JP3198825B2 - 空気調和機の室外機の把手及びその製造方法 - Google Patents

空気調和機の室外機の把手及びその製造方法

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JP3198825B2 JP23540294A JP23540294A JP3198825B2 JP 3198825 B2 JP3198825 B2 JP 3198825B2 JP 23540294 A JP23540294 A JP 23540294A JP 23540294 A JP23540294 A JP 23540294A JP 3198825 B2 JP3198825 B2 JP 3198825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、空気調和機の室外機
のケーシングに取付けられる把手とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8には、一般的な空気調和機の室外機
Zの外形を示しているが、この種の室外機Zには、通常
の場合、そのケーシング1の側板2に形成した開口3
(図9及び図10参照)に運搬用の把手50が装着され
る。そして、この把手50は合成樹脂を材料として型成
形により一体成形されるが、同把手50は、その機能
上、指挿入口51と、指先受入空間52とを必要とし、
指挿入口51の上縁部が指掛け部53となる。又、同把
手50は、開口3からケーシング1内へ雨水等が侵入す
るのを防止するために、通常の場合、容器状とされてい
る。
【0003】ところで、かかる把手50は、図9に示す
ように、指挿入口51から指63を差込んで、指掛け部
53にこれを掛ける、という機能上の要求から、どうし
ても指挿入口51の上方に指先を受入れるための指先受
入空間52が必要となるが、かかる従来公知の把手50
では、この指先受入空間52を形成する周壁部54は、
成型時の型抜きの容易さを考慮して(通常ローリング型
が使用される)、上記指挿入部51の下側縁部分に連続
してケーシング1内に湾曲上昇状態で凹入する底壁面5
4aと該底壁面54aの上端と上記指掛部53とを連続
させる如くケーシング1内へ上昇傾斜状に延びる上壁面
54bとによって斜上方へ凹入する断面逆V字形状とさ
れている。従って、このような形状の把手50を使用し
た従来の室外機では、ケーシング1の側板2の内面と把
手50の上記上壁面54bとの間が開くことになる。
【0004】この結果、次のような不都合が生じること
になる。即ち、先ず第1に、指先に十分に力を入れるた
めには指63の指掛部53に対する掛かり代を大きくと
ることが必要であるが、この場合、上記上壁面54bが
傾斜壁とされていることから指先の上方への進入幅が制
約される。従って、上記底壁面54aをケーシング1内
へ大きく進入(進入幅H)させて指先の掛かり代を確保
しなければならないが、かかる進入幅が大きくなるとこ
れによってケーシング1内の有効スペースが減殺され機
内配置機器のレイアウト上の障害となる。尚、かかる問
題の対処手段として、例えば図10に示すように、上記
底壁面54aのケーシング1内への進入幅(H)を小さ
くした形状を採用する事も考えられるが、かかる構成と
した場合には、指63の指掛部53に対する掛かり代が
大きく減じることから、上述のように指先に十分に力を
入れることができず、従って把手50の構造としては不
向きである。
【0005】第2に、手60で把手50を掴んで室外機
Zを持ち上げる場合、指先への力の入れ易さという点か
ら、手首61と掌部62とができるだけ直線状となって
いることが望ましい。ところが、従来公知の把手50に
おいては、上述のように上記把手50の上壁面54bが
指掛部53の上側位置で傾斜していることから、この上
壁面54bの存在によってケーシング1の側板2に対す
る指先の進入角度が大きくなり、手首61部分を折り曲
げて(手首返しをして)これを側板2に当てがわないと安
定しないこととなる。この結果、無理な姿勢での持ち上
げ作業を余儀なくされるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は上記のよう
な事情に鑑みてなされたもので、その目的の第1は、空
気調和機の室外機において、把手のケーシング内への進
入幅を小さくし、ケーシング内の有効スペースを確保す
ることである。又、本願発明の目的の第2は、把手に対
する指先の掛かり角度を深くして室外機の持ち上げ作業
が容易になるようにすることである。そして、本願発明
のさらに他の目的は、そのような把手のための有利な製
造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段としてつぎのような構成を
採用している。
【0008】本願の第1の発明にかかる空気調和機の室
外機の把手では、図1及び図2に例示するように、合成
樹脂材により一体成形され、ケーシング1の側板2に設
けた開口3に装着される空気調和機の室外機の把手4に
おいて、上記把手4が、上記ケーシング1の開口3に嵌
合固定される固定部4Aと該固定部4Aに連続して上記
ケーシング1の内方へ凹入する本体部4Bとを備え、
記固定部4Aは、上記ケーシング1の外方側に向けて略
長方形状に開口する指挿入口5を備えるとともに該指挿
入口5の上側縁部には指掛部7を設ける一方、上記本体
部4Bは、上記固定部4Aの下側縁部に連続して上記ケ
ーシング1内に凹入し且つ上記指掛部7より上方まで延
出し且つその延出端部8aが上記指掛部7の上方位置に
おいて上記ケーシング1の内面に当接される周壁部8
と、上記固定部4Aの両側縁部にそれぞれ連続して上記
ケーシング1内に凹入し上記周壁部8の両側部をそれぞ
れ閉塞する側壁部9,9とを備え、該周壁部8と側壁部
9,9によって上記指挿入口5に連続し且つ該指挿入口
5から上記指掛部7の上方位置まで延びる指先受入空間
6を構成するとともに、上記周壁部8の延設端部8aと
上記指掛部7との間を上記ケーシング1の内面に衝合す
る略長方形状の開口11としたことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明にかかる空気調和機の室
外機の把手の製造方法では、略長方形状の指挿入口5の
一方の縁部に指掛部7を設けた固定部4Aと、上記指挿
入口5に連続して上記指掛部7後方側を通って上記指挿
入口5の反対側に延びる袋状の指先受入空間6を設けた
本体部4Bとからなる把手4を合成樹脂材を用いて型成
形により成形するに際して、上記本体部4Bを、上記
挿入口5の面方向に略直交する面で区画して上記指掛部
7を含み上記指挿入口5側に位置する第1把手ピース4
1と上記指掛部7より反指挿入口5側に位置する第2把
手ピース42とし、これら第1把手ピース41と第2把
手ピース42とを上記指先受入空間6を構成する壁面の
一部を介して相互に連結させるとともに該連結点を中心
としてそれらの区画面が略直交する如く折曲させた状態
でそれぞれ成形型により成形し、しかる後、該第1把手
ピース41と第2把手ピース42とを上記連結点を中心
として衝合方向に折曲してこれを衝合させて上記指先受
入空間6が連続した把手4を得ることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0011】本願の第1の発明にかかる空気調和機の
室外機の把手によれば、上記把手4が、略長方形状に開
口する指挿入口5の上側縁部に指掛部7を設け且つ上記
ケーシング1の開口3に嵌合固定される固定部4Aと、
上記固定部4Aの下側縁部に連続して上記ケーシング1
内に凹入し且つ上記指掛部7より上方まで延出し且つ
の延出端部8aが上記指掛部7の上方位置において上記
ケーシング1の内面に当接される周壁部8と上記固定部
4Aの両側縁部にそれぞれ連続して上記ケーシング1内
に凹入し上記周壁部8の両側部をそれぞれ閉塞する側壁
部9,9とを備え該周壁部8と側壁部9,9によって上
記指挿入口5に連続し且つ該指挿入口5から上記指掛部
7の上方位置まで延びる指先受入空間6を構成する本体
部4Bとで構成されているので、上記指先受入空間6が
上記指掛部7の上方で且つケーシング1の側板2の内面
部分まで延設される。
【0012】このため、上記指掛部7に指先を掛ける場
合、該指掛部7の上方位置において指先の進入を阻止す
る部材(例えば、図9に示す従来構造の把手50におけ
る上壁面54b)が存在しない。従って、図1に示すよ
うに、本体部4Bのケーシング1内方への進入幅Hを比
較的小さく抑えた構造を採用しても、指先の指掛部7に
対する掛かり代を十分に確保することができるととも
に、指先の側板2に対する角度(進入角)が可及的に小
さくなり掌部62が側板2に沿う状態となることから手
首61を大きく返す必要がなく、これらの結果、指先に
十分に力を入れて且つ安定した姿勢で室外機Zを持ち上
げることができるなど、把手4の本来の機能である搬送
性を確保しつつ該把手4の装着に起因するケーシング1
の内部スペースの狭小化を可及的に抑制し得るものであ
る。
【0013】さらに、この発明の把手4によれば、上記
本体部4Bの周壁部8の延設端部8aと上記指掛部7と
の間を上記ケーシング1の内面に衝合する略長方形状の
開口11としているので、この把手4を型成形により成
形する場合においては、成形型の一部を上記指掛部7と
上記開口11とを通して配置することで容易に成形が可
能となるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる空気調和機
の室外機の把手の製造方法によれば、図4及び図5に示
すように、指挿入口5に連続する指先受入空間6が該指
挿入口5の一方の縁部に形成した指掛部7に対して上記
指挿入口5の反対側まで延びる袋状とされた把手4を型
成形により成形するに際して、先ず図6に示すように、
第1把手ピース41と第2把手ピース42のそれぞれに
その開口部分から型ピース33,34及び型ピース3
5,36を配置することで該第1把手ピース41と第2
把手ピース42とが折曲状態で連続したものを成形し、
さらに成形後においてこの第1把手ピース41と第2把
手ピース42とを図7に示すように衝合させることで指
先受入空間6が連続した把手4を得ることができるもの
である。
【0015】即ち、図4に示す如く指挿入口5からその
軸方向に直交する方向へ延びる袋状の指先受入空間6を
有する把手4は、従来の如くローリング型を用いてもそ
の型抜き上の制約から成形が困難であったが、かかる把
手4は、この第2の発明にかかる製造方法によりこれを
二つの部分に分けてそれぞれ抜き型によって成形し、成
形後においてこれらを衝合させることで容易に製造する
ことができるものであり、従って、この第2の発明にか
かる製造方法は、室外機用把手として本来的に要求され
る構造をもつ把手4を一般的な抜き型成形によって容易
にかつ安価に得ることを可能とするものである。
【0016】
【実施例】以下、本願発明の空気調和機の室外機の把手
及びその製造方法を添付図面に基づいて具体的に説明す
る。
【0017】第1実施例 図1には本願発明の第1実施例にかかる把手4を室外機
Zのケーシング1の側板2に形成した開口3に装着した
状態を、また図2に該把手4の単体状態を、それぞれ示
している。
【0018】この把手4は、後述する成形型を使用し合
成樹脂材により一体成形されるものであって、後述する
固定部4Aと本体部4Bとを有している。
【0019】上記固定部4Aは、上記側板2に形成した
長方形状の開口3に嵌合固定されるものであって、略台
形状の断面形状をもち上記開口3の形状に沿う如く長方
形枠状に屈曲形成された周枠12で構成される。そし
て、この周枠12の内側空間は長方形状に開口する指挿
入部5とされるとともに、該指挿入口5の上側縁部には
該縁部から指挿入口5の内方を通って上方に所定寸法だ
け延出する略U字状の断面形状をもつ指掛部7が設けら
れている。また、上記周枠12の下側縁部の直後方位置
には、該周枠12との間に上記側板2の厚さ寸法に相当
する間隔を隔てて突起状の掛止爪13が形成されてい
る。尚、この掛止爪13は、後述する本体部4Bの周壁
部8側に形成されている。
【0020】上記本体部4Bは、上記固定部4Aに連続
してその後方側に形成されるものであって、上記指挿入
口5に連続する指先受入空間6を構成する次述の周壁部
8と左右一対の側壁部9,9とを備えている。上記周壁
部8は、上記指挿入口5の下側縁部に連続してその後方
へ湾曲上昇した後、上記指挿入口5の平面方向に略平行
なる如く直線状に上昇し、さらに上記指掛部7よりも所
定寸法だけ上側位置において再び上記指挿入口5の前面
側に向けて湾曲上昇する壁面である。そして、この周壁
部8の上端8aは、上下方向(即ち、上記指挿入口5の
平面方向)においては、上記指掛部7との間に指63の
第2関節63bから指先までを十分に受け入れることが
できるような間隔をもつ位置に設定され、また前後方向
(即ち、上記指挿入口5の軸方向)においては上記周枠
12の後端から上記側板2の厚さ寸法に相当する寸法だ
け後退した位置に設定されている。
【0021】上記側壁部9,9は、上記指挿入口5の両
側縁部にそれぞれ連続してその後方側に延出し、上記周
壁部8の両側部を閉塞して該周壁部8との間に、上記指
挿入口5に連続してその後方位置で上下方向に延びる指
先受入空間6を構成するとともに、該周壁部8の上端8
a側においては該上端8aとともに長方形状の開口11
を形成する。従って、上記指先受入空間6は、その下端
が上記指挿入口5、上端が上記開口11である開通路状
に形成される。
【0022】このように構成された上記把手4は、図1
に示すように、上記側板2の内面側から上記開口3に上
記周枠12部分を弾圧嵌合させることで取り付けられ
る。そして、この把手4の側板2への取り付け状態にお
いては、上記指先受入空間6を構成する本体部4Bがケ
ーシング1内へ進入するとともに、上記開口11部分が
上記側板2の内面に衝合している。また、この開口11
部分からのケーシング1内への雨水等の侵入を防止する
ために、該開口11部分にはシール材40が装着されて
いる。
【0023】作業者が手60によって室外機Zを搬送す
る場合には、上記把手4の指挿入口5から指先受入空間
6内に指先を差し入れてその指63を上記指掛部7に掛
止してこれを上方へ引き上げる。この場合、上記指先受
入空間6が上記指掛部7の後方位置からそのまま上方に
延設され、該指掛部7の上側に指先の侵入を阻害する部
材(例えば、図9に示す従来の把手50における上側壁
面54b)が存在しないため、指63をその第1関節
3aと第2関節63bの中間位置が上記指掛部7に対応
するように指先受入空間6内に深く差し入れることがで
き、また指63の第3関節63cもできるだけ延ばして
指先部分を上記側板2に沿わせることができる。さら
に、掌部62は、指63が指先受入空間6へ深く差し入
れられることからほぼ側板2の外面に沿った状態とな
り、手首61はほとんど返す必要がない。従って、作業
者は、指掛部7に指63を深く十分に掛けて、しかも手
首61をほとんど返すことなく力を入れることができる
ため、より安定した作業状態で且つ十分に指先に力を入
れた状態で室外機Zの搬送を行うことが可能となり、作
業者の疲れも可及的に低減されるものである。
【0024】また、指63を指先受入空間6内に深く差
し入れても、この指先をケーシング1の内方ではなく上
方側へ向けることができることから、上記指先受入空間
6は指先の上下方向への移動を許容できる程度の奥行き
寸法(前後方向寸法)をもてば十分である。従って、例
えば図9に示す従来の把手50の如く指先受入空間52
内に指先を斜め傾斜状に受け入れる必要がある場合に比
して、上記本体部4Bのケーシング1内への進入幅Hを
小さく抑えることが可能となる。この結果、把手4を装
着したことによるケーシング1内のスペースの狭小化が
可及的に抑制され、それだけ機内配置機器のレイアウト
設計上の自由度が高まるものである。
【0025】続いて、上記把手4を型成形により製造す
る場合の方法の一例を図3を参照して説明する。この把
手4の型成形に際しては指挿入口5と開口11の中間位
置に、略U字状の断面形状をもつ指掛部7がそのU字状
の開口方向を上記指挿入口5及び開口11の開口方向と
直交する方向に向けて配置されていることから該指掛部
7部分の型抜きが問題となるが、この実施例においては
抜き方向の異なる二つの型を組み合わせることでこれに
対処している。
【0026】即ち、成形型20は、把手4の本体部4B
の外面側を形成する左右一対の第1型ピース21と第2
型ピース22と、上記開口11側の指先受入空間6を形
成する第3型ピース23と第4型ピース24と、上記指
挿入口5側の指先受入空間6を形成する第5型ピース2
5と第6型ピース26の合計6個の型ピースで構成され
る。また、上記第4型ピース24は上記指掛部7の内側
部分を形成し、また上記第6型ピース26は上記指掛部
7の外側部分を形成するようになっている。
【0027】そして、これら各型ピース21〜26の型
抜き方向は、図3においてそれぞれ矢印a〜fで示す方
向に設定されている。即ち、第1型ピース21と第2型
ピース22はそれぞれ左右方向(矢印a方向及び矢印b
方向)に、第3型ピース23は上方(矢印c方向)に、
第4型ピース24は一旦左右方向へ抜いた後上方(矢印
d)に、第5型ピース25は上方(矢印f方向)に、さ
らに第6型ピース26は一旦左右方向へ抜いた後上方
(矢印e)に、それぞれ抜き取られる。
【0028】従って、把手4の成形完了後は、先ず第1
型ピース21と第2型ピース22をそれぞれ左右方向へ
型抜きし、次に第3型ピース23を上方へ型抜きした
後、第4型ピース24を先ず右方向へ型抜きしさらにこ
れを上方へ型抜きする。さらに第5型ピース25を上方
へ型抜きした後、第6型ピース26を先ず左方向へ型抜
きしさらにこれを上方へ型抜きする。これで全ての型抜
きが完了し、上記把手4が得られるものである。
【0029】第2実施例 図4及び図5には本願発明の第2実施例にかかる把手4
が示されている。この実施例の把手4は、上記第1実施
例にかかる把手4と基本構造を同じにするものであっ
て、この第1実施例の把手4と異なる点は、該第1実施
例の把手4は指先受入空間6の奥部を開口11として開
口させこれを直接側板2の内面に衝合させる構成を採用
していたが、この実施例の把手4においては該開口11
部分にこれを閉塞する前壁部10を本体部4Bと一体的
に形成した点である。かかる前壁部10を備えること
で、第1実施例の把手4の場合のようにシール材40を
装着する必要がなく、側板2への取付作業が簡略化され
るという利点がある。
【0030】ところが、かかる構造とすると、該把手4
の製品形状において上記指先受入空間6の奥部が袋状と
なることから、これを製品形状のまま一体成形すること
は型抜きという点から不可能である。そのため、この実
施例においては把手4の構造及び成形方法について次の
ような工夫をしている。
【0031】即ち、この実施例においては、把手4を製
品形状のまま一体成形するのではなく、図4及び図5に
示すように上下二つの部分、即ち、上記指掛部7を含み
上記指挿入口5側に位置する第1把手ピース41と、該
指掛部7より反指挿入口5側に位置する第2把手ピース
42との二つの部分に区画し、これら二つの把手ピース
41,42を上記周壁部8側のヒンジ部43(特許請求
の範囲中の連結点に該等する)において折曲可能に連結
する。そして、成形に際しては、図6に示すように、上
記第1把手ピース41と第2把手ピース42とを略直角
に折曲させた状態で型成形し、成形後において、図7に
示すように第2把手ピース42を第1把手ピース41側
に折曲させてこれを相互に衝合させ、以て指先受入空間
6が連続した製品としての把手4を得るようにしてい
る。
【0032】このように把手4をヒンジ部43を介して
第1把手ピース41と第2把手ピース42の二つの部分
に区画してこれを折曲状態でそれぞれ成形し、しかる
後、これを相互に衝合させるという製造方法をとること
で、この実施例の把手4の如く袋状の指先受入空間6を
備えるものであっても従来一般的で且つ安価な成形型3
0を使用してこれを製造することができ、把手4の形状
の多様化に対応できるとともにそのコストダウンにも寄
与できるものである。尚、この実施例の把手4において
も、上記第1実施例の把手4と同様の作用効果が得られ
ることは勿論である。
【0033】ここで、上記製造方法により上記把手4を
成形するための成形型30の構造の一例を図6を参照し
て説明する。この成形型30は、上記第1把手ピース4
1の外面側を成形する第1型ピース31と、第2把手ピ
ース42の外面側を成形する第2型ピース32と、上記
指掛部7の内側と第1把手ピース41の内面の一部とを
成形するための第3型ピース33と、上記第2把手ピー
ス42の内面の他の部分を成形するための第4型ピース
34と、上記指掛部7の外面と上記第1把手ピース41
の内面の一部とを成形するための第5型ピース35と、
第1把手ピース41の他の部分を成形するための第6型
ピース36の合計6個の型ピースで構成されている。
尚、各型ピース31〜36の型抜き方向は矢印に示す通
りであり、また各型ピース31〜36の型抜き順序は上
記第1実施例の場合と同様であるため、ここではこれ以
上の説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる把手の室外機へ
の装着状態を示す断面図である。
【図2】図1に示した把手の斜視図である。
【図3】図1に示した把手の成形型の構造説明図であ
る。
【図4】本願発明の第2実施例にかかる把手の室外機へ
の装着状態を示す断面図である。
【図5】図4に示した把手の斜視図である。
【図6】図4に示した把手の成形型の構造説明図であ
る。
【図7】成形型により成形された把手の装着手順説明図
である。
【図8】一般的な空気調和機における室外機の外観斜視
図である。
【図9】図8のIX-IX断面図である。
【図10】図9に示した把手の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1はケーシング、2は側板、3は開口、4は把手、4A
は固定部、4Bは本体部、5は指挿入口、6は指先受入
空間、7は指掛部、8は周壁部、9は側壁部、10は前
壁部、11は開口、12は周枠、13は掛止爪、20は
成形型、21〜26は型ピース、30は成形型、31〜
36は型ピース、40はシール材、41は第1把手ピー
ス、42は第2把手ピース、43はヒンジ部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−359722(JP,A) 特開 平5−10555(JP,A) 実開 平5−83634(JP,U) 実開 昭59−143278(JP,U) 実開 昭56−136281(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 B29D 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材により一体成形され、ケーシ
    ング(1)の側板(2)に設けた開口(3)に装着され
    る空気調和機の室外機の把手(4)であって、 上記把手(4)は、上記ケーシング(1)の開口(3)
    に嵌合固定される固定部(4A)と該固定部(4A)に
    連続して上記ケーシング(1)の内方へ凹入する本体部
    (4B)とを備え、 上記固定部(4A)は、上記ケーシング(1)の外方側
    に向けて略長方形状に開口する指挿入口(5)を備える
    とともに該指挿入口(5)の上側縁部には指掛部(7)
    を設ける一方、 上記本体部(4B)は、上記固定部(4A)の下側縁部
    に連続して上記ケーシング(1)内に凹入し且つ上記指
    掛部(7)より上方まで延出し且つその延出端部(8
    a)が上記指掛部(7)の上方位置において上記ケーシ
    ング(1)の内面に当接される周壁部(8)と、上記固
    定部(4A)の両側縁部にそれぞれ連続して上記ケーシ
    ング(1)内に凹入し上記周壁部(8)の両側部をそれ
    ぞれ閉塞する側壁部(9),(9)とを備え、該周壁部
    (8)と側壁部(9),(9)によって上記指挿入口
    (5)に連続し且つ該指挿入口(5)から上記指掛部
    (7)の上方位置まで延びる指先受入空間(6)を構成
    するとともに、上記周壁部(8)の延設端部(8a)と
    上記指掛部(7)との間が上記ケーシング(1)の内面
    に衝合する略長方形状の開口(11)とされていること
    を特徴とする空気調和機の室外機の把手。
  2. 【請求項2】 略長方形状の指挿入口(5)の一方の縁
    部に指掛部(7)を設けた固定部(4A)と、上記指挿
    入口(5)に連続して上記指掛部(7)後方側を通って
    上記指挿入口(5)の反対側に延びる袋状の指先受入空
    間(6)を設けた本体部(4B)とからなる把手(4)
    を合成樹脂材を用いて型成形により成形するに際して、 上記本体部(4B)を、上記指挿入口(5)の面方向に
    略直交する面で区画して上記指掛部(7)を含み上記指
    挿入口(5)側に位置する第1把手ピース(41)と
    記指掛部(7)より反指挿入口(5)側に位置する第2
    把手ピース(42)とし、これら第1把手ピース(4
    1)と第2把手ピース(42)とを上記指先受入空間
    (6)を構成する壁面の一部を介して相互に連結させる
    とともに該連結点を中心としてそれらの区画面が略直交
    する如く折曲させた状態でそれぞれ成形型により成形
    し、しかる後、該第1把手ピース(41)と第2把手ピ
    ース(42)とを上記連結点を中心として衝合方向に折
    曲してこれを衝合させて上記指先受入空間(6)が連続
    した把手(4)を得ることを特徴とする空気調和機の室
    外機の把手の製造方法。
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