったことを検出する特
別遊技状態検出手段(例えば、役物制御装置201)
と、前記遊技盤13に設けられ、遊技者にとって不利な
第1状態と、遊技者にとって有利な第2状態とに変換可
能な変動入賞装置74と、該変動入賞装置74への特別
入賞を検出する特別入賞検出手段(例えば、継続スイッ
チ164)と、前記変動入賞装置74に入賞した入賞球
を検出する入賞検出手段(例えば、変動入賞装置カウン
トスイッチ162、163)と、を備えた遊技機(例え
ば、パチンコ装置1)において、前記特別遊技状態検出
手段からの検出信号に基づいて前記変動入賞装置74を
遊技者にとって有利な第2状態に変換する特別遊技状態
が発生したとき、前記入賞検出手段によって前記変動入
賞装置74への入賞球が検出されたか否かを監視するカ
ウント監視手段(例えば、役物制御装置201)と、該
カウント監視手段からの検出信号に基づいて当該特別遊
技状態を一時保留状態にする特別遊技状態保留手段(例
えば、役物制御装置201)と、該特別遊技状態保留手
段により保留状態にある特別遊技状態を継続して続行さ
せる継続復帰制御手段(例えば、役物制御装置201)
と、前記特別遊技状態保留手段により保留状態にある特
別遊技状態を終了して続行させる終了復帰制御手段(例
えば、役物制御装置201)と、を設けたことを特徴と
する。
【0012】また、好ましい態様として、前記継続復帰
制御手段(例えば、役物制御装置201)は、前記入賞
検出手段(例えば、変動入賞装置カウントスイッチ16
2、163)からの検出信号と特別入賞検出手段(例え
ば、継続スイッチ164)からの検出信号に基づいて特
別遊技状態を継続して続行させる制御を行うことを特徴
とする。
【0013】
【作用】本発明では、特別遊技状態が発生したとき、入
賞検出手段によって変動入賞装置への入賞球が検出され
たか否かを監視し、この監視結果により当該特別遊技状
態が一時保留状態となる。そして、故意の不正かあるい
は偶然の結果により特別遊技状態が一時保留されたか否
かを判断し、故意の不正に対しては一時保留状態から特
別遊技状態を終了させる復帰処理が行われ、偶然の結果
により発生した一時保留に対しては特別遊技状態に復帰
する処理が行われる。
【0014】したがって、遊技店は不正状態のまま遊技
を続行させて不利益をこうむる心配がなくなり、また、
遊技者も安心して遊技を行うことができ、遊技者と遊技
店との間でトラブルの発生がなくなる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図10は本発明に係わる遊技機をプ
リペイドカード方式のパチンコ装置に適用した場合の一
実施例を示している。図1はパチンコ装置の全体を示す
外観斜視図である。図1において、1はパチンコ装置で
あり、パチンコ装置1は同様のものが遊技店内に所定数
(例えば、200台)設置されている。本実施例のパチ
ンコ装置1は大きく分けてパチンコ機2と、パチンコ機
2の側方に配設された遊技媒体貸出装置としてのカード
式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成さ
れ、これらが対をなして設置されている。
【0016】玉貸機3は比較的狭い幅の縦長タイプに形
成され、一定の奥行を有している。そして、パチンコ装
置1の側方に配設されることによって、遊技者の便宜を
図れるようになっている。また、玉貸機3はパチンコ機
2と分離することが可能であり、修理の際には交換する
ことができる構造になっているが、少なくともパチンコ
装置1と玉貸機3が信号上、接続されていないと遊技が
できないようになっている。
【0017】玉貸機3にはカードリーダが内蔵され、玉
貸機3の前面パネル4には上記カードリーダに対応する
プリペイドカード方式のカードが挿入されるカード挿入
口5と、カードの残り度数を表示するカード残度数表示
器(玉貸し可能表示ランプ)6とが設けられている。な
お、カード挿入口5はカードの受け付けを表示可能なも
のが用いられ、例えばカード挿入口5の上にカード受付
け表示器(有効表示ランプ)7を有し、カード受付け表
示器7は発光ダイオード等からなり、カードの受け付け
が有効であることを表示する。
【0018】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を1
00の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度
が100円に相当し、残りの度数を度/100円の計算
で遊技者に表示する。したがって、例えば3000円の
プリペイドカードを挿入した場合には30度としてカー
ド残度数表示器6に表示される。したがって、本実施例
ではパチンコ玉を持込む以外に、プリペイドカードをカ
ード挿入口5に挿入することによって必要な玉を確保し
てゲームを開始することが可能になっている。
【0019】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設され、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12
と、遊技盤13(図2参照)と、前面表示パネル14
と、前面パネル14の下方の前面操作パネル15とを有
している。額縁状前面枠11はパチンコ機2を設置して
いる木製の枠体16に開閉可能に支持されており、同様
に金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されて
いる。
【0020】前面表示パネル14は前面側が突出しつつ
やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面表示
パネル14には賞球としてのパチンコ玉を受ける上皿2
1が形成されるとともに、前面側にカード度数表示器
(残高表示器)22、玉貸釦(変換スイッチ)23、カ
ード排出釦(返却スイッチ)24および玉貸し可能表示
器25(ドットLED)が設けられている。なお、玉貸
し可能表示器としてはドットLED25に限らず、例え
ば細長い形状の表示ランプ25aにしてもよい。前面表
示パネル14は一端側が額縁状前面枠11に開閉可能に
支持されている。また、26は上皿21の玉を後述の玉
貯留皿32に移すために、両者を接続する通路を開閉す
るための押し釦である。
【0021】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を100
の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が1
00円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊
技者に表示する。したがって、例えば3000円のプリ
ペイドカードを挿入した場合には30度としてカード度
数表示器22に表示される。なお、本実施例ではカード
度数表示器22として7セグメントの発光ダイオードを
用いて3列で構成しているが、これに限らず、例えばド
ットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよ
い。これは、カード残度数表示器6についても同様であ
る。また、カード度数表示器22をカード残度数表示器
6と一緒にした構成としてもよい。
【0022】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
たプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機2裏面の後述の玉排出装置(賞
球を行う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出す
ために遊技者によって押されるスイッチである。この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態の表示は玉貸し可
能表示器25によって行われる。なお、パチンコ玉を貸
し出し可能な状態にあれば、玉貸釦23全体が輝くもの
でもよい。
【0023】一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態に
なければ、玉貸し可能表示器25が消灯し、かつ玉貸釦
23を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行
われない。この玉貸釦23を1回押すと、1度に相当す
る分だけのパチンコ玉(例えば、25玉)が貸し出され
て上皿21に供給される。2回押すと、2度に相当する
分だけのパチンコ玉が貸し出される。
【0024】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたプリペイドカードを手にし、他
のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひ
とまずゲームを終るかの自由な選択ができる。
【0025】前面操作パネル15には、その左側に灰皿
31が形成されるとともに、前面中央側が前方に突出す
るような形状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿
(受皿)32となっている。玉貯留皿32は上皿21が
パチンコ玉で一杯のときに賞品玉を受ける等の役目があ
る他、玉を一時的に貯留するためのものである。また、
前面操作パネル15には玉抜きレバー33および発射装
置の発射操作ノブ34が設けられている。
【0026】玉抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿32
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。発射操作ノブ34は1列に整列しているパチンコ玉
のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面
の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行うもので
ある。
【0027】一方、パチンコ機2の額縁状前面枠11の
上部には左側から順次、賞品玉排出時に点灯する賞品玉
排出表示器(賞球排出表示器)41、貸玉排出時に点灯
する貸玉排出表示器42、パチンコ機2において打止状
態が発生したときに点灯する完了ランプ43が設けられ
ている。
【0028】金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に
支持され、通常は施錠孔51にキーを挿入して操作する
ことにより施錠装置によって額縁状前面枠11に対して
施錠されている。金枠12を開く場合には、施錠孔51
に所定のキーを挿入して回動操作することにより、施錠
装置のロック状態が解除されてオープンする。
【0029】遊技盤13は発射されたパチンコ玉を上方
から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領
域であり、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合
は所定数の賞品玉が後述の玉排出装置から排出されて、
これが上皿21に供給される。また、発射操作ノブ34
を操作して玉が発射されても、ファールになったときに
は、パチンコ玉が発射位置に戻るか、あるいは玉貯留皿
32に排出される。
【0030】ここで、遊技盤13における遊技領域は本
発明の適用対象である特別遊技を行って変動入賞装置を
オープン可能なゲームを行うパチンコ機であれば任意の
構成をとり得る。例えば、いわゆる「第1種」に属する
もの、あるいは「第2種」に属するもので特別入賞検出
手段を有するものであれば、本発明の適用が可能であ
る。一例として本実施例では「第1種」に属するもの
で、図2に示す構成のものを用いている。
【0031】図2において、遊技領域の周囲には弾発さ
れた玉を遊技領域の上方部まで案内したり、後述のアウ
ト玉回収口82まで案内するなどの機能を有するレール
71が配置されている。また、遊技領域のほぼ中央部に
は中央に可変表示部72を有する特別図柄変動装置(可
変表示装置)73が配置されている。特別図柄変動装置
73の下方には、該特別図柄変動装置73の作動結果に
よって遊技玉を受け入れない第1の状態(遊技者にとっ
て不利な第1状態)から受け入れ易い第2の状態(遊技
者にとって有利な第2状態)に変動する大入賞口として
の変動入賞装置(いわゆるアタッカー)74が配置され
ている。
【0032】特別図柄変動装置73は第1種の始動入賞
口75、79、80に玉が入賞したとき、可変表示部7
2の特別図柄の内容を変化させ、その図柄が特定の利益
状態(すなわち、特別遊技状態で、例えば、大当りのゾ
ロ目状態:「777」など)になると、変動入賞装置
(アタッカー)74が開放するようになっている。可変
表示部72は、例えば3列に配置された7セグメントの
大型LEDを有し、これらのLEDに特定の数字や記号
(A、B、Cなど)を表示する。
【0033】可変表示部72の下方には4つの始動口記
憶表示器(特図スイッチ記憶表示器)76が設けられて
おり、始動口記憶表示器76は始動入賞口75が玉が入
賞したとき、4個の範囲内でその入賞玉数を記憶(以
下、単に始動記憶という)したことを表示する。可変表
示部72の上部には特図変動表示器77が設けられてお
り、特図変動表示器77は可変表示部72の図柄が変動
しているとき、その変動状態を表示するとともに、大当
りになると、その大当りにふさわしい適切な表示状態
(例えば、点滅回数が変化するなど)になる。
【0034】また、可変表示部72の上方には変動入賞
装置カウント表示器(大入賞口入賞カウント表示器)7
8が設けられている。大入賞口入賞カウント表示器78
は7セグメントの小型LEDからなり、変動入賞装置7
4に入賞した玉の数をカウント表示する。特別図柄変動
装置73の下方および下方左右両側には前述した始動入
賞口75、79、80が設置されている。また、遊技領
域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材8
1、・・・が回転自在に複数設置されるとともに、障害
釘(図示略)が多数植設されている。さらに、遊技領域
の中央下部にはアウト玉回収口82が形成されている。
なお、83は通常の入賞口(いわゆる天入賞口)であ
る。
【0035】次に、図3はパチンコ機2の裏機構の構成
を示す図である。図3において、パチンコ機2の裏機構
の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)101、
誘導路102、外部情報端子板103、玉排出装置10
4、玉抜き装置105、排出制御回路盤106、遊技盤
制御回路盤107、発射回路盤108、セーフ玉払出装
置109およびスピーカ110がある。
【0036】貯留タンク101は排出される前の玉を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の玉数の
不足は補給センサによって検出され、不足のときは島設
備から玉が補給される。貯留タンク101内の玉は誘導
路102により誘導され、玉排出装置104によって排
出される。なお、この誘導路102は特に限定されない
が、短時間に多量の玉を排出できるように2条に形成さ
れており、その途中には玉の重りを防止する玉ならし部
材および待機玉検出器(何れも図示略)が設けられてい
る。また、このような2条構成は玉排出装置104およ
び玉抜き装置105の内部についても同様である。
【0037】中継基盤103は、AC電源の入力やホー
ルの管理装置との間における信号の授受などの必要な情
報の中継を行う。玉抜き装置105は貯留タンク101
などにある玉をホール側に回収するとき作動するもので
ある。排出制御回路盤106は玉の排出に必要な各種制
御を行い、また、遊技盤制御回路盤107は遊技盤13
における特別図柄変動装置73等の役物装置の作動に必
要な各種制御を行う。発射回路盤108は打球発射装置
の制御を行う。セーフ玉払出装置109はセーフ玉を1
個宛て処理する。スピーカ110は遊技に必要な効果音
(例えば、玉の排出に伴う効果音)を報知するもので、
玉排出数、賞態様および玉の貸出しに応じて各種の音を
発生して遊技者に知らせる。
【0038】次に、図4は変動入賞装置74の斜視図で
あり、特に遊技者にとって不利な第1状態を示してい
る。図4において、変動入賞装置74は主要なものとし
て前面部151、閉塞扉152、本体部153および配
線154を有している。また、図示は略されているが、
閉塞扉152を駆動するソレノイド152a(図6参
照)が配置されている。閉塞扉152は本体部153に
開閉可能に支持され、通常は閉じているが、特別遊技状
態になると、ソレノイド152aに通電されて開放す
る。
【0039】図5は変動入賞装置74の閉塞扉152が
開放した状態(遊技者にとって有利な第2状態)を示し
ている。このとき、閉塞扉152が開放することによ
り、大入賞口161が開口し、その内部には2つの一般
入賞口および1つの特別入賞口が設けられている。そし
て、一般入賞口に入賞した球は変動入賞装置カウントス
イッチ(入賞検出手段)162、163によって検出さ
れ、特別入賞口に入賞した球は継続スイッチ(特別入賞
検出手段)164によって検出されるようになってい
る。
【0040】変動入賞装置74に入賞した球はこれらの
3つのスイッチ162〜164の何れかによって検出さ
れ、その検出信号に基づいて入賞数がカウントされる。
各入賞スイッチ162〜164としては、例えば近接セ
ンサタイプのものが用いられており、入賞球が通過する
ときに検出信号を発生する。継続スイッチ164は継続
入賞(いわゆるV入賞)を検出するものである。なお、
継続スイッチ164は一般入賞と特別入賞の検出とを兼
ねている。したがって、最初の入賞球については後述の
役物制御装置201において通常の入賞球をカウント
し、2個目からの入賞球について継続入賞(V入賞)を
カウントするようになっている。
【0041】次に、図6はパチンコ機2における制御系
のブロック図である。なお、発射・排出制御回路は別に
設けられ、例えばマイクロコンピュータを含むボード基
盤によって実装されている。図6において、役物制御系
は大きく分けると、役物制御を行う役物制御装置201
と、確率設定装置202と、音声合成装置203とによ
って構成され、これらは前述した遊技盤制御回路盤10
7のボード上に実装されている。役物制御装置201は
外部情報端子板103と、賞球排出制御装置204と、
パチンコ遊技に関連する各種状態を検出して必要なデー
タを役物制御装置201に出力する信号入力スイッチ部
205と、役物制御装置201からの信号によって駆動
される信号出力部(アクチュエータ部)206とに接続
されている。
【0042】賞球排出制御装置204は前述した排出制
御回路盤106や玉排出装置104等を含んでおり、役
物制御装置201からの信号に基づいて賞球排出を行
う。役物制御装置201は役物制御のための演算処理を
行うCPU211、制御プログラムや制御データ等を格
納しているROM212、ワーキングエリアとして用い
られるRAM213、必要なデータ等を格納し、そのデ
ータを電気的に書換え可能な不揮発性のEEPROM2
14、CPU211を作動させるための基準クロックを
得るための分周回路215、必要な電源を確保して各部
に供給する電源回路216によって構成される。役物制
御装置201は特別遊技状態検出手段、カウント監視手
段、特別遊技状態保留手段、継続復帰制御手段および終
了復帰制御手段としての機能を有している。
【0043】確率設定装置202は確率切換スイッチ2
21および確率設定表示器222によって構成されてい
る。確率切換スイッチ221は、さらに確率設定スイッ
チおよび確率設定表示スイッチを有しており、確率設定
スイッチは特別遊技発生の「当り」確率を3段階のうち
の1つに設定し、確率設定表示スイッチは手動によって
操作された3段階のうちの1つの確率に対応する接点を
閉じて接点信号を役物制御装置201に出力する。な
お、特別遊技発生の「当り」確率、すなわち大当り確率
は1/200、1/210、1/220の3段階に変更
可能になっている。大当り当り確率の変更は、上記のよ
うな3段階に限らず、他の変更内容にしてもよい。ま
た、上記確率は、例えばホールの管理装置から信号によ
って遠隔的に可変設定するようにしてもよい。確率設定
表示器222は役物制御装置201からの信号に基づい
て現在制御中の確率を表示する。
【0044】外部情報端子板103はホールの管理装置
に対して必要な情報を送信するときの中継を行うもので
あり、役物制御装置201からは大当り確率の設定値信
号131、大当り確率の設定値作動信号132、大当り
信号133、可変表示装置(特別図柄変動装置)73の
図柄変動を知らせる信号134、賞球データ信号135
がこの外部情報端子板103を介して管理装置や発射・
排出制御回路に出力される。
【0045】音声合成装置203は役物制御に必要な各
種の音声合成音、効果音を発生するためのもので、音声
合成を行う音声合成IC251および効果音を発生する
サウンドジェネレータ252によって構成される。音声
合成IC251およびサウンドジェネレータ252の出
力はアンプ253によって増幅され、スピーカー110
から放音される。
【0046】信号入力部205は、始動入賞口75、7
9、80への入賞を検出する始動口センサ261と、変
動入賞装置74の特別入賞口への入賞を検出する継続ス
イッチ163と、変動入賞装置72への入賞を検出する
変動入賞装置カウントスイッチ162、163と、セー
フ玉払出装置109で1個当て排出されるセーフ玉を検
出するセーフセンサ262とからなり、これら各センサ
の出力は役物制御装置201に入力される。
【0047】信号出力部206は、可変表示装置(特別
図柄変動装置)73と、変動入賞装置74の閉塞扉15
2を開閉制御するソレノイド152aと、始動入賞記憶
の表示を行う始動口記憶表示器(特図スイッチ記憶表示
器)76と、変動入賞装置カウント表示器78と、装飾
用の作動表示ランプ271と、役物装置の装飾等を行う
作動表示LED272と、可変表示装置の情報を表示す
る可変表示装置情報表示器273とからなっている。
【0048】次に、上述した役物制御装置201によっ
て行われる制御について説明する。役物制御装置201
による制御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開
始され、電源が投入されている限り繰り返してその処理
が実行される。そして、遊技盤13に発射されたパチン
コ玉は上方から落下し、アウトあるいはセーフの判定が
行われ、入賞口75、79、80、83に玉が入って有
効にセーフとなる場合は所定数の賞品玉が玉排出装置1
04から排出されて、これが上皿21に供給される。ま
た、発射操作ノブ34を操作して玉が発射されても、フ
ァールになったときには、パチンコ玉が発射位置に戻る
か、あるいは玉貯留皿32に排出される。
【0049】さらに、始動入賞口75、79、80に玉
が入賞すると、可変表示部72の図柄内容が変化し、そ
の図柄が大当りに相当する表示(大当りのゾロ目:「7
77」)になると、特別遊技状態が発生して変動入賞装
置74の閉塞扉152が開放し、大量の出玉を確保可能
になる。特別遊技状態はいわゆる変動入賞装置74内へ
のV入賞を条件に一定サイクル(例えば、16サイク
ル)だけ継続し、各サイクルでは10カウント、あるい
は29.5秒の何れかの条件を先に満たしたとき、閉塞
扉152を閉じる制御が行われる。
【0050】次に、本実施例の特徴部分について説明す
る。本実施例では、特別遊技状態が発生したとき、変動
入賞装置カウントスイッチ162、163(継続スイッ
チ163を単なる変動入賞装置カウントスイッチとして
使用する場合も含む)によって変動入賞装置74への入
賞球が検出されたか否かを監視し、この監視結果により
当該特別遊技状態を一時保留状態とし、故意の不正かあ
るいは偶然の結果により特別遊技状態が一時保留された
か否かを判断し、故意の不正に対しては一時保留状態か
ら特別遊技状態を終了させる復帰処理を行い、偶然の結
果により発生した一時保留に対しては特別遊技状態に復
帰する処理を行う。
【0051】次に、上記制御は以下のプログラムを実行
することによって達成される。ノーカウントチェック処理 図7はノーカウントチェック処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは、例えばパチン
コ遊技の制御を実行しているメインプログラムとは別の
サブルーチンによって実行される。ノーカウントチェッ
ク処理では、まずステップS10で変動入賞装置カウン
トスイッチ162、163(継続スイッチ163を単な
る変動入賞装置カウントスイッチとして使用する場合も
含む)の入力があるか否かを判別する。すなわち、特別
遊技状態が発生したとき、変動入賞装置74の閉塞扉1
52が開放されるが、このとき変動入賞装置74内に玉
が入賞したか否かを判断する。
【0052】変動入賞装置74内に玉が入賞したときは
今回のルーチンを終了してリターンする。一方、変動入
賞装置74内に玉が入賞していないとき、例えば29.
5秒が経過しても1つも玉が入賞していないときはステ
ップS12に進んでノーカウントフラグをセットする。
ノーカウントフラグのセットにより、例えば不正信号を
アクティブ(“H”レベル)にする(図9参照)等の処
理を行う。不正信号がアクティブになると、当該特別遊
技状態が一時保留状態になる。
【0053】次いで、ステップS14に進み、ノーカウ
ント監視処理を行い、その後、リターンする。ノーカウ
ント監視処理は、一時的に保留された特別遊技状態を継
続復帰させるか、あるいは終了復帰させるかの制御指令
を監視し、制御指令に応じて何れかを選択し、対応する
処理を行うものである。このように、本プログラムが実
行されてノーカウント監視処理に移行すると、例えば、
不正ランプが点灯する等して大当りの途中であっても当
該特別遊技状態が一時保留され、その後はホールの係員
に制御が委ねられることになる。遊技者からの通報によ
り一時的に保留された特別遊技状態に対して以下の制御
指令(図8のプログラム)を係員が実行することによ
り、継続復帰あるいは終了復帰の何れかの制御が行われ
る。
【0054】ノーカウント監視処理 図8は、前述したステップS14におけるノーカウント
監視処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンに移行すると、まずステップS20で
変動入賞装置カウントスイッチ162、163(継続ス
イッチ163を単なる変動入賞装置カウントスイッチと
して使用する場合も含む)の入力があるか否かを判別す
る。このときは前述した特別遊技状態が発生したときと
異なり、特別遊技が一時的に保留された状態であるか
ら、変動入賞装置74の閉塞扉152を強制的に開放し
て変動入賞装置74内に玉が入賞したか否かを判断する
ことになる。変動入賞装置74内に玉が入賞しないとき
は、このステップに待機する。
【0055】そして、ホールの係員により変動入賞装置
74の閉塞扉152が強制的に開放されて変動入賞装置
74内に玉が入賞すると、ステップS22に進み、特別
遊技状態の最終回(最終サイクルで、例えば16サイク
ル目)であるか否かを判別する。特別遊技状態の最終回
であるときは、ステップS24に進んで通常遊技状態処
理を行う。したがって、このときは特別遊技状態の最終
回であるから、結局、特別遊技状態が終了して普段動作
が行われることになる。なお、特別遊技状態の最終回で
あるときは変動入賞装置74内に入賞する玉の数は最低
限1個でよい。すなわち、係員は1個の玉を変動入賞装
置74内に入れてやれば、一時的に保留された特別遊技
状態を終了させることができる。
【0056】一方、ステップS22で特別遊技状態の最
終回でなく、途中であるときはステップS26に進んで
有効タイマをセット(例えば、1.9秒にセット)す
る。有効タイマは、1個目の玉を入賞させてから2個目
の玉を特別入賞させるまでの有効時間を設定するもの
で、2個目の玉が有効時間内に特別入賞すると、特別遊
技を継続復帰させるためのものである。有効タイマは
1.9秒にセットする例に限らず、他の時間でもよい。
次いで、ステップS28で有効タイマがタイムオーバー
したか否かを判別する。タイムオーバーしたときはステ
ップS24に進んで通常遊技状態処理を行う。したがっ
て、1.9秒を既に経過しているときは、特別遊技が終
了復帰し普段動作となり、その後に2個目の玉を特別入
賞させても特別遊技は継続復帰しない。
【0057】ステップS28で有効タイマがタイムオー
バーしていないときはステップS30で継続スイッチ1
63(継続スイッチ163を単なる変動入賞装置カウン
トスイッチとして使用する場合はと除く)の入力がある
か否かを判別する。このときは特別遊技が一時的に保留
された状態であるから、変動入賞装置74の閉塞扉15
2を強制的に開放して変動入賞装置74内の特別入賞口
に2個目の玉が入賞したか否かを判断することになる。
特別入賞口に玉が入賞していないときはステップS28
に戻り、有効タイマがタイムオーバーする前に特別入賞
口に玉が入賞すると、ステップS32に進んで不正状態
を解除する。これにより、例えば玉の発射等が可能にな
る。
【0058】次いで、ステップS34に進み、特別遊技
状態処理を行う。これは、再び特別遊技状態に復帰させ
るものである。したがって、このときは特別遊技状態の
最終回でなく途中のサイクルであるから、該当する途中
の大当りサイクルから特別遊技が継続し、遊技者は再び
特別遊技を楽しむことができる。このように、特別遊技
状態を継続復帰させるときには、係員が変動入賞装置7
4の閉塞扉152を強制的に開放して変動入賞装置74
内の一般入賞口に玉を1個入れ、その後、特別入賞口に
2個目の玉を入れてやることより、自動的に特別遊技状
態に復帰する。
【0059】図9は特別遊技状態を継続復帰させるとき
のタイミングチャートである。まず、タイミングT1で
特別遊技が発生し、タイミングT2でアタッカーソレノ
イド152a(閉塞扉152を開閉制御するソレノイド
のことで、以下同様)がオープンする。アタッカーへの
玉の入賞はカウントスイッチ(変動入賞装置カウントス
イッチ162、163(継続スイッチ163を単なる変
動入賞装置カウントスイッチとして使用する場合も含
む)のことで、以下同様)によって監視される。そし
て、入賞球があった場合は特別入賞を条件に次のサイク
ルに移行する。入賞球がない場合、すなわちアタッカー
に玉が入賞しないときには、アタッカーのオープン状態
が29.5秒間継続し、タイミングT3で閉じる。アタ
ッカーが閉じるタイミングT3で同時に不正信号がアク
ティブ(ここでは“H”)になる。これにより、特別遊
技が一時的に保留状態となる。なお、不正信号はトリガ
的にアクティブになるもので、これにより、不正状態が
起生し、ランプで報知したり、玉の発射が不可能になる
等の処理が行われる。
【0060】その後、例えば遊技者からの通報で係員が
かけつけてアタッカーを開き、タイミングT4で玉を一
般入賞口に入れると、カウントスイッチの検出信号が
“H”になり、これに応答して有効タイマが起動する。
さらに、有効タイマの起動後、1.9秒以内にタイミン
グT5で2個目の玉を特別入賞口に入れると、継続スイ
ッチの検出信号が“H”になる。継続スイッチの検出信
号が“H”になると、保留状態にあった特別遊技状態を
自動的に復帰すべくウエイトタイマが起動し、3秒後の
タイミングT6で再びアタッカーソレノイド152aが
オープンする。これにより、特別遊技状態が継続復帰す
る。
【0061】なお、ウエイトタイマを設けて3秒間をカ
ウントしているのは、例えば係員がアタッカーを開いて
2個の玉を入れたのであるから、パチンコ機2の前面ガ
ラス12aを閉じる時間や遊技者が発射ハンドル34を
握って発射体制が整うまでの時間を考慮したものであ
る。ウエイトタイマは3秒間に限らず、他の時間を設定
してもよいし、あるいはウエイトタイマを設けなくても
よい。
【0062】図10は特別遊技状態を終了復帰させると
きのタイミングチャートである。同様に、タイミングT
1で特別遊技が発生し、タイミングT2でアタッカーソ
レノイド152aがオープンし、アタッカーに玉が入賞
しないと、オープン状態は29.5秒間継続し、タイミ
ングT3で閉じる。アタッカーが閉じるタイミングT3
で同時に不正信号がアクティブになり、特別遊技が一時
的に保留状態となる。また、不正信号の発生によりホー
ルの管理装置にも情報を送信され、不正に対処すべく係
員がかけつける。
【0063】係員は不正に気付き、アタッカーを開い
て、タイミングT4で玉を一般入賞口に入れる。これに
より、カウントスイッチの検出信号が“H”になり、有
効タイマが起動する。有効タイマの起動後、1.9秒が
経過するタイミングT7になっても2個目の玉が特別入
賞口に入らないので、同タイミングT7で保留されてい
た特別遊技状態が自動的に終了する。なお、特別遊技状
態の最終回であるときも同様である。このように、終了
復帰のときはアタッカーに玉を1個入れるという簡単な
操作でよい。
【0064】以上のように、本実施例では特別遊技状態
が発生したとき、カウント監視手段によって変動入賞装
置74への入賞球の有無を監視しているので、正常な状
態で特別遊技が行われているか、何か不正等の障害によ
って特別遊技が行われているかの監視を常時行うことが
でき、例えば何か不正等の障害によって特別遊技が行わ
れた場合には、特別遊技状態を一時保留状態にすること
ができる。したがって、遊技店は不正状態のまま遊技を
続行されて不利益をこうむる心配がなくなり、また、遊
技者も安心して遊技を行うことができる。
【0065】また、特別遊技の一時保留状態も、例えば
遊技者の不正等によって発生した場合には、この一時保
留状態の解除を特別遊技終了復帰手段によって行い、特
別遊技状態を簡単に終了させることができる。一方、偶
発的な要因で保留状態が発生した場合には一時保留状態
の解除を特別遊技継続復帰手段によって行い、そのとき
は特別遊技状態を継続させることができる。したがっ
て、例えば発射すべき玉が無い場合には、玉を購入した
後(紙幣の両替、カードの購入等)、特別遊技状態に継
続復帰させることができる。これは、補給装置、排出装
置の故障等に対しても同様であり、故障が直った時点よ
り特別遊技状態に継続復帰することができる。その結
果、遊技店側も遊技者を安心して営業や遊技を行うこと
ができ、遊技店側と遊技者とのトラブル等の発生をなく
すことができる。
【0066】なお、上記実施例では保留状態にある特別
遊技状態を復帰させるために、変動入賞装置内への遊技
球の入賞個数によって、継続復帰と終了復帰とを選択す
るような制御構成であったが、このような方法に限定さ
れるものではなく、例えば下記のような方法であっても
よい。 (I)遊技機に特別遊技の継続復帰手段としての操作部
と、特別遊技の終了復帰手段としての操作部とを設け、
例えば遊技店の店員等が判断してどちらかの操作部を操
作することにより、継続復帰若しくは終了復帰を選択す
る。 (II)管理装置に特別遊技の継続復帰手段としての操
作部と、特別遊技の終了復帰手段としての操作部とを設
け、例えば管理装置により判断してどちらかの操作部を
操作することにより、継続復帰若しくは終了復帰を選択
する。
【0067】(III)上記実施例および上記(I)、
(II)の方法では遊技店の店員等の判断により継続復
帰若しくは終了復帰を選択するようにしたが、この選択
を自動的に行うようにしてもよい。例えば、球供給皿に
玉検出器を配置し、この玉検出器がオフの状態のまま特
別遊技が発生し、かつカウント監視手段により特別遊技
保留手段が作動した場合には、一定時間後(タイマを作
動させ)に継続復帰処理を実行するようにしてもよい。
この処理は、例えばマイクロコンピュータを用いてプロ
グラムによって実現する。
【0068】玉貸機の配置場所は上記例に限るものでは
ない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に
設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。ま
た、玉貸機を備えていないパチンコ機であっても本発明
を適用することができる。
【0069】さらに、本発明に係わる遊技機は上記実施
例のようなプリペイドカード方式のパチンコ装置に適用
する例に限らない。、例えば、クレジット方式のパチン
コ装置にも適用することができる。また、カードを利用
しないタイプの遊技機にも適用することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、特別遊技状態が発生し
たとき、カウント監視手段によって変動入賞装置への入
賞球の有無を監視しているので、正常な状態で特別遊技
が行われているか、何か不正等の障害によって特別遊技
が行われているかの監視を常時行うことができ、例えば
何か不正等の障害によって特別遊技が行われた場合に
は、特別遊技状態を一時保留状態にすることができる。
したがって、遊技店は不正状態のまま遊技を続行されて
不利益をこうむる心配がなくなり、また、遊技者も安心
して遊技を行うことができる。
【0071】また、特別遊技の一時保留状態も、例えば
遊技者の不正等によって発生した場合には、この一時保
留状態の解除を特別遊技終了復帰手段によって行い、特
別遊技状態を簡単に終了させることができる。一方、偶
発的な要因で保留状態が発生した場合には一時保留状態
の解除を特別遊技継続復帰手段によって行い、そのとき
は特別遊技状態を継続させることができる。したがっ
て、例えば発射すべき玉が無い場合には、玉を購入した
後、特別遊技状態に継続復帰させることができる。これ
は、補給装置、排出装置の故障等に対しても同様であ
り、故障が直った時点より特別遊技状態に継続復帰する
ことができる。その結果、遊技店側も遊技者を安心して
営業や遊技を行うことができ、遊技店側と遊技者とのト
ラブル等の発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機が適用されるカード方式の
パチンコ装置の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ装置の遊技盤を示す正面図
である。
【図3】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成を示す
図である。
【図4】同実施例の変動入賞装置の斜視図である。
【図5】同実施例の変動入賞装置がオープンした状態を
示す斜視図である。
【図6】同実施例の制御系のブロック図である。
【図7】同実施例のノーカウントチェック処理のプログ
ラムを示すフローチャートである。
【図8】同実施例のノーカウント監視処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】同実施例の特別遊技状態を継続復帰させるとき
のタイミングチャートである。
【図10】同実施例の特別遊技状態を終了復帰させると
きのタイミングチャートである。
【図11】従来のパチンコ機における特別遊技状態を初
期状態に復帰させるときのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 玉貸機(遊技媒体貸出装置) 11 額縁状前面枠 13 遊技盤 73 特別図柄変動装置(可変表示装置) 74 変動入賞装置(アタッカー) 76 始動口記憶表示器 106 排出制御回路盤 107 遊技盤制御回路盤 162、163 変動入賞装置カウントスイッチ(入賞
検出手段) 164 継続スイッチ(特別入賞検出手段) 201 役物制御装置(特別遊技状態検出手段、カウン
ト監視手段、特別遊技状態保留手段、継続復帰制御手
段、終了復帰制御手段) 211 CPU 212 ROM 213 RAM 214 EEPROM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞領域を形成した遊技部を有する遊技
    盤と、 遊技状態が予め設定された特別遊技状態になったことを
    検出する特別遊技状態検出手段と、 前記遊技盤に設けられ、遊技者にとって不利な第1状態
    と、遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動
    入賞装置と、 該変動入賞装置への特別入賞を検出する特別入賞検出手
    段と、 前記変動入賞装置に入賞した入賞球を検出する入賞検出
    手段と、を備えた遊技機において、 前記特別遊技状態検出手段からの検出信号に基づいて前
    記変動入賞装置を遊技者にとって有利な第2状態に変換
    する特別遊技状態が発生したとき、前記入賞検出手段に
    よって前記変動入賞装置への入賞球が検出されたか否か
    を監視するカウント監視手段と、 該カウント監視手段からの検出信号に基づいて当該特別
    遊技状態を一時保留状態にする特別遊技状態保留手段
    と、 該特別遊技状態保留手段により保留状態にある特別遊技
    状態を継続して続行させる継続復帰制御手段と、 前記特別遊技状態保留手段により保留状態にある特別遊
    技状態を終了して続行させる終了復帰制御手段と、を設
    けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記継続復帰制御手段は、前記入賞検出
    手段からの検出信号と特別入賞検出手段からの検出信号
    に基づいて特別遊技状態を継続して続行させる制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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Cited By (4)

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