JPH0716564A - 排煙脱硫排水の処理方法 - Google Patents
排煙脱硫排水の処理方法Info
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- JPH0716564A JPH0716564A JP5146152A JP14615293A JPH0716564A JP H0716564 A JPH0716564 A JP H0716564A JP 5146152 A JP5146152 A JP 5146152A JP 14615293 A JP14615293 A JP 14615293A JP H0716564 A JPH0716564 A JP H0716564A
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- Japan
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- tank
- desulfurization wastewater
- wastewater
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排煙脱硫排水を中性領域にて、容易かつ効率
的に処理して高水質処理水を得る。 【構成】 排煙脱硫排水を、ｐＨが中性の条件下でキレ
ート樹脂と接触させて、該排水中に含有させる重金属イ
オンを除去する。 【効果】 キレート樹脂は、ｐＨ中性領域において、最
も高い重金属イオンの吸着能力を示すものである。この
ため、本発明の排煙脱硫排水の処理方法によれば、排煙
脱硫排水を中性領域で処理することが可能とされ、処理
後の中和工程を不要とすることができる。このため、従
来の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿槽及び
中和槽を不要として、少ない処理工程ないし小型で簡易
な設備により効率的な処理を行なえる。しかも、重金属
イオンを吸着したキレート樹脂は再生を行なうことによ
り繰り返し使用することができ、また、再生により重金
属イオンをほぼ完全に回収することができる。
的に処理して高水質処理水を得る。 【構成】 排煙脱硫排水を、ｐＨが中性の条件下でキレ
ート樹脂と接触させて、該排水中に含有させる重金属イ
オンを除去する。 【効果】 キレート樹脂は、ｐＨ中性領域において、最
も高い重金属イオンの吸着能力を示すものである。この
ため、本発明の排煙脱硫排水の処理方法によれば、排煙
脱硫排水を中性領域で処理することが可能とされ、処理
後の中和工程を不要とすることができる。このため、従
来の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿槽及び
中和槽を不要として、少ない処理工程ないし小型で簡易
な設備により効率的な処理を行なえる。しかも、重金属
イオンを吸着したキレート樹脂は再生を行なうことによ
り繰り返し使用することができ、また、再生により重金
属イオンをほぼ完全に回収することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排煙脱硫排水の処理方法
に係り、特に、排煙脱硫排水を中性領域にて、容易かつ
効率的に処理して高水質処理水を得る方法に関する。
に係り、特に、排煙脱硫排水を中性領域にて、容易かつ
効率的に処理して高水質処理水を得る方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】発電所の排煙脱硫排水中には、重金属イ
オンとしてＺｎ，Ｎｉ，Ｍｎイオン等が含まれており、
従来、このような排煙脱硫排水から重金属イオンを除去
する方法としては、凝集沈殿処理が一般に実施されてい
る。
オンとしてＺｎ，Ｎｉ，Ｍｎイオン等が含まれており、
従来、このような排煙脱硫排水から重金属イオンを除去
する方法としては、凝集沈殿処理が一般に実施されてい
る。
【０００３】具体的には、図２に示す如く、被処理排水
を後工程からの返送汚泥と共に混合槽１に送給して消石
灰を添加混合して攪拌し、沈殿槽２に送給して固液分離
する。即ち、排煙脱硫排水中には通常フッ素が含有され
ているため、消石灰を加えてフッ素をＣａＦ2 として沈
殿分離処理する。この沈殿槽２の分離汚泥は一部を混合
槽１に返送し、残部を系外へ排出する。一方、沈殿槽２
の上澄水は、凝集反応槽３に送給し、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウムを添加してアルカリ性に調整した後、
凝集沈殿槽４に送給して固液分離する。この凝集沈殿槽
４の分離汚泥は混合槽１に返送する。一方、凝集沈殿槽
４の上澄水は濾過器５で濾過した後、中和槽６で硫酸等
の酸を加えて中和し、処理水を放流する。
を後工程からの返送汚泥と共に混合槽１に送給して消石
灰を添加混合して攪拌し、沈殿槽２に送給して固液分離
する。即ち、排煙脱硫排水中には通常フッ素が含有され
ているため、消石灰を加えてフッ素をＣａＦ2 として沈
殿分離処理する。この沈殿槽２の分離汚泥は一部を混合
槽１に返送し、残部を系外へ排出する。一方、沈殿槽２
の上澄水は、凝集反応槽３に送給し、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウムを添加してアルカリ性に調整した後、
凝集沈殿槽４に送給して固液分離する。この凝集沈殿槽
４の分離汚泥は混合槽１に返送する。一方、凝集沈殿槽
４の上澄水は濾過器５で濾過した後、中和槽６で硫酸等
の酸を加えて中和し、処理水を放流する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、凝集沈殿処理
では、凝集沈殿処理に当り、アルカリ領域（ｐＨ１０〜
１０．５）とする必要があることから、処理水を放流す
る場合には、中和処理（図２の中和槽６）が必要とな
る。また、後工程として、ＣＯＤ吸着塔を設ける場合に
も、中和処理を必要とし、操作が繁雑であるという欠点
がある。
では、凝集沈殿処理に当り、アルカリ領域（ｐＨ１０〜
１０．５）とする必要があることから、処理水を放流す
る場合には、中和処理（図２の中和槽６）が必要とな
る。また、後工程として、ＣＯＤ吸着塔を設ける場合に
も、中和処理を必要とし、操作が繁雑であるという欠点
がある。
【０００５】本発明は上記従来の凝集沈殿処理における
問題点を解決し、排煙脱硫排水を中性領域にて、容易か
つ効率的に処理して高水質処理水を得ることができる排
煙脱硫排水の処理方法を提供することを目的とする。
問題点を解決し、排煙脱硫排水を中性領域にて、容易か
つ効率的に処理して高水質処理水を得ることができる排
煙脱硫排水の処理方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の排煙脱硫排水の
処理方法は、排煙脱硫排水を、ｐＨが中性の条件下でキ
レート樹脂と接触させて、該排水中に含有される重金属
イオンを除去することを特徴とする。
処理方法は、排煙脱硫排水を、ｐＨが中性の条件下でキ
レート樹脂と接触させて、該排水中に含有される重金属
イオンを除去することを特徴とする。
【０００７】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図１は本発明の排煙脱硫排水の処理方法の一実施
例方法を示す系統図である。
する。図１は本発明の排煙脱硫排水の処理方法の一実施
例方法を示す系統図である。
【０００８】図１において、１は混合槽、２は沈殿槽、
３は濾過器、７はキレート樹脂７Ａが装填された樹脂塔
であり、１１〜１８の各符号は配管である。
３は濾過器、７はキレート樹脂７Ａが装填された樹脂塔
であり、１１〜１８の各符号は配管である。
【０００９】本実施例の方法においては、まず、発電所
の排煙脱硫排水を配管１１より、後述の沈殿槽２からの
返送汚泥と共に混合槽１に送給し、配管１２より消石灰
を添加混合した後、配管１３より沈殿槽２に送給して固
液分離する。
の排煙脱硫排水を配管１１より、後述の沈殿槽２からの
返送汚泥と共に混合槽１に送給し、配管１２より消石灰
を添加混合した後、配管１３より沈殿槽２に送給して固
液分離する。
【００１０】即ち、前述の如く、排煙脱硫排水にはフッ
素が含有されているため、このフッ素を消石灰と反応さ
せてＣａＦ2 として沈殿させることにより除去する。沈
殿槽２のＣａＦ2 を主体とする沈殿汚泥は、種晶とす
る、未反応の消石灰を有効利用する、或いは、混合槽の
スケール生成を防止するなどの目的で、その一部を配管
１４より混合槽１に返送し、残部を配管１５より系外へ
排出する。
素が含有されているため、このフッ素を消石灰と反応さ
せてＣａＦ2 として沈殿させることにより除去する。沈
殿槽２のＣａＦ2 を主体とする沈殿汚泥は、種晶とす
る、未反応の消石灰を有効利用する、或いは、混合槽の
スケール生成を防止するなどの目的で、その一部を配管
１４より混合槽１に返送し、残部を配管１５より系外へ
排出する。
【００１１】なお、本発明においては、キレート樹脂に
よる処理をｐＨ中性領域で行なうことから、この混合槽
１への消石灰の添加は、混合液のｐＨが中性領域、好ま
しくはｐＨ６．５〜７．５となるように添加して、フッ
素の除去と共に、通常はｐＨ２．０〜４．０程度の酸性
域にある排煙脱硫排水の中和を行なうようにする。
よる処理をｐＨ中性領域で行なうことから、この混合槽
１への消石灰の添加は、混合液のｐＨが中性領域、好ま
しくはｐＨ６．５〜７．５となるように添加して、フッ
素の除去と共に、通常はｐＨ２．０〜４．０程度の酸性
域にある排煙脱硫排水の中和を行なうようにする。
【００１２】沈殿槽２の上澄水は、配管１６より濾過器
５に送給して濾過処理し、濾過水は配管１７より樹脂塔
７に送給する。なお、この濾過器５は必須ではないが、
樹脂塔７のファウリング防止のためには、濾過器５を設
けるのが好ましい。
５に送給して濾過処理し、濾過水は配管１７より樹脂塔
７に送給する。なお、この濾過器５は必須ではないが、
樹脂塔７のファウリング防止のためには、濾過器５を設
けるのが好ましい。
【００１３】樹脂塔７に装填するキレート樹脂として
は、ｐＨ中性領域にて排煙脱硫排水に含まれるＺｎ，Ｎ
ｉ，Ｍｎ等の重金属イオンをキレート化するものであれ
ば良く、特に制限はないが、例えば、イミノジ酢酸型キ
レート樹脂やポリアミン型キレート樹脂を用いることが
できる。
は、ｐＨ中性領域にて排煙脱硫排水に含まれるＺｎ，Ｎ
ｉ，Ｍｎ等の重金属イオンをキレート化するものであれ
ば良く、特に制限はないが、例えば、イミノジ酢酸型キ
レート樹脂やポリアミン型キレート樹脂を用いることが
できる。
【００１４】このようなキレート樹脂７Ａを装填した樹
脂塔７に通水することにより、排水中に含有されるＺ
ｎ，Ｎｉ，Ｍｎ等の重金属イオンがキレート化されて吸
着除去される。この樹脂塔７の流出水は処理水として配
管１８より系外へ排出される。
脂塔７に通水することにより、排水中に含有されるＺ
ｎ，Ｎｉ，Ｍｎ等の重金属イオンがキレート化されて吸
着除去される。この樹脂塔７の流出水は処理水として配
管１８より系外へ排出される。
【００１５】このような樹脂塔７への通水条件には特に
制限はないが、通常の場合、ＳＶ＝２．０〜２０ｈｒ-1
程度の流速で通水するのが好ましい。なお、図１に示す
方法は本発明の一実施例方法であり、本発明はその要旨
を超えない限り、何ら図示の方法に限定されるものでは
ない。例えば、被処理排水とキレート樹脂との接触は、
混合攪拌方式で行なうこともできる。
制限はないが、通常の場合、ＳＶ＝２．０〜２０ｈｒ-1
程度の流速で通水するのが好ましい。なお、図１に示す
方法は本発明の一実施例方法であり、本発明はその要旨
を超えない限り、何ら図示の方法に限定されるものでは
ない。例えば、被処理排水とキレート樹脂との接触は、
混合攪拌方式で行なうこともできる。
【００１６】また、消石灰等の添加による中和及びフッ
素除去工程を設けない場合には、別途、中和工程を設け
る必要がある。
素除去工程を設けない場合には、別途、中和工程を設け
る必要がある。
【００１７】ところで、図１に示す方法により処理を継
続すると、樹脂塔７のキレート樹脂７Ａに重金属イオン
が多量に吸着して処理効率が低下するので、この場合に
は、排水の通水を停止してキレート樹脂の再生を行な
う。
続すると、樹脂塔７のキレート樹脂７Ａに重金属イオン
が多量に吸着して処理効率が低下するので、この場合に
は、排水の通水を停止してキレート樹脂の再生を行な
う。
【００１８】再生は、まず、２．０〜１０．０重量％程
度の塩酸水溶液を通水した後水洗し、更に、０．５〜
５．０重量％程度の水酸化ナトリウムを通水した後水洗
することにより容易に行なうことができる。通常の場
合、塩酸水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液による再生
で、ほぼ完全にキレート樹脂に吸着している重金属イオ
ンを回収することができ、このような再生を行なって、
キレート樹脂を繰り返し、有効に使用することができ
る。
度の塩酸水溶液を通水した後水洗し、更に、０．５〜
５．０重量％程度の水酸化ナトリウムを通水した後水洗
することにより容易に行なうことができる。通常の場
合、塩酸水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液による再生
で、ほぼ完全にキレート樹脂に吸着している重金属イオ
ンを回収することができ、このような再生を行なって、
キレート樹脂を繰り返し、有効に使用することができ
る。
【００１９】
【作用】キレート樹脂は、ｐＨ中性領域において、最も
高い重金属イオンの吸着能力を示すものである。このた
め、本発明の排煙脱硫排水の処理方法によれば、排煙脱
硫排水を中性領域で処理することが可能とされ、処理後
の中和工程を不要とすることができる。このため、従来
の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿槽及び中
和槽を不要として、少ない処理工程ないし小型で簡易な
設備により効率的な処理を行なえる。
高い重金属イオンの吸着能力を示すものである。このた
め、本発明の排煙脱硫排水の処理方法によれば、排煙脱
硫排水を中性領域で処理することが可能とされ、処理後
の中和工程を不要とすることができる。このため、従来
の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿槽及び中
和槽を不要として、少ない処理工程ないし小型で簡易な
設備により効率的な処理を行なえる。
【００２０】しかも、重金属イオンを吸着したキレート
樹脂は再生を行なうことにより繰り返し使用することが
でき、また、再生により重金属イオンをほぼ完全に回収
することができる。
樹脂は再生を行なうことにより繰り返し使用することが
でき、また、再生により重金属イオンをほぼ完全に回収
することができる。
【００２１】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。説明の便宜上、まず比較例を挙げ
る。
り具体的に説明する。説明の便宜上、まず比較例を挙げ
る。
【００２２】比較例１ Ｆ：６５ｍｇ／ｌ，Ｚｎ：１３．６ｍｇ／ｌ，Ｎｉ：
５．２ｍｇ／ｌ，Ｍｎ：５．３ｍｇ／ｌ，ｐＨ２．９の
排煙脱硫排水を用いて図２に示す方法により実験を行な
った。この排水に後工程からの沈殿汚泥を添加後、混合
槽１で消石灰を１５００〜２０００ｍｇ／ｌ添加してｐ
Ｈを約７に調整し、攪拌後沈殿槽２へ送った。沈殿槽２
で固液分離を行ない、ＣａＦ2 を主体とする沈殿汚泥の
一部は原水へ返送した。一方、沈殿槽２の上澄水は次に
凝集反応槽３へ送り、ここで炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウムを添加して、各々、表１に示すｐＨに調整後、
凝集沈殿槽４へ送り、固液分離を行ない、金属水酸化物
を主体とする汚泥は混合槽１へ返送した。凝集沈殿槽３
の上澄水には中和槽６にて硫酸を加え、ｐＨを約７に調
整後排出した。この最終処理水中の各重金属イオン及び
フッ素イオン含有量を表１に示す。
５．２ｍｇ／ｌ，Ｍｎ：５．３ｍｇ／ｌ，ｐＨ２．９の
排煙脱硫排水を用いて図２に示す方法により実験を行な
った。この排水に後工程からの沈殿汚泥を添加後、混合
槽１で消石灰を１５００〜２０００ｍｇ／ｌ添加してｐ
Ｈを約７に調整し、攪拌後沈殿槽２へ送った。沈殿槽２
で固液分離を行ない、ＣａＦ2 を主体とする沈殿汚泥の
一部は原水へ返送した。一方、沈殿槽２の上澄水は次に
凝集反応槽３へ送り、ここで炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウムを添加して、各々、表１に示すｐＨに調整後、
凝集沈殿槽４へ送り、固液分離を行ない、金属水酸化物
を主体とする汚泥は混合槽１へ返送した。凝集沈殿槽３
の上澄水には中和槽６にて硫酸を加え、ｐＨを約７に調
整後排出した。この最終処理水中の各重金属イオン及び
フッ素イオン含有量を表１に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】実施例１ 図１に示す本発明の方法に従って処理を行なった。比較
例１で処理したものと同水質の排煙脱硫排水を比較例１
と同様に混合槽１及び沈殿槽２に送り、沈殿槽２の上澄
水をそのまま濾過器５に通水後、キレート樹脂７Ａとし
て、ダイヤイオンＣＲ１１（三菱化成（株）製品）を５
０ｍｌ充填した樹脂塔７に、ＳＶ＝５ｈｒ-1の流速で通
水した。通水量が１００〜３００ＢＶの範囲における処
理水（樹脂塔７の流出水）中の各重金属イオン及びフッ
素イオン含有量並びにｐＨを表２に示す。
例１で処理したものと同水質の排煙脱硫排水を比較例１
と同様に混合槽１及び沈殿槽２に送り、沈殿槽２の上澄
水をそのまま濾過器５に通水後、キレート樹脂７Ａとし
て、ダイヤイオンＣＲ１１（三菱化成（株）製品）を５
０ｍｌ充填した樹脂塔７に、ＳＶ＝５ｈｒ-1の流速で通
水した。通水量が１００〜３００ＢＶの範囲における処
理水（樹脂塔７の流出水）中の各重金属イオン及びフッ
素イオン含有量並びにｐＨを表２に示す。
【００２５】
【表２】
【００２６】表１，２より、本発明方法によれば、処理
水中の重金属イオンの含有量を著しく低減できることが
わかる。しかも、従来の凝集沈澱処理におけるｐＨ調整
や沈殿槽等が不要となる。
水中の重金属イオンの含有量を著しく低減できることが
わかる。しかも、従来の凝集沈澱処理におけるｐＨ調整
や沈殿槽等が不要となる。
【００２７】なお、本実施例において、処理水中のＭｎ
が０．３ｍｇ／ｌとなったとき通水を中止して樹脂の再
生を行なった。再生は、まず５重量％塩酸水溶液を通液
後、水洗し、更に４重量％水酸化ナトリウム水溶液を通
液し、再度水で十分に洗浄することにより行なった。こ
の洗浄廃液を集め、含まれている重金属イオン量から回
収率を求めると、表３のようになり、ほぼ完全に重金属
イオンを溶離、回収することができた。なお、濃縮倍率
（通水量／再生水量）は、２３５／１５＝１５．１であ
った。
が０．３ｍｇ／ｌとなったとき通水を中止して樹脂の再
生を行なった。再生は、まず５重量％塩酸水溶液を通液
後、水洗し、更に４重量％水酸化ナトリウム水溶液を通
液し、再度水で十分に洗浄することにより行なった。こ
の洗浄廃液を集め、含まれている重金属イオン量から回
収率を求めると、表３のようになり、ほぼ完全に重金属
イオンを溶離、回収することができた。なお、濃縮倍率
（通水量／再生水量）は、２３５／１５＝１５．１であ
った。
【００２８】この再生キレート樹脂を用いて再度上記実
施例の処理を繰り返した。このサイクルを３回行なった
が、結果は上記表２，３のものとほぼ同等で、樹脂の劣
化は見られず、安定した処理を行なうことができた。
施例の処理を繰り返した。このサイクルを３回行なった
が、結果は上記表２，３のものとほぼ同等で、樹脂の劣
化は見られず、安定した処理を行なうことができた。
【００２９】
【表３】
【００３０】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の排煙脱硫排
水の処理方法によれば、排煙脱硫排水からの重金属イオ
ンの除去を、ｐＨ中性領域にて高度に行なうことがで
き、従来の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿
槽、中和槽を不要とすることができる。このため、処理
工程数を大幅に低減すると共に、設備の小型化を図り、
効率的な処理を行なって、高水質処理水を得ることが可
能とされる。
水の処理方法によれば、排煙脱硫排水からの重金属イオ
ンの除去を、ｐＨ中性領域にて高度に行なうことがで
き、従来の凝集沈殿処理における凝集反応槽、凝集沈殿
槽、中和槽を不要とすることができる。このため、処理
工程数を大幅に低減すると共に、設備の小型化を図り、
効率的な処理を行なって、高水質処理水を得ることが可
能とされる。
【００３１】しかも、キレート樹脂は、再生により容易
に再使用可能である上に、吸着した重金属イオンをほぼ
完全に回収することもでき、工業的に極めて有利であ
る。
に再使用可能である上に、吸着した重金属イオンをほぼ
完全に回収することもでき、工業的に極めて有利であ
る。
【図１】本発明の排煙脱硫排水の処理方法の一実施例方
法を示す系統図である。
法を示す系統図である。
【図２】従来の凝集沈殿処理法を示す系統図である。
１ 混合槽 ２ 沈殿槽 ３ 凝集反応槽 ４ 凝集沈殿槽 ５ 濾過器 ６ 中和槽 ７ 樹脂塔 ７Ａ キレート樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/77
Claims (1)
- 【請求項１】 排煙脱硫排水を、ｐＨが中性の条件下で
キレート樹脂と接触させて、該排水中に含有される重金
属イオンを除去することを特徴とする排煙脱硫排水の処
理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5146152A JPH0716564A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 排煙脱硫排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5146152A JPH0716564A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 排煙脱硫排水の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0716564A true JPH0716564A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15401315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5146152A Pending JPH0716564A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 排煙脱硫排水の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0716564A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE38347E1 (en) * | 1999-08-03 | 2003-12-16 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Flat coreless vibrator motor having no output shaft |
| CN105174353A (zh) * | 2015-10-09 | 2015-12-23 | 威海普益船舶环保科技有限公司 | 船舶脱硫废水处理系统及方法 |
| CN107200420A (zh) * | 2017-08-06 | 2017-09-26 | 长沙小新新能源科技有限公司 | 一种用于湿法烟气脱硫工艺的节能环保型循环水系统 |
| CN117003446A (zh) * | 2023-10-07 | 2023-11-07 | 江苏中顺节能科技有限公司 | 一种基于树脂吸附的脱硫废水处理装置及处理方法 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5146152A patent/JPH0716564A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE38347E1 (en) * | 1999-08-03 | 2003-12-16 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Flat coreless vibrator motor having no output shaft |
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| CN107200420A (zh) * | 2017-08-06 | 2017-09-26 | 长沙小新新能源科技有限公司 | 一种用于湿法烟气脱硫工艺的节能环保型循环水系统 |
| CN107200420B (zh) * | 2017-08-06 | 2019-11-15 | 唐山迪牧化工有限公司 | 一种用于湿法烟气脱硫工艺的节能环保型循环水系统 |
| CN117003446A (zh) * | 2023-10-07 | 2023-11-07 | 江苏中顺节能科技有限公司 | 一种基于树脂吸附的脱硫废水处理装置及处理方法 |
| CN117003446B (zh) * | 2023-10-07 | 2023-12-08 | 江苏中顺节能科技有限公司 | 一种基于树脂吸附的脱硫废水处理装置及处理方法 |
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