JP4117220B2 - 農産物非破壊品質判定装置の農産物載置台 - Google Patents

農産物非破壊品質判定装置の農産物載置台 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イチゴ、トマト、ミカン等の農産物中に含まれる糖度等の内部品質を非破壊で判定する装置の農産物載置台の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
農産物を破壊することなく、農産物の糖度や酸度等の内部品質を判定する非破壊品質判定装置として従来から知られているものに、搬送手段により搬送される農産物に赤外光やレーザー光等の光を照射して、この農産物を透過した光を分析することによって農産物の糖度(甘味)や酸度(酸味)等の内部品質を判定するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、搬送手段を構成するコンベアの上面にセット(載置)された農産物の載置台であるトレイやパンの上に農産物を載せ、農産物を測定部へ搬送する。そして測定部においては、光を農産物に照射するための投光手段を搬送手段の上下方向に配置し、農産物に照射する光の経路を上下方向とした技術も公知とされている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−228087号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、農産物を載置した載置台は、測定部に供給される前に、前記検出手段によってその存在位置が確認され、その信号に基づいて投光手段から光が投光される構造となっている。そして、この検出手段が例えば光電センサ等の場合、光を対象物(載置台)に照射し、光の反射または遮光によってその対象物の存在の有無を確認する構造となっている。よって、この検出手段でその存在を確認する際、コンベア上にて搬送方向に連続する載置台同士が接触した状態にあると、個々の載置台を正確に識別できない場合がある。
【0005】
そこで本発明では、載置台の筒部の側面の周囲には、検出手段による検出用のくびれ部を設けた。つまり、上述した筒部の外径φBに対して小径部を形成することで、くびれ部 を設けているのである。該くびれ部は、筒部の側面の任意の高さ位置(本実施例では筒部の上部)に形成され、該筒部がくびれを有するように凹部を全周にわたって設けるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
農産物(15)を搬送するための搬送装置(2)と、投光手段(17)及び受光手段(18)が対向して配置される測定部(3)とを有し、該搬送装置(2)を構成するコンベア(14)の上面に載置される載置台(50)の上に農産物(15)を載せ、該載置台(50)の存在を検出手段(12)によって検出すると共に、農産物(15)を測定部(3)へと搬送し、該測定部(3)にて、農産物(15)を透過した光に基づいて農産物(15)の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置(1)の農産物載置台において、前記測定部(3)の投光手段(17)及び受光手段(18)を上下に対向して配置し、前記載置台(50)の平面視中央に孔部を設け、農産物(15)に対して下方向から光を照射して測定し、前記コンベア(14)に張設される搬送ベルト(11・11)を搬送方向に対して左右両側に配置して、左右中央に投光手段(17)から照射される光の経路空間を形成し、前記載置台(50)を略円筒状に構成し、該円筒状の筒部(52)の側面の周囲に、該筒部(52)の外径(φB)に対して小径のくびれ部(52c)を構成し、該くびれ部(52c)は筒部(52)の側面の任意の高さ位置に形成し、該筒部(52)の全周に渡って構成し、前記コンベア(14)上で搬送方向に連続した載置台(50)同士が接触することにより、前後の載置台(50・50)のくびれ部(52c・52c)にて隙間(43)を構成し、該隙間(43)を検出手段(12)からの光が搬送方向に対して直交する方向から通過すべく構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は本発明の農産物非破壊品質判定装置の構成を示す斜視図、図2は搬送手段及び測定部を示す側面図、図3は同じく平面図である。
【0010】
図4は測定部を示す背面一部断面図、図5はコンベアの別実施例を示す側面図、図6はパンを示す側面断面図、図7は農産物の一例であるイチゴを示す図である。
【0011】
まず、農産物非破壊品質判定装置(以下、「品質判定装置」とする。)1の構成について図1から図3を用いて説明する。品質判定装置1は、搬送手段である搬送装置2、測定部3、制御ユニット4、供給部、選別部等から構成される。そして、品質判定の対象となる農産物15(例えば、イチゴ、トマト等)は、供給部において搬送装置2の搬送面にセット(載置)される載置台であるパン50上に載置され、搬送装置2によって搬送経路を上流側(供給部側)から下流側(選別部側)へ向かって搬送される。
【0012】
搬送経路の途中に配置された測定部3において、投光手段17及び受光手段18等によって個々の農産物15に対する透過光が検出される。そしてこの検出された光に基づくデータが通信ケーブル19を介して光源や制御装置からなる制御ユニット4へ送信され、このデータが制御ユニット4にて解析され、各農産物15の吸光度などから糖度や酸度が算出されて内部品質が判定される。
【0013】
また、農産物15の搬送経路の測定部3よりも上流側には、パン50の位置確認のため、光電センサや静電センサ等の検出用スイッチからなる検出手段12が設けられており、この検出手段12によって、搬送される農産物が載置されたパン50の有無を検出している。すなわち、検出手段12により検出されたパン50の存在がケーブル12aを介して制御ユニット4に入力され、このパン50が測定部3に達すると、制御ユニット4から投光手段17へ通信ケーブル20を介して出力信号が送信されて、該投光手段17から光が投光され、この光がパン50上に載置された農産物15に照射されて、該農産物15を透過した光が受光手段18によって受光される構造としている。
【0014】
なお、本実施例では、近赤外分光法を用いて農産物の糖度や酸度などの内部品質を判定する場合について説明しているが、他の判定法を適用してもよい。ここで「近赤外分光法」とは、農産物等の対象物に近赤外光(以下、単に「光」ともいう。)を照射し、透過光や反射光を測定することにより、農産物の糖度や酸度などの内部成分を判定する方法である。また、以下では、便宜上、農産物15の搬送方向を前後方向(下流側が前方)とし、水平面内で搬送方向と直交する方向を左右(横)方向としている。
【0015】
続いて、測定部3について説明する。測定部3には、下方に近赤外領域の波長の光を発するランプまたはLED等の投光手段17が、上方に該投光手段17から照射された光を受光するためのフォトダイオードやフォトトランジスタやCCD等の受光手段18がそれぞれ備えられている。投光手段17は、コンベア14の下方において水平に配置される支持板21の左右一端側に支持固定され、受光手段18はコンベア14の上方において水平に配置される支持板22の左右一端側に支持固定され、それぞれの支持板21及び22は、コンベア14の一側方に立設する支持柱23に固定され、投光手段17及び受光手段18は互いに上下方向の位置を合わせて配置されている。
【0016】
このように、本実施例では、投光手段17と受光手段18とを、農産物15の搬送面を挟んで上下方向に対向させて配置しており、農産物15に照射される光の経路を上下方向としている。なお、外部からの光の侵入を遮断するために、測定部3を暗室の中に入れた状態で、あるいは、測定部3をカバー等の遮光部材により覆った状態で測定を行うことが望ましい。また、上方に投光手段17、下方に受光手段18を配置してもよい。
【0017】
このような構造の測定部3において、電源5から電力が供給される光源を含む制御ユニット4の信号が投光手段17へと送られ、投光手段17からパン50に載置された農産物15に対して光が照射され、この光のうち所定波長の光が農産物15に含まれる内部成分により吸収され、それ以外の光は農産物15を透過する。そしてこの農産物15を透過した光は受光手段18により検出される。この受光手段18によって検出された透過光が、通信ケーブル19を介して制御ユニット4に出力され、該制御ユニット4で農産物15の吸光度を算出することにより、農産物15の糖度や酸度等の内部品質を判定することとしている。なお、測定部3における「測定」とは、測定部3において、投光手段17により農産物15に光を照射し、受光手段18により農産物15を透過した光を検出することを意味するものとする。
【0018】
以上のように、本発明に係る測定部3は、投光手段17と受光手段18とがコンベア14を挟んで上下方向に対向して配置されており、搬送されてきた農産物15に対して下方向から光を照射する構造となっている。すなわち投光手段17から受光手段18への光がコンベア14の下方から該コンベア14を貫通する光路となっている。但し、コンベア左右中央の上下に障害物があり干渉するおそれがある場合には、光路が斜めとなりコンベアの左右中心を通るように、投光手段17と受光手段18を斜め上方と左右反対側斜め下方に配置する構成とすることもできる。このように投光手段17と受光手段18とがコンベア14を上下方向に貫通する光路を有する測定部3の場合、従来用いられていたような通常のコンベアや農産物を載せるパンでは、搬送ベルトや農産物の載置台等によって投光手段から照射される光が遮られ、測定が不可能となる。そこで、本発明に係るコンベア14及び農産物15の載置台であるパン50について以下において説明する。
【0019】
まず、搬送装置2のコンベア14について図2から図4を用いて説明する。搬送手段である搬送装置2は、搬送ベルト11・11によるベルトコンベア方式としている。この搬送装置2において、コンベア14の始端部または終端部近傍のコンベア14の搬送面と反対面側、即ち搬送ベルト11・11等の支持フレーム16の底面(下方)側に駆動ケース24が設けられ、該駆動ケース24内には伝動モータ等の駆動装置25、該駆動装置25から突出した駆動軸に固定された駆動プーリ26及び伝動プーリ27が収納され、この伝動プーリ27の上方であって前後にはテンションプーリ28・29が配置されている。そして、コンベア14始端部及び終端部には従動プーリ30・31が支承されており、この従動プーリ30・31及び前記伝動プーリ27に前記搬送ベルト11・11が張設されている。そして、コンベア14の始端部及び終端部において、前記駆動ケース24が設けられていない側(本実施例では下流側)では支持フレーム16底面左右両側に脚部32が設けられ、駆動ケース24が設けられている側では該駆動ケース24から左右両側に突設された支持部34・34にそれぞれ脚部33が設けられ、これら脚部32及び33によってコンベア14が支持されている。
【0020】
このような構成のコンベア14において、駆動装置25の駆動力が、該駆動装置25から突出した駆動軸に固定された駆動プーリ26から駆動ケース24内に支承された伝動プーリ27へと伝動ベルト36を介して伝達され、この伝動プーリ27の回転によって、該伝動プーリ27及び従動プーリ30・31に張設された搬送ベルト11・11が駆動するようになっている。そしてこの搬送ベルト11・11の張力は前記テンションプーリ28・29によって調整するようにしている。なお、コンベア14の搬送速度や移動量などは前記駆動装置25に取り付けられたエンコーダ37に接続された図示せぬコントローラによって制御されている。
【0021】
そして、コンベア14は、該コンベア14の搬送方向に対して左右略中央部に投光手段17及び受光手段18間の光路を確保するための空間を有する構造としている。つまり、コンベア14において張設される搬送ベルトを、搬送方向に対して左右両側に分割して配置した搬送ベルト11・11とし、該左右の搬送ベルト11・11間に測定用の光路が通過できる大きさの隙間を設けている。この隙間は、農産物15を載せるパン50が落ちることなく、かつ投光手段から農産物15の品質判定に十分な光量が通過できる間隔としている。また、測定部3における、コンベア14の支持フレーム16の底面にも、投光手段17から照射される光の経路を確保するための切欠き16a(図4)が形成されている。つまり、支持フレーム16は枠状に構成して、左右の支持フレーム16・16間を連結する横フレームが測定用光路を避けた位置に配置すればよい。また、支持フレーム16・16間の前面下部(底部)を覆う場合には切欠き16aを開口する。
【0022】
このように、コンベア14の搬送ベルト11・11を左右両側に間隔を設けて張設し、支持フレーム16に切欠き16aを設けることによって、投光手段17から照射される光の経路空間が形成され、上述したような上下方向を光路とする測定部3によって農産物15の品質判定が可能となる。なお、搬送ベルト11・11間の間隔及び支持フレーム16に設けられた切欠き16aの大きさは、投光手段17の投光レンズ17aから投光され、パン50上の農産物15に照射される光を遮らないようにそれぞれ設定されている。
【0023】
また、前記測定部3におけるコンベア14の別実施例として、次のような構造とすることもできる。図5に示すように、本実施例では、コンベア14において張設される搬送ベルト11・11それぞれの、測定部3近傍における上下方向の間隔を広げている。つまり、コンベア14において張設される搬送ベルト11・11のうち、搬送面側に位置する部分を往路とし、往路側に位置するベルトを往ベルト11aとして、該往ベルト11aの下方にて搬送方向と逆向きに進む部分、即ち復路側に位置するベルトを復ベルト11bとすると、測定部3近傍において、復ベルト11bが投光手段17の投光レンズ17aよりも下方に位置するように、該復ベルト11bを迂回させている。
【0024】
具体的には、搬送方向に対して投光手段17の前後において、搬送ベルト11・11の復ベルト11bを下方に迂回させて往ベルト11aと復ベルト11bとの間隔を広げるためのガイドローラ38・39を配置し、該ガイドローラ38・39に復ベルト11bを沿わせることによって該復ベルト11bを投光手段17の投光レンズ17aよりも下方に位置させている。そして、ガイドローラ38及び39のそれぞれの上方には、復ベルト11bの軌道を制限し、張力を保つためのテンションローラ40及び41が配置されている。そして、これらガイドローラ38・39及びテンションローラ40・41は、コンベア14の支持フレーム16の底面に設けられた筐体42に支承されている。
【0025】
このように、測定部近傍において、搬送ベルト11・11の復ベルト11bを下方に迂回させ、投光手段17の投光レンズ17aより下方に位置させることにより、該投光レンズ17aと受光手段18との間に位置する搬送ベルトが往ベルト11aだけとなり、搬送ベルト11・11のズレによる遮光等が防げ、測定誤差の要因となる、投光手段17から照射される光量の誤差の発生を減少でき、より安定した品質判定が可能となる。また、搬送ベルト11・11の復ベルト11bを迂回させる部分を測定部近傍のみとしているので、コンベア14全体が大きくなることはなく、該測定部3を外部からの光を遮るために筐体などで覆う場合にも好適なものとなっている。
【0026】
続いて、農産物15の載置台であるパン50の構造ついて説明する。図6に示すように、本発明に係るパン50は、ゴム等の弾性体や合成樹脂などから構成されており、農産物15を載せるための載置面51bを有する皿部51と、該皿部51の下方において空間を形成する略円筒状の中空部材である筒部52とが一体形成されている。そして該パン50は、測定に直接関係しない光の透過を防ぐため、遮光性のある材質から構成されている。前記皿部51の載置面51bは、中心部にかけて窪んだ碗型となっており、この載置面51b及び筒部52の底面52bの中心部には、それぞれ孔部51a及び52aが穿設されて、投光手段17から照射される光の経路を確保している。そして、測定する農産物の種類に応じた大きさの孔部51a及び52aを有するパン50を複数用意している。但し、筒部52をパイプ状とし、筒部52上に皿部51を固定する構成とすることで、底面52bの孔部52aは設ける必要がないようにすることができる。また、皿部51を平面視円形または多角形で中央部が下方に窪み、その中央に孔部51aを有するものであれば、筒部52は多角形状の筒体とすることも可能である。
【0027】
このようにパン50には、前記搬送装置2のコンベア14とともに投光手段17から照射される光の経路を確保しているので、測定部3において投光手段17と受光手段18とがコンベア14を上下方向に貫通する光路をなす品質判定装置1において好適なものとなる。よって、投光手段17及び受光手段18を、コンベア14を挟んで上下に対向させて配置することが可能となるので、従来のように投光手段17及び受光手段18をコンベア14の両側方に対向して配置し、搬送方向に直交する横方向の光を農産物に照射する場合と比較して、省スペース化が図れる。さらに、上下方向に光路を設定することで、コンベア14に複数列に亘って農産物を搬送しながら個々の農産物の品質判定を行う場合等にも適用でき、より汎用性が増すのである。
【0028】
ところで、本発明に係る品質判定装置1によって品質を判定する農産物は、同じ品種であってもその大きさにばらつきがあり、また、個々の農産物においても、その部位によって糖度や酸度などの内部品質が異なっているものがある。そこで、このような農産物の大きさのばらつきや部位による内部品質の違いによる判定誤差を軽減すべく、前記パン50は構成されている。以下、農産物15の一例としてイチゴ45を挙げ、また、内部品質として糖度を例に説明する。なお、ここでいう「糖度」とは、果汁の中に溶けている糖分等の内部成分の量によって光の屈折率が異なるという性質を利用した屈折型糖度計によって測定されるもので、Brix(%)として表され、青果物の甘味の指標とされている。そしてこのBrix(%)とは、ショ糖を水に溶解したときの重量パーセントの単位である。
【0029】
イチゴ45は、その大きさが3L〜S(又は2S)サイズ(長さにして約60〜20mm、重量約50〜5g)のように、出荷時のサイズが広い範囲にわたっており、大きさにばらつきがある。また、図7に示すように、イチゴ45をへた部46とへた部46以外の部分を果実部47とすると、果実部47の糖度は、一般的に上部から下部にかけて徐々に高くなっている。具体的には、この果実部47を、へた部46を上にした状態で上下方向に略三等分し、上方から上部47a・中間部47b・下部47cとした場合の各部の糖度の概算として、上部47aでは4〜9%、中間部47bでは6〜11%、下部47cでは8〜13%という値が検出されている。
【0030】
このような、イチゴ45における果実部47の部位による糖度の違いが、品質判定の測定値に与える影響を少なくするため、なるべく果実部47の広範囲にわたって光を照射することで光の透過範囲を広くすることが好ましい。そこで、図6に示すように、前記パン50を構成する皿部51の孔部51aの直径をφCとすると、この直径φCをできるだけ大きくする必要がある。しかし、直径φCを大きくすると、サイズの小さいイチゴが孔部51aから落下したり、投光手段17から照射される光の漏れを生じたり等の不具合が考えられる。このような不具合を考慮して、皿部51の孔部51aは、その直径φCを、小さいサイズのイチゴが落下することなく、かつ、サイズの大きいイチゴにおいても品質判定に必要な光量を確保できる大きさに形成されている。具体的な数値としては直径φCを、通常出荷される大きさの範囲内において最小とされるサイズ2Sのイチゴの長さより若干短くした約20mmとしている。
【0031】
このように皿部51に形成される孔部51aの直径φCの値を設定することによって、大きさにばらつきのある農産物の品質判定を行う場合、通常出荷されるサイズの範囲内においては、そのサイズによらず判定作業が行われ、作業効率の向上が図れる。また、個々の農産物15の部位によって内部品質にばらつきがあるようなものを判定する場合にも安定した判定結果を得ることが可能となる。さらに、皿部51は中央部が窪んでいるため、いちご等の農産物を皿部51上に載置する場合に自然に中央に置くようになり、例え中央からずれて置いても、農産物は自然に中央に転がり、または滑り落ち、中間部47bが孔部51a上方に位置するようになることからも、品質測定のばらつきが小さく、略正確な値を得られるようになるのである。なお、パン50において皿部51を着脱可能とし、品質判定する農産物の種類によって、それぞれに応じた大きさや形状の孔部51aを有する皿部51を複数用意し、品質判定する農産物に応じて装着する構造とすることもできる。
【0032】
また、パン50を構成する筒部52の底面52bに形成される孔部52aも、その直径φDを品質判定に必要な光量を確保するために、できるだけ大きくする方が好ましい。つまり、図4などに示すように、投光手段17の投光レンズ17aは、該投光手段17から照射される光がパン50の孔部51aを通過するため集光するように形成されているため、パン50の最下方に位置する、筒部52の底面52bに形成される孔部52aの大きさによって、該パン50を透過する光の光量が決まることから、直径φDを大きくすることが好ましいのである。よって、この筒部52に設けられる孔部51aはその直径φDを、上述したようなコンベア14に設けられた空間の大きさやパン50の強度等を考慮した大きさとしている。具体的には、パン50の皿部51の外径をφA、筒部52の外径をφBとすると、φD≒(1/3)φAまたは(1/3)φBとしており、具体的な数値としてはφD≒35mmとしている。
【0033】
一方、農産物15を載置したパン50は、測定部3に供給される前に、前記検出手段12によってその存在位置が確認され、その信号に基づいて投光手段17から光が投光される構造となっている。そして、この検出手段12が例えば光電センサ等の場合、光を対象物(パン50)に照射し、光の反射または遮光によってその対象物の存在の有無を確認する構造となっている。よって、この検出手段12でその存在を確認する際、コンベア14上にて搬送方向に連続するパン50同士が接触した状態にあると、個々のパン50を正確に識別できない場合がある。そのため、本発明に係るパン50の筒部52の側面の周囲には、検出手段12による検出用のくびれ部52cが設けられている。つまり、上述した筒部52の外径φBに対して小径部を形成することで、くびれ部52cを設けているのである。該くびれ部52cは、筒部52の側面の任意の高さ位置(本実施例では筒部52上部)に形成され、該筒部52がくびれを有するように凹部が全周にわたって設けられている。
【0034】
このように、パン50において、検出手段12検出用のくびれ部52cを形成することによって、図2に示すように、コンベア14の搬送面上で搬送方向に連続したパン50同士が接触した状態においても、接触した前後のパン50のくびれ部52cによって隙間43が生じる。そこで、検出手段12を、該検出手段12からの光が搬送方向に対して直交する方向からこの隙間43に向けて照射されるように配置することによって、検出手段12が個々のパン50を識別することが可能となる。よって、コンベア14上にてパン50同士の間隔を狭くしたり接触させたりした状態で、搬送及び測定が可能となり、単位時間あたりの測定個数の増加、即ち作業効率の向上や、安定した検出作業が可能となる。なお、前記くびれ部52cを設ける代わりに、筒部52を、上方にかけて小径とした略円錐形状としたり、側面視で凸状としたりする等、同様の効果を得ることができるものであれば該筒部52の形状は限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0036】
請求項1に示す如く、農産物(15)を搬送するための搬送装置(2)と、投光手段(17)及び受光手段(18)が対向して配置される測定部(3)とを有し、該搬送装置(2)を構成するコンベア(14)の上面に載置される載置台(50)の上に農産物(15)を載せ、該載置台(50)の存在を検出手段(12)によって検出すると共に、農産物(15)を測定部(3)へと搬送し、該測定部(3)にて、農産物(15)を透過した光に基づいて農産物(15)の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置(1)において、前記測定部(3)の投光手段(17)及び受光手段(18)を上下に対向して配置し、前記載置台(50)の平面視中央に孔部を設け、農産物(15)に対して下方向から光を照射して測定するので、搬送方向に直交する横方向の光を農産物に照射する場合と比較して、省スペース化が図れる。さらに、上下方向に光路を設定することで、コンベアに複数列に亘って農産物を搬送しながら個々の農産物の品質判定を行う場合等にも適用でき、より汎用性が増すのである。
【0037】
また、前記コンベア(14)に張設される搬送ベルト(11・11)を搬送方向に対して左右両側に配置して、左右中央に投光手段(17)から照射される光の経路空間を形成したので、上下方向を光路とする測定部によって農産物の品質判定が可能となる。
【0038】
また、前記載置台(50)を略円筒状に構成し、該円筒状の筒部(52)の側面の周囲に、該筒部(52)の外径(φB)に対して小径のくびれ部(52c)を構成し、該くびれ部(52c)は筒部(52)の側面の任意の高さ位置に形成し、該筒部(52)の全周に渡って構成し、前記コンベア(14)上で搬送方向に連続した載置台(50)同士が接触することにより、前後の載置台(50・50)のくびれ部(52c・52c)にて隙間(43)を構成し、該隙間(43)を検出手段(12)からの光が搬送方向に対して直交する方向から通過すべく構成したので、該くびれ部が検出手段による位置検出用の空間を形成し、コンベア上にてパン同士の間隔を狭くしたり接触させたりした状態で、搬送及び測定が可能となり、単位時間あたりの測定個数の増加、即ち作業効率の向上や、安定した検出作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の農産物非破壊品質判定装置の構成を示す斜視図。
【図2】 搬送手段及び測定部を示す側面図。
【図3】 同じく平面図。
【図4】 測定部を示す背面一部断面図。
【図5】 コンベアの別実施例を示す側面図。
【図6】 パンを示す側面断面図。
【図7】 農産物の一例であるイチゴを示す図。
【符号の説明】
1 農産物非破壊品質判定装置
2 搬送装置
3 測定部
11 搬送ベルト
12 検出手段
14 コンベア
15 農産物
16 支持フレーム
16a 切欠き
17 投光手段
18 受光手段
50 パン
51a 孔部
52a 孔部
52c くびれ部

Claims (1)

  1. 農産物(15)を搬送するための搬送装置(2)と、投光手段(17)及び受光手段(18)が対向して配置される測定部(3)とを有し、該搬送装置(2)を構成するコンベア(14)の上面に載置される載置台(50)の上に農産物(15)を載せ、該載置台(50)の存在を検出手段(12)によって検出すると共に、農産物(15)を測定部(3)へと搬送し、該測定部(3)にて、農産物(15)を透過した光に基づいて農産物(15)の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置(1)の農産物載置台において、前記測定部(3)の投光手段(17)及び受光手段(18)を上下に対向して配置し、前記載置台(50)の平面視中央に孔部を設け、農産物(15)に対して下方向から光を照射して測定し、前記コンベア(14)に張設される搬送ベルト(11・11)を搬送方向に対して左右両側に配置して、左右中央に投光手段(17)から照射される光の経路空間を形成し、前記載置台(50)を略円筒状に構成し、該円筒状の筒部(52)の側面の周囲に、該筒部(52)の外径(φB)に対して小径のくびれ部(52c)を構成し、該くびれ部(52c)は筒部(52)の側面の任意の高さ位置に形成し、該筒部(52)の全周に渡って構成し、前記コンベア(14)上で搬送方向に連続した載置台(50)同士が接触することにより、前後の載置台(50・50)のくびれ部(52c・52c)にて隙間(43)を構成し、該隙間(43)を検出手段(12)からの光が搬送方向に対して直交する方向から通過すべく構成したことを特徴とする農産物非破壊品質判定装置の農産物載置台。
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