JPH02109751A - 不整地走行車両用シートの配設構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、不整地走行車両用シートの配設構造に関す
る。

（従来の技術） レジャーやスポーツのために用いられる不整地走行車両
（いわゆるバギー車）、には、例えば、特開昭５９−１
９５４７１号公報で示されるものがある。この構成によ
れば、車体フレームが左右サイドフレームを備え、同上
小体フレーム上にシートが設けられると共に、このシー
トのほぼ水平方向前方に上記シートに着座した乗員が足
を載せるフートレストが設けられる。また、上記シート
とフートレストとの間で車幅方向ほぼ中央、かつ、上記
乗員の脚の上方にステアリングハンドルが配設されてい
る。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、車体はできるだけコンパクトにすることが望
まれるものである。そこで、車体の前後寸法をできるだ
け短くするために、上記構成におけるシートとフートレ
ストとを互いに接近させることが考えられる。しかし、
これは次のような理由によって困難である。即ち、上記
のようにシートとフートレストとを接近させると、その
接近させた分だけ乗員は脚をへの字状に折り曲げる必要
が生じるが、前記ステアリングハンドルは乗員の前方視
界をできるだけ広くするため、低い位置に設けられてお
り、このため、上記のように脚を折り曲げるとこの脚が
ステアリングハンドルに接近してこのステアリングハン
ドルの操向操作が阻害されることになる。この結果、シ
ートとフートレストとを接近させることは容易ではな（
、つまり、車体の前後寸法を短くすることは容易ではな
い。

また、車体の上下寸法を短くするためには、シートとス
テアリングハンドルとを接近させることが考えられるが
、この場合にも上記と同様に脚がステアリングハンドル
に接近してその操向操作が阻害されることになる。

一方、操安性を向上させる一手段として、車体の低重心
化があるが、この低重心化のために単に地上高を下げる
と、車体の底面が走行路面上の凸面部に容易に接触して
円滑な走行が阻害されるおそれがある。

（発明の目的） この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、車体をコンパクトにすると共に、低重心化を達成し
、この際、この低重心化のために車体の一部の地上高を
低くした場合でも、不整地走行車両の円滑な走行が阻害
されないようにすることを目的とする。

（発明の構成） 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、乗員が着座した状態におけるシートの着座面をフー
トレストの足載面よりも低くした点にある。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面により説明する。

図において、１は不整地走行車両で、図中矢印Ｆｒはそ
の前方を示している。

２はこの車両ｌの車体フレームで、この車体フレーム２
は前後方向に延びる左右サイドフレーム３．４を有して
いる。上記のうち左サイドフレーム３は上下一対の上下
フレーム３ａ、３ｂと、これらの前後中途部を互いに連
結する連結フレーム３ｃとで構成されている。また、上
記右サイドフレーム４も上記左サイドフレーム３と同構
成であって、上フレーム４ａ、下フレーム４ｂ、Ｊ５よ
び連結フレーム４ｃで構成されている。

上記左右サイドフレーム３．４の前端同士は前クロスメ
ンバ６で互いに連結され、また、左右下フレーム３ｂ、
４ｂの後部同士は円形バイブ製の後クロスメンバ７で互
いに連結されると共に、上記左右下フレーム３ｂ、４ｂ
の前後中間部同士は円形パイプ製の中間クロスメンバ８
で互いに連結されている。

上記車体フレーム２は前後に離れて設けられるアーチ状
の前後ロールパー１０．１１を備えている。このうち前
ロールパーＩＯの左右各端は左右上フレーム３ａ、４ａ
の前部に溶接され、一方。

後ロールパー１１の左右各端は左右下フレーム３ｂ、４
ｂの各後部に突設されたブラケット板１２に溶接され、
また、この後ロールパー１１の上下中途部は左右上フレ
ーム３ａ、４ａの各後端に溶接されている。

上記後ロールパー１１は上部に進むに従い後方に傾いて
おり、その上下中途部と左右下フレーム３ｂ、４ｂの後
端とは竣工がり状をなす左右一対の主ステー１３．１３
により連結されている。また、上記左右主ステー１３．
１３の上下中途部同士を互いに連結する連結パー１４が
設けられ、この連結バー１４の左右中途部と後ロールパ
ー１１の上部とは左右一対の副ステー１５．１５により
連結されている。即ち、後ロールパー１１は各ステー１
３．１５により補強されて左右サイドフレーム３．４の
後部に強固に連結されている。

前記前クロスメンバ６の左右各端は左右サイドフレーム
３．４よりも外側方に突出している。そして、この各突
出端にそれぞれ枢支軸１７によりフロントアーム１８が
上下揺動自在に枢支され、この各揺動端に前輪１９が操
向自在に支承されている。上記各フロントアーム１８の
揺動端と、これに対応する前記前ロールパーｌＯの各側
部との間には緩衝器２０が架設されており、この緩衝器
２０は各前輪１９が走行面２１から受ける衝撃を緩衝す
る。上記の場合、前輪１９は上記前ロールパー１０と前
後方向でほぼ同位置に設けられている。

一方、左下フレーム３ｂの後部と、前記後クロスメンバ
７の右端部にはそれぞれ正面視でほぼＵ字状のブラケッ
ト２３が上方に向って突設されており、この各ブラケッ
ト２３の突出端にそれぞれ枢支軸２４によりリヤアーム
２５が上下揺動自在に枢支されている。そして、この左
右リヤアーム２５の揺動端に車幅方向に延びる後車軸管
２７が溶接され、この後車軸管２７に回転自在に支承さ
れた後車軸２８の各端に後輪２９が取り付けられている
。また、上記後車軸管２７と前記連結パー１４との間に
は緩衝器３０が架設されており、この緩衝器３０は各後
輪２９が走行面２１から受ける衝撃を緩衝する。上記の
場合、接輪２９は前記後ロールパー１１よりも後方に位
置している。

３２は４サイクルエンジンで、このエンジン３２は前記
左右下フレーム３ｂ、４ｂの後部、後ロールパー１１．
主ステー１３、連結バー１４、および副ステー１５で囲
まれた側面視三角形状で左右に延びる空間３１内に収納
されている。そして、このエンジン３２は上記後ロール
パー１１や主ステー１３から突設されたブラケット３３
により支持されている。この場合、上記した左右下フレ
ーム３ｂ、４ｂの後部や後ロールパーｌｌ、および主ス
テー１３等は強度の高いトラスフレームを構成しており
、これに上記エンジン３２が支持されることから、この
エンジン３２の支持は強固になされている。

このエンジン３２には動力取出部である駆動鎖車３４が
設けられ、一方、後車軸２８には従動鎖車３５が取り付
けられ、これら両鎖車３４．３５には伝動チェーン３６
が巻き掛けられている。そして、エンジン３２の動力を
上記伝動チェーン３６等を介して後輪２９に伝えれば、
車両ｌが走行可能となる。

なお、３８は排気マフラ、３９は燃料タンクで、この燃
料タンク３９はブラケット４０により前記後ロールパー
１１に支持されている。また。

４２はブレーキで、このブレーキ４２は上記後車軸２８
に取り付けられたディスク４３と、後車軸管２７側に取
り付けられ、制動時に上記ディスク４３を挟み付けるキ
ャリパー４４とで構成される。また、４５はバンパーで
ある。

前記前後ロールパー１０．１１間には乗員４８が着座す
るシート４９が設けられる。このシート４９はシートク
ツション４９ａと、これに一体成形され後方に向って傾
斜するシートバック４９ｂとで構成されている。また、
図示しないが、上記シートクツション４９ａは硬質樹脂
製のシートボトムと、このシートボトム上に張り付けら
れるクツション材と、このクツション材の上面を覆う表
皮とで構成されている。

上記シートクツション４９ａの下面の前後中途部から前
クロスメンバ６に至るまでの左右サイドフレーム３．４
間の空間は板金製のフロアパネル５０で閉じられている
。そして、上記状態でシートクツション４９ａは左右下
フレーム３ｂ、４ｂやフロアパネル５０の後端部５０ａ
に支持されると共に、シートバック４９ｂは後ロールパ
ー１１の前面に支持されている。

上記シート４９のほぼ水平方向前方には上記乗員４８が
足４８ａを載せる左右一対のフートレスト５２．５２が
設けられ、これら各フートレスト５２は上記フロアパネ
ル５０の上面に取り付けられている。なお、この場合、
フロアパネル５０の上面の平坦な一部を上記各フートレ
スト５２としてもよい。上記フートレスト５２．５２の
うち左方のフートレスト５２の前方にはブレーキペダル
５３が設けられ、このブレーキペダル５３を踏み込めば
、前記ブレーキ４２が後輪２９を制動するようになって
いる。また、右方のフートレスト５２の前方にはアクセ
ルペダル５４が設けられ、このアクセルへダル５４を踏
み込めば、エンジン３２の作動により車両１が加速され
るようになっている。

なお、５５はシフトレバ−１５６はスイッチボックスで
あり、このスイッチボックス５６は右上フレーム４ａの
外側に突設したブラケットバイブ５７に支持されると共
に、このブラケットバイブ５７により保護されている。

また、５８はバッテリで、このバッテリ５８は上記ブラ
ケットバイブ５７の後方で右上フレーム４ａの外側に取
り付けられており、車両１の走行中にこのバッテリ５８
が障害物と接触することは上記ブラケットバイブ５７に
よって保護される。

上記の場合、前ロールパーｌＯは乗員４８の両足４８ａ
、４８ａを上方から覆っており、また、前方視界が広く
なるよう十分に低く形成されている。一方、後ロールパ
ー１１の上端は乗員４８の頭部よりも上方にまで延びて
いる。

上記シート４９と左右フートレスト５２．５２との間で
車幅方向ほぼ中央部に後下がり状のステアリングシャフ
ト６１が設けられる。このステアリングシャフト６１は
次のようにして車体フレーム２に支承されている。即ち
、前記前ロールパーＩＯの左右中央部から平面視でほぼ
Ｕ字状のステアリングブラケット６２が後方に向って突
設され、この突出端にステアリングシャフト６１が回転
自在に支承されている。そして、このステアリングシャ
フト６１の後端には乗員４８に対向してステアリングハ
ンドル６３が取り付けられ、方、ステアリングシャフト
６１の前端は左右一対のタイロッド８４．６４を介して
前記前輪１９゜１９に連動連結されている。そして、ス
テアリングハンドル６３を旋回させれば、各前輪１９が
操向し、つまり、車両ｌの操向ができるようになってい
る。

上記の場合、ステアリングブラケット６２は乗員４８の
左右両脚４８ｂ、４８ｂ間に位置しており、つまり、各
脚４８ｂの上方は前ロールパーＩＯの部分を除き車外に
向って開放された空間となっている５このため、ブレー
キペダル５３やアクセルへタル５４の踏み込み時や、車
両ｌへの乗降時における脚４８ｂの折り曲げ動作は上記
空間の利用により容易にできることとなる。

また、上記構成において、前記シートクツション４９ａ
の下面は側面視で円弧状とされて左右サイドフレーム３
．４の下面よりも下方に突出している。そして、乗員４
８が着座した状態におけるシートクツション４９ａの着
座面４９ｃはフートレスト５２．５２の各足載面５２ａ
よりも低くなるように形成されている６ 前記フロアパネル５０の後端部５０ａは上記シートクッ
ション４９ａ下面のうちの前面を保護するよう竣工がり
状に折り曲げられている。従って、車両ｌの走行中に、
上記シートクツション４９ａの下面が走行面２Ｉの凸面
部に接触しようとするときには、上記後端部５０ａが凸
面部に円滑に摺接してシート４９の保護が図られるよう
になっている。

車両ｌが走行する場合に、走行面に凸面部があって、前
輪１９がこの凸面部に乗り上げると、通常、その後の一
瞬は、車両ｌはこの乗り上げた際の慣性力で上記凸面部
を通過する。また、上記のように前輪１９が凸面部に乗
り上げた瞬間は、Ｍ術語２０はばねの付勢力に抗して縮
小し、その直後から上記ばねの付勢力で伸長するように
復元する６よって、シート４９の下面側が下方に多少突
出していても、これが上記凸面部に接触することは防止
され、つまり、車両ｌの円滑な走行が確保される。

その他、６６はセンタープロテクターで、このセンター
プロテクター６６はその後端が後ロールパー１１の上端
に上下回動自在に枢支され、その前端は前ロールパー１
０の上端にボルトにより着脱自在に取り付けられる。そ
して、このセンタープロテクター６６を上方回動させれ
ば、車両ｌに対する乗員４８の乗降が容易にできる。ま
た、センタープロテクター６６の前端を下方回動させて
前ロールパーｌＯに取り付ければ、このセンタープロテ
クター６６はシート４９上の乗員４８を上方から覆って
いる。なお、このセンタープロテクター６６はその前端
を前ロールパーｌＯに枢支し、後端を上下回動自在とし
て後ロールパー１１に脱着できるようにしてもよく、ま
た、このセンタープロテクター６６を車幅方向に回動で
きるようにしてもよい。

（発明の効果） この発明によれば、乗員が着座した状態におけるシート
の着座面はフートレストの足載面よりも低くされている
ため、シートに着座している乗員の脚の位置は従来より
も全体的に低くなって、その分、この脚からその上方の
ステアリングハンドルに至る間に余剰空間が生じること
となる。そこで、この空間を利用すれば、上記側はより
大きく折り曲げることが可能となる。そして、このよう
に脚を折り曲げることができる範囲でシートとフートレ
ストとを互いに接近させれば、他に何ら支障なく車体の
前後寸法を短くすることができる。

また、上記余剰空間を利用すれば、シートとステアリン
グハンドルとを接近させることができ、これによって車
体の上下寸法を短くすることもでき、車体のコンパクト
化が達成される。

また、上記したようにシートの着座面が低くなると、こ
のシートに着座した乗員の位置も低くなるため、低重心
化が達成される。

なお、上記のように着座面を下げることによって、その
シートに対応する部分の地上高が低くなるとしても、次
の理由によって不整地走行車両は円滑に走行することが
できる。即ち、上記シートは前、後輪間に位置している
ため、走行面に凸面部があれば、不整地走行車両の走行
中には、まず、前輪がこの凸面部に乗り上げ、通常、そ
の後の一瞬は、不整地走行車両はこの乗り上げた際の慣
性力で上記凸面部−ヒな通過する。よって、上記シート
に対応する車体の下面が一ヒ記凸面部りご容易に接触す
ることは防止され、この結果、不整地走行ＩＦ両の円滑
な走行が確保される。

（以下余白）

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は平面図、第３図は正面図、第４図は背面一部省略図で
ある。 １・・車両、２・・車体フレーム、１９・・前輪、２１
・・走行面、２９・・後輪、４８・・乗Ｍ、４８ｂ・・
脚、４９・・シート、４９ｃ・着座面、５２・・フート
レスト、５２ａ・・足載面、６１・・ステアリングシャ
フト、６３・・ステアリングハンドル。 第３図 特　許　出　願　人　　ヤマハ発動機株式会社代理人弁
理士　　澤　１）忠　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、前後に離れて設けられる前輪と後輪とを車体フレー
   ムにそれぞれ支承し、これら前、後輪間の車体フレーム
   上に乗員が着座するシートを設け、このシートのほぼ水
   平方向前方に上記乗員が足を載せるフートレストを設け
   、上記シートとフートレストとの間で車幅方向ほぼ中央
   、かつ、上記乗員の脚の上方にステアリングハンドルを
   配設した不整地走行車両において、上記乗員が着座した
   状態におけるシートの着座面をフートレストの足載面よ
   りも低くした不整地走行車両用シートの配設構造。