JP4067860B2 - ブレーキキャリパの配置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の軽量化を図りつつブレーキキャリパを保護し、しかもスイングアームの形状の自由度を増すブレーキキャリパの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車のブレーキキャリパの配置構造としては、例えば、▲1▼実用新案登録第2521000号公報「ブレーキキャリパの取付構造」、▲2▼特開平9−2362号公報「自動二輪車のブレーキキャリパー取付構造」が知られている。
【0003】
上記▲1▼の第1図には、車体フレームF(符号については、同公報に記載されているものを使用した。以下同じ。)に対して後輪Wrを支持するスイングアーム5の後部を側面視V字状に下方に屈曲させ、スイングアーム5のV字空間にブレーキキャリパ9を配置した自動二輪車が記載されている。
【0004】
上記▲2▼の図1には、車体フレーム5(符号については、同公報に記載されているものを使用した。以下同じ。)に、後端部をJの字状に上方に屈曲させたスイングアーム8を取付け、このスイングアーム8の後端部にできた凹状部20にブレーキキャリパー22を配置した自動二輪車1が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲1▼では、スイングアーム5のV字空間にブレーキキャリパ9を配置することで、ブレーキキャリパ9を泥はねや飛び石から保護するが、ブレーキキャリパ9の側方は外部に露出するため、側方をカバーする専用の部材を設けたりすることがあり、部品点数が増えたり、車体重量増を招いたり、カバーの取付部を考慮したりする必要があった。
【0006】
また、ブレーキキャリパ9を設けるために、スイングアーム5の形状に制約を受ける。更にまた、このようなV字状のスイングアーム5では生産性、重量の面で不利となる。
上記▲2▼にても上記▲1▼と同様の課題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ブレーキキャリパの配置構造を改良することで、保護カバー等を設けずに車体の軽量化を図りつつブレーキキャリパを保護し、しかもスイングアームの形状の自由度を増すことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、車体フレームの前部に前輪を操舵自在に取付け、車体フレームの後部に左右一対のアームを備えたスイングアームを上下スイング自在に取付けるとともに左右のアームの後部間に車軸を介して後輪を取付けた二輪車において、平面視で後輪と一方のアームとの間に且つ側面視でスイングアームの上下幅内に、後輪を制動するディスクブレーキ用のブレーキキャリパを配置し、アームの内側の面に、平行に突出させた一対のアーム側突出片を設け、ブレーキキャリパを保持するキャリパブラケットに、一対のアーム側突出片間に挿入してキャリパブラケットの回り止めとするために、また、キャリパブラケットをスライド可能とするために、キャリパブラケットから車体側方へ突出形成したブラケット側突出片を設け、これらのアーム側突出片及びブラケット側突出片を、ブレーキディスクを挟持するためにブレーキキャリパに設けられたブレーキピストンの下方に近接するように配置したことを特徴とする。
【0009】
ブレーキキャリパの側方をスイングアームで覆うことができ、スイングアームによってブレーキキャリパを側方から保護することができる。また、これまでブレーキキャリパを覆っていた保護カバーを廃止したり、小型にすることができ、二輪車の軽量化を図ることができる。
また、スイングアームの形状がブレーキキャリパに左右されず、スイングアームの形状の自由度を増すことができる。
【0010】
請求項2は、少なくともブレーキピストンを、側面視でスイングアームの上下幅内に収めたことを特徴とする。
ブレーキキャリパの主要部であるブレーキピストンを保護することができる。
【0011】
請求項3は、ブラケットにブレーキキャリパを取付けるための一対のボルトを、側面視でスイングアームの上下幅内に収めたことを特徴とする。
【0012】
ボルトの位置がブレーキキャリパの輪郭近傍にあれば、スイングアームでブレーキキャリパの全体を保護することができる。また、スイングアームでボルトの頭部を保護することができ、ボルトの頭部が飛び石や他との干渉によって変形することがなく、ボルトの頭部に工具が掛けられなくなるというようなことを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るブレーキキャリパの配置構造を採用した自転車の斜視図であり、二輪車としての自転車10は、ダウンヒル用の車両であり、林道、スキー場等に高速コーナーやジャンプセクションを設けた未舗装のコースを下ることによりタイムを競う競技に使用するため、前輪11及び後輪12ではそれぞれフロントフォーク14、リヤクッションユニット15により路面からの衝撃を吸収し、車体フレーム16では剛性を高めることで大荷重を支え、一方では車体フレーム16の一部にしなやかさを備えることで操縦性を高め、更に、前輪11及び後輪12の制動力を高めるためにディスクブレーキ(後で詳述する。)を採用し、走行中の車体部品への干渉にも配慮したものである。
【0014】
図2は本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を採用した自転車の側面図であり、自転車10は、ヘッドパイプ21に操舵可能に前述のフロントフォーク14を取付け、このフロントフォーク14の下端に回転可能に前輪11を取付け、フロントフォーク14の上部にバーハンドル22を取付け、ヘッドパイプ21から後方斜め下方に車体フレーム16を延ばし、この車体フレーム16の後部に上下スイング可能にL字状のスイングアーム23を取付け、このスイングアーム23の後端に後輪12を回転可能に取付け、車体フレーム16とスイングアーム23とにリヤクッションユニット15を渡し、車体フレーム16の後部に変速機25を取付け、この変速機25の左右にペダル26,27を取付け、車体フレーム16の中間部にサドル28を取付けた車両である。
【0015】
ここで、31は前輪用ディスクブレーキ(32はブレーキキャリパ、33はブレーキディスク)、34,34(奥側の符号34は不図示)はフロントフォーク14の下部を保護するフロントフォークプロテクタ、35はフロントフェンダ、36はリヤクッションユニット15にホース37で接続したリザーバタンク、38は変速機25に設けた駆動側スプロケット、41は後輪12に取付けた被動側スプロケット、42はチェーン、43は後輪用ディスクブレーキ(44はブレーキキャリパ、45はブレーキディスク)である。
【0016】
車体フレーム16は、ヘッドパイプ21から後方斜め下方に延ばしたボックス状のボックスフレーム部51と、このボックスフレーム部51の後端から左右に分けて後方斜め下方、即ちボックスフレーム部51の延長線上に延ばしたツインチューブ部52と、このツインチューブ部52の後端から、ボックスフレーム部51及びツインチューブ部52の傾斜角よりも更に傾斜させて後方斜め下方に延ばした後部フレーム部53と、ボックスフレーム部51の前端下部から後方斜め下方に延ばすとともに後部フレーム部53の後端に連結したダウンチューブ54と、ツインチューブ部52の後端及び後部フレーム部53の中間部にサドル28を取付けるために設けたサドルフレーム56とからなる。
【0017】
ボックスフレーム部51は、ボックス状とすることで車体フレーム16の前部を高剛性とするための部分である。
ツインチューブ部52は、左右のチューブを細く分けることで、剛性を低くして車体中央を捩れやすくするための部分であり、また、リヤクッションユニット15を収納するための部分でもある。
後部フレーム部53は、左右幅を大きくすることで、変速機25を収納し易くするとともに、スイングアーム23の取付部に作用する捩れを支持する支持力を高めた部分である。
【0018】
スイングアーム23は、後部フレーム部53に上下スイング可能に取付けるピボット軸61から後方斜め上方に延ばした立上がり部62と、この立上がり部62の上端から後方斜め下方に延ばした後部延出部63とからなるほぼL字状の部材であり、立上がり部62と後部延出部63との接続部にリヤクッションユニット15の後端の取付軸64を取付ける。なお、65はリヤクッションユニット15の前端を取付けるためにツインチューブ部52に設けた取付軸である。
【0019】
図3は本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を説明する側面図であり、スイングアーム23の内側、即ち、スイングアーム23と後輪12(図2参照)との間に後輪用ディスクブレーキ43のブレーキキャリパ44を配置したことを示す。
ブレーキキャリパ44は、後輪12の車軸(図4で説明する。)とスイングアーム23とに取付けたキャリパブラケット66に2本の取付ボルト67,67で固定した部品である。
【0020】
ここで、68は後輪12を制動するときに、ブレーキディスク45を図示せぬブレーキパッドを介して挟むためにブレーキキャリパ44内に設けたブレーキピストン、71,71はスイングアーム23の内側の面に平行に突出させたアーム側突出片、72はスイングアーム23側の突出片71,71間に挿入してキャリパブラケット66の回り止めとするために、また、キャリパブラケット66をスライドさせて常に後輪12との位置関係を一定とするためにキャリパブラケット66から車体側方へ突出形成したブラケット側突出片、73…(…は複数個を示す。以下同じ。)は後輪12を構成するホイール74(不図示。図4で説明する。)にブレーキディスク45を取付けるボルトである。
【0021】
図4は本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を示す断面図(一部平面図。白抜き矢印(front)は車体前方を表す。)であり、後輪12の車軸77にキャリパブラケット66に開けた貫通穴78を嵌合させることで車軸77にキャリパブラケット66の後端を取付け、このキャリパブラケット66にブレーキキャリパ44を取付ボルト67,67で取付け、キャリパブラケット66の前部に設けたブラケット側突出片72をスイングアーム23の内側のアーム側突出片71,71(一方のアーム側突出片71は不図示)間に挿入したことを示す。
【0022】
ブレーキキャリパ44は、車幅方向に2分割し、これらの分割部分にブレーキディスク45を挿入するスリット81を形成し、内部に、ブレーキディスク45の両面を挟み込む一対のパッド(不図示)と、これらのバッドの一方を押しつけるためにシリンダ内に移動可能に収納したブレーキピストン68とを備える。
【0023】
バーハンドル22(図2参照)に設けた後輪用ブレーキレバーを握ることで、ブレーキレバー近傍に設けたマスタシリンダでブレーキ液圧を発生させ、このブレーキ液圧をブレーキ配管82によりブレーキキャリパ44のシリンダ内へ導くことでブレーキピストン68を移動させ、パッドを押圧し、ブレーキディスク45を介して後輪12を制動する。なお、83はブレーキ配管82の端部に設けたジョイント部である。
【0024】
キャリパブラケット66は、前述の貫通穴78を開けた円筒部85と、この円筒部85の端部から直角に延ばしたアーム部86と、このアーム部86の端部にブレーキキャリパ44を取付けるために設けたキャリパ取付部87とからなる。
【0025】
後輪12のホイール74は、車軸77に軸受91,91(一方の軸受91は不図示)を介して取付けたものである。なお、92はスイングアーム23の後部に取付けたアジャストボルトであり、ロックナット94を緩め、アジャストボルト92を回すことにより、車軸77の一端に嵌めたカラー95を介して車軸77を車体後方へ強制的に移動させ、ホイール74に取付けた被動側スプロケット41(図2参照)を車体後方へ移動させることで、チェーン42(図2参照)の弛みを小さくする。97はスイングアーム23の後端部に車軸77を通すために開けた長穴、98は軸受91とキャリパブラケット66との間に設けたスペーサ、101はダストシール、102は2つの軸受91,91間に介在させたカラーである。
【0026】
以上に述べたブレーキキャリパ44の組付要領を次に説明する。
図5は本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の組付要領を示す作用図であり、組付要領を順に説明する。
▲1▼スイングアーム23を構成する左右のアーム(一方のアームを105とする。)間に、ブレーキディスク45を取付けた後輪12を配置する。
【0027】
▲2▼アーム105と後輪12との間に、キャリパブラケット66を取付済みのブレーキキャリパ44を配置しながら、ブレーキキャリパ44のスリット81内にブレーキディスク45を挿入するとともに、スイングアーム23の2つのアーム側突出片71間にキャリパブラケット66のブラケット側突出片72を挿入する。
【0028】
▲3▼後輪12の車軸77を、カラー95、スイングアーム23の長穴97、キャリパブラケット66の貫通穴78、ホイール74の内側及び図示せぬ他方のスイングアームに順に貫通させ、車軸77の先端に形成したおねじ106に図示せぬナットをねじ結合してブレーキキャリパ44の組付け及び後輪12の組付けが完了する。
【0029】
以上の図2〜図4で説明したように、本発明は第1に、車体フレーム16の前部に前輪11を操舵自在に取付け、車体フレーム16の後部に左右一対のアーム105を備えたスイングアーム23を上下スイング自在に取付けるとともに左右のアーム105の後部間に車軸77を介して後輪12を取付けた自転車10において、平面視で後輪12と一方のアーム105との間に且つ側面視でスイングアーム23の上下幅内に、後輪12を制動するディスクブレーキ43用のブレーキキャリパ44を配置した、詳しくは、取付ボルト67,67を除いてブレーキキャリパ44の大部分を配置したことを特徴とする。
【0030】
ブレーキキャリパ44の側方をスイングアーム23で覆うことができ、スイングアーム23によってブレーキキャリパ44を側方から保護することができる。即ち、外側方からの泥はねや飛び石からブレーキキャリパ44を保護するとともに、自転車10が走行中に過度に傾いたり、転倒して車体の側面が接地したときに、路面や路面から突出する岩石等がブレーキキャリパ44に干渉するおそれを少なくし、ブレーキキャリパ44を外乱から防止することができる。
【0031】
また、これまでにブレーキキャリパを覆っていた保護カバーを廃止したり、保護カバーを小型にすることができ、自転車10の軽量化を図ることができる。
更に、スイングアーム23の内側にブレーキキャリパ44を配置する構造であるから、スイングアーム23の形状がブレーキキャリパ44に左右されず、スイングアーム23の形状の自由度を増すことができ、従来に比べて、スイングアーム23の強度を高めたり、軽量にすることができ、更には、自転車10の意匠を魅力あるものにすることができる。
【0032】
本発明は第2に、ブレーキディスク45を挟持するためにブレーキキャリパ44に設けた少なくともブレーキピストン68を、側面視でスイングアーム23の上下幅、例えば、スイングアーム23の後部のくびれた部分の上下幅をB1としたときに、上下幅B1内に収めたことを特徴とする。
ブレーキキャリパ44の主要部であるブレーキピストン68を保護することができ、ブレーキキャリパ44の作動不良等を防止することができる。
【0033】
図6は本発明に係るブレーキキャリパ(第2の実施の形態)を示す側面図であり、上下幅B2を広くしたスイングアーム111の内側であって、スイングアーム111と後輪12(図2参照)との間にブレーキキャリパ44を配置し、キャリパブラケット66にブレーキキャリパ44を取付ける取付ボルト67,67を含め、ブレーキキャリパ44の全体の外側方をスイングアーム111にて覆ったことを示す。
これにより、ブレーキキャリパ44への外側方からの干渉をより少なくすることができる。
【0034】
以上説明したように、本発明は第3に、キャリパブラケット66にブレーキキャリパ44を取付けるための一対の取付ボルト67,67を、側面視でスイングアーム111の上下幅B2内に収めたことを特徴とする。
取付ボルト67,67の位置がブレーキキャリパ44の輪郭近傍にあれば、スイングアーム111でブレーキキャリパ44の全体を保護することができる。また、スイングアーム111で取付ボルト67の頭部を保護することができ、取付ボルト67の頭部が飛び石や他との干渉によって変形することがなく、頭部に工具が掛けられなくなるというようなことを防止することができる。
【0035】
図7は本発明に係るブレーキキャリパ(第3の実施の形態)を示す側面図であり、後輪12(図2参照)の車軸77にキャリパブラケット115を取付けるとともにキャリパブラケット115を上方へ延ばし、このキャリパブラケット115にブレーキキャリパ116を取付ボルト117,117で取付け、一方の取付ボルト117でキャリパブラケット115及びブレーキキャリパ116に共締めしたステー118の端部をスイングアーム121に取付けたことを示す。なお、123はブレーキ配管である。
【0036】
上記したように、キャリパブラケット115を車軸77の上方に配置したことで、ブレーキキャリパ116の位置をより高くすることができ、路面からの泥はね、飛び石等に対してより有利としつつブレーキキャリパ116とブレーキディスク45とからなるディスクブレーキ125によって後輪12を大きな制動力で制動させることができる。
【0037】
尚、本発明のブレーキキャリパの配置構造は、自転車の他に、自動二輪車、三輪車、四輪車等のスイングアームとディスクブレーキとを備える車両に採用できる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のブレーキキャリパの配置構造は、平面視で後輪と一方のアームとの間に且つ側面視でスイングアームの上下幅内に、後輪を制動するディスクブレーキ用のブレーキキャリパを配置し、アームの内側の面に、平行に突出させた一対のアーム側突出片を設け、ブレーキキャリパを保持するキャリパブラケットに、一対のアーム側突出片間に挿入してキャリパブラケットの回り止めとするために、また、キャリパブラケットをスライド可能とするために、キャリパブラケットから車体側方へ突出形成したブラケット側突出片を設け、これらのアーム側突出片及びブラケット側突出片を、ブレーキディスクを挟持するためにブレーキキャリパに設けられたブレーキピストンの下方に近接するように配置したので、ブレーキキャリパの側方をスイングアームで覆うことができ、スイングアームによってブレーキキャリパを側方から保護することができる。また、ブレーキキャリパの側方を覆う保護カバーを廃止したり、小型にすることができ、二輪車の軽量化を図ることができる。
更に、スイングアームの形状がブレーキキャリパに左右されず、スイングアームの形状の自由度を増すことができる。
【0039】
請求項2のブレーキキャリパの配置構造は、少なくともブレーキピストンを、側面視でスイングアームの上下幅内に収めたので、ブレーキキャリパの主要部であるブレーキピストンを保護することができ、ブレーキキャリパの作動不良等を防止することができる。
【0040】
請求項3のブレーキキャリパの配置構造は、ブラケットにブレーキキャリパを取付けるための一対のボルトを、側面視でスイングアームの上下幅内に収めたので、ボルトの位置がブレーキキャリパの輪郭近傍にあれば、スイングアームでブレーキキャリパの全体を保護することができる。また、スイングアームでボルトの頭部を保護することができ、ボルトの頭部が飛び石や他との干渉によって変形することがなく、ボルトの頭部に工具が掛けられなくなるというようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキキャリパの配置構造を採用した自転車の斜視図
【図2】本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を採用した自転車の側面図
【図3】本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を説明する側面図
【図4】本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の配置構造を示す断面図
【図5】本発明に係るブレーキキャリパ(第1の実施の形態)の組付要領を示す作用図
【図6】本発明に係るブレーキキャリパ(第2の実施の形態)を示す側面図
【図7】本発明に係るブレーキキャリパ(第3の実施の形態)を示す側面図
【符号の説明】
10…二輪車(自転車)、11…前輪、12…後輪、16…車体フレーム、23…スイングアーム、43…後輪用ディスクブレーキ、44…ブレーキキャリパ、45…ブレーキディスク、66…キャリパブラケット、68…ブレーキピストン、71…アーム側突出片、72…ブラケット側突出片、77…車軸、105…アーム、B1,B2…スイングアームの上下幅。

Claims (3)

  1. 車体フレームの前部に前輪を操舵自在に取付け、車体フレームの後部に左右一対のアームを備えたスイングアームを上下スイング自在に取付けるとともに左右のアームの後部間に車軸を介して後輪を取付けた二輪車において、
    平面視で前記後輪と一方の前記アームとの間に且つ側面視でスイングアームの上下幅内に、前記後輪を制動するディスクブレーキ用のブレーキキャリパを配置し
    前記アームの内側の面に、平行に突出させた一対のアーム側突出片を設け、
    前記ブレーキキャリパを保持するキャリパブラケットに、前記一対のアーム側突出片間に挿入して前記キャリパブラケットの回り止めとするために、また、前記キャリパブラケットをスライド可能とするために、キャリパブラケットから車体側方へ突出形成したブラケット側突出片を設け、
    これらのアーム側突出片及びブラケット側突出片を、前記ブレーキディスクを挟持するために前記ブレーキキャリパに設けられたブレーキピストンの下方に近接するように配置したことを特徴とするブレーキキャリパの配置構造。
  2. 少なくとも前記ブレーキピストンを、側面視で前記スイングアームの上下幅内に収めたことを特徴とする請求項1記載のブレーキキャリパの配置構造。
  3. 記ブラケットに前記ブレーキキャリパを取付けるための一対のボルトを、側面視で前記スイングアームの上下幅内に収めたことを特徴とする請求項1記載のブレーキキャリパの配置構造。
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