JP3191634B2 - 非破壊糖度測定装置 - Google Patents
非破壊糖度測定装置Info
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- JP3191634B2 JP3191634B2 JP21240495A JP21240495A JP3191634B2 JP 3191634 B2 JP3191634 B2 JP 3191634B2 JP 21240495 A JP21240495 A JP 21240495A JP 21240495 A JP21240495 A JP 21240495A JP 3191634 B2 JP3191634 B2 JP 3191634B2
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- light
- fruits
- sugar content
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メロン、スイカ等
青果物の糖度を一個体ずつ非破壊的にかつ連続して測定
可能な非破壊糖度測定装置に係り、特に、測定装置の構
造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高精度
に測定できる非破壊糖度測定装置の改良に関するもので
ある。
青果物の糖度を一個体ずつ非破壊的にかつ連続して測定
可能な非破壊糖度測定装置に係り、特に、測定装置の構
造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高精度
に測定できる非破壊糖度測定装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】青果物は天然産品であるため一般に個体
間で品質がばらつき、その品質の優劣により取引価格は
上下する。また、傷の付いた青果物は商品価値が低減す
るため、青果物の品質は非破壊的にかつ一個体別に検査
することが望ましい。
間で品質がばらつき、その品質の優劣により取引価格は
上下する。また、傷の付いた青果物は商品価値が低減す
るため、青果物の品質は非破壊的にかつ一個体別に検査
することが望ましい。
【0003】そして、従来の青果物の品質検査は人手に
頼るところが大きかったが、近年、センサ技術、物流技
術、コンピュータ技術等の発達に伴い、正確さ、処理速
度の点において有利な自動検査装置が利用されるように
なった。
頼るところが大きかったが、近年、センサ技術、物流技
術、コンピュータ技術等の発達に伴い、正確さ、処理速
度の点において有利な自動検査装置が利用されるように
なった。
【0004】この様な品質検査の中で主観的要素を含む
青果物の糖度測定にあってはその機械化が遅れていた
が、レーザ光、紫外線、赤外線、電磁波等を用いた青果
物の非破壊糖度測定が可能になった(例えば、特開平1
−216265号公報、特開平1−235850号公
報、特開平2−147940号公報、特開平4−104
041号公報、特開平4−208842号公報、特開平
5−34281号公報、特開平5−172549号公報
及び特開平6−15236号公報等参照)。
青果物の糖度測定にあってはその機械化が遅れていた
が、レーザ光、紫外線、赤外線、電磁波等を用いた青果
物の非破壊糖度測定が可能になった(例えば、特開平1
−216265号公報、特開平1−235850号公
報、特開平2−147940号公報、特開平4−104
041号公報、特開平4−208842号公報、特開平
5−34281号公報、特開平5−172549号公報
及び特開平6−15236号公報等参照)。
【0005】そして、自動検査装置による非破壊的な青
果物の糖度測定では、複数の青果物を適宜間隔を介して
順次搬送し、かつ、搬送路中に設けられた測定部におい
て各青果物に対しその外部から内部へ向けてレーザ光、
紫外線、赤外線、電磁波等の光を照射すると共に、青果
物から出射される光の糖における光吸収測定を行い、得
られたデータに基づき青果物における糖度の数値化また
はランク付けが行われている。
果物の糖度測定では、複数の青果物を適宜間隔を介して
順次搬送し、かつ、搬送路中に設けられた測定部におい
て各青果物に対しその外部から内部へ向けてレーザ光、
紫外線、赤外線、電磁波等の光を照射すると共に、青果
物から出射される光の糖における光吸収測定を行い、得
られたデータに基づき青果物における糖度の数値化また
はランク付けが行われている。
【0006】ところで、メロン、スイカ等の青果物はそ
の外果皮が厚く、また、葡萄類や柑橘類等と比較してサ
イズが大きい。このため、照射光を青果物の奥深くまで
浸透させ、充分な強度の検出光(すなわち青果物から出
射される光)を得ることが困難である。そして、照射光
が青果物の奥深くまで浸透しないと、皮部からの情報ば
かりで青果物内部の情報が相対的に乏しく適正な糖度が
得られない。従って、青果物内部の糖度を測定結果に適
正に反映させるためには、光を青果物の内部深くまで浸
透させると共に、青果物内部からの出射光(すなわち検
出光)を検出器にて検出しなければならない。この場
合、光は青果物内部において光吸収等により減衰し易く
どうしても検出光量は弱いものになる。
の外果皮が厚く、また、葡萄類や柑橘類等と比較してサ
イズが大きい。このため、照射光を青果物の奥深くまで
浸透させ、充分な強度の検出光(すなわち青果物から出
射される光)を得ることが困難である。そして、照射光
が青果物の奥深くまで浸透しないと、皮部からの情報ば
かりで青果物内部の情報が相対的に乏しく適正な糖度が
得られない。従って、青果物内部の糖度を測定結果に適
正に反映させるためには、光を青果物の内部深くまで浸
透させると共に、青果物内部からの出射光(すなわち検
出光)を検出器にて検出しなければならない。この場
合、光は青果物内部において光吸収等により減衰し易く
どうしても検出光量は弱いものになる。
【0007】そして、検出光量が少ないということは、
青果物内を透過していない光源からの光や太陽光等バッ
クグラウンド光が検出器に入射した場合にSN比が悪化
し易くなることを意味し、測定される糖度の誤差の増大
につながる。
青果物内を透過していない光源からの光や太陽光等バッ
クグラウンド光が検出器に入射した場合にSN比が悪化
し易くなることを意味し、測定される糖度の誤差の増大
につながる。
【0008】そこで、従来においては図15に示すよう
に青果物(メロン)Mの外周面に少なくとも一対の筒体
a,bを圧接し、かつ、この筒体aを介し青果物Mへ光
照射することにより青果物M内部へ漏れなく光を入射さ
せると共に、青果物Mからの出射光だけを上記筒部bを
介し検出器(図示せず)へ入射させる方法が検討されて
いる。
に青果物(メロン)Mの外周面に少なくとも一対の筒体
a,bを圧接し、かつ、この筒体aを介し青果物Mへ光
照射することにより青果物M内部へ漏れなく光を入射さ
せると共に、青果物Mからの出射光だけを上記筒部bを
介し検出器(図示せず)へ入射させる方法が検討されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した筒
体a,bを用いた青果物の糖度測定を実際に行う場合、
搬送中の青果物Mに対し筒体a,bを圧接配置させるに
はこれ等筒体a,bも上記青果物Mの搬送に合わせて移
動させることを要する。このため、これ等筒体a,bの
移動機構を非破壊糖度測定装置に組込む必要が生じ、そ
の分、測定装置の構造が複雑化する問題があった。
体a,bを用いた青果物の糖度測定を実際に行う場合、
搬送中の青果物Mに対し筒体a,bを圧接配置させるに
はこれ等筒体a,bも上記青果物Mの搬送に合わせて移
動させることを要する。このため、これ等筒体a,bの
移動機構を非破壊糖度測定装置に組込む必要が生じ、そ
の分、測定装置の構造が複雑化する問題があった。
【0010】尚、青果物の糖度を測定する際、青果物の
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体a,bの移動機構を省略することは可能である。
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体a,bの移動機構を省略することは可能である。
【0011】しかし、この様な構成にした場合、青果物
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
【0012】この様な技術的背景の下、本発明者等は測
定装置の構造を複雑化することなく青果物の糖度を高速
かつ高精度に測定できる非破壊糖度測定装置に係る発明
について既に提案している。
定装置の構造を複雑化することなく青果物の糖度を高速
かつ高精度に測定できる非破壊糖度測定装置に係る発明
について既に提案している。
【0013】すなわちこの非破壊糖度測定装置は、図1
6〜図17に示すようにメロン等の青果物Mが載置され
る受部cを有し搬送路上を移動する移動台dと移動台d
を搬送路に沿って案内するガイドeと移動台dを移動さ
せるローラーコンベアfとで搬送系の主要部が構成さ
れ、移動台dの受部cにはその厚み方向に沿って一方の
開放端が青果物Mの外周面に接触し他方が移動台dの底
面側から露出する2の移動台側光通路部g,hを設ける
と共に、搬送路内における移動台dの底面側と対向する
部位には一方の開放端が移動台側光通路部g,hの開放
端と位置整合された2の測定側光通路部i,jを備える
測定部kを配設し、この測定部kにおいて1の測定側光
通路部iとこれに位置整合された移動台側光通路部gを
介し青果物Mへ光を照射すると共に、青果物Mから出射
された光を他の移動台側光通路部hとこれに位置整合さ
れた測定側光通路部jを介し検出器(図示せず)へ入射
させるようにしたことを特徴とし、上記移動台側光通路
部g,hと測定側光通路部i,jの作用により測定装置
の構造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高
精度に測定できるようにしたものであった。
6〜図17に示すようにメロン等の青果物Mが載置され
る受部cを有し搬送路上を移動する移動台dと移動台d
を搬送路に沿って案内するガイドeと移動台dを移動さ
せるローラーコンベアfとで搬送系の主要部が構成さ
れ、移動台dの受部cにはその厚み方向に沿って一方の
開放端が青果物Mの外周面に接触し他方が移動台dの底
面側から露出する2の移動台側光通路部g,hを設ける
と共に、搬送路内における移動台dの底面側と対向する
部位には一方の開放端が移動台側光通路部g,hの開放
端と位置整合された2の測定側光通路部i,jを備える
測定部kを配設し、この測定部kにおいて1の測定側光
通路部iとこれに位置整合された移動台側光通路部gを
介し青果物Mへ光を照射すると共に、青果物Mから出射
された光を他の移動台側光通路部hとこれに位置整合さ
れた測定側光通路部jを介し検出器(図示せず)へ入射
させるようにしたことを特徴とし、上記移動台側光通路
部g,hと測定側光通路部i,jの作用により測定装置
の構造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高
精度に測定できるようにしたものであった。
【0014】ところで、この非破壊糖度測定装置におい
ては、その測定対象であるメロン等青果物Mの寸法が小
さ過ぎたりあるいは青果物M外表面に存在するネット等
の凹凸が大き過ぎた場合、図17に示すように移動台側
光通路部g,hの開放端と青果物Mの外周面との間に隙
間が形成されその隙間から若干光が漏れてしまうことが
あった。また、青果物Mへ向けて照射されたレーザ光等
の一部が、図17に示すように測定側光通路部iから上
記移動台dと測定部kの隙間mを経由して測定側光通路
部j内に入射され易くこの漏れ光に起因してその測定精
度が若干低下してしまう等未だ改善の余地を有してい
た。
ては、その測定対象であるメロン等青果物Mの寸法が小
さ過ぎたりあるいは青果物M外表面に存在するネット等
の凹凸が大き過ぎた場合、図17に示すように移動台側
光通路部g,hの開放端と青果物Mの外周面との間に隙
間が形成されその隙間から若干光が漏れてしまうことが
あった。また、青果物Mへ向けて照射されたレーザ光等
の一部が、図17に示すように測定側光通路部iから上
記移動台dと測定部kの隙間mを経由して測定側光通路
部j内に入射され易くこの漏れ光に起因してその測定精
度が若干低下してしまう等未だ改善の余地を有してい
た。
【0015】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、測定装置の構造を
複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ更に高精度
に測定できる非破壊糖度測定装置を提供することにあ
る。
たもので、その課題とするところは、測定装置の構造を
複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ更に高精度
に測定できる非破壊糖度測定装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、複数の青果物を適宜間隔を介して順次搬送
し、かつ、搬送路中に設けられた測定部において各青果
物に対しその外部から内部へ向けて光を照射すると共
に、青果物から出射された光の糖における光吸収測定に
より青果物の糖度を測定する非破壊糖度測定装置を前提
とし、個々の青果物が載置される受部を有し上記搬送路
上を移動する移動台とこの移動台を上記搬送路に沿って
案内する案内手段と上記移動台を移動させる駆動手段と
で搬送系の主要部が構成され、上記移動台の受部にはそ
の厚み方向に沿って一方の開放端側が青果物の外周面に
接触し他方の開放端側が移動台の底面側から外方へ露出
する2以上の移動台側光通路部を設けると共に、この移
動台側光通路部の青果物載置側の開放端には多孔質材料
にて形成され上記青果物が載置された際にその重量によ
り変形されて青果物外周面と移動台側光通路部の上記開
放端との隙間を閉止するパッド部材を設け、かつ、搬送
路内における上記移動台の底面側と対向する部位には一
方の開放端が上記移動台側光通路部の開放端と位置整合
された2以上の測定側光通路部を備える測定部を配設
し、この測定部において少なくとも1の測定側光通路部
とこれに位置整合された上記移動台側光通路部を介し青
果物へ光を照射すると共に、青果物から出射された光を
他の移動台側光通路部とこれに位置整合された測定側光
通路部を介し検出器に入射させるようにしたことを特徴
とするものである。
る発明は、複数の青果物を適宜間隔を介して順次搬送
し、かつ、搬送路中に設けられた測定部において各青果
物に対しその外部から内部へ向けて光を照射すると共
に、青果物から出射された光の糖における光吸収測定に
より青果物の糖度を測定する非破壊糖度測定装置を前提
とし、個々の青果物が載置される受部を有し上記搬送路
上を移動する移動台とこの移動台を上記搬送路に沿って
案内する案内手段と上記移動台を移動させる駆動手段と
で搬送系の主要部が構成され、上記移動台の受部にはそ
の厚み方向に沿って一方の開放端側が青果物の外周面に
接触し他方の開放端側が移動台の底面側から外方へ露出
する2以上の移動台側光通路部を設けると共に、この移
動台側光通路部の青果物載置側の開放端には多孔質材料
にて形成され上記青果物が載置された際にその重量によ
り変形されて青果物外周面と移動台側光通路部の上記開
放端との隙間を閉止するパッド部材を設け、かつ、搬送
路内における上記移動台の底面側と対向する部位には一
方の開放端が上記移動台側光通路部の開放端と位置整合
された2以上の測定側光通路部を備える測定部を配設
し、この測定部において少なくとも1の測定側光通路部
とこれに位置整合された上記移動台側光通路部を介し青
果物へ光を照射すると共に、青果物から出射された光を
他の移動台側光通路部とこれに位置整合された測定側光
通路部を介し検出器に入射させるようにしたことを特徴
とするものである。
【0017】そして、この請求項1記載の発明に係る非
破壊糖度測定装置によれば、青果物が載置される移動台
の受部に設けられた移動台側光通路部と搬送路内の上記
移動台の底面側と対向する部位に配設された測定部の測
定側光通路部を介して青果物へ光が照射されると共に、
青果物からの出射光については上記移動台の受部に設け
られた他の移動台側光通路部と同じく測定部の他の測定
側光通路部を介して検出器に入射されるため、光照射時
並びに光検出時における漏れ光が防止されて青果物内部
へ漏れなく光が入射されると共に青果物からの出射光だ
けを検出器へ入射させることが可能となる。従って、適
正かつ高精度に青果物の糖度を測定することが可能とな
る。
破壊糖度測定装置によれば、青果物が載置される移動台
の受部に設けられた移動台側光通路部と搬送路内の上記
移動台の底面側と対向する部位に配設された測定部の測
定側光通路部を介して青果物へ光が照射されると共に、
青果物からの出射光については上記移動台の受部に設け
られた他の移動台側光通路部と同じく測定部の他の測定
側光通路部を介して検出器に入射されるため、光照射時
並びに光検出時における漏れ光が防止されて青果物内部
へ漏れなく光が入射されると共に青果物からの出射光だ
けを検出器へ入射させることが可能となる。従って、適
正かつ高精度に青果物の糖度を測定することが可能とな
る。
【0018】また、上述した従来の筒体に相当する移動
台側光通路部が移動台の受部に設けられており、青果物
の搬送に合わせて移動させる筒体の移動機構を設ける必
要がないため、測定装置の構造を複雑化することなく青
果物の糖度を高速かつ高精度に測定することが可能とな
る。
台側光通路部が移動台の受部に設けられており、青果物
の搬送に合わせて移動させる筒体の移動機構を設ける必
要がないため、測定装置の構造を複雑化することなく青
果物の糖度を高速かつ高精度に測定することが可能とな
る。
【0019】更に、この非破壊糖度測定装置において
は、上記移動台側光通路部の青果物載置側の開放端に多
孔質材料にて形成され青果物が載置された際にその重量
により変形されて青果物外周面と移動台側光通路部の開
放端との隙間を閉止するパッド部材が設けられているた
め、上記受部に載置される青果物の大小や表面状態の如
何に拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を未然に防止
することが可能となる。従って、青果物の糖度について
更に高い精度で測定することが可能となる。
は、上記移動台側光通路部の青果物載置側の開放端に多
孔質材料にて形成され青果物が載置された際にその重量
により変形されて青果物外周面と移動台側光通路部の開
放端との隙間を閉止するパッド部材が設けられているた
め、上記受部に載置される青果物の大小や表面状態の如
何に拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を未然に防止
することが可能となる。従って、青果物の糖度について
更に高い精度で測定することが可能となる。
【0020】この請求項1記載の発明に係る非破壊糖度
測定装置において上記パッド部材を構成する材料として
は、青果物が載置された際にその重量により変形されて
青果物外周面と移動台側光通路部の開放端との隙間を閉
止する作用を有するものなら任意の多孔質材料が適用で
き、例えばウレタンゴム(三進興産社製 商品名ソルボ
セイン)等が挙げられ、更に商品名『α−ゲル』(シー
ゲル社製)で特定される多孔質材料の適用も可能であ
る。また、このパッド部材は上記移動台側光通路部内の
光通過に支障を来さないよう略リング状に形成されてお
り、かつ移動台側光通路部における青果物載置側の開放
端に適宜接着剤を介して配設される。
測定装置において上記パッド部材を構成する材料として
は、青果物が載置された際にその重量により変形されて
青果物外周面と移動台側光通路部の開放端との隙間を閉
止する作用を有するものなら任意の多孔質材料が適用で
き、例えばウレタンゴム(三進興産社製 商品名ソルボ
セイン)等が挙げられ、更に商品名『α−ゲル』(シー
ゲル社製)で特定される多孔質材料の適用も可能であ
る。また、このパッド部材は上記移動台側光通路部内の
光通過に支障を来さないよう略リング状に形成されてお
り、かつ移動台側光通路部における青果物載置側の開放
端に適宜接着剤を介して配設される。
【0021】尚、図18は、青果物とパッド部材との隙
間から漏れる光量について、上記パッド部材に作用され
る加重の大小によってどの様に変化するかを求めた試験
方法を模式的に示したものである。すなわち、光不透過
性の材料で構成されたメロンの模型M’に対し、ウレタ
ンゴム製のリング状パッド部材nが取付けられた筒体q
を圧接配置し、かつ、この筒体qに圧力を作用させなが
らメロンの模型M’とパッド部材nとの隙間に光を入射
させると共に、この隙間から筒体q内に漏れ込む光量に
ついてセンサsにて測定し上記パッド部材nに作用され
る加重の大小と漏れ光量(pW)との関係を求めてい
る。図19はこの結果を示したグラフ図である。そし
て、このグラフ図から、上記漏れ光を防止するにはパッ
ド部材に対し約60g/cm2 以上の力が作用していれ
ばよいことが確認された。ここで、メロンの重量は、通
常、1kg〜2.5kg程度であり、またスイカの重量
は大きいもので10kg程度になることがある。また、
パッド部材のメロン等青果物が接触する全面積は移動台
側光通路部の開口面積にもよるが、通常、大きくても1
5cm2 程度である。従って、一番軽いメロンが測定装
置の上記受部に載置された場合であっても、1000g
/15cm2 =67g/cm2 となり、移動台側光通路
部の開放端に設けられた上記パッド部材の作用により漏
れ光を十分防止できることが確認される。
間から漏れる光量について、上記パッド部材に作用され
る加重の大小によってどの様に変化するかを求めた試験
方法を模式的に示したものである。すなわち、光不透過
性の材料で構成されたメロンの模型M’に対し、ウレタ
ンゴム製のリング状パッド部材nが取付けられた筒体q
を圧接配置し、かつ、この筒体qに圧力を作用させなが
らメロンの模型M’とパッド部材nとの隙間に光を入射
させると共に、この隙間から筒体q内に漏れ込む光量に
ついてセンサsにて測定し上記パッド部材nに作用され
る加重の大小と漏れ光量(pW)との関係を求めてい
る。図19はこの結果を示したグラフ図である。そし
て、このグラフ図から、上記漏れ光を防止するにはパッ
ド部材に対し約60g/cm2 以上の力が作用していれ
ばよいことが確認された。ここで、メロンの重量は、通
常、1kg〜2.5kg程度であり、またスイカの重量
は大きいもので10kg程度になることがある。また、
パッド部材のメロン等青果物が接触する全面積は移動台
側光通路部の開口面積にもよるが、通常、大きくても1
5cm2 程度である。従って、一番軽いメロンが測定装
置の上記受部に載置された場合であっても、1000g
/15cm2 =67g/cm2 となり、移動台側光通路
部の開放端に設けられた上記パッド部材の作用により漏
れ光を十分防止できることが確認される。
【0022】次に、この請求項1記載の発明に係る非破
壊糖度測定装置においては、駆動手段により移動される
移動台の受部に設けられた移動台側光通路部の測定部側
の開放端と、上記測定部に設けられた測定側光通路部の
移動台側の開放端との位置が合致した時点において光照
射させる照射タイミング制御手段が必要となる。この様
な照射タイミング制御手段としては、例えば、上記移動
台の任意箇所に設けられた被検知部材と、上記測定部の
近傍位置に配設され移動台側光通路部の開放端と測定側
光通路部の開放端の位置が合致したときに上記移動台の
被検知部材を検知するセンサと、このセンサからの検知
信号に基づき光照射手段としての光源をON,OFF動
作させる電源あるいはスイッチング手段等でこれを構成
することができる。
壊糖度測定装置においては、駆動手段により移動される
移動台の受部に設けられた移動台側光通路部の測定部側
の開放端と、上記測定部に設けられた測定側光通路部の
移動台側の開放端との位置が合致した時点において光照
射させる照射タイミング制御手段が必要となる。この様
な照射タイミング制御手段としては、例えば、上記移動
台の任意箇所に設けられた被検知部材と、上記測定部の
近傍位置に配設され移動台側光通路部の開放端と測定側
光通路部の開放端の位置が合致したときに上記移動台の
被検知部材を検知するセンサと、このセンサからの検知
信号に基づき光照射手段としての光源をON,OFF動
作させる電源あるいはスイッチング手段等でこれを構成
することができる。
【0023】尚、メロン、スイカ、カボチャ等その表皮
が緑色の青果物はその表面で700nm以下の光を吸収
しかつ長寿命の蛍光を発する特徴を有する。図20は、
メロンを暗室内に搬入し、かつ、メロンに対し可視光を
あてると共に可視光の消灯後、メロンから発せられる蛍
光をセンサで検出し、検出された蛍光の発光量と時間と
の関係を示したグラフ図である。そして、このグラフ図
から、1/eに減衰するまでの時間τが136秒、上記
蛍光が確認されなくなるまでの時間が5〜10分程度で
あることが確認される。このため、長時間、蛍光灯や天
日等に晒された青果物についてそのまま本発明に係る非
破壊糖度測定装置で糖度を測定した場合、上記蛍光に起
因した測定誤差が生ずる。従って、上記蛍光を発する青
果物については、5〜10分間程度暗室内で保管した後
にその糖度を測定するか、あるいは測定装置が配置され
た室内の蛍光灯や電灯若しくは窓等に短波長可視光(7
00nm以下)カット用フィルターを取付け、上記青果
物に700nm以下の光が照射されないよう配慮するこ
とが望ましい。
が緑色の青果物はその表面で700nm以下の光を吸収
しかつ長寿命の蛍光を発する特徴を有する。図20は、
メロンを暗室内に搬入し、かつ、メロンに対し可視光を
あてると共に可視光の消灯後、メロンから発せられる蛍
光をセンサで検出し、検出された蛍光の発光量と時間と
の関係を示したグラフ図である。そして、このグラフ図
から、1/eに減衰するまでの時間τが136秒、上記
蛍光が確認されなくなるまでの時間が5〜10分程度で
あることが確認される。このため、長時間、蛍光灯や天
日等に晒された青果物についてそのまま本発明に係る非
破壊糖度測定装置で糖度を測定した場合、上記蛍光に起
因した測定誤差が生ずる。従って、上記蛍光を発する青
果物については、5〜10分間程度暗室内で保管した後
にその糖度を測定するか、あるいは測定装置が配置され
た室内の蛍光灯や電灯若しくは窓等に短波長可視光(7
00nm以下)カット用フィルターを取付け、上記青果
物に700nm以下の光が照射されないよう配慮するこ
とが望ましい。
【0024】ところで、上記パッド部材の作用により移
動台側光通路部からの漏れ光は大幅に改善されるが、測
定対象である青果物の大きさが極端に大きかったり若し
くは小さい場合、上記パッド部材の存在にも拘らずその
機能が十分発揮できなくなり各移動台側光通路部の開放
端から光が漏れてしまうことがある。例えば、移動台の
受部構造について、各移動台側光通路部における開放端
の互いに隣接する側(すなわち各移動台側光通路部にお
ける開放端の内側部)に青果物の外周面を当接させて青
果物が支持される構造を採っている場合、各移動台側光
通路部における開放端の青果物の内側と接する領域(移
動台側光通路部における各開放端の互いに隣接する側に
対応する領域)は問題ないが、上記開放端の青果物の外
側と接する領域(移動台側光通路部における各開放端の
互いに隣接する側とは反対側に対応する領域)について
は青果物の外寸が小さくなるに従い青果物外周面とパッ
ト部材との間に隙間が生じ易くなる。そして、この部位
に隙間が生じてしまった場合、青果物へ向けて照射され
た光の一部が上記隙間から漏れ、かつ、漏れた光が青果
物の外周面を経由しその反対側の移動台側光通路部の開
放端から入射されて糖度測定の精度低下を引き起こすこ
とがある。請求項2に係る発明はこの点を改善した発明
に関する。
動台側光通路部からの漏れ光は大幅に改善されるが、測
定対象である青果物の大きさが極端に大きかったり若し
くは小さい場合、上記パッド部材の存在にも拘らずその
機能が十分発揮できなくなり各移動台側光通路部の開放
端から光が漏れてしまうことがある。例えば、移動台の
受部構造について、各移動台側光通路部における開放端
の互いに隣接する側(すなわち各移動台側光通路部にお
ける開放端の内側部)に青果物の外周面を当接させて青
果物が支持される構造を採っている場合、各移動台側光
通路部における開放端の青果物の内側と接する領域(移
動台側光通路部における各開放端の互いに隣接する側に
対応する領域)は問題ないが、上記開放端の青果物の外
側と接する領域(移動台側光通路部における各開放端の
互いに隣接する側とは反対側に対応する領域)について
は青果物の外寸が小さくなるに従い青果物外周面とパッ
ト部材との間に隙間が生じ易くなる。そして、この部位
に隙間が生じてしまった場合、青果物へ向けて照射され
た光の一部が上記隙間から漏れ、かつ、漏れた光が青果
物の外周面を経由しその反対側の移動台側光通路部の開
放端から入射されて糖度測定の精度低下を引き起こすこ
とがある。請求項2に係る発明はこの点を改善した発明
に関する。
【0025】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係る非破壊糖度測定装置を前提とし、上
記パッド部材が、移動台側光通路部と連通する伸縮性筒
状部材を介し上記移動台側光通路部の開放端側に取付け
られていることを特徴とするものである。
1記載の発明に係る非破壊糖度測定装置を前提とし、上
記パッド部材が、移動台側光通路部と連通する伸縮性筒
状部材を介し上記移動台側光通路部の開放端側に取付け
られていることを特徴とするものである。
【0026】そして、この発明に係る非破壊糖度測定装
置によれば上記伸縮性筒状部材が測定対象である青果物
の大小に対応して伸縮作用し、例えば、移動台の受部構
造が上述したように各移動台側光通路部における開放端
の内側部に青果物の外周面を当接させて青果物を支持さ
せる構造の場合、青果物の外寸が大きいときにはその重
量に押圧されて青果物の外側と接する側が収縮する一
方、青果物の外寸が小さいときには上記押圧力が弱いた
め外側部が上方へ伸び上記パッド部材を青果物の外側と
接する側へ押し上げる。このため、青果物の大小に拘ら
ず上記伸縮性筒状部材の伸縮作用により青果物外周面と
移動台側光通路部の開放端との隙間を確実に閉止させる
ことが可能となる。尚、このような伸縮性筒状部材とし
ては、螺旋状に折曲げられた線状体とこの外側を被覆す
る筒体等で構成される蛇腹状の筒状部材が例示される。
置によれば上記伸縮性筒状部材が測定対象である青果物
の大小に対応して伸縮作用し、例えば、移動台の受部構
造が上述したように各移動台側光通路部における開放端
の内側部に青果物の外周面を当接させて青果物を支持さ
せる構造の場合、青果物の外寸が大きいときにはその重
量に押圧されて青果物の外側と接する側が収縮する一
方、青果物の外寸が小さいときには上記押圧力が弱いた
め外側部が上方へ伸び上記パッド部材を青果物の外側と
接する側へ押し上げる。このため、青果物の大小に拘ら
ず上記伸縮性筒状部材の伸縮作用により青果物外周面と
移動台側光通路部の開放端との隙間を確実に閉止させる
ことが可能となる。尚、このような伸縮性筒状部材とし
ては、螺旋状に折曲げられた線状体とこの外側を被覆す
る筒体等で構成される蛇腹状の筒状部材が例示される。
【0027】次に、請求項3に係る発明は、測定側光通
路部を介し青果物へ向けて照射された光の一部が移動台
と測定部の隙間を経由して他の測定側光通路部内に入射
されないようにした非破壊糖度測定装置に関する。
路部を介し青果物へ向けて照射された光の一部が移動台
と測定部の隙間を経由して他の測定側光通路部内に入射
されないようにした非破壊糖度測定装置に関する。
【0028】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1又は2記載の発明に係る非破壊糖度測定装置を前提と
し、移動台と測定部の互いに対向する面の少なくとも一
方に、測定側光通路部とこれに位置整合された移動台側
光通路部を介して青果物へ照射される光が他の測定側光
通路部へ漏れ込まないようにする光漏れ防止手段を設け
たことを特徴とするものである。
1又は2記載の発明に係る非破壊糖度測定装置を前提と
し、移動台と測定部の互いに対向する面の少なくとも一
方に、測定側光通路部とこれに位置整合された移動台側
光通路部を介して青果物へ照射される光が他の測定側光
通路部へ漏れ込まないようにする光漏れ防止手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0029】そして、この請求項3記載の発明に係る非
破壊糖度測定装置によれば、上記光漏れ防止手段の作用
により測定側光通路部を介し青果物へ向けて照射された
光の一部が他の測定側光通路部内へ漏れ込むことがない
ため、漏れ光に起因した糖度測定誤差を確実に回避する
ことが可能となる。
破壊糖度測定装置によれば、上記光漏れ防止手段の作用
により測定側光通路部を介し青果物へ向けて照射された
光の一部が他の測定側光通路部内へ漏れ込むことがない
ため、漏れ光に起因した糖度測定誤差を確実に回避する
ことが可能となる。
【0030】また、請求項4に係る発明は、測定対象で
ある青果物の大小により青果物と検出器間距離が変化
し、これに起因して糖度測定精度のばらつきが生ずる現
象を回避できる非破壊糖度測定装置に関する。すなわ
ち、青果物から出射された光を検出する検出器は、通
常、測定側光通路部内や測定側光通路部の開放端側に固
定配置される。このため、移動台の受部に配置される青
果物の大小により測定対象である青果物と上記検出器と
の距離は微妙に変化する(すなわち、青果物の外寸が小
さい場合にはその外寸が大きい場合に較べて検出器から
の距離は大きくなる)。従って、上述した請求項1〜3
記載の発明により、移動台側光通路部の開放端からの漏
れ光の発生や照射光の一部が他の測定側光通路部内へ漏
れ込む現象等が回避されたとしても、青果物と検出器間
距離の変化に伴い移動台側光通路部及び測定側光通路部
の内周面における光吸収等に起因して検出器内に入射さ
れる光量も変動するため青果物の大小により糖度測定精
度のばらつきが生ずる。請求項4に係る発明はこの点を
改善した発明に関する。
ある青果物の大小により青果物と検出器間距離が変化
し、これに起因して糖度測定精度のばらつきが生ずる現
象を回避できる非破壊糖度測定装置に関する。すなわ
ち、青果物から出射された光を検出する検出器は、通
常、測定側光通路部内や測定側光通路部の開放端側に固
定配置される。このため、移動台の受部に配置される青
果物の大小により測定対象である青果物と上記検出器と
の距離は微妙に変化する(すなわち、青果物の外寸が小
さい場合にはその外寸が大きい場合に較べて検出器から
の距離は大きくなる)。従って、上述した請求項1〜3
記載の発明により、移動台側光通路部の開放端からの漏
れ光の発生や照射光の一部が他の測定側光通路部内へ漏
れ込む現象等が回避されたとしても、青果物と検出器間
距離の変化に伴い移動台側光通路部及び測定側光通路部
の内周面における光吸収等に起因して検出器内に入射さ
れる光量も変動するため青果物の大小により糖度測定精
度のばらつきが生ずる。請求項4に係る発明はこの点を
改善した発明に関する。
【0031】すなわち、請求項4に係る発明は、請求項
1〜3のいずれかに記載の発明に係る非破壊糖度測定装
置を前提とし、移動台側光通路部と測定側光通路部の内
周面が、高光反射性能を具備していることを特徴とする
ものである。
1〜3のいずれかに記載の発明に係る非破壊糖度測定装
置を前提とし、移動台側光通路部と測定側光通路部の内
周面が、高光反射性能を具備していることを特徴とする
ものである。
【0032】そして、この請求項4記載の発明に係る非
破壊糖度測定装置によれば、移動台側光通路部と測定側
光通路部の内周面が高光反射性能を具備していることか
ら、測定対象である青果物の大小により青果物と検出器
間距離が変化しても上記移動台側光通路部及び測定側光
通路部の内周面における光吸収が少なく、検出器内に入
射される光量の変動も起こり難いため糖度測定精度のば
らつきを防止することが可能となる。尚、上記移動台側
光通路部及び測定側光通路部の内周面に高光反射性能を
付与する方法としては、上記内周面に金等の金属メッキ
を施したりあるいは移動台側光通路部及び測定側光通路
部自体を高光反射性を有する金属材料等で構成する方法
等が例示される。
破壊糖度測定装置によれば、移動台側光通路部と測定側
光通路部の内周面が高光反射性能を具備していることか
ら、測定対象である青果物の大小により青果物と検出器
間距離が変化しても上記移動台側光通路部及び測定側光
通路部の内周面における光吸収が少なく、検出器内に入
射される光量の変動も起こり難いため糖度測定精度のば
らつきを防止することが可能となる。尚、上記移動台側
光通路部及び測定側光通路部の内周面に高光反射性能を
付与する方法としては、上記内周面に金等の金属メッキ
を施したりあるいは移動台側光通路部及び測定側光通路
部自体を高光反射性を有する金属材料等で構成する方法
等が例示される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0034】[第一実施の形態]この実施の形態に係る
非破壊糖度測定装置は、図1〜図3に示すように青果物
(メロン)Mが載置される受部10を有する複数の移動
台1と、これ等移動台1を搬送路に沿って案内するガイ
ド2と、上記移動台1を例えば60cm/秒の速度で移
動させる駆動手段としてのローラーコンベア3と、上記
搬送路内に適宜間隔を介して配置された3つのボックス
状測定部4,5,6と、各測定部の近傍に配置され移動
台1上の青果物(メロン)Mの有無を判定する青果物有
無判定器7と、同じく各測定部の近傍に配置され上記移
動台1に設けられた被検知部材11を検知して移動台1
と測定部4,5,6との位置整合時点を検出するセンサ
8と、各測定部4,5,6において青果物Mに対し光照
射する3つの半導体レーザ91,92,93と、各測定
部4,5,6において青果物Mからの出射光が入射され
る検出器(図示せず)とでその主要部が構成されてい
る。
非破壊糖度測定装置は、図1〜図3に示すように青果物
(メロン)Mが載置される受部10を有する複数の移動
台1と、これ等移動台1を搬送路に沿って案内するガイ
ド2と、上記移動台1を例えば60cm/秒の速度で移
動させる駆動手段としてのローラーコンベア3と、上記
搬送路内に適宜間隔を介して配置された3つのボックス
状測定部4,5,6と、各測定部の近傍に配置され移動
台1上の青果物(メロン)Mの有無を判定する青果物有
無判定器7と、同じく各測定部の近傍に配置され上記移
動台1に設けられた被検知部材11を検知して移動台1
と測定部4,5,6との位置整合時点を検出するセンサ
8と、各測定部4,5,6において青果物Mに対し光照
射する3つの半導体レーザ91,92,93と、各測定
部4,5,6において青果物Mからの出射光が入射され
る検出器(図示せず)とでその主要部が構成されてい
る。
【0035】まず、上記移動台1は図1〜図2に示すよ
うに矩形状の板材にて構成され、その略中央部には青果
物Mが載置される略円形状の受部10が設けられている
と共に、この受部10にはその厚み方向に沿って一方の
開放端が青果物Mの外周面に接触し他方の開放端が移動
台1の底面側から外方へ露出する2の移動台側光通路部
12,13が開設されており、かつ、各移動台側光通路
部12,13の青果物載置側の開口周縁部にはウレタン
ゴム製のリング状パット部材21,31が接着剤を介し
て配設されており、更に、移動台1の底面側略中央部に
は上記測定部4,5,6の上面に設けられた凸條90を
摺動可能に遊嵌させる凹條14が設けられている。ま
た、上記移動台1の両側部には上記ガイド2に係合する
係合ローラ15が設けられていると共に、一方側の係合
ローラ15間に上記被検知部材11が付設されている。
うに矩形状の板材にて構成され、その略中央部には青果
物Mが載置される略円形状の受部10が設けられている
と共に、この受部10にはその厚み方向に沿って一方の
開放端が青果物Mの外周面に接触し他方の開放端が移動
台1の底面側から外方へ露出する2の移動台側光通路部
12,13が開設されており、かつ、各移動台側光通路
部12,13の青果物載置側の開口周縁部にはウレタン
ゴム製のリング状パット部材21,31が接着剤を介し
て配設されており、更に、移動台1の底面側略中央部に
は上記測定部4,5,6の上面に設けられた凸條90を
摺動可能に遊嵌させる凹條14が設けられている。ま
た、上記移動台1の両側部には上記ガイド2に係合する
係合ローラ15が設けられていると共に、一方側の係合
ローラ15間に上記被検知部材11が付設されている。
【0036】一方、各測定部4,5,6にはその上面側
中央部位に上記凸條90が設けられ、かつ、上記移動台
側光通路部12,13の測定部側開放端と位置整合され
た2つの筒体から成る測定側光通路部41,42が設け
られていると共に、その一方の測定側光通路部41の開
放端に上記半導体レーザ91,92,93からのレーザ
光を伝送する光ファイバ(図示せず)が配置され(測定
部4についてはその測定側光通路部41の開放端に半導
体レーザ91からのレーザ光を伝送する光ファイバが配
置される。他の測定部においても同様に半導体レーザ9
2または93からのレーザ光を伝送する光ファイバが配
置される)、他方の測定側光通路部42の開放端に検出
器(図示せず)が配置されている。尚、上記測定部4の
上面側に設けられた凸條90の作用は、図2に示すよう
にこの凸條90が移動台1と測定部4との隙間(この例
では1〜5mm程度に設定されている)を遮断するた
め、測定側光通路部41を通過する半導体レーザ91か
らのレーザ光の測定側光通路部42内への入り込みを防
止する。このため、測定側光通路部42の開放端側に配
置された図示外の検出器へは青果物Mからの出射光のみ
が入射されることになり、半導体レーザ91からのレー
ザ光の漏れ光に起因した糖度測定誤差を回避することが
できる。
中央部位に上記凸條90が設けられ、かつ、上記移動台
側光通路部12,13の測定部側開放端と位置整合され
た2つの筒体から成る測定側光通路部41,42が設け
られていると共に、その一方の測定側光通路部41の開
放端に上記半導体レーザ91,92,93からのレーザ
光を伝送する光ファイバ(図示せず)が配置され(測定
部4についてはその測定側光通路部41の開放端に半導
体レーザ91からのレーザ光を伝送する光ファイバが配
置される。他の測定部においても同様に半導体レーザ9
2または93からのレーザ光を伝送する光ファイバが配
置される)、他方の測定側光通路部42の開放端に検出
器(図示せず)が配置されている。尚、上記測定部4の
上面側に設けられた凸條90の作用は、図2に示すよう
にこの凸條90が移動台1と測定部4との隙間(この例
では1〜5mm程度に設定されている)を遮断するた
め、測定側光通路部41を通過する半導体レーザ91か
らのレーザ光の測定側光通路部42内への入り込みを防
止する。このため、測定側光通路部42の開放端側に配
置された図示外の検出器へは青果物Mからの出射光のみ
が入射されることになり、半導体レーザ91からのレー
ザ光の漏れ光に起因した糖度測定誤差を回避することが
できる。
【0037】また、上記青果物有無判定器7とセンサ8
からの検知信号は上記半導体レーザ91,92,93の
電源100に入力されるようになっており、青果物有無
判定器7からの信号が入力されかつセンサ8からの検知
信号が入力された場合には電源100が作動して半導体
レーザ91,92,93からレーザ光が照射されるよう
になっている。また、青果物有無判定器7からの信号が
入力されないか(すなわち移動台1に青果物Mが存在し
ない場合)、センサ8からの検知信号が入力されない場
合には上記電源100がOFFとなるように設定されて
いる。
からの検知信号は上記半導体レーザ91,92,93の
電源100に入力されるようになっており、青果物有無
判定器7からの信号が入力されかつセンサ8からの検知
信号が入力された場合には電源100が作動して半導体
レーザ91,92,93からレーザ光が照射されるよう
になっている。また、青果物有無判定器7からの信号が
入力されないか(すなわち移動台1に青果物Mが存在し
ない場合)、センサ8からの検知信号が入力されない場
合には上記電源100がOFFとなるように設定されて
いる。
【0038】そして、この非破壊糖度測定装置において
は青果物Mを載置した移動台1が各測定部4,5,6を
通過する度に上記電源100がON動作し、測定部4に
おいては930nmのレーザ光が20ミリ秒間照射しこ
のレーザ光が測定側光通路部41と移動台側光通路部1
2を介して青果物Mへ照射されると共に、青果物Mから
の出射光が移動台側光通路部13と測定側光通路部42
を介して図示外の検出器に入射され、以下、同様にして
測定部5においては910nmのレーザ光が20ミリ秒
間、測定部6においては880nmのレーザ光が20ミ
リ秒間照射され、かつ、青果物Mからの出射光が各検出
器(図示せず)に入射されて青果物Mの糖度が測定され
る。尚、図3に示すようにこれ等測定は暗室内において
行われるようになっている。
は青果物Mを載置した移動台1が各測定部4,5,6を
通過する度に上記電源100がON動作し、測定部4に
おいては930nmのレーザ光が20ミリ秒間照射しこ
のレーザ光が測定側光通路部41と移動台側光通路部1
2を介して青果物Mへ照射されると共に、青果物Mから
の出射光が移動台側光通路部13と測定側光通路部42
を介して図示外の検出器に入射され、以下、同様にして
測定部5においては910nmのレーザ光が20ミリ秒
間、測定部6においては880nmのレーザ光が20ミ
リ秒間照射され、かつ、青果物Mからの出射光が各検出
器(図示せず)に入射されて青果物Mの糖度が測定され
る。尚、図3に示すようにこれ等測定は暗室内において
行われるようになっている。
【0039】そして、この実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置によれば、青果物Mが載置される移動台1の受
部10に設けられた移動台側光通路部12と搬送路内の
上記移動台1の底面側と対向する部位に配設された各測
定部4,5,6の測定側光通路部41(測定部5,6の
測定側光通路部については図示せず)を介して青果物M
へレーザ光が照射されると共に、青果物Mからの出射光
については上記移動台1の受部10に設けられた他の移
動台側光通路部13と同じく測定部4,5,6の他の測
定側光通路部42(測定部5,6の測定側光通路部につ
いては図示せず)を介して検出器に入射されるため、光
照射時並びに光検出時における漏れ光が防止されて青果
物M内部へ漏れなくレーザ光が入射されると共に青果物
Mからの出射光だけを検出器へ入射させることが可能と
なる。従って、測定装置の構造を複雑化することなく青
果物Mの糖度を高速かつ高精度に測定できる利点を有し
ている。
測定装置によれば、青果物Mが載置される移動台1の受
部10に設けられた移動台側光通路部12と搬送路内の
上記移動台1の底面側と対向する部位に配設された各測
定部4,5,6の測定側光通路部41(測定部5,6の
測定側光通路部については図示せず)を介して青果物M
へレーザ光が照射されると共に、青果物Mからの出射光
については上記移動台1の受部10に設けられた他の移
動台側光通路部13と同じく測定部4,5,6の他の測
定側光通路部42(測定部5,6の測定側光通路部につ
いては図示せず)を介して検出器に入射されるため、光
照射時並びに光検出時における漏れ光が防止されて青果
物M内部へ漏れなくレーザ光が入射されると共に青果物
Mからの出射光だけを検出器へ入射させることが可能と
なる。従って、測定装置の構造を複雑化することなく青
果物Mの糖度を高速かつ高精度に測定できる利点を有し
ている。
【0040】更に、この非破壊糖度測定装置においては
上記移動台側光通路部12,13の青果物載置側の開口
周縁部にウレタンゴム製のリング状パット部材21,3
1が設けられており、上記受部10に青果物Mが載置さ
れた際その重量によりこのパット部材21,31が変形
されて青果物M外周面と移動台側光通路部12,13の
開口部との隙間を閉止するため、青果物Mの大小如何に
拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を未然に防止する
ことが可能となる。従って、青果物Mの糖度について更
に高い精度で測定できる利点を有している。
上記移動台側光通路部12,13の青果物載置側の開口
周縁部にウレタンゴム製のリング状パット部材21,3
1が設けられており、上記受部10に青果物Mが載置さ
れた際その重量によりこのパット部材21,31が変形
されて青果物M外周面と移動台側光通路部12,13の
開口部との隙間を閉止するため、青果物Mの大小如何に
拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を未然に防止する
ことが可能となる。従って、青果物Mの糖度について更
に高い精度で測定できる利点を有している。
【0041】尚、この実施の形態においては、各測定部
4,5,6の上面側中央部位に設けられた凸條90と移
動台1の底面側略中央部に設けられ上記凸條90を摺動
可能に遊嵌させる凹條14とで光漏れ防止手段を構成
し、この光漏れ防止手段により測定側光通路部41を通
過する半導体レーザからのレーザ光の測定側光通路部4
2内への入り込みを防止する構造になっている(図4A
参照)が、図4(B)に示すように移動台1の底面側略
中央部に凸條90を設けかつ各測定部4,5,6の上面
側中央部位に上記凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條
14を設ける構成にしてもよいし(但し、この場合には
ローラーコンベア3にも上記凸條90を摺動可能に遊嵌
させる凹條を設ける必要がある)、あるいは、図4
(C)に示すように2つの凸條90、90’を各測定部
に設けかつ上記移動台1にはこれ等凸條90、90’を
摺動可能に遊嵌させる2つの凹條14、14’を設ける
構造を採ってもよい。また、図4(D)に示すように上
記凸條90に加えて各測定部4,5,6における測定側
光通路部41,42の外側の部位(すなわち凸條90を
中央にして測定側光通路部41,42の外側の部位)に
一対の凸條96,97を設け、かつ、これ等凸條96,
97を摺動可能に遊嵌させる凹條98,99を上記移動
台1の底面に設ける構造を採ってもよい。この場合、測
定側光通路部41を通過する半導体レーザからのレーザ
光の外側への漏れ現象を上記凸條96と凹條98から成
る光漏れ防止手段が防止し、かつ、測定側光通路部42
内への外部からの光入射も上記凸條97と凹條99から
成る光漏れ防止手段が阻止するため、上記漏れ光に起因
した糖度測定誤差をより確実に回避できる利点を有す
る。
4,5,6の上面側中央部位に設けられた凸條90と移
動台1の底面側略中央部に設けられ上記凸條90を摺動
可能に遊嵌させる凹條14とで光漏れ防止手段を構成
し、この光漏れ防止手段により測定側光通路部41を通
過する半導体レーザからのレーザ光の測定側光通路部4
2内への入り込みを防止する構造になっている(図4A
参照)が、図4(B)に示すように移動台1の底面側略
中央部に凸條90を設けかつ各測定部4,5,6の上面
側中央部位に上記凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條
14を設ける構成にしてもよいし(但し、この場合には
ローラーコンベア3にも上記凸條90を摺動可能に遊嵌
させる凹條を設ける必要がある)、あるいは、図4
(C)に示すように2つの凸條90、90’を各測定部
に設けかつ上記移動台1にはこれ等凸條90、90’を
摺動可能に遊嵌させる2つの凹條14、14’を設ける
構造を採ってもよい。また、図4(D)に示すように上
記凸條90に加えて各測定部4,5,6における測定側
光通路部41,42の外側の部位(すなわち凸條90を
中央にして測定側光通路部41,42の外側の部位)に
一対の凸條96,97を設け、かつ、これ等凸條96,
97を摺動可能に遊嵌させる凹條98,99を上記移動
台1の底面に設ける構造を採ってもよい。この場合、測
定側光通路部41を通過する半導体レーザからのレーザ
光の外側への漏れ現象を上記凸條96と凹條98から成
る光漏れ防止手段が防止し、かつ、測定側光通路部42
内への外部からの光入射も上記凸條97と凹條99から
成る光漏れ防止手段が阻止するため、上記漏れ光に起因
した糖度測定誤差をより確実に回避できる利点を有す
る。
【0042】また、この実施の形態に係る非破壊糖度測
定装置においては、図1に示すように各移動台1をロー
ラーコンベア3にてフリーに搬送する構成を採っている
関係上、搬送途中における各移動台1の間隔は任意にな
るため上記測定部4,5,6に3個の青果物(メロン)
Mが同時に存在(配置)することがある。この場合、レ
ーザ光も同時に3個の青果物(メロン)Mに各々照射さ
れるため、各青果物(メロン)Mから3種のデータが1
つのCPU(この実施の形態に係る非破壊糖度測定装置
においては図3に示すように経済性を考慮し1つのコン
ピュータで演算処理する構成を採っている)に同時に送
られることになり演算ミスが生ずることがある。
定装置においては、図1に示すように各移動台1をロー
ラーコンベア3にてフリーに搬送する構成を採っている
関係上、搬送途中における各移動台1の間隔は任意にな
るため上記測定部4,5,6に3個の青果物(メロン)
Mが同時に存在(配置)することがある。この場合、レ
ーザ光も同時に3個の青果物(メロン)Mに各々照射さ
れるため、各青果物(メロン)Mから3種のデータが1
つのCPU(この実施の形態に係る非破壊糖度測定装置
においては図3に示すように経済性を考慮し1つのコン
ピュータで演算処理する構成を採っている)に同時に送
られることになり演算ミスが生ずることがある。
【0043】この同時照射の問題は、各検出器にCPU
を1つづつ設け、1つのCPUが2種類のデータを同時
に処理する必要性をなくすことにより簡単に回避でき
る。
を1つづつ設け、1つのCPUが2種類のデータを同時
に処理する必要性をなくすことにより簡単に回避でき
る。
【0044】そして、図5(B)に示すように検出器の
数=CPUの数とすれば同時照射の問題は回避される
が、図5(A)に示すようにCPUの数をレーザの数+
1とし、CPU1〜3の演算結果をもとに最終的にCP
U4で糖度を計算するように構成した場合、図5(B)
の場合に較べてCPU3の負担が軽減するためより望ま
しい。
数=CPUの数とすれば同時照射の問題は回避される
が、図5(A)に示すようにCPUの数をレーザの数+
1とし、CPU1〜3の演算結果をもとに最終的にCP
U4で糖度を計算するように構成した場合、図5(B)
の場合に較べてCPU3の負担が軽減するためより望ま
しい。
【0045】[第二実施の形態]この実施の形態に係る
非破壊糖度測定装置は、図6及び図8に示すように上記
移動台1の構造並びにその受部10に設けられた移動台
側光通路部の数が2個から3個に増えている点と、移動
台側光通路部の数に対応して各測定部4,5,6に設け
られた測定側光通路部の数が2個から3個に変わってい
る点を除いて第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装置
と略同一である。
非破壊糖度測定装置は、図6及び図8に示すように上記
移動台1の構造並びにその受部10に設けられた移動台
側光通路部の数が2個から3個に増えている点と、移動
台側光通路部の数に対応して各測定部4,5,6に設け
られた測定側光通路部の数が2個から3個に変わってい
る点を除いて第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装置
と略同一である。
【0046】まず、移動台1は図6及び図8に示すよう
に矩形状の板材にて構成され、その略中央部には円形状
の開口が設けられこの開口に円筒状の受部10が嵌め込
まれていると共に、この円筒状の受部10内には先端に
フランジを有する3つの筒体から成る移動台側光通路部
16,17,18が付設され、かつ、各移動台側光通路
部16,17,18の上記フランジには接着剤を介して
ウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71,81
が取付けられており(図7A,B参照)、更に、移動台
1の底面側略中央部には上記測定部4,5,6の上面に
設けられた凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條14が
設けられている。尚、各移動台側光通路部16,17,
18の配置関係については、各移動台側光通路部16,
17,18の測定部とは反対側の開放端の中心点1
6’,17’,18’を結んで形成される三角形が正三
角形(すなわち、図6においてθで示した角度が60
度)となるように設定されている。但し、各移動台側光
通路部16,17,18の配置関係は任意であり、上記
開放端の中心点16’,17’,18’を結んで形成さ
れる三角形が必ずしも正三角形になる必要はなく、例え
ば二等辺三角形となるように設定しても当然のことなが
らよい。
に矩形状の板材にて構成され、その略中央部には円形状
の開口が設けられこの開口に円筒状の受部10が嵌め込
まれていると共に、この円筒状の受部10内には先端に
フランジを有する3つの筒体から成る移動台側光通路部
16,17,18が付設され、かつ、各移動台側光通路
部16,17,18の上記フランジには接着剤を介して
ウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71,81
が取付けられており(図7A,B参照)、更に、移動台
1の底面側略中央部には上記測定部4,5,6の上面に
設けられた凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條14が
設けられている。尚、各移動台側光通路部16,17,
18の配置関係については、各移動台側光通路部16,
17,18の測定部とは反対側の開放端の中心点1
6’,17’,18’を結んで形成される三角形が正三
角形(すなわち、図6においてθで示した角度が60
度)となるように設定されている。但し、各移動台側光
通路部16,17,18の配置関係は任意であり、上記
開放端の中心点16’,17’,18’を結んで形成さ
れる三角形が必ずしも正三角形になる必要はなく、例え
ば二等辺三角形となるように設定しても当然のことなが
らよい。
【0047】また、上記移動台側光通路部16の開放端
と移動台側開放端が位置整合された測定部4における測
定側光通路部46の他の開放端側には上記半導体レーザ
91からのレーザ光を伝送する光ファイバ(図示せず)
が配置されており、残り2つの測定側光通路部47,4
8の開放端側には、半導体レーザ91からのレーザ光が
照射されかつ青果物から別々に出射されてくる光が入射
される図示外の2個の検出器が配置されている。
と移動台側開放端が位置整合された測定部4における測
定側光通路部46の他の開放端側には上記半導体レーザ
91からのレーザ光を伝送する光ファイバ(図示せず)
が配置されており、残り2つの測定側光通路部47,4
8の開放端側には、半導体レーザ91からのレーザ光が
照射されかつ青果物から別々に出射されてくる光が入射
される図示外の2個の検出器が配置されている。
【0048】そして、第二実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置によれば、3の移動台側光通路部16,17,
18により青果物の3点支持が可能になるため、青果物
(図示せず)を安定して搬送させることができる利点を
有している。
測定装置によれば、3の移動台側光通路部16,17,
18により青果物の3点支持が可能になるため、青果物
(図示せず)を安定して搬送させることができる利点を
有している。
【0049】また、この装置においては青果物の内部に
入射されて別々の部位を透過してきた光を2の検出器で
別個に測定しているため、1個の検出器で測定する場合
に較べて糖度の測定精度がより向上する利点を有してい
る。
入射されて別々の部位を透過してきた光を2の検出器で
別個に測定しているため、1個の検出器で測定する場合
に較べて糖度の測定精度がより向上する利点を有してい
る。
【0050】尚、移動台1の受部10構造について、図
9に示すように各移動台側光通路部16,17における
開放端の内側部に青果物Mの外周面を当接させて青果物
Mが支持される構造を採っている場合、測定対象である
青果物Mの大きさが極端に小さいとき、上記パッド部材
61,71の存在にも拘らずその機能が十分発揮できな
くなり各移動台側光通路部16,17の開放端から光が
漏れてしまうことがある。すなわち、各移動台側光通路
部16,17における開放端の青果物Mの内側と接する
領域は問題ないが、上記開放端の青果物Mの外側と接す
る領域については青果物Mの外寸が小さくなるに従い青
果物M外周面とパット部材61,71との間に図9に示
すように隙間が生じ易くなる。そして、この部位に隙間
が生じてしまった場合、青果物Mへ向けて照射された光
の一部が上記隙間から漏れ、かつ、漏れた光(図9にお
いて破線で模式的に示す)が青果物Mの外周面を経由し
その反対側の移動台側光通路部17の開放端から入射さ
れて糖度測定の精度低下を引き起こすことがある。以下
の第三実施の形態はこの点を改善した非破壊糖度測定装
置である。
9に示すように各移動台側光通路部16,17における
開放端の内側部に青果物Mの外周面を当接させて青果物
Mが支持される構造を採っている場合、測定対象である
青果物Mの大きさが極端に小さいとき、上記パッド部材
61,71の存在にも拘らずその機能が十分発揮できな
くなり各移動台側光通路部16,17の開放端から光が
漏れてしまうことがある。すなわち、各移動台側光通路
部16,17における開放端の青果物Mの内側と接する
領域は問題ないが、上記開放端の青果物Mの外側と接す
る領域については青果物Mの外寸が小さくなるに従い青
果物M外周面とパット部材61,71との間に図9に示
すように隙間が生じ易くなる。そして、この部位に隙間
が生じてしまった場合、青果物Mへ向けて照射された光
の一部が上記隙間から漏れ、かつ、漏れた光(図9にお
いて破線で模式的に示す)が青果物Mの外周面を経由し
その反対側の移動台側光通路部17の開放端から入射さ
れて糖度測定の精度低下を引き起こすことがある。以下
の第三実施の形態はこの点を改善した非破壊糖度測定装
置である。
【0051】[第三実施の形態]この実施の形態に係る
非破壊糖度測定装置は、図10(A)及び(B)に示す
ように各移動台側光通路部16,17における青果物配
置側の開放端に蛇腹状の伸縮性筒状部材60,70を介
してウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71が
取付けられている点を除き第二実施の形態に係る非破壊
糖度測定装置と略同一である。尚、上記伸縮性筒状部材
60,70は螺旋状に折曲げられた線状体とこの外側を
被覆するプラスチックフィルム製の光不透過性筒体とで
構成されており、上記線状体の一部を束ねて非伸縮部を
形成しこの部位を移動台側光通路部16,17の内側に
対応させると共に、上記伸縮性筒状部材60,70の移
動台側光通路部16,17の外側に対応する部位(青果
物Mの外側と接する部位)は伸縮性を具備するように調
整されている。
非破壊糖度測定装置は、図10(A)及び(B)に示す
ように各移動台側光通路部16,17における青果物配
置側の開放端に蛇腹状の伸縮性筒状部材60,70を介
してウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71が
取付けられている点を除き第二実施の形態に係る非破壊
糖度測定装置と略同一である。尚、上記伸縮性筒状部材
60,70は螺旋状に折曲げられた線状体とこの外側を
被覆するプラスチックフィルム製の光不透過性筒体とで
構成されており、上記線状体の一部を束ねて非伸縮部を
形成しこの部位を移動台側光通路部16,17の内側に
対応させると共に、上記伸縮性筒状部材60,70の移
動台側光通路部16,17の外側に対応する部位(青果
物Mの外側と接する部位)は伸縮性を具備するように調
整されている。
【0052】そして、第三実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置によれば上記伸縮性筒状部材60,70が測定
対象である青果物Mの大小に対応して伸縮作用し、青果
物Mの外寸が大きい場合(図10において破線で示す)
にはその重量に押圧されて青果物Mの外側と接する側が
収縮する(図10B参照)一方、青果物Mの外寸が小さ
い場合(図10において実線で示す)には上記押圧力が
弱いため外側部が上方へ伸び上記パッド部材61,71
を青果物Mの外側と接する側へ押し上げる(図10A参
照)。
測定装置によれば上記伸縮性筒状部材60,70が測定
対象である青果物Mの大小に対応して伸縮作用し、青果
物Mの外寸が大きい場合(図10において破線で示す)
にはその重量に押圧されて青果物Mの外側と接する側が
収縮する(図10B参照)一方、青果物Mの外寸が小さ
い場合(図10において実線で示す)には上記押圧力が
弱いため外側部が上方へ伸び上記パッド部材61,71
を青果物Mの外側と接する側へ押し上げる(図10A参
照)。
【0053】このため、青果物Mの大小に拘らず上記伸
縮性筒状部材60,70の伸縮作用により青果物M外周
面と移動台側光通路部16,17の開放端との隙間を確
実に閉止させることが可能となる。
縮性筒状部材60,70の伸縮作用により青果物M外周
面と移動台側光通路部16,17の開放端との隙間を確
実に閉止させることが可能となる。
【0054】尚、図11は、サイズが異なる2種類のメ
ロン(直径が約12cmの小メロン,直径が約16cm
の大メロン)と中程度のサイズ(直径が約25cm)の
スイカを測定対象にし、第二実施の形態に係る非破壊糖
度測定装置及び第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置を用いてその糖度をそれぞれ測定した際の標準偏差
(度)を示したグラフ図である。すなわち、上記測定対
象をそれぞれ各装置に10回置き直して繰り返しその糖
度を測定し、得られたデータからその標準偏差を算出し
てプロットしたものである。そして、このグラフ図か
ら、第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いた
場合(図11中、□で示す)には青果物の大小如何に拘
らずばらつきのない糖度測定が可能であるのに対し、第
二実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いた場合
(図11中、○で示す)には青果物の寸法が小さくなる
に従い測定データが若干ばらつくことが確認された。
ロン(直径が約12cmの小メロン,直径が約16cm
の大メロン)と中程度のサイズ(直径が約25cm)の
スイカを測定対象にし、第二実施の形態に係る非破壊糖
度測定装置及び第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置を用いてその糖度をそれぞれ測定した際の標準偏差
(度)を示したグラフ図である。すなわち、上記測定対
象をそれぞれ各装置に10回置き直して繰り返しその糖
度を測定し、得られたデータからその標準偏差を算出し
てプロットしたものである。そして、このグラフ図か
ら、第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いた
場合(図11中、□で示す)には青果物の大小如何に拘
らずばらつきのない糖度測定が可能であるのに対し、第
二実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いた場合
(図11中、○で示す)には青果物の寸法が小さくなる
に従い測定データが若干ばらつくことが確認された。
【0055】また、この実施の形態に係る非破壊糖度測
定装置においては、移動台1の受部10構造について図
10に示すように各移動台側光通路部16,17におけ
る開放端の内側部に青果物Mの外周面を当接させて青果
物Mが支持される構造を採っている関係上、伸縮性筒状
部材60,70についてその非伸縮部を移動台側光通路
部16,17の内側に対応させかつその伸縮部を移動台
側光通路部16,17の外側に対応させて配設されてい
るが、移動台の受部構造について各移動台側光通路部に
おける開放端の外側部に青果物Mの外周面を当接させて
青果物Mが支持される構造を採った場合、上記伸縮性筒
状部材についてはその非伸縮部を移動台側光通路部の外
側に対応させかつその伸縮部を移動台側光通路部の内側
に対応させて配設することが望ましい。また、移動台の
受部構造について各移動台側光通路部における開放端の
任意部位において青果物Mの外周面を当接させて支持す
る構造を採った場合には、上記伸縮性筒状部材について
は非伸縮部を設けることなく部材全体が伸縮部を構成す
る構造にしても当然のことながらよい。
定装置においては、移動台1の受部10構造について図
10に示すように各移動台側光通路部16,17におけ
る開放端の内側部に青果物Mの外周面を当接させて青果
物Mが支持される構造を採っている関係上、伸縮性筒状
部材60,70についてその非伸縮部を移動台側光通路
部16,17の内側に対応させかつその伸縮部を移動台
側光通路部16,17の外側に対応させて配設されてい
るが、移動台の受部構造について各移動台側光通路部に
おける開放端の外側部に青果物Mの外周面を当接させて
青果物Mが支持される構造を採った場合、上記伸縮性筒
状部材についてはその非伸縮部を移動台側光通路部の外
側に対応させかつその伸縮部を移動台側光通路部の内側
に対応させて配設することが望ましい。また、移動台の
受部構造について各移動台側光通路部における開放端の
任意部位において青果物Mの外周面を当接させて支持す
る構造を採った場合には、上記伸縮性筒状部材について
は非伸縮部を設けることなく部材全体が伸縮部を構成す
る構造にしても当然のことながらよい。
【0056】次に、図10(A)及び(B)に示すよう
に上記移動台1の受部に配置される青果物Mの大小によ
り測定対象である青果物Mと検出器200との距離は微
妙に変化する。
に上記移動台1の受部に配置される青果物Mの大小によ
り測定対象である青果物Mと検出器200との距離は微
妙に変化する。
【0057】そこで、上記距離の変動に伴う検出器20
0に入射される検出光の強度変化について、移動台側光
通路部16,17並びに測定側光通路部46,47の内
周面が金メッキ処理された装置(本発明)と、上記内周
面がアルマイト処理により黒色である装置(比較例)と
を用いて測定した。
0に入射される検出光の強度変化について、移動台側光
通路部16,17並びに測定側光通路部46,47の内
周面が金メッキ処理された装置(本発明)と、上記内周
面がアルマイト処理により黒色である装置(比較例)と
を用いて測定した。
【0058】この結果を図12のグラフ図に示す。そし
て、このグラフ図の結果から、比較例の装置においては
青果物Mと検出器200間距離が大きくなるにつれて検
出光の強度が低下するのに対し、本実施の形態に係る装
置においてはその変動が比較的小さいことが確認され
た。
て、このグラフ図の結果から、比較例の装置においては
青果物Mと検出器200間距離が大きくなるにつれて検
出光の強度が低下するのに対し、本実施の形態に係る装
置においてはその変動が比較的小さいことが確認され
た。
【0059】[第四実施の形態]この実施の形態に係る
非破壊糖度測定装置は、図13〜図14に示すように上
記移動台1の構造並びにその受部10に設けられた移動
台側光通路部の数が2個から4個に増えている点と、移
動台側光通路部の数に対応して各測定部4,5,6に設
けられた測定側光通路部の数が2個から4個に変わって
いる点を除いて第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置と略同一である。
非破壊糖度測定装置は、図13〜図14に示すように上
記移動台1の構造並びにその受部10に設けられた移動
台側光通路部の数が2個から4個に増えている点と、移
動台側光通路部の数に対応して各測定部4,5,6に設
けられた測定側光通路部の数が2個から4個に変わって
いる点を除いて第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置と略同一である。
【0060】まず、移動台1は図13〜図14に示すよ
うに矩形状の板材にて構成され、その略中央部には正方
形状の開口が設けられこの開口に正方形状で皿状の受部
10が嵌め込まれていると共に、この皿状の受部10に
はその厚み方向に沿って一方の開放端が青果物(図示せ
ず)の外周面に接触し他方の開放端が移動台1の底面側
から外方へ露出する4の移動台側光通路部16,17,
18,19が開設されており、かつ、各移動台側光通路
部16,17,18,19の青果物載置側の開口周縁部
にはウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71,
81,95が接着剤を介して配設されており、更に、上
記移動台1の底面側略中央部には測定部4,5,6の上
面に設けられた凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條1
4が設けられている。尚、皿状の上記受部10に開設さ
れた4つの移動台側光通路部16,17,18,19
は、図14(A)に示すように互いに対称となる(すな
わち各移動台側光通路部開放端の中心点を結んで形成さ
れる四角形が正四角形となる)ように設定され、かつ、
上記受部10の底面側略中央部には上記移動台1の底面
に設けられた凹條14に位置整合された2つの凹條1
4’,14”が図14(B)に示すように互いにクロス
して形成されており、これにより上記移動台1の開口に
受部10を嵌め込む際、受部10の前後左右のどの方向
から嵌め込んでも適正位置にセットされるようになって
いる。
うに矩形状の板材にて構成され、その略中央部には正方
形状の開口が設けられこの開口に正方形状で皿状の受部
10が嵌め込まれていると共に、この皿状の受部10に
はその厚み方向に沿って一方の開放端が青果物(図示せ
ず)の外周面に接触し他方の開放端が移動台1の底面側
から外方へ露出する4の移動台側光通路部16,17,
18,19が開設されており、かつ、各移動台側光通路
部16,17,18,19の青果物載置側の開口周縁部
にはウレタンゴム製のリング状パッド部材61,71,
81,95が接着剤を介して配設されており、更に、上
記移動台1の底面側略中央部には測定部4,5,6の上
面に設けられた凸條90を摺動可能に遊嵌させる凹條1
4が設けられている。尚、皿状の上記受部10に開設さ
れた4つの移動台側光通路部16,17,18,19
は、図14(A)に示すように互いに対称となる(すな
わち各移動台側光通路部開放端の中心点を結んで形成さ
れる四角形が正四角形となる)ように設定され、かつ、
上記受部10の底面側略中央部には上記移動台1の底面
に設けられた凹條14に位置整合された2つの凹條1
4’,14”が図14(B)に示すように互いにクロス
して形成されており、これにより上記移動台1の開口に
受部10を嵌め込む際、受部10の前後左右のどの方向
から嵌め込んでも適正位置にセットされるようになって
いる。
【0061】また、上記移動台側光通路部16,17の
開放端と移動台側開放端が位置整合された測定部4にお
ける測定側光通路部46,47の他の開放端側には上記
半導体レーザ91からのレーザ光を伝送する光ファイバ
(図示せず)がそれぞれ配置されており、残り2つの測
定側光通路部48,49の開放端側には、半導体レーザ
91からのレーザ光が照射されかつ青果物から別々に出
射されてくる光が入射される図示外の2個の検出器がそ
れぞれ配置されている。
開放端と移動台側開放端が位置整合された測定部4にお
ける測定側光通路部46,47の他の開放端側には上記
半導体レーザ91からのレーザ光を伝送する光ファイバ
(図示せず)がそれぞれ配置されており、残り2つの測
定側光通路部48,49の開放端側には、半導体レーザ
91からのレーザ光が照射されかつ青果物から別々に出
射されてくる光が入射される図示外の2個の検出器がそ
れぞれ配置されている。
【0062】そして、第四実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置によれば、青果物Mに対して別々の方向から同
一波長の光をそれぞれ入射させ、かつ、青果物M内部の
別々の部位を透過してきた光を2の検出器で別個に測定
しているため、他の実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置に較べて高い精度で青果物の糖度を測定できる利点を
有している。
測定装置によれば、青果物Mに対して別々の方向から同
一波長の光をそれぞれ入射させ、かつ、青果物M内部の
別々の部位を透過してきた光を2の検出器で別個に測定
しているため、他の実施の形態に係る非破壊糖度測定装
置に較べて高い精度で青果物の糖度を測定できる利点を
有している。
【0063】また、この実施の形態に係る非破壊糖度測
定装置においては、上述したように皿状の受部10に開
設された4つの移動台側光通路部16,17,18,1
9が図14(A)に示すように互いに対称となるように
設定され、かつ、上記受部10の底面側略中央部には移
動台1の底面に設けられた凹條14に位置整合された2
つの凹條14’,14”が図14(B)に示すように互
いにクロスして形成されているため、上記移動台1の開
口に受部10を嵌め込む際、受部10の前後左右のどの
方向から嵌め込んでも適正位置にセットされるようにな
っている。
定装置においては、上述したように皿状の受部10に開
設された4つの移動台側光通路部16,17,18,1
9が図14(A)に示すように互いに対称となるように
設定され、かつ、上記受部10の底面側略中央部には移
動台1の底面に設けられた凹條14に位置整合された2
つの凹條14’,14”が図14(B)に示すように互
いにクロスして形成されているため、上記移動台1の開
口に受部10を嵌め込む際、受部10の前後左右のどの
方向から嵌め込んでも適正位置にセットされるようにな
っている。
【0064】従って、搬送路内における移動台1上に皿
状の上記受部10を組み込む際の並べ方についてその自
由度が高められる利点を有している。
状の上記受部10を組み込む際の並べ方についてその自
由度が高められる利点を有している。
【0065】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、従来例に
おける筒体に相当する移動台側光通路部が移動台の受部
に設けられており、青果物の搬送に合わせて移動させる
筒体の移動機構を設ける必要がないため、測定装置の構
造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高精度
に測定できる効果を有する。
おける筒体に相当する移動台側光通路部が移動台の受部
に設けられており、青果物の搬送に合わせて移動させる
筒体の移動機構を設ける必要がないため、測定装置の構
造を複雑化することなく青果物の糖度を高速かつ高精度
に測定できる効果を有する。
【0066】更に、移動台側光通路部の青果物載置側の
開放端に多孔質材料にて形成され青果物が載置された際
にその重量により変形されて青果物外周面と移動台側光
通路部の開放端との隙間を閉止するパッド部材が設けら
れているため、上記受部に載置される青果物の大小や表
面状態の如何に拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を
未然に防止することが可能となる。従って、青果物の糖
度について更に高い精度で測定できる効果を有してい
る。
開放端に多孔質材料にて形成され青果物が載置された際
にその重量により変形されて青果物外周面と移動台側光
通路部の開放端との隙間を閉止するパッド部材が設けら
れているため、上記受部に載置される青果物の大小や表
面状態の如何に拘らず漏れ光に起因した糖度測定誤差を
未然に防止することが可能となる。従って、青果物の糖
度について更に高い精度で測定できる効果を有してい
る。
【0067】また、請求項2に係る発明によれば、上記
パッド部材が伸縮性筒状部材を介して取付けられており
この伸縮性筒状部材が測定対象である青果物の大小に対
応して伸縮作用し、例えば、移動台の受部構造が各移動
台側光通路部における開放端の内側部に青果物の外周面
を当接させて青果物を支持させる構造の場合、青果物の
外寸が大きい場合にはその重量に押圧されて青果物の外
側と接する側が収縮する一方、青果物の外寸が小さい場
合には上記押圧力が弱いため外側部が上方へ伸び上記パ
ッド部材を青果物の外側と接する側へ押し上げる。
パッド部材が伸縮性筒状部材を介して取付けられており
この伸縮性筒状部材が測定対象である青果物の大小に対
応して伸縮作用し、例えば、移動台の受部構造が各移動
台側光通路部における開放端の内側部に青果物の外周面
を当接させて青果物を支持させる構造の場合、青果物の
外寸が大きい場合にはその重量に押圧されて青果物の外
側と接する側が収縮する一方、青果物の外寸が小さい場
合には上記押圧力が弱いため外側部が上方へ伸び上記パ
ッド部材を青果物の外側と接する側へ押し上げる。
【0068】従って、青果物の大小に拘らず伸縮性筒状
部材の伸縮作用により青果物外周面と移動台側光通路部
の開放端との隙間を確実に閉止できる効果を有してい
る。
部材の伸縮作用により青果物外周面と移動台側光通路部
の開放端との隙間を確実に閉止できる効果を有してい
る。
【0069】更に、請求項3に係る発明によれば、移動
台と測定部の互いに対向する面の少なくとも一方に光漏
れ防止手段が設けられており、この光漏れ防止手段の作
用により測定側光通路部を介し青果物へ向けて照射され
た光の一部が他の測定側光通路部内へ漏れ込むことがな
いため、漏れ光に起因した糖度測定誤差を確実に回避で
きる効果を有している。
台と測定部の互いに対向する面の少なくとも一方に光漏
れ防止手段が設けられており、この光漏れ防止手段の作
用により測定側光通路部を介し青果物へ向けて照射され
た光の一部が他の測定側光通路部内へ漏れ込むことがな
いため、漏れ光に起因した糖度測定誤差を確実に回避で
きる効果を有している。
【0070】次に、請求項4に係る発明によれば、移動
台側光通路部と測定側光通路部の内周面が高光反射性能
を具備していることから、測定対象である青果物の大小
により青果物と検出器間距離が変化しても上記移動台側
光通路部及び測定側光通路部の内周面における光吸収が
少なく、これにより検出器内に入射される光量の変動も
起こり難いため糖度測定精度のばらつきを防止できる効
果を有している。
台側光通路部と測定側光通路部の内周面が高光反射性能
を具備していることから、測定対象である青果物の大小
により青果物と検出器間距離が変化しても上記移動台側
光通路部及び測定側光通路部の内周面における光吸収が
少なく、これにより検出器内に入射される光量の変動も
起こり難いため糖度測定精度のばらつきを防止できる効
果を有している。
【図1】第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装置の主
要部を示す斜視図。
要部を示す斜視図。
【図2】図1における移動台と測定部の断面図。
【図3】第一実施の形態に係る非破壊糖度測定装置の全
体の構成を示す説明図。
体の構成を示す説明図。
【図4】図4(A)〜(D)は第一実施の形態に係る非
破壊糖度測定装置に組込まれた光漏れ防止手段とその変
形例を示す断面図。
破壊糖度測定装置に組込まれた光漏れ防止手段とその変
形例を示す断面図。
【図5】図5(A)は第一実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置の変形例を示す説明図、図5(B)は図5
(A)の破線内におけるCPUの構成が変更された変形
例を示す説明図。
測定装置の変形例を示す説明図、図5(B)は図5
(A)の破線内におけるCPUの構成が変更された変形
例を示す説明図。
【図6】第二実施の形態に係る非破壊糖度測定装置の受
部の斜視図。
部の斜視図。
【図7】図7(A)は第二実施の形態に係る非破壊糖度
測定装置の移動台側光通路部とパッド部材の概略斜視
図、図7(B)はその断面図。
測定装置の移動台側光通路部とパッド部材の概略斜視
図、図7(B)はその断面図。
【図8】第二実施の形態に係る非破壊糖度測定装置の主
要部を示す斜視図。
要部を示す斜視図。
【図9】図8における非破壊糖度測定装置の一部拡大断
面図。
面図。
【図10】図10(A)(B)は第三実施の形態に係る
非破壊糖度測定装置の移動台と測定部の断面図。
非破壊糖度測定装置の移動台と測定部の断面図。
【図11】第二実施の形態に係る非破壊糖度測定装置及
び第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いてサ
イズが異なる青果物の糖度を繰り返し測定し求められた
青果物の種類(サイズ)と標準偏差との関係を示したグ
ラフ図。
び第三実施の形態に係る非破壊糖度測定装置を用いてサ
イズが異なる青果物の糖度を繰り返し測定し求められた
青果物の種類(サイズ)と標準偏差との関係を示したグ
ラフ図。
【図12】第三実施の形態に係る本発明の装置と比較例
に係る装置について検出器と青果物間距離の変動と検出
光強度の変化との関係を示したグラフ図。
に係る装置について検出器と青果物間距離の変動と検出
光強度の変化との関係を示したグラフ図。
【図13】第四実施の形態に係る非破壊糖度測定装置の
主要部を示す斜視図。
主要部を示す斜視図。
【図14】図14(A)は第四実施の形態に係る非破壊
糖度測定装置の受部の平面図、図14(B)は上記受部
の底面概略斜視図。
糖度測定装置の受部の平面図、図14(B)は上記受部
の底面概略斜視図。
【図15】青果物の従来における非破壊糖度測定方法の
原理を説明する説明図。
原理を説明する説明図。
【図16】非破壊糖度測定装置の主要部を示す斜視図。
【図17】図16における移動台と測定部の断面図。
【図18】青果物とパッド部材との隙間から漏れる光量
についてパッド部材に作用される加重の大小によってど
の様に変化するかを求めた試験方法の説明図。
についてパッド部材に作用される加重の大小によってど
の様に変化するかを求めた試験方法の説明図。
【図19】上記試験方法により求められた加重と漏れ光
量との関係を示すグラフ図。
量との関係を示すグラフ図。
【図20】可視光が照射された青果物から発せられる蛍
光の時間と発光量との関係を示したグラフ図。
光の時間と発光量との関係を示したグラフ図。
1 移動台 2 ガイド(案内手段) 3 ローラーコンベア(駆動手段) 4 測定部 10 受部 12 移動台側光通路部 13 移動台側光通路部 21 パッド部材 31 パッド部材 41 測定側光通路部 42 測定側光通路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 俊樹 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友金 属鉱山株式会社 技術本部内 (56)参考文献 特開 平9−236543(JP,A) 特開 平9−15148(JP,A) 特開 平7−253397(JP,A) 特開 平6−288903(JP,A) 実開 昭63−84559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01N 21/84 - 21/958 ESPACENET
Claims (4)
- 【請求項1】複数の青果物を適宜間隔を介して順次搬送
し、かつ、搬送路中に設けられた測定部において各青果
物に対しその外部から内部へ向けて光を照射すると共
に、青果物から出射された光の糖における光吸収測定に
より青果物の糖度を測定する非破壊糖度測定装置におい
て、 個々の青果物が載置される受部を有し上記搬送路上を移
動する移動台とこの移動台を上記搬送路に沿って案内す
る案内手段と上記移動台を移動させる駆動手段とで搬送
系の主要部が構成され、上記移動台の受部にはその厚み
方向に沿って一方の開放端側が青果物の外周面に接触し
他方の開放端側が移動台の底面側から外方へ露出する2
以上の移動台側光通路部を設けると共に、この移動台側
光通路部の青果物載置側の開放端には多孔質材料にて形
成され上記青果物が載置された際にその重量により変形
されて青果物外周面と移動台側光通路部の上記開放端と
の隙間を閉止するパッド部材を設け、かつ、搬送路内に
おける上記移動台の底面側と対向する部位には一方の開
放端が上記移動台側光通路部の開放端と位置整合された
2以上の測定側光通路部を備える測定部を配設し、この
測定部において少なくとも1の測定側光通路部とこれに
位置整合された上記移動台側光通路部を介し青果物へ光
を照射すると共に、青果物から出射された光を他の移動
台側光通路部とこれに位置整合された測定側光通路部を
介し検出器に入射させるようにしたことを特徴とする非
破壊糖度測定装置。 - 【請求項2】上記パッド部材が、移動台側光通路部と連
通する伸縮性筒状部材を介し上記移動台側光通路部の開
放端側に取付けられていることを特徴とする請求項1に
記載の非破壊糖度測定装置。 - 【請求項3】上記移動台と測定部の互いに対向する面の
少なくとも一方に、上記測定側光通路部とこれに位置整
合された移動台側光通路部を介して青果物へ照射される
光が他の測定側光通路部へ漏れ込まないようにする光漏
れ防止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記
載の非破壊糖度測定装置。 - 【請求項4】上記移動台側光通路部と測定側光通路部の
内周面が、高光反射性能を具備していることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の非破壊糖度測定装
置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21240495A JP3191634B2 (ja) | 1995-07-29 | 1995-07-29 | 非破壊糖度測定装置 |
US08/668,337 US5726750A (en) | 1995-06-29 | 1996-06-25 | Non-destructive taste characteristics measuring apparatus and tray used in the apparatus |
CN96110201A CN1081795C (zh) | 1995-06-29 | 1996-06-27 | 非破坏型味道特性测定装置及适用于该装置的托盘 |
US08/942,555 US5844678A (en) | 1995-06-29 | 1997-10-01 | Non-destructive taste characteristics measuring apparatus and tray used in the apparatus |
HK98103829A HK1005254A1 (en) | 1995-06-29 | 1998-05-05 | Apparatus for non-destructively determining the taste of amphisarcas and the pallet adapted for the apparatus |
CN01123250A CN1337575A (zh) | 1995-06-29 | 2001-07-20 | 非破坏型味道特性测定装置及适用于该装置的托盘 |
HK02103165.1A HK1041522A1 (zh) | 1995-06-29 | 2002-04-29 | 非破壞型味道特性測定裝置及適用於該裝置的托盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21240495A JP3191634B2 (ja) | 1995-07-29 | 1995-07-29 | 非破壊糖度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943142A JPH0943142A (ja) | 1997-02-14 |
JP3191634B2 true JP3191634B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=16622033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21240495A Expired - Fee Related JP3191634B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-07-29 | 非破壊糖度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3191634B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111504916B (zh) * | 2020-05-09 | 2022-09-09 | 南京科环明德信息科技有限公司 | 类球形水果透射高光谱成像无损检测装置 |
KR102503469B1 (ko) * | 2021-08-02 | 2023-02-23 | 윤길배 | 휴대용 비파괴 농산물 내부품질 측정장치 |
-
1995
- 1995-07-29 JP JP21240495A patent/JP3191634B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0943142A (ja) | 1997-02-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |