JP3678815B2 - カート等の軽車両のシート支持構造 - Google Patents
カート等の軽車両のシート支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3678815B2 JP3678815B2 JP25391195A JP25391195A JP3678815B2 JP 3678815 B2 JP3678815 B2 JP 3678815B2 JP 25391195 A JP25391195 A JP 25391195A JP 25391195 A JP25391195 A JP 25391195A JP 3678815 B2 JP3678815 B2 JP 3678815B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- body frame
- support structure
- cart
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカート等の軽車両のシート支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カート等の軽車両のシート支持構造をスライドタイプとした実開昭59−73992号公報が公知である。
また、図6(a),(b)は従来のカートのシート支持構造の作用図であり、(a)はシートを後方に移動した状態を示す。
一般に、遊戯用やレース用に使用するカート100の車体フレーム101は左右のサイドフレーム102,103を複数本のクロスメンバー104,105,106で連結してなる。この車体フレーム101はサスペンションを使用せずに前後輪107,108を直接的に備える。また、車体フレーム101に左右2本のシートレール109,109を固着し、左右2本のシートレール109,109に想像線で示すシート110を前後方向位置調整可能に取り付ける。そして、操縦者の体格若しくは好みに合せてシート110の位置を前後に調整することができる。
【0003】
(b)はシート110を前方に移動した状態を示す。すなわち、車体フレーム101に固着した左右2本のシートレール109,109に沿ってシート110を前方向位置まで移動して保持した状態を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカート100は、車体フレーム101に左右2本のシートレール109,109を固着してあるので、左右2本のシートレール109,109に沿ってシートを前後方向の位置に調整すると、車体フレーム101の剛性が変化する。従って、車体フレーム101の剛性が変化することを考慮して、車体フレーム101の強度設計をおこなう必要がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、シートを前後方向に位置調整しても車体フレームの剛性が変化しないようにして、車体フレームの設計を容易にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、車体フレームに車輪の回転軸を回動自在に取り付けたカート等の軽車両において、前記車体フレームに、左右2本のシートレールを該車体フレームから切り離した状態に弾性体を介して取り付け、このシートレールにシートを前後方向位置調整可能に取り付けたことを特徴とする。
左右2本のシートレールを車体フレームから切り離した状態に弾性体を介して該車体フレームに取り付けたので、左右2本のシートレールを車体フレームから切り離した状態に保持することができる。従って、左右2本のシートレールに沿ってシートを前後方向の位置に調整しても車体フレームの剛性が変化しない。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造を備えたカートの平面図であり、カート1は、車体フレーム2と、車体のフレーム2の前後に配置した前輪10,10と、後輪11,11と、車体フレーム2の後部中央に取付けたシート15と、車体フレーム2のシート15の右側(乗員を基準とする。以下同様)に搭載した空冷エンジン35と、シート15の左側後方に配置したブレーキ36と、シート15の前方に配置したステアリング37と、シート15の周囲に設けたリヤカール40と、車体フレーム2の前部に設けたフロントバンパー45とからなる。なお、48,48はサイドバンパーである。
【0008】
車体フレーム2は、左側サイドフレーム3と、右側サイドフレーム4と、左右のサイドフレーム3,4の前端部に渡した前部クロスメンバー5と、左右のサイドフレーム3,4の中間部に渡した中間クロスメンバー6と、左右のサイドフレーム3,4の後部に渡した後部クロスメンバー7とからなる。前部クロスメンバー5には前方に突出した上部バー8及び下部バー9を備える。
【0009】
前輪10,10は、ナックルアーム12,12を介して車体フレーム2の前部の左右側に直接的(サスペンションを使用しない状態)に回転軸を介して回動自在に取り付ける。また、後輪11,11は、リヤアクスル13を介して車体フレーム2の後部の左右側に直接的(サスペンションを使用しない状態)に回動自在に取り付ける。
車体フレーム2の中間クロスメンバー6と後部クロスメンバー7との間に、後述するシート支持構造16を配置し、シート支持構造16にシート15を前後方向に位置調整可能に取付ける。
【0010】
シート15の周囲に設けたリヤカール40は、シート15の右側に形成したエンジンカバー部41と、シート15の左側後方に形成したブレーキカバー部42と、これらのカバー41,42に一体に形成した後部カバー部43等とからなる。エンジンカバー部41の前端部に走行風取入口41aを形成し、ブレーキカバー部42の前端部に走行風取入口42aを形成する。
【0011】
フロントバンパー45は、車体フレーム2の前方に水平に配置し、前部クロスメンバー5の上部バー8の2箇所及び下部バー9の2箇所にボルト止めする。このフロントバンパー45はポリプロピレン(PP)材などで箱型構造に、且つ先端部が先細状になるように表面をテーパ状のウエッジタイプに射出成形したものが好適である。これにより、フロントバンパー45は、走行時の空気抵抗を減少することができ、さらにフロントダウンフォースを得ることができる。なお、フロントバンパー45を、箱型構造にすればバンパーとしての耐衝撃性を確保することができる。また、フロントバンパー45の左右端部にブレーキ通風用凹部46と、エンジン通風用凹部47とを形成した。
【0012】
シート15の右側に配置した空冷エンジン35の駆動力はチェーンなどの動力伝達機構14によってリヤアクスル13に伝達する。これにより、リヤアクスル13の両端部に取り付けられた一対の後輪11,11が駆動輪となる。
シート15の左側後方に設けたブレーキ36は、リアアクスル13に同軸に取り付けたディスク36aと、図示しないキャリパーとからなり、キャリパーのパッドをディスク36aに押圧して後輪11,11の回転を制御する。
【0013】
図2は本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造を備えたカートの側面図である。ステアリング37は、ステアリングシャフト37aと、ステアリングシャフト37aの頂部に設けたステアリングホイール37b等とからなり、ステアリングシャフト37aは取付けマウント38で回動自在に支持される。ステアリングホイール37bの操舵力は、図1に示すタイロッド39、ナックルアーム12を介して前輪10,10に伝達する。なお、49はフロントパネルである。
【0014】
図3は本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造の平面図である。前述したシート支持構造16は、車体フレーム2に前後方向に渡した左右2本のシートレール17,17と、シートレール17,17に前後方向に移動自在に取付けたスライド枠18と、スライド枠18に立設したシートフレーム19と、スライド枠18を調整位置にロックするロック手段30からなる。
【0015】
スライド枠18は左右2本のシートレール17,17にそれぞれ移動自在に嵌入したアウタチューブ20,20と、アウタチューブ20,20を連結した連結バー21からなる。また、シートフレーム19を略逆U字型に形成し、シート15の後方に位置するように左右のアウタチューブ20,20に立設する。そして、シート15を、連結バー21のブラッケト22,22の取付穴22a,22aに嵌入したボルト(図示しない。)でスライド枠18に取り付けるとともに、図4に示すボルト23,23(一方のみ図示)でシートフレーム19に取り付ける。
【0016】
図4は本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造の側面図である。シートレール17は、チューブ状のレール部25と、レール部25の前端部及び後端部に圧入した円筒形の前後マウントラバー26,27等からなる。レール部25の前端部は、前マウントラバー26内に圧入した前ステイ28で車体フレーム2に保持する。また、レール部25の後端部は、後マウントラバー27内に圧入した後ステイ29で車体フレーム2に保持する。これにより、左右2本のシートレール17を車体フレーム2から弾性体であるマウントラバー26,27を介して切り離した状態に取り付ける。なお、左側のレール部25には軸線方向に沿ってロック穴25a,25a…を形成する。
【0017】
スライド枠18の左側のアウタチューブ20にロック手段30を備え、ロック手段30は、左側のアウタチューブ20にピン31で揺動自在に支持したシートレバー32と、シートレバー32をロック位置に付勢する引張りばね33とからなる。シートレバー32は引張りばね33の付勢力でロック位置に保持され、これにより、シートレバー32のロック用突起32aが、左側のアウタチューブ20のロック穴20a及び左側のレール25のロック穴25a,25a…内に嵌入して、シート15を調整位置にロックする。
【0018】
一方、シートレバー32を引張りばね33の付勢力に抗してロック位置から持上げることにより、ロック用突起32aを左側のアウタチューブ20のロック穴20a及び左側のレール部25のロック穴25a,25a…から外してシート15のロックを解除する。
【0019】
以上に述べた本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造の作用を次に説明する。
図5(a),(b)は本発明に係るシート支持構造の説明図であり、(a)において、左右2本のシートレール17,17はスプリングを模して表記した前マウントラバー26,26と後マウントラバー27,27とで車体フレーム2に取り付けられ、この状態のシートレール17,17にシート15が載っている。このシート15は太線の位置から細線の位置まで前後に移動可能である。
【0020】
(b)は説明を簡略するために、(a)示す左右2本のシートレール17,17を車体フレーム2から除去した状態を示す。すなわち、(a)で説明したように左右2本のシートレール17を車体フレーム2から切り離した状態に取り付けたので、シート15を前後方向に調整しても車体フレーム2の剛性が変化しない。従って、(b)の状態で車体フレーム2の剛性設計をおこなうことができるので車体フレーム2の強度設計が容易になる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
本発明は、車体フレームに、左右2本のシートレールを該車体フレームから切り離した状態に弾性体を介して取り付け、これらのシートレールにシートを前後方向位置調整可能に取り付けた。このように、左右2本のシートレールを弾性体を介して車体フレームに取り付けたので、左右2本のシートレールを車体フレームから切り離した状態に保持することができる。これにより、左右2本のシートレールに沿ってシートを前後方向の位置に調整しても、車体フレームの剛性が変化しないので、車体フレームの強度設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造を備えたカートの平面図
【図2】本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造を備えたカートの側面図
【図3】本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造の平面図
【図4】本発明に係るカート等の軽車両のシート支持構造の側面図
【図5】本発明に係るシート支持構造の説明図
【図6】従来のカートのシート支持構造の作用図
【符号の説明】
1…カート、2…車体フレーム、15…シート、16…カート等の軽車両のシート支持構造、17…シートレール、26…前マウントラバー(弾性体)、27…後マウントラバー(弾性体)。
Claims (1)
- 車体フレームに車輪の回転軸を回動自在に取り付けたカート等の軽車両において、
前記車体フレームに、左右2本のシートレールを該車体フレームから切り離した状態に弾性体を介して取り付け、このシートレールにシートを前後方向位置調整可能に取り付けた、
ことを特徴とするカート等の軽車両のシート支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25391195A JP3678815B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | カート等の軽車両のシート支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25391195A JP3678815B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | カート等の軽車両のシート支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994353A JPH0994353A (ja) | 1997-04-08 |
JP3678815B2 true JP3678815B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=17257768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25391195A Expired - Fee Related JP3678815B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | カート等の軽車両のシート支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3678815B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6725259B2 (ja) * | 2016-02-22 | 2020-07-15 | 株式会社Mariモビリティ開発 | カート |
JP2019172179A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社Mariモビリティ開発 | 車両 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25391195A patent/JP3678815B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994353A (ja) | 1997-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1194804A (en) | Saddle riding type motorcar having four wheels | |
CN101172501A (zh) | 具有两个前转向轮和至少一个后驱动轮的轮式车辆 | |
JPH0647387B2 (ja) | 四輪駆動車 | |
JP4151773B2 (ja) | 鞍乗型車両におけるフロントフォーク構造 | |
JP3678815B2 (ja) | カート等の軽車両のシート支持構造 | |
JPH0329276Y2 (ja) | ||
JP3642614B2 (ja) | カート等の軽車両 | |
JP3510851B2 (ja) | サイドカー型自動三輪車 | |
JP3803090B2 (ja) | 自転車等のカバー体取付装置 | |
JP3573846B2 (ja) | カート等の軽車両のフロントバンパー構造 | |
JP3626293B2 (ja) | 揺動式3輪車の牽引構造 | |
JP3703540B2 (ja) | 軽車両のキャリパー支持構造 | |
JPS631671Y2 (ja) | ||
JPH02109727A (ja) | 不整地走行車両の駆動装置 | |
JPH01208290A (ja) | 騎乗型車両の前二輪懸架及び操舵装置 | |
JP3803089B2 (ja) | 自転車等の座席移動調整装置 | |
JP4139017B2 (ja) | 自動二輪車の後輪懸架装置 | |
JPH0585452A (ja) | 自動3輪車のトレーラ装置 | |
CN2197295Y (zh) | 一种三轮自行车 | |
JP2899046B2 (ja) | 自動二輪車の車体構造 | |
JP2555213Y2 (ja) | トラクターのアクスルフレーム構造 | |
JPH0534315Y2 (ja) | ||
JPH05155373A (ja) | 自動三輪車 | |
JPH02109751A (ja) | 不整地走行車両用シートの配設構造 | |
JPS6029383A (ja) | 荒地走行用自動二輪車 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050511 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080520 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |