JP4121065B2 - 搬送物反転装置および読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物の一面が上方に向く姿勢からこの一面に対して反対の他面が上方に向く姿勢に反転させる搬送物反転装置、およびこの搬送物反転装置を用いた読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開2001−19147号公報に記載されているように、ビデオ、コンパクトディスク、コンパクトディスクシングル、デジタルビデオディスク、カセットテープなど、表裏面の面積が広いとともに、これら表裏面間の縁部の厚みが薄く、表裏面のいずれか一方にバーコードが表示された薄形状の商品を配送先別に仕分けするための仕分システムがある。
【0003】
この仕分システムでは、投入装置のコンベヤ上に沿って複数種および複数個の商品を並べてセットすることにより、この投入装置で商品を1つずつ分離して第1のコンベヤユニットに投入する。第1のコンベヤユニットでは投入された商品の表裏面のいずれかの一方の面が上方に向く姿勢で商品を搬送し、第1のコンベヤユニットの上方に設置された第1の読取装置で商品の一方の面を走査し、商品の一方の面にバーコードがある場合にそのバーコードを読み取る。また、第1のコンベヤユニットの搬送方向下流に配設した反転装置で商品を第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに略90°反転させる。第2のコンベヤユニットでは商品の他方の面が上方に向く姿勢で商品を搬送し、第2のコンベヤユニットの上方に配設された第2の読取装置で商品の他方の面を走査し、商品の他方の面にバーコードがある場合にそのバーコードを読み取る。したがって、商品の表裏面のいずれの面にバーコードが表示されていても、あるいは商品の表裏面を揃えずに投入装置のコンベヤにセットしても、商品の表裏面の両面を読み取ることにより、バーコードを確実に読み取ることができて、商品を確実に仕分けることができる。
【0004】
反転装置は、商品を反転させるための反転カムを有し、モータの1回転によりクランク機構を介して反転カムが略90°起き上がって商品を反転させた後に元の位置に戻るように構成されている。そして、反転装置より上流側に設置されたセンサで搬送してくる商品を検知することにより、その商品が反転装置の位置に達するタイミングに合わせてモータを1回転駆動し、商品を反転させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の反転装置では、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される商品を反転カムで反転させているが、商品の搬送に合わせて反転カムを作動させるタイミングをとる必要があるため、特別なセンサや制御手段が必要となる問題がある。
【0006】
また、反転装置に対して搬送物が搬送方向に連続して搬送してきた場合、商品を1つずつ間欠的にしか反転させることができない反転カムでは対応できないため、反転装置の上流側において商品の搬送方向の間隔を一定以上あける必要がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、搬送物の搬送に合わせて反転のタイミングをとる必要がなく、搬送物が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物の姿勢を確実に反転できる搬送物反転装置および読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の搬送物反転装置は、搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送する第1のコンベヤユニットと、この第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側に設けられ、第1のコンベヤユニットから送り出される搬送物を受け入れ、この搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢で搬送物を搬送する第2のコンベヤユニットと、前記第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側でかつ前記第2のコンベヤユニットの始端域に沿って併設され、前記第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1の搬送姿勢から第2の搬送姿勢に反転させるガイド体とを具備し、前記ガイド体は、搬送物を搬送する搬送手段、およびこの搬送手段を駆動する駆動手段を有し、前記第1のコンベヤユニットから前記第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物を第2のコンベヤユニットとともに搬送し、かつ、搬送方向上流から下流にかけての前記第2のコンベヤユニットに対する水平方向の離間距離が小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての前記第2のコンベヤユニットに対する鉛直方向の離間距離が大きくなるように配設され、前記ガイド体の搬送方向上流端から下流端までの 搬送物の搬送時間と、前記第2のコンベヤユニットの前記ガイド体が併設された併設区間の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間とが一致されているものである。
【0009】
そして、この構成では、第1のコンベヤユニットにより、搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送し、第2のコンベヤユニットに送り出す。ガイド体により、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1の搬送姿勢から第2のコンベヤユニットで搬送する際の第2の搬送姿勢に反転させる。第2のコンベヤユニットにより、搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢に反転された搬送物を搬送する。搬送物の反転にガイド体を用いることにより、搬送物の搬送に合わせて反転のタイミングをとる必要がなく、搬送物を搬送方向に連続して搬送してきた場合でも搬送物の反転を可能とする。
【0010】
また、ガイド体が、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物を第2のコンベヤユニットとともに搬送することにより、ガイド体によって搬送物を停滞させるなどの搬送物の姿勢の反転に影響を与えることなく、ガイド体によって搬送物を反転可能とする。
【0011】
さらに、ガイド体を、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニットに対する水平方向の離間距離が小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニットに対する鉛直方向の離間距離が大きくなるように配設したことにより、ガイド体によって搬送物を確実に反転可能とする。しかも、ガイド体の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間と、第2のコンベヤユニットのガイド体が併設された併設区間の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間とを一致させたことにより、ガイド体が第2のコンベヤユニットに対して傾斜していても、ガイド体と第2のコンベヤユニットとによる搬送物の搬送速度差をなくし、搬送物が搬送方向に回転することなく、搬送物を確実に反転可能とする。
【0012】
請求項2記載の搬送物反転装置は、請求項1記載の搬送物反転装置において、第1のコンベヤユニットは、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送し、第2のコンベヤユニットは、前記第1のコンベヤユニットの一側の搬送方向下流側に設けられ、前記第1のコンベヤユニットから送り出される搬送物を受け入れ、この搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢で搬送物を搬送するものである。
【0013】
そして、この構成では、第1のコンベヤユニットにより、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送し、第2のコンベヤユニットに送り出す。第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側でかつ第2のコンベヤユニットの始端域に沿って併設されたガイド体により、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1の搬送姿勢から第2のコンベヤユニットで搬送する際の第2の搬送姿勢に反転させる。第2のコンベヤユニットにより、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢に反転された搬送物を搬送する。搬送物の反転にガイド体を用いることにより、搬送物の搬送に合わせて反転のタイミングをとる必要がなく、搬送物を搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物を反転可能とする。
【0014】
求項記載の読取装置は、請求項1または2記載の搬送物反転装置と、この搬送物反転装置の第1のコンベヤユニットによって第1の搬送姿勢で搬送する搬送物の一面を読み取る第1の読取装置と、前記搬送物反転装置の第2のコンベヤユニットによって第2の搬送姿勢で搬送する搬送物の他面を読み取る第2の読取装置とを具備しているものである。
【0015】
そして、この構成では、第1のコンベヤユニットによって第1の搬送姿勢で搬送する搬送物の一面を第1の読取装置で読み取り、第2のコンベヤユニットによって第2の搬送姿勢で搬送する搬送物の他面を第2の読取装置で読み取ることにより、搬送物が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物の両面を読み取り可能とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図9において、搬送物11の一例を示し、この搬送物11は、例えばコンパクトディスクをケースに収納して包装したパッケージやビデオテープなどで、表裏面の面12,12の面積(H×W)が最も広いとともに、これら面12,12間の縁部13の厚み(幅)Dが薄く、薄形状の略直方体形状に形成され、面12,12の少なくとも一方に識別コードとしてのバーコード14が表示されている。なお、搬送物11としては、コンパクトディスクやビデオテープなどの他、コンパクトディスクシングル、デジタルビデオディスク、カセットテープや、シチュー、カレーなどのレトルト食品を包装した箱、本など、略直方体形状であるもの全般が含まれる。
【0018】
図8において、搬送物11を仕分ける仕分システム21を示し、この仕分システム21は、仕分けする搬送物11を1つずつ投入する2列の投入装置22、この投入装置22から投入される搬送物11を受け取って搬送しつつ搬送物11のバーコード14を読み取る読取装置23、この読取装置23から搬送物11を受け入れてバーコード14の読み取り結果に応じて搬送物11を仕分ける仕分部24を有している。
【0019】
そして、各投入装置22は、仕分けする複数の搬送物11がセットされてこれら搬送物11を搬送方向(図中矢印方向)の端部へ向けて搬送するセットコンベヤ27、このセットコンベヤ27の端部から搬送物11を1つずつ切り出す切出部28、および切り出された搬送物11を読取装置23に投入する投入コンベヤ29を有している。セットコンベヤ27上にセットされる搬送物11は、面12,12が立った状態でかつ搬送方向に臨んだ状態で搬送方向に沿って並列に載置される。投入コンベヤ29は、搬送方向に沿って複数のコンベヤを有し、これらコンベヤの搬送速度が読取装置23に近付くほど速くなり、切り出された搬送物11の間隔をあけて読取装置23に1つずつ投入する。
【0020】
次に、読取装置23は、第1のコンベヤユニット32、第2のコンベヤユニット33およびガイド体としてのガイドコンベヤ34を有する搬送物反転装置35と、第1の読取装置36および第2の読取装置37とを有している。
【0021】
第1のコンベヤユニット32は、図1、図6ないし図8に示すように、投入装置22から投入される搬送物11を受け取り、搬送物11の搬送方向(図中矢印方向)に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物11の一方の面12が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物11を搬送するように構成されている。
【0022】
第1のコンベヤユニット32は、投入装置22から投入される搬送物11を受け取って搬送する受取コンベヤ39、搬送する搬送物11をアキュームレーションするアキュームコンベヤ40、搬送物11の間隔をあけて下流側へ送るフィーダコンベヤ41、および第1の読取装置36に対応したスキャン用コンベヤ42を有している。これらコンベヤ39〜42は、直線状に連結され、搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高く、水平方向に対して例えば30°の角度αで傾斜された状態に設置された傾斜コンベヤであり、搬送物11の上方に向く一方の面12と反対の他方の面12が搬送面に接した状態で搬送するように構成されている。
【0023】
受取コンベヤ39の一側にはサイドコンベヤ43およびこのサイドコンベヤ43の搬送方向の下流側に連続してガイド部44が配設され、各コンベヤ40〜42のそれぞれの一側にはベルトコンベヤ45,46a,46b,46cが配設されている。これらサイドコンベヤ43、ガイド部44およびベルトコンベヤ45,46a,46b,46cは、各コンベヤ39〜42に対して略直角になるように、水平方向に対して例えば60°の角度で傾斜され、搬送する搬送物11の下側の縁部13を支えるように構成されている。
【0024】
受取コンベヤ39は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム47を有し、このコンベヤフレーム47によって無端状のベルト48が搬送方向に沿って回動可能に張設されている。ベルト48は、図示しないモータの駆動によって搬送方向に回動され、コンベヤフレーム47の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。受取コンベヤ39の他側には投入装置22から投入される搬送物11が飛び出すのを規制するストッパ49が配設されている。
【0025】
アキュームコンベヤ40は、コロコンベヤによって構成されていて、両側のコンベヤフレーム50を有し、これら両側のコンベヤフレーム50間に複数の図示しない回転軸が回転自在に軸支されるとともに、これら各回転軸に複数のコロ51がそれぞれ回転自在に係合され、これら複数のコロ51によって搬送物11を載せて搬送する搬送面が構成されている。各回転軸は図示しない駆動機構によって回転駆動され、各回転軸とコロ51との間の摩擦によって各コロ51が搬送方向に回転され、コロ51上の搬送物11が停止されるなどによってコロ51に負荷が加わればコロ51と回転軸との間に滑りが生じるように構成されている。
【0026】
フィーダコンベヤ41は、上流側のコンベヤ52と下流側のコンベヤ53とを有している。これら各コンベヤ52,53は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム54を有し、このコンベヤフレーム54によって無端状のベルト55,56が搬送方向に沿って回動可能に張設されている。ベルト55,56は、図示しない同一のモータの駆動によって搬送方向に回動されるが、下流側のコンベヤ53の搬送速度が上流側のコンベヤ52の搬送速度より速く設定され、コンベヤフレーム54の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。
【0027】
スキャン用コンベヤ42は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム57を有し、このコンベヤフレーム57の両端によって無端状のベルト58が搬送方向に沿って回動可能に張設されている。ベルト58は、図示しないモータの駆動によって搬送方向に回動され、コンベヤフレーム57の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。
【0028】
サイドコンベヤ43は、ベルトコンベヤによって構成され、両端のローラ59間にベルト60が張設されているとともに、一方のローラ59にモータ61から回転力が伝達されて搬送方向に回動される。そして、サイドコンベヤ43により搬送物11の下側の縁部13を支え、受取コンベヤ39と協働して搬送物11を搬送するように構成されている。
【0029】
ガイド部44は、ガイドレールによって構成され、受取コンベヤ39で搬送する搬送物11の下側の縁部13を支えるように構成されている。ガイド部44には、受取コンベヤ39上に載る1つ(一層)の搬送物11のみ支持するとともにその搬送物11上に重なる搬送物11を落下させて排出する重なり搬送物排出部62が設けられている。重なり搬送物排出部62は、受取コンベヤ39の搬送面からのガイドレールの突出寸法を受取コンベヤ39上に載る1つ(一層)の搬送物11のみ支持可能とする高さに設定し、ガイドレールに重なり搬送物11が係合しないようにすることで、重なり搬送物11を落下させて排出可能に構成されている。
【0030】
ベルトコンベヤ45,46a,46b,46cは、回転駆動されるベルトを有し、これらベルトが各コンベヤ40〜42の一側に沿って配置され、各コンベヤ40〜42で搬送する搬送物11の下側の縁部13を支えながら搬送するように構成されている。
【0031】
また、図1ないし図4に示すように、第2のコンベヤユニット33は、第1のコンベヤユニット32の一側の搬送方向下流側に連続して配設され、搬送物11の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物11の一方の面12と反対の他方の面12が上方に向く第2の搬送姿勢で搬送物11を搬送するように構成されている。
【0032】
第2のコンベヤユニット33は、傾斜コンベヤ65を有し、この傾斜コンベヤ65は、搬送方向(矢印方向)に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低く、水平方向に対して例えば60°の角度βで傾斜されており、始端他側が第1のコンベヤユニット32の終端一側に接近されて、搬送方向から視て略V字形となるように搬送面が第1のコンベヤユニット32の搬送面に対して略直角に配設されている。この傾斜コンベヤ65により、第1のコンベヤユニット32から送り出されてガイドコンベヤ34で上方に向く面が一方の面12から他方の面12に反転される搬送物11を受け取り、搬送物11の上方に向く他方の面12と反対の一方の面12が搬送面に接した状態で搬送するように構成されている。
【0033】
傾斜コンベヤ65の他側にはサイドコンベヤ66が配設され、このサイドコンベヤ66は、傾斜コンベヤ65に対して略直角になるように、水平方向に対して例えば30°の角度で傾斜され、搬送する搬送物11の下側の縁部13を支えるように構成されている。
【0034】
傾斜コンベヤ65は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム67を有し、このコンベヤフレーム67の両端にローラ68が回転自在に支持されているとともにこれらローラ68間に無端状のベルト69が張設され、搬送方向下流側のローラ68にモータ70からの駆動力が伝達手段70aを介して伝達されてベルト69が搬送方向に回動される。ベルト69のコンベヤフレーム67の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。コンベヤフレーム67の下部にはサイドコンベヤ66との間に配置されるガイド部67aが設けられている。
【0035】
サイドコンベヤ66は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム71を有し、このコンベヤフレーム71の両端にローラ72が回転自在に配設されているとともにこれらローラ72間に無端状のベルト73が張設され、搬送方向下流側のローラ72にモータ74からの駆動力が伝達手段74aを介して伝達されて搬送方向に回動される。ベルト73のコンベヤフレーム71の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。サイドコンベヤ66により搬送物11の下側の縁部13を支え、傾斜コンベヤ65と協働して搬送物11を搬送するように構成されている。
【0036】
第2のコンベヤユニット33の各コンベヤ65,66は、基台75上に立設される複数の脚体76によって支持されている。複数の脚体76の上端にはサイドコンベヤ66のコンベヤフレーム71が取り付けられ、このコンベヤフレーム71に対して、複数の支持板77によって傾斜コンベヤ65のコンベヤフレーム67が支持されている。
【0037】
また、ガイドコンベヤ34は、第1のコンベヤユニット32の搬送方向下流側でかつ第2のコンベヤユニット33の始端域に沿って併設され、第1のコンベヤユニット32から第2のコンベヤユニット33に送り出される搬送物11を第2のコンベヤユニット33とともに搬送しつつ第1の搬送姿勢から第2の搬送姿勢に反転させるように構成されている。
【0038】
ガイドコンベヤ34は、ベルトコンベヤによって構成されていて、コンベヤフレーム79を有し、このコンベヤフレーム79の両端にローラ80が回転自在に配設されているとともにこれらローラ80間に搬送手段としての無端状のベルト81が張設され、搬送方向下流側のローラ80に駆動手段としてのモータ82からの駆動力が伝達されて搬送方向に回動される。ベルト81のコンベヤフレーム79の上面側を通過するベルト部位が搬送物11を載せて搬送する搬送面として構成されている。
【0039】
ガイドコンベヤ34は、基台75上に立設される脚体83によって支持されている。脚体83の上端にはボルト・ナットを有する複数の鉛直方向調整手段84によってブラケット85が鉛直方向位置調整可能に支持され、このブラケット85にはボルト・ナットを有する複数の水平方向調整手段86によってブラケット87が水平方向位置調整可能に支持され、このブラケット87にコンベヤフレーム79およびモータ82を取り付けたモータブラケット88が支持されている。
【0040】
そして、ガイドコンベヤ34は、搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高く、水平方向に対して例えば60°の角度γで傾斜され、さらに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する水平方向の離間距離がW1>W2というように小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する鉛直方向の離間距離がH1<H2というように大きくなるように配設されている。なお、これら離間距離W1,W2,H1,H2は、ガイドコンベヤ34の搬送面のベルト幅方向中央位置と、第2のコンベヤユニット33の傾斜コンベヤ65とサイドコンベヤ66との交点位置との間の距離をいう。
【0041】
図5に示すように、第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34とが併設される併設区間の距離をL、この併設区間に相当する第2のコンベヤユニット33の距離をL1、およびガイドコンベヤ34の距離をL2とした場合、L2>L1=Lの関係にあり、ガイドコンベヤ34が三次元的に傾斜していることから、併設区間での第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34とで距離が異なっている。そのため、第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34との搬送速度を等速とした場合、併設区間での搬送方向上流から下流までの搬送物11の搬送時間がガイドコンベヤ34の方が遅く、第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34とによる搬送物11の搬送時間差つまり搬送速度差によって、搬送物11が搬送方向に回転する可能性がある。そこで、ガイドコンベヤ34の搬送方向上流端から下流端までの搬送物11の搬送時間と、第2のコンベヤユニット33の併設区間での搬送方向上流端から下流端までの搬送物11の搬送時間とが一致するように、第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34との速度が調整設定されている。すなわち、第2のコンベヤユニット33の速度をV1、ガイドコンベヤ34の速度をV2、第2のコンベヤユニット33と平行なガイドコンベヤ34の速度成分をV2Xとした場合、V2>V2X=V1の関係にあり、ガイドコンベヤ34が三次元的に傾斜していても、第2のコンベヤユニット33とガイドコンベヤ34とによる搬送物11の搬送速度差をなくし、搬送物11が搬送方向に回転することなく、搬送物11を反転できるようにしている。
【0042】
また、第1の読取装置36は、図8に示すように、第1のコンベヤユニット32のスキャン用コンベヤ42の搬送面に対して略垂直に対向して配設された読取器としてのバーコードリーダ91を有し、このバーコードリーダ91により搬送物11の上方に向く一方の面12にバーコード14が表示されていた場合にそのバーコード14が読み取られる。
【0043】
また、第2の読取装置37は、図8に示すように、第2のコンベヤユニット33の傾斜コンベヤ65の搬送面に対して略垂直に対向して配設された読取器としてのバーコードリーダ92を有し、このバーコードリーダ92により搬送物11の上方に向く他方の面12にバーコード14が表示されていた場合にそのバーコード14が読み取られる。
【0044】
また、仕分部24は、図8に示すように、第2のコンベヤユニット33の下流に連続されて搬送物11を搬送する仕分コンベヤ95を有し、この仕分コンベヤ95に沿って図示しない複数の分岐手段が所定ピッチ毎に設けられている。各分岐手段は、バーコード14の読取結果に応じて仕分対象の搬送物11が流れてきたときにその搬送物11を仕分コンベヤ95の一側へ分岐し、仕分対象外の搬送物11が流れてきたときにその搬送物11を仕分コンベヤ95の下流側へ通過させるように構成されている。
【0045】
仕分コンベヤ95の一側で各仕分手段の位置に対応して、各分岐手段で分岐された搬送物11を受け入れて貯留する仕分部96が配設されている。例えば、各仕分部96には搬送物11の配送先別に仕分けられるため、各仕分部96に仕分けられた搬送物11が箱詰めされて配送処理されることになる。
【0046】
次に、仕分システム21による一連の仕分動作について説明する。
【0047】
図8において、仕分けする複数の搬送物11を投入装置22のセットコンベヤ27にセットし、図示しないスタート釦を操作する。
【0048】
スタート釦の操作により、投入装置22が作動し、セットコンベヤ27で搬送物11を搬送し、セットコンベヤ27の端部の切出部28で搬送物11を1つずつ切り出し、切り出された搬送物11を投入コンベヤ29によって読取装置23の第1のコンベヤユニット32に1つずつ投入する。
【0049】
第1のコンベヤユニット32では、投入装置22から投入される搬送物11を受取コンベヤ39に受け取り、この受取コンベヤ39で搬送物11の一方の面12が上方に向くように他方の面12を支えるとともにサイドコンベヤ43で搬送物11の下側の縁部13を支えて、搬送物11の搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物11の一方の面12が上方に向く第1の搬送姿勢とし、この第1の搬送姿勢で搬送方向下流へ搬送する。
【0050】
受取コンベヤ39で搬送方向下流へ搬送する搬送物11は、下側の縁部13がサイドコンベヤ43からガイド部44に移って重なり搬送物排出部62に進入し、この重なり搬送物排出部62において、受取コンベヤ39上に載る1つ(一層)の搬送物11のみを支持するとともに、その搬送物11上に重なる搬送物11を落下させて第1のコンベヤユニット32上から排出する。
【0051】
受取コンベヤ39の終端からアキュームコンベヤ40に搬送物11を送り出し、このアキュームコンベヤ40からフィーダコンベヤ41に搬送物11を送り出し、このフィーダコンベヤ41の低速および高速のコンベヤ52,53によって搬送物11の搬送方向の間隔をあけて高速のコンベヤ53からスキャン用コンベヤ42に搬送物11を送り出す。
【0052】
スキャン用コンベヤ42の位置では、搬送物11を搬送しつつ、第1の読取装置36のバーコードリーダ91により搬送物11の上方に向く面12にバーコード14が表示されていた場合にそのバーコード14を読み取る。
【0053】
第1の読取装置36の位置を経て第1のコンベヤユニット32の終端に達した搬送物11は、図1ないし図4に示すように、第1の搬送姿勢のまま搬送物11の一側が第2のコンベヤユニット33に載り移るとともに、搬送物11の他側がガイドコンベヤ34に載り移り、これら第2のコンベヤユニット33およびガイドコンベヤ34によって搬送物11を搬送方向下流へ搬送する。
【0054】
ガイドコンベヤ34は、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する水平方向の離間距離がW1>W2というように小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する鉛直方向の離間距離がH1<H2というように大きくなるように配設されているため、ガイドコンベヤ34に載った搬送物11の他側が第2のコンベヤユニット33に載る搬送物11の一側を支点として徐々に立ち上がり、搬送物11が鉛直方向に立ち上がった後にその鉛直方向に対して第1の搬送姿勢と反対に傾斜するように反転する。
【0055】
第2のコンベヤユニット33の傾斜コンベヤ65で反転した搬送物11の他方の面12が上方に向くように一方の面12を支えるとともにサイドコンベヤ66で搬送物11の下側の縁部13を支えて、搬送物11の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物11の一方の面12と反対の他方の面12が上方に向く第2の搬送姿勢とし、この第2の搬送姿勢で搬送方向下流へ搬送する。
【0056】
第2のコンベヤユニット33のガイドコンベヤ34より下流位置では、搬送物11を搬送しつつ、第2の読取装置37のバーコードリーダ92により搬送物11の上方に向く他方の面12にバーコード14が表示されていた場合にそのバーコード14を読み取る。
【0057】
第2のコンベヤユニット33の終端から仕分部24の仕分コンベヤ95に搬送物11を送り出し、仕分コンベヤ95で搬送物11を搬送しながら、第1の読取装置36および第2の読取装置37での読取結果に応じて各仕分手段で搬送物11を分岐し、各仕分部96に送り込む。そして、例えば、各仕分部96に送り込まれた搬送物11を箱詰めして配送処理する。
【0058】
以上のように、搬送物反転装置35によれば、第1のコンベヤユニット32の搬送方向下流側でかつ第2のコンベヤユニット33の始端域に沿って併設されたガイドコンベヤ34により、第1のコンベヤユニット32から第2のコンベヤユニット33に送り出される搬送物11をガイドしつつ第1のコンベヤユニット32で搬送する第1の搬送姿勢から第2のコンベヤユニット33で搬送する第2の搬送姿勢に反転させるので、搬送物11の搬送に合わせて反転のタイミングをとる必要がなく、搬送物11が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物11を確実に反転できる。
【0059】
ガイドコンベヤ34が、第1のコンベヤユニット32から第2のコンベヤユニット33に送り出される搬送物11を第2のコンベヤユニット32とともに搬送するので、ガイドコンベヤ34によって搬送物11を停滞させるなどの搬送物11の姿勢の反転に影響を与えることなく、ガイドコンベヤ34によって搬送物11を確実に反転できる。例えば、ガイドコンベヤ34が、搬送物11を搬送しないガイドだけの構成であれば、搬送物11とガイドとの間に摩擦が生じるため、搬送物11の種類によっては搬送物11の反転を確実できない可能性や搬送物11が搬送方向に回転してしまう可能性があり、そのため、搬送物11を搬送するガイドコンベヤ34を用いることによって摩擦による影響を防止して搬送物11を確実に反転できる。
【0060】
また、ガイドコンベヤ34を、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する水平方向の離間距離がW1>W2というように小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニット33に対する鉛直方向の離間距離がH1<H2というように大きくなるように配設したので、これら2つの条件によって搬送物11を確実に反転できる。
【0061】
しかも、ガイドコンベヤ34の搬送方向上流端から下流端までの搬送物11の搬送時間と、第2のコンベヤユニット33のガイドコンベヤ34が併設された併設区間の搬送方向上流端から下流端までの搬送物11の搬送時間とを一致させたので、ガイドコンベヤ34が第2のコンベヤユニット33に対して三次元的に傾斜していても、ガイドコンベヤ34と第2のコンベヤユニット33とによる搬送物11の搬送速度差をなくし、搬送物11が搬送方向に回転することなく、搬送物11を確実に反転できる。
【0062】
また、搬送物反転装置35を備えた読取装置23によれば、第1のコンベヤユニット32によって第1の搬送姿勢で搬送する搬送物11の一方の面12を第1の読取装置36で読み取り、第2のコンベヤユニット33によって第2の搬送姿勢で搬送する搬送物11の他方の面12を第2の読取装置37で読み取るので、搬送物11が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物11の両面を確実に読み取ることができる。
【0063】
なお、ガイド体としては、ガイドコンベヤ34に限らず、搬送物11の種類によっては、ガイドコンベヤ34のように搬送物11を搬送駆動せず、例えば回転自在の複数のコロを搬送方向に沿って回転自在に配列したコロコンベヤや、プレート、棒、パイプ、線材などを用いてガイドするようにしても、搬送物11を反転させることができる。この場合、構造を簡素化できる。
【0064】
また、第1のコンベヤユニット32で搬送物11を搬送する第1の搬送姿勢と第2のコンベヤユニット33で搬送物11を搬送する第2の搬送姿勢とで、搬送方向を鉛直方向に対して反対に傾斜させることにより、ガイドコンベヤ34による搬送物11の反転を簡単な構成で容易かつ確実にできるが、第1のコンベヤユニット32および第2のコンベヤユニット33の少なくとも一方を水平に設ける場合でも、その場合に合わせてガイドコンベヤ34を設定すれば、第1のコンベヤユニット32から第2のコンベヤユニット33に送り出される搬送物11を搬送しつつ反転させるように構成できる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の搬送物反転装置によれば、第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側でかつ第2のコンベヤユニットの始端域に沿って併設されたガイド体により、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1のコンベヤユニットで搬送する第1の搬送姿勢から第2のコンベヤユニットで搬送する第2の搬送姿勢に反転させるので、搬送物の搬送に合わせて反転のタイミングをとる必要がなく、搬送物が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物を確実に反転できる。
【0066】
また、ガイド体が、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物を第2のコンベヤユニットとともに搬送するので、ガイド体によって搬送物を停滞させるなどの搬送物の姿勢の反転に影響を与えることなく、ガイド体によって搬送物を確実に反転できる。
【0067】
さらに、ガイド体を、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニットに対する水平方向の離間距離が小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての第2のコンベヤユニットに対する鉛直方向の離間距離が大きくなるように配設したので、ガイド体によって搬送物を確実に反転できる。しかも、ガイド体の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間と、第2のコンベヤユニットのガイド体が併設された併設区間の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間とを一致させたので、ガイド体が第2のコンベヤユニットに対して傾斜していても、ガイド体と第2のコンベヤユニットとによる搬送物の搬送速度差をなくし、搬送物が搬送方向に回転することなく、搬送物を確実に反転できる。
【0068】
請求項2記載の搬送物反転装置によれば、請求項1記載の搬送物反転装置において、第1のコンベヤユニットにより、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送し、第2のコンベヤユニットに送り出し、第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側でかつ第2のコンベヤユニットの始端域に沿って併設されたガイド体により、第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1の搬送姿勢から第2 のコンベヤユニットで搬送する際の第2の搬送姿勢に反転させ、第2のコンベヤユニットにより、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢に反転された搬送物を搬送できる。
【0069】
求項記載の読取装置によれば、請求項1または2記載の搬送物反転装置を用い、第1のコンベヤユニットによって第1の搬送姿勢で搬送する搬送物の一面を第1の読取装置で読み取り、第2のコンベヤユニットによって第2の搬送姿勢で搬送する搬送物の他面を第2の読取装置で読み取るので、搬送物が搬送方向に連続して搬送してきた場合でも、搬送物の両面を確実に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す搬送物反転装置の斜視図である。
【図2】 同上搬送物反転装置のを示し、(a)は図3矢印P1方向から視た平面図、(b)は図3矢印P2方向から視た側面図である。
【図3】 同上搬送物反転装置の搬送方向から視た側面図である。
【図4】 同上搬送物反転装置を示し、(a)は図2(a)のA−A断面図、(b)は図2(a)のB−B断面図である。
【図5】 同上搬送物反転装置の第2のコンベヤユニットとガイドコンベヤとの速度関係を説明する説明図である。
【図6】 同上搬送物反転装置の第1のコンベヤユニットの平面図である。
【図7】 同上搬送物反転装置の第1のコンベヤユニットを示し、(a)は図6のC−C断面図、(b)は図6のD−D断面図、(c)は図6のE−E断面図である。
【図8】 同上搬送物反転装置を備えた読取装置を用いた分岐装置の平面図である。
【図9】 同上搬送物の斜視図である。
【符号の説明】
11 搬送物
23 読取装置
32 第1のコンベヤユニット
33 第2のコンベヤユニット
34 ガイド体としてのガイドコンベヤ
35 搬送物反転装置
36 第1の読取装置
37 第2の読取装置
81 搬送手段としてのベルト
82 駆動手段としてのモータ

Claims (3)

  1. 搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送する第1のコンベヤユニットと、
    この第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側に設けられ、第1のコンベヤユニットから送り出される搬送物を受け入れ、この搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢で搬送物を搬送する第2のコンベヤユニットと、
    前記第1のコンベヤユニットの搬送方向下流側でかつ前記第2のコンベヤユニットの始端域に沿って併設され、前記第1のコンベヤユニットから第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物をガイドしつつ第1の搬送姿勢から第2の搬送姿勢に反転させるガイド体と
    を具備し
    前記ガイド体は、
    搬送物を搬送する搬送手段、およびこの搬送手段を駆動する駆動手段を有し、前記第1のコンベヤユニットから前記第2のコンベヤユニットに送り出される搬送物を第2のコンベヤユニットとともに搬送し、
    かつ、搬送方向上流から下流にかけての前記第2のコンベヤユニットに対する水平方向の離間距離が小さくなるとともに、搬送方向上流から下流にかけての前記第2のコンベヤユニットに対する鉛直方向の離間距離が大きくなるように配設され、
    前記ガイド体の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間と、前記第2のコンベヤユニットの前記ガイド体が併設された併設区間の搬送方向上流端から下流端までの搬送物の搬送時間とが一致されている
    ことを特徴とする搬送物反転装置。
  2. 第1のコンベヤユニットは、搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が低くかつ他側が高いとともに搬送物の一面が上方に向く第1の搬送姿勢で搬送物を搬送し、
    第2のコンベヤユニットは、前記第1のコンベヤユニットの一側の搬送方向下流側に設けられ、前記第1のコンベヤユニットから送り出される搬送物を受け入れ、この搬送物の搬送方向に対して交差する方向の一側が高くかつ他側が低いとともに搬送物の一面と反対の他面が上方に向く第2の搬送姿勢で搬送物を搬送す
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送物反転装置。
  3. 請求項1または2記載の搬送物反転装置と、
    この搬送物反転装置の第1のコンベヤユニットによって第1の搬送姿勢で搬送する搬送物の一面を読み取る第1の読取装置と、
    前記搬送物反転装置の第2のコンベヤユニットによって第2の搬送姿勢で搬送する搬送物の他面を読み取る第2の読取装置と
    を具備していることを特徴とする読取装置。
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