JP3209600B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JP3209600B2 JP35727292A JP35727292A JP3209600B2 JP 3209600 B2 JP3209600 B2 JP 3209600B2 JP 35727292 A JP35727292 A JP 35727292A JP 35727292 A JP35727292 A JP 35727292A JP 3209600 B2 JP3209600 B2 JP 3209600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高集積化した薄膜トラ
ンジスタ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁基板上に形成する薄膜トラン
ジスタを高集積化し、高性能な集積回路を得ようとする
研究が盛んに行なわれている。
【0003】この薄膜トランジスタを用いて高性能な集
積回路を形成するには、従来、薄膜トランジスタのゲー
ト長を短くして小型の薄膜トランジスタを形成し、絶縁
基板上に配列して集積回路を形成する方法が用いられて
いる。
【0004】また、更に集積度を高くするために、薄膜
トランジスタ上に別の薄膜トランジスタを積層する構造
も研究されている。図7は、このような従来の2層構造
の薄膜トランジスタを示す断面図であり、図5はこの薄
膜トランジスタにより構成されたインバータを示す回路
図である。
【0005】図7において、1は絶縁基板、2は第1の
シリコン薄膜、3は第1のゲート絶縁膜、4はゲート電
極、5は第1のソース、6は第1のドレイン、7は第2
のゲート絶縁膜、8は第2のシリコン薄膜、9はレジス
ト、10は第2のソース、11は第2のドレインであ
る。
【0006】図5,図7のインバータにおいて、ゲート
電極4に入力(VIN)を加えると、第1のシリコン薄膜
2に形成した薄膜トランジスタがOFFし、第2のシリ
コン薄膜8に形成した薄膜トランジスタがONする様に
動作し、出力(VOUT )が得られる。
【0007】製造方法としては、図7に示す様に、ま
ず、絶縁基板1上に第1のシリコン薄膜2を堆積した
後、ホトリソ工程によりシリコン薄膜2を島状にし、第
1のゲート絶縁膜3、ゲート電極4を形成し、第1のシ
リコン薄膜2に高濃度のボロンをゲート電極4をマスク
にして拡散し、第1のソース5と第1のドレイン6を形
成する。
【0008】さらに、ゲート電極4上に第2のゲート絶
縁膜7を形成し、第2のシリコン薄膜8を堆積した後、
レジスト9をマスクにして第2のシリコン薄膜8に高濃
度のリンを拡散して第2のソース10と第2のドレイン
11を形成する。
【0009】また、従来、液晶表示素子、あるいは密着
型センサー等に用いられる薄膜トランジスタとしては、
非晶質シリコン、あるいは多結晶シリコンを用いた図1
6、あるいは図17の断面図に示すような一般に逆スタ
ガ構造と呼ばれる構造のものが用いられている。
【0010】図16、図17において、61は透明絶縁
基板、64は半導体層、66はソース、ドレイン領域、
63はゲート絶縁膜、62はゲート電極、65は層間絶
縁膜、70は保護膜である。
【0011】しかし近年、高精細表示に対応させるため
に、薄膜トランジスタの動作スピードを早めるとともに
増幅率を大きくすることが必要となってきた。
【0012】増幅率を大きくする1つの方法として、図
18に示すような半導体層の上下にゲートを設けること
が考えられている。
【0013】図18において、62は下部ゲート電極、
63は下部ゲート絶縁膜、67は上部ゲート絶縁膜、6
8は上部ゲート電極である。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記図7の従来例では、第2のシリコン薄膜8と第2のソ
ース10および第2のドレイン11の接合面S1,S2
をゲート電極4の幅の内側にするために、マスクアライ
ナーの合わせ精度をΔLとすると、ゲート電極4の長さ
はL+2ΔL必要となる。
【0015】従って、第1のシリコン薄膜2に形成する
薄膜トランジスタの長さが、積層しない場合に比べ2Δ
L長くなる。その結果、薄膜トランジスタの面積が大き
くなり、積層化による集積度の向上と、小型の薄膜トラ
ンジスタを形成して特性の向上を計るという効果が小さ
くなるという欠点があった。
【0016】また、前記図18の従来例においては、下
部ゲート電極62と上部ゲート電極68を光学的に位置
合わせするために、位置合わせマージン(a)が必要と
なる。
【0017】このため、下部ゲート電極62と上部ゲー
ト電極68間、及び下部ゲート電極62とソース、ドレ
イン領域66間に寄生容量が発生し、これはトランジス
タの動作速度の低下につながるという問題があった。
【0018】(発明の目的) 本発明の目的は、高集積化した薄膜トランジスタを実現
することにあり、また2層構造の薄膜トランジスタにお
ける位置合わせマージンを不要とする製造方法により、
寄生容量の発生や、動作速度の低下のない薄膜トランジ
スタを実現することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上述
した課題を解決するための手段として、透明基体上に半
導体層の上下に複数のゲート電極を積層して有する薄膜
トランジスタにおいて、 前記透明基体上に下部のゲート
電極を形成した後、下部ゲート絶縁膜、半導体層、層間
絶縁膜を順に堆積する工程と、 前記下部ゲート電極に相
当する部分の前記層間絶縁膜を選択的に除去する工程
と、 前記除去した部分に、上部ゲート絶縁膜を形成し、
更に上部ゲート電極を形成する工程とを有し、 前記層間
絶縁膜の下部ゲート電極に相当する部分を選択的に除去
する工程とし て、 前記透明基体上に遮光性の前記下部ゲ
ート電極を形成する工程と、 該基体を反応容器に入れ、
該反応容器内に、主原料ガスと、プラズマによって励起
されても単独では前記基体上に堆積しない副原料ガスと
を導入する工程と、 前記導入ガスに吸収される波長を含
まない光を、前記基体の裏面から前記遮光性の下部ゲー
ト電極をマスクとして照射しながら、前記主原料ガスを
プラズマ励起された前記副原料ガスと反応させ、該反応
生成物を前記層間絶縁膜として堆積する工程と、 前記光
照射を受けながら堆積された層間絶縁膜と、前記遮光性
の下部ゲート電極により遮光されて堆積された層間絶縁
膜のエッチング速度の違いを利用して、選択的エッチン
グにより、前記下部ゲート電極に相当する部分の層間絶
縁膜のみを除去する工程と、を含むことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明によれば、半導体層の上下にゲート絶縁
膜を介してゲート電極を有する透明基体上の薄膜トラン
ジスタの製造方法として、下部のゲート電極(図8に示
す52)を形成した後、下部ゲート絶縁膜(図8の5
3)、半導体層(54)を堆積した後、ソース、ドレイ
ン領域(56)を形成し、その後、層間絶縁膜(55)
を堆積した後、前記層間絶縁膜(55)の下部ゲート電
極(52)に相当する部分を選択的に除去し、上部ゲー
ト絶縁膜(57)を形成し、上部ゲート電極(58)を
形成することにより、上下のゲート電極をセルフ・アラ
イン(自己整合)により形成するようにしたものであ
る。
【0021】(実施態様例) 以下、本発明の製造方法の概略とその実施態様例を述べ
る。
【0022】まず、透明基板上に、遮光性の材料を用い
て下部ゲート電極を形成する。このようなゲート電極材
料としては、Al,Cr,W,Mo,Ta,Ti等の金
属あるいはAlSi,WSi,MoSi,TaSi,T
iSi等の金属のSi化合物などが考えられる。
【0023】その後、CVD(化学蒸着)法、スパッタ
リング法等の堆積法により、下部ゲート絶縁膜を堆積さ
せ、その後、半導体層として非晶質シリコン、多結晶シ
リコン、単結晶シリコン等を堆積させる。
【0024】その後、層間絶縁膜を堆積するのである
が、この堆積方法としては、励起により単独でも基板上
に堆積し得る主原料ガスを、電極の設置されていないガ
ス導入口から反応容器の内部に導入し、励起された副原
料ガスを反応させると同時に、基板の裏面より導入ガス
に吸収されない紫外光、可視光、赤外光などを照射する
ことにより絶縁膜を堆積させる。
【0025】この様な光の光源としては、例えばHgラ
ンプ、Xeランプ、Xe−Hgランプ、Wランプ、ハロ
ゲンランプ等、あるいはN2 レーザ、Arレーザ、YA
Gレーザ、CO2 レーザ、エキシマレーザ等が上げられ
る。
【0026】また主原料ガスとしては、Siを含むSi
4 、Si26 等のガス、あるいはSi(OC2
54 等のSi系有機化合物などが上げられる。
【0027】また、副原料ガスとしては、酸素原子を含
むガス、窒素原子を含むガス等が上げられる。
【0028】上記のような方法で堆積された絶縁膜で
は、遮光性の下部ゲート電極のために光の照射されなか
った部分は、光が照射されていた部分と比較するとエッ
チング速度が早くなるため、その後エッチング処理する
ことにより、光の照射されなかった部分、すなわち下部
ゲート電極に相当する部分は完全にエッチングされて
も、光が照射されていた他の部分は層間絶縁膜が残る。
【0029】その後、半導体層上に上部ゲート絶縁膜を
形成する。この方法としては、下部ゲート絶縁膜と同様
に、CVD法、スパッタリング法等の堆積法あるいは熱
酸化法等の酸化法が考えられる。
【0030】その後、下部ゲート電極と同様の金属ある
いは多結晶シリコンにより上部ゲート電極を形成するこ
とにより、上下のゲート電極がセルフ・アラインで形成
できるようにしたものである。
【0031】また本発明において、ソース、ドレイン領
域を上下のゲート電極にセルフ・アラインで形成するた
めに、層間絶縁膜中にP(リン)、As(砒素)、B
(ホウ素)等の不純物を含ませておき、その後熱処理し
て、半導体層中に拡散させることにより、ソース、ドレ
イン領域を形成することができる。
【0032】あるいはまた、層間絶縁膜堆積前に半導体
層上に感光性樹脂を塗布し、下部ゲート電極をマスクと
して、裏面からの光照射により前記感光性樹脂をパター
ニングし、それをマスクとしてイオン注入を行なうこと
によりソース、ドレイン領域を形成することもできる。
【0033】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1の(a)〜(f)は本発明の薄膜トランジスタの製
造方法による製造工程の一実施例を示す平面図であり、
図2は図1(f)のA−A'断面図である。
【0034】まず、図1(a)に示す様に、絶縁基板1
上にリアクティブ・イオン・エッチを用いて深さ0.7
μm、開口部9×4μmの溝12を形成した後、シラン
を減圧下で550℃で熱分解して1000Åのアモルフ
ァス・シリコン膜(図示せず)を堆積し、600℃で3
0時間窒素中でアニールするとアモルファス・シリコン
膜は多結晶シリコン膜13になる。
【0035】次に、図1(b)に示す様に多結晶シリコ
ン膜13をホトリソを用いてエッチングし、巾3μm長
さ10μmの多結晶シリコン膜の島14と15を形成す
る。
【0036】次に図1(c)に示す様に、多結晶シリコ
ンの島14と15を酸化して厚さ500Åのゲート酸化
膜(図示せず)とし、さらに厚さ1μmの多結晶シリコ
ン膜16を堆積した後、オキシ塩化リンを熱分解して多
結晶シリコン膜16にリンを6×1020〜1×10
21(個/cm3 )になる様に拡散し、さらにエッチ・バ
ックを行ない溝12内に多結晶シリコン膜16が残る様
にする。
【0037】次に図1(d)に示す様に、レジスト17
で多結晶シリコンの島15を覆った後、リンを70ke
Vで3×1015(個/cm2 )注入する。
【0038】次に図1(e)に示す様に、レジスト17
を除去した後、レジスト18で多結晶シリコンの島14
を覆った後、ボロンを30keVで1×1015(個/c
2)注入する。
【0039】次に図1(f)に示す様に、レジスト18
を除去した後PSG膜(図示せず)を5000Å堆積し
て950℃の窒素中でアニールするとN−MOSのソー
ス領域19、ドレイン領域20とP−MOSのソース領
域21とドレイン領域22が形成され、更に、コンタク
トの開口部23を開け、さらに共通ドレイン電極24と
ソース電極25,26とゲート電極27を形成すると、
図5の回路図に示すインバータが完成する。
【0040】図1(f)においてゲート電極27は
IN、共通ドレイン電極24はVOUT 、ソース電極25
はVSS、ソース電極26はGNDに相当する。
【0041】図2は図1(f)のA−A′部の断面を示
した図で、図2において28はゲート酸化膜、29はP
SG膜である。
【0042】以上説明した絶縁基板としては、石英の他
にガラス、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜でもよい。
【0043】また半導体層としては多結晶シリコン膜の
他にアモルファス・シリコン膜でもよい。
【0044】(実施例2) 図3と図4は、本発明の第2の実施例を示す断面図と平
面図であり、図6の回路図に示すメモリーセル部であ
る。
【0045】図3に示す様に、シリコン基板30に溝1
2を形成した後、CVDを用いて酸化膜31を堆積し、
第1の実施例と同様に、多結晶シリコンの島14,1
5、ゲート酸化膜28、多結晶シリコン膜16、PSG
膜29、N型のソース19、N型のドレイン20、P型
のソース21、P型のドレイン22、コンタクトの開口
部23、共通ドレイン電極24、ソース電極25,2
6、ゲート電極27を形成することにより、図6の回路
図に示すメモリー・セル部に等価な図4の平面図が完成
する。なお、図4において、32はビット線、33はワ
ード線である。
【0046】(実施例3) 前述した実施例1、2では、横方向に小型の薄膜トラン
ジスタを集積化した例を示したが、本実施例3では、縦
方向、即ち半導体層の上下にトランジスタを集積化する
製造方法について述べる。
【0047】図9〜図14は、本発明の薄膜トランジス
タTFT(Thin Film Transisto
r)の製造方法を説明するための製造工程断面図であ
り、図8は、その結果ほぼ完成した本実施例の薄膜トラ
ンジスタの断面構造図である。
【0048】(1)まず、図9に示す様に、石英基板5
1を素子形成領域のみ5000Åの深さでエッチングし
た後、下部ゲート電極材料としてTaを2000Åの厚
さで堆積し、パターニングすることにより下部ゲート電
極52を形成した。
【0049】次に光CVD法によりSiH4 とO2 を用
いて下部ゲート絶縁膜53としてSiO2 膜を500Å
堆積させた。
【0050】その後多結晶シリコンを減圧CVD法によ
り500Å堆積した後、素子形成領域の中心部に1μm
角で多結晶シリコンをエッチングした。
【0051】(2)この基板をCVD装置に設置し、1
50Torr、1050℃、H2 雰囲気で30分間熱処
理することにより、前記多結晶シリコンは凝集し単結晶
となる。次に反応ガスをSiH2 Cl2 /HCl/H
2 :0.53/1.6/100(l/min)で結晶形
成処理すると図9示す様に、約高さ20μm、直径40
μmの山形のSi単結晶54が各微小単結晶を起点とし
て形成された。
【0052】(3)次に、図10に示すように、SiO
2 コロイダルシリカ(平均粒径0.01μm)を含んだ
加工液を用いて通常用いられるシリコンウェハの表面研
磨装置にて圧力220g/cm2 、温度30〜40℃の
範囲で研磨した。シリコン単結晶の研磨は、シリコン単
結晶が素子形成領域の外のSiO2 膜と同じ高さになっ
たところで停止され、膜厚5000ű200Åの平坦
なSi単結晶層54′が得られた。
【0053】(4)次に、図15に示すような反応装置
内の透明な基板ホルダー102上に前記基板103を設
置した。
【0054】真空排気装置104により反応容器101
内を1×10-7Torr排気し、副原料ガスとして酸素
150sccmをガス導入口106より反応容器内部に
流し、主原料ガスとしてモノシランガス50sccmを
導入口107より反応容器内に導入し、不純物ガスとし
てPH3 を5sccm導入した。操作圧は100mTo
rrに保った。
【0055】次に、13.56MHzの高周波電圧を容
量結合型電極105と反応容器との間に1kW印加する
ことにより副原料ガスであるO2 を励起する。このとき
光源108としてはXeランプを用い、基板の裏面側よ
り0.6W/cm2 の光を照射した。以上の条件で80
00ÅのSiO2 膜を層間絶縁膜55として堆積させた
(図10)。
【0056】(5)次に前記基板を緩衝フッ酸溶液を用
いて前記層間絶縁膜のエッチング処理を行なった。この
とき層間絶縁膜の成膜時に光照射されなかった部分5
5′、すなわち下部ゲート電極に相当する部分は他の光
照射された部分55と比較して約2倍の速度でエッチン
グされる。このため下部ゲート電極に相当する部分が完
全にエッチングされた時、他の部分には4000Åの層
間絶縁膜55が残る(図11)。
【0057】(6)次に図12に示すように、薄膜Si
半導体層上に上部ゲート酸化膜57として熱酸化法によ
りSiO2 膜1000Åを形成した。次にN2 雰囲気で
950℃、60分の熱処理を行なうことにより層間絶縁
膜55よりP(リン)が熱拡散されソース、ドレイン領
域56が形成される。
【0058】(7)次に図13に示すように、スパッタ
リング法によりTaを3000Å堆積させパターニング
することにより、上部ゲート電極58を形成した。
【0059】(8)その後、図14に示すように通常の
半導体プロセスと同様に、ソース、ドレイン領域及び上
下ゲート電極にコンタクト・ホールを形成し、その後A
l−Si(1%)を用いて配線59を形成し、最後に保
護膜60としてプラズマCVD法によりSiN膜を70
00Å堆積させた。
【0060】(実施例4) (1)石英基板を素子形成領域のみ5000Åの深さで
エッチングした後、下部ゲート電極材料としてWを20
00Åの厚さで堆積し、パターニングすることにより下
部ゲート電極を形成した。
【0061】次に光CVD法によりSiH4 とO2 を用
いて下部ゲート絶縁膜としてSiO2 膜を500Å堆積
させた。
【0062】(2)その後、実施例3と同様の方法を用
いて厚さ5000ÅのSi半導体層を形成した。
【0063】(3)次に、前記半導体層上に感光性樹脂
としてネガ型フォト・レジストを塗布し、基板裏面より
紫外光を照射する。その後、現像処理を行なうことによ
り半導体層上の下部ゲート電極の相当する部分にのみフ
ォト・レジストが残る。前記フォト・レジストをマスク
として、イオン注入法により31+ (リン)を加速電圧
95kVで2×1015cm-2注入した後、フォト・レジ
ストを剥離し、950℃、30分の熱処理を行ないソー
ス、ドレイン領域を形成した。
【0064】(4)次に、実施例3と同様の装置及び方
法で層間絶縁膜を堆積し、エッチングにより前記層間絶
縁膜の下部ゲート電極に相当する部分のみを除去する。
その後、光CVD法によりSiO2 膜を1000Å堆積
させ、上部ゲート絶縁膜を形成した。
【0065】(5)次にスパッタリング法によりW(タ
ングステン)を3000Å堆積させた後、パターニング
することにより上部ゲート電極を形成した。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明基板上の薄膜トランジスタにおいて、半導体層の上
下両方向にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有する構
造とする時に、上下のゲート電極と、ソース、ドレイン
領域が簡便なプロセスで完全なセルフ・アラインが可能
になる。
【0067】これにより、薄膜トランジスタを高集積化
できるとともに、半導体層の上下を能動領域とすること
によりトランジスタの増幅率が大きくなり、寄生容量の
増加も最小限に抑えられるため、高速動作の可能な薄膜
トランジスタが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜トランジスタの製造方法の実施例
1の製造工程を示す平面図。
【図2】実施例1の薄膜トランジスタの構造を示す断面
図。
【図3】本発明の製造方法による薄膜トランジスタの実
施例2の断面図。
【図4】本発明の製造方法により構成したメモリ・セル
部の平面図。
【図5】インバータ回路の例。
【図6】メモリ・セル回路の例。
【図7】従来の製造方法による薄膜トランジスタの断面
図。
【図8】本発明により作製した電界効果トランジスタを
表わす断面図。
【図9】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図10】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図11】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図12】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図13】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図14】本発明の実施例3の製造工程断面図。
【図15】層間絶縁膜を堆積する装置の概念図。
【図16】従来例の一般的なTFTを表わす断面図。
【図17】従来例の一般的なTFTを表わす断面図。
【図18】従来の半導体層の上下にゲート電極を有する
TFTの断面図。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2,8 シリコン薄膜 3,7,28 ゲート絶縁膜 4,27 ゲート電極 5,10,19,21 ソース 6,11,20,22 ドレイン 9,17,18 レジスト 12 溝 13,14,15,16 多結晶シリコン膜 23 コンタクト 24 ドレイン電極 25,26 ソース電極 29 PSG膜 30 シリコン基板 31 酸化膜 32 ビット線 33 ワード線 51 石英基板 61 透明基板 52,62 下部ゲート電極 53,63 下部ゲート絶縁膜 54,54′,64 半導体層 55,65 層間絶縁膜 56,66 ソース、ドレイン領域 57,67 上部ゲート絶縁膜 58,68 上部ゲート電極 59,69 金属配線 60,70 保護膜 101 反応容器 102 基板ホルダー 103 基板 104 排気装置 105 容量結合型電極 106 副原料ガス導入口 107 主原料ガス導入口 108 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−179160(JP,A) 特開 昭59−124166(JP,A) 特開 平1−293564(JP,A) 特開 平4−125936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体上の半導体層の上下に複数のゲ
    ート電極を積層して有する薄膜トランジスタの製造方法
    において、 前記透明基体上に下部のゲート電極を形成した後、下部
    ゲート絶縁膜、半導体層、層間絶縁膜を順に堆積する工
    程と、 前記下部ゲート電極に相当する部分の前記層間絶縁膜を
    選択的に除去する工程と、 前記除去した部分に、上部ゲート絶縁膜を形成し、更に
    上部ゲート電極を形成する工程とを有し、 前記層間絶縁膜の下部ゲート電極に相当する部分を選択
    的に除去する工程として、 前記透明基体上に遮光性の前記下部ゲート電極を形成す
    る工程と、 該基体を反応容器に入れ、該反応容器内に、主原料ガス
    と、プラズマによって励起されても単独では前記基体上
    に堆積しない副原料ガスとを導入する工程と、 前記導入ガスに吸収される波長を含まない光を、前記基
    体の裏面から前記遮光性の下部ゲート電極をマスクとし
    て照射しながら、前記主原料ガスをプラズマ励起された
    前記副原料ガスと反応させ、該反応生成物を前記層間絶
    縁膜として堆積する工程と、 前記光照射を受けながら堆積された層間絶縁膜と、前記
    遮光性の下部ゲート電極により遮光されて堆積された層
    間絶縁膜のエッチング速度の違いを利用して、選択的エ
    ッチングにより、前記下部ゲート電極に相当する部分の
    層間絶縁膜のみを除去する工程と、を含むことを特徴と
    する薄膜トランジスタの製造方法。
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