JP3203198B2 - 温水供給装置 - Google Patents

温水供給装置

Info

Publication number
JP3203198B2
JP3203198B2 JP35594396A JP35594396A JP3203198B2 JP 3203198 B2 JP3203198 B2 JP 3203198B2 JP 35594396 A JP35594396 A JP 35594396A JP 35594396 A JP35594396 A JP 35594396A JP 3203198 B2 JP3203198 B2 JP 3203198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
water
hot water
water supply
heat storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35594396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1054575A (ja
Inventor
浩司 山崎
基義 小栗
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP35594396A priority Critical patent/JP3203198B2/ja
Publication of JPH1054575A publication Critical patent/JPH1054575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3203198B2 publication Critical patent/JP3203198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/70Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は温水供給装置に関
し、詳しくは太陽熱温水器や廃熱回収装置の蓄熱水を給
湯源として用いるようにした温水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種温水供給装置としては、従来図7
に示すようなものが公知である。同図において200は
給水源からの給水を循環ポンプ202で循環させ、受熱
部204で受熱してこれを加熱した上で放熱部208で
放熱させることにより蓄熱槽206内の水を加熱し、蓄
熱する太陽熱温水器である。尚、210は減圧逆止弁で
ある。
【0003】この温水供給装置の場合、蓄熱槽206か
らの蓄熱水は蓄熱水管路212を通じて給湯装置214
へと導かれ、この給湯装置214を経て、吐水手段とし
ての混合水栓216に供給されるようになっている。し
かしながらこの装置の場合、給湯装置214として浴槽
への自動湯張り機能を有するものが使用できない問題が
ある。即ちこの装置では、蓄熱槽206から例えば80
℃程度の高温水が供給されるため、これを浴槽への湯張
り用として用い得ないのである。
【0004】そこで図8に示しているように蓄熱槽20
6からの蓄熱水管路212と、給水源からの水を供給す
る給水管路218とを自動ミキシングバルブ装置220
に接続し、これら管路212,218からの蓄熱水と給
水とをミキシングバルブ装置220で混合し、所定の温
度とした上で、これを給湯装置222に導くようにした
装置が提案されている(実開平5−27548)。
【0005】この装置の場合、例えば給湯装置222に
供給される混合水の温度を浴槽224への湯張り温度よ
りも若干低い温度、例えば湯張り温度を42℃としたと
きこれよりも若干低い38℃程度に設定しておくことに
より、蓄熱槽206からの蓄熱水を用いて、具体的には
蓄熱水と給水管路218からの給水とを混合し且つ給湯
装置222で若干温度を高めた上で、浴槽224に対し
て自動湯張りすることが可能となる。即ちこの例によれ
ば、給湯装置222として自動湯張り装置225を備え
たものを使用することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの装置
においては、給湯装置222に供給される混合水の温度
が低いため、混合水栓216に湯を供給する場合等高温
の湯を必要とする場合に、せっかく蓄熱槽206内に高
温の蓄熱水(湯)が十分にあったとしてもこれをそのま
ま供給することができず、給湯装置222にて燃料を用
い、加熱して湯を生成させなければならず、装置の効率
が悪いといった問題がある。
【0007】この問題の解決方法として、図9に示して
いるように蓄熱水管路212と給水管路218との接続
部のミキシングバルブ装置を電動式の湯水混合装置22
6とするとともに、その湯水混合装置226に専用のリ
モコン装置228を備えさせ、リモコン装置228にお
ける操作によって、湯水混合装置226における混合水
の温度を可変とすることが考えられる。
【0008】しかしながらこの場合、湯水混合装置22
6専用のリモコン装置228と、給湯装置222用のリ
モコン装置230の2つのリモコン装置が並存すること
となって、装置ないしシステムが複雑化する問題の他、
リモコン装置230による給湯装置222側の設定温度
と、リモコン装置228による湯水混合装置226側の
設定温度との間で食違いが生じる可能性があるなど、両
者の間での整合性が問題となる。
【0009】つまり自動湯張りを行う場合には、リモコ
ン装置228はリモコン装置230よりも若干低めの温
度に設定し、混合水栓216で高温の湯を使う場合に
は、リモコン装置228を高温に設定しなければ蓄熱槽
206の湯を有効に使えないため、使用者の操作性は極
めて悪いものとなる。またリモコン装置228の設定温
度がリモコン装置230のそれよりも高温となった場合
には、給湯装置222内の安全装置が作動し異常停止す
る場合もある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明の温水供給装
置はこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して本願の請求項1の温水供給装置は、蓄熱槽
から内部の蓄熱水を供給するための蓄熱水管路を延び出
させて給湯装置からの出湯管路と接続し、該接続部位
に、感温エレメントによる温度感知により弁体を位置移
動させて低温水流入口と高温水流入口との開度を変化さ
せる自動ミキシングバルブ装置を設けて該蓄熱水管路を
該自動ミキシングバルブ装置における低温水流入側に、
また前記給湯装置からの出湯管路を高温水流入側にそれ
ぞれ接続したことを特徴とする。
【0011】本願の請求項2の温水供給装置は、請求項
1において、前記蓄熱槽内部の蓄熱水供給用の、前記蓄
熱水管路とは別途の蓄熱水管路と給水源からの水を供給
する給水管路とを、前記自動ミキシングバルブ装置を第
二自動ミキシングバルブ装置としてこれとは別途の第一
自動ミキシングバルブ装置に接続し、該第一自動ミキシ
ングバルブ装置にてそれら管路からの蓄熱水と水とを混
合して浴槽への自動湯張り機能を有する前記給湯装置に
導くようになしたことを特徴とする
【0012】本願の請求項3の温水供給装置は、請求
2において、前記第一自動ミキシングバルブ装置からの
混合水の設定温度が前記浴槽への湯張り温度と同等以下
の温度とされていることを特徴とする。
【0013】本願の請求項4の温水供給装置は、蓄熱槽
から内部の蓄熱水を供給するための蓄熱水管路を延び出
させて、該蓄熱水管路と給水源からの水を供給する給水
管路とを、湯水を混合し且つその混合比率が可変の湯水
混合装置に接続し、該湯水混合装置にてそれら管路から
の蓄熱水と水とを混合して浴槽への自動湯張り機能を有
する給湯装置に導くようになすとともに、該温水混合装
置には、湯水の混合比率を規定し且つ変更可能な電動式
の弁部と、該弁部の作動を制御する制御器とを具備させ
て混合水の温度を可変のものとなし、且つ該湯水混合装
置と前記給湯装置とに対して、それらの間で信号の授受
を行う連動手段及び共通のリモコン装置を具備させると
ともに、該連動手段における前記給湯装置と湯水混合装
置との連動情報として、該給湯装置内部に設けた入水温
度検出器の検出データを該湯水混合装置側に伝送するよ
うになしたことを特徴とする。
【0014】本願の請求項の温水供給装置は、請求項
4において、前記湯水混合装置から前記給湯装置への混
合水の通路上に、該混合水の温度を検出する出水温度検
出器を設ける一方、前記制御器は、使用者により前記リ
モコン装置において設定された温度が予め定めてある最
高設定温度であるときに前記湯水混合装置から出水され
る混合水温度を、該設定温度に補正を加えて該設定温度
より予め定めた僅かに低めの温度に温度調整した上で該
混合水を前記給湯装置に供給するものとなしたことを特
徴とする。
【0015】本願の請求項の温水供給装置は、請求項
4において、前記湯水混合装置から前記給湯装置への混
合水の通路上に、該混合水の温度を検出する出水温度検
出器を設ける一方、前記制御器は、使用者により前記リ
モコン装置において設定された温度が予め定めた最高設
定温度より所定温度低めの温度以下であるときに、前記
湯水混合装置から出水される混合水温度を、該設定温度
に補正を加えて該設定温度より予め定めた僅かに高めの
温度に温度調整した上で該混合水を前記給湯装置に供給
するものとなしたことを特徴とする。
【0016】本願の請求項の温水供給装置は、請求項
の何れかにおいて、前記制御器は、前記蓄熱水の
消費により前記補正を加えた温度での出水が確保されな
いときに該補正を加えた温度よりも低い温度で且つ予め
定めた限度以下の温度で前記湯水混合装置から出水する
ように温度調節を切り替えるものとなしたことを特徴と
する。
【0017】本願の請求項の温水供給装置は、請求項
において、前記制御器は、前記湯水混合装置への蓄熱
水管路による蓄熱水の供給を遮断し、給水源からのみ給
水を行うように前記弁部を作動制御するものとなしたこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の温水供
給装置においては蓄熱槽からの蓄熱水供給用の蓄熱水管
給湯装置からの出湯管路が接続された自動ミキシ
ングバルブ装置を経由して吐水手段へと導くようにして
いるため、蓄熱水の温度に応じて自動ミキシングバルブ
装置により、高温水の供給源を蓄熱水管路側から出湯管
路側に若しくはその逆に自動的に切り替えることができ
るとともに、自動ミキシングバルブ装置の流出口から上
記の吐水手段に向けて高温水の供給管路に流出する高温
水を、予め設定した所定の温度に自動的にコントロール
することができる利点が得られる。
【0019】一方請求項2の温水供給装置では、蓄熱槽
からの蓄熱水管路と給水源からの給水管路とを、上記の
自動ミキシングバルブ装置を第二ミキシングバルブ装置
として、これとは別途の第一自動ミキシングバルブ装置
に接続して、各管路からの蓄熱水と水とを混合して給湯
装置に導くようになしたもので、本発明によれば、蓄熱
槽内部の高温の蓄熱水を水と混合して所定温度に落とし
た上で給湯装置に供給できるため、その給湯装置におい
て浴槽に対し自動湯張りを行うことが可能となる
【0020】請求項3の温水供給装置は、上記第一自動
ミキシングバルブ装置が混合水温度を浴槽への湯張り温
度と同等以下の温度に調節するものとなしたもので、本
温水供給装置によれば、蓄熱槽からの蓄熱水を用いて円
滑に浴槽への自動湯張りを行うことができる。
【0021】請求項4の温水供給装置は、蓄熱水管路か
らの蓄熱水と給水管路からの給水とを、混合比率が可変
の湯水混合装置にて混合して給湯装置に供給するととも
に、その湯水混合装置と給湯装置とに対してそれらの連
動手段及び共通のリモコン装置を具備させたもので、本
発明によれば、湯水混合装置からの混合水の温度を浴槽
への湯張り温度と同等以下の温度とすることによって、
給湯装置により自動湯張りを行わせることが可能とな
る。即ち、給湯装置として自動湯張り機能を備えたもの
を用いることが可能となる。
【0022】また一方その湯水混合装置は、混合水の温
度が電動式の弁部により可変なものとされているため、
その混合水の温度を高温側に変更することによって、蓄
熱槽内の高温の蓄熱水(湯)をそのまま利用することが
可能となる。
【0023】更にその湯水混合装置と給湯装置とは共通
のリモコン装置によって操作ないし制御されるため、給
湯装置側と湯水混合装置側とで温度の設定が異なったり
するなどの問題を解消でき、また全体の装置構成を簡略
化することができる。
【0024】加えてこの温水供給装置は、上記連動手段
における給湯装置と湯水混合装置との連動情報として、
リモコンを共通化させる情報に加えて給湯装置内部に設
けた入水温度検出器の検出データを湯水混合装置側に伝
送させるようになしたもので、本発明によれば、湯水混
合装置からの混合水の出水温度検出器を省略することが
でき、システムを簡略化できる。
【0025】ところで、請求項4に従って温水供給装置
を構成する場合において、従来既存の給湯装置を特に改
変することなくそのまま用い得ることが望まれる。
【0026】但し従来既存の給湯装置にあっては、リモ
コン装置において設定可能な最高設定温度で混合水が給
湯装置に入水(供給)されたときにアラーム(警報)を
発し、同時に装置停止するようになされているものがあ
り、この場合使用者がリモコン装置において最高設定温
度に温度設定を行ったとき、湯水混合装置が設定された
最高温度(例えば60℃)で混合水を出水して給湯装置
に供給すると、給湯装置自体に何ら異常がないにも拘ら
ずアラームが発せられて給湯装置が停止してしまい、使
用者に戸惑い,不安感を与えたり何らかの異常が発生し
たものと誤認させてしまう恐れがある。
【0027】また従来既存のガス給湯装置を用いた場合
において、共通のリモコン装置において使用者により設
定された温度が上記最高設定温度より低い場合であって
も、湯水混合装置からの混合水の温度がその設定温度に
調節されて、そのまま給湯装置に供給されたときにも不
都合を生じることがある。
【0028】一般に給湯装置では、最高設定温度以下の
温度では人が火傷をしない程度の温度、例えば48℃程
度以下の温度において約1℃ごとの小刻みな温度設定が
可能とされる一方、それ以上の温度では小刻みな温度設
定が予定されておらず、次の設定可能な温度は上記最高
設定温度となるように定められているが、この場合にお
いて、例えばリモコン装置において使用者が48℃に温
度設定を行ったとき、湯水混合装置から丁度48℃の温
度で混合水が出水されて給湯装置に供給されると、配管
でのヒートロスによる温度降下によって給湯装置への入
水温度が1〜2℃低下することがあり、この場合におい
て給湯装置が着火したり或いはまた温度検出器の検出誤
差等によって給湯装置が着火し混合水の加熱を行ってし
まう場合がある。
【0029】ここで問題となるのは、ガス給湯装置の場
合、安定した燃焼確保のために最低燃焼量が定められて
いて、1〜2℃の昇温に必要な燃焼量が僅かであるにも
拘らず、給湯装置がこれよりも多い最低燃焼量で燃焼を
行ってしまう点である。この場合、使用者が予定した
(設定した)温度よりも高い温度の湯を給湯装置が出湯
してしまうといった不都合を生じる。
【0030】而して上記のように設定温度が48℃、つ
まり火傷をしないような温度範囲で小刻みな温度設定が
可能な上限温度若しくはこれに近い温度であるとき、給
湯装置が48℃よりも高温の湯を出湯し、使用者に火傷
を負わせてしまう恐れが生ずる。
【0031】ここにおいて請求項の温水供給装置は、
混合水温度を検出する出水温度検出器を設け、そして湯
水混合装置における制御器を、リモコン装置において設
定された温度が最高設定温度であるときに、その設定温
度に補正を加えて設定温度より僅かに低めの温度に温度
調整した上で混合水を給湯装置に供給するように弁部を
作動制御するものとしたもので、この温水供給装置の場
合、リモコン装置において設定された温度が上記最高設
定温度であるときには給湯装置に対してその最高設定温
度よりも僅かに低い温度で混合水を給湯装置に入水させ
るため、給湯装置がアラームを発し、同時に停止してし
まうといった不都合を回避することができる。
【0032】尚この場合、給湯装置からの出湯温度は最
高設定温度よりも僅かに低い温度(例えば1〜2℃程
度)となるが、一般に最高設定温度で出湯を行うときに
は、湯水混合水栓等の吐水手段において湯と水を混合
し、適当な温度とした上で用いる場合であるから、若干
低い温度で給湯装置から出湯されても特に支障は生じな
い。
【0033】またこの場合において、給湯装置が燃焼し
て出湯温度を高めることがあっても、上記のように最高
設定温度で出湯を行うときには上記のように通常は湯と
水を混合し、適当な温度とした上で用いる場合であるか
ら、給湯装置が着火して出湯温を高めることがあっても
特に支障は生じない。
【0034】次に請求項の温水供給装置は、上記制御
器を、使用者により設定された温度が上記最高設定温度
より所定温度低めの温度以下であるときに、湯水混合装
置からの混合水温度を設定温度に補正を加えて設定温度
より僅かに高めの温度に温度調整した上で給湯装置に供
給するものとなしたもので、この温水供給装置によれ
ば、給湯装置から設定温度よりも大幅に高い温度の湯が
出湯されてしまうといった不都合を防止できる。
【0035】ここで上記所定温度としては、前述のよう
に使用者が火傷しない程度の上限の温度、例えば48℃
程度とすることができる。この温度以下で使用者により
温度設定が行われた場合、給湯装置からの湯に使用者が
直接手等を触れる場合があることから、火傷しない程度
の上限温度を上記所定温度として、それ以下で温度設定
がなされたときに、給湯装置に対して湯水混合装置から
設定温度よりも僅かに高めの温度の混合水を供給するよ
うになすのが好都合である。
【0036】次に請求項の温水供給装置は、請求項
若しくはにおいて、蓄熱水の消費により上記補正を加
えた温度での出水が確保されないときに、その補正を加
えた温度よりも低い温度で且つ予め定めた限度以下の温
度で湯水混合装置から出水を行うように前記制御器を構
成したもので、この装置によれば、蓄熱水の消費により
予定した補正後の温度よりも僅かに低い温度で湯水混合
装置からの混合水が給湯装置に入水してしまい、これに
基づいて給湯装置が必要な燃焼量以上の最低燃焼量で燃
焼し、加熱を行ってしまって、給湯装置から予定した温
度よりも大幅に高い温度で出湯が行われてしまうといっ
た、蓄熱水消費過程で過渡的に生じる不具合も回避する
ことができる。
【0037】請求項の温水供給装置は、蓄熱水が消費
されてしまって、冷たい水が蓄熱槽を通過し続け、これ
によって蓄熱槽の表面に結露を生じて構成部品などが腐
食してしまうといった不具合を防止できる。
【0038】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は太陽熱温水器で12は
受熱部、14は受熱部12を通過するように水を循環さ
せる循環ポンプであり、18は蓄熱槽16内部において
放熱を行う放熱部である。給水源より蓄熱槽16内部に
供給された水は、この放熱部18による放熱作用で加熱
され、蓄熱を行う。尚、20は減圧逆止弁である。
【0039】22及び24は蓄熱槽16から延び出した
蓄熱水管路であって、共通の管路26から互いに分岐し
て延び出している。而して一方の蓄熱水管路22は、第
一自動ミキシングバルブ装置28における高温水流入側
に接続され、また給水源からの給水を行う給水管路30
Aが第一自動ミキシングバルブ装置28における低温水
流入側に接続されている。
【0040】そして管路22及び30Aからの蓄熱水及
び給水がここで、即ち第一自動ミキシングバルブ装置2
8で混合され、設定温度に自動温調された上で給湯装置
32へと供給されるようになっている。ここで自動ミキ
シングバルブ装置はワックス,形状記憶合金等を用いて
機械的且つ自動的に、予め定めた所定温度に混合水温度
を調節するもので、本例における第一自動ミキシングバ
ルブ装置28は、給湯装置32に供給する混合水温度、
即ちその設定温度を38℃としている。尚、浴槽34へ
の湯張り温度は42℃に設定されている。
【0041】上記第一自動ミキシングバルブ装置28
は、後述の第二自動ミキシングバルブ装置42と構造上
は基本的に同じものである。その構造については後に詳
述する。
【0042】給湯装置32は、第一自動ミキシングバル
ブ装置28から供給された混合水を湯張り温度、具体的
には42℃まで高めた上で浴槽34に供給して湯張りす
る湯張り装置36付きのものである。この給湯装置32
からは、自動混合水栓40その他に対して高温水(湯)
を供給するための出湯管路38が延び出しており、この
出湯管路38と上記他方の蓄熱水管路24とが、第二自
動ミキシングバルブ装置42に接続されている。第二自
動ミキシングバルブ装置42からは、高温水供給管路4
4が延びており、この高温水供給管路44と給水管路3
0Bとが上記自動混合水栓40に接続されている。尚、
図中37は湯張り装置36における湯張り用電磁弁であ
る。
【0043】図2は第二自動ミキシングバルブ装置42
の構成を概略的に示したもので、図示のようにこの第二
自動ミキシングバルブ装置42は、本体ボデー46と、
これに形成された高温水流入口48及び低温水流入口5
0、更にそれらの混合水を流出させる流出口52を有し
ている。
【0044】本体ボデー46の内部には、ワックスの膨
張・収縮作用等に基づいて温度を感知し、伸縮する感温
エレメント54が伸縮可能に収容されており、その感温
エレメント54に、高温水流入口48と低温水流入口5
0との開度を感温エレメント54の伸縮に応じて調整す
る弁体56が一体的に設けられている。
【0045】この第二自動ミキシングバルブ装置42の
場合、感温エレメント54が、高温水流入口48からの
流入水と低温水流入口50からの流入水との混合水の温
度を感知して伸縮し、そして混合水温度が設定温度より
も低いときには感温エレメント54が収縮して高温水流
入口48の開度を広げる一方、低温水流入口50の開度
を狭め、また逆に混合水温度が設定温度よりも高いとき
には感温エレメント54が伸長して高温水流入口48の
開度を狭め、低温水流入口50の開度を広げる。
【0046】即ちこの第二自動ミキシングバルブ装置4
2は、高温水流入口48から高温水が流入し、また低温
水流入口50から低温水が流入する状態の下で、それら
の混合水が設定温度となるように自動的に温度調節する
機能を有する。
【0047】一方、低温水流入口50から設定温度より
も高温の水が流入した場合には、この第二自動ミキシン
グバルブ装置42は温度調節作用は行わず、感温エレメ
ント54が一方的に伸長して、低温水流入口50の開度
を広げる方向に作用する。即ち低温水流入口50から流
入する高温水を積極的に内部に導入する方向に作用し、
流出口52から高温水を流出させる。
【0048】而して本例においては、蓄熱槽16から延
び出した蓄熱水管路24が低温水流入口50に接続さ
れ、また給湯装置32から延び出した出湯管路38が高
温水流入口48にそれぞれ接続されている。尚この第二
自動ミキシングバルブ装置42は、これより流出する高
温水の温度が60℃となるように設定されている。一方
上記給湯装置32は、第二自動ミキシングバルブ装置4
2の設定温度よりも少し高めの温度(65℃)の高温水
が出湯管路38から出湯されるように予め設定されてい
る。
【0049】図3は、図1に示す蓄熱水管路24を通
じて第二自動ミキシングバルブ装置42に流入する蓄熱
水温度,出湯管路38を通じて第二自動ミキシングバ
ルブ装置42に流入する出湯温度,第二自動ミキシン
グバルブ装置42による混合後の混合水温度,自動混
合水栓40からの吐水温度についてそれぞれの時間的な
変化を表したものである。
【0050】次にこの図3に基づいて本例の温水供給装
置の作用を以下に具体的に説明する。本例においては、
蓄熱槽16内部に蓄えられている高温(例えば80℃)
の蓄熱水が、蓄熱水管路22を通じて第一自動ミキシン
グバルブ装置28へと供給される。また一方、給水源か
らの給水が給水管路30Aを通じて第一自動ミキシング
バルブ装置28へと供給される。そしてそれら管路2
2,30Aからの蓄熱水及び給水がここで混合され、予
め設定されている38℃の混合水として給湯装置32に
供給される。而して給湯装置32は、浴槽34への自動
湯張りを行う場合には38℃の混合水を湯張り温度、即
ち42℃まで昇温させて浴槽34への自動湯張りを行
う。
【0051】一方、自動混合水栓40に対して高温の湯
を供給する場合には、別の管路を通じて供給を行う。即
ち、この場合には蓄熱槽16内の高温の蓄熱水が蓄熱水
管路24を通じて第二自動ミキシングバルブ装置42へ
と供給される。
【0052】但し図3の曲線で示しているように、自
動混合水栓40を開いて吐水を行った初期の時点では、
蓄熱槽16内の高温の蓄熱水は第二自動ミキシングバル
ブ装置42には到達しておらず、一定時間遅れて第二自
動ミキシングバルブ装置42へと到達する。
【0053】従って初期の時点では、給湯装置32によ
って作られた湯が給湯装置32の出湯管路38から第二
自動ミキシングバルブ装置42へと流れ込む。その後、
給湯装置32によって作られた湯が第二自動ミキシング
バルブ装置42の設定温度を超えると、第二自動ミキシ
ングバルブ装置42の低温水流入口50が開いていき、
蓄熱水管路24を通じて蓄熱槽16内の高温の蓄熱水が
第二自動ミキシングバルブ装置42に到達し、供給され
る。
【0054】そして、この高温(例えば80℃)の蓄熱
水は第二自動ミキシングバルブ装置42に対して低温水
流入口50から内部に流入するため、第二自動ミキシン
グバルブ装置42における感温エレメント54が伸長し
て低温水流入口50、即ち蓄熱水の流入口の開度をます
ます広げるように動作し、同時に高温水流入口48の開
度を狭めないしは遮断する方向に動作する。
【0055】即ちこの時点で高温水供給管路44への高
温水の供給が、出湯管路38側から蓄熱水管路24側に
切り替えられる。そして蓄熱水管路24を通じて送られ
た高温の蓄熱水がそのまま高温水供給管路44へと流れ
込む。従ってこの時点での高温水供給管路44内の高温
水の温度は蓄熱水温度と同等の温度、即ち約80℃の温
度となる。尚、この時点で給湯装置32からの出湯は停
止した状態となり、従って給湯装置32における加熱作
用も停止して、出湯管路38内部の水の温度は時間の経
過とともに低下して行く。
【0056】蓄熱槽16内の高温の蓄熱水は、この状態
で引き続きそのまま高温水供給管路44へと供給される
が、その供給量がある一定量になると、即ち蓄熱槽16
内の高温の蓄熱水が蓄熱槽16から出てしまうと、次に
第二自動ミキシングバルブ装置42に対して第二自動ミ
キシングバルブ装置42の設定温度未満の湯が供給され
るようになる。
【0057】このとき第二自動ミキシングバルブ装置4
2は、感温エレメント54の収縮動作に基づいて低温水
流入口50の開度を狭め、出湯管路38からの高温水を
高温水流入口48から内部に導入する。そしてその出湯
管路38からの高温水と低温水流入口50からの温度の
低い蓄熱水とを内部で混合し、流出口52から流出させ
る。そのとき第二自動ミキシングバルブ装置42は、流
出口52から60℃に温調された混合水を高温水供給管
路44へと流出する。これは、第二自動ミキシングバル
ブ装置42が予めそのように設定されているからであ
る。
【0058】上記のように本例の装置は、蓄熱槽16か
らの蓄熱水管路22と給水管路30Aとを第一自動ミキ
シングバルブ装置28に接続して、各管路22,30A
からの蓄熱水と水とを混合して給湯装置32に導くよう
にしていることから、蓄熱槽16内部の高温の蓄熱水を
所定温度に落とした上で給湯装置32に供給でき、従っ
て給湯装置32において浴槽34に対し自動湯張りを行
うことが可能となる。
【0059】一方で本例においては蓄熱槽16からの蓄
熱水を蓄熱水管路24を通じて取り出した上、第二自動
ミキシングバルブ装置42を経由して自動混合水栓40
へと導くようにしており、従って高温水(湯)を必要と
するときには蓄熱水をそのまま湯源として利用すること
ができる。
【0060】更にまた、本例の装置では、第二自動ミキ
シングバルブ装置42で湯の供給源を蓄熱水管路24側
から給湯装置32からの出湯管路38側に、若しくはそ
の逆に切り替えるようにしているため、例えば蓄熱槽1
6内の高温の蓄熱水が消費されてしまって第二自動ミキ
シングバルブ装置42の設定温度未満の湯が蓄熱槽16
から出てきたときに、これがそのまま自動混合水栓40
へと供給されしまうのを防止でき、給湯装置32からの
高温の湯を高温水供給管路44を通じて自動混合水栓4
0へと供給することができ、蓄熱槽16内の高温の蓄熱
水を湯の供給源として優先的に且つ有効に活用できるよ
うに自動調節することができる。
【0061】更に本例では、第二自動ミキシングバルブ
装置42の流出口52から高温水供給管路44へと流出
する高温水を、予め設定した所定の温度に自動的にコン
トロールすることができる。
【0062】尚、上記第一自動ミキシングバルブ装置2
8及び第二自動ミキシングバルブ装置42は、図4に示
しているようにこれを共通のバルブユニット58内部に
収納した状態とすることができる。このようにすると装
置構成を簡素化することができ、またメンテナンスも容
易となる利点が得られる。
【0063】次に図5は、本発明の他の実施例として上
記の第一自動ミキシングバルブ装置を、混合水の温度が
可変の電動式の湯水混合装置60となし、この湯水混合
装置60と給湯装置32とに対して連動手段62を設け
ることにより、給湯装置32用におけるリモコン装置6
4を湯水混合装置60におけるリモコン装置としても用
い得るようになしたものである。
【0064】この湯水混合装置60は、蓄熱水管路22
からの蓄熱水(湯)と給水管路30Aからの水との混合
比率を規定し且つ変更可能な電動式の弁部66と、この
弁部66の作動を制御する制御器68とを備えており、
これらによって混合水の温度を可変なものとしている。
尚、70は弁部66における駆動部としての電動モータ
である。
【0065】連動手段62は、リモコン装置64と給湯
装置32における制御器72との間の通信ケーブルより
分岐して湯水混合装置60の制御器68と通信を行う形
態とされているが、湯水混合装置60の制御器68と給
湯装置32の制御器72との間で直接通信を行う形態で
あってもよい。
【0066】図5において74は、給湯装置32内に設
けられた入水温度検出器であり、この入水温度検出器7
4の検出データに基づき給湯装置32の燃焼制御等が行
われる。更に図中76は、電動式の弁部66からの出水
温度を検出する出水温度検出器であり、この出水温度検
出器76の検出データに基づき湯水混合装置60の出水
温度制御等が行われる。
【0067】本例によれば、湯水混合装置60からの混
合水の温度が給湯装置32と連動することにより、浴槽
への湯張り温度と同等以下の温度に自動的に調整される
こととなり、給湯装置32により自動湯張りを行わせる
ことが可能となる。即ち、給湯装置32として自動湯張
り機能を備えたものを用いることが可能となる。
【0068】また一方、その湯水混合装置60は混合水
の温度が可変なものとされているため、リモコン装置6
4の設定温度を高温にしておけば、それに連動して湯水
混合装置60の混合水の温度も高温側に変更され、蓄熱
槽16内の高温の蓄熱水(湯)をそのまま給湯源として
利用することが可能となる。
【0069】このように湯水混合装置60と給湯装置3
2は共通のリモコン装置64によって操作ないし制御さ
れるため、給湯装置32側と湯水混合装置60側とで温
度の設定が異なったりするなどの問題を解消することが
でき、また全体の装置構成を簡略化することができる。
【0070】尚本例の装置においては、上記構成に対し
て出水温度検出器76を省略した形態とすることも可能
である。即ち本例では、制御器68と制御器72とが互
いに連動しており、これによって給湯装置32内部に燃
焼制御等のために設けられた入水温度検出器74の検出
データを湯水混合装置60に伝送させることができる。
この検出データを用いて湯水混合装置60のフィードバ
ック制御を行うことで、湯水混合装置60の混合水の出
水温度検出器76を不要なものとすることができ、シス
テムを簡略化することができる。
【0071】図5に示す温水供給装置においては、リモ
コン装置64において使用者が設定した温度を湯水混合
装置60における制御器68が読み取って、これに対応
した温度で湯水混合装置60が混合水を出水するように
制御器68が電動式の弁部66を作動制御する。
【0072】図6はその制御内容の例を示したものであ
り、以下これを詳述する。本例のリモコン装置64の場
合、37℃から48℃までは1℃ごとに小刻みに温度設
定を変えることが可能となっている一方、それ以上の温
度では小刻みな設定が予定されておらず、次の設定可能
な温度は最高設定温度である60℃となっている。
【0073】さてリモコン装置64において入力された
リモコン設定温度(操作設定温度)は、連動手段62を
介してリモコン装置64から湯水混合装置60の制御器
68へと送信される。そして制御器68においては、先
ずリモコンの操作設定温度が60℃、即ち最高設定温度
であるか否かが判断される(ステップS10)。
【0074】そしてリモコンの操作設定温度が60℃の
場合には、混合水の出水設定温度をその60℃にΔT1
(低め温度補正分(1〜2℃))だけ補正を加えて出水
温度を設定する(ステップS12)。このように最高設
定温度よりも僅かに低い温度で、混合水を給湯装置32
に供給することで、給湯装置32がアラームを発し、同
時に停止してしまうといった不都合を回避することがで
きる。尚、給湯装置32への混合水の入水温度は、入水
温度検出器74によって検出される。
【0075】一方リモコンの操作設定温度が60℃未満
の場合、具体的にはこの例では48℃以下の場合には、
混合水の出水設定温度をリモコンの操作設定温度よりΔ
T2(高め温度補正分(1〜2℃))だけ補正を加えて
出水温度を高い温度に設定する(ステップS14)。こ
れは、給湯装置32に対してそのリモコン設定温度より
も僅かに高い温度に調整した混合水を出水することによ
り、給湯装置32の燃焼を行わせず、リモコンの操作設
定温度よりも大幅に高い温度の湯が出湯されてしまうと
いった不都合を防止するためである。
【0076】そして入力されたリモコンの操作設定温度
より低め温度補正又は高め温度補正された温度の混合水
が給湯装置32へと出水(供給)される(ステップS2
0)。
【0077】湯水混合装置60には、混合水の温度を検
出する出水温度検出器76が設けられており、この出水
温度検出器76による出水検出温度が混合水の出水設定
温度未満でない場合、即ち予定した通りの温度である場
合には、引き続きそのまま給湯装置32に混合水を出水
し続ける(ステップS16,S20)。
【0078】一方、出水検出温度が混合水の設定温度未
満の場合には、蓄熱槽16内の蓄熱水が消費されたもの
とみなし、混合水の設定温度を低温側設定温度(TG=
25℃)に変更した上で、給湯装置32へと出水する
(ステップS18)。これは、蓄熱水の消費により予定
した補正後の温度(混合水の設定温度)よりも僅かに低
い温度で、湯水混合装置60から混合水が給湯装置32
に出水された場合、これに基づいて給湯装置32が着火
し、予定した温度よりも大幅に高い温度で出湯してしま
うといった過度的に生じる不都合を確実に回避するため
である。
【0079】ここで低温側設定温度とは、最高設定温度
60℃から給湯装置32における最低燃焼量で且つ最低
作動水量の時の温度上昇分を引いたものであって、その
上昇温度は 最低燃焼量(kcal/h)/(最低作動水量(kg/h)×水の
比熱(kcal/kg/℃)) として定めることができる。
【0080】ここに最低作動水量は、給湯装置32が着
火するための最低の作動水量で、この最低作動水量は流
路上の所定位置に設けた水流スイッチにて感知すること
ができる。また最低燃焼量は、安定した燃焼を行うため
に給湯装置32において定められているものである。
【0081】尚、本例の給湯装置32においては、最低
作動水量は、2リットル/min(120kg/h)、最低燃
焼量は2.5号(3750Kcal/h)とされており、これ
により上記上昇温度は 3750/(120×1)=31.25℃ となり、これをもとに低温側設定温度をもとめると、 60−31.25=28.75℃ と計算され、本例においては安全を考えて低温側設定温
度を25℃としている。但し上記に示された数値はあく
まで一例示であって、その数値については給湯装置の種
類に応じて適宜変更あるいは設定することが可能であ
る。
【0082】上記のように本例によれば、リモコン装置
64において操作設定された温度が最高設定温度である
ときに、給湯装置32に対してその最高設定温度よりも
僅かに低い温度で混合水が給湯装置32に入水するた
め、給湯装置32がアラームを発し、同時に停止してし
まうといった不都合を回避することができる。
【0083】また本例によれば、リモコン装置64にお
いて使用者により操作設定された温度が48℃以下であ
るときに、給湯装置32に対してそのリモコンの操作設
定温度よりも僅かに高い温度で混合水が給湯装置32に
入水するため、給湯装置32から設定温度よりも大幅に
高い温度の湯が出湯されてしまうといった不都合を防止
できる。
【0084】更に本例は、蓄熱水の消費により補正後の
温度での出水が確保されないときに、その補正後の温度
よりも低い温度で湯水混合装置60から出水を行うよう
に制御器68を構成したもので、本例によれば、蓄熱水
の消費により、予定した補正後の温度よりも僅かに低い
温度で湯水混合装置60からの混合水が給湯装置32に
入水してしまい、これに基づいて給湯装置32が燃焼を
行って、予定した温度よりも大幅に高い温度で出湯して
しまうといった過度的に生じる不都合も確実に回避する
ことができる。
【0085】また本例では、出水温度が可変の湯水混合
装置60を用いるため、蓄熱槽16内の高温の蓄熱水が
消費されてしまって冷たい水が蓄熱槽16を通過し続け
ることにより蓄熱槽16の表面に結露水が生じ、構成部
品等を腐食させてしまうといったことを防止することが
できる。この場合、具体的には混合水の出水温度検出器
76により蓄熱槽16から高温水が消費されてしまった
ことを検出したときには、湯水混合装置60を給水管路
30A側全開、蓄熱水管路22側全閉とすることによ
り、結露の発生を防止することができる。尚、温水供給
装置の使用終了後又はそれより一定時間経過後には、蓄
熱水管路22の全閉状態を解除するように制御を行うこ
とができる。
【0086】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例では、第二自動ミキシ
ングバルブ装置42による温調温度を60℃に設定して
いるが、これをそれ以外の温度(但し望ましくは50℃
以上)に設定することも勿論可能であるし、更に、本発
明は廃熱回収装置からの廃熱を回収して蓄熱槽に蓄える
廃熱回収装置その他を一方の熱源として用いることも可
能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である温水供給装置を示す図
である。
【図2】図1における第二自動ミキシングバルブ装置の
構成を示す図である。
【図3】図1における管路の各部位の時間−温度曲線を
表す図である。
【図4】本発明の他の実施例である温水供給装置の図で
ある。
【図5】本発明の更に他の実施例である温水供給装置の
図である。
【図6】図5における温水供給装置の制御内容を示すフ
ローチャート図である。
【図7】従来公知の温水供給装置の図である。
【図8】従来公知の温水供給装置の他の例を示す図であ
る。
【図9】本発明の実施例の温水供給装置の利点を説明す
るための比較例として示した比較例図である。
【符号の説明】
10 太陽熱温水器 16 蓄熱槽 22,24 蓄熱水管路 28 第一自動ミキシングバルブ装置 30A,30B 給水管路 32 給湯装置 34 浴槽 36 湯張り装置 38 出湯管路 40 自動混合水栓 42 第二自動ミキシングバルブ装置 44 高温水供給管路 48 高温水流入口 50 低温水流入口 54 感温エレメント 58 バルブユニット 60 温水混合装置 62 連動手段 64 リモコン装置 66 電動式の弁部 68,72 制御器 74 入水温度検出器 76 出水温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 621

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱槽から内部の蓄熱水を供給するため
    の蓄熱水管路を延び出させて給湯装置からの出湯管路と
    接続し、該接続部位に、感温エレメントの伸縮により弁
    体を位置移動させて低温水流入口と高温水流入口との開
    度を変化させる自動ミキシングバルブ装置を設けて、
    熱水管路を該自動ミキシングバルブ装置における低温
    水流入側に、また前記給湯装置からの出湯管路を高温水
    流入側にそれぞれ接続したことを特徴とする温水供給装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記蓄熱槽内部の蓄
    熱水供給用の、前記蓄熱水管路とは別途の蓄熱水管路と
    給水源からの水を供給する給水管路とを、前記自動ミキ
    シングバルブ装置を第二自動ミキシングバルブ装置とし
    てこれとは別途の第一自動ミキシングバルブ装置に接続
    し、該第一自動ミキシングバルブ装置にてそれら管路か
    らの蓄熱水と水とを混合して浴槽への自動湯張り機能を
    有する前記給湯装置に導くようになしたことを特徴とす
    温水供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第一自動ミキシ
    ングバルブ装置からの混合水の設定温度が前記浴槽への
    湯張り温度と同等以下の温度とされていることを特徴と
    する温水供給装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱槽から内部の蓄熱水を供給するため
    の蓄熱水管路を延び出させて、該蓄熱水管路と給水源か
    らの水を供給する給水管路とを、湯水を混合し且つその
    混合比率が可変の湯水混合装置に接続し、該湯水混合装
    置にてそれら管路からの蓄熱水と水とを混合して浴槽へ
    の自動湯張り機能を有する給湯装置に導くようになすと
    ともに、該温水混合装置には、湯水の混合比率を規定し
    且つ変更可能な電動式の弁部と、該弁部の作動を制御す
    る制御器とを具備させて混合水の温度を可変のものとな
    し、且つ該湯水混合装置と前記給湯装置とに対して、そ
    れらの間で信号の授受を行う連動手段及び共通のリモコ
    ン装置を具備させるとともに、該連動手段における前記
    給湯装置と湯水混合装置との連動情報として、該給湯装
    置内部に設けた入水温度検出器の検出データを該湯水混
    合装置側に伝送するようになしたことを特徴とする温水
    供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記湯水混合装置か
    ら前記給湯装置への混合水の通路上に、該混合水の温度
    を検出する出水温度検出器を設ける一方、前記制御器
    は、使用者により前記リモコン装置において設定された
    温度が予め定めてある最高設定温度であるときに前記湯
    水混合装置から出水される混合水温度を、該設定温度に
    補正を加えて該設定温度より予め定めた僅かに低めの温
    度に温度調整した上で該混合水を前記給湯装置に供給す
    るものとなしたことを特徴とする温水供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記湯水混合装置か
    ら前記給湯装置への混合水の通路上に、該混合水の温度
    を検出する出水温度検出器を設ける一方、前記制御器
    は、使用者により前記リモコン装置において設定された
    温度が予め定めた最高設定温度より所定温度低めの温度
    以下であるときに、前記湯水混合装置から出水される混
    合水温度を、該設定温度に補正を加えて該設定温度より
    予め定めた僅かに高めの温度に温度調整した上で該混合
    水を前記給湯装置に供給するものとなしたことを特徴と
    する温水供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項5,6の何れかにおいて、前記制
    御器は、前記蓄熱水の消費により前記補正を加えた温度
    での出水が確保されないときに該補正を加えた温度より
    も低い温度で且つ予め定めた限度以下の温度で前記湯水
    混合装置から出水するように温度調節を切り替えるもの
    となしたことを特徴とする温水供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項において、前記制御器は、前記
    湯水混合装置への蓄熱水管路による蓄熱水の供給を遮断
    し、給水源からのみ給水を行うように前記弁部を作動制
    御するものとなしたことを特徴とする温水供給装置。
JP35594396A 1996-06-07 1996-12-24 温水供給装置 Expired - Fee Related JP3203198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35594396A JP3203198B2 (ja) 1996-06-07 1996-12-24 温水供給装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16833896 1996-06-07
JP8-168338 1996-06-07
JP35594396A JP3203198B2 (ja) 1996-06-07 1996-12-24 温水供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1054575A JPH1054575A (ja) 1998-02-24
JP3203198B2 true JP3203198B2 (ja) 2001-08-27

Family

ID=26492073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35594396A Expired - Fee Related JP3203198B2 (ja) 1996-06-07 1996-12-24 温水供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3203198B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3842721B2 (ja) * 2002-11-13 2006-11-08 リンナイ株式会社 コージェネレーションシステム
CN100424438C (zh) * 2006-03-24 2008-10-08 赵振田 多热源自动供热水系统
JP6355385B2 (ja) * 2014-03-31 2018-07-11 株式会社ガスター 即湯ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1054575A (ja) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10824178B2 (en) Heating and hot water supply apparatus and control method thereof
JP5518006B2 (ja) 給湯システム
JP5122850B2 (ja) 熱利用装置の制御方法
JP3203198B2 (ja) 温水供給装置
JP2004179077A (ja) コージェネレーションシステム
JP3705246B2 (ja) 給湯システム
JPS6341764A (ja) 風呂装置
JP3699393B2 (ja) 湯水混合ユニット
JP3726761B2 (ja) 給湯システム
JP3699402B2 (ja) 湯水混合ユニット
JP2004347196A (ja) 給湯システム
JP3264197B2 (ja) ソーラー給湯機能付給湯装置
JP3740089B2 (ja) 湯水混合ユニット
JPH11230616A (ja) 補助給湯器接続ユニット
JP4682490B2 (ja) 給湯システム
JPS6229791Y2 (ja)
JP3714209B2 (ja) 給湯システム
JP2004293943A (ja) 給湯システム
JP3718653B2 (ja) 湯水混合ユニット
JP3133701B2 (ja) 給湯装置
JP2005147438A (ja) 貯湯式給湯装置
JPH11337163A (ja) 補助給湯器接続ユニット
JP2004060981A (ja) コージェネレーションシステム
JP2010223541A (ja) 即湯器
JP3098730B2 (ja) 給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees