JP2002181701A - 青果物の内部品質測定装置 - Google Patents

青果物の内部品質測定装置

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JP2002181701A JP2000385313A JP2000385313A JP2002181701A JP 2002181701 A JP2002181701 A JP 2002181701A JP 2000385313 A JP2000385313 A JP 2000385313A JP 2000385313 A JP2000385313 A JP 2000385313A JP 2002181701 A JP2002181701 A JP 2002181701A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡素化を図りながらも、青果物の内部
品質を精度よく、しかも能率よく測定することができる
ようにする点にある。 【解決手段】 搬送されてきた青果物Mに向けて照射手
段10からの測定光を照射し、青果物Mを透過した透過
光を受光手段11にて受光して青果物の内部品質を測定
する測定装置において、照射手段10からの拡散領域光
を反射手段16にて反射させて受光手段11に入射させ
てリファーレンス光を得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、甘夏、ミカン、八
朔、柿、なしやリンゴ、あるいはメロン等の青果物の糖
度、酸度、水分含有率、鮮度等の内部品質を非破壊測定
で判定するものにおいて特に有用な青果物の内部品質測
定装置及び内部品質測定方法に関し、高精度で且つ高速
に品質を判定することができる青果物の内部品質測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記青果物の内部品質測定装置として
は、例えば平ベルトを備えるベルトコンベアにて載置搬
送されてくる青果物の水平方向一側面に、ベルトコンベ
アの搬送幅方向(左右方向)一側に配設した単一のラン
プ(照射手段)から測定光(集光領域光)を照射し、前
記ランプとは反対側、つまりベルトコンベアの搬送幅方
向(左右方向)他側に配置した受光手段により前記青果
物を透過してきた測定光を受光する投受光直線型の装置
により内部品質測定を行うものが一般的である。そし
て、前記装置においてリファーレンス(referen
ce)光を得るためには、例えば青果物が測定位置に位
置していない状態でランプ(照射手段)からの強い光で
ある集光領域光の光量をNDフィルターへの切り替えに
より減衰させるか、測定位置に標準体を挿出入して減衰
させることによって飽和しない状態で受光するようにし
ている。しかしながら、透過した光を水平方向で対向位
置させた受光手段にて検出して青果物の糖度や酸度等を
測定するものにおいては、青果物のサイズが大きなもの
や表皮が厚いものあるいは果肉の密度が高いもの等、光
の減衰が大きくなる青果物である場合に、青果物の測定
表面に反射した反射光等の回り込み光と透過光の比が小
さくなり、この回り込み光が青果物の内部品質測定の精
度劣化の最大の原因になる不都合が発生する。そこで、
上記不都合を解消するために、青果物を取り囲むように
複数のランプ(照射手段)を配置することにより青果物
に対する照射光の光量を増大させると共に、前記回り込
み光に対して排除することができるように照射光の照射
方向と受光手段の受光方向を直交させた投受光直交型に
構成された内部品質測定装置が多く用いられている。前
記投受光直交型の内部品質測定装置では、リファーレン
ス光を得るため果物の搬送経路に標準体を定期的に移動
させる必要がある。そして、標準体の移動を高速かつ所
定のタイミングで行わせなければならないため、装置全
体の構成が複雑になり、コスト高を招く不都合があるだ
けでなく、前記タイミングが何らかの原因でずれてしま
うと、青果物同士が計測筺体の中で衝突することにな
る。しかも搬送装置は一般に慣性力が大きいため、前記
衝突が発生したときに瞬時に停止させることができな
い。このため、機器の破損事故につながり、多大なダメ
ージを受けることもあり、改善の余地があった。因み
に、青果物や標準体をパケットにセットして所定間隔を
置いて搬送可能なパケット型の連続コンベアを用いるこ
とによって、前記タイミングのずれによる不都合を解消
することができるものであるが、青果物を挿入する多数
のパケットのうちの特定のパケットにに標準体がセット
されて循環してくるものであるため、その特定のパケッ
トには青果物をセットすることができず、青果物を単純
周期動作にて人為的にセットしている作業者の動作を妨
げることになり、作業能率の低下及び精神衛生の悪化を
招くものである。又、青果物をセットするパケットには
果樹液等が付着し易く、その付着した果樹液に埃が付着
してしまい、その埃が標準体に付着して検出精度が低下
する等のトラブル発生を招くこともある。又、投受光直
交型の内部品質測定装置において、照射手段からの照射
光をオプティカルファイバー等により受光手段へ導くこ
とも考えられるが、光結合部において高い精度を必要と
するだけでなく、照射手段がハロゲンランプ等の高温と
なるものであるため、ファイバーと照射手段とを直結す
ることができない。従って、ファイバー受光面が小さい
ことから埃の付着等による測定誤差が大きく、それらを
解決するためには高価になり、特に多くのハロゲンラン
プで構成している場合には更に不利になるものであり、
実現性に乏しいものである。前記不都合となる原因を分
光分析を行って内部品質を測定する場合を用いて説明し
てみれば、分光分析の基底となる吸光度の式は、照射手
段である光源からの光の強度をI 0(λ)、青果物を透
過した光の強度をIt(λ)、k(λ)=c・εとする
と、 吸光度は、log(It(λ)/I0(λ))=−d・
k(λ)…式(3)で表される。但し、d=光路長、c
=濃度、ε=特定波長の吸収の強さ(モル吸収係数)、
λ=波長となる。即ち、吸光度そのものを求めるのであ
れば、リファーレンス光の減衰度をαとすれば、α・I
0(λ)=リファーレンス光となり、青果物に照射され
る忠実な光路及び必要な既知の減衰度と平坦な波長特性
を持つフィルターが必要になる。この意味からして、当
然リファーレンス光として受光手段に入射する光として
は集光領域光でなければならないことになる。従って、
通常概念上リファーレンス光を得るためには、搬送され
る青果物の間隙を縫って投受光直線型ではNDフィルタ
ーの切り替えを行うか、或いは標準体を挿出入する、又
投受光直交型では搬送系の遮光効果(作用)により受光
部にほとんど光が入らないため、NDフィルターを使用
することができず、測定位置に標準体を挿出入させる構
成をとることになる。いずれも、光源と集光領域光が標
準体を透過した式(3)に準じ、リファーレンス光とし
て得ている。前記投受光直交型で使用する標準体として
は、テフロン(登録商標)、セラミック等の適した形状
で受光センサ及び電気系の増幅器が飽和しない適切な値
と減衰度と波長特性を持つ物質(材質のもの)を使用し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、構成の簡素化を図り
ながらも、青果物の内部品質を精度よく、しかも能率よ
く測定することができるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の青果物の内部品
質測定装置は、前述の課題解決のために、被測定物とな
る青果物の測定位置を基準として、受光手段の受光部に
対向した位置に反射手段を備え、前記受光部の受光軸に
ほぼ直交する方向から測定光を照射するための照射手段
を配置し、前記測定位置まで青果物を搬送し、かつ、前
記測定手段からの測定光が前記受光部へ入射することを
阻止するための遮光手段を備えた搬送手段を設け、前記
照射手段からの集光領域光が青果物に照射され透過した
測定光を該照射手段の照射軸に対してほぼ直交する位置
にある前記受光部にて読み込んで内部品質測定を行い、
青果物が前記測定位置に位置していない状態で、かつ、
隣接する青果物からの反射光等が影響されない領域外で
ある状態で前記反射手段にて前記照射手段の拡散領域光
を反射させて前記受光部に入射させることによりリファ
ーレンス光として読み込みを行うことを特徴としてい
る。青果物は同種類に於いても大きさ、表皮、密度等の
違いによりd即ち光路長による減衰率(透過率)が大き
く(2桁程度)変化する。青果物の内部性状の測定の重
要な点は、de・ke(λ)を実効吸光度とすると、糖
度、酸度等の内部性状(内部品質)に関係のない実効光
路長deをキャンセルするところにある。内部性状と相
関が低い吸光度を示す波長をλ0とすると、 de・ke(λ)/de・ke(λ0) なる演算を行うことによりdeを消去するのである。一
般には先ず、測定系の暗状態での暗電流データを被測定
物データ、及びリファーレンスデータより差し引き、そ
の差をとったものを2次微分等の演算処理を行うことに
よりオフセット及び勾配等をキャンセルし、結果的に糖
度や酸度等に相関のある波長とその周辺波長との差を得
て、重回帰、P・L・S等による統計処理等により内部
性状を算出するのである。統計処理に於いて内部性状を
表す式として、 a1・de・ke(λ1)+a2・de・ke(λ2)… −b1・de・ke(λ01)−b2・de・ke(λ02)…+c 上記λ1、λ2は内部性状と相関が高い吸光度を示す波長
であり、λ01、λ02は内部性状と相関が低い吸光度を示
す波長であり、a1、b1、cは近似のための係数及び定
数である。上記式からλ0の項により実効光路長deが
近似的にキャンセルされることになる。以上のことから
リファーレンス光は絶対的である必要はなく定数であっ
てもよいことを意味している。現実には、光源の劣化、
受光手段の受光面に付着する埃等による光学的な経時変
化に伴う波長特性の変化が生じる点を解決すれば精度良
く内部品質の測定を行うことができるのである。従っ
て、飽和することのない光量の少ない(弱い光である)
拡散領域光を受光手段にて受光する構成にすることによ
って、投受光直交型において必要となる標準体等を不要
にすることができるだけでなく、照射手段の劣化等が反
映している拡散領域光を反射手段にて反射させて受光手
段に到達させることにより、受光手段の受光面等の汚れ
等も反映したリファーレンス光を得ることができる。し
かも、青果物を透過した測定光を照射手段とほぼ直交す
る方向から受光部にて読み込むことによって、青果物の
表面に反射した反射光等の回り込み光が受光部に到達す
ることがない。
【0005】前記反射手段から前記受光部へ取り込む反
射光の光量を変更調節する手段を設けることによって、
照射手段の初期設置時や交換時等において照射手段から
の照射光量に合わせて反射手段にて反射させた受光手段
への拡散領域光の光量を最適な量に迅速に調節すること
ができる。
【0006】前記照射手段を青果物に対して前記搬送手
段の搬送幅方向から照射するように配置し、前記搬送手
段の搬送幅方向ほぼ中間部に形成の隙間から下方へ入射
してきた測定光を受光するように前記受光手段を配置
し、前記反射手段を前記受光手段の直上方に配置するこ
とによって、照射手段からの照射光に対する遮光を搬送
手段にて行うことができるだけでなく、反射手段を上方
の広い空間を利用して配置することができる。
【0007】青果物に対する前記照射手段の照射向きを
変更調節自在又は青果物に対する前記照射手段の上下高
さを変更調節自在に構成することによって、青果物の大
きさに応じて照射方向又は照射高さを最適な方向又は高
さにすることができる。
【0008】前記照射手段の拡散領域光のうちの搬送方
向における照射幅を制限するための遮光手段を設けるこ
とによって、搬送方向において隣接する青果物同士の間
隔(リファーレンス光を得るための間隔)を狭くするこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明の青果物
の内部品質(内部性状)測定装置が示されている。この
測定装置は、被測定物としての青果物Mを搬送する搬送
手段としてのベルトコンベア1と、このベルトコンベア
1により搬送されてきた青果物Mの有無を検出するため
の光電装置2と、この光電装置2を通過した青果物Mの
内部品質を計測するための投受光直交型の測定部3と、
前記ベルトコンベア1の搬送速度等を算出するためのロ
ータリエンコーダ4とを備えている。前記青果物の内部
品質測定装置の具体的構成は、図に示されるものに限定
されるものではなく、自由に変更可能である。
【0010】前記光電装置2は、前記ベルトコンベア1
の左右両側の一側に配置された投光部5と、この投光部
5からベルトコンベア1の搬送方向と直交する方向(ほ
ぼ直交する方向でもよい)、つまり搬送幅方向に照射さ
れる光を受け入れる受光部6とからなり、投光部5の光
軸線上の青果物の有無により二値化されたデータを出力
し、このデータと前記ベルトコンベア1の搬送に同期し
た前記ロータリエンコーダ4のパルス数から青果物の位
置やサイズ(大きさ)、搬送方向で隣り合う青果物の間
隙を計測することができるようにしている。
【0011】前記ベルトコンベア1は、電動モータ等の
動力により駆動回転される左右一対の無端状のベルト
7,8と、これらベルト7,8それぞれの上面に立設し
て青果物を載置支持すると共に後述の照射手段10から
の照射光を遮光するための遮光板兼用の左右2列の板状
体7A,8Aとから構成している。前記板状体7A,8
Aのうちの搬送幅方向外側に位置する板状体7Aが搬送
幅方向内側に位置する板状体8Aよりも上下(縦)寸法
を長く設定しているが、同一寸法でもよい。又、前記板
状体7A又は8Aは、搬送幅方向外側に位置する板状片
7a又は8aと搬送幅方向内側に位置する板状片7b又
は8bとを搬送方向に沿って交互に位置させて構成され
るている。又、前記板状片7a,7b,8a,8bの材
質としては、いずれもウレタン等の合成樹脂やゴム等か
ら構成することによって、青果物を傷付けることなく載
置搬送することができる。又、前記板状体7A,8Aの
うち、搬送幅方向内側に位置する板状体8Aを上端側ほ
ど搬送幅方向外側に位置する傾斜姿勢で設けて、青果物
の外面と板状体8Aの上端の間に隙間が発生することな
く接触させることができるようにしている。図では、1
枚のベルトに2列の板状体7B,8Bを設けているが、
1列(1枚のものでもよい)の板状体を設けてもよい
し、3列以上(3枚以上のものでもよい)の板状体を設
けて実施することもできる。又、板状体の代わりにパケ
ット等を設けて実施してもよいし、これら青果物を載置
支持するものが全くない平ベルトのみで構成してもよ
い。又、前記一対のベルト7,8同士を所定間隔を置い
て併設することにより形成される隙間Sの真下に後述の
受光手段11を配置できるようにしている。そして、こ
の受光手段11のベルト搬送方向両側に遮光ブラシ9,
9を配置することによって、青果物の搬送を妨げること
なく、前記隙間Sから受光手段11の受光部へ入り込む
乱反射光を遮断することができるようにしているが、例
えば搬送装置に固定して使用する遮光効果の有利なパケ
ット型等の他の構成に変更してもよい。
【0012】前記測定部3は、図1〜図3に示すよう
に、青果物に測定光を照射するための照射手段10と、
前記ベルトコンベア1にて照射位置まで載置搬送されて
きた青果物に向けて照射して透過した測定光のうち、前
記ベルトコンベア1に形成の隙間Sから下方へ入射(移
動)してきた測定光を受光するための受光手段11と、
図4に示すように、前記受光手段11により受光した測
定光を成分波長に分散してスペクトルを決定するための
分光器を備えた分光装置12と、この分光装置12から
の結果に基づいて演算処理して糖度、酸度、水分含有
率、鮮度等の品質を判定する品質判定手段13と、この
品質判定手段13からの判定結果を出力する判定出力手
段14とから構成している。図1に示す15は、受光手
段11にて受光した透過光や後述のリファーレンス光を
前記分光装置12に導くためのオプティカルファイバー
である。ここでは、受光手段11をベルトコンベア1の
下方に配置することによって、照射手段10からの回り
込み光等に対する遮光をベルトコンベア1により兼用構
成することができるだけでなく、上方に配置した場合に
比べて青果物からの受光距離を常にほぼ一定距離とした
状態に保持することができる利点があるが、受光手段1
1をベルトコンベア1の上方に配置して実施することも
できる。前記受光手段11は、搬送される青果物の搬送
経路の真下に配置されることから、受光手段11の受光
面に腐った青果物や破壊された青果物の果汁等が落下
し、それに埃等が付着してしまうことがあるため、例え
ば受光面を定期的に拭き取る等の自動清掃手段を設けて
実施することによって、清掃の手間を不要にすることが
できる。
【0013】前記照射手段10は、図2及び図3に示す
ように、ベルトコンベア1の搬送幅方向両側に配置した
左右一対の反射鏡型のハロゲンランプ等からなる投光器
等でなり、図3及び図5に示すように、集光領域光10
Aを青果物に左右両側から照射し、青果物を透過した光
を前記受光手段11により受光するように構成してい
る。前記照射手段10は、1個又は2個、あるいは照度
確保のために3個以上多数個設けて実施してもよい。
尚、前記照射手段10を多数個設ける場合には、青果物
を透過した集光領域光を受光手段11に受け取ることが
できると共に後述の反射手段16が拡散領域光を受け取
ることができ、しかも青果物の搬送を妨げないように受
光手段11又は反射手段16を中心として取り囲む状態
で配置することになる。又、青果物に対する前記照射手
段10の照射向きを変更調節自在又は青果物に対する前
記照射手段10の上下高さを変更調節自在に構成するこ
とによって、青果物の大きさに応じて照射方向又は照射
高さを最適な方向又は高さにすることが望ましい。前記
変更調節は、手動操作又は電動力を用いて行うことがで
きる。前記電動力を用いる場合には、例えば青果物の大
きさ(高さ)に応じて自動的に照射方向又は照射高さを
変更するように構成して実施してもよい。又、図2及び
図3に示すように、前記照射手段10の搬送方向両側そ
れぞれに該照射手段10の拡散領域光の照射角Hを制限
するための遮光手段としての遮光板17を設けている。
このように遮光板17,17を設けることによって、搬
送方向で隣り合う青果物M,M同士の間隔を狭くするこ
とができる利点がある。尚、前記照射角H内に青果物M
が存在した状態でリファーレンス光を読み込むと、青果
物Mの表面に反射した反射光が直接又は反射手段16を
介して受光手段11に入り込んで測定精度に誤差が発生
してしまうことから、照射角H内に青果物Mが存在しな
いように青果物M,M同士の間隔を考慮する必要があ
る。このため、前記のように遮光板17,17を用いて
照射角Hを絞り込むことによりリファーレンス光の読み
込み及び青果物Mの透過光の読み込みを能率よく行うこ
とができるのである。前記遮光板17,17は、固定式
の他、角度が変更調節できるものや、遮光板17,17
の青果物側先端位置を変更できるようにスライド移動自
在に構成したものを用いてもよい。尚、前記遮光板1
7,17の角度変更やスライド移動させる構成は、手動
力又は電動力を用いて行うことになる。
【0014】前記受光手段11の対向位置する上方箇所
に、前記照射手段10からの拡散領域光10Bを受けて
該受光手段11に対して拡散反射光16Aを入射させる
ための反射手段16を設けている。前記反射手段16
は、最大径の青果物が十分通過できる高さに設定すると
共に、高さ調節ができる高さ調節機構(図示せず)を備
えていることが好ましい。前記高さ調節機構を手動力又
は電動力を用いて高さ調節することによって、照射手段
10の初期設置時や照射手段10の交換時等において反
射させる光量のレベル調節を迅速に行うことができる。
前記反射手段16を高さ調節することによって、反射手
段16から受光手段11の受光部へ取り込む反射光の光
量を変更調節する手段を構成することができるが、反射
手段16の反射面積を変更する構成であってもよい。図
に示す反射手段16は、直径が60mmのテフロンの白
色の艶消し円盤をベルトコンベア1のコンベア表面から
高さ180mmの位置に設置している。上記高さに設定
された状態において、十分な照度が得られる青果物の光
量を10-5とすると、リファーレンス光は、10-3程度
の強い光量が得られる。前記反射手段16の反射面とし
て理想拡散面に近い材料として乳白色ガラス(オパール
ガラス)、酸化マグネシウム塗布板、硫酸バリウム塗布
板等、を用いることができる他、照射手段10からの拡
散領域光を受光手段11に対して集光する表面加工を施
したり、外乱光に影響されない、機器に見合った必要な
形状をした反射手段16に構成して実施することもでき
る。前記反射手段16の反射面が下方を向いた状態であ
るため、反射面の汚れの影響が少なく、定期的な掃除で
十分である。前記反射光をリファーレンス光として用い
る場合には、搬送されてくる青果物同士の隙間毎にリフ
ァーレンス光の波長データをチェックすることによっ
て、計測精度に影響を及ぼす程度の光源の劣化や光学系
の汚れ等、波長特性変動の推移監視を行い未然に知るこ
とができる利点がある。
【0015】前記構成の青果物の内部品質測定装置を用
いて青果物の内部品質測定を行う場合について説明すれ
ば、ベルトコンベア1の搬送始端側に図示していない青
果物自動供給装置により自動的又は人手により人為的に
青果物を供給して、青果物を連続的に搬送する。そし
て、搬送されてきた青果物が光電装置2によって検知さ
れ、青果物が受光手段11に達するタイミング及びサイ
ズの計測並びに搬送方向前後に近接する青果物の距離を
計測する。測定部3に青果物が達し、受光手段11に青
果物の回り込み光がない読み込み最適域にすると受光手
段11にて透過光を受光して内部品質の測定を行う。リ
ファーレンス光の測定に於いては拡散領域光が隣接する
被測定物(青果物)に照射され、その乱反射光が反射手
段16に到達し、測定に影響を及ぼす領域が存在する。
本装置では光電装置2をそれの光軸線上からこの影響を
及ぼす領域の線上までの距離を100mmのところに置
いている(受光手段11から200mmの位置)、これ
がリファーレンス光の読み込みができる時間であり、毎
分60mの搬送速度では最大100秒となる。前記反射
手段16の反射面から得られる照度は青果物の透過光に
比べて大きいので、10ミリ秒という短い時間でもリフ
ァーレンス光の読み込みを行うことができる。又、ここ
では分光装置12の増幅器のゲイン設定においても最適
な波長特性振幅に調節することができる装置を用いてい
る。前記ベルトコンベア1により搬送終端部まで連続的
に搬送された青果物は、前記測定値に基づいて他の選別
装置を用いて自動的に又は人為的に選別することにな
る。
【0016】
【発明の効果】請求項1によれば、照射手段の劣化等が
反映している拡散領域光を反射手段にて反射させて受光
手段にリファーレンス光として到達させる構成にするこ
とによって、投受光直交型において必要であった標準体
等を不要にすることができるから、構成の簡素化を図る
ことができると共に、青果物の糖度、酸度、水分含有
率、鮮度等の内部品質を、非破壊で且つ迅速に、しかも
高い精度で測定することができる青果物の内部品質測定
装置を提供することができる。しかも、青果物を透過し
た測定光を照射手段とほぼ直交する方向から受光するこ
とによって、青果物の表面に反射した反射光等の回り込
み光が受光手段に到達することがなく、より一層検出精
度を高めることができる。
【0017】請求項2によれば、反射手段から前記受光
部へ取り込む反射光の光量を変更調節する手段を設ける
ことによって、照射手段の初期設置時や交換時等におい
て照射手段からの照射光量に合わせて反射手段にて反射
させた受光手段への拡散領域光の光量を最適な量に迅速
に調節することができ、使用面において有利になる。
【0018】請求項3によれば、照射手段を青果物に対
して搬送手段の搬送幅方向から照射するように配置し、
搬送手段の搬送幅方向ほぼ中間部に形成の隙間から下方
へしてきた測定光を受光するように受光手段を配置し、
反射手段を受光手段の直上方に配置することによって、
照射手段からの照射光に対する遮光を搬送手段にて行う
ことができ、その分構成の簡素化を図ることができるだ
けでなく、反射手段を上方の広い空間を利用して的確に
配置することができる。
【0019】請求項4によれば、青果物に対する照射手
段の照射向きを変更調節自在又は青果物に対する照射手
段の上下高さを変更調節自在に構成することによって、
青果物の大きさに応じて照射方向又は照射高さを最適な
方向又は高さにして、青果物に効率よく照射することが
でき、青果物の大きさに係わらず測定精度を向上させる
ことができる。
【0020】請求項5によれば、照射手段の拡散領域光
のうちの搬送方向における照射幅を制限するための遮光
手段を設けることによって、搬送方向において隣接する
青果物同士の間隔(リファーレンス光を得るための間
隔)を狭くすることができ、搬送する青果物同士の間隔
を狭くして能率よくリファーレンス光は勿論のこと、青
果物の内部品質測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】青果物の内部品質測定装置の概略斜視図であ
る。
【図2】青果物の内部品質測定装置の概略平面図であ
る。
【図3】測定部の縦断背面図である。
【図4】測定光を処理するためのブロック図である。
【図5】照射手段の光の領域を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア(搬送手段) 2 光電装置 3 測定部 4 ロータリエンコーダ 5 投光部 6 受光部 7,8 ベルト 7A,8A 板状体 7a,7b,8a,8b 板状片 9 遮光ブラシ 10 照射手段 10A 集光領域光 10B 拡散領域光 11 受光手段 12 分光装置 13 品質判定手段 14 判定出力手段 15 オプティカルファイバー 16 反射手段 16A 拡散反射光 17 遮光板 H 照射角 M 青果物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物となる青果物の測定位置を基準
    として、受光手段の受光部に対向した位置に反射手段を
    備え、前記受光部の受光軸にほぼ直交する方向から測定
    光を照射するための照射手段を配置し、前記測定位置ま
    で青果物を搬送し、かつ、前記測定手段からの測定光が
    前記受光部へ入射することを阻止するための遮光手段を
    備えた搬送手段を設け、前記照射手段からの集光領域光
    が青果物に照射され透過した測定光を該照射手段の照射
    軸に対してほぼ直交する位置にある前記受光部にて読み
    込んで内部品質測定を行い、青果物が前記測定位置に位
    置していない状態で、かつ、隣接する青果物からの反射
    光等が影響されない領域外である状態で前記反射手段に
    て前記照射手段の拡散領域光を反射させて前記受光部に
    入射させることによりリファーレンス光として読み込み
    を行うことを特徴とする青果物の内部品質測定装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段から前記受光部へ取り込む
    反射光の光量を変更調節する手段を設けてなる請求項1
    記載の青果物の内部品質測定装置。
  3. 【請求項3】 前記照射手段を青果物に対して前記搬送
    手段の搬送幅方向から照射するように配置し、前記搬送
    手段の搬送幅方向ほぼ中間部に形成の隙間から下方へ入
    射してきた測定光を受光するように前記受光手段を配置
    し、前記反射手段を前記受光手段の直上方に配置してな
    る請求項1記載の青果物の内部品質測定装置。
  4. 【請求項4】 青果物に対する前記照射手段の照射向き
    を変更調節自在又は青果物に対する前記照射手段の上下
    高さを変更調節自在に構成してなる請求項1又は3記載
    の青果物の内部品質測定装置。
  5. 【請求項5】 前記照射手段の拡散領域光のうちの搬送
    方向における照射幅を制限するための遮光手段を設けて
    なる請求項3記載の青果物の内部品質測定装置。
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