JP3224244U - ラップラウンド型包装箱 - Google Patents

ラップラウンド型包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3224244U
JP3224244U JP2019003605U JP2019003605U JP3224244U JP 3224244 U JP3224244 U JP 3224244U JP 2019003605 U JP2019003605 U JP 2019003605U JP 2019003605 U JP2019003605 U JP 2019003605U JP 3224244 U JP3224244 U JP 3224244U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
line
forming plate
cylinder
breaking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019003605U
Other languages
English (en)
Inventor
智昭 赤井
智昭 赤井
Original Assignee
富山スガキ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富山スガキ株式会社 filed Critical 富山スガキ株式会社
Priority to JP2019003605U priority Critical patent/JP3224244U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3224244U publication Critical patent/JP3224244U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】使用後、立体的な箱体を容易に解体することができ、薄く折り畳まれたコンパクトな状態で廃棄することができるラップラウンド型包装箱を提供する。【解決手段】筒体形成板20,22を区切る第一折罫線28と、筒体形成板22,24を区切る第二折罫線30とを備える。第二の筒体形成板22は、第一折罫線28の両端から第二折罫線30の途中の2箇所に各々達する第一解体用破断線74(1),74(2)を備える。第三の筒体形成板24は、第一解体用破断線74(1),74(2)の端部同士を連結する第二解体用破断線76を備える。第三の筒体形成板24は、第二折罫線30の両端から第二解体用破断線76の両端に各々達する第三解体用破断線78(1),78(2)を備える。第二の筒体形成板22は、第二折罫線30の両端から第一解体用破断線74(1),74(2)の途中の位置に各々達する2つの解体用折罫線80(1),80(2)を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、四角形の筒体の両端が2つの側壁部で閉鎖されたラップラウンド型包装箱に関する。
例えば、医薬品用の包装箱は、病院や調剤薬局等の医療機関で使用された後、多量に廃棄されることになるので、薄く折り畳んでコンパクトに廃棄できることが求められる。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、筒体を形成する4つの板の中の1つである底板に、底板の中央部を筒体の長さ方向に横切る中央折罫線を設け、底板の4つの角部から中央折罫線に向かって斜めに延びる折曲補助線を設け、さらに底板の中央折罫線を、筒体の両端を閉鎖する2つの側壁部の内側まで延長したラップラウンド型の外箱があった。
収容物を取り出すための開口面は天板(底板に対向する板)であり、天板を開放可能にするため、天板と側壁部との稜線部分に沿って開封用ミシン孔が設けられている。また、天板の端部に差込片が延設され、開封した後、差込片を利用して再封できる構造になっている。
この外箱は、開封用ミシン孔を破断させて天板を開放した後、廃棄する時は、中央折罫線及び折曲補助線を所定の方向に折り曲げる処理を行う。これによって、底板が中央部で折れて重なり、2つの側壁部が各々中央部で折れて重なり、全体として平坦に折り畳まれた状態になり、コンパクトに廃棄することができる。
実開昭62−191622号公報
特許文献1の外箱は、廃棄するために折り畳まれた状態で、各部の板が何重にも折り重なった状態になり(例えば、多い所では4〜6重に折り重なる箇所がある)、複数の折り曲げ部分に強い反発力が作用する。したがって、折り畳んだ後、すぐに立体的な形状に戻ってしまい、外箱をコンパクトな状態で廃棄することが難しい。また、この外箱は、天板と側壁部との稜線部分に沿って長い開封用ミシン孔が配置されるので、稜線部分を普通の折罫線にした時よりも、箱体としての強度が低下するという問題もある。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、使用後、立体的な箱体を容易に解体することができ、薄く折り畳まれたコンパクトな状態で廃棄することができるラップラウンド型包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、四角形の筒体の両端が第一及び第二の側壁部で閉鎖されたラップラウンド型包装箱であって、
一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、順に一列に連接された第一、第二、第三及び第四の筒体形成板と、前記第一及び第二の筒体形成板を区切る第一折罫線と、前記第二及び第三の筒体形成板を区切る第二折罫線と、前記第二の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの破断線であって、前記第一折罫線の両端を起点とし、前記第二折罫線の途中の2箇所に各々達する2つの第一解体用破断線と、前記第三の筒体形成板の内側に設けられた破断線であって、一方の前記第一解体用破断線の一端を起点とし、他方の前記第一解体用破断線の一端に達する第二解体用破断線と、前記第三の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの破断線であって、前記第二折罫線の両端を起点とし、前記第二解体用破断線の両端に各々達する2つの第三解体用破断線と、前記第二の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの折罫線であって、前記第二折罫線の両端を起点とし、2つの前記第一解体用破断線の途中の位置に各々達する2つの解体用折罫線と、前記第四の筒体形成板を開閉可能にする開封機構とを備え、
前記第二の筒体形成板は、2つの前記第一解体用破断線により、前記第一解体用破断線の外側に位置する2つの外側領域と、2つ前記外側領域に挟まれた内側領域とに区切られ、前記第三の筒体形成板は、前記第二解体用破断線により、前記第二解体用破断線と前記第二折罫線とで囲まれた舌片状領域と、その他の領域である本体領域とに区切られ、
組み立て状態で、前記第一の筒体形成板の連接方向の端辺が、前記第四の筒体形成板の連接方向の端辺の位置に固定されて前記筒体が形成され、
前記開封機構に対して開封処理が行われて前記第四の筒体形成板が開放され、さらに、前記第一及び第二解体用破断線を破断させる処理が行われて前記内側領域及び前記舌片状領域が開放された状態で、前記第一及び第三の筒体形成板と前記第一及び第二の側壁部とで形成された四角形の筒状部分に対し、当該筒状部分の対角に位置する2つの角部を相互に近づける処理が行われると、前記第一の側壁部に近い方の前記第三解体用破断線が自動的に破断して、前記第一の側壁部に近い方の前記外側領域が前記第三の筒体形成板から切り離され、前記第二の側壁部に近い方の前記解体用折罫線が自動的に折れ曲がり、前記第一、第二、第三及び第四の筒体形成板と前記第一及び第二の側壁部とが平坦に折り重なることを特徴とするラップラウンド型包装箱である。前記第一、第二、及び第三解体用破断線は、切り込みと繋ぎ部とを交互に配置することによって設けられていることが好ましい。
前記箱体形成片が備える前記開封機構は、前記第四の筒体形成板の連接方向の端辺に連接された差し込み板と、前記差し込み片の連接方向の端辺に連接された糊付け板と、前記差し込み板及び前記糊付け板を区切る開封用破断線とで構成され、組み立て状態で、前記差し込み板及び糊付け板が前記第一の筒体形成板の外面に面一に重なり、前記糊付け板が前記第一の筒体形成板に糊付けされて前記筒体が形成され、前記第四の筒体形成板の連接方向に対して直角方向の2つの端辺は、前記第一及び第二の側壁部に対して未接続であり、前記開封用破断線を破断させる開封処理が行われた後、前記第一の筒体形成板の内側に前記差し込み板を差し込むことによって再封することができる構成にすることができる。この場合、前記第一及び第二の側壁部の、組み立て状態で前記第四の筒体形成板に近接する各端辺にサイドフラップが設けられ、再封された状態で、2つの前記サイドフラップが前記第一及び第二の側壁部の内側に倒れ、前記第四の筒体形成板が前記サイドフラップの外面に重なり、前記サイドフラップと前記第一の筒体形成板との隙間に前記差し込み板が入って係止される構成にすることが好ましい。
本考案のラップラウンド型包装箱は、独特な構造の解体用破断線及び解体用折罫線を備えているので、廃棄する時、立体的な構造を簡単且つスムーズに解体することができる。また、解体して折り畳まれた状態で、各部の板の重なり数が非常に少なく、各折り曲げ部分の反発力が弱くなるので、平坦に折り畳まれた後、立体的な形状に戻りにくい。したがって、薄く折り畳まれたコンパクトな状態で廃棄することができる。
また、組み立て状態で、破断線が箱体の稜線部分に沿って配置される箇所はない。したがって、各破断線を設けたことによる箱体の強度の低下は最小限に抑えられる。
本考案のラップラウンド型包装箱の一実施形態の組み立て状態を、第一及び第四の筒体形成板の側から見た斜視図(a)、第一及び第二の筒体形成板の側から見た斜視図(b)、第三及び第四の筒体形成板の側から見た斜視図(c)、第二及び第三の筒体形成板の側から見た斜視図(d)である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱を展開した箱体形成片を表面側から見た平面図である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱の組み立て途中の状態を、第一及び第四の筒体形成板の側から見た斜視図(a)、第二及び第三の筒体形成板の側から見た斜視図(b)である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱が開封された状態を、第一及び第四の筒体形成板の側から見た斜視図(a)、第二及び第三の筒体形成板の側から見た斜視図(b)である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱の解体途中の状態(第一及び第二の解体用破断線を破断させた状態)を、第一及び第四の筒体形成板の側から見た斜視図(a)、第二及び第三の筒体形成板の側から見た斜視図(b)である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱の解体途中の状態(筒状部分の2つの角部を相互に近づける処理を行っている状態)を示す平面図(a)、正面図(b)である。 この実施形態のラップラウンド型包装箱の解体後の折り畳み状態を示す平面図(a)、正面図(b)である。
以下、本考案のラップラウンド型包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のラップラウンド型包装箱10は、例えば医薬用の点眼剤等の包装に使用される小形の包装箱で、図1(a)〜(d)に示すように、四角形の筒体12の両端が第一及び第二の側壁部14,16で閉鎖された直方体形状の箱体である。外形寸法は、例えば高さが約60mm、幅が約100mm、奥行きが約55mm程度である。
ラップラウンド型包装箱10は、厚紙等で成る一枚の箱体形成片18を組み立てることによって形成される。箱体形成片18は、図2(a)に示すように、順に一列に連接された4つの筒体形成板20,22,24,26を有している。筒体形成板20,22,24,26は、連接している幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは、筒体形成板20,24が少し長くて互いにほぼ等しく、筒体形成板22,26が少し短くて互いにほぼ等しい。筒体形成板20,22,24,26は、各々折罫線28,30,32で区切られている。以下、各筒体形成板20,22,24,26を、各々第一、第二、第三及び第四の筒体形成板20,22,24,26と称し、折罫線28,30を、各々第一及び第二折罫線28,30と称する。
第四の筒体形成板26の連接方向の端辺には、略長方形の差し込み板34が延設され、折罫線36で第四の筒体形成板26と区切られている。差し込み板34の連接方向長さは、第一及び第三の筒体形成板20,24の連接方向長さの約1/4である。
さらに、差し込み板34の連接方向の端辺には、略長方形の糊付け板38が延設され、開封用破断線40で差し込み板34と区切られている。糊付け板38の連接方向長さは、第一及び第三の筒体形成板20,24の連接方向長さの約1/2である。開封用破断線40は、開封時に使用者によって切り離される線で、開封処理を容易にするため、開封用破断線40の中央部に透孔40aを設け、差し込み板34の端縁部に指を掛けやすくしている。差し込み板34、糊付け板38、開封用破断線40及び透孔40aは、ラップラウンド型包装箱10の開封機構を構成する。
第一、第二及び第三の筒体形成板20,22,24の、図2(a)における右側の端辺には、第一の側壁部14を形成するための部材が各々延設され、左側の端辺には、第二の側壁部16を形成するための部材が各々延設されている。
第一の筒体形成板20の右側の端辺には、台形状の糊付け片42が延設され、折罫線44で第一の筒体形成板20と区切られている。同様に、左側の端辺には、台形状の糊付け片46が延設され、折罫線48で第一の筒体形成板20と区切られている。糊付け片42と46の延出長さはほぼ同じで、第二及び第四の筒体形成板22,26の連接方向長さの1/2よりも少し短い。
第二の筒体形成板22の右側の端辺には、略長方形の側板50が延設され、折罫線52で第二の筒体形成板22と区切られている。側板50の延出長さは、第一及び第三の筒体形成板20,24の連接方向長さとほぼ同じである。さらに、側板50の先端側の端辺には、台形状のサイドフラップ54が延設され、折罫線56で側板50と区切られている。
同様に、第二の筒体形成板22の左側の端辺には、略長方形の側板58が延設され、折罫線60で第二の筒体形成板22と区切られている。側板58の延出長さは、第一及び第三の筒体形成板20,24の連接方向長さとほぼ同じである。さらに、側板58の先端側の端辺には、台形状のサイドフラップ62が延設され、折罫線64で側板58と区切られている。
第三の筒体形成板24の右側の端辺には、台形状の糊付け片66が延設され、折罫線68で第三の筒体形成板24と区切られている。同様に、左側の端辺には、台形状の糊付け片70が延設され、折罫線72で第三の筒体形成板24と区切られている。糊付け片66と70の延出長さはほぼ同じで、第二及び第四の筒体形成板22,26の連接方向長さの1/2よりも少し短い。
さらに、第二及び第三の筒体形成板22,24の内側には、ラップラウンド型包装箱10を開封した後、解体する時に動作する解体用破断線及び解体用折罫線が複数設けられている。解体用破断線は、解体処理が行われた時に破断する線であり、解体用折罫線は、解体処理が行われた時に基材を折れ曲がりやすくする線である。
第二の筒形形成板22の内側には、第一折罫線28の両端を起点とし、第二折罫線30の途中の2箇所に各々達する2つの第一解体用破断線74(1),74(2)が設けられている。第二の筒体形成板22は、第一解体用破断線74(1),74(2)により、第一解体用破断線72(1)の外側に位置する細長い略三角形の外側領域22a(1)と、第一解体用破断線72(2)の外側に位置する細長い略三角形の外側領域22a(2)と、外側領域22a(1),22a(2)に挟まれた内側領域22bとに区切られる。
第三の筒体形成板24の内側には、第一解体用破断線74(1)の一端を起点とし、第一解体用破断線74(2)の一端に達する円弧状の第二解体用破断線76が設けられている。第三の筒体形成板24は、第二解体用破断線76により、第二解体用破断線76と第二折罫線30の中央部とで囲まれた舌片状領域24aと、その他の領域である本体領域24bとに区切られる。
また、第三の筒体形成板24の内側には、第二折罫線30の両端を起点とし、第二解体用破断線76の両端に各々達する2つの第三解体用破断線78(1),78(2)とが設けられている。第三解体用破断線78(1),78(2)は、図2(b)、(c)に示すように、切り込みと繋ぎ部(基材が切断されていない部分)とを交互に配置したミシン目状の破断線であり、中央部が第二折罫線30から離れる方向に膨出した略V字形にレイアウトされている。
さらに、第二の筒体形成板22の内側には、第二折罫線30の両端を起点とし、第一解体用破断線74(1),74(2)の途中の2箇所に各々達する2つの解体用折罫線80(1),80(2)が設けられている。図2(b)、(c)に示すように、解体用折罫線80(1),80(2)は、切り込みと繋ぎ部とを交互に配置したミシン目状の折罫線である。
その他、第一の筒体形成板20の連接方向の端辺の中央部には、半円形の切り欠き20aが設けられている。
次に、ラップラウンド型包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここでは、図2(a)に示す箱体形成片18の各折罫線及び破断線の折り曲げ方について、表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、第一及び第二折罫線28,30を各々90度に正折りして第一及び第三の筒体形成板20,24を互いに対向させ、第二の筒体形成板22の裏面側に収容物を載置する。その後、第一及び第二の側壁部14,16を形成するため、折罫線44,48,68,70を各々90度に正折りして糊付け片42,46,66,72を倒し、糊付け片42,46,66,72の各表面側に糊を塗布する。そして、折罫線52を90度に正折りして側板50を糊付け片42,66に重ね、側板50の裏面側を糊付け片42,66に糊付けして第一の側壁部14を形成し、さらに、折罫線60を90度に正折りして側板58を糊付け片46,72に重ね、側板58の裏面側を糊付け片46,72に糊付けして第二の側壁部16を形成する。これで、図3(a)、(b)に示す状態になる。
次は、上側の開口部を閉鎖するため、折罫線56,64でサイドフラップ54,62を各々90度に正折りし、折罫線32を90度に正折りして第四の筒体形成板26をサイドフラップ54,62に重ねる。さらに、糊付け板38の裏面側に糊を塗布した後、折罫線36を90度に正折りして差し込み板34及び糊付け板38を第一の筒体形成板20の外面に重ね、糊付け板38の裏面側を筒体形成板20に糊付けする。これで上側の開口部が第四の筒体形成板26で閉鎖され、図1(a)〜(d)に示すように、四角形の筒体12の両端が第一及び第二の側壁部14,16で閉鎖された組み立て状態になる。
この組み立て状態で、直方体形状の稜線部分に破断線が交差する箇所はあるが、稜線部分に沿って破断線が配置される箇所はない。したがって、解体用破断線74(1),74(2),76,78(1),78(2)及び開封用破断線40を設けたことによる箱体の強度の低下は、最小限に抑えられる。
ラップラウンド型包装箱10を開封する時は、まず、透孔40aから見えている差し込み板34の端縁部に指を掛け、差し込み板34を少し引き上げて開封用破断線40を破断させる。すると、差し込み板34が糊付け板38から切り離され、第四の筒体形成板26が開閉可能になる。そして、第四の筒体形成板26とサイドフラップ54,62を順に引き起こすと図4(a)、(b)に示す状態になり、中の収容物を取り出すことができる。
ラップラウンド型包装箱10を開封した後、再封する時は、再びサイドフラップ54,62と第四の筒体形成板26を順に倒して上側の開口部を塞ぎ、差し込み板34をサイドフラップ54,62と第一の筒体形成板20との隙間に差し込む。これで差し込み板34が係止され、第四の筒体形成板26が閉じた状態に保持される。
その後、再び第四の筒体形成板26を開く時は、第一の筒体形成板20の切り欠き20aから露出している部分(折罫線36の中央部)に指を掛けて、差し込み板34及び第四の筒体形成板26を引き上げるとよい。
ラップラウンド型包装箱10を使用した後、廃棄する時は、立体的な箱体を平坦な折り畳み状態にする解体処理を行う。まず、図4(b)に示すラップラウンド型包装箱10の、第三の筒体形成板24の舌片状領域24aを指で押し、第二の解体用破断線76を破断させる。その後、第二の筒体形成板22の内側領域22bを引き下げて第一解体用破断線74(1),74(2)を破断させ、図5(a)、(b)に示す状態にする。
この状態では、第一の側壁部14と第二の筒体形成板の外側領域22a(1)と第三の筒体形成板24の本体領域24bとが立体的に交差する角部が残っており、この角部は、ラップラウンド型包装箱10を平坦に折り畳む際の障害となる。同様に、第二の側壁部16と第二の筒体形成板の外側領域22a(2)と第三の筒体形成板24の本体領域24bとが立体的に交差する角部が残っており、この角部も、ラップラウンド型包装箱10を平坦に折り畳む際の障害となる。
そこで次に、この2つの立体的な角部を解体するため、第一及び第三の筒体形成板20,24と第一及び第二の側壁部14,16とで形成される四角形の筒状部分82に対し、筒状部分82の対角に位置する折罫線48,68の部位を互いに近づける処理を行う。
すると、図6(a)、(b)に示すように、この処理を開始してすぐ、第一の側壁部14に近い方の第三解体用破断線78(1)が自動的に破断し、外側領域22a(1)が第三の筒体形成板24の本体領域24bから切り離され、第一の側壁部14の側の立体的な角部が解体される。また、第二の側壁部16に近い方の解体用折罫線80(2)が正折りの方向に自動的に折れ曲がって外側領域22a(2)が外向きに膨出し始め、第二の側壁部16の側の角部も解体される。
そして、この処理を最後まで行うと、図7(a)、(b)に示すように、第一、第二、第三及び第四の筒体形成板20,22,24,26と第一及び第二の側壁部14,16とを平坦に折り重ねることができる。
図6、図7では、筒状部分82の折罫線48,68の部位を互いに近づける処理が行われた時の動作を示したが、折罫線44,52の部位を相互に近づける処理が行われた場合も、類似した動作が行われる。すなわち、この処理を開始した直後、第二の側壁部16に近い方の第三解体用破断線78(2)が自動的に破断し、第二の側壁部16に近い方の外側領域22a(2)が第三の筒体形成板24の本体領域24bから切り離され、一方の立体的な角部が解体される。また、第一の側壁部14に近い方の解体用折罫線80(1)が正折りの方向に自動的に折れ曲がり、第一の側壁部14に近い方の外側領域22a(1)が外向きに膨出し始め、もう一方の角部も解体される。そして、この処理を最後まで行うと、上記と同様に、前記第一、第二、第三及び第四の筒体形成板20,22,24,26と第一及び第二の側壁部14,16とが平坦に折り重なる。
以上説明したように、ラップラウンド型包装箱10は、独特な構造の解体用破断線74(1),74(2),76,78(1),78(2)及び解体用折罫線80(1),80(2)を備えているので、廃棄する時、立体的な構造を簡単且つスムーズに平坦な形状に解体することができる。また、解体して折り畳まれた状態で、各部の板の重なり数が非常に少なく(2〜3重)、各折り曲げ部分の反発力が弱くなるので、平坦に折り畳まれた後、立体的な形状に戻りにくい。したがって、薄く折り畳まれたコンパクトな状態で廃棄することができる。
また、組み立て状態で、破断線が直方体形状の稜線部分に沿って配置される箇所はない。したがって、各破断線(解体用破断線74(1),74(2),76,78(1),78(2)及び開封用破断線40)を設けたことによる箱体の強度の低下は、最小限に抑えられる。
なお、本考案のラップラウンド型包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第一、第二及び第三解体用破断線は、切り込みと繋ぎ部(基材が切断されていない部分)とを交互に配置した線であることが好ましく、各切り込みの形状は、開封時に破断させやすいように自由に変更することができる。また、ラップラウンド型包装箱10は比較的小形であるが、もっと外形が大きい場合は各破断線の長さが相対的に長くなるので、各切り込み及び各繋ぎ部の長さを長くしたり、切り込み及び繋ぎ部の数を増やしたりすればよい。
解体用折罫線は、解体処理が行われた時、第二の筒体形成板の外側領域を折れやすくするための線であり、上記の解体用折罫線80(1),80(2)のように、切り込みと繋ぎ部とを交互に配置したミシン目状の折罫線にしてもよいし、例えば、基材を厚み方向に圧縮して形成した折罫線にしてもよい。
上記のラップラウンド型包装箱10の開封機構は、再封機能を付加するため、差し込み板34、糊付け板38、開封用破断線40及び透孔40aで構成されているが、開封機構の構造は、上述した解体動作が可能な範囲で自由に変更することができる。例えば、再封機能が不要であれば、差し込み板34等は省略することができる。
第一及び第二の側壁部の構造は、上記の第一及び第二の側壁部14,16の構造に限定されず、上述した解体動作が可能な範囲で自由に変更することができる。
本考案のラップラウンド型包装箱の収容物は医薬品に限定されず、医薬品以外の様々な物品を包装対象にできる。そして、箱体の大きさ(高さ、幅、奥行き)は、収容物の大きさに合わせて適宜変更することができる。
10 ラップラウンド型包装箱
12 筒体
14 第一の側壁部
16 第二の側壁部
18 箱体形成片
20 第一の筒体形成板
22 第二の筒体形成板
22a(1),22a(2) 外側領域
22b 内側領域
24 第三の筒体形成板
24a 舌片状領域
24b 本体領域
26 第四の筒体形成板
28 第一折罫線
30 第二折罫線
34 差し込み板
38 糊付け板
40 開封用破断線
54,64 サイドフラップ
74(1),74(2) 第一解体用破断線
76 第二解体用破断線
78(1),78(2) 第三解体用破断線
80(1),80(2) 解体用折罫線
82 筒状部分

Claims (4)

  1. 四角形の筒体の両端が第一及び第二の側壁部で閉鎖されたラップラウンド型包装箱において、
    一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、順に一列に連接された第一、第二、第三及び第四の筒体形成板と、前記第一及び第二の筒体形成板を区切る第一折罫線と、前記第二及び第三の筒体形成板を区切る第二折罫線と、前記第二の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの破断線であって、前記第一折罫線の両端を起点とし、前記第二折罫線の途中の2箇所に各々達する2つの第一解体用破断線と、前記第三の筒体形成板の内側に設けられた破断線であって、一方の前記第一解体用破断線の一端を起点とし、他方の前記第一解体用破断線の一端に達する第二解体用破断線と、前記第三の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの破断線であって、前記第二折罫線の両端を起点とし、前記第二解体用破断線の両端に各々達する2つの第三解体用破断線と、前記第二の筒体形成板の内側に、互いに交差しないように設けられた2つの折罫線であって、前記第二折罫線の両端を起点とし、2つの前記第一解体用破断線の途中の位置に各々達する2つの解体用折罫線と、前記第四の筒体形成板を開閉可能にする開封機構とを備え、
    前記第二の筒体形成板は、2つの前記第一解体用破断線により、前記第一解体用破断線の外側に位置する2つの外側領域と、2つ前記外側領域に挟まれた内側領域とに区切られ、前記第三の筒体形成板は、前記第二解体用破断線により、前記第二解体用破断線と前記第二折罫線とで囲まれた舌片状領域と、その他の領域である本体領域とに区切られ、
    組み立て状態で、前記第一の筒体形成板の連接方向の端辺が、前記第四の筒体形成板の連接方向の端辺の位置に固定されて前記筒体が形成され、
    前記開封機構に対して開封処理が行われて前記第四の筒体形成板が開放され、さらに、前記第一及び第二解体用破断線を破断させる処理が行われて前記内側領域及び前記舌片状領域が開放された状態で、前記第一及び第三の筒体形成板と前記第一及び第二の側壁部とで形成された四角形の筒状部分に対し、当該筒状部分の対角に位置する2つの角部を相互に近づける処理が行われると、前記第一の側壁部に近い方の前記第三解体用破断線が自動的に破断して、前記第一の側壁部に近い方の前記外側領域が前記第三の筒体形成板から切り離され、前記第二の側壁部に近い方の前記解体用折罫線が自動的に折れ曲がり、前記第一、第二、第三及び第四の筒体形成板と前記第一及び第二の側壁部とが平坦に折り重なることを特徴とするラップラウンド型包装箱。
  2. 前記第一、第二、及び第三解体用破断線は、切り込みと繋ぎ部とを交互に配置することによって設けられている請求項1記載のラップラウンド型包装箱。
  3. 前記箱体形成片が備える前記開封機構は、前記第四の筒体形成板の連接方向の端辺に連接された差し込み板と、前記差し込み片の連接方向の端辺に連接された糊付け板と、前記差し込み板及び前記糊付け板を区切る開封用破断線とで構成され、
    組み立て状態で、前記差し込み板及び糊付け板が前記第一の筒体形成板の外面に面一に重なり、前記糊付け板が前記第一の筒体形成板に糊付けされて前記筒体が形成され、前記第四の筒体形成板の連接方向に対して直角方向の2つの端辺は、前記第一及び第二の側壁部に対して未接続であり、
    前記開封用破断線を破断させる開封処理が行われた後、前記第一の筒体形成板の内側に前記差し込み板を差し込むことによって再封することができる請求項1又は2記載のラップラウンド型包装箱。
  4. 前記第一及び第二の側壁部の、組み立て状態で前記第四の筒体形成板に近接する各端辺にサイドフラップが設けられ、
    再封された状態で、2つの前記サイドフラップが前記第一及び第二の側壁部の内側に倒れ、前記第四の筒体形成板が前記サイドフラップの外面に重なり、前記サイドフラップと前記第一の筒体形成板との隙間に前記差し込み板が入って係止される請求項3記載のラップラウンド型包装箱。
JP2019003605U 2019-09-24 2019-09-24 ラップラウンド型包装箱 Active JP3224244U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003605U JP3224244U (ja) 2019-09-24 2019-09-24 ラップラウンド型包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003605U JP3224244U (ja) 2019-09-24 2019-09-24 ラップラウンド型包装箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3224244U true JP3224244U (ja) 2019-12-05

Family

ID=68763255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019003605U Active JP3224244U (ja) 2019-09-24 2019-09-24 ラップラウンド型包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3224244U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI401194B (zh) 配置於具有彎曲表面之香煙盒上的彎曲盒蓋
JP2001206358A (ja) 紙製外装ケース
JP3217753U (ja) 包装箱
JP3224244U (ja) ラップラウンド型包装箱
JP4142238B2 (ja) ティシュペーパー収納箱
JP3235357U (ja) 包装箱
JP2007145346A (ja) チューブ容器の収納箱体
JP6799911B2 (ja) 包装箱
JP7174394B2 (ja) 解体機能付き包装用箱
JP3224242U (ja) 包装箱
JP3183777U (ja) 陳列兼用段ボール箱用シート及び陳列兼用段ボール箱
JP3234174U (ja) ラップラウンド型包装箱
JP4297551B2 (ja) 包装箱
JP2003182727A (ja) 包装箱
JP3217785U (ja) 包装箱
JP3196642U (ja) 再封可能な包装箱
JP3235368U (ja) 包装箱
JP2003341660A (ja) 単一の段ボール紙から成る陳列用開口を開き得る包装箱
JPH0728100Y2 (ja) 連結用包装箱
JP3194136U (ja) 再封可能な包装箱
JP3224237U (ja) 再封機能付き包装箱
JP3213214U (ja) 包装箱
JP3224507U (ja) 表示付き包装箱
JP3239036U (ja) 箱用シート
JP3224236U (ja) 再封機能付き包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20191021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3224244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250