JPH0639106A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0639106A
JPH0639106A JP4216592A JP21659292A JPH0639106A JP H0639106 A JPH0639106 A JP H0639106A JP 4216592 A JP4216592 A JP 4216592A JP 21659292 A JP21659292 A JP 21659292A JP H0639106 A JPH0639106 A JP H0639106A
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吉平 新山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技としての偶発性を高めて遊技上の興趣を
高めることが可能な第3種の遊技機を提供する。 【構成】 普通図柄表示装置33を可変表示させる予備
遊技と、予備遊技で普通図柄表示装置33に賞態様が形
成されると補助変動入賞装置を遊技者に不利な第1状態
から有利な第2状態に変換させる補助遊技と、補助遊技
で補助変動入賞装置内に入賞した球が特別権利発生スイ
ッチ77に検出されることで特別遊技権利を発生させ、
特別遊技権利発生中に第3種始動入賞球検出器84がオ
ンすることで変動入賞装置を遊技者に不利な第1状態か
ら有利な第2状態に変換させる特別遊技を行う遊技制御
手段111を備える第3種の遊技機に、予備遊技におけ
る普通図柄表示装置33の停止図柄を決定する普図停止
図柄決定手段110が、停止図柄として賞態様を選定す
る確率を遊技機の遊技状態に応じて変更する普図停止図
柄判定条件変更制御手段112を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定条件の元に特別
遊技権利を発生させ、当該特別遊技権が有効な間に特別
の入賞領域へ球が入賞することで、変動入賞装置を遊技
者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に変換
することで特別遊技を行うことが可能な遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、球を受け入れない(遊技者に不利
な)第1状態と、球を受け入れ易い(遊技者に有利な)
第2状態とに変換可能な変動入賞装置を備えた遊技機は
種々提案されており、この変動入賞装置を第2状態に変
換する条件を様々に設定することで、各種遊技機の遊技
内容が特徴づけられるものとなっている。斯かる変動入
賞装置を用いた遊技機の一つとして、複数の補助遊技を
多段階式に行い、各補助遊技において夫々所定条件が満
たされた場合に、次段の補助遊技へ遊技状態が移行し、
最終の補助遊技で所定条件が満たされると特別遊技権利
を発生させ、該特別遊技権利が有効な間に特別の入賞領
域へ入賞することを条件に変動入賞装置を第2状態に変
換する特別遊技を行う遊技内容(所謂第3種)の遊技機
がある。
【0003】そして、上記した第3種の遊技機には、特
別遊技権利発生へ至る間の補助遊技の一つとして、可変
表示装置を用いた予備遊技を行うものがあり、該予備遊
技は可変表示装置を所定条件(例えば、所定時間の経過
あるいは遊技者による停止ボタンの操作)が満たされる
まで可変表示させた後に図柄を停止させ、該停止図柄が
予め定めた特定の図柄たる賞態様に該当した場合を遊技
状態移行条件とし、この条件が満たされることで次段の
補助遊技へ遊技状態が移行するのである。斯かる遊技機
においては、予備遊技における所定条件が満たされる確
率(可変表示装置に賞態様が形成される確率)を2種類
備える構成としたものがあり、予め設定された所定条件
が満たされる毎に、低い方の確率で予備遊技を行う標準
判定状態と、高い方の確率で予備遊技を行う特別判定状
態とが、交互に生ずるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の第3種の遊技機における標準判定状態と特別判
定状態とは、初期設定された所定条件に応じて交互に生
ずるに過ぎないので、当該機種の遊技機で遊技者が長時
間遊技を行うと、当該機種における判定状態の変換条件
は遊技者の知るところとなり、遊技としての偶発性に乏
しく、遊技者は遊技上の興趣を十分に満喫することがで
きない場合も多々あった。
【0005】そこで、遊技上の興趣を充分に高めること
が可能な第3種の遊技機の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、弾発された遊技球が入賞可能な複数の入
賞領域(例えば一般入賞領域37…)を有する遊技盤
(10)の遊技部(9)内に設けられ、複数の識別記号
を順次変換可能な可変表示装置(例えば普通図柄表示装
置33)と、遊技盤(10)の遊技部(9)内に形成さ
れた始動入賞領域(例えば、始動口45,第2始動口5
2)へ入賞した球を検出する始動入賞球検出手段(例え
ば、普図作動スイッチ46,第2普図作動スイッチ5
3)と、遊技盤(10)の遊技部(9)内に設けられる
と共に内部に特定入賞領域(35)が形成され、該特定
入賞領域(35)へ球を受け入れ難い第1状態と、特定
入賞領域へ球を受け入れ易い第2状態とに変換可能な補
助変動入賞装置(例えば普通電動役物36)と、遊技盤
(10)の遊技部(9)内に設けられ、上記特定入賞領
域(35)と連通する一般入賞領域(37)および特別
遊技権利発生領域(38)を内部に備える分別装置(3
9)と、上記分別装置(39)の特別遊技権利発生領域
(69)へ入賞した球を検出する特別遊技権利発生球検
出手段(例えば特別権利発生スイッチ68)と、遊技盤
(10)の遊技部(9)内に形成された特別始動入賞領
域(例えば特別始動入賞装置47の第3種始動口48)
へ入賞した球を検出する特別始動入賞球検出手段(例え
ば第3種始動入賞球検出器84)と、遊技盤(10)の
遊技部(9)内に設けられると共に内部に特別入賞領域
(40)が形成され、該特別入賞領域(40)へ球を受
け入れない第1状態と、特別入賞領域(40)へ球を受
け入れる第2状態とに変換可能な変動入賞装置(42)
と、上記始動入賞球検出手段(46)が始動入賞球を検
出することに基づいて、上記可変表示装置(33)の停
止図柄を決定する可変表示装置停止図柄決定手段(例え
ば普図停止図柄決定手段110)と、上記可変表示装置
停止図柄決定手段(110)が停止図柄を決定すること
に基づいて、上記可変表示装置(33)を所定条件が満
たされるまで可変表示させた後に図柄を停止図柄に固定
する予備遊技を行い、該停止図柄が予め定めた賞態様に
該当する場合には補助変動入賞装置(36)を第2状態
に変換する補助遊技を行い、分別装置(39)内の特別
遊技権利発生球検出手段(70)が特別遊技権利発生球
を検出することに基づいて特別遊技権利を発生させ、特
別遊技権利の有効な間に特別始動入賞球を特別始動入賞
球検出手段(84)が検出することに基づいて変動入賞
装置(42)を所定条件が満たされるまで第2状態に変
換する特別遊技を行い、所定条件が満たされると特別遊
技権利を消滅させて通常遊技に復帰させる遊技制御手段
(111)と、予め定めた特定遊技状態が生ずることに
関連させて、上記可変表示装置停止図柄決定手段(11
0)によって決定される停止図柄が賞態様に該当する確
率が標準的な標準判定状態と、可変表示装置停止図柄決
定手段(110)によって決定される停止図柄が賞態様
に該当する確率が上記標準判定状態よりも高い特別判定
状態とに、変更制御する可変表示装置停止図柄判定条件
変更制御手段(112)と、を設けるものとした。
【0007】
【作用】遊技盤の遊技部内に設けた始動入賞領域へ打球
が入賞することで、始動入賞球検出手段が始動入賞球を
検出すると、可変表示装置停止図柄決定手段が可変表示
装置の停止図柄を決定し、この決定図柄に基づいて遊技
制御手段が当該遊技機の遊技制御を行う。一方、可変表
示装置停止図柄判定条件変更制御手段は、当該遊技機で
遊技が行われている間に、予め定めた特定遊技状態が偶
発的に生ずることに基づいて、上記可変表示装置停止図
柄決定手段の判定状態と標準判定状態あるいは特別判定
状態に変更制御し、可変表示装置停止図柄決定手段が決
定する停止図柄が賞態様に該当する確率を任意のタイミ
ングで変更する。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る遊技機をパチンコ機とし
た実施例について、添付図面に基づき具体的に説明す
る。
【0009】パチンコ機1は図1に示すように、主枠2
と補助枠3とから構成してあり、主枠2には遊技に関連
した各種機能(後に詳述)を付加し、補助枠3にはプリ
ペイドカード(所定の金額で予め販売されるパチンコ遊
技用のカードであって、通貨と等価な有価データを磁気
記録部に記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめ
るカード制御機能や球貸制御機能等を付加してある。
【0010】上記主枠2は、中空箱枠状の機枠4の前面
側へ額縁状の前面枠5を回動可能に設けることで構成し
てある。上記前面枠5に開設した窓部5aにはガラス枠
6および前面パネル7を回動可能に設けてあり、透明な
ガラスが配設されるガラス枠6の後方には、ガイドレー
ル8で囲まれた遊技部9を有する遊技盤10を配設して
ある。上記遊技盤10はパチンコ遊技の主体となるもの
で、ソレノイド等の電気的駆動源によって遊技球を弾発
する打球発射機構11から発射された球が上記ガイドレ
ール8を介して遊技部9内へ供給されると、該遊技部9
内に設けた各種入賞領域(後に詳述)の何れかに入賞す
ると、賞品球としての賞球が遊技者に与えられ、何れの
入賞領域にも入賞しなかった球は、アウト口12より外
れ球として回収される。
【0011】一方、上記ガラス枠6の下方に位置する前
面パネル7には、賞球(遊技部9内の何れかの入賞領域
に入賞することに基づいて遊技者が獲得する球)や貸球
(当該遊技店から遊技者に貸し出された球)を貯留する
球供給皿13を設けてあり、この球供給皿13より発射
球待機部14へ球を供給し、供給された遊技球を上記打
球発射機構11によって弾発するのである。また、前面
枠5の下部適所には打球発射機構11を操作するための
操作ハンドル15や、上記球供給皿13に貯留できない
球を受け入れる球受皿16等を適宜に設けてある。
【0012】上記補助枠3内に収納される球貸制御装置
17は、カード挿排口18より挿入されたプリペイドカ
ードの有価データを読み取ると共に、例えば上記球供給
皿13の適所に設けた球貸ボタン19を遊技客が操作す
ることに応じて所定数の遊技球を貸し出し、貸し出した
遊技球に相当する通貨を減算した値にプリペイドカード
の有価データを書き換え、返却ボタン20を遊技客が操
作するか、もしくはプリペイドカードの有価データの残
数が“0”になった場合に、内部に取り込んでいたプリ
ペイドカードをカード挿排口18より排出するのであ
る。なお、図面に示す実施例においては、単一の球貸ボ
タン19の操作回数を調整することで必要な数の球を貸
し出すように構成したので、球貸数に関する表示は行わ
ず、当該パチンコ機1において球貸動作が可能な状態
(球貸ボタン19および返却ボタン20の操作が可能な
状態)を点灯表示する球貸ボタン有効表示器21を球供
給皿13の適所に設けるものとしてある。
【0013】また、上記補助枠3のカード挿排口18の
近傍(図1においては直下方)には、球貸制御装置17
内にプリペイドカードが挿入された状態であることを表
示するためのカード保持表示部22を設け、該カード保
持表示部22の直上方と球供給皿13の適所には、球貸
制御装置17内に保持中のプリペイドカードで使用可能
な有価データたる残度数を表示するためのカード残度数
表示器23を設けてある。なお、カード残度数表示器2
3とは別途に、プリペイドカードを球貸制御装置17へ
挿入した際の度数を表示するための度数表示器を設ける
ようにしておけば、遊技者が当該パチンコ機1において
どの程度の球を借りたかの目安となり、遊技者の便に供
することができる。
【0014】一方、パチンコ機1の裏面側(図3に示
す)には、上記遊技盤10の遊技部9内へ弾球された球
(セーフ球およびアウト球)を回収して、適宜に処理す
ると共に、各入賞球に応じた賞球の排出制御、プリペイ
ドカードの使用に基づいた遊技者の選択による球貸排出
制御を行えるように、各種の機能を備えた裏機構盤24
を設けてあり、該裏機構盤24の背面適所には、遊技盤
10を制御するための電気的制御装置25、賞球排出動
作および貸球排出動作を併せて制御する排出制御装置2
6が着脱可能に取り付けてある。そして、上記球貸制御
装置17と電気的制御装置25と排出制御装置26とは
相互に接続され、制御信号や各種データの授受を行い得
るように構成してある。
【0015】次に、上記裏機構盤24に設けた主な機能
の概略構成にき、図3に基づいて説明する。
【0016】上記遊技盤10の裏面には、当該遊技盤1
0の各種入賞領域に入賞した遊技球を招じ入れる入賞球
集合樋27を設けてあり、該入賞球集合樋27から流下
してきた入賞球を受け得る所要位置において上面が開成
する入賞球案内樋28によって、遊技盤10からの入賞
球を集め、磁気センサ等よりなる入賞球検出手段へ入賞
球を整列状態で供給し、この入賞球検出手段で1個宛検
出された入賞球は、パチンコ機1外へ排出される。尚、
流下する球を一旦停留させるセーフ球払出機構を設けて
おき、各入賞球に基づく賞球排出動作が完了するまでセ
ーフ球を排出させないように構成する場合もある。
【0017】一方、アウト口12より遊技盤10の裏面
側へ導かれたアウト球は、アウト球導出路等を経て、パ
チンコ機1外へ排出されるものとしてある。尚、アウト
球を排出する流路には適宜な凹凸を設けることで、アウ
ト球の落下する勢いを減殺し、該アウト球が落下する回
収樋への衝撃を軽減するようにしてある。また、アウト
球を導出する流路の適所にアウト球検出手段を設けてお
き、アウト球として回収された球数を計数可能なように
構成する場合もある。
【0018】裏機構盤24の上部には遊技媒体たる球を
貯留するための球貯留タンク29を設けてあり、該球貯
留タンク29内の球は誘導樋30を経て、遊技媒体たる
球を排出する遊技媒体排出装置31へ供給される。上記
球貯留タンク29へはパチンコ機列より構成された島設
備の球供給樋より球供給されるものとしてあり、例えば
各パチンコ機1…を総括的に管理する管理装置の制御に
よって、球が適宜に補給されるようにしてある。また、
この球貯留タンク29内の球数が不足したことを検出す
るための補給センサを誘導樋30の球流入部等の適所に
配設してあり、この補給センサが球不足状態を検出し、
該検出情報を管理装置が受信することによって、管理装
置による当該パチンコ機1の球貯留タンク29への球補
給が為されるのである。
【0019】遊技媒体排出装置31の内部には、図示を
省略したが、上記誘導樋30の球流路と連通する流入
樋、該流入樋に続く調流樋を形成してあり、調流樋には
排出ストッパ機構及び排出球の検出手段を適所に設けて
ある。そして、上記排出制御装置26の制御に基づい
て、各種入賞領域への入賞に基づく賞球排出動作とプリ
ペイドカードのしように基づく貸球排出動作とを、この
遊技媒体排出装置31によって行うようにしてある。な
お、遊技媒体排出装置31に2条以上の球通路を設ける
と共に、各球通路に排出ストッパ機構および排出センサ
を設けておくことで2つの遊技媒体排出機構を構成する
ようにしておけば、遊技媒体排出能力を向上させること
が可能となる。
【0020】上記遊技媒体排出装置31の調流樋の下端
に続く球排出樋32は、例えば、流入部と、前面パネル
7前面の球供給皿13につながる流下樋を設けた排球部
と、から形成してあり、遊技媒体排出装置31の調流樋
から流入したパチンコ球を突壁等に当てながら流下樋上
に落とし、遊技媒体供給樋へ球が供給されるようにして
ある。斯くして、遊技媒体供給樋へ到達した球は、遊技
媒体供給樋内を経てパチンコ機1の前面側へ至り、前面
パネル7の前面側に設けた球供給皿13に排出されるの
である。
【0021】一方、上記流下樋の下部につながる分配樋
は、前面枠5の前面下部の球受皿16に連通させてあ
り、球供給皿13が遊技球で一杯になった場合には、前
記流下樋から溢れた遊技球を球受皿16へと導いて排出
するものとしてある。また、分配樋には、例えば上記流
下樋の直下方にて樋壁を兼ねる検知片に連動するオーバ
ーフロースイッチ等を設けてあり、分配樋内が遊技球で
一杯になった場合には、その溢れた遊技球の押圧力で検
知片が押圧されて、オーバーフロースイッチがオン信号
を出力する。該出力信号を上記電気的制御装置25や排
出制御装置26等へ供給し、遊技制御や遊技媒体の排出
制御等に供することが可能となる。
【0022】また、球排出樋32の途中から分岐するよ
うに球抜き樋を形成してあり、該球抜き樋の流入部に
は、例えば板状の球抜ゲートを回動自由に配設してあ
り、この球抜ゲートを回動させることによって、球抜き
樋への分岐路を適宜開閉できるようにしてある。この球
抜ゲートは、樋壁の外部において球抜ソレノイド等の駆
動源と適宜なリンク機構を介して接続し、上記球抜ソレ
ノイドをオン・オフさせることによって、球抜ゲートを
所望角度回動可能なようにしてある。したがって、上記
球抜ゲートを球排出樋32内に臨ませることにより、球
抜き樋への球流入を可能にした状態で、遊技媒体排出装
置31を作動させると、排出される球を球抜ゲートから
抜き出すことができるのである。
【0023】上記したパチンコ機1は、所謂第3種のパ
チンコ機であり、第3種の遊技が可能な遊技盤10の具
体的構成を以下に詳述する。
【0024】図4に示すように遊技盤10内には、ガイ
ドレール8で囲まれた遊技部9を形成し、遊技部9のほ
ぼ中央には複数の識別記号を順次変換可能な可変表示装
置としての普通図柄表示装置33を設け、該普通図柄表
示装置33の適宜下方には、一対の球受片34,34を
閉じて特定入賞領域35内へ打球を受け入れ難い第1状
態と、一対の球受片34,34を開いて特定入賞領域3
5内へ打球を受け入れ易い第2状態とに変換可能な補助
変動入賞装置としての普通電動役物36を設け、該普通
電動役物36の直下方には、上記特定入賞領域35と連
通する一般入賞領域37,37および特別遊技権利発生
領域38を内部に備える分別装置39を設けてある。
【0025】また、遊技部9内の適所(図面に示す実施
例においては、普通電動役物36の右側方)には、特別
入賞領域40への球通路を球受扉41によって遮蔽して
打球を受け入れない第1状態と、球受扉41を開いて打
球を受け入れる第2状態とに変換可能な変動入賞装置4
2を設けると共に、内部に始動入賞領域の形成された複
数の一般入賞具43…や打球の流下方向に変化を与える
風車44…等を所要位置に配してある。
【0026】一方、普通電動役物36の上方には、始動
入賞領域として機能する始動口45を設け、該始動口4
5に連通する球通路には始動入賞球検出手段としての普
図作動スイッチ46を設けてある。また、普通図柄表示
装置33の右側方には、特別始動入賞装置47を設けて
あり、該特別始動入賞装置47の内部には特別始動入賞
領域としての第3種始動口48を形成してある。
【0027】次に、図5に基づいて普通図柄表示装置3
3を説明する。図に示すように、普通図柄表示装置33
は、遊技盤10に取り付けられる取付け基板49の前面
側に、7セグメント式の第1可変表示器50a,第2可
変表示器50b,第3可変表示器50cからなる普通図
柄表示部51を設けてあり、各可変表示器50a〜50
cは夫々複数の識別記号(例えば数字の“0”〜
“9”)を任意のタイミングで順次変換可能な構成とし
てある。
【0028】そして、上記普通図柄表示装置33の普通
図柄表示部51は、始動口45へ入賞した球を普図作動
スイッチ46が検出することに基づき、電気的制御装置
25の制御によって変換表示を開始し、変換表示停止の
所定条件(例えば所定時間の経過もしくは遊技者による
ストップスイッチの操作)が満たされると、電気的制御
装置25の制御によって停止図柄を固定表示するのであ
る。すなわち、始動口45(始動入賞領域)への入賞を
条件として、普通図柄表示装置33(可変表示装置)を
可変表示させた後に各可変表示器50a〜50cの図柄
を停止図柄に固定する予備遊技が行われるのである。斯
くして、第1〜第3可変表示器50a〜50cに固定表
示された停止図柄が、予め定めた賞態様(例えば
「7」,「7」,「7」等、第1〜第3可変表示器50
a〜50cに同一の図柄が表示された場合。)に該当す
ると、上記普通電動役物36を第2状態に変換する補助
遊技を開始するのである。
【0029】なお、始動入賞領域としての始動口45は
一つに限らず、適宜に分散させて複数設けるように構成
しても良い。例えば、分別装置38の右側方に第2始動
口52を設け、該第2始動口52へ入賞した球を第2普
図作動スイッチ53が検出するように構成しておき、始
動口45と第2始動口52の何れかに入賞すれば予備遊
技が開始されるようにしても良い(図4参照)。
【0030】さらに、普通図柄表示装置33の取付け基
板49の適所には、上記始動口45(或いは第2始動口
52)へ入賞した始動入賞球の記憶数(普図記憶)を可
視表示するための第1普図作動口記憶表示器54a,第
2普図作動口記憶表示器54b,第3普図作動口記憶表
示器54c,第4普図作動口記憶表示器54dを設けて
あり、例えば、第1〜第4普図作動口記憶表示器54a
〜54dの点灯数によって、普図記憶数を認識できるよ
うにしてある。
【0031】ここで、本発明に係るパチンコ機1は、上
述したように第3種に属するものであり、予備遊技にお
いて普通図柄表示装置33の停止図柄が賞態様に該当す
る確率が標準的な標準判定状態と、普通図柄表示装置3
3の停止図柄が賞態様に該当する確率が上記標準判定状
態よりも高い特別判定状態とに変換することが可能であ
る。しかして、本発明に係るパチンコ機1では、当該パ
チンコ機1の遊技状態に関連させて、後述する如く標準
判定状態と特別判定状態とを適宜に変換することが可能
である。したがって、基準となる特別遊技権利の消滅後
から次回の特別遊技権利の発生までの間、当該パチンコ
機1の判定状態を特別判定状態に保持することで、基準
特別遊技権利の消滅後に再び予備遊技で賞態様が形成さ
れる確率の高い優遇状態を生ぜしめることができる。
【0032】そして、この優遇状態を発生させること
で、比較的短時間に2度の特別遊技権利が発生するよう
な電気的制御装置25の制御状態を“Aモード”、基準
特別遊技の消滅後に2回の特別遊技権利が発生するよう
に優遇状態を生ぜしめることで、比較的短時間に3回の
特別遊技権利が発生するような電気的制御装置25の制
御状態を“Bモード”とし、当該パチンコ機1における
制御動作モードの状態を表示するためのモード表示器5
5を、上記普通図柄表示装置33の適所(例えば、普通
図柄表示部51の左上方)に設けてある。なお、図5に
示すモード表示器55は、2色発光の可能な表示器と
し、何れの色が点灯しているかに基づいてAモードとB
モードとを判別可能なようにしてある。無論、「Aモー
ド」,「Bモード」の文字が判読可能なように表示され
る表示器等を用いても良い。
【0033】また、当該パチンコ機1においてAモード
もしくはBモードが設定されたことで、基準特別遊技権
利消滅の後に優遇状態を発生させる場合、基準特別遊技
権利消滅後に何回の優遇状態が保証されるかに応じて、
基準特別遊技権利の消滅後に何回の特別遊技権利に基づ
く特別ゲームを獲得できるかを遊技者に可視表示するた
めに、ゲーム回数表示器56を普通図柄表示装置33の
適所(例えばモード表示器55の右側方)に設けてあ
る。このゲーム回数表示器56は、基準特別遊技権利中
の特別ゲームも含めて表示するものとしてあり、例え
ば、基準特別遊技権利消滅後に1回の優遇状態が発生す
るAモードの場合を“2ゲーム”、基準特別遊技権利消
滅後に2回の優遇状態が発生するBモードの場合を“3
ゲーム”として、上記ゲーム回数表示器56によって表
示するのである。なお、このゲーム回数表示器56も上
記モード表示器55と同様の構成とし、発光色の相違に
よってゲーム回数を判別可能なようにしてあるが、「2
ゲーム」,「3ゲーム」の文字が判読可能なように表示
されるようにしても良い。
【0034】さらに、本発明に係るパチンコ機1におい
ては、予備遊技における判定状態を変更するための条件
としての特定遊技状態を通常の遊技状態と予備遊技を含
めた補助遊技や特別遊技において設定する場合に限ら
ず、例えばAモードもしくはBモードの設定を行うため
の遊技を別途に行い、該遊技における遊技状態に関連さ
せてモードを決定するようにしても良い。斯く構成する
場合、例えば、複数の識別記号を変換可能な補助可変表
示装置としてのモード決定図柄可変表示装置57を設け
ておき、モード決定遊技の開始条件が満たされる(例え
ば普通図柄表示装置33の変換が開始される)ことによ
り、モード決定図柄可変表示装置57の変換動作を開始
させ、パチンコ機1の適所に設けたモード決定図柄停止
スイッチ58を遊技者が操作することに基づいて、該モ
ード決定図柄可変表示装置57の図柄変動が停止し、こ
の停止図柄が予め定めた賞態様に該当する場合にはBモ
ード、停止図柄が賞態様に該当しない場合にはAモード
が設定されるようにすればよい。
【0035】また、予備遊技で普通図柄表示装置33の
停止図柄が賞態様に該当した場合、この賞態様の種別に
応じてモードが決定されるようにしても良い。斯くする
場合には、予備遊技における賞態様の停止図柄を固定表
示するための当り図柄固定表示器59を設けておき、当
該賞態様に基づいて設定されたモードに応じたゲーム数
が終了するまで、当該賞態様の種別を可視表示するので
ある。
【0036】なお、上記した実施例においては、優遇状
態の連続回数を1回もしくは2回としたので、特別遊技
権利が比較的短時間に連続して発生する回数は2回もし
くは3回であったが、優遇状態の連続回数を更に増やす
などして、モードの種別を更に増加するように構成して
も良い。また、予備遊技における特別判定状態は一種類
に限らず、停止図柄が賞態様に該当する確率の比較的低
い“第1特別判定状態”と、該第一判定状態よりも停止
図柄が賞態様に該当する確率の高い“第2特別判定状
態”のように、複数の特別判定状態を設けておき、これ
ら複数の特別判定状態と標準判定状態との組み合わせ
で、優遇状態の連続モードを一層複雑に設定するように
しても良い。
【0037】次に、図6及び図7に基づいて、補助変動
入賞装置としての普通電動役物36を詳述する。該普通
電動役物36は、遊技盤10の表面に取り付けられる取
付け基板60の前面側に、内部が中空状で上下方向に開
口するカバー部材61を形成し、該カバー部材61と取
付け基板60との間に形成された上部の球流入口61a
を、左右一対の球受片34,34で遮蔽可能なように構
成してある。すなわち、球受片34,34が閉成してい
る場合には、球流入口61より特定入賞領域35へ球を
受け入れない第1状態となり、球受片34,34が左右
に開成した場合には、球流入口61より特定入賞領域3
5へ球が入賞可能な第2状態に変換されるのである。そ
して、特定入賞領域35へ入賞した球は、球流出口61
bより排出されて、分別装置39の特定入賞球受け入れ
口62より分別装置39の内部へ招じ入れられるのであ
る(図7参照)。
【0038】なお、普通電動役物36は、駆動源として
の普電用ソレノイド63によって球受片34,34の開
閉動作を行うものとしてあり、例えば普電用ソレノイド
63のプランジャ63aの往復動を、適宜なクランク機
構を介して球受片34,34の開閉動作に変換するので
ある。
【0039】次に、上記普通電動役物36の直下に配設
されて、該普通電動役物36より特定入賞球が供給され
る分別装置39を詳述する。この分別装置は、遊技盤の
前面に取り付けるための取付け基板64の前面側に、所
要形状の側壁よりなる囲み部材65を立設し、該囲み部
材65の突出側端部を前面遮蔽板66によって遮蔽し、
分別装置39の内部空間は上記特定入賞球受け入れ口6
2のみを介して外部と連通するものとしてある。すなわ
ち、この分別装置39へ受け入れられる球は、普通電動
役物36内の特定入賞領域35への入賞球のみに限られ
るのである。
【0040】分別装置39の下部には、一対の仕切部材
67,67を上下方向に立設してあり、上記囲み部材6
5と仕切部材67,67との間に、区画された3つの領
域が形成されるようにしてある。各領域は上記特定入賞
球受け入れ口62と連通すると共に、夫々球を十分に受
け入れ得る幅を有するように構成し、左右両側の領域を
一般入賞領域37,37、中央部の領域を特別遊技権利
発生領域38とする。そして、特別遊技権利発生領域3
8には特別遊技権利発生球検出手段としての特別権利発
生スイッチ68を設け、特別遊技権利発生球を一個宛検
出可能なようにしてある。
【0041】上記した特別遊技権利発生領域38と特定
入賞球受け入れ口62との間には、球流路を遮蔽した
り、開放したりするための球流路開閉機構部69を設け
てあり、該球流路開閉機構部69は、取付け基板64の
前面に突設した一対のスライド片保持部70,70と、
このスライド片保持部70,70によって水平方向に支
持された状態で前後方向にスライドする板状のスライド
片71とからなる。そして、上記スライド片71を前後
方向にスライドさせる駆動手段としてスライド片駆動ソ
レノイド72を、取付け基板64の裏側に設けるものと
してある。
【0042】この球流路開閉機構部69は、通常はスラ
イド片駆動ソレノイド72のプランジャに設けたバネか
らなる付勢手段73の付勢によりスライド片71を分別
装置39内に突出させ、分別装置39内に入賞した球が
特別遊技権利発生領域38内に入賞し難いとともに、ス
ライド片71上に球を保持可能な状態となっている。そ
して、スライド片駆動ソレノイド72が励磁し、プラン
ジャが吸引されると、スライド片71がスライド片保持
部70,70間を取付け基板64の裏側に向かってスラ
イドし、スライド片保持部70,70間に球が通過可能
な領域が形成されるとともに、スライド片71上に球を
保持している場合には、該保持球が特別遊技権利発生領
域38に向かって流下する。
【0043】なお、分別装置39は上記の構成に限定さ
れるものではなく、当該分別装置内に流入した球を一般
入賞領域もしくは特別入賞領域の何れかへ分別可能な構
成であれば良い。また、上記実施例においては、1対の
一般入賞領域37,37と、単一の特別遊技権利発生領
域67を分別装置内に設けるように構成したが、一般入
賞領域の数や特別遊技権利発生領域の数はこれに限定さ
れるものではない。例えば、図9に示す分別装置39′
においては、仕切部材67,67で区画された左右の一
般入賞領域74,74間に特別仕切部材75を設けるこ
とで、第1特別遊技権利発生領域76aと第2特別遊技
権利発生領域76bが形成されるものとし、上記第1特
別遊技権利発生領域76aへ入賞した球を検出する特別
遊技権利発生球検出手段としての第1特別権利発生スイ
ッチ77aと、第2特別遊技権利発生領域76bへ入賞
した特別遊技権利発生球を検出する特別遊技権利発生球
検出手段としての第2特別権利発生スイッチ77bを夫
々設けてあり、特別遊技権利発生領域へ入賞した球を更
に分別することが可能である。
【0044】次に、上記分別装置39の特別遊技権利発
生領域38へ球が入賞することに基づいて特別遊技権利
が発生すると、作動を開始する特別始動入賞装置47
を、図10及び図11によって更に詳しく説明する。
【0045】特別始動入賞装置47は、遊技盤に取り付
ける取付け基板78のほぼ中央に、円筒状で上端の一部
を開成させて特別始動入賞球受け口79aを形成した球
保持枠79を立設し、該球保持枠79の内部には、円柱
状であって周面の一部に球を1個保持可能な凹部として
の球保持部80を形成した回転体81が収納されるもの
としてある。そして、上記球保持枠79の前面側端縁部
には、例えば透明な前面遮蔽板82を取付け、球保持枠
79内に収納された回転体81の球保持部80内に保持
された球が前面側に零れる落ちることの無いようにして
ある。また、上記回転体81には、パチンコ機1に対し
て前後方向に位置する回転軸を設けてあり、該回転軸に
は駆動手段としてのモータ83より回転駆動力が伝達さ
れるものとしてある。
【0046】上記のように構成した特別始動入賞装置4
7においては、回転体81の球保持部80が、球保持枠
79の特別始動入賞球受け口79aの直下部に位置する
場合にのみ、遊技盤10の盤面を流下する球を受け入れ
ることが可能な球受入れ状態となる。そして、特別始動
入賞装置47が球受け入れ可能状態の時に回転体81の
球保持部80に取り込まれた打球は、回転体81の回転
により、特別始動入賞装置47の下方に設けた特別始動
入賞領域としての第3種始動口48に導かれるのであ
る。この第3種始動口48へ到達した特別始動入賞球
は、第3種始動入賞球検出器84により検出され(図1
1参照)、遊技盤10の裏面側に設けた入賞球集合樋2
7に回収される。
【0047】なお、特別始動入賞装置47のモータ83
は、当該パチンコ機1の起動時に駆動開始されたままで
遊技を継続するので、特別遊技権利が発生していない間
にも第3種始動口48へ球が入賞する可能性がある。そ
こで、上記電気的制御装置25が特別遊技権利発生中か
否かに基づいて、第3種始動入賞球検出器84の検出出
力を特別始動入賞球とするか一般入賞球とするかを、電
気的制御装置25が判定するように構成すれば良い。
【0048】また、上記実施例においては、球受け入れ
可能状態時にのみ特別始動入賞球を受け入れ得る特別始
動入賞装置47を用いる構成としたが、特別始動入賞領
域はこの構成に限定されるものではない。例えば、常時
球を受け入れ可能な一般入賞具43等に特別始動入賞領
域を設けておき、特別遊技権利が発生していない間に
は、当該一般入賞具43への入賞球は通常の入賞球とし
て処理し、特別遊技権利が有効な間にのみ当該一般入賞
具43への入賞球を電気的制御装置25が特別始動入賞
球として扱うことで、一般入賞具43を特別始動入賞領
域として能動化するように構成しても良いし、球を受け
入れない第1状態と球を受け入れる第2状態とに変換可
能な変動入賞装置の内部に特別始動入賞領域を形成して
おき、特別遊技権利の発生に伴って当該変動入賞装置を
第1状態から第2状態に変更制御するようにしても良
い。
【0049】次に、図12に基づき変動入賞装置42を
説明する。変動入賞装置42は遊技盤に取り付ける取付
け基板85の略々中央部に球受扉41を設け、該球受扉
41が下縁を支軸として前面側に回動することで、特別
入賞領域40が開成されると共に、前面側へ傾斜した球
受扉41によって遊技盤10の盤面を流下する球を特別
入賞領域40へ招じ入れるのである。また、特別入賞領
域40には特別入賞球受け口86へ向って若干下り傾斜
する底板87を設けてあり、特別入賞領域40へ入賞し
た特別入賞球は、底板16の傾斜に沿って特別入賞球受
け口86へ導びかれてゆき、該特別入賞球受け口86を
通過する特別入賞球を、特別入賞球検出手段としての大
入賞口入賞カウントスイッチ88が検出するのである。
【0050】また、上記球受扉41は、適宜なクランク
機構を介して、取付け基板85の裏側に設けた駆動源と
しての大入賞口用ソレノイド89と連結してある。そし
て、この球受扉41は、通常は大入賞口用ソレノイド8
9のプランジャ89aに設けたバネからなる付勢部材9
0の付勢により閉成され、閉じて変動入賞装置42内の
特別入賞領域40へ球を受け入れない第1状態を保持す
る。また、特別遊技権利の有効な間に第3種始動入賞球
検出器84が特別始動入賞球を検出することに基づいて
特別遊技が開始されると、予め定めた一定条件が満たさ
れるまでの間、電気的制御装置25の動作制御によって
大入賞口用ソレノイド89を励磁し、プランジャ89a
吸引することで球受扉41を開成させ、変動入賞装置4
2内の特別入賞領域40へ打球を受け入れる第2状態に
変換するのである。
【0051】上述した各種の遊技装置を備える本実施例
のパチンコ機1で行う遊技では、特別遊技権利発生領域
38に打球が入賞することに基づいて特別遊技権利が発
生し、該特別遊技権利の有効な間に、再び特別遊技権利
発生領域38に打球が入賞すると、特別遊技の権利は消
滅(所謂パンク)するように構成されている。したがっ
て、特別遊技権利が発生した場合には、再び特別遊技権
利発生領域38に打球が入賞しないように、打球の流下
方向を調整しつつ遊技を行うことが望ましい。また、特
別遊技権利の有効な間に第3種始動入賞球検出器84が
特別始動入賞球を検出することに基づいて開始される特
別遊技は、例えば大入賞口入賞カウントスイッチ88の
検出した入賞球数が10個になるか、変動入賞装置42
が第2状態に変換されてからの経過時間が10秒になる
か、何れか最先の条件が満たされた時点で終了するもの
としてある。さらに、上記のようにして行われる特別遊
技の16回目が終了することで、特別遊技権利も消滅
し、通常の遊技状態に復帰するのである。
【0052】なお、特別遊技に関連した遊技状態を遊技
者に可視表示するために、遊技盤10内の適所(図4に
おいては、普通図柄表示装置33の適宜上方)には、第
3種始動口入賞カウント表示器91と大入賞口カウント
表示器92とを設けてあり、当該特別遊技権利の有効な
間に特別始動入賞領域としての第3種始動口48へ入賞
した球の計数値(すなわち、特別遊技の行われた回数)
を上記第3種始動口入賞カウント表示器91に表示する
と共に、各特別遊技において変動入賞装置42の特別入
賞領域40へ入賞した球の計数値を大入賞口カウント表
示器92に表示するのである。
【0053】次に、上記した各種遊技装置等の駆動制御
を総括的に行う電気的制御装置25の入出力に関連した
概略構成を、図13に示したI/Oブロック図に基づき
説明する。なお、本I/Oブロック図においては図示を
省略したが、パチンコ機1に設けた各種の表示ランプ等
の点灯・消灯の制御も、電気的制御装置25が行う。ま
た、各種入賞領域へ打球が入賞することに基づいて排出
される賞球数も、当該電気的制御装置25が入賞領域の
種別に応じて決定し、当該電気的制御装置25において
決定された賞球数に基づいて排出制御装置26が遊技媒
体排出装置31の動作制御を行うように構成する場合も
ある。
【0054】電気的制御装置25は中央演算装置(CP
U93)及び記憶装置(ROM94、RAM95)を主
な構成要素とし、CPU93には電源を供給する電源回
路97、クロックを供給する分周回路97、音声発生の
ためのサウンドジェネレータ98等が連絡している。ま
た、サウンドジェネレータ98はアンプ99を介してス
ピーカ100に連絡していて、遊技の効果音等を発生す
る。
【0055】CPU93へはバッファゲート101及び
ローパスフィルタ102を介して、普図作動スイッチ4
6、第2普図作動スイッチ53、モード決定図柄停止ス
イッチ58、第1,第2特別権利発生スイッチ77a,
77b(或いは特別権利発生スイッチ68)、第3種始
動入賞球検出器84、大入賞口入賞カウントスイッチ8
8等が連絡し、これらの装置からの信号が入力されてい
る。
【0056】また、CPU93からは出力ポート103
及びドライバ104を介して信号を出力することで、普
通図柄表示装置33の普通図柄表示部51に表示される
普通図柄の変換・停止を制御し、普通電動役物36の普
電用ソレノイド63、分別装置39のスライド片駆動ソ
レノイド89、特別始動入賞装置47のモータ83、変
動入賞装置42の大入賞口用ソレノイド89の駆動・停
止を制御し、モード表示器55、ゲーム回数表示器5
6、モード決定図柄可変表示装置57、当り図柄固定表
示器59、第3種始動口入賞カウント表示器91、大入
賞口カウント表示器92の表示を制御する。
【0057】なお、上記した各表示器のほか、パチンコ
機1の適所には、変動入賞装置作動表示器105、特別
始動入賞装置作動表示器106、普通電動役物作動表示
器107、普通図柄表示装置作動表示器108、不正状
態表示器109を設けてあり、変動入賞装置42、分別
装置39、普通電動役物36、普通図柄表示装置33の
作動状態をそれぞれ可視表示すると共に、当該パチンコ
機1に対して遊技者等が不正行為を行った蓋然性の高い
状態を検知(例えば強磁界や特定周波数の電磁波を検
出)した場合には、不正状態表示器109を可視表示さ
せると共に、スピーカ100によって不正状態検出音を
出力させたりする。
【0058】次に、遊技制御に関連した電気的制御装置
25の機能を図14に示すブロック構成図に基づいて詳
細に説明する。なお、本実施例においては、通常の遊技
における各種入賞領域への入賞に基づく表示出力や音声
出力等に関連した制御機能を省略した。
【0059】通常の遊技状態において普図作動スイッチ
46もしくは第2普図作動スイッチ53の何れかが始動
入賞球を検出すると、普図作動スイッチ46,53より
電気的制御装置25内の普図停止図柄決定手段110へ
始動入賞球検出信号が供給され、該始動入賞球検出信号
の入力に基づいて、可変表示装置停止図柄決定手段とし
ての普図停止図柄決定手段110は普通図柄表示装置3
3の停止図柄を決定すると共に、この決定された停止図
柄に基づく停止図柄信号を遊技制御手段111へ出力す
るのである。
【0060】そして、上記遊技制御手段111は、停止
図柄信号が入力されることに基づいて、上記普通図柄表
示装置33を所定条件が満たされる(例えは、表示変換
動作開始から一定時間が経過する)まで可変表示させた
後に、該普通図柄表示装置33の図柄を停止図柄に固定
する予備遊技(第1補助遊技)を行い、該停止図柄が予
め定めた賞態様(例えば、「7」,「7」,「7」や
「5」,「5」,「5」等)に該当する場合には、普通
電動役物36を第1状態から第2状態に変換すると共
に、所定のタイミングで分別装置39のスライド片駆動
ソレノイド72を動作させる補助遊技(第2補助遊技)
を行うのである。なお、普通図柄表示装置33に表示さ
れた停止図柄が賞態様に該当しなかった場合には、補助
遊技へ移行せず、予備遊技終了後に通常の遊技状態へ復
帰する。
【0061】また、補助遊技において第2状態に変換さ
れた普通電動役物36内の特定入賞領域35へ球が入賞
し、この特定入賞球が分別装置39内の特別遊技権利発
生領域38へ到達したことを第1,第2特別権利発生ス
イッチ77a,77b(あるいは特別権利発生スイッチ
68)が検出することに基づいて、第1,第2特別権利
発生スイッチ77a,77bより特別遊技権利発生球検
出信号が供給されると、上記遊技制御手段111は特別
遊技権利を発生させる。なお、当該パチンコ機1が起動
された際に、この遊技制御手段111の制御によって特
別始動入賞装置47のモータ83が駆動され、当該パチ
ンコ機1の電源が断たれるまで継続して作動する。
【0062】上記のようにして発生した特別遊技権利の
有効な間に、特別始動入賞装置47の回転体81に形成
された球保持部80へ球が流入すると、該流入球は回転
体80によって第3種始動口48へ移送され、第3種始
動入賞球検出器84によって検出される。そして、第3
種始動入賞球検出器84より発された第3種始動入賞球
検出信号を受けた電気的制御装置25内の遊技制御手段
111は、変動入賞装置42を第1状態から第2状態に
変換する特別遊技を行い、予め定めた所定条件(例え
ば、第2状態変換開始から10秒経過もしくは当該特別
遊技中に大入賞口カウントスイッチ88が検出した大入
賞口入賞球数が10個)が満たされると、再び変動入賞
装置42を第1状態に復帰させて、特別遊技権利を存続
させたまま通常の遊技を行う。
【0063】上記のようにして通常の遊技を行っている
間に、再び第3種始動入賞球検出器84が特別始動入賞
球を検出すると、遊技制御手段111は上記と同様な特
別遊技を行い、以下、順次特別遊技を所定回数(例えば
16回)まで繰り返して行う。そして、特別遊技が所定
回数まで行われると、遊技制御手段111は、最後の特
別遊技が終了した時点で特別遊技権利を消滅させ、通常
の遊技状態に復帰させるのである。なお、遊技制御手段
111が発生させた特別遊技権利は、特別遊技権利の有
効な間に第1,第2特別権利発生スイッチ77a,77
bが特別遊技権利発生球を検出することによっても消滅
する。
【0064】しかして、本発明に係るパチンコ機1の電
気的制御装置25には可変表示装置停止図柄判定条件変
更制御手段としての普図停止図柄判定条件変更制御手段
112を設けてあり、予め定めた特定遊技状態(後に詳
述)が当該パチンコ機1に生ずることと関連させて、上
記普図停止図柄決定手段110によって決定される停止
図柄が賞態様に該当する確率が標準的な標準判定状態
と、普図停止図柄決定手段110によって決定される停
止図柄が賞態様に該当する確率が上記標準判定状態より
も高い特別判定状態とに、当該パチンコ機1の判定状態
を変更できるのである。
【0065】次に、電気的制御装置25における普図停
止図柄決定手段110、遊技制御手段111、普図停止
図柄判定条件変更制御手段112のより具体的な動作機
能を説明する。
【0066】先ず、普図作動スイッチ46もしくは第2
普図作動スイッチ53より出力される始動入賞球検出信
号もしくは第2始動入賞球検出信号は、普図停止図柄決
定手段110の比較判定手段113へ入力され、該信号
入力に伴って比較判定手段113は乱数生成手段114
より適宜な乱数を抽出し、この“抽出乱数値”が当り判
定値記憶手段115に記憶されている“当り判定値”に
該当するか否かを比較判定手段113が比較判定する。
この比較判定手段113による判定の結果、抽出乱数値
が当り判定値に該当した場合には、賞態様に該当する停
止図柄を決定すると共に、賞態様に該当する決定図柄を
遊技制御手段111の可変表示制御手段116へ供給
し、抽出乱数値が当り判定値に該当しなかった場合に
は、外れ態様に該当する停止図柄を決定すると共に、外
れ態様に該当する停止図柄を遊技制御手段111の可変
表示制御手段116へ供給する。
【0067】なお、当り判定値記憶手段115が記憶保
持する当り判定値の数が少なければ、乱数生成手段11
4より抽出した乱数値が当りに該当する確率が低く、当
り判定値記憶手段115が記憶保持する当り判定値の数
が多ければ、乱数生成手段114より抽出した乱数値が
当りに該当する確率が高い。したがって、上記普図停止
図柄判定条件変更制御手段112が当り判定値記憶手段
115の記憶保持する記憶判定値を増減することで、当
該パチンコ機1における“標準判定状態”と“特別判定
状態”とを自在に生ぜしめることができるのである。ま
た、特別判定状態を複数種類設定することも極めて容易
になし得る。
【0068】上記のようにして、普図停止図柄決定手段
110より停止図柄が供給されることに基づいて、可変
表示制御手段116は普通図柄表示装置33の可変表示
を開始すると共に、所定時間経過の後に普通図柄表示装
置33の普通図柄表示部51に表示される図柄を停止図
柄に固定表示する。なお、本実施例における普通図柄表
示装置33の普通図柄表示部51は、第1〜第3可変表
示器50a〜50cより構成したので、第1可変表示器
50a,第2可変表示器50b,第3可変表示器50c
の順で適宜な時間差をおいて停止させるようにしても良
い。また、普図停止図柄決定手段110は、自ら停止図
柄を決定するものに限らず、予備遊技における停止図柄
を「当り」にするか「外れ」にするかをを判定し、この
判定結果に基づいて、可変表示制御手段116が賞態様
に該当する適宜な図柄を選定したり、賞態様以外の適宜
な外れ図柄を選定して、普通図柄表示装置33における
停止図柄とするように構成しても良い。
【0069】上記可変表示制御手段116が普通図柄表
示装置33の普通図柄表示部51に停止図柄を固定表示
することで予備遊技は終了するが、この可変表示制御手
段116より停止図柄判定手段117へ普通図柄表示装
置33の固定表示された停止図柄を示す信号が供給さ
れ、停止図柄判定手段117が当該停止図柄の態様を判
定した結果、賞態様であると判定した場合には、補助遊
技制御手段118へ賞態様が形成された旨の信号を出力
し、上記補助遊技制御手段118の制御に基づく補助遊
技が開始されるのである。なお、停止図柄が賞態様に該
当しなかった場合には、予備遊技の終了後には通常の遊
技状態に復帰し、普図作動スイッチ46(もしくは第2
普図作動スイッチ53)の入賞球検出記憶がある場合に
は、上記と同様な予備遊技が行われる。
【0070】また、賞態様の形成を停止図柄判定手段1
17が判定した場合には、賞態様に該当する停止図柄を
特定態様固定表示手段119へ供給し、予め定めた特定
態様としての賞態様を当り図柄固定表示器59に固定表
示する。斯くして、当該補助遊技の開始条件が満たされ
た際の賞態様を遊技者に可視表示するのである。なお、
この停止図柄固定表示器59の表示内容の更新タイミン
グは特に限定されず、例えば、次回の補助遊技開始まで
継続して表示するようにしても良いし、当該補助遊技の
終了と共に表示を停止するようにしても良い。また、当
該補助遊技において特別遊技権利が発生した場合には、
当該特別遊技権利の消滅に伴って固定表示を停止するよ
うにしても良い。
【0071】上記のようにして、停止図柄判定手段11
7より賞態様形成判定が補助遊技制御手段118へ供給
されると、該補助遊技制御手段118は普通電動役物3
6の普電用ソレノイド63へ駆動指令を出力すると共
に、分別装置39′のスライド片駆動ソレノイド72へ
適宜なタイミングで駆動指令を出力することで、補助遊
技が行われる。そして、球を受け入れ難い第1状態から
球を受け入れ易い第2状態に変換された普通電動役物3
6の特定入賞領域35へ入賞した特定入賞球は、分別装
置39′へ受け入れられて、一般入賞領域37,37も
しくは第1,第2特別遊技権利発生領域76a,76b
の何れかへ分別される。分別装置39′へ供給された全
ての特定入賞球が一般入賞領域37,37へ分別された
場合には、補助遊技の終了に伴って通常の遊技状態に復
帰する。
【0072】しかして、分別装置39′内の第1,第2
特別遊技権利発生領域76a,76bの何れかに入賞し
た特別遊技権利発生球を検出した第1,第2特別権利発
生スイッチ77a,77bは、特別遊技権利発生球検出
信号を特別遊技権利発生手段120へ供給し、該信号の
入力に基づいて特別遊技権利発生手段は“特別遊技権
利”を発生し、特別遊技権利の消滅条件が満たされるま
で特別遊技権利状態を保持する。そして、特別遊技権利
発生手段120が特別遊技権利を発生した後には、特別
始動入賞装置47の第3種始動口48へ入賞した球を特
別始動入賞球として取扱い、特別遊技を行うことが可能
となる。
【0073】上記のようにして特別遊技権利が発生した
後に、特別始動入賞球検出手段としての第3種始動入賞
球検出器84が特別始動入賞球を検出することに基づい
て、第3種始動入賞球検出器84より第3種始動入賞球
検出信号が特別遊技権利発生手段120へ供給される
と、特別遊技権利発生手段120は特別遊技開始指令を
特別遊技制御手段121へ出力する。斯くして、特別遊
技制御手段121の制御に基づいて変動入賞装置42を
第2状態に変換する特別遊技が開始され、「所定時間の
経過」或いは「大入賞口入賞カウントスイッチ88によ
る所定数の入賞球検出」の何れか最先の条件が満たされ
た時点で、当該特別遊技が終了するのである。なお、遊
技の進行状態を遊技者が確認できるように、大入賞口入
賞カウントスイッチ88が検出した大入賞口入賞球数を
大入賞口入賞カウント表示器92に可視表示する。
【0074】そして、特別遊技権利発生手段120が特
別遊技権利を発生させてから、第3種始動入賞球検出器
84が所定数の第3種始動入賞球を検出するか、当該特
別遊技権利の有効な間に特別遊技権利発生球を第1,第
2特別権利発生スイッチ77a,77bが検出するか、
何れか最先の条件が満たされた時点で、特別遊技権利発
生手段120は特別遊技権利を消滅させ、通常の遊技状
態に復帰する。なお、本実施例においては、特別遊技権
利の消滅条件を第3種始動入賞球の数に設定したので、
特別遊技中に第3種始動入賞口48へ入賞した球がある
場合には、当該第3種始動入賞球は無効となり、特別遊
技権利の有効な間に行われる特別遊技の回数が減ぜられ
る。そこで、特別遊技の実行回数を特別遊技権利の消滅
条件に設定すれば、遊技者の不利益を減少することもで
きる。
【0075】上述した如く行われる遊技中の任意の遊技
状態を「特定遊技状態」として予め設定し、該特定遊技
状態が生ずることに基づいて普図停止図柄判定条件変更
制御手段112が普図停止図柄決定手段110の当り判
定値記憶手段115に記憶保持される当り判定値の数を
増減させることで、標準判定状態と特別判定状態とを予
測不可能なタイミングで生ぜしめることができる。すな
わち、普図停止図柄判定条件変更制御手段112は、当
該パチンコ機1で遊技が行われている間に、予め定めた
特定遊技状態が偶発的に生ずることに基づいて、上記普
図停止図柄決定手段110の判定状態を標準判定状態あ
るいは特別判定状態に変更制御し、普図停止図柄決定手
段110が決定する停止図柄が賞態様に該当する確率を
任意のタイミングで変更できるのである。
【0076】したがって、当該パチンコ機1の判定状態
が「標準判定状態」から「特別判定状態」に変更される
タイミング及び「特別判定状態」から「標準判定状態」
へ変更されるタイミングを、遊技者自身が行う遊技にお
ける特定の遊技状態に委ねることにより、当該パチンコ
機1における判定状態の変更タイミングを予測不可能に
すると共に、当該パチンコ機1で遊技を行う遊技者の遊
技操作によって意図的に判定状態を変更することも可能
となるので、遊技者に与える遊技上の興趣を十分に高め
ることが可能となる。
【0077】なお、特定の遊技状態として設定する特定
遊技状態は特に限定されるものではないが、以下にその
具体例をいくつか掲げる。
【0078】普通図柄表示装置33の普通図柄表示部5
1に固定表示された停止図柄の態様を特定遊技状態とし
た場合には、例えば、遊技制御手段111内の停止図柄
判定手段117より停止図柄が普図停止図柄判定条件変
更制御手段112へ供給されるものとしておき、停止図
柄の賞態様が「7」,「7」,「7」であった場合に
は、普図停止図柄判定条件変更制御手段112が普図停
止図柄決定手段110の当り判定値記憶手段115にお
ける記憶判定値の数を増加させることで特別判定状態と
し、その他の賞態様であった場合には、標準判定状態を
保持するか、特定判定状態から標準判定状態へ変更制御
するのである。
【0079】また、当該予備遊技における賞態様の形成
までに、前回の特別遊技の終了から何回の予備遊技を行
ったかを特定遊技状態とした場合には、例えば、判定基
準となる回数を越えているか否かに基づいて、普図停止
図柄判定条件変更制御手段112が判定状態を変更制御
するようにしても良い。例えば、基準回数よりも少ない
回数で賞態様が形成された場合には特別判定状態とし、
基準回数を上回っていた場合には標準判定状態とするの
である。なお、予備遊技の発生回数が“偶数”か“奇
数”かで判定状態を変更制御するようにしても良い。
【0080】さらに、予備遊技の開始条件となった始動
入賞球が何れの始動入賞領域(始動口45もしくは第2
始動口52)へ入賞したかを特定遊技状態とした場合に
は、例えば、普図始動口45への入賞に基づいて普図作
動スイッチ46より検出信号が普図停止図柄判定条件変
更制御手段112へ入力されることで標準判定状態に、
第2普図始動口52への入賞に基づいて第2普図作動ス
イッチ53より検出信号が普図停止図柄判定条件変更制
御手段112へ入力されることで特別判定状態に、夫々
変換制御するようにしても良い。同様に、特別遊技権利
発生条件となった特別遊技権利発生球が何れの特別遊技
権利発生領域(第1,第2特別遊技権利発生領域76
a,76b)へ特定遊技状態とした場合には、例えば、
第1特別遊技権利発生領域76aへの入賞に基づいて第
1特別権利発生スイッチ77aより検出信号が普図停止
図柄判定条件変更制御手段112へ入力されることで特
別判定状態に、第2特別遊技権利発生領域76bへの入
賞に基づいて第2特別権利発生スイッチ77bより検出
信号が普図停止図柄判定条件変更制御手段112へ入力
されることで標準判定状態に、夫々変更制御するように
しても良い。
【0081】また、上記のように例示した予備遊技状
態、補助遊技状態、特別遊技状態における特定遊技状態
のほか、通常の遊技状態において遊技盤10の遊技部9
内へ弾発された遊技球のうち、所定時間内に「何れかの
入賞領域へ入賞した球数」と「アウト口12からアウト
球として回収された球数」との比が、基準となる値より
も高いか低いかを特定遊技状態として用いたり、予め設
定した特別の入賞領域へ入賞した球の総数が所定値を越
えたか否かを特定遊技状態として用いても良い。なお、
判定状態の変更に用いる特定遊技状態の設定数は特に限
定されるものではなく、複数の特定遊技状態を設定して
おき、何れかの特定遊技状態が検出された時点で判定状
態の変更制御を行うようにしても良い。更に、上記した
各種の遊技状態を複合的に組み合わせて、各種遊技状態
のコンビネーションに応じて判定状態を変更制御するよ
うにしても良い。
【0082】上記した特定遊技状態は、予め定められた
遊技中から選択して設定するものとしたが、判定状態変
更制御のための遊技を別途設けておき、この別遊技にお
ける遊技状態に基づいて判定状態の変更制御を普図停止
図柄判定条件変更制御手段112が行うようにしても良
い。例えば、判定状態を決定するための別遊技として、
普通図柄表示装置33を用いる予備遊技と同様に判定状
態決定図柄可変表示装置122の図柄変換と図柄停止を
行い、該判定状態決定図柄可変表示装置122の停止図
柄態様に基づいて判定状態を決定するようにしても良
い。斯くする場合、判定状態決定のための別遊技を行う
タイミングは任意であるが、以下に、特別遊技権利の発
生に準じて別遊技を行う実施例を説明する。
【0083】特別遊技権利発生手段120が特別遊技権
を発生することに伴って、判定状態決定図柄変動制御手
段123が判定状態決定図柄可変表示装置122の図柄
を変換表示させ、パチンコ機1の適所に設けた判定状態
決定図柄停止スイッチ14を遊技者が操作することに基
づいて、判定状態決定図柄変動停止手段125が判定状
態決定図柄変動制御手段123による判定状態決定図柄
可変表示装置122の図柄変動を停止させる。そして、
判定状態決定図柄変動制御手段123が判定状態決定図
柄可変表示装置122の図柄変動を停止させた際に、判
定状態決定図柄可変表示装置122に固定表示されてい
る停止図柄を、判定状態決定図柄変動停止手段125は
判定状態決定図柄変動制御手段123より入力されてい
る信号より識別し、上記判定状態決定図柄可変表示装置
122に固定表示されている図柄を普図停止図柄判定条
件変更制御手段112へ供給する。
【0084】この判定状態決定図柄可変表示装置122
の停止図柄に関連する信号を受けた普図停止図柄判定条
件変更制御手段112は、この停止図柄が予め定めた賞
態様に該当するか否かを判定し、賞態様に該当する場合
には、当該特別遊技権利が消滅した後に行われる予備遊
技で普通図柄表示装置33に賞態様が形成され易いよう
に、当該パチンコ機1における判定状態を特別判定状態
に変更制御し、判定状態決定図柄可変表示装置122の
停止図柄が賞態様に該当しなかった場合には、当該パチ
ンコ機1における判定状態を標準判定状態に保持する
(或いは特別判定状態から標準判定状態に復帰させ
る)。
【0085】また、判定状態決定図柄可変表示装置12
2の停止図柄が賞態様に該当する場合でも、賞態様の種
別に応じて特別判定状態の種別を異ならせるようにして
も良い。例えば、判定状態決定図柄可変表示装置122
の停止図柄が「3」や「5」であった場合には第1特別
判定状態とし、判定状態決定図柄可変表示装置122の
停止図柄が「7」であった場合には、上記第1特別判定
状態よりも確率の更に高い第2特別判定状態とするので
ある。
【0086】また、当該パチンコ機1における判定状態
を遊技者に可視表示するために、パチンコ機1の適所に
は判定状態表示器126を設けておき、予備遊技におけ
る賞態様の形成確率が高いか低いかを、遊技者が判別で
きるようにしても良い。
【0087】上記した実施例における電気的制御装置2
5においては、当該パチンコ機1の判定状態を特定遊技
状態に応じて、標準判定状態と特別判定状態との変更制
御をするものであったが、「判定状態の変更制御に供す
る特定遊技状態」の設定や変更を当該パチンコ機1の遊
技状態に応じて変更制御するように構成しても良い。例
えば、基準となる特別遊技権利の消滅後に、少なくとも
基準特別遊技権利消滅から次回の特別遊技権利発生まで
継続して、特別判定状態で普図停止図柄決定手段110
が普通図柄表示装置33の停止図柄を判定する“優遇状
態”を生ぜしめるように、その間における特定遊技状態
を無効とするように設定しても良い。斯くする場合に
は、基準となる特別遊技権利消滅後における優遇状態の
連続回数を複数とする“特別優遇状態”を設定するよう
にしても良い。
【0088】次に、上記した「優遇状態の発生・消滅」
および「特別優遇状態の発生・消滅」を、普図停止図柄
判定条件変更制御手段112が普図停止図柄決定手段1
10の判定状態を変更制御することで実現するようにし
た実施例につき、図15のブロック構成図に基づいて詳
述する。なお、図14と同様の構成に付いては、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0089】第2実施例に係る電気的制御25aには、
普図作動スイッチ46より始動入賞球検出信号が入力さ
れることで、普図停止図柄決定手段110aが停止図柄
を決定し、決定された停止図柄に基づいて遊技制御手段
110aが予備遊技を行うと共に、予備遊技の結果に基
づいて補助遊技や特別遊技へと遊技状態の変換を制御す
る。この遊技制御手段110aより普通図柄表示装置3
3の停止図柄信号と特別遊技権利状態信号とが、普図停
止図柄判定条件変更制御手段112aへ供給されるもの
としてあり、これらの信号に基づいて、優遇状態連続回
数制御手段127aが優遇状態の連続回数を決定すると
共に、この回数分だけ優遇状態の発生・消滅が行われる
ように制御するのである。
【0090】例えば、上記優遇状態連続回数制御手段1
27aは、『遊技制御手段111aの停止図柄判定手段
117より受けた停止図柄信号が予め定めた図柄態様に
該当する場合に、当該予備遊技に続いて行われた補助遊
技で特別遊技権利が発生したこと』を特別優遇権利発生
条件とし、該条件が満たされた場合には、優遇状態の連
続回数を複数(例えば2回)とする特別優遇権利を発生
させるのである。すなわち、基準特別遊技権利の発生に
つながった基準予備遊技において、普通図柄表示装置3
3の普通図柄表示部51に固定表示された賞態様が、予
め定めた所定図柄に該当することを特別優遇権利発生条
件として用いるのである。
【0091】上記のようにして、優遇状態連続回数制御
手段127aが特別優遇権利発生条件が満たされていな
いと判定した場合には、当該判定結果に基づく優遇状態
の連続回数が1回であり、当該基準特別遊技権利を含め
て2ゲームの特別遊技権利が保証されていることを示す
「2ゲーム」の表示を、ゲーム回数表示器56に可視表
示すると共に、基準特別遊技権利の消滅後における優遇
状態の連続回数が1回であることを示す「Aモード」の
表示を、モード表示器55によって可視表示する。そし
て、優遇状態連続回数制御手段127aは、基準特別遊
技権利の消滅後に当り判定値変更制御手段128aへ当
り値の増加指令を出力し、該指令の入力に伴って当り判
定値変更制御手段128aは普図停止図柄決定手段11
0aの値り判定値記憶手段115における当り判定値の
数を増加させ、当該パチンコ機1の判定状態を特別判定
状態に変更する。
【0092】この特別判定状態中に行われた補助遊技で
特別遊技権利が発生すると、優遇状態連続回数制御手段
127aは当り判定値変更制御手段128aへ当り値の
減少指令を出力し、該指令の入力に伴って当り判定値変
更制御手段128aは普図停止図柄決定手段110aの
当り判定値記憶手段115における当り判定値の数を減
少させ、当該パチンコ機1の判定状態を標準判定状態に
変更する。また、優遇状態中に行われた補助遊技におい
て発生した特別遊技権利が消滅すると、規定の優遇状態
が消滅した旨を遊技者に示すため、優遇状態連続回数制
御手段127aはモード表示器55及びゲーム回数表示
器56の表示をクリアする。
【0093】上記Aモードにおける判定状態の変換タイ
ミングを図16(a)に示すタイムチャートにより説明
する。例えば、普通図柄表示装置33の停止図柄が賞態
様に該当する確率の低い標準判定状態における予備遊技
で、賞態様に該当する停止図柄が表示され(普図当
り)、予備遊技から移行した補助遊技において基準特別
遊技権利が発生(第1権利発生)すると、この基準特別
遊技権利の発生に伴って特別優遇状態判定条件の成否を
判定し、特別優遇権利条件が成立しないことに基づいて
Aモードを設定する。そして、基準特別遊技権利の有効
な間に行われる第1ゲームが終了(第1権利消滅)する
と、当該パチンコ機1の判定状態を特別判定状態に変換
制御し、当該特別判定状態における予備遊技から移行し
た補助遊技において第2特別遊技権利が発生(第2権利
発生)すると、この第2特別遊技権利の発生に伴って当
該当該パチンコ機1の判定状態を標準判定状態に変換制
御する。
【0094】斯くすることによって、少なくとも基準特
別遊技権利の消滅から次回の特別遊技権利の発生までの
間、普通図柄表示装置33の停止図柄が賞態様に該当す
る確率の高い特別判定状態を保持する“特別優遇状態”
を発生させることができるのである。なお、特別遊技権
利の発生に伴って、当該パチンコ機1の判定状態を特別
判定状態から標準判定状態に変換するようにしたのは、
特別遊技権利の有効な間に特別遊技権利発生球が検出さ
れることで、当該特別遊技権利が消滅してしまうことを
極力少なくするためである。しかしながら、特別優遇状
態は、基準特別遊技権利の消滅から次回の特別遊技権利
発生までの間を含んでいればよいので、第2ゲーム目が
終了するまで特別判定状態を保持するように設定しても
良い。
【0095】上記のようにしてAモードにおける第2ゲ
ームが終了すると、当該パチンコ機1は設定モードの無
い通常状態に戻り、該状態において発生した特別遊技権
利を基準特別遊技権利として、特別優遇権利発生条件の
成否を判定し、設定モードに応じた判定状態を生ぜしめ
るのである。なお、上述した実施例においては、特別優
遇権利発生条件が満たされなかった場合にも、基準特別
遊技権利の消滅後に優遇状態を1回発生させるAモード
に設定するものとしたが、モードの設定条件等はこれに
限定されるものではない。例えば、予め設定した“優遇
権利発生条件”の成否を基準特別遊技権利の発生に伴っ
て判定し、この優遇権利発生条件が満たされた場合にの
み行う特別優遇権利発生条件の判定結果に基づいて、A
モード或いはBモードを設定するようにしても良い。
【0096】一方、優遇状態連続回数制御手段127a
が特別優遇権利発生条件が満たされていると判定した場
合には、当該判定結果に基づく優遇状態の連続回数が2
回であり、当該基準特別遊技権利を含めて3ゲームの特
別遊技権利が保証されていることを示す「3ゲーム」の
表示を、ゲーム回数表示器56に可視表示すると共に、
基準特別遊技権利の消滅後における優遇状態の連続回数
が2回(特別優遇状態)であることを示す「Bモード」
の表示を、モード表示器55によって可視表示する。
【0097】そして、優遇状態連続回数制御手段127
aは、基準特別遊技権利の消滅後に、当り判定値変更制
御手段128aへ当り値の増加指令を出力し、該指令の
入力に伴って当り判定値変更制御手段128aは普図停
止図柄決定手段110aの当り判定値記憶手段115に
おける当り判定値の数を増加させ、当該パチンコ機1の
判定状態を特別判定状態に変更する。この1回目の優遇
状態中に行われた補助遊技で特別遊技権利が発生する
と、優遇状態連続回数制御手段127aは当り判定値変
更制御手段128aへ当り値の減少指令を出力し、該指
令の入力に伴って当り判定値変更制御手段128aは普
図停止図柄決定手段110aの当り判定値記憶手段11
5における当り判定値の数を減少させ、当該パチンコ機
1の判定状態を標準判定状態に変更する。
【0098】さらに、上記特別遊技権利が消滅すると、
優遇状態連続回数制御手段127aは、上記と同様にし
て当該パチンコ機1の判定状態を特別判定状態に変更
し、この2回目の優遇状態中に行われた補助遊技で特別
遊技権利が発生すると、優遇状態連続回数制御手段12
7aは、上記と同様にして当該パチンコ機器1の判定状
態を標準判定状態に変更する。また、前記2回目の優遇
状態中に行われた補助遊技において発生した特別遊技権
利が消滅すると、規定の優遇状態が消滅した旨を遊技者
に示すため、優遇状態連続回数制御手段127aはモー
ド表示器55及びゲーム回数表示器56の表示をクリア
する。
【0099】上記Bモードにおける判定状態の変換タイ
ミングを図16(b)に示すタイムチャートにより説明
する。例えば、普通図柄表示装置33の停止図柄が賞態
様に該当する確率の低い標準判定状態における予備遊技
で、賞態様に該当する停止図柄が表示され(普図当
り)、予備遊技から移行した補助遊技において基準特別
遊技権利が発生(第1権利発生)すると、この基準特別
遊技権利の発生に伴って特別優遇状態判定条件の成否を
判定し、特別優遇状態判定条件が成立することに基づい
てBモードを設定する。そして、基準特別遊技権利の有
効な間に行われる第1ゲームが終了(第1権利消滅)す
ると、当該パチンコ機1の判定状態を特別判定状態に変
換制御することで第1優遇状態を発生させる。
【0100】上記第1優遇状態における予備遊技から移
行した補助遊技において第2特別遊技権利が発生(第2
権利発生)すると、この第2特別遊技権利の発生に伴っ
て当該パチンコ機1の判定状態を標準判定状態に変更制
御し、第2特別遊技権利の有効な間に行われる第2ゲー
ムが終了(第2権利消滅)すると、再びパチンコ機1の
判定状態を特別判定状態に変更制御することで第2優遇
状態を発生させる。そして、第2優遇状態における予備
遊技から移行した補助遊技において第3特別遊技権利が
発生(第3権利発生)すると、この第3特別遊技権利の
発生に伴ってパチンコ機1の判定状態を標準判定状態に
変更制御する。上記のようにしてBモードにおける第3
ゲームが終了(第3権利消滅)すると、当該パチンコ機
1は設定モードの無い通常状態に戻り、該状態において
発生した特別遊技権利を基準特別遊技権利として、特別
優遇権利発生条件の成否を判定し、設定モードに応じた
判定状態を生ぜしめるのである。
【0101】以上説明した第2の実施例においては、基
準特別遊技権利の発生につながった予備遊技における賞
態様が特定種別の図柄であることを特別優遇状態判定条
件に設定したが、特別優遇状態判定条件は、これに限定
されるものではない。第3の実施例につき、以下に説明
する。例えば、電気的制御装置25aにおける遊技制御
手段111aの可変表示装置制御手段116より、当該
パチンコ機1で予備遊技が行われる毎に停止図柄が優遇
状態連続回数制御手段127aへ供給されるものとし
(図15中破線で示す信号線)、A,B何れのモードも
設定されていない通常状態において、基準となる特別遊
技権利の消滅後に行った予備遊技の発生回数を優遇状態
連続回数制御手段127aが加算記憶し、この記憶値に
関連させて特別優遇権利判定条件の成否を判定するよう
にしても良い。
【0102】すなわち、基準特別遊技権利の消滅後に行
った予備遊技の回数を、可変表示装置停止図柄判定条件
変更制御手段としての普図停止図柄判定条件変更制御手
段112aの優遇状態連続回数制御手段127aが記憶
保持し、予め定めた特別優遇権利判定タイミング条件が
満たされた時点で、優遇状態連続回数制御手段127a
が記憶する予備遊技発生回数の記憶値が、予め定めた所
定回数以内であるか否かを判定し、該判定において予備
遊技回数の記憶値が所定回数以内であれば2回の優遇状
態が保証されるBモードに、予備遊技回数が所定回数以
上であれば優遇状態を1回のみ発生させるAモードに、
夫々設定するのである。
【0103】なお、特別優遇権利発生条件の判定を行う
特別優遇権利判定タイミングは、上記優遇状態連続回数
決定手段127aが検知可能な当該パチンコ機1の遊技
状態であれば特に限定されないが、例えば、『基準特別
遊技権利の消滅後に次の賞態様が普通図柄表示装置33
に表示される時』を特別優遇権利判定タイミング条件と
し、該条件が満たされるまでに行った予備遊技の回数
が、予め定めた所定回数以内であれば、特別優遇権利を
生ぜしめるようにしても良いし、『基準特別遊技権利の
消滅後に次の特別遊技権利が発生した時』を特別優遇権
利判定タイミング条件とし、該条件が満たされるまでに
行った予備遊技の回数が、予め定めた所定回数以内であ
れば、特別優遇権利を生ぜしめるようにしても良い。ま
た、優遇状態連続回数制御手段127aが予備遊技の行
われた回数を知るための情報は、可変表示制御手段11
6に限らず、停止図柄判定手段117や比較判定手段1
13より供給されるようにしても良い。
【0104】次に、第4の実施例を図17に示すブロッ
ク構成図に基づいて説明する。この電気的制御装置25
bにおける普図停止図柄判定条件変更制御手段112b
の当り判定値変更制御手段128bは、当該パチンコ機
1にA,B何れのモードも設定していない通常状態にお
いて、予備遊技が行われる毎に普図停止図柄決定手段1
10bの当り判定値記憶手段115が記憶する当り判定
値を交互に増減させることで、予備遊技が行われる度
に、当該パチンコ機1の判定状態が標準判定状態と特別
判定状態とに切り替わる。また、当り判定値変更制御手
段128bは、当該パチンコ機1の判定状態を示す信号
を優遇状態連続回数決定手段127bへ供給し、該パチ
ンコ機1における現在の判定状態を優遇状態連続回数決
定手段127bが認識できるようにしてある。
【0105】そして、優遇状態連続回数決定手段127
bには、遊技制御手段111bの特別遊技権利発生手段
120より特別遊技権利が発生した旨を知らせる信号が
供給されており、該信号の入力時における当該パチンコ
機1の判定状態に基づいて特別優遇権利を発生させるか
否かを判定するのである。すなわち、モードが設定され
ていない通常状態における特別遊技権利(基準特別遊技
権利)の発生につながった基準予備遊技における判定状
態を特別優遇権利発生条件とし、この特別優遇権利発生
条件の判定結果に応じて、基準特別遊技権利の消滅後に
おける優遇状態の連続回数を可変制御するのである。
【0106】例えば、基準特別遊技権利が発生した時点
で、当該パチンコ機1の判定状態が特別判定状態であれ
ば、基準予備遊技は標準判定状態で行われたと判定で
き、基準特別遊技権利が発生した時点で、当該パチンコ
機1の判定状態が特別判定状態であれば、基準予備遊技
は特別判定状態で行われたと判定できる。そして、特別
遊技権利の発生につながた基準予備遊技が標準判定状態
であることを特別優遇権利発生条件とすると、基準特別
遊技権利の発生時点で当該パチンコ機1が特別判定状態
であればAモードに、基準特別遊技権利の発生時点で当
該パチンコ機1が標準判定状態であればBモードに夫々
設定するのである。
【0107】斯くすることによって、予備遊技から補助
遊技へ移行する確率が比較的高い特別判定状態におい
て、基準となる特別遊技権利が発生した場合には、優遇
状態連続回数決定手段127bがAモードに設定するこ
とで、当該基準特別遊技権利の消滅後に1回のみ優遇状
態が発生するに過ぎないが、上記特別判定状態に比して
予備遊技から補助遊技へ移行する確率が低い標準判定状
態において、基準となる特別遊技権利が発生した場合に
は、優遇状態連続回数決定手段127bがBモードに設
定することで、当該基準特別遊技権利の消滅後に2回の
優遇状態が発生し、遊技者は2ゲーム分の特別遊技を当
該パチンコ機1で行うことが可能となる。したがって、
基準特別遊技の発生過程における難易度に応じて、遊技
者が獲得可能な賞球数を増減させることができるので、
遊技者に与える遊技上の興趣を高めることが可能とな
る。
【0108】次に、第5の実施例を図18に示すブロッ
ク構成図に基づいて説明する。上記した各実施例におい
ては、通常遊技から特別遊技へ至る間における適宜な遊
技状態を特別優遇権利発生条件としたが、前述の第1実
施例において説明した特定遊技状態(当該パチンコ機1
の判定状態変更のタイミングを決定する遊技状態)と同
様に、当該パチンコ機1において偶発的に得られる予測
不可能な遊技状態を特別優遇権利発生条件として用いる
ことができるので、この第5実施例においては、特別優
遇権利発生条件としてモード決定図柄可変表示装置57
とモード決定図柄停止スイッチ58とを用いて、特別優
遇状態の連続回数(AモードもしくはBモード)を決定
するための別遊技を行う構成としてある。
【0109】例えば、遊技制御手段111cの特別遊技
権利発生手段120が特別遊技権利を発生させることに
基づいて、モード決定図柄制御手段129が作動し、モ
ード決定図柄可変表示装置57の表示図柄を変換開始さ
せ、モード決定図柄停止スイッチ58を遊技者が操作す
ることに基づいて、モード決定図柄変動停止手段130
がモード決定図柄変動制御手段129へモード決定図柄
可変表示装置57の図柄を停止させる旨の信号を出力
し、該信号の入力に伴ってモード決定図柄変動制御手段
129がモード決定図柄可変表示装置57の表示図柄を
停止図柄に固定させる。また、上記モード決定図柄変動
停止手段130は、モード決定図柄変動制御手段129
よりの信号入力に基づいて、モード決定図柄可変表示装
置57の停止図柄を識別すると共に、この停止図柄を示
す信号を普図停止図柄判定条件変更制御手段112cの
優遇状態連続回数決定手段127cへ出力する。
【0110】上記のようにして、モード決定図柄可変表
示装置57の停止図柄を受けた優遇状態連続回数決定手
段127cは、当該停止図柄が予め定めた賞態様に該当
するか否かを判定し、賞態様に該当しなかった場合には
Aモードに、賞態様に該当していた場合にはBモード
に、夫々設定するものとしてある。そして、優遇状態連
続回数決定手段127cは当り判定値変更制御手段12
8cを適宜なタイミングで制御し、該当り判定値変更制
御手段128cが普図停止図柄決定手段110cの当り
判定値記憶手段115が記憶保持する当り判定値を増減
させることで、基準特別遊技権利消滅後に1回或いは2
回の優遇状態を生ぜしめるのである。
【0111】すなわち、基準特別遊技権利の発生と関連
させて、補助可変表示装置としてのモード決定図柄可変
表示装置57を作動させ、このモード決定図柄可変表示
装置57の停止図柄に応じて、可変表示装置停止図柄判
定条件変更制御手段としての普図停止図柄判定条件変更
制御手段112cが、基準特別遊技権利消滅後における
優遇状態の連続回数を、設定したモードに応じて可変制
御するのである。なお、当該設定モードに応じて、優遇
状態連続回数決定手段127cはモード表示器55およ
びゲーム回数表示器56の表示を適宜に表示制御する。
【0112】次に、第6の実施例を図19に示すブロッ
ク構成図に基づいて説明する。電気的制御装置25dに
は、第1始動入賞領域としての始動口45に入賞した始
動入賞球を検出する普図作動スイッチ46の検出出力
と、第2始動入賞領域としての第2始動口52に入賞し
た始動入賞球を検出する第2普図作動スイッチ53の検
出出力が入力されるものとしてあり、これら普図作動ス
イッチ46,53何れかの検出出力に基づいて普図停止
図柄決定手段110dが普通図柄表示装置33の停止図
柄を決定し、該停止図柄に基づいて遊技制御手段111
dが予備遊技を行う。この予備遊技で停止図柄に賞態様
が発生することで遊技状態が補助遊技へ移行し、該補助
遊技で特別遊技権利が発生すると、遊技制御手段111
dより普図停止図柄判定条件変更制御手段112dの優
遇状態連続回数決定手段127dへ特別遊技権利が発生
した旨の信号を出力する。
【0113】一方、上記普図作動スイッチ46と第2普
図作動スイッチの検出出力は、優遇状態連続回数決定手
段127dへも供給されるものとしてあり、該優遇状態
連続回数決定手段127dは始動入賞球の種別(普図作
動スイッチ46の検出球か第2普図作動スイッチ53の
検出球か)を識別記憶する構成としてあり、遊技制御手
段111dの特別遊技権利発生手段120より特別遊技
権利発生に関する信号を優遇状態連続回数決定手段12
7dが受けた際に、当該基準特別遊技権利の発生につな
がった基準予備遊技の開始条件としての始動入賞球が何
れの始動入賞口へ入賞したかに応じて、Aモードもしく
はBモードを設定するのである。
【0114】例えば、比較的入賞の容易な位置に設けた
第1始動入賞領域としての始動口45への始動入賞球が
基準特別遊技の開始条件となった場合には、優遇状態連
増回数決定手段127dがAモードに設定することで、
基準特別遊技権利の消滅後に優遇状態が1回のみ発生す
るに過ぎないが、比較的入賞の困難な位置に設けた第2
始動入賞領域としての第2始動口52への始動入賞球が
基準特別遊技の開始条件となった場合には、優遇状態連
続回数決定手段127dがBモードに設定することで、
基準特別遊技権利の消滅後に2回の優遇状態を発生さ
せ、2ゲーム分の特別遊技を行うことが可能となる。
【0115】なお、基準予備遊技の開始条件となった始
動入賞球の種別を判別するために、本実施例において
は、停止図柄判定手段117より停止図柄判定信号が優
遇状態連続回数決定手段127dへ供給されるものとし
てある。そして、上記停止図柄判定手段117より停止
図柄判定信号を受けた優遇状態連続回数決定手段127
は、該停止図柄判定信号が外れ判定を示す信号であった
場合に、最も古い始動入賞記憶を消去し、停止図柄判定
信号が当り判定を示す信号であった場合には、補助遊技
において特別遊技権利発生の有無につて判定可能な必要
十分な時間(権利発生判定時間)が経過するまで始動入
賞記憶の消去を留保する。
【0116】上記した権利発生判定時間内に特別遊技権
利発生手段120より特別遊技権利発生に関する信号が
入力されなければ、優遇状態連続回数決定手段127は
当該予備遊技の開始条件となった始動入賞球についての
始動入賞記憶(最も古い始動入賞記憶)を消去する。一
方、権利発生判定時間内に特別遊技権利発生手段120
より特別遊技権利発生に関する信号が入力された場合に
は、当該特別遊技権利が発生した際に残っている最も古
い始動入賞記憶における始動入賞球の種別から、Aモー
ドにするかBモードにするかを優遇状態連続回数決定手
段127dが判定するのである。
【0117】なお、上記実施例においては、基準予備遊
技の開始条件となった始動入賞球の種別に応じて優遇状
態の連続回数を可変制御(モード決定)するものとした
が、例えば、基準特別遊技権利が発生する直前に記憶し
た最新の始動入賞球の種別を特別優遇権利発生条件の判
定に供するようにしても良い。また、始動入賞球の種別
は2種類に限らず、更に始動入賞領域の種別を増やして
も良いし、同一種別の始動入賞領域を複数箇所に設ける
ように構成しても良い。
【0118】次に、第7の実施例を図20に示すブロッ
ク構成図に基づいて説明する。電気的制御装置25eに
は、2種類の特別遊技権利発生領域としての第1,第2
特別遊技権利発生領域76a,76bを備える分別装置
39′より、第1特別権利発生スイッチ77aの検出出
力と、第2特別権利発生スイッチ77bの検出出力とが
入力されるものとしてあり、これら第1,第2特別権利
発生スイッチ77a,77bの何れが特別遊技権利発生
球を検出することで特別遊技権利が発生したかを特別優
遇権利発生条件として判定するのである。
【0119】先ず、A,B何れのモードにも設定されて
いない通常状態において、始動口45に入賞した始動入
賞球を検出した普図作動スイッチ46の検出出力に基づ
いて普図停止図柄決定手段110eが普通図柄表示装置
33の停止図柄を決定し、該停止図柄に基づいて遊技制
御手段111eが予備遊技を行う。この予備遊技で停止
図柄に賞態様が発生することで遊技状態が補助遊技へ移
行し、該補助遊技で第1,第2特別権利発生スイッチ7
7a,77bの何れかが特別権利発生球を検出すること
に基づいて特別遊技権利が発生すると、遊技制御手段1
11eより普図停止図柄判定条件変更制御手段112e
の優遇状態連続回数決定手段127eへ特別遊技権利が
発生した旨の信号を出力する。
【0120】一方、上記第1,第2特別権利発生スイッ
チ77a,77bの何れかが特別権利発生球を検出した
ことに基づく特別権利発生球検出信号は、優遇状態連続
回数決定手段127eにも直接入力されるものとしてあ
り、例えば、該優遇状態連続回数決定手段127eは、
第1特別権利発生スイッチ77aが特別権利発生球を検
出することに基づく特別遊技権利が発生した場合はAモ
ードに、第2特別権利発生スイッチ77bが特別遊技権
利発生球を検出した場合はBモードに設定する。
【0121】すなわち、基準特別遊技権利の発生につな
がった特別権利発生球が、2種類の特別遊技権利発生領
域たる第1,第2特別権利発生スイッチ77a,77b
の何れによって検出されたかに応じて、可変表示装置停
止図柄判定条件変更制御手段としての普図停止図柄判定
条件変更制御手段112eが、基準特別遊技権利の消滅
後における優遇状態の連続回数を可変制御するのであ
る。例えば、Aモードに設定された場合には基準特別遊
技権利の消滅後に1回の優遇状態が発生し、Bモードに
設定された場合には基準特別遊技権利の消滅後に2回の
特別遊技権利が発生するように、普図停止図柄判定条件
変更制御手段112eの優遇状態連続回数決定手段12
7eが当り判定値変更制御手段128eを制御すること
で、該当り判定値変更制御手段128eが普図停止図柄
決定手段110eの当り判定値記憶手段115が記憶保
持する当り判定値を増減させるのである。
【0122】以上説明した第2〜第7の実施例において
は、予め定めたタイミングで当該パチンコ機1の判定状
態を切換制御することで、少なくとも基準特別遊技権利
の消滅から次回の特別遊技権利発生まで特別判定状態が
維持されるように、可変表示装置停止図柄判定条件変更
制御手段としての普図停止図柄判定条件変更制御手段1
12a〜112eが機能するものとし、この普図停止図
柄判定条件変更制御手段112中の優遇状態連続回数決
定手段127a〜127eが当り判定値変更制御手段1
23a〜128eを所定のタイミングで制御することに
より、該当り判定値変更制御手段128が普図停止図柄
決定手段110の当り判定値記憶手段115に記憶保持
される当り判定値を増減させて、優遇状態の発生・消滅
を所定のタイミングで実現する構成とした。以下、優遇
状態連続回数決定制御手段127の一具体例について、
図21のブロック構成図に基づき説明する。
【0123】電気的制御装置25外の普図作動スイッチ
46,第2普図始動スイッチ53,第1特別権利発生ス
イッチ77a,第2特別権利発生スイッチ77b、遊技
制御手段111の停止図柄決定手段117,モード決定
図柄変動制御手段129、普図停止図柄判定条件変更制
御手段112内の当り判定値変更制御手段128より、
夫々特別優遇条件の判定に用いる遊技状態に関しての信
号が、優遇状態連続回数決定手段127内の優遇状態連
続回数選択手段130へ入力されるものとしてあり、予
め定めた遊技条件(特別優遇権利発生条件)に合致する
か否かを上記優遇状態連続回数選択手段130が判定
し、この判定結果に応じて予め定められた優遇状態連続
回数(例えば、特別優遇条件を満たす判定であれば2
回、特別優遇条件を満たしていない判定であれば1回)
を選択し、この優遇状態連続回数に応じた優遇状態連続
回数選択信号を出力する。
【0124】一方、遊技制御手段111中の特別遊技権
利発生手段120より出力される特別遊技権利信号は、
優遇状態連続回数決定手段127のゲーム進行監視手段
131へ入力され、この特別遊技権利発生信号の入力に
よって、上記ゲーム進行監視手段131は特別遊技権利
に基づく所定回数までの特別遊技(ゲーム)が行われて
いることを判断でき、特別遊技権利信号の入力から停止
までを1回分のゲームとして監視する。
【0125】上記優遇状態連続回数選択手段130より
出力される特別優遇状態連続回数選択信号と、上記特別
遊技権利発生手段120より出力される特別遊技権利信
号とは、2入力のアンドゲート132の各入力端へ供給
されるものとしてある。すなわち、特別優遇権利発生手
段120よりの特別権利信号が優遇状態連続回数決定手
段127へ入力されている間にのみ、優遇状態連続回数
選択手段130より出力された特別優遇状態連続回数選
択信号がゲーム進行監視手段131へ供給されるのであ
る。そして、優遇状態連続回数選択信号を受けたゲーム
進行監視手段131は、当該選択信号に応じた連続回数
のモード(1回であればAモード、2回であればBモー
ド)に設定し、予め定められた手順で当り判定値変更制
御手段131へ当り判定値の増減に関する指令信号を出
力することにより、標準判定状態と特別判定状態とを切
り替えて、優遇状態を所定回数発生させる。
【0126】先ず、A,B何れのモードも設定されてい
ない通常状態において、特別優遇権利発生条件に関連し
た信号が入力され、該入力信号が示す遊技状態に基づい
て特別優遇権利発生条件の成否を判定し、判定結果によ
って選択される優遇状態連続回数に応じた優遇状態連続
回数選択信号をアンドゲート132へ出力する。ここ
で、特別遊技権利発生手段120より特別遊技権利信号
がアンドゲート132へ入力されると、このアンドゲー
ト132のゲート出力としての優遇状態連続回数選択信
号がゲーム進行監視手段131へ供給されることとな
る。なお、特別遊技権利発生手段120より特別権利信
号がアンドゲート132へ入力されるタイミングは、上
記優遇状態連続回数選択手段130より優遇状態連続回
数選択信号がアンドゲート132へ入力されるより早い
場合(第2,3,4,6,7実施例)もあれば、遅い場
合(第5実施例)もある。
【0127】上記のようにして、特別優遇権利判定条件
の判定結果に基づく優遇状態連続回数が入力されると、
ゲーム進行監視手段131は、当該優遇状態連続回数に
応じたモードを選択し、該モード種別およびゲーム回数
(基準特別遊技権利を含めた特別遊技権利の発生回数)
に関する表示データを表示制御手段133へ供給し、該
表示データに基づいて表示制御手段133がモード表示
器55およびゲーム回数表示器56へ表示出力を行う。
【0128】また、ゲーム進行監視手段は、当該モード
を設定した際における基準特別遊技権利の消滅(第1ゲ
ームの終了)を特別遊技権利信号の停止によって検出
し、この基準特別遊技権利消滅に伴って当該パチンコ機
1の判定状態を特別判定状態に変更すべく、当り判定値
変更制御手段128へ指令信号を出力する。ついで、特
別遊技権利発生手段120より特別遊技権利信号が入力
されると、基準特別遊技権利を含めて2回目の特別遊技
権利が発生(第2ゲームが開始)したことを検知し、こ
の2回目の特別遊技権利によって第2ゲームが行われて
いる間、当該パチンコ機1の判定状態を標準判定状態に
変更すべく、ゲーム進行監視手段131は当り判定値変
更制御手段128へ指令信号を出力する。
【0129】そして、Aモードに設定されていた場合に
は、この2回目の特別遊技権利が消滅(第2ゲームが終
了)した時点で、ゲーム監視進行手段131は自らセッ
トしたAモードをクリアし、通常状態に復帰する。な
お、ゲーム進行監視手段131は、規定回数のゲームが
終了することにより通常状態へ復帰する際に、モード表
示器55およびゲーム回数表示器56の表示もクリアす
る。そして、通常状態に復帰した後にアンドゲート13
2より受けた優遇状態連続回数選択信号に基づいて、ゲ
ーム進行監視手段131が適宜なモードを設定するので
ある。
【0130】また、Bモードに設定されていた場合に
は、2回目の特別遊技権利が消滅(第2ゲームが終了)
した時点で、特別判定状態へ変換させるべく当り判定値
変更制御手段128へ指令信号を出力し、3回目の特別
遊技権利発生(第3ゲームの開始)に伴って、当該パチ
ンコ機1の判定状態を標準判定状態に戻すべく当り判定
値変更制御手段128へ指令信号を出力して、2回目の
優遇状態を終了させる。そして、この3回目の特別遊技
権利が消滅(第3ゲームが終了)した時点で、ゲーム監
視手段131は自らセットしたBモードおよび当該モー
ドに応じた表示をクリアし、通常状態に復帰する。
【0131】なお、上記実施例においては、特別優遇権
利発生条件の判定結果に応じて選択した優遇状態連続回
数に基づく優遇状態連続回数選択信号を、新たな優遇状
態連続回数選択が行われるまで継続して優遇状態連続回
数選択手段130が出力する構成とし、ゲーム進行監視
手段131がモード判定に供すべき優遇状態連続回数選
択信号か否かを判別する構成としたが、これに限定され
るものではない。例えば、ゲーム監視進行手段131が
通常状態に復帰する際に、クリア信号を優遇状態連続回
数選択手段130へ出力する(図21中、破線で示す信
号線)ことで、優遇状態連続回数選択手段130の選択
した優遇状態連続回数をクリアし、通常状態に復帰した
後にアンドゲート132から最先に供給された優遇状態
連続回数選択信号に応じたモードをゲーム進行監視手段
131が設定する構成としてもよい。
【0132】斯くすれば、モード決定図柄変動停止手段
129より供給されるモード決定図柄可変表示装置57
の停止図柄を特別優遇権利発生条件とした第5実施例に
おける不都合を解消できる。すなわち、上記優遇状態連
続回数選択手段130より出力される優遇状態連続回数
選択信号がクリアされていなければ、特別遊技権利発生
手段120よりアンドゲート132へ特別遊技権利信号
が供給された時点で、前回の特別優遇権利発生条件の判
定結果に応じて選択した優遇状態連続回数選択信号がゲ
ーム進行監視手段131へ供給されることとなり、当該
特別遊技権利発生に基づく特別優遇権利発生条件の判定
を行った結果として優遇状態連続回数選択手段130が
選択した優遇状態連続回数選択信号は、次回のモード設
定時に使用されることとなってしまう。
【0133】また、優遇状態連続回数決定手段127の
構成は、図21に示した実施例に限定されるものではな
く、特別優遇権利発生条件の判定結果に基づく優遇状態
の連続回数を決定する機能と、特別遊技権利の発生・消
滅を検知して優遇状態の発生・消滅を制御する機能と、
基準特別遊技権利の消滅後に所定回数の優遇状態を発生
させた後に通常遊技状態に復帰させる機能とを併せ持つ
ものであれば良い。なお、上記第2〜第7実施例におい
ては、単一の特別優遇権利発生条件を設定し、該条件が
満たされていた場合にのみ単一の特別優遇権利を発生さ
せるものとしたが、複数の特別優遇権利発生条件(例え
ば、第1特別優遇権利発生条件,第2特別優遇権利発生
条件,…等)を設定し、何れの特別優遇権利が満たされ
たかに応じて、第1特別優遇権利(例えば優遇状態の連
続回数が2回),第2特別優遇権利(例えば優遇状態の
連続回数が3回),…を適宜に発生させるようにしても
良い。
【0134】次に、上記したパチンコ機1の第2〜第7
実施例における遊技の流れを図22〜図51に示したフ
ローチャートに基づき説明する。なお、遊技制御に関連
した全体の流れを第22〜第32に示す第2実施例に基
づいて示し、他の実施例については、特徴的な制御部分
についてのみ説明する。
【0135】図22のゼネラルフローチャートに示す如
く、処理がスタートすると、まず電源投入時かどうかが
判断され、電源投入時、すなわち開店時等には初期化処
理が行われる。例えば、この初期化処理において特別始
動入賞装置47のモータ83が駆動開始されるのであ
る。
【0136】一方、電源投入時でない場合には、電気的
制御装置25へ必要な情報を入力する入力処理、および
電気的制御装置25からパチンコ機1に設置された各機
器や管理装置等へ必要な情報を出力する出力処理を行
う。
【0137】そして不正状態かどうかの判断を行い、、
不正状態でない場合には、普図作動スイッチ46の入賞
処理(普図作動口入賞処理)、普通図柄表示装置33に
表示させる普通図柄および普通電動役物36の制御処理
(普通図柄・電役制御処理)、分別装置11のスライド
片71を作動制御する分別処理、特別装置としての特別
始動入賞装置47の第3種始動口48への入賞球を特別
始動入賞球として能動化する特別遊技権利の発生とパン
クによる消滅とを制御する特別権利制御処理(特別装置
作動制御処理)、特別始動入賞装置47の第3種始動口
48へ第3種始動入賞球が入賞することに伴って、変動
入賞装置42の球受扉41の開閉制御を行う特別遊技制
御処理(大入賞口作動制御処理)を行う。
【0138】一方、不正が発生し不正状態と判断した場
合には、不正処理を行って、不正状態における遊技中止
や不正警告を行なうとともに、上記した処理をスキップ
して、次のランプ・LED表示処理へ進む。なお、当該
パチンコ機1に発生した不正状態とは、例えば遊技者が
不当に賞球を得るべくパチンコ機1の電気的制御装置2
5や排出制御装置26に誤動作を生ぜしめたり、適正な
入賞球を検出していない入賞球検出器に入賞球検出状態
を生ぜしめたりする不正行為が当該パチンコ機1に発生
した状態である。なお、本来なお起こり得ない筈の遊技
状態が発生(例えば、後述するノーカウント不正状態を
検出)した場合にも、不正処理を行うものとする。
【0139】そして、遊技状態等を表示するランプやL
EDの表示処理を行い、遊技状態等に応じて発生する音
声を制御する音声出力処理を行い、普通図柄表示装置3
3等の停止図柄決定に使用する乱数(上記ブロック図に
おいては、乱数生成手段114より比較判定手段113
が抽出する乱数)の更新処理を行って処理の1サイクル
を終了する。
【0140】次に、上記した普図作動口入賞処理、普通
図柄・電役制御処理、分別処理、特別装置作動制御処
理、大入賞口作動制御処理、ランプ・LED表示処理、
音声出力処理の詳細を説明する。
【0141】先ず、図23に示す普図作動口入賞処理の
フローチャートに基づいて、普図作動スイッチ46が検
出した始動入賞球検出信号の処理を説明する。普図作動
口入賞処理においては、後述する特別装置作動制御処理
あるいは大入賞口作動制御処理において付された「遊技
番号(遊技NO.)」が“2”であるか否かを判定す
る。そして、遊技番号が2であった場合にはモード表示
器55のBモード表示灯を点灯させると共にAモード表
示灯を消灯することで、当該パチンコ機1がBモード
(例えば基準特別遊技の終了後に2回の優遇状態が発生
するモード)であることを遊技者に可視表示する。一
方、遊技番号が2でなかった場合にはモード表示器55
のAモード表示灯を点灯させると共にBモード表示灯を
消灯することで、当該パチンコ機1がAモード(例えば
基準特別遊技の終了後に1回の優遇状態が発生するモー
ド)であることを遊技者に可視表示する。
【0142】上記のようにして、モードに応じた表示制
御を行った後には、普図作動スイッチ46が入賞球を検
出してオンとなったかどうかを判断する。そして、普図
作動スイッチ46が始動入賞球を検出していない場合に
は当該普図作動口入賞処理を終了する。一方、普図作動
スイッチ46がオンとなった場合には、普図作動スイッ
チ46の入賞記憶(普図記憶)を判断し、この普図記憶
の記憶数が「4」未満の場合には、普図記憶の記憶数に
「1」を加算し、予備遊技において普通図柄表示装置3
3に表示する停止図柄を決定するための乱数値を抽出す
る。一方、入賞記憶が「4」となった場合には乱数値の
抽出は行わない。すなわち、普図作動スイッチ46によ
り始動入賞球の検出数は、「4」まで記憶されることと
なる。
【0143】次に、図24および図25に示す普通図柄
・電役制御処理のフローチャートに基づいて、普通図柄
表示装置33及び普通電動役物36の制御処理(予備遊
技および補助遊技)を説明する。
【0144】先ず、普通図柄・電役制御処理の予備遊技
に該当する部分で、可変表示装置としての普通図柄表示
装置33の停止図柄が賞態様に該当する確率制御の概要
から説明する。遊技開始時には予備遊技において停止図
柄が当りとなる確率が低い(例えば1/220)標準判
定状態であり、上記第1実施例で説明した如く、予め定
めた特定遊技状態が生ずることと関連させて、上記標準
判定状態よりも確率が高い(例えば1/22)特別判定
状態に変換される。また、第2〜第7実施例において
は、予備遊技における判定状態の変換タイミングとなる
特定遊技状態を特別遊技権利の“発生”と“消滅”とに
設定することで、基準となる特別遊技権利の消滅から次
回の特別遊技権利発生まで継続して特別判定状態を保持
する優遇状態を生ぜしめると共に、判定状態の変換タイ
ミングに供しない特定遊技状態(特別遊技権利の発生と
消滅)を予め定めた特別優遇権利発生条件に応じて可変
設定することにより、基準特別遊技権利の消滅後におけ
る優遇状態の連続回数を適宜に調節可能とするのであ
る。
【0145】なお、上記ブロック構成図の実施例におい
ては、標準判定状態で予備遊技が行われる通常遊技から
基準となる特別遊技権利発生状態へ移行し、該基準特別
遊技権利が発生することで特別遊技が可能となる第1ゲ
ームが終了した後から、次回の特別遊技権利が発生する
ことで特別遊技が可能となる第2ゲームが開始されるま
での間、予備遊技における判定状態を特別判定状態とす
る第1優遇状態を生ぜしめて、第2ゲームが終了すると
通常遊技へ復帰するまでの一連の遊技制御状態をAモー
ド、更に第2ゲーム終了後に第2優遇状態を生ぜしめて
第3ゲームが終了すると通常遊技へ復帰する迄の一連の
遊技制御状態をBモードとし、各モードが終了するまで
各モードを継続表示するものとしたが、以下に示すフロ
ーチャートにおいては、Bモードにおける第1ゲームの
終了までをモード番号「3」とし、この第1ゲーム終了
から第3ゲーム終了までの間をモード番号「2」として
処理する。Aモードにおいては、第1ゲームの開始から
第2ゲームの終了までをモード番号「2」として処理す
る。
【0146】また、以下のフローチャートにおいては、
通常遊技状態を遊技番号「0」とし、基準特別遊技権利
が発生して第1ゲームが終了するまでの遊技状態を遊技
番号「1」とし、第1ゲームが終了して第2ゲームが開
始されるまでの優遇状態を遊技番号「2」とし、第2ゲ
ームが開始されてから第2ゲームが終了するまでの遊技
状態を遊技番号「3」として説明する。なお、Bモード
においては、第2ゲームが終了して第3ゲームが開始さ
れるまでの遊技状態を再び遊技番号「2」とし、第3ゲ
ームが開始されてから第3ゲームが終了するまでの遊技
状態を遊技番号「3」とする。
【0147】普通図柄・電役制御処理においては、先ず
普通電動役物36が作動状態であるか否か(普通電動役
物36の普電用ソレノイド63がオンして球受片34,
34が左右に開成した状態であるか否か)を判断する。
そして、普通電動役物36が作動中であると、普通電動
役物36の作動時間を制御する作動タイマの状態を判断
し、予め定めた所定の作動時間(例えば5.9秒)が経
過していなければ、当該普通図柄・電役制御処理を一旦
終了する。そして、同様の処理を繰り返した後に作動タ
イマがタイムアップすると、普通電動役物36の作動を
終了し、“分別処理フラグ”をセットし、ウエイトタイ
マをスタートさせる。
【0148】一方、普通電動役物36が作動していない
場合には、普通図柄表示装置33の普通図柄が変動中で
あるか否かを判断し、普通図柄表示装置33が変動中で
あった場合には、普通図柄表示装置33の普通図柄の変
動時間を制御する変動タイマの状態を判断し、予め定め
た所定の変動時間(例えば5.0秒)が経過したか否か
を判断し、未だ経過していなければ図柄変動処理(例え
ば普通図柄表示装置33における表示図柄の更新)を行
って、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。そ
して、予め定めた所定の変動時間が終了すると、普通図
柄の変動停止処理を行い、普通図柄表示装置33に表示
された停止図柄が賞態様に該当するか否かを判断し、停
止図柄が賞態様に該当しない(外れ図柄)場合には、そ
のまま普通図柄・電役制御処理を終了する。
【0149】一方、普通図柄表示装置33の停止図柄が
賞態様に該当する(当り図柄)場合には、普通電動役物
36の作動開始処理を行って普通電動役物36を作動さ
せると共に、普通電動役物36の作動タイマをスタート
させることで、上記した補助遊技を開始させるのであ
る。そして、図柄固定フラグ(後に詳述)がセットされ
ているか否かを判定し、図柄固定フラグがセットされて
いた場合には、当該図柄固定フラグをクリアすると共
に、当り図柄固定表示器59へ賞態様に該当する停止図
柄を固定表示して普通図柄・電役制御処理を終了する。
なお、図柄固定フラグがセットされていない場合には、
そのまま普通図柄・電役制御処理を終了する。
【0150】普通電動役物36が作動中でなく、また普
通図柄表示装置33の普通図柄も変動中でない場合に
は、普図記憶があるかどうかを判断する。すなわち、予
備遊技中でも補助遊技中でもない通常遊技中には、普通
図柄表示装置33における図柄変換開始条件(予備遊技
の開始条件)となる始動口45への始動入賞球の発生を
普図作動スイッチ46が検出した記憶があるか否かを判
定し、普図作動スイッチ46の検出記憶(普図記憶)が
無ければ、そのまま普通図柄・電役制御処理を終了す
る。
【0151】一方、普図記憶がある場合には、この記憶
値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33における
普通図柄の変動開始処理を行うことで、普通図柄表示装
置33の普通図柄表示部51に表示される図柄を変動さ
せる(短時間おきに表示図柄を更新する)と共に、普通
図柄表示装置33の変動停止タイミングを決定するため
の変動タイマをスタートさせる。斯くして、上記した予
備遊技が開始されるのである。
【0152】そして、予備遊技を開始させた後には、当
該パチンコ機1における遊技状態を判断し、遊技番号が
「2」、すなわち第1ゲームが終了して第2ゲームが開
始されるまで継続される優遇状態であると判断した場合
には、予備遊技の開始に伴って抽出した乱数を高確率の
乱数値と比較判定し、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、予備
遊技の開始に伴って抽出した乱数を低確率の乱数値と比
較判定する。すなわち、遊技番号が「2」であった場合
は、普図停止図柄決定手段110の当り判定値記憶手段
115が記憶保持する当り判定値が多い場合に該当し、
遊技番号が「2」でない場合は、当り判定値記憶手段1
15の記憶保持する記憶判定値が少ない場合に該当す
る。
【0153】上記のようにして、抽出乱数を遊技番号に
応じた高確率乱数値もしくは低確率乱数値と比較判定し
た結果、抽出乱数値が確率乱数値に含まれていない場合
には、外れ図柄を選択して普通図柄・電役制御処理を終
了しする。また、優遇状態に(遊技番号「2」)おける
判定結果として、抽出乱数値が高確率乱数値に該当して
いた場合には、当り図柄(賞態様に該当する停止図柄)
を選択して普通図柄・電役制御処理を終了する。
【0154】一方、遊技番号が「2」でない場合(遊技
番号が「0」の場合)における判定結果として、抽出乱
数値が低確率乱数値に該当していた場合には、当り図柄
を選択すると共に、図柄固定フラグをセットするのであ
る。すなわち、本実施例(第2実施例)においては、普
通図柄表示装置33の停止図柄が予め定めた所定図柄に
該当することを特別優遇権利発生条件として設定したの
で、当り図柄を選択した時点で図柄固定フラグをセット
しておき、上記した補助遊技の開始に伴って「当り図
柄」を当り図柄固定表示器59に固定表示させ、基準特
別遊技につながった基準予備遊技における賞態様の図柄
が所定図柄に該当するか否かを遊技者が知得可能なよう
にするのである。
【0155】また、上記のようにして固定フラグをセッ
トした後には、「0」〜「9」の数字よりなる「当り図
柄」がラッキーナンバーに該当するか否かを判定し、ラ
ッキーナンバーに該当した場合には、モード番号を
「3」に設定すると共に、ゲーム回数表示器56の3ゲ
ーム表示灯を点灯させる。一方、ラッキーナンバーに該
当しない場合には、モード番号を「2」に設定すると共
に、ゲーム回数表示器56の2ゲーム表示灯を点灯させ
る。すなわち、普通図柄表示装置33の賞態様停止図柄
たる当り図柄がラッキーナンバーに該当した場合には、
特別優遇状態発生条件が満たされたものとして2回の優
遇状態が基準特別遊技権利の消滅後に発生するBモード
となり、ラッキーナンバーに該当しなかった場合には、
特別優遇状態発生条件が満たされなかったものとして1
回の優遇状態が基準特別遊技権利の消滅後に発生するA
モードとなる。なお、本実施例においては、当り図柄を
選択した時点でゲーム回数表示器56の表示を行うもの
としたが、当該予備遊技が終了した後に行われる補助遊
技から基準特別遊技権利が発生した時点で表示を行うよ
うにしても良い。
【0156】そして、ラッキーナンバーに応じたモード
番号をセットすると共にゲーム回数表示器56を適宜に
点灯させた後には、設定モードの番号に応じたモード種
別信号(モード番号「3」においては“モード3信
号”,モード番号「2」においては“モード2信号”)
を管理装置へ出力し、当該普通図柄・電役制御処理を終
了する。斯くすることによって、当該パチンコ機1にお
ける予備遊技が基準予備遊技となった場合に、A,B何
れのモードが設定されるかを管理装置で掌握することが
可能となるのである。
【0157】次に、図26に示す分別処理をについて説
明する。分別処理においては、先ず、上記普通図柄・電
役制御処理においてセットされる分別処理フラグの有無
を判定し、分別処理フラグがセットされていない場合に
は、そのまま分別処理を一旦終了させる。一方、補助遊
技が開始される際に分別フラグがセットされている場合
には、球流路開閉機構部69のスライド片71が作動中
であるかどうかを判断し、球流路開閉機構部69のスラ
イド片71が作動していない場合(スライド片71が分
別装置39内に突出して、特別遊技権利発生領域38内
へ球が流下し難いとともにスライド片71上に球を保持
可能な状態の場合)には、上記普通図柄・電役制御処理
において計時開始したウエイトタイマの状態を調べ、ウ
エイトタイマがタイムアップすると、球流路開閉機構部
69の作動を開始して、特別遊技権利発生領域38内へ
球が流下しやすい状態とし、作動タイマをスタートさせ
る。
【0158】上記のようにして、球流路開閉機構部69
が作動中トなった場合には、スライド片動作中と判定さ
れて、作動タイマが所定時間を計時する事でタイムアッ
プしたか否かを判定する。ここで、作動タイマがタイム
アップしていなければそのまま分別処理を終了するが、
変動タイマがタイムアップした場合には、球流路開閉機
構部69の作動を停止(スライド片駆動ソレノイド72
を停止することで、スライド片71が分別装置39内に
突出した状態に)させると共に、分別処理フラグをクリ
アし、当該分別処理を終了する。
【0159】次に、図27に示す特別装置作動制御処理
を説明する。この特別装置とは、特別遊技の開始条件と
なる第3種始動口48を備える特別始動入賞装置47を
意味し、上記第3種始動口48へ入賞した第3種始動入
賞球を第3種始動入賞球検出器84が検出したことに基
づく特別遊技が行えるように、特別遊技権利を発生させ
るための制御を行うのである。
【0160】先ず、特別装置作動制御処理においては、
補助変動入賞装置としての普通電動役物36内の特定入
賞領域35へ到達した特定入賞球が、上記分別装置39
内の特別遊技権利発生領域38へ入賞することで、この
特別権利発生球が特別権利発生スイッチ68をオンさせ
たか否かを判定し、未だ特別権利発生球が検出されてい
なければ、そのまま特別装置作動制御処理を一旦終了さ
せる。そして、特別遊技権利発生領域38に入賞した特
別権利発生球を検出することで特別権利発生スイッチ6
8がオンになると、当該パチンコ機1において特別遊技
権利が発生しているか否かを判断する。
【0161】上記した特別遊技権利の発生状態の判断に
おいて、特別遊技の権利が発生していない場合には、遊
技状態を判断し、遊技番号が「0」、すなわちA,B何
れのモードにも設定されていない通常状態であれば、遊
技番号を「1」に設定して、基準特別遊技権利を発生さ
せる。一方、遊技番号が「0」でない場合には、後述す
る大入賞口作動制御処理において遊技番号が「2」に設
定されるものとしてあり、この遊技番号を「3」に設定
変更して、2ゲーム目或いは3ゲーム目の特別遊技権利
を発生させる。そして、夫々遊技番号の変更設定を行っ
た後には特別遊技権利を発生させる(例えば“特別遊技
権利発生”をイニシャライズする)と共に、第3種始動
入賞口48へ入賞した第3種始動入賞球を第3種始動入
賞球検出器84が検出した検出記憶を計数記憶する第3
種始動口入賞カウントをクリアして、当該特別装置作動
制御処理を一旦終了する。
【0162】一方、特別権利発生スイッチ68が特別遊
技権利発生球を検出した際に、特別遊技の権利が既に発
生している場合には、当該特別遊技権利の消滅条件を満
たすことになるために、この特別遊技権利を消滅(所謂
パンク)させるための処理を行う。
【0163】このパンク処理においては、先ず遊技に関
連させて設定した遊技番号を判定し、遊技番号が
「1」、すなわち通常遊技から基準特別遊技権利へ移行
することで第1ゲームが行われていた場合には、遊技番
号を「2」に設定変更して、特別遊技権利を消滅させ
(例えば“特別遊技権利消滅”をイニシャライズし)た
後に、当該特別装置作動制御処理を一旦終了させる。す
なわち、本実施例においては、基準特別遊技が行われた
後には最低でも1回の優遇状態を発生させるように構成
したので、遊技番号が「1」であった場合には、当該パ
チンコ機1の設定モードに関係なく、基準特別遊技が消
滅した後に第1優遇状態を発生させるからである。無
論、Aモード,Bモードの他に基準特別遊技権利を発生
させないモードを設定した場合には、当該モードに合わ
せた遊技番号の設定と、遊技番号を「0」に設定する分
岐処理が必要になる。
【0164】また、遊技番号が「1」でなければ、次い
でモード番号が「3」であるか否かの判定を行い、モー
ド番号が「3」であった場合には、遊技番号を「2」に
設定することで、当該特別遊技権利が消滅した後に優遇
状態を発生させるようにして、特別遊技権利を消滅さ
せ、当該特別装置作動制御処理を終了させる。すなわ
ち、基準特別遊技権利の後に2回の優遇状態を生ぜしめ
るBモードにおいては、上記した如く第2ゲームが開始
された際に遊技番号が「3」に設定されているので、当
該第2ゲームの終了時に再び遊技番号を「2」に設定す
ることで第2優遇状態を発生させ、容易に第3ゲームが
開始されるとするのである。
【0165】一方、モード番号が「3」でなかった場合
には、遊技番号を「0」に設定すると共にゲーム回数表
示器56における“2ゲーム表示灯”もしくは“3ゲー
ム表示灯”を消灯し、当該基準特別遊技権利の発生につ
ながった基準予備遊技における当り図柄を表示していた
当り図柄固定表示器59の当り図柄を消去し、モード2
信号もしくはモード3信号の送信を停止して、特別遊技
権利を消滅させるのである。すなわち、Aモードにおけ
る第2ゲームを実行中もしくはBモードにおける第3ゲ
ームを実行中においては、遊技番号が「3」で且つモー
ド番号が「2」となるので、これらの条件を満たしてい
た場合には、各モードにおける規定数の優遇状態を発生
させた後と判定できるので、当該特別遊技権利を消滅さ
せた後には、通常の遊技状態へ復帰させるのである。
【0166】次に、図29及び図30のフローチャート
に基づいて、大入賞口作動制御処理を説明する。なお、
大入賞口とは変動入賞装置42を意味し、一般の入賞口
や始動入賞口等に比して、変動入賞装置42の特別入賞
領域40へ多量の入賞球を受け入れ得るようなに大入賞
口が形成される構造(本実施例においては球受扉41が
開成する構造)としてあるからである。
【0167】大入賞口作動制御処理においては、先ず変
動入賞装置42の作動状態を判断し、変動入賞装置42
が作動中の場合には、当該特別遊技権利の発生中に特別
遊技を実行中であり、この特別遊技の終了条件としての
「所定数の入賞球検出」あるいは「所定時間の経過」を
判定するのである。斯くするために、大入賞口入賞カウ
ントスイッチ88が入賞球を検出していた場合には、変
動入賞装置42の特別入賞領域へ受け入れられた特別入
賞球を計数記憶する大入賞口入賞カウント記憶に「1」
を加算し、大入賞口入賞カウントスイッチ88が入賞球
を検出しない場合には、後述する特別遊技の開始時に作
動させた作動タイマの状態を判断するのである。
【0168】上記大入賞口入賞カウント記憶の記憶数が
「10」に満たなければ、そのまま次の処理へ進むが、
大入賞口入賞カウント記憶が「10」に達した場合に
は、球受扉41を閉じることで変動入賞装置42の作動
を終了(変動入賞装置42を第2状態から第1状態へ変
換)させ、当該特別遊技を終了させた後に次の処理へ進
む。
【0169】一方、変動入賞装置42が作動中に、大入
賞口入賞カウントスイッチ88が入賞球を検出しない場
合には、作動タイマの状態を判断し、作動タイマがタイ
ムアップすると、変動入賞装置42の作動を終了させ、
当該特別遊技を終了させた後に次の処理へ進む。ここ
で、大入賞口入賞カウント記憶が「0」の場合には、ノ
ーカウントの不正処理を開始する。これは、変動入賞装
置42が作動中に変動入賞装置42への入賞が全くな
く、大入賞口入賞カウントスイッチ88が入賞球をカウ
ントしないということは実際にはありえないので、この
場合には不正が発生しているものと判断するためであ
る。
【0170】また、上記の大入賞口作動判定において、
特別遊技が行われていなかった場合(大入賞口が作動中
でなかった場合)には、特別遊技権利が発生しているか
否かを判定し、特別遊技権利も発生していなければ、そ
のまま当該大入賞口作動制御処理を一旦終了する。
【0171】一方、上記のようにして特別遊技権利の終
了条件判定等を行った後、或いは、特別遊技は行ってい
ないが特別遊技権利は有効に発生している場合には、第
3種始動入賞球検出器84が第3種始動入賞球を検出し
ているか否かを判断し、第3種始動入賞球が検出されて
いなければ、そのまま当該大入賞口作動制御処理を一旦
終了する。
【0172】ここで、第3種始動口48に入賞して第3
種始動入賞球検出器84がオンとなった場合には、再び
大入賞口が作動中か否かを判定し、変動入賞装置42が
作動していない場合には、大入賞口入賞カウントをクリ
アして、大入賞口作動タイマをスタートさせ、変動入賞
装置42の作動を開始させる。一方、変動入賞装置42
が作動中の場合には、上記した処理はスキップする。そ
して、第3種始動口48へ入賞した第3種始動入賞球を
計数記憶するための第3種始動入賞カウント記憶に
“1”加算する。すなわち、特別遊技中に検出された第
3種始動入賞球に基づく特別遊技は行われず、当該特別
遊技権利の消滅条件としての第3種始動入賞球数の記憶
値(第3種始動入賞カウント記憶の記憶値)に、当該第
3種始動入賞球検出器84の検出記憶が加算されること
となるのである。
【0173】次いで、第3種始動入賞カウント記憶の記
憶値が「16」に達したか否かを判定し、「16」に満
たなければ、そのまま当該大入賞口作動制御処理を一旦
終了する。ここで、大入賞口入賞カウント記憶の記憶数
が「16」になった場合(当該特別遊技権利の消滅条件
が満たされた場合)には、現在の遊技番号を判断し、遊
技番号が「1」であった場合には、上述した如く、当該
パチンコ機1の設定モード種別に拘らず、第2ゲームを
行い易くするために優遇状態を発生させるように、遊技
番号を「2」に設定変更した後、特別遊技権利を消滅さ
せて、当該大入賞口作動制御処理を終了する。
【0174】一方、遊技番号が「1」以外、すなわち、
第2ゲームを行っていた場合に設定される遊技番号
「3」であった場合には、先ずモード番号を判定し、モ
ード番号が3であった場合には、Bモードにおける第2
ゲームが終了することと判別できるので、第3ゲームを
行い易くするために2回目の優遇状態を発生させるべ
く、再び遊技番号を「2」に設定変更して特別遊技権利
を消滅させる。また、モード番号が「3」でなかった場
合、すなわち、Aモードにおける第2ゲームもしくはB
モードにおける第3ゲームが行われていた状態を示すモ
ード番号「2」であった場合には、規定数の優遇状態を
既に発生させているので、遊技番号を「0」に設定変更
すると共に、ゲーム回数表示器56の“2ゲーム表示
灯”もしくは“3ゲーム表示灯”を消灯させ、特別優遇
権利発生条件の判定に供された基準予備遊技の「当り図
柄」を当り図柄固定表示器59から消去し、モード2信
号もしくはモード3信号を停止して、特別遊技権利を消
滅させた後に当該大入賞口作動制御処理を終了する。
【0175】次に、図31のフローチャートに基づい
て、当該パチンコ機1の遊技状態を可ランプや発光ダイ
オード(LED)等によって可視表示するためのランプ
・LED表示処理を示す。
【0176】ランプ・LED表示処理においては、先ず
不正処理中であるか否かを判定し、不正処理が行われて
いる場合には不正処理中である旨を表示(不正状態表示
器109)して、他の表示処理は行わずに当該ランプ・
LED処理を終了する。また、不正処理中でなければ、
予備遊技の開始条件となる始動口45(或いは第2始動
口52)への始動入賞球の記憶値を表示(普図作動口記
憶表示54、尚、本実施例では4個まで記憶する)し、
変動入賞装置42が作動中であるか否かを判定する。そ
して、変動入賞装置42が作動中であった場合には、変
動入賞装置42が作動中である旨を表示(変動入賞装置
作動表示器105)すると共に、変動入賞装置42への
入賞球数を表示(大入賞口入賞カウント表示器92)し
て、当該ランプ・LED表示処理を一旦終了する。一
方、普通図柄表示装置33が作動中でなければ、変動入
賞装置42の特別入賞領域40へ球を入賞させるよう
に、遊技盤10の遊技部9の右側へ向けて打つことを示
唆するための表示記号“→”をパチンコ機1の適所に点
灯表示させた後、大入賞口作動表示と大入賞口入賞カウ
ント表示を行って当該ランプ・LED表示処理を一旦終
了する。
【0177】さらに、不正処理中でも大入賞口作動処理
中でもない場合には、特別遊技権利が発生しているか否
かの判定を行い、特別遊技権利の発生中であれば、特別
遊技権利が発生し、特別始動入賞装置47の第3種始動
入賞球検出器84の検出球が特別始動入賞球として取り
扱われる旨を表示(特別始動入賞装置作動表示器10
6)すると共に、当該特別遊技権利の有効な間に第3種
始動口48へ入賞した第3種始動入賞球を第3種始動入
賞球検出器84が検出した数の計数値を表示(第3種始
動口入賞カウント表示器91)する。次いで、普通電動
役物36が作動中か否かを判定し、普通電動役物36が
作動中であれば、補助遊技において普通電動役物36が
作動中である旨を表示(普通電動役物作動表示器10
7)して、当該ランプ・LED表示処理を一旦終了す
る。また、普通電動役物が作動中でなければ、普通図柄
表示装置33の普通図柄が変動中か否かを判定し、普通
図柄表示装置33が変動中であれば、予備遊技において
普通図柄表示装置33が変動中である旨を表示(普通図
柄表示装置作動表示器108)して、当該ランプ・LE
D表示処理を一旦終了する。
【0178】次に、図32に示すフローチャートに基づ
いて、当該パチンコ機1の遊技状態をスピーカ100に
よって可聴報知するための音声出力処理を説明する。不
正処理が行われている場合には不正処理中である旨の音
声を発生し、変動入賞装置42が作動中には大入賞口入
賞カウントスイッチ88がオンとなる毎にカウント音を
発生するととも変動入賞装置42が作動中である旨の音
声を発生し、普通電動役物36が作動中には普通電動役
物36が作動中である旨の音声を発生し、普通図柄表示
装置33の普通図柄が変動中には普通図柄が変動中であ
る旨の音声を発生し、特別遊技の権利が発生中には特別
遊技の権利が発生中である旨の音声を発生する。
【0179】以上は、基準特別遊技権利の発生につなが
った基準予備遊技における普通図柄表示装置33の当り
図柄を特別優遇権利発生条件としたが第2実施例に係る
パチンコ機1の遊技制御の流れの概略について説明し
た。しかし、特別優遇権利発生条件に用いる予備遊技の
「当り図柄」は、基準予備遊技のものに限らない。例え
ば、基準特別遊技権利が発生した後に行われる最先の予
備遊技における「当り図柄」を特別優遇権利発生条件と
して用いるようにしても良い。以下に、斯くする場合の
第2′実施例の特徴的な遊技制御となる処理部分を、図
33〜図37に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0180】先ず、普通図柄・電役制御処理において
は、普通電動役36が作動中(補助遊技の実行中)か否
かを判定し、補助遊技が行われていなければ、普通図柄
表示装置33が変動中(予備遊技の実行中)か否かを判
定し、予備遊技も行われていなければ、普図作動スイッ
チ46の検出記憶に基づく普図記憶があるかどうかを判
断する。すなわち、予備遊技中でも補助遊技中でもない
通常遊技中には、普通図柄表示装置33における図柄変
換開始条件(予備遊技の開始条件)となる始動口45へ
の始動入賞球の発生を普図作動スイッチ46が検出した
記憶があるか否かを判定し、普図作動スイッチ46の検
出記憶(普図記憶)が無ければ、そのまま普通図柄・電
役制御処理を終了する。
【0181】一方、普図記憶がある場合には、この記憶
値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33における
普通図柄の変動開始処理を行うことで、普通図柄表示装
置33の普通図柄表示部51に表示される図柄を変動さ
せる(短時間おきに表示図柄を更新する)と共に、普通
図柄表示装置33の変動停止タイミングを決定するため
の変動タイマをスタートさせる。斯くして、上記した予
備遊技が開始されるのである。
【0182】そして、予備遊技を開始させた後には、当
該パチンコ機1における遊技状態を判断し、遊技番号が
「2」、すなわち第1ゲームが終了して第2ゲームが開
始されるまで継続される優遇状態であると判断した場合
には、予備遊技の開始に伴って抽出した乱数を高確率の
乱数値と比較判定し、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、予備
遊技の開始に伴って抽出した乱数を低確率の乱数値と比
較判定する。
【0183】上記のようにして、抽出乱数を遊技番号に
応じた高確率乱数値もしくは低確率乱数値と比較判定し
た結果、抽出乱数値が確率乱数値に含まれていない場合
には、外れ図柄を選択して普通図柄・電役制御処理を終
了しする。また、優遇状態に(遊技番号「2」)おける
判定結果として、抽出乱数値が高確率乱数値に該当して
いた場合には、当り図柄(賞態様に該当する停止図柄)
を選択して普通図柄・電役制御処理を終了する。
【0184】一方、遊技番号が「2」でない場合(遊技
番号が「0」の場合)における判定結果として、抽出乱
数値が低確率乱数値に該当していた場合には、当り図柄
を選択し、図柄固定フラグをセットし、モード番号を
「2」に設定し、2ゲーム表示灯を点灯し、モード2信
号を出力して、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了
するのである。斯くすることにより、当該予備遊技が基
準予備遊技となった場合には、基準特別遊技権利の消滅
後に1回の優遇状態が最低限保証されることとなる。
【0185】上記のようにして、遊技番号「0」におけ
る予備遊技が開始され、普通図柄表示装置33が変動中
になると、変動タイマがタイムアップしたか否かを判定
し、タイムアップしていれば、普通図柄表示装置33の
図柄変動を停止させ、当該停止図柄が「当り図柄」に該
当するか否かを判定する。当り図柄であった場合には、
普通電動役物36を作動させると共に普通電役作動タイ
マをスタートさせることで、補助遊技を開始させるので
ある。そして、遊技番号「0」における予備遊技の開始
に伴って図柄固定フラグがセットされていることに基づ
き、当該図柄固定フラグをクリアすると共に、当り図柄
固定表示器59へ当該予備遊技における賞態様に該当す
る停止図柄を固定表示して普通図柄・電役制御処理を終
了する。なお、遊技番号「2」における予備遊技によっ
て開始された補助遊技であれば、図柄固定フラグがセッ
トされていないので、そのまま普通図柄・電役制御処理
を終了する。
【0186】上記のようにして補助遊技が開始される
と、普通電動役物36が作動状態であることに基づい
て、普通電動役物36の作動時間を制御する作動タイマ
の状態を判断し、予め定めた所定の作動時間(例えば
5.9秒)が経過していなければ、当該普通図柄・電役
制御処理を一旦終了する。そして、同様の処理を繰り返
した後に作動タイマがタイムアップすると、普通電動役
物36の作動を終了し、“分別処理フラグ”をセット
し、ウエイトタイマをスタートさせる。
【0187】斯くして、補助遊技が開始された後に分別
処理を行った結果、特別装置作動制御処理において、特
別権利発生スイッチ68が特別遊技権利発生球を検出す
ると、特別遊技権利が発生しているか否かを判断する。
この特別遊技権利の発生状態の判断において、特別遊技
の権利が発生していない場合には、遊技状態を判断し、
遊技番号が「0」、すなわち上記普通図柄・普通電役制
御処理においてモード番号が「2」にセットされている
場合には、遊技番号を「1」に設定して基準特別遊技権
利を発生させると共に、”モード選択フラグ”をセット
する。一方、遊技番号が「0」でない場合には、遊技番
号が「2」で予備遊技が開始されており、この遊技番号
を「3」に設定変更して、2ゲーム目或いは3ゲーム目
の特別遊技権利を発生させる。そして、夫々遊技番号の
変更設定を行った後には特別遊技権利を発生させると共
に、第3種始動口入賞カウント記憶をクリアして、当該
特別装置作動制御処理を一旦終了する。
【0188】一方、特別権利発生スイッチ68が特別遊
技権利発生球を検出した際に、特別遊技の権利が既に発
生している場合には、当該特別遊技権利の消滅条件を満
たすことになるために、上記第2実施例において説明し
たと同様な処理(特別遊技権利を消滅させるための処
理)を行う。
【0189】上記した如く、特別装置作動制御処理にお
いて基準特別遊技権利が発生し、この基準特別遊技権利
発生時にモード選択フラグがセットされると、上記した
遊技番号「0」における予備遊技とは異なった処理が行
われる。すなわち、このモード選択フラグがセットされ
ていることに基づいて、2回目の優遇状態を発生させる
か否かの特別優遇権利発生条件の判定を行うのである。
【0190】したがって、当該基準特別遊技権利発生後
に行われる最先の予備遊技が開始されると、遊技番号が
「1」もしくは「2」であることに基づいて、普通図柄
表示装置33の停止図柄を決定し、この停止図柄が当り
図柄に該当していた場合にも、外れ図柄に該当していた
場合にも、普通図柄表示装置33を変動停止させた後
に、モード選択フラグがセットされていることで、モー
ド選択フラグをクリアすると共に、この停止図柄が予め
定めた所定図柄に該当するか否かの判定処理を行う。そ
して、この普通図柄表示装置33の停止図柄が所定図柄
に該当していない場合には、そのまま当該予備遊技にお
ける普通図柄表示装置33の停止図柄が賞態様に該当す
るか否かの判定を行い、当り図柄に該当していた場合に
のみ補助遊技へ移行する。
【0191】一方、普通図柄表示装置33の停止図柄が
予め定めた所定図柄に該当していた場合には、モード番
号を「3」に設定変更すると共に、モード3信号を出力
する。斯くすることによって、基準特別遊技権利が発生
した後に最先に行われる予備遊技において、普通図柄表
示装置33の停止図柄が所定図柄に該当した場合にの
み、モード番号を「3」に設定変更することで、基準特
別遊技権利の消滅後に2回の優遇状態を発生させるよう
にするのである。なお、特別優遇権利発生条件として判
定する場合の所定図柄とは、必ずしも予備遊技から補助
遊技へ移行するための当り図柄と一致している必要はな
く、予備遊技において外れ図柄とされる図柄を所定図柄
としても良いし、複数種類の図柄を所定図柄として設定
すれば、特別優遇権利発生条件が満たされる確率を高く
することが可能となる。また、モード番号を設定変更す
ることに応じて、ゲーム回数表示器56の表示を変更
(3ゲーム表示灯を点灯させ、2ゲーム表示灯を消灯)
する。
【0192】上記のようにして、モード選択フラグがセ
ットされていることに基づく分岐処理を行った後には、
上記と同様に、普通図柄表示装置33の停止図柄に応じ
て補助遊技を行ったり、予備遊技が開始された際の遊技
状態に復帰するのである。なお、基準特別遊技権利の発
生後に最先に行われる予備遊技は、基準特別遊技権利の
有効な間に行われることもあれば、基準特別遊技権利消
滅後の優遇状態中に行われることもある。
【0193】上記したように、特別優遇権利発生条件の
判定に用いる予備遊技の停止図柄は、基準予備遊技にお
ける停止図柄の他に、適宜なタイミングで発生する予備
遊技の停止図柄として設定することができる。また、上
記実施例においては、基準特別遊技権利の発生後におけ
る最先の予備遊技の停止図柄(当り図柄と外れ図柄とを
問わない)に基づいて、特別優遇権利発生条件の判定を
行うものとしたが、例えば、特別遊技権利発生後におけ
る最先の予備遊技で当り図柄が発生した際に、特別優遇
状態発生条件の判定を行うようにしても良い。
【0194】次に、基準特別遊技権利の発生につながっ
た基準予備遊技が行われた際の判定状態を特別優遇権利
発生条件とする第4実施例における制御の流れを、図3
8〜図40に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、この第4実施例における特徴的な制御としての普
通図柄・電役制御処理のみ示すものとし、他の制御の流
れは第2実施例と同様である。また、図17のブロック
構成図に示した第4実施例においては、予備遊技が行わ
れる毎に判定状態を変更する構成としたが、以下に示す
実施例においては、予備遊技における停止図柄に予め定
めた所定図柄(所定図柄1)が含まれていた場合にの
み、判定状態を変更制御するものとしてある。
【0195】この普通図柄・電役制御処理においては、
普通電動役36が作動中(補助遊技の実行中)か否かを
判定し、補助遊技が行われていなければ、普通図柄表示
装置33が変動中(予備遊技の実行中)か否かを判定
し、予備遊技も行われていなければ、普図作動スイッチ
46の検出記憶に基づく普図記憶があるかどうかを判断
する。すなわち、予備遊技中でも補助遊技中でもない通
常遊技中には、普通図柄表示装置33における図柄変換
開始条件(予備遊技の開始条件)となる始動口45への
始動入賞球の発生を普図作動スイッチ46が検出した記
憶があるか否かを判定し、普図作動スイッチ46の検出
記憶(普図記憶)が無ければ、そのまま普通図柄・電役
制御処理を終了する。
【0196】一方、普図記憶がある場合には、この記憶
値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33における
普通図柄の変動開始処理を行い、変動タイマをスタート
させ、予備遊技を開始させる。そして、予備遊技を開始
させた後には、当該パチンコ機1における遊技番号を判
断し、遊技番号が「2」、すなわち第1ゲームが終了し
て第2ゲームが開始されるまで継続される優遇状態であ
ると判断した場合には、予備遊技の開始に伴って抽出し
た乱数を高確率の乱数値と比較判定し、抽出乱数値が確
率乱数値に含まれていた場合には、普通図柄表示装置3
3の停止図柄とする当り図柄を選択決定し、抽出乱数値
が確率乱数値に含まれていなかった場合には、普通図柄
表示装置33の停止図柄とする外れ図柄を選択決定し
て、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0197】また、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、先ず
“確率変動フラグ”がセットされているか否かを判定す
る。そして、後述する予備遊技の停止図柄に応じてセッ
ト・リセットされる確率変動フラグがセットされていた
場合には、予備遊技の開始に伴って抽出した乱数を高確
率の乱数値と比較判定し、抽出乱数値が確率乱数値に含
まれていなかった場合には、普通図柄表示装置33の停
止図柄とする外れ図柄を選択決定して、当該普通図柄・
電役制御処理を一旦終了する。また、確率変動フラグが
リセットされていた場合には、予備遊技の開始に伴って
抽出した乱数を低確率の乱数値と比較判定し、抽出乱数
値が確率乱数値に含まれていなかった場合には、普通図
柄表示装置33の停止図柄とする外れ図柄を選択決定し
て、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0198】しかして、確率変動フラグがセットされて
いる場合における乱数値の比較判定結果が当りであれ
ば、モード番号を「2」にセットし、ゲーム回数表示器
56の2ゲーム表示灯をオンさせ、モード2信号を管理
装置へ出力し、図柄固定フラグをセットし、当り図柄を
選択決定して、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了
する。一方、確率変動フラグがリセットされている場合
における乱数値の比較判定結果が当りであれば、モード
番号を「3」にセットし、ゲーム回数表示器56の3ゲ
ーム表示灯をオンさせ、モード3信号を管理装置へ出力
し、図柄固定フラグをセットし、当り図柄を選択決定し
て、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0199】上記のようにして、確率変動フラグがセッ
トされることに基づいて特別判定状態で行った予備遊技
において賞態様が形成された場合には、モード番号を
「2」に設定し、確率変動フラグがリセットされている
ことに基づいて標準判定状態で行った予備遊技において
賞態様が形成された場合には、モード番号を「3」に設
定することにより、この予備遊技が基準特別遊技権利の
発生につながった基準予備遊技となった場合には、夫々
Aモード或いはBモードの遊技が行われることとなる。
【0200】すなわち、賞態様の形成される確率が低い
標準判定状態において行われた予備遊技が基準予備遊技
となることを特別優遇権利発生条件とし、この特別優遇
権利発生条件が満たされた場合には、基準特別遊技権利
の消滅後に2回の優遇状態を発生させることが可能なB
モードとするのである。また、この特別優遇権利発生条
件が満たされない場合(賞態様の形成される確率が高い
特別判定状態において行われた予備遊技が基準特別遊技
となった場合)には、基準特別遊技権利の消滅後に1回
の優遇状態が発生するAモードとなるのである。
【0201】上記のようにして、モード番号が「2」或
いは「3」に設定された後の予備遊技において、普通図
柄表示装置33が変動中になると、変動タイマがタイム
アップしたか否かを判定し、タイムアップしていれば、
普通図柄表示装置33の図柄変動を停止させ、当該停止
図柄が所定図柄1に該当するか否かを判定する。そし
て、所定図柄1であった場合には確率変動フラグの有無
を判定し、確率変動フラグがセットされている場合には
当該確率変動フラグをクリアし、確率変動フラグがセッ
トされていない場合には当該確率変動フラグをリセット
する。したがって、予備遊技における普通図柄表示装置
33の停止図柄が所定図柄1に該当した場合には、当該
パチンコ機1の判定状態が変更制御されることとなる。
なお、上記実施例において説明した普通図柄表示装置3
3は、第1〜第3可変表示器50a〜50cを備えるこ
とで3桁の図柄を表示可能な構成としてあるので、これ
ら第1〜第3可変表示器50a〜50cの何れかの停止
図柄が所定図柄1に該当することを判定状態変更条件と
してもよい。
【0202】上記のようにして、確率変動フラグのセッ
ト・リセットを行った後、或いは予備遊技の停止図柄が
所定図柄1に該当していなかった場合には、当該停止図
柄が「当り図柄」に該当するか否かを判定する。当り図
柄であった場合には、普通電動役物36を作動させると
共に普通電役作動タイマをスタートさせることで、補助
遊技を開始させるのである。そして、遊技番号「0」に
おける予備遊技の開始に伴って図柄固定フラグがセット
されていることに基づき、当該図柄固定フラグをクリア
すると共に、当り図柄固定表示器59へ当該予備遊技に
おける賞態様に該当する停止図柄を固定表示して普通図
柄・電役制御処理を終了する。なお、遊技番号「2」に
おける予備遊技によって開始された補助遊技であれば、
図柄固定フラグがセットされていないので、そのまま普
通図柄・電役制御処理を終了する。
【0203】上記のようにして補助遊技が開始される
と、普通電動役物36が作動状態であることに基づい
て、普通電動役物36の作動時間を制御する作動タイマ
の状態を判断し、予め定めた所定の作動時間(例えば
5.9秒)が経過していなければ、当該普通図柄・電役
制御処理を一旦終了する。そして、同様の処理を繰り返
した後に作動タイマがタイムアップすると、普通電動役
物36の作動を終了し、“分別処理フラグ”をセット
し、ウエイトタイマをスタートさせる。
【0204】斯くして、補助遊技が開始された後に分別
処理を行った結果、特別装置作動制御処理において、特
別権利発生スイッチ68により特別遊技権利発生球が検
出されると、特別遊技権利が発生することとなる。そし
て、上記普通図柄・普通電役制御処理においてモード番
号が「2」にセットされていた場合には、遊技番号を
「1」に設定して基準特別遊技権利を発生させ、当該基
準特別遊技権利消滅後に1回のみ優遇状態を発生させて
通常状態に復帰する。一方、普通図柄・電役制御処理に
おいてモード番号が「3」に設定されていた場合には、
基準特別遊技権利の消滅後に2回の優遇状態を発生させ
て通常状態に復帰するのである。
【0205】次に、特別優遇権利発生条件の判定に供さ
するための別遊技を行う第5実施例における制御の流れ
を、図41〜図43のフローチャートに基づいて説明す
る。なお、この第5実施例における特徴的な制御として
の普通図柄・電役制御処理のみ示すものとし、他の制御
の流れは第2実施例と同様である。また、図18に示す
ブロック構成図においては、基準特別遊技権利が発生し
た際に特別優遇権利発生条件の判定に供するための(モ
ード選択を行うための)別遊技を行う構成としたが、以
下に示すフローチャートにおいては、予備遊技において
当り図柄を選択決定する毎に、普通図柄表示装置33に
よる予備遊技と並行して、モード決定図柄可変表示装置
57による別遊技を行うものとした。
【0206】先ず、この普通図柄・電役制御処理におい
ては、普通電動役36が作動中(補助遊技の実行中)か
否かを判定し、補助遊技が行われていなければ、普通図
柄表示装置33が変動中(予備遊技の実行中)か否かを
判定し、予備遊技も行われていなければ、普図作動スイ
ッチ46の検出記憶に基づく普図記憶があるかどうかを
判断する。すなわち、予備遊技中でも補助遊技中でもな
い通常遊技中には、普通図柄表示装置33における図柄
変換開始条件(予備遊技の開始条件)となる始動口45
への始動入賞球の発生を普図作動スイッチ46が検出し
た記憶があるか否かを判定し、普図作動スイッチ46の
検出記憶(普図記憶)が無ければ、そのまま普通図柄・
電役制御処理を終了する。
【0207】一方、普図記憶がある場合には、この記憶
値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33における
普通図柄の変動開始処理を行い、普通図柄表示装置33
の図柄変動継続時間を計時するための変動タイマ1をス
タートさせ、予備遊技を開始させる。そして、予備遊技
を開始させた後には、当該パチンコ機1における遊技番
号を判断し、遊技番号が「2」、すなわち第1ゲームが
終了して第2ゲームが開始されるまで継続される優遇状
態であると判断した場合には、予備遊技の開始に伴って
抽出した乱数を高確率の乱数値と比較判定し、抽出乱数
値が確率乱数値に含まれていた場合には、普通図柄表示
装置33の停止図柄とする当り図柄を選択決定し、抽出
乱数値が確率乱数値に含まれていなかった場合には、普
通図柄表示装置33の停止図柄とする外れ図柄を選択決
定して、当該普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0208】また、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、予備
遊技の開始に伴って抽出した乱数を低確率の乱数値と比
較判定し、抽出乱数値が確率乱数値に含まれていなかっ
た場合には、普通図柄表示装置33の停止図柄とする外
れ図柄を選択決定して、当該普通図柄・電役制御処理を
一旦終了する。一方、乱数値の比較判定結果が当りであ
れば、普通図柄表示装置33の停止図柄とする当り図柄
を選択決定し、図柄固定フラグをセットし、モード決定
図柄可変表示装置57の図柄変動を開始し、該モード決
定図柄可変表示装置57の図柄変動継続時間を計時する
ための変動タイマ2をスタートさせて、当該普通図柄・
電役制御処理を一旦終了する。なお、変動タイマ2の計
時時間は、上記変動タイマ1の計時時間よりも適宜短い
ものとしてある。
【0209】上記のようにして、普通図柄表示装置33
を用いて行う補助遊技と、モード決定図柄可変表示装置
57を用いて行うモード決定遊技(特別優遇権利発生条
件判定に供される別遊技)とが開始され、普通図柄表示
装置33が変動中になると、変動タイマ1がタイムアッ
プしたか否かを判定し、未だ変動タイマ1がタイムアッ
プしていなければ、普通図柄表示装置33の図柄変動処
理を行った後、分別フラグがセットされているか否かを
判定する。分別フラグがセットされていなければ、変動
タイマ2がタイムアップしたか否かを判定し、未だ変動
タイマ2がタイムアップしていなければ、モード決定図
柄可変表示装置57の図柄変動処理を行った後に、モー
ド決定図柄停止スイッチ58が操作されることでオンと
なったか否かを判定し、未だモード決定図柄停止スイッ
チ58が操作されていなければ、そのまま当該普通図柄
・電役制御処理を一旦終了する。
【0210】また、上記と同様の処理を繰り返す間に、
モード決定図柄停止スイッチ58が操作されるか、変動
タイマ2がタイムアップするか、何れか最先の条件が満
たされた時点で、分別フラグをセットすると共に、モー
ド決定図柄可変表示装置57の図柄変動を停止させる。
すなわち、モード決定遊技が終了した時点で分別フラグ
をセットすることにより、当該分別フラグがセットされ
ることによる分岐処理がなされ、以後は予備遊技に関す
る制御処理のみ行うこととなるのである。
【0211】上記のようにして予備遊技のみが行われる
ようになった後に、変動タイマ1がタイムアップしてい
れば、分別フラグをクリアし、普通図柄表示装置33の
図柄変動を停止させ、当該停止図柄が「当り図柄」に該
当するか否かを判定する。停止図柄が当り図柄に該当し
なかった場合には、そのまま普通図柄・電役制御処理を
終了して通常状態に復帰するが、停止図柄が当り図柄に
該当した場合には、上記モード決定遊技において決定さ
れた停止図柄が当り図柄に該当するか否かを判定する。
【0212】そして、モード決定図柄可変表示装置57
の停止図柄賞態様に該当しなかった場合には、特別優遇
権利発生条件を満たさないものとして、モード番号を
「2」に設定し、ゲーム回数表示器56の2ゲーム表示
灯を点灯させ、モード2信号を管理装置へ出力する。一
方、モード決定図柄可変表示装置57の停止図柄が賞態
様に該当していた場合には、特別優遇権利発生条件を満
たすものとして、モード番号を「3」に設定し、ゲーム
回数表示器56の3ゲーム表示灯を点灯させ、モード3
信号を管理装置へ出力する。
【0213】すなわち、モード決定図柄可変表示装置5
7の停止図柄が当り図柄に該当しないことで遊技番号が
「2」に設定されると共に、当該モード決定遊技の開始
条件となった予備遊技が、基準特別遊技権利の発生につ
ながった基準予備遊技となった場合には、基準特別遊技
権利の消滅後に1回の優遇状態を発生させるAモードと
なる。一方、モード決定図柄可変表示装置57の停止図
柄が当り図柄に該当していたことで遊技番号が「3」に
設定されると共に、当該モード決定遊技の開始条件とな
った予備遊技が、基準特別遊技権利の発生につながった
基準予備遊技となった場合には、基準特別遊技権利の消
滅後に2回の優遇状態を発生させるBモードとなるので
ある。
【0214】斯くして、優遇権利発生条件の判定結果に
基づいてAモード或いはBモードに設定された後には、
普通電動役物36を作動させると共に普通電役作動タイ
マをスタートさせることで、補助遊技を開始させる。そ
して、遊技番号「0」における予備遊技の開始に伴って
図柄固定フラグがセットされていることに基づき、当該
図柄固定フラグをクリアすると共に、当り図柄固定表示
器59へ当該予備遊技における賞態様に該当する停止図
柄を固定表示して普通図柄・電役制御処理を終了する。
なお、遊技番号「2」における予備遊技によって開始さ
れた補助遊技であれば、図柄固定フラグがセットされて
いないので、そのまま普通図柄・電役制御処理を終了す
る。
【0215】上記のようにして補助遊技が開始される
と、普通電動役物36が作動状態であることに基づい
て、普通電動役物36の作動時間を制御する作動タイマ
の状態を判断し、予め定めた所定の作動時間(例えば
5.9秒)が経過していなければ、当該普通図柄・電役
制御処理を一旦終了する。そして、同様の処理を繰り返
した後に作動タイマがタイムアップすると、普通電動役
物36の作動を終了し、“分別処理フラグ”をセット
し、ウエイトタイマをスタートさせる。
【0216】斯くして、補助遊技が開始された後に分別
処理を行った結果、特別装置作動制御処理において、特
別権利発生スイッチ68により特別遊技権利発生球が検
出されると、特別遊技権利が発生することとなる。そし
て、上記普通図柄・普通電役制御処理においてモード番
号が「2」にセットされていた場合には、遊技番号を
「1」に設定して基準特別遊技権利を発生させ、当該基
準特別遊技権利消滅後に1回のみ優遇状態を発生させて
通常状態に復帰する。一方、普通図柄・電役制御処理に
おいてモード番号が「3」に設定されていた場合には、
基準特別遊技権利の消滅後に2回の優遇状態を発生させ
て通常状態に復帰するのである。
【0217】次に、基準特別遊技権利の発生につながっ
た基準予備遊技の開始条件としての始動入賞球の種別を
特別優遇権利発生条件とした第6実施例における制御の
流れを、図44〜図47のフローチャートに基づいて説
明する。なお、この第6実施例における特徴的な制御と
しての普図作動口入賞処理および普通図柄・電役制御処
理のみ示すものとし、他の制御の流れは第2実施例と同
様である。
【0218】先ず、普図作動口入賞処理においては、特
別装置作動制御処理あるいは大入賞口作動制御処理にお
いて付された遊技番号が「2」であるか否かを判定す
る。そして、遊技番号が2であった場合にはモード表示
器55のBモード表示灯を点灯させると共にAモード表
示灯を消灯することで、当該パチンコ機1がBモードで
あることを遊技者に可視表示する。一方、遊技番号が
「2」でなかった場合にはモード表示器55のAモード
表示灯を点灯させると共にBモード表示灯を消灯するこ
とで、当該パチンコ機1がAモードであることを遊技者
に可視表示する。
【0219】上記のようにして、モードに応じた表示制
御を行った後には、第1普図作動スイッチとしての普図
作動スイッチ46が入賞球を検出してオンとなったかど
うかを判断する。この第1普図作動スイッチ46がオン
となっていた場合には、普図作動口入賞記憶としての普
図記憶における記憶数が「4」未満であるか否かを判定
し、この普図記憶の記憶数が「4」未満の場合には、普
図記憶の記憶数に「1」を加算し、予備遊技において普
通図柄表示装置33に表示する停止図柄を決定するため
の乱数値を抽出し、当該抽出乱数値を“乱数テーブル
1”へ一時的にセットする。
【0220】上記の如く抽出した乱数値を乱数テーブル
1へセットした後、或いは普図記憶の記憶数が「4」以
上であった場合、或いは第1普図作動スイッチ46が始
動入賞球を検出していない場合には、第2普図作動スイ
ッチ53が入賞球を検出してオンとなったか否かを判断
し、この第2普図作動スイッチ53も入賞球を検出して
いなかった場合には、当該普図作動口入賞処理を終了す
る。一方、この第2普図作動スイッチ53がオンとなっ
ていた場合には、普図作動口入賞記憶としての普図記憶
における記憶数が「4」未満であるか否かを判定し、こ
の普図記憶の記憶数が「4」未満の場合には、普図記憶
の記憶数に「1」を加算し、予備遊技において普通図柄
表示装置33に表示する停止図柄を決定するための乱数
値を抽出し、当該抽出乱数値を“乱数テーブル2”へ一
時的にセットする。
【0221】このように、始動入賞領域の種別に応じて
抽出乱数値のセット場所を異ならしめることで、第1始
動入賞領域としての始動口45へ入賞したことによって
開始される予備遊技と、第2始動入賞領域としての第2
始動口52へ入賞したことによって開始される予備遊技
とを区別して行うことができるのである。また、上記の
如く抽出した乱数値を乱数テーブル1へセットした後、
或いは普図記憶の記憶数が「4」以上であった場合、或
いは第1普図作動スイッチ46が始動入賞球を検出して
いない場合には、当該普図作動口入賞処理を一旦終了す
る。なお、本実施例においては、第1普図作動スイッチ
46の始動入賞球検出記憶と第2普図作動スイッチ53
の始動入賞球検出記憶とを同じ普図記憶として加算する
ものとしたが、各始動入賞領域毎に計数記憶して行くよ
うにしても良い。
【0222】次に、第6実施例における普通図柄・電役
制御処理について説明する。
【0223】この普通図柄・電役制御処理においては、
普通電動役36が作動中(補助遊技の実行中)か否かを
判定し、補助遊技が行われていなければ、普通図柄表示
装置33が変動中(予備遊技の実行中)か否かを判定
し、予備遊技も行われていなければ、第1普図作動スイ
ッチ46および第2普図作動スイッチ53の検出記憶に
基づく普図記憶があるかどうかを判断する。すなわち、
予備遊技中でも補助遊技中でもない通常遊技中には、普
通図柄表示装置33における図柄変換開始条件(予備遊
技の開始条件)となる第1,第2始動口45,52への
始動入賞球の発生を第1,第2普図作動スイッチ46が
検出した記憶があるか否かを判定し、第1,第2普図作
動スイッチ46の検出記憶(普図記憶)が無ければ、そ
のまま普通図柄・電役制御処理を終了する。
【0224】一方、普図記憶がある場合には、上記普図
作動口入賞処理において抽出した乱数値(データ)が乱
数テーブル1にセットされているか否かを判定し、抽出
乱数値が乱数テーブル1にセットされていた場合には、
セットされていた乱数値を取り出して、当該乱数テーブ
ル1における当該抽出乱数値のデータをクリアする。ま
た、抽出乱数値が乱数テーブル1にセットされていなか
った場合(乱数テーブル2にセットされていた場合)に
は、“ラッキーフラグ”をセットすると共に、セットさ
れていた乱数値を取り出して、当該乱数テーブル2にお
ける当該抽出乱数値のデータをクリアする。
【0225】上記のようにして、乱数テーブル1もしく
は乱数テーブル2より乱数値を抽出した後には、普図記
憶の記憶値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33
における普通図柄の変動開始処理を行い、普通図柄表示
装置33の図柄変動継続時間を計時するための変動タイ
マをスタートさせ、予備遊技を開始させる。そして、予
備遊技を開始させた後には、当該パチンコ機1における
遊技番号を判断し、遊技番号が「2」、すなわち第1ゲ
ームが終了して第2ゲームが開始されるまで継続される
優遇状態であると判断した場合には、上記乱数テーブル
1もしくは乱数テーブル2より取り出した乱数を高確率
の乱数値と比較判定し、抽出乱数値が確率乱数値に含ま
れていた場合には、普通図柄表示装置33の停止図柄と
する当り図柄を選択決定し、抽出乱数値が確率乱数値に
含まれていなかった場合には、普通図柄表示装置33の
停止図柄とする外れ図柄を選択決定して、当該普通図柄
・電役制御処理を一旦終了する。
【0226】また、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、上記
乱数テーブル1もしくは乱数テーブル2より取り出した
乱数を低確率の乱数値と比較判定し、抽出乱数値が確率
乱数値に含まれていなかった場合には、普通図柄表示装
置33の停止図柄とする外れ図柄を選択決定して、当該
普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0227】しかしながら、乱数値の比較判定結果が当
りであれば、普通図柄表示装置33の停止図柄とする当
り図柄を選択決定し、図柄固定フラグをセットし、上記
乱数テーブル2より乱数を取り出した際にセットされた
ラッキーフラグがセットされているか否かを判定する。
そして、ラッキーフラグがセットされていれば、当該ラ
ッキーフラグをクリアし、モード3信号を管理装置へ出
力し、モード番号を「3」に設定し、ゲーム回数表示器
56の3ゲーム表示灯を点灯させた後に、当該普通図柄
・電役制御処理を一旦終了する。一方、ラッキーフラグ
がセットされていない場合には、モード2信号を管理装
置へ出力し、モード番号を「2」にセットし、ゲーム回
数表示器56の2ゲーム表示灯を点灯させた後に、当該
普通図柄・電役制御処理を一旦終了する。
【0228】斯くして、第2始動入賞領域たる第2始動
口52へ始動入賞球が入賞した際に抽出した乱数値によ
り行った予備遊技で「当り」が発生した場合には、ラッ
キーフラグがセットされていることによってモード番号
が「3」に設定され、当該予備遊技が基準予備遊技とな
った場合には、基準特別遊技権利の消滅後に2回の優遇
状態が生ずるBモードとなるのである。また、第1始動
入賞領域たる始動口45へ始動入賞球が入賞した際に抽
出した乱数値により行った予備遊技で「当り」が発生し
た場合には、ラッキーフラグがセットされていないこと
によってモード番号が「2」に設定され、当該予備遊技
が基準予備遊技となった場合には、基準特別遊技権利の
消滅後に1回の優遇状態生ずるAモードとなるのであ
る。すなわち、第2始動入賞領域への始動入賞に基づい
て開始された予備遊技が基準予備遊技となることを特別
優遇権利発生条件とする事ができるのである。
【0229】上記のようにして、普通図柄表示装置33
を用いて行う補助遊技が開始され、普通図柄表示装置3
3が変動中になると、変動タイマ1がタイムアップした
か否かを判定し、未だ変動タイマ1がタイムアップして
いなければ、普通図柄表示装置33の図柄変動処理を行
った後、そのまま当該普通図柄・電役制御処理を一旦終
了する。そして、変動タイマ1がタイムアップしていれ
ば、普通図柄表示装置33の図柄変動を停止させ、当該
停止図柄が「当り図柄」に該当するか否かを判定する。
停止図柄が当り図柄に該当しなかった場合には、そのま
ま普通図柄・電役制御処理を終了して通常状態に復帰す
るが、停止図柄が当り図柄に該当した場合には、普通電
動役物36を作動させると共に普通電役作動タイマをス
タートさせることで、補助遊技を開始させる。
【0230】そして、遊技番号「0」における予備遊技
の開始に伴って図柄固定フラグがセットされてた場合に
は、当該図柄固定フラグをクリアすると共に、当り図柄
固定表示器59へ当該予備遊技における賞態様に該当す
る停止図柄を固定表示して普通図柄・電役制御処理を終
了する。なお、遊技番号「2」における予備遊技によっ
て開始された補助遊技であれば、図柄固定フラグがセッ
トされていないので、そのまま普通図柄・電役制御処理
を終了する。
【0231】上記のようにして補助遊技が開始される
と、普通電動役物36が作動状態であることに基づい
て、普通電動役物36の作動時間を制御する作動タイマ
の状態を判断し、予め定めた所定の作動時間(例えば
5.9秒)が経過していなければ、当該普通図柄・電役
制御処理を一旦終了する。そして、同様の処理を繰り返
した後に作動タイマがタイムアップすると、普通電動役
物36の作動を終了し、“分別処理フラグ”をセット
し、ウエイトタイマをスタートさせる。
【0232】斯くして、補助遊技が開始された後に分別
処理を行った結果、特別装置作動制御処理において、特
別権利発生スイッチ68により特別遊技権利発生球が検
出されると、特別遊技権利が発生することとなる。そし
て、上記普通図柄・普通電役制御処理においてモード番
号が「2」にセットされていた場合には、遊技番号を
「1」に設定して基準特別遊技権利を発生させ、当該基
準特別遊技権利消滅後に1回のみ優遇状態を発生させて
通常状態に復帰する。一方、普通図柄・電役制御処理に
おいてモード番号が「3」に設定されていた場合には、
基準特別遊技権利の消滅後に2回の優遇状態を発生させ
て通常状態に復帰するのである。
【0233】なお、上記した第6実施例の普通図柄・電
役制御処理においては、乱数テーブル1にセットされて
いる乱数値が全て無くなるまでは、乱数テーブル2にセ
ットされた乱数値を取り出さないものとしたが、乱数テ
ーブル2にセットされた乱数値を優先的に取り出すよう
にしても良い。また、抽出した乱数をセットした順に各
乱数テーブルより取り出すようにしても良い。
【0234】次に、基準特別遊技権利の発生につながっ
た特別遊技権利発生球の種別を特別優遇権利発生条件と
した第7実施例における制御の流れを、図48〜図51
のフローチャートに基づいて説明する。なお、この第7
実施例における特徴的な制御としての普通図柄・電役制
御処理および特別装置作動制御処理のみ示すものとし、
他の制御の流れは第2実施例と同様である。また、本実
施例においては2つの特別優遇権利発生領域を有する分
別装置39′を用いるものとしてある。
【0235】先ず、普通図柄・電役制御処理において
は、普通電動役36が作動中(補助遊技の実行中)か否
かを判定し、補助遊技が行われていなければ、普通図柄
表示装置33が変動中(予備遊技の実行中)か否かを判
定し、予備遊技も行われていなければ、普図作動スイッ
チ46の検出記憶に基づく普図記憶があるかどうかを判
断する。すなわち、予備遊技中でも補助遊技中でもない
通常遊技中には、普通図柄表示装置33における図柄変
換開始条件(予備遊技の開始条件)となる始動口45へ
の始動入賞球の発生を普図作動スイッチ46が検出した
記憶があるか否かを判定し、普図作動スイッチ46の検
出記憶(普図記憶)が無ければ、そのまま普通図柄・電
役制御処理を終了する。
【0236】一方、普図記憶がある場合には、この記憶
値から「1」を減算し、普通図柄表示装置33における
普通図柄の変動開始処理を行うことで、普通図柄表示装
置33の普通図柄表示部51に表示される図柄を変動さ
せる(短時間おきに表示図柄を更新する)と共に、普通
図柄表示装置33の変動停止タイミングを決定するため
の変動タイマをスタートさせる。斯くして、上記した予
備遊技が開始されるのである。
【0237】そして、予備遊技を開始させた後には、当
該パチンコ機1における遊技状態を判断し、遊技番号が
「2」、すなわち第1ゲームが終了して第2ゲームが開
始されるまで継続される優遇状態であると判断した場合
には、予備遊技の開始に伴って抽出した乱数を高確率の
乱数値と比較判定し、遊技番号が「2」でなかった場合
(通常遊技における遊技番号「0」の場合)には、予備
遊技の開始に伴って抽出した乱数を低確率の乱数値と比
較判定する。
【0238】上記のようにして、抽出乱数を遊技番号に
応じた高確率乱数値もしくは低確率乱数値と比較判定し
た結果、抽出乱数値が確率乱数値に含まれていない場合
には、外れ図柄を選択して普通図柄・電役制御処理を終
了しする。また、抽出乱数を遊技番号に応じた高確率乱
数値もしくは低確率乱数値と比較判定した結果、抽出乱
数値に含まれていない場合には、当り図柄(賞態様に該
当する停止図柄)を選択して普通図柄・電役制御処理を
終了する。
【0239】上記のようにして予備遊技が開始され、普
通図柄表示装置33が変動中になると、変動タイマがタ
イムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていれ
ば、普通図柄表示装置33の図柄変動を停止させ、当該
停止図柄が「当り図柄」に該当するか否かを判定する。
当り図柄であった場合には、普通電動役物36を作動さ
せると共に普通電役作動タイマをスタートさせること
で、補助遊技を開始させ、当該普通図柄・電役制御処理
を一旦終了する。
【0240】上記のようにして補助遊技が開始される
と、普通電動役物36が作動状態であることに基づい
て、普通電動役物36の作動時間を制御する作動タイマ
の状態を判断し、予め定めた所定の作動時間(例えば
5.9秒)が経過していなければ、当該普通図柄・電役
制御処理を一旦終了する。そして、同様の処理を繰り返
した後に作動タイマがタイムアップすると、普通電動役
物36の作動を終了し、“分別処理フラグ”をセット
し、ウエイトタイマをスタートさせる。
【0241】斯くして、補助遊技が開始された後に分別
処理を行った結果、特別装置作動制御処理において、第
1,第2特別権利発生スイッチ77a,77bにより特
別遊技権利発生球が検出されると、特別遊技権利が発生
することとなる。そして、特別装置作動制御処理におい
ては、補助変動入賞装置としての普通電動役物36内の
特定入賞領域35へ到達した特定入賞球が、分別装置3
9′内の第2特別遊技権利発生領域76bへ入賞するこ
とで、この第2特別権利発生球が第2特別権利発生スイ
ッチ77bをオンさせたか否かを判定し、第2特別遊技
権利発生球が検出されていなければ、分別装置39′内
の第1特別遊技権利発生領域76aへ入賞することで、
この第1特別権利発生球が第1特別権利発生スイッチ7
7aをオンさせたか否かを判定し、第1特別遊技権利発
生球も未だ検出されていなければ、そのまま特別装置作
動制御処理を一旦終了させる。
【0242】同様の処理を繰り返す間に、第1特別遊技
権利発生領域76aに入賞した第1特別遊技権利発生球
を検出することで第1特別権利発生スイッチ77aがオ
ンになると、現在の遊技番号が「0」であるか否かを判
定し、遊技番号が「0」であった場合には、モード番号
を「2」に設定すると共にモード2信号を管理装置へ出
力する。一方、第1特別権利発生スイッチ77aよりも
先に第2特別権利発生スイッチ77bが第2特別遊技権
利発生球を検出した場合には、同様に遊技番号が「0」
であるか否かを判定し、遊技番号が「0」であった場合
には、モード番号を「3」に設定すると共にモード3信
号を管理装置へ出力する。すなわち、A,B何れのモー
ドにも設定されていない通常状態において特別遊技権利
発生球が検出された場合にのみ、特別遊技権利発生領域
の種別に応じたモード番号を設定するものとし、第2特
別遊技権利発生領域76bへの入賞球によって基準特別
遊技権利が発生することを特別優遇権利発生条件とし
て、モード番号を「3」とする事により、基準特別遊技
権利の消滅後に2回の優遇状態を発生させるのである。
【0243】上記のようにして、モード番号を「2」も
しくは「3」にセットした後、或いは第1優遇状態もし
くは第2優遇状態であることに基づいて遊技番号が
「2」に設定されていた場合には、当該パチンコ機1に
おいて特別遊技権利が発生しているか否かを判断する。
そして、特別遊技権利が発生していない場合には、遊技
番号を判断し、遊技番号が「0」、すなわちA,B何れ
のモードにも設定されていない通常状態であれば、遊技
番号を「1」に設定して、基準特別遊技権利を発生させ
る。一方、遊技番号が「0」でない場合(大入賞口作動
制御処理において遊技番号が「2」に設定されている場
合)には、この遊技番号を「3」に設定変更して、2ゲ
ーム目或いは3ゲーム目の特別遊技権利を発生させる。
そして、夫々遊技番号の変更設定を行った後には特別遊
技権利を発生させると共に、第3種始動入賞球検出器8
4が検出した第3種始動入賞球の検出記憶を計数記憶す
る第3種始動口入賞カウントをクリアして、当該特別装
置作動制御処理を一旦終了する。
【0244】一方、第1特別権利発生スイッチ77aも
しくは第2特別権利発生スイッチ77bが特別遊技権利
発生球を検出した際に、特別遊技の権利が既に発生して
いる場合には、当該特別遊技権利の消滅条件を満たすこ
とになるために、この特別遊技権利を消滅(所謂パン
ク)させるための処理を行うこととなる。当該特別遊技
権利が基準特別遊技権利であった場合には、遊技番号を
「2」に設定変更して超該特別遊技権利を消滅させ、遊
技番号が「1」でなければ(当該特別遊技権利が基準特
別遊技権利でなければ)、次いでモード番号が「3」で
あるか否かの判定を行い、モード番号が「3」であった
場合には、遊技番号を「2」に設定することで、当該特
別遊技権利が消滅した後に優遇状態を発生させるように
する。
【0245】また、モード番号が「3」でなかった場合
には、遊技番号を「0」に設定すると共にゲーム回数表
示器56における“2ゲーム表示灯”もしくは“3ゲー
ム表示灯”を消灯し、当該基準特別遊技権利の発生につ
ながった基準予備遊技における当り図柄を表示していた
当り図柄固定表示器59の当り図柄を消去し、モード2
信号もしくはモード3信号の送信を停止し、特別遊技権
利を消滅させて当該特別装置作動制御処理を終了した
後、通常の遊技状態へ復帰させるのである。
【0246】なお、この第7実施例における特別装置作
動制御処理では、1回の補助遊技中に第1,第2特別遊
技権利発生球が略々同時に検出されたような場合にも、
パンク処理が実行されることとなり、基準特別遊技権利
における特別遊技が1度も行われることなく基準特別遊
技権利が消滅してしまう。そこで、第1特別遊技権利発
生領域76aと第2特別遊技権利発生領域76bとに1
個宛て特別遊技権利発生球が入賞した場合には、何れか
一方の特別遊技権利発生球のみを有効な特別遊技権利発
生球として取扱い、他方の特別遊技権利発生球は無効と
するようにしても良い。
【0247】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遊技
機においては、遊技盤の遊技部内に設けた始動入賞領域
へ打球が入賞することで、始動入賞球検出手段が始動入
賞球を検出すると、可変表示装置停止図柄決定手段が可
変表示装置の停止図柄を決定し、この決定図柄に基づい
て遊技制御手段が当該遊技機の遊技制御を行う。また、
可変表示装置停止図柄判定条件変更制御手段は、当該遊
技機で遊技が行われている間に、予め定めた特定遊技状
態が偶発的に生ずることに基づいて、上記可変表示装置
停止図柄決定手段の判定状態を標準判定状態あるいは特
別判定状態に変更制御し、可変表示装置停止図柄決定手
段が決定する停止図柄が賞態様に該当する確率を任意の
タイミングで変更する。
【0248】すなわち、当該遊技機の判定状態が標準判
定状態から特別判定状態に変更されるタイミング及び特
別判定状態から標準判定状態へ変更されるタイミング
を、遊技者自身が行う遊技における特定の遊技状態に委
ねることにより、当該遊技機における判定状態の変更タ
イミングを予測不可能とし、遊技者に与える遊技上の興
趣を十分に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一具体例たるパチンコ機の斜視図であ
る。
【図2】前面枠を開成した状態におけるパチンコ機の正
面図である。
【図3】パチンコ機の裏面図である。
【図4】遊技盤の正面図である。
【図5】普通図柄表示装置の正面図である。
【図6】第2状態における普通電動役物の正面図であ
る。
【図7】遊技盤に取り付けられた状態の普通電動役物と
分別装置の斜視図である。
【図8】前面遮蔽板を取り除いた状態における分別装置
の斜視図である。
【図9】前面遮蔽板を取り除いた状態における他の分別
装置の斜視図である。
【図10】特別始動入賞装置の動作概略説明図である。
【図11】特別始動入賞装置の構成概略を示す正面図で
ある。
【図12】第2状態における変動入賞装置の斜視図であ
る。
【図13】電気的制御装置のI/Oブロック図である。
【図14】電気的制御装置の第1実施例のブロック構成
図である。
【図15】電気的制御装置の第2実施例および第3実施
例のブロック構成図である。
【図16】(a)はAモードにおける判定状態の変更タ
イミングを示すタイムチャートである。(b)はBモー
ドにおける判定状態の変更タイミングを示すタイムチャ
ートである。
【図17】電気的制御装置の第4実施例のブロック構成
図である。
【図18】電気的制御装置の第5実施例のブロック構成
図である。
【図19】電気的制御装置の第6実施例のブロック構成
図である。
【図20】電気的制御装置の第7実施例のブロック構成
図である。
【図21】普図停止図柄判定状態変更制御手段における
優遇状態連続回数決定手段のブロック構成図である。
【図22】電気的制御装置の第2実施例における遊技制
御の概略を示すゼネラルフローチャートである。
【図23】電気的制御装置の第2実施例における普図作
動口入賞処理を示すフローチャートである。
【図24】電気的制御装置の第2実施例における普通図
柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図25】電気的制御装置の第2実施例における普通図
柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図26】電気的制御装置の第2実施例における分別処
理の前段を示すフローチャートである。
【図27】電気的制御装置の第2実施例における特別装
置作動制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図28】電気的制御装置の第2実施例における特別装
置作動制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図29】電気的制御装置の第2実施例における大入賞
口作動制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図30】電気的制御装置の第2実施例における大入賞
口作動制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図31】電気的制御装置の第2実施例におけるランプ
・LED表示処理を示すフローチャートである。
【図32】電気的制御装置の第2実施例における音声出
力処理を示すフローチャートである。
【図33】電気的制御装置の第2′実施例における普通
図柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートであ
る。
【図34】電気的制御装置の第2′実施例における普通
図柄・電役制御処理の中段を示すフローチャートであ
る。
【図35】電気的制御装置の第2′実施例における普通
図柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートであ
る。
【図36】電気的制御装置の第2′実施例における特別
装置作動制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図37】電気的制御装置の第2′実施例における特別
装置作動制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図38】電気的制御装置の第4実施例における普通図
柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図39】電気的制御装置の第4実施例における普通図
柄・電役制御処理の中段を示すフローチャートである。
【図40】電気的制御装置の第4実施例における普通図
柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図41】電気的制御装置の第5実施例における普通図
柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図42】電気的制御装置の第5実施例における普通図
柄・電役制御処理の中段を示すフローチャートである。
【図43】電気的制御装置の第5実施例における普通図
柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図44】電気的制御装置の第6実施例における普図作
動口入賞処理を示すフローチャートである。
【図45】電気的制御装置の第6実施例における普通図
柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図46】電気的制御装置の第6実施例における普通図
柄・電役制御処理の中段を示すフローチャートである。
【図47】電気的制御装置の第6実施例における普通図
柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図48】電気的制御装置の第7実施例における普通図
柄・電役制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図49】電気的制御装置の第7実施例における普通図
柄・電役制御処理の後段を示すフローチャートである。
【図50】電気的制御装置の第7実施例における特別装
置作動制御処理の前段を示すフローチャートである。
【図51】電気的制御装置の第7実施例における特別装
置作動制御処理の後段を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機 9 遊技部 10 遊技盤 25 電気的制御装置 33 普通図柄表示装置 35 特定入賞領域 36 普通電動役物 37 一般入賞領域37 38 特別遊技権利発生領域 39 分別装置 40 特別入賞領域 42 変動入賞装置 45 始動口 46 普図作動スイッチ 48 第3種始動口 68 特別権利発生スイッチ 84 第3種始動入賞球検出器 110 普図停止図柄決定手段 111 遊技制御手段 112 普図停止図柄判定条件変更制御手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾発された遊技球が入賞可能な複数の入
    賞領域を有する遊技盤の遊技部内に設けられ、複数の識
    別記号を順次変換可能な可変表示装置と、 遊技盤の遊技部内に形成された始動入賞領域へ入賞した
    球を検出する始動入賞球検出手段と、 遊技盤の遊技部内に設けられると共に内部に特定入賞領
    域が形成され、該特定入賞領域へ球を受け入れ難い第1
    状態と、特定入賞領域へ球を受け入れ易い第2状態とに
    変換可能な補助変動入賞装置と、 遊技盤の遊技部内に設けられ、上記特定入賞領域と連通
    する一般入賞領域および特別遊技権利発生領域を内部に
    備える分別装置と、 上記分別装置の特別遊技権利発生領域へ入賞した球を検
    出する特別遊技権利発生球検出手段と、 遊技盤の遊技部内に形成された特別始動入賞領域へ入賞
    した球を検出する特別始動入賞球検出手段と、 遊技盤の遊技部内に設けられると共に内部に特別入賞領
    域が形成され、該特別入賞領域へ球を受け入れない第1
    状態と、特別入賞領域へ球を受け入れる第2状態とに変
    換可能な変動入賞装置と、 上記始動入賞球検出手段が始動入賞球を検出することに
    基づいて、上記可変表示装置の停止図柄を決定する可変
    表示装置停止図柄決定手段と、 上記可変表示装置停止図柄決定手段が停止図柄を決定す
    ることに基づいて、上記可変表示装置を所定条件が満た
    されるまで可変表示させた後に図柄を停止図柄に固定す
    る予備遊技を行い、該停止図柄が予め定めた賞態様に該
    当する場合には補助変動入賞装置を第2状態に変換する
    補助遊技を行い、分別装置内の特別遊技権利発生球検出
    手段が特別遊技権利発生球を検出することに基づいて特
    別遊技権利を発生させ、特別遊技権利の有効な間に特別
    始動入賞球を特別始動入賞球検出手段が検出することに
    基づいて変動入賞装置を所定条件が満たされるまで第2
    状態に変換する特別遊技を行い、所定条件が満たされる
    と特別遊技権利を消滅させて通常遊技に復帰させる遊技
    制御手段と、 予め定めた特定遊技状態が生ずることに関連させて、上
    記可変表示装置停止図柄決定手段によって決定される停
    止図柄が賞態様に該当する確率が標準的な標準判定状態
    と、可変表示装置停止図柄決定手段によって決定される
    停止図柄が賞態様に該当する確率が上記標準判定状態よ
    りも高い特別判定状態とに、変更制御する可変表示装置
    停止図柄判定条件変更制御手段と、 を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 特別遊技権利の発生を、可変表示装置停
    止図柄判定条件変更制御手段が識別する特定遊技状態と
    したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 特別遊技権利の消滅を、可変表示装置停
    止図柄判定条件変更制御手段が識別する特定遊技状態と
    したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 基準となる特別遊技権利の消滅後に、少
    なくとも特別遊技権利消滅から次回の特別遊技権利発生
    までの間、継続して特別判定状態で可変表示装置停止図
    柄決定手段が可変表示装置の停止図柄を判定する優遇状
    態を生ぜしめるように、可変表示装置停止図柄判定条件
    変更制御手段が可変表示装置停止図柄決定手段の判定状
    態を変更制御するようにしたことを特徴とする請求項2
    又は請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技状態と関連させて予め定めた特別優
    遇権利発生条件に応じて、基準特別遊技権利の消滅後に
    おける優遇状態の連続回数を、可変表示装置停止図柄判
    定条件変更制御手段が可変制御するようにしたことを特
    徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 基準特別遊技権利の発生につながった基
    準予備遊技において、可変表示装置に固定表示された賞
    態様が、予め定めた所定図柄に該当することを特別優遇
    権利発生条件としたことを特徴とする請求項5に記載の
    遊技機。
  7. 【請求項7】 基準特別遊技権利の消滅後に行った予備
    遊技の回数を可変表示装置停止図柄判定条件変更制御手
    段が記憶保持し、予め定めた特別優遇権利判定タイミン
    グ条件が満たされた時点における予備遊技の発生回数の
    記憶値が、予め定めた所定回数以内であることを特別優
    遇権利発生条件としたことを特徴とする請求項5に記載
    の遊技機。
  8. 【請求項8】 可変表示装置停止図柄判定条件変更制御
    手段は、予備遊技が行われる毎に判定状態を変更制御
    し、基準特別遊技権利の発生につながった基準予備遊技
    における判定状態を特別優遇権利発生条件としたことを
    特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 複数の識別記号を変換表示可能な補助可
    変表示装置を備え、基準特別遊技権利の発生と関連させ
    て補助可変表示装置作動させ、該補助可変表示装置の停
    止図柄が予め定めた所定図柄に該当することを特別優遇
    権利発生条件としたことを特徴とする請求項5に記載の
    遊技機。
  10. 【請求項10】 複数の始動入賞領域と各始動入賞領域
    への始動入賞球を検出する複数の始動入賞球検出手段と
    を備え、基準特別遊技権利の発生につながった基準予備
    遊技の開始条件としての始動入賞球が、予め定めた所定
    の始動入賞領域へ入賞したことを特別優遇権利発生条件
    としたことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 複数の特別遊技権利発生領域と各特別
    遊技権利発生領域への特別遊技権利発生球を検出する複
    数の特別遊技権利発生球検出手段とを分別装置に設け、
    基準特別遊技権利の発生につながった特別遊技権利発生
    球が、予め定めた所定の特別遊技権利発生領域へ入賞し
    たことを特別優遇権利発生条件としたことを特徴とする
    請求項5に記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 優遇状態の連続回数を遊技者に報知す
    る報知手段を設けたことを特徴とする請求項4〜請求項
    11の何れかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH105402A (ja) * 1996-06-26 1998-01-13 Sankyo Kk 遊技機
JP2007236998A (ja) * 2007-06-28 2007-09-20 Sankyo Kk 遊技機

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