JP3864116B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、補助熱源によって生成された予熱温水を利用して給湯を行う給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
補助熱源を利用した給湯システムとしては、例えば、補助熱源である太陽熱を利用して生成された予熱温水を貯留する蓄熱槽を備えている太陽熱利用温水器と、主熱源である給湯器とを組み合わせた給湯システムが従来から一般的に知られている。
【0003】
こういった、給湯システムでは、太陽熱利用温水器の蓄熱槽と給湯器とが接続されており、出湯時には、太陽熱利用温水器の蓄熱槽に貯留された予熱温水が給湯器に送出されるようになっているが、蓄熱槽から送出される予熱温水をそのままの状態で熱交換器に送出するのではなく、必要に応じて、低温水(常水温の水道水または予熱温水より低い温度の水)を混合した状態で熱交換器に送出することができるように、蓄熱槽から送出される予熱温水と低温水とを任意の混合比率で混合するための混合調節弁が熱交換器の上流側に内蔵された給湯器を使用する場合があり、混合調節弁は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が大きくなるようになっている。
【0004】
こういった混合調節弁が内蔵された給湯器を使用した給湯システムでは、給湯器に対して設定された給湯設定温度以上の予熱温水が蓄熱槽に貯留されている場合は、混合調節弁が、蓄熱槽から送出される給湯設定温度以上の予熱温水と低温水とを適宜混合することによって給湯設定温度の温水を生成し、これを熱交換器に送出することによって、熱交換器を加熱するバーナーを燃焼させることなく、給湯設定温度の温水を出湯することになる。一方、給湯設定温度以上の予熱温水が蓄熱槽に貯留されていない場合は、混合調節弁が、蓄熱槽から送出される給湯設定温度より低い予熱温水を低温水と適宜混合することによって予め定められた固定温度まで下げた状態で熱交換器に送出し、バーナーを燃焼させて熱交換器を加熱することによって、給湯設定温度の温水を生成しながら出湯することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こういった給湯システムでは、良好な制御性を確保するため、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧である場合に、図2に実線で示すように、予熱温水に対する低温水の混合比率が弁開度に対して略リニアに変化する混合特性を示す混合調節弁が使用されており、しかも、こういった給湯システムでは、制御タイミング毎に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び混合調節弁から送出される温水の温度に基づいて、その時点における混合比率を算出しているので、混合調節弁が最大開度まで開弁した状態においても、その状態での混合比率を算出することができるように、即ち、予熱温水温度と混合調節弁から送出される温水の温度との間に僅かな温度差が生じるように、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧である場合の混合特性を前提として、最大開度時における最低混合比率が予め定められている。従って、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧である状態で、給湯システムが使用される場合は、良好な制御性が確保されると共に、混合調節弁が最大開度まで開弁した状態であっても、そのときの混合比率が最低混合比率を下回ることはない。
【0006】
しかしながら、実際は、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧であるとは限らず、例えば、予熱温水の供給圧が低温水の供給圧よりも高い場合は、図2に一点鎖線で示すように、最大開度側において、弁開度の変化率に対する混合比率の変化率が小さく、しかも、最大開度まで開弁する前に最低混合比率を下回ってしまうような混合特性に変化してしまう場合があり、そのような場合は、以下に示すような問題が発生する。
【0007】
例えば、蓄熱槽には、固定温度以上で給湯設定温度を下回る予熱温水が貯留されているが、蓄熱槽と給湯器とを接続する配管内に滞留している予熱温水の温度が固定温度以下に低下しているような状態で給湯を開始した場合、給湯開始当初は配管内に滞留していた固定温度以下の予熱温水が給湯器の混合調節弁に送出されるため、混合調節弁は固定温度の温水を生成しようとして最大開度まで開弁しているが、配管内に滞留していた固定温度以下の予熱温水が送出され終わって、蓄熱槽内に貯留されている固定温度を上回る予熱温水が送出されるようになると、混合調節弁は低温水を混合することによって固定温度の温水を生成しようとして閉弁し始める。
【0008】
しかしながら、モータによる混合調節弁の開閉駆動速度が遅いために、上述したように、最大開度側において、弁開度の変化率に対する混合比率の変化率が小さく、しかも、最大開度まで開弁する前に最低混合比率を下回ってしまうような混合特性に変化している場合は、混合調節弁の閉弁動作が混合調節弁に送出される温水の急激な温度変化に追従できず、目標混合比率に到達するまでにある程度の時間がかかってしまい、その間は固定温度を上回る温水が熱交換器に送出されることになるので、バーナーが燃焼することによって給湯設定温度の温水を送出している給湯器が出湯温度制御を確実に行うことができなくなり、一時的に出湯温度が高くなってしまうという問題がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、混合調節弁が略リニアな混合特性を有していない場合であっても、給湯設定温度の温水を安定して出湯することができる給湯システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合しながら、目標温度の温水を給湯器の熱交換器に送出する混合調節弁を備えた給湯システムにおいて、前記混合調節弁は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が大きくなるようになっており、前記混合調節弁は、制御タイミング毎に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び前記混合調節弁から送出されている温水の温度に基づいて、予熱温水に対する低温水の混合比率を算出すると共に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び目標温度に基づいて、予熱温水に対する低温水の目標混合比率を算出しながら、その目標混合比率になるように弁開度が制御されるようになっており、前記混合調節弁が最大開度まで開弁した時点で、そのときの予熱温水に対する低温水の混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、その最低混合比率になるまで、前記混合調節弁を強制的に閉弁するようにしたことを特徴とする給湯システムを提供するものである。
【0011】
以上のように、この給湯システムでは、給湯開始直後に、配管内に滞留していた固定温度を下回る予熱温水が混合調節弁に送出され始めると、混合調節弁が一旦最大開度まで開弁することになるが、最大開度まで開弁した時点で、そのときの予熱温水に対する低温水の混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、混合調節弁が最低混合比率になるまで即座に閉弁することになるので、その後に、固定温度以上の予熱温水が混合調節弁に送出されるようになった時点で混合調節弁が閉弁動作を行う際、目標混合比率まで短時間で閉弁することができる。
【0012】
従って、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが異なるために、混合調節弁の混合特性が、最大開度側において、弁開度の変化率に対する混合比率の変化率が小さく、しかも、最大開度まで開弁する前に最低混合比率を下回ってしまうような混合特性に変化したような場合や低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが同圧であってもそういった混合特性を示すような廉価な混合調節弁を使用した場合であっても、混合調節弁に送出される予熱温水の急激な温度上昇にもある程度追従することができ、給湯開始から給湯設定温度の温水を安定して出湯することが可能となる。
【0013】
また、上記の課題を解決するため、請求項2にかかる発明は、補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合しながら、目標温度の温水を給湯器の熱交換器に送出する混合調節弁を備えた給湯システムにおいて、前記混合調節弁は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が大きくなるようになっており、前記混合調節弁は、制御タイミング毎に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び前記混合調節弁から送出されている温水の温度に基づいて、予熱温水に対する低温水の混合比率を算出すると共に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び目標温度に基づいて、予熱温水に対する低温水の目標混合比率を算出しながら、その目標混合比率になるように弁開度が制御されるようになっており、算出された目標混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、目標混合比率を最低混合比率に設定するようにしたことを特徴とする給湯システムを提供することにある。
【0014】
以上のように、この給湯システムでは、給湯開始直後に、配管内に滞留していた固定温度を下回る予熱温水が混合調節弁に送出され始めると、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び固定温度に基づいて、その時点における予熱温水に対する低温水の目標混合比率を算出するが、算出された目標混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、目標混合比率を最低混合比率に設定するようになっているので、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが異なるために、混合調節弁の混合特性が、最大開度側において、弁開度の変化率に対する混合比率の変化率が小さく、しかも、最大開度まで開弁する前に最低混合比率を下回ってしまうような混合特性に変化したような場合や低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが同圧であってもそういった混合特性を示すような廉価な混合調節弁を使用した場合には、最大開度まで開弁することはなく、最低混合比率を下回る直前の開度までしか開弁しないので、その後に、固定温度以上の予熱温水が混合調節弁に送出されるようになった時点で混合調節弁が閉弁動作を行う際、目標混合比率まで短時間で閉弁することができる。従って、混合調節弁に送出される予熱温水の急激な温度上昇にもある程度追従することができ、給湯開始から給湯設定温度の温水を安定して出湯することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、補助熱源として太陽熱を利用した給湯システム1の概略構成を示している。この給湯システム1は、同図に示すように、太陽熱利用温水器10と給湯器20とが接続されたものであり、太陽熱利用温水器10によって生成された予熱温水が給湯器20に送出されるようになっている。
【0016】
前記太陽熱利用温水器10は、ソーラー集熱器11と密閉式の蓄熱槽14とを備えており、蓄熱槽14には、その下端部に低温水を供給するための給水管15が接続されていると共に、上端部には貯留された予熱温水を給湯器20に送出するための予熱温水供給管16が接続されている。
【0017】
前記ソーラー集熱器11には、その入口側と出口側とを接続するソーラー配管12によって熱媒体の循環経路が形成されており、このソーラー配管12は、部分的に蓄熱槽14内に導入された熱交換部13を有している。従って、ソーラー集熱器11によって加熱された熱媒体は、ソーラー配管12を通って蓄熱槽14内に導かれ、熱交換部13で蓄熱槽14内の水と熱交換を行うことで、蓄熱槽14内に温水が生成されるようになっている。
【0018】
前記給湯器20は、給水管17を介して供給される低温水と蓄熱槽14から予熱温水供給管16を介して供給される予熱温水とを必要に応じて混合する、ステッピングモータによって開閉駆動される一軸式の混合調節弁21と、混合調節弁21の出口側に接続された、混合調節弁21から送出される温水を必要に応じて加熱する熱交換器22を有するメイン流路23と、熱交換器22をバイパスするように、メイン流路23に接続されたバイパス流路24とを備えており、バイパス流路24には、熱交換器22から送出される高温の温水に、混合調節弁21から送出される比較的低温の温水を適宜混合することによって給湯設定温度Teの温水を生成するためのバイパス弁24aが設置されている。
【0019】
また、給水管17及び混合調節弁21の温水出口側に接続されたメイン流路23には、混合調節弁21をバイパスするバイパス管25が接続されており、このバイパス管25には、通電状態でバイパス管25の流路を遮断するダイヤフラム方式の電磁弁25aが設置されている。
【0020】
また、混合調節弁21に接続された予熱温水供給管16、混合調節弁21に接続された給水管17、メイン流路23におけるバイパス管25の接続部の上流側及び熱交換器22とバイパス流路24の下流側接続部との間には、蓄熱槽14から送出される予熱温水の温度(以下、予熱温水温度という。)Tpを検出するための予熱温水温度センサ26、混合調節弁21に送出される低温水の温度(以下、低温水温度という。)Twを検出するための低温水温度センサ27、混合調節弁21から送出される温水の温度(以下、混合温水温度という。)Tmを検出するための混合温水温度センサ28及び熱交換器22の出口温水温度を、熱交換器22自体の温度(以下、熱交換器温度という。)Tcとして検出する熱交換器温度センサ29がそれぞれ設置されている。
【0021】
また、給湯器20には、シリアルインターフェースを介して、操作リモコン30のコントローラ30aとの間で通信可能なコントローラ20aが搭載されており、これらのコントローラ20a、30aが相互に連携をとりながら、給湯器20の運転動作を統括的に制御している。
【0022】
前記コントローラ20aには、予熱温水温度センサ26、低温水温度センサ27、混合温水温度センサ28及び熱交換器温度センサ29からの温度検出信号が入力されると共に、操作リモコン30によって設定された給湯設定温度Teや運転スイッチ信号等が操作リモコン30のコントローラ30aから送信されるようになっており、これらの温度検出信号及び給湯設定温度Te等に基づいて、コントローラ20aが混合調節弁21、バイパス弁24a及び熱交換器22を加熱するバーナー(図示せず)を制御するようになっている。
【0023】
蓄熱槽14から送出される予熱温水の温度、即ち、予熱温水温度センサ26によって検出された予熱温水温度Tpが給湯設定温度Te以上の場合は、給湯器20のバーナーを燃焼させなくても、低温水を適宜混合することによって給湯設定温度Teの温水を出湯することができるので、混合調節弁21から送出される温水の温度、即ち、混合温水温度センサ28によって検出される混合温水温度Tmが目標温度である給湯設定温度Teになるように、混合調節弁21の開度を調整する目標温度制御を行うようになっている。
【0024】
一方、予熱温水温度Tpが給湯設定温度Teより低い場合は、給湯器20のバーナーを燃焼させなければ、給湯設定温度Teの温水を出湯することができないので、給湯器20のバーナーを燃焼させることによって、確実に給湯設定温度Teの温水を生成することができるように、目標温度である給湯設定温度Te−10℃(以下、固定温度Tfという)の温水が熱交換器22に送出されるように、混合調節弁21の開度を調整して低温水を混合する目標温度制御を行うようになっている。
【0025】
この場合、給湯器20のバーナーは、熱交換器温度センサ29によって検出される熱交換器温度Tcが給湯設定温度Te+12℃になるように、その燃焼制御を行うようになっており、バイパス弁24aは、熱交換器22から送出される給湯設定温度Te+12℃の温水と、バイパス流路24を通って供給される固定温度Tfの温水とを適宜混合することによって、給湯設定温度Teの温水を生成する出湯温度制御を行うようになっている。
【0026】
前記混合調節弁21は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率Pが小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率Pが大きくなるようになっており、混合調節弁21を駆動しているステッピングモータは、0ステップから1050ステップまで駆動することで、混合調節弁21を全閉、全開させるようになっている。
【0027】
この混合調節弁21は、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧である場合に、図2に実線で示すように、予熱温水に対する低温水の混合比率Pが混合調節弁21を駆動するステッピングモータのステップ数、即ち、弁開度に対して略リニアに変化する混合特性を示すようになっており、この混合特性を示す状態において、混合比率Pが最低混合比率Pmin(この場合、0.03)を下回らないように、ステッピングモータの最大ステップ数(この場合、800)、即ち、最大開度が設定されていると共に、混合比率Pが最大混合比率Pmax(この場合、19)を上回らないように、ステッピングモータの最小ステップ数(この場合、0)、即ち、最小開度が設定されている。
【0028】
混合調節弁21が、上述した目標温度制御を行う場合は、制御タイミング(この場合、100ms)毎に、その時点で検出された予熱温水温度Tp、低温水温度Tw及び混合温水温度Tmから、数1に示す演算式に従って、その時点における、予熱温水に対する低温水の混合比率Pを算出すると共に、その時点で検出された予熱温水温度Tp、低温水温度Tw及び給湯設定温度Teや固定温度Tfといった目標温度から、数2に示す演算式に従って、目標温度の温水を生成するために必要な予熱温水に対する低温水の目標混合比率Poを算出し、この目標混合比率Poになるように、混合調節弁21の開度を調整することになるが、混合調節弁21が、上述した最大開度まで開弁した時点で、そのときの予熱温水に対する低温水の混合比率Pが最低混合比率Pminを下回っている場合は、その最低混合比率Pminになるまで、混合調節弁21を強制的に閉弁するようになっている。
【0029】
【数1】
Figure 0003864116
【0030】
【数2】
Figure 0003864116
【0031】
以上のように、この給湯システム1では、混合調節弁21が最大開度まで開弁した時点で、そのときの混合比率Pが最低混合比率Pminを下回っている場合は、その最低混合比率Pminになるまで、混合調節弁21を強制的に閉弁するようになっているので、例えば、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが異なるために、混合調節弁21の混合特性が、図2に一点鎖線で示すように、最大開度側において、ステッピングモータのステップ数の変化率(弁開度の変化率)に対する混合比率Pの変化率が小さく、最大開度まで開弁する前に最低混合比率Pminを下回ってしまうような混合特性に変化しており、しかも、蓄熱槽14には固定温度Tf以上で給湯設定温度Teを下回る予熱温水が貯留されているが、予熱温水供給管16に滞留している予熱温水が固定温度Tfを下回る温度状態まで低下している場合において、給湯を開始すると、まず、予熱温水供給管16内に滞留していた固定温度Tfを下回る予熱温水が混合調節弁21に送出され始めるので、混合調節弁21が、固定温度Tfの温水を生成しようとして、一旦最大開度まで開弁することになるが、最大開度まで開弁した時点における混合比率Pは最低混合比率Pminを下回ることになるので、混合調節弁21が最低混合比率Pminになるまで即座に閉弁することになる。
【0032】
その後に、蓄熱槽14に貯留されていた固定温度Tf以上の予熱温水が混合調節弁21に送出され始めると、混合調節弁21が、固定温度Tfの温水を生成しようとして、閉弁動作を開始することになるが、その時点では、混合調節弁21が、最低混合比率Pminの開度まで既に閉弁されているので、最大開度から目標混合比率まで閉弁させなければならない従来の給湯システムに比べて、混合調節弁21を目標混合比率Poまで短時間で閉弁させることができる。
【0033】
従って、この給湯システム1では、混合調節弁21の混合特性が変化しているような場合であっても、予熱温水の急激な温度上昇に対して、混合調節弁21の閉弁動作をある程度追従させることができ、給湯開始から給湯設定温度Teの温水を安定して出湯することが可能となる。
【0034】
なお、上述した実施形態では、混合調節弁21を一旦最大開度まで開弁させ、そのときの混合比率Pが最低混合比率Pminを下回っている場合は、その最低混合比率Pminになるまで、混合調節弁21を強制的に閉弁させるようになっているが、これに限定されるものではなく、混合調節弁21が目標温度制御を行っているときに算出された目標混合比率Poが最低混合比率Pminを下回っているような場合は、目標混合比率Poを最低混合比率Pminに設定したり、算出された目標混合比率Poが最低混合比率Pminを下回っているような場合であっても、最低混合比率Pminを下回る弁開度まで開弁しないように、混合調節弁21の開弁動作を制限したりすることによって、混合調節弁21の混合特性が変化したような場合には、混合調節弁21を最大開度まで開弁させないようにすることも可能である。
【0035】
また、上述した実施形態では、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが略同圧である場合に、弁開度に対して混合比率が略リニアに変化する混合特性を示す混合調節弁を使用した給湯システムについて説明したが、これに限定されるものではなく、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが同圧であっても、略リニアな混合特性を示さないような廉価な混合調節弁を使用した場合についても、本発明が有効であることはいうまでもない。
【0036】
また、上述した実施形態では、混合調節弁21が固定温度制御を行う場合の目標温度である固定温度Tfを、給湯設定温度Te−10℃に設定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、給湯設定温度Teが60℃以上、60℃未満35℃以上、35℃未満に場合分けし、60℃以上の場合は45℃、60℃未満35℃以上の場合は30℃、35℃未満の場合は25℃といった具合に、給湯設定温度Teに応じて、固定温度Tfを段階的に設定することも可能である。
【0037】
また、上述した実施形態では、混合調節弁21が組み込まれた給湯器20を使用した給湯システムについて説明したが、これに限定されるものではなく、混合調節弁を有する給湯接続ユニットを介して、太陽熱利用温水器と通常の給湯器とを接続した給湯システムについても、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【0038】
また、上述した実施形態では、補助熱源が太陽熱である給湯システムについて説明したが、補助熱源はこういった太陽熱に限定されるものではなく、例えば、コージェネレーションシステムにおけるガスエンジンやガスタービンの排熱を補助熱源とした給湯システムのように、種々の補助熱源を使用した給湯システムについて、本発明を適用することができることはいうまでもなく、特に、低温水の供給圧と予熱温水の供給圧とが通常異なるような給湯システムの場合に、本発明が有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる給湯システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の給湯システムに使用されている給湯器に搭載された混合調節弁の混合特性を示す図である。
【符号の説明】
1 給湯システム
10 太陽熱利用温水器
14 蓄熱槽
15、17 給水管
16 予熱温水供給管
20 給湯器
20a コントローラ
21 混合調節弁
22 熱交換器
23 メイン流路
24 バイパス流路
24a バイパス弁
25 バイパス管
25a 電磁弁
26 予熱温水温度センサ
27 低温水温度センサ
28 混合温水温度センサ
29 熱交換器温度センサ
30 操作リモコン
30a コントローラ

Claims (2)

  1. 補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合しながら、目標温度の温水を給湯器の熱交換器に送出する混合調節弁を備えた給湯システムにおいて、
    前記混合調節弁は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が大きくなるようになっており、
    前記混合調節弁は、制御タイミング毎に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び前記混合調節弁から送出されている温水の温度に基づいて、その時点における予熱温水に対する低温水の混合比率を算出すると共に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び目標温度に基づいて、その時点における予熱温水に対する低温水の目標混合比率を算出しながら、その目標混合比率になるように弁開度が制御されるようになっており、
    前記混合調節弁が最大開度まで開弁した時点で、そのときの予熱温水に対する低温水の混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、その最低混合比率になるまで、前記混合調節弁を強制的に閉弁するようにしたことを特徴とする給湯システム。
  2. 補助熱源によって生成された予熱温水に、必要に応じて低温水を混合しながら、目標温度の温水を給湯器の熱交換器に送出する混合調節弁を備えた給湯システムにおいて、
    前記混合調節弁は、開弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が小さくなり、閉弁するに従って予熱温水に対する低温水の混合比率が大きくなるようになっており、
    前記混合調節弁は、制御タイミング毎に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び前記混合調節弁から送出されている温水の温度に基づいて、その時点における予熱温水に対する低温水の混合比率を算出すると共に、その時点における予熱温水温度、低温水温度及び目標温度に基づいて、その時点における予熱温水に対する低温水の目標混合比率を算出しながら、その目標混合比率になるように弁開度が制御されるようになっており、
    算出された目標混合比率が予め定められた最低混合比率を下回っている場合は、目標混合比率を最低混合比率に設定するようにしたことを特徴とする給湯システム。
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