JP3208228U - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封作業を容易化し、且つ開封後の廃棄作業を簡素化するための包装箱を提供する。【解決手段】本考案は、左右一対の側面板11,13の前後両端に前面板12と後面板10とを連ねて筒状に形成される周壁部1Wの上下両面を閉塞して封緘される包装箱1であって、左右一対の側面板11,13の前端部を繋ぐように前面板12に形成される上下一対の第1切目線20と、各第1切目線20の左右両端部に続いて各側面板11,13の前端部から後方に延びる上下一対の第2切目線21と、下方の各第2切目線21の後端部から各側面板11,13の上端部まで斜め上方に延びる第3切目線22と、左右一対の第3切目線22の後端部を繋ぐように形成される第4の切目線23と、を備え、各第2切目線21は、第1切目線20から第3切目線22に向けて斜め上方に湾曲または屈曲して形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、商品を包装するための包装箱に関する。
商品の輸送および展示に使用される包装箱が知られている。包装箱は、上部を分離して、下部に商品を展示するように構成されている。
例えば、特許文献1に記載の包装用箱は、直方体形状に形成されている。包装用箱の前面部には、上下2本の第1の切込み線が水平に形成されている。包装用箱の両側面部には、各第1の切込み線の端部に続く上下2本の第2の切込み線が水平に形成されている。第2の切込み線の終端部分には、上下の第2の切込み線を繋ぐミシン目が上下方向に形成されている。各側面部には、第2の切込み線の後端部に続く傾斜切込み線が斜めに形成されている。後面部と上面部との境界には、左右の傾斜切込み線を繋ぐ第3の切込み線が形成されている。
特許第4288126号公報
この包装用箱を開封する場合、作業者は、上下2本の第1および第2の切込み線の間に構成される開封片を連続的に切除する。その後、傾斜切込み線に沿って側面部を切断し、第3の切込み線に沿って上面部を切断する。すると、包装用箱の上部と下部とが分離し、包装用箱が開封される。
包装用箱を開封すると、切除された開封片と包装用箱の上部とが分裂した状態で廃棄物になる。すなわち、上記した包装用箱では、開封後に複数(2つ)の廃棄物が発生するため、廃棄物の回収作業等に手間がかかるという問題があった。
仮に、第2の切込み線の終端部分のミシン目を省略することで、開封後の開封片を側面部に連ねた状態にすることも考えられる。しかしながら、開封片は前面部から側面部に亘って水平に形成されているため、開封片を勢いよく切断すると開封片が側面部から千切れる虞があった。
本考案は上記した課題を解決すべく、開封作業を容易化し、且つ開封後の廃棄作業を簡素化するための包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、左右一対の側面板の前後両端に前面板と後面板とを連ねて筒状に形成される周壁部の上下両面を閉塞して封緘される包装箱であって、前記左右一対の側面板の前端部を繋ぐように前記前面板に形成される上下一対の第1切目線と、前記各第1切目線の左右両端部に続いて前記各側面板の前端部から後方に延びる上下一対の第2切目線と、下方の前記各第2切目線の後端部から前記各側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる第3切目線と、左右一対の前記第3切目線の後端部を繋ぐように形成される第4の切目線と、を備え、前記各第2切目線は、前記第1切目線から前記第3切目線に向けて斜め上方に湾曲または屈曲して形成されている。
また、上記した目的を達成するため、本考案は、左右一対の側面板の前後両端に前面板と後面板とを連ねて筒状に形成される周壁部の上下両面を閉塞して封緘される包装箱であって、前記左右一対の側面板の前端部を繋ぐように前記前面板に形成される上下一対の第1切目線と、前記各第1切目線の左右方向一端部に続いて前記側面板の前端部から後方に延びる上下一対の第2切目線と、下方の前記第2切目線の後端部から前記側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる第3切目線と、前記上下一対の第1切目線の何れか一方の左右方向他端部に続いて前記側面板の前端部から前記側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる分離線と、前記第3切目線の後端部と前記分離線の後端部とを繋ぐように形成される第4の切目線と、を備え、前記各第2切目線は、前記第1切目線から前記第3切目線に向けて斜め上方に湾曲または屈曲して形成されている。
この場合、上方の前記第2切目線の後端部は、前方に向けて湾曲する返し部を構成していることが好ましい。
この場合、前記一対の第1切目線の間には、第1引裂帯が構成され、前記一対の第2切目線の間には、前記第1引裂帯に続く第2引裂帯が構成され、前記第2引裂帯は、前記第2切目線に沿って切断される過程で前記返し部から下方に延ばして設定された第1延長線に沿って折れ曲がり、その後、前記第2切目線および前記第3切目線に沿って切断されると前記返し部から前記第3切目線に延ばして設定された第2延長線に沿って折れ曲がることが好ましい。
この場合、前記周壁部は、中しんの表裏両面に表ライナーと裏ライナーとを貼り合せた段ボールで構成され、前記第1延長線は、前記中しんと平行に設定されていることが好ましい。
本考案によれば、包装箱を容易に開封することができ、且つ開封後に発生する廃棄物の数を減らし、廃棄作業を簡素化することができる。
本考案の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱の開封構造の一部を示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱の開封過程前半を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱の開封過程中盤を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の好適な実施形態について説明する。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語(例えば、上、下、前、後、左、右などを含む用語)を用いるが、それらの用語は本考案の技術的範囲を限定するものではない。
図1および図2を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク2を示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、左右一対の側面板11,13の前後両端に前面板12と後面板10とを連ねて角筒状に形成される周壁部1Wの上下両面を閉塞して封緘される箱である。第1実施形態に係る包装箱1は、例えば、所謂A式の箱である。包装箱1の内部には、商品(図示せず)が収容されている。
図2に示すように、包装箱1は、一枚の紙製の段ボールを紙器打抜装置で打ち抜いたブランク2を組み立てることで形成される。段ボールは、例えば、波状の中しん2aの表裏両面に表ライナー2bと裏ライナー2c(図6参照)とを貼り合せた周知のものである。なお、図2は、表ライナー2b側(包装箱1の外面側)を示している。以下の説明では、段ボールの中しん2aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。
ブランク2は、流れ方向一方から他方に向けて順番に、後面板10と、左側面板11と、前面板12と、右側面板13と、を連ねて形成されている。各面板10〜13は、それぞれ、段方向に同一幅を有する矩形板状に形成されている。後面板10と前面板12とは、流れ方向に同一長さに形成されている。左側面板11と右側面板13とは、流れ方向に同一長さに形成されている。前面板12(後面板10)は、右側面板13(左側面板11)よりも流れ方向に短く形成されている。各面板10〜13の境界には、裏ライナー2c側から厚み方向に線状に潰された罫線15が形成されている。右側面板13の流れ方向他端には、罫線15を介して継代片14が連設されている。
後面板10の段方向両端には内フラップ16Rが連設され、前面板12の段方向両端には内フラップ16Fが連設されている。左側面板11の段方向両端には外フラップ17Lが連設され、右側面板13の段方向両端には外フラップ17Rが連設されている。各内フラップ16F,16Rと各外フラップ17L,17Rとは、段方向に同一幅を有する矩形板状に形成されている。各内フラップ16F,16Rは、前面板12および後面板10の流れ方向の寸法と略同一寸法に形成されている。各外フラップ17L,17Rは、各側面板11,13の流れ方向の寸法と略同一寸法に形成されている。各面板10〜13と各フラップ16F,16R,17L,17Rとの境界には、罫線15が形成されている。
詳細は後述するが、ブランク2には、流れ方向全体に亘って開封構造3が形成されている。開封構造3は、包装箱1を開封するために形成されている。なお、前面板12には、裏ライナー2c側から厚み方向に線状に潰された2本の補助罫線12aが形成されている。2本の補助罫線12aは、下方から上方に向かって互いに左右方向に離れるように傾斜している。
ここで、図1および図2を参照して、包装箱1の組み立て工程について説明する。
まず、各面板10〜13および継代片14を罫線15で折り曲げ、継代片14を後面板10の他端部に貼り付ける。左右一対の側面板11,13と前面板12と後面板10とは、角筒状の周壁部1W(図1参照)を形成する。続いて、周壁部1Wの下部に位置する各内フラップ16F,16Rを罫線15で折り曲げ、その後、各外フラップ17L,17Rを罫線15で折り曲げて各内フラップ16F,16Rに貼り合せる。以上によって、周壁部1Wの下面が閉塞され、包装箱1の底面が形成される。
次に、例えば、複数の商品を包装箱1の底面上に載置する。続いて、周壁部1Wの上部に位置する各内フラップ16F,16Rおよび各外フラップ17L,17Rを罫線15で折り曲げ、各外フラップ17L,17Rを各内フラップ16F,16Rに貼り合せる。以上によって、周壁部1Wの上面が閉塞され、包装箱1の天面が形成される(図1参照)。つまり、包装箱1が封緘される。なお、対向する一対の内フラップ16F,16Rの先端は離間しており、対向する一対の外フラップ17L,17Rの先端は略中央で突き合わされている(図1参照)。
包装箱1は、開封構造3に沿って切断されることで、箱上部1Uと箱下部1Dとに二分割されるようになっている(図6参照)。箱上部1Uは箱下部1Dから取り除かれ、箱下部1Dは商品を収容した状態で展示(店頭に配置)される。
以下、図1ないし図3を参照して、開封構造3について説明する。図3は包装箱1の開封構造3の一部を示す平面図である。なお、以下の説明で、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、切断方向の「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
開封構造3は、第1引裂帯18と、左右一対の第2引裂帯19と、左右一対の第3切目線22と、第4切目線23と、を含んでいる。
第1引裂帯18は、前面板12に略水平に形成されている。第1引裂帯18は、各補助罫線12aよりも下方に形成されている。第1引裂帯18は、上下一対の第1切目線20の間に構成される所謂ジッパーである。第1引裂帯18の左右方向中央には、段ボールを厚み方向に切り込むことで左右一対の摘み部18aが形成されている。第1引裂帯18は、一対の摘み部18aの間で分断されている。
上下一対の第1切目線20は、左右一対の側面板11,13の前端部を繋ぐように前面板12に形成されている。下方の第1切目線20は、前面板12の下側で略水平に形成されている。上方の第1切目線20は、左右方向中央から左右両外側に向けて僅かに上り勾配になるように形成されている。つまり、各第1切目線20(第1引裂帯18)は、各摘み部18aを挟んで左右対称に形成されている。第1引裂帯18は、中央の各摘み部18aから左右両方向(外側)に切断される(引き裂かれる)ようになっている。
各第1切目線20は、複数の第1の切目30を所定の間隔に連続させて構成されている。各第1の切目30は、段ボールを厚み方向に切り込んで形成されている。各第1の切目30は、切断方向に延びる第1の切目本体30aの上流端から第1引裂帯18の内側(中心側)に屈曲する第1の誘導部30bを有している(図3参照)。
左右一対の第2引裂帯19は、左右一対の側面板11,13の前側に形成されている。左右一対の第2引裂帯19は、第1引裂帯18の左右両端に連設されている。各第2引裂帯19は、上下一対の第2切目線21の間に構成される所謂ジッパーである。
上下一対の第2切目線21は、各第1切目線20の左右両端部に続いて各側面板11,13の前端部から後方に延びている。各第2切目線21の終端は、各側面板11,13の前後方向中央よりも前方に位置している。なお、各第2切目線21は、前面板12を挟んで左右対称となるように各側面板11,13に形成されているため、以下の説明では、右側面板13に形成された第2切目線21について説明する。
下方の第2切目線21は、下方の第1切目線20の右端部から後方に向けて略水平に伸長し、その後、後斜め上方に湾曲して伸長している。上方の第2切目線21は、上方の第1切目線20の右端部から後方に向けて僅かに上方に傾いて伸長し、その後、後斜め上方に湾曲して伸長している。つまり、第2引裂帯19は、前方から後斜め上方に向けて切断されるようになっている。
各第2切目線21は、複数の第2の切目31を所定の間隔に連続させて構成されている。各第2の切目31は、段ボールを厚み方向に切り込んで形成されている。
図3に示すように、下方の第2切目線21の上流側に位置する第2の切目31は、切断方向に延びる第2の切目本体31aの上流端から内側(前斜め上方)に屈曲する第2の誘導部31bを有している。第2の誘導部31bの下方には、外側に傾斜する補助切目31cが形成されている。第2の誘導部31bの前方には、略水平な補助切目31dが形成されている。下方の第2切目線21を構成するその他の第2の切目31は、第2の切目本体31aの上流端から外側(前斜め下方)に屈曲する第2の誘導部31eを有している。
一方、上方の第2切目線21の上流側に位置する第2の切目31は、切断方向に延びている。その後方に位置する第2の切目31は、第2の切目本体31aの上流端から内側(前斜め下方)に屈曲する第2の誘導部31bを有している。
上方の第2切目線21の下流側に位置する第2の切目31(以下、「湾曲切目31f」ともいう。)は、湾曲しながら上方に向かって伸長している。湾曲切目31fは、後方に凸となるように湾曲して形成されている。湾曲切目31fの終端部(上方の第2切目線21の後端部)は、前方に向けて湾曲する返し部31gを構成している。返し部31gは、湾曲切目31fの終端部を前方に折り返すように急激に曲げて形成されている。
図1ないし図3に示すように、左右一対の第3切目線22は、下方の各第2切目線21の後端部(終端部)から各側面板11,13の上端部まで斜め上方に延びている。各第3切目線22の上端部(終端部)は、各側面板11,13の前後方向略中央に位置している。各第3切目線22は、下方から後斜め上方に向けて切断されるようになっている。なお、各第3切目線22は、前面板12を挟んで左右対称となるように各側面板11,13に形成されているため、以下の説明では、右側面板13に形成された第3切目線22について説明する。
第3切目線22は、段ボールを厚み方向に切り込んだ複数の第3の切目32を所定の間隔に連続させて構成されている。各第3の切目32は、切断方向に延びる第3の切目本体32aの下流端から後斜め上方に湾曲する第3の誘導部32bを有している(図3参照)。
第4切目線23は、左右一対の第3切目線22の後端部(上端部)を繋ぐように形成されている。詳細には、第4切目線23は、左右一対の第4側面線24と、第4後面線25と、を含んでいる(図2参照)。
左右一対の第4側面線24は、それぞれ、第3切目線22の上端部(終端部)に続いて後方に伸長している。左右一対の第4側面線24は、一対の側面板11,13と一対の外フラップ17L,17Rとの間の罫線15に沿って形成されている。各第4側面線24は、前方から後方に向けて切断されるようになっている。
各第4側面線24は、段ボールを厚み方向に切り込んだ複数の第4の側面切目33を所定の間隔に連続させて構成されている。各第4の側面切目33は、切断方向に延びる第4の切目本体33aの上流端から内側(外フラップ17L,17R側)に屈曲する第4の誘導部33bを有している(図3参照)。
図2に示すように、第4後面線25は、左右一対の第4側面線24の後端部(終端部)を繋ぐように形成されている。第4後面線25は、後面板10と内フラップ16Rとの間の罫線15に沿って形成されている。第4後面線25は、左右方向いずれか一方から他方に向けて切断されるようになっている。
第4後面線25は、段ボールを厚み方向に切り込んだ複数の第4の後面切目34を所定の間隔に連続させて構成されている。各第4の後面切目34は、切断方向に延びる第4の切目本体34aの両端から内フラップ16R側に屈曲する第4の誘導部34bを有している。
次に、図3ないし図6を参照して、包装箱1を開封する場合について説明する。図4は包装箱1の開封過程前半を示す斜視図である。図5は包装箱1の開封過程中盤を示す斜視図である。図6は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
図4に示すように、まず、作業者は、一対の摘み部18aを把持し、左右2つに分断された第1引裂帯18を互いに引き離すように引っ張る。2つの第1引裂帯18は、各第1切目線20に沿って前面板12から切断される。続いて、作業者は、一対の摘み部18aをやや後方に引っ張る。左右一対の第2引裂帯19は、それぞれ、各第2切目線21および各第3切目線22の下側に沿って側面板11,13から切断される。左右一対の第2引裂帯19は、それぞれ、切断された第1引裂帯18に連なった状態で側面板11,13から切断される。
このとき、各第2引裂帯19が側面板11,13から千切れることを抑制するため、各第2切目線21は、第1引裂帯18から各第2引裂帯19に伝わる力を軽減するように形成されている。以下、各第2切目線21の機能について説明する。なお、説明を簡単にするため、右側面板13の各第2切目線21に着目して説明する。
図3に示すように、上記の各第2切目線21は、第1切目線20から第3切目線22に向けて斜め上方に湾曲して形成されている。つまり、各第2切目線21は、第1切目線20から上方に遠ざかるように形成されている。第1引裂帯18の切断方向は、略水平に設定されている(図3の黒塗り矢印参照)。これに対し、第2引裂帯19の切断方向は、第1引裂帯18の切断方向(略水平方向)に対して斜め上方に向けられている(図3の白塗り矢印参照)。すなわち、第2引裂帯19の切断方向は、第1引裂帯18に作用する力(切断力)の方向に一致せず、その力の方向から遠ざかるように斜め上方に向けられている。したがって、第1引裂帯18に作用する力のうち斜め上方に向かう分力が第2引裂帯19に伝達される。これにより、第1引裂帯18から第2引裂帯19に作用する力を弱めることができる。
また、図4に示すように、第2引裂帯19は、各第2切目線21に沿って切断される過程で返し部31gから下方に延ばして設定された第1延長線L1に沿って折れ曲がる。第1延長線L1は、右側面板13にて上下方向に長く設定された仮想の線である(図3参照)。すなわち、第1延長線L1は、罫線や切目等で構成されるのではなく、第2引裂帯19が折れ曲がることで顕在化する線である。第1延長線L1は、第2引裂帯19に作用する力の方向が略水平方向から略上方向に変化する位置に設定されている。第1延長線L1は、中しん2a(図2参照)と平行に設定されている。これにより、第2引裂帯19を第1延長線L1(中しん2a)に沿って適正に折り曲げることができる。このように、第2引裂帯19を第1延長線L1で折り曲げることで、第2引裂帯19の切断速度が低下する。
その後、図5に示すように、第2引裂帯19は、第2切目線21および第3切目線22に沿って切断されると返し部31gから第3切目線22に延ばして設定された第2延長線L2に沿って折れ曲がる。第2延長線L2は、返し部31gと第3切目線22との間で略水平に設定される仮想の線である(図3参照)。第2引裂帯19は第2延長線L2を顕在化させながら折れ曲がる。これにより、第2引裂帯19の切断の進行を停止させることができる。また、返し部31gは第2引裂帯19の切断方向に交差する方向に向けられているため、第2引裂帯19の切断の進行は返し部31gで停止する。
以上のように、第2引裂帯19は、第1延長線L1で折り曲げられた後に第2延長線L2でも折り曲げられる(図4および図5参照)。第2引裂帯19を2箇所で折り曲げることで、第2引裂帯19の切断速度が更に低下する。これにより、第1引裂帯18から第2引裂帯19に作用する力が大幅に軽減されるため、第2引裂帯19の千切れを有効に抑制することができる。
次に、左右一対の第2引裂帯19を第2延長線L2まで引き裂いた(切断した)状態で、作業者は、一対の第3切目線22に沿って各側面板11,13を切断する。その後、作業者は、各第4側面線24に沿って各外フラップ17L,17Rを各側面板11,13から切断する。最後に、作業者は、第4後面線25に沿って内フラップ16Rを後面板10から切断する。
図6に示すように、包装箱1は、箱上部1Uと箱下部1Dとに分割された状態になる。つまり、包装箱1が開封される。箱上部1Uは、廃棄物として処分され、箱下部1Dは、商品の展示台として使用される。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1によれば、第3切目線22は下方の第2切目線21に続いているため、第1引裂帯18と第2引裂帯19とは、箱上部1Uの各側面板11,13に連なった状態で設けられる(図6参照)。つまり、各引裂帯18,19は、箱上部1Uと一緒に箱下部1Dから分離される。これにより、廃棄物としての各引裂帯18,19と箱上部1Uとを1つにまとめることができ、例えば、廃棄物の回収等にかかる手間を軽減することができる。
次に、図7ないし図9を参照して、第2実施形態に係る包装箱4について説明する。図7は包装箱4を示す斜視図である。図8は包装箱4のブランク5を示す平面図である。図9は包装箱4を開封した状態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する
図7および図8に示すように、包装箱4は、一枚の段ボール製のブランク5を組み立てることで形成される。包装箱4は、角筒状の周壁部4Wの上下両面を閉塞して封緘されるA式の箱である。包装箱4の開封構造6は、第1引裂帯40と、第2引裂帯41と、第3切目線43と、分離線44と、第4切目線45と、を含んでいる。
第1引裂帯40は、前面板12の下側に略水平に形成されている。第1引裂帯40は、上下一対の第1切目線20の間に構成される所謂ジッパーである。第1引裂帯40は、右方から左方に切断されるようになっている。つまり、包装箱4は、第1引裂帯40を一方向に引き裂く点で、第1実施形態に係る包装箱1と異なっている。
図8に示すように、第2引裂帯41は、左側面板11の前側に形成されている。第2引裂帯41は、上下一対の第2切目線42の間に構成される所謂ジッパーである。上下一対の第2切目線42は、各第1切目線20の左端部に続いて左側面板11の前端部から後方に延びている。下方の第2切目線42は、上方に湾曲するように段ボールを厚み方向に切り込んで形成されている。上方の第2切目線42は、湾曲切目31fで構成されている。各第2切目線42は、第1切目線20から第3切目線43に向けて斜め上方に湾曲して形成されている。
第3切目線43は、下方の第2切目線42の後端部から左側面板11の上端部まで斜め上方に延びている。第3切目線43は、段ボールを厚み方向に切り込んだ複数の第3の切目50を所定の間隔に連続させて構成されている。隣り合う第3の切目50の間には、切断方向に交差する短い切目が形成されている。
図7および図8に示すように、分離線44は、上方の第1切目線20の右端部に続いて右側面板13の前端部から上端部まで斜め上方に延びている。なお、分離線44は、第3切目線43と略同一構成であるため、その詳細な説明は省略する。
なお、右側面板13には、下方の第1切目線20の右端部に続く水平切目51が切り込まれている。分離線44の前端部と水平切目51の前端部との間には、罫線15に沿って垂直切目52が切り込まれている。
第4切目線45は、第3切目線43の後端部(上端部)と分離線44の後端部(上端部)とを繋ぐように形成されている。詳細には、第4切目線45は、左右一対の第4側面線24と、第4後面線46と、を含んでいる(図8参照)。
左方の第4側面線24は、第3切目線43の上端部(終端部)に続いて後方に伸長している。右方の第4側面線24は、分離線44の上端部(終端部)に続いて後方に伸長している。第4後面線46は、左右一対の第4側面線24の後端部(終端部)を繋ぐように形成されている。第4後面線46は、後面板10と内フラップ16Rとの間の罫線15に沿って間欠的に切り込んで形成されている(所謂リード罫)。
次に、図9を参照して、包装箱4を開封する場合について説明する。
まず、作業者は、垂直切目52と水平切目51と分離線44とで囲まれる領域を指で押し込み、第1引裂帯40の右端部を摘む。作業者は、第1引裂帯40を右方から左方に引き裂き、その後、第2引裂帯41を前方から後斜め後方に引き裂く。第1引裂帯40と第2引裂帯41とは連続的に引き裂かれる。図示は省略するが、第2引裂帯41は、第1延長線L1で折り曲げられた後に第2延長線L2でも折り曲げられる。
次に、作業者は、第3切目線43および分離線44に沿って各側面板11,13を切断する。その後、作業者は、各第4側面線24に沿って各外フラップ17L,17Rを各側面板11,13から切断し、第4後面線46に沿って内フラップ16Rを後面板10から切断する。以上によって、包装箱4は、開封され、箱上部4Uと箱下部4Dとに分割された状態になる(図9参照)。
以上説明した第2実施形態に係る包装箱4によれば、第1実施形態に係る包装箱1と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態に係る包装箱4では、第2引裂帯41が左側面板11に形成され、分離線44が右側面板13に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、第2引裂帯41が右側面板13に形成され、分離線44が左側面板11に形成されてもよい。この場合、第1引裂帯40は、左方から右方に引き裂くように構成される。また、分離線44は、上方の第1切目線20に続いていたが、これに限らず、下方の第1切目線20に続いていてもよい。
なお、第1および第2実施形態に係る包装箱1,4では、各第2切目線21,42が上方に湾曲して形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、各第2切目線21,42は、第1切目線20から第3切目線22,43に向けて斜め上方に屈曲して形成されていてもよい。なお、屈曲角度は、鈍角(90度以上180度未満)であることが好ましい。
なお、第1および第2実施形態に係る包装箱1,4では、各第3切目線22,43および分離線44が各側面板11,13の上端部まで延びていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、各第3切目線22,43および分離線44は、下方の各第2切目線21,42の終端から各側面板11,13の後端部まで斜め上方に伸長していてもよい。また、各第3切目線22,43および分離線44は、各第2切目線21,42の終端から各側面板11,13の上後側の角部(後面板10の上端部と内フラップ16Rとの境界)まで伸長していてもよい。
なお、第1および第2本実施形態に係る包装箱1,4では、各切目線等20〜23,42〜45が複数の切目30〜34,50,51で構成されていたが、本考案はこれに限定されない。各切目線等20〜23,42〜45は、例えば、裏ライナー2cを切断したライナーカットで構成されてもよいし、切目を等間隔で連続させたミシン線等で構成してもよい。
なお、第1および第2本実施形態に係る包装箱1,4は、所謂A式の段ボール箱であったが、これに限らず、B式、たとう式(ヤッコ型)、ラップアラウンド式等の箱であってもよい。
なお、第1および第2本実施形態に係る包装箱1,4は、一例として、紙製の段ボールで形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、紙製の段ボールに代えて、樹脂製の段ボールを用いてもよいし、単一の厚紙や樹脂シート等を用いてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る包装箱における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組合せが可能であって、上記実施形態の記載をもって、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の内容を限定するものではない。
1,4 包装箱
1W,4W 周壁部
2a 中しん
2b 表ライナー
2c 裏ライナー
10 後面板
11 左側面板
12 前面板
13 右側面板
18,40 第1引裂帯
19,41 第2引裂帯
20 第1切目線
21,42 第2切目線
22,43 第3切目線
23,45 第4切目線
31g 返し部
44 分離線
L1 第1延長線
L2 第2延長線

Claims (5)

  1. 左右一対の側面板(11,13)の前後両端に前面板(12)と後面板(10)とを連ねて筒状に形成される周壁部(1W)の上下両面を閉塞して封緘される包装箱(1)であって、
    前記左右一対の側面板の前端部を繋ぐように前記前面板に形成される上下一対の第1切目線(20)と、
    前記各第1切目線の左右両端部に続いて前記各側面板の前端部から後方に延びる上下一対の第2切目線(21)と、
    下方の前記各第2切目線の後端部から前記各側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる第3切目線(22)と、
    左右一対の前記第3切目線の後端部を繋ぐように形成される第4の切目線(23)と、を備え、
    前記各第2切目線は、前記第1切目線から前記第3切目線に向けて斜め上方に湾曲または屈曲して形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 左右一対の側面板(11,13)の前後両端に前面板(12)と後面板(10)とを連ねて筒状に形成される周壁部(4W)の上下両面を閉塞して封緘される包装箱(4)であって、
    前記左右一対の側面板の前端部を繋ぐように前記前面板に形成される上下一対の第1切目線(20)と、
    前記各第1切目線の左右方向一端部に続いて前記側面板の前端部から後方に延びる上下一対の第2切目線(42)と、
    下方の前記第2切目線の後端部から前記側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる第3切目線(43)と、
    前記上下一対の第1切目線の何れか一方の左右方向他端部に続いて前記側面板の前端部から前記側面板の後端部または上端部まで斜め上方に延びる分離線(44)と、
    前記第3切目線の後端部と前記分離線の後端部とを繋ぐように形成される第4の切目線(45)と、を備え、
    前記各第2切目線は、前記第1切目線から前記第3切目線に向けて斜め上方に湾曲または屈曲して形成されていることを特徴とする包装箱。
  3. 上方の前記第2切目線の後端部は、前方に向けて湾曲する返し部(31g)を構成していることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記一対の第1切目線の間には、第1引裂帯(18,40)が構成され、
    前記一対の第2切目線の間には、前記第1引裂帯に続く第2引裂帯(19,41)が構成され、
    前記第2引裂帯は、前記第2切目線に沿って切断される過程で前記返し部から下方に延ばして設定された第1延長線(L1)に沿って折れ曲がり、その後、前記第2切目線および前記第3切目線に沿って切断されると前記返し部から前記第3切目線に延ばして設定された第2延長線(L2)に沿って折れ曲がることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記周壁部は、中しん(2a)の表裏両面に表ライナー(2b)と裏ライナー(2c)とを貼り合せた段ボールで構成され、
    前記第1延長線は、前記中しんと平行に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
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JP2021054469A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 雪印メグミルク株式会社 カートン

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