JP3203745B2 - フッ素含有水の処理方法 - Google Patents

フッ素含有水の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素含有水の処理方法
に係り、特に、低濃度フッ素含有水及び高濃度フッ素含
有水が排出される系において、各々のフッ素含有水を低
コストで効率的に処理すると共に、フッ素を効率的に回
収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造分野やその関連分野、各種金
属材料、単結晶材料、光学系材料等の表面処理分野で
は、多量のエッチング剤が使われる。このエッチング剤
としては、主として、フッ化水素或いはフッ化水素及び
フッ化アンモニウムを主成分とするエッチング剤が使用
されている。
【0003】フッ化水素を主成分とするエッチング剤
は、フッ素をHFとして0.9%程度含むエッチング剤
であって、大量に使用される。一方、フッ化水素及びフ
ッ化アンモニウムを含むエッチング剤(バッファードフ
ッ酸)は、その使用量は少ないものの、フッ素をHFと
して7%程度含有するものであり、廃水系統へ移行した
際問題となる。即ち、廃水系統へは、これらのエッチン
グ剤がそのまま流出し、高濃度フッ素含有廃液となる。
【0004】一方、エッチング途中や終了時にはこれら
のエッチング剤で処理された材料を大量の洗浄水で洗浄
するため、その洗浄工程からは、大量の低濃度フッ素含
有廃液が排出される。
【0005】従来、これらの高濃度フッ素含有廃液及び
低濃度フッ素含有廃液は、混合されて一括処理されてい
た。このフッ素含有廃水の処理には、水酸化カルシウム
(Ca(OH)2 )等のカルシウム塩を添加してフッ化
カルシウム(CaF2 )として沈殿除去する方法が一般
に用いられている。
【0006】或いは、高濃度フッ素含有廃液と低濃度フ
ッ素含有廃液とを分別し、高濃度フッ素含有廃液をカル
シウム塩で沈殿処理し、得られた処理水(フッ素濃度約
200mg−HF/リットル程度)を低濃度フッ素含有
廃液と混合して、排水処理設備にてカルシウム塩、又
は、カルシウム塩と共にアルミニウム塩を添加して凝集
沈殿処理することにより処理されている。この場合、最
終放流水はフッ素濃度8mg−HF/リットル以下とな
り、沈澱物は排汚泥として処理される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法のう
ち、高濃度フッ素含有廃液と低濃度フッ素含有廃液を混
合して一括処理する方法により、フッ素を排水基準値以
下に処理するためには、大過剰のカルシウム塩の添加が
必要である。しかも、このカルシウム塩を添加するだけ
では、短時間で効率良く処理することは極めて困難であ
った。
【0008】また、高濃度フッ素含有廃液と低濃度フッ
素含有廃液とを分別処理する方法では、最終の凝集沈殿
処理における排汚泥発生量が大きく、汚泥処理の面で問
題があった。
【0009】この凝集沈殿処理系統に、フッ素吸着樹脂
を適用することにより、処理水質の安定維持と汚泥発生
量の低減が図られ、更に、装置設置面積の低減も期待さ
れる。この場合、フッ素吸着樹脂で濃縮されたフッ素
は、通常、廃液原水槽に返送されて再び処理され、最終
的に排汚泥として系外に排出される。
【0010】ところで、現在、高濃度フッ素含有廃液及
び低濃度フッ素含有廃液に含有されるフッ素を炭酸カル
シウム(CaCO3 )によりCaF2 として回収したも
のから、再びフッ酸(HF)を製造するシステムが検討
されており、高濃度フッ素含有廃液及び低濃度フッ素含
有廃液から除去したフッ素を排汚泥として排出すること
なく、効率的に回収することが望まれつつある。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決し、低濃
度フッ素含有廃水及び高濃度フッ素含有廃水が排出され
る系において、これらフッ素含有廃水を短時間で低コス
トかつ効率的に処理し、高純度処理水を得ると共に、フ
ッ素を効率的に回収する方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のフッ素含有水の
処理方法は、フッ素含有水をカルシウム化合物とフッ素
吸着樹脂とを用いて処理するフッ素含有水の処理方法に
おいて、フッ素含有水を低濃度フッ素含有水と高濃度フ
ッ素含有水に分別する工程、低濃度フッ素含有水にカル
シウム化合物を添加後固液分離し、分離液をフッ素吸着
樹脂と接触させる工程、フッ素吸着樹脂を再生処理する
工程、及び高濃度フッ素含有水に前記フッ素吸着樹脂の
再生廃液を添加した後、炭酸カルシウム結晶種充填槽に
通液する工程、を備えることを特徴とする。
【0013】以下に図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図1は本発明のフッ素含有水の処理方法の一実施
方法を示す系統図である。
【0014】図1において、1,5,9,12は貯留
槽、2は混合槽、3は凝集槽、4は沈殿槽、6は砂濾過
槽、7はフッ素吸着樹脂塔、8はpH調整槽、10は濃
縮槽、11は脱水機、13はCaCO3 充填槽である。
【0015】20は低濃度フッ素含有廃液を貯留槽1に
導入する配管、21は貯留槽1の貯留水を混合槽2に送
給する配管、22は貯留槽5内の貯留水を砂濾過槽6に
送給する配管、23は砂濾過槽6の濾液をフッ素吸着樹
脂塔7に送給する配管、24はフッ素吸着樹脂塔7の処
理水をpH調整槽8に送給する配管、25はこの処理工
程の処理水の排出配管である。26は沈殿槽4の沈殿物
を濃縮槽10に送給する配管、27は濃縮槽10の濃縮
物を脱水機11に送給する配管、28は脱水ケーキの排
出配管、29は脱水機11の分離水を貯留槽1に返送す
る配管である。30は高濃度フッ素含有廃液を貯留槽1
2に送給する配管、31は貯留槽12内の貯留水をCa
CO3 充填槽13に送給する配管、32はCaF2 の抜
き出し配管、33はCaCO3 充填槽13の処理水を貯
留槽1に送給する配管、34はフッ素吸着樹脂塔7の再
生廃液の排出配管であり、濃厚再生廃液を貯留槽12に
送給する配管34Aと、非濃厚再生廃液を貯留槽1に送
給する配管34Bとに分岐している。35はカルシウム
化合物供給配管、36は凝集剤の供給配管、37はHC
l供給配管、38はNaOH供給配管である。
【0016】本発明においては、高濃度フッ素含有水と
低濃度フッ素含有水とを混合することなく、分別処理す
る。
【0017】ここで、高濃度フッ素含有水及び低濃度フ
ッ素含有水としては、例えば、前述したエッチング剤を
用いる処理工程廃水とその洗浄廃水が挙げられる。な
お、高濃度フッ素含有水の目安は、500mg−HF/
リットル以上の廃水、低濃度フッ素含有水の目安は、5
00mg−HF/リットル未満の廃水である。
【0018】図示の実施例においては、低濃度フッ素含
有廃水は、配管20、貯留槽1、配管21を経て後述の
脱水機11からの分離水及びフッ素吸着樹脂塔7の非濃
厚再生廃液と共に混合槽2に送給し、Ca(OH)2
のカルシウム化合物を添加する。なお、本発明の好まし
い処理対象水の一つであるエッチング剤含有廃水には、
多くの場合、過酸化水素が含まれている。過酸化水素は
沈澱分離を阻害するうえに後段の樹脂を劣化させるもの
であるため、好ましくはNaHSO3 等の還元剤や過酸
化水素分解酵素を併用して過酸化水素を分解する。な
お、その他に、pH調整剤としてH2 SO4 ,HCl等
の無機酸を添加して混合する。
【0019】混合槽2の混合液は、凝集槽3にてポリア
クリルアミド部分加水分解物等の凝集剤を添加して凝集
処理した後沈殿槽4にて沈殿分離し、沈殿物(汚泥)は
配管26より濃縮槽10に送給する一方、上澄水は貯留
槽1に移送する。
【0020】ここで、混合槽2に添加するカルシウム化
合物としては、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カル
シウム(Ca(OH)2 )等の塩基性カルシウム化合物
の他、塩化カルシウム(CaCl2 )を用いることがで
き、その添加量はCa換算で被処理水中のフッ素イオン
に対して0.5〜3倍当量程度とするのが好ましい。こ
の混合槽2内のpHは6〜11程度となるように適宜調
整するのが好ましい。また、凝集槽3の凝集剤添加量は
0.01〜10ppm程度とするのが好ましい。
【0021】混合槽2、凝集槽3における反応条件には
特に制限はないが、通常の場合、滞留時間各々1分〜5
時間程度で、急速撹拌下処理される。
【0022】沈澱槽4から、配管26を経て濃縮槽10
に送給された汚泥は、ここで濃縮された後、配管27を
経て脱水機11に送給され、脱水処理される。脱水ケー
キは配管28より系外へ排出され、分離水は配管29よ
り貯留槽1に返送され、低濃度フッ素含有廃液と共に処
理される。
【0023】一方、貯留槽5内の貯留水は、配管22を
経て砂濾過槽6に送給され砂濾過される。濾液は、配管
23にて、配管37からのHCl等の酸により、pH3
〜7程度に調整された後、フッ素吸着樹脂塔7に送給さ
れ、フッ素吸着樹脂と接触して吸着処理される。これに
より、低濃度フッ素含有廃液等の凝集分離水は、もとよ
りそのフッ素含有量が少ないことから、容易に放流水基
準値(15mg−HF/リットル)以下に処理される。
フッ素吸着樹脂塔7で吸着処理されて得られる処理水
は、配管24よりpH調整槽8に送給され、配管38よ
り必要に応じてNaOH等のアルカリを添加してpH調
整した後、貯留槽9、配管25を経て系外へ排出され
る。得られる処理水は、放流水基準値以下であるので、
このまま放流しても良く、また、超純水製造用原水、そ
の他工業用水として回収再使用することも可能である。
【0024】なお、フッ素吸着樹脂としては、例えば、
セリウム、ハフニウム、チタン、ジルコニウム、鉄、ア
ルミニウム、ランタニド等のフッ素イオンと錯化合物を
形成する金属イオンを吸着した樹脂、活性炭、活性アル
ミナ、含水酸化チタン、ゼオライト、マグネシア系吸着
剤などが挙げられる。また、吸着処理条件は特に限定さ
れないが、例えば、SV0.5〜30hr-1程度で処理
される。
【0025】フッ素吸着樹脂塔7は、必要に応じて、吸
着処理を停止すると共に再生剤を供給して再生処理す
る。再生剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、塩酸、炭酸ナトリウム等の水溶液が用いられる。こ
の再生処理により得られる再生廃液の一部はフッ素成分
を多量に含有するため、配管34、34Aを経て後述の
高濃度フッ素含有廃液の貯留槽12に送給されて処理さ
れる。
【0026】ところで、この再生処理により得られる再
生廃液のフッ素濃度は経時的に変化する。即ち、再生の
ごく初期においてはフッ素を殆ど含まない再生廃液が流
出し、再生の初期から中期にかけてはフッ素を比較的高
濃度に含有する濃厚再生廃液が流出し、再生の後期にお
いては、次第に再生廃液中のフッ素濃度は低下する。
【0027】本実施例においては、このような再生廃液
のうち、再生の初期から中期にかけて流出する、フッ素
含有濃度の高い濃厚再生廃液のみを貯留槽12に送給
し、再生のごく初期及び後期に流出するフッ素含有濃度
の比較的低い非濃厚再生廃液は配管34、34Bを経て
貯留槽1に送給し、低濃度フッ素含有廃液と共に処理す
る。
【0028】このように再生廃液を濃厚再生廃液と非濃
厚再生廃液とに分別して処理することにより、負荷の軽
減及びフッ素回収効率の向上が図れる。
【0029】なお、再生廃液を濃厚再生廃液と非濃厚再
生廃液とに分別する方法としては、例えば、フッ素吸着
樹脂塔7から流出する再生廃液のpH検出又はフッ素イ
オン濃度検出に基き、タイマーにより所定の検出値以上
の再生廃液のみを所定時間濃厚再生廃液として取り出せ
ば良い。具体的には、 (i) pH4〜13.6の範囲の再生廃液を所定時間タ
イマー設定にて分取する。 (ii) フッ素イオン選択電極によりフッ素イオン濃度1
00mg−HF/リットル以上の再生廃液を所定時間タ
イマー設定にて分取する。 などの方法を採用することができる。
【0030】一方、高濃度フッ素含有廃液は、配管30
より貯留槽12に送給され、配管34Aからの濃厚再生
廃液と共に配管31を経てCaCO3 充填槽13に導入
されて処理される。このCaCO3 充填槽13におい
て、液中のフッ素の殆ど(約98%程度)はCaF2
して配管32より回収される。このCaCO3 充填槽1
3にてフッ素が除去された液は、配管33より貯留槽1
に送給され、低濃度フッ素含有廃液等と共に処理され
る。
【0031】ここで、CaCO3 充填槽13としては、
粒径0.1〜0.5mm程度のCaCO3 結晶種を充填
したものが用いられ、その通液条件は特に限定されない
が、例えば、SV0.1〜5hr-1程度で処理される。
【0032】本実施例の方法によれば、フッ素含有水を
低濃度フッ素含有廃液と高濃度フッ素含有廃液とに分別
し、高濃度フッ素含有廃液及びフッ素吸着樹脂塔の濃厚
再生廃液をCaCO3 結晶種で処理して、フッ素をCa
2 として効率的に回収することができる。このフッ素
回収処理水を低濃度フッ素含有廃液及びフッ素吸着樹脂
塔の非濃厚再生廃液等と共にカルシウム化合物で処理し
た後、フッ素吸着樹脂と接触させることにより、高水質
の処理水を効率的に回収することが可能とされる。
【0033】なお、図1に示す例は、本発明のフッ素含
有水の処理方法の一実施例であって、本発明は何ら図示
の方法に限定されるものではない。例えば、図示の方法
では、固液分離手段として沈殿槽4及び砂濾過槽6を用
いて行なっているが、それに限られず、例えば逆浸透膜
や限外濾過膜又は精密濾過膜を用いた膜分離装置を用い
ても良い。
【0034】
【作用】本発明のフッ素含有水の処理方法においては、
低濃度フッ素含有水と高濃度フッ素含有水とを混合する
ことなく分別処理し、各々のフッ素濃度に応じて、最適
な処理を行なえる。即ち、低濃度フッ素含有水は吸着処
理により、容易に放流水基準値以下の高純度水とするこ
とができる。一方、高濃度フッ素含有水は、フッ素吸着
樹脂の再生廃液と共にCaCO3 との反応で、含有され
るフッ素をCaF2 として効率的に回収することができ
る。回収したCaF2 は極めて高純度であることから、
フッ化水素酸製造用原料等として有効に再使用すること
ができる。また、吸着処理により得られる処理水も、極
めて高純度であることから、超純水製造用原水等として
有効に再使用することができる。
【0035】しかも、低濃度フッ素含有廃液の処理にお
いて汚泥(スラッジ)発生量は非常に少ない。因みに本
発明の方法によれば、汚泥発生量を従来法に比較して5
0〜60%程度低減することができ、運転費を50〜5
5%程度低減することができる。また、処理効率の向上
により、設置面積を約30%低減することができる。更
に、従来排水処理されていたフッ素のうち、10〜20
%をCaF2 として回収し、再利用することが可能とさ
れる。
【0036】特に、再生廃液をフッ素を高濃度で含有す
る濃厚再生廃液と非濃厚再生廃液とに分別し、濃厚再生
廃液のみを高濃度フッ素含有廃液と共に処理することに
より、装置負荷の軽減及びCaF2 回収効率の向上が図
れる。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。なお、以下において、フッ素濃度はHF換
算値で示す。
【0038】実施例1 表1に示す水質の高濃度フッ素含有廃液及び低濃度フッ
素含有廃液を図1に示す方法に従って処理した。各処理
条件は下記の通りとした。
【0039】 混合槽 Ca(OH)2 添加量:750ppm H2 SO4 添加量:pH=7となるまで添加 NaHSO3 添加量:650ppm pH=7 滞留時間=30分 凝集槽 凝集剤(ポリアクリルアミド部分加水分解物)添加量:
0.5ppm 滞留時間=5分 フッ素吸着樹脂塔 フッ素吸着樹脂:水和酸化セリウムを混練した樹脂 SV=20hr-1 pH=3 CaCO3 充填槽 CaCO3 粒径:0.1〜0.5mm CaCO3 充填量:1リットル SV=1hr-1 低濃度フッ素含有廃液の処理系における、砂濾過槽6の
流出液(Ca(OH)2 処理水)及びフッ素吸着樹脂塔
7の流出水(吸着処理水)の水質を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】上記低濃度フッ素含有廃液を500〜60
0B.V.処理したところで、60g−NaOH/リッ
トル−樹脂にて、フッ素吸着樹脂塔の再生を行なった。
この再生処理における再生廃液の水質の経時変化は図2
に示す通りであった。そこで、図2に斜線で示すフッ素
濃度の高い流出分(pH4〜13.6の流出分)を約2
0分間分取して、高濃度フッ素含有廃液と共にCaCO
3 充填槽で処理した。
【0042】その結果、98%以上のフッ素分をCaF
2 に転換して回収することができた。この回収CaF2
から得られた製品CaF2 中には、再生に用いたNaO
HからのNa+ イオンは混入していなかった。なお、C
aF2 回収処理で得られた液は、低濃度フッ素含有廃液
と共に再度処理した。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のフッ素含有
水の処理方法によれば、高濃度フッ素含有水及び低濃度
フッ素含有水が排出される系において、各フッ素含有水
をそれぞれ最適な方法により短時間で効率的かつ低コス
トに処理し、高純度処理水及び高純度CaF2 を回収す
ることが可能とされる。しかも、吸着塔の再生廃液も同
時に処理することができる上に、汚泥発生量を著しく低
減することができ、工業的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフッ素含有水の処理方法の一実施方法
を示す系統図である。
【図2】実施例1で得られた再生廃液の水質の経時変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
1,5,9,12 貯留槽 2 混合槽 3 凝集槽 4 沈殿槽 6 砂濾過槽 7 フッ素吸着樹脂塔 8 pH調整槽 10 濃縮槽 11 脱水機 13 CaCO3 充填槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 征弘 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗 田工業株式会社内 (72)発明者 一柳 直人 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗 田工業株式会社内 (72)発明者 三木 正博 大阪府大阪市阿倍野区帝塚山一丁目23番 14−521 (72)発明者 福留 敏郎 大阪府南河内郡千早赤阪村大字小吹68− 335 (72)発明者 前野 又五郎 大阪府和泉市光明台2−42−6 (56)参考文献 特開 平5−92187(JP,A) 特開 平3−118897(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素含有水をカルシウム化合物とフッ
    素吸着樹脂とを用いて処理するフッ素含有水の処理方法
    において、 フッ素含有水を低濃度フッ素含有水と高濃度フッ素含有
    水に分別する工程、 低濃度フッ素含有水にカルシウム化合物を添加後固液分
    離し、分離液をフッ素吸着樹脂と接触させる工程、 フッ素吸着樹脂を再生処理する工程、及び高濃度フッ素
    含有水に前記フッ素吸着樹脂の再生廃液を添加した後、
    炭酸カルシウム結晶種充填槽に通液する工程、を備える
    ことを特徴とするフッ素含有水の処理方法。
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