JP4297551B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、破断線に沿って破断するだけで開梱することができる包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装箱としては、実公平7−39785号公報に見られるものが知られている。該包装箱40は、図8(a)に示すように、段ボール板紙を折り曲げることによって形成されたものであり、前後側には底板41を介して起立する一対の側板42,43が設けられ、上側には底板41に対向する天板44が設けられている。該包装箱40の左右側には、側板41,42の両側縁に連設された耳片45,46,47,48と、底板41の両側縁に連設された第1側片49,50と、天板44の両側縁に連設された第2側片51,52とによって側壁が形成されている。第1側片49,50は略三角形状に形成されており、耳片45,46,47,48は該第1側片49,50の上縁形状に対応するように、下方側が傾斜して切り欠かれている。また、前記天板44及び第2側片51,52にかけて連続して平行に延びる一対の破断線53,54が形成されている。
【0003】
そして、図8(b)に組立工程の一部を示すように、第1側片49,50と耳片45,46,47,48との端縁同士を当接して同一平面を構成し、第2側片51,52の破断線53,54間と第1側片49,50の上端部とに接着剤Wを塗布して互いに接着されている。これにより、第2側片51,52と耳片45,46,47,48とを接着することなく左右側の側壁を形成することができる。更に、破断線53,54間と第1側片49,50の上端部とが接着されていることから、図9(a)に示すように、破断線53,54に沿って破断して帯状の破断片55が切除されると、図9(b)に示すように、第1側片49,50の起立状態が解除され、開梱と同時に展開されて廃棄処理を容易とすることができる。
【0004】
しかし、該包装箱40においては、左右の側壁を形成するための接着部分が、破断線53,54の間と第1側片49,50の上端部とであるため接着剤Wの塗布面積が比較的小さい。このため、接着剤Wによる接着力を十分に得ることができずに不用意に剥離するおそれがあり、梱包状態を維持することが困難となる不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、開梱容易とすると共に廃棄処理の際の展開作業を容易として、しかも梱包状態を強固に維持することができる包装箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の包装箱1は、矩形状の底板3の前後側縁に夫々折目線4,6を介して連設された一対の側板5,7を互いに対向させて起立させ、両側板5,7の左右側縁に折目線14,15,16,17を介して連設された各耳片18,19,20,21を前記底板3の左右側縁に沿って直角に折り曲げ、前記底板3の左右側縁に夫々折目線10,11を介して連設された一対の第1側片12,13を互いに対向させて起立させて、前記各耳片18,19,20,21の略下半部の外面側に重合させ、一方の側板7の先端に折目線8を介して連設された天板9を水平に折り曲げ、該天板9の先端に連設された接着片28を他方の側板5に重合して接着剤を介して接着し、該天板9の左右側縁に折目線24,25を介して連設された一対の第2側片26,27を下方に直角に折り曲げて、前記各耳片18,19,20,21の略上半部の外面側と前記第1側片12,13の上縁部の外面側とに重合させ、一方の第2側片26の先端から前記天板9を経て他方の第2側片27の先端に亘って左右方向に直線状に形成された破断線30の両側において、両第2側片26,27を前記各耳片18,19,20,21の略上半部の外面側に接着剤Wを介して接着してなり、前記天板9の一方の第2側片26との折目線24aから他方の第2側片27との折目線25aに亘って前記破断線30と平行に補助破断線30bを設け、前記天板9と一方の第2側片26との折目線24aにおいて、前記破断線30と前記補助破断線30bとの間に切れ目線32aを形成し、該切れ目線32aを除く折目線24aを破断可能とし、前記天板9と他方の第2側片27との折目線25aにおいて、前記破断線30と前記補助破断線30bとの間は残存部32bとし、該残存部32bを除く折目線25aを破断可能としたことを特徴とする(符号は図5乃至図7参照)。
【0007】
本発明の包装箱1は、前記第2側片26,27を前記第1側片12,13の上縁部に重合して、該第2側片26,27と各耳片18,19,20,21とを接着するので、前記第1側片12,13は、第2側片26,27や各耳片18,19,20,21に接着することなく、該第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込まれて起立状態が維持される。更に、前記第2側片26,27は各耳片18,19,20,21の上半部の外側面に接着剤Wを介して接着するので、従来に比べて十分に広い接着面積を得ることができ、梱包状態を強固に維持することができる。
【0008】
また、本発明の包装箱1から収納物を取り出す際には、前記破断線30に沿って天板9及び第2側片26,27を破断する。これにより、天板9及び第2側片26,27が前後側に分断され、両側板5,7を夫々前後方向に倒すことができる。そして、前記第1側片12,13は、第2側片26,27や各耳片18,19,20,21には接着されていないので、両側板5,7が倒されることによって第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間から該第1側片12,13の上縁部が抜き出され、該第1側片12,13を左右方向に倒すことができる。
【0009】
このように、前記破断線30を破断するだけで、一対の側板5,7及び一対の第1側片12,13が底板に対して平坦に倒れて開梱され、収納物を容易に取り出すことができる。
【0010】
更にまた、一対の側板5,7が底板3に対して平坦に倒されたとき、第2側片26,27と各耳片18,19,20,21とが接着されていることにより、各側板5,7の端縁に沿って第2側片26,27の半体部分と天板9の半体部分とが起立した状態で残余するが、開梱後に第2側片26,27と天板9との境界(折目線24,25)に沿って引き裂くことにより、第2側片26,27と天板9とが倒れて平板状とすることができるので、そのまま嵩張ることなく廃棄することが可能となる。
【0012】
また、本発明によれば、前記破断線30と前記補助破断線30aとにより挟まれる部分の端部を摘んで前記第2側片26,27及び天板9から引き剥がすことにより前記破断線30及び前記補助破断線30aを容易に破断することができる
【0014】
前述したように、本発明の包装箱1の開梱作業によって一対の側板5,7が底板3に対して平坦に倒されたときには、各側板5,7の端縁に沿って第2側片26,27と天板9とが起立した状態で残余する。このため、本発明においては、第2側片26,27と天板9との境界の折目線24,25を、例えばミシン目を設けることによって破断可能に形成する。これにより、第2側片26,27と天板9との境界の折目線24,25を容易に破断することができ、第2側片26,27と天板9とを倒して平板状とする作業を容易に行うことができる。
【0017】
また、以下のように開梱することにより、収納物の一部のみを取り出して、残りの収納物を包装箱1a内に保管することもできる。まず、前記切れ目線32aに手指等を挿入し、前記破断線30と前記補助破断線30bとに挟まれた部分を摘んで前記破断線30及び前記補助破断線30bに沿って天板9を破断する。この破断線30と補助破断線30bとに挟まれた部分の終端は切れ目線や破断線が入っていない残存部32bであり、補助破断線30bは他方の第2側片27には設けられていないので、破断線30も他方の第2側片27までは破断されない。従って、この破断線30と補助破断線30bとに挟まれた部分は包装箱1aから分離されずに残存する。次に、この状態から破断可能に形成されている折目線24a,25aを破断して天板9を起立させる。これにより、包装箱1aに収納されている収納物を上方に取り出すことができる。
【0018】
また、一方の第2側片26に設けられている破断線30を破断して第2側片26を分離すると、前記第1側片12は第2側片26や各耳片18,20には接着されていないので、第1側片12の上縁部を第2側片26と各耳片18,20との間から抜き出すことが容易となる。このように、第1側片12の上縁部を抜き出すことにより、第1側片12を底板に対して平坦に倒すことができ、第2側片26と耳片18,20とを水平に開くことができる。従って、天板9が開梱された状態では包装箱1aの上面と側面とが開放されることになるので、収納物の取り出しが容易となる。
【0019】
一方、この状態から、第2側片26と耳片18,20とを閉じて第1側片12の上縁部を第2側片26と各耳片18,20との間に挿入し、天板9を閉じて前記破断線30と前記補助破断線30bとに挟まれた部分を元に戻すことにより、再度内容物を梱包することができる。また、第2側片26に設けられている破断線30を破断する前は、天板9を閉じて前記破断線30と前記補助破断線30bとに挟まれた部分を元に戻すことにより、再度内容物を梱包することができる。従って、本発明の包装箱1aは、収納物の一部のみを取り出し、残りの収納物を包装箱1a内に収納した状態で保管することができる。
【0020】
本発明の包装箱1aを廃棄する場合は、天板9及び第2側片26と耳片18,20とが開放された状態で、他方の第2側片27に設けられている破断線30を破断して第2側片27を分離する。これにより、一対の側板5,7及び一対の第1側片12,13が底板に対して平坦に倒れることにより平板状とすることができるので、包装箱1aをそのまま嵩張ることなく廃棄することが可能となる。また、前記破断線30と前記補助破断線30bとに挟まれた部分は包装箱1aから分離しないので、細かい屑の発生を防ぐことができる。
【0021】
また、本発明の包装箱1aにおいては、前記第1側片12,13の上縁の略中央部に突出する突片22,23を設け、前記第2側片26,27を下方に直角に折り曲げた際に、該突片22,23を該第2側片26,27と前記耳片18,19,20,21との間に挟み込んで該第2側片26,27を前記耳片18,19,20,21に接着してなることを特徴とする(符号は図乃至図7参照)。
【0022】
本発明によれば、前記第1側片12,13の上縁に突出して設けられた突片22,23が、第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込まれて支持されるので、第1側片12,13は第2側片26,27や各耳片18,19,20,21に接着することなく起立状態が維持される。
【0023】
そして例えば、包装箱1の材料(段ボール板紙等)が比較的厚手であっても、前記突片22,23の両側の位置においては、第2側片26,27の下端部が撓んで該第2側片26,27と前記耳片18,19,20,21とが密着する面積が大とされ、より広範囲の接着領域を得ることができるので、一層強固な梱包状態とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の包装箱の組み立て状態を示す説明的斜視図、図2は本実施形態の包装箱の展開図、図3は本実施形態の包装箱の組立工程の一部を示す説明図、図4(a)及び(b)は本実施形態の包装箱の開梱工程を示す説明図、図5は他の実施形態の包装箱の組み立て状態を示す説明的斜視図、図6は他の実施形態の包装箱の展開図、図7(a)及び(b)は他の実施形態の包装箱の開梱工程を示す説明図である。
【0025】
まず、本実施形態について説明する。本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、直方体形状に形成されており、図示しない収納物を収納した状態で密封されている。該包装箱1は、図2に示すように、一枚の段ボール板紙2から形成される。該段ボール板紙2は、底板3と、該底板3の前側縁に折目線4を介して連設された前側板5と、該底板3の後側縁に折目線6を介して連設された後側板7と、該後側板7の底板3に対向する側に折目線8を介して連設された天板9とを備えている。
【0026】
前記底板3の左右側縁には、折目線10,11を介して第1側片12,13が連設されており、前記前後側板5,7の夫々の左右側縁には、折目線14,15,16,17を介して耳片18,19,20,21が連設されている。また、第1側片12,13の夫々の先端部には、突片22,23が形成されている。
【0027】
前記天板9の左右側縁には、折目線24,25を介して第2側片26,27が連設されており、該天板9の先端縁には、該包装箱1を組み立てたときに前記前側板5に接着する接着片28が折目線29を介して連設されている。
【0028】
更に、前記天板9と両第2側片26,27とに連続して、両第2側片26,27の各先端縁の略中央部分を結ぶ破断線30が形成されており、この破断線30と平行に補助破断線30aが形成されている。また、天板9における破断線30と補助破断線30aとに挟まれた部分の長手方向の中央部には破断線30及び補助破断線30aの破断開始片31を形成する切れ目32が形成されている。なお、図示しないが、両破断線30,30aの裏面側に、両破断線30,30aの破断方向を確実に案内するための樹脂製テープ等の破断用テープ材を破断方向に沿って設けてもよい。
【0029】
以上のように形成された図2に示す段ボール板紙2から図1に示す包装箱1を組み立てるとき、先ず、図示しない収納物を展開状態の底板3上に載置する。次いで、前記前後側板5,7を底板3に対して垂直に起立させ、前記天板9を前記底板3の上方に水平に折り曲げる。そして、前記接着片28を前記前側板5に図示しない接着剤を介して重合して接着する。
【0030】
続いて、各耳片18,19,20,21を夫々前後側板5,7に対して直角に内方に折り曲げ、前記第1側片12,13を底板3に対して垂直に起立させる。これにより、図3に示すように、各耳片18,19,20,21の略下半部の外面に第1側片12,13が当接される。
【0031】
その後、両第2側片26,27を夫々各耳片18,19,20,21の略上半部の外面に重合させ、各耳片18,19,20,21の略上半部に予め塗布された接着剤Wを介して第2側片26,27が耳片18,19,20,21に接着され固定される。このとき、図1に示すように、両第2側片26,27の下端部と各耳片18,19,20,21との間に、前記第1側片12,13の突片22,23が挟み込まれる。これによって、第1側片12,13は、耳片18,19,20,21に接着することなく起立状態が維持され、包装箱1が形成されると同時に収納物を密封した状態とすることができる。更に、第2側片26,27は破断線30及び補助破断線30aを介してその両側と耳片18,19,20,21の略上半部とを接着するようにしたので、比較的広い接着面積を得ることができ、強固な密封状態を維持することができる。
【0032】
更に、本実施形態においては、図1に示すように、第2側片26,27が第1側片12,13の突片22,23に重合されたとき、該突片22,23に沿って第2側片26,27が撓み、該突片22,23の両側に位置する第2側片26,27の下端部をも各耳片18,19,20,21に密着(重合)させることができる。このときの第2側片26,27の突片22,23に対応する部分の撓みにより、例えば、前記段ボール板紙2が比較的厚手であっても、第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との密着する範囲を大とすることができるので、該突片22,23の近傍位置まで接着剤Xを塗布して広範囲に亘って第2側片26,27と各耳片18,19,20,21とを接着することができ、高い接着強度を得ることができる。
【0033】
次に、本実施形態の包装箱1の開梱作業を説明する。先ず、図1を参照すれば、天板9に形成された前記切れ目線32に手指等を挿入し、それによって形成された破断開始片31を摘んで破断線30及び補助破断線30aに沿って天板9及び両第2側片26,27を破断する。破断線30及び補助破断線30aは互いに平行に延びているので、破断線30と補助破断線30aとに挟まれた天板9及び両第2側片26,27の一部は、図4(a)に示すように、帯条の破断片33となって離反される。これにより、天板9が前後側に分断されると共に両第2側片26,27が前後側に分断され、図4(b)に示すように、前後側板5,7が外方に倒れる。また、第1側片12,13と各耳片18,19,20,21とは接着されていないので、破断線30及び補助破断線30aが破断されたことによって、前後側板5,7の起立状態が解除されて外方に倒れる。このように、破断線30及び補助破断線30aを破断するだけで開梱作業が終了し、収納物を取り出し自在とすることができる。
【0034】
そして、図4(b)において仮想線で示すように、第2側片26,27と天板9との境界の折目線24,25に沿って引き裂くことにより、開梱された包装箱1を更に平板状とすることができる。これにより、平板状の包装箱1を容易に廃棄処理することができる。
【0035】
なお、上記本実施形態においては、開梱作業後に、図4(b)に仮想線示するように、第2側片26,27と天板9との境界の折目線24,25に沿って引き裂く作業を行ったが、材料の段ボール板紙2が比較的厚手である場合等には、図示しないが、前記折目線24,25に沿ってミシン目等を形成しておいてもよい。これにより、第2側片26,27と天板9との破断が容易に行え、開梱された包装箱1を平板状とする作業を容易にすることができる。
【0036】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態においては、上記実施形態とは主に天板9と第2側片26,27との折目線及び補助破断線が相違し、他の箇所については同様の構成であるので、上記実施形態と同様の構成は同じ符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0037】
本実施形態における包装箱1aでは、図5及び図6に示すように、補助破断線30bが、天板9上において折目線24aと25aとの間に、破断線30と平行に形成されている。天板9と第2側片26との折目線は、破断線30と補助破断線30bとの間に形成されている切れ目線32aを除いてミシン目によって形成されており、破断可能な折目線24aとなっている。また、天板9と第2側片27との折目線は、破断線30と補助破断線30bとの間に形成されている残存部32bを除いてミシン目により形成されて破断可能な折目線25aとなっている。尚、破断線30は上記実施形態と同様に、前記天板9と両第2側片26,27とに連続して、両第2側片26,27の各先端縁の略中央部分を結ぶように形成されている。
【0038】
本実施形態においては、上記実施形態と同様に破断線30をすべて破断することにより開梱作業を終了させることもできるが、その一部を開梱することにより、収納物の一部のみを取り出し、残りの収納物を包装箱1a内に収納した状態で保管することができる。以下に、本実施形態の包装箱1aにおいて一部を開梱する作業について説明する。
【0039】
本実施形態の包装箱1aを開梱するときは、図5を参照して、前記切れ目線32aに手指等を挿入し、それによって形成された破断開始片31aを摘んで前記破断線30及び前記補助破断線30bに沿って天板9を破断する。この破断線30と補助破断線30bとを破断すると、両破断線30,30bは平行に延びているので、図7(a)に示すように、この両破断線30,30bに挟まれた部分は帯状の破断片33aとなる。この破断片33aの終端部は、切れ目線や破断線が入っていない残存部32bであり、補助破断片30bは折目線25aまでしか形成されていないため、破断線30も他方の第2側片27までは破断されない。従って、破断片33aは包装箱1aと一体となった状態となる。次に、この状態でミシン目により破断可能とされている折目線24a,25aを破断して天板9を起立させる。これにより、包装箱1aに収納されている図示しない収納物を上方に取り出すことができる。一方、この状態で、天板9を閉じると共に破断片33aを元に戻し、図示しない粘着テープ等でこの破断片33aを天板9に固定することにより、再度内容物を梱包することができる。
【0040】
また、図7(b)に示すように、一方の第2側片26に設けられている破断線30を破断して第2側片26を分離すると、前記第1側片12は第2側片26や各耳片18,20には接着されていないので、第1側片12の上縁部を第2側片26と各耳片18,20との間から抜き出すことが容易となる。そして、第1側片12を底板に対して平坦に倒し、第2側片26と耳片18,20とを水平に開く。これにより、天板9が開梱されている場合は、包装箱1aの上面と側面とが開放されることになるので、図示しない収納物の取り出しが容易となる。一方、この状態で、第2側片26と耳片18,20とを閉じて第1側片12の上縁部を第2側片26と各耳片18,20との間に挿入し、天板9を閉じて前記破断線30と前記補助破断線30bとに挟まれた部分を元に戻すことにより、再度内容物を梱包することができる。
【0041】
天板9及び第2側片26と耳片18,20とが開梱された状態で収納物をすべて取り出した後に包装箱1aを廃棄する場合は、他方の第2側片27に設けられている破断線30を破断して第2側片27を分離する。これにより、前後側板5,7及び一対の第1側片12,13が底板に対して平坦に倒れて平板状となる。従って、包装箱1aをそのまま嵩張ることなく廃棄することが可能となる。このとき、破断片33aは包装箱1aと一体となっているので、細かい屑を生じさせることなく廃棄することが可能となる。
【0042】
なお、上記実施形態においては、第1側片12,13に突片22,23を設けて、該突片22,23を第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込むように構成たものを示したが、それ以外に、例えば図示しないが、第1側片12,13に突片22,23を設けることなく第1側片12,13の高さ寸法を僅かに大とし、第1側片12,13の上縁部を全長に亘って第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込ませてもよい。
【0043】
また、上記実施形態における前記突片22,23の長さ(第1側片12,13の上縁に沿った方向の長さ)は、長く形成するほど前記突片22,23の両側における第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との重合面積が小さくなるが、そのぶん第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込む突片22,23の形状が大となるので第1側片12,13の固定力が高くなる。一方、前記突片22,23の長さを短く形成するほど第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との間に挟み込む突片22,23の形状が小となるが、前記突片22,23の両側における第2側片26,27と各耳片18,19,20,21との重合面積が大きくなるので、より高い接着強度を得ることができる。このため、前記突片22,23の長さは、第1側片12,13の固定力を十分に維持でき、且つ十分な接着強度が得られる長さにすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の本実施形態の包装箱の組み立て状態を示す説明的斜視図。
【図2】 本実施形態の包装箱の展開図。
【図3】 本実施形態の包装箱の組立工程の一部を示す説明図。
【図4】 本実施形態の包装箱の開梱工程を示す説明図。
【図5】 本発明の他の実施形態の包装箱の組み立て状態を示す説明的斜視図。
【図6】 他の実施形態の包装箱の展開図。
【図7】 他の実施形態の包装箱の開梱工程を示す説明図。
【図8】 (a)は従来の包装箱を示す説明的斜視図、(b)は(a)の組み立て工程の一部を示す説明的斜視図。
【図9】 従来の包装箱の開梱工程を示す説明図。
【符号の説明】
1…包装箱、3…底板、5…前側板(側板)、7…後側板(側板)、9…天板、12,13…第1側片、18,19,20,21…耳片、22,23…突片、26,27…第2側片、28…接着片、30…破断線、W…接着剤。

Claims (2)

  1. 矩形状の底板の前後側縁に夫々折目線を介して連設された一対の側板を互いに対向させて起立させ、両側板の左右側縁に折目線を介して連設された各耳片を前記底板の左右側縁に沿って直角に折り曲げ、前記底板の左右側縁に夫々折目線を介して連設された一対の第1側片を互いに対向させて起立させて、前記各耳片の略下半部の外面側に重合させ、一方の側板の先端に折目線を介して連設された天板を水平に折り曲げ、該天板の先端に連設された接着片を他方の側板に重合して接着剤を介して接着し、該天板の左右側縁に折目線を介して連設された一対の第2側片を下方に直角に折り曲げて、前記各耳片の略上半部の外面側と前記第1側片の上縁部の外面側とに重合させ、一方の第2側片の先端から前記天板を経て他方の第2側片の先端に亘って左右方向に直線状に形成された破断線の両側において、両第2側片を前記各耳片の略上半部の外面側に接着剤を介して接着してなり、
    前記天板の一方の第2側片との折目線から他方の第2側片との折目線に亘って前記破断線と平行に補助破断線を設け、前記天板と一方の第2側片との折目線において、前記破断線と前記補助破断線との間に切れ目線を形成し、該切れ目線を除く折目線を破断可能とし、前記天板と他方の第2側片との折目線において、前記破断線と前記補助破断線との間を残存部とし、該残存部を除く折目線を破断可能としたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記第1側片の上縁の略中央部に突出する突片を設け、前記第2側片を下方に直角に折り曲げた際に、該突片を該第2側片と前記耳片との間に挟み込んで該第2側片を前記耳片に接着してなることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
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