JP7222852B2 - ヒンジキャップ付き注出口及びヒンジキャップ付き注出口用シューター - Google Patents

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Description

本発明は、紙容器に取り付けられるヒンジキャップ付き注出口及びこのヒンジキャップ付き注出口を紙容器に向けて搬送するヒンジキャップ付き注出口用シューターに関する。
従来、牛乳、果汁飲料、清酒等各種の内容液を収納するための簡便な容器として、四角筒状の胴部の上端に切妻屋根型の頂部傾斜部を有して構成されるゲーブルトップ型の紙容器が定着しており、最近ではシャンプー、リンス、洗剤等の非食品分野の内容液の収納にも用いられている。
このようなゲーブルトップ型の紙容器では、内容液を注出するための専用の注出口が採用されるが、例えば下記特許文献1に記載の紙容器では、フランジ部と外周面にネジが螺刻された筒部とからなる注出口本体と、上蓋として筒部に冠着してリクローズ可能なネジキャップと、を有して構成される注出口が記載されている。このような注出口の紙容器への取り付けは、紙容器に設けられる注出口取り付け用の装着孔から、注出口の筒部(通常はネジキャップを冠着した状態で)を紙容器の外側に突出させ、注出口側のフランジ部の上面と紙容器側の最内層とを熱融着することによって行われる。この際、注出口が吸盤を備えた受け渡し具を介して紙容器に設けた装着孔に供給される。
特開2001-328626号公報
上記従来の注出口はネジキャップを採用する構成であることから、紙容器に取り付ける際に注出口の向き方向を考慮する必要がなかった。
しかし、注出口本体に上蓋がヒンジを介して開閉されるヒンジキャップ式の注出口では、ヒンジ側を紙容器のトップシール部に向けて取り付ける等、パーツフィーダーからシューターを介して供給される注出口が常に一定の向きに設定されるように向き方向制御が必要になるという問題があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、シューターから供給される際に常に同じ向きに設定されるヒンジキャップ付き注出口及びその向き方向制御を行うヒンジキャップ付き注出口用シューターを創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の主たる手段は、
紙容器に固定されるフランジ部及びフランジ部に立設される注出筒を備えた注出口本体と、注出筒を閉蓋可能なキャップと、注出口本体に対してキャップを開閉可能に連結するヒンジと、を有して一体成形されたヒンジキャップ付き注出口であって、
キャップの左右両側の外周壁には、基軸線に対して平行を成す一対のカット面が形成され、
注出筒には、左右両側の外周面に先端が曲面状の複数のガイドリブを左右両側に対応させて突設されると共に、一方の外周面上で且つ基軸線と直交する直交線上の位置に支持リブが突設されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の主たる手段では、キャップに設けた一対のカット面を、枠型ガイドレールのガイド壁に対向する状態ヒンジキャップ付き注出口を設定した場合に限り、ヒンジキャップ付き注出口を次の工程に送ることができ、また一対の段差型ガイドレールの一方が支持リブを支持し、他方がフランジ部を支持する場合に限り、ヒンジキャップ付き注出口を次の工程に送ることができるため、常に正しい向きに方向制御されたヒンジキャップ付き注出口のみを紙容器への取り付け工程に送ることが可能となる。
また本発明の他の手段は、本発明の第1の主たる手段に、複数のガイドリブの径方向の先端が、紙容器に設けられた装着孔よりも小さな径寸法からなる円周上に配置されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、複数のガイドリブを装着孔の縁部内に合わせることにより、容易に閉蓋状態にあるキャップ及び注出筒及びヒンジを紙容器の屋根部の外側に突出させることができる。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、閉蓋状態において、複数のガイドリブの径方向の先端がカット面よりも内側に位置し且つ支持リブの径方向の先端がカット面よりも径方向外側に突出する、との手段を加えたものである。
上記手段では、一対の段差型ガイドレールうち、一方の段差型ガイドレールによる支持リブの支持を達成し得る。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、キャップの正面側に、外周壁よりも径方向外側に突出する引き上げ部が設けられる、との手段を加えたものである。
上記手段では、側面を送り方向に向けた横向き状態のヒンジキャップ付き注出口は、その引き上げ部が枠型ガイドレールのガイド壁に当接して枠型ガイドレールで送ることが不可能となる。このため、枠型ガイドレール上に側面を送り方向に向けた横向き状態で載置されたヒンジキャップ付き注出口を排除し、紙容器への取り付け工程に搬送されることを防止し得る。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、注出筒内の底部を形成する隔壁部と、隔壁部に凹設された所定形状の破断線によって破断可能に画成された閉鎖板部と、閉鎖板部上のヒンジ側の位置に起立設された柱部と、柱部の上端に連設されたプルリングとを有する、との手段を加えたものである。
上記手段では、プルリングを引き上げて 閉鎖板部を除去することにより、確実に注出開口を形成することができ、紙容器からの内容液の注出を達成し得る。
また上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第2の主たる手段は、上記いずれかに記載のヒンジキャップ付き注出口を、パーツフィーダーから紙容器に搬送するヒンジキャップ付き注出口用シューターであって、
一対のカット面を案内するガイド壁を有して構成される枠型ガイドレールと、左右に高低差を設けた一対の段差型ガイドレールと、等しい高さ位置に設けられた一対の平行型ガイドレールと、を有して構成されることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第2の主たる手段では、パーツフィーダーから送り出されたヒンジキャップ付き注出口を各種のガイドレールを順次通過させることにより、取り付け工程に送られるヒンジキャップ付き注出口の向き方向制御を確実に行うことができる。
本発明では、パーツフィーダーから送り出されるヒンジキャップ付き注出口の向き方向制御をフィーダーで行うことが可能となり、常に同じ向きに揃った状態にあるヒンジキャップ付き注出口を紙容器への取り付け工程に供給することができる。
本発明の実施例としてヒンジキャップ付き注出口の閉蓋状態を示す縦断面図である。 (a)は開蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の平面図、(b)はその縦断面図である。 (a)は閉蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の平面図、(b)はその側面図である。 (a)は閉蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の前面側を示す正面図、(b)はその後面側を示す背面図である。 パーツフィーダーから送り出されたヒンジキャップ付き注出口の搬送工程を示し、(a1)、(a2)及び(a3)は整列制御工程を、(b1)及び(b2)は向き方向制御工程を、(c1)及び(c2)は落下/搬送工程を夫々示す。 ヒンジキャップ付き注出口を紙容器側の装着孔に装着する様子を示し、(a)は比較例としてのガイドリブを有しない場合を示す側面図、(b)は(a)のa-a線における断面図、(c)は本発明としてのガイドリブを有する場合を示す側面図、(d)は(c)のc-c線における断面図である。 ヒンジキャップ付き注出口を紙容器に取り付けた状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施例としてヒンジキャップ付き注出口の閉蓋状態を示す縦断面図、図2の(a)は開蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の平面図、(b)はその縦断面図、図3の(a)は閉蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の平面図、(b)はその側面図、図4の(a)は閉蓋状態を示すヒンジキャップ付き注出口の前面側を示す正面図、(b)はその後面側を示す背面図である。
尚、以下の説明では、図2(a)(b)に示す開蓋状態において、注出筒4が位置する図示左側を前方、キャップBが位置する図示右側を後方とし、前方から後方を見て右となる側を右方と、左となる側を左方とする。また注出筒4の中心軸O1及びキャップBの中心軸O2を通る水平線を基軸線Iとし、これに左右方向に所定の間隔を有して平行を成す一対の水平線を仮想平行線IIと、さらに中心軸O1に直交する水平線を直交線IIIとする。
本発明のヒンジキャップ付き注出口1は、例えば牛乳、果汁飲料、お茶、清酒等各種の内容液を入れるゲーブルトップ型の紙容器20(図7参照)に取り付けて使用されるものである。ヒンジキャップ付き注出口1は熱可塑性の合成樹脂を射出成形することにより一体に成形されたものであり、大きくは紙容器20から内容液を注出する注出口本体Aと、注出口本体Aを閉蓋するためのキャップBと、注出口本体Aに対してキャップBを開閉可能に連結するヒンジCとを有して形成されている。
注出口本体Aは、薄い円板状からなるフランジ部2と、このフランジ部2の中央に環状段差部3を介して立設された円筒状の注出筒4と、注出筒4内の底部を形成する隔壁部5と、この隔壁部5に薄肉状に凹設された所定形状の破断線6によって破断可能に画成された閉鎖板部7と、閉鎖板部7上の後方(ヒンジC側)の位置に起立設された柱部8と、この柱部8の上端に連設されたプルリング9とを有して構成されている。このプルリング9の上端側の内周面には滑り止め用のローレット9aが刻設されている。プルリング9を引き上げて隔壁部5の一部を破断線6に沿って破断させ、閉鎖板部7を除去することにより、隔壁部5の内側に内容液を注出するための注出開口10を開口形成することが可能となっている。
尚、注出筒4の上端には外径方向に環状に突出する嵌合凸部4aが周設され、注出筒4の前方の位置には横リブ4bが突設されている。
また図2(a)に示すように、フランジ部2の環状段差部3の周方向の複数(本実施例では3箇所)の位置には、紙容器20側の装着孔23(図6、図7参照)の内縁をフランジ部2との間に挟み込み、注出口本体Aの抜けを防止する抜け止め突起3aが突設されている。
また注出筒4の右方(図2(a)の下方)の外周面4Aには先端が曲面状に形成された側方縦リブからなる複数のガイドリブ4cが周方向に所定の間隔を有して2つ突設され、左方(図2(a)の上方)の外周面にも同様のガイドリブ4cが2つ突設されている。また注出筒4の外周面4Aのうち、左方(図2(a)の上方)の外周面4A上で且つ直交線IIIと交差する位置には縦リブからなる支持リブ4dが突設されているが、右方(図2(a)の下方)の外周面4Aには支持リブ4dは突設されていない。尚、支持リブ4dの径方向の先端は環状段差部3の外縁を形成する円周上に形成されている。また複数のガイドリブ4cの径方向の先端は、注出筒4の外周面4Aよりも大きく且つ環状段差部3の外縁よりも小さい径寸法からなる同じ円周上に配置されている。
これら複数のガイドリブ4c及び支持リブ4dは、後述するようにヒンジキャップ付き注出口1が閉蓋状態で図示しないパーツフィーダーに装填され、各種のガイドレールから構成されるシューター30を使用し、次の工程である紙容器20への取り付け工程に送られる搬送過程において、ヒンジキャップ付き注出口1の向きを方向制御する際に使用される。
キャップBは、略円板状の天面11と、天面11の外周端に垂下設された略円筒状の外周壁12とを有して形成された有頂筒状の部材であり、天面11の内面には閉蓋状態としたときに注出筒4の上部内周面に密嵌合する内筒部13が設けられている。また外周壁12の下端には径方向内側に環状に突出し、閉蓋状態においては注出筒4側の嵌合凸部4aに嵌合してヒンジキャップ付き注出口1を閉蓋状態に設定する嵌合凸部12aが周設されている。さらに図2(a)に示すように、外周壁12の左右両端には、左右の仮想平行線IIに沿って互いに平行に形成され、図3に示すように注出筒4の外周面4Aに外接する一対のカット面14が形成されている。
キャップBの前面(外周壁12のうち、閉蓋状態において前方に位置する壁面(図1参照))側の外周壁12には、天面11から断面視略庇状に形成され且つ平面視円弧状(図2(a)参照)に配置された引き上げ部15が突設されている。上述の横リブ4bは、引き上げ部15の下方の位置で且つ引き上げ部15に近接する位置に形成されている。このように、横リブ4bを引き上げ部15の下方の位置に配置した構成とすることにより、閉蓋状態にあるヒンジキャップ付き注出口1が、その流通過程において何らの部材が引き上げ部15に引っ掛かる可能性を低くすることができ、結果としてキャップBの誤開封を防止することが可能となっている。
ヒンジCは、例えば割型ストラップ型ヒンジであり、下端が注出口本体Aを構成する注出筒4の外周面4Aに連結され、上端がキャップBを構成する外周壁12に連結されている。このヒンジCを介してキャップBが回動して開閉することにより、注出筒4の閉塞及びその開放を行うことが可能となっている。
射出成形されたヒンジキャップ付き注出口1は、キャップBを閉じた閉蓋状態で図示しないパーツフィーダーに装填され、シューター30を用いた搬送工程を経て次の取り付け工程に供給される。
図5はパーツフィーダーから送り出されたヒンジキャップ付き注出口の搬送工程を示し、(a1)、(a2)及び(a3)は整列制御工程を、(b1)及び(b2)は向き方向制御工程を、(c1)及び(c2)は落下/搬送工程を夫々示している。また図5の上段は整列が正しくない場合(整列NG)を、中段は整列は正しい(整列OK)が、方向は正しくない場合(方向NG)の場合を、下段は整列及び方向ともに正しい場合(整列OK、方向OK)を夫々示している。
また図6はヒンジキャップ付き注出口を紙容器側の装着孔に装着する様子を示し、(a)は比較例としてのガイドリブを有しない場合を示す側面図、(b)は(a)のa-a線における断面図、(c)は本発明としてのガイドリブを有する場合を示す側面図、(d)は(c)のc-c線における断面図、図7はヒンジキャップ付き注出口を紙容器に取り付けた状態を示す縦断面図である。
ヒンジキャップ付き注出口の搬送は、断面略コの字状からなる枠型ガイドレール31を用いた整列制御工程と、高さ位置に高低差を設けた一対の段差型ガイドレール32A,32Bを用いた向き方向制御工程と、高低差を有しない等しい高さ位置に設けられた一対の平行型ガイドレール33A,33Bを用いた落下/搬送工程とを有して構成る。枠型ガイドレール31、一対の段差型ガイドレール32A,32B及び一対の平行型ガイドレール33A,33Bは、パーツフィーダーから送り出されたヒンジキャップ付き注出口1を次の取り付け工程に搬送するシューター30を構成しており、ヒンジキャップ付き注出口1は一つずつ各ガイドレールに順次送られる。尚、以下の説明においては、本紙面と直交する鉛直方向を送り方向とする。
(整列制御工程)
ヒンジキャップ付き注出口1は、図示しないパーツフィーダーにおいてキャップBを下方に向けた倒立姿勢とされた状態で整列制御工程に送り出される。そして、図5の(a1)、(a2)又は(a3)に示すように、天面11側を枠型ガイドレール31に載置された状態で下流側に送られる。枠型ガイドレール31は、送り方向に延設された底部31aとその両端に対向配置すると共に送り方向に延設されて成る一対のガイド壁31bを有して構成されている。一対のガイド壁31bの幅寸法は、キャップBに形成された一対のカット面14の幅寸法よりも僅かに広めに形成されており、キャップBの天面11が底部31a上を摺動し、且つ一対のカット面14が一対のガイド壁31bに対向する状態で案内されて搬送される構成である。
このため、図5の(a2)に示すヒンジCを有する背面(後面)を送り方向に向けた状態でヒンジキャップ付き注出口1を枠型ガイドレール31上に載置した場合、又は図5の(a3)に示す横リブ4bを有する正面(前面)を送り方向に向けた状態でヒンジキャップ付き注出口1を枠型ガイドレール31上に載置した場合には、ヒンジキャップ付き注出口1はヒンジキャップ付き注出口1上を摺動することが可能であり、ヒンジキャップ付き注出口1はこの枠型ガイドレール31を介して次の向き方向制御工程に送られる。
しかし、図5の(a1)に示すように、ガイドリブ4cを有する側面を送り方向に向けた横向き状態のヒンジキャップ付き注出口1を枠型ガイドレール31上に載置した場合には、キャップBの前面側の外周壁12に突設されている引き上げ部15が枠型ガイドレール31を構成する一方のガイド壁31bに当接することから摺動不能な状態となる。よって、このような横向き状態のヒンジキャップ付き注出口1は、枠型ガイドレール31上から取り除かれ、次の向き方向制御工程に送られることはない。
すなわち、整列制御工程では、枠型ガイドレール31上に、側面を送り方向に向けた横向き状態のヒンジキャップ付き注出口1(図5の(a1))を、整列の正しくない「整列NG」状態であるとしてシューター30を構成する枠型ガイドレール31上から取り除くことができる。尚、ここで取り除かれたヒンジキャップ付き注出口1は、パーツフィーダー(図示せず)に再装填され、再び整列制御工程に送られることになる。
(向き方向制御工程)
整列制御工程を通過したヒンジキャップ付き注出口1は、図5の(b1)(b2)に示す次の向き方向制御工程に送られる。向き方向制御工程では一対の段差型ガイドレール32A,32Bを用いられるが、一方の段差型ガイドレール32Aと他方の段差型ガイドレール32Bとの高低差は、注出筒4の左方(図2(a)の上方)の外周面4A上に突設された支持リブ4dの高さ寸法と同じ寸法に設定されている。本実施例では、左方の段差型ガイドレール32Aを、右方の段差型ガイドレール32Bよりも支持リブ4dの高さ寸法分高い位置に設けている。
このため、図5の(b1)に示すように、ヒンジCを有する背面(後面)を送り方向に向けた状態のヒンジキャップ付き注出口1が一対の段差型ガイドレール32A,32Bに送られると、フランジ部2が高低差のある一対の段差型ガイドレール32A,32Bの夫々に支持されるため、ヒンジキャップ付き注出口1は傾いた異常な姿勢に設定された状態で次の落下/搬送工程に送り出されることになる。
他方、図5の(b2)に示すように、横リブ4bを有する正面(前面)を送り方向に向けた状態のヒンジキャップ付き注出口1が高低差のある一対の段差型ガイドレール32A,32B上に送られると、左方の段差型ガイドレール32Aはフランジ部2を支持し、右方の段差型ガイドレール32Bは支持リブ4dを支持するため、傾きのない正常な姿勢のヒンジキャップ付き注出口1を次の落下/搬送工程に送り出すことが可能となる。
(落下/搬送工程)
向き方向制御工程を通過したヒンジキャップ付き注出口1は、図5の(c1)(c2)に示す次の落下/搬送工程に送られる。
落下/搬送工程では、等しい高さ位置に設けられた一対の平行型ガイドレール33A,33Bを用いて行うが、この一対の平行型ガイド33A,33Bは、向き方向制御工程に用いられた一対の段差型ガイドレール32A,32Bの下流側に連続して配置されている。
このため、図5の(c1)に示すように、異常な姿勢(傾斜姿勢)の状態のヒンジキャップ付き注出口1(ヒンジCを有する背面(後面)を送り方向に向けたヒンジキャップ付き注出口1)が送られて来た場合にあっては、右方の平行型ガイドレール33Bはフランジ部2よりも上方の位置にあることから、右方の平行型ガイドレール33Bでフランジ部2を支持することができなくなる。このため、ヒンジキャップ付き注出口1のヒンジキャップ付き注出口1は、一対の平行型ガイドレール33A,33Bから落下して取り除かれることになる。
尚、ここで取り除かれたヒンジキャップ付き注出口1は、パーツフィーダー(図示せず)に再装填され、再び整列制御工程に送られることになる。
他方、図5の(c2)に示すように、正常な姿勢で送られて来るヒンジキャップ付き注出口1(横リブ4bを有する正面(前面)を送り方向に向けた状態のヒンジキャップ付き注出口1)は、一対の平行型ガイドレール33A,33Bがフランジ部2の左右を均等に支持することがでいるため、安定して次の取り付け工程に送ることが可能である。
すなわち、向き方向制御工程及び落下/搬送工程では、ヒンジCを有する背面(後面)を送り方向に向けたヒンジキャップ付き注出口1(異常な姿勢(傾斜姿勢)の状態に設定されたヒンジキャップ付き注出口1)については、向き方向が正しくない「方向NG」状態であるとしてシューター30から取り除くと共に、ヒンジキャップ付き注出口1(横リブ4bを有する正面(前面)を送り方向に向けた状態にある正常な姿勢のヒンジキャップ付き注出口1については、これを次の取り付け工程に送り出す。
(取り付け工程)
取り付け工程には、向き方向制御が正しく行われ、全て同じ方向に向いたヒンジキャップ付き注出口1のみが供給される。そして、このヒンジキャップ付き注出口1を、吸盤を備えた受け渡し具(図示せず)を介して紙容器20に設けた装着孔23に供給される。
この際、比較例として図6(a)(b)に示すように、注出筒4の外周面4Aに複数のガイドリブ4cを有しない構成の場合には、注出筒4の中心軸O1が装着孔23の中心軸O3から大きく位置ずれする可能性が高くなるため、環状段差部3を装着孔23内に挿入させることが困難と成り易い。
これに対し、本実施例として図6(c)(d)に示すように、注出筒4の外周面4Aに複数のガイドリブ4cを有する構成の場合においては、複数のガイドリブ4cの径方向の先端は、環状段差部3の外縁よりも小さな径寸法からなる円周上に配置されているため、これら複数のガイドリブ4cの先端、さらには支持リブ4dの径方向の先端を装着孔23の縁部内に合わせることで、容易に注出筒4の中心軸O1を装着孔23の中心軸O3に略一致させることが可能となり、簡単に環状段差部3を装着孔23内に挿入させ、閉蓋状態にあるキャップB及び注出筒4及びヒンジCを紙容器20の屋根部22の外側に突出させることができる。
そして、フランジ部2の上面と紙容器20側の最内層とを熱融着等の手段を用いて固定することにより、図7に示すようにヒンジキャップ付き注出口1が、ヒンジC側を紙容器20のトップシール部21に向けた状態で屋根部22上に取り付けられる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、プルリング9を引き上げて隔壁部5の一部を破断線6に沿って破断させ、閉鎖板部7を除去することにより、注出筒4の隔壁部5に内容液を注出するための注出開口10が開口形成される構成を示して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、あらかじめ注出筒4又は注出開口10がシール材で密封されており、このシール材を剥がして使用する構成であっても良い。
本発明は、紙容器に取り付けて使用されるヒンジキャップ付き注出口の分野及びその製造分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : ヒンジキャップ付き注出口
2 : フランジ部
3 : 環状段差部
3a : 抜け止め突起
4 : 注出筒
4A : 外周面
4a : 嵌合凸部
4b : 横リブ
4c : ガイドリブ
4d : 支持リブ
5 : 隔壁部
6 : 破断線
7 : 閉鎖板部
8 : 柱部
9 : プルリング
9a : ローレット
10 : 注出開口
11 : 天面
12 : 外周壁
12a: 嵌合凸部
13 : 内筒部
14 : カット面
15 : 引き上げ部
20 : 紙容器
21 : トップシール部
22 : 屋根部
23 : 装着孔
30 : シューター
31 : 枠型ガイドレール
31a: 底部
31b: ガイド壁
32A,32B : 段差型ガイドレール
33A,33B : 平行型ガイドレール
A : 注出口本体
B : キャップ
C : ヒンジ
O1 : 注出筒の中心軸
O2 : キャップの中心軸
O3 : 装着孔の中心軸
I : 基軸線
II : 仮想平行線
III: 直交線

Claims (6)

  1. 紙容器(20)に固定されるフランジ部(2)及び該フランジ部(2)に立設される注出筒(4)を備えた注出口本体(A)と、前記注出筒(4)を閉蓋可能なキャップ(B)と、前記注出口本体(A)に対して前記キャップ(B)を開閉可能に連結するヒンジ(C)と、を有して一体成形されたヒンジキャップ付き注出口であって、
    前記キャップ(B)の左右両側の外周壁(12)には、基軸線(I)に対して平行を成す一対のカット面(14)が形成され、
    注出筒(4)には、左右両側の外周面(4A)に先端が曲面状の複数のガイドリブ(4c)を左右両側に対応させて突設されると共に、一方の外周面(4A)上で且つ前記基軸線(I)と直交する直交線(III)上の位置に支持リブ(4d)が突設されていることを特徴とするヒンジキャップ付き注出口。
  2. 複数のガイドリブ(4c)の径方向の先端が、紙容器(20)に設けられた装着孔(23)よりも小さな径寸法からなる円周上に配置されている請求項1記載のヒンジキャップ付き注出口。
  3. 閉蓋状態において、複数のガイドリブ(4c)の径方向の先端がカット面(14)よりも内側に位置し且つ支持リブ(4d)の径方向の先端がカット面(14)よりも径方向外側に突出する請求項1又は2記載のヒンジキャップ付き注出口。
  4. キャップ(B)の正面側に、外周壁(12)よりも径方向外側に突出する引き上げ部(15)が設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き注出口。
  5. 注出筒(4)内の底部を形成する隔壁部(5)と、該隔壁部(5)に凹設された所定形状の破断線(6)によって破断可能に画成された閉鎖板部(7)と、該閉鎖板部(7)上のヒンジ(C)側の位置に起立設された柱部(8)と、該柱部(8)の上端に連設されたプルリング(9)とを有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き注出口。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のヒンジキャップ付き注出口(1)を、パーツフィーダーから紙容器(20)に搬送するヒンジキャップ付き注出口用シューターであって、
    一対のカット面(14)を案内するガイド壁(31b)を有して構成される枠型ガイドレール(31)と、左右に高低差を設けた一対の段差型ガイドレール(32A、32Bと、等しい高さ位置に設けられた一対の平行型ガイドレール(33A,33B)と、を有して構成されることを特徴とするヒンジキャップ付き注出口用シューター。
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