JP4560012B2 - 成分分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、青果物に付着した残留農薬濃度等の、被検体の成分分析を行なう成分分析装置の技術に関し、詳しくは該被検体を成分分析し易い位置に停止させるための技術に関する。
従来、青果物に付着した残留農薬については、該残留農薬濃度等が食品衛生法残留農薬基準値に適合しているか否かを分析する必要があるため、委託分析やELISA法を用いた簡易分析による破壊検査にて検査していた。近年においては、試料を破壊することなく試料表面の残留農薬の有無を判定する方法として、試料に照射した赤外線の拡散反射光を分析する技術も公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−332580号公報
しかし、破壊検査の場合は、委託費用が高価であったり、試料作成作業に時間がかる等の問題点があり、赤外線の拡散反射光を利用する場合は、被検体の表面等を赤外線の焦点位置に調節することが困難であった。つまり、被検体を破壊することなく高い精度の成分分析の測定を行なうことが困難であった。そこで、本発明においては、容易に被検体を成分分析に適した位置に停止させることが可能であり、被検体を破壊することなく高い精度の成分分析の測定を行なうことができる成分分析装置を提供することを課題としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、載置台(23)上の被検体(10)に赤外線を照射し、該赤外線の拡散反射光から変換される測定スペクトルを調べることによって、該被検体(10)の成分分析を行なう成分分析装置(1)であって、該載置台(23)が摺動する支持台(22)と、該支持台(22)に設けられて、該載置台(23)の摺動を停止させる当接体(20)とを具備し、前記当接体(20)は、前記支持台(22)に凹設されるプランジャ穴(22b)と、該プランジャ穴(22b)内に配設されたボールプランジャ(24)とから形成され、該ボールプランジャ(24)のボール(26)の端部が該プランジャ穴(22b)から突出するように付勢し、前記支持台(22)上方の、前記当接体(20)に対して逆側に、シリンダ(33)により構成した載置台搬送装置を配設し、該シリンダ(33)により前記載置台(23)を側方から当接体(20)に当接する測定位置へと押し出す力は、該載置台(23)が当接体(20)を乗り越えない大きさに設定し、前記被検体(10)が赤外線の焦点位置に達したときに、前記載置台(23)がボール(26)に当接し搬送が停止され、前記載置台(23)が停止した状態において成分を測定し成分分析が終了すると、該載置台(23)は、前記シリンダ(33)により、前記ボール(26)の上面に沿って該当接体(20)を乗り越えられる程度の大きさの力で搬送され、前記ボール(26)がプランジャ穴(22b)に押し込まれ、前記載置台(23)が下流側へと移動すべく構成したものである。
請求項2においては、請求項1記載の成分分析装置において、前記支持台(22)に、前記当接体(20)を複数突設して配置したものである。
請求項3においては、請求項1記載の成分分析装置において、前記載置台(23)及び支持台(22)に、赤外線透過孔として、載置台透過孔(23b)及び支持台透過孔(22a)を形成し、前記赤外線を下方から前記被検体(10)に照射することによって成分分析を行なうものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の如く、載置台(23)上の被検体(10)に赤外線を照射し、該赤外線の拡散反射光から変換される測定スペクトルを調べることによって、該被検体(10)の成分分析を行なう成分分析装置(1)であって、該載置台(23)が摺動する支持台(22)と、該支持台(22)に設けられて、該載置台(23)の摺動を停止させる当接体(20)とを具備し、前記当接体(20)は、前記支持台(22)に凹設されるプランジャ穴(22b)と、該プランジャ穴(22b)内に配設されたボールプランジャ(24)とから形成され、該ボールプランジャ(24)のボール(26)の端部が該プランジャ穴(22b)から突出するように付勢し、前記支持台(22)上方の、前記当接体(20)に対して逆側に、シリンダ(33)により構成した載置台搬送装置を配設し、該シリンダ(33)により前記載置台(23)を側方から当接体(20)に当接する測定位置へと押し出す力は、該載置台(23)が当接体(20)を乗り越えない大きさに設定し、前記被検体(10)が赤外線の焦点位置に達したときに、前記載置台(23)がボール(26)に当接し搬送が停止され、前記載置台(23)が停止した状態において成分を測定し成分分析が終了すると、該載置台(23)は、前記シリンダ(33)により、前記ボール(26)の上面に沿って該当接体(20)を乗り越えられる程度の大きさの力で搬送され、前記ボール(26)がプランジャ穴(22b)に押し込まれ、前記載置台(23)が下流側へと移動すべく構成したので、載置台を当接体に当接した位置で停止させることが可能となり、青果物等の被検体を赤外線の焦点位置に停止させることが容易になる。
その結果、得られる測定スペクトルの信頼性が増し、高い精度の成分分析の測定を行なうことができるようになる。つまり、容易に被検体を成分分析に適した位置に停止させることが可能となり、被検体を破壊することなく高い精度の成分分析の測定を行なうことができるようになる。
また、載置台を強く押すことにより、ボールがスプリングの付勢力に抗してプランジャ穴内へと押し込まれ、該載置台が当接体を乗り越えて支持台表面を摺動し始める。つまり、作業者は、被検体が載置された載置台を持上げることなく、押し出すだけで載置台を摺動させて搬送することが可能になる。
また、載置台搬送装置を構成するシリンダ33によって、自動で載置台を搬送することができるため、作業者が作業を行なわなくても、連続して複数の被検体の成分分析を行なうことが可能となる。
請求項2に記載の如く、請求項1記載の成分分析装置において、前記支持台(22)に、前記当接体(20)を複数突設して配置したので、載置台を複数の当接体に当接した状態で停止させることができ、被検体を赤外線の水平方向における焦点位置に確実に、かつ、正確に停止させることができる。
請求項3に記載の如く、請求項1記載の成分分析装置において、前記載置台(23)及び支持台(22)に、赤外線透過孔として、載置台透過孔(23b)及び支持台透過孔(22a)を形成し、前記赤外線を下方から前記被検体(10)に照射することによって成分分析を行なうので、前記当接体によって載置台及び被検体の水平方向の位置を調節しつつ、被検体を容易に赤外線の上下方向における焦点位置に合わせることができるようになる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は成分分析装置の一部断面平面図、図2は同じくの一部断面正面図、図3は同じく一部断面右側面図、図4はミラー及びその支持部材を示す右前方斜視図である。
図5は載置台が当接体を乗り越えている状態を示す成分分析装置の一部断面正面図、図6は成分分析装置の平面図、図7は成分分析装置の別実施例を示す平面図である。
本発明に係る成分分析装置1は、載置台23上に載置された被検体に付着した成分を分析するための装置である。そして、本実施例に係る成分分析装置1は、被検体である青果物10の表面に付着した残留農薬の種類を判定したり、残留農薬の量や濃度を測定したりするものである。ここで、本実施例における被検体である青果物10とは、イチゴ・蜜柑・オレンジ・メロン・トマト・その他の果物類や野菜類の総称である。
図1乃至図3に示すように、本発明の成分分析装置1は赤外分光光度計2と、該赤外分光光度計2に付設した測定装置3とから成るものである。該赤外分光光度計2は、投光部4と、該投光部4にて発した赤外線を分割し合成(干渉)して測定装置3へと投光する干渉計5と、測定装置3からの光を受光して検知する検知手段6と、該検知手段6から得られた出力信号をデジタル信号に変換するAD変換器7と、該AD変換器7から送られてくる光の情報をスペクトル分析し残留農薬濃度などを演算する制御部8と、該制御部8で演算された分析結果等を表示する表示部9、などから構成されている。
前記測定装置3には正反射装置などを用いてもよいが、本実施例では拡散反射装置を用いており、該測定装置3は、前記干渉計5で合成されて投光されてくる赤外線の照射光(図中、矢印A)を、照射用ミラー12へと導く第一光路変更用ミラー11と、該第一光路変更用ミラー11により導かれた照射光(図中、矢印B)を反射してこれ(図中、矢印C)を上方に配置された青果物10の下表面に照射する照射用ミラー12と、該照射光Cが青果物10下表面で反射した反射光(図中、矢印D)を、第二光路変更用ミラー14へと反射する反射用ミラー13と、該反射用ミラー13にて反射された反射光(図中、矢印E)を反射して、これ(図中、矢印F)を前記検知手段6へと投光する第二光路変更用ミラー14、などから構成されている。
前記測定装置3において、第一光路変更用ミラー11と第二光路変更用ミラー14とは該測定装置3の左右反対側に配置され、それぞれが基台15に立設された支持部材16・17によって支持されている。前記照射用ミラー12と反射用ミラー13とは左右略中央に配置され、基台15に立設された支持部材18によって支持されている。詳しくは、図1及び図4に示すように、本実施例における支持部材18は、略方形の土台18a上に前支持壁18bと後支持壁18cとが立設されており、詳しくは、土台18a上面の左前部に前支持壁18bが、右後部に後支持壁18cが立設されて、該前支持壁18bが前記第一光路変更用ミラー11の左方に位置し、該後支持壁18cが前記第二光路変更用ミラー14の右方に位置するように構成されている。
そして、前支持壁18bの右面から右方へと非軸放物面鏡である照射用ミラー12が突設されており、後支持壁18cの左面から左方へと非軸放物面鏡である反射用ミラー13が突設されている。つまり、図1乃至図3に示すように、支持部材18は正面視凹状に、平面視L状に形成されて、前支持壁18bの内側面(左右中央側)に照射用ミラー12が取り付けられ、後支持壁18cの内側面(左右中央側)に反射用ミラー13が取り付けられ、平面視及び側面視では照射用ミラー12と反射用ミラー13は重複しないが、正面視では互いの鏡面が重なるように配置されている。
該照射用ミラー12及び反射用ミラー13は、前記支持部材18によって、前記第一光路変更用ミラー11及び第二光路変更用ミラー14と同程度の高さ位置に保持されており、前記制御部8によって該ミラー11・12・13・14の角度調節や位置調節を行なえる構成にすると好ましい。そして、これらの第一光路変更用ミラー11・照射用ミラー12・反射用ミラー13・第二光路変更用ミラー14が同程度の高さ位置で保持されるとともに、その角度が適切に調節されて、前記投光部4からの投光により照射光A・B・Cおよび反射光D・E・Fの光路が形成されるようになっている。
図1乃至図3に示すように、前記基台15の後部(赤外分光光度計2側)には支持壁21が立設され、該支持壁21の上部には青果物10を載置した載置台23を配置可能とする支持台22が基台15上方を覆うように前方へ向かって固設されている。該支持台22よりも下方の、支持壁21の左右両側には開口部21L・21Rがそれぞれ前後方向に開口され、前記干渉計5を介して投光部4から投光される照射光Aが開口部21Rを通じて第一光路変更用ミラー11へと投光可能とされ、第二光路変更用ミラー14から投光される反射光Fが開口部21Lを通じて前記検知手段6に投光可能とされている。
前記青果物10を載置する載置台23は、その中央に青果物10の載置部23aが形成されており、該載置部23aに青果物10が載置される。該載置台23は、青果物10表面を傷めることなく、前記支持台22上を摺動することによって該青果物10を搬送することができる。詳しくは、該載置台23は載置部23aを中央に向かうに従って低くなる、すり鉢状の凹部とし、その形状(曲面)を青果物10の外形形状に合わせるとともに、その深さを青果物10の高さの半分程度として、青果物10が載置部23aから落下し難くなるように形成されている。
そして、照射用ミラー12と反射用ミラー13の上方で、且つ、前記支持台22の左右略中央部分には、平面視円形状の支持台透過孔22aが上下方向に開口されており、前記載置台23の平面視略中央に位置する載置部23aの最も低い部分には、載置台透過孔23bが上下方向に開口されている。これによって、前記照射用ミラー12で反射された照射光Cが透過孔22a・23bを通じて支持台22上の載置台23に載置された青果物10の下表面に照射可能とされ、さらに青果物10の下表面で反射した反射光Dが透過孔22a・23bを通じて支持台22下方の反射用ミラー13に投光可能とされている。
そして、青果物10は載置台23の載置部23aに載置台透過孔23bを塞ぐようにして載置され、この状態において、該青果物10の下表面に前記照射用ミラー12で反射された照射光Cが透過孔22a・23bを通じて照射される。こうして、照射用ミラー12および反射用ミラー13から測定位置に位置した青果物10の下表面までの光路距離が常に一定とされ、測定毎に予め調節した照射光の焦点位置に青果物の下表面を配置して照射光Cを照射し、その反射光Dを反射用ミラー13で受光できるように構成されている。
本実施例においては、前記支持台22の上面が載置台23の搬送路22cになっており、該搬送路22c上を載置台23が摺動することによって、前記支持台透過孔22a上を青果物10が通過する構成になっている。図2及び図6に示すように、該載置台23は、シリンダ33等によって押し出されることによって当該搬送路22cを摺動する。詳しくは、測定前の青果物10を載置した載置台23が、搬送路22cの左右一側から測定位置となる支持台透過孔22aの上方位置まで搬送され、測定後の青果物10を載置した載置台23が左右他側まで搬送される構成となっている。
換言すれば、測定装置3における青果物10及び載置台23の搬送路22cは、支持台22上面において、その支持台透過孔22aから左右方向へと形成されており、図6に示すように、該搬送路22cの前後両側には左右方向(搬送方向)へとガイド体36B・36Fが立設されている。該ガイド体36B・36Fは、その対向面同士が前記載置台23の外周面と当接する程度の間隔に離間されて、該支持台22上に平行に立設されており、支持台22上を搬送される載置台23を、支持台22の左右一側から前記支持台透過孔22aを経由して左右他側までガイドするものである。なお、ガイド体36B・36Fは搬送路22c途中の支持台透過孔22aよりも搬送上流側にのみ設ける構成としてもよい。
そして、前記支持台22は、摩擦抵抗の小さい滑らかな上面を有する板状部材により形成されており、前記ガイド体36B・36Fは、その対向面側に摩擦抵抗の小さい滑らかな側面を有する直方体状部材により形成されている。これによって、支持台22上のガイド体36B・36Fの間に載置された載置台23は、前記シリンダ33等の押し出しによって搬送路22c上を容易に搬送(摺動)されるようになっている。
以上の構成により、本実施例に係る成分分析装置1においては、青果物10を載置した載置台23が赤外線による測定位置に搬送されると、制御部8の制御により赤外分光光度計2の投光部4から干渉計5を介して測定装置3の第一光路変更用ミラー11に照射光Aが投光され、これが第一光路変更用ミラー11にて反射された後、照射用ミラー12で反射されて、支持台22および載置台23の透過孔22a・23bを通過して青果物10の下表面に照射される。そして、該照射光Cが青果物10の下表面で反射した反射光Dが支持台22および載置台23の透過孔22a・23bを通過して反射用ミラー13で反射され、第二光路変更用ミラー14にて反射された後、赤外分光光度計2の検知手段6にて受光される。
赤外分光光度計2では、測定装置3からの反射光Fが検知手段6で検知され、検知した情報がAD変換器7にてデジタル信号に変換され、該デジタル信号が制御部8へ送信される。そして、制御部8にて受信した反射光の時間関数としての波形が周波数の関数としてのスペクトルにフーリエ変換され、該スペクトルと残留農薬の種類ごとに予め実験的に得られた変換テーブルに基づいて、残留農薬の種類が判定され、また残留農薬の量や濃度などが測定される。こうして、成分分析装置1で青果物10の残留農薬濃度などの測定が行われるようになっている。
ここで、本発明の成分分析装置1は、青果物10等の被検体表面に付着した残留農薬濃度等の成分を赤外線を用いて測定するものであるため、測定すべき青果物(被検体)10の停止位置を赤外線の焦点位置に調節しなければ、正確な青果物10の赤外線スペクトルを得ることができない。詳しくは、該赤外線の通過距離が最適でなかったり、赤外線の焦点位置が青果物10の下表面等からずれている場合には、検知手段6で受ける拡散反射光の強度が弱くなってしまい、スペクトルの波形において波長に応じた強度の違い(スペクトルの凹凸)がはっきりと識別できなくなり、その結果、青果物10の下表面等の残留農薬濃度等が正確に測定できなくなるのである。つまり、測定する青果物10の下表面等が最適な位置(焦点位置)に停止するように構成する必要がある。
そこで、本実施例における成分分析装置1においては、測定するべき青果物10が、前記照射用ミラー12及び反射用ミラー13の略上方の、赤外線の水平方向における(平面視における)焦点位置で確実に停止する構成とされている。つまり、載置台透過孔23bを塞ぐようにして載置台23上に載置された青果物10が、水平方向における焦点位置に位置した時点で、該載置台23の搬送(摺動)を停止させる構成となっている。
具体的には、図2及び図5に示すように、支持台22上面の前記ガイド体36B・36Fの間であって、該支持台22の支持台透過孔22aの搬送下流側に、該支持台22の表面から上方へと突出し出退可能な当接体20が設けられているのである。つまり、載置台23上に載置された青果物10の下表面が、前記照射用ミラー12から照射される赤外線の焦点位置に達したときに、該載置台23の搬送下流側が該当接体20と当接して、該載置台23の搬送(摺動)が止められる構成となっている。
このように構成すると、前記シリンダ33や作業者の手作業等によって載置台23が該当接体20に当接するまで搬送(摺動)され、該載置台23は該当接体20に当接すると停止する。つまり、載置台23がシリンダ33等により押されて所定位置で単に伸長を停止させるだけでは、慣性力などにより所定位置とずれた位置に停止する可能性があるが、本発明では該当接体20と当接した時点で該載置台23の搬送(摺動)が自動的に止められるため、前記青果物10や該載置台透過孔23bを赤外線の水平方向における焦点位置に自動的に調節することが可能となる。つまり、予め、該当接体20に当接した状態における載置台23の該載置台透過孔23bの近傍に、赤外線の焦点位置を調節しておけば良いのである。これにより、青果物10を該載置台透過孔23bを塞ぐように載置台23に載置して、該載置台23を当接体20に当接するまで摺動させると、該青果物10下表面等が赤外線の水平方向における焦点位置と略一致することになる。
具体的には、該載置台透過孔23bに載置した青果物10で反射した赤外線から得られる測定スペクトルのエネルギー若しくは強度の凹凸が大きくなるように、予め、前記第一光路変更用ミラー11と第二光路変更用ミラー14と照射用ミラー12と反射用ミラー13の位置及び角度を調節しておくことによって、前記当接体20と当接した状態の載置台23に載置した青果物10下表面の位置を赤外線の焦点位置と略一致させておくのである。第一光路変更用ミラー11や第二光路変更用ミラー14や照射用ミラー12や反射用ミラー13はモータ等のアクチュエータを用いて角度調節可能とし、支持部材18や支持台22はシリンダ等のアクチュエータを用いて高さを調節可能として、赤外線の焦点位置を自動で調節する構成とすることができる。
以上のように、成分分析装置1によって行なわれる青果物10表面の残留農薬濃度等の測定は、図1乃至図4に示すように、青果物10を、下部に載置台透過孔23bが形成された載置台23上に載置して、該載置台23下方から後述する照射用ミラー12を介して青果物10下表面に照射光Cを照射して、その拡散反射光Dを後述する反射用ミラー13を介してスペクトル分析することによって行なうものである。
このように、載置台23上の被検体10に赤外線を照射し、該赤外線の拡散反射光から変換される測定スペクトルを調べることによって、該被検体10の成分分析を行なう成分分析装置1であって、該載置台23が摺動する支持台22と、該支持台22に設けられて、該載置台23の摺動を停止させる当接体20と、を具備したので、載置台23を当接体20に当接した位置で停止させることが可能となり、青果物等の被検体10を赤外線の焦点位置に停止させることが容易になる。その結果、得られる測定スペクトルの信頼性が増し、高い精度の成分分析の測定を行なうことができるようになる。つまり、容易に被検体10を成分分析に適した位置に停止させることが可能となり、被検体10を破壊することなく高い精度の成分分析の測定を行なうことができるようになる。
前記当接体20の具体的構成は、図2に示すように、支持台22の該支持台透過孔22aの下流側に上下方向にプランジャ穴22bが形成され、該プランジャ穴22bにボールプランジャ24が配設されてなるものである。詳しくは、該当接体20はボールプランジャ24から成り、該ボールプランジャ24はプランジャ穴22bにスプリング25とボール26が内包されている。該ボール26は、該スプリング25によって上方へと付勢されており、載置台23と当接していない際にはボール26の上部(略上半分)が支持台22の上面から突出するように構成されている。そして、図5に示すように、載置台23が更に押されて該当接体20が上方を通過するときには、該載置台23及び青果物10の重みによって、該ボール26が該スプリング25の付勢力に抗してプランジャ穴22b内へと押し込まれるように構成されている。
図2・図5・図6に示すように、前記支持台22の上方には、正面視及び平面視において前記当接体20とは逆側、換言すれば図2・図5・図6において支持台22の左部に、前記載置台23を支持台透過孔22a方向へと押し出して搬送する(摺動させる)シリンダ33等の載置台搬送装置が配設されている。即ち、載置台23が該シリンダ33等によって側方(左方)から支持台透過孔22a方向(右方向)へと押し出され、図2に示すように該青果物10が赤外線の焦点位置に達したときに、該載置台23の搬送方向下流側がボール26に当接し、該載置台23の搬送が止められる。そして、載置台23が停止した状態において、照射用ミラー12から照射される照射光(図1において、矢印C)が青果物10下表面に照射されて、青果物10下表面の成分が測定される。本実施例における成分分析装置1においては、シリンダ33によって、1つずつ載置台23が搬送される形態となっている。
赤外線による成分分析が終了すると、該載置台23は、前記シリンダ33等によって先より強い力で押し出されて、図5に示すように、該載置台23がボール26を乗り越えて搬送される。即ち、載置台23及び青果物10の自重によってボール26がプランジャ穴22bに押し込まれて、載置台23が下流側へと移動する。ここで、シリンダ33等による載置台23を押し出す力は、載置台23が当接体20に当接するまでは該載置台23が当接体20を乗り越えない程度の大きさに設定し、または、停止位置をセンサー等で検知し、該停止位置にてシリンダ33等による載置台23の搬送駆動を停止して、該載置台23が当接体20に当接して停止できるようにボールプランジャ24の大きさや突出長を設定する。該載置台23上の青果物10の成分分析が終了した後は該載置台23がボール26の上面に沿って該当接体20を乗り越えられる程度の大きさに設定する。
このように、前記当接体20が、前記支持台22に凹設されるプランジャ穴22bと、該プランジャ穴22bに配設されたボールプランジャ24とから形成され、該ボールプランジャ24のボール26上部が該プランジャ穴22bから突出するように付勢されているので、載置台23を強く押すことにより、ボール26がスプリング25の付勢力に抗してプランジャ穴22b内へと押し込まれ、該載置台23が当接体20を乗り越えて支持台表面22cを摺動し始める。つまり、作業者は、被検体10が載置された載置台23を持上げることなく、押し出すだけで載置台23を摺動させて搬送することが可能になる。
本実施例においては、図6に示すように、前記支持台22の支持台透過孔22aの搬送方向下流側に複数(本実施例では3つ)の当接体20・20・20が設けられており、載置台23が側方から押し出されて搬送され(摺動し)、青果物10の下表面が赤外線の焦点位置に近づくにつれて、載置台23の下流側面が順に当接体20・20・20に当接し、載置台23が当接体20・20・20の全てと当接した状態において、青果物10が赤外線の水平方向における焦点位置に位置する構成となっている。つまり、載置台23を設定位置(焦点位置)に位置させた時に、下流側の側面が略等間隔(搬送方向に対して左右等角度)で配置された当接体20・20・20のボール26・26・26に均等に当接した状態(当接圧力が均等である状態)で載置台23の搬送が停止するのである。よって、該青果物10がより正確に赤外線の水平方向における焦点位置に停止し易くなる。
ここで、該支持台22上に配設される当接体20・20・・・の個数は3つに限定されるものではなく、図7に示すように、支持台22上に2つの当接体20・20が配設されるものであっても良い。即ち、ボール26・26間に載置台23の側面が嵌って、該載置台23の搬送が正確に停止する、即ち、青果物10が正確な焦点位置に停止する形態であっても良い。また、図7に示すように、載置台23・23・・・を連続して搬送する、即ち、シリンダ33等によって支持台22上の複数の載置台23・23・・・及び青果物10・10・・・をまとめて搬送(摺動)させる構成であっても良いものとする。
このように、前記支持台22に前記当接体20・20・・・を複数設けたので、載置台23を複数の当接体20・20・・・に当接した状態で停止させることができ、被検体10を赤外線の水平方向における焦点位置に確実に、かつ、正確に停止させることができる。
また、前記支持台22上方の、前記当接体20に対して逆側に、載置台搬送装置33を配設したので、該載置台搬送装置33によって自動で載置台23・23・・・を搬送することができるため、作業者が作業を行なわなくても、連続して複数の被検体10・10・・・の成分分析を行なうことが可能となる。
また、本実施例における成分分析装置1においては、前述したように、照射用ミラー12及び反射用ミラー13から前記載置台23の載置台透過孔23bまでの距離を一定としている。つまり、該載置台透過孔23bを塞ぐようにして青果物10を載置台23に載置して、青果物10ごと該載置台23を成分分析装置1の支持台22上に載置して残留農薬濃度等の測定を行なう構成としている。これによって、該載置台透過孔23bから照射用ミラー12及び反射用ミラー13までの距離が常に一定となるため、予め該載置台透過孔23b近傍に赤外線の焦点位置を調節しておけば、作業者が青果物10を該載置台透過孔23bを塞ぐように載置するだけで、該青果物10下表面等が上下方向における赤外線の焦点位置と略一致した状態で停止することになる。
このように、前記載置台23及び前記支持台22に赤外線透過孔22a・23bを形成し、前記赤外線を下方から前記被検体10に照射することによって成分分析を行なうので、前記当接体20によって載置台23及び被検体10の水平方向の位置を調節しつつ、被検体10を容易に赤外線の上下方向における焦点位置に合わせることができるようになる。
成分分析装置の一部断面平面図。 同じく一部断面正面図。 同じく一部断面右側面図。 ミラー及びその支持部材を示す右前方斜視図。 載置台が当接体を乗り越えている状態を示す成分分析装置の一部断面正面図。 成分分析装置の平面図。 成分分析装置の別実施例を示す平面図。
1 成分分析装置
10 被検体(青果物)
20 当接体
22 支持台
22b プランジャ穴
22c 支持台表面(搬送路)
23 載置台
24 ボールプランジャ
25 スプリング
26 ボール
33 載置台搬送装置(シリンダ)

Claims (3)

  1. 載置台(23)上の被検体(10)に赤外線を照射し、該赤外線の拡散反射光から変換される測定スペクトルを調べることによって、該被検体(10)の成分分析を行なう成分分析装置(1)であって、該載置台(23)が摺動する支持台(22)と、該支持台(22)に設けられて、該載置台(23)の摺動を停止させる当接体(20)とを具備し、前記当接体(20)は、前記支持台(22)に凹設されるプランジャ穴(22b)と、該プランジャ穴(22b)内に配設されたボールプランジャ(24)とから形成され、該ボールプランジャ(24)のボール(26)の端部が該プランジャ穴(22b)から突出するように付勢し、前記支持台(22)上方の、前記当接体(20)に対して逆側に、シリンダ(33)により構成した載置台搬送装置を配設し、該シリンダ(33)により前記載置台(23)を側方から当接体(20)に当接する測定位置へと押し出す力は、該載置台(23)が当接体(20)を乗り越えない大きさに設定し、前記被検体(10)が赤外線の焦点位置に達したときに、前記載置台(23)がボール(26)に当接し搬送が停止され、前記載置台(23)が停止した状態において成分を測定し成分分析が終了すると、該載置台(23)は、前記シリンダ(33)により、前記ボール(26)の上面に沿って該当接体(20)を乗り越えられる程度の大きさの力で搬送され、前記ボール(26)がプランジャ穴(22b)に押し込まれ、前記載置台(23)が下流側へと移動すべく構成したことを特徴とする成分分析装置。
  2. 請求項1記載の成分分析装置において、前記支持台(22)に、前記当接体(20)を複数突設して配置したことを特徴とする成分分析装置。
  3. 請求項1記載の成分分析装置において、前記載置台(23)及び支持台(22)に、赤外線透過孔として、載置台透過孔(23b)及び支持台透過孔(22a)を形成し、前記赤外線を下方から前記被検体(10)に照射することによって成分分析を行なうことを特徴とする成分分析装置。
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