JP3159059B2 - 非破壊食味特性測定装置 - Google Patents
非破壊食味特性測定装置Info
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Description
カボチャ等青果物の糖度、熟度等の食味特性を一個体ず
つ非破壊的にかつ連続して測定可能な非破壊食味特性測
定装置に係り、特に、測定装置の構造を複雑化させるこ
となく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測定できる
非破壊食味特性測定装置の改良に関するものである。
マト等の青果物に対し光を照射し青果物から出射された
光の糖における光吸収測定により青果物の糖度を非破壊
的に測定できる装置が開発されている(特開平1−30
1147号公報参照)。
カ等青果物の糖度を非破壊的に測定しようとした場合、
メロン、スイカ等は上記葡萄類や柑橘類等と較べてその
外果皮が厚く、かつ、サイズも大きいため、レーザ等の
照射光をメロン、スイカ等の奥深くまで浸透させたり、
充分な強度の検出光(すなわちメロン、スイカ等青果物
から出射される光)を得ることが困難であった。そし
て、照射光がメロン、スイカ等青果物の奥深くまで浸透
しないと一個の青果物の平均的糖度が適正に得られず、
また、検出光が弱いと測定精度が低下する。尚、適正か
つ高精度に糖度を測定するために、メロン、スイカ等の
青果物に対するレーザのパワーを増大させる方法も考え
られるが、強度アップに起因してメロン、スイカ等青果
物表面が焼けてしまい非破壊検査が困難となる。
少なくとも一対の筒体を圧接し、かつ、一方の筒体を介
し青果物へ光照射することにより青果物内部へ漏れなく
光を入射させると共に、青果物からの出射光だけを他方
の筒体を介し検出器へ入射させる方法が検討されてい
る。
青果物の糖度測定を実際に行う場合、搬送中の青果物に
対しこれ等筒体を圧接配置させるには、上記青果物の搬
送に合わせて筒体も移動させることを要する。このた
め、これ等筒体の移動機構を非破壊糖度測定装置に組込
む必要が生じ、その分、測定装置の構造が複雑化する問
題があった。
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体の移動機構を省略することは可能である。
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
定装置の構造を複雑化させることなくかつメロン、スイ
カ等青果物の糖度に加えてその熟度等も高速、高精度に
測定できる非破壊食味特性測定装置を既に提案してい
る。
は、図19に示すように被測定用の青果物が載置される
受部cを有しかつ搬送路上を移動するトレイdとこのト
レイdを搬送路に沿って案内するガイドeと上記トレイ
dを移動させる駆動手段としてのローラーコンベア(他
にベルトコンベア等の任意な駆動手段が適用できる)f
とで搬送系の主要部が構成され、上記トレイdの受部c
には図20に示すようにその厚み方向に沿って一方の開
放端が青果物Mの外周面に接触し他方がトレイdの底面
側から露出する少なくとも一対のトレイ側光通路部g,
hを設けると共に、搬送路内におけるトレイdの底面側
と対向する部位には一方の開放端がトレイ側光通路部
g,hの開放端と位置整合された少なくとも一対の測定
側光通路部i,jを備える測定部kを配設し、この測定
部kにおいて一方の測定側光通路部iとこれに位置整合
されたトレイ側光通路部gを介し青果物へ光を照射する
と共に、青果物から出射された光を他方のトレイ側光通
路部hとこれに位置整合された測定側光通路部jを介し
検出器(図示せず)へ入射させるようにしたことを特徴
とするものであった。
れば、図20に示すようにメロン等の青果物Mが載置さ
れるトレイdの受部cに設けられたトレイ側光通路部g
と搬送路内の上記トレイdの底面側と対向する部位に配
設された測定部kの測定側光通路部iを介して青果物M
へ光が照射されると共に、青果物Mからの出射光につい
ては上記トレイdの受部cに設けられた他のトレイ側光
通路部hと同じく測定部kの他の測定側光通路部jを介
して検出器(図示せず)に入射されるため、光照射時並
びに光検出時における漏れ光が防止されて青果物M内部
へ効率よく光が入射されると共に青果物Mからの出射光
も効率よく検出器へ入射させることが可能となる。
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等食味特性を測定することが可能となる。
イ側光通路部g,hがトレイdの受部cに設けられ、こ
れにより青果物の搬送に合わせて移動させる筒体の移動
機構を設ける必要がないため、測定装置の構造を複雑化
させることなく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測
定することが可能になる。
は、ローラーコンベアfにより搬送されるトレイdの受
部cに設けられたトレイ側光通路部g,hの測定部k側
の開放端と、上記測定部kに設けられた測定側光通路部
i,jのトレイd側の開放端との位置が合致した時点に
おいて光を照射させる照射タイミング制御手段が必要と
なる。そこで、この装置においては、上記トレイの側面
に光反射テープ等の被検知部材を設け、この被検知部材
と、上記測定部の近傍位置に配設されトレイ側光通路部
の開放端と測定側光通路部の開放端の位置が合致した時
に上記トレイの被検知部材を検知するセンサと、このセ
ンサからの検知信号に基づき光照射手段としての光源
(図示せず)をON,OFF動作させる電源、スイッチ
ング手段にて上記照射タイミング制御手段を構成してい
る。
ては、図19〜図20に示すように測定部kの上面側中
央部位に設けられた凸條mとトレイdの底面側略中央部
に設けられ上記凸條mを摺動可能に遊嵌させる凹條nと
で構成される光漏れ防止手段が設けられ、この光漏れ防
止手段により測定側光通路部iを通過するレーザ等光の
測定側光通路部j内への入り込みが防止される構造とな
っている。
より青果物の糖度を測定する場合、少なくとも3種類の
波長の光を用いて糖度を求めている。すなわち、3つの
波長の内の1つの波長は、糖による吸収波長である90
0nm〜920nmの範囲に、他の2つの波長は、糖の
吸収に無関係な860nm〜890nm及び920nm
〜960nm(920nmは含まれない)の範囲の波長
の光から1波長づつ選択されている。これは、この様に
選択された波長の光を用いることで、糖の吸収波長の両
側の波長の光により上記900nm〜920nmの波長
の光の吸収から波長依存性のあるバックグランドの影響
を正確に取り除くことができ、糖度を正確に求めること
ができるようになるからである。すなわち、実際の糖度
との相関係数が0.9以上、つまり±1.0°ブリック
スの精度で青果物の糖度が求められるようになる。
いては、図21〜図22に示すように搬送路内に3か所
の測定部k1〜k3が設けられ、かつ、3種類の光源p
1〜p3から光ファイバwを介してそれぞれの測定部へ
対応するレーザ等の光が供給されるよう構成されてい
る。
青果物が載置されたトレイdを各測定部k1〜k3へ搬
送する際、トレイdは上記ガイドeに案内されながら各
測定部k1〜k3へ搬送されることになるが、図20に
示すように、上記トレイdとガイドeとの間には搬送安
定性等を考慮して若干の隙間が設けられている。このた
め、上記ガイドeの案内作用にも拘らずその搬送方向と
直交する方向(すなわち図20において矢印で示すよう
に搬送路の左右方向)へ若干横揺れしながら上記トレイ
dは搬送されることになる。
測定部k1〜k3へ搬送された場合、以下に示す理由か
ら測定誤差を引起こし易い問題点を有していた。
ように測定部kの測定側光通路部iとトレイdのトレイ
側光通路部gを介してなされる(図20参照)が、これ
をより詳細に説明すると、図23に示すように上記測定
側光通路部i内に設けられた光ファイバw(光源p1〜
p3からレーザ光を測定側光通路部i内に伝送する)の
端面からスポット状にレーザ光が照射され、このレーザ
光が上記トレイ側光通路部gを介して青果物Mへ入射さ
れる。他方、青果物M内に入射されたレーザ光は青果物
M内で拡散されて青果物Mから出射されるが、この出射
光を青果物Mにその開放端側が接触されたトレイ側光通
路部h内に導入しかつ測定側光通路部jを介して図示外
の検出器に入射させる。
搬送方向(矢印で示す)の右側へ横揺れして測定部に到
着した場合、上記光ファイバwの端面位置は相対的にト
レイ側光通路部gの左端(図23においてα1 で示す)
となり、光ファイバwの端面位置とトレイ側光通路部h
の端面位置との距離β1 が大きくなるため、光ファイバ
wの端面から照射されたレーザ光の検出器までの光路長
が相対的に長くなり、この結果、トレイ側光通路部h内
に導入される青果物Mからの出射光量はその分小さくな
る。他方、図23に示すようにトレイdが搬送方向の左
側へ横揺れして測定部に到着した場合、上記光ファイバ
wの端面位置は相対的にトレイ側光通路部gの右端(図
23においてα2 で示す)となり、光ファイバwの端面
位置とトレイ側光通路部hの端面位置との距離β2 が小
さくなるため、上記光路長は相対的に短くなり、この結
果、トレイ側光通路部h内に導入される青果物Mからの
出射光量はその分大きくなる。
られたこれ等検出光から青果物の糖度等その食味特性を
求めた場合、上記トレイの横揺れに起因して測定誤差を
引起こし易い問題点を有していた。
対する照射位置も微妙に変化し、これにより上述した3
種類の波長の光は青果物内の異なる領域を通過しかつ青
果物から出射されることになるため、かかる原因からも
測定誤差を引き起こし易い問題点があった。特に、測定
対象がメロン、カボチャ等その表面形状や模様等が部位
により大きく異なるような青果物の場合、照射箇所によ
ってその反射率が大幅に変化するため測定誤差が大きく
なる問題点を有していた。
たもので、その課題とするところは、各測定部において
青果物の略同一箇所へ光を照射可能にした測定誤差の小
さい非破壊食味特性測定装置を提供することにある。
る発明は、被測定用青果物が載置された複数のトレイを
適宜間隔を介して順次搬送し、かつ、搬送路中に設けら
れた測定部において各青果物に対しその外部から内部へ
向けて光を照射すると共に、青果物から出射された光を
測定することにより青果物の食味特性を測定する非破壊
食味特性測定装置を前提とし、上記トレイにおける青果
物の受部に食味特性測定用の少なくとも一対のトレイ側
光通路部を設け、搬送路内における上記トレイの底面側
と対向する部位には上記トレイ側光通路部に対応した少
なくとも一対の測定側光通路部を備える複数の測定部を
配設すると共に、これ等の各測定部には上記トレイの搬
送方向に沿って設けられた案内面にトレイの基準面を係
合させてトレイの搬送位置を規制する搬送位置規制手段
を配置し、かつ、各測定部において少なくとも一の測定
側光通路部とこれに対応したトレイ光通路部を介し青果
物へ光を照射する一方、青果物から出射された光を他の
トレイ側光通路部とこれに対応した測定側光通路部を介
し検出器に入射させて青果物の食味特性を測定するよう
にしたことを特徴とするものである。
破壊食味特性測定装置によれば、図19〜図20に示し
た上述の非破壊食味特性測定装置と同様、トレイの受部
に設けられたトレイ側光通路部と上記測定部の測定側光
通路部を介して青果物へ光が照射されると共に、青果物
からの出射光については上記トレイの受部に設けられた
他のトレイ側光通路部と同じく測定部の他の測定側光通
路部を介して検出器に入射されるため、光照射時並びに
光検出時における漏れ光が防止されて青果物内部へ効率
よく光が入射されると共に青果物からの出射光も効率よ
く検出器へ入射させることが可能となる。
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等食味特性を測定することが可能となる。
イ側光通路部がトレイの受部に設けられ、これにより青
果物の搬送に合わせて移動させる筒体の移動機構を設け
る必要がないため、測定装置の構造を複雑化させること
なく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測定すること
が可能になる。
性測定装置においてはトレイの搬送方向に沿って設けら
れた案内面にトレイの基準面を係合させてトレイの搬送
位置を規制する搬送位置規制手段が各測定部に設けられ
ているため、被測定用の青果物が載置されたトレイを横
揺れ等を引き起こさせることなく各測定部の適正位置へ
正確に搬送させることが可能となる。
変動が少ないと共に、各測定部において青果物の略同一
箇所へ波長の異なる光をそれぞれ照射させることができ
ることから各光の反射率の差異を最小にでき、かつ、青
果物内における同一箇所からの光情報を得ることができ
るため測定誤差の大幅な低減が図れる。
記トレイの搬送方向に沿って設けられた案内面にトレイ
の基準面を係合させてトレイの搬送位置を規制する搬送
位置規制手段の構成を特定した発明に関する。
1記載の発明に係る非破壊食味特性測定装置を前提と
し、各測定部における搬送路両側の縁部に適宜間隔を介
し設けられた一対のサイドバーと、一方のサイドバーに
取付けられかつ各サイドバー間を搬送されるトレイを他
方のサイドバー側へ押圧してこのサイドバーの案内面に
トレイの基準面を係合させる押圧手段とで上記搬送位置
規制手段が構成されることを特徴とし、請求項3に係る
発明は、各測定部における搬送路両側の縁部に適宜間隔
を介し設けられた一対のサイドバーと、これ等のサイド
バー間を搬送されるトレイに取付けられかつ一方のサイ
ドバーを押圧しその反力によりトレイの基準面を他方の
サイドバーの案内面に係合させる押圧手段とで上記搬送
位置規制手段が構成されることを特徴とし、請求項4に
係る発明は、各測定部における搬送路の一方側縁部に設
けられ上記案内面の機能を有すると共にトレイの基準面
が当接されてこのトレイを搬送する搬送ベルトと、上記
搬送路の他方側縁部でかつ搬送ベルトと対向する部位に
設けられたサイドバーと、このサイドバーに取付けられ
かつサイドバーと搬送ベルト間を搬送される上記トレイ
の基準面を搬送ベルトの案内面へ当接させる押圧手段と
で上記搬送位置規制手段が構成されることを特徴とす
る。
特性測定装置において被測定用の青果物が載置されたト
レイの搬送性に支障を来さないようにするため、上記搬
送位置規制手段における案内面とトレイの基準面とが係
合した際、その接触面に大きな摩擦力が生じないような
材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、アセター
ル・ホモポリマー、超高分子量ポリエチレン等滑り易い
プラスチック材料で構成された板状成型体あるいは断面
蒲鉾状の帯状成型体等を上記案内面に固着することが望
ましい。この場合、これ等成型体表面がトレイの基準面
と係合することから上記成型体表面が案内面を構成する
ことになる。また、より好ましくは、上記接触面に接触
に伴う摩擦力を低減させる複数の回転ローラを設ける手
段が望ましい。請求項5に係る発明はこの様な技術的理
由に基づきなされている。
2、3又は4記載の発明に係る非破壊食味特性測定装置
を前提とし、上記サイドバーとトレイが接触する一方の
接触面に、接触に伴う摩擦力を低減させる複数の回転ロ
ーラが設けられていることを特徴とする。
転ローラを適用する請求項5に係る発明を前提とし、か
つ、請求項2〜4に係る発明の押圧手段の構成を特定し
た発明に関する。
5記載の発明に係る非破壊食味特性測定装置を前提と
し、上記回転ローラの外周面に設けられた弾性体層によ
り上記押圧手段が構成されていることを特徴とし、請求
項7に係る発明は、上記回転ローラの中心軸を移動可能
に支持する支持手段と、この支持手段を付勢して回転ロ
ーラの外周面を上記サイドバー若しくはトレイの接触面
側へ押出す付勢手段とで上記押圧手段が構成されている
ことを特徴とする。
しては、ゴム、ウレタン樹脂等から成る弾性体層が例示
され、また、請求項7に係る発明の上記付勢手段として
はバネ材等が例示される。
置規制手段の構成を特定した請求項4に係る発明の一部
の構成を変更した非破壊食味特性測定装置に関する。
1記載の発明に係る非破壊食味特性測定装置を前提と
し、各測定部における搬送路の一方側縁部に設けられか
つ上記案内面の機能を有すると共にトレイの基準面が当
接されてこのトレイを搬送する第一搬送ベルトと、上記
搬送路の他方側縁部でかつ第一搬送ベルトと対向する部
位に設けられた第二搬送ベルトと、この第二搬送ベルト
に設けられかつ第一搬送ベルトと第二搬送ベルト間を搬
送される上記トレイの基準面を第一搬送ベルトの案内面
へ当接させる押圧手段とで上記搬送位置規制手段が構成
されることを特徴とする。
食味特性測定装置においては、メロン、スイカ、カボチ
ャ等の青果物の糖度と熟度をそれぞれ測定することが可
能である。この場合、メロン等の青果物に光を照射しそ
の青果物から出射された光を測定する際、その測定デー
タの処理方式の違いにより糖度と熟度をそれぞれ選択的
に求めることができる。
て図面を参照して詳細に説明する。
非破壊食味特性測定装置は、図1〜図3に示すように測
定用の青果物(メロン)Mが載置される複数のトレイ1
と、これ等トレイ1を例えば40cm/秒の速度で搬送
路上を移動させる駆動手段としてのローラーコンベア3
と、上記搬送路内に適宜間隔を介して配置された3つの
ボックス状測定部4、5、6と、上記搬送路の長さ方向
に沿って設けられトレイ1の搬送位置を規制する搬送位
置規制手段2と、各測定部4、5、6の近傍に配置され
トレイ1上の青果物Mの有無を判定する青果物有無判定
器(図示せず)と、同じく各測定部4、5、6の近傍に
配置され上記トレイ1に設けられた被検知部材10を検
知してトレイ1と測定部4、5、6との位置整合時点を
検出するセンサ(図示せず)と、各測定部4、5、6に
おいて青果物Mに対し光照射する半導体レーザ(図示せ
ず)と、各測定部4、5、6において青果物Mからの出
射光が入射される検出器(図示せず)とでその主要部が
構成されている。
黒色のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)樹脂から成り、円柱状のトレイ下側部11とこのト
レイ下側部11から上方側へ突出しその一部を切り欠い
て形成された一対の基準面100を有する略円柱状のト
レイ上側部12とでその主要部が構成され、かつ、上記
トレイ上側部12は2方向対称性を具備するようにその
中心が上記トレイ下側部11の中心と重なるように配設
されている。
り鉢状の受部13が設けられ、この受部13の2方向対
称性を具備する位置に2つのトレイ側光通路部14、1
5が設けられていると共に、その一対の基準面100の
各上方部には光反射テープから成る被検知部材10が設
けられ、かつ、トレイ下側部11の底面側略中央部には
上記測定部4、5、6の上面に設けられた凸條90を摺
動可能に遊嵌させる凹條16が設けられている。尚、ト
レイ1全体の色は、黒色でかつ不透明状態となってい
る。
中央部位に上記凸條90が設けられ、かつ、上記トレイ
側光通路部14、15の測定部側開放端と位置整合され
た2つの筒体から成る測定側光通路部41、42が設け
られていると共に、その一方の測定側光通路部41の開
放端に上記半導体レーザからのレーザ光を伝送する光フ
ァイバ(図示せず)が配置され(測定部4についてはそ
の測定側光通路部41の開放端に半導体レーザからのレ
ーザ光を伝送する光ファイバが配置される。他の測定部
においても同様に他の半導体レーザからのレーザ光を伝
送する光ファイバが配置される)、他方の測定側光通路
部42の開放端に検出器(図示せず)が配置されてい
る。尚、上記測定部4の上面側に設けられた凸條90の
作用は、図3に示すようにこの凸條90がトレイ1と測
定部4との隙間(この例では1〜5mm程度に設定され
ている)を遮断するため、測定側光通路部41を通過す
る半導体レーザからのレーザ光の測定側光通路部42内
への入り込みを防止する。このため、測定側光通路部4
2の開放端側に配置された図示外の検出器へは青果物M
からの出射光のみが入射されることになり、半導体レー
ザからのレーザ光の漏れ光に起因した糖度等食味特性の
測定誤差を回避することができる。
の検知信号は上記半導体レーザの電源に入力されるよう
になっており、青果物有無判定器からの信号が入力され
かつセンサからの検知信号が入力された場合には電源が
作動して半導体レーザからレーザ光が照射されるように
なっている。また、青果物有無判定器からの信号が入力
されないか(すなわちトレイ1に青果物Mが存在しない
場合)、センサからの検知信号が入力されない場合には
電源がOFFとなり上記半導体レーザからレーザ光が照
射されないように設定されている。
搬送位置規制手段2は、図1、図4及び図5に示すよう
に搬送路の長さ方向に沿って設けられた第一サイドバー
21と、この第一サイドバー21の対向側に設けられか
つ上記搬送路を搬送されるトレイ1を第一サイドバー2
1側へ押圧する押圧手段7を具備する第二サイドバー2
2とでその主要部が構成されている。
示すように鉄等の金属から成る板状の第一サイドバー本
体210と、この第一サイドバー本体210に取付けら
れた複数の回転ローラ211と、上記第一サイドバー本
体210を搬送路の一方側縁部に固設する固定部材21
2とで構成されている。尚、上記回転ローラ211がト
レイ1の基準面100と係合することから回転ローラ2
11のトレイ1との接触面が案内面20を構成する。
び図5に示すように所定の間隙を介して対向配置されか
つ板状の鉄等の金属から成る一対の第二サイドバー本体
221、222と、これ等第二サイドバー本体221、
222の間隙部に設けられた押圧手段7と、これ等第二
サイドバー本体221、222を搬送路の他方側縁部に
固設する固定部材223とでその主要部が構成されてい
る。また、上記押圧手段7は、図6及び図7に示すよう
に搬送路側に開口70を有する押圧部材取付け部71
と、この押圧部材取付け部71内において上記開口70
から出没可能に設けられた回転ローラ76と、この回転
ローラ76の中心軸73を移動可能に支持する一対の支
持具74と、これ等支持具74を付勢して上記回転ロー
ラ76を搬送路側へ押出す一対のバネ部材75とで構成
されており、かつ、回転ローラ76と中心軸73との間
には上記回転ローラ76の出没動作を案内する案内ロー
ラ72が介在されている。
サイドバー22間を搬送されるトレイ1を上記第二サイ
ドバー22の押圧手段7が押圧してトレイ1の基準面1
00を第一サイドバー21の案内面(上述したように第
一サイドバー本体210に取付けられた複数の回転ロー
ラ211における上記トレイ1と係合する接触面が案内
面を構成する:図4参照)20に係合させるため、青果
物Mが載置されたトレイ1を横揺れ等を引き起こさせる
ことなく各測定部4、5、6の適正位置へ正確に搬送さ
せることが可能となる。また、第一サイドバー21に設
けられた複数の回転ローラ211と、第二サイドバー2
2の押圧手段7の一部を構成する回転ローラ76の作用
により、各サイドバー21、22とトレイ1の接触に伴
う摩擦力が低減されるため、搬送路内におけるトレイ1
の搬送性にも支障を来すことがない。
3つの測定部4、5、6が連設された上記搬送路内にト
レイ1を搬入する際、トレイ1の向きを適正方向へ揃え
る方向制御機構が付設されている。すなわち、この方向
制御機構8は、図8に示すように上記測定部4、5、6
が連設された搬送路直前の導入路に設けられており、こ
の導入路の略中央部に配置されかつ上記測定部4、5、
6に形成された凸條90に連続する凸條導入部81と、
上記導入路の両側縁部に設けられかつ搬送速度が互いに
異なる一対の搬送ベルト82、83とで構成されてい
る。尚、上記トレイ1が凸條導入部81に容易に乗り上
げられるようにするため、図8に示すように凸條導入部
81の入り口側の高さ寸法は上記凸條90より低く設定
され、かつ、導入路内に入るに従ってその高さ寸法が徐
々に高くなり、最終的には上記凸條90と同一高さにな
るよう設定されている。また、上記導入路内におけるト
レイ1の搬送は上記搬送ベルト82、83によりなされ
る関係上、導入部内のローラは駆動力を要しないため自
由に回転するローラで構成されている。また、上記搬送
ベルト82、83の送り速度は、一方が45cm/秒、
他方が35cm/秒に設定されている。
導入路の両側縁部に送り速度の異なる一対の搬送ベルト
82、83が設けられているため、導入路内に搬入され
たトレイ1は送り速度の違いから図8の矢印で示すよう
に回転しながら搬送され、導入路内の凸條導入部81と
トレイ1の凹條16が嵌合した後は回転が停止し、以後
トレイ1の向きを適正方向へ揃えた状態で測定部4、
5、6が連設された上記搬送路内に搬入されることにな
る。
いては、青果物Mを載置しかつ適正方向へ揃えられたト
レイ1が各測定部4,5,6を通過する度に上記電源が
ON動作し、測定部4においては930nmのレーザ光
が20ミリ秒間照射しこのレーザ光が測定側光通路部4
1とトレイ側光通路部14を介して青果物Mへ照射され
ると共に、青果物Mからの出射光がトレイ側光通路部1
5と測定側光通路部42を介して図示外の検出器に入射
され、以下、同様にして測定部5においては910nm
のレーザ光が20ミリ秒間、測定部6においては880
nmのレーザ光が20ミリ秒間照射され、かつ、青果物
Mからの出射光が各検出器(図示せず)に入射されて青
果物Mの糖度等その食味特性が測定される。尚、これ等
測定は暗室内において行われるようになっている(図2
2参照)。
特性測定装置によれば、青果物Mが載置されるトレイ1
の受部13に設けられたトレイ側光通路部14と搬送路
内の上記トレイ1の底面側と対向する部位に配設された
各測定部4,5,6の測定側光通路部41(測定部5,
6の測定側光通路部については図示せず)を介して青果
物Mへレーザ光が照射されると共に、青果物Mからの出
射光については上記トレイ1の受部13に設けられた他
のトレイ側光通路部15と同じく測定部4,5,6の他
の測定側光通路部42(測定部5,6の測定側光通路部
については図示せず)を介して検出器に入射されるた
め、光照射時並びに光検出時における漏れ光が防止され
て青果物M内部へ漏れなくレーザ光が入射されると共に
青果物Mからの出射光だけを検出器へ入射させることが
可能となる。従って、測定装置の構造を複雑化すること
なく青果物Mの糖度等その食味特性を高速かつ高精度に
測定できる利点を有している。
ては搬送路の長さ方向に沿って設けられトレイ1の搬送
位置を規制する搬送位置規制手段2が設けられているた
め、図3に示すように被測定用の青果物Mが載置された
トレイ1を横揺れ等を引き起こさせることなく各測定部
4,5,6の適正位置へ正確に搬送させることが可能と
なる。従って、各照射光の検出器までの光路長の変動が
少ないと共に、各測定部4,5,6において青果物Mの
略同一箇所へ波長の異なる光をそれぞれ照射させること
ができることから、各光の反射率の差異を最小にでき、
かつ、青果物M内における同一箇所からの光情報を得る
ことができるため測定誤差の大幅な低減が図れる利点を
有している。
上記サイドバーとトレイの接触に伴う摩擦力を低減させ
る構造としては、図4に示す回転ローラ211が設けら
れた第一サイドバー21を適用する構成に代えて、上記
回転ローラ211を有しない板状のバーで第一サイドバ
ーを構成し、かつ、この第一サイドバーと係合する側の
基準面100に上記回転ローラ211と同一機能を有す
る回転ローラを設けた構造のトレイを適用する構成を採
ることも可能である。但し、図2に示されたトレイ1の
両方の基準面100に上記回転ローラを設けた場合、一
方側の回転ローラが上記第二サイドバー22の回転ロー
ラ76と重複してその搬送性に支障を来す恐れがあるた
め一方の基準面100のみに回転ローラを設けることを
要し、かつ、これにより基準面が1カ所に限定されるこ
とになるため、このトレイにおいては各測定部への搬入
方向が一方向に規制される(すなわち、トレイ搬入方向
の2方向対称性を具備しない)。また、この実施の形態
においては、各測定部4、5、6に設けられる上記搬送
位置規制手段2が図1に示したように搬送路の長さ方向
に沿って連続的に設けられた一対の第一サイドバー21
と第二サイドバー22とでその主要部が構成された構造
になっているが、各測定部4、5、6毎に搬送位置規制
手段を間欠的に設ける構造にしてもよい。但し、各測定
部4、5、6における各搬送位置規制手段の案内面が同
一となるように調整することを要する(すなわち、各搬
送位置規制手段の案内面にトレイの基準面が係合されて
位置規制される領域が各測定部4、5、6において略同
一となるように調整することを要する)。
非破壊食味特性測定装置は、図2に示されたトレイ1の
一方の基準面100に図6に示されたものと略同一構造
の回転ローラ76を付設して押圧手段7としかつ他方の
基準面100に上記回転ローラ211と同一機能を有す
る回転ローラを設けその搬送位置規制手段の案内面と係
合する接触面を搬送位置規制用の基準面として機能させ
たトレイ1(図9参照)を適用している点と、このトレ
イ1の変更に伴い搬送位置規制手段2が図10に示され
た構成に変更されている点を除き第一実施の形態に係る
非破壊食味特性測定装置と略同一である。
態のものと同一の材料で構成され、図9に示すように第
一実施の形態において一対の基準面を構成した一方の面
に図6に示されたものと略同一構造の回転ローラ76を
付設して押圧手段7を構成する一方、他方の基準面10
0に上記回転ローラ211と同一機能を有する回転ロー
ラを設けその搬送位置規制手段の案内面と係合する接触
面を搬送位置規制用の基準面として機能させている。但
し、このトレイ1においては基準面が1カ所に限定され
ているが上述したトレイ搬入方向の2方向対称性は具備
している。この理由については後述する。また、トレイ
1全体の色は、第一実施の形態と同様、黒色でかつ不透
明状態となっている。
施の形態において適用された同一の材料にて形成されか
つ案内面20を有する板状の第一サイドバー21と、こ
れに対向して配置された第二サイドバー22とで構成さ
れている。
いては、上記第一サイドバー21と第二サイドバー22
間を図9に示されたトレイ1が搬送される際、トレイ1
の押圧手段7としての回転ローラ76が第二サイドバー
22を押圧し、その反力によりトレイ1の基準面100
として機能させる回転ローラの外周面を第一サイドバー
21の案内面(第一実施の形態の場合と異なり上記第一
サイドバー21には複数の回転ローラ211が設けられ
ていないため、その第一サイドバー本体におけるトレイ
1の基準面100と係合する端面が案内面を構成する:
図10参照)20に係合させるため、青果物Mが載置さ
れたトレイ1を横揺れ等を引き起こさせることなく各測
定部4、5、6の適正位置へ正確に搬送させることが可
能となる。また、各サイドバー21、22とトレイ1
は、トレイ1の基準面100として機能させる回転ロー
ラと上記押圧手段7として回転ローラ76を介して係合
していることから、第一実施の形態に係る非破壊食味特
性測定装置と同様、搬送路内におけるトレイ1の搬送性
にも支障を来すことがない。
第一サイドバー21と第二サイドバー22間を搬入され
た場合、トレイ1の押圧手段7としての回転ローラ76
は上述した場合とは反対に第一サイドバー21を押圧
し、その反力によりトレイ1の基準面100として機能
させる回転ローラの外周面が第二サイドバー22の端面
に係合されることになる。そして、上記トレイ1は第二
サイドバー22の端面に案内されながら横揺れ等を引起
こすことなく各測定部4,5,6の適正位置(但し、ト
レイの基準面が第一サイドバー21の案内面20に係合
して搬送される場合とではトレイ1の搬送位置は若干相
違するが、各測定部4,5,6の同一の領域を搬送され
る点において相違することがなく、この場合も各測定部
4,5,6の適正位置へ正確に搬送されることになる)
へ正確に搬送されるため、トレイの基準面が第一サイド
バー21の案内面20に係合して搬送された場合と同様
に、各照射光の検出器までの光路長の変動が少ないと共
に各測定部において青果物の略同一箇所へ波長の異なる
光をそれぞれ照射させることができることから各光の反
射率の差異を最小にすることができる。この様にトレイ
1の前後が反転されて上記第一サイドバー21と第二サ
イドバー22間を搬入された場合には、第二サイドバー
22のトレイ1の基準面と係合する端面が案内面20を
構成するようになり、かつ、トレイ1においてその基準
面が1カ所に限定されているにも拘らず上記トレイ搬入
方向の2方向対称性を具備することになる。
段7として機能する回転ローラ76と上記回転ローラ2
11と同一機能を有する回転ローラとを具備したトレイ
が適用されているが、このトレイ1については上記回転
ローラ211と同一機能を有する回転ローラを設けない
構造にしてもよく、また、このタイプのトレイが適用さ
れた場合には第一実施の形態で適用した回転ローラ21
1を有するサイドバー(図4参照)を適用して摩擦力を
低減させる構成にしてもよいし、あるいは、各々の端面
にポリテトラフルオロエチレン等の滑り易いプラスチッ
ク材料で構成された断面蒲鉾状の帯状成型体等が固着さ
れた第一サイドバー21と第二サイドバー22を適用し
て摩擦力を低減させる構成にしてもよい。
非破壊食味特性測定装置は、図4に示された搬送位置規
制手段2の構成に代えて、図11に示された搬送位置規
制手段9を適用している点を除き第一実施の形態に係る
非破壊食味特性測定装置と略同一である。
11に示すように案内面用板材95を中央部に配した第
一搬送ベルト91と、この第一搬送ベルト91に対し所
定の間隔を介して対向配置された第二搬送ベルト92と
でその主要部が構成され、かつ、第二搬送ベルト92の
各測定部4、5、6に対応した部位には第二搬送ベルト
92の搬送面を第一搬送ベルト91側へ押圧する押圧手
段93が設けられている。尚、この非破壊食味特性測定
装置においてはその搬送路内におけるトレイの搬送が第
一搬送ベルト91と第二搬送ベルト92によりなされる
関係上、搬送路内のローラは駆動力を必要としないた
め、上述した方向制御機構の場合と同様に自由に回転す
るローラが適用されている。
いては、上記第一搬送ベルト91と第二搬送ベルト92
により挟持されて搬送されるトレイ1を押圧手段93が
押圧してその基準面100を第一搬送ベルト91の案内
面(この場合、上記案内面用板材95で支持された第一
搬送ベルト91の上記基準面100と接触する接触面が
案内面を構成する:図11参照)20に係合させるた
め、青果物が載置されたトレイ1を横揺れ等を引き起こ
させることなく各測定部4、5、6の適正位置へ正確に
搬送させることが可能となり、かつ、第一搬送ベルト9
1と第二搬送ベルト92の作用により搬送路内における
トレイ1の搬送性にも支障を来すことがない。
3の構成に代えて、例えば、第一実施の形態において適
用されかつ押圧手段7としての回転ローラ76を具備す
る第二サイドバー22(図4参照)を用いた構成にして
もよい。
非破壊食味特性測定装置は、図2に示されたトレイ1の
両方の基準面100に薄鉄板300を設けたトレイ1
(図12参照)を適用している点と、トレイ1の変更に
伴い搬送位置規制手段2を図12に示された構成に変更
している点を除き第一実施の形態に係る非破壊食味特性
測定装置と略同一である。
記案内面20の作用を有する第一サイドバー21とし
て、図12に示すように回転ローラ301と磁石302
を交互に配したサイドバーが適用され、この第一サイド
バー21の対向側に図10に示した板状の第二サイドバ
ー22を配置して成るものである。
いては、上記第一サイドバー21と第二サイドバー22
間をトレイ1が搬送される際、第一サイドバー21に組
込まれた磁石302の磁力作用により薄鉄板300を設
けたトレイ1が吸引されてその基準面100が第一サイ
ドバー21の案内面(第一サイドバー21に設けられた
回転ローラ301の上記トレイ1の基準面100と接触
する接触面が案内面を構成する:図12参照)20に係
合されるため、青果物が載置されたトレイ1を横揺れ等
を引き起こさせることなく各測定部の適正位置へ正確に
搬送させることが可能となる。また、第一サイドバー2
1に設けられた複数の回転ローラ301の作用により第
一サイドバー21とトレイ1の接触に伴う摩擦力が低減
されるため、搬送路内におけるトレイ1の搬送性にも支
障を来すことがない。
ば、図13に示すように真空ポンプ(図示せず)を用い
た吸引力を利用してトレイ1の基準面100を第一サイ
ドバー21の案内面(第一サイドバー21に設けられた
回転ローラの接触面が案内面を構成する)に係合させる
構成を採ってもよいし、あるいは、図14に示すように
同一磁極の反発力を利用してトレイ1の基準面100を
第一サイドバー21の案内面(第一サイドバー21に設
けられた回転ローラの接触面が案内面を構成する)に係
合させる構成を採ってもよく、場合によっては第二サイ
ドバー側を搬送力と押圧力を兼ねたリニアモーター構造
にしてもよい。但し、吸引力を利用する前者の構造のも
のについては図2に示されたトレイ1の適用が可能であ
るが、同一磁極の反発力を利用した後者の構造のものに
ついては、図14に示すようにトレイ1の各基準面10
0に磁石305を埋め込むと共に、案内面の機能を有す
る第一サイドバー21とは反対側の第二サイドバー22
に同じく磁石306を埋め込むことを要する。
非破壊食味特性測定装置は、図15に示された構造のト
レイ1を適用している点と、トレイ1の変更に伴い搬送
路内に設けられる凸條の本数を2本(凸條901、90
2)に変更(図17参照)している点を除き第一実施の
形態に係る非破壊食味特性測定装置と略同一である。
16(A)〜(C)に示すように円柱状のトレイ下側部
11と、このトレイ下側部11から上方側へ突出し上記
トレイ下側部11の円周縁から外方へはみ出ない略四角
柱状のトレイ上側部12とでその主要部が構成され、か
つ、上記トレイ上側部12は4方向対称性を具備するよ
うその中心が上記円柱状トレイ下側部11の中心と重な
るように配設されている。
り鉢状の受部13が設けられ、この受部13の4方向対
称性を具備する位置に4のトレイ側光通路部903、9
04、905、906が設けられていると共に、上記ト
レイ上側部12の4隅部は丸加工され、かつ、トレイ上
側部12の4の基準面100には被検知部材を構成する
光反射テープ(図示せず)がそれぞれ貼着されている。
更に、このトレイ1のトレイ下側部11における裏面側
には、図16(C)に示すように井桁状の凹溝907が
設けられており、この凹溝907が上記搬送路内に設け
られた2本の凸條901、902を摺動可能に遊嵌させ
るようになっている。また、トレイ1全体の色は、第一
実施の形態と同様、黒色でかつ不透明状態となってい
る。
ー21と第二サイドバー22間を搬送される上記トレイ
1を第二サイドバー22の押圧手段7が押圧してトレイ
1の基準面100を第一サイドバー21の案内面(第一
実施の形態の場合と同様に第一サイドバー21に設けら
れた複数の回転ローラ211の上記トレイ1と係合する
接触面が案内面を構成する:図18参照)20に係合さ
せるため、青果物Mが載置されたトレイ1を横揺れ等を
引き起こさせることなく各測定部の適正位置へ正確に搬
送させることが可能となる。また、第一サイドバー21
に設けられた複数の回転ローラ211と、第二サイドバ
ー22の押圧手段7の一部を構成する回転ローラ76の
作用により、各サイドバー21、22とトレイ1の接触
に伴う摩擦力が低減されるため、搬送路内におけるトレ
イ1の搬送性にも支障を来すことがない。
破壊食味特性測定装置によれば、トレイの受部に設けら
れたトレイ側光通路部と測定部の測定側光通路部を介し
て青果物へ光が照射されると共に、青果物からの出射光
については上記トレイの受部に設けられた他のトレイ側
光通路部と同じく測定部の他の測定側光通路部を介して
検出器に入射されるため、光照射時並びに光検出時にお
ける漏れ光が防止されて青果物内部へ効率よく光が入射
されると共に青果物からの出射光も効率よく検出器へ入
射させることが可能となる。
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等食味特性を測定できる効果を有する。
イ側光通路部がトレイの受部に設けられ、これにより青
果物の搬送に合わせて移動させる筒体の移動機構を設け
る必要がないため、測定装置の構造を複雑化させること
なく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測定できる効
果を有する。
た案内面にトレイの基準面を係合させてトレイの搬送位
置を規制する搬送位置規制手段が各測定部に設けられて
いるため、被測定用の青果物が載置されたトレイを横揺
れ等を引き起こさせることなく各測定部の適正位置へ正
確に搬送させることが可能となる。
変動が少ないと共に、各測定部において青果物の略同一
箇所へ波長の異なる光をそれぞれ照射させることができ
ることから各照射光の反射率の差異を最小にでき、か
つ、青果物内における同一箇所からの光情報を得ること
ができるため測定誤差の大幅な低減が図れる効果を有す
る。
味特性測定装置によれば、上記搬送位置規制手段を構成
するサイドバーと上記トレイが接触する一方の接触面
に、接触に伴う摩擦力を低減させる複数の回転ローラが
設けられているため、各測定部におけるトレイの搬送性
が向上する効果を有する。
の主要部を示す概略斜視図。
面図。
図。
イドバーの部分斜視図。
成を示す一部切欠斜視図。
斜視図。
に適用されるトレイの斜視図。
置の搬送位置規制手段の構成を示す概略斜視図。
置の搬送位置規制手段の構成を示す概略斜視図。
置の搬送位置規制手段の構成を示す概略平面図。
面図。
面図。
置に適用されるトレイの斜視図。
(B)は図16(A)のB−B面断面図、図16(C)
はこのトレイの底面図。
置の主要部を示す概略斜視図。
断面図。
示す概略斜視図。
測定部の断面図。
示す概略斜視図。
成を示す説明図。
検出器までの光路長が変動することを示す説明図。
Claims (8)
- 【請求項1】被測定用青果物が載置された複数のトレイ
を適宜間隔を介して順次搬送し、かつ、搬送路中に設け
られた測定部において各青果物に対しその外部から内部
へ向けて光を照射すると共に、青果物から出射された光
を測定することにより青果物の食味特性を測定する非破
壊食味特性測定装置において、 上記トレイにおける青果物の受部に食味特性測定用の少
なくとも一対のトレイ側光通路部を設け、搬送路内にお
ける上記トレイの底面側と対向する部位には上記トレイ
側光通路部に対応した少なくとも一対の測定側光通路部
を備える複数の測定部を配設すると共に、これ等の各測
定部には上記トレイの搬送方向に沿って設けられた案内
面にトレイの基準面を係合させてトレイの搬送位置を規
制する搬送位置規制手段を配置し、かつ、各測定部にお
いて少なくとも一の測定側光通路部とこれに対応したト
レイ光通路部を介し青果物へ光を照射する一方、青果物
から出射された光を他のトレイ側光通路部とこれに対応
した測定側光通路部を介し検出器に入射させて青果物の
食味特性を測定するようにしたことを特徴とする非破壊
食味特性測定装置。 - 【請求項2】各測定部における搬送路両側の縁部に適宜
間隔を介し設けられた一対のサイドバーと、一方のサイ
ドバーに取付けられかつ各サイドバー間を搬送されるト
レイを他方のサイドバー側へ押圧してこのサイドバーの
案内面にトレイの基準面を係合させる押圧手段とで上記
搬送位置規制手段が構成されることを特徴とする請求項
1記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項3】各測定部における搬送路両側の縁部に適宜
間隔を介し設けられた一対のサイドバーと、これ等のサ
イドバー間を搬送されるトレイに取付けられかつ一方の
サイドバーを押圧しその反力によりトレイの基準面を他
方のサイドバーの案内面に係合させる押圧手段とで上記
搬送位置規制手段が構成されることを特徴とする請求項
1記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項4】各測定部における搬送路の一方側縁部に設
けられ上記案内面の機能を有すると共にトレイの基準面
が当接されてこのトレイを搬送する搬送ベルトと、上記
搬送路の他方側縁部でかつ搬送ベルトと対向する部位に
設けられたサイドバーと、このサイドバーに取付けられ
かつサイドバーと搬送ベルト間を搬送される上記トレイ
の基準面を搬送ベルトの案内面へ当接させる押圧手段と
で上記搬送位置規制手段が構成されることを特徴とする
請求項1記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項5】上記サイドバーとトレイが接触する一方の
接触面に、接触に伴う摩擦力を低減させる複数の回転ロ
ーラが設けられていることを特徴とする請求項2、3又
は4記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項6】上記回転ローラの外周面に設けられた弾性
体層により上記押圧手段が構成されていることを特徴と
する請求項5記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項7】上記回転ローラの中心軸を移動可能に支持
する支持手段と、この支持手段を付勢して回転ローラの
外周面を上記サイドバー若しくはトレイの接触面側へ押
出す付勢手段とで上記押圧手段が構成されていることを
特徴とする請求項5記載の非破壊食味特性測定装置。 - 【請求項8】各測定部における搬送路の一方側縁部に設
けられかつ上記案内面の機能を有すると共にトレイの基
準面が当接されてこのトレイを搬送する第一搬送ベルト
と、上記搬送路の他方側縁部でかつ第一搬送ベルトと対
向する部位に設けられた第二搬送ベルトと、この第二搬
送ベルトに設けられかつ第一搬送ベルトと第二搬送ベル
ト間を搬送される上記トレイの基準面を第一搬送ベルト
の案内面へ当接させる押圧手段とで上記搬送位置規制手
段が構成されることを特徴とする請求項1記載の非破壊
食味特性測定装置。
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