JP3303652B2 - 青果物搬送用トレイ及びその方向制御機構 - Google Patents

青果物搬送用トレイ及びその方向制御機構

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JP3303652B2
JP3303652B2 JP4461496A JP4461496A JP3303652B2 JP 3303652 B2 JP3303652 B2 JP 3303652B2 JP 4461496 A JP4461496 A JP 4461496A JP 4461496 A JP4461496 A JP 4461496A JP 3303652 B2 JP3303652 B2 JP 3303652B2
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彰 寺島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メロン、スイカ、
カボチャ等青果物の糖度、熟度等の食味特性を一個体ず
つ非破壊的にかつ連続して測定可能な非破壊食味特性測
定装置に関するもので、特に上記青果物を搬送するため
のトレイとその方向制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、桃、柑橘類、葡萄類、メロン、ト
マト等の青果物に対し光を照射し青果物から出射された
光の糖における光吸収測定により青果物の糖度を非破壊
的に測定できる装置が開発されている(特開平1−30
1147号公報参照)。
【0003】ところで、この装置を用いてメロン、スイ
カ等青果物の糖度を非破壊的に測定しようとした場合、
メロン、スイカ等は上記葡萄類や柑橘類等と比べてその
外果皮が厚く、かつ、サイズも大きいため、レーザ等の
照射光をメロン、スイカ等の奥深くまで浸透させたり、
充分な強度の検出光(すなわちメロン、スイカ等青果物
から出射される光)を得ることが困難であった。そし
て、照射光がメロン、スイカ等青果物の奥深くまで浸透
しないと一個の青果物の平均的糖度が適正に得られず、
また、検出光が弱いと測定精度が低下する。尚、適正か
つ高精度に糖度を測定するためメロン、スイカ等の青果
物に対するレーザのパワーを増大させる方法も考えられ
るが、強度アップに起因してメロン、スイカ等青果物表
面が焼けてしまい非破壊検査が困難となる。
【0004】そこで、従来においては図5に示すように
青果物Mの外周面に少なくとも一対の筒体a,bを圧接
し、かつ、この筒体aを介し青果物Mへ光照射すること
により青果物M内部へ漏れなく光を入射させると共に、
青果物Mからの出射光だけを上記筒体bを介し検出器
(図示せず)へ入射させる方法が検討されている。
【0005】ところで、上述した筒体a,bを用いたメ
ロン等青果物の糖度測定を実際に行う場合、搬送中の青
果物Mに対し筒体a,bを圧接配置させるには、これ等
筒体a,bも上記青果物Mの搬送に合わせて移動させる
ことを要する。このため、これ等筒体a,bの移動機構
を非破壊糖度測定装置に組み込む必要が生じ、その分、
測定装置の構造が複雑化する問題があった。
【0006】尚、青果物の糖度を測定する際、青果物の
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体a,bの移動機構を省略することは可能である。
【0007】しかし、この様な構成にした場合、青果物
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
【0008】この様な技術的背景の下、本発明者等は測
定装置の構造を複雑化することなくかつメロン、スイカ
等青果物の糖度に加えてその熟度等も高速、高精度に測
定できる非破壊食味特性測定装置を既に提案している。
【0009】すなわち、この非破壊食味特性測定装置
は、図3、図4に示すように被測定用の青果物が載置さ
れる受部cを有しかつ搬送路上を移動する青果物搬送用
トレイ(以後、単に「トレイ」と略す)dとトレイdを
搬送路に沿って案内するガイドeとトレイdを移動させ
るローラーコンベアfとで搬送系の主要部が構成され、
青果物搬送用トレイdの受部cにはその厚み方向に沿っ
て一方の開放端が青果物の外周面に接触し他方がトレイ
dの底面側から露出する2のトレイ側光通路部g,hを
設けると共に、搬送路内におけるトレイdの底面側と対
向する部位には一方の開放端がトレイ側光通路部g,h
の開放端と位置整合された2の測定側光通路部i,jを
備える測定部kを配設し、この測定部kにおいてー方の
測定側光通路部iとこれに位置整合されたトレイ側光通
路部gを介し青果物へ光を照射すると共に、青果物から
出射された光を他方のトレイ側光通路部hとこれに位置
整合された測定側光通路部jを介し検出器(図示せず)
へ入射させるようにしたことを特徴とするものであっ
た。
【0010】そして、この非破壊食味特性測定装置によ
れば、図4に示すようにメロン等の青果物Mが載置され
るトレイdの受部cに設けられたトレイ側光通路部gと
搬送路内の上記トレイdの底面側と対向する部位に配設
された測定部kの測定側光通路部iを介して青果物Mへ
光が照射されると共に、青果物Mからの出射光について
は上記トレイdの受部cに設けられた他のトレイ側光通
路部hと同じく測定部kの測定側光通路部jを介して検
出器(図示せず)に入射されるため、光照射時並びに光
検出時における漏れ光が防止されて青果物M内部へ効率
よく光が入射されると共に青果物Mからの出射光も効率
よく検出器へ入射させることが可能となる。
【0011】従って、メロン等青果物に対する照射光の
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等の食味特性を測定することが可能となる。
また、上述した従来の筒体に相当するトレイ側光通路部
g,hがトレイdの受部cに設けられ、これにより青果
物の搬送に合わせて筒体を移動させる機構を設ける必要
がないため、測定装置の構造を複雑化することなく青果
物の食味特性を高速かつ高精度に測定することが可能に
なる。
【0012】尚、この非破壊食味特性測定装置において
は、ローラーコンベアfにより搬送されるトレイdの受
部cに設けられたトレイ側光通路部g,hの測定部k側
の開放端と、上記測定部kに設けられた測定側光通路部
i,jのトレイd側の開放端との位置が合致した時点に
おいて光照射させる。また、図3中、nはトレイdの左
右両側面に設けられた上記ガイドeに係合する係合ロー
ラを示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示さ
れた装置に適用されているトレイdは搬送方向を前後と
した場合に左右略対称の形状を有しており、メロン等青
果物が載置されたトレイdを搬送路内に手作業あるいは
機械等により搬入する際、その搬送方向に対しトレイd
の左右と前後方向とを確認しながら搬入させる必要があ
った。
【0014】すなわち、搬入時においてトレイdの左右
方向をその搬送方向に揃えて搬入した場合、トレイdの
受部cに設けられた一対のトレイ側光通路部g,hが搬
送方向に並んでしまうため、これ等トレイ側光通路部
g,hと測定側光通路部i,jの位置整合がとれなくな
るためであった。
【0015】また、図3に示されたトレイdは、測定部
においてそのトレイ側光通路部と測定側光通路部との位
置整合を図る必要がある関係上、トレイ側面を基準面と
し、この基準面と上記ガイドeを係合させて(但し、図
3に示された装置においてはトレイ側面に設けられた係
合口ーラnとガイドeとを係合させる方法が採られてい
る)搬送中におけるトレイの位置規制を行う必要があっ
た。従って、上記トレイの形状については基準面を構成
する平面が必要になるため、図3に示すように略四角柱
状に設定せざるを得なかった。
【0016】他方、この非破壊食味特性測定装置におい
て上記測定部以外の領域を搬送させる際には、基本的に
トレイの位置規制を行う必要性はない。 従って、搬送
中のトレイの引っ掛かりや詰まり等その搬送性を考慮し
た場合におけるトレイの外観形状は、本来、搬送中の各
トレイが互いに接触したり搬送路の壁面に接触してもそ
の接触面積が小さくなるような円柱状に設定することが
好ましい。
【0017】従って、トレイの搬送性を考慮すると図3
に示されたトレイの外観形状は好ましいとはいえず、略
四角柱状に設定された上記トレイを使用した場合、測定
部以外の搬送路中において各トレイが互いに接触したり
搬送路の壁面に引っ掛かったりして、その搬送に支障を
来す問題点を有していた。
【0018】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、搬送性が良好で測
定部における位置規制も正確に行えるトレイを提供する
ことにある。また、メロン、スイカ、カボチャ等の青果
物が載置されたトレイを搬送路内に手作業あるいは機械
等により搬入する際、その搬送方向に対するトレイの向
きを考慮せずに搬入しても、位置規制が必要な測定部の
手前において、トレイの方向を揃えることのできるトレ
イの方向制御機構を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、被測定用青果物が載置される受部を有しかつ
搬送路に沿って搬送されると共に、搬送路中に設けられ
た測定部において上記青果物に光を照射し青果物から出
射された光を測定することにより青果物の食味特性が測
定され、かつ搬送手段に固定されていない青果物搬送用
トレイにおいて、円柱状のトレイ下側部と、このトレイ
下側部から上方側へ突出し上記トレイ下側部の円周縁か
ら外方へはみ出ない四角柱状のトレイ上側部とで構成さ
れ、上記トレイ上側部の上面には凹部形状の受部が設け
られていると共に、この受部に上記受部から上記トレイ
下側部の底面まで貫通する上記光測定に供される2のト
レイ側光通路部が設けられ、かつ上記トレイ下側部の底
面の上記2のトレイ側光通路部間の中央に1以上の凹溝
が設けられていることを特徴とするものである。
【0020】そして、この請求項1記載の発明に係るト
レイによれば、四角柱状の上記トレイ上側部が円柱状ト
レイ下側部の円周縁から外方へはみ出ない構造になって
いるため、測定部以外の搬送路中を搬送される際、各ト
レイが相互にあるいは搬送路の壁面に接触する部位が円
柱状トレイ下側部の外周面となり、その接触面積が最小
になることから、その搬送性は良好となる。更に、四角
柱状の上記トレイ上側部は基準面となる平面を具備する
ため、搬送路中の測定部を搬送される際、測定部に設け
られたガイドに上記トレイ上側部の平面を係合させるこ
とで測定部における位置規制も正確に行うことが可能と
なる。
【0021】次に、請求項2に係る発明は上記トレイ上
側部に設けられた受部の直径及び深さが請求項1に係る
発明に比べて大きくなり、搬送中の青果物の安定性がよ
り改善されたトレイに関する。
【0022】すなわち、請求項2に係る発明は、被測定
用青果物が載置される受部を有しかつ搬送路に沿って搬
送されると共に、搬送路中に設けられた測定部において
上記青果物に光を照射し青果物から出射された光を測定
することにより青果物の食味特性が測定され、かつ搬送
手段に固定されていない青果物搬送用トレイにおいて、
直径が略等しい円柱状のトレイ上側部並びにトレイ下側
部と、このトレイ上側部とトレイ下側部との間に位置し
かつトレイ上側部及びトレイ下側部の円周縁から外方へ
はみ出ない四角柱状のトレイ中間部とで構成され、上記
トレイ上側部の上面には凹部形状の受部が設けられてい
ると共に、この受部に上記受部から上記トレイ下側部の
底面まで貫通する上記光測定に供される2のトレイ側光
通路部が設けられ、かつ上記トレイ下側部の底面の上記
2のトレイ側光通路部間の中央に1以上の凹溝が設けら
れていることを特徴するものである。
【0023】そして、この請求項2記載のトレイにおい
ても、四角柱状の上記トレイ中間部が円柱状のトレイ上
側部およびトレイ下側部の円周縁から外方へはみ出ない
構造になっているため、測定部以外の搬送路中を搬送さ
れる際、各トレイが相互にあるいは搬送路の壁面に接触
する部位が円柱状のトレイ上側部およびトレイ下側部の
外周面となり、その接触面積が最小になることから、そ
の搬送性は良好となる。更に、四角柱状の上記トレイ中
間部が基準面となる平面を具備するため、搬送路中の測
定部を搬送される際、測定部に設けられたガイドに上記
トレイ上側部の平面を係合させることで測定部における
位置規制も正確に行うことが可能となる。
【0024】尚、円柱状の上記トレイ上側部とトレイ下
側部の直径は完全同一である必要はなく略同一でもよ
い。
【0025】次に、請求項1及び請求項2に記載の発明
に係るトレイにおいては上述したように、その四角柱状
のトレイ上側部またはトレイ中間部の4の側面の内の少
なくとも1つが測定部搬送中における基準面として機能
する。このため、測定部内にトレイが搬送される際、上
記測定部に設けられたガイドとトレイ上側部またはトレ
イ中間部の側面との係合が滑らかに行われるようにトレ
イ上側部またはトレイ中間部の4の角部(すなわち四隅
部)を丸加工しておくことが望ましい。請求項3に係る
発明はこの様な技術的理由に基づいてなされている。
【0026】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1または請求項2に記載の発明に係るトレイを前提と
し、四角柱状の上記トレイ上側部またはトレイ中間部の
四隅部が丸加工されていることを特徴とするものであ
る。そして、このトレイにおいては四角柱状の上記トレ
イ上側部またはトレイ中間部の四隅部が丸加工されてい
るため、搬送路中の測定部内にトレイが搬送される際、
上記測定部に設けられたガイドとトレイ上側部またはト
レイ中間部の側面との係合を滑らかに行え、これにより
測定部におけるトレイの位置規制をより正確に行うこと
が可能となる。
【0027】次に、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3に記載の発明に係るトレイを前提とし、トレイの受部
に設けられたトレイ側光通路部の断面形状が、トレイの
搬送方向に対して長円形であることを特徴とするもので
ある。
【0028】そして、請求項4に係るトレイを青果物の
搬送に用いた場合には、搬送中のトレイの受部に設けら
れたトレイ側光通路部と測定部の測定側光通路部の位置
が整合されている時間が長くなるため、測定の高速化、
高精度が図れる。
【0029】次に、請求項5に係る発明は、搬送路内に
手作業あるいは機械等により、方向を揃えることなしに
搬入したトレイを、トレイが測定部に進入する前にトレ
イの向きを制御するための機構に関する。すなわち、請
求項5に係る発明は、円柱状のトレイ下側部と四角柱状
のトレイ上側部とで構成される請求項1記載の青果物搬
送用トレイまたは円柱状のトレイ上側部並びにトレイ下
側部と四角柱状のトレイ中間部とで構成される請求項2
記載の青果物搬送用トレイの方向制御機構を前提とし、
請求項1または請求項2記載のトレイが搬送される搬送
路上のトレイの搬送向に沿ってかつ搬送路の幅方向中心
位置に設けられ請求項1または請求項2記載のトレイに
おけるトレイ下側部の凹溝と遊嵌される凸條と、この凸
條が設けられた部位の搬送路の両側にそれぞれ設けられ
請求項1記載のトレイにおけるトレイ下側部の側面また
は請求項2記載のトレイにおけるトレイ上側部若しくは
トレイ下側部の側面と接する送り速度の異なる少なくと
も一対の搬送手段とで構成されることを特徴とするもの
である。
【0030】上記請求項1〜4のトレイは、測定部にお
ける位置規制のために4の基準面を有するが、トレイの
受部に設けられたトレイ側光通過部は2であるため、2
方向対称性を有している。従って、トレイが測定部に進
入する前にトレイの方向を揃えなければ、トレイ側光通
路部と測定部の測定側光通路部の位置整合がなされなく
なる。請求項5に係る発明によれば、搬送路の両側に
請求項1記載のトレイにおけるトレイ下側部の側面また
は請求項2記載のトレイにおけるトレイ上側部若しくは
トレイ下側部の側面と接する、送り速度の異なる少なく
とも一対の搬送手段が設けられ、さらに、上記搬送手段
が設けられた搬送路上のトレイの搬送方向に沿ってかつ
搬送路の幅方向中心位置に凸條が設けられているため、
トレイはこの凸條に乗り上げ、回転しながら搬送される
ことになる。そして、この凸條とトレイの凹溝が一致
したとき、トレイは凸條をくわえる様に沈み込み、それ
以上は回転しなくなる。したがって、凸條と凹溝とが嵌
合した後は、上記凸條と上記凹溝が嵌合した状態を保ち
つつトレイが搬送されるため、トレイは方向が揃えられ
るのである。
【0031】搬送手段の送り速度は、一方の送り速度を
V1、他方の送り速度をV2、方向制御機構以外の搬送
路におけるトレイの送り速度をV0をとしたとき、(V
1+V2)/2=V0の関係が成り立っていることが望
ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明をメロンの糖度等の
食味特性測定に応用した実施の形態について図面を参照
して詳細に説明する。
【0033】本発明の青果物搬送用トレイ1は、図1に
示すように円柱状のトレイ下側部11と、このトレイ下
側部11から上方側へ突出し上記トレイ下側部11の円
周縁から外方へはみ出ない略四角柱状のトレイ上側部1
2とでその主要部が構成されている。
【0034】また上記トレイ上側部の上面には凹部形状
の受部13が設けら、この受部13には上記受部13か
ら上記トレイ下側部11の底面まで貫通する光測定に供
される2のトレイ側光通路部14、15が設けられ、か
つ上記トレイ下側部の底面の上記2のトレイ側光通路部
間の中央には一本の凹溝16が設けられている。
【0035】尚、この青果物搬送用トレイ1の寸法は以
下のように設定されている。すなわち、トレイ下側部1
1の直径が200mm、その高さ寸法が35mmに設定
され、トレイ上側部12の一辺の長さは150mm(但
し、この寸法はトレイ上側部12の四隅部が丸加工され
る前の四角柱の一辺の長さを示している)、その高さ寸
法は30mmに設定されている。また、凹溝16の幅は
10mmであり、深さも10mmとしている。
【0036】上記のトレイ1においては略四角柱状のト
レイ上側部12が円柱状のトレイ下側部11の円周縁か
らはみ出ない構造になっているため、搬送路中に詰まっ
たりすることなく、搬送性が大幅に向上できる利点を有
している。また、上記トレイ上側部12の四隅部が丸加
工されているため、糖度の測定部においてトレイの位置
規制を行う際に位置規制用のガイドと上記トレイ上側部
12の側面とが滑らかに係合するという利点を有してい
る。
【0037】一方、トレイの方向制御機構2は、図2に
示すように、搬送路21と、搬送路21の中央に上記ト
レイ下側部の凹溝と遊嵌されるように設けられた凸條2
2と、搬送路21の両側に上記トレイの側面と接する送
り速度の異なる一対の搬送手段23、24とで構成され
ている。
【0038】尚、凸條22の寸法は、搬送路21の上面
からからの高さを9mm、幅を8mm、全長を150c
mとしている。ただし、全長150mmの凸條22の
内、方向制御機構2の入り口側の20cm部分は、トレ
イ1が凸條22に容易に乗り上げることができるよう
に、凸條22の高さを搬送路上面から−1mmの位置か
ら9mmまで徐々に高くしている。従って、凸條の高さ
が9mmである部分の長さは130cmとなっている。
【0039】方向制御機構2の搬送路21は、駆動力は
なく自由に回転するローラーからなり、搬送手段23、
24は、一対のベルトコンベアとしている。ベルトコン
ベアの送り速度は、一方が45cm/秒、他方が35c
m/秒と設定されている。尚、方向制御機構2以外の搬
送路におけるトレイの送り速度は40cm/秒である。
【0040】上記の方向制御機構2においては、搬送路
21の両側に送り速度の異なる一対の搬送手段23、2
4が設けられているため、方向制御機構2内に進入した
トレイ1は送り速度の違いから回転しながら搬送され、
凸條22とトレイ1の凹溝16が嵌合した後は回転が停
止し、トレイ1の方向が一定となった状態で方向制御機
構2から排出される。したがって、トレイを搬送路内に
搬入する際、トレイの方向を揃えるという作業を要しな
いという利点を有している。
【0041】
【発明の効果】本発明のトレイによれば、搬送路中にト
レイが詰まったりすることなく、搬送性が大幅に向上で
きる。また、位置規制のための基準面となる平面を有し
ているため、測定部における位置規制も正確に行える。
【0042】また、本発明の方向制御機構によれば、青
果物が載置されたトレイを搬送路内に手作業あるいは機
械等により搬入する際、その搬送方向に対するトレイの
向きを考慮せずに搬入しても、位置規制が必要な測定部
の手前において、トレイの方向を揃えることのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の青果物搬送用トレイの実施の形態を示
す斜視図である。(a)は上面斜視図。(b)は下面斜
視図。
【図2】本発明の方向制御機構の斜視図である。
【図3】非破壊食味特性測定装置の主要部の斜視図であ
る。
【図4】上記非破壊食味特性測定装置の測定部とこの装
置に適用されたトレイの断面図である。
【図5】メロン等青果物の従来における非破壊食味特性
測定方法の原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 青果物搬送用トレイ 2 方向制御機構 11 トレイ下側部 12 トレイ上側部 13 受部 14 トレイ側光通路部 15 トレイ側光通路部 16 凹溝 21 搬送路 22 凸條 23 搬送手段 24 搬送手段
フロントページの続き (72)発明者 寺島 彰 千葉県市川市中国分3丁目18番5号 住 友金属鉱山株式会社 中央研究所内 (72)発明者 鈴木 修司 千葉県市川市中国分3丁目18番5号 住 友金属鉱山株式会社 中央研究所内 (72)発明者 伊東 雅宏 千葉県市川市中国分3丁目18番5号 住 友金属鉱山株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平7−253397(JP,A) 特開 平8−44614(JP,A) 特開 平7−212406(JP,A) 特開 平7−188061(JP,A) 実開 昭63−84559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01N 21/84 - 21/958 G01N 1/00 - 1/34 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定用青果物が載置される受部を有しか
    つ搬送路に沿って搬送されると共に、搬送路中に設けら
    れた測定部において上記青果物に光を照射し青果物から
    出射された光を測定することにより青果物の食味特性が
    測定され、かつ搬送手段に固定されていない青果物搬送
    用トレイにおいて、円柱状のトレイ下側部と、このトレ
    イ下側部から上方側へ突出し上記トレイ下側部の円周縁
    から外方へはみ出ない四角柱状のトレイ上側部とで構成
    され、上記トレイ上側部の上面には凹部形状の受部が設
    けられていると共に、この受部に上記受部から上記トレ
    イ下側部の底面まで貫通する上記光測定に供される2の
    トレイ側光通路部が設けられ、かつ上記トレイ下側部の
    底面の上記2のトレイ側光通路部間の中央に1以上の凹
    溝が設けられていることを特徴とする青果物搬送用トレ
    イ。
  2. 【請求項2】被測定用青果物が載置される受部を有しか
    つ搬送路に沿って搬送されると共に、搬送路中に設けら
    れた測定部において上記青果物に光を照射し青果物から
    出射された光を測定することにより青果物の食味特性が
    測定され、かつ搬送手段に固定されていない青果物搬送
    用トレイにおいて、直径が略等しい円柱状のトレイ上側
    部並びにトレイ下側部と、このトレイ上側部とトレイ下
    側部との間に位置しかつトレイ上側部及びトレイ下側部
    の円周縁から外方へはみ出ない四角柱状のトレイ中間部
    とで構成され、上記トレイ上側部の上面には凹部形状の
    受部が設けられていると共に、この受部に上記受部から
    上記トレイ下側部の底面まで貫通する上記光測定に供さ
    れる2のトレイ側光通路部が設けられ、かつ上記トレイ
    下側部の底面の上記2のトレイ側光通路部間の中央に1
    以上の凹溝が設けられていることを特徴とする青果物搬
    送用トレイ。
  3. 【請求項3】四角柱状の上記トレイ上側部またはトレイ
    中間部の四隅部が丸加工されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の青果物搬送用トレイ。
  4. 【請求項4】上記トレイ側光通路部の断面形状が、トレ
    イの搬送方向に対して長円形であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の青果物搬送用トレイ。
  5. 【請求項5】円柱状のトレイ下側部と四角柱状のトレイ
    上側部とで構成される請求項1記載の青果物搬送用トレ
    イまたは円柱状のトレイ上側部並びにトレイ下側部と四
    角柱状のトレイ中間部とで構成される請求項2記載の青
    果物搬送用トレイの方向制御機構において、 請求項1または請求項2記載のトレイが搬送される搬送
    路上のトレイの搬送方向に沿ってかつ搬送路の幅方向中
    心位置に設けられ請求項1または請求項2記載のトレイ
    におけるトレイ下側部の凹溝と遊嵌される凸條と、この
    凸條が設けられた部位の搬送路の両側にそれぞれ設けら
    れ請求項1記載のトレイにおけるトレイ下側部の側面ま
    たは請求項2記載のトレイにおけるトレイ上側部若しく
    はトレイ下側部の側面 と接する送り速度の異なる少なく
    とも一対の搬送手段とで構成されることを特徴とする青
    果物搬送用トレイの方向制御機構。
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