JP3204134B2 - トレイの搬送方向制御装置 - Google Patents

トレイの搬送方向制御装置

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JP3204134B2
JP3204134B2 JP32764596A JP32764596A JP3204134B2 JP 3204134 B2 JP3204134 B2 JP 3204134B2 JP 32764596 A JP32764596 A JP 32764596A JP 32764596 A JP32764596 A JP 32764596A JP 3204134 B2 JP3204134 B2 JP 3204134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メロン、スイカ、
カボチャ等青果物の糖度、熟度等の食味特性を一個体ず
つ非破壊的にかつ連続して測定可能な非破壊食味特性測
定装置に係り、特に、この非破壊食味特性測定装置に組
込まれかつ青果物が載置されたトレイをその向きを適正
方向へ確実に揃えながら上記非破壊食味特性測定装置の
測定部へ搬送させるトレイ搬送方向制御装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、桃、柑橘類、葡萄類、メロン、ト
マト等の青果物に対し光を照射し青果物から出射された
光の糖における光吸収測定により青果物の糖度を非破壊
的に測定できる装置が開発されている(特開平1−30
1147号公報参照)。
【0003】ところで、この装置を用いてメロン、スイ
カ等青果物の糖度を非破壊的に測定しようとした場合、
メロン、スイカ等は上記葡萄類や柑橘類等と較べてその
外果皮が厚く、かつ、サイズも大きいため、レーザ等の
照射光をメロン、スイカ等の奥深くまで浸透させたり、
充分な強度の検出光(すなわちメロン、スイカ等青果物
から出射される光)を得ることが困難であった。そし
て、照射光がメロン、スイカ等青果物の奥深くまで浸透
しないと一個の青果物の平均的糖度が適正に得られず、
また、検出光が弱いと測定精度が低下する。尚、適正か
つ高精度に糖度を測定するために、メロン、スイカ等の
青果物に対するレーザのパワーを増大させる方法も考え
られるが、強度アップに起因してメロン、スイカ等青果
物表面が焼けてしまい非破壊検査が困難となる。
【0004】そこで、従来においては青果物の外周面に
少なくとも一対の筒体を圧接し、かつ、一方の筒体を介
し青果物へ光照射することにより青果物内部へ漏れなく
光を入射させると共に、青果物からの出射光だけを他方
の筒体を介し検出器へ入射させる方法が検討されてい
る。
【0005】ところで、これ等の筒体を用いたメロン等
青果物の糖度測定を実際に行う場合、搬送中の青果物に
対しこれ等筒体を圧接配置させるには、上記青果物の搬
送に合わせて筒体も移動させることを要する。このた
め、これ等筒体の移動機構を壊糖度測定装置に組込む必
要が生じ、その分、測定装置の構造が複雑化する問題が
あった。
【0006】尚、青果物の糖度を測定する際、青果物の
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体の移動機構を省略することは可能である。
【0007】しかし、この様な構成にした場合、青果物
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
【0008】この様な技術的背景の下、本発明者等は測
定装置の構造を複雑化させることなくかつメロン、スイ
カ等青果物の糖度に加えてその熟度等も高速、高精度に
測定できる非破壊食味特性測定装置を既に提案してい
る。
【0009】すなわち、この非破壊食味特性測定装置
は、図14に示すように被測定用の青果物が載置される
受部cを有しかつ搬送路上を移動するトレイdとこのト
レイdを下記測定部kの搬送路に沿って横揺れさせずに
案内する案内部材eと上記トレイdを移動させるローラ
ーコンベア(他にベルトコンベア等の任意な駆動手段が
例示される)fとで搬送系の主要部が構成され、上記ト
レイdの受部cには図15に示すようにその厚み方向に
沿って一方の開口端が青果物Mの外周面に接触し他方が
トレイdの底面側から露出する少なくとも2つのトレイ
側光通路部g,hを設けると共に、搬送路内におけるト
レイdの底面側と対向する部位には一方の開口端がトレ
イ側光通路部g,hの開口端と位置整合された少なくと
も2つの測定側光通路部i,jを備える測定部kを配設
し、この測定部kにおいて一方の測定側光通路部iとこ
れに位置整合されたトレイ側光通路部gを介し青果物M
へ光を照射すると共に、青果物Mから出射された光を他
方のトレイ側光通路部hとこれに位置整合された測定側
光通路部jを介し検出器(図示せず)へ入射させるよう
にしたことを特徴とするものであった。
【0010】そして、この非破壊食味特性測定装置によ
れば、図15に示すようにメロン等の青果物Mが載置さ
れるトレイdの受部cに設けられたトレイ側光通路部g
と搬送路内の上記トレイdの底面側と対向する部位に配
設された測定部kの測定側光通路部iを介して青果物M
へ光が照射されると共に、青果物Mからの出射光につい
ては上記トレイdの受部cに設けられた他のトレイ側光
通路部hと測定部kの他の測定側光通路部jを介して検
出器(図示せず)に入射されるため、光照射時並びに光
検出時における漏れ光が防止されて青果物M内部へ効率
よく光が入射されると共に青果物Mからの出射光も効率
よく検出器へ入射させることが可能となる。
【0011】従って、メロン等青果物に対する照射光の
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等その食味特性を測定することが可能とな
る。
【0012】また、上述した従来の筒体に相当するトレ
イ側光通路部g,hがトレイdの受部cに設けられ、こ
れにより青果物の搬送に合わせて移動させる筒体の移動
機構を設ける必要がないため、測定装置の構造を複雑化
させることなく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測
定することが可能になる。
【0013】尚、この非破壊食味特性測定装置において
は図14〜図15に示すように上記測定部kの搬送路内
にその長さ方向に亘って凸條mが設けら、また、トレイ
dの底面には上記凸條mに遊嵌される凹條nが設けられ
ている。そして、トレイdの凹條nが凸條mに遊嵌され
てトレイdにおけるトレイ側光通路部g、hの開口端と
測定部kにおける測定側光通路部i、jの開口端との位
置整合が図られと共に、上記凸條mと凹條nの作用によ
り測定側光通路部iを通過するレーザ等光の測定側光通
路部j内への入り込みが防止されるようになっている。
【0014】従って、この非破壊食味特性測定装置にお
いてはその測定部kにおいてトレイdの凹條nと上記凸
條mとが予め位置整合されている必要があることから、
上記測定部kが配置された搬送路の導入側にはトレイd
の向きを適正方向へ揃えるための搬送方向制御装置aが
組込まれている。
【0015】そして、この搬送方向制御装置aは、図1
6に示すように測定部が配置された搬送路の導入側に設
けられ上記凸條mに位置整合されかつトレイdの凹條n
が遊嵌される凸條導入部m’と、この凸條導入部m’を
中央にしてその両側に設けられ上記トレイdの外周面に
面接触する送り速度の異なる一対の搬送ベルトb1、b
2と、この搬送ベルトb1、b2により回転されて上記
凸條導入部m’に凹條nが遊嵌されたトレイdを測定部
方向へ搬送する搬送手段としてのローラーコンベアfと
でその主要部が構成されるものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この搬送方
向制御装置aにおける一対の上記搬送ベルトb1、b2
については、トレイdの外周面に対する接触圧が弱い場
合スリップしてトレイdを確実に回転させることができ
なくなるため、上記トレイdの外周面に対する搬送ベル
トb1、b2の接触圧は強く設定されている。
【0017】しかし、この接触圧が強過ぎた場合、上記
トレイdは搬送ベルトb1、b2に挟持されてしまい、
この結果、上記凸條導入部m’にトレイdの凹條nが遊
嵌されることなく回転しながら測定部方向へ搬送されて
しまうことがあった。
【0018】すなわち、搬送方向制御装置aに対し上記
凸條導入部m’と凹條nの位置が不整合状態で搬入され
たトレイdは、図17(A)に示すように搬送ベルトb
1、b2の作用により回転しながら搬送され、所定角度
回転することにより凸條導入部m’と凹條nの位置が整
合される(図17B参照)。
【0019】しかし、トレイdの外周面に対する搬送ベ
ルトb1、b2の接触圧が強過ぎた場合、上述したよう
にトレイdは搬送ベルトb1、b2に挟持されてしまう
ことから、図17(B)に示すように上記凸條導入部
m’と凹條nの位置が整合されているにも拘らずトレイ
dは下方側へ落下することができず、この結果、図17
(C)に示すようにトレイdはその凹條nが凸條導入部
m’に遊嵌されることなく回転しながら測定部方向へ搬
送されてしまうことになる。
【0020】そして、上記凹條nが凸條導入部m’に遊
嵌されることなく測定部方向へ搬送されかつ上記搬送ベ
ルトb1、b2から開放されたトレイdについては、図
17(C)に示すようにトレイdの底面が上記凸條導入
部m’に乗上げている関係上、搬送手段としてのローラ
ーコンベアfが作用しないため原理上それ以上搬送され
ないはずであるが、実際上は上記ローラーコンベアfに
より搬送される後続のトレイに押されたりあるいは上記
凸條導入部m’に乗上げたトレイdが傾くことでその底
面がローラーコンベアfに接触するため測定部k側まで
搬送されてしまう。そして、上記トレイdが測定部k内
に搬入された場合、トレイdの凹條nと上記凸條導入部
m’の位置が不整合状態にあるため、上記測定部kにお
ける測定側光通路部i、jの開口端とトレイdにおける
トレイ側光通路部g、hの開口端との位置整合を図るこ
とができず、非破壊食味特性測定装置における青果物の
食味特性測定が困難となる問題点を有していた。
【0021】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、青果物が載置さ
れたトレイについてその向きを適正方向へ確実に揃えな
がら非破壊食味特性測定装置の測定部へ搬送させること
のできるトレイの搬送方向制御装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、測定部における搬送路内の長さ方向に亘って
配置された凸條に遊嵌される少なくとも1つの凹條を底
面に有し、上記搬送路の側縁部に配置された案内部材に
当接されかつ上記凹條と平行に設けられた少なくとも一
対の基準面を有すると共に、受部に載置された青果物に
対し上記測定部において光を照射してその食味特性が測
定され、かつ、搬送手段に固定されていない略円柱状ト
レイの搬送方向制御装置を前提とし、上記測定部が配置
された搬送路の導入側に設けられ上記凸條に位置整合さ
れかつ上記凹條に遊嵌される凸條導入部と、この凸條導
入部を中央にしてその一方側に設けられ上記トレイ外周
面に面接触してトレイに対し測定部方向への接触力を作
用する送り手段と、凸條導入部の他方側で上記送り手段
の面接触開始位置と略同一位置に設けられこの凸條導入
部と凹條が位置不整合状態で搬入されたトレイの上記基
準面若しくはトレイ外周面に係合しかつ上記送り手段と
連動してトレイを回転させトレイの凹條と上記凸條導入
部を位置整合させる回転ローラと、上記凸條導入部に凹
條が遊嵌されたトレイを測定部方向へ搬送する搬送手段
とを具備することを特徴とするものである。
【0023】そして、この請求項1記載の発明に係るト
レイの搬送方向制御装置によれば、トレイ外周面に面接
触しその送り速度が異なる一対の搬送ベルトを適用した
従来の搬送方向制御装置と相違し、トレイ外周面に面接
触してトレイに対し測定部方向への接触力を作用する1
つの送り手段とトレイ基準面若しくはトレイ外周面に係
合する回転ローラとでトレイを回転させる構造になって
いるため、これ等送り手段と回転ローラによりトレイが
挟持されてしまうことがない。
【0024】このため、送り手段と回転ローラの回転作
用により凸條導入部と凹條の位置が整合されたトレイ
は、送り手段と回転ローラにより挟持されることなく下
方側へ落下してその凹條が上記凸條導入部に遊嵌される
と共に、上記送り手段と回転ローラの回転作用から開放
され、かつ、搬送手段の作用により測定部方向へ搬送さ
れることになる。
【0025】従って、上記測定部においてトレイ側光通
路部の開口端と測定側光通路部の開口端との位置整合が
図られるためトレイに載置された青果物の食味特性測定
が可能となり、かつ、測定部の凸條にトレイの凹條が遊
嵌されることから他方の測定側光通路部内への光漏れが
防止されるため光漏れに起因した測定誤差を解消するこ
とも可能となる。
【0026】尚、上記トレイを挟持することなく回転さ
せてその凹條を凸條導入部に遊嵌させる手段としては、
トレイ外周面に面接触してトレイに対し測定部方向への
接触力を作用する1つの送り手段とトレイ基準面若しく
はトレイ外周面に係合する回転ローラとで構成される請
求項1の構造に限定されるものではなく他の構造に変更
することも可能である。請求項2及び3の発明は別の構
造により上記手段を構成した発明に関する。
【0027】すなわち、請求項2に係る発明は、測定部
における搬送路内の長さ方向に亘って配置された凸條に
遊嵌される少なくとも1つの凹條を底面に有し、上記搬
送路の側縁部に配置された案内部材に当接されかつ上記
凹條と平行に設けられた少なくとも一対の基準面を有す
ると共に、受部に載置された青果物に対し上記測定部に
おいて光を照射してその食味特性が測定され、かつ、搬
送手段に固定されていない略円柱状トレイの搬送方向制
御装置を前提とし、上記測定部が配置された搬送路の導
入側に設けられ上記凸條に位置整合されかつ上記凹條に
遊嵌される凸條導入部と、この凸條導入部を中央にして
その両側に設けられ上記トレイの外周縁若しくは外周面
に略線接触する送り速度の異なる一対の送り手段と、こ
の送り手段により回転されて上記凸條導入部に凹條が遊
嵌されたトレイを測定部方向へ搬送する搬送手段とを具
備することを特徴とし、請求項3に係る発明は、上記測
定部が配置された搬送路の導入側に設けられ上記凸條に
位置整合されかつ上記凹條に遊嵌される凸條導入部と、
この凸條導入部を中央にしてその一方側に設けられ上記
トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触する送り手段
と、上記凸條導入部の他方側に送り手段と略平行に設け
られ送り手段により搬送されるトレイの外周面が圧接さ
れる接触部材と、この接触部材と上記送り手段により回
転されて上記凸條導入部に凹條が遊嵌されたトレイを測
定部方向へ搬送する搬送手段とを具備することを特徴と
するものである。
【0028】そして、請求項2記載の発明に係るトレイ
の搬送方向制御装置においては、トレイの外周縁若しく
は外周面に略線接触する送り速度の異なる一対の送り手
段にてトレイを回転させる構造になっており、また、請
求項3記載の発明に係るトレイの搬送方向制御装置にお
いては、トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触する
送り手段とトレイの外周面が圧接される接触部材とでト
レイを回転させる構造になっているため、請求項1に係
る搬送方向制御装置と同様に回転されるトレイがこれ等
部材により挟持されることがない。
【0029】従って、凸條導入部と凹條の位置が整合さ
れたトレイは、上述した部材により挟持されることなく
下方側へ落下してその凹條が上記凸條導入部に遊嵌され
ると共に、上記部材の回転作用から開放され、かつ、搬
送手段の作用により測定部方向へ搬送されることにな
る。
【0030】尚、請求項3に係る搬送方向制御装置にお
いては、トレイを回転させる手段の一方の部材がトレイ
に回転力を付与しない接触部材にて構成されている関係
上、標準サイズより若干大きいトレイが装置内に搬入さ
れた場合、トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触す
る上記送り手段と接触部材間にトレイが係止されてしま
うことがあり、また、標準サイズより小さいトレイが装
置内に搬入された場合には回転作用を受けることなく送
り手段と接触部材間をそのまま通過してしまうことがあ
る。請求項4に係る発明はこの様な現象を回避した発明
に関する。
【0031】すなわち、請求項4に係る発明は、請求項
3記載の発明に係るトレイの搬送方向制御装置を前提と
し、変位可能に設けられた送り部材と、この送り部材を
搬送されるトレイ側へ付勢する付勢手段とで送り手段が
構成されていることを特徴とするものである。
【0032】尚、請求項3記載の発明においてトレイの
外周面が圧接される上記接触部材の接触面形状は平面形
状等任意であるが、搬送方向を適正に制御されたトレイ
の下方側への落下が容易なように断面略蒲鉾状のような
面形状が好ましい。
【0033】次に、請求項5に係る発明は、請求項2〜
4に係る搬送方向制御装置を適用しているにも拘らず例
外的に上記凸條導入部と凹條が位置不整合状態で上記装
置から搬出された場合、測定部へトレイが搬入される前
に凸條導入部と凹條の位置整合を図る搬送方向制御装置
に関する。
【0034】すなわち、請求項5に係る発明は、請求項
2、3又は4記載の発明に係るトレイの搬送方向制御装
置を前提とし、凸條導入部と凹條が位置不整合状態で搬
出されたトレイの上記基準面若しくはトレイ外周面に係
合しかつ搬送手段と連動して位置不整合状態にある上記
トレイを回転させトレイの凹條と凸條導入部を位置整合
させる回転ローラが上記送り手段の下流側に付設されて
いることを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0036】[第一実施の形態]まず、この実施の形態
に係る搬送方向制御装置を説明する前にこの搬送方向制
御装置に組込まれるトレイについて説明すると、このト
レイ1は、図1及び図3に示すように黒色のABS(ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂から成り
円柱状のトレイ下側部11とこのトレイ下側部11から
上方側へ突出しその一部を切り欠いて形成された一対の
基準面100を有する略円柱状のトレイ上側部12とで
その主要部が構成され、かつ、上記トレイ上側部12は
2方向対称性を具備するようにその中心がトレイ下側部
11の中心と重なるように配設されている。また、トレ
イ上側部12の上面にはすり鉢状の受部13が設けら
れ、この受部13の2方向対称性を具備する位置に2つ
のトレイ側光通路部14、15が設けられていると共
に、その一対の基準面100の各上方部には光反射テー
プから成る被検知部材10が設けられ、かつ、上記トレ
イ下側部11の底面側略中央部には図示外の測定部に設
けられた凸條200を摺動可能に遊嵌させる凹條16が
設けられている。尚、トレイ1全体の色は黒色でかつ不
透明状態となっている。
【0037】次に、第一実施の形態に係る搬送方向制御
装置2は、図1に示すように図示外の測定部が配置され
た搬送路の導入側に設けられ測定部の凸條200に位置
整合されかつ上記凹條16に遊嵌される凸條導入部21
と、この凸條導入部21を中央にしてその一方側に設け
られ上記トレイ1外周面に面接触してトレイ1に対し測
定部方向への接触力を作用する送り手段としての搬送ベ
ルト22と、凸條導入部21の他方側で上記搬送ベルト
22の面接触開始位置と略同一位置に設けられこの凸條
導入部21と凹條16が位置不整合状態で搬入されたト
レイ1の上記基準面100若しくはトレイ外周面に係合
しかつ上記搬送ベルト22と連動してトレイ1を回転さ
せトレイ1の凹條16と上記凸條導入部21を位置整合
させる回転ローラ23と、上記凸條導入部21に凹條1
6が遊嵌されたトレイ1を測定部方向へ搬送する搬送手
段としてのローラーコンベア24とでその主要部が構成
されている。尚、図1中、25は搬送方向制御装置2の
ハウジングの一部を構成するトレイ落下防止壁を示し、
また、201は測定部における案内部材(片側の案内部
材は図示せず)を示している。
【0038】そして、この実施の形態に係る搬送方向制
御装置2においては、図2(A)に示すように凹條16
と凸條導入部21の位置が不整合状態のままローラーコ
ンベアの作用によりこの装置内に搬入されたトレイ1に
対し、上記搬送ベルト22がトレイ1外周面に面接触し
てこのトレイ1に対し測定部方向への接触力を作用させ
ると共に、この面接触開始タイミングと同期してトレイ
1の基準面100に対し矢印方向へ回転する上記回転ロ
ーラ23が係合し(図2B参照)、かつ、上記搬送ベル
ト22と回転ローラ23が作用し合ってトレイ1に対し
矢印α方向の回転力を作用させる。この結果、図2
(C)に示すようにトレイ1の凹條16と上記凸條導入
部21の位置整合が図れ、かつ、トレイ1は上記搬送ベ
ルト22と回転ローラ23に挟持されることなく下方側
へ落下してその凹條16が上記凸條導入部21に遊嵌さ
れると共に、上記搬送ベルト22と回転ローラ23の回
転作用から開放されたトレイ1は図2(D)に示すよう
に図示外のローラーコンベア24の作用を受けて測定部
方向へ搬送される。
【0039】尚、上記凸條導入部21に凹條16が遊嵌
された状態でトレイ1が搬送方向制御装置2内に搬入さ
れた場合、このトレイ1外周面に対し搬送ベルト22が
面接触してトレイ1に対し測定部方向への接触力を作用
させるが、トレイ1の凹條16が凸條導入部21に遊嵌
されているため上記回転ローラ23との連動によりトレ
イ1が回転することはなく、かつ、上記トレイ1に対し
てローラーコンベア24が作用するためトレイ1は測定
部方向へ搬送される。更に、凹條16と凸條導入部21
の位置整合が図られている場合には、図2(C)に示す
ようにトレイ1の基準面100に対し回転ローラ23が
係合することがない(基準面100と回転ローラ23間
には若干隙間がある)ため、回転ローラ23の存在がト
レイ1の搬送に支障を来すこともない。
【0040】また、この実施の形態に係る搬送方向制御
装置2において上記送り手段として搬送ベルト22が適
用されているが、この構成に代えて複数のローラーが隙
間なく一列に並んだローラーコンベアにて上記送り手段
を構成してもよい。
【0041】また、この実施の形態においては図1及び
図3に示されたトレイ1が適用されているが、図4
(A)(B)に示されているようなトレイが適用される
こともある。すなわち、このトレイ1は、円柱状のトレ
イ上側部120と、このトレイ上側部120から下方側
へ突出し上記トレイ上側部120の円周縁から外方へは
み出ない略四角柱状のトレイ下側部110とでその主要
部が構成され、かつ、上記トレイ上側部120とトレイ
下側部110は2方向対称性を具備するようにその中心
がトレイ下側部110の中心と重なるように配設されて
いる。また、トレイ上側部120の上面にはすり鉢状の
受部130が設けられ、この受部130の2方向対称性
を具備する位置に2つのトレイ側光通路部140、15
0が設けられていると共に、トレイ下側部110の4隅
部は丸み加工され、かつ、その一対の基準面100の各
上方部には光反射テープから成る被検知部材101が設
けられており、更に、トレイ下側部110の底面側略中
央部には図示外の測定部に設けられた凸條200に摺動
可能に遊嵌される凹條160が設けられている。尚、こ
のトレイ1についてもその全体の色が黒色でかつ不透明
状態となっている。
【0042】そして、この様なトレイが適用される場
合、搬送方向制御装置2の上記回転ローラ23がトレイ
下側部110の基準面100に係合される必要があるた
め、図1の搬送方向制御装置2における回転ローラ23
の構造についてトレイ下側部110の基準面100に係
合できるよう変更することを要する。すなわち、上記回
転ローラ23の支持棒部材23’が図1とは異なり搬送
方向制御装置2の底面側に配置され、かつ、回転ローラ
23の位置も上記トレイ下側部110の基準面100に
係合できる位置に設定することを要する。
【0043】また、図3〜図4に示されたトレイは2方
向対称性を具備するものであるが、図5(A)〜(C)
に示されているように4方向対称性を具備するトレイが
適用される場合もある。すなわち、このトレイ1は、図
5(A)〜(C)に示すように円柱状のトレイ下側部1
10と、このトレイ下側部110から上方側へ突出し上
記トレイ下側部110の円周縁から外方へはみ出ない略
四角柱状のトレイ上側部120とでその主要部が構成さ
れ、かつ、上記トレイ上側部120は4方向対称性を具
備するようその中心が上記円柱状トレイ下側部110の
中心と重なるように配設されている。
【0044】また、上記トレイ上側部120の上面には
すり鉢状の受部130が設けられ、この受部130の4
方向対称性を具備する位置に4のトレイ側光通路部14
1、142、143、144が設けられていると共に、
上記トレイ上側部120の4隅部は丸加工され、かつ、
トレイ上側部120の4の基準面100には光反射テー
プから成る被検知部材(図示せず)が設けられている。
更に、このトレイ1のトレイ下側部110における裏面
側には、図5(C)に示すように井桁状の凹條160が
設けられており、この凹條160が上記搬送路内に設け
られる2本の凸條及び凸條導入部に摺動可能に遊嵌する
ようになっている。また、トレイ1全体の色は、他のト
レイと同様、黒色でかつ不透明状態となっている。
【0045】そして、この様な井桁状の凹條160を有
するトレイが適用される場合、上記非破壊食味特性測定
装置及び搬送方向制御装置については上述したように2
本の凸條及び凸條導入部が配置されたこれ等装置を適用
することを要する。
【0046】次に、上記測定部の搬送路測縁部に配置さ
れる案内部材201の作用について以下説明する。すな
わち、その凹條16を凸條導入部21に遊嵌させたトレ
イ1が測定部内に搬入される際、上記凹條16と凸條導
入部21の整合によりトレイ側光通路部14、15の各
開口端と測定側光通路部(図示せず)の各開口端との位
置整合が必然的に図られることになるため、上記案内部
材201を更に設けることの意味を説明する必要が生ず
る。
【0047】そこで、この案内部材201が必要となる
理由とその作用について以下説明する。まず、トレイ1
底面に設けられる凹條16の溝寸法と測定部に設けられ
る上記凸條200の幅寸法については、トレイの搬送安
定性を考慮して凹條16の溝寸法が凸條200の幅寸法
より若干大きくなるように設定されている。このため、
凸條導入部21にその凹條16を遊嵌させたトレイ1が
測定部を搬送される際、トレイ1は搬送方向と直交する
方向へ若干横揺れしながら搬送され、これに起因して上
記トレイ側光通路部14、15の各開口端と測定側光通
路部の各開口端との位置整合も微妙に変化する。そし
て、上記位置整合の変動により、一方のトレイ側光通路
部と測定側光通路部を介し青果物へ照射される光量や他
方のトレイ側光通路部と測定側光通路部を介し青果物か
ら出射される光量が微妙に影響されるため精度誤差を引
起こすことがある。特に、波長の異なる光源がそれぞれ
別々に配置された測定部を複数連設して成る非破壊食味
特性測定装置においては、各測定部毎に上記精度誤差の
問題が発生するためその影響が大となる。このため、非
破壊食味特性測定装置においては、上記測定部の搬送路
測縁部に案内部材201を配置しかつこの案内部材20
1にトレイ1の基準面100を当接させてトレイにおけ
る上記横揺れを防止する方法が採られている。
【0048】尚、測定部以外の搬送路の測縁部にも図1
に示すような案内部材に類似するガイド板1000が配
置されている。但し、このガイド板1000はトレイの
任意の外周面(すなわち上記基準面100ではない)に
係合してトレイの搬送方向を大まかに規制するものであ
り、横揺れ防止を図る上記案内部材201とはその機能
を異にするものである。
【0049】[第二実施の形態]この実施の形態に係る
搬送方向制御装置2は、図6に示すように図示外の測定
部が配置された搬送路の導入側に設けられ測定部の凸條
200に位置整合されかつ上記凹條16に遊嵌される凸
條導入部21と、この凸條導入部21を中央にしてその
両側に設けられ図3にて示された上記トレイ1の上方側
外周縁に略線接触するように斜め配置された送り速度の
異なる一対の搬送ベルト26、27と、上記凸條導入部
21に凹條16が遊嵌されたトレイ1を測定部方向へ搬
送する搬送手段としてのローラーコンベア24とでその
主要部が構成され、かつ、上記搬送ベルト26、27の
下流側には矢印方向へ回転する回転ローラ23が付設さ
れている。
【0050】そして、この実施の形態に係る搬送方向制
御装置2においては、図7(A)に示すように凹條16
と凸條導入部21の位置が不整合状態のままこの装置に
搬入されたトレイ1に対し、斜め配置された送り速度の
異なる一対の搬送ベルト26、27の略中央面がトレイ
1の上方側外周縁に略線接触すると共にこのトレイ1に
対し回転力を作用させる。この結果、図7(B)に示す
ようにトレイ1の凹條16と上記凸條導入部21の位置
整合が図れ、かつ、トレイ1は斜め配置された一対の搬
送ベルト26、27に挟持されることなく下方側へ落下
してその凹條16が上記凸條導入部21に遊嵌されると
共に、上記搬送ベルト26、27の回転作用から開放さ
れたトレイ1はローラーコンベア24の作用を受けて測
定部方向へ搬送されることになる。一方、上記凸條導入
部21に凹條16が遊嵌された状態でトレイ1が搬送方
向制御装置2内に搬入された場合、図7(B)に示すよ
うに斜め配置された上記搬送ベルト26、27がトレイ
1の上方側外周縁に接触することがないため、トレイ1
は回転作用を受けることなくローラーコンベア24によ
り測定部方向へ搬送されることになる。
【0051】尚、この搬送方向制御装置2には、図6に
示すように上記搬送ベルト26、27の下流側に矢印方
向へ回転する回転ローラ23と、この回転ローラ23の
対向側で凸條導入部21と凹條16が位置不整合状態で
搬出されてきたトレイ1を停止させる図示外のガイド板
が付設されている。そして、上記搬送ベルト26、27
間を通過したにも拘らず例外的に上記凸條導入部21と
凹條16が位置不整合状態で搬送方向制御装置2から搬
出されたトレイ1に対し、付設された上記回転ローラ2
3とガイド板の作用により上記トレイ1が測定部へ搬入
される前にその凹條16と凸條導入部21の位置整合を
図ることができる。すなわち、搬送ベルト26、27間
を通過したにも拘らず例外的に(青果物が乗っていなか
ったり若しくは大きな青果物が乗っていたりしてその重
量が通常と大きく相違するような場合に発生することが
ある)上記凸條導入部21と凹條16が位置不整合状態
で搬出されたトレイ1に対しては、凸條導入部21にこ
のトレイ1の底面が乗り上げている関係上、ローラーコ
ンベア24が作用しないため原理上それ以上搬送されな
いはずであるが、実際上は上記ローラーコンベア24に
より搬送される後続のトレイに押されたりあるいは上記
凸條導入部21に乗上げたトレイ1が傾くことでその底
面がローラーコンベア24に接触するため測定部側へ搬
送されてしまい、従来技術において説明した問題が生ず
る。そこで、この搬送方向制御装置2においては上記搬
送ベルト26、27の下流側に回転ローラ23とガイド
板(図示せず)を付設して上記問題を回避している。
【0052】すなわち、凸條導入部21と凹條16が位
置不整合状態で搬出されてきたトレイ1が、後続のトレ
イにより押されたり傾き搬送されて上記回転ローラ23
とガイド板との間に搬入してきた場合、トレイ1の基準
面100または外周面が回転ローラ23に係合するため
トレイ1は回転ローラ23とガイド板間で停止する。し
かし、停止したトレイ1には係合した回転ローラ23か
らの回転力と後続のトレイを介しあるいは傾き搬送によ
り直接ローラーコンベア24からの搬送力が作用するた
め、このトレイ1には第一実施の形態に係る搬送方向制
御装置と同様(但し、図1における搬送ベルト22に代
わって回転ローラ23の対向側にはガイド板が配置され
ている)の回転作用が加わり、測定部へトレイ1が搬入
される前にその凹條16と凸條導入部21の位置整合を
図ることが可能となる。
【0053】ここで、この実施の形態に係る搬送方向制
御装置2においも上記送り手段として一対の搬送ベルト
26、27が適用されているが、第一実施の形態に係る
搬送方向制御装置と同様、複数のローラーが隙間なく一
列に並びかつ斜め配置された一対のローラーコンベアに
て上記送り手段を構成してもよい。
【0054】尚、凸條導入部21に凹條16が遊嵌され
た上記トレイ1ついてその斜め配置された一対の搬送ベ
ルト26、27からの落下をより確実に起こさせるた
め、図8に示すようにトレイ1の上方側外周縁に丸み加
工を施してもよい。
【0055】また、この実施の形態に係る搬送方向制御
装置においては、斜め配置された送り速度の異なる一対
の搬送ベルト26、27の略中央面をトレイ1の上方側
外周縁(すなわちトレイ1におけるトレイ上側部12の
外周縁)に略線接触させる構成になっているが、図9
(A)〜(B)に示すように搬送ベルト26、27の端
面側をトレイ1の外周面に略線接触させる構成に変更し
てもよい。このとき、搬送方向制御装置内に搬入される
トレイ1の上記搬送ベルト26、27に対する位置関係
により、図9(A)〜(B)及び図10に示すように搬
送ベルト26、27の端面側がトレイ1におけるトレイ
下側部11の外周縁11’に略線接触する場合(図9A
参照)と、トレイ1におけるトレイ上側部12の外周面
に略線接触する場合(図9B参照)とがある。
【0056】[第三実施の形態]この実施の形態に係る
搬送方向制御装置は、斜め配置された送り速度の異なる
一対の搬送ベルトを適用する構成に代え、図11及び図
12に示すようにその一方の搬送ベルトがポリテトラフ
ルオロエチレン等の滑り易いプラスチック材料で形成さ
れた断面略蒲鉾状の接触部材26’で構成されている点
と、他方の搬送ベルト27についてその端面側をトレイ
1の外周面若しくは外周縁に略線接触させる構造に変更
している点を除き第二実施の形態に係る搬送方向制御装
置と同様である。
【0057】そして、この搬送方向制御装置において
も、上記接触部材26’と搬送ベルト27によりトレイ
1が挟持されることなくその凹條16を凸條導入部21
に遊嵌させた状態で測定部方向へ搬送させることが可能
となり、かつ、接触部材26’と搬送ベルト27の下流
側に矢印方向へ回転する回転ローラ23とガイド板(図
示せず)が付設されているため、上記接触部材26’と
搬送ベルト27間を通過したにも拘らず例外的に上記凸
條導入部21と凹條16が位置不整合状態で搬送方向制
御装置2から搬出されたトレイ1に対し、付設された上
記回転ローラ23等の作用によりトレイ1が測定部へ搬
入される前にその凹條16と凸條導入部21の位置整合
を確実に図ることも可能となる。
【0058】尚、上記搬送ベルト27については、図1
3に示すように変位可能に設けられたベルト本体27’
とこのベルト本体27’をトレイ1側へ付勢するスプリ
ング部材30とで構成する構造に代えてもよい。
【0059】この様な構造を採ることにより、標準サイ
ズより若干大きめのトレイが搬入された場合、上記ベル
ト本体27’が後方側へ変位して接触部材26’とベル
ト本体27’間にトレイが係止する現象を回避させるこ
とが可能となり、他方、若干小さめのトレイが搬入され
た場合には上記ベルト本体27’が前方側へ変位してト
レイがそのまま通過してしまう現象を回避させることが
可能となる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るトレイの搬送
方向制御装置によれば、トレイ外周面に面接触しその送
り速度が異なる一対の搬送ベルトを適用した従来の搬送
方向制御装置と相違し、トレイ外周面に面接触してトレ
イに対し測定部方向への接触力を作用する1つの送り手
段とトレイ基準面若しくはトレイ外周面に係合する回転
ローラとでトレイを回転させる構造になっているため、
これ等送り手段と回転ローラによりトレイが挟持されて
しまうことがない。
【0061】従って、送り手段と回転ローラの回転作用
により凸條導入部と凹條の位置が整合されたトレイは上
記送り手段と回転ローラにより挟持されることなく下方
側へ落下してその凹條が凸條導入部に遊嵌されると共
に、上記送り手段と回転ローラの回転作用から開放され
かつ搬送手段の作用により測定部方向へ搬送されること
になるため、上記トレイについてその向きを適正方向へ
確実に揃えながら非破壊食味特性測定装置の測定部へ搬
送させることが可能となる。
【0062】また、請求項2記載の発明に係るトレイの
搬送方向制御装置によれば、トレイの外周縁若しくは外
周面に略線接触する送り速度の異なる一対の送り手段に
てトレイを回転させる構造になっており、他方、請求項
3記載の発明に係るトレイの搬送方向制御装置よれば、
トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触する送り手段
とトレイの外周面が圧接される接触部材とでトレイを回
転させる構造になっているため、回転されるトレイがこ
れ等部材により挟持されることがない。
【0063】従って、請求項1に係る発明と同様に、上
記トレイについてその向きを適正方向へ確実に揃えなが
ら非破壊食味特性測定装置の測定部へ搬送させることが
可能となる。
【0064】次に、請求項4記載の発明に係るトレイの
搬送方向制御装置よれば、変位可能に設けられた送り部
材とこの送り部材を搬送されるトレイ側へ付勢する付勢
手段とで請求項3における送り手段が構成されているた
め、標準サイズより若干大きめのトレイが搬送方向制御
装置内に搬入された場合、上記送り部材が後方側へ変位
して接触部材と送り部材間にトレイが係止する現象を回
避させることが可能となり、他方、若干小さめのトレイ
が搬入された場合には上記送り部材が前方側へ変位して
トレイが搬送方向制御装置の作用を受けることなくその
まま通過してしまう現象を回避させることが可能とな
る。
【0065】また、請求項5記載の発明に係るトレイの
搬送方向制御装置よれば、凸條導入部と凹條が位置不整
合状態で搬出されたトレイの基準面若しくはトレイ外周
面に係合しかつ搬送手段と連動して位置不整合状態にあ
るトレイを回転させトレイの凹條と凸條導入部を位置整
合させる回転ローラが請求項2〜4における上記送り手
段の下流側に付設されているため、凸條導入部と凹條が
位置不整合状態で例外的に搬出されたトレイについてそ
の向きを適正方向へ確実に揃えながら非破壊食味特性測
定装置の測定部へ搬送させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施の形態に係る搬送方向制御装置の概略
斜視図。
【図2】図2(A)〜(D)は第一実施の形態に係る搬
送方向制御装置の作用説明図。
【図3】搬送方向制御装置に組込まれるトレイの概略斜
視図。
【図4】図4(A)は変形例に係るトレイの概略上面斜
視図、図4(B)はこのトレイの概略底面斜視図。
【図5】図5(A)は他の変形例に係るトレイの平面
図、図5(B)は図5(A)のB−B面断面図、図5
(C)はこのトレイの底面図。
【図6】第二実施の形態に係る搬送方向制御装置の概略
斜視図。
【図7】図7(A)〜(B)は第二実施の形態に係る搬
送方向制御装置の作用説明図。
【図8】変形例に係るトレイが適用された第二実施の形
態に係る搬送方向制御装置の要部説明図。
【図9】図9(A)〜(B)は変形例に係る搬送ベルト
が適用された第二実施の形態に係る搬送方向制御装置の
要部説明図。
【図10】変形例に係る搬送ベルトがトレイに略線接触
する際のトレイとの接触部位を示すトレイの概略斜視
図。
【図11】第三実施の形態に係る搬送方向制御装置の概
略斜視図。
【図12】第三実施の形態に係る搬送方向制御装置の要
部説明図。
【図13】変形例に係る第三実施の形態の搬送方向制御
装置の要部説明図。
【図14】非破壊食味特性測定装置の主要部を示す概略
斜視図。
【図15】非破壊食味特性測定装置の測定時におけるト
レイと測定部の断面図。
【図16】非破壊食味特性測定装置に組込まれた従来例
に係る搬送方向制御装置の概略斜視図。
【図17】図17(A)〜(C)は従来例に係る搬送方
向制御装置の問題点を説明するための作用説明図。
【符号の説明】
1 トレイ 2 搬送方向制御装置 16 凹條 21 凸條導入部 22 搬送ベルト(送り手段) 23 回転ローラ 24 ローラーコンベア(搬送手段) 100 基準面 200 凸條
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−236543(JP,A) 特開 平9−43142(JP,A) 特開 平9−15148(JP,A) 特開 平10−153546(JP,A) 特開 平6−288913(JP,A) 特開 平3−89979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01N 21/84 - 21/85

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定部における搬送路内の長さ方向に亘っ
    て配置された凸條に遊嵌される少なくとも1つの凹條を
    底面に有し、上記搬送路の側縁部に配置された案内部材
    に当接されかつ上記凹條と平行に設けられた少なくとも
    一対の基準面を有すると共に、受部に載置された青果物
    に対し上記測定部において光を照射してその食味特性が
    測定され、かつ、搬送手段に固定されていない略円柱状
    トレイの搬送方向制御装置において、 上記測定部が配置された搬送路の導入側に設けられ上記
    凸條に位置整合されかつ上記凹條に遊嵌される凸條導入
    部と、この凸條導入部を中央にしてその一方側に設けら
    れ上記トレイ外周面に面接触してトレイに対し測定部方
    向への接触力を作用する送り手段と、凸條導入部の他方
    側で上記送り手段の面接触開始位置と略同一位置に設け
    られこの凸條導入部と凹條が位置不整合状態で搬入され
    たトレイの上記基準面若しくはトレイ外周面に係合しか
    つ上記送り手段と連動してトレイを回転させトレイの凹
    條と上記凸條導入部を位置整合させる回転ローラと、上
    記凸條導入部に凹條が遊嵌されたトレイを測定部方向へ
    搬送する搬送手段とを具備することを特徴とするトレイ
    の搬送方向制御装置。
  2. 【請求項2】測定部における搬送路内の長さ方向に亘っ
    て配置された凸條に遊嵌される少なくとも1つの凹條を
    底面に有し、上記搬送路の側縁部に配置された案内部材
    に当接されかつ上記凹條と平行に設けられた少なくとも
    一対の基準面を有すると共に、受部に載置された青果物
    に対し上記測定部において光を照射してその食味特性が
    測定され、かつ、搬送手段に固定されていない略円柱状
    トレイの搬送方向制御装置において、 上記測定部が配置された搬送路の導入側に設けられ上記
    凸條に位置整合されかつ上記凹條に遊嵌される凸條導入
    部と、この凸條導入部を中央にしてその両側に設けられ
    上記トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触する送り
    速度の異なる一対の送り手段と、この送り手段により回
    転されて上記凸條導入部に凹條が遊嵌されたトレイを測
    定部方向へ搬送する搬送手段とを具備することを特徴と
    するトレイの搬送方向制御装置。
  3. 【請求項3】測定部における搬送路内の長さ方向に亘っ
    て配置された凸條に遊嵌される少なくとも1つの凹條を
    底面に有し、上記搬送路の側縁部に配置された案内部材
    に当接されかつ上記凹條と平行に設けられた少なくとも
    一対の基準面を有すると共に、受部に載置された青果物
    に対し上記測定部において光を照射してその食味特性が
    測定され、かつ、搬送手段に固定されていない略円柱状
    トレイの搬送方向制御装置において、 上記測定部が配置された搬送路の導入側に設けられ上記
    凸條に位置整合されかつ上記凹條に遊嵌される凸條導入
    部と、この凸條導入部を中央にしてその一方側に設けら
    れ上記トレイの外周縁若しくは外周面に略線接触する送
    り手段と、上記凸條導入部の他方側に送り手段と略平行
    に設けられ送り手段により搬送されるトレイの外周面が
    圧接される接触部材と、この接触部材と上記送り手段に
    より回転されて上記凸條導入部に凹條が遊嵌されたトレ
    イを測定部方向へ搬送する搬送手段とを具備することを
    特徴とするトレイの搬送方向制御装置。
  4. 【請求項4】変位可能に設けられた送り部材と、この送
    り部材を搬送されるトレイ側へ付勢する付勢手段とで上
    記送り手段が構成されていることを特徴とする請求項3
    記載のトレイの搬送方向制御装置。
  5. 【請求項5】凸條導入部と凹條が位置不整合状態で搬出
    されたトレイの上記基準面若しくはトレイ外周面に係合
    しかつ搬送手段と連動して位置不整合状態にある上記ト
    レイを回転させトレイの凹條と凸條導入部を位置整合さ
    せる回転ローラが上記送り手段の下流側に付設されてい
    ることを特徴とする請求項2、3又は4記載のトレイの
    搬送方向制御装置。
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