JP2004293943A - 給湯システム - Google Patents

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Hirokazu Kuwabara
宏和 桑原
Koji Hashimoto
康二 橋本
Yoshifumi Atobe
嘉史 跡部
Yoshikane Kuboya
賢謙 久保谷
Yoshihide Nakajima
良秀 中嶋
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Noritz Corp
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Abstract

【課題】給湯器の差し水機能を適正に発揮させることができる給湯システムを提供する。
【解決手段】浴槽への自動お湯張り機能及び差し水機能を有する風呂給湯器30と、太陽熱利用温水器10によって生成された予熱温水に必要に応じて低温水を適宜混合しながら設定温度等の温水を風呂給湯器30に送出する給湯接続ユニット20とを備え、風呂給湯器30が差し水モードに設定されると、風呂給湯器30は浴槽への自動注水を開始すると共に、給湯接続ユニット20は、予熱温水を混合することなく、風呂給湯器30への低温水の送出を開始し、浴槽への注水量が、浴槽への自動注水を開始した時点から所定時間経過後に検出される風呂給湯器30への入水温度に基づいて算出された必要注水量に到達した時点で、風呂給湯器30が浴槽への自動注水を停止するようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴槽への自動お湯張り機能を有する主熱源としての給湯器が、補助熱源によって生成された予熱温水を利用して給湯を行う給湯システム、特に、給湯器が、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる、浴槽への差し水機能を有している給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
補助熱源を利用した給湯システムとしては、例えば、補助熱源である太陽熱を利用して生成された予熱温水を貯留する蓄熱槽を備えている太陽熱利用温水器と、浴槽へ自動注湯を行った後、必要に応じて追い焚きを行うことによって、風呂設定温度の温水を浴槽に貯留する浴槽への自動お湯張り機能を備えている給湯器とを組み合わせた給湯システムが従来から知られている。
【0003】
こういった、給湯システムでは、太陽熱を利用して生成された予熱温水を貯留する蓄熱槽を備えている太陽熱利用温水器と給湯器とが、給湯接続ユニットを介して接続されており、給湯時や浴槽への自動お湯張り時には、太陽熱利用温水器の蓄熱槽に貯留された予熱温水が給湯接続ユニットを介して給湯器に送出されるが、給湯接続ユニットは、蓄熱槽に貯留された予熱温水を単に給湯器に送出するだけではなく、必要に応じて、蓄熱槽から送出される予熱温水に低温水(常水温の水道水または予熱温水より低い温度の水)を混合した状態で、給湯器に送出することができるように、蓄熱槽から送出される予熱温水と低温水とを任意の混合比率で混合するための混合調節弁が搭載されている。
【0004】
従って、自動お湯張りモードで浴槽へのお湯張りを行う際、給湯器に対して設定された風呂設定温度以上の予熱温水が蓄熱槽に貯留されている場合は、給湯接続ユニットの混合調節弁が、蓄熱槽から送出される風呂設定温度以上の予熱温水と低温水とを適宜混合することによって風呂設定温度の温水を生成し、熱交換器を加熱するバーナーを燃焼させることなく、浴槽への自動注湯が行われることになり、風呂設定温度以上の予熱温水が蓄熱槽に貯留されていない場合は、給湯接続ユニットの混合調節弁が、蓄熱槽から送出される風呂設定温度を下回る予熱温水と低温水とを適宜混合することによって、風呂設定温度より低い予め定められた所定温度の温水を熱交換器に送出しながら、熱交換器を加熱するバーナーを燃焼させることによって風呂設定温度の温水を生成し、これを浴槽に自動注湯することになる。
【0005】
また、上述したような自動お湯張り機能を備えた給湯器には、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる、浴槽への差し水機能を備えているものがあり、こういった給湯器が使用された給湯システムでは、給湯器が差し水モードに設定されると、給湯器は浴槽への自動注水を開始すると共に、給湯接続ユニットの混合調節弁は、予熱温水を混合することなく、低温水を給湯器に送出し始める。そして、浴槽への注水量が、給湯器が算出した必要注水量に到達した時点で、給湯器が浴槽への自動注水を停止するようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−071815号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような差し水機能を備えた給湯器では、熱交換器の入口側に設置された入水温度センサによって検出された出湯時(最低作動流量以上の温水が出湯された時)における入水温度が、注水温度Trとしてコントローラの記憶部に記憶されるようになっており、給湯器が差し水モードに設定された場合は、コントローラに記憶されている注水温度Trと、浴槽内の湯温(風呂設定温度Tb)及び貯湯量Vと、降下温度ΔT(例えば、1℃)とから、数1に示す演算式に従って、必要注水量Qが算出されることになる。
【0008】
【数1】
Figure 2004293943
【0009】
しかしながら、補助熱源である太陽熱利用温水器によって生成された予熱温水を利用して給湯や浴槽への自動お湯張りを行う給湯システムに使用された給湯器には、給湯器を単体で使用する場合のように、低温水が導入されるのではなく、給湯接続ユニットの混合調節弁から送出された給湯設定温度や風呂設定温度等の温水が導入されることになるので、給湯器のコントローラには、給湯接続ユニットに導入される低温水の温度より高い温度が注水温度Trとして記憶されることになり、差し水モードにおいて、必要注水量Qを算出する際、浴槽に実際に注水される低温水の温度より高い注水温度Trを使用していたのでは、適正な必要注水量Qを算出することができず、浴槽の湯温が必要以上に低下してしまうといった問題がある。
【0010】
そこで、この発明の課題は、給湯器の差し水機能を適正に発揮させることができる給湯システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、浴槽への自動お湯張り機能を有する主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合して前記給湯器に送出する、予熱温水と低温水との混合比率を任意に変更可能な給湯接続ユニットとを備え、前記給湯器は、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる差し水モードを有しており、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は浴槽への自動注水を開始すると共に、前記給湯接続ユニットは、予熱温水を混合することなく、前記給湯器への低温水の送出を開始し、浴槽への注水量が、前記給湯器が算出した必要注水量に到達した時点で、前記給湯器が浴槽への自動注水を停止するようになっている給湯システムにおいて、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水の開始以降に検出される、前記給湯器の入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっていることを特徴とする給湯システムを提供するものである。
【0012】
以上のように、この給湯システムでは、給湯器が差し水モードに設定されると、給湯器は、自動注水の開始以降に検出される給湯器の入水温度、即ち、浴槽への注水に実際に使用される低温水の温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっているので、既に記憶されている出湯時における給湯器の入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっているため、適正な必要注水量を算出することができない従来の給湯システムとは異なり、適正な必要注水量を確実に算出することができ、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ確実に低下させることができる。
【0013】
ただし、浴槽への自動注水を開始した時点から即座に低温水が給湯器に導入されるわけではなく、自動注水を開始した直後は、給湯接続ユニットと給湯器とを接続している配管内に滞留している、低温水より温度の高い温水が給湯器に導入されるので、適正な必要注水量を確実に算出するためには、請求項2にかかる発明の給湯システムのように、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水を開始した時点から所定時間経過後に検出される入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようにしたり、請求項3にかかる発明の給湯システムのように、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水を開始した時点から、所定時間毎に、そのときの入水温度に応じた必要注水量を順次算出しながら、必要注水量を所定時間毎に更新するようにしたり、請求項4にかかる発明の給湯システムのように、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、入水温度を監視しながら、単位時間当りの入水温度の変化量が、予め設定されている1次判定変化量を一旦上回った後、1次判定変化量より小さく設定されている2次判定変化量を下回った時点における入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようにしておくことが望ましい。
【0014】
また、上記の課題を解決するため、請求項5にかかる発明は、浴槽への自動お湯張り機能を有する主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合して前記給湯器に送出する、予熱温水と低温水との混合比率を任意に変更可能な給湯接続ユニットとを備え、前記給湯器は、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる差し水モードを有しており、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は浴槽への自動注水を開始すると共に、前記給湯接続ユニットは、予熱温水を混合することなく、前記給湯器への低温水の送出を開始し、浴槽への注水量が、前記給湯器が算出した必要注水量に到達した時点で、前記給湯器が浴槽への自動注水を停止するようになっている給湯システムにおいて、前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、前記給湯接続ユニットから送信される、前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっていることを特徴とする給湯システムを提供するものである。
【0015】
以上のように、この給湯システムでは、給湯器が差し水モードに設定されると、給湯器は、給湯接続ユニットから送信される、給湯接続ユニットへの低温水の導入温度、即ち、浴槽への注水に実際に使用される低温水の温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっているので、従来の給湯システムとは異なり、適正な必要注水量を確実に算出することができ、浴槽への差し水動作が適正かつ確実に実行されることになる。
【0016】
ただし、出湯停止時に検出された給湯接続ユニットへの低温水の導入温度、即ち、配管内に滞留している低温水の温度は、給湯接続ユニットに導入される予熱温水からの熱伝導によって昇温しているおそれがあるので、請求項6にかかる発明の給湯システムのように、前記給湯接続ユニットが、前記給湯器の出湯時における前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を記憶するようになっており、前記給湯器が差し水モードに設定されると、その時点で前記給湯接続ユニットに記憶されている前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を、前記給湯器に送信するようにしたり、請求項7にかかる発明の給湯システムのように、前記給湯接続ユニットが、前記給湯器の出湯時における前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を前記給湯器に送信し、前記給湯器が前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を記憶するようにしておくことが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、補助熱源として太陽熱を利用した給湯システム1の概略構成を示している。この給湯システム1は、同図に示すように、太陽熱利用温水器10と、給湯機能に加えて浴槽への自動お湯張り機能を備えた風呂追焚機能付給湯器(以下、風呂給湯器という)30とが給湯接続ユニット20を介して接続されたものであり、太陽熱利用温水器10によって生成された予熱温水が給湯接続ユニット20を介して風呂給湯器30に送出されるようになっている。
【0018】
前記太陽熱利用温水器10は、ソーラー集熱器11と密閉式の蓄熱槽14とを備えており、蓄熱槽14には、その下端部に低温水を供給するための給水管15が接続されていると共に、上端部には貯留された予熱温水を給湯接続ユニット20に送出するための予熱温水供給管16が接続されている。
【0019】
前記ソーラー集熱器11には、その入口側と出口側とを接続するソーラー配管12によって熱媒体の循環経路が形成されており、このソーラー配管12は、部分的に蓄熱槽14内に導入された熱交換部13を有している。従って、ソーラー集熱器11によって加熱された熱媒体は、ソーラー配管12を通って蓄熱槽14内に導かれ、熱交換部13で蓄熱槽14内の水と熱交換を行うことで、蓄熱槽14内に予熱温水が生成されるようになっている。
【0020】
前記給湯接続ユニット20は、同図に示すように、給水管22を介して供給される低温水と、蓄熱槽14から予熱温水供給管16を介して供給される予熱温水とを、必要に応じて混合する混合調節弁21を備えており、蓄熱槽14から送出された予熱温水は、そのまま又は低温水と適宜混合された状態で混合調節弁21の出口側に接続された温水配管23を介して風呂給湯器30に送出され、風呂給湯器30の熱交換器32を通って出湯されるようになっている。なお、混合調節弁21は、全開状態で、蓄熱槽14から予熱温水供給管16を介して供給される予熱温水のみを風呂給湯器30に送出し、逆に、全閉状態では、給水管22を介して供給される低温水のみを風呂給湯器30に送出するようになっている。
【0021】
また、給湯接続ユニット20には、給水管15から分岐して混合調節弁21の低温水入口側に接続された給水管22と混合調節弁21の温水出口側に接続された温水配管23とを相互に接続するバイパス管24が設けられており、このバイパス管24には、通電状態でバイパス管24の流路を遮断するダイヤフラム方式の電磁弁25が設置されている。
【0022】
また、混合調節弁21に接続された予熱温水供給管16、給水管22及び温水配管23には、蓄熱槽14から送出される予熱温水の温度(以下、予熱温水温度という。)Tsを検出するための予熱温水温度センサ26、給湯接続ユニット20に送出される低温水の温度(以下、低温水温度という。)Twを検出するための低温水温度センサ27及び給湯接続ユニット20から送出される温水の温度(以下、混合温水温度という。)Toを検出するための混合温水温度センサ28がそれぞれ設置されている。
【0023】
前記風呂給湯器30は、給湯接続ユニット20から送出される温水を必要に応じて加熱する熱交換器32を有するメイン流路31と、熱交換器32をバイパスするように、メイン流路31に接続されたバイパス流路33とを備えており、メイン流路31におけるバイパス流路33の分岐部の上流側には、風呂給湯器30に導入される湯水の温度(以下、入水温度という。)Tiを検出するための入水温度センサ34が設置されていると共に、メイン流路31におけるバイパス流路33の分岐部と合流部との間には、熱交換器32を通過する湯水の流量を検出する流量センサ35が設置されている。
【0024】
また、バイパス流路33には、熱交換器32から送出される高温の温水に、給湯接続ユニット20から送出される比較的低温の温水または低温水を適宜混合することによって給湯設定温度や風呂設定温度の温水を生成するための混合弁36が設置されており、この混合弁36は、風呂給湯器30の運転スイッチがOFFされているときは、全開状態で待機するようになっている。
【0025】
前記給湯接続ユニット20及び風呂給湯器30には、シリアルインターフェースを介して相互に通信可能なコントローラ20a、30aがそれぞれ搭載されていると共に、風呂給湯器30の操作リモコン40には、シリアルインターフェースを介して風呂給湯器30のコントローラ30aと相互に通信可能なコントローラ40aが搭載されており、これらのコントローラ20a、30a、40aが相互に連携をとりながら、給湯システム1の運転動作を統括的に制御している。
【0026】
給湯接続ユニット20のコントローラ20aには、予熱温水温度センサ26、低温水温度センサ27及び混合温水温度センサ28からの温度検出信号が入力されると共に、操作リモコン40によって設定された給湯設定温度Teや風呂設定温度Tb及び運転スイッチ信号、バーナー燃焼信号、流量センサ35によって検出された流量が最低作動流量以上のときにONする水流信号等が風呂給湯器30のコントローラ30aから送信されるようになっており、こういった水流信号、温度検出信号及び給湯設定温度Teや風呂設定温度Tbに基づいて、給湯接続ユニット20のコントローラ20aが混合調節弁21を制御するようになっている。
【0027】
蓄熱槽14から送出される予熱温水の温度、即ち、予熱温水温度センサ26によって検出された予熱温水温度Tsが給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tb以上の場合は、風呂給湯器30のバーナーを燃焼させなくても、低温水を適宜混合することによって給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbの温水を供給することができるので、給湯接続ユニット20から送出される温水の温度、即ち、混合温水温度センサ28によって検出される混合温水温度Toが給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbになるように、混合調節弁21を制御する設定温度制御を行うようになっている。
【0028】
一方、予熱温水温度Tsが給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbより低い場合は、風呂給湯器30のバーナーを燃焼させなければ、給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbの温水を供給することができないので、風呂給湯器30のバーナーを燃焼させることによって、確実に給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbの温水を生成することができるように、給湯設定温度Teまたは風呂設定温度Tbが60℃以上、60℃未満35℃以上、35℃未満に場合分けし、60℃以上の場合は45℃、60℃未満35℃以上の場合は30℃、35℃未満の場合は25℃といった固定温度Tfの温水がそれぞれ送出されるように、混合調節弁21の開度を調整して低温水を混合する固定温度制御を行うようになっている。
【0029】
また、前記風呂給湯器30は、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を、風呂設定温度Tbから所定の降下温度ΔT(例えば、1℃)だけ低下させる、浴槽への差し水機能を有しており、入浴者が、浴室に設置された操作リモコン40の「ぬるく」スイッチをONすることによって、風呂給湯器30を差し水モードに設定すると、風呂給湯器30が浴槽への自動注水を開始すると共に、給湯接続ユニット20は、混合調節弁21を全閉にすることで、予熱温水を混合することなく、低温水のみを風呂給湯器30に送出し始め、浴槽への注水量が、風呂給湯器30のコントローラ30aによって算出された必要注水量に到達した時点で、風呂給湯器30による浴槽への自動注水が停止されるようになっている。
【0030】
以下、風呂給湯器30が差し水モードに設定された場合の給湯システム1の動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、操作リモコン40の「ぬるく」スイッチがONされたか否かを判断し(ステップS1)、「ぬるく」スイッチがONされない場合は、「ぬるく」スイッチがONされるまで待機する。
【0031】
ステップS1において、「ぬるく」スイッチがONされると、風呂給湯器30のコントローラ30aは、予め定められている最大注水量(例えば、20l)をダミーの必要注水量として一旦設定した後(ステップS2)、浴槽への自動注水を開始する(ステップS3)。
【0032】
続いて、浴槽への自動注水を開始した時点から、予め定められている所定時間(例えば、10秒)が経過したか否かが判断され(ステップS4)、所定時間が経過していない場合は、所定時間が経過するまで自動注水を継続しながら待機する。なお、ここにいう「所定時間」は、給湯接続ユニット20から送出される低温水が風呂給湯器30に到達するまでの時間を僅かに超える時間に設定されている。
【0033】
一方、ステップS4において、浴槽への自動注水を開始した時点から所定時間が経過すると、風呂給湯器30のコントローラ30aは、その時点で入水温度センサ34によって検出された入水温度Tiを注水温度Trとし、この注水温度Trと、「ぬるく」スイッチがONされた時点で、浴槽内の湯温(風呂設定温度Tb)及び貯湯量Vと、降下温度ΔTとから、数1に示す演算式に従って、真の必要注水量Qを算出し(ステップS5)、ダミーの必要注水量を真の必要注水量に修正する。
【0034】
その後、浴槽への実際の注水量が、修正された真の必要注水量に到達したか否かが判断され(ステップS6)、実際の注水量が真の必要注水量に到達していない場合は、浴槽への自動注水が継続されるが、実際の注水量が真の必要注水量に到達すると、浴槽への自動注水が停止されると共に「ぬるく」スイッチがOFFされ、差し水モードが解除される(ステップS7)。
【0035】
以上のように、この給湯システム1では、操作リモコン40によって風呂給湯器30が差し水モードに設定されると、風呂給湯器30は、浴槽への自動注水をとりあえず開始し、自動注水の開始から所定時間が経過した時点で、入水温度センサ34によって検出された入水温度Ti、即ち、給湯接続ユニット20から風呂給湯器30に導入される低温水の温度を注水温度Trとして、必要注水量Qを算出するようになっているので、浴槽に貯留された温水の温度を、降下温度ΔT分だけ確実に低下させることができる。
【0036】
なお、上述した実施形態では、自動注水の開始から所定時間が経過した時点で検出された風呂給湯器30への入水温度Tiを注水温度Trとして、必要注水量Qを算出しているが、これに限定されるものではなく、例えば、風呂給湯器が差し水モードに設定されると、風呂給湯器30のコントローラ30aが、浴槽への自動注水を開始した時点から、所定時間(例えば、1秒)毎に、そのときに検出される風呂給湯器30への入水温度Tiに応じた必要注水量Qを順次算出しながら、以前に算出された必要注水量Qを所定時間毎に修正するようにしたり、風呂給湯器30が差し水モードに設定されると、風呂給湯器30のコントローラ30aが、風呂給湯器30への入水温度Tiを監視しながら、単位時間当りの入水温度Tiの変化量が、予め設定されている1次判定変化量を一旦上回った後、1次判定変化量より小さく設定されている2次判定変化量を下回った時点における入水温度Tiに基づいて、必要注水量Qを算出するようにしておくことも可能である。
【0037】
前者の場合、浴槽への注水開始直後は、給湯接続ユニット20と風呂給湯器30とを接続している温水配管23内に滞留している温水が風呂給湯器30に導入されるので、入水温度センサ34によって検出される入水温度Tiが低温水の温度より高く、これに伴って、必要注水量Qも過大に算出されるが、風呂給湯器30への入水温度Tiが低下するに従って、算出される必要注水量Qが真の必要注水量Qに近づいていき、給湯接続ユニット20から風呂給湯器30に低温水が安定して導入され始めると、真の必要注水量Qが算出されることになるので、浴槽に真の必要注水量Qを確実に注水することができる。
【0038】
また、後者の場合は、例えば、1次判定変化量を3℃程度、2次判定変化量を1℃程度に設定しておくことによって、低温水が風呂給湯器30に実際に導入されるタイミングを検出することができるので、給湯接続ユニット20と風呂給湯器30とを接続している温水配管23の長さに影響を受けることなく、風呂給湯器30に導入される低温水の温度を入水温度Tiとして確実に検出することができる。
【0039】
また、上述した各実施形態では、入水温度センサ34によって検出された風呂給湯器30への入水温度Tiを注水温度Trとして、必要注水量Qを算出しているが、これに限定されるものではなく、風呂給湯器30のコントローラ30aが、給湯接続ユニット20のコントローラ20aから送信される、給湯接続ユニット20への低温水の導入温度、即ち、低温水温度センサ27によって検出される低温水温度Twを注水温度Trとして、必要注水量Qを算出するようにしておくことも可能である。
【0040】
ただし、出湯停止時に検出された給湯接続ユニット20への低温水の導入温度、即ち、給水管22内に滞留している低温水の温度は、予熱温水供給管16内に滞留している予熱温水からの熱伝導によって昇温しているおそれがあるので、例えば、給湯接続ユニット20のコントローラ20aが、風呂給湯器30の出湯時(風呂給湯器30の水流信号ON時)における給湯接続ユニット20への低温水の導入温度(低温水温度Tw)を記憶しておき、風呂給湯器30が差し水モードに設定されると、その時点でコントローラ20aに記憶されている給湯接続ユニット20への低温水の導入温度(低温水温度Tw)を、風呂給湯器30のコントローラ30aに送信するようにしたり、給湯接続ユニット20のコントローラ20aが、風呂給湯器30の出湯時(風呂給湯器30の水流信号ON時)における給湯接続ユニット20への低温水の導入温度(低温水温度Tw)を風呂給湯器30のコントローラ30aにその都度送信し、コントローラ30aが給湯接続ユニット20への低温水の導入温度(低温水温度Tw)を記憶するようにしておくことが望ましい。
【0041】
また、上述した各実施形態では、補助熱源が太陽熱である給湯システムについて説明したが、補助熱源はこういった太陽熱に限定されるものではなく、例えば、コージェネレーションシステムにおけるガスエンジンやガスタービンの排熱を補助熱源とした給湯システムのように、種々の補助熱源を使用した給湯システムについて、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる給湯システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】風呂給湯器が差し水モードに設定された場合における同上の給湯システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 給湯システム
10 太陽熱利用温水器
14 蓄熱槽
15 給水管
16 予熱温水供給管
20 給湯接続ユニット
20a コントローラ
21 混合調節弁
22 給水管
23 温水配管
24 バイパス管
25 電磁弁
26 予熱温水温度センサ
27 低温水温度センサ
28 混合温水温度センサ
30 風呂追焚機能付給湯器
30a コントローラ
31 メイン流路
32 熱交換器
33 バイパス流路
34 入水温度センサ
35 流量センサ
36 混合弁
40 操作リモコン
40a コントローラ

Claims (7)

  1. 浴槽への自動お湯張り機能を有する主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合して前記給湯器に送出する、予熱温水と低温水との混合比率を任意に変更可能な給湯接続ユニットとを備え、
    前記給湯器は、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる差し水モードを有しており、
    前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は浴槽への自動注水を開始すると共に、前記給湯接続ユニットは、予熱温水を混合することなく、前記給湯器への低温水の送出を開始し、浴槽への注水量が、前記給湯器が算出した必要注水量に到達した時点で、前記給湯器が浴槽への自動注水を停止するようになっている給湯システムにおいて、
    前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水の開始以降に検出される、前記給湯器の入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっていることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水を開始した時点から所定時間経過後に検出される入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっている請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、自動注水を開始した時点から、所定時間毎に、そのときの入水温度に応じた必要注水量を順次算出しながら、必要注水量を所定時間毎に修正するようになっている請求項1に記載の給湯システム。
  4. 前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、入水温度を監視しながら、単位時間当りの入水温度の変化量が、予め設定されている1次判定変化量を一旦上回った後、1次判定変化量より小さく設定されている2次判定変化量を下回った時点における入水温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっている請求項1に記載の給湯システム。
  5. 浴槽への自動お湯張り機能を有する主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合して前記給湯器に送出する、予熱温水と低温水との混合比率を任意に変更可能な給湯接続ユニットとを備え、
    前記給湯器は、浴槽に自動注水することによって、浴槽に貯留された温水の温度を所定温度だけ低下させる差し水モードを有しており、
    前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は浴槽への自動注水を開始すると共に、前記給湯接続ユニットは、予熱温水を混合することなく、前記給湯器への低温水の送出を開始し、浴槽への注水量が、前記給湯器が算出した必要注水量に到達した時点で、前記給湯器が浴槽への自動注水を停止するようになっている給湯システムにおいて、
    前記給湯器が差し水モードに設定されると、前記給湯器は、前記給湯接続ユニットから送信される、前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度に基づいて、必要注水量を算出するようになっていることを特徴とする給湯システム。
  6. 前記給湯接続ユニットは、前記給湯器の出湯時における前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を記憶するようになっており、
    前記給湯器が差し水モードに設定されると、その時点で前記給湯接続ユニットに記憶されている前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度が、前記給湯器に送信されるようになっている請求項5に記載の給湯システム。
  7. 前記給湯接続ユニットは、前記給湯器の出湯時における前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を前記給湯器に送信し、前記給湯器が前記給湯接続ユニットへの低温水の導入温度を記憶するようになっている請求項5に記載の給湯システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016065695A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社ノーリツ 給湯システム
CN111503905A (zh) * 2020-05-09 2020-08-07 广东万家乐燃气具有限公司 热水器预热时间调整方法、热水器控制方法及系统

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