JP3208788U - 紙製容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開封に必要な力を軽減するための紙製容器を提供する。【解決手段】本考案は、開封用のジッパー30を備えている紙製容器1であって、ジッパー30は、複数の切目31を開封方向に間隔をおいて並べて形成され、切目31は、紙の繊維が延びている紙目方向に対して斜めに形成されている切目本体線32と、切目本体線32の開封方向始端に連なっている始端ガイド線33と、切目本体線32の開封方向終端に連なり、紙目方向に沿って形成されている終端線34と、を含み、始端ガイド線33は、紙目方向に沿って形成されている始端線33Aを含み、隣り合う切目31の間にて終端線34と始端ガイド線33とを最短距離で結んだ仮想線Lが紙目方向に沿うように、複数の切目31が配置されている。【選択図】図5
Description
本考案は、開封用のジッパーを備えている紙製容器に関する。
開封用のジッパーを備えている紙製容器が知られている。紙製容器の上部は除去され、紙製容器の下部は商品を展示(陳列)するためのケースとして使用可能になっている。
例えば、特許文献1に記載の紙容器は、一対の切目線を平行に形成したジッパーを備えている。各切目線は、複数の切込を並べて形成されている。各切込の基端には、ジッパー側に屈曲した内曲切込部と、切残し部分側に屈曲した外曲切込部と、が形成されている。ジッパーが紙目方向に対して斜めに形成された場合、ジッパーの切取り時に切残し部分の表皮が剥離し易いという問題があったが、この紙容器では、外曲切込部を形成することで、切残し部分の表皮の剥離を抑制していた。
ところで、紙目方向に対して斜めに形成されたジッパーは、紙目方向と平行に形成されたジッパーに比べて、切取り時に大きな力を必要とされていた。したがって、上記した紙容器では斜めに形成されたジッパーを簡単に切り取ることができず、紙容器の開封作業を行う作業者の負担となっていた。
本考案は上記した課題を解決すべく、開封に必要な力を軽減するための紙製容器を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、開封用のジッパーを備えている紙製容器であって、前記ジッパーは、複数の切目を開封方向に間隔をおいて並べて形成され、前記切目は、紙の繊維が延びている紙目方向に対して斜めに形成されている切目本体線と、前記切目本体線の開封方向始端に連なっている始端ガイド線と、前記切目本体線の開封方向終端に連なり、紙目方向に沿って形成されている終端線と、を含み、前記始端ガイド線は、紙目方向に沿って形成されている始端線を含み、隣り合う前記切目の間にて前記終端線と前記始端ガイド線とを最短距離で結んだ仮想線が紙目方向に沿うように、前記複数の切目が配置されている。
この場合、前記終端線は、前記仮想線で結ばれた前記始端ガイド線の前記始端線と同一直線上に形成されていることが好ましい。
この場合、前記始端ガイド線は、前記始端線から紙目方向に交差する方向に延びている誘導線を含んでいることが好ましい。
本考案によれば、紙製容器の開封に必要な力を軽減することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の好適な実施形態について説明する。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語(例えば、上、下、前、後、左、右などを含む用語)を用いるが、それらの用語は本考案の技術的範囲を限定するものではない。また、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。さらに、図面に示す「X」は紙の繊維が延びている向きである「紙目方向」を示している。
図1および図2を参照して、本実施形態に係る紙製容器1について説明する。図1は紙製容器1を示す斜視図である。図2は紙製容器1のブランク2を示す平面図である。
図1に示すように、紙製容器1は、商品(図示せず)を収容可能に直方体状に形成され、開封用のジッパー30を備えている。紙製容器1は、例えば、板紙製で折畳み可能に構成されたカートンである。
図2に示すように、紙製容器1は、一枚の板紙製を紙器打抜装置で打ち抜いたブランク2を組み立てることで形成されている。ブランク2は、紙目方向に長く形成されている。なお、図2では、紙製容器1の外面側を示している。
ブランク2は、一方から他方に向けて順番に、後面板11と、右側面板13と、前面板10と、左側面板12と、を連ねて形成されている。各面板10〜13は、それぞれ、紙目方向に直交する方向(上下方向)に同一幅を有した矩形板状に形成されている。前面板10と後面板11とは、紙目方向に同一長さに形成されている。左側面板12と右側面板13とは、紙目方向に同一長さに形成されている。前面板10(後面板11)は、左側面板12(右側面板13)よりも紙目方向に短く形成されている。各面板10〜13の境界には、表側から厚み方向に線状に押し潰された罫線20が形成されている(図2の破線参照)。
左側面板12の他端には、罫線20を介して継代片14が連設されている。前面板10および後面板11の下端には略台形状の底受片15が連設され、左側面板12および右側面板13の下端には底板16が連設されている。各底板16の一方(底受片15側)には斜折線21が形成されている。前面板10および後面板11の上端には略矩形状の蓋受片17が連設され、左側面板12の上端には蓋板18が連設されている。蓋板18の先端には差込片18Aが連設されている。各片15,17,18Aや各板16,18の境界には罫線20が形成されている。
前面板10の下側には、ミシン線22が紙目方向に沿って形成されている。これと同様に、後面板11の上側にも、ミシン線23が紙目方向に沿って形成されている。各ミシン線22,23は、各面板10,11を横断するように略水平に形成されている。各ミシン線22,23は、板紙を厚み方向に貫通した直線状の切目を略等間隔に並べて形成されている。なお、継代片14にもミシン線23の一端に対応するようにミシン線が形成されている。
また、前面板10には、左右一対の切目線24がミシン線22から上方に延びている。さらに、前面板10には、左右一対の切目線24の上端を結ぶように罫線20が形成されている。詳細は後述するが、ミシン線22と各切目線24とで区画された部分は、紙製容器1を開封するときに作業者が指を入れるための開封口25を構成している。
左右一対の側面板12,13には、ジッパー30が形成されている。左右一対のジッパー30は、ミシン線22の左右両端とミシン線23の左右両端とを結ぶように形成されている。すなわち、各ジッパー30は、前方から後方に向けて上方に傾斜している。なお、ジッパー30の詳細な説明は後述する。
各側面板12,13の下側(ジッパー30よりも下方)には、前後一対の倒れ防止片26が形成されている。各倒れ防止片26は、後方の一辺を残して略舌状となるように各側面板12,13に切り込みを入れることで構成されている。
<紙製容器の組み立て>
次に、紙製容器1の組み立て工程について説明する。まず、ブランク2は、左側面板12と前面板10との間の罫線20と、右側面板13と後面板11との間の罫線20とに沿って折り曲げられる。そして、継代片14は、後面板11に貼り付けられる。また、底板16が斜折線21に沿って折り返され、その折り返された部分が底受片15に貼り付けられる。以上によって、紙製容器1は、直方体状に組み立てた時に対角に位置する2つの罫線20で折り畳まれた状態になる。
次に、紙製容器1の組み立て工程について説明する。まず、ブランク2は、左側面板12と前面板10との間の罫線20と、右側面板13と後面板11との間の罫線20とに沿って折り曲げられる。そして、継代片14は、後面板11に貼り付けられる。また、底板16が斜折線21に沿って折り返され、その折り返された部分が底受片15に貼り付けられる。以上によって、紙製容器1は、直方体状に組み立てた時に対角に位置する2つの罫線20で折り畳まれた状態になる。
次に、商品を包装する場合、折り畳まれた紙製容器1は、前後一対の面板10,11を対向させるように広げられる。すると、前後一対の面板10,11と左右一対の側面壁12,13とが角筒状の周壁を形成し、各底受片15と各底板16とが底面を形成する(図1参照)。続いて、商品(図示せず)が紙製容器1の底面上に載置される。その後、各蓋受片17が内側に折り曲げられ、蓋板18が蓋受片17を覆うように折り曲げられる。蓋板18の差込片18Aは、右側面板13と各蓋受片17の間に差し込まれる(図1参照)。以上によって、紙製容器1が封緘される。
<紙製容器の開封>
次に、図3を参照して、封緘された紙製容器1を開封する場合について説明する。図3は紙製容器1を開封した状態を示す斜視図である。
次に、図3を参照して、封緘された紙製容器1を開封する場合について説明する。図3は紙製容器1を開封した状態を示す斜視図である。
まず、作業者は、前面板10のミシン線22と各切目線24とで区画された部分を押し込み、開封口25を開口させる。作業者は、開封口25に指を入れ、前面板10の上側を手前斜め上方に引っ張る。すると、紙製容器1は、各ミシン線22,23および各ジッパー30に沿って分断され、容器上部1Uと容器下部1Dとに二分割される。商品は、容器下部1Dに収容された状態で展示(店頭に配置)される。なお、各倒れ防止片26は、内側に折り込まれることで、商品の転倒を抑制するようになっている。
ところで、板紙は、紙の繊維に沿う方向に破けやすく、紙の繊維に直交する方向に破けにくくなっている。したがって、板紙の切断に必要な力は、紙目方向に沿って切断する場合に最小になる。この紙製容器1の各ミシン線22,23は、紙目方向と略平行に形成されているため、作業者は、前面板10および後面板11を各ミシン線22,23に沿って小さな力で切断することができる。一方、各ジッパー30は、紙目方向に対して斜めに形成されているため、各側面板12,13の切断に大きな力が必要になる場合があった。そこで、本実施形態に係る紙製容器1は、開封に必要な力を軽減するためジッパー30を備えている。
<ジッパーの構成>
図1および図4を参照して、各ジッパー30について説明する。図4はジッパー30の一部を示す平面図である。なお、以下の説明で、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、開封方向の「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。なお、左右一対のジッパー30は左右対称に形成されているため、以下の説明では、右側面板13のジッパー30について述べる。
図1および図4を参照して、各ジッパー30について説明する。図4はジッパー30の一部を示す平面図である。なお、以下の説明で、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、開封方向の「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。なお、左右一対のジッパー30は左右対称に形成されているため、以下の説明では、右側面板13のジッパー30について述べる。
図1に示すように、ジッパー30は、右側面板13を斜めに横断するように形成されている。ジッパー30は、前端から後斜め上方に向かって切断(開封)されるように形成されている。つまり、ジッパー30が延びた方向が開封方向になっている。ジッパー30は、複数の切目31を開封方向に間隔をおいて並べて形成されている。複数の切目31は、所定の間隔で並べられることでジッパーラインを構成している。各切目31は、板紙を厚み方向に切り込んで形成されている。隣り合う切目31の間には接続部35が形成されている。
図4に示すように、各切目31は、切目本体線32と、始端ガイド線33と、終端線34と、を含んでいる。切目本体線32が始端ガイド線33と終端線34とを接続することで、切目31が形成されている。
切目本体線32は、紙目方向に対して斜めに形成されている。切目本体線32は、略S字を描くように湾曲しつつ開封方向に延びている。
始端ガイド線33は、切目本体線32の開封方向始端(上流側)に連なっている。始端ガイド線33は、始端線33Aと誘導線33Bとを含んでいる。始端線33Aは、切目本体線32の開封方向始端から上流側(前方)に向けて僅かに延びている。始端線33Aは、紙目方向に沿って形成されている。誘導線33Bは、始端線33Aから紙目方向に交差(直交)する方向に延びている。詳細には、誘導線33Bは、始端線33Aの開封方向始端から上下両方向に延びている。誘導線33Bの上側と下側とは、始端線33Aから同じ長さに形成されている。
終端線34は、切目本体線32の開封方向終端(下流側)に連なっている。終端線34は、切目本体線32の開封方向終端から下流側(後方)に向けて僅かに延びている。終端線34は、紙目方向に沿って形成されている。
<複数の切目の配置>
次に、複数の切目31の配置について説明する。本実施形態に係るジッパー30では、隣り合う切目31の間にて終端線34と始端ガイド線33とを最短距離で結んだ仮想線Lが紙目方向に沿うように、複数の切目31が配置されている。仮想線Lは、上流側の切目31の終端線34から略水平に延び、下流側の切目31の始端ガイド線33(誘導線33B)に突き当たっている。本実施形態に係るジッパー30では、終端線34は、仮想線Lで結ばれた始端ガイド線33の始端線33Aと同一直線上に形成されている。すなわち、始端線33Aおよび仮想線Lは、終端線34の延長線上に形成されている。
次に、複数の切目31の配置について説明する。本実施形態に係るジッパー30では、隣り合う切目31の間にて終端線34と始端ガイド線33とを最短距離で結んだ仮想線Lが紙目方向に沿うように、複数の切目31が配置されている。仮想線Lは、上流側の切目31の終端線34から略水平に延び、下流側の切目31の始端ガイド線33(誘導線33B)に突き当たっている。本実施形態に係るジッパー30では、終端線34は、仮想線Lで結ばれた始端ガイド線33の始端線33Aと同一直線上に形成されている。すなわち、始端線33Aおよび仮想線Lは、終端線34の延長線上に形成されている。
<ジッパーの切断作用>
次に、図4および図5を参照して、ジッパー30の切断作用について説明する。図5は紙製容器1の開封途中を示す斜視図である。なお、説明を簡単にするため、右側面板13のジッパー30に着目して説明する。
次に、図4および図5を参照して、ジッパー30の切断作用について説明する。図5は紙製容器1の開封途中を示す斜視図である。なお、説明を簡単にするため、右側面板13のジッパー30に着目して説明する。
既に説明したが、紙製容器1を開封する場合、図5に示すように、作業者は、前面板10の開封口25に指を入れ、前面板10の上側を手前斜め上方に引っ張る。すると、前面板10は、ミシン線22に沿って切断される。
作業者が前面板10を引っ張る力(以下、「切断力」ともいう。)はミシン線22の左右両端から左右一対のジッパー30に伝播する。図4に示すように、切断力は、上流側の切目31から下流側の切目31に向けて誘導される。詳細には、切断力は、上流側の切目31の始端ガイド線33から切目本体線32に向かい、切目本体線32によって後斜め上方に誘導され、その後、終端線34によって紙目方向に誘導される。紙目方向に誘導された切断力は、接続部35に紙目方向に向かう裂け目を生じさせる。接続部35に生じた裂け目は、仮想線Lに沿って後方に進行し、下流側の切目31の誘導線33Bに到達する。仮想線Lは紙目方向と略平行であるため、作業者は接続部35を小さな力で切断することができる。
下流側の切目31の誘導線33Bに到達した切断力は、誘導線33Bから始端線33Aに誘導され、切目本体線32および終端線34によって更に下流側の切目31に向けて誘導される。以上のように、接続部35の切断が連続的に行われることで、各側面板12,13が各ジッパー30に沿って切断される。
左右一対の側面板12,13が切断された後、切断力は、左右一対のジッパー30から後面板11のミシン線23の左右両端に伝播する。そして、後面板11は、ミシン線23に沿って切断される(図3参照)。
以上によって、紙製容器1は、容器上部1Uと容器下部1Dとに分割された状態になる(図3参照)。つまり、紙製容器1が開封された状態になる。容器上部1Uは廃棄物として処分され、容器下部1Dは商品の展示台として使用される。
<効果>
以上説明した本実施形態に係る紙製容器1では、仮想線Lが紙目方向と略平行になるように、複数の切目31が形成されていた。隣り合う切目31の間の接続部35が仮想線Lに沿って切断されることになるため、接続部を紙目方向に沿って小さな力で切断することができる。これにより、紙製容器1の開封に必要な力を軽減することができ、紙製容器1の開封作業を行う作業者の負担を軽減することができる。
以上説明した本実施形態に係る紙製容器1では、仮想線Lが紙目方向と略平行になるように、複数の切目31が形成されていた。隣り合う切目31の間の接続部35が仮想線Lに沿って切断されることになるため、接続部を紙目方向に沿って小さな力で切断することができる。これにより、紙製容器1の開封に必要な力を軽減することができ、紙製容器1の開封作業を行う作業者の負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係る紙製容器1では、上流側の切目31の終端線34と下流側の切目31の始端線33Aとが、仮想線Lと同一直線上に形成されていた。この構成によって、接続部35に作用する切断力の方向を紙目方向に一致させることができる。これにより、切断力が紙目方向に向かうため、紙製容器1の開封に必要な力を更に軽減することができる。
また、本実施形態に係る紙製容器1では、誘導線33Bは、接続部35に作用する切断力を始端線33Aに向けて誘導するため、その切断力がジッパーライン(開封方向)から外れることを抑制することができる。これにより、ジッパーラインから外れた切断力によって生じる紙の表層(表皮)の剥離を抑制することができる。
<第1変形例>
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、各切目31の切目本体線32が湾曲して延びていたが、本考案はこれに限定されない。また、接続部35を挟んで終端線34と始端線33Aとが同一直線上に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、切目本体線32が直線状に形成されていてもよい。また、例えば、上流側の切目31の終端線34が、下流側の切目31の始端線33Aよりも上方、且つ下流側の切目31の誘導線33Bの下方に形成されていてもよい。図6に示す第1変形例では、誘導線33Bが上方(容器上部1U側)にのみ形成されている。この場合でも、上流側の終端線34と下流側の誘導線33Bとを最短距離で結んだ仮想線Lが紙目方向に沿うように、複数の切目31が配置されている。
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、各切目31の切目本体線32が湾曲して延びていたが、本考案はこれに限定されない。また、接続部35を挟んで終端線34と始端線33Aとが同一直線上に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、切目本体線32が直線状に形成されていてもよい。また、例えば、上流側の切目31の終端線34が、下流側の切目31の始端線33Aよりも上方、且つ下流側の切目31の誘導線33Bの下方に形成されていてもよい。図6に示す第1変形例では、誘導線33Bが上方(容器上部1U側)にのみ形成されている。この場合でも、上流側の終端線34と下流側の誘導線33Bとを最短距離で結んだ仮想線Lが紙目方向に沿うように、複数の切目31が配置されている。
<第2変形例>
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、誘導線33Bが始端線33Aから上下両方向に略垂直に延びていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、誘導線33Bが省略され、始端ガイド線33が始端線33Aで構成されていてもよい(第2変形例)。他にも、図示は省略するが、誘導線33Bが前斜め上方(および前斜め下方)に延びていてもよい。
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、誘導線33Bが始端線33Aから上下両方向に略垂直に延びていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、誘導線33Bが省略され、始端ガイド線33が始端線33Aで構成されていてもよい(第2変形例)。他にも、図示は省略するが、誘導線33Bが前斜め上方(および前斜め下方)に延びていてもよい。
<第3変形例>
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、1本のジッパー30が各側面板12,13に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図示は省略するが、ミシン線22,23に代えて、ジッパー30が前面板10や後面板11に形成されていてもよい。また、例えば、図8に示すように、各側面板12,13(や各面板10,11)に上下2本のジッパー30が平行に形成されていてもよい(第3変形例)。この場合、上下2本のジッパー30の間に構成された引裂き帯36を引き裂くことで、紙製容器1を開封することができる。
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、1本のジッパー30が各側面板12,13に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図示は省略するが、ミシン線22,23に代えて、ジッパー30が前面板10や後面板11に形成されていてもよい。また、例えば、図8に示すように、各側面板12,13(や各面板10,11)に上下2本のジッパー30が平行に形成されていてもよい(第3変形例)。この場合、上下2本のジッパー30の間に構成された引裂き帯36を引き裂くことで、紙製容器1を開封することができる。
なお、本実施形態に係る紙製容器1では、ジッパー30が前方から後方に向けて上り勾配となるように形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図示は省略するが、ジッパー30は、前方から後方に向けて下り勾配となるように形成されてもよいし、傾斜方向が切り替えられて山型または谷型になるように形成されていてもよい。
なお、本実施形態に係る紙製容器1は、所謂B式のカートンであったが、本考案はこれに限定されない。本実施形態に係るジッパー30がA式やラップアラウンド式等の紙製容器に適用されてもよい。また、本実施形態に係る紙製容器1は、板紙で形成されていたが、これに限らず、例えば、紙製の段ボールで形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る紙製容器における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 紙製容器
30 ジッパー
31 切目
32 切目本体線
33 始端ガイド線
33A 始端線
33B 誘導線
34 終端線
L 仮想線
30 ジッパー
31 切目
32 切目本体線
33 始端ガイド線
33A 始端線
33B 誘導線
34 終端線
L 仮想線
Claims (3)
- 開封用のジッパー(30)を備えている紙製容器(1)であって、
前記ジッパーは、複数の切目(31)を開封方向に間隔をおいて並べて形成され、
前記切目は、
紙の繊維が延びている紙目方向に対して斜めに形成されている切目本体線(32)と、
前記切目本体線の開封方向始端に連なっている始端ガイド線(33)と、
前記切目本体線の開封方向終端に連なり、紙目方向に沿って形成されている終端線(34)と、を含み、
前記始端ガイド線は、紙目方向に沿って形成されている始端線(33A)を含み、
隣り合う前記切目の間にて前記終端線と前記始端ガイド線とを最短距離で結んだ仮想線(L)が紙目方向に沿うように、前記複数の切目が配置されていることを特徴とする紙製容器。 - 前記終端線は、前記仮想線で結ばれた前記始端ガイド線の前記始端線と同一直線上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記始端ガイド線は、前記始端線から紙目方向に交差する方向に延びている誘導線(33B)を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の紙製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005720U JP3208788U (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 紙製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005720U JP3208788U (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 紙製容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3208788U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018177279A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | 丸金印刷株式会社 | 2ウェイ開封式カートン |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016005720U patent/JP3208788U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018177279A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | 丸金印刷株式会社 | 2ウェイ開封式カートン |
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