JP2003210782A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ遊技における遊技玉の価値を多様化す
るにあたり、遊技客が扱う遊技玉の価値を一種類に統一
して設備コストを削減すると共に、玉価値の差を利用し
た不正行為を防止する。 【解決手段】パチンコ遊技機１４は、上皿１８上におけ
る遊技玉の価値Ａと遊技盤２０上における遊技玉の価値
Ｂとを相違させるために、上皿１８からの供給玉数に対
する発射装置１９の発射玉数を、その価値の差に応じて
変換する発射玉数変換部２５と、遊技盤２０上における
遊技玉の入賞に応じ、上皿１８上における遊技玉の価値
Ａを基準として遊技玉の払い出しを行う玉払い出し装置
１７とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定の単価で貸し
出され、且つ、所定のレートで景品交換可能な遊技玉を
用いて遊技を行うパチンコ遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ遊技場においては、所定の単価
で貸し出される遊技玉を用いて遊技を行い、該遊技で獲
得した遊技玉が所定の景品交換レートで景品に交換され
る。一般に、パチンコ遊技場内における遊技玉の価値は
単一であり、その遊技場で設定される玉価値に応じて出
玉率等が調節される。従って、ハイリターンを望む遊技
客は、出玉率が低くても玉価値が高いパチンコ遊技場を
選択し、また、ローリスクで長時間の遊技を望む遊技客
は、玉価値が低くても出玉率が高いパチンコ遊技場を選
択する傾向がある。

【０００３】近年、玉価値による客層の偏りを解消する
ために、パチンコ遊技場内における遊技玉の価値を多様
化することが提案されており、このようなパチンコ遊技
場では、フロア単位、パチンコ島単位、或いはパチンコ
機種単位で異なる玉価値が設定されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパチンコ遊技場では、下記に示すような問題があ
る。 （１）玉価値毎に専用の玉計数装置を設置する必要があ
り、設備コストが増大する。 （２）景品交換業務が煩雑になる。 （３）玉価値が低く設定されたパチンコ遊技機で獲得し
た遊技玉が、玉価値が高く設定されたパチンコ遊技機に
持ち込まれる可能性がある。 （４）玉価値が低く設定されたパチンコ遊技機で獲得し
た遊技玉が、玉価値が高い遊技玉用の玉計数装置で計数
される可能性がある。 （５）上記不正を監視するために多くの店員を必要と
し、人件費が増大する。

【０００５】本発明の目的は、パチンコ遊技における遊
技玉の価値を多様化するものでありながら、遊技客が扱
う遊技玉の価値を一種類に統一することを可能にし、そ
の結果、玉価値毎に専用の玉計数装置を設置していた従
来に比べて設備コストを削減できる許りでなく、景品交
換業務を簡素化することができ、更には、玉価値の差を
利用した不正行為を確実に防止できるパチンコ遊技機を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のパチンコ遊技機は、遊技玉を貯溜する受け皿
と、前記受け皿からの玉供給に応じて遊技盤上に遊技玉
を発射する発射装置と、前記受け皿上における遊技玉の
価値と前記遊技盤上における遊技玉の価値とを相違させ
るための発射玉数変換手段であって、前記受け皿からの
供給玉数に対する前記発射装置の発射玉数を、その価値
の差に応じて変換するものと、前記遊技盤上における遊
技玉の入賞に応じて所定数の遊技玉を前記受け皿に払い
出す玉払い出し手段であって、前記受け皿上における遊
技玉の価値を基準として払い出し玉数が設定されるもの
とを備えて構成される。

【０００７】また、前記遊技盤上における遊技玉の価値
を表示する玉価値表示手段を更に備えることが好まし
い。この場合においては、各パチンコ遊技機における遊
技玉の価値を容易に認識することができるため、玉価値
の誤認を原因とするトラブルの発生を防止できる。

【０００８】また、前記発射玉数変換手段は、前記遊技
盤上における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊
技玉の価値よりも低いとき、その差額分の遊技玉を前記
発射装置に補給する遊技玉補給機構を備えることが好ま
しい。この場合においては、玉価値の差に応じた精度の
高い発射玉数変換を行うことができる。

【０００９】また、前記発射玉数変換手段は、前記遊技
盤上における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊
技玉の価値よりも低いとき、その差額分の遊技玉を前記
受け皿に払い戻すことが好ましい。この場合において
は、既存の玉払い出し装置を利用して発射玉数変換を行
うことができる。

【００１０】また、前記発射玉数変換手段は、前記遊技
盤上における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊
技玉の価値よりも高いとき、その差額分の遊技玉を前記
受け皿から回収する遊技玉回収機構を備えることが好ま
しい。この場合においては、玉価値の差に応じた精度の
高い発射玉数変換を行うことができる。

【００１１】また、前記遊技盤上における遊技玉の価値
を、遊技場管理者または遊技客の選択操作に応じて変更
する玉価値変更手段を更に備えることが好ましい。この
場合においては、遊技玉の価値をパチンコ遊技機単位で
任意に変更できるため、パチンコ遊技の多様性を更に高
めることができる。

【００１２】また、前記玉価値変更手段における玉価値
の変更に応じて、大当たり確率等の遊技条件を変更する
遊技条件変更手段を更に備えることが好ましい。この場
合においては、玉価値の変更に応じて出玉率を自動的に
調節することができるため、玉価値と出玉率とのバラン
スが崩れて客側もしくは店側に不利益を与える不都合が
ない。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図１は、パチンコ遊技場の
部分平面図、図２は、パチンコ島の部分正面図である。
これらの図に示されるように、パチンコ遊技場１０に
は、複数のパチンコ島１１が構成され、その近傍にプリ
ペイドカード販売機１２や玉計数装置１３が設置され
る。パチンコ島１１は、複数のパチンコ遊技機１４を備
えて構成されており、各パチンコ遊技機１４の一側部に
は、プリペイドカードユニット１５が並設される。遊技
客は、プリペイドカード販売機１２でプリペイドカード
を購入した後、遊技するパチンコ遊技機１４のプリペイ
ドカードユニット１５にプリペイドカードを挿入する。
その後、パチンコ遊技機１４において貸し出し操作を行
うと、所定個数の遊技玉がパチンコ遊技機１４から貸し
出され、遊技が可能になる。遊技において獲得した遊技
玉を景品に交換する場合は、獲得した遊技玉を遊技客ま
たは店員が玉計数装置１３まで運び、ここで計数され
る。遊技客は、玉計数装置１３から出力されるレシート
を景品交換カウンタに提出し、景品に交換する。尚、遊
技玉の貸し出し方式としては、上記に示したプリペイド
カード方式の他に現金方式がある。現金方式には、台間
玉貸機から遊技玉を貸し出す方式と、上記プリペイドカ
ード方式と同様にパチンコ遊技機１４から遊技玉を貸し
出す方式があるが、何れの方式を採用しても本発明の実
施が可能である。

【００１４】図３は、パチンコ遊技機の正面図、図４
は、パチンコ遊技機の背面図、図５は、遊技盤の正面図
である。これらの図に示されるように、パチンコ遊技機
１４は、パチンコ島１１内の遊技玉補給経路（図示せ
ず）に接続され、ここから補給される遊技玉を貯溜する
遊技玉タンク１６と、該遊技玉タンク１６から遊技玉を
払い出す玉払い出し装置１７と、該玉払い出し装置１７
が払い出した遊技玉を貯溜する上皿（受け皿）１８と、
該上皿１８からの玉供給に応じて遊技玉を発射する発射
装置１９と、発射された遊技玉の入賞、外れを決定する
遊技盤２０と、上記上皿１８からオーバーフローした遊
技玉を貯溜する下皿２１と、上記上皿１８の近傍に設け
られる玉貸し出し操作部２２と、上記各部の動作を制御
する制御ユニット２３とを備えて構成される。以下、パ
チンコ遊技機１４の基本動作を順次説明する。

【００１５】（１）玉貸し出し動作 玉貸し出し操作部２２には、プリペイドカードの残り度
数を表示する残り度数表示部２２ａと、遊技玉の貸し出
し操作を行う貸し出し操作ボタン２２ｂと、プリペイド
カードの返却操作を行う返却操作ボタン２２ｃとが設け
られる。遊技客がプリペイドカードユニット１５にプリ
ペイドカードを挿入すると、プリペイドカードの残り度
数が残り度数表示部２２ａに表示され、この状態で貸し
出し操作ボタン２２ｂを操作することにより、貸し出し
金額に応じた個数の遊技玉が玉払い出し装置１７によっ
て貸し出される。また、返却操作ボタン２２ｃが操作さ
れた場合には、残り度数に拘わらずプリペイドカードが
プリペイドカードユニット１５から返却される。

【００１６】（２）玉発射動作 上皿１８に遊技玉が貯溜された状態で発射装置１９のハ
ンドル１９ａを回し操作すると、遊技玉が遊技盤２０に
向けて発射される。その発射力は、ハンドル１９ａの回
し操作量に応じて調節される。

【００１７】（３）玉払い出し動作 発射された遊技玉が遊技盤２０の入賞口２０ａまたは大
入賞口２０ｂに入賞した場合は、玉払い出し装置１７に
よって遊技玉が払い出される。遊技玉の払い出し個数
は、入賞時の払い出し個数（例えば４個：遊技条件１）
に比べ、大入賞時の払い出し個数（例えば１６個：遊技
条件２）の方が多くなるように設定される。

【００１８】（４）大当たり抽選動作 発射された遊技玉が遊技盤２０の始動口２０ｃに入賞し
た場合は、遊技盤２０の図柄表示部（液晶表示パネル）
２０ｄに表示される抽選図柄が変動し、所定の表示パタ
ーン（遊技条件３）で大当たり抽選が行われる。例えば
変動した３つの抽選図柄が停止時に揃ったとき、大当た
りとする。この大当たり抽選は、予め設定される大当た
り確率（例えば１／３００：遊技条件４）に基づいて行
われる。

【００１９】（５）大入賞口動作 大当たりした場合は、大入賞口２０ｂが所定時間に亘っ
て開放動作される。開放中に所定個数（例えば１０個：
遊技条件５）の遊技玉が入賞した場合は、時間内であっ
ても大入賞口２０ｂが閉じられる。この開放動作は、１
回の大当たりにつき、所定回数（例えば１５回：遊技条
件６）行われる。

【００２０】（６）確率変動抽選 大当たりした場合は、図柄表示部２０ｄにおいて確率変
動抽選が行われる。この確率変動抽選は、予め設定され
る当り確率（例えば１／２：遊技条件７）に基づいて行
われる。この抽選に当たった場合は、前記大当たり動作
終了後、次回の大当たりまで、大当たり確率が高確率
（例えば１／５０：遊技条件８）となる。

【００２１】次に、本発明特有の構成を順次説明する。
図３に示されるように、上皿１８の近傍には、上皿１８
上における遊技玉の価値Ａを変えることなく、遊技盤２
０上における遊技玉の価値Ｂを変更するための玉価値変
更操作部（玉価値変更手段）２４が設けられる。玉価値
変更操作部２４は、玉価値変更ボタン２４ａと、玉価値
表示部２４ｂとを備えており、玉価値変更ボタン２４ａ
の操作に応じて遊技盤２０上における遊技玉の価値Ｂが
変更され、その玉価値Ｂが玉価値表示部２４ｂに表示さ
れる。例えば、上皿１８上における遊技玉の価値Ａが４
円である場合、遊技盤２０上における遊技玉の価値Ｂと
しては、１円、２円、４円、８円等が用意され、これら
の中から任意の玉価値Ｂが選択される。そして、玉価値
Ａと玉価値Ｂとが相違する場合は、後述するように、上
皿１８からの供給玉数に対する発射装置１９の発射玉数
が、その価値の差に応じて変換され、また、遊技盤２０
上における遊技玉の入賞に応じて払い出される玉数が、
玉価値Ａを基準として逆変換される。これにより、パチ
ンコ遊技における遊技玉の価値Ｂを多様化しつつ、遊技
客が扱う遊技玉の価値Ａを一種類に統一することが可能
になる。尚、本実施形態では、玉価値Ｂの変更を遊技客
が行うが、遊技客による変更を禁止し、遊技場管理者
（店員等）が玉価値Ｂの変更を行うようにしてもよい。
また、玉価値Ｂは、必ずしも変更自在である必要はな
く、玉価値Ａと玉価値Ｂとが相違すれば、玉価値Ｂが固
定であっても本発明に含まれる。

【００２２】図６は、パチンコ遊技機における遊技玉の
経路を示すブロック図である。この図に示されるよう
に、上皿１８から発射装置１９に至る玉経路には、発射
玉数変換部（発射玉数変換手段）２５が設けられる。発
射玉数変換部２５は、上皿１８から供給される所定個数
の遊技玉を一時保留し、これを回収可能な遊技玉回収機
構２５ａと、遊技玉タンク１６から供給される所定個数
の遊技玉を発射装置１９に補給可能な遊技玉補給機構２
５ｂとを備えて構成される。以下、発射玉数変換部２５
の動作を図面に沿って説明する。

【００２３】（１）玉価値Ａが４円で、玉価値Ｂが１円
の場合（玉価値Ａ＞玉価値Ｂ） 図７に示されるように、発射玉数変換部２５は、上皿１
８から供給される遊技玉を１個保留（例えば、保留個数
＝ＡとＢの最小公倍数／Ａ）した後、遊技玉タンク１６
から供給される遊技玉を発射装置１９に４個補給（例え
ば、補給個数＝ＡとＢの最小公倍数／Ｂ）し、しかる
後、上記保留玉を回収する。この一連の動作を繰り返す
ことにより、外観上は、玉価値Ａと玉価値Ｂとの差額分
（３円）の遊技玉（３個）が発射装置１９に補給される
ことになる。また、発射した遊技玉が遊技盤２０の入賞
口２０ａまたは大入賞口２０ｂに入賞した場合は、玉払
い出し装置１７から上皿１８に遊技玉が払い出される。
遊技玉の払い出し個数は、玉価値Ａおよび玉価値Ｂに応
じて逆変換され、価値Ａの遊技玉として上皿１８に払い
出される。上記のように玉価値Ａが４円で、玉価値Ｂが
１円の場合は、例えば入賞払い出し個数が１個、大入賞
払い出し個数が４個に設定される。

【００２４】（２）玉価値Ａが４円で、玉価値Ｂが２円
の場合（玉価値Ａ＞玉価値Ｂ） 図８に示されるように、発射玉数変換部２５は、上皿１
８から供給される遊技玉を１個保留した後、遊技玉タン
ク１６から供給される遊技玉を発射装置１９に２個補給
し、しかる後、上記保留玉を回収する。この一連の動作
を繰り返すことにより、外観上は、玉価値Ａと玉価値Ｂ
との差額分（２円）の遊技玉（１個）が発射装置１９に
補給されることになる。また、この玉価値設定における
払い出し個数は、例えば入賞払い出し個数が２個、大入
賞払い出し個数が８個に設定される。

【００２５】（３）玉価値Ａが４円で、玉価値Ｂが４円
の場合（玉価値Ａ＝玉価値Ｂ） 図９に示されるように、発射玉数変換部２５は、上皿１
８から供給される遊技玉を１個保留した後、遊技玉タン
ク１６から供給される遊技玉を発射装置１９に１個補給
し、しかる後、上記保留玉を回収する。この一連の動作
を繰り返すことにより、外観上は、発射装置１９に対す
る玉補給が行われないことになる。また、この玉価値設
定における払い出し個数は、例えば入賞払い出し個数が
４個、大入賞払い出し個数が１６個に設定される。

【００２６】（４）玉価値Ａが４円で、玉価値Ｂが８円
の場合（玉価値Ａ＜玉価値Ｂ） 図１０に示されるように、発射玉数変換部２５は、上皿
１８から供給される遊技玉を２個保留した後、遊技玉タ
ンク１６から供給される遊技玉を発射装置１９に１個補
給し、しかる後、上記保留玉を回収する。この一連の動
作を繰り返すことにより、外観上は、玉価値Ａと玉価値
Ｂとの差額分（−４円）の遊技玉（１個）が上皿１８か
ら回収されることになる。また、この玉価値設定におけ
る払出個数は、例えば入賞払い出し個数が８個、大入賞
払い出し個数が３２個に設定される。

【００２７】図１１は、発射玉数変換の他例を示すブロ
ック図である。この図に示されるように、玉価値Ｂが玉
価値Ａよりも低い場合は、発射玉数変換部２５において
発射玉数変換を行うことなく、玉払い出し装置１７を利
用して発射玉数変換を行うことができる。つまり、所定
個数の遊技玉が発射される毎に、玉価値Ａと玉価値Ｂと
の差額分の遊技玉を上皿１８に払い戻すようにすれば、
外観上、発射玉数変換部２５と同等の発射玉数変換を行
うことが可能になる。例えば、玉価値Ａが４円で、玉価
値Ｂが１円の場合は、遊技玉を４個発射する毎に、３個
の遊技玉を上皿１８に払い戻すことにより、発射玉数変
換部２５と同等の発射玉数変換が行われる。

【００２８】更に、本実施形態の制御ユニット２３で
は、玉価値変更操作部２４における玉価値Ｂの変更に応
じて、前述した遊技条件１〜８を変更する処理（遊技条
件変更手段）が行われる。例えば、玉価値Ｂが高い場合
は、大当たり確率を低くして出玉率を下げる一方、玉価
値Ｂが低い場合は、大当たり確率を高くして出玉率を上
げる等の出玉調整が自動的に行われる。これにより、玉
価値と出玉率とのバランスを適正な状態に保つことが可
能になる。

【００２９】以上の如く本実施形態によれば、パチンコ
遊技機１４は、遊技玉を貯溜する上皿１８と、該上皿１
８からの玉供給に応じて遊技盤２０上に遊技玉を発射す
る発射装置１９と、前記上皿１８上における遊技玉の価
値Ａと遊技盤２０上における遊技玉の価値Ｂとを相違さ
せるための発射玉数変換部２５であって、前記上皿１８
からの供給玉数に対する発射装置１９の発射玉数を、そ
の価値の差に応じて変換するものと、前記遊技盤２０上
における遊技玉の入賞に応じて所定数の遊技玉を上皿１
８に払い出す玉払い出し装置１７であって、前記上皿１
８上における遊技玉の価値Ａを基準として払い出し玉数
が設定されるものとを備えて構成される。これにより、
パチンコ遊技における遊技玉の価値を多様化するもので
ありながら、遊技客が扱う遊技玉の価値Ａを一種類に統
一することを可能にし、その結果、玉価値毎に専用の玉
計数装置１３を設置していた従来に比べて設備コストを
削減できる許りでなく、景品交換業務を簡素化すること
ができ、更には、玉価値の差を利用した不正行為を確実
に防止し、店員による不正の監視労力を軽減することが
できる。

【００３０】また、前記遊技盤２０上における遊技玉の
価値Ｂを表示する玉価値表示部２４ｂを更に備えるた
め、各パチンコ遊技機１４における遊技玉の価値Ｂを容
易に認識することができ、その結果、玉価値Ｂの誤認を
原因とするトラブルの発生を防止できる。

【００３１】また、前記発射玉数変換部２５は、前記遊
技盤２０上における遊技玉の価値Ｂが、前記上皿１８上
における遊技玉の価値Ａよりも低いとき、その差額分の
遊技玉を発射装置１９に補給する遊技玉補給機構２５ｂ
を備えるため、玉価値Ａ、Ｂの差に応じた精度の高い発
射玉数変換を行うことができる。

【００３２】また、前記発射玉数変換部２５は、前記遊
技盤２０上における遊技玉の価値Ｂが、前記上皿１８上
における遊技玉の価値Ａよりも高いとき、その差額分の
遊技玉を前記上皿１８から回収する遊技玉回収機構２５
ａを備えるため、玉価値Ａ、Ｂに応じた精度の高い発射
玉数変換を行うことができる。

【００３３】また、前記遊技盤２０上における遊技玉の
価値Ｂを、遊技場管理者または遊技客の選択操作に応じ
て変更する玉価値変更操作部２４を更に備えるため、遊
技玉の価値Ｂをパチンコ遊技機１４単位で任意に変更で
き、その結果、パチンコ遊技の多様性を更に高めること
ができる。

【００３４】また、制御ユニット２３は、前記玉価値変
更操作部２４における玉価値Ｂの変更に応じて、大当た
り確率等の遊技条件を変更するため、玉価値Ｂの変更に
応じて出玉率を自動的に調節することができ、その結
果、玉価値Ｂと出玉率とのバランスが崩れて客側もしく
は店側に不利益を与える不都合がない。

【００３５】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。

【００３６】

【発明の効果】以上の如く本発明によれば、パチンコ遊
技における遊技玉の価値を多様化するものでありなが
ら、遊技客が扱う遊技玉の価値を一種類に統一すること
を可能にし、その結果、玉価値毎に専用の玉計数装置を
設置していた従来に比べて設備コストを削減できる許り
でなく、景品交換業務を簡素化することができ、更に
は、玉価値の差を利用した不正行為を確実に防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ遊技場の部分平面図である。

【図２】パチンコ島の部分正面図である。

【図３】パチンコ遊技機の正面図である。

【図４】パチンコ遊技機の背面図である。

【図５】遊技盤の正面図である。

【図６】パチンコ遊技機における遊技玉の経路を示すブ
ロック図である。

【図７】遊技盤上の玉価値が１円の場合における発射玉
数変換部の動作を示すブロック図である。

【図８】遊技盤上の玉価値が２円の場合における発射玉
数変換部の動作を示すブロック図である。

【図９】遊技盤上の玉価値が４円の場合における発射玉
数変換部の動作を示すブロック図である。

【図１０】遊技盤上の玉価値が８円の場合における発射
玉数変換部の動作を示すブロック図である。

【図１１】発射玉数変換の他例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 玉価値（上皿における価値） Ｂ 玉価値（遊技盤における価値） １０ パチンコ遊技場 １１ パチンコ島 １４ パチンコ遊技機 １６ 遊技玉タンク １７ 玉払い出し装置 １８ 上皿（受け皿） １９ 発射装置 ２０ 遊技盤 ２３ 制御ユニット ２４ 玉価値変更操作部 ２４ａ 玉価値変更ボタン ２４ｂ 玉価値表示部 ２５ 発射玉数変換部 ２５ａ 遊技玉回収機構 ２５ｂ 遊技玉補給機構

フロントページの続き (72)発明者 熊取谷 稔 東京都千代田区神田駿河台１丁目２番５号 コスモ・イーシー株式会社内 Ｆターム(参考） 2C088 BA07 BA32 BA35 BA86 CA19 EA41

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技玉を貯溜する受け皿と、 前記受け皿からの玉供給に応じて遊技盤上に遊技玉を発
   射する発射装置と、 前記受け皿上における遊技玉の価値と前記遊技盤上にお
   ける遊技玉の価値とを相違させるための発射玉数変換手
   段であって、前記受け皿からの供給玉数に対する前記発
   射装置の発射玉数を、その価値の差に応じて変換するも
   のと、 前記遊技盤上における遊技玉の入賞に応じて所定数の遊
   技玉を前記受け皿に払い出す玉払い出し手段であって、
   前記受け皿上における遊技玉の価値を基準として払い出
   し玉数が設定されるものと、を備えることを特徴とする
   パチンコ遊技機。
2. 【請求項２】 前記遊技盤上における遊技玉の価値を表
   示する玉価値表示手段を更に備えることを特徴とする請
   求項１に記載のパチンコ遊技機。
3. 【請求項３】 前記発射玉数変換手段は、前記遊技盤上
   における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊技玉
   の価値よりも低いとき、その差額分の遊技玉を前記発射
   装置に補給する遊技玉補給機構を備えることを特徴とす
   る請求項１又は２に記載のパチンコ遊技機。
4. 【請求項４】 前記発射玉数変換手段は、前記遊技盤上
   における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊技玉
   の価値よりも低いとき、その差額分の遊技玉を前記受け
   皿に払い戻すことを特徴とする請求項１又は２に記載の
   パチンコ遊技機。
5. 【請求項５】 前記発射玉数変換手段は、前記遊技盤上
   における遊技玉の価値が、前記受け皿上における遊技玉
   の価値よりも高いとき、その差額分の遊技玉を前記受け
   皿から回収する遊技玉回収機構を備えることを特徴とす
   る請求項１〜４の何れかに記載のパチンコ遊技機。
6. 【請求項６】 前記遊技盤上における遊技玉の価値を、
   遊技場管理者または遊技客の選択操作に応じて変更する
   玉価値変更手段を更に備えることを特徴とする請求項１
   〜５の何れかに記載のパチンコ遊技機。
7. 【請求項７】 前記玉価値変更手段における玉価値の変
   更に応じて、大当たり確率等の遊技条件を変更する遊技
   条件変更手段を更に備えることを特徴とする請求項６に
   記載のパチンコ遊技機。