JP4226576B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱で水を加熱し、加熱した温水を貯湯しておいて必要時に給湯するコージェネレーションシステムに関する。
コージェネレーションシステムが普及し始めている。多くのコージェネレーションシステムは、発電を行なう発電ユニットと、温水を貯えておく貯湯槽と、貯湯槽内の水を発電ユニットに送るとともに発電ユニットを通過する間に加熱された温水を貯湯槽に戻す熱回収循環経路と、貯湯槽内の温水を温水利用箇所に送る給湯経路と、給湯経路を流れる冷水(または温水)を必要に応じて加熱する加熱器を備えている。
コージェネレーションシステムが発電運転をすると、貯湯槽から冷水が取り出されて発電ユニットに送られる。発電ユニットに送られた冷水は、発電ユニットが発生した発電熱によって加熱され、加熱された温水が貯湯槽に戻される。
貯湯槽に貯湯しておいた温水は、必要時に必要温度に調温して温水利用箇所(給湯栓、浴槽、シャワー等)に給湯される。温水利用箇所で必要とされる温水温度より高温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、貯湯槽から送り出される温水を水道水(冷水)と混合することによって必要温度に冷却して給湯する。温水利用箇所で必要とされる温水温度より低温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、加熱器で加熱して給湯する。加熱器で加熱する場合でも、水道水を加熱する場合に比して、必要な熱量は少なくて済む。
コージェネレーションシステムは、総合的なエネルギー効率が高く、給湯のためのランニングコストを低減することができる。
特許文献1は、暖房経路と給湯経路と風呂の追焚き経路を備えている熱源装置を開示している。暖房経路は、加熱器と大容量の熱媒タンクを有しており、加熱器によって加熱された熱媒が暖房経路を循環することによって暖房する。給湯経路内の水や風呂の追焚き経路内の水は、暖房経路内の熱媒と熱交換することによって加熱される。特許文献1の熱源装置では、加熱器によって暖房経路を循環する熱媒を加熱すればよく、給湯経路内の水や風呂の追焚き経路内の水を加熱器によって直接的に加熱する必要はない。簡単な構造の小型の加熱器で足りる。
特許文献1の熱源装置では、暖房経路内の熱媒を予め加熱し、高温に保温しておくことによって、給湯要求時に給湯要求温度で給湯することができる。特許文献1の熱源装置によれば、1つの加熱器と1つの熱媒循環経路によって、暖房運転と給湯運転と風呂の追焚きを行うことができ、熱効率が良い。
この構成をコージェネレーションシステムに応用すれば、大容量の熱媒タンクを有する暖房用循環経路に発電熱を蓄熱しておくことが可能となり、発電熱を暖房運転に利用するだけでなく、発電熱を給湯経路内の水や風呂の追焚き経路内の水を加熱するためにも利用することができる。多くの発電熱を回収して蓄熱しておき、蓄熱しておいた熱エネルギーを有効に利用することができ、熱効率の高いシステムとなると期待される。
特開2003−130448号公報
特許文献1の技術をコージェネレーションシステムに適用する場合、循環経路を循環する熱媒を発電熱で加熱しておくとともに、発電熱だけでは熱媒の温度を適温に加熱できない場合に備えて、熱媒を加熱して適温に保温しておくための加熱器を別に用意しておく必要がある。
しかしながら、循環経路を循環する熱媒を適温に保温しておくためには、しばしば加熱器を運転する必要がある。給湯要求の有無にかかわらず、循環経路を循環する熱媒を適温に保温しておく方式を採用すると、加熱器をしばしば無駄に運転することになる。
そこで給湯要求を待って、循環経路を循環する熱媒を適温に加熱する運転方式が想定される。しかしながらこの運転方式によると、給湯要求があってから給湯要求温度の温水を給湯開始するまでに時間がかかるという問題がある。熱媒が循環する循環経路と熱媒タンクの容量が大きいために、熱媒を適温まで加熱するのに時間を要する。熱媒が適温に加熱されるまでは給湯要求温度の温水を給湯できないために、給湯要求温度の温水を給湯開始するまでに時間がかかるという問題が生じる。
本発明では、システムとしては循環経路を循環する熱媒に十分な量の発電熱を蓄熱できる一方、熱媒に蓄熱がなされていないときであっても、給湯要求温度の温水を給湯開始するまでの時間が短くてすむコージェネレーションシステムを提供することを目的とする。
本発明は、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱で水を加熱し、温水を貯湯しておいて必要時に給湯するコージェネレーションシステムに関する。
本発明のコージェネレーションシステムは、発電を行う発電ユニットと、温水を貯えておく貯湯槽と、水が発電ユニットと貯湯槽を通過して循環する熱回収循環経路と、熱回収循環経路の水を発電ユニットが発生した発電熱で加熱する手段と、熱回収循環経路の水を循環させる温水循環手段と、貯湯槽の温水を温水利用箇所に送る給湯経路を備えている。
本発明のコージェネレーションシステムは、さらに熱媒が循環する熱媒循環経路を備えている。熱媒循環経路は、共通熱媒経路と、共通熱媒経路から分岐するとともに分岐後に共通熱媒経路に合流する第1分岐経路及び第2分岐経路を有する。また、本発明のコージェネレーションシステムは、少なくとも第1分岐経路を流れる熱媒が通過する第1シスターンと、第2分岐経路を流れる熱媒が通過し、第1シスターンより熱容量が大きい第2シスターンを備えている。
本発明のコージェネレーションシステムは、さらに、第1分岐経路と第2分岐経路のいずれかを有効とする切換え手段と、熱媒循環経路の熱媒を加熱する加熱器と、熱回収循環経路の水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換する第1熱交換器と、給湯経路の水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換する第2熱交換器と、熱媒循環経路の熱媒を循環させる熱媒循環手段と、貯湯槽の温水の温度を検知する貯湯槽温度センサと、第1シスターンの熱媒の温度を検知する第1熱媒温度センサと、第2シスターンの熱媒の温度を検知する第2熱媒温度センサと、コントローラを備えている。
そのコントローラは、発電運転中に、貯湯槽温度センサが検知した温度と第1熱媒温度センサが検知した温度と第2熱媒温度センサが検知した温度に基づいて、熱媒循環手段と切換え手段を制御する。
ここでいう「水」は冷水に限られず温水であることもある。「湯」に対立する「水」ではなく、冷水と温水を区別することなく「水」という。
本発明のコージェネレーションシステムでは、発電ユニットが発生した発電熱を貯湯槽の温水に貯めておくことができる。また、発電ユニットが発生した発電熱を、熱媒循環経路を循環する熱媒に貯めておくこともできる。
給湯時に給湯する温水の温度は一定でなく、ユーザが指定することができる。ここではユーザが指定した給湯要求温度を、給湯設定温度あるいは単に設定温度という。
給湯要求があったとき、設定温度以上の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、その温水を加熱することなく温水利用箇所に送り出すことができる。一方、設定温度以上の温水が貯湯槽に貯湯されていなければ、貯湯槽の温水を加熱して設定温度にまで昇温する必要がある。
このコージェネレーションシステムでは、給湯経路の温水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換を行うことができる。従って、貯湯槽の温水温度より熱媒循環経路の熱媒温度の方が高温であれば、その熱媒によって貯湯槽からの温水を加熱することができる。貯湯槽の温水温度が設定温度以下であっても、熱媒循環経路の熱媒温度が設定温度以上であれば、貯湯槽からの温水を加熱して設定温度まで昇温することができる。
このコージェネレーションシステムでは、熱媒循環経路が、共通熱媒経路と、共通熱媒経路から分岐するとともに分岐後に共通熱媒経路に合流する第1分岐経路及び第2分岐経路を有する。また、このコージェネレーションシステムは、少なくとも第1分岐経路を流れる熱媒が通過する第1シスターンと、第2分岐経路を流れる熱媒が通過し、第1シスターンより熱容量が大きい第2シスターンを備えている。それぞれの分岐経路の熱媒に発電熱を貯めておくことができる。従って、システム全体では熱媒に蓄熱しておくことができる熱量は大きい。その一方において、熱容量の小さい第1シスターンの熱容量を十分に小さくすることができる。したがって、第1シスターンの熱媒の温度を速やかに上昇させることができる。このようにすれば、発電運転の開始直後等であって、貯湯槽の温水温度と熱媒循環経路を循環する熱媒の温度がいずれも設定温度に満たないときに給湯要求があっても、第1シスターンの熱媒の温度を設定温度にまで速やかに上昇させる(立ち上げる)ことができる。このため、速やかに設定温度での給湯を開始させることができる。
熱媒循環経路を循環する熱媒は発電熱で加熱できる。急速に加熱する場合には、さらに加熱器を利用する。加熱器を利用して熱媒循環経路の熱媒を加熱すると、極めて短時間で熱媒を設定温度にまで加熱する(立ち上げる)ことができる。加熱器は熱媒を加熱することができればよく、給湯する水を加熱する必要はない。簡単な構造の小型の加熱器で足りる。
発電運転の開始直後等であって、貯湯槽の温水温度と熱媒循環経路の熱媒温度がいずれも設定温度に満たないときに、貯湯槽からの温水を加熱することなく給湯できる状態となるまで貯湯槽に蓄熱するとすれば、かなりの量の発電熱量を要し、時間もかなり掛かる。これに対し、熱容量が小さな第1シスターンを通過する熱媒のみを設定温度になるまで加熱するのであれば、短時間で加熱することができる。設定温度での給湯を速やかに開始させることができる。
仮に、熱媒循環経路を循環する熱媒を立ち上げる(設定温度にまで加熱する)ことができる分の発電熱が貯湯槽に蓄熱されたとする。この蓄熱状態のときに給湯要求があっても、貯湯槽からの温水温度は設定温度に満たないか、若しくは設定温度に達していたとしても、設定温度以上の温水量は僅かであり、直ちに湯切れしてしまうこととなる。湯切れすれば、熱媒循環経路の熱媒を利用して給湯経路の温水を加熱して給湯することとなる。このとき以降は、加熱器を利用して熱媒を加熱することになる。
このように、給湯要求に対応するためには、貯湯槽の蓄熱量が十分でない限り、遅かれ早かれ熱媒循環経路の熱媒を設定温度まで昇温させる必要がある。従って、発電運転の開始直後等でシステム内の蓄熱量が十分でないとき、給湯要求に備えて、貯湯槽に蓄熱する前に、熱媒循環経路に蓄熱する方が合理的である。熱容量の小さい第1シスターンの熱媒温度が低ければ、熱媒を第1分岐経路に循環させて蓄熱を行うことが好ましい。これによれば、発電開始直後等で貯湯槽の蓄熱量が十分でない間に給湯要求があったときでも、第1シスターンの熱媒温度が設定温度以上であれば、設定温度での給湯を速やかに開始することができる。また、給湯要求があったときに、第1シスターンの熱媒温度が設定温度未満であっても、熱媒は発電熱によって加熱されている最中にあり、速やかに設定温度にまで上昇する。加熱器を併用すれば、さらに短時間で設定温度にまで上昇する。熱容量の小さい第1シスターンに蓄熱が終了した後に、貯湯槽や第2シスターンに蓄熱するようにすれば、大きな蓄熱容量を確保しながらも、設定温度での給湯を速やかに開始することができ、熱効率の向上を図ることができる。
本発明のコージェネレーションシステムでは、熱回収循環経路の一部と給湯経路の一部が共用経路で構成されており、その共用経路に第1熱交換器が設けられており、第1熱交換器が第2熱交換器を兼ねていることが好ましい。
熱回収循環経路の一部と給湯経路の一部が共用経路で構成されていると、システム全体を小型化することができる。また、熱回収循環経路の温水と熱媒循環経路の熱媒との間で行なう熱交換と、給湯経路の温水と熱媒循環経路の熱媒との間で行なう熱交換を、1つの熱交換器で行うことが可能となる。さらに一層にシステムを小型化することができる。
本発明のコージェネレーションシステムが発電運転中であるときは、コントローラが、熱回収循環経路を水が循環するように温水循環手段を制御する。さらに、以下のように制御することが好ましい。
(1)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度より低いときには、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第1分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御する。
(2)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度より低いときには、熱媒循環経路を熱媒が循環しないように熱媒循環手段を制御する。
(3)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度以上であり、第2熱媒温度センサが検知した温度が許容蓄熱量に相当する温度より低いときに、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第2分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御する。
本発明のコージェネレーションシステムのように、貯湯槽からの温水をバーナ等の加熱器で直接加熱しない構成の給湯システムを備えたコージェネレーションシステムでは、貯湯槽の蓄熱量が十分でないとき、熱媒循環経路を利用して給湯経路の温水を加熱する。従って、貯湯槽の蓄熱量が十分でないときの給湯要求に速やかに対応するためには、熱媒循環経路の熱媒温度を速やかに設定温度まで上昇させるか、若しくは、熱媒循環経路の熱媒温度を前もって設定温度にまで上昇させておく必要がある。
本発明のコージェネレーションシステムでは、発電運転中には、熱回収循環経路を温水が循環する。これによって、発電熱が熱回収循環経路に回収される。
このコージェネレーションシステムでは、熱媒循環経路に第1シスターンと第2シスターンが設けられており、回収した発電熱を貯湯槽に蓄熱する他、第1シスターンと第2シスターンに蓄熱することが可能である。その時の蓄熱状態によって、以下のように制御されることが好ましい。
(1)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度より低いときには、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第1分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御する。
これによって、熱回収循環経路の温水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換がなされ、発電熱によって熱媒循環経路の熱媒が加熱される。発電運転の開始直後等でシステム内の蓄熱量が十分でないときには、発電熱が、熱容量が小さい第1シスターンに蓄熱される。
(2)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度より低いときには、熱媒循環経路を熱媒が循環しないように熱媒循環手段を制御する。
第1シスターンの熱媒の温度が設定温度以上であれば、給湯要求時に設定温度での給湯を速やかに行うことが可能な状態である。よって、第1シスターンへの蓄熱を終了した場合には、次に蓄熱する箇所として、貯湯槽への蓄熱を検討する。
貯湯槽の貯湯量には、貯湯槽の耐熱性に起因して許容最大量が存在する。貯湯槽の貯湯量が許容貯湯量に達しているか否かは、貯湯槽の温水温度を検知することによって判別することができる。第1シスターンへの蓄熱が終了しており、かつ、貯湯槽の貯湯量が許容貯湯量に満たなければ、熱媒循環経路の循環を停止させる。これによって、これ以上発電熱が熱媒循環経路に蓄熱されないようにするとともに、以降に発生する発電熱を貯湯槽に蓄熱する。
(3)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度以上であり、第2熱媒温度センサが検知した温度が許容蓄熱量に相当する温度より低いときに、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第2分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御する。
貯湯槽の貯湯量が許容貯湯量以上になれば、貯湯槽への蓄熱を終了する。次に蓄熱する箇所として、第2シスターンへの蓄熱を検討する。
第2シスターンの蓄熱量が許容蓄熱量であるか否かは、そのシスターンの熱媒温度を検知することによって判別することができる。
第1シスターンへの蓄熱と、貯湯槽への蓄熱がいずれも終了しており、第2シスターンの蓄熱量が許容蓄熱量に満たなければ、熱媒循環経路を循環させる。これによって、それ以上の発電熱が貯湯槽に蓄熱されないようにするとともに、以降に発生する発電熱が第2シスターンに蓄熱される。
コントローラによって上記のように制御されると、発電熱は下記の順序で蓄熱される。
(1)最初は第1シスターンに蓄熱する。熱容量が小さいために、速やかに設定温度にまで昇温する。短時間のうちに設定温度で給湯開始できる状態に立ち上げる。
(2)その後は、貯湯槽に蓄熱する。
(3)その後は、第2シスターンに蓄熱する。システム全体としては、大きな蓄熱量を確保することができる。第2シスターンを大きくしておくほど、熱容量を大きくすることができ、熱効率を向上させることができる(発電熱を無駄に捨てることを防止できる)。
本発明のコージェネレーションシステムでは、熱回収循環経路が貯湯槽をバイパスする経路を有しており、貯湯槽を通過する経路と貯湯槽をバイパスする経路とを切換える手段を有していることが好ましい。
熱媒循環経路へ蓄熱する場合、第1熱交換器によって、熱回収循環経路の温水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換が行われる。熱回収循環経路の温水温度は、第1熱交換器を通過した後、低下する。この場合、熱回収循環経路が貯湯槽を通過する経路であると、第1熱交換器において温度低下した温水が貯湯槽に流入することとなる。貯湯槽内の温度成層状態を乱してしまう可能性がある。
本発明のコージェネレーションシステムでは、コントローラが、貯湯槽へ蓄熱する場合には貯湯槽を通過する経路に切換え、熱媒循環経路へ蓄熱する場合には貯湯槽をバイパスする経路に切換える。熱媒循環経路へ蓄熱する場合には、貯湯槽をバイパスする経路に切換えるために、第1熱交換器において温度低下した温水が貯湯槽に流入することがない。貯湯槽内の温度成層状態を乱してしまうことを防止できる。
本発明のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽への蓄熱量が十分でない時の給湯要求に応えるために、熱容量の小さいシスターンを通過する熱媒循環経路を備えている。また、熱容量の大きいシスターンを通過する熱媒循環経路をも備えている。このことによって、設定温度での給湯を速やかに開始することと、大きな熱容量を確保することに成功している。熱効率が高いと同時に使いやすいシステムを構築することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)熱媒循環経路を循環する熱媒は水である。
(形態2)熱媒循環経路を循環する熱媒は暖房機を加熱するために利用される。
(形態3)貯湯槽の温水温度が給湯設定温度より高い場合のために、貯湯槽からの温水と水道水を混合して調温するミキシングユニットが設けられる。ミキシングユニットは給湯経路の途中に設けられる。給湯経路は、貯湯槽の温水をミキシングユニットまで送る第1給湯経路と、ミキシングユニットで混合された混合水(混合されなかった場合は温水)を温水利用箇所まで送る第2給湯経路を備える。
(形態4)給湯経路の流量を調整可能な給湯流量調整手段と、熱媒循環経路の流量を調整可能な熱媒流量調整手段の両方を備える。
(形態5)熱媒循環経路は、熱容量の異なる2つのシスターンを備えている。2つのシスターンは、1つの容器を内壁で2室に隔てている形状であり、第1シスターンの熱容量は小さく、第2シスターンの熱容量は大きい。常に第2シスターンは満水状態である。第1シスターンには熱媒循環経路からの入口と熱媒循環経路への出口が形成されており、第2シスターンには熱媒循環経路からの入口のみが形成されている。熱媒循環経路の温水が、第1シスターンと第2シスターンのいずれかに流入するように切換える熱動弁を有している。熱動弁が第1シスターンへ流入するように切換えられると、第1シスターンの温水が熱媒循環経路を循環する。熱動弁が第2シスターンへ流入するように切換えられると、第1シスターンの温水が流出し、熱媒循環経路を流通した後、第2シスターンへ流入し、第2シスターンへ流入した温水がシスターンの内壁の上端を越えて第1シスターンへ流入する。
図面を参照しながら、本発明のコージェネレーションシステムを具現化した実施例を説明する。図1は、本実施例のコージェネレーションシステム500のシステム図である。コージェネレーションシステム500は、発電ユニット100と給湯システム10等を備えている。
発電ユニット100は、改質器112と燃料電池114と熱交換器116,118と熱媒放熱器120と熱媒三方弁122とそれらを接続する経路等を備えている。
改質器112はバーナ131を有する。バーナ131が作動して熱を発生すると、改質器112は炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。バーナ131で燃焼した高温の燃焼ガスは燃焼ガス経路126に導かれる。燃焼ガス経路126は、熱交換器116を通過している。燃焼ガス経路126の一端は外部に開放されている。
改質器112には、生成された水素ガスを送る水素ガス経路121の一端が接続されている。水素ガス経路121の他端は燃料電池114に接続されている。改質器112で生成された水素ガスは、水素ガス経路121によって燃料電池114まで運ばれる。
熱交換器116の内部を、燃焼ガス経路126と熱回収経路128が通過している。熱交換器116は、燃焼ガス経路126内の高温の燃焼ガスと熱回収経路128を流れる水との間で熱交換させる。熱回収経路128は、熱回収往路128aと、熱回収復路128bから構成されており、給湯システム10と接続されている。熱回収経路128が給湯システム10にどのように接続されているのかについては、後で説明する。熱回収経路128は水を流通させる。熱回収経路128を流れる水は、熱交換器116を通過することによって燃焼ガス経路126を流れる燃焼ガスによって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114は複数のセルを有している。燃料電池114は、改質器112から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行なう。燃料電池114は発電すると発電熱を発生する。
発電ユニット100内には、燃料電池114と熱交換器118とリザーブタンク125と熱媒ポンプ127と熱媒三方弁122を通って燃料電池114に戻る熱媒循環経路124が設けられている。熱媒循環経路124は熱媒である純水を循環させる。熱媒循環経路124の燃料電池114より下流側には、熱媒温度センサ117が接続されている。熱媒温度センサ117は、熱媒循環経路124を流れる熱媒の温度を検出する。熱媒温度センサ117の検出信号は、給湯システム10に装着されているコントローラ21に出力される。
熱媒三方弁122は、1つの入口122aと2つの出口122b,122cを備えている。熱媒三方弁122は、入口122aと出口122bを連通させるか、入口122aと出口122cを連通させるかを切換える。熱媒三方弁122の出口122cには、経路130の一端が接続されている。経路130の他端は燃料電池114に接続されている。熱媒三方弁122の出口122bには、経路129の一端が接続されている。経路129の他端は経路130に接続されている。熱媒三方弁122の入口122aを通った熱媒(純水)は、出口122bから出て経路129と経路130を介して燃料電池114に導かれるか、あるいは、出口122cから出て経路130を介して燃料電池114に導かれる。
経路129の途中には熱媒放熱器120が装着されている。熱媒放熱器120に隣接して熱媒冷却ファン119が設けられている。熱媒冷却ファン119を運転すると、空気が熱媒放熱器120に吹付けられ、経路129を流れる熱媒が冷却される。
熱交換器118の内部を、熱媒循環経路124と熱回収経路128が通過している。熱交換器118は、熱媒循環経路124内の熱媒と熱回収経路128内の水との間で熱交換させる。熱回収経路128を流れる温水は、熱交換器118を通過することによって熱媒循環経路124内の熱媒によって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114が作動すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが連通されるとともに、熱媒ポンプ127が運転される。熱媒ポンプ127が運転されると、熱媒循環経路124を熱媒が循環する。熱媒循環経路124を熱媒が循環することにより、燃料電池114から発電熱が回収される。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器118まで運ばれ、熱回収経路128を流れる温水を加熱する。
熱媒温度センサ117が検出した熱媒温度が高くなりすぎると、発電熱の回収が不十分となってしまうため、発電熱の放熱を行なう。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通され、同時に熱媒冷却ファン119が運転される。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通されると、熱媒は経路129に流入する。これにより、熱媒は熱媒放熱器120を通過する。熱媒は、熱媒放熱器120を通過することによって冷却される。熱媒放熱器120は、熱媒冷却ファン119から空気が吹付けられることにより、高い効率で熱を放熱する。熱媒の温度が低下すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが再び連通される。このような熱媒三方弁122の切換えが繰返されることにより、熱媒の温度は、所定範囲内に維持される。
なお、上記した改質器112、燃料電池114、バーナ131、熱媒三方弁122、熱媒ポンプ127、熱媒冷却ファン119は、後述するコントローラ21によって制御される。
給湯システム10は、貯湯槽20とミキシングユニット(混合器)24とバーナ(熱源器)74とシスターン97と熱交換器46,82とコントローラ21等を備えている。
貯湯槽20の底部に、貯湯槽20に水道水を給水する共用経路26が接続されている。共用経路26の水道水の入口26aの近傍には、減圧弁28が装着されている。給水経路26の減圧弁28より下流側とミキシングユニット24の給水入口24aは、ミキシングユニット給水経路30によって接続されている。減圧弁28は給水圧力を調整する。減圧弁28は、下流側圧力が低下すると開き、その圧力を所定の調圧値に維持しようとする。貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28の下流側圧力が低下する。このため、貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28が開いてそれらに水道水が給水される。減圧弁28と貯湯槽20の間の共用経路26に、熱回収往路128aが接続されている。
貯湯槽20には、調圧値に調圧された水が貯められる。貯湯槽20は、調圧値に耐えられる耐圧容器で形成されている。貯湯槽20の上部には出口部20aが設けられており、さらにその上にリリーフ弁31が装着されている。リリーフ弁31の開弁圧力は、減圧弁28の調圧値よりも僅かに大きく設定されている。減圧弁28の調圧が不能になった場合には、リリーフ弁31が開き、貯湯槽20内の圧力が貯湯槽20の耐圧圧力を超えるのを防止する。リリーフ弁31には、圧力開放経路32の一端が接続されている。圧力開放経路32の他端は貯湯槽20の外部に開放されている。
圧力開放経路32と貯湯槽20の底部と連通する共用経路26との間には、排水経路34が配置されている。排水経路34には排水弁33が挿入されている。排水弁33は、コントローラ21によって制御される。排水弁33が開かれると、貯湯槽20内の水が、共用経路26と排水経路34と圧力開放経路32を介して外部に排水される。
貯湯槽20の上部の出口部20aには、第1温水経路42の一端が接続されている。第1温水経路42の他端は、三方弁48の第1出入口48aと接続されている。
三方弁48の第2出入口48bには、第2温水経路43の一端が接続されている。第2温水経路43の他端は、ミキシングユニット24の温水入口24cと接続されている。第2温水経路43は、熱交換器46を通過するように配置されている。熱交換器46とミキシングユニット24の間の第2温水経路43には熱回収復路128bが接続されている。
三方弁48の第3出入口48cには、第3温水経路44の一端が接続されている。第3温水経路44の他端は共用経路26に接続されている。
三方弁48は、コントローラ21によって制御される。三方弁48は、(1)第1出入口48aと第2出入口48bを開けて第3出入口48cを閉める状態、又は(2)第2出入口48bと第3出入口48cを開けて第1出入口48aを閉める状態に制御される。それぞれの状態のときにどのように水が流れるのかは後で説明する。
熱回収往路128aにはポンプ40が接続されている。このポンプ40はコントローラ21によって制御される。三方弁48が第1出入口48aと第2出入口48bを開けて第3出入口48cを閉める状態に制御され、ポンプ40が駆動されると次のように水が流れる。
貯湯槽20の下部から冷水が取出される。取出された冷水は、共用経路26、熱回収往路128a、熱回収復路128b、第2温水経路43、及び第1温水経路42を介して、貯湯槽20の上部から貯湯槽20内に戻る。即ち、このシステム500では、貯湯槽20から取出された冷水が発電ユニット100を通過する間に加熱され、加熱された温水が貯湯槽20に戻る循環経路が構成されている。
熱回収経路128(128aと128b)は、熱交換器118と熱交換器116を通過している。従って、改質器112と燃料電池114が作動していると、熱回収経路128内の水は熱交換器116,118によって加熱される。貯湯槽20の下部から取出された冷水は、発電ユニット100の発電熱で加熱されて昇温する。そして、昇温した温水が貯湯槽20の上部に戻される。
貯湯槽20内の温水が上記のように発電ユニット100を通過して循環することによって、貯湯槽20に高温の温水が貯えられる。貯湯槽20内の温度が低い状態から高温の温水が貯湯槽20の上部に戻されると、冷水層の上部に高温層が積層した状態(温度成層と言う)が形成される。高温層よりも深い部分の水の温度は急激に低下する。発電中に、貯湯槽20の底部から低温の水が吸出され、上部に高温の温水が戻され続けると、高温層は低温層と交じり合うことなく、低温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、高温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20にフルに蓄熱された状態では、貯湯槽20の全体に高温の温水が貯まった状態になる。温度成層が形成されることにより、貯湯槽20にフルに蓄熱が行われていなくても、貯湯槽20の最上部に設けられている出口部20aからは、高温の温水が送り出される。貯湯槽20の温水が利用される場合、貯湯槽20の上部の高温の温水が吸出され、底部から水道水が入水する。この場合、高温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、低温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20内の温水を使い切ると、貯湯槽20内は水道水で満たされた状態になる。
貯湯槽20の上部から5リットルの箇所にサーミスタ35aが取り付けられている。このサーミスタ35aは、かなり上位置に取り付けられているために、高温層が極めて小さくない限り、高温層の温度を検出することになる(以下では、サーミスタ35aを上位サーミスタ35aと記載することもある)。サーミスタ35aからさらに40リットルの箇所にサーミスタ35bが取り付けられている。サーミスタ35bからさらに40リットルの箇所にサーミスタ35cが取り付けられている。サーミスタ35cからさらに40リットルの箇所にサーミスタ35dが取り付けられている(以下では、サーミスタ35dを下位サーミスタ35dと記載することもある)。これらのサーミスタ35a,35b,35c,35dの検出信号はコントローラ21に出力される。サーミスタ35a,35b,35c,35dの検出温度は湯温制御に利用される。また蓄熱量の算出に利用される。算出される蓄熱量は、コントローラ21に用意されている記憶部に経時的に記憶される。
ミキシングユニット24は、給水入口24aと温水入口24cと混合水出口24bと給水サーミスタ50と温水サーミスタ51と混合水サーミスタ52とハイカットサーミスタ53と流量センサ54と流量サーボ55を有している。
給水入口24aには、ミキシングユニット給水経路30からの水道水が流入する。給水入口24aは、その開度を変えることによって給水流量を調整できる流量調整弁(以下では給水流量調整弁24aと記載することもある)である。温水入口24cには、第2温水経路43からの温水が流入する。温水入口24cは、その開度を変えることによって温水流量を調整できる流量調整弁(以下では温水流量調整弁24cと記載することもある)である。給水流量調整弁24aと温水流量調整弁24cの開度はコントローラ21によって制御される。給水入口24aから流入した水道水と温水入口24cから流入した温水は混合され、その混合水は混合水出口24bから流出する。
給水サーミスタ50は、給水入口24aに流入する水道水の温度を検出する。温水サーミスタ51は、温水入口24cに流入する温水の温度を検出する。混合水サーミスタ52とハイカットサーミスタ53は、混合水出口24bから流出する混合水の温度を検出する。流量センサ54は、混合水出口24bから流出する混合水の流量を検出する。流量サーボ55は、その開度を変えることによって混合水の流量を調整できる流量調整弁である。給水サーミスタ50、温水サーミスタ51、混合水サーミスタ52、ハイカットサーミスタ53、及び流量センサ54の検出信号は、コントローラ21に出力される。また、流量サーボ55の開度は、コントローラ21によって制御される。
コントローラ21は、各サーミスタ35a,35b,35c,35d,50,51,52,75b(サーミスタ75bについては後で説明する)の検出信号を用いて、温水入口24cの開度と給水入口24aの開度を変化させる。温水入口24cの開度と給水入口24aの開度を変化させると、貯湯槽20からの温水と水道水(冷水)の混合比が調整される。貯湯槽20からの温水と水道水の混合比が調整されると、混合水出口24bから流出する温水の温度が所定値に維持される。
コントローラ21は、ハイカットサーミスタ53によって温水が上記の所定値を大きくオーバーしたことが検出された場合(即ち、サーミスタ52等やミキシングユニット24が故障した可能性が高い場合)に、温水入口24cを閉じる。温水入口24cが閉じると、上記の所定値を大きくオーバーした温度の温水が給湯されてしまうのが防止される。
ミキシングユニット24の混合水出口24bには、第1混合水経路60の一端が接続されている。第1混合水経路60の他端には、第2混合水経路61の一端と第3混合水経路62の一端が接続されている。
第2混合水経路61の他端近傍には補給水弁61aが設けられている。補給水弁61aは、コントローラ21によって制御される。補給水弁61aは、内蔵しているソレノイドが駆動されることによって開閉する。補給水弁61aが開かれると、ミキシングユニット24からの温水がシスターン97に供給される。
シスターン97は水(温水)を貯めるタンクである。シスターン97は内壁97cによって容量の異なる2室に分割されており、小容量のシスターンを第1シスターン97aとし、大容量のシスターンを第2シスターン97bとする。第1シスターン97a内には水位電極63a,63bが装着されている。水位電極63aの下端は、第1シスターン97aのハイレベル水位に位置している。水位電極63bの下端は、第1シスターン97aのローレベル水位に位置している。水位電極63aと水位電極63bは、水に触れていると検出信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、水位電極63a,63bからの検出信号によって、第1シスターン97aの水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。第2シスターン97bは常時満水位となっており、内壁97cの上端高さに等しい水位に維持されている。補給水弁61aが開かれると、ミキシングユニット24からの温水は第1シスターン97aに供給される。第1シスターン97aの適正水位は、ハイレベルとローレベルの間の水位である。コントローラ21は、水位電極63a,63bからの検出信号に基づいて補給水弁61aを開閉制御し、第1シスターン97aの水位を適正範囲に維持する。
第1シスターン97aの下部にサーミスタ98aが取り付けられており、第2シスターン97bの下部にサーミスタ98bが取り付けられている。これらのサーミスタ98a,98bの検出信号はコントローラ21に出力される。シスターン97を含んだ循環経路については後述する。
第2混合水経路61には、第4混合水経路64の一端が接続されている。第4混合水経路64の他端は、風呂循環経路90に接続されている。風呂循環経路90については後で説明する。第4混合水経路64には、ソレノイド駆動タイプの注湯弁65と、湯張り量センサ66が装着されている。注湯弁65は、コントローラ21によって制御される。浴槽91に湯を張るときには、注湯弁65が開かれる。注湯弁65が開かれると、温水が第4混合水経路64を経て風呂循環経路90に流入する。風呂循環経路90に流入した温水は、吸出口91aと供給口91bから浴槽91に供給される。これにより、浴槽91に湯張りされる。湯張り量センサ66は、第4混合水経路64を流れる水量を検出することにより、浴槽91への給湯(湯張り運転)の際に、それがどの程度行われたのかを推定する。湯張り量センサ66はコントローラ21に検出信号を出力する。
第3混合水経路62の他端には給湯栓67が接続されている。給湯栓67は、浴室、洗面所、台所等に配置されている。図1では、これらの複数の給湯栓を1つの給湯栓67で表現している。給湯栓67の近傍には、ユーザが操作できるリモコン23が設けられている。なお、図1では、リモコン23が給湯栓67の近くに配置されていない(リモコン23はコントローラ21の右側に示されている)。リモコン23は、コントローラ21に接続されている。ユーザは、リモコン23を操作することによって、所望の温水温度を設定することができる。リモコン23に入力された情報はコントローラ21に送られる。コントローラ21は、ユーザが設定した温度の温水が給湯されるように、ミキシングユニット24や後述するポンプ71やバーナ74等を制御する。
第1シスターン97aの底部には、シスターン往路70の一端が接続されている。シスターン往路70にはポンプ71が接続されている。ポンプ71はコントローラ21によって制御される。シスターン往路70の他端は、バーナ経路72と低温暖房経路73に分岐している。
バーナ経路72は、ガス燃焼式のバーナ74によって加熱可能である。バーナ74が作動すると、バーナ経路72内の水が昇温する。バーナ経路72のバーナ74より上流側には、低温暖房サーミスタ75aが接続されている。バーナ経路72のバーナ74より下流側には、高温暖房サーミスタ75bが接続されている。これらのサーミスタ75a,75bは、バーナ経路72内の水温を検出する。サーミスタ75a,75bは、コントローラ21と接続されている。サーミスタ75a,75bによって検出された水温はコントローラ21に取り込まれる。
バーナ経路72の途中には、熱動弁経路76の一端が接続されている。熱動弁経路76の他端は、シスターン復路77の一端と接続されている。シスターン復路77の他端は第1シスターン復路77aと第2シスターン復路77bに分岐している。第1シスターン復路77aの端部は、第1シスターン97aの底部に接続されており、第2シスターン復路77bの端部は、第2シスターン97bの底部に接続されている。第2シスターン復路77bには、シスターン復路熱動弁96が挿入されている。シスターン復路熱動弁96は、コントローラ21によって制御される。シスターン復路熱動弁96は、運転開始時には閉じている。
熱動弁経路76には熱動弁78が挿入されている。熱動弁78は、コントローラ21によって制御される。熱動弁経路76は、熱動弁78をバイパスするバイパス経路76aを有している。バイパス経路76aの口径は、熱動弁経路76の本経路の口径より小さい。従って、熱動弁78が閉じられると、熱動弁経路76を流れる水量が少なくなる。
バーナ経路72には、追焚き経路79の一端が接続されている。追焚き経路79の他端は戻り経路80と接続されている。追焚き経路79には、熱動弁81が挿入されている。熱動弁81は、コントローラ21によって制御される。追焚き経路79は、風呂熱交換器82を通過している。
バーナ経路72の他端には、2つの経路83,84が接続されている。以下では。経路83のことを高温暖房経路と呼ぶ。また、経路84のことを熱交換経路と呼ぶ。
高温暖房経路83は高温暖房機85の入口に接続されている。本実施例の高温暖房機85は浴室暖房機である。高温暖房機85は熱動弁85aを有している。熱動弁85aはコントローラ21によって制御される。高温暖房機85が使用されるときに熱動弁85aが開かれる。高温暖房機85が使用されない間は熱動弁85aが閉じられている。
高温暖房機85の出口には戻り経路80が接続されている。高温暖房機85内を通過した温水は、戻り経路80によってシスターン97の方に案内される。
熱交換経路84は、熱交換器46を通過している。第2温水経路43内の水と熱交換経路84内の水の間で熱交換が行われる。熱交換経路84の終端は戻り経路80に接続されている。熱交換経路84には流量制御弁84aが挿入されている。流量制御弁84aは、その開度を変えることによって流量を調整することができる。流量制御弁84aは、コントローラ21によって制御される。
低温暖房経路73の他端は、低温暖房機86の入口に接続されている。本実施例の低温暖房機86は床暖房機である。低温暖房経路73には熱動弁87が挿入されている。熱動弁87はコントローラ21によって制御される。低温暖房機86が使用されるときに熱動弁87が開かれる。低温暖房機86が使用されない間は熱動弁87が閉じられている。低温暖房機86の出口には、経路88の一端が接続されている。経路88の他端は戻り経路80に接続されている。
戻り経路80は潜熱熱交換器89を通過している。潜熱熱交換器89は、バーナ74に近接して配置されており、バーナ74がバーナ経路72を加熱した後の燃焼ガス中に含まれる水蒸気から潜熱を回収する。潜熱熱交換器89内の水蒸気が戻り経路80に接触して結露することによって、戻り経路80内の水が暖められる。本実施例では、潜熱熱交換器89を設けることによって、効率的に加熱するようにしている。戻り経路80の終端は、シスターン復路77に接続されている。
風呂循環経路90の一端は、浴槽91の吸出口91aと接続されている。風呂循環経路90の他端は、浴槽91の供給口91bと接続されている。
風呂循環経路90は熱交換器82を通過している。上述したように、追焚き経路79も熱交換器82を通過している。熱交換器82では、風呂循環経路90と追焚き経路79の間で熱交換が行われる。風呂循環経路90には、風呂水位センサ92、風呂水流スイッチ93、風呂サーミスタ94、及び風呂循環ポンプ95が装着されている。風呂水位センサ92と風呂水流スイッチ93と風呂サーミスタ94は、コントローラ21に検出信号を出力する。風呂水位センサ92は水圧を検出する。コントローラ21は、風呂水位センサ92が検出した水圧から浴槽91に張られている湯の水位を推定する。風呂水流スイッチ92は風呂循環経路90を水が流れるとオンになる。風呂サーミスタ94は、浴槽91から吸出された温水の温度を検出する。風呂循環ポンプ95はコントローラ21によって制御される。
続いて、図2を参照して、コントローラ21の構成について説明する。コントローラ21は、CPU21aとROM21bとRAM21cと入力ポート21dと出力ポート21eを有している。これらの各要素はバス線21fによって通信可能に接続されている。
CPU21aは、ROM21bに格納されている制御プログラムを処理する。ROM21bに格納されているプログラムの中には、発電ユニット100を制御するプログラムと給湯システム10を制御するプログラムが含まれる。RAM21cは、コントローラ21に入力される各種信号や、CPU21aが処理を実行する過程で生成される各種データを一時的に記憶する。
入力ポート21dには、各種センサ35等やリモコン23が接続されている。センサ50等やリモコン23から出力された情報は入力ポート21dに入力される。CPU21aは、入力ポート21dに入力された情報を取り込む。CPU21aは、入力された情報に基づいて各種制御を実行する。なお、図2では、入力ポート21dに接続されている全ての要素を図示していない。例えば、センサ66,92,93,94等が図示されていない。
出力ポート21eには、各種弁78等、各種ポンプ40等、バーナ74等が接続されている。CPU21aが生成して出力した各種信号は、出力ポート21eを介して、各種弁78等、各種ポンプ40等、バーナ74等に入力される。各種弁78等は、入力された信号に従って開閉する。また、各種ポンプ40等やバーナ74は、入力された信号に従って駆動を開始したり駆動を停止したりする。図2では、出力ポート21eに接続されている全ての要素を図示していない。例えば、発電ユニット100の各要素は図示していない。また、弁61a等を図示していない。
続いて、上記したコントローラ21によって実行される各種の処理について説明する。ここでは、本発明にあまり関連しない処理については説明を省略する。例えば、貯湯槽20内の水を排水する処理については詳しく説明しない。
(1)給湯栓67への給湯処理
給湯栓67への給湯は、ユーザが給湯栓67を開くことによって行われる。直前にシスターン97への蓄熱処理が行われていない限り、三方弁48の第1出入口48aと第2出入口48bが開かれており、第3出入口48cが閉じられている。給湯栓67が開かれると、貯湯槽20の上部の温水が、第1温水経路42、第2温水経路43、ミキシングユニット24、混合水経路60、及び第3混合水経路62を介して給湯栓67から給湯される。この給湯の場合、ポンプによって温水が運ばれるのではない。貯湯槽20内の圧力によって温水が運ばれる。
コントローラ21は、給湯が開始されたか否かを常時監視している。コントローラ21は、流量センサ54の検出値が2.7(L/m;リットル/分)を超えると、給湯が開始されたと判断する。
給湯が開始されると、貯湯槽20内の水温と、ユーザによって設定された給湯温度(簡単に設定温度と言う)を比較する。貯湯槽20内の水温は、上位サーミスタ35aの検出値を取り込むことによって得られる。また、設定温度は、ユーザがリモコン23を用いて給湯温度を設定したときにコントローラ21に入力される。コントローラ21は以前に入力された給湯温度を読み込むことによって設定温度を得る。コントローラ21は、貯湯槽20内の水温が設定温度に1℃加算した値よりも大きいか否かを判断する。設定温度に1℃を加算する理由は、貯湯槽20から給湯栓67まで温水が運ばれる間に水温が低下することを考慮したものである。
貯湯槽20内の水温が設定温度に1℃加算した値以上である場合、ミキシングユニット24を制御する。具体的には、設定温度の温水が得られるように給水流量調整弁24aの開度と温水流量調整弁24cの開度を制御する。コントローラ21は、設定温度と給水サーミスタ50の値と温水サーミスタ51の値とからそれぞれの弁24a,24cの開度をフィードフォワード制御する。さらに、コントローラ21は、混合水サーミスタ52の値に基づいて弁24a,24cの開度をフィードバック制御する。
貯湯槽20内の水温が設定温度に1℃加算した値よりも小さい値である場合、貯湯槽20内に蓄熱が十分になされていないため、次のように貯湯槽20からの温水を加熱する。
シスターン復路熱動弁96を閉じ、ポンプ71を駆動し、バーナ74を点火し、流量制御弁84aを開く。これにより、第1シスターン97aから取出された水が、シスターン往路70、バーナ経路72、熱交換経路84、戻り経路80、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る(以下ではこの経路を第1循環経路と呼ぶ)。熱交換器46において、熱交換経路84内の水と第2温水経路43内の水との間で熱交換が行われる。バーナ経路72内の水は、バーナ74で加熱されるとともに戻り経路80内の水が潜熱熱交換器89で加熱されて昇温する。第1循環経路内の温水によって、第2温水経路43内の水が加熱されて昇温する。昇温した第2温水経路43内の温水は、コントローラ21によって、ミキシングユニット24において先述のように湯温制御される。
コントローラ21は、給湯が終了したか否かを常時監視している。コントローラ21は、流量センサ54の検出値が2.0(L/m)以下になると、給湯が終了したと判断する。コントローラ21は、給湯が終了するまで、上記の処理を繰返す。
(2)浴槽91への給湯処理
浴槽91への給湯処理は、上記した(1)の給湯栓67への給湯処理とほぼ同様の内容が実施される。ここでは、(1)の給湯栓67への給湯処理と異なる点のみ説明する。
浴室にはリモコン23が備えられている。ユーザはリモコン23を用いて湯温を設定することができる。また、リモコン23には給湯を開始するスイッチが設けられている。このスイッチが操作されると、コントローラ21は注湯弁65を開く。すると、貯湯槽20の温水が、第1温水経路42、第2温水経路43、第1混合水経路60、第2混合水経路61、第4混合水経路64、及び風呂循環経路90に流れる。風呂循環経路90に流れ込んだ温水は、吸出口91aと供給口92bの両方から浴槽91に流入する。
貯湯槽20の温水が浴槽91の方に流れると、コントローラ21は(1)で説明した各種制御を実行する。コントローラ21は、浴槽91への給湯量が所定値(リモコン23によってユーザが予め設定している)になると、注湯弁65を閉じる。浴槽91への給湯量は、風呂水位センサ92の値を読取ることによって得ることができる。注湯弁65が閉じられて、浴槽91への給湯処理が終了する。
(3)低温暖房機(床暖房機)運転処理
コントローラ21はシスターン復路熱動弁96を閉じる。ポンプ71を駆動する。熱動弁87を開く。バーナ74を駆動する。また、低温暖房機運転処理のみが実行される場合は、熱動弁78を開き、熱動弁81と熱動弁85aと流量制御弁84aを閉じる。
第1シスターン97aの下部から水が取出される。取出された水は、シスターン往路70、低温暖房経路73、低温暖房機86、経路88、戻り経路80、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る。
本処理を実行する場合、第1シスターン97aから取出された水が、シスターン往路70、バーナ経路72、熱動弁経路76、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る循環経路も存在する。なお、低温暖房機運転処理のみが実行される場合は、熱動弁85aと流量制御弁84aが閉じられている。このために、高温熱源機85や熱交換器46に温水が流入しないために、無駄に熱が使われるのを防止することができる。
バーナ74が駆動されているために、潜熱熱交換器89によって戻り経路80内の水が加熱される。また、バーナ経路72内の水が加熱される。戻り経路80やバーナ経路72が加熱されることによって、第1シスターン97a内の水が暖められることになる。温水が循環することによって、低温暖房機86が加熱される。
なお、コントローラ21は、低温暖房サーミスタ75aによって検出された温度に基づいて、バーナ74の能力を調整する。低温暖房サーミスタ75aによって検出された温度が低温暖房機86を充分に加熱できる温度である場合には、バーナ74の能力を最小に設定する(もしくはバーナ74を駆動しない)。逆に、低温暖房サーミスタ75aによって検出された温度が低温暖房機86を充分に加熱できない温度である場合には、バーナ74の能力を最大に設定する。
(4)高温暖房機(浴室乾燥機)運転処理
コントローラ21はシスターン復路熱動弁96を閉じる。ポンプ71を駆動する。熱動弁85aを開く。熱動弁78を閉じる。また、高温暖房機運転処理のみが実行される場合は、熱動弁81と熱動弁87と流量制御弁84aを閉じる。
第1シスターン97aの下部から水が取出される。取出された水は、シスターン往路70、バーナ経路72、高温暖房経路83、高温暖房機85、戻り経路80、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る。
バーナ74が駆動されているために、潜熱熱交換器89によって戻り経路80内の水が加熱される。また、バーナ経路72内の水が加熱される。戻り経路80やバーナ経路72が加熱されることによって、第1シスターン97a内の水が暖められることになる。温水が循環することによって、高温暖房機85が加熱される。
本処理を実行する場合、第1シスターン97aから取出された水が、シスターン往路70、バーナ経路72、熱動弁経路76のバイパス経路76a、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る循環経路も存在する。バイパス経路76aの口径が小さいために、この循環経路を循環する水量は少ない。この循環経路を多くの水が循環し、熱動弁経路76から多くの熱が放熱されることを防止することができる。なお、熱動弁経路76を完全に閉じずにバイパス経路76aを使用するのには次の理由がある。即ち、熱動弁は開くまでにある程度の時間を要する。従って、低温暖房機86の運転開始を命令してからしばらくの間は熱動弁78,87が閉じられたままである。バイパス経路76aが仮に存在していなくて熱動弁78,87が閉じられた状態では、水が全く循環しない。従って、もしバイパス経路76aが存在しないと、低温暖房機86の運転要求からしばらくの間はバーナ74によって加熱された水が循環しないことになり、その間の熱量が無駄になる。また、水が循環しないのにポンプ71が作動すると、ポンプ71に負荷がかかってしまう。これらの問題を避けるために、バイパス経路76aが設けられている。低温暖房機86の運転要求から熱動弁78,87が開かれるまでの間もバイパス経路76aを介して温水が循環することができる。
なお、コントローラ21は、高温暖房サーミスタ75bによって検出された温度に基づいて、バーナ74の能力を調整する。高温暖房サーミスタ75bによって検出された温度が高温暖房機85を充分に加熱できる温度である場合には、バーナ74の能力を最小に設定する(もしくはバーナ74を駆動しない)。逆に、高温暖房サーミスタ75bによって検出された温度が高温暖房機85を充分に加熱できない温度である場合には、バーナ74の能力を最大に設定する。
(5)追焚き処理
コントローラ21はシスターン復路熱動弁96を閉じる。ポンプ71を駆動する。バーナ74を駆動する。熱動弁81を開く。ポンプ95を駆動する。追焚き処理のみが実行される場合は、熱動弁85aと熱動弁87と流量制御弁84aを閉じる。
第1シスターン97aの下部から取出された水は、シスターン往路70、バーナ経路72、追焚き経路79、戻り経路80、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る。戻り経路80やバーナ経路72が加熱されることによって、第1シスターン97a内の水が暖められることになる。温水が追焚き経路79に流入して熱交換器82を通過する。風呂循環ポンプ95が作動すると、浴槽91の吸出口91aから温水が吸出され、吸出された温水は風呂循環経路90を流れて供給口91bから浴槽91に戻る。風呂循環経路90を流れる温水は、熱交換器82で追焚き経路79を流れる温水によって加熱され、浴槽91の湯が追焚きされる。
(6)蓄熱処理
図3のフローチャートを用いて、この処理について詳しく説明する。
給湯要求があった時、発電運転が開始された直後等で、貯湯槽20内に十分な蓄熱がなされていない場合(コールドスタート時)に、上記(1)で記載したように、第1循環経路を利用して、貯湯槽20からの水(温水)を設定温度まで加熱して給湯する必要がある。
本実施例のコージェネレーションシステム500では、貯湯槽20内に蓄熱される他、第1シスターン97aを含んだ循環経路と、第2シスターン97bを含んだ循環経路にも蓄熱される。
図3に示すように、ステップS10では、コントローラ21が、発電運転が開始されたか否かを常時監視している。発電運転が開始されると(ステップS10でYESの場合)、ステップS12に進み、第1シスターン97a内の水温と設定温度を比較する。第1シスターン97a内の水温は、サーミスタ98aの検出値を取り込むことによって得られる。ステップS12で、第1シスターン97a内の水温が設定温度より低い場合(YESの場合)、システム内に十分な蓄熱量がないときであっても、給湯要求に早期に対応できるように(コールドスタート時に備えて)、まず、熱容量の最も少ない第1循環経路への蓄熱を行うべく、ステップS14に進む。
ステップS14では、三方弁48の第2出入口48bと第3出入口48cを連通させ、熱回収経路128のポンプ40を駆動する。このようにすると、第3温水経路44、共用経路26、熱回収往路128a、熱回収復路128b、及び第2温水経路43を温水が循環する。発電ユニット10で発生する熱量は非常に大きいために、非常に高温の温水が循環することになる。従って、熱交換器46を高温の温水が通過する。
ステップS16に進み、熱交換経路84の流量制御弁84aを開くとともに、シスターン往路70のポンプ71を駆動する。このとき、第2シスターン復路77bに挿入されているシスターン復路熱動弁96は閉じている。第1シスターン97a内の水は、シスターン往路70、バーナ経路72、熱交換経路84、戻り経路80、シスターン復路77、及び第1シスターン復路77aを介して第1シスターン97aに戻る第1循環経路が形成される。熱交換経路84内の水と第2温水経路43内の高温の温水との間で熱交換が行われる。これにより、ステップS16の処理によって形成された第1循環経路内の水が昇温し、蓄熱される。
ステップS18では、コントローラ21が、第1循環経路内の水温が50℃以上に昇温するまで(YESとなるまで)監視している。コントローラ21は、サーミスタ98aの検出値が50℃以上になると(ステップS18でYESとなると)、第1循環経路への蓄熱が終了したと判断し、ステップS20に進む。ステップS20では、ポンプ71を停止させるとともに、流量制御弁84aを閉じる。これによって、ステップS14からステップS20に亘って行われた、第1循環経路内への蓄熱処理が終了する。
ステップS22では、コントローラ21が、発電運転が停止したか否かを監視し、発電運転が停止したと判断されなければ(NOであれば)、ステップS10に戻る。
ステップS12で、第1シスターン97a内の水温が、設定温度以上の温度である場合(NOの場合)、第1循環経路内には、コールドスタート時に十分対応できるだけの蓄熱がなされているとみなすことができる。従って、ステップS24に進み、貯湯槽20内への蓄熱が可能か否かを判別するために、貯湯槽20内の水温が45℃より低いか否かを判別する。貯湯槽20内の水温は、貯湯槽20の下位サーミスタ35dの検出値を取り込むことによって得られる。ステップS24で、貯湯槽20の下位の水温が45℃より低い場合(YESの場合)、貯湯槽20内への蓄熱が可能である。従って、貯湯槽20内への蓄熱を行うべく、ステップS26に進む。
ステップS26では、熱交換経路84の流量制御弁84aが開いていれば閉じるとともに、シスターン往路70のポンプ71が駆動していれば停止させる。これにより、第1循環経路内の温水の循環が停止する。
ステップS28に進み、三方弁48の第2出入口48bと第1出入口48aを連通させ、熱回収経路128のポンプ40を駆動する。これにより、貯湯槽20の下部から水が取出される。そして、取出された水は、共用経路26、熱回収往路128a、熱回収復路128b、第2温水経路43、及び第1温水経路42を通過し、貯湯槽20の上部から貯湯槽20内に戻る(以下ではこの経路を貯湯槽循環経路と呼ぶ)。発電運転中に、貯湯槽循環経路内の温水が循環することによって、発電ユニット100で発生した熱が貯湯槽20内に蓄熱される。
このとき、第1循環経路内の温水は循環していないため、第2温水経路43の熱交換器46において、第2温水経路43内の高温の温水が、熱交換経路84内の水を過熱してしまうことはない。
ステップS30では、コントローラ21が、貯湯槽20の下位の温水温度が45℃以上に昇温するまで(YESとなるまで)監視している。コントローラ21は、下位サーミスタ35dの検出値が45℃以上になると(ステップS30でYESとなると)、貯湯槽20内への蓄熱が終了したと判断し、ステップS32に進む。ステップS32では、ポンプ40を停止させる。これによって、ステップS26からステップS32に亘って行われた、貯湯槽20内への蓄熱処理が終了する。
ステップS22に進み、コントローラ21が、発電運転が停止したか否かを監視し、発電運転が停止したと判断されなければ(NOであれば)、ステップS10に戻る。
ステップS24で、貯湯槽20の下位の温水温度が45℃以上の温度である場合(NOの場合)、貯湯槽20内にこれ以上の蓄熱はできないとみなすことができる。すでに、ステップS12において、第1循環経路内の温水温度が設定温度以上であると判別されており、第1循環経路内への蓄熱は不要である。従って、ステップS34に進み、第2シスターン97b内への蓄熱が可能か否かを判別するために、第2シスターン97b内の水温が50℃より低いか否かを判別する。第2シスターン97b内の水温は、第2シスターン97b内のサーミスタ98bの検出値を取り込むことによって得られる。ステップS34で、第2シスターン97b内の水温が50℃より低い場合(YESの場合)、第2シスターン97b内への蓄熱が可能である。従って、第2シスターン97b内への蓄熱を行うべく、ステップS36に進む。
ステップS36では、三方弁48の第2出入口48bと第3出入口48cを連通させ、熱回収経路128のポンプ40を駆動する。このようにすると、第3温水経路44、共用経路26、熱回収往路128a、熱回収復路128b、及び第2温水経路43を高温の温水が循環する。従って、熱交換器46を高温の温水が通過する。
ステップS38に進み、熱交換経路84の流量制御弁84aを開くとともに、シスターン往路70のポンプ71を駆動する。さらに、第2シスターン復路77bに挿入されているシスターン復路熱動弁96を開く。第1シスターン97a内の水は、シスターン往路70、バーナ経路72、熱交換経路84、戻り経路80、シスターン復路77、及び第2シスターン復路77bを介して第2シスターン97bに戻る循環経路(以下ではこの経路を第2循環経路と呼ぶ)が形成される。第2シスターン97b内は満水状態であり、第2シスターン複路77bから温水が流入すると、その分の温水が、第1シスターン97aと第2シスターン97bとの間を隔てている壁97cを越えて第1シスターン97a内に流入する。第2循環経路は、第1シスターン97aと第2シスターン97bを両方含む循環経路である。熱交換経路84内の水と第2温水経路43内の高温の温水との間で熱交換が行われる。これにより、ステップS38の処理によって形成された第2循環経路内の水が昇温し、蓄熱される。
本実施例では、シスターン復路熱動弁96が開かれたとき、経路内の温水が、第2シスターン複路77bに積極的に流入し、第1シスターン復路77aに流入しにくいように、圧力損失が工夫されている。
ステップS40では、コントローラ21が、第2循環経路内の水温が50℃以上に昇温するまで(YESとなるまで)監視している。コントローラ21は、サーミスタ98bの検出値が50℃以上になると(ステップS40でYESとなると)、第2循環経路への蓄熱が終了したと判断し、ステップS42に進む。ステップS2では、ポンプ71を停止させるとともに、流量制御弁84aを閉じる。これによって、ステップS36からステップS42に亘って行われた、第2循環経路内への蓄熱処理が終了する。
ステップS22に進み、コントローラ21が、発電運転が停止したか否かを監視し、発電運転が停止したと判断されなければ(NOであれば)、ステップS10に戻る。
ステップS34で、第2シスターン97b内の水温が、設定温度以上の温度である場合(NOの場合)、第2循環経路内にこれ以上の蓄熱はできないとみなすことができる。従って、ステップS44に進み、発電ユニット100内において、発電熱を放熱する。具体的には、発電ユニット100内の熱媒冷却ファン119を駆動させる。すると、熱媒放熱器120に空気が吹付けられ、経路129内の熱媒が冷却される。これによって、発電運転を継続することができる。
ステップS22に進み、コントローラ21が、発電運転が停止したか否かを監視し、発電運転が停止したと判断されなければ(NOであれば)、ステップS10に戻る。
第1循環経路と第2循環経路への蓄熱時には、発電熱によって加熱された第2温水経路43内の温水は、熱交換器46において熱交換経路84内の温水と熱交換した後、温度低下する。本実施例のコージェネレーションシステム500では、第1循環経路と第2循環経路への蓄熱時には、三方弁48の第2出入口48bと第3出入口48cを連通させる。このことによって、温度低下した後の第2温水経路43内の温水が、貯湯槽20をバイパスして発電ユニット100に送り出されるため、貯湯槽20内の温度成層状態を乱すことがない。
本実施例のコージェネレーションシステム500は、貯湯槽20からの温水をバーナ74等の加熱器で直接加熱しない構成の給湯システムを備えたコージェネレーションシステムである。貯湯槽20の蓄熱量が十分でないとき、暖房経路を構成する循環経路を利用して給湯経路の温水を加熱し、給湯する。従って、貯湯槽20の蓄熱量が十分でないときの給湯要求に速やかに対応させるためには、この循環経路の温水温度を速やかに設定温度まで上昇させるか、若しくは、前もって設定温度まで上昇させておく必要がある。
本実施例のコージェネレーションシステム500では、発電運転中であるとき、回収した発電熱を貯湯槽20に蓄熱する他、2つの循環経路(第1循環経路と第2循環経路)に蓄熱することが可能である。その時の蓄熱状態によって、蓄熱する場所を以下のように切換える。
(1)小さい熱容量の第1シスターン97aの温水温度が設定温度より低温であれば、第1循環経路を循環させる。これによって、発電熱によって第1循環経路の温水が加熱される。発電運転の開始直後等でシステム内の蓄熱量が十分でないときに、発電熱が、まず熱容量の小さい第1循環経路に蓄熱されるようにする。
(2)小さい熱容量の第1シスターン97aの熱媒温度が設定温度以上であれば、給湯要求時に設定温度での給湯を速やかに行うことが可能な状態である。よって、第1循環経路への蓄熱を終了し、次に蓄熱する箇所として、貯湯槽20の蓄熱量が許容量であるか否かを判別する。第1循環経路への蓄熱が終了しており、かつ、貯湯槽20の蓄熱量が許容量に満たなければ、第1循環経路の循環を停止させる。これ以上の発電熱が第1循環経路に蓄熱されないようにするとともに、以降に発生する発電熱が貯湯槽20に蓄熱されるようにする。
(3)貯湯槽20の蓄熱量が許容量であれば、貯湯槽20への蓄熱を終了する。次に蓄熱する箇所として、大きい熱容量の第2シスターン97bを有する第2循環経路の蓄熱量が許容量であるか否かを判別する。第1循環経路への蓄熱と、貯湯槽20への蓄熱がいずれも終了しており、第2循環経路の蓄熱量が許容量に満たなければ、第2循環経路を循環させる。これ以上の発電熱が貯湯槽20に蓄熱されないようにするとともに、以降に発生する発電熱が第2循環経路に蓄熱されるようにする。
以上のように、発電運転中であれば、発電熱を、まず第1循環経路に蓄熱する。この第1循環経路は熱容量が小さい経路であるため、温水温度が速やかに設定温度以上に昇温する。この第1循環経路の温水温度が設定温度以上となるまで蓄熱することによって、システムを、給湯要求時に速やかに設定温度での給湯が開始できる状態にすることができる。また、この第1循環経路への蓄熱が終了する前に給湯要求があっても、温水温度がすでに昇温中であるため、比較的速やかに設定温度以上に昇温し、比較的速やかに設定温度での給湯を開始させることができる。
また、第1循環経路の蓄熱が終了した後、貯湯槽20への蓄熱を行い、これが終了した後、さらに第2循環経路への蓄熱を行う。第2循環経路の熱容量は第1循環経路の熱容量に比して大きいため、大きな蓄熱量を確保することができる。
本実施例のコージェネレーションシステム500では、貯湯槽20の蓄熱量が十分量でない時の給湯要求に対応するための熱容量の小さい第1シスターン97aを有する第1循環経路と、蓄熱量を確保するための熱容量の大きい第2シスターン97bを有する第2循環経路を備えている。このことによって、貯湯槽20の蓄熱量が十分でない時であっても、設定温度での給湯を速やかに開始させることができるにもかかわらず、大きな熱容量を確保することができ、熱効率の高いシステムを構築することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。以下に変形例を列記する。
(1)本実施例では、貯湯槽20内への蓄熱の時、貯湯槽20の下位サーミスタ35dの検出値が45℃に達すると、貯湯槽20内への蓄熱を終了させる。これは、本実施例では、動作温度が比較的低い(80℃以下)固体高分子型燃料電池を利用するコージェネレーションシステムを想定しているからである。固体高分子型燃料電池のセルは高温を嫌う。このため、固体高分子型燃料電池を利用するコージェネレーションシステムでは、回収した発電熱によって加熱された高温水が再度発電ユニットに送られて、発電ユニット内の雰囲気温度を過熱することがないよう、貯湯槽から送り出される温水の温度が比較的低温(例えば45℃程度である)である間に発電を停止させる必要がある。固体高分子型燃料電池に替えて、動作温度が1000℃以下である固体酸化物型燃料電池を利用するコージェネレーションシステムであれば、さらに蓄熱量を増やすことができる。
(2)第2循環経路の蓄熱を暖房運転や給湯運転に利用することができる。暖房運転に利用する場合では、低温暖房機運転が開始されたとき、第1シスターン97a内の水温と、第2シスターン97b内の水温を比較し、第1シスターン97a内の水温の方が高ければ、シスターン復路熱動弁96を閉じ、第1循環経路内の温水を利用する。あるいは、第2シスターン97b内の水温の方が高ければ、シスターン復路熱動弁96を開き、第2循環経路内の温水を利用する。2つの循環経路に蓄熱された熱エネルギーを有効に利用することができる。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。 コントローラの構成を簡単に示した図である。 蓄熱処理のフローチャートである。
符号の説明
10:給湯システム
20:貯湯槽
24:ミキシングユニット
26:共用経路
35:サーミスタ(貯湯槽)、35a:上位サーミスタ、35d:下位サーミスタ
40:ポンプ(熱回収経路)
42:第1温水経路
43:第2温水経路
44:第3温水経路
46:熱交換器
48:三方弁、48a:第1出入口、48b:第2出入口、48c:第3出入口
60:第1混合水経路
61:第2混合水経路
62:第3混合水経路
67:給湯栓
70:シスターン往路
71:ポンプ(シスターン復路)
72:バーナ経路
77:シスターン復路、77a:第1シスターン復路、77b:第2シスターン復路
80:戻り経路
84:熱交換経路、84a:流量制御弁
96:シスターン復路熱動弁
97:シスターン、97a:第1シスターン、97b:第2シスターン、97c:壁
98a,98b:サーミスタ(シスターン)
100:発電ユニット
128:熱回収経路、128a:熱回収往路、128b:熱回収復路
500:コージェネレーションシステム

Claims (4)

  1. 電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱で水を加熱し、温水を貯湯しておいて必要時に給湯するコージェネレーションシステムであり、
    発電を行う発電ユニットと、
    温水を貯えておく貯湯槽と、
    水が発電ユニットと貯湯槽を通過して循環する熱回収循環経路と、
    熱回収循環経路の水を発電ユニットが発生した発電熱で加熱する手段と、
    熱回収循環経路の水を循環させる温水循環手段と、
    貯湯槽の温水を温水利用箇所に送る給湯経路と、
    熱媒が循環する熱媒循環経路であって、共通熱媒経路と、共通熱媒経路から分岐するとともに分岐後に共通熱媒経路に合流する第1分岐経路及び第2分岐経路を有する熱媒循環経路と、
    少なくとも第1分岐経路を流れる熱媒が通過する第1シスターンと、
    第2分岐経路を流れる熱媒が通過し、第1シスターンより熱容量が大きい第2シスターンと、
    第1分岐経路と第2分岐経路のいずれかを有効とする切換え手段と、
    熱媒循環経路の熱媒を加熱する加熱器と、
    熱回収循環経路の水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換する第1熱交換器と、
    給湯経路の水と熱媒循環経路の熱媒との間で熱交換する第2熱交換器と、
    熱媒循環経路の熱媒を循環させる熱媒循環手段と、
    貯湯槽の温水の温度を検知する貯湯槽温度センサと、
    第1シスターンの熱媒の温度を検知する第1熱媒温度センサと、
    第2シスターンの熱媒の温度を検知する第2熱媒温度センサと、
    コントローラを備えており、
    前記コントローラは、発電運転中に、貯湯槽温度センサが検知した温度と第1熱媒温度センサが検知した温度と第2熱媒温度センサが検知した温度に基づいて、前記熱媒循環手段と前記切換え手段を制御することを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 前記熱回収循環経路の一部と前記給湯経路の一部が共用経路で構成されており、その共用経路に前記第1熱交換器が設けられており、前記第1熱交換器が前記第2熱交換器を兼ねていることを特徴とする請求項1のコージェネレーションシステム。
  3. 前記コントローラは、発電運転中は前記熱回収循環経路を水が循環するように前記温水循環手段を制御し、さらに、
    (1)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度より低いときに、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第1分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御し、
    (2)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度より低いときに、熱媒循環経路を熱媒が循環しないように熱媒循環手段を制御し、
    (3)第1熱媒温度センサが検知した温度が給湯設定温度以上であり、貯湯槽温度センサが検知した温度が許容貯湯量に相当する温度以上であり、第2熱媒温度センサが検知した温度が許容蓄熱量に相当する温度より低いときに、熱媒循環経路を熱媒が循環するように熱媒循環手段を制御し、第2分岐経路を熱媒が通過するように切換え手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2のコージェネレーションシステム。
  4. 前記熱回収循環経路は貯湯槽をバイパスする経路を有しており、貯湯槽を通過する経路と貯湯槽をバイパスする経路を切換える手段を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかのコージェネレーションシステム。
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