JP5106920B2 - フリートレイの方向整列装置 - Google Patents

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この発明は、例えば農産物等の物品を検査する際に用いられるフリートレイの方向整列装に関する。
前記物品を検査する際に用いられるフリートレイは、通常、上方から見て円形を有しており、ランダムな方向に向いたまま搬送されてくるが、検査部手前で、所定方向から照射される検査光を通過させるために設けられたフリートレイの開口部を、所定の方向に揃える必要がある。
前記フリートレイの向きを揃えるための装置としては、例えば特許文献1参照の受皿の方向制御装置と、特許文献2参照の農産物選別用受皿の向き揃え装置及びこれに用いる受皿がある。
特許文献1は、搬送手段により搬送される受皿を回転ベルトとガイド部材とで挟み込むとともに、回転ベルトの回転力により受皿を水平回転させる。搬送途中において、受皿底面に設けた凹條を、搬送手段の搬送面に設けた凸條部に遊嵌させて、受皿の方向を所定方向に揃えるものである。
特許文献2は、上流側から搬送されてきた受皿を、向き揃え装置の短尺コロと長尺コロとの速度差によって水平回転させ、受皿の側面溝を短尺コロ側に架設したガイドレールに係合して向きを揃えたまま搬送する。ガイドレールに係合していない受皿は、長尺コロ側に張架した回転ベルト装置により強制的に回転させ、受皿の側面溝を短尺コロ側に架設したガイドレールに係合して向きを揃えるものである。
特開2003−165617号公報 特許3721252号公報
しかし、特許文献1は、搬送手段により搬送される受皿を回転ベルトとガイド部材で挟み込む構成であり、ある程度の強さで挟み込まないと、回転ベルトの回転力が受皿に伝達されないことになる。また、挟み込む力が強すぎると、受皿の凹條とスラットの凸條部との方向が一致しても即座に落下しない可能性が大きく、装置の組立調整が煩わしいという問題がある。
また、特許文献2は、ガイドレールに係合していない受皿を、回転ベルト装置に向けて幅寄せされる方向に向けて斜め移動させなければならず、搬送幅の広いコンベヤが必要である。また、受皿は、向き揃え装置の短尺コロまたは長尺コロとの接圧に差があると回転しないため、受皿を強制的に回転させるための回転ベルト装置が必要であり、装置全体の構成が複雑で高価になる。
この発明は前記問題に鑑み、フリートレイに正確な回転作用を加えることができ、高精度の方向制御が行えるフリートレイの方向整列装の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明のフリートレイの方向整列装置は、物品を載置可能なフリートレイを搬送しながらその方向を揃えるフリートレイの方向整列装置において、前記フリートレイが載置される同一高さの搬送面を有する搬送速度を異ならせた一対の高位側搬送手段と、前記高位側搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する低位側搬送手段とを備え、前記フリートレイの底部に、当該フリートレイが低位側搬送手段の搬送面に載置された場合に前記一対の高位側搬送手段の搬送面と接触しない切欠き部を形成し、前記高位側搬送手段と前記低位側搬送手段の搬送面の高低差を、前記フリートレイの切欠き部の高さよりも小さくし、前記フリートレイの切欠き部を、前記フリートレイの底部に形成された側面が平行となる一対の切欠き部で構成し、前記高位側搬送手段を、前記フリートレイの直径より狭い間隔に近接され、同一高さの搬送面を有する一対の第1搬送手段で構成し、前記低位側搬送手段を、前記一対の第1搬送手段の間に前記一対の第1搬送手段と並んで配設され、該第1搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する第2搬送手段で構成し、前記フリートレイの方向の揃え後は前記第2搬送手段で搬送し、該フリートレイの回転が阻止されることを特徴とする。
この発明によると、一対の第1搬送手段により搬送されるフリートレイを、各第1搬送手段の速度差によって回転作用を加えて水平回転させる。そして、フリートレイは、基部の底部に形成した一対の切欠き部が各第1搬送手段に対して平行になるまで水平回転すると、底部に形成した切欠き部に各第1搬送手段が係合し、各第1搬送手段の搬送面から脱落して第2搬送手段に移載されて、所定の方向に向きを揃えた状態を保って搬送される。
第1搬送手段の搬送面と第2搬送手段の搬送面との高低差は、フリートレイの底部に形成した切欠き部の高さよりも小さいので、フリートレイを所定の方向に向きを揃えて第2搬送手段に移載すれば、フリートレイの底部に形成した切欠き部と、第1搬送手段の搬送面との間に隙間が形成されることとなる。つまり、向き揃え後において、フレートレイと第1搬送手段の搬送面との接触が回避されるため、第1搬送手段の搬送力がフリートレイに付与されることがなく、フリートレイを所定の方向に向きを揃えたまま安定して搬送することができる。
前記物品は、例えば柑橘類、林檎、梨、桃、トマト、柿等の農産物で構成することができる。また、フリートレイは、例えば上方から見て円形に形成されたフリートレイで構成することができる。また、高位側搬送手段及び低位側搬送手段は、例えばフリートレイを載置するベルトコンベヤ、ローラコンベヤ、その他のコンベヤ等で構成することができる。
請求項2に記載した発明のフリートレイの方向整列装置は、物品を載置可能なフリートレイを搬送しながらその方向を揃えるフリートレイの方向整列装置において、前記フリートレイが載置される同一高さの搬送面を有する搬送速度を異ならせた一対の高位側搬送手段と、前記高位側搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する低位側搬送手段とを備え、前記フリートレイの底部に、当該フリートレイが前記低位側搬送手段の搬送面に載置された場合に前記一対の高位側搬送手段の搬送面と接触しない切欠き部を形成し、前記フリートレイの切欠き部を、前記フリートレイの底部に形成された内側対向面が平行となる溝状の切欠き部で構成し、前記高位側搬送手段を、前記フリートレイの切欠き部の内側対向面より内側に配置され、同一高さの搬送面を有する一対の第3搬送手段で構成し、前記低位側搬送手段を、前記一対の第3搬送手段の各々より外側に前記一対の第3搬送手段と並んで配置され、該第3搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する一対の第4搬送手段で構成したことを特徴とする。
この発明によると、一対の第3搬送手段により搬送されるフリートレイを、各第3搬送手段の速度差によって水平回転させる。そして、フリートレイは、基部の底部中央に形成した切欠き部が各第3搬送手段に対して平行になるまで水平回転すると、底部中央の切欠き部に各第3搬送手段が係合し、各第3搬送手段の搬送面から脱落して一対の第4搬送手段に移載されて、所定の方向に向きを揃えた状態を保って搬送される。
この発明によれば、フリートレイを、一対の高位側搬送手段の速度差によって搬送しながら水平回転させ、底部に形成した切欠き部に一対の高位側搬送手段を係合させて一対の低位側搬送手段に移載するので、フリートレイに正確な回転作用を加えることができ、高精度の方向制御が行える。また、フリートレイを所定の方向に揃えて搬送することができるので、フリートレイに載置された物品の所定項目を同一条件で検査することができ、検査精度の向上及び安定を図ることができる。
この発明は、フリートレイに正確な回転作用を加えることができ、高精度の方向制御が行えるという目的を、フリートレイを、一対の高位側搬送手段の速度差によって搬送しながら水平回転させ、底部に形成した切欠き部に一対の高位側搬送手段を係合して一対の低位側搬送手段に移載することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1〜図7は、物品の所定項目を検査する際に用いられるフリートレイAAの方向整列装置1及びそのフリートレイAAの第1の実施例を示している。図1、図2、図3において、この方向整列装置1は、上方から見て円形に形成されたフリートレイAAの直径よりも狭い間隔に近接され、搬送面が同一高さに架設された異なる搬送速度で搬送方向へ回転する左右一対の第1搬送コンベヤ2A,2B(第1搬送手段)と、第1搬送コンベヤ2A,2B間の中央に配置され、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面よりも低い搬送面に架設され、搬送路左側の第1搬送コンベヤ2Aと同一速度で搬送方向へ回転する左右一対の第2搬送コンベヤ3A,3B(第2搬送手段)とで構成している。
搬送路両側の第1搬送コンベヤ2A,2Bは、フリートレイAAの底部A2aが略均等に載置される間隔に隔てて、搬送路両側部に架設した側部支持枠4A,4Bの内側に配置している。また、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面は、後述する第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬送面よりも高位となるように架設している。
なお、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面と、後述する第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬送面との高低差は、図6にも示すように、フリートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bの高さよりも小さくしている。
搬送路左側の第1搬送コンベヤ2Aは、図2にも示すように、平型の搬送ベルト2Aaを、側部支持枠4Aの搬入側上縁部(図1、図2中の下側)に軸受したプーリ5Aと、搬出側上縁部(図1、図2中の上側)に軸受したプーリ6Aの間に張架している(図4、図6参照)。また、搬送ベルト2Aaの回帰側を、側部支持枠4Aの搬入側下縁部に軸受したプーリ7A,8A,9Aと、プーリ9A下方に軸受した駆動プーリ10Aに張架している(図5参照)。
側部支持枠4Aの中央下縁部には、図5にも示すように、第1搬送コンベヤ2Aと、後述する第2搬送コンベヤ3A,3Bを連動して駆動するためのモータ11Aを取り付けている。モータ11Aは、モータ軸上に固定したスプロケット12Aと、駆動プーリ10Aと同軸上に固定したスプロケット13Aと、スプロケット12A,13A間に張架したチェーン14Aを介して、図1左側の第1搬送コンベヤ2Aと図1中央の第2搬送コンベヤ3A,3Bを、図1右側の第1搬送コンベヤ2Bの搬送速度よりも遅い速度で搬送方向に向けて回転する。また、第1搬送コンベヤ2Aのみを、第1搬送コンベヤ2Bの搬送速度よりも速い速度で搬送方向に向けて独立回転してもよい。
搬送路右側の第1搬送コンベヤ2Bは、図3にも示すように、平型の搬送ベルト2Baを、側部支持枠4Bの搬入側上縁部に軸受したプーリ5Bと、搬出側上縁部に軸受したプーリ6Bの間に張架している(図4、図6参照)。また、搬送ベルト2Baの回帰側を、側部支持枠4Bの搬入側下縁部に軸受したプーリ7B,8B,9Bと、プーリ9B下方に軸受した駆動プーリ10Bに張架している(図5参照)。
側部支持枠4Bの中央下縁部には、第1搬送コンベヤ2Bを単独で駆動するためのモータ11Bを取り付けている(図5参照)。モータ11Bは、モータ軸上に固定したスプロケット12Bと、駆動プーリ10Bと同軸上に固定したスプロケット13Bと、スプロケット12B,13B間に張架したチェーン14Bを介して、第1搬送コンベヤ2Bを、第1搬送コンベヤ2Aの搬送速度よりも速い速度で搬送方向に向けて回転する。
搬送路中央の第2搬送コンベヤ3A,3Bは、フリートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bよりも狭い間隔に近接して、第1搬送コンベヤ2A,2B間に架設した中央支持枠4Cの両側に配置している。
第2搬送コンベヤ3A,3Bは、図2にも示すように、平型の搬送ベルト3Aa,3Baを、中央支持枠4Cの搬入側上縁部に軸受した左右一対のプーリ5C,5Cと、搬出側上縁部に軸受した左右一対のプーリ6C,6Cの間に張架している(図4、図6参照)。また、搬送ベルト3Aaの回帰側を、前記側部支持枠4Aの搬出側下縁部に軸受したプーリ7C,8C,9Cと、プーリ9C下方に軸受した駆動プーリ10Cに張架している(図5参照)。なお、プーリ5C,5Cとプーリ6C,6Cは、一体的に回転するように直結している。
前記側部支持枠4Aに取り付けたモータ11Aは、モータ軸上に固定したスプロケット12Cと、駆動プーリ10Cと同軸上に固定したスプロケット13Cと、スプロケット12C,13C間に張架したチェーン14Cを介して、第2搬送コンベヤ3A,3Bを、第1搬送コンベヤ2Aと同一速度で搬送方向に向けて回転する。また、第2搬送コンベヤ3A,3Bを、第1搬送コンベヤ2Aの搬送速度と異なる速度で搬送方向に向けて回転してもよい。
側部支持枠4A,4Bの内側上縁部には、図4、図5、図6にも示すように、搬送ベルト2Aa,2Baを水平に支持するためのベルト受け板15A,15Bを架設している。また、ベルト受け板15A,15Bの上面には、搬送ベルト2Aa,2Baを搬送方向に向けてガイドする凹状のベルトガイド16A,16Bを敷設している。また、ベルトガイド16A,16Bの両側縁部は、搬送ベルト2Aa,2Baの搬送面よりも低く、搬送ベルト2Aa,2Baの両側縁部に対して係止される高さに起立している。
なお、ベルトガイド16A,16Bは、第2搬送コンベヤ3A,3Bに載置されたフリートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2b側面に当接される高さに形成している。
中央支持枠4Cの両側上縁部には、搬送ベルト3Aa,3Baを水平に支持するためのベルト受け板15C,15Cを架設している(図4〜図6参照)。また、ベルト受け板15C,15Cの上面には、搬送ベルト3Aa,3Baを搬送方向に向けてガイドする凹状のベルトガイド16C,16Cを敷設している。また、ベルトガイド16C,16Cの両側縁部は、搬送ベルト3Aa,3Baの搬送面よりも低く、搬送ベルト3Aa,3Baの両側縁部に対して係止される高さに起立している。
側部支持枠4A,4Bの内側上端部には、例えば農産物等の物品が載置されたフリートレイAAを1列に整列するためのガイド部材17A,17Bを架設している。ガイド部材17A,17Bは、第1搬送コンベヤ2A,2B上に載置されたフリートレイAAの基部A2側面に対して当接する高さに架設され、フリートレイAAが、第1搬送コンベヤ2A,2Bに対して略均等に載置される幅寄せ間隔に隔てて架設している。
つまり、後述する搬入コンベヤ18から第1搬送コンベヤ2A,2Bへ移載されたフリートレイAAが右側又は左側へ寄っている場合、フリートレイAAの基部A2側面がガイド部材17A,17Bに当接され、その当接時に生じる反力により、フリートレイAAが、第1搬送コンベヤ2A,2Bに対して略均等に載置される整列位置に押し戻される。なお、ガイド部材17A,17Bの間隔は、フリートレイAAの直径に応じて所望する間隔に拡縮調節することができる。
第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬入側には、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面と同一高さに架設された搬入コンベヤ18を配置している。この搬入コンベヤ18は、図示しないモータにより第1搬送コンベヤ2A及び第2搬送コンベヤ3A,3Bと同一速度または遅い速度で駆動され、例えば農産物等の物品が載置されたフリートレイAAを第1搬送コンベヤ2A,2B上に移載する。なお、搬入コンベヤ18の搬送面は、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面と同一高さである。
第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬出側には、第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬送面と同一高さに架設された搬出コンベヤ19を配置している。この搬出コンベヤ19は、図示しないモータにより第2搬送コンベヤ3A,3Bと同一速度または速い速度で駆動され、第2搬送コンベヤ3A,3Bから移載される所定の方向に向きが揃えられたフリートレイAAを、例えば検査部等の次工程へ搬送する。なお、搬出コンベヤ19の搬送面は、第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬送面と同一高さである。
また、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬入側には、前工程から連続して供給されるフリートレイAA…を搬送方向に対して所定の間隔に分離するための分離装置(図示しない)を配置している。
前記フリートレイAAは、図7にも示すように、例えば農産物等の物品が載置され、図示しない光源から投光される検査光を通過するための一対の開口部A1a,A1aが側部に形成された載置部A1を上部に形成し、水平断面が円形の基部A2を下部に形成している。また、基部A2の円形を有する底部A2a両側には、基部A2に形成された一対の開口部A1a,A1aと対応して、基部A2の中心線に対して対称に側面が平行となる一対の切欠き部A2b,A2bを形成している。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、方向整列装置1によりフリートレイAAの向きを揃える整列動作を説明する。
先ず、図1、図2、図3に示すように、搬入コンベヤ18により搬送される例えば農産物等の物品が載置されたフリートレイAAを、方向整列装置1の第1搬送コンベヤ2A,2B上に1個ずつ移載する。
第1搬送コンベヤ2A,2B上に載置されたフリートレイAA(図4参照)を、第1搬送コンベヤ2A,2Bの速度差によって搬送しながら垂直軸を中心として矢印Bの方向へ水平回転させる(図5参照)。
フリートレイAA全体が、基部A2の底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bが第1搬送コンベヤ2A,2Bに対して平行になるまで水平回転すれば、底部A2a両側の切欠き部A2b,A2bに第1搬送コンベヤ2A,2Bが係合する(図6参照)。フリートレイAAは、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面から脱落して第2搬送コンベヤ3A,3Bに移載される。
フリートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2b側面と、基部A2側面に形成した開口部A1aとが同一方向に面するため、第2搬送コンベヤ3A,3B上に載置されたフリートレイAAを、基部A2側面に形成した開口部A1aを搬送方向と直交する方向(左右方向)に向けた状態に揃えて搬送することができる(図6参照)。
また、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面と、第2搬送コンベヤ3A,3Bの搬送面との高低差は、フリートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bの高さよりも小さいので、フレートレイAAを所定の方向に向きを揃えて第2搬送コンベヤ3A,3Bへ移載すれば、フレートレイAAの底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bと、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送面との間に隙間が形成されることとなる。つまり、向き揃え後において、フレートレイAAと第1搬送コンベヤ2A,2Bとの接触が回避されるため、第1搬送コンベヤ2A,2Bの搬送力がフリートレイAAに付与されることがなく、フリートレイAAを所定の方向に向きを揃えたまま安定して搬送することができる。
また、搬送途中において、向き揃え後のフリートレイAAが水平回転しようとしても、基部A2の底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2b側面が、ベルト受け板15A,15B上のベルトガイド16A,16Bに当接するため、フリートレイAAの水平回転が阻止され、向き揃え後のフリートレイAAの向きが変位するのを防止することができる。
以上のように、フリートレイAAを、第1搬送コンベヤ2A,2Bの速度差によって搬送しながら水平回転させ、基部A2の底部A2a両側に形成した切欠き部A2b,A2bに第1搬送コンベヤ2A,2Bを係合して第2搬送コンベヤ3A,3Bに移載するので、フリートレイAAに正確な回転作用を加えることができる。また、フリートレイAAを、基部A2側面に形成した開口部A1aを所定の方向に向けた状態に揃えるという高精度の方向制御が行える。
また、フリートレイAAを所定の方向に揃えたまま搬送することができるので、例えば搬送路側部に配置した図示しない光源から投光される検査光を、フリートレイAAの基部A2側面に形成した開口部A1aを介して、載置部A1に載置された物品に照射することができる。また、物品内部を透過した検査光を、搬送路の上方又は斜め上方に配置した図示しない受光器で受光すれば、その受光器から出力される受光情報に基づいて、物品の所定項目(糖度等)を図示しない判定装置等で判定することができる。要するに、フリートレイAAに載置された物品の所定項目を同一条件で検査することができ、検査精度の向上及び安定を図ることができる。
図8、図9、図10は、フリートレイABの方向整列装置1及びフリートレイABの第2の実施例を示している。この方向整列装置1は、フリートレイABの底部A2a中央に形成した溝状の切欠き部A2cよりも狭い間隔に近接され、搬送面が同一高さに架設された異なる搬送速度で搬送方向へ回転する左右一対の第3搬送コンベヤ30A,30B(第3搬送手段)と、第3搬送コンベヤ30A,30Bよりも外側に配置され、第3搬送コンベヤ30A,30Bの搬送面より低い搬送面に架設され、第3搬送コンベヤ30Aと同一速度で搬送方向へ回転する左右一対の第4搬送コンベヤ20A,20B(第4搬送手段)とで構成している。
第2の実施例における第3搬送コンベヤ30A及び第4搬送コンベヤ20A,20Bの駆動系は、第1の実施例の駆動系と同一であるので、第1の実施例と同一構成の部分は同一の符号を記してその詳細な説明を省略する。
第4搬送コンベヤ20A,20Bは、スプロケット12A,13A及びチェーン14Aを介して、モータ11Aの駆動力により第3搬送コンベヤ30Aと同一速度で搬送方向へ回転される。また、第3搬送コンベヤ30Bは、スプロケット12B,13B及びチェーン14Bを介して、モータ11Bの駆動力により第4搬送コンベヤ20A,20B及び第3搬送コンベヤ30Aの搬送速度と異なる速度で搬送方向に向けて回転される。
第3搬送コンベヤ30A,30Bの搬送面と、第4搬送コンベヤ20A,20Bの搬送面との高低差は、図10にも示すように、フリートレイABの底部A2a中央に形成した切欠き部A2cの高さよりも小さくしている。
前記フリートレイABは、図11にも示すように、例えば農産物等の物品が上部に載置され、図示しない光源から投光される検査光を通過するための一対の開口部A1a,A1aが側部に形成された載置部A1を形成し、水平断面が円形の基部A2を下部に形成している。また、円形基部A2の底部A2a中央には、基部A2に形成された一対の開口部A1a,A1aと対応して、内側対向面が平行となる溝状の切欠き部A2cを形成している。
第2の実施例の方向整列装置1によりフリートレイABの向きを揃える場合、第3搬送コンベヤ30A,30B上に載置されたフリートレイABを、第3搬送コンベヤ30A,30Bの速度差によって搬送しながら垂直軸を中心として矢印Bの方向へ水平回転させる(図9参照)。
フリートレイAB全体が、基部A2の底部A2a中央に形成した切欠き部A2cが第3搬送コンベヤ30A,30Bに対して平行になるまで水平回転すれば、底部A2a中央の切欠き部A2cに第3搬送コンベヤ30A,30Bが係合する(図10参照)。フリートレイABは、第3搬送コンベヤ30A,30Bの搬送面から脱落して第4搬送コンベヤ20A,20Bに移載される。
フリートレイABの底部A2a両側に形成した切欠き部A2cの内側対向面と、基部A2側面に形成した開口部A1aとが同一方向に面するため、第4搬送コンベヤ20A,20B上に載置されたフリートレイABを、基部A2側面に形成した開口部A1aを搬送方向と直交する方向(左右方向)に向けた状態に揃えて搬送することができる。このため、第1の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の高位側搬送手段は、第1の実施例における第1搬送コンベヤ2A,2Bと、第2の実施例における第3搬送コンベヤ30A,30Bに対応し、
以下同様に、
低位側搬送手段は、第1の実施例における第2搬送コンベヤ3A,3Bと、第2の実施例における第4搬送コンベヤ20A,20Bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば第1の実施例の第1搬送コンベヤ2A,2Bと第2搬送コンベヤ3A,3Bまたは第2の実施例の第3搬送コンベヤ30A,30Bと第4搬送コンベヤ20A,20Bを、複数のギャを介して、1個のモータで駆動したり、複数のモータで独立して駆動することも可能である。また、第1搬送コンベヤ2A,2Bまたは第3搬送コンベヤ30A,30Bを、2個のモータで独立して駆動し、第2搬送コンベヤ3A,3Bまたは第4搬送コンベヤ20A,20Bを1個のモータで駆動する等してもよい。また、上述した第1の実施例の第2搬送コンベヤ3A,3Bにかえて1本のコンベヤを、第1搬送コンベヤ2A,2B間の中央に配置してもよい。
第1の実施例の方向整列装置によるフリートレイの揃え動作を示す平面図。 左側搬送コンベヤの駆動系を搬送路右側部から見た側面図。 右側搬送コンベヤの駆動系を搬送路左側部から見た側面図。 未揃えフリートレイの搬送状態を示すa−a矢視断面図。 未揃えフリートレイの水平回転動作を示すb−b矢視断面図。 揃え済みフリートレイの搬送状態を示すc−c矢視断面図。 底部両側に切欠き部を有するフリートレイを示す側面図。 第2の実施例の方向整列装置によるフリートレイの搬送状態を示す断面図。 未揃えフリートレイの水平回転動作を示す断面図。 揃え済みフリートレイの搬送状態を示す断面図。 底部中央に切欠き部を有するフリートレイを示す側面図。
AA,AB…フリートレイ
A1…載置部
A1a…開口部
A2…基部
A2a…底部
A2b,A2c…切欠き部
1…方向整列装置
2A,2B…第1搬送コンベヤ
3A,3B…第2搬送コンベヤ
2Aa,2Ba…搬送ベルト
3Aa,3Ba…搬送ベルト
30A,30B…第3搬送コンベヤ
20A,20B…第4搬送コンベヤ

Claims (2)

  1. 物品を載置可能なフリートレイを搬送しながらその方向を揃えるフリートレイの方向整列装置において、
    前記フリートレイが載置される同一高さの搬送面を有する搬送速度を異ならせた一対の高位側搬送手段と、
    前記高位側搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する低位側搬送手段とを備え、
    前記フリートレイの底部に、当該フリートレイが低位側搬送手段の搬送面に載置された場合に前記一対の高位側搬送手段の搬送面と接触しない切欠き部を形成し
    前記高位側搬送手段と前記低位側搬送手段の搬送面の高低差を、前記フリートレイの切欠き部の高さよりも小さくし、
    前記フリートレイの切欠き部を、前記フリートレイの底部に形成された側面が平行となる一対の切欠き部で構成し、
    前記高位側搬送手段を、前記フリートレイの直径より狭い間隔に近接され、同一高さの搬送面を有する一対の第1搬送手段で構成し、
    前記低位側搬送手段を、前記一対の第1搬送手段の間に前記一対の第1搬送手段と並んで配設され、該第1搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する第2搬送手段で構成し、
    前記フリートレイの方向の揃え後は前記第2搬送手段で搬送し、該フリートレイの回転が阻止されることを特徴とする
    フリートレイの方向整列装置。
  2. 物品を載置可能なフリートレイを搬送しながらその方向を揃えるフリートレイの方向整列装置において、
    前記フリートレイが載置される同一高さの搬送面を有する搬送速度を異ならせた一対の高位側搬送手段と、
    前記高位側搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する低位側搬送手段とを備え、
    前記フリートレイの底部に、当該フリートレイが前記低位側搬送手段の搬送面に載置された場合に前記一対の高位側搬送手段の搬送面と接触しない切欠き部を形成し、
    前記フリートレイの切欠き部を、前記フリートレイの底部に形成された内側対向面が平行となる溝状の切欠き部で構成し、
    前記高位側搬送手段を、前記フリートレイの切欠き部の内側対向面より内側に配置され、同一高さの搬送面を有する一対の第3搬送手段で構成し、
    前記低位側搬送手段を、前記一対の第3搬送手段の各々より外側に前記一対の第3搬送手段と並んで配置され、該第3搬送手段の搬送面より低い位置にその搬送面を有する一対の第4搬送手段で構成したことを特徴とする
    フリートレイの方向整列装置。
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