JP4038058B2 - 注出口の周方向位置決め装置及び注出口の周方向位置決め供給装置 - Google Patents

注出口の周方向位置決め装置及び注出口の周方向位置決め供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛乳、酒、ジュースなどの飲料の収容に用いる紙容器に取り付ける注出口を、紙容器に取り付けるに先立って、その周方向位置を所定位置に位置決めする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙容器に用いる注出口は、多くの場合、紙容器に溶着するためのフランジを円形としており、その注出口を周方向の方向は考慮せずに紙容器に取り付けている。ところで、多くの注出口はプルリングを引張って開封する構造となっているが、この構造の注出口を用いる場合、紙容器に注出口を取り付けるに当たっては、プルリングが紙容器に対して一定の方向を向くように取り付けることが望ましい。また、注出口に形成する注ぎ口に方向性を持たせたものがあり、その注出口においても、紙容器に取り付けるに当たっては一定の方向を向くように取り付けることが望ましい。しかし、前記したように円形のフランジを用いた場合には、紙容器に対して注出口を一定の方向を向くように即ち周方向に位置決めして取り付けることはきわめて困難である。そこで、図10(a)、(b)に示すように、紙容器1に取り付ける注出口2のフランジ3を、直線部3aを有する馬蹄型としたものが知られている。この注出口2を用いる場合には、図11に示すように、注出口2を搬送するシュート5に、注出口2を、そのフランジ3の直線部3aがシュート5の片側の案内板5aに平行になるように供給し、そのシュート5で注出口2を一定の姿勢に保持した状態で下方に送り、下端に配置した注出口取り出し手段6で注出口を1個ずつ取り出し、紙容器へ取り付ける取付装置に供給することで、注出口を紙容器に対して一定の方向を向けて取り付けている。なお、図11において、4は注出口の底部に形成している易開封線(スコアライン)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような馬蹄型のフランジ3を備えた注出口2では、通常の円形のフランジに比べてフランジ面積が大きくなり、その分使用材料が多くなってコスト高となるという問題があった。また、シュート5に注出口2を、そのフランジ3の直線部3aが案内板5aに平行になる姿勢に揃えて供給するための装置が複雑となり、設備費が高くなるとか、注出口2をシュート5に供給する位置で詰まりが生じやすいといった問題もあった。更に、馬蹄型のフランジを備えた注出口を取り扱う装置は、通常の円形のフランジを備えた注出口には使用できず、兼用できないという問題もあった。
【0004】
そこで、馬蹄型のフランジを有する注出口に代えて、図12に示すように、通常の注出口に用いているのと同様な円形のフランジ9を備え、そのフランジ9の円周面9aの一部を切り欠いて平坦面9bを形成した形態の注出口8を用いることが考えられる。この構成の注出口8は、馬蹄型のフランジに比べてフランジ面積を小さくしてコストダウンを図ることができると共に、この注出口を取り扱う装置では従来の円形フランジを備えた注出口を支障なく取り扱うことができるという利点を有している。しかしながら、この注出口8では、フランジ9に形成している平坦面9bが小さいので、この平坦面9bを利用して注出口8の周方向の位置決めを行うことが困難であり、周方向の位置決めを行うことの可能な且つ構造の簡単な装置の開発が望まれていた。
【0005】
本発明はかかる要望に鑑みてなされたもので、円周面の一部を切り欠いて平坦面を形成した形態のフランジを備えた注出口を、周方向に位置決めすることを可能とする構造の簡単な装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の注出口の周方向位置決め装置は、円周面の一部を切り欠いて平坦面を形成した形態のフランジを備えた注出口をそのフランジが移動方向に平行になる姿勢で案内するシュートの途中に設けられるもので、そのシュート内の所定位置にある注出口を周方向に位置決めするために、前記シュートの片側に前記注出口のフランジの円周面に接触して回転させる駆動手段を、該フランジをはさんで反対側に一対の従動ローラを配置し、その駆動手段と一対の従動ローラとを、フランジの円周面が前記駆動手段に面している間は該駆動手段が前記フランジに接触してフランジを回転させるが、フランジの平坦面が前記駆動手段に面した時には該駆動手段とフランジの平坦面との接触圧力が小さくなってフランジを回転できなくなる位置関係で配置するという構成としたものである。この構成により、駆動手段に注出口のフランジの円周面が面している間は、駆動手段がフランジの円周面に接触して注出口を回転させるが、フランジの平坦面が駆動手段に面する位置まで回転してくると、駆動手段に対するフランジ平坦面の接触圧力が減少し、あるいは無くなり、このため駆動手段が注出口をそれ以上回転させることができず、注出口はその位置に停止する。かくして、注出口の周方向位置を、フランジの平坦面が駆動手段に面する位置に位置決めして停止させることができる。
【0007】
本発明の注出口の周方向位置決め供給装置は、注出口を搬送するシュートと、その途中に配置された上記構成の周方向位置決め装置と、前記シュートの一端から注出口を1個ずつ間欠的に取り出す注出口取り出し手段とを備えるという構成としたものであり、この構成により、シュートを通過する注出口を、その途中で周方向に位置決めすることができ、注出口を、周方向の位置を揃えた状態で次々とシュートから送り出すことができる。このため、その下流に注出口を紙容器に取り付ける装置を配置しておくことで、注出口を、その周方向位置を一定として紙容器に取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の好適な実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る注出口の周方向位置決め供給装置11の概略正面図、図2(a)、(b)はそれぞれ、図1のA−A矢視概略断面図、B−B矢視概略断面図であり、8は注出口である。ここで取り扱う注出口8は、図12に示すように、円形のフランジ9を備え、そのフランジ9の円周面9aの一部を切り欠いて平坦面9bを形成した形態のものであれば、詳細な構造は任意であり、取り外し可能なキャップを備えた2ピースのものでもよいし、1ピースのものでもよい。図8はこの注出口8の1例を具体的に示すものであり、図8(a)はその注出口8の裏面を、図8(b)はその注出口の表面をキャップを取り外した状態で示している。注出口8はフランジ9と、フランジ9から直立するように形成されている筒状部10aと、その内側に設けられたプルリング10bと、プルリング10bを筒状部10aの底部に連結する支柱10c等を備えており、筒状部10aの底部には開封を容易とするための溝形態の易開封線12が形成されている。この実施形態に用いている注出口8では易開封線12が尖った角部12aを備えており、その位置にプルリング10bの支柱10cが形成されている。かくして、プルリング10bを図8(b)の矢印D方向に引っ張ることで、易開封線12を角部12aから容易に切り裂いて行くことができる。フランジ9の円周面9aの一部に形成される平坦面9bは、支柱10c及び易開封線12の角部12aに対して一定の位置関係となるように形成されるものであり、この実施形態では、平坦面9bを、支柱10c(及び角部12a)とフランジ中心とを結ぶ線に平行となるように形成されている。なお、平坦面9bと支柱10cとの位置関係は、この実施形態に限定されるものではなく、平坦面9bを基準にして位置決めされた注出口を取り出し、紙容器に取り付ける装置の構造に適応するように、すなわち、その装置によって注出口を紙容器に取り付けた際には支柱10cが紙容器に対して所望の方向を向いているように、適宜定めれば良い。フランジ9の円周面9aに形成する平坦面9bの寸法は、位置決めが可能な限り、小さく選定することが好ましく、具体的には、フランジ9の外径dが35mmの場合に、平坦面9bから中心を通って反対側の円周面までの距離wが34mm程度に定めれば良い。
【0009】
図1において、13は、注出口8をそのフランジ9が移動方向に平行になる姿勢で案内するシュートである。なお、図示は省略しているが、このシュート13の前面には注出口8が脱落しないように案内するガイドが設けられている。14はそのシュート13の下端から、注出口8を1個ずつ間欠的に取り出す注出口取り出し手段である。この実施形態における注出口取り出し手段14は、1個の注出口8を収容する注出口受け14aと、その上端に横方向に延びるように取り付けられたシャッター板14bと、注出口受け14aを矢印C方向及びその逆に往復動させるシリンダ装置14c等を備えており、注出口受け14aが図1に示す位置にある時、1個の注出口8を受け取り、次に矢印C方向に移動することで、その注出口8を横方向に送り出し、その間は、シャッター板14bがシュート13の下端を閉じて、シュート13内の注出口8を支えており、その後、注出口8を排出した後の注出口受け14aが元の位置に戻って、シュート13内の1個の注出口8を受け取るという動作を行うことで、注出口8を1個ずつ送り出すことができる。なお、注出口取り出し手段14で矢印C方向に取り出された注出口は、紙容器に注出口を取り付ける注出口取付装置(図示せず)に供給され、紙容器に取り付けられる。また、シュート13の上方には、注出口8をシュート13に供給するためのパーツフィーダ(図示せず)が設けられている。このパーツフィーダは、従来の円形のフランジを備えた注出口を取り扱う装置に用いているものと同様のものであり、従って、注出口8はシュート13内に、フランジ9の平坦面9bの位置(向き)をランダムな状態で供給される。
【0010】
このシュート13の途中に、注出口の周方向位置決め装置17が配置されている。この周方向位置決め装置17は、シュート13の片側に配置され、フランジ9の円周面9aに接触して該フランジを回転させる駆動手段18と、該フランジをはさんで前記駆動手段18とは反対側に配置された一対の従動ローラ19、19とを備えている。この実施形態における駆動手段18は、フランジ9の円周面9aに接触して回転させる駆動ローラ18aと、それを回転させる回転駆動装置(図示せず)を備えている。駆動ローラ18aはその外周面に、フランジ9の円周面9aに回転を良好に伝達することができるよう、ゴム層を設けている。従動ローラ19は注出口8のフランジ9の円周面9aを支えることができるものであればよく、その外周面にゴム層を設けたものでもよいし、ゴム層を設けることなく、単にプラスチックや金属で形成されたローラでもよい。ここで、駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19とは、フランジ9の円周面9aが駆動ローラ18aに面している間は駆動ローラ18aがフランジ9の円周面9aに接触してフランジ9を回転させるが、フランジ9の平坦面9bが駆動ローラ18aに面した時には駆動ローラ18aとフランジ9の平坦面9bとの接触圧力が小さくなってフランジを回転できなくなる位置関係で、一定位置に配置されている。また、一対の従動ローラ19、19は、常時少なくとも一方がフランジ9の円周面9aに接触しているように(フランジ9の平坦面9bが一方の従動ローラ19に面する位置になっても他方の従動ローラは円周面9aに面しているように)取付間隔が定められている。
【0011】
次に、上記構成の装置による注出口の周方向位置決め並びに供給動作を説明する。シュート13にはパーツフィーダ(図示せず)により注出口8が送り込まれており、シュート13内に多数の注出口8が積み重なった状態で収容されている。そして、下端から注出口取り出し手段14により注出口8が1個ずつ矢印C方向に取り出され、紙容器に取り付けられて行き、一方、シュート13内では注出口8が1ピッチずつ下方に間欠的に移動して行く。周方向位置決め装置17に設けている駆動ローラ18aは常時、回転している。前記したように、シュート13内に供給される注出口8は周方向の位置がランダムとなっており、フランジ9の平坦面9bはランダムな方向を向いている。このランダムな方向を向いた注出口8が下方に間欠的に移動し、駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の間に入り、その位置に停止する。なお、駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の間隔は、注出口8のフランジ9の外径よりも若干小さいが、駆動ローラ18a表面のゴム層や薄いフランジ9自体が変形することで、注出口8は支障なく駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の間に送り込まれ、また、その位置から排出されることができる。
【0012】
注出口8が駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の間に移動してきて停止した時、図3(a)に示すように、その注出口8のフランジ9の円周面9aが駆動ローラ18aに面していると、そのフランジ9は一対の従動ローラ19、19及び駆動ローラ18aで挟まれていて駆動ローラ18aに適切な接触圧力で接触しているため、回転中の駆動ローラ18aで回転させられる。そして、図3(b)に示すように、フランジ9の平坦面9bが一方の従動ローラ19に面する位置となっても他方の従動ローラ19がフランジ9の円周面9aに接触しているので、駆動ローラ18aに対する適度な接触圧力が確保され、注出口8は駆動ローラ18aによって回転させられ、従って、平坦面9bは一対の従動ローラ19、19のところを通過する。その後、図3(c)に示すように、フランジ9の平坦面9bが駆動ローラ18aに面する位置まで回転すると、平坦面9bと駆動ローラ18aとの間に、回転を伝達しうる接触圧力がなくなり、注出口8はその位置で停止する。かくして、注出口8の周方向位置が、フランジ9の平坦面9bが駆動ローラ18aに面する位置に位置決めされる。周方向に位置決めされた注出口9はその後、下方に送られ、注出口取り出し手段14によって取り出される。この時、注出口取り出し手段14の注出口受け14aに収容された注出口8の周方向位置が一定に保持されているため、その注出口8は紙容器に対して一定の方向を向いた状態で取り付けられる。
【0013】
なお、上記の実施形態では、注出口の周方向位置決め装置17に設けている駆動ローラ18a及び一対の従動ローラ19、19を一定位置に設けているが、本発明はこの構成に限らず、駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の少なくとも一方を、両者の間に位置する注出口8に向かって移動可能とし、ばね等によって注出口8のフランジ9の円周面9aに押し付けるようにしてもよい。この構成とすると、フランジ9の円周面9aの駆動ローラ18aに対する接触圧力を大きくして注出口の回転を確実とできる利点が得られる。ただし、この場合であっても、図3(c)に示すように、平坦面9bが駆動ローラ18aに面する位置となった時には、駆動ローラ18aとフランジ9の平坦面9bとの接触圧力が小さくなってフランジ9を回転できなくなる位置となるようにストッパ等によって移動位置を規制しておくことが必要である。
【0014】
また、駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の少なくとも一方を移動可能とし、それを、注出口8のフランジ9に接触する作動位置と非接触となる退避位置に移動させる手段を設ける構成としてもよい。例えば、図4(a)、(b)に示すように、一対の従動ローラ19、19を、図4(a)に示す退避位置と図4(b)に示す作動位置に移動させる構成としてもよい。この構成とすると、注出口8を矢印方向に移動させて駆動ローラ18aと一対の従動ローラ19、19の間に送り込む時、或いはその注出口8を下方に送り出す時には、一対の従動ローラ19、19を、図4(a)に示す退避位置とし、注出口8の周方向の位置決めを行う時には、一対の従動ローラ19、19を、図4(b)、(c)に示す作動位置とすることができ、注出口の送り込み或いは送り出し時に、一対の従動ローラ19、19を注出口8から離すことで、注出口8の送り込み或いは送り出しを確実として、詰まりの発生を防止できるという利点が得られる。
【0015】
上記の実施形態では、シュート13に1個の周方向位置決め装置17を配置しているが、複数個の周方向位置決め装置を設けることも可能である。例えば、図5に示す注出口の周方向位置決め供給装置11Aでは、シュート13内に積み重なった状態で停止している多数の注出口8のうちの3個に対応するように、周方向位置決め装置17を3個設けている。このように、3個の周方向位置決め装置17を設けると、それぞれで、注出口8を少しずつ回転させて注出口8の周方向位置決めを行うことができ、注出口8を間欠的に移動させる際の停止時間が短くても、注出口8の周方向位置決めを確実に行うことができる。換言すれば、処理能力を大きくできる利点が得られる。
【0016】
更に、図1〜図5に示す実施形態では、注出口8を回転させるための駆動手段18を駆動ローラ18aを備えた構成としているが、この駆動手段も駆動ローラを用いたものに限らず、注出口8のフランジ9の円周面9aに接触して回転させることができるものであれば、その構造は任意である。以下、駆動手段の変形例をいくつか説明する。図6は、駆動手段の変形例を用いた注出口の周方向位置決め供給装置11Bを示すものである。図6に示す実施形態では、シュート13に複数個設けられている周方向位置決め装置17Aの駆動手段18Aとして、シュート13に沿って、複数の注出口8のフランジ円周面9aに接触して回転させるよう配置された共通の駆動ベルト23と、その駆動ベルト23を掛けるプーリ24、24と、駆動ベルト23の注出口8に接触する位置を支持する支持ローラ25等を備えた構成としている。この実施形態においても、シュート13内の注出口8が、複数の周方向位置決め装置17Aを次々と間欠的に移動してゆく際に、注出口8が駆動ベルト23で、平坦面9aが駆動ベルト23に面する位置となる迄回転させられ、周方向の位置決めが行われる。この実施形態では、共通の駆動ベルト23を用いているので、構造を一層簡単化できる利点が得られる。
【0017】
図7は、駆動手段の更に他の変形例を用いた注出口の周方向位置決め供給装置11Cを示すものである。図7に示す実施形態では、シュート13に複数個設けられている周方向位置決め装置17Bの駆動手段18Bとして、シュート13に沿って、複数の注出口8のフランジ9の円周面9aに接触可能に配置された共通の駆動板27と、その駆動板27を複数の注出口のフランジの円周面に接触させた位置でシュートに平行な第一方向(矢印a方向)に移動させ、次いで前記フランジから離す方向(矢印b方向)に移動させ、前記第一方向とは反対方向(矢印c方向)に戻し、その後、再び複数の注出口のフランジの円周面に接触する位置に向かって(矢印d方向に)移動させる駆動板駆動装置(図示せず)等を備えた構成としている。この実施形態においても、シュート13内の注出口8が、複数の周方向位置決め装置17Bを次々と間欠的に移動し、各位置に停止している間に、駆動板27が矢印a方向に移動して注出口8を回転させることで、周方向の位置決めが行われる。
【0018】
なお、図6、図7に示す実施形態においても、一対の従動ローラ19、19をばね等によって注出口8に押し付ける構成とするとか、退避位置と作動位置に移動させる構成とする等の変更を加えても良いことは言うまでもない。
【0019】
また、図1、図5、図6、図7に示す実施形態の装置ではいずれも、周方向に位置決めした注出口8を取り出すための注出口取り出し手段14が、注出口8を同じ姿勢で横方向に取り出す構成であるが、この注出口取り出し手段14も適宜変更可能である。図9は注出口取り出し手段の変形例を示すものであり、ここで示す注出口取り出し手段14Aは、注出口受け14aを支点Oを中心として旋回する旋回アーム14eに保持させており、周方向に位置決めした注出口8を90°回転させて送り出す構成となっている。この構成の注出口取り出し手段14Aを用い、且つ注出口8を、易開封線12の角部12aが上向きとなった状態で送り出すことが望まれる場合には、注出口8のフランジ9に形成する平坦面9bを角部12aに対向する位置に形成しておけばよい。
【0020】
更に、図1、図5、図6、図7、図9に示す実施形態の装置ではいずれも、円形のフランジ9に平坦面9bを形成した注出口8を取り扱う場合を説明しているが、これらの装置は、平坦面を形成していない通常の円形フランジを備えた注出口を取り扱うこともできる。このため、装置の汎用性が広がるといった利点も得られる。ただし、円形フランジを備えた通常の注出口を取り扱う場合には、周方向位置決めを行うことはできないので周方向位置決め装置を作動させる必要はない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る注出口の周方向位置決め装置は、注出口のフランジをはさむ位置に、フランジの円周面に接触して回転させる駆動手段と、一対の従動ローラを配置した構成としたことで、その駆動手段で注出口を、そのフランジの平坦面が駆動手段に面する位置になるまで回転させ、その位置に停止させることができ、簡単な構造で、注出口の周方向の位置決めを行うことができるという効果を有している。
【0022】
また、本発明に係る注出口の周方向位置決め供給装置は、注出口を搬送するシュートの途中に、シュート内の注出口をはさむ位置に配置したフランジの円周面に接触して回転させる駆動手段と、一対の従動ローラを備えた周方向位置決め装置を設けるという構成としたことで、シュート内に、注出口を、そのフランジの平坦面をランダムな方向に向けて供給しても、その注出口をシュートの途中に配置した周方向位置決め装置によって注出口の周方向位置決めを行うことができ、シュートから、注出口を周方向の位置を揃えた状態で次々と送り出すことができ、シュートから取り出した注出口を紙容器に取り付けることで、注出口を紙容器に対して同じ方向を向けて取り付けることができるという効果を有している。また、シュートに対しては注出口を周方向に位置決めして供給する必要がないので、シュートに注出口を供給する装置として、通常の円形フランジを備えた注出口に用いている安価なパーツフィーダを用いることができ、設備費を低減できるといった効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る注出口の周方向位置決め供給装置の概略正面図
【図2】(a)は図1のA−A矢視概略断面図、(b)はB−B矢視概略断面図
【図3】(a)、(b)、(c)は、図1の実施の形態に用いている周方向位置決め装置による位置決め動作を説明する概略正面図
【図4】(a)、(b)、(c)は、本発明の他の実施の形態に係る周方向位置決め装置による位置決め動作を説明する概略正面図
【図5】本発明の他の実施の形態に係る注出口周方向位置決め供給装置の概略正面図
【図6】本発明の更に他の実施の形態に係る注出口周方向位置決め供給装置の概略正面図
【図7】本発明の更に他の実施の形態に係る注出口周方向位置決め供給装置の概略正面図
【図8】(a)は図1の実施形態で用いる注出口8の概略裏面図
(b)はその注出口8を、キャップを外した状態で示す概略表面図
【図9】注出口取り出し手段の変形例を示す概略正面図
【図10】(a)は従来の紙容器の一例を示す概略斜視図
(b)はその紙容器に取り付けている注出口の概略斜視図
【図11】図10(b)に示す注出口を供給する注出口供給装置の概略正面図
【図12】円形フランジの一部に平坦面を形成した構成の注出口を示す概略斜視図
【符号の説明】
8 注出口
9 フランジ
9a 円周面
9b 平坦面
10a 筒状部
10b プルリング
10c 支柱
11、11A、11B、11C 注出口の周方向位置決め供給装置
12 易開封線
12a 角部
13 シュート
14、14A 注出口取り出し手段
17、17A、17B 注出口の周方向位置決め装置
18、18A、18B 駆動手段
19 従動ローラ
23 駆動ベルト
27 駆動板

Claims (7)

  1. 円周面の一部を切り欠いて平坦面を形成した形態のフランジを備えた注出口をそのフランジが移動方向に平行になる姿勢で案内するシュートの途中に設けられる、注出口の周方向位置決め装置であって、前記シュートの片側に配置され該シュート内の注出口のフランジの円周面に接触して該フランジを回転させる駆動手段と、該フランジをはさんで前記駆動手段とは反対側に配置された一対の従動ローラとを備え、前記駆動手段と一対の従動ローラとは、フランジの円周面が前記駆動手段に面している間は該駆動手段が前記フランジに接触してフランジを回転させるが、フランジの平坦面が前記駆動手段に面した時には該駆動手段とフランジの平坦面との接触圧力が小さくなってフランジを回転できなくなる位置関係で配置されていることを特徴とする、注出口の周方向位置決め装置。
  2. 円周面の一部を切り欠いて平坦面を形成した形態のフランジを備えた注出口を周方向に所定位置に位置決めして供給する周方向位置決め供給装置であって、注出口をそのフランジが移動方向に平行になる姿勢で案内するシュートと、該シュートの一端から注出口を1個ずつ間欠的に取り出す注出口取り出し手段と、前記シュートの途中に配置され、注出口の周方向の位置決めを行う周方向位置決め装置を備え、該周方向位置決め装置が、前記シュートの片側に配置され前記フランジの円周面に接触して該フランジを回転させる駆動手段と、該フランジをはさんで前記駆動手段とは反対側に配置された一対の従動ローラとを備え、前記駆動手段と一対の従動ローラとは、フランジの円周面が前記駆動手段に面している間は該駆動手段が前記フランジに接触してフランジを回転させるが、フランジの平坦面が前記駆動手段に面した時には該駆動手段とフランジの平坦面との接触圧力が小さくなってフランジを回転できなくなる位置関係で配置されていることを特徴とする、注出口の周方向位置決め供給装置。
  3. 前記駆動手段が、前記フランジの円周面に接触して回転させるよう配置された駆動ローラを備えていることを特徴とする請求項2記載の、注出口の周方向位置決め供給装置。
  4. 前記駆動手段と一対の従動ローラの少なくとも一方を、注出口のフランジに接触する作動位置と非接触となる退避位置に移動させる手段が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の、注出口の周方向位置決め供給装置。
  5. 前記周方向位置決め装置が、前記シュート内に積み重なった状態で停止している多数の注出口のうちの複数個に対応するように、複数個設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の、注出口の周方向位置決め供給装置。
  6. 複数個設けられている前記周方向位置決め装置の駆動手段が、前記シュートに沿って、複数の注出口のフランジ円周面に接触して回転させるよう配置された共通の駆動ベルトを備えていることを特徴とする請求項5記載の、注出口の周方向位置決め供給装置。
  7. 複数個設けられている前記周方向位置決め装置の駆動手段が、前記シュートに沿って、複数の注出口のフランジの円周面に接触可能に配置された共通の駆動板と、その駆動板を複数の注出口のフランジの円周面に接触させた位置でシュートに平行な第一方向に移動させ、次いで前記フランジから離し、前記第一方向とは反対方向に戻し、その後、再び複数の注出口のフランジの円周面に接触する位置に移動させる駆動板駆動装置を有することを特徴とする請求項5記載の、注出口の周方向位置決め供給装置。
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