JP2006275337A - 貯湯式給湯システム - Google Patents

貯湯式給湯システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006275337A
JP2006275337A JP2005092244A JP2005092244A JP2006275337A JP 2006275337 A JP2006275337 A JP 2006275337A JP 2005092244 A JP2005092244 A JP 2005092244A JP 2005092244 A JP2005092244 A JP 2005092244A JP 2006275337 A JP2006275337 A JP 2006275337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
path
water tank
valve
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005092244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4256857B2 (ja
Inventor
Hisahiro Satou
寿洋 佐藤
Takuro Hagino
卓朗 萩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Rinnai Corp
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp, Toho Gas Co Ltd filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2005092244A priority Critical patent/JP4256857B2/ja
Publication of JP2006275337A publication Critical patent/JP2006275337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4256857B2 publication Critical patent/JP4256857B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】 長期間利用されなかった貯湯槽内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく処置し、給湯システムを衛生的に使用することができる技術を提供する。
【解決手段】 貯湯槽20内の温水が使用されていない状態を判定し、貯湯槽20内の温水が使用されていない時間が48時間以上となると、貯湯槽20内の温水に細菌が繁殖している可能性があるとして、貯湯槽20内の温水の加熱殺菌が完了するまで温水経路開閉弁43の開放が禁止される。貯湯槽20内の温水の加熱殺菌は、給湯栓64が開かれたと判断され、使用者が在宅であると判定された時に行われる。貯湯槽20内の温水は発電熱によって60℃以上で1時間加熱されると、温水経路開閉弁43の開放禁止が解除されて貯湯槽20内の温水の使用が許可される。加熱殺菌は、貯湯槽20内の温水を使用する直前の1回だけでよいため、エネルギー効率がよく、衛生的である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、発電熱や太陽熱等で加熱された温水を貯湯槽に貯湯しておき、貯湯槽に貯湯しておいた温水を利用して必要時に給湯する貯湯式給湯システムに関する。特に、貯湯式給湯システムにおいて、長期間に亘って貯湯槽内の温水が利用されなかったとき、長期間貯湯されていた温水がそのまま利用されることを防止する技術に関する。
発電熱や太陽熱等で加熱された温水を貯湯しておいて給湯する給湯システムが知られている。発電熱や太陽熱等で加熱された温水は貯湯槽に貯湯される。貯湯槽に貯湯しておいた温水は、必要に応じて、ミキシングユニットにおいて水道水と混合されたり、あるいは加熱器によって加熱したりして適温に調温されて利用される。
温水を貯湯槽に貯湯しておいて利用する給湯システムでは、給湯システムが長期間利用されなければ、その間は貯湯槽内の温水は入換わらず、貯湯槽内の温水は放熱によって徐々に温度低下する。高温温水が貯湯されていれば殺菌されるが、温度低下した温水が貯湯されていると、貯湯槽内にレジオネラ菌等の有害な細菌が繁殖する可能性が皆無ではない。
上記の問題に対処するため、例えば、特許文献1の貯湯式給湯装置では、貯湯槽内の温水を加熱して昇温させ、細菌を殺菌することができる殺菌可能温度に一定時間維持する殺菌動作が実行される。この殺菌動作は、貯湯槽内の温水温度が殺菌可能温度より低い状態が所定時間以上継続したときに実行されるか、あるいは、一定時間毎に実行される。特許文献1の貯湯式給湯装置では、使用者によって殺菌動作を実行管理する必要がないため、利便性が向上するほか、殺菌動作が過不足なく適切な時期に実行されるため、省エネルギーに貢献するとしている。
特開2004−150649号公報
貯湯槽内にレジオネラ菌等の細菌が繁殖するおそれがあるのは、貯湯槽内の温水が長期間利用されないときである。貯湯槽内の温水が長期間利用されないときの多くは、使用者が長期間不在であるときである。
特許文献1の貯湯式給湯装置では、貯湯槽内の温水温度が殺菌可能温度より低い状態が所定時間以上継続すれば、使用者が不在であっても殺菌動作が実行される。殺菌動作が実行された後もさらに使用者が不在であれば、再度殺菌動作が実行される。即ち、特許文献1の貯湯式給湯装置では、殺菌動作が過不足なく適切な時期に実行されるとしているが、使用者が長期間不在であると、使用者の不在中に、貯湯槽内の温水が定期的に何回も殺菌動作されることが起こり得る。しかし、貯湯槽内の温水の殺菌処理は、温水を使用する直前に1回行われれば十分である。特許文献1の貯湯式給湯装置のように、貯湯槽内の温水を使用するまでに何回も殺菌処理を実行すれば、利便性は向上するが、省エネルギーという観点からは、むしろ、エネルギーの無駄使いと言わざるを得ない。
本発明は、長期間利用されなかった貯湯槽内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく処置し、給湯システムを衛生的に使用することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の貯湯式給湯システムは、温水を貯える貯湯槽と、貯湯槽に貯えられている温水を加熱する加熱手段と、貯湯槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、温水経路を開閉する開閉弁を備えている。また、この貯湯式給湯システムは、貯湯槽内の温水温度を検出する温度検出手段と、貯湯槽内の温水が使用されている状態であるか否かを判定する使用状態判定手段と、使用状態判定手段が貯湯槽内の温水が使用されていない状態であると判定した時からの経過時間を計時する第1計時手段と、使用者が在宅であるか否かを判定する在宅判定手段と、温度検出手段が検出する温水温度が所定温度以上である時間を計時する第2計時手段も備えている。さらに、この貯湯式給湯システムは、第1計時手段によって計時された時間が第1所定時間以上となると開閉弁の開放を禁止し、開閉弁の開放を禁止している間に在宅判定手段によって使用者が在宅であることを判定すると、第2計時手段によって計時される時間が第2所定時間となった時に開閉弁の開放禁止状態を解除する開閉弁制御手段も備えている。
貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないと、貯湯槽内の温水にレジオネラ菌等の有害な細菌が繁殖するおそれがある。細菌が繁殖した温水をそのまま使用することは衛生上回避する必要がある。レジオネラ菌等の細菌は熱に弱く、60℃以上に加熱することによって比較的短時間(5分程度)で死滅することがわかっている。貯湯槽内の温水の殺菌には加熱殺菌が有効である。
貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないとき、経過時間や温水温度に応じて貯湯槽内の温水の加熱殺菌を行う構成であれば、使用者の不在中に加熱殺菌が行われることが起こり得る。不在中に加熱殺菌が行われても、加熱殺菌後の高温の温水はすぐに使用されず、やがて放熱して温度低下する。使用者の不在期間が長くなれば、貯湯槽内の温水は何回も加熱殺菌されることとなる。使用予定時刻が未定である温水を加熱して放熱させることを何回も繰返す行為はエネルギーの浪費に他ならない。
本発明の貯湯式給湯システムでは、貯湯槽に貯えられる温水を加熱するために、発電装置で発電したときに発生する発電熱を利用するものや、太陽熱を利用するもの等を例示することができる。
本発明の貯湯式給湯システムでは、貯湯槽内の温水が使用されていない状態を判定し、貯湯槽内の温水が使用されていない時間を計時する。計時時間が所定時間(例えば48時間)以上となると、貯湯槽内の温水に細菌が繁殖している可能性があるとして、開閉弁の開放を禁止して貯湯槽内の温水の使用を禁止する。貯湯槽内の温水の加熱殺菌が完了するまでは開閉弁の開放が禁止される。貯湯槽内の温水の加熱殺菌は、使用者が在宅であることが判定された時に行われる。使用者が不在であるときには加熱殺菌を行わない。貯湯槽内の温水の加熱には、給湯システムに既設の上記加熱手段(発電熱や太陽熱等を利用するもの)を利用する。あるいは、既設の加熱器を利用して加熱してもよい。貯湯槽内の温水温度が所定温度(例えば60℃)以上で第2所定時間(例えば1時間)が経過すると、加熱殺菌が完了したとして、開放弁の開放禁止状態が解除されて貯湯槽内の温水の使用が許可される。
本発明の貯湯式給湯システムによれば、貯湯槽内の温水の加熱殺菌処理は、使用者の在宅が検出されるまでは行わず、使用者の帰宅時に1回だけ行なわれる。貯湯槽内の温水は、使用される直前に加熱殺菌されることとなり、加熱殺菌によって昇温した温水を有効に使用することができる。貯湯槽内の温水の加熱殺菌を1回で済ませることができ、エネルギー効率がよく、しかもこの1回の加熱殺菌を、温水を使用する直前に行うことができるため、衛生的である。
本発明の貯湯式給湯システムでは、使用者の在宅を確認してから加熱殺菌を開始する。従って、使用者が帰宅した直後に給湯要求があっても、貯湯槽内の温水を給湯に使用することはできない。このときは、給湯システムに既設の給湯器によって水道水を加熱して給湯を行う。水道水の加熱に熱エネルギーを消費することにはなるが、使用者の不在中に貯湯槽内の温水を加熱し、結果的にその温水を使用しないまま放熱させてしまう可能性のある従来のシステムに比べ、エネルギー効率ははるかに向上する。
本発明の別の貯湯式給湯システムは、温水を貯える貯湯槽と、貯湯槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、温水経路を開閉する開閉弁を備えている。また、この貯湯式給湯システムは、貯湯槽内の温水が使用されている状態であるか否かを判定する使用状態判定手段と、使用状態判定手段が貯湯槽内の温水が使用されていない状態であると判定した時からの経過時間を計時する第1計時手段と、使用者が在宅であるか否かを判定する在宅判定手段と、貯湯槽内の温水を入換える入換え手段と、入換え手段によって入換えられた水の流量を検出する流量検出手段も備えている。さらに、この貯湯式給湯システムは、第1計時手段によって計時された時間が第1所定時間以上となると開閉弁の開放を禁止し、開閉弁の開放を禁止している間に在宅判定手段によって使用者が在宅であることを判定すると、流量検出手段によって検出される入換え流量が所定流量となった時に開閉弁の開放禁止状態を解除する開閉弁制御手段も備えている。
貯湯式給湯システムを衛生的に使用するためには、貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されていないとき、その温水を入換えることも有効な手段である。
貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないとき、経過時間に応じて貯湯槽内の温水の入換えを行う構成であれば、使用者の不在中に貯湯槽内の温水の入換えが行われることが起こり得る。不在中に入換えが行われても、貯湯槽内に充填された水はすぐに使用されず、再度入換えが必要な状態となり得る。使用者の不在期間が長くなれば、貯湯槽内の温水は何回も入換えられることとなる。使用予定時刻が未定である温水の入換えを何回も繰返す行為は資源の浪費に他ならない。
本発明の貯湯式給湯システムでは、貯湯槽内の温水が使用されていない状態を判定し、貯湯槽内の温水が使用されていない時間を計時する。計時時間が所定時間(例えば48時間)以上となると、貯湯槽内の温水に細菌が繁殖している可能性があるとして、開閉弁の開放を禁止して貯湯槽内の温水の使用を禁止する。貯湯槽内の温水の入換えが完了するまでは開閉弁の開放が禁止される。貯湯槽内の温水の入換えは、使用者が在宅であることが判定された時に行われる。使用者が不在であるときには貯湯槽内の温水の入換えを行わない。入換えられた水の流量が所定流量(例えば貯湯槽容量+α)となると、入換えが完了したとして、開放弁の開放禁止状態が解除されて貯湯槽内の温水(入換え直後は水)の使用が許可される。
本発明の貯湯式給湯システムによれば、貯湯槽内の温水の入換えは、使用者の在宅が検出されるまでは行わず、使用者の帰宅時に1回だけ行なわれる。貯湯槽内の温水の入換えを1回で済ませることができ、資源の消費を最小限にし、しかもこの1回の入換えを、使用する直前に行うことができるため、衛生的である。
本発明の貯湯式給湯システムでは、在宅判定手段は、運転状態の所定変化を検出する手段を備えており、前記所定変化が検出された時に、使用者が在宅であると判定することが好ましい。
運転状態の所定変化には、流量センサの検出値の変化、電力センサの検出値の変化、人による機器操作の検出、人体感応センサによる検知等を例示することができる。流量センサの検出値が変化すれば、給湯栓が開かれて水(湯)が使用されたことがわかり、使用者が在宅していることがわかる。電力センサの検出値が所定値以上変化すれば、電気機器が使用されたことがわかり、使用者が在宅していることがわかる。人によって操作される機器が操作されたことが検出されれば、使用者が在宅していることがわかる。人体感応センサによって人体が検知されれば、使用者が在宅していることがわかる。これらの複数の事象を観測し、これらの事象の少なくとも1種に何らかの変化があったとき、所定変化があったとしてもよい。
本発明の貯湯式給湯システムによれば、長期間利用されなかった貯湯槽内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく、加熱殺菌又は入換えを行い、給湯システムを衛生的に使用することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)貯湯槽内の温水が使用されている状態であるか否かは、開閉弁の開閉状態によって判定される。
(形態2)使用者が帰宅したことは、給湯栓が開かれたか否かによって判定される。
(形態3)貯湯槽内の温水を排水するための温水排水経路は、貯湯槽とミキシングユニットを接続している温水経路から分岐しており、この温水排水経路には温水排水経路開閉弁が設けられている。
(形態4)貯湯槽内の温水の入換えを行うとき、開閉弁の開放禁止が解除される入換え流量は、貯湯槽容量に等しい流量か、それ以上の流量である。
(形態5)貯湯槽内の温水が長期間使用されなかったとき、使用されていない時間が第3所定時間(たとえば120時間)未満であれば加熱処理を行い、第3所定時間以上であれば入換え処理を行う。
(形態6)ミキシングユニットからの混合水を必要に応じて加熱する混合水加熱手段を備えており、開閉弁制御手段によって開閉弁の開放が禁止されている間に給湯要求があったとき、ミキシングユニットからの水道水を混合水加熱手段によって加熱して給湯する。
(実施例1)
本発明の貯湯式給湯システムを具現化した第1実施例を図面を参照しながら説明する。本実施例は、本発明の貯湯式給湯システムを組込んだコージェネレーションシステムである。
本実施例のコージェネレーションシステムは、図1に示すように、発電ユニット110と給湯システム10等を備えている。
発電ユニット110は、改質器112、燃料電池114、熱交換器116、118、熱媒放熱器120、熱媒三方弁122、それらを接続する経路等を備えている。
改質器112には、バーナ131が設けられている。バーナ131が作動して熱を発生すると、改質器112は炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。バーナ131で燃焼した高温の燃焼ガスは燃焼ガス経路126に導かれる。燃焼ガス経路126は、改質器112から熱交換器116を通過して外部に開放されている。熱交換器116には、循環経路128も通過している。燃焼ガス経路126は、バーナ131で発生した高温の燃焼ガスを熱交換器116に導き、循環経路128を流れる水を加熱し、熱交換によって温度が低下した燃焼ガスを外部に排出する。
循環経路128は、循環復路128aと、循環往路128bから構成されており、給湯システム10と接続されている。循環経路128が給湯システム10にどのように接続されているのかについては、後で詳細に説明する。循環経路128は温水を流通させる。循環経路128を流れる温水は、熱交換器116を通過することによって燃焼ガス経路126を流れる燃焼ガスによって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114は複数のセルを有している。燃料電池114と改質器112は水素ガス供給経路121によって接続されている。改質器112で生成された水素ガスは、水素ガス供給経路121を流れて燃料電池114に供給される。燃料電池114は、改質器112から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行う。燃料電池114は発電すると発電熱を発生する。
熱媒循環経路124は、燃料電池114、熱交換器118、リザーブタンク125、熱媒ポンプ127、熱媒三方弁122を通って燃料電池114に戻る循環経路を形成している。熱媒循環経路124の燃料電池114の下流側には、熱媒温度センサ117と凍結防止用ヒータ123が装着されている。熱媒温度センサ117は、熱媒循環経路124を流れる熱媒の温度を検出する。熱媒温度センサ117の検出信号は、給湯システム10に装着されているコントローラ21に出力される。凍結防止用ヒータ123は熱媒循環経路124を加熱する電気ヒータである。
熱媒三方弁122は、1つの入口122aと、2つの出口122b,122cを備えている。熱媒三方弁122は、入口122aと出口122bを連通させるか、入口122aと出口122cを連通させるかを切換える。
熱媒三方弁122の出口122bと、熱媒循環経路124の熱媒三方弁122の出口122cの下流側とを接続する冷却経路129が設けられている。熱媒循環経路124と冷却経路129は熱媒としての純水を流通させる。冷却経路129の途中には熱媒放熱器120が装着されている。熱媒放熱器120に隣接して熱媒冷却ファン119が設けられている。熱媒冷却ファン119を運転すると、空気が熱媒放熱器120に吹付けられ、冷却経路129を流れる熱媒が冷却される。
改質器112、燃料電池114、バーナ131、熱媒ポンプ127、凍結防止用ヒータ123、熱媒三方弁122、熱媒冷却ファン119は、コントローラ21によって制御される。
燃料電池114が作動すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが連通されるとともに、熱媒ポンプ127が運転される。熱媒ポンプ127が運転されると、熱媒循環経路124を熱媒が循環する。熱媒循環経路124を熱媒が循環することにより、燃料電池114から発電熱が回収される。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器118まで運ばれ、循環経路128を流れる温水を加熱する。循環経路128については後述する。
熱媒温度センサ117が検出した熱媒温度が高くなりすぎると、発電熱の回収が不十分となってしまうため、発電熱の放熱を行う。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通され、同時に熱媒冷却ファン119が運転される。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通されると、熱媒は冷却経路129に流入し、熱媒放熱器120を通過する。熱媒は、熱媒放熱器120を通過することによって冷却される。熱媒放熱器120は、熱媒冷却ファン119から空気が吹付けられることにより、高い効率で熱を放熱する。熱媒の温度が低下すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが再び連通される。このような熱媒三方弁122の切換えが繰返されることにより、熱媒の温度は、所定範囲内に維持される。
給湯システム10は、貯湯槽20、給湯器(加熱器)22、ミキシングユニット(混合器)24、これらを連通する複数の経路、コントローラ21等を備えている。
貯湯槽20の底部には、貯湯槽20に水道水を給水する給水経路26が接続されている。給水経路26の入口26aの近傍には、減圧弁28が装着されている。給水経路26の減圧弁28の下流側とミキシングユニット24の給水入口24aは、ミキシングユニット給水経路30によって接続されている。減圧弁28は、貯湯槽20とミキシングユニット24への給水圧力を調整する。貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28の下流側圧力が低下する。減圧弁28は、下流側圧力が低下すると開き、その圧力を所定の調圧値に維持しようとする。このため、貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、それらに水道水が給水される。
貯湯槽20には、調圧値に調圧された水が貯められる。貯湯槽20は、調圧値に耐えられる耐圧容器で形成されている。貯湯槽20の上部には出口部20aが設けられており、さらにその上にリリーフ弁31が装着されている。リリーフ弁31の開弁圧力は、減圧弁28の調圧値よりも僅かに大きく設定されている。減圧弁28の調圧が不能になった場合には、リリーフ弁31が開き、貯湯槽20内の圧力が耐圧圧力を超えるのを防止する。リリーフ弁31には、圧力開放経路32の一端32aが接続されている。圧力開放経路32の他端32bは貯湯槽20の外部に開放されている。
貯湯槽20の底部と、圧力開放経路32の他端32b近傍を接続する排水経路33が設けられている。排水経路33の途中には排水弁34が装着されている。排水弁34は手動で開閉することができる。排水弁34を開くと、貯湯槽20内の水が排水経路33と開放経路32を通って外部に排水される。
貯湯槽20は、発電ユニット110の循環経路128(循環復路128a、循環往路128b)と接続されている。詳しくは、循環復路128aが貯湯槽20の上部に接続され、循環往路128bが貯湯槽20の下部に接続されている。これによって、貯湯槽20と発電ユニット110との間の循環経路が形成されている。循環往路128bの途中には循環ポンプ40が装着されている。循環復路128aに復路サーミスタ45が取付けられ、循環往路128bに往路サーミスタ44が取付けられている。復路サーミスタ45は循環復路128a内の温水の温度を検出し、往路サーミスタ44は循環往路128b内の温水の温度を検出する。復路サーミスタ45と往路サーミスタ44の検出信号はコントローラ21に出力される。
発電運転中に循環ポンプ40が作動すると、貯湯槽20の底部から温水が吸出される。貯湯槽20から吸出された温水は、循環往路128bを流れてから発電ユニット110の熱交換器118、116を通過することによって加熱されて温度が上昇する。温度が上昇した温水は、循環復路128aを流れて貯湯槽20の上部に戻される。このように、貯湯槽20の底部から吸出された温水が、発電ユニット110の熱交換器118、116によって加熱されてさらに高温になり、貯湯槽20の上部に戻される循環が行われることにより、貯湯槽20に高温の温水が貯えられる。貯湯槽20内の温度が低い状態から、貯湯槽20に発電ユニット110からの高温の温水が戻されると、貯湯槽20の上部に高温の温水が戻されることから、冷水層の上部に高温層が積層した状態(以下、「温度成層」と言う)が形成される。高温層よりも深い部分の水の温度は急激に低下する。発電中に、貯湯槽20の底部から低温の温水が吸出され、上部に高温の温水が戻され続けると、高温層は低温層と交じり合うことなく、低温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、高温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20にフルに蓄熱された状態では、貯湯槽20の全体に高温の温水が貯まった状態になる。温度成層が形成されることにより、貯湯槽20にフルに蓄熱が行われていなくても、貯湯槽20の最上部に設けられている出口部20aからは、高温の温水が送り出される。一方、貯湯槽20の温水が利用されると、貯湯槽20の上部の高温の温水が吸出され、底部から水道水が入水すると、高温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、低温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20内の温水を使い切ると、貯湯槽20内は水道水で満たされた状態となる。
コントローラ21は、CPU、ROM、RAM等を備えており、CPUがROMに格納されている制御プログラムを処理することによって、発電ユニット110と給湯システム10を制御する。RAMには、コントローラ21に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。コントローラ21にはリモコン23が接続されている。リモコン23には、発電ユニット110と給湯システム10を操作するためのスイッチやボタン、発電ユニット110と給湯システム10の動作状態を表示するとともに後記する運用方法を表示する液晶表示器等が設けられている。
貯湯槽20の上部から5リットルの箇所に上部サーミスタ35が取付けられており、下部から5リットルの箇所に下部サーミスタ36が取付けられている。上部サーミスタ35は貯湯槽20内の上部の温水温度を検出する。下部サーミスタ36は貯湯槽20内の下部の温水温度を検出する。上部サーミスタ35と下部サーミスタ36の検出信号は、それぞれコントローラ21に出力される。上部サーミスタ35と下部サーミスタ36の検出温度は、湯温制御に利用される他、蓄熱量の算出に利用される。算出される蓄熱量は、コントローラ21に用意されている記憶部に経時的に記憶される。
ミキシングユニット24は、温水入口24c、混合水出口24b、第1流量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55、および既に説明した給水入口24aを有している。貯湯槽20の出口部20aとミキシングユニット24の温水入口24cは、温水経路42によって接続されている。温水経路42には温水流量センサ46と温水経路開閉弁43が設けられている。温水経路42の途中から温水排水経路41が分岐している。温水排水経路41には温水排水経路開閉弁49が設けられている。温水排水経路開閉弁49が開かれると、水道水が給水経路26から貯湯槽20に送り込まれ、これに押し出されるようにして、貯湯槽20からの温水が給湯システム10の外部に排水される。温水排水経路開閉弁49が開かれる間は、温水経路開閉弁43が閉じられる。温水流量センサ46は、貯湯槽20から送り出される温水の流量を検出する。第1流量センサ67は、混合水出口24bから流出する混合水の流量を検出する。温水サーミスタ50は、温水入口24cに流入する温水の温度を検出する。給水サーミスタ48は、給水入口24aに流入する水道水の温度を検出する。混合水サーミスタ54とハイカットサーミスタ55は、混合水出口24bから流出する混合水の温度を検出する。温水流量センサ46、温水経路開閉弁43、温水排水経路開閉弁49第1流量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55の検出信号は、コントローラ21に出力される。
コントローラ21は、混合水サーミスタ54の検出信号を用いて、温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させる。温水入口24cが開かれている間は、温水経路開閉弁43も開かれる。温水入口24cが閉じられている間は、温水経路開閉弁43も閉じられる。温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させると、貯湯槽20からの温水と、水道水(冷水)とのミキシング割合が調整される。貯湯槽20からの温水と水道水とのミキシング割合が調整されると、混合水出口24bから流出する温水の温度が所定値に維持される。コントローラ21とミキシングユニット24を組合せて用いることによって、混合水サーミスタ54で計測される混合水の温度は、コントローラ21が指令する温度に調整される。
コントローラ21は、ハイカットサーミスタ55によって温水が前記所定値を大きくオーバーしたことが検出された場合(すなわち、混合水サーミスタ54、あるいはミキシングユニット24が故障した可能性が高い場合)に、温水入口24cを閉じる。温水入口24cが閉じると、前記所定値を大きくオーバーした温度の温水が、給湯器22に供給されてしまうのが防止される。
ミキシングユニット24の混合水出口24bと給湯器22のバーナ熱交換器52(後述する)は、混合水経路51によって接続されている。混合水経路51には、第2流量センサ47が装着されている。第2流量センサ47の検出信号は、コントローラ21に出力される。
給湯器22は、バーナ熱交換器52,60、バーナ56,57、追焚き熱交換器58、補給水弁59、シスターン61等を備えている。バーナ熱交換器52には、混合水経路51を経由してミキシングユニット24から温水が流入する。ガス燃焼式のバーナ56はバーナ熱交換器52を加熱する。バーナ56は、コントローラ21から点火の指示を受けると、プリパージ動作を行った後に燃焼を開始する。プリパージに要する時間は、燃焼用ファンのサイズや回転数、バーナ56,57の燃焼ガスがバーナ熱交換器52,60を通過して装置外へ排気される部分の容量等から設定され、予めコントローラ21に記憶されている。プリパージには通常数秒を要し、本実施例のバーナ56では、プリパージに係る時間は1.5秒である。
バーナ熱交換器52の下流側と給湯栓64は給湯栓経路63によって接続されている。給湯栓64は、浴室、洗面所、台所等に配置されている(図1では、これら複数の給湯栓64を1つで代表している)。給湯栓経路63には給湯サーミスタ65が装着されている。給湯サーミスタ65はバーナ熱交換器52から流出する温水の温度を検出する。給湯サーミスタ65の検出信号はコントローラ21に出力される。
混合水経路51には、バーナ熱交換器52をバイパスするバイパス管37が形成されている。バイパス管37にはバイパスサーボ38が設けられている。バイパスサーボ38の開度はコントローラ21によって制御され、内蔵しているステッピングモータが駆動されることによって開度が調整される。バイパスサーボ38が開かれると、混合水経路51のバーナ熱交換器52の上流側から分岐し、バイパス管37を通り、混合水経路51のバーナ熱交換器52の下流側に合流するバイパス経路が形成される。コントローラ21によってバイパスサーボ38の開度を制御することによって、バーナ熱交換器52への流量に対するバイパス管37への流量の割合であるバイパス比が制御される。
給湯器22内の混合水経路51の途中から、シスターン入水経路62が分岐している。シスターン入水経路62の開放端はシスターン61の上部に差し込まれている。シスターン入水経路62の途中には補給水弁59が設けられている。補給水弁59はコントローラ21によって制御され、内蔵しているソレノイドが駆動されることによって開閉する。補給水弁59が開かれると、ミキシングユニット24からの温水がシスターン61に供給される。
シスターン61内には水位電極66が装着されている。水位電極66は、棒状のハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bを有している。ハイレベルスイッチ66aの下端はシスターン61のハイレベル水位に位置している。ローレベルスイッチ66bの下端はシスターン61のローレベル水位に位置している。ハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bは、水に触れていると検出信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、水位電極66からの検出信号によって、シスターン61の水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。シスターン61として適正なのは、水位がハイレベルとローレベルの間に位置している状態である。コントローラ21は、水位電極66からの水位検出信号に基づいて補給水弁59を開閉制御し、シスターン61の水位を適正範囲に維持する。
シスターン61の底部には、シスターン出水経路68の一端が接続されている。シスターン出水経路68の途中には暖房ポンプ69が装着されている。暖房ポンプ69はコントローラ21によって制御される。シスターン出水経路68の他端はバーナ上流経路71と低温水経路70とに分岐している。バーナ上流経路71はシスターン出水経路68とバーナ熱交換器60の上流側とを接続している。バーナ上流経路71には、内部を流れる温水の温度を検出する暖房低温サーミスタ72が装着されている。暖房低温サーミスタ72の検出信号はコントローラ21に出力される。
ガス燃焼式のバーナ57はバーナ熱交換器60を加熱する。バーナ熱交換器60の下流とシスターン61は高温水経路73によって接続されている。高温水経路73には、上流側から順に、暖房高温サーミスタ74、暖房端末熱動弁75、暖房端末機76が装着されている。
暖房高温サーミスタ74は、高温水経路73を流れる温水の温度を検出する。暖房高温サーミスタ74の検出信号はコントローラ21に出力される。
暖房端末機76は、熱交換器76bと、操作スイッチ76aと、電動ファン(図示省略)を備えている。熱交換器76bは、高温水経路73を流れる温水と空気との間で熱交換を行う。操作スイッチ76aは暖房端末熱動弁75とコントローラ21に接続されている。
暖房端末熱動弁75は、膨張エレメントと、膨張エレメントと機械的に連結された開閉弁を内蔵している。暖房端末機76の操作スイッチ76aがオンにされると、暖房端末熱動弁75の膨張エレメントに通電が行われる。通電された膨張エレメントは高温になって膨張する。膨張した膨張エレメントは開閉弁を駆動し、これによって暖房端末熱動弁75が開かれる。また、操作スイッチ76aがオンにされると、コントローラ21は、暖房ポンプ69を作動させる。このように、操作スイッチ76aがオンにされたことによって、暖房端末熱動弁75が開かれるとともに、暖房ポンプ69が作動すると、シスターン61から温水が吸出される。コントローラ21は、暖房低温サーミスタ72と暖房高温サーミスタ74が検出した温水温度に基づいて、バーナ57を制御し、バーナ熱交換器60から流出する温水の温度を所定範囲に維持する。暖房端末機76の電動ファンは、操作スイッチ76aがオンにされると回転し、熱交換器76bに空気を吹付ける。熱交換器76bに吹付けられた空気は、熱交換器76bを介して温水と熱交換を行って暖められる。暖められた空気は暖房端末機76から吹出し、部屋を暖房する。熱交換器76bで空気と熱交換を行うことによって、温水の温度は低下する。温度が低下した温水は高温水経路73を流れてシスターン61に戻る。
高温水経路73の暖房高温サーミスタ74の下流側と、高温水経路73のシスターン61への入口部の上流側とは追焚き経路77によって接続されている。追焚き経路77は追焚き熱交換器58を通過している。追焚き経路77の追焚き熱交換器58の上流側には追焚き熱動弁78が装着されている。追焚き熱動弁78はコントローラ21によって制御される。
浴槽79には吸出口79aと供給口79bが設けられている。吸出口79aと供給口79bは風呂循環経路80によって接続されている。風呂循環経路80は追焚き熱交換器58を通過している。上述したように、追焚き経路77も追焚き熱交換器58を通過している。このため、追焚き熱交換器58では、風呂循環経路80と追焚き経路77との間で熱交換が行われる。風呂循環経路80の追焚き熱交換器58の上流側には、風呂水位センサ81、風呂循環ポンプ82、風呂水流スイッチ84が装着されている。風呂循環ポンプ82はコントローラ21によって制御される。風呂水位センサ81、風呂水流スイッチ84は、コントローラ21に検出信号を出力する。風呂水位センサ81は水圧を検出する。コントローラ21は、風呂水位センサ81が検出した水圧から、浴槽79に張られている湯の水位を推定する。風呂水流スイッチ84は風呂循環経路80を水が流れるとオンになる。
風呂循環経路80の風呂水位センサ81の上流側には、浴槽79から吸出された温水の温度を検出する風呂サーミスタ85が装着されている。風呂サーミスタ85の検出信号はコントローラ21に出力される。
バーナ57と暖房ポンプ69が作動している状態で追焚き熱動弁78が開くと、温水が追焚き経路77に流入して追焚き熱交換器58を通過する。風呂循環ポンプ82が作動すると、温水が浴槽79の吸出口79aから吸出され、風呂循環経路80を流れて再び供給口79bから浴槽79に戻る循環が行われる。風呂循環経路80を流れる温水は、追焚き熱交換器58で追焚き経路77を流れる温水によって加熱され、浴槽79の湯が追焚きされる。
給湯栓経路63の途中と、風呂循環経路80の風呂循環ポンプ82の下流側とを接続する湯張り経路25が設けられている。湯張り経路25には、ソレノイド駆動タイプの注湯弁27と、湯張り量センサ83が装着されている。注湯弁27は、コントローラ21によって制御され、湯張り経路25を開閉する。湯張り量センサ83は、湯張り経路25を流れる水量を検出することにより、浴槽79への湯張り運転の際に、それがどの程度行われたかを推定する。湯張り量センサ83はコントローラ21に検出信号を出力する。
浴槽79に湯を張るときには、注湯弁27が開かれる。注湯弁27が開かれると、温水が給湯栓経路63から湯張り経路25を経て風呂循環経路80に流入する。風呂循環経路80に流入した温水は、吸出口79aと供給口79bから浴槽79に供給され、浴槽79に湯張りされる。このときには、風呂循環ポンプ82は駆動されず、湯張り経路25に加わっている水圧によって浴槽79への湯張り運転が行われる。
低温水経路70の途中には、低温サーミスタ94、床暖房熱動弁90、床暖房機91が設けられている。床暖房機91は、低温水経路70を流れる温水によって床を暖める。床暖房を行う場合には、床暖房熱動弁90が開かれ、温水が床暖房機91に導かれる。導かれた温水は、床暖房機91を暖める。床暖房を行わない場合には、床暖房熱動弁90が閉じられる。低温サーミスタ94は、低温水経路70を流れる温水の温度を検出する。低温サーミスタ94の検出信号はコントローラ21に出力される。床暖房熱動弁90はコントローラ21によって制御される。
高温水経路73の暖房端末熱動弁75の上流側と、低温水経路70の床暖房機91の下流側とは、バイパス経路92によって接続されている。暖房端末熱動弁75と床暖房熱動弁90が閉じた状態で、暖房ポンプ69が作動すると、シスターン61内の温水が順に、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73と流れ、シスターン61へ戻る経路が形成される。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽20内の温水が長時間使用されなかったとき、その間に貯湯槽20内にレジオネラ菌等の人体に悪影響を及ぼす細菌が繁殖しているおそれがあるとして、図2に示す手順によって貯水の殺菌処理を行う。
図2に示すように、ステップS10でシステム電源がオンであり(YESであり)、ステップS12で温水経路開閉弁43が開いたことが検出されると(NOであると)、使用者が在宅であり、貯湯槽20内の温水が適正頻度で使用されており、殺菌処理の必要はないとみなされ、ステップS36に進んで通常動作を行う。
ステップS36の通常動作では、貯湯槽20内の温水温度が給湯設定温度以上であるとき、ミキシングユニット24において、貯湯槽20からの温水と水道水を給湯設定温度に調温して給湯する。貯湯槽20内の温水温度が給湯設定温度を下回っているとき、この温水をバーナ56によって給湯設定温度まで加熱して給湯する。貯湯槽20内の温水温度が給湯設定温度を若干下回ってはいるが、この温水をバーナ56の最小加熱量で加熱すると給湯設定温度を上回ってしまうとき、バーナ56の最小加熱量で加熱したときに給湯設定温度となるように、ミキシングユニット24において予め温度低下させることによって給湯設定温度で給湯できるようにする。
ステップS12で温水経路開閉弁43が閉じられていると(YESであると)、貯湯槽20内の温水が使用されていないこととなる。ステップS14に進んでタイマによる計時を開始する。タイマによる計時が行われている間に、ステップS16で温水経路開閉弁43が開いたことが検出されると(NOであると)、使用者が在宅であり、貯湯槽20内の温水が適正頻度で使用されているとみなされ、ステップS36に進んで通常動作を行う。
タイマによる計時が行われている間、ステップS16で温水経路開閉弁43が閉じられたまま(YESのまま)、ステップS18でタイマの計測時間が48時間以上となると(YESとなると)、48時間以上貯湯槽20内の温水が入換わっていないこととなる。貯湯槽20内の温水が48時間以上貯湯されたままであると、細菌が繁殖する可能性が皆無ではない。従って、ステップS20に進み、貯湯槽20内の温水を殺菌する必要があると判断する。貯湯槽20内の殺菌処理前の温水が給湯されないようにするため、ステップS22で、温水経路開閉弁43を閉じた状態で維持する。温水経路開閉弁43が閉じられた状態が維持されている間に給湯要求があっても、殺菌処理中の貯湯槽20内の温水が給湯に利用されてしまうことがない。温水経路開閉弁43を閉じられている間に給湯要求があったときは、水道水を給湯器22のバーナ56によって給湯設定温度まで加熱して給湯する。
ステップS24では、第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出するか否かを判別する。第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出しない間(ステップS24でNOである間)は、使用者が不在であると判断し、殺菌処理を行わない。第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出したとき(ステップS24でYESとなったとき)、使用者が帰宅して給湯栓64が開かれたものと判断し、殺菌処理を開始する。
ステップS26では、発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。ステップS24で使用者の帰宅が検出された後であるため、発電運転が再開している可能性が高い。発電運転中であれば(ステップS26でYESであれば)、発電熱回収運転が実行されており、貯湯槽20の下部から低温水が発電ユニット110へ送り出され、発電ユニット110で発電熱によって加熱された温水が、貯湯槽20の上部に戻されることによって、貯湯槽20内の温水の温度が上部から徐々に昇温していく。ステップS28で、貯湯槽20の下部に設けられている下部サーミスタ36が検出する温度が60℃以上となるまで(YESとなるまで)、貯湯槽20の温水を発電熱によって加熱殺菌する。貯湯槽20内の温水の温度は上部から昇温していくため、下部サーミスタ36の検出温度が60℃以上となれば、貯湯槽20内全体の温水温度が60℃以上に達したこととなり、ステップS30に進む。
ステップS26で、発電ユニット110において発電運転中でなければ(ステップS26でNOであれば)、発電熱による加熱殺菌を行うことはできない。そこで、ステップS40に進み、発電ユニット110の熱媒循環経路124に設けられている凍結防止用ヒータ123がオンされ、熱媒ポンプ127が駆動される。これによって、熱媒循環経路124内の温水が凍結防止用ヒータ123によって加熱され、循環する。ステップS42に進み、循環経路128に設けられている循環ポンプ40が駆動されると、貯湯槽20の下部から低温水が発電ユニット110へ送り出され、発電ユニット110において、熱媒循環経路124内の温水によって加熱された温水が、貯湯槽20の上部に戻されて、貯湯槽20内の温水の温度が上部から徐々に昇温していく。ステップS28で、貯湯槽20の下部に設けられている下部サーミスタ36が検出する温度が60℃以上となるまで(YESとなるまで)、貯湯槽20の温水が凍結防止用ヒータ123によって加熱殺菌され、ステップS30に進む。
レジオネラ菌等の有害な細菌は、60℃で5分程度加熱することによって死滅することがわかっている。ステップS30に進んでタイマによる計時を開始し、下部サーミスタ36の検出温度が60℃以上である状態を維持する。ステップS32でタイマの計測時間が1時間以上となれば(YESとなれば)、貯湯槽20内全体の温水が60℃以上で1時間加熱されたこととなる。これによって、貯湯槽20内全体の温水が十分に加熱され、殺菌処理が完了したとみなすことができる。殺菌処理が完了すれば、貯湯槽20内の温水を使用することができる。従って、ステップS34に進み、ステップS22から維持してきた、温水経路開閉弁43の閉状態を解除し、ステップS36の通常動作を行う。殺菌処理の完了した貯湯槽20内の温水を利用して給湯することができる。
ステップS38に進み、システム電源がオフとなるまで、ステップS12からステップS38の処理を繰返す。システム電源がオフとなれば(ステップS38でYESとなれば)、処理を終了する。
貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないと、貯湯槽内の温水にレジオネラ菌等の有害な細菌が繁殖するおそれがある。細菌が繁殖した温水をそのまま使用することは衛生上回避する必要がある。レジオネラ菌等の細菌は熱に弱く、60℃以上に加熱することによって比較的短時間(5分程度)で死滅することがわかっている。貯湯槽内の温水の殺菌には加熱殺菌が有効である。
もし、貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないとき、経過時間や温水温度に応じて貯湯槽内の温水の加熱殺菌を行う給湯システムであれば、使用者の不在中に加熱殺菌が行われることが起こり得る。不在中に加熱殺菌が行われても、加熱殺菌後の高温の温水はすぐに使用されず、やがて放熱して温度低下する。使用者の不在期間が長くなれば、貯湯槽内の温水は何回も加熱殺菌されることとなる。使用予定時刻が未定である温水を加熱して放熱させることを何回も繰返す行為はエネルギーの浪費に他ならない。
本実施例の給湯システム10では、貯湯槽20内の温水が使用されていない状態を、温水経路42に設けられている温水経路開閉弁43の開閉状態によって判定し、貯湯槽20内の温水が使用されていない時間が48時間以上となると、貯湯槽20内の温水に細菌が繁殖している可能性があるとして、温水経路開閉弁43の開放を禁止して貯湯槽20内の温水の使用を禁止する。貯湯槽20内の温水の加熱殺菌が完了するまで温水経路開閉弁43の開放が禁止される。貯湯槽20内の温水の加熱殺菌は、第2流量センサ47によって検出される流量が2.7リットル/min以上となって給湯栓64が開かれたと判断され、使用者が在宅であると判定された時に行われる。使用者が不在であるときには加熱殺菌を行わない。使用者が帰宅して発電ユニット110において発電運転が再開すると、貯湯槽20内の温水は発電熱によって加熱され、60℃以上まで昇温する。この状態で1時間経過すると、加熱殺菌が完了したとして、温水経路開閉弁43の開放禁止が解除されて貯湯槽20内の温水の使用が許可される。
本実施例によれば、貯湯槽20内の温水の加熱殺菌処理は、使用者の在宅が検出されるまでは行われず、使用者の帰宅時に1回だけ行なわれる。貯湯槽20内の温水は、使用される直前に加熱殺菌されることとなり、加熱殺菌によって昇温した温水を有効に使用することができる。貯湯槽20内の温水の加熱殺菌を1回で済ませることができ、エネルギー効率がよく、しかもこの1回の加熱殺菌を、温水を使用する直前に行うことができるため、衛生的である。
本実施例の給湯システム10では、使用者の在宅を確認してから加熱殺菌を開始する。従って、使用者が帰宅した直後に給湯要求があっても、加熱殺菌が完了していなければ貯湯槽20内の温水を給湯に使用することはできない。このとき、温水経路開閉弁43は閉じており、貯湯槽20内の温水がミキシングユニット24に送り出されることはない。ミキシングユニット24の給水入口24aが開かれてミキシングユニット24に水道水が送り出され、この水道水が給湯システム10に既設の給湯器22に送り出され、給湯設定温度まで加熱されて給湯される。水道水の加熱に熱エネルギーを消費することにはなるが、使用者の不在中に貯湯槽20内の温水を加熱し、結果的にその温水を使用しないまま放熱させてしまう可能性のある従来のシステムに比べ、エネルギー効率ははるかに向上する。
本実施例によれば、長期間利用されなかった貯湯槽20内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく加熱殺菌処理を行い、給湯システム10を衛生的に使用することができる。
(実施例2)
本発明の貯湯式給湯システムを具現化した第2実施例を図面を参照しながら説明する。本実施例も、本発明の貯湯式給湯システムを組込んだコージェネレーションシステムである。本実施例のコージェネレーションシステムの構成は、図1を用いて詳細に説明した第1実施例のコージェネレーションシステムと同様である。第1実施例では、貯湯槽内の温水が長期間に亘って使用されなかったときに加熱による殺菌処理を行うが、本実施例ではこれに換えて、貯湯槽内の温水の入換えを行う。従って、ここでは、貯水の入換え処理についてのみ説明を行い、それ以外についての説明を省略する。本実施例では、第1実施例において用いた符号をそのまま用いることとする。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽20内の温水が長時間使用されなかったとき、その間に貯湯槽20内にレジオネラ菌等の人体に悪影響を及ぼす細菌が繁殖しているおそれがあるとして、図3に示す手順によって貯水の入換え処理を行う。
図3に示すように、ステップS50からステップS58までの処理については、第1実施例のステップS10からステップS18までの処理と同様であるため、説明を省略する。温水経路開閉弁43が48時間以上連続して閉状態であることが検出されると(ステップS52〜ステップS58)、ステップS60に進み、貯水の入換えの必要があると判断する。細菌が繁殖しているおそれのある貯湯槽20内の温水が給湯されないようにするため、ステップS62で、温水経路開閉弁43を閉じた状態で維持する。温水経路開閉弁43が閉じられた状態が維持されている間に給湯要求があっても、細菌が繁殖しているおそれのある貯湯槽20内の温水が給湯に利用されてしまうことがない。温水経路開閉弁43を閉じられている間に給湯要求があったときは、水道水を給湯器22のバーナ56によって給湯設定温度まで加熱して給湯する。
ステップS64では、第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出するか否かを判別する。第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出しない間(ステップS64でNOである間)は、使用者が不在であると判断し、貯水の入換え処理を行わない。第2流量センサ47が2.7リットル/min以上の流量を検出したとき(ステップS64でYESとなったとき)、使用者が帰宅して給湯栓64が開かれたものと判断し、貯水の入換え処理を開始する。
ステップS66では、温水排水経路41に設けられている温水排水経路開閉弁49が開かれる。これによって、温水排水経路41の末端から貯湯槽20内の上部の温水から排水される。これと同時に、貯湯槽20の下部から水道水が導入される。温水排水経路開閉弁49が開かれると、ステップS68に進み、温水経路42に設けられている温水流量センサ46によって検出される流量の積算が開始される。ステップS70に進み、温水流量センサ46の積算流量が、〔貯湯槽20の容量(150リットル)+α(10リットル)〕以上となるまで(YESとなるまで)、温水排水経路開閉弁49を開いて貯湯槽20内の温水を排水する。αは、温水経路42の配管容量より大きな値である。これによって、貯湯槽20内の温水が新鮮な水に入換わる。従って、ステップS72に進み、温水排水経路開閉弁49を閉じる。そして、ステップS74に進み、ステップS62から維持してきた温水経路開閉弁43の閉状態を解除し、ステップS76の通常動作を行う。通常動作では、入換え処理の完了した貯湯槽20内の新鮮な水を利用して給湯することができる。
ステップS78に進み、システム電源がオフとなるまで、ステップS52からステップS78の処理を繰返す。システム電源がオフとなれば(ステップS78でYESとなれば)、処理を終了する。
貯湯式給湯システムを衛生的に使用するためには、貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されていないとき、その温水を入換えることも有効な手段である。
もし、貯湯槽内の温水が長期間に亘って利用されないとき、経過時間に応じて貯湯槽内の温水の入換えを行う構成であれば、使用者の不在中に貯湯槽内の温水の入換えが行われることが起こり得る。不在中に入換えが行われても、貯湯槽内に充填された水はすぐに使用されず、入換え後にさらに時間が経過すれば、再度入換えが必要な状態となり得る。使用者の不在期間が長くなれば、貯湯槽内の温水は何回も入換えられることとなる。使用予定時刻が未定である温水の入換えを何回も繰返す行為は資源の浪費に他ならない。
本実施例の給湯システム10では、貯湯槽20内の温水が使用されていない状態を、温水経路42に設けられている温水経路開閉弁43の開閉状態によって判定し、貯湯槽20内の温水が使用されていない時間が48時間以上となると、貯湯槽20内の温水に細菌が繁殖している可能性があるとして、温水経路開閉弁43の開放を禁止して貯湯槽20内の温水の使用を禁止する。貯湯槽20内の温水の入換えが完了するまで温水経路開閉弁43の開放が禁止される。貯湯槽20内の温水の入換えは、第2流量センサ47によって検出される流量が2.7リットル/min以上となって給湯栓64が開かれたと判断され、使用者が在宅であると判定された時に行われる。使用者が不在であるときには貯湯槽20内の温水の入換えを行わない。温水流量センサ46の検出流量が〔貯湯槽容量(150リットル)+α(10リットル)〕となると、貯湯槽20内の温水の入換えが完了したとして、温水経路開閉弁43の開放禁止が解除されて貯湯槽20内の温水(入換え直後は水)の使用が許可される。
本実施例によれば、貯湯槽20内の温水の入換えは、使用者の在宅が検出されるまでは行われず、使用者の帰宅時に1回だけ行なわれる。貯湯槽20内の温水の入換えを1回で済ませることができ、資源の消費を最小限にし、しかもこの1回の入換えを、使用する直前に行うことができるため、衛生的である。
本実施例によれば、長期間利用されなかった貯湯槽20内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく入換え処理を行い、給湯システム10を衛生的に使用することができる。
(実施例3)
本発明の貯湯式給湯システムを具現化した第3実施例を図面を参照しながら説明する。本実施例も、本発明の貯湯式給湯システムを組込んだコージェネレーションシステムである。本実施例のコージェネレーションシステムの構成もは、図1を用いて詳細に説明した第1実施例のコージェネレーションシステムと同様である。第1実施例では、貯湯槽内の温水が長期間に亘って使用されなかったときに加熱による殺菌処理を行う。第2実施例では、貯湯槽内の温水が長期間に亘って使用されなかったときに貯水の入換え処理を行う。本実施例では、貯湯槽内の温水が長期間に亘って使用されなかったときに、貯湯槽内の温水の加熱殺菌処理と貯湯槽内の温水の入換え処理のいずれかを行う。従って、ここでは、主にこれらの処理を選択するための処理についての説明を行い、それ以外についての説明を省略する。本実施例では、第1実施例において用いた符号をそのまま用いることとする。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽20内の温水が長時間使用されなかったとき、その間に貯湯槽20内にレジオネラ菌等の人体に悪影響を及ぼす細菌が繁殖しているおそれがあるとして、図4に示す手順の処理を行う。
図4に示すように、ステップS90からステップS98までの処理については、第1実施例のステップS10からステップS18までの処理と同様である(第2実施例のステップS50からステップS58までの処理とも同様である)ため、説明を省略する。温水経路開閉弁43が48時間以上連続して閉状態であることが検出されると(ステップS92〜ステップS98)、ステップS100に進む。
ステップS100では、さらにタイマの計測時間が120時間以上となったか否かが判別される。ステップS96で温水経路開閉弁43が閉じられたまま(YESのまま)、さらにタイマの計測時間が120時間以上となると(YESとなると)、120時間以上貯湯槽20内の温水が入換わっていないこととなる。貯湯槽20内の温水が120時間以上貯湯されたままであると、細菌が繁殖する可能性が高くなる。従って、ステップS102に進み、貯湯槽20内の温水を入換える必要があると判断し、貯水の入換え処理を行う。貯水の入換え処理は、第2実施例において説明した図3のステップS60からステップS72の処理と同様であるため、説明を省略する。
タイマの計測時間が120時間に満たなければ(NOであれば)、貯湯槽20内の温水に細菌が繁殖しているとしても、加熱殺菌処理によって給湯に使用し得る状態を回復することができると判断し、ステップS104に進み、貯水の加熱殺菌処理を行う。貯水の加熱殺菌処理は、第1実施例において説明した図2のステップS20からステップS32の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS102で貯水の入換え処理を行うか、あるいはステップS104で貯水の加熱殺菌処理を行った後、ステップS106に進む。ステップS106からステップS110の処理については、第1実施例のステップS34からステップS38までの処理と同様である(第2実施例のステップS74からステップS78までの処理とも同様である)ため、説明を省略する。
本実施例によれば、貯湯槽20内の温水が48時間以上使用されなかったとき、貯湯槽20内の温水が貯湯されていた時間が120時間に満たなければ、貯湯槽20内の温水を60℃以上で1時間加熱殺菌し、貯湯されていた時間が120時間以上であれば貯湯槽20内の温水を入換える。貯湯槽20内の温水が長時間使用されなかったとき、貯湯槽20内の温水を使用する直前に、貯湯槽20内の温水の状態に合った適切な処理を1回だけ行い、給湯システム10を衛生的に使用することができる。
本実施例によれば、長期間利用されなかった貯湯槽20内の温水を、適切なタイミングで、且つエネルギーや資源を浪費することなく、入換え処理か加熱殺菌のうちの適切な方の処理を行い、給湯システム10を衛生的に使用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、第1から第3の実施例では、第2流量センサ47の検出流量の変化によって使用者が在宅か否かを判定するが、これに換えて、例えば、電力センサの検出値の変化、人による機器操作の検出、人体感応センサによる検知等を利用することもできる。また、これらの複数の事象を観測し、これらの事象の少なくとも1種に何らかの変化があったとき、所定変化があったとしてもよい。
第1実施例と第3実施例では、貯湯槽20の下部の温水温度を検出するとき、下部サーミスタ36に換えて、循環往路128bに設けられている往路サーミスタ44を利用してもよい。
第1実施例と第3実施例では、貯湯槽20内の温水を加熱殺菌するとき、発電熱で加熱するが、貯湯槽20内の温水をより早く昇温させるために、発電熱での加熱と、凍結防止用ヒータ123による加熱を併用する構成であってもよい。
第3実施例では、貯湯槽20内の温水が貯湯されていた時間によって、入換え処理か加熱殺菌のうちの適切な方の処理が選択される。この選択は、使用者によって手動で設定されるものであってもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。 本実施例の貯湯槽内の温水の処理を示すフローチャート。 第2実施例の貯湯槽内の温水の処理を示すフローチャート。 第3実施例の貯湯槽内の温水の処理を示すフローチャート。
符号の説明
10:給湯システム
20:貯湯槽
22:給湯器
24:ミキシングユニット
36:下部サーミスタ
41:温水排水経路
42:温水経路
43:温水経路開閉弁
44:往路サーミスタ44
46:温水流量センサ
47:第2流量センサ
49:温水排水経路開閉弁
64:給湯栓
65:給湯サーミスタ
110:発電ユニット
123:凍結防止ヒータ
124:熱媒循環経路

Claims (3)

  1. 温水を貯える貯湯槽と、
    貯湯槽に貯えられている温水を加熱する加熱手段と、
    貯湯槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、
    貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、
    温水経路を開閉する開閉弁と、
    貯湯槽内の温水温度を検出する温度検出手段と、
    貯湯槽内の温水が使用されている状態であるか否かを判定する使用状態判定手段と、
    使用状態判定手段が貯湯槽内の温水が使用されていない状態であると判定した時からの経過時間を計時する第1計時手段と、
    使用者が在宅であるか否かを判定する在宅判定手段と、
    温度検出手段が検出する温水温度が所定温度以上である時間を計時する第2計時手段と、
    第1計時手段によって計時された時間が第1所定時間以上となると開閉弁の開放を禁止し、開閉弁の開放を禁止している間に在宅判定手段によって使用者が在宅であることを判定すると、第2計時手段によって計時される時間が第2所定時間となった時に開閉弁の開放禁止状態を解除する開閉弁制御手段と
    を備えている貯湯式給湯システム。
  2. 温水を貯える貯湯槽と、
    貯湯槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、
    貯湯槽とミキシングユニットを接続する温水経路と、
    温水経路を開閉する開閉弁と、
    貯湯槽内の温水が使用されている状態であるか否かを判定する使用状態判定手段と、
    使用状態判定手段が貯湯槽内の温水が使用されていない状態であると判定した時からの経過時間を計時する第1計時手段と、
    使用者が在宅であるか否かを判定する在宅判定手段と、
    貯湯槽内の温水を入換える入換え手段と、
    入換え手段によって入換えられた水の流量を検出する流量検出手段と、
    第1計時手段によって計時された時間が第1所定時間以上となると開閉弁の開放を禁止し、開閉弁の開放を禁止している間に在宅判定手段によって使用者が在宅であることを判定すると、流量検出手段によって検出される入換え流量が所定流量となった時に開閉弁の開放禁止状態を解除する開閉弁制御手段と
    を備えている貯湯式給湯システム。
  3. 在宅判定手段は、運転状態の所定変化を検出する手段を備えており、前記所定変化が検出された時に、使用者が在宅であると判定することを特徴とする請求項1又は2の貯湯式給湯システム。
JP2005092244A 2005-03-28 2005-03-28 貯湯式給湯システム Active JP4256857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092244A JP4256857B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 貯湯式給湯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092244A JP4256857B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 貯湯式給湯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006275337A true JP2006275337A (ja) 2006-10-12
JP4256857B2 JP4256857B2 (ja) 2009-04-22

Family

ID=37210284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005092244A Active JP4256857B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 貯湯式給湯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4256857B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064753A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Ebara Ballard Corp 燃料電池システム
WO2010104109A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 リンナイ株式会社 給湯システム
JP2011208839A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Rinnai Corp 給湯システム
WO2013145761A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 パナソニック株式会社 発電システム及びその運転方法
JP2013217587A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Panasonic Corp 発電システム
JP2015114032A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 貯湯式給湯システム
JP2015175572A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 大阪瓦斯株式会社 貯湯システム
JP2018040522A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社Lixil 貯湯式温水器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6551062B2 (ja) * 2015-08-28 2019-07-31 株式会社ノーリツ コージェネレーションシステム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039616A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Denso Corp 給湯装置
JP2003176952A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Osaka Gas Co Ltd 排熱を利用した貯湯システム
JP2004263912A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Noritz Corp 貯湯式給湯装置及びその給湯再開時制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039616A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Denso Corp 給湯装置
JP2003176952A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Osaka Gas Co Ltd 排熱を利用した貯湯システム
JP2004263912A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Noritz Corp 貯湯式給湯装置及びその給湯再開時制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064753A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Ebara Ballard Corp 燃料電池システム
WO2010104109A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 リンナイ株式会社 給湯システム
JP2010210181A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Rinnai Corp 給湯システム
US8985063B2 (en) 2009-03-11 2015-03-24 Rinnai Corporation Hot-water supply system
JP2011208839A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Rinnai Corp 給湯システム
WO2013145761A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 パナソニック株式会社 発電システム及びその運転方法
JP2013217587A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Panasonic Corp 発電システム
JP2015114032A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 貯湯式給湯システム
JP2015175572A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 大阪瓦斯株式会社 貯湯システム
JP2018040522A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社Lixil 貯湯式温水器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4256857B2 (ja) 2009-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4287838B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP4256857B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP4327170B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP2007205590A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4094625B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4712608B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP4546273B2 (ja) 給湯システム
JP4295699B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4247171B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4488884B2 (ja) 給湯システム
JP4064940B2 (ja) 給湯システム
JP4518912B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4091046B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4095046B2 (ja) 給湯システム
JP3836762B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4160066B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4126282B2 (ja) 給湯装置
JP2007057107A (ja) コージェネレーションシステム
JP4076939B2 (ja) 給湯システム
JP4292115B2 (ja) 給湯システム
JP2005249340A (ja) 給湯システム
JP2006162205A (ja) 貯湯式給湯システム
JP2006349205A (ja) コージェネレーションシステム
JP4016006B2 (ja) 給湯システム
JP4102279B2 (ja) 給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4256857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150206

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250