JP3220207B2 - 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 - Google Patents
自動二輪車の前輪ブレーキ装置Info
- Publication number
- JP3220207B2 JP3220207B2 JP03833292A JP3833292A JP3220207B2 JP 3220207 B2 JP3220207 B2 JP 3220207B2 JP 03833292 A JP03833292 A JP 03833292A JP 3833292 A JP3833292 A JP 3833292A JP 3220207 B2 JP3220207 B2 JP 3220207B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axle
- brake caliper
- front fork
- holding member
- front wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Braking Arrangements (AREA)
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車の前輪に装
着されるディスクブレーキ装置に関する。
着されるディスクブレーキ装置に関する。
【０００２】
【従来技術】図１は従来の自動二輪車におけるディスク
ブレーキ付前輪の一例を示す側面図である。01はテレス
コピック型のフロントフォークで、ヘッドパイプ02に回
転軸線03を中心として回動可能に枢支されており、ハン
ドル04により操作される。
ブレーキ付前輪の一例を示す側面図である。01はテレス
コピック型のフロントフォークで、ヘッドパイプ02に回
転軸線03を中心として回動可能に枢支されており、ハン
ドル04により操作される。
【０００３】フロントフォーク01の下端には車軸保持部
材05を介して車軸06が保持され、該車軸06に前輪07が回
転自在に装架されている。車軸保持部材05はフロントフ
ォーク01と同軸に下方へ延び、下端部において前方へ屈
曲し、その前端部に車軸06が支持されている。前輪07に
はブレーキディスク08が装着され、該ディスク08に摺接
して前輪07を制動するブレーキキャリパ09が、車軸保持
部材05に固定されて該部材05の前方かつ車軸06の上方に
設けられている。
材05を介して車軸06が保持され、該車軸06に前輪07が回
転自在に装架されている。車軸保持部材05はフロントフ
ォーク01と同軸に下方へ延び、下端部において前方へ屈
曲し、その前端部に車軸06が支持されている。前輪07に
はブレーキディスク08が装着され、該ディスク08に摺接
して前輪07を制動するブレーキキャリパ09が、車軸保持
部材05に固定されて該部材05の前方かつ車軸06の上方に
設けられている。
【０００４】
【解決しようとする課題】上記従来の装置においては、
ブレーキキャリパ09がフロントフォーク01の前方すなわ
ちハンドル回転軸線03から遠い側に設けられているの
で、ハンドル操作時における操舵系の慣性モーメントが
大きくなる。
ブレーキキャリパ09がフロントフォーク01の前方すなわ
ちハンドル回転軸線03から遠い側に設けられているの
で、ハンドル操作時における操舵系の慣性モーメントが
大きくなる。
【０００５】ブレーキキャリパを、図１に鎖線09′で示
すように、車軸保持部材05の後側に設ければ、ブレーキ
キャリパをハンドル回転軸線03に近ずけて慣性モーメン
トを小さくすることができるが、車軸06が車軸保持部材
05下端の前方へ突出した端部に設けられているので、ブ
レーキキャリパを鎖線位置09′に設けると、これに対応
するブレーキディスクは、鎖線08′で示すように、径の
大きなものとしなければならない。
すように、車軸保持部材05の後側に設ければ、ブレーキ
キャリパをハンドル回転軸線03に近ずけて慣性モーメン
トを小さくすることができるが、車軸06が車軸保持部材
05下端の前方へ突出した端部に設けられているので、ブ
レーキキャリパを鎖線位置09′に設けると、これに対応
するブレーキディスクは、鎖線08′で示すように、径の
大きなものとしなければならない。
【０００６】従って本発明は、操舵系の慣性モーメント
がブレーキキャリパにより増大することがなく、しかも
ブレーキディスクを小径のものとすることができる自動
二輪車の前輪ブレーキ装置を提供しようとするものであ
る。
がブレーキキャリパにより増大することがなく、しかも
ブレーキディスクを小径のものとすることができる自動
二輪車の前輪ブレーキ装置を提供しようとするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段および作用】このため本発
明においては、フロントフォークの下端に、該下端から
前方へ張り出した後下方へ屈曲してフロントフォークの
軸線にほぼ平行に延び下端部に車軸を保持した車軸保持
部材を固設し、該車軸保持部材の後方かつ前記フロント
フォーク下端の下方位置にブレーキキャリパを配設す
る。
明においては、フロントフォークの下端に、該下端から
前方へ張り出した後下方へ屈曲してフロントフォークの
軸線にほぼ平行に延び下端部に車軸を保持した車軸保持
部材を固設し、該車軸保持部材の後方かつ前記フロント
フォーク下端の下方位置にブレーキキャリパを配設す
る。
【０００８】本発明によれば、ブレーキキャリパがフロ
ントフォーク下端の下方位置すなわちフロントフォーク
の軸線の延長上に近い位置に配置されるので、フロント
フォークを主要部とする操舵系の操舵時における慣性モ
ーメントが、ブレーキキャリパによって増大することが
ほとんどなく、従ってとりまわし性能が向上する。
ントフォーク下端の下方位置すなわちフロントフォーク
の軸線の延長上に近い位置に配置されるので、フロント
フォークを主要部とする操舵系の操舵時における慣性モ
ーメントが、ブレーキキャリパによって増大することが
ほとんどなく、従ってとりまわし性能が向上する。
【０００９】しかもこのブレーキキャリパの位置は、車
軸保持部材の下端部に保持された車軸に近いので、ブレ
ーキディスクの径もそれだけ小さくすることができる。
軸保持部材の下端部に保持された車軸に近いので、ブレ
ーキディスクの径もそれだけ小さくすることができる。
【００１０】さらに該ブレーキキャリパは前方を車軸保
持部材により保護されるので、走行中小石等の前方から
の飛来物により傷つくことが少ない。
持部材により保護されるので、走行中小石等の前方から
の飛来物により傷つくことが少ない。
【００１１】
【実 施 例】図２は自動二輪車の前輪部分の側面図で
本発明の一実施例を示す図面であり、図３はその要部拡
大図である。この前輪部分の基本的構成は前述した従来
のものと同様で、１はフロントフォーク、２はヘッドパ
イプ、３はフロントフォーク１の回転軸線、４はハンド
ルである。
本発明の一実施例を示す図面であり、図３はその要部拡
大図である。この前輪部分の基本的構成は前述した従来
のものと同様で、１はフロントフォーク、２はヘッドパ
イプ、３はフロントフォーク１の回転軸線、４はハンド
ルである。
【００１２】フロントフォーク１は、シリンダ部１ａを
上方に、ピストン部１ｂを下方に配した所謂倒立式のテ
レスコピック型フロントフォークである。このフロント
フォーク１の下端すなわちピストン部１ｂの下端に、車
軸保持部材５がねじ６によって締付けられて固着されて
いる。車軸保持部材５はこの固着部分においてフロント
フォーク１の軸線７に関し前方へ張り出し、次いで下方
へ屈曲して、軸線７の前方をこれに平行に下方へ向って
延びている。
上方に、ピストン部１ｂを下方に配した所謂倒立式のテ
レスコピック型フロントフォークである。このフロント
フォーク１の下端すなわちピストン部１ｂの下端に、車
軸保持部材５がねじ６によって締付けられて固着されて
いる。車軸保持部材５はこの固着部分においてフロント
フォーク１の軸線７に関し前方へ張り出し、次いで下方
へ屈曲して、軸線７の前方をこれに平行に下方へ向って
延びている。
【００１３】車軸保持部材５の下端には、スリット８を
有する車軸穴９が設けられており、この車軸穴９に車軸
10が嵌挿され、スリット８をまたぐボルト11により締付
けられて車軸保持部材５に保持されている。そしてこの
車軸10に前輪12が回転自在に装着されている。
有する車軸穴９が設けられており、この車軸穴９に車軸
10が嵌挿され、スリット８をまたぐボルト11により締付
けられて車軸保持部材５に保持されている。そしてこの
車軸10に前輪12が回転自在に装着されている。
【００１４】前輪12の側面にはブレーキディスク13が車
軸10と同心に取付けられている。ブレーキディスク13は
円環状の摩擦部13ａと、その内側に突出形成された取付
部13ｂとから成り、取付部13ｂをボルト14により前輪12
に締着され、前輪12と一体に回転する。
軸10と同心に取付けられている。ブレーキディスク13は
円環状の摩擦部13ａと、その内側に突出形成された取付
部13ｂとから成り、取付部13ｂをボルト14により前輪12
に締着され、前輪12と一体に回転する。
【００１５】車軸保持部材５は前述のように上方の固着
部分において前方へ張り出した後、下方へ屈曲し、フロ
ントフォーク１の軸線７の前方を下方へ向って延びてい
るので、該車軸保持部材５の後方かつフロントフォーク
１の下方に空間が生じている。そしてこの空間にブレー
キキャリパ15が配置されている。このため車軸保持部材
５には、その上部から斜め下向きに後方へ延びるブラケ
ット16と、下部から後方へ延びるブラケット17とが突設
され、ブレーキキャリパ15はこれらのブラケット16，17
を介して車軸保持部材５に取付けられている。
部分において前方へ張り出した後、下方へ屈曲し、フロ
ントフォーク１の軸線７の前方を下方へ向って延びてい
るので、該車軸保持部材５の後方かつフロントフォーク
１の下方に空間が生じている。そしてこの空間にブレー
キキャリパ15が配置されている。このため車軸保持部材
５には、その上部から斜め下向きに後方へ延びるブラケ
ット16と、下部から後方へ延びるブラケット17とが突設
され、ブレーキキャリパ15はこれらのブラケット16，17
を介して車軸保持部材５に取付けられている。
【００１６】ブレーキキャリパ15自体の構造は従来のも
のと何等変る所はないので詳細な説明は省略するが、周
知のようにブレーキキャリパはかなりの質量を有してい
る。しかし本実施例におけるブレーキキャリパ15は、フ
ロントフォーク１のほぼ直下位置、従ってフロントフォ
ーク１の軸線７および回転軸線３にほぼ合致した位置に
配されているので、フロントフォーク１をハンドル４に
より回転軸線３のまわりに回動させる時にブレーキキャ
リパ15による慣性抵抗が小さく、従ってハンドル操作が
軽くなり、とりまわし性能が向上する。
のと何等変る所はないので詳細な説明は省略するが、周
知のようにブレーキキャリパはかなりの質量を有してい
る。しかし本実施例におけるブレーキキャリパ15は、フ
ロントフォーク１のほぼ直下位置、従ってフロントフォ
ーク１の軸線７および回転軸線３にほぼ合致した位置に
配されているので、フロントフォーク１をハンドル４に
より回転軸線３のまわりに回動させる時にブレーキキャ
リパ15による慣性抵抗が小さく、従ってハンドル操作が
軽くなり、とりまわし性能が向上する。
【００１７】ブレーキディスク13の摩擦部13ａはブレー
キキャリパの摩擦パッドにより両面から圧接されること
により制動作用を受けるので、ブレーキディスク13の径
はブレーキキャリパの配設位置に応じたものとしなけれ
ばならないが、ブレーキキャリパ15を前記のように車軸
保持部材５の後方かつフロントフォーク１の下方位置に
配設することにより、ブレーキキャリパ15が車軸10に接
近するのでブレーキディスク13の径も小さくなり、ブレ
ーキディスク13を小型化することができる。
キキャリパの摩擦パッドにより両面から圧接されること
により制動作用を受けるので、ブレーキディスク13の径
はブレーキキャリパの配設位置に応じたものとしなけれ
ばならないが、ブレーキキャリパ15を前記のように車軸
保持部材５の後方かつフロントフォーク１の下方位置に
配設することにより、ブレーキキャリパ15が車軸10に接
近するのでブレーキディスク13の径も小さくなり、ブレ
ーキディスク13を小型化することができる。
【００１８】さらに、ブレーキキャリパ15の前方に車軸
保持部材５が存在するので、例えば走行中に前方から飛
んで来る小石等が車軸保持部材５により遮られ、またブ
レーキキャリパ15自体車軸10よりも高い位置に設けら
れ、地上の障害物等と干渉する恐れがないので、ブレー
キキャリパ15が有効に保護される。
保持部材５が存在するので、例えば走行中に前方から飛
んで来る小石等が車軸保持部材５により遮られ、またブ
レーキキャリパ15自体車軸10よりも高い位置に設けら
れ、地上の障害物等と干渉する恐れがないので、ブレー
キキャリパ15が有効に保護される。
【００１９】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、操舵系の
操舵時における慣性モーメントがブレーキキャリパによ
って増大することがほとんどなく、従って自動二輪車の
とりまわし性能が向上し、しかもブレーキディスクの径
を小さくしてブレーキ装置を小型化することができる。
さらにブレーキキャリパを有効に保護することができ
る。
操舵時における慣性モーメントがブレーキキャリパによ
って増大することがほとんどなく、従って自動二輪車の
とりまわし性能が向上し、しかもブレーキディスクの径
を小さくしてブレーキ装置を小型化することができる。
さらにブレーキキャリパを有効に保護することができ
る。
【図１】従来の自動二輪車における前輪部分を示す側面
図である。
図である。
【図２】本発明の一実施例における自動二輪車前輪部分
の側面図である。
の側面図である。
【図３】図２の部分的拡大図である。
１…フロントフォーク、２…ヘッドパイプ、３…回転軸
線、４…ハンドル、５…車軸保持部材、６…ねじ、７…
軸線、８…スリット、９…車軸穴、10…車軸、11…ボル
ト、12…前輪、13…ブレーキディスク、14…ボルト、15
…ブレーキキャリパ、16，17…ブラケット。
線、４…ハンドル、５…車軸保持部材、６…ねじ、７…
軸線、８…スリット、９…車軸穴、10…車軸、11…ボル
ト、12…前輪、13…ブレーキディスク、14…ボルト、15
…ブレーキキャリパ、16，17…ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62L 1/00 B62L 3/00 - 3/02
Claims (1)
- 【請求項１】 フロントフォークの下端に、該下端から
前方へ張り出した後下方へ屈曲してフロントフォークの
軸線にほぼ平行に延び下端部に車軸を保持した車軸保持
部材を固設し、該車軸保持部材の後方かつ前記フロント
フォーク下端の下方位置にブレーキキャリパを配設した
ことを特徴とする自動二輪車の前輪ブレーキ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03833292A JP3220207B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 |
| ES9202611A ES2063670B1 (es) | 1992-01-30 | 1992-12-24 | Dispositivo de freno delantero para motocicleta. |
| ITTO930051A IT1261300B (it) | 1992-01-30 | 1993-01-29 | Dispositivo di freno anteriore per motociclo |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03833292A JP3220207B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05208693A JPH05208693A (ja) | 1993-08-20 |
| JP3220207B2 true JP3220207B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=12522329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03833292A Expired - Fee Related JP3220207B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3220207B2 (ja) |
| ES (1) | ES2063670B1 (ja) |
| IT (1) | IT1261300B (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6765207B2 (ja) * | 2015-10-09 | 2020-10-07 | 有限会社Ｋｉｍｏｒｉ | キャリパー取り付け構造および自転車 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8622615D0 (en) * | 1986-09-19 | 1986-10-22 | Lucas Ind Plc | Disc brakes |
| JP2782466B2 (ja) * | 1990-03-05 | 1998-07-30 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP03833292A patent/JP3220207B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-24 ES ES9202611A patent/ES2063670B1/es not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-01-29 IT ITTO930051A patent/IT1261300B/it active IP Right Grant
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ES2063670B1 (es) | 1998-02-16 |
| ES2063670A2 (es) | 1995-01-01 |
| ITTO930051A0 (it) | 1993-01-29 |
| ES2063670R (ja) | 1997-06-01 |
| JPH05208693A (ja) | 1993-08-20 |
| ITTO930051A1 (it) | 1994-07-29 |
| IT1261300B (it) | 1996-05-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |