JP2776276B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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Description
メージセンサ等の薄膜集積回路に使用される薄膜トラン
ジスタの製造方法に関し、特に、チャネル層にポリシリ
コン膜を用いた薄膜トランジスタの製造方法に関するも
のである。
会においてますます重要な位置を占めるようになってき
ている。同時に液晶ディスプレイ装置の大画面化・高精
細度化への要求も高まってきている。而して、当該分野
において現行で主流となっている技術は、表示部の薄膜
トランジスタをアモルファスシリコンによって形成し、
その駆動回路には単結晶シリコンのLSIを用いこれを
TAB方式等により薄膜トランジスタの形成された基板
に接続するものである。
小さいアモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタ
では、液晶ディスプレイ装置を大画面で高精細度に実現
することが困難であるため、ポリシリコンを活性層とす
る薄膜トランジスタが注目されている。一方で、液晶デ
ィスプレイにおける用途の多様化により、薄型化・小型
化に対する要請も強く、その要求に応えるためアクティ
ブマトリクス基板上に駆動回路をも薄膜トランジスタで
形成しようとする試みなされている。この駆動回路用の
トランジスタをアモルファスシリコンを用いて形成する
ことは、動作速度や駆動能力の面で好ましくなく、ポリ
シリコンで形成することが求められる。
学気相成長(LPCVD)法やプラズマ化学気相成長
(PCVD)法により直接ポリシリコンを成膜する方
法、LPCVD法あるいはPCVD法などによりシリコ
ンを成膜した後に、そのシリコンを良質なポリシリコン
へと改質する間接的な方法がある。
手法としては、通常の熱処理を用いる固相成長法、レー
ザ光を用いるレーザアニール法などが挙げられる。液晶
ディスプレイへの応用上これらのポリシリコン作製法の
中では、プロセス温度の低温化ならびにスループットの
向上が見込まれるレーザアニール法が有望視されてい
る。
いた従来の薄膜トランジスタの構造断面図を図4に示
す。このトランジスタは次のように製作される。まず、
絶縁基板401上に例えばPCVD法によりアモルファ
スシリコン膜を堆積し、レーザアニールによりポリシリ
コン膜402を形成する。ポリシリコン膜402をアイ
ランド状にパターニングした後、その上にゲート絶縁膜
403とゲート電極形成材料層を堆積し、これらをパタ
ーニングしてゲート電極404を形成する。
2に選択的に不純物を導入してソース・ドレイン領域と
なるドーピング領域405を形成する。続いて、層間絶
縁膜406を堆積し、ソース・ドレイン領域上を露出さ
せるコンタクトホールを開孔する。最後に、アルミニウ
ム等の金属膜を形成し、これをパターニングしてソース
・ドレイン領域と接触する金属配線407を形成し、薄
膜トランジスタの形成工程を完了する。
形成された薄膜トランジスタでは電気特性のバラツキが
大きいという問題があった。例えばしきい値電圧のバラ
ツキは標準偏差で20%以上にも達する。このように電
気的特性にバラツキがあると例えばこのトランジスタで
アクティブマトリクスを構成した場合には表示むらが著
しくなり、大画面、高精細のディスプレイの実現は困難
になる。本発明は、この点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、電気的特性のバラツキの
少ない薄膜トランジスタの製造方法を提供することであ
る。
め、本発明によれば、絶縁性基板上に形成されたチャン
ネル領域およびソース・ドレイン領域を構成するレーザ
光照射されたポリシリコン膜と、該ポリシリコン膜上に
形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成さ
れたゲート電極とを有し、前記ポリシリコン膜と前記ゲ
ート絶縁膜との界面はその垂直方向の凹部と凸部の高度
差の平均が7nm以下の平坦性を有していることを特徴
とする薄膜トランジスタ、が提供される。
でシリコン酸化膜を堆積する工程と、 (2)前記シリコン酸化膜上からレーザ光を照射して前
記シリコン膜の結晶化を進めてポリシリコン膜を形成す
るとともに該ポリシリコン膜と前記シリコン酸化膜との
界面の垂直方向の凹部と凸部の高度差の平均が7nm以
下になるように平坦化する工程と、 (3)前記シリコン酸化膜上にゲート絶縁膜を介してス
パッタ法でゲート電極を形成する工程と、 (4)前記ポリシリコン膜中に選択的に不純物をドープ
してソース・ドレイン領域を形成する工程と、を備える
ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法、が提供
される。
絶縁膜との界面における凹凸が薄膜トランジスタの電気
的特性のバラツキに大きな影響を持っていることが見い
だされた。図1はその結果を示すグラフである。図1に
おいて、横軸にポリシリコン膜表面の凹凸の高度差の平
均値を、また縦軸にしきい値電圧の標準偏差をとってい
る(本明細書においては算出された標準偏差を平均値で
除した値を標準偏差としている)。ここで、界面の凹凸
の高低差の平均は原子間力顕微鏡(AFM)により観察
した。同図から明らかなように、凹凸の高度差の平均が
10nm以上ではしきい値電圧は大きくばらついている
が、8nm以下となると急速に改善され、7nm以下で
は高均一性が実現される。
ン膜とゲート酸化膜との界面の凹凸については格別の考
慮が払われてこなかったので、図4のポリシリコン膜界
面付近の拡大図に示されるように、高度差が14nmに
も達する大きな凹凸を有していた。一般にMOS型電界
効果トランジスタでは、チャネルが形成されるMOS界
面上に凹凸が存在する場合、この凹凸により電子が散乱
され電気的特性が変動する現象が発生する。特に、薄膜
トランジスタでは、バルク型のトランジスタと異なりシ
リコン成膜時の凹凸が直接チャネル部に現れるため、こ
の電子散乱効果が顕著となる。
たシリコン膜に平坦化処理を施すことにより、ポリシリ
コン膜とゲート酸化膜との界面の凹部と凸部との高度差
を7nm以下と低く抑えている。その結果、チャネル部
での電子散乱効果が抑制され、図1に示されるように、
電気的特性の高い均一性を実現することができる。図1
には示されていないが、ポリシリコン膜表面の凹凸と移
動度についてもしきい値電圧の特性とほぼ同様の結果が
得られている。
て説明する。 [第1の実施例]図2は、本発明の第1の実施例の薄膜
トランジスタの構造を示す断面図である。同図に示され
るように、絶縁性基板101上には、活性層となるポリ
シリコン膜102が形成されており、その一部の領域は
ソース・ドレイン領域を形成するために不純物が導入さ
れてドーピング領域105になされている。
膜103とゲート電極104が積層されている。トラン
ジスタ全体は層間絶縁膜106によって覆われており、
層間絶縁膜106上には、層間絶縁膜に開孔されたコン
タクトホールを介してドーピング領域105と接触する
金属配線107が形成されている。このトランジスタの
基本的な構成は図4に示した従来例と変わらないが、本
実施例のトランジスタでは、図2のポリシリコン膜とゲ
ート絶縁膜との界面付近の拡大図に示されるように、界
面の凹凸の高低差の平均は4.5nmになされている。
製造方法について、図3(a)〜(d)を参照して説明
する。なお、図3は、各実施例の薄膜トランジスタの製
造方法を説明するための、平坦なポリシリコン膜を形成
するところまでの製造工程を示す工程順断面図である。
る絶縁性基板301上にLPCVD法でSiH4 ガスに
よりアモルファスシリコン膜302を75nmの膜厚に
堆積した。堆積条件としては、SiH4 (SiH4 :H
2 =1:9の希釈ガス)流量:200sccm、圧力:
0.1Torr、基板温度:550℃であり、この条件
で42分間堆積を行った。
D法でSiH4 /O2 混合ガス系を用いてアモルファス
シリコン膜上に透光性膜兼ゲート絶縁膜となる酸化シリ
コン膜303を100nmの膜厚に堆積した。堆積条件
としては、SiH4 (90%のH2 で希釈)流量:35
sccm、O2 流量:140sccm、圧力:0.28
Torr、基板温度:400℃であり、この条件で60
分間堆積を行った。
ニール法によりXeClエキシマレーザにて透光性膜で
あるシリコン酸化膜303上よりレーザを照射し、アモ
ルファスシリコン膜302を多結晶化して、図3(d)
に示した平坦化ポリシリコン膜304を形成した。この
とき、アモルファスシリコンはシリコン酸化膜に束縛さ
れた状態でアニールされるため凹凸は縮小されその表面
は平坦化される。レーザ照射条件としては、照射強度:
424mJ/cm2 であり、この条件で10回のレーザ
パルス照射を行った。
は、レーザ照射後はゲート絶縁膜としての役割を果た
す。この条件で作製した平坦化ポリシリコン膜304と
ゲート絶縁膜であるシリコン酸化膜303との界面の凹
凸の凹部と凸部の高度差の平均は、シリコン酸化膜30
3を一部除去して行ったAFM観察の結果、4.5nm
であった。
コン酸化膜303を形成することなくアモルファスシリ
コン膜302上に直接XeClエキシマレーザを照射し
て形成したポリシリコン膜の表面の凹部と凸部の高度差
の平均は、AFMの観察で、14nmであった。
03上にアルミニウム膜を堆積しこれをパターニングし
てゲート電極を形成した。次に、イオン注入法によりポ
リシリコン膜304に選択的に燐イオン(P+ )を導入
してソース・ドレイン領域となるドーピング領域を形成
した。続いて、スパッタ法により層間絶縁膜としてシリ
コン酸化膜を500nm堆積し、ソース・ドレイン領域
上にコンタクトホールを開孔した。最後に、スパッタ法
によりAl膜を堆積しこれをパターニングしてソース・
ドレイン領域と接触する金属配線を形成し、図2に示す
薄膜トランジスタを製作した。
タと、比較用に形成された、シリコン酸化膜303を用
いずにアモルファスシリコン膜上に直接XeClエキシ
マレーザを照射して形成したポリシリコン膜用いた薄膜
トランジスタとの電気的特性測定の比較では、移動度お
よびしきい値電圧の変動幅は、図1に示したように、本
実施例のものが比較例に対し1/5以下に縮小されてい
た。このことは、シリコン酸化膜上からのレーザアニー
ルによりゲート絶縁膜界面の凹部と凸部の高度差の平均
が14nmから4.5nmへと減少したためと考えられ
る。
兼用した透光性膜(シリコン酸化膜)を介してエキシマ
レーザを照射する例について説明したが、ゲート絶縁膜
と兼用することなしに窒化シリコン、アルミナなどの他
の透光性膜を用いてポリシリコン膜を形成し、その後透
光性膜を除去して新たに成膜したゲート絶縁膜上にゲー
ト電極を形成しても同様の効果が得られた。
(e)〜(h)を参照して本発明の第2の実施例の製造
方法について説明する。図3(a)に示すように、絶縁
性基板301上にSiH4ガスを用いたLPCVD法に
より、アモルファスシリコン膜302を75nmの膜厚
に堆積した。堆積条件は第1の実施例の場合と同様であ
る。
エキシマレーザを用いたレーザアニールによりアモルフ
ァスシリコン膜302を多結晶化して、図3(f)に示
すように、ポリシリコン膜305を形成した。レーザア
ニールは、照射強度:424mJ/cm2 の条件で、1
0回のレーザパルス照射により行った。
過酸化水素水混合液306によりポリシリコン膜305
のエッチングを行った。フッ酸および過酸化水素水の濃
度はそれぞれ1%および3%であり、混合比は1対1で
ある。この条件で形成した、図3(h)に示される平坦
化ポリシリコン膜304の表面の凹部と凸部の高度差の
平均はAFM観察の結果で4.9nmであった。
混合ガス系にてポリシリコン膜304上にゲート絶縁膜
としてシリコン酸化膜を100nm堆積した。堆積条件
としては、SiH4 (90%のH2 で希釈)流量:35
sccm、O2 流量:140sccm、圧力:0.28
Torr、基板温度:400℃であり、この条件で60
分間堆積を行った。続いて、第1の実施例の場合と同様
の方法により、ゲート電極、ドーピング領域、層間絶縁
膜、金属配線を形成して第2の実施例による薄膜トラン
ジスタの製作が完了する。
タと、比較例として形成した、図3(g)に示したフッ
酸/過酸化水素水混合液306によるエッチング工程を
行わずに形成した薄膜トランジスタとの電気的特性測定
の比較では、本実施例のものにおいて、移動度およびし
きい値電圧の変動幅は1/5以下に縮小されていた。こ
のことは、表面エッチングにより、ゲート絶縁膜界面の
凹部と凸部の高度差の平均が14nmから4.9nmへ
と減少したためと考えられる。
施例の製造方法について説明する。この第3の実施例
は、図3(a)、(e)、(f)の工程までは、第2の
実施例の場合と同様の工程を経過し、その後、図3
(i)、(j)の工程を経るものである。図3(f)に
示すように、絶縁性基板301上にポリシリコン膜30
5を形成した後、図3(i)に示すように、硫酸307
によりポリシリコン膜305の表面酸化を行った。硫酸
の濃度は96%であった。この処理の結果、図3(j)
に示されるように、表面に表面酸化膜308を有する平
坦化ポリシリコン膜304が形成される。この条件で形
成された平坦化ポリシリコン膜304の表面の凹凸の凹
部と凸部の高度差の平均はAFM観察の結果で4.8n
mであった。
により、ゲート絶縁膜その他を形成して第3の実施例に
よる薄膜トランジスタを製作した。本実施例により形成
された薄膜トランジスタにおいても、移動度およびしき
い値電圧の変動幅は、第2の実施例の場合と同様に、従
来例の1/5以下に縮小されていた。このことは、表面
酸化により、ゲート絶縁膜界面の凹部と凸部の高度差の
平均が14nmから4.8nmへと減少したためと考え
られる。この第3の実施例は、酸性溶液として硫酸を使
用するものであったが、硝酸、塩酸など他の酸性溶液を
用いても同様の効果が得られた。
施例の製造方法について説明する。この第4の実施例
は、図3(a)、(e)、(f)の工程までは、第2の
実施例の場合と同様の工程を経過し、その後、図3
(k)、(l)の工程を経るものである。図3(f)に
示すように、絶縁性基板301上にポリシリコン膜30
5を形成した後、図3(k)に示すように、メタノール
/硝酸混合液309内においてワイヤ310を介して電
圧を印加して電界研磨法によりポリシリコン305の表
面研磨を行った。電界研磨条件としては、メタノール対
硝酸混合比:9対1、印加電圧:15Vであった。この
条件で作製した図3(l)に示されるポリシリコン膜3
04の表面の凹部と凸部の高度差の平均はAFM観察の
結果で4.9nmであった。
により、ゲート絶縁膜その他を形成して第4の実施例に
よる薄膜トランジスタを製作した。本実施例により形成
された薄膜トランジスタにおいても、移動度およびしき
い値電圧の変動幅は、第2の実施例の場合と同様に、従
来例の1/5以下に縮小されていた。このことは、表面
研磨により、ゲート絶縁膜界面の凹部と凸部の高度差の
平均が14nmから4.9へと減少したためと考えられ
る。なお、この実施例においては電界研磨法を用いて平
坦化を行う方法について説明したが、化学機械研磨(C
MP)法を用いても同様の結果が得られた。
施例の製造方法について説明する。この第5の実施例
は、図3(a)、(e)、(f)の工程までは、第2の
実施例の場合と同様の工程を経過し、その後、図3
(m)、(n)の工程を経るものである。
5に対し、図3(m)に示すように、イオン注入法によ
りSiH4 ガスにより生成されたシリコンイオンのドー
ピングを行った。イオンドーピングの条件としては、加
速電圧:25keV、イオンドーズ量:5×1012個/
cm2 であった。この条件で作製した図3(n)に示さ
れる平坦化ポリシリコン膜304の表面の凹凸の凹部と
凸部の高度差の平均はAFM観察の結果で4.7nmで
あった。
により、ゲート絶縁膜その他を形成して第5の実施例に
よる薄膜トランジスタを製作した。本実施例により形成
された薄膜トランジスタにおいても、移動度およびしき
い値電圧の変動幅は、第2の実施例の場合と同様に、従
来例の1/5以下に縮小されていた。このことは、イオ
ン注入により、ゲート絶縁膜界面の凹部と凸部の高度差
の平均が14nmから4.7nmへと減少したためと考
えられる。
してシリコンイオンを用いる場合について説明したが、
これに代えホウ素、リン、水素などのイオン種を用いて
も同様の効果が得られた。
ザアニールを施す初期材料としてアモルファスシリコン
を用いていたが、初期材料として他に微結晶シリコン、
多結晶シリコンなど他のシリコン膜を用いても同様の効
果が得られた。また、ゲート絶縁膜としてシリコン酸化
膜に代え窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜などの他の
絶縁膜を用いても同様の効果が得られた。
成するポリシリコン膜とソース・ドレイン領域を構成す
るポリシリコン膜とを同一工程により形成していたが、
この方法に代え、それぞれを別工程により形成するよう
にすることができる(この場合、チャネル領域用のポ
リシリコン膜を先に形成し、この上にあるいはこれと接
するソース・ドレイン領域用ポリシリコン膜を形成す
る、ソース・ドレイン領域用ポリシリコン膜を先に形
成しておき、これと接するチャネル領域用ポリシリコン
膜を後から形成する、のいずれかの方法が採られる)。
この場合、少なくともチャネル領域となる部分のポリシ
リコン膜のゲート絶縁膜との界面部については本発明に
したがって平坦化処理が施されなければならない。
トランジスタでは、550℃以下のプロセス温度で、ポ
リシリコン膜とゲート絶縁膜界面の凹部と凸部の高度差
の平均が7nm以下になされているため、スループット
を犠牲にすることなく、チャネル部における電子の散乱
が抑制され、その結果、移動度、しきい値電圧等の電気
的特性の素子間のバラツキは標準偏差で5%以下と小さ
くなる。したがって、本発明による薄膜トランジスタを
液晶ディスプレイ装置に適用した場合には、低コスト
で、表示むらの抑制することができ、また、大画面表示
を高精細度で実現することができるようになる。
表面の凹凸の大きさとしきい値電圧の標準偏差との関係
を示すグラフ。
の構造を示す断面図。
するための工程順断面図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】(1)絶縁基板上にシリコン膜と減圧化学
気相成長法により透光性絶縁膜を堆積する工程と、 (2)前記透光性絶縁膜上からレーザ光を照射して前記
シリコン膜の結晶化を進めてポリシリコン膜を形成する
とともに該ポリシリコン膜と前記透光性絶縁膜との界面
の凹部と凸部の高度差の平均が7nm以下になるように
平坦化する工程と、 (3)形成されたポリシリコン膜上にゲート絶縁膜を介
してスパッタ法によりゲート電極を形成する工程と、 を備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項2】前記シリコン膜が減圧化学気相成長法によ
り形成されることを特徴とする請求項1記載の薄膜トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項3】(1)絶縁性基板上にシリコン膜を堆積す
る工程と、 (2)レーザ光を照射することにより前記シリコン膜の
結晶化を進めてポリシリコン膜を形成する工程と、 (3)前記ポリシリコン膜に、その表面の凹部と凸部の
高度差の平均が7nm以下になるようにフッ酸および過
酸化水素水で構成される溶液で前記ポリシリコンの表面
をエッチングする平坦化処理を施す工程と、 (4)平坦化された前記ポリシリコン膜上にゲート絶縁
膜を形成する工程と、 (5)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程
と、 を備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項4】(1)絶縁性基板上にシリコン膜を堆積す
る工程と、 (2)レーザ光を照射することにより前記シリコン膜の
結晶化を進めてポリシリコン膜を形成する工程と、 (3)前記ポリシリコン膜に、その表面の凹部と凸部の
高度差の平均が7nm以下になるように酸性溶液に浸す
ことにより前記ポリシリコン膜の表面に酸化膜を形成す
る平坦化処理を施す工程と、 (4)平坦化された前記ポリシリコン膜上にゲート絶縁
膜を形成する工程と、 (5)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程
と、 を備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。
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JPH08139334A (ja) | 1996-05-31 |
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