JP3703540B2 - 軽車両のキャリパー支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカート等の軽車両のキャリパー支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カート等の軽車両は実開平1−106302号公報で公知である。
一般に、遊戯用やレース用のカートは、構造がシンプルであることや、放熱性に優れている等の理由でディスクブレーキを採用している。
図6は従来の軽車両のキャリパー支持構造の側面図であり、キャリパー支持構造100はリヤアクスル101に揺動自在に設けたステー102と、車体フレーム103に固定したフレーム104と、ステー102とフレーム104とを連結するブラケット105からなる。
【0003】
図7は従来の軽車両のキャリパー支持構造の平面図であり、キャリパー107を支えるステー102をベアリング106を介してリヤアクスル101に回動自在に取り付けるとともに、フレーム104をリヤアクスル101に回動自在に取り付け、これらステー102とフレーム104とを連結した状態を示す。そして、車体フレーム103の製造時の寸法のバラツキを吸収するために、ステー102の他端とフレーム104とをブラケット105を介して4本のボルト108,108…で連結し、この連結部で、ステー102を回転しないように支持し、且つキャリパー107でディスク109を制動する際の制動トルクを受ける構成である。110は左側の後輪である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のキャリパー支持構造100は、ブラケット105を使用して4本のボルト108,108…でステー102とフレーム104とを連結するので、部品点数が多くなる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、部品点数の削減を図るとともに組立作業が容易になる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、アクスルに、キャリパーを支持するステーを揺動自在に取り付け、このステーに、ステーの揺動方向と略直交する方向に長孔を形成し、この長孔に移動自在にカラーを遊嵌し、このカラーを車体フレーム側に取り付けてなることを特徴とする。
従って、ステーを、カラー及びカラーを車体フレーム側に取り付けるボルトのみで、車体フレーム側に取り付けることができる。
また、カラーを、長孔に沿って略ステーの揺動方向と略直交する方向に移動して、車体フレームの製造時の寸法のバラツキを吸収することができる。
さらに、長孔に嵌入したカラーは、ステーの揺動方向への移動を阻止するので、制動時の回転トルクをカラーを使用した連結部で受けることができる。
【0007】
また、請求項は、前記カラーを、前記長孔のストレート部に摺接する2面の摺接面を有し、且つ車体フレーム側に揺動可能に取り付けられ、前記ストレート部に2面の摺動面を摺接することで、制動時の回転トルクを受ける接触面積を大きくしたことを特徴とする。
カラーの摺接面を長孔のストレート部に摺接することにより、接触面積を大きくとることができるので信頼性や耐久性の向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造を備えたカートの平面図であり、カート1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の後部中央に取付けたシート15と、車体フレーム2のシート15の右側(乗員を基準にする。以下同様)に搭載した空冷エンジン20と、シート15の左側後方に配置したブレーキ25と、シート15の前方に配置したステアリング30と、車体フレーム2の前後に配置した前輪37,37及び後輪38,38と、シート15の周囲に設けたリヤカール40と、車体フレーム2の前部に設けたフロントバンパー45とからなる。なお、48,48はサイドバンパーである。
【0009】
車体フレーム2は、左側サイドフレーム3と、右側サイドフレーム4と、左右のサイドフレーム3,4の前端部に渡した前部クロスメンバー5と、左右のサイドフレーム3,4の中間部に渡した中間クロスメンバー6と、左右のサイドフレーム3,4の後部に渡した後部クロスメンバー7とからなる。前部クロスメンバー5には前方に突出した上部バー8及び下部バー9を備える。
【0010】
車体フレーム2の中間クロスメンバー6と後部クロスメンバー7との間に、左右2本のシートレール16を前後方向に渡し、2本のシートレール16にシート15を前後方向に位置調整可能に取付ける。
シート15の右側に配置した空冷エンジン20の駆動力はチェーン等の動力伝達機構21によってリヤアクスル22に伝達する。これにより、リヤアクスル22の両端部に取り付けられた一対の後輪38,38が駆動輪となる。なお、後輪38,38はサスペンションを介さないで、直接的に車体フレーム2に取り付ける。
【0011】
ブレーキ25は、リアアクスル22に同軸に取り付けたディスク26と、図3に示すキャリパー27とからなり、キャリパー27のパッドをディスク26に押圧して後輪38,38の回転を制御する。キャリパー27は、後述するキャリパー支持構造50で所定位置に支持する。
【0012】
シート15の周囲に設けたリヤカール40は、シート15の右側に形成したエンジンカバー部41と、シート15の左側後方に形成したブレーキカバー部42と、これらのカバー41,42に一体に形成した後部カバー部43等とからなる。エンジンカバー部41の前端部に走行風取入口41aを形成し、ブレーキカバー部42の前端部に走行風取入口42aを形成する。
【0013】
フロントバンパー45は、車体フレーム2の前方に水平に配置し、図1に示す前部クロスメンバー5の上部バー8の2箇所及び下部バー9の2箇所にボルト止めする。このフロントバンパー45はポリプロピレン(PP)材などで箱型構造に、且つ先端部が先細状になるように表面をテーパ状のウエッジタイプに射出成形したものが好適である。これにより、フロントバンパー45は、走行時の空気抵抗を減少することができ、さらにフロントダウンフォースを得ることができる。なお、フロントバンパー45を、箱型構造にすればバンパーとしての耐衝撃性を確保することができる。また、フロントバンパー45の左右端部にブレーキ通風用凹部46と、エンジン通風用凹部47とを形成した。
【0014】
図2は本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造を備えたカートの側面図である。ステアリング30は、ステアリングシャフト31と、ステアリングシャフト31の頂部に設けたステアリングホイール32等とからなり、ステアリングシャフト31は取付けマウント33で回動自在に支持される。ステアリングホイール32の操舵力は、図1に示すタイロッド34、ナックルアーム35を介して前輪37,37に伝達する。なお、前輪37,37はサスペンションを介さないで、直接的に車体フレーム2に取り付ける。なお、49はフロントパネルである。
【0015】
図3は本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造の側面図である。前述したキャリパー支持構造50は、リヤアクスル22に回動自在に設けたステー51と、車体フレーム2に固定したフレーム52と、ステー51とフレーム52とを連結するカラー53及びボルト54からなる。
【0016】
図4は本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造の平面図であり、キャリパー27をボルト56,56にて、ステー51に取り付け、このステー51をベアリング55を介してリヤアクスル22に取り付けた状態を示す。一方、車体フレーム2に立設したフレーム52の後端を局部的に2又状のフォーク部52a,52aとし、これらフォーク部52a,52a間に前記ステー51の一端を差込みカラー53及びボルト54で連結結合する。
【0017】
図5は図4の5−5線断面図であり、図4に示す一対のフォーク部52a,52a間に配置したステー51に長孔57を形成したことを示す。長孔57を、図3に示すリヤアクスル22を中心にして揺動するステー51の揺動方向と略直交する方向に配置し、長孔57に移動自在にカラー53を遊嵌した姿を示し、カラー53の外周に、長孔57のストレート部57a,57bに摺接する2面の摺接面を備え、このカラー53をボルト54で一対のフォーク部52a,52a(図4参照)に揺動可能に取り付けたことを示す。
【0018】
以上に述べた本発明に係るキャリパー支持構造の作用を次に説明する。
先ず、キャリパー27をキャリパー支持構造で支持する場合を説明する。ベアリング55を介してリヤアクスル22に回動自在に支持したステー51に、ボルト56,56でキャリパー27を取り付ける。次に、ステー51の長孔57内に移動自在にカラー53を遊嵌し、この状態でカラー53を一対のフレーム52,52間に配置する。次いで、カラー53を一対のフレーム52,52に形成された取付孔に合せて、この取付孔とカラー53にボルト54を挿入する。続いて、ボルト54にナットを締め付けて、ステー51とフレーム52,52とを連結する。これにより、ステー51を回転しないように支持して、キャリパー27を所定位置に配置する。
従って、ステー51を、カラー53及びカラー53をフレーム52に取り付けるボルト54のみで、フレーム52に取り付けることができるので、部品点数の削減を図るとともに組立作業が容易になる。
また、カラー53を、長孔57に沿って略ステー51の揺動方向と略直交する方向に移動して、車体フレーム2の製造時の寸法のバラツキを吸収することができる。
【0019】
次に、キャリパー27でディスク26の回転を制動した場合を説明する。キャリパー27のパッド58,58でディスク26を両側から押圧すると、ディスク26の回転トルクがパッド58,58を介してキャリパー27に伝達する。これにより、キャリパー27を介してステー51に回転トルクが伝達するが、カラー53の摺接面が、長孔57のストレート部57a,57bに摺接しているので、この摺接部で回転トルクを受ける。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ステーを、カラー及びカラーを車体フレーム側に取り付けるボルトのみで、車体フレーム側に取り付けることができるので、部品点数の削減を図るとともに組立作業が容易になる。
また、カラーを、長孔に沿って略ステーの揺動方向と略直交する方向に移動して、車体フレームの製造時の寸法のバラツキを吸収することができる。
さらに、長孔に嵌入したカラーは、ステーの揺動方向への移動を阻止するので、ブレーキ制動時の回転トルクをカラーを使用した連結部で受けることができる。
【0021】
また、請求項は、カラーを、前記長孔のストレート部に摺接する2面の摺接面を有し、且つ車体フレーム側に揺動可能に取り付けた。従って、カラーの摺接面が長孔のストレート部に摺接するので、接触面積を大きくして信頼性や耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造を備えたカートの平面図
【図2】本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造を備えたカートの側面図
【図3】本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造の側面図
【図4】本発明に係る軽車両のキャリパー支持構造の平面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】従来の軽車両のキャリパー支持構造の側面図
【図7】従来の軽車両のキャリパー支持構造の平面図
【符号の説明】
2…車体フレーム、22…リヤアクスル、26…ディスク、27…キャリパー、50…キャリパー支持構造、51…ステー、52…フレーム、57…長孔、57a,57b…ストレート部。

Claims (1)

  1. カートなどの軽車両のアクスルに同軸に取り付けたディスクを制動するためのキャリパー支持構造において、
    前記アクスルに、キャリパーを支持するステーを揺動自在に取り付け、このステーに、ステーの揺動方向と略直交する方向に長孔を形成し、この長孔に移動自在にカラーを遊嵌し、このカラーを車体フレーム側に取り付けてなり、
    前記カラーは、前記長孔のストレート部に摺接する2面の摺接面を有し、且つ車体フレーム側に揺動可能に取り付けられ、
    前記ストレート部に2面の摺動面を摺接することで、制動時の回転トルクを受ける接触面積を大きくしたことを特徴とする軽車両のキャリパー支持構造。
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