JP3842721B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コージェネレーションシステムに関するものである。詳しくは、温水使用箇所に温水を供給したり浴槽に湯張りするために温水を圧送する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発電ユニットと、発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、温水使用箇所に温水を供給したり浴槽に湯張りする給湯器を備えたコージェネレーションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−248905号公報
【0004】
このコージェネレーションシステムでは、貯湯槽に貯められた温水を給湯器に供給する。水道水を温水使用箇所で必要とされる湯温に加熱するのに必要な熱量に比して、発電熱で加熱された温水を必要湯温に加熱するのに必要な熱量の方が少なくてすむことから、発電熱を効果的に利用することによって消費熱量を節減することが可能となる。貯湯槽に貯められた温水を給湯器に供給する方式では、温水使用箇所で使用された量の水道水を貯湯槽に補給しなければならない。このために、水道水を貯湯槽に給水する給水経路が貯湯槽に接続されている。
水道水の圧力が貯湯槽に直接加わると、貯湯槽の耐圧強度を大きくしなければならない。貯湯槽の耐圧強度を大きくすると、貯湯槽の製造コストが増大してしまう。このために通常のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽に給水する経路の途中に減圧弁を設け、貯湯槽にかかる圧力を水道水圧力よりも低くする。貯湯槽にかかる圧力が低く抑えられると、貯湯槽の耐圧強度を小さくすることが許容される。従って、貯湯槽の製造コストの上昇を抑制することができる。
この方式では、水道水圧力よりも減圧された水が給湯器に供給され、減圧された圧力を利用して、温水使用箇所や浴槽へ給湯する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
多くの場合に貯湯槽は地表面に設置される。それに対して温水使用箇所や浴槽が高い場所(例えば3階)に配置されることがある。温水使用箇所や浴槽が高い場所に配置されていると、貯湯槽の減圧された圧力では温水使用箇所や浴槽に送水できる湯量が低下して使い勝手が悪い。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、温水使用箇所や浴槽が高い場所に配置されていても、使い勝手を損ねないコージェネレーションシステムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用と効果】 請求項1に記載のコージェネレーションシステムは、発電ユニットと、発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、貯湯槽内の温度を計測する温度センサと、温水使用箇所に温水を供給する給湯器と、途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、温水と冷水を混合するミキシングユニットと、貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、温度センサと開閉手段に接続されたコントローラとを備えている。そのコントローラは、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。
上記のコージェネレーションシステムでは、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。例えば、貯湯槽内の温水が所定温度以上の場合に開閉手段が第1位置にされ、減圧弁と貯湯槽を介して減圧された水道水を給湯器に給水する第1給水経路が開かれ、水道水を給湯器に直接給水する第2給水経路が閉じられる。貯湯槽内の温水が所定温度未満の場合には開閉手段が第2位置にされ、この場合には第1給水経路が閉じられて第2給水経路が開かれる。
このように構成されていると、貯湯槽内の温水が所定温度以上の場合には貯湯槽の温水が優先的に利用され、発電熱を無駄なく利用することができる。貯湯槽内の温水が所定温度未満の場合には、水道水圧力を利用して温水使用箇所や浴槽に圧送する。減圧されていない水道水圧力を利用して圧送すると、温水使用箇所や浴槽が高い場所に配置されていても、十分な送水量を確保することができる。
【0008】
請求項2に記載のコージェネレーションシステムは、発電ユニットと、発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、貯湯槽内の温度を計測する温度センサと、温水使用箇所に温水を供給するとともに浴槽に湯張りをする給湯器と、途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、温水と冷水を混合するミキシングユニットと、貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、温度センサと開閉手段に接続されたコントローラとを備えている。そのコントローラは、給湯器が浴槽に湯張りをするときに、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。
上記のコージェネレーションシステムは、給湯器が浴槽に湯張りするときに、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。例えば、温度センサの計測値が所定温度異常の場合に開閉手段を第1位置とする。開閉手段が第1位置にされると、減圧弁と貯湯槽を介して減圧された水道水を給湯器に給水する第1給水経路が開かれ、水道水を給湯器に直接給水する第2給水経路が閉じられる。このように構成されていると、貯湯槽内の温水が所定温度以上の場合には貯湯槽の温水が優先的に利用されて湯張りされ、発電熱を無駄なく利用することができる。減圧された水道水圧力を利用して圧送するために湯張り速度が低下する可能性があるが、時間をかけて湯張りしてもかまわないことが多く、受容できないものではない。
温度センサの計測値が所定温度未満の場合に開閉手段を第2位置とし、第1給水経路を閉じて第2給水経路が開かれる。この場合、減圧されていない水道水圧力を利用して浴槽に圧送する。減圧されていない水道水圧力を利用して圧送すると、湯張り時間を短縮化することができる。
【0009】
請求項3に記載のコージェネレーションシステムは、発電ユニットと、発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、温水使用箇所に温水を供給する給湯器と、途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、温水と冷水を混合するミキシングユニットと、貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、操作スイッチと、開閉手段と操作スイッチに接続されたコントローラを備えている。そのコントローラは、給湯器が温水使用箇所に温水を供給する場合に、少なくとも操作スイッチの操作状態に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。
上記のコージェネレーションシステムでは、給湯器が温水使用箇所に温水を供給する場合に、少なくとも操作スイッチの操作状態に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替える。開閉手段が第1位置にされると、減圧弁と貯湯槽を介して減圧された水道水を給湯器に給水する第1給水経路が開かれ、水道水を給湯器に直接給水する第2給水経路が閉じられる。開閉手段が第2位置にされると、第1給水経路が閉じられて第2給水経路が開かれる。従って、温水使用箇所に送水する場合に、使用者が操作スイッチを操作して貯湯槽の減圧された水道水圧力を利用して圧送するか、減圧されない水道水圧力を利用して圧送するかを選択することができる。
貯湯槽内の圧力は減圧弁に減圧されているので、圧送できる水量は少ない。温水使用箇所で多くの水量を必要とする場合もあるし、少ない水量しか必要としない場合もある。操作スイッチを操作して、減圧された水道水圧力を利用して圧送するか減圧されない水道水圧力を利用して圧送するかを選択できるようにすると、少ない水量しか必要としない場合に貯湯槽の減圧された水道水圧力を利用して圧送する方式を選択することによって、使い勝手は悪化しない。少ない水量しか必要としない場合に、貯湯槽の温水を無駄なく使用することができるために、発電熱が効果的に利用される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
請求項2に記載のコージェネレーションシステムにおいて、コントローラに接続された外気温度計測用の外気温度センサがさらに設けられている。コントローラは、給湯器が浴槽に湯張りするときに、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、外気温度センサの計測値が特定温度以下の場合には、開閉手段を第2位置とする。
このようなコージェネレーションシステムで特定温度を低い値(例えば、10℃)に設定すると、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、外気温度が低い場合には開閉手段が第2位置になる。開閉手段が第2位置になると、水道水が直接給湯器に給水されて温水になり、その温水によって浴槽の湯張りが行われる。水道水圧力は、減圧された水道水圧力が加えられている貯湯槽内圧力よりも高い。このため、開閉手段が第2位置になると、より多くの水量を浴槽に送水することができる。外気温度が低い季節に外出から帰ってきた場合には、早く風呂に入りたい場合が多い。上記の構成のコージェネレーションシステムは、外気温度が低く、早く風呂に入りたい場合に、浴槽の湯張りを迅速に行うことができる。
【0011】
(第2実施形態)
請求項2に記載のコージェネレーションシステムにおいて、温水使用箇所と浴槽湯張り用の両者への送水量を検出する総水量センサと、浴槽への湯張量を検出する湯張量センサがさらに設けられている。総水量センサと湯張量センサは、コントローラに接続されている。コントローラは、給湯器が浴槽に湯張りするときに、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、総水量センサと湯張量センサの検出値が等しくなく、かつ湯張量センサの検出値が所定流量以下の場合には、開閉手段を第2位置とする。
総水量センサと湯張量センサの検出値が等しくない場合には、温水使用箇所への送水と浴槽への湯張りが同時に行われている。温水使用箇所への送水と浴槽への湯張りが同時に行われると、減圧された水道水圧力しか加えられていない貯湯槽から送水していたのでは、浴槽に所定流量以下の湯張量しか供給できない可能性がある。そこで、上記のコージェネレーションシステムは、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、総水量センサと湯張量センサの検出値が等しくなく、かつ湯張量センサの検出値が所定流量以下の場合には、開閉手段を第2位置とする。開閉手段が第2位置になると、水道水が直接給湯器に給水されて温水になり、その温水が温水使用箇所と浴槽に送水される。水道水圧力は、減圧された水道水圧力が加えられている貯湯槽内圧力よりも高い。このため開閉手段が第2位置になると、所定流量以上の湯張量を浴槽に送水することができる。
【0012】
(第3実施形態)
請求項2に記載のコージェネレーションシステムにおいて、コントローラに接続された浴槽への湯張量を検出する湯張量センサがさらに設けられている。コントローラは、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、湯張量センサの検出値が湯張りを開始したときのよりも特定流量以上増加した場合には、開閉手段を第2位置とする。
湯張量センサの検出値が湯張りを開始したときのよりも特定流量以上増加した場合には、使用者が湯張りを早く完了させようとしている判断できる。そこで、上記のコージェネレーションシステムは、貯湯槽の温度センサの計測値が所定温度以上であっても、湯張量センサの検出値が湯張りを開始したときのよりも特定流量以上増加した場合には、開閉手段を第2位置とする。開閉手段が第2位置になると、水道水が直接給湯器に給水されて温水になり、その温水によって浴槽の湯張りが行われる。水道水圧力は、減圧された水道水圧力が加えられている貯湯槽内圧力よりも高い。このため開閉手段が第2位置になると、浴槽の湯張りをより早く完了させることができる。
【0013】
【実施例】
(第1実施例) 本発明の第1実施例に係るコージェネレーションシステム10を図面を参照しながら説明する。
図1に示されているように、コージェネレーションシステム10は、発電ユニット20と温水ユニット15から構成されている。温水ユニット15は、発電ユニット20が発生する発電熱で加熱された温水を回収して利用する。コージェネレーションシステム10は、地面上に設置されている。
発電ユニット20は、改質器30、燃料電池22、熱交換器70,74、放熱器28等から構成されている。改質器30は、炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。改質器30には、バーナ32が設けられている。バーナ32が作動して熱を発生すると、その熱によって改質器30は燃料ガスを効率良く水素ガスに改質する。改質器30と熱交換器70とを連通する燃焼ガス排気管34が設けられている。燃焼ガス排気管34は、バーナ32の燃焼ガスを熱交換器70に通過させ、熱交換して冷却された燃焼ガスを排気する。熱交換器70には、後記する循環経路11が通過している。循環経路11には、温水が循環する。循環経路11を流れる温水は、熱交換器70を通過することによって、改質器30の排熱によってさらに加熱される。
【0014】
燃料電池22は、複数のセルから構成されている。燃料電池22と改質器30は、水素ガス供給配管35によって連通されている。改質器30で生成された水素ガスは、水素ガス供給配管35を流れて燃料電池22に供給される。燃料電池22は、改質器30から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行う。この発電の際に、燃料電池22は発電熱を発生する。
燃料電池22には、熱媒循環経路24が接続されている。熱媒循環経路24は、熱媒としての純水を流通させる。熱媒循環経路24は、燃料電池22、熱交換器74、リザーブタンク26、熱媒ポンプ13、熱媒三方弁36を通って再び燃料電池22に戻る循環路を形成している。熱媒三方弁36には、放熱器28を通過して燃料電池22に戻る経路25が接続されている。
【0015】
熱媒三方弁36には、1つの入口36aと、2つの出口36b、36cが設けられている。熱媒三方弁36は、入口36aと出口36bを連通させるか、入口36aと出口36cを連通させるかを切り替える。放熱器28に隣接して、熱媒冷却ファン29が設けられている。熱媒冷却ファン29が作動すると、冷却空気が放熱器28に向けて送風される。熱媒が過熱されると、入口36aと出口36bを連通させて、過熱された熱媒を冷却して適温に戻す。
燃料電池22、熱媒ポンプ13、熱媒三方弁36、熱媒冷却ファン29、改質器30、バーナ32は、温水ユニット15内に装着されているコントローラ60によって制御される。コントローラ60は、温水ユニット15と発電ユニット20を統合して制御する。
コントローラ60は、CPU、ROM、RAM等を備えたデジタル式であり、ROMに格納されている制御プログラムをCPUが処理することにより、コージェネレーションシステム10を制御する。コントローラ60に入力される検知データ等や、CPUが処理動作を行う過程で生成される各種データは、RAMに記憶される。
コントローラ60で温水ユニット15と発電ユニット20を統合して制御する方式に代えて、各機器ごとにコントローラを設け、コントローラ間で通信することによって統合制御するようにしてもよい。
【0016】
燃料電池22が作動すると、熱媒三方弁36の入口36aと出口36cが連通されるとともに、熱媒ポンプ13が駆動される。熱媒ポンプ13が駆動されると、熱媒循環経路24を熱媒が循環する。熱媒循環経路24を熱媒が循環すると、燃料電池22が発生している発電熱が熱媒によって回収される(熱媒が加熱される)。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器74まで運ばれ、熱交換器74を介して循環経路11を流れる温水を加熱する。
【0017】
熱媒循環経路24には、熱媒の温度を検知する温度センサ(図示省略)が設けられている。熱媒の温度が高くなりすぎると、熱媒三方弁36は、入口36aと出口36bを連通させる。また、同時に熱媒冷却ファン29が駆動される。すると、熱媒は熱媒循環経路24から冷却経路25に流入し、放熱器28を流れてから熱媒循環経路24に戻る。このように熱媒が流れると、放熱器28を介して外部に放熱が行われ、熱媒が冷却される。熱媒冷却ファン29が駆動されて放熱器28に向けて送風することにより、放熱器28からの放熱がより効率的に行われる。放熱器28で冷却されて熱媒の温度が下がると、熱媒三方弁36は、再び入口36aと出口36cを連通させる。このように熱媒三方弁36の流路の切り替えが繰り返されることにより、熱媒の温度は所定範囲内に維持される。
【0018】
温水ユニット15は、貯湯槽44、ミキシングユニット54、第1三方弁102、給湯暖房機50、およびこれらの間を連通させる複数の経路等から構成されている。
貯湯槽44の底部には、水道水供給用の給水経路40が接続されている。給水経路40の入口近傍には、給水が逆流するのを防止する逆止弁106と、給水温度を検知する給水サーミスタ105が装着されている。給水経路40は、その途中で第1三方弁側経路40aに分枝されている。第1三方弁側経路40aは、給水経路40の分枝部と第1三方弁102のBポート102bとを連通させている。給水経路40は、第1三方弁側経路40aへの分枝部の下流側で、ミキシングユニット側経路40bに分枝されている。ミキシングユニット側経路40bは、分枝部とミキシングユニット54の給水入口54bとを連通させている。
給水経路40の、第1三方弁側経路40aへの分枝部とミキシングユニット側経路40bへの分枝部の途中に、減圧弁108が設けられている。減圧弁108は、貯湯槽44とミキシングユニット54への給水圧力を調整する。貯湯槽44内の温水が減少したり、ミキシングユニット54の給水入口54bが開いたりして減圧弁108の下流側圧力がその調圧値以下になると、減圧弁108が開いて貯湯槽44やミキシングユニット54に給水が行われる。貯湯槽44内は、水道水圧力が減圧弁108によって減圧された、水道水圧力よりも低い圧力に維持される。
【0019】
貯湯槽44の上部には、貯湯槽44内の圧力を開放するリリーフ弁43が設けられている。貯湯槽44内の圧力は、リリーフ弁43と減圧弁108によって、貯湯槽44の耐圧々力である0.17MPa以下に維持される。リリーフ弁43には、開放された圧力を外部に導く圧力開放経路45が設けられている。貯湯槽44の底部に一端が接続され、他端が圧力開放経路45の途中に接続されている排水経路37が設けられている。排水経路37は、貯湯槽44からの排水を行う。排水経路37には、手動操作の排水弁47が装着されている。排水弁47を開くと、貯湯槽44に貯められている水が排水経路37と圧力開放経路45を通って外部に排水される。
貯湯槽44の上部の、後述する貯湯槽経路66が通過している部分の近傍に貯湯槽上部サーミスタ138が装着され、貯湯槽44の下部に貯湯槽下部サーミスタ139が装着されている。貯湯槽上部サーミスタ138と貯湯槽下部サーミスタ139は、貯湯槽44内の温度を検知する。貯湯槽上部サーミスタ138と貯湯槽下部サーミスタ139の検知信号は、コントローラ60に送信される。
【0020】
循環経路11は、循環往路11bと循環復路11aによって貯湯槽44と発電ユニット20との間を循環する経路を形成している。循環往路11bの途中には、循環ポンプ49が装着されている。循環ポンプ49は、コントローラ60に接続されている。循環ポンプ49が駆動されると、貯湯槽44の底部から温水が吸い出される。貯湯槽44の底部から吸い出された温水は、循環往路11bを流れてから発電ユニット20の熱交換器74、70を通過する。熱交換器74、70を通過することによって温水は加熱され、循環復路11aを流れて貯湯槽44の上部に戻される。このように、貯湯槽44の底部から吸い出された温水が熱交換器74、70で加熱され、貯湯槽44の上部に戻される循環が行われると、貯湯槽44の上部に高温の温水が蓄えられ、貯湯槽44の下部には低温の温水が蓄えられる。詳しくは後述するが、温水は、貯湯槽44の上部に一端が接続されている温水経路53から送り出される。従って、貯湯槽44内の全ての温水が高温となっていなくても、貯湯槽44は高温の温水を供給することができる。
【0021】
ミキシングユニット54は、温水入口54a、上述した給水入口54b、温水出口54cを備えている。温水経路53の他端は、ミキシングユニット54の温水入口54aに接続されている。ミキシングユニット54は、コントローラ60に制御されて温水入口54a側の開度と、給水入口54b側の開度を変化させる。温水入口54a側の開度と、給水入口54b側の開度が変化されると、貯湯槽44からの温水と水道水(冷水)とのミキシング割合が調整され、温水出口54cから送り出される温水の温度がコントロールされる。
ミキシングユニット54の温水出口54cと第1三方弁102のAポート102aは、温水経路112によって連通されている。温水経路112の途中には、逆止弁113が装着されている。逆止弁113は、水が第1三方弁102側からミキシングユニット54側に逆流するのを防止する。第1三方弁102は、コントローラ60に制御されてAポート102aとCポート102cを連通させるか、Bポート102bとCポート102cを連通させるかを切替える。
【0022】
給湯暖房機50は、バーナ55、56、追焚き熱交換器92、補給水弁48、注湯弁91、シスターン51、水位電極59等を備えている。
第1三方弁102のCポート102cには、温水経路57の一端が接続されている。温水経路57の他端側は、給湯栓側経路57aとシスターン側経路57bに分枝されている。給湯栓側経路57aの一部には、経路が屈曲成形された加熱部57cが設けられている。加熱部57cは、ガス燃焼式のバーナ55によって加熱される。バーナ55は、コントローラ60に制御され、ミキシングユニット54からの温水の温度が所定値よりも低い場合に作動する。
温水経路57の分枝部の上流側に、温水経路57を流れる水量を検知する水量センサ115が装着されている。給湯栓側経路57aの加熱部57cの下流には、温水温度を検知する出湯サーミスタ116が装着されている。水量センサ115と出湯サーミスタ116は、コントローラ60に検知信号を送信する。
給湯栓側経路57aの下流端には、給湯栓46が装着されている。給湯栓46は、建物の3階に設けられている浴室、洗面所、台所に配置されている(図1では、これら複数の給湯栓46を1つで代表して図示している)。3階に配置されている給湯栓46とコージェネレーションシステム10との間には、大きな高低差が存在する。
【0023】
シスターン側経路57bの下流端は、シスターン51に入れられている。シスターン側経路57bの途中には、コントローラ60に制御される補給水弁48が装着されている。補給水弁48はソレノイドを内蔵しており、ソレノイドが駆動されることにより開閉する。補給水弁48が開かれると、貯湯槽44からシスターン51に至る経路が開放される。貯湯槽44内の圧力は外部よりも高い。このため、補給水弁48が開かれると、貯湯槽44内の温水が温水経路53、ミキシングユニット54、温水経路112、第1三方弁102、温水経路57、シスターン側経路57bを流れてシスターン51に供給される。シスターン51に温水が供給されると、その供給された分の水道水が給水経路40を通って貯湯槽44に送り込まれる。
【0024】
シスターン51内には、コントローラ60に接続された水位電極59が装着されている。水位電極59は、棒状のハイレベルスイッチ59aとローレベルスイッチ59bを有している。ハイレベルスイッチ59aの下端とローレベルスイッチ59bの下端は、それぞれシスターン51に設定されている上限水位と下限水位に配置されている。ハイレベルスイッチ59aとローレベルスイッチ59bは、水に触れていると検知信号をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、水位電極59からの検知信号に基づいて、シスターン51の水位が上限水位を超えているか、適正範囲(上限水位と下限水位との間)にあるか、下限水位未満であるかを判別する。そして、コントローラ60は、補給水弁48を制御することによりシスターン51の水位を適正範囲に維持する。
シスターン51の底部には、シスターン出水経路61の一端が接続されている。シスターン出水経路61の途中には、温水循環ポンプ62が装着されている。温水循環ポンプ62は、コントローラ60によって制御される。シスターン出水経路61の他端側は、高温水経路86と低温水経路84とに分枝されている。
【0025】
高温水経路86は、暖房端末機80を経由してシスターン51に戻る経路を形成している。暖房端末機80は、後述する暖房端末熱動弁58およびコントローラ60に接続された操作スイッチ80aと、温水が通過する熱交換器と、熱交換器に向けて送風する電動ファンとを備えている(熱交換器と電動ファンの図示は、省略されている)。高温水経路86のシスターン出水経路61との分枝部の下流には、経路が屈曲成形された加熱部86aが設けられている。加熱部86aは、バーナ56によって加熱される。高温水経路86の加熱部86aの上流側と下流側には、高温水経路86を流れる温水の温度を検知する暖房低温サーミスタ117と暖房高温サーミスタ63が装着されている。暖房低温サーミスタ117と暖房高温サーミスタ63の検知信号は、コントローラ60に送信される。
【0026】
暖房端末機80の上流側に、高温水経路86を開閉する暖房端末熱動弁58が設けられている。暖房端末熱動弁58は、膨張エレメントと、この膨張エレメントと機械的に連結された開閉弁を内蔵している。操作スイッチ80aがオンにされると、膨張エレメントに通電が行われる。通電された膨張エレメントは膨張して開閉弁を駆動し、暖房端末熱動弁58は開になる。また、操作スイッチ80aがオンにされると、その操作信号がコントローラ60に送信される。コントローラ60は、操作スイッチ80aがオンになると、温水循環ポンプ62を作動させる。
暖房端末機80の操作スイッチ80aが操作されて温水循環ポンプ62が駆動され、暖房端末熱動弁58が開になるとシスターン51から温水が吸い出される。コントローラ60は、暖房低温サーミスタ117と暖房高温サーミスタ63が検知した温度に基づいてバーナ56の動作を制御し、高温水経路86の加熱部86aの下流温度を所定範囲に維持する。暖房端末機80は、熱交換器を通過する温水が加熱した空気を電動ファンの作動によって吹き出し、部屋の暖房を行う。
【0027】
給湯栓側経路57aの加熱部57cの下流側と、風呂循環経路94の風呂循環ポンプ98の下流側とを連通させる風呂湯張経路89が設けられている。風呂湯張経路89の途中には、コントローラ60によって制御されるソレノイド駆動タイプの注湯弁91が装着されている。注湯弁91は、風呂湯張経路89を開閉する。
浴槽96に湯張りを行うときには、補給水弁48が閉じられ、注湯弁91が開かれる。補給水弁48が閉じられ、注湯弁91が開かれると、温水が給湯栓側経路57aから風呂循環経路94に流入する。風呂循環経路94に流入した温水は温水供給口96a、96bから浴槽96に供給され、これによって浴槽96への湯張りが行われる。湯張り時には風呂循環ポンプ98は運転されず、風呂湯張経路89にかかっている水圧で湯張りする。
【0028】
高温水経路86の暖房高温サーミスタ63の下流と、高温水経路86のシスターン51への入口部の上流とは、追焚き経路88によって連通されている。追焚き経路88は、追焚き熱交換器92を通過している。追焚き経路88の追焚き熱交換器92下流側には、コントローラ60によって制御されて追焚き経路88の開閉を行う追焚き熱動弁90が装着されている。
浴槽96には、温水吸出口96aと温水供給口96bが設けられている。温水吸出口96aと温水供給口96bは、風呂循環経路94によって連通されている。風呂循環経路94の途中に、風呂循環ポンプ98、風呂水位センサ122、湯張量センサ123、風呂水流スイッチ124が装着されている。風呂水位センサ122は、センサにかかる水圧から浴槽96に入れられている湯の水位を検知する。湯張量センサ123は、風呂循環経路94を流れる水量を検知する。風呂水流スイッチ124は、風呂循環経路94を水が流れると、それを検知する。風呂水位センサ122、湯張量センサ123、風呂水流スイッチ124の検知信号は、コントローラ60に送信される。風呂循環ポンプ98は、コントローラ60によって制御される。
浴槽96は、建物の3階に配置されている。このため、給湯栓46と同様に、浴槽96とコージェネレーションシステム10との間には、大きな高低差が存在する。
【0029】
バーナ56と温水循環ポンプ62が作動している状態で追焚き熱動弁90が開かれると、温水が追焚き経路88を流れて追焚き熱交換器92を通過する。同時に風呂循環ポンプ98が作動すると、浴槽96の温水吸出口96aから温水が吸出され、風呂循環経路94を流れて再び温水供給口96bに戻る循環が行われる。風呂循環経路94を流れる温水は、追焚き熱交換器92を通過する。追焚き経路88と風呂循環経路を流れる温水が追焚き熱交換器92を通過すると、風呂循環経路94を流れる温水が、追焚き経路88を流れる温水によって加熱される。追焚き経路88を流れる温水が加熱されると、浴槽96に入れられている湯の追焚きが行われる。
【0030】
低温水経路84には、その経路内を流れる温水の温度を検知する低温サーミスタ93が装着されている。低温サーミスタ93の検知信号は、コントローラ60に送信される。低温水経路84は、その途中で3つの床暖房経路85と、低温バイパス経路126に分枝されている。床暖房経路85のそれぞれの途中には、床暖房熱動弁52が装着されている。低温バイパス経路126の途中には、バイパス熱動弁128が装着されている。床暖房熱動弁52とバイパス熱動弁128はコントローラ60に制御され、それぞれ床暖房経路85と低温バイパス経路126の開閉を行う。床暖房経路85は、床暖房機82を通過してから合流し、再び1つの低温水経路84になる。低温バイパス経路126の下流端は、低温水経路84の床暖房機82の下流側に接続されている。
床暖房機82による床暖房を行う場合には、床暖房熱動弁52が開かれ、バイパス熱動弁128が閉じられて温水が床暖房機82に導かれる。床暖房機82による床暖房を行わない場合には、暖房熱動弁52が閉じられ、バイパス熱動弁128が開かれて温水は床暖房機82をバイパスする。
【0031】
第2三方弁132は、Aポート132a、Bポート132b、Cポート132cを備えている。低温水経路84の下流端は、第2三方弁132のCポート132cに接続されている。第2三方弁132は、コントローラ60に制御されてAポート132aとCポート132cを連通させるか、Bポート132bとCポート132cを連通させるかを切替える。低温水戻り経路134が設けられており、その一端は第2三方弁132のBポート132bに接続され、他端は高温水経路86の暖房端末機80の下流側に接続されてシスターン51に戻る。
貯湯槽44の上部を通過する貯湯槽経路66が設けられている。貯湯槽経路66の一端は第2三方弁132のAポート132aに接続され、他端は高温水経路86の追焚き経路88への分枝部の上流側に接続されている。
【0032】
温水循環ポンプ62が作動すると、シスターン51から温水が吸い出され、低温水経路84を流れる。この状態で床暖房熱動弁52が開かれると、温水は低温水経路84、床暖房経路85を経由して床暖房機82に導かれ、床暖房機82を暖める。床暖房機82を暖めると、温水温度は低下する。コントローラ60は、低温サーミスタ93が検知した温度と、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温度を比較し、その結果によって第2三方弁132を切替える。例えば、低温サーミスタ93が検知した温度よりも貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温度の方が低い場合(例えば、10℃以上低い)には、第2三方弁132のBポート132bとCポート132cが連通される。Bポート132bとCポート132cが連通されると、低温水経路84からの温水は貯湯槽経路66をバイパスし、低温水戻り経路134、高温水経路86を流れてシスターン51に戻される。
【0033】
低温サーミスタ93が検知した温度よりも貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温度の方が高い場合には、第2三方弁132のAポート132aとCポート132cが連通される。Aポート132aとCポート132cが連通されると、低温水経路84からの温水は貯湯槽経路66を流れる。貯湯槽経路66を流れる温水は、貯湯槽44上部の温水によって加熱され、温度が上昇する。貯湯槽経路66を通過して温度が上昇した温水は、高温水経路86を流れてシスターン51に戻される。シスターンに51に戻された温水は、再び低温水経路84に吸い込まれる。
外気温度(屋外の温度)を検知する外気温サーミスタ140が設けられている。外気サーミスタ140は、検知した外気温度を信号としてコントローラ60に送信する。
【0034】
リモコン71が、コントローラ60に接続されている。コントローラ60は、リモコン71から送信されてくる操作信号に基づいてコージェネレーションシステム10を制御する。リモコン71には、発電ユニット20が発生する発電熱を優先して利用するか否かを設定するための発電熱優先ボタン71aが設けられている(発電熱がどのようにして優先利用されるかについては、後述にて詳細に説明する。リモコン71には、発電熱優先ボタン以外にも、給湯栓46の給湯温度を設定する給湯温度ボタンや、浴槽96への湯張りを指示する湯張ボタン等が設けられているが、図1においてはそれらの図示は省略されている。
発電ユニット20が用いられていない温水ユニット15であっても、リモコン71に発電熱優先ボタン71aを設けておいてもよい。このようなリモコン71にしておくと、将来、発電ユニット20を追加した場合に、リモコン71の取替えが不要になり、経済的である。
【0035】
コージェネレーションシステム10の制御に係る一連の処理フローについて、図2〜図4のフローチャートを参照しながら説明する。
図2に示されているように、発電熱利用処理S10の最初の処理S12では、リモコン71の発電熱優先ボタン71aがオンであるか否かが判別される。S12で発電熱優先ボタン71aがオンであると判別された場合(YESの場合)には、S14が実行される。S12で発電熱優先ボタン71aがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図3に示されているS37に移行する。このS37以降の処理については、後述にて説明する。
S14では、リモコン71の湯張ボタンがオンであるか否かが判別される。S14で湯張ボタンがオンであると判別された場合(YESの場合)には、S16が行われる。S14で湯張ボタンがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図4に示されているS60移行する。このS60以降の処理については、後述にて説明する。
【0036】
S16では、第1三方弁102のAポート102aとCポート102cを連通させるとともに、注湯弁91が開かれる。第1三方弁102のAポート102aとCポート102cが連通され、注湯弁91が開かれると、貯湯槽44からの温水が温水経路53、ミキシングユニット54、温水経路112、57、風呂湯張経路89、風呂循環経路94を流れて温水供給口96bから浴槽96に供給される。温水が温水供給口96bから供給されると、浴槽96に湯張りが行われる。湯張り時には、風呂循環ポンプ98は作動せず、貯湯槽44の圧力によって浴槽96に湯張りが行われる。
S16に続くS18では、水量センサ115と湯張量センサ123が検知した水量が等しいか否かが判別される。この判別は、浴槽96に湯張りを行っているときに給湯栓46が開かれているか、閉じられているかを判断するために設けられている。
【0037】
水量センサ115が検知した水量と湯張量センサ123が検知した水量が等しくない場合(NOの場合)には、水量センサ115が検知した水量の全てが浴槽96の湯張りに用いられず、給湯栓46への給湯にも用いられていると判断できる。上述したように、浴槽96と給湯栓46は建物の3階に配置されている。高い場所に送水するためには、高い送水圧力を必要とする。湯張りと給湯の両方が行われていると、圧力が低い貯湯槽44からの送水では湯張りの水量を確保できない可能性がある。そこで、S18で水量センサ115が検知した水量と湯張量センサ123が検知した水量が等しくないと判別された場合には、S34が実行される。
【0038】
S34では、湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上であるか否かが判別される。この水量3(リットル/分)は、浴槽96に湯張りとして供給しなければならない最低流量として設定されているものである。S34で湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、湯張りとしての最低流量が確保されていない。すなわち、貯湯槽44内の圧力では、湯張りの最低流量を送り出すことができない。従って、S34で湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上ではないと判別された場合には、S36に移行して第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通される。
湯張りと給湯の両方が行われている状態で湯張り最低流量が確保されていれば、圧力が低い貯湯槽44からの送水で必要な湯量が確保されていることから、S36の処理をしない。
【0039】
S36の処理によってBポート102bとCポート102cが連通されると、貯湯槽44を介さずに、水道水が給水経路40と第1三方弁側経路40aを経由して温水経路57に直接導かれる。水道水の圧力は、減圧弁108によって減圧されている貯湯槽44内の圧力よりも高いので、湯張りの最低流量である3(リットル/分)よりも多い水量が浴槽96に供給される。このように、水道水の圧力を直接温水経路57に加えることにより、浴槽96が3階に配置されていても、その高さ分の圧力(水柱圧力)に打ち勝って、十分な送水量を確保することができる。なお、水道水を直接用いて湯張り、あるいは給湯を行う場合にはバーナ55が作動し水道水を加熱して温水にする。
S34で、湯張量センサが検知した水量が3(リットル/分)以上であると判別された場合(YESの場合)には、湯張りの最低流量が確保されている。この場合には、S36がスキップされ、貯湯槽44から浴槽96への温水供給が継続して行われる。S34でYESと判別された場合、あるいはS36実行後、後述するS28が行われる。
【0040】
一方、S18で、水量センサ115が検知した水量と湯張量センサ123が検知した水量が等しいと判別された場合(YESの場合)には、S20が実行される。
S20では、湯張量センサ123が検知した湯張量(この値をX(リットル/分)とする)をコントローラ60のRAMに記憶する処理が行われる。
S20に続いて、S22が行われる。S22では、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であるか否かが判別される。S22でNOと判別されるのは、貯湯槽44上部と水道水との温度差が5℃以下と小さい場合である。従って、この場合には、水道水との温度差がほとんどない貯湯槽44から湯張りを行うよりも、圧力が高い水道水を直接用いて湯張りを行い、早く湯張りを完了させる方が得策である。そこでS22での判別がNOとされると、S36を実行して温水経路57に水道水が直接導かれる。S22で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であると判別された場合(YESの場合)には、S24が実行される。
【0041】
S24では、外気温度が10℃以下であるか否かが判別される。S24で外気温度が10℃以下であると判別された場合(YESの場合)には、S26が行われる。S24で外気温度が10℃以下ではないと判別された場合(NOの場合)には、S34が行われる
S26では、湯張量センサ123が検知した湯張量が、S20の処理で記憶された湯張量X(リットル/分)から5(リットル/分)を減算した値以上であるか否かが判別される。S26は、S24で外気温度が10℃以下であると判別された場合に実行される。このように外気温度が低いときには、浴槽96への湯張りを早く行いたい。そこで、S26で湯張量センサ123が検知した湯張量が、X−5(リットル/分)よりも少ないと判別された場合(NOの場合)には、S36を実行して温水経路57に水道水が直接導かれ、浴槽96に供給される湯張量が増やされる。なおS26に相当する判別を、湯張量センサ123の絶対値(例えば、6(リットル/分)以上であるか、以下であるか)によって行うこともできる。S26で湯張量センサ123が検知した湯張量が、X−5(リットル/分)以上であると判別された場合(YESの場合)には、S28が行われる。
【0042】
なお、S24とS26の判別を関連付けずに、S24(外気温度が10℃以下であるか否か)のみを判別し、外気温度が10℃以下の場合には、S36(第1三方弁102のBポート102bとCポート102cを連通)を実行するように構成することもできる。外気温度が10℃以下のように低いときに外出から帰宅すると、早く風呂に入りたいものである。外気温度が10℃以下の場合に第1三方弁102のBポート102bとCポート102cを連通させると、浴槽の湯張りを迅速に行うことができる。
【0043】
S28では、浴槽96への湯張りが規定水位まで行われたか否かが判別される。湯張りの水位は、風呂水位センサ122によって検知される。S28で湯張りが規定水位まで行われていると判別された場合(YESの場合)には、S30に移行して注湯弁91が閉じられ、湯張りが停止される。続くS32では、風呂の焚き上げが行われる。風呂の焚き上げが行われると、浴槽96に湯張りされた湯が所定温度まで焚き上げられる。焚き上げる湯温は、リモコン71で設定することができる。風呂の焚き上げにおいて、温水ユニット15がどのように動作するかについては、既に述べた風呂の追焚きと同様なので、これ以上の説明は省略する。
S32が実行してから、発電熱利用処理S10を終了する。
なお、第1三方弁102が、Bポート102bとCポート102cが連通している状態に切替えられた場合には、Aポート102aとCポート102cが連通している状態に戻らないことが好ましい。第1三方弁102のポートの切替が頻繁に行われると、温水を供給する各経路内の圧力が変動し、それにともなって温水流量も増減するので、温水温度が安定しなくなってしまうからである。
【0044】
S12で発電熱優先ボタン71aがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図3に示されているS37への移行が行われる。S37では、湯張ボタンがオンであるか否かが判別される。S37で湯張ボタンがオンであると判別された場合(YESの場合)には、S38が実行される。S38では、第1三方弁102のAポート102aとCポート102cが連通されるとともに、注湯弁91が開かれる。Aポート102aとCポート102cが連通するとともに注湯弁91が開かれると、貯湯槽44からの温水によって浴槽96への湯張りが行われる。
【0045】
S38に続くS40では、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であるか否かが判別される。S40で、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S46が実行される。S46では、第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通される。Bポート102bとCポート102cが連通されると、貯湯槽44を介さずに、水道水が直接供給されて浴槽96の湯張りが行われる。貯湯槽44内よりも圧力が高い水道水が直接供給されることにより、浴槽96には、十分な水量が供給される。S46実行後、S48への移行が行われる。
S40で、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が5℃以上であると判別された場合(YESの場合)には、S42が実行される。
【0046】
S42では、水量センサ115と湯張量センサ123が検知した水量が等しいか否かが判別される。S42で水量センサ115と湯張量センサ123が検知した水量が等しくないと判別された場合(NOの場合)には、浴槽96への湯張りに加えて、給湯栓46からの給湯が行われていると判断できる。そこで、浴槽96と給水栓46へ十分な水量を供給するために、S42でNOと判別された場合には、S46に移行する。
S42で水量センサ115と湯張量センサ123が検知した水量が等しいと判別された場合(YESの場合)には、S44が実行される。
【0047】
S44では、湯張量センサ123が検知した水量が、湯張りの最低流量である3(リットル/分)以上であるか否かが判別される。S44で、湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、湯張りの最低流量が確保されていない。そこで、S46に移行して水道水を直接供給し、十分な水量を確保する。S44で、湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上であると判別された場合(YESの場合)には、S48が実行される。
ステップS40,42,44ですべてイエスであれば、発電熱優先ボタン71aがオフであっても、第1三方弁102を利用して貯湯槽44の温水を優先して利用する。
S48では、浴槽96への湯張りが規定水位まで行われたか否かが判別される。S48で、湯張りが規定水位まで行われていないと判別された場合には、図2に示されているように、発電熱利用処理S10の最初の処理S12が再び行われる。S48で湯張りが規定水位まで行われていると判別された場合(YESの場合)には、S50が実行されて注湯弁91が閉じられることにより、浴槽96への湯張りが停止される。そして、S52に移行して風呂を焚き上げてから発電熱利用処理S10を終了する。
【0048】
一方、S37で湯張ボタンはオンではないと判別された場合(NOの場合)には、S54が実行される。
S54では、水量センサ115が水量を検知しているか否かが判別される。S54は、S36で湯張ボタンがオンではないと判別されてから行われる。従って、S54で水量センサが水量を検知していると判別されるのは、浴槽96への湯張りは行われず、給湯栓46からの給湯が行われている場合である。S54で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通されるとともに、給湯運転が行われる。Bポート102bとCポート102cが連通されると、水道水が直接温水経路57に導かれる。水道水が直接温水経路57に導かれると、十分な水量が給湯栓46に供給される。給湯運転が行われると、バーナ55が運転されて給湯栓側経路57aの加熱部57cを加熱し、加熱された温水が給湯栓46から給湯される。S56を実行してから、発電熱利用処理S10の最初の処理S12が再び行われる。S54で水量センサ115が水量を検知していないと判別された場合(NOの場合)には、S56がスキップされる。
【0049】
図2に示されているように、S14で湯張ボタンがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図4に示されているS60が実行される。
S60では、水量センサ115が水量を検知しているか否かが判別される。S60は、S14で湯張ボタンがオンではないと判別されてから実行されている。従って、S60で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、浴槽96への湯張りは行われておらず、給湯栓46からの給湯のみが行われている。S60で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、S62が行われる。S62では、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であるか否かが判別される。S62で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であると判別された場合(YESの場合)には、S64が実行される。
【0050】
S64では、第1三方弁102のAポート102aとCポート102cが連通され、貯湯槽44からの温水が温水経路57に導かれる。S64に続くS68では、給湯運転が行われる。この場合、貯湯槽44内の低い圧力によって給湯されるために湯量が少ない可能性がある。この場合、操作者が意図して発電熱優先ボタン71aをオンしており、少ない湯量を甘受することが多い。少ない湯量に不満があれば、発電熱優先ボタン71aをオフにすることによって水道水の高い圧力を利用して湯量を増加させることができる。給湯運転が行われると、貯湯槽44の温水の温度が低ければ、バーナ55が運転されて給湯栓側経路57aの加熱部57cを加熱し、加熱された温水が給湯栓46から給湯される。貯湯槽44の温水の温度が高ければ、ミキシングユニット54で低温の水道水と混合されて冷却され、適温に冷却された温水が給湯栓46から給湯される。S68を実行してから、図2に示されているように、発電熱利用処理S10の最初の処理S12が再び行われる。
S62で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44上部の温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S66が実行される。
S66では、第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通され、水道水が温水経路57に導かれる。水道水が温水経路57に導かれると、十分な水量が給湯栓46に供給される。S66を実行後、S68に移行する。
一方、S60で水量センサ115が水量を検知していないと判別された場合(NOの場合)には、浴槽96への湯張りも、給湯栓46から給湯も行われていない。そこで、S60でNOと判別された場合には、S62〜S68の処理がスキップされる。
【0051】
図9は、発電熱優先ボタン71aのオン/オフ、外気温度、湯張りのみを行った場合、湯張りと給湯を同時に行った場合、給湯のみを行った場合について、貯湯槽44からの送水が行われるか、貯湯槽44を介さずに直接水道水からの送水が行われるかをまとめたものである。なお、図9は、貯湯槽44の温水を送水に用いることができる場合のものであり、図2のフローチャートにおいて、S22とS34はYESと判別されるとの前提で作成されている。
図9から明らかなように、発電熱優先ボタン71aがオンにされている場合には、水道水から直接送水が行われるのは、湯張りと給湯を同時に行い、外気温度が10℃以下の場合のみである。これに対して、発電熱優先ボタン71aがオフの場合には、貯湯槽44からの送水が行われるのは、湯張りが行われているときのみである。
【0052】
なお、本実施例のコージェネレーションシステム10において、発電ユニット20と貯湯槽44はオプションとすることもできる。このような構成とすると、将来、燃料電池式の発電ユニット20が広く普及した場合に、発電ユニット20と貯湯槽44を追加してシステムアップできるという、魅力ある商品を実現することができる。このようなことが可能なのは、水道水を直接に給湯暖房機50に供給する経路が設けられているからである。
【0053】
(第2実施例)
本発明の第2実施例に係るコージェネレーションシステム150について、図面を参照しながら説明する。なお、コージェネレーションシステム150は、既に説明した第1実施例のコージェネレーションシステム10と多くの構成が共通している。従って、以下においては、コージェネレーションシステム150としての特徴的な部分を主体に説明する。
図5に示されているように、コージェネレーションシステム150の貯湯槽44の底部には、水道水供給用の給水経路158が接続されている。給水経路158は、その途中でミキシングユニット側経路158aに分枝されている。給水経路158のミキシングユニット側経路158aへの分枝部の下流に、貯湯槽44への給水圧力を調整する第1減圧弁152が装着されている。
【0054】
ミキシングユニット側経路158aは、給水経路158の分枝部とミキシングユニット54の給水入口54bとを連通させている。ミキシングユニット側経路158aの途中に、第2減圧弁154が装着されている。第2減圧弁154は、ミキシングユニット54の給水入口54bへの水道水給水圧力を調整する。第2減圧弁154の調圧値は、第1減圧弁152のそれよりも高く設定されている。ミキシングユニット54の温水出口54cには、温水経路162の一端が接続されている。温水経路162の他端側は、給湯栓側経路57aとシスターン側経路57bに分枝されている。
【0055】
コージェネレーションシステム150の制御に係る一連の処理フローについて、図6〜図8のフローチャートを参照しながら説明する。図6の発電熱利用処理100は、S35以外については、図2に示されている発電熱利用処理S10と同じである。
S34で、湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、湯張りとしての最低流量が確保されていない。この場合には、S35に移行してミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされる(給水入口54bと温水出口54cを連通させる)。ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされると、水道水が給水経路158とミキシングユニット側経路158aを経由して温水経路162に導かれる。上述したように、第2減圧弁154の調圧値は、第1減圧弁152よりも高く設定されている。また、ミキシングユニット側経路158aは、貯湯槽44と温水経路53を経てミキシングバルブ54の温水入口54aに至る経路よりも短いので、圧力損失が小さい。このため、貯湯槽44からの送水が行われるよりも、ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされて第2減圧弁154を経由して水道水が温水経路162に導かれる方が、送水量が多くなる。S34で湯張量センサ123が検知した水量が3(リットル/分)以上であると判別された場合(YESの場合)には、湯張りの最低流量が確保されている。このためS35がスキップされ、貯湯槽44からの温水供給が継続して行われる。
【0056】
S22で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44の上部温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)、あるいはS26で湯張量センサ123が検知した湯張量が、X−5(リットル/分)以上ではないと判別された場合(NOの場合)にも、S35が実行される。
【0057】
S12で、発電熱優先ボタン71aがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図7に示されているS37以降の処理が行われる。図7のS39、S45、S55以外は、図3と同様である。S37で湯張ボタンがオンであると判別された場合(YESの場合)には、S39が実行される。S39が実行されると、注湯弁91が開かれる。
S40で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44の上部温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)、S42で水量センサ115と湯張量センサ123が検知した水量が等しくないと判別された場合(NOの場合)、S44で湯張量センサ123が検知した値が3(リットル/分)以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S45が行われる。
【0058】
S45では、ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされる。ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされると、水道水が給水経路158とミキシングユニット側経路158aを経由して温水経路162に導かれる。
S54で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされ、水道水が給水経路158とミキシングユニット側経路158aを経由して温水経路162に導かれる。
【0059】
図6のS14で湯張ボタンがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、図8に示されているS60以降の処理が行われる。図8は、図4からS64が除かれ、図4のS66がS67に置き換えられている点が図4と異なる。
S62で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した貯湯槽44の上部温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S67が行われる。S67では、ミキシングユニット54の貯湯槽側開度が0%にされ、水道水側開度が100%にされ、水道水が給水経路158とミキシングユニット側経路158aを経由して温水経路162に導かれる。
以上説明したように、本第2実施例のコージェネレーションシステム150の構成でも、第1実施例のコージェネレーションシステムと同様の動作を実現することができる。
【0060】
(第3実施例)
本発明の第3実施例に係るコージェネレーションシステムについて、図面を参照しながら説明する。本第3実施例のコージェネレーションシステムは、図1に示されているコージェネレーションシステム10から湯張りに係る部分を除いた構成を有している。すなわち、浴槽96の湯張りや、追い焚きの機能を備えていない。以下においては、図1に記載されている符号を用いて説明を進める。
本コージェネレーションシステムの発電熱利用処理S200について、図10を参照しながら説明する。発電熱利用処理200の最初の処理S202では、発電熱優先ボタンがオンであるか否かの判別が行われる。S202で、発電熱優先ボタンがオンであると判別された場合(YESの場合)には、S204が行われる。
S204では、第1三方弁102のAポート102aとCポート102が連通される。Aポート102aとCポート102が連通されると、貯湯槽44からの温水が温水経路57に導かれる。
【0061】
S204に続いて行われるS206では、水量センサ115が水量を検知しているか否かの判別が行われる。S206で水量センサ115が水量を検知していないと判別された場合(NOの場合)には、S202からの処理が再び行われる。S206で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、S208への移行が行われる。
S208では、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であるか否かが判別される。S208で、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S210が行われる。
S210では、第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通される。Bポート102bとCポート102cが連通されると、水道水が給水経路40と第1三方弁側経路40aを経由して温水経路57に導かれる。水道水が温水経路57に導かれると、給湯栓46が3階に配置されていても、貯湯槽44からの場合よりも多く送水して、十分な給湯量を確保することができる。S210実行後、S212へ移行する。
【0062】
S208で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であると判別された場合(YESの場合)には、S210がスキップされる。
S212では、給湯運転が行われる。給湯運転が行われると、バーナ55が作動することにより、貯湯槽44からの温水、あるいは水道水が加熱される。S212を行ってから、S202の処理に戻る。
【0063】
一方、S202で発電熱優先ボタンがオンではないと判別された場合(NOの場合)には、S214が実行される。
S214では水量センサ115が水量を検知しているか否かが判別される。S214で水量センサ115が水量を検知していないと判別された場合(NOの場合)には、S202の処理に戻る。S214で水量センサ115が水量を検知していると判別された場合(YESの場合)には、S216に移行する。
S216では、貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であるか否かが判別される。S216で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上であると判別された場合(YESの場合)には、S218が行われる。
S218では、第1三方弁102のAポート102aとCポート102cが連通される。Aポート102aとCポート102cが連通されると、貯湯槽44からの温水が温水経路57に導かれる。そして、S222で給湯運転が行われる。S222を行ってから、S202に戻る。
【0064】
S216で貯湯槽上部サーミスタ138が検知した温水温度から、給水サーミスタ105が検知した給水温度を減算した値が、5℃以上ではないと判別された場合(NOの場合)には、S220が行われる。
S220では、第1三方弁102のBポート102bとCポート102cが連通される。Bポート102bとCポート102cが連通されると、水道水が給水経路40と第1三方弁側経路40aを経由して温水経路57に導かれる。S220実行後、S222の給湯運転が行われる。
このように、給湯機能のみを有するコージェネレーションシステムにおいても、給湯栓が高い場所に位置していても、十分な給湯量を確保することができる。
【0065】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
従って、例えば、以下に記載するように構成することもできる。
【0066】
(1)水道水が断水した場合に、貯湯槽に貯められている水を非常用に使用できるように、貯湯槽に非常用の開閉弁を設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。
【図2】第1実施例に係る発電熱利用処理のフローチャート。
【図3】同上。
【図4】同上。
【図5】第2実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。
【図6】第2実施例に係る発電熱利用処理のフローチャート。
【図7】同上。
【図8】同上。
【図9】第1実施例に係るコージェネレーションシステムにおいて、貯湯槽から送水されるか、貯湯槽を経由せずに水道水から直接送水されるかを整理した表。
【図10】第3実施例に係る発電熱利用処理のフローチャート。
【符号の説明】
10:コージェネレーションシステム(第1実施形態)
11:循環経路、11a:循環復路、11b:循環往路
13:熱媒ポンプ
15:温水ユニット
20:発電ユニット
22:燃料電池
24:熱媒循環経路
25:冷却経路
26:リザーブタンク
28:放熱器
29:熱媒冷却ファン
30:改質器
32:バーナ
34:燃焼ガス排気管
35:酸素供給配管
36:熱媒三方弁、36a:入口、36b:出口、36c:出口
37:排水経路
40:給水経路、40a:第1三方弁側経路、40b:ミキシングユニット側経路
43:リリーフ弁
44:貯湯槽
45:圧力開放経路
46:給湯栓
47:排水弁
48:補給水弁
49:循環ポンプ
50:給湯暖房機
51:シスターン
52:床暖房熱動弁
53:温水経路
54:ミキシングユニット、54a:温水入口、54b:給水入口
55、56:バーナ
57:温水経路、57a:給湯栓側経路、57b:シスターン側経路、57c:加熱部
58:暖房端末熱動弁
59:水位電極、59a:ハイレベルスイッチ、59b:ローレベルスイッチ
60:コントローラ
61:シスターン出水経路
62:温水循環ポンプ
63:暖房高温サーミスタ
66:貯湯槽経路
70:熱交換器
71:リモコン、71a:発電熱優先ボタン
74:熱交換器
80:暖房端末機、80a:スイッチ
84:低温水経路
85:床暖房経路
86:高温水経路、86a:加熱部
88:追焚き経路
89:風呂湯張経路
90:追焚き熱動弁
91:注湯弁
92:追焚き熱交換器
93:低温サーミスタ
94:風呂循環経路
96:浴槽、96a:温水吸出口、96b:温水供給口
98:風呂循環ポンプ
102:第1三方弁、102a:Aポート、102b:Bポート、102c:Cポート
105:給水サーミスタ
106:逆止弁
108:減圧弁
112:温水経路
113:逆止弁
115:水量センサ
116:出湯サーミスタ
117:暖房低温サーミスタ
122:風呂水位センサ
123:湯張量センサ
124:風呂水流スイッチ
126:低温バイパス経路
128:バイパス熱動弁
132:第2三方弁、132a:Aポート、132b:Bポート、132c:Cポート
134:低温水戻り経路
138:貯湯槽上部サーミスタ
139:貯湯槽下部サーミスタ
140:外気温サーミスタ
150:コージェネレーションシステム(第2実施形態)
152:第1減圧弁
154:第2減圧弁
158:給水経路、158a:ミキシングユニット側経路
Claims (3)
- 発電ユニットと、
発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、
貯湯槽内の温度を計測する温度センサと、
温水使用箇所に温水を供給する給湯器と、
途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、
温水と冷水を混合するミキシングユニットと、
貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、
減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、
減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、
ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、
温度センサと開閉手段に接続されたコントローラとを備えており、
コントローラは、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替えることを特徴とするコージェネレーションシステム。 - 発電ユニットと、
発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、
貯湯槽内の温度を計測する温度センサと、
温水使用箇所に温水を供給するとともに浴槽に湯張りをする給湯器と、
途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、
温水と冷水を混合するミキシングユニットと、
貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、
減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、
減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、
ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、
温度センサと開閉手段に接続されたコントローラとを備えており、
コントローラは、給湯器が浴槽に湯張りをするときに、少なくとも温度センサの計測値に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替えることを特徴とするコージェネレーションシステム。 - 発電ユニットと、
発電ユニットが発生する発電熱で加熱された温水を貯める貯湯槽と、
温水使用箇所に温水を供給する給湯器と、
途中に減圧弁が配置されており、水道水圧力よりも減圧された水道水を貯湯槽に導く給水経路と、
温水と冷水を混合するミキシングユニットと、
貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、
減圧弁よりも下流側の給水経路とミキシングユニットを接続する第1給水経路と、
減圧弁よりも上流側の給水経路に接続されている第2給水経路と、
ミキシングユニットから伸びている温水経路と第2給水経路が接続されており、第1位置でミキシングユニットからの温水経路を開いて給湯器に導くとともに第2給水経路を閉じ、第2位置でミキシングユニットからの温水経路を閉じるともに第2給水経路を開いて給湯器に導く開閉手段と、
操作スイッチと、
開閉手段と操作スイッチに接続されたコントローラとを備えており、
コントローラは、給湯器が温水使用箇所に温水を供給する場合に、少なくとも操作スイッチの操作状態に基づいて、開閉手段を第1位置と第2位置の間で切替えることを特徴とするコージェネレーションシステム。
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