JP3197904B2 - 自動変速機のパーキング装置 - Google Patents

自動変速機のパーキング装置

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JP3197904B2 JP52508597A JP52508597A JP3197904B2 JP 3197904 B2 JP3197904 B2 JP 3197904B2 JP 52508597 A JP52508597 A JP 52508597A JP 52508597 A JP52508597 A JP 52508597A JP 3197904 B2 JP3197904 B2 JP 3197904B2
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一雅 塚本
文友 横山
和久 尾崎
明弘 畔柳
彰人 本郷谷
康夫 北條
正一 佐用
景範 福村
康則 中脇
淳 田端
泰也 中村
信明 高橋
英樹 宮田
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、自動変速機のパーキング装置に関するもの
である。
背景技術 従来、自動変速機を搭載した車両においては、エンジ
ンを駆動することによって発生させられた回転をトルク
コンバータを介してトランスミッションに伝達し、該ト
ランスミッションによって変速を行った後、駆動輪に伝
達するようにしている。この場合、駐車しようとする
と、マニュアル変速機を備えた車両のように、車両の停
止状態における変速段(ギヤ比)、及びエンジンが有す
る慣性を利用して車両を停止させておくことができな
い。
そこで、シフトレバーを操作してパーキングレンジを
選択したときに、前記シフトレバーの操作と連動させて
パーキングポールを回動させ、該パーキングポールの爪
と自動変速機の出力軸に連結されたパーキングギヤの歯
溝とを噛(し)合させ、出力軸をロックするようにして
いる(特開昭61−41622号公報参照)。
第1図は従来の自動変速機のパーキング装置の正面
図、第2図は従来の自動変速機のパーキング装置の側面
図である。
図において、自動変速機のパーキング装置は、図示し
ないディテントレバーによって進退(第2図おける左右
方に移動)させられるロッド83、該ロッド83の所定位置
においてロッド83に対して摺(しゅう)動自在に配設さ
れ、直線運動を回転運動に変換するカム84、ほぼ中央に
爪94を備え、前記カム84を進退させたときに揺動させら
れるパーキングポール87、及びパーキングギヤ66を有す
るとともに、前記パーキングポール87の先端が前記カム
84によって支持される。
前記パーキングギヤ66は、図示しない出力軸と連結さ
れ、車両が前進するときに矢印A方向に、車両が後退す
るときに矢印B方向に回転させられる。また、前記パー
キングポール87は、ポールシャフト93を中心にして揺動
自在に支持され、矢印C方向に回動させられて爪94とパ
ーキングギヤ66の歯溝62とを噛合させ、矢印D方向に回
動させられて爪94と前記歯溝62との噛合を解除する。な
お、前記ポールシャフト93には、図示しないトーション
スプリングが配設され、該トーションスプリングによっ
て前記パーキングポール87は矢印D方向に付勢される。
前記ディテントレバーは、運転席に配設された図示し
ないシフトレバーの操作に連動して回動する図示しない
マニュアル軸に連結されていて、該マニュアル軸を中心
にして回動する板状体によって構成される。そして、前
記ディテントレバーの周縁部には、シフトレバーのシフ
ト位置に対応させて複数の係合溝が形成され、該係合溝
と図示しないディテントスプリングの先端部とが係合さ
せられるようになっている。したがって、前記シフトレ
バーを操作することによってディテントレバーを回動さ
せると、前記ロッド83がディテントレバーの回動に追随
して進退させられる。
ところで、前記ロッド83におけるカム84より後方(第
2図における右方)には、コンプレッションスプリング
85が配設される。なお、前記カム84には、ロッド83の前
端方向に頂点を有する2段の円錐(すい)面が形成され
る。
そして、ロッド83を前進(第2図における左方に移
動)させると、カム84が、ブラケット95とパーキングポ
ール87との間に進入し、パーキングポール87を押し上
げ、矢印C方向に回動させる。また、ロッド83を後退
(第2図における右方に移動)させると、カム84が、ブ
ラケット95とパーキングポール87との間から外れ、パー
キングポール87は前記トーションスプリングの付勢力に
よって矢印D方向に回動させられる。
しかしながら、前記従来の自動変速機のパーキング装
置においては、前進走行レンジ又は後進走行レンジで走
行している車両を停止させて駐車しようとすると、ま
ず、運転者は図示しないブレーキペダルを踏み込んで車
両を停止させ、続いて、シフトレバーを操作してパーキ
ングレンジを選択して前記出力軸をロックする。
この場合、ブレーキペダルを踏み込んで図示しない駆
動輪を停止させた時点において、運転者は図示しないア
クセルペダルから足を離しているので、図示しないエン
ジンはアイドリング状態にあるが、該アイドリング状態
において、エンジンと駆動輪とは、図示しないトルクコ
ンバータ、トランスミッション等を介して連結されてい
るので、エンジンが発生させたトルクは、駆動輪を回転
させようとする。したがって、前記出力軸及びパーキン
グギヤ66は、矢印A方向又は矢印B方向に回転しようと
する。
そして、ブレーキペダルを踏み込んで車両を停止させ
るのとほぼ同時に、運転者がシフトレバーを操作してパ
ーキングレンジを選択すると、パーキングギヤ66が矢印
A方向又は矢印B方向に回転しようとしたままの状態、
すなわち、駆動力(トルク)を備えた状態で、前記爪94
と歯溝62とが噛合させられることがある。
その場合、前記パーキングギヤ66と駆動輪との間に残
留トルクが溜(た)められた状態で出力軸がロックされ
てしまう。すなわち、出力軸から駆動輪までの動力伝達
系に配設された軸が、残留トルクによって捩(ね)じら
れた状態になってしまう。
そして、その後、運転者が車両を走行させようとして
シフトレバーを操作し、他のレンジを選択すると、前記
パーキングギヤ66と駆動輪との間に溜められた残留トル
クが一気に放出され、異音、ショック等が発生し、運転
者に違和感を与えてしまう。
本発明は、前記従来の自動変速機のパーキング装置の
問題点を解決して、駐車させた後、パーキングレンジを
解除したときに異音、ショック等が発生し、運転者に違
和感を与えることがない自動変速機のパーキング装置を
提供することを目的とする。
発明の開示 そのために、本発明の自動変速機のパーキング装置に
おいては、パーキングギヤと、揺動自在に配設され、該
パーキングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備えたパ
ーキングポールと、移動自在に配設され、前記爪と歯溝
との噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止を解除
する阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、パーキング
ギヤの回転に連動して、前記噛合阻止手段を阻止解除位
置に置く噛合阻止解除手段とを有する。
この場合、車両を停止させ、シフト操作装置を操作し
てパーキングレンジを選択し、前記爪と歯溝とを噛合さ
せようとすると、噛合阻止手段が前記爪と歯溝との噛合
を阻止する。
そして、前記噛合阻止解除手段は、パーキングギヤの
回転に連動して、前記噛合阻止手段を阻止解除位置に置
くので、前記パーキングギヤと駆動輪との間に溜められ
た残留トルクが解放された後に、前記爪と歯溝とが噛合
されることになる。
したがって、前記パーキングギヤと駆動輪との間に残
留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされること
がなくなる。
そして、その後、運転者が再び車両を走行させようと
して前記爪と歯溝との噛合が解除されたときに、異音、
ショック等が発生することがないので、運転者に違和感
を与えるのを防止することができる。
本発明の他の自動変速機のパーキング装置において
は、さらに、前記噛合阻止手段は、復帰手段を備え、前
記爪と歯溝との噛合が解除されたときに、前記復帰手段
によって阻止位置に復帰させられる。
この場合、例えば、運転者がシフト操作装置を操作し
て前進走行レンジ又は後進走行レンジを選択すると、パ
ーキングポールが揺動して前記爪と歯溝との噛合が解除
され、前記噛合阻止手段は復帰手段によって阻止位置に
復帰させられる。
したがって、再び車両を停止させ、シフト操作装置を
操作してパーキングレンジを選択する場合に、爪と歯溝
との噛合を確実に阻止することができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
の揺動軸に対して爪より径方向外方に配設される。
この場合、パーキングポールが噛合位置にあるとき
に、パーキングポールの揺動軸と爪との間に応力が加わ
るが、その部分に凹部が形成されないので、応力集中が
発生することはない。
したがって、パーキングポールの耐久性を向上させる
ことができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記パーキングギヤには、前記噛合阻止
手段と当接する連続当接面が、歯及び歯溝に隣接させて
形成される。
この場合、噛合阻止手段と歯とが当接することがない
ので、パーキングギヤの耐久性を向上させることができ
る。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記パーキングポールにおけるパーキン
グギヤと対向する面に凹部が形成され、該凹部に前記噛
合阻止手段の一部が収容される。
この場合、噛合阻止手段の一部を凹部に収容すること
ができるので、自動変速機のパーキング装置の軸方向寸
法を小さくすることができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
に隣接させて配設される。
この場合、噛合阻止手段は、パーキングポールに隣接
させて配設されるので、パーキングポールの形状の影響
を受けることなく、寸法を自由に設定することができ
る。
したがって、車両に搭載されるエンジンによって発生
させられるトルクが大きく、車両を停止させたときに、
前記パーキングギヤと駆動輪との間に溜められる残留ト
ルクが大きい場合でも、残留トルクが大きい分だけ噛合
阻止手段を大きくすることができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
の揺動軸に対して爪より径方向内方に配設されたピン、
該ピンを中心にして揺動自在に配設され、歯の先端面と
選択的に当接する当接面を先端に備えた揺動体、及びコ
イルばねを備え、前記爪と前記歯溝との噛合が解除され
たときに、前記コイルばねによって阻止位置に復帰させ
られる。
この場合、車両を停止させ、シフト操作装置を操作し
てパーキングレンジを選択すると、パーキングギヤが停
止させられ、パーキングポールが噛合位置を採ろうとす
るが、前記揺動体の当接面と歯の先端面とが当接し、前
記爪と歯溝との噛合を阻止する。
したがって、前記パーキングギヤと駆動輪との間に残
留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされること
がなくなる。
そして、その後、運転者が再び車両を走行させようと
してシフト操作装置を操作し、パーキングレンジを解除
したときに、異音、ショック等が発生することがないの
で、運転者に違和感を与えるのを防止することができ
る。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
の揺動軸に対して爪より径方向外方に配設されたピン、
該ピンを中心にして揺動自在に配設され、歯の先端面と
選択的に当接する当接面を先端に備えた揺動体、及びコ
イルばねを備え、前記爪と前記歯溝との噛合が解除され
たときに、前記コイルばねによって阻止位置に復帰させ
られる。
この場合、パーキングポールが噛合位置にあるとき
に、パーキングポールの揺動軸と爪との間に応力が加わ
るが、その部分にピンが配設されないので、応力集中が
発生することはない。
したがって、パーキングポールの耐久性を向上させる
ことができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
の揺動軸に対して爪より径方向外方に配設されたピン、
該ピンを中心にして揺動自在に配設され、前記歯及び歯
溝に隣接させて形成された連続当接面と選択的に当接す
る当接面を先端に備えた揺動体、及びコイルばねを備
え、前記爪と前記歯溝との噛合が解除されたときに、前
記コイルばねによって阻止位置に復帰させられる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記復帰手段は、第1、第2のコイルば
ね、及び第1、第2のコイルばね間に配設されたガイド
部材を備える。
この場合、第1、第2のコイルばね間にガイド部材が
配設されるので、揺動体の揺動に伴って第1のコイルば
ねと第2のコイルばねとの間において巻付きが発生する
のを防止することができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記第1、第2のコイルばねは一体に形
成され、互いに直列に連結される。
この場合、前記第1、第2のコイルばね間にガイド部
材を配設する必要がないので、部品点数を少なくするこ
とができ、コストを低くすることができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングポール
に対して揺動自在に配設された揺動体を備え、前記パー
キングポールは、前記揺動体の回動を規制する回り止め
部を備える。
この場合、パーキングギヤの回転に伴って揺動体が弾
かれたときに、揺動体の回転が回り止め部によって規制
されるので、噛合阻止手段の耐久性を向上させることが
できる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記揺動体は前記回り止め部に当接可能
な規制ピンを備え、該規制ピンは前記揺動体と別体で形
成される。
この場合、揺動体をプレス等によって形成することが
できるので、コストを低くすることができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、パーキングギヤと、揺動自在に配設され、該パー
キングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備えたパーキ
ングポールと、移動自在に配設され、前記爪と歯溝との
噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止を解除する
阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、所定の走行レン
ジが選択されたときに係合させられ、パーキングレンジ
が選択されたときに解放される摩擦係合要素と、該摩擦
係合要素の状態に応じて前記噛合阻止手段を阻止解除位
置に置く噛合阻止解除手段とを有する。
この場合、前記噛合阻止解除手段は、前記摩擦係合要
素の状態に応じて前記噛合阻止手段を阻止解除位置に置
くので、前記パーキングギヤと駆動輪との間に溜められ
た残留トルクは、パーキングギヤの回転に連動して解放
され、その後、前記爪と歯溝とが噛合されることにな
る。
したがって、前記パーキングギヤと駆動輪との間に残
留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされること
がなくなる。
そして、その後、運転者が再び車両を走行させようと
して前記爪と歯溝との噛合が解除されたときに、異音、
ショック等が発生することがないので、運転者に違和感
を与えるのを防止することができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記摩擦係合要素及び噛合阻止解除手段
は、いずれも油圧サーボを備え、該各油圧サーボに同じ
油圧が供給される。
この場合、噛合阻止手段を油圧サーボによって移動さ
せることができるので、特別なセンサ等を使用すること
なく摩擦係合要素の解放を知ることができる。したがっ
て、コストを低くすることができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、シフト操作装置の操作に伴って進退させ
られるロッド、及び該ロッドに対して摺動自在に配設さ
れ、ロッドの進退に伴って前記パーキングポールを揺動
させるカムを有する。
そして、前記噛合阻止手段はロッドが進退する方向に
移動させられる。
この場合、前記噛合阻止手段は、ロッドが進退する方
向に移動させられるので、ロッドによって加えられる荷
重が曲げ応力として働くのを防止することができる。し
たがって、噛合阻止手段の耐久性を向上させることがで
きる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記カムに係止部材が固定され、前記噛
合阻止手段は前記係止部材に対して係脱自在に配設され
る。
この場合、ロッドが前進させられると、カムはロッド
に対して摺動し、爪と歯溝との噛合を阻止する。
したがって、爪と歯溝との噛合が阻止された状態であ
っても、シフト操作装置を後進走行レンジ位置からパー
キングレンジ位置に移動させることができるので、シフ
ト感が良好になる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記ロッドに係止部材が固定され、前記
噛合阻止手段は前記係止部材に対して係脱自在に配設さ
れる。
この場合、ロッドが前進させられると、係止部材が前
進させられ、噛合阻止手段と係止部材とが係合させられ
ると、それ以上シフト操作装置を移動させることができ
なくなる。
したがって、運転者は、出力軸のロックが遅延された
ことを実感することができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記係止部材はカムである。
この場合、パーキング装置のカムを係止部材としてそ
のまま使用することができるので、コストを低くするこ
とができるだけでなく、汎用性が高くなる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記係止部材はロッドの案内部である。
この場合、パーキング装置の案内部を係止部材として
そのまま使用することができるので、コストを低くする
ことができるだけでなく、汎用性が高くなる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、前記噛合阻止手段は、パーキングギヤと
パーキングポールとの間に配設され、パーキングポール
の揺動を規制する。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、パーキングギヤと、揺動自在に配設さ
れ、該パーキングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備
えたパーキングポールと、移動自在に配設され、前記爪
と歯溝との噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止
を解除する阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、車両
の停止に伴って前記パーキングギヤと駆動輪との間に溜
められた残留トルクに応じて、前記噛合阻止手段を阻止
解除位置に置く噛合阻止解除手段とを有する。
この場合、車両を停止させ、シフト操作装置を操作し
てパーキングレンジを選択し、前記爪と歯溝とを噛合さ
せようとすると、噛合阻止手段が前記爪と歯溝との噛合
を阻止する。
そして、前記噛合阻止解除手段は、前記パーキングギ
ヤと駆動輪との間に溜められた残留トルクに応じて、前
記噛合阻止手段を阻止解除位置に置くので、前記パーキ
ングギヤと駆動輪との間に溜められた残留トルクが解放
された後に前記爪と歯溝とが噛合されることになる。
したがって、前記パーキングギヤと駆動輪との間に残
留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされること
がなくなる。
そして、その後、運転者が再び車両を走行させようと
して前記爪と歯溝との噛合が解除されたときに、異音、
ショック等が発生することがないので、運転者に違和感
を与えるのを防止することができる。
本発明の更に他の自動変速機のパーキング装置におい
ては、さらに、残留トルクを検出する残留トルク検出手
段を有する。
そして、前記噛合阻止解除手段は、前記残留トルク検
出手段によって検出された残留トルクに応じて、前記噛
合阻止手段を阻止位置から阻止解除位置に移動させる。
この場合、残留トルクが直接検出され、残留トルクが
十分に解放された後に出力軸がロックされるので、パー
キングギヤと駆動輪との間に溜められた残留トルクが一
気に解放されるのを確実に防止することができる。
図面の簡単な説明 第1図は従来の自動変速機のパーキング装置の正面
図、第2図は従来の自動変速機のパーキング装置の側面
図、第3図は本発明の第1の実施の形態における自動変
速機のパーキング装置の正面図、第4図は本発明の第2
の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の第
1の状態図、第5図は本発明の第2の実施の形態におけ
る自動変速機のパーキング装置の第2の状態図、第6図
は本発明の第2の実施の形態における自動変速機のパー
キング装置の第3の状態図、第7図は本発明の第2の実
施の形態における自動変速機のパーキング装置の第4の
状態図、第8図は本発明の第3の実施の形態における自
動変速機のパーキング装置の第1の状態図、第9図は本
発明の第3の実施の形態における自動変速機のパーキン
グ装置の側面図、第10図は本発明の第3の実施の形態に
おける自動変速機のパーキング装置の第2の状態図、第
11図は本発明の第3の実施の形態における自動変速機の
パーキング装置の第3の状態図、第12図は本発明の第4
の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の要
部正面図、第13図は本発明の第4の実施の形態における
自動変速機のパーキング装置の要部側面図、第14図は本
発明の第4の実施の形態におけるパーキングポールの正
面図、第15図は本発明の第4の実施の形態における揺動
体の正面図、第16図は本発明の第4の実施の形態におけ
る第1のコイルばねの正面図、第17図は本発明の第4の
実施の形態における第1のコイルばねの平面図、第18図
は本発明の第4の実施の形態における第2のコイルばね
の正面図、第19図は本発明の第4の実施の形態における
第2のコイルばねの平面図、第20図は本発明の第4の実
施の形態における自動変速機のパーキング装置の第1の
状態図、第21図は本発明の第4の実施の形態における自
動変速機のパーキング装置の第2の状態図、第22図は本
発明の第5の実施の形態におけるパーキングポールの正
面図、第23図は本発明の第5の実施の形態における揺動
体の正面図、第24図は本発明の第5の実施の形態におけ
るコイルばねの正面図、第25図は本発明の第5の実施の
形態におけるコイルばねの分解図、第26図は本発明の第
6の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の
正面図、第27図は本発明の第6の実施の形態における噛
合阻止解除手段の油圧回路図、第28図は本発明の第6の
実施の形態における油圧サーボを示す図、第29図は本発
明の第6の実施の形態における自動変速機のパーキング
装置の側面図、第30図は本発明の第7の実施の形態にお
ける自動変速機のパーキング装置の第1の状態を示す要
部側面図、第31図は本発明の第7の実施の形態における
自動変速機のパーキング装置の第1の状態を示す要部正
面図、第32図は本発明の第7の実施の形態における自動
変速機のパーキング装置の第2の状態を示す要部側面
図、第33図は本発明の第7の実施の形態における自動変
速機のパーキング装置の第2の状態を示す要部正面図、
第34図は本発明の第8の実施の形態における自動変速機
のパーキング装置の第1の状態を示す要部正面図、第35
図は本発明の第8の実施の形態における自動変速機のパ
ーキング装置の第2の状態を示す要部正面図、第36図は
本発明の第9の実施の形態におけるシフトレバーのシフ
トレンジ位置と信号領域との関係図、第37図は本発明の
第9の実施の形態における自動変速機のパーキング装置
の動作説明図、第38図は本発明の第10の実施の形態にお
ける自動変速機のパーキング装置の動作説明図、第39図
は本発明の第11の実施の形態における自動変速機のパー
キング装置の動作説明図、第40図は本発明の第12の実施
の形態における自動変速機のパーキング装置の動作説明
図、第41図は本発明の第13の実施の形態における自動変
速機のパーキング装置のブロック図、第42図は本発明の
第13の実施の形態における自動変速機のパーキング装置
の動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明を実施するための最良の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。
第3図は本発明の第1の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の正面図である。
図において、自動変速機のパーキング装置は、図示し
ないディテントレバーによって進退させられるロッド1
3、該ロッド13の所定位置においてロッド13に対して摺
動自在に配設され、直線運動を回転運動に変換するカム
14、該カム14を進退させたときに揺動させられ、噛合位
置と退避位置とを採るパーキングポール17、及びケーシ
ング10に対して回転自在に支持されたパーキングギヤ16
を有する。
そして、該パーキングギヤ16は、外周縁に複数の歯21
が形成され、該各歯21間に歯溝22が形成される。また、
前記パーキングギヤ16は、図示しない出力軸及び駆動輪
と連結され、車両が前進するときに出力軸の回転を受け
て矢印A方向に、車両が後退するときに出力軸の回転を
受けて矢印B方向に回転させられ、駆動輪に回転を伝達
する。
そして、前記パーキングポール17は、揺動軸としての
ポールシャフト23を中心にして揺動自在に支持され、パ
ーキングポール17のほぼ中央には、前記歯溝22に対応す
る形状を有する爪18が前記パーキングギヤ16と対向させ
て形成される。したがって、前記パーキングポール17
は、矢印C方向に回動させられて噛合位置に置かれ、爪
18と歯溝22とを噛合させ、矢印D方向に回動させられて
退避位置に置かれ、爪18と歯溝22との噛合を解除する。
なお、前記ポールシャフト23にはトーションスプリング
26が配設され、該トーションスプリング26によって前記
パーキングポール17は矢印D方向に付勢される。
前記ディテントレバーは、図示しないマニュアル軸に
連結され、該マニュアル軸を中心にして回動する板状体
によって構成されるとともに、運転席に配設された図示
しないシフト操作装置、例えば、シフトレバーの操作を
連動して回動させられる。そして、前記ディテントレバ
ーの周縁部には、シフトレバーのシフト位置に対応させ
て複数の係合溝が形成され、該係合溝と図示しないディ
テントスプリングの先端部とが係合させられるようにな
っている。したがって、前記シフトレバーを操作するこ
とによってディテントレバーを回動させると、前記ロッ
ド13がディテントレバーの回動に追随して進退させられ
る。なお、前記シフトレバーを操作することによって、
前進走行レンジ、後進走行レンジ、ニュートラルレン
ジ、パーキングレンジ等を選択することができるように
なっている。
ところで、前記ロッド13におけるカム14より手前側に
は、図示しないコンプレッションスプリングが配設さ
れ、前記ディテントレバーは、コンプレッションスプリ
ングの付勢力を利用してロッド13を前進させるようにな
っている。なお、前記カム14には、ロッド13の前端方向
に頂点を有する2段の円錐面が形成される。
そして、前記ロッド13を前進させると、カム14が、パ
ーキングポール17の先端部とブラケット25との間に進入
し、パーキングポール17を押し上げ、矢印C方向に回動
させる。また、ロッド13を後退させると、カム14が、パ
ーキングポール17の先端部とブラケット25との間から外
れ、パーキングポール17は、前記トーションスプリング
26の付勢力によって矢印D方向に回動させられる。な
お、前記ブラケット25はボルト31、32によって前記ケー
シング10に固定される。
前記構成の自動変速機のパーキング装置において、前
進走行レンジ又は後進走行レンジで走行している車両を
停止させて駐車しようとすると、まず、運転者は図示し
ないブレーキペダルを踏み込んで車両を停止させ、続い
て、シフトレバーを操作してパーキングレンジを選択す
る。
その結果、車両の停止に伴って駆動輪、出力軸、パー
キングギヤ16等が停止させられる。一方、前記シフトレ
バーに連動してディテントレバーが回動させられ、前記
ロッド13がディテントレバーの回動に追随して前進させ
られる。そして、前記ロッド13の前進に伴ってパーキン
グポール17は矢印C方向に回動させられる。
このようにして、パーキングポール17を矢印C方向に
回動させ、爪18と歯溝22とを噛合させることによって、
出力軸をロックするようになっている。
ところで、前記ブレーキペダルを踏み込んで駆動輪を
停止させた時点において、運転者は図示しないアクセル
ペダルから足を離しているので、図示しないエンジンは
アイドリング状態にあるが、該アイドリング状態におい
て、エンジンと駆動輪とは、図示しないトルクコンバー
タ、トランスミッション等を介して連結されているの
で、エンジンが発生させたトルクは、駆動輪を回転させ
ようとし、それに伴って、前記出力軸及びパーキングギ
ヤ16は、矢印A方向又は矢印B方向に回転しようとす
る。
したがって、ブレーキペダルを踏み込んで駆動輪を停
止させるのとほぼ同時に、運転者がシフトレバーを操作
してパーキングレンジを選択したときに、パーキングギ
ヤ16が矢印A方向又は矢印B方向に回転しようとしたま
まの状態、すなわち、駆動力(トルク)を備えた状態で
前記爪18と前記歯溝22とが噛合させられると、パーキン
グギヤ16と駆動輪との間に残留トルクが溜められた状態
で出力軸がロックされてしまう。
その場合、前記パーキングギヤ16と駆動輪との間に残
留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされること
になるので、その後、運転者が車両を走行させようとし
てシフトレバーを操作し、他のレンジを選択すると、前
記パーキングギヤ16と駆動輪との間に溜められた残留ト
ルクが一気に放出され、異音、ショック等が発生し、運
転者に違和感を与えてしまう。
そこで、前記パーキングポール17に噛合阻止手段とし
てのストッパ35が配設される。該ストッパ35は、揺動体
40及びコイルばね43、44によって構成され、阻止位置及
び阻止解除位置に採り、阻止位置に置かれると、前記爪
18と歯溝22との噛合を阻止し、阻止解除位置に置かれる
と、前記爪18と歯溝22との噛合の阻止を解除する。
そのために、前記パーキングポール17には、パーキン
グギヤ16と対向する面における爪18より径方向内方に、
凹部、例えば、溝37が形成され、該溝37に前記ストッパ
35の一部が収容されるようになっている。そして、前記
溝37のほぼ中央にピン39が配設され、該ピン39によって
揺動体40が揺動自在に支持される。この場合、前記ピン
39はパーキングポール17と別体で形成される。したがっ
て、パーキングポール17をプレス等によって形成するこ
とができるので、コストを低くすることができる。な
お、前記ピン39によって噛合阻止解除手段が構成され
る。
前記揺動体40には、揺動体40を互いに逆方向に付勢
し、パーキングポール17が退避位置にあるときに、スト
ッパ35を復帰させる復帰手段としての一対のコイルばね
43、44が装着される。したがって、パーキングポール17
が噛合位置から退避位置に移動して外力が加わらない状
態になると、前記揺動体40は、前記コイルばね43、44の
付勢力によって前記パーキングギヤ16の中心に向けて直
立させられる。また、前記揺動体40は、外力を加えるこ
とによって、前記コイルばね43、44の付勢力に抗してピ
ン39を中心にして回動させられ、前記溝37内に収容され
る。
前記揺動体40の先端には、前記ピン39と同心的に形成
された弧状の当接面45が形成される。そして、前記揺動
体40の高さは、前記パーキングギヤ16の中心に向けて揺
動体40を直立させたときに、前記当接面45と歯21の先端
面とが摺動することなく当接するように設定される。な
お、この状態において、前記爪18がパーキングギヤ16に
当接しないように爪18の高さが設定される。
したがって、前記パーキングギヤ16が回転して残留ト
ルクが無くなり、前記歯21が揺動体40に対応する位置に
置かれると、当接面45と歯21の先端面とが摺動すること
なく当接するので、パーキングギヤ16の回転に連動して
揺動体40が回動させられる。そして、前記パーキングギ
ヤ16が更に回転して、前記歯溝22が揺動体40に対応する
位置に置かれると、当接面45は歯21の先端面から離れる
ので、揺動体40はコイルばね43、44の付勢力によって直
立させられ、ストッパ35が復帰させられる。
ところで、前記パーキングギヤ16の歯ピッチ(各歯21
の中心間の距離)をpとし、前記爪18の先端面の中心と
前記当接面45の先端面の中心との間の距離をLとする
と、 L≠(n+0.5)・p(nは正の整数) になるように設定され、本実施の形態においては、 L≒1.5p に設定される。
したがって、車両を停止させてパーキングギヤ16を停
止させると、爪18及び揺動体40のいずれか一方が歯溝22
に対応する位置に置かれることになる。すなわち、前記
歯21が爪18に対応する位置に置かれると、前記歯溝22が
揺動体40に対応する位置に置かれ、前記歯21が揺動体40
に対応する位置に置かれると、前記歯溝22が爪18に対応
する位置に置かれる。
そして、車両を停止させてパーキングギヤ16を停止さ
せたときに、前記歯21が揺動体40に対応する位置に置か
れると、当接面45と歯21の先端面とが当接するので、パ
ーキングポール17の矢印C方向への回動が阻止され、爪
18と歯溝22とは噛合しない。この場合、ロッド13が前進
させられても、カム14は、パーキングポール17の先端部
とブラケット25との間には進入せず、前記コンプレッシ
ョンスプリングを圧縮させながら同じ位置に置かれる。
その後、車両が移動しようとして駆動輪が回転させら
れ、その回転がパーキングギヤ16に伝達されると、前記
揺動体40は、パーキングギヤ16の回転に連動して回動さ
せられる。この場合、当接面45と歯21の先端面とが当接
している間は、パーキングポール17の矢印C方向への回
動が阻止される。そして、当接面45の縁部が歯21の先端
面に到達すると、揺動体40によってパーキングポール17
の矢印C方向への回動を阻止することができなくなる
が、パーキングギヤ16の回転に伴って前記歯21が爪18に
対応する位置に置かれる。したがって、爪18の先端面と
歯21の先端面とが当接を開始するので、パーキングポー
ル17の矢印C方向への回動が阻止される。
そして、前記パーキングギヤ16が更に回転し、前記歯
溝22が爪18に対応する位置に置かれると、爪18の先端面
と歯21の先端面とが当接しなくなり、パーキングポール
17の矢印C方向への回動の阻止が解除される。
したがって、前記コンプレッションスプリングの付勢
力に基づいてカム14が前進し、爪18と歯溝22とが噛合さ
せられる。
一方、車両を停止させてパーキングギヤ16を停止させ
たときに、前記爪18が歯21に対応する位置に置かれる
と、爪18の先端面と歯21の先端面とが当接させられるの
で、パーキングポール17の矢印C方向への回動が阻止さ
れ、爪18と歯溝22とは噛合しない。この場合も、カム14
は、パーキングポール17の先端部とブラケット25との間
には進入せず、前記コンプレッションスプリングを圧縮
させながら同じ位置に置かれる。
その後、車両が移動しようとして駆動輪が回転させら
れ、その回転がパーキングギヤ16に伝達されると、爪18
の先端面と歯21の先端面とが当接させられている間は、
パーキングポール17の矢印C方向への回動が阻止され、
爪18と歯溝22とは噛合しない。
そして、前記歯溝22が爪18に対応する位置に置かれる
と、爪18の先端面と歯21の先端面とが当接しなくなるの
で、パーキングポール17の矢印C方向への回動の阻止が
解除されるが、パーキングギヤ16の回転に連動して歯21
が揺動体40に対応する位置に置かれる。したがって、当
接面45と歯21の先端面とが当接を開始するので、パーキ
ングポール17の矢印C方向への回動が阻止される。
さらに、パーキングギヤ16が回転して、歯21の先端面
が当接面45の縁部に到達すると、揺動体40によってパー
キングポール17の矢印C方向への回動を阻止することが
できなくなる。したがって、前記コンプレッションスプ
リングの付勢力によってカム14が前進し、爪18と歯溝22
とが噛合させられる。
このように、車両を停止させてパーキングギヤ16を停
止させると、パーキングギヤ16が設定された量だけ回転
するまで爪18と歯溝22とは噛合しない。したがって、前
記パーキングギヤ16と駆動輪との間に残留トルクが溜め
られた状態で出力軸がロックされることがなくなる。
そして、その後、運転者が車両を走行させようとして
シフトレバーを操作し、パーキングレンジを解除して
も、異音、ショック等が発生することがないので、運転
者に違和感を与えるのを防止することができる。
また、シフトレバーを操作して前進走行レンジ又は後
進走行レンジを選択すると、前記パーキングポール17は
退避位置に置かれ、ストッパ35はコイルばね43、44によ
って阻止位置に復帰させられる。したがって、再びパー
キングレンジが選択されたときに、爪18と歯溝22との噛
合を確実に阻止することができる。
そして、前記パーキングポール17におけるパーキング
ギヤ16と対向する面に溝37が形成され、該溝37に前記揺
動体40の一部が収容される。したがって、自動変速機の
パーキング装置の軸方向寸法を小さくすることができ
る。
なお、爪18と歯溝22とが噛合するまでに、前記パーキ
ングギヤ16が回転する量で、最大で歯ピッチp程度であ
るので、前記出力軸がロックされるまでに車両が移動す
る距離は極めてわずかである。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第4図は本発明の第2の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の第1の状態図、第5図は本発明の
第2の実施の形態における自動変速機のパーキング装置
の第2の状態図、第6図は本発明の第2の実施の形態に
おける自動変速機のパーキング装置の第3の状態図、第
7図は本発明の第2の実施の形態における自動変速機の
パーキング装置の第4の状態図である。なお、第1の実
施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号
を付与することによってその説明を省略する。
図において、10はケーシング、16はパーキングギヤで
あり、該パーキングギヤ16の外周縁には複数の歯21及び
歯溝22が形成される。また、23は揺動軸としてのポール
シャフト、117はパーキングポールであり、該パーキン
グポール117には、前記パーキングギヤ16と対向する面
に爪18及び凹部、例えば、溝137が形成され、該溝137に
噛合阻止手段としてのストッパ135が配設される。な
お、140は該ストッパ135を構成する揺動体、145は該揺
動体140の当接面である。
この場合、パーキングポール117が噛合位置にあると
きに、パーキングギヤ16が回転しようとすると、パーキ
ングポール117のポールシャフト23と爪18との間に応力
が加わるが、前記溝137は、ポールシャフト23に対して
爪18より径方向外方に形成されるので、応力集中が発生
することはない。
したがって、パーキングポール117の耐久性を向上さ
せることができる。
次に、前記構成の自動変速機のパーキング装置の動作
について説明する。
まず、車両を停止させてパーキングギヤ16を停止させ
たときに、第4図に示すように、前記揺動体140が歯21
に対応する位置に置かれると、当接面145と歯21の先端
面とが当接するので、爪18と歯溝22との噛合が阻止され
る。
その後、車両が移動しようとして図示しない駆動輪が
回転させられ、その回転がパーキングギヤ16に伝達され
ると、前記揺動体140は、パーキングギヤ16の回転に連
動して回動させられる。この場合、当接面145と歯21の
先端面とが当接している間は、パーキングポール117の
回動が阻止される。そして、第5図に示すように、当接
面145の縁部が歯21の先端面に到達すると、揺動体140に
よってパーキングポール117の回動を阻止することがで
きなくなるが、パーキングギヤ16の回転に伴って前記爪
18が歯21に対応する位置に置かれる。したがって、爪18
の先端面と歯21の先端面とが当接を開始するので、パー
キングポール117の回動が阻止される。
そして、第6図に示すように、前記パーキングギヤ16
が更に回転し、第8図に示すように、前記爪18が歯溝22
に対応する位置に置かれると、爪18の先端面と歯21の先
端面とが当接しなくなるので、パーキングポール117の
回動の阻止が解除される。
したがって、爪18と歯溝22とが噛合させられる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第8図は本発明の第3の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の第1の状態図、第9図は本発明の
第3の実施の形態における自動変速機のパーキング装置
の側面図、第10図は本発明の第3の実施の形態における
自動変速機のパーキング装置の第2の状態図、第11図は
本発明の第3の実施の形態における自動変速機のパーキ
ング装置の第3の状態図である。なお、第1の実施の形
態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与
することによってその説明を省略する。
図において、10はケーシング、216はパーキングギヤ
であり、該パーキングギヤ216の外周縁には複数の歯21
及び歯溝22が形成される。また、23は揺動軸としてのポ
ールシャフト、217はパーキングポールであり、該パー
キングポール217に隣接させて噛合阻止手段としてのス
トッパ235が配設される。
そして、202、203は復帰手段としてのコイルばね、23
7は前記パーキングポール217に形成され、前記コイルば
ね202、203を収容する切欠、240は揺動体、245は該揺動
体240の当接面である。なお、前記コイルばね202、203
及び揺動体240によって前記ストッパ235が構成される。
この場合、前記パーキングギヤ216には、前記揺動体2
40と当接する連続当接面201が、歯21及び歯溝22に隣接
させて形成される。
したがって、揺動体240と歯21とが当接することがな
いので、パーキングギヤ216の耐久性を向上させること
ができる。
また、揺動体240は、パーキングポール217に隣接させ
て配設されるので、パーキングポール217の形状の影響
を受けることなく、寸法を自由に設定することができ
る。
したがって、車両に搭載される図示しないエンジンが
発生させるトルクが大きく、パーキングポール217を噛
合位置に置いたときに、前記パーキングギヤ216と図示
しない駆動輪との間に溜められる残留トルクが大きい場
合でも、残留トルクが大きい分だけストッパ235を大き
くすることができる。
次に、前記構成の自動変速機のパーキング装置の動作
について説明する。
まず、車両を停止させてパーキングギヤ216を停止さ
せたときに、第8図に示すように、前記揺動体240の当
接面245と連続当接面201とが当接するので、爪18と歯溝
22との噛合が阻止される。
その後、車両が移動しようとして駆動輪が回転させら
れ、その回転がパーキングギヤ216に伝達されると、前
記揺動体240は、パーキングギヤ216の回転に連動して回
動させられる。この場合、当接面245と連続当接面201と
が当接している間は、パーキングポール217の回動が阻
止される。そして、第9図に示すように、当接面245の
縁部が連続当接面201の先端面に到達すると、揺動体240
によるパーキングポール217の回動の阻止が解除される
が、第10図に示すように、パーキングギヤ216の回転に
伴って前記歯21が爪18に対応する位置に置かれる。した
がって、歯21の先端面と爪18の先端面とが当接を開始す
るので、パーキングポール217の回動が阻止される。
そして、前記パーキングギヤ216が更に回転し、前記
歯溝22が爪18に対応する位置に置かれると、歯21の先端
面と爪18の先端面とが当接しなくなるので、パーキング
ポール217の回動の阻止が解除される。
したがって、爪18と歯溝22とが噛合させられる。
続いて、運転者が再び前進走行レンジ又は後進走行レ
ンジを選択すると、パーキングポール217は退避位置に
置かれ、歯溝22と爪18との噛合が解除される。その結
果、ストッパ235は、第11図に示すように、コイルばね2
02、203の付勢力によって、阻止位置に置かれる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
第12図は本発明の第4の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の要部正面図、第13図は本発明の第
4の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の
要部側面図、第14図は本発明の第4の実施の形態におけ
るパーキングポールの正面図、第15図は本発明の第4の
実施の形態における揺動体の正面図、第16図は本発明の
第4の実施の形態における第1のコイルばねの正面図、
第17図は本発明の第4の実施の形態における第1のコイ
ルばねの平面図、第18図は本発明の第4の実施の形態に
おける第2のコイルばねの正面図、第19図は本発明の第
4の実施の形態における第2のコイルばねの平面図、第
20図は本発明の第4の実施の形態における自動変速機の
パーキング装置の第1の状態図、第21図は本発明の第4
の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の第
2の状態図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造
を有するものについては、同じ符号を付与することによ
ってその説明を省略する。
図において、216はパーキングギヤであり、該パーキ
ングギヤ216の外周縁には複数の歯21及び歯溝22が形成
される。また、317はパーキングポールであり、該パー
キングポール317に隣接させて噛合阻止手段としてのス
トッパ335が配設される。該ストッパ335は、第1、第2
のコイルばね302、303及び揺動体340から成る。
そして、337は前記パーキングポール317に形成され、
前記第1、第2のコイルばね302、303を収容する切欠、
345は該揺動体340の当接面、351は筒状のガイド部材、3
52は前記当接面345の近傍の隅部に取り付けられ、揺動
体340の回転を規制するための規制ピンである。本実施
の形態において、前記第1、第2のコイルばね302、303
及びガイド部材351によって復帰手段が構成される。
なお、前記規制ピン352は、揺動体340とは別体で形成
される。したがって、前記揺動体340をプレス等によっ
て形成することができるので、コストを低くすることが
できる。
さらに、前記パーキングポール317には、揺動軸とし
てのポールシャフト23(第3図)が貫通させられるシャ
フト穴361、ピン39が貫通させられるピン穴362、前記第
1のコイルばね302の一方の係止端302aが挿入される係
止穴363、及び前記第2のコイルばね303の一方の係止端
303aが挿入される係止穴364が形成される。また、前記
揺動体340には、規制ピン352が貫通させられるピン穴36
5、前記第1のコイルばね302の他方の係止端302bが係止
させられる係止部366、前記第2のコイルばね303の他方
の係止端303bが係止させられる係止部367、及びピン39
が貫通させられるピン穴368が形成される。なお、前記
ピン39によって、噛合阻止解除手段が構成される。
この場合、前記パーキングギヤ216には、前記揺動体3
40と当接する連続当接面201が、歯21及び歯溝22に隣接
させて形成される。
したがって、揺動体340と歯21とが当接することがな
いので、パーキングギヤ216の耐久性を向上させること
ができる。
また、揺動体340は、パーキングポール317に隣接させ
て配設されるので、パーキングポール317の形状の影響
を受けることなく、寸法を自由に設定することができ
る。
したがって、車両に搭載される図示しないエンジンが
発生させるトルクが大きく、パーキングポール317を噛
合位置に置いたときに、前記パーキングギヤ216と図示
しない駆動輪との間に溜められる残留トルクが大きい場
合でも、残留トルクが大きい分だけストッパ335を大き
くすることができる。
また、前記第1のコイルばね302は第2のコイルばね3
03より径が小さくされ、径方向における第1のコイルば
ね302より外方に前記第2のコイルばね303が配設され
る。そして、径方向における第1のコイルばね302と第
2のコイルばね303との間に、ガイド部材351が配設され
るので、揺動体340の揺動に伴って、第1のコイルばね3
02と第2のコイルばね303との間において巻付きが発生
するのを防止することができる。
ところで、前記パーキングギヤ216が高速で回転させ
られているときに、パーキングポール317が矢印C方向
に回動させられると、復帰して直立させられている揺動
体340の当接面345とパーキングギヤ216の連続当接面201
とが接触し、パーキングギヤ216の回転によって揺動体3
40が弾かれ(ラチェット作用)、ストッパ335の耐久性
が低下してしまう。
そこで、前記パーキングポール317には、切欠337に隣
接させて回り止め部354、355が形成され、揺動体340の
揺動に伴って規制ピン352が回り止め部354、355に当た
ると、揺動体340のそれ以上の回転が規制される。
すなわち、第20図に示すように、前記パーキングギヤ
216が高速で矢印A方向に回転させられているときに、
パーキングポール317が矢印C方向に回動させられる
と、パーキングギヤ216の回転によって揺動体340が弾か
れ、該揺動体340は、第20図における時計回りに回転さ
せられる。このとき、規制ピン352が回り止め部355に当
たると、揺動体340のそれ以上の回転が規制される。
一方、第21図に示すように、前記パーキングギヤ216
が高速で矢印B方向に回転させられているときに、パー
キングポール317が矢印C方向に回動させられると、パ
ーキングギヤ216の回転によって揺動体340が弾かれ、該
揺動体340は、第21図における反時計回りに回転させら
れる。このとき、規制ピン352が回り止め部354に当たる
と、揺動体340のそれ以上の回転が規制される。
このように、パーキングギヤ216の回転に伴って揺動
体340が弾かれても、該揺動体340の回転が規制ピン352
及び回り止め部354、355によって規制されるので、スト
ッパ335の耐久性を向上させることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
第22図は本発明の第5の実施の形態におけるパーキン
グポールの正面図、第23図は本発明の第5の実施の形態
における揺動体の正面図、第24図は本発明の第5の実施
の形態におけるコイルばねの正面図、第25図は本発明の
第5の実施の形態におけるコイルばねの分解図である。
なお、第4の実施の形態と同じ構造を有するものについ
ては、同じ符号を付与することによってその説明を省略
する。
図において、317はパーキングポール、340は揺動体、
384は復帰手段としてのコイルばねであり、該コイルば
ね384は第1、第2のコイルばね385、386を直列に連結
することによって一体に形成される。なお、揺動体340
及び第1、第2のコイルばね385、386によってストッパ
335(第12図)が構成される。
前記パーキングポール317には、揺動軸としてのポー
ルシャフト23(第3図)が貫通させられるシャフト穴36
1、ピン39が貫通させられるピン穴362、及び前記第1の
コイルばね385と第2のコイルばね386とを連結する連結
部384aが挿入される係止穴380が形成される。また、前
記揺動体340には、規制ピン352が貫通させられるピン穴
365、前記第1のコイルばね385の係止端385bが係止させ
られる係止部381、前記第2のコイルばね386の係止端38
6bが係止させられる係止部382、及びピン39が貫通させ
られるピン穴368が形成される。
この場合、第1のコイルばね385と第2のコイルばね3
86とが連結部384aによって連結されるので、揺動体340
の揺動に伴って、第1のコイルばね385と第2のコイル
ばね386との間において巻付きが発生するのを防止する
ことができる。また、第1のコイルばね385と第2のコ
イルばね386との間にガイド部材351を配設する必要がな
いので、部品点数を少なくすることができ、コストを低
くすることができる。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
第26図は本発明の第6の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の正面図、第27図は本発明の第6の
実施の形態における噛合阻止解除手段の油圧回路図、第
28図は本発明の第6の実施の形態における油圧サーボを
示す図、第29図は本発明の第6の実施の形態における自
動変速機のパーキング装置の側面図である。なお、第1
の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ
符号を付与することによってその説明を省略する。
この場合、自動変速機のパーキング装置は、図示しな
いディテントレバーによって進退させられるロッド13、
該ロッド13の所定位置においてロッド13に対して摺動自
在に配設され、直線運動を回転運動に変換するカム14、
該カム14を支持する図示しない支持部、前記カム14を進
退させたときに揺動させられ、噛合位置と退避位置とを
採るパーキングポール417、及びケーシング10に対して
回転自在に支持され、前記パーキングポール417のほぼ
中央に形成された爪18と選択的に噛合させられるパーキ
ングギヤ16を有する。
そして、該パーキングギヤ16には、外周縁に複数の歯
21及び歯溝22が形成される。また、前記パーキングギヤ
16は、図示しない出力軸及び駆動輪と連結され、車両が
前進するときに出力軸の回転を受けて矢印A方向に、車
両が後退するときに出力軸の回転を受けて矢印B方向に
回転させられ、駆動輪に回転を伝達する。
そして、前記パーキングポール417は、揺動軸として
のポールシャフト23を中心にして揺動自在に支持され、
ほぼ中央には、前記歯溝22に対応する形状を有する爪18
が前記パーキングギヤ16と対向させて形成される。した
がって、前記パーキングポール417は、矢印C方向に回
動させられて噛合位置に置かれ、爪18と歯溝22とを噛合
させ、矢印D方向に回動させられて退避位置に置かれ、
爪18と歯溝22との噛合を解除する。なお、前記ポールシ
ャフト23には図示しないトーションスプリングが配設さ
れ、該トーションスプリングによって前記パーキングポ
ール417は矢印D方向に付勢される。
前記ディテントレバーは、図示しないマニュアル軸に
連結され、該マニュアル軸を中心にして回転する板状体
によって構成されるとともに、運転席に配設された図示
しないシフトレバーの操作に連動して回転させられる。
そして、前記ディテントレバーの周縁部には、シフトレ
バーのシフト位置に対応させて複数の係合溝が形成さ
れ、該係合溝と図示しないディテントスプリングの先端
部とが係合させられるようになっている。したがって、
前記シフトレバーを操作することによってディテントレ
バーを回転させると、前記ロッド13がディテントレバー
の回転に追随して進退させられる。なお、前記シフトレ
バーを操作することによって、前進走行レンジ、後進走
行レンジ、ニュートラルレンジ、パーキングレンジ等を
選択することができるようになっている。
ところで、前記ロッド13におけるカム14より後方(第
29図における左方)には、コンプレッションスプリング
415がロッド13を包囲して配設され、前記ロッド13にお
けるカム14より前方(第29図における右方)には、切頭
円錐形の案内部418が固定される。したがって、前記カ
ム14は、コンプレッションスプリング415の付勢力によ
って案内部418に押し付けられるようになっている。な
お、前記カム14には、ロッド13の先端方向に頂点を有す
る2段の円錐面434、435が形成され、該円錐面435に隣
接させて円筒面436が形成される。
そして、前記ロッド13を前進(第29図における右方に
移動)させると、カム14が、パーキングポール417の先
端部とブラケット25との間に進入し、パーキングポール
417を押し上げ、矢印C方向に回動させる。また、ロッ
ド13を後退(第29図における左方に移動)させると、カ
ム14が、ブラケット25とパーキングポール417の支持部
との間から外れ、パーキングポール417は前記トーショ
ンスプリングの付勢力によって矢印D方向に回動させら
れる。
ところで、図示しないブレーキペダルを踏み込んで図
示しない駆動輪を停止させた時点において、運転者は図
示しないアクセルペダルから足を離しているので、図示
しないエンジンはアイドリング状態にあるが、該アイド
リング状態において、エンジンと駆動輪とは、図示しな
いトルクコンバータ、トランスミッション等を介して連
結されているので、エンジンが発生させたトルクは、駆
動輪を回転させようとする。したがって、前記出力軸及
びパーキングギヤ16は、矢印A方向又は矢印B方向に回
転しようとする。
この場合、ブレーキペダルを踏み込んで車両を停止さ
せるのとほぼ同時に、運転者がシフトレバーを操作して
パーキングレンジを選択しても、パーキングギヤ16が矢
印A方向又は矢印B方向に回転しようとしたままの状
態、すなわち、駆動力を備えた状態で、前記爪18と前記
歯溝22とが噛合することがないように、前記爪18と前記
歯溝22との噛合が遅延させられるようになっている。
ところで、シフトレバーを操作してパーキングレンジ
を選択するのに伴って、所定の摩擦係合要素が解放され
る。例えば、前進走行中には前進走行用クラッチ、すな
わち、第1クラッチが係合させられ、後進走行中には後
進走行用クラッチ、すなわち、第2クラッチ、及び後進
走行用ブレーキ、すなわち、第4ブレーキが係合させら
れる。
したがって、車両の前進走行中に、ブレーキペダルを
踏み込んで車両を停止させた場合には、第1クラッチが
解放されるので、シフトレバーを操作してパーキングレ
ンジを選択した後、第1クラッチが完全に解放されるま
で、前記爪18と前記歯溝22との噛合を遅延させることが
できる。また、車両の後進走行中に、ブレーキペダルを
踏み込んで車両を停止させた場合には、第2クラッチ及
び第4ブレーキが解放されるので、シフトレバーを操作
してパーキングレンジを選択した後、第2クラッチ及び
第4ブレーキが完全に解放されるまで、前記爪18と前記
歯溝22との噛合を遅延させることができる。
なお、通常、シフトレバーの操作部には、前進走行レ
ンジ位置、ニュートラルレンジ位置、後進走行レンジ位
置及びパーキングレンジ位置が順に隣接させて設定され
ているので、シフトレバーを前進走行レンジ位置からパ
ーキングレンジ位置に移動させるためには、ニュートラ
ルレンジ位置及び後進走行レンジ位置を経由させなけれ
ばならず、その分時間がかかる。
したがって、車両の前進走行中に、ブレーキペダルを
踏み込んで車両を停止させた場合には、シフトレバーを
前進走行レンジ位置からパーキングレンジ位置に移動さ
せた時点で、前記爪18と前記歯溝22との噛合が既に遅延
させられていることになる。
これに対して、シフトレバーを後進走行レンジ位置か
らパーキングレンジ位置に移動させるためには、他のレ
ンジ位置を経由させる必要がないので、時間がかからな
い。
そこで、本実施の形態においては、車両の後進走行中
に、ブレーキペダルを踏み込んで車両を停止させた場合
にだけ、前記爪18と前記歯溝22との噛合を遅延させるよ
うにしている。
そのために、前記カム14の後端(第29図における左
端)に係止部材451が配設され、該係止部材451と係脱自
在に、かつ、ロッド13と隣接させて、噛合阻止手段とし
ての規制部材452が配設される。該規制部材452は、ロッ
ド453に固定され、該ロッド453を介して噛合阻止解除手
段を構成する油圧サーボ55に接続される。また、該油圧
サーボ55は、前記規制部材452を矢印E方向に移動させ
て阻止位置に、矢印F方向に移動させて阻止解除位置に
置く。
そのために、前記油圧サーボ55は、シリンダ456、及
び該シリンダ456内において進退自在に配設され、前記
ロッド453と一体にされたピストン459から成る。そし
て、該ピストン459によって油室457が形成され、該油室
457に油を供給することによって、前記ロッド453を前進
(第28図における右方に移動)され、油室457から油を
排出することによって、前記ロッド453を後退(第28図
における左方に移動)させることができる。なお、前記
ピストン459を後退させるために、ピストン459よりロッ
ド453側にスプリング58が配設される。
そして、前記油圧サーボ55とリバースコントロールバ
ルブ461とが油路L−1を介して、前記リバースコント
ロールバルブ461とマニュアルバルブ441とが油路L−2
を介してそれぞれ接続され、前記油路L−1に第2クラ
ッチの油圧サーボC−2及び第4ブレーキの油圧サーボ
B−4が接続される。また、前記リバースコントロール
バルブ461は、制御油室463を有し、該制御油室463に信
号油圧を受けないときに左半位置を、信号油圧を受けた
ときに右半位置をそれぞれ採り、左半位置において油路
L−1、L−2間を遮断し、右半位置において油路L−
1、L−2間を連通させる。さらに、前記制御油室463
に油路L−3を介してソレノイドバルブS2が接続され、
該ソレノイドバルブS2の図示しないソレノイドを制御装
置465によってオン・オフさせることによって、前記信
号油圧を発生させることができる。
したがって、運転者がシフトレバーを操作して後進走
行レンジを選択すると、制御装置465が前記ソレノイド
をオンにして前記リバースコントロールバルブ461を右
半位置に置き、マニュアルバルブ441によって発生させ
られた後進走行レンジ圧を油路L−2、L−1を介して
油圧サーボC−2、B−4に供給する。その結果、第2
クラッチ及び第4ブレーキが係合させられて、後進走行
レンジが選択される。このとき、前記後進走行レンジ圧
は、油圧サーボ55にも供給されるので、前記ロッド453
が前進(第29図における左方に移動)させられ、前記規
制部材452が矢印E方向に移動させられ、阻止位置に置
かれる。
そして、前記規制部材452が阻止位置に置かれると、
前記ロッド13を前進させても係止部材451と規制部材452
とが当接しているので、カム14の移動が規制され、カム
14を前進させることはできない。したがって、前記爪18
と歯溝22との噛合が阻止される。
続いて、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車両を
停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位置からパー
キングレンジ位置に移動させると、制御装置465が前記
ソレノイドをオフにして前記リバースコントロールバル
ブ461を左半位置に置き、油圧サーボC−2、B−4内
の油をドレーンする。その結果、第2クラッチ及び第4
ブレーキが解放されて、パーキングレンジが選択され
る。このとき、設定時間が経過した後に前記油圧サーボ
55内の油もドレーンされるので、前記ロッド453が後退
(第29図における右方に移動)させられ、前記規制部材
452が矢印F方向に移動させられ、阻止解除位置に置か
れる。
そして、前記規制部材452が阻止解除位置に置かれる
と、係止部材451と規制部材452とが当接しないので、前
記ロッド13を前進させることによってカム14を前進させ
ることができる。したがって、前記爪18と歯溝22との噛
合の阻止が解除される。
このように、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車
両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位置から
パーキングレンジ位置に移動させたとき、前記爪18と歯
溝22との噛合が阻止され、設定時間が経過して残留トル
クが無くなった後に噛合の阻止が解除されるようになっ
ているので、出力軸のロックを遅延させることができ
る。
したがって、前記パーキングギヤ16と駆動輪との間に
残留トルクが溜められた状態で出力軸がロックされるこ
とがなくなる。
そして、その後、運転者が車両を走行させようとして
シフトレバーを操作し、他のレンジを選択しても、異
音、ショック等が発生することがないので、運転者に違
和感を与えることがなくなる。
また、シフトレバーを操作して後進走行レンジを選択
すると、前記パーキングポール417は退避位置に置か
れ、前記ロッド453が前進させられ、前記規制部材452が
矢印E方向に移動させられ、阻止位置に置かれる。
したがって、再びパーキングレンジが選択されたとき
に、爪18と歯溝22との噛合を確実に遅延させることがで
きる。
また、規定部材452を油圧サーボ55によって移動させ
ることができるので、特別なセンサ等を使用することな
く第2クラッチ及び第4ブレーキの解放を知ることがで
きる。したがって、コストを低くすることができる。
そして、規制部材452は、ロッド13が進退する方向に
移動させられるので、ロッド13によって加えられる荷重
が曲げ応力として働くのを防止することができる。した
がって、規制部材452の耐久性を向上させることができ
る。
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
第30図は本発明の第7の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の第1の状態を示す要部側面図、第
31図は本発明の第7の実施の形態における自動変速機の
パーキング装置の第1の状態を示す要部正面図、第32図
は本発明の第7の実施の形態における自動変速機のパー
キング装置の第2の状態を示す要部側面図、第33図は本
発明の第7の実施の形態における自動変速機のパーキン
グ装置の第2の状態を示す要部正面図である。なお、第
6の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同
じ符号を付与することによってその説明を省略する。
この場合、ロッド453の前端(第30図における下端)
に2本のアーム443a、443bから成る噛合阻止手段として
の規制部材443が形成され、該規制部材443は、前記ロッ
ド453を介して噛合阻止解除手段としての油圧サーボ55
(第28図)に接続される。そして、前記各アーム443a、
443b間の距離は、カム14の円筒面436の径よりわずかに
大きくされる。また、前記油圧サーボ55は、前記規制部
材443を矢印G方向に移動させて阻止位置に、矢印H方
向に移動させて阻止解除位置に置く。
したがって、運転者が図示しないシフトレバーを操作
して後進走行レンジを選択すると、後進走行レンジ圧が
油圧サーボ55に供給され、第30図及び第31図に示すよう
に、前記ロッド453が前進させられる。その結果、前記
規制部材443が矢印G方向に移動させられ、阻止位置に
置かれる。
そして、前記規制部材443が阻止位置に置かれると、
前記ロッド13を前進させても規制部材443が係止部材と
しての円錐部435と当接しているので、カム14を前進さ
せることはできない。したがって、前記爪18(第26図)
と歯溝22との噛合が阻止される。
続いて、運転者が図示しないブレーキペダルを踏み込
んで車両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位
置からパーキングレンジ位置に移動させると、設定時間
が経過した後に前記ロッド453が後退させられ、第32図
及び第33図に示すように、前記規制部材443が矢印H方
向に移動させられ、阻止解除位置に置かれる。
そして、前記規制部材443が阻止解除位置に置かれる
と、該規制部材443が円錐部435と当接しないので、前記
ロッド13を前進させることによってカム14を前進させる
ことができる。したがって、前記爪18と歯溝22との噛合
の阻止が解除される。
また、前記カム14の円錐面435を係止部材としてその
まま使用することができるので、コストを低くすること
ができるだけでなく、汎(はん)用性が高くなる。
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
第34図は本発明の第8の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の第1の状態を示す要部正面図、第
35図は本発明の第8の実施の形態における自動変速機の
パーキング装置の第2の状態を示す要部正面図である。
この場合、パーキングギヤ16の周囲に、一部を切り欠
いたほぼ環状の噛合阻止手段としてのリング445が配設
され、該リング445の一方の端部に第1押圧部445aが、
他方の端部に第2押圧部445bが形成される。そして、前
記第1押圧部445aとケーシング10との間にスプリング44
7が配設され、該スプリング447によって、リング445が
図における時計回り方向に付勢される。また、前記第2
押圧部445bと対向させてロッド453が進退自在に配設さ
れ、該ロッド453の後端に噛合阻止解除手段としての油
圧サーボ55(第28図)が接続される。
そして、該油圧サーボ55は、前記ロッド453を前進
(図における右方に移動)させ、リング445を反時計回
りに回動させて阻止位置に、前記ロッド453を後退(図
における左方に移動)させ、リング445を時計回りに回
動させて阻止解除位置に置く。
したがって、運転者が図示しないシフトレバーを操作
して後進走行レンジを選択すると、前記ロッド453が前
進させられ、前記リング445が反時計回りに回動させら
れ、阻止位置に置かれる。
そして、前記リング445が阻止位置に置かれると、第3
4図に示すように、前記ロッド13(第30図)を前進させ
ても歯溝22と爪18との間にリング445が存在するので、
パーキングポール417(第26図)の回動が規制され、爪1
8と歯溝22との噛合が阻止される。
続いて、運転者が図示しないブレーキペダルを踏み込
んで車両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位
置からパーキングレンジ位置に移動させると、設定時間
が経過した後に前記ロッド453が後退させられ、前記リ
ング445が時計回りに回動させられて阻止解除位置に置
かれる。
そして、前記リング445が阻止解除位置に置かれる
と、第35図に示すように、前記歯溝22と爪18との間にリ
ング445が存在しないので、爪18と歯溝22との噛合の阻
止が解除される。なお、21は前記パーキングギヤ16の外
周縁に形成される歯である。
ところで、前記各実施の形態においては、爪18と歯溝
22との噛合が阻止された状態であっても、シフトレバー
を後進走行レンジ位置からパーキングレンジ位置に移動
させることができるようになっているので、シフト感は
良好であるが、図示しない出力軸のロックが遅延された
ことを実感することができない。
そこで、出力軸のロックが遅延されたことを実感する
ことができるようにした本発明の第9の実施の形態につ
いて説明する。
第36図は本発明の第9の実施の形態におけるシフトレ
バーのシフトレンジ位置と信号領域との関係図、第37図
は本発明の第9の実施の形態における自動変速機のパー
キング装置の動作説明図である。
この場合、運転者が図示しないシフトレバーを後進走
行レンジ位置Srからパーキングレンジ位置Spに移動させ
ようとすると、後進走行レンジ位置Srとパーキングレン
ジ位置Spとの間に設定された切換点Seにおいて、シフト
レバーの移動が規制され、図示しない出力軸のロックの
遅延時間の間だけ、パーキングレンジ位置Sp側に移動さ
せることができないようにしてある。
そして、第36図に示すように、シフトレバーの後進走
行レンジ位置Srから切換点Seまでの信号領域がR領域
に、切換点Seからパーキングレンジ位置Spまでの信号領
域がP領域にそれぞれ設定され、前記R領域において
は、図示しないシフトポジションセンサから出力され、
制御装置465(第27図)に入力される後進走行用の信号
がオンになり、P領域においては、前記シフトポジショ
ンセンサから出力され、制御装置465に入力されるパー
キング用の信号がオンになる。
したがって、シフトレバーを切換点Seに移動させた時
点で、パーキング用の信号がオンになり、前記制御油室
463によってリバースコントロールバルブ461が切り換え
られ、噛合阻止解除手段としての油圧サーボ55内の油の
ドレーンが開始される。
また、切換点Seにおいてシフトレバーの移動を規制す
るために、第37図に示すように、ロッド13におけるコン
プレッションスプリング415より後方(図における左
方)に係止部材471が固定され、噛合阻止手段としての
規制部材452がロッド13と隣接させて係止部材471と係脱
自在に配設される。したがって、係止部材471が規制部
材452に係止されると、シフトレバーのパーキングレン
ジ位置Sp側への移動を規定することができる。なお、SR
は前記シフトレバーが後進走行レンジ位置Srに置かれた
ときの、SEは前記シフトレバーが切換点Seに置かれたと
きの、SPは前記シフトレバーがパーキングレンジ位置Sp
に置かれたときの、係止部材471の各位置、14はカムで
ある。
そして、規制部材452は、ロッド453に固定され、該ロ
ッド453を介して油圧サーボ55に接続される。また、該
油圧サーボ55は、前記規制部材452を矢印E方向に移動
させて阻止位置に、矢印F方向に移動させて阻止解除位
置に置く。
したがって、運転者がシフトレバーを操作して後進走
行レンジを選択すると、前記ロッド453が前進(第37図
における左方に移動)させられ、前記規制部材452が矢
印E方向に移動させられ、阻止位置に置かれる。
そして、前記規制部材452が阻止位置に置かれると、
シフトレバーを後進走行レンジ位置Srからパーキングレ
ンジ位置Spに移動させようとしても、前記係止部材471
が位置SEに到達すると規制部材452と係止されるので、
シフトレバーをそれ以上移動させることはできない。
また、前記シフトレバーが切換点Seに到達すると、信
号領域がP領域になり、油圧サーボ55内の油のドレーン
が開始され、設定時間が経過した後に前記ロッド453が
後退(第37図における右方に移動)させられ、規制部材
452は阻止解除位置に置かれる。その結果、運転者はシ
フトレバーをパーキングレンジ位置Spに移動させること
ができる。
このように、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車
両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位置Sr
らパーキングレンジ位置Spに移動させたとき、前記爪18
(第35図)と歯溝22との噛合が阻止され、設定時間が経
過した後に噛合の阻止が解除されるようになっているの
で、出力軸のロックを遅延させることができるだけでな
く、出力軸のロックが遅延されたことを実感することが
できる。
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。
第38図は本発明の第10の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の動作説明図である。
この場合、切換点Se(第36図)において図示しないシ
フトレバーの移動を規制するために、ロッド13における
コンプレッションスプリング415より後方(図における
左方)に係止部材471が固定され、噛合阻止手段として
の規制部材472がロッド13と隣接させて係止部材471と係
脱自在に配設される。
そして、該規制部材472は、ロッド453(第37図)に固
定され、該ロッド453を介して噛合阻止解除手段として
の油圧サーボ55(第28図)に接続される。また、該油圧
サーボ55は、前記規制部材472を矢印I方向に移動させ
て阻止位置に、矢印J方向に移動させて阻止解除位置に
置く。
したがって、運転者がシフトレバーを操作して後進走
行レンジを選択すると、前記規制部材472が矢印I方向
に移動させられ、阻止位置に置かれる。
そして、前記規制部材472が阻止位置に置かれると、
シフトレバーを後進走行レンジ位置Srからパーキングレ
ンジ位置Spに移動させようとしても、前記係止部材471
が位置SEに到達すると規制部材472と係止されるので、
シフトレバーをそれ以上移動させることはできない。
また、前記シフトレバーが切換点Seに到達すると、信
号領域がP領域になり、油圧サーボ55内の油のドレーン
が開始され、設定時間が経過した後に前記ロッド453が
後退させられ、規制部材472は矢印J方向に移動させら
れ、阻止解除位置に置かれる。その結果、運転者はシフ
トレバーをパーキングレンジ位置Spに移動させることが
できる。
このように、運転者が図示しないブレーキペダルを踏
み込んで車両を停止させ、シフトレバーを後進走行レン
ジ位置Srからパーキングレンジ位置Spに移動させたと
き、前記爪18(第35図)と歯溝22との噛合が阻止され、
設定時間が経過した後に噛合の阻止が解除されるように
なっているので、図示しない出力軸のロックを遅延させ
ることができるだけでなく、出力軸のロックが遅延され
たことを実感することができる。なお、14はカム、SR、
SPは前記係止部材471の各位置である。
次に、本発明の第11の実施の形態について説明する。
第39図は本発明の第11の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の動作説明図である。
この場合、ロッド453(第37図)の先端に2本の図示
しないアームから成る噛合阻止手段としての規制部材47
5が形成され、該規制部材475は前記ロッド453を介して
噛合阻止解除手段としての油圧サーボ55(第28図)に接
続される。そして、前記2本のアーム間の距離は、ロッ
ド13の径よりわずかに大きくされる。また、前記油圧サ
ーボ55は、前記規制部材475を矢印G方向に移動させて
阻止位置に、矢印H方向に移動させて阻止解除位置に置
く。
したがって、運転者が図示しないシフトレバーを操作
して後進走行レンジを選択すると、後進走行レンジ圧が
油圧サーボ55に供給され、前記ロッド453が前進させら
れる。その結果、前記規制部材475が矢印G方向に移動
させられ、阻止位置に置かれる。
そして、前記規制部材475が阻止位置に置かれると、
前記ロッド13を前進させても規制部材475が係止部材と
しての案内部418と当接するので、それ以上、カム14を
前進させることはできない。したがって、前記爪18(第
35図)と歯溝22との噛合が阻止される。
続いて、運転者が図示しないブレーキペダルを踏み込
んで車両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位
置Sr(第36図)からパーキングレンジ位置Spに移動させ
ると、設定時間が経過した後に前記ロッド453が後退さ
せられ、前記規制部材475が矢印H方向に移動させら
れ、阻止解除位置に置かれる。
そして、前記規制部材475が阻止解除位置に置かれる
と、規制部材475が案内部418と当接しないので、前記ロ
ッド13を前進させることによってカム14を前進させるこ
とができる。したがって、前記爪18と歯溝22との噛合の
阻止が解除される。
このように、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車
両を停止させ、シフトレバーを後進走行レンジ位置Sr
らパーキングレンジ位置Spに移動させたとき、前記爪18
と歯溝22との噛合が阻止され、設定時間が経過した後に
噛合の阻止が解除されるようになっているので、図示し
ない出力軸のロックを遅延させることができるだけでな
く、出力軸のロックが遅延されたことを実感することが
できる。
また、前記案内部418をそのまま係止部材として使用
することができるので、コストを低くすることができり
だけでなく、汎用性が高くなる。なお、415はコンプレ
ッションスプリング、436は円筒面、SR、SE、SPは案内
部418の各位置である。
次に、本発明の第12の実施の形態について説明する。
第40図は本発明の第12の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置の動作説明図である。
図において、476はシフトレバー、477はグリップ、47
8はロッド、479は該ロッド478の揺動中心、480は切換点
Seにおいて前記シフトレバー476の移動を規制するため
の噛合阻止手段としてん規制部材である。
この場合、運転者がシフトレバー476を操作して後進
走行レンジ位置Srからパーキングレンジ位置Spまで(R
領域)移動させようとすると、後進走行レンジ位置Sr
パーキングレンジ位置Spとの間に設定された切換点Se
おいてシフトレバー476の移動が規制され、遅延時間の
間だけ、パーキングレンジ位置Sp側に移動させることが
できない。そして、遅延時間が経過すると、規制部材48
0が移動させられて前記シフトレバー476を後進走行レン
ジ位置Srからパーキングレンジ位置SpまでP領域移動さ
せることができるようになる。
このように、運転者が図示しないブレーキペダルを踏
み込んで車両を停止させ、シフトレバー476を後進走行
レンジ位置Srからパーキングレンジ位置Spに移動させた
とき、シフトレバー476の移動が規制され、前記爪18
(第35図)と歯溝22との噛合が阻止され、設定時間が経
過した後に、シフトレバー476の移動が可能になり噛合
の阻止が解除されるようになっているので、図示しない
出力軸のロックを遅延させることができるだけでなく、
出力軸のロックが遅延されたことを実感することができ
る。
次に、本発明の第13の実施の形態について説明する。
第41図は本発明の第13の実施の形態における自動変速
機のパーキング装置のブロック図、第42図は本発明の第
13の実施の形態における自動変速機のパーキング装置の
動作を示すフローチャートである。
図において、453は規定部材452(第29図)を備えたロ
ッド、465は制御装置、501はパーキングギヤ16(第26
図)と図示しない駆動輪との間に溜められた残留トルク
Tを検出する残留トルク検出手段としての残留トルクセ
ンサ、502は電気アクチュエータであり、該電気アクチ
ュエータ502は前記規制部材452を移動させて阻止位置及
び阻止解除位置に置く。
この場合、制御装置465の図示しない噛合阻止解除手
段は、残留トルクセンサ501によって検出された残留ト
ルクTが設定値αより大きい場合は、電気アクチュエー
タ502を作動させず、設定値α以下である場合は、前記
アクチュエータ502を作動させて規制部材452を阻止解除
位置に置く。
このように、残留トルクTが直接検出され、残留トル
クTが十分に解放された後に図示しない出力軸がロック
されるので、パーキングギヤ16と駆動輪との間に溜めら
れた残留トルクTが一気に解放されるのを確実に防止す
ることができる。
したがって、異音、ショック等が発生することがな
く、運転者に違和感を与えることもない。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 シフトレバー476(第40図)が後進走行レ
ンジ位置Srからパーキングレンジ位置Spに移動させられ
たかどうかを判断する。シフトレバー476が後進走行レ
ンジ位置Srからパーキングレンジ位置Spに移動させられ
た場合はステップS2に進み、移動させられていない場合
は処理を終了する。
ステップS2 残留トルクセンサ501によって残留トルク
Tを検出する。
ステップS3 検出された残留トルクTが設置値α以下で
あるかどうかを判断する。検出された残留トルクTが設
定値α以下である場合はステップS4に進み、残留トルク
Tが設定値αより大きい場合はステップS2に戻る。
ステップS4 電気アクチュエータ502を作動させて規制
部材452を阻止解除位置に置く。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可
能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
産業上の利用可能性 本発明は、車両に搭載される自動変速機に利用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和久 愛知県額田郡幸田町大字菱池字荒田25― 5 (72)発明者 畔柳 明弘 愛知県岡崎市福岡町上八畑33―1 (72)発明者 本郷谷 彰人 愛知県安城市横山町八左60―1 (72)発明者 北條 康夫 愛知県名古屋市瑞穂区片坂町2―11―1 ―101 (72)発明者 佐用 正一 愛知県豊田市小坂町15丁目17番地102号 (72)発明者 福村 景範 愛知県豊田市小川町3―1―44 (72)発明者 中脇 康則 愛知県西加茂郡三好町三好丘4―1―1 ―708 (72)発明者 田端 淳 愛知県岡崎市松本町1―5 (72)発明者 中村 泰也 愛知県名古屋市千種区内山3丁目11―8 (72)発明者 高橋 信明 愛知県豊田市浄水町原山128 (72)発明者 宮田 英樹 愛知県豊田市平山町3丁目1番1号 (56)参考文献 特開 昭63−297152(JP,A) 特開 平6−72295(JP,A) 特開 平7−285422(JP,A) 特開 平5−278483(JP,A) 特開 昭63−115758(JP,A) 実開 平6−32240(JP,U) 実開 昭60−139666(JP,U) 実開 平6−49849(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 1/06

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーキングギヤと、揺動自在に配設され、
    該パーキングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備えた
    パーキングポールと、移動自在に配設され、前記爪と歯
    溝との噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止を解
    除する阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、パーキン
    グギヤの回転に連動して、前記噛合阻止手段を阻止解除
    位置に置く噛合阻止解除手段とを有することを特徴とす
    る自動変速機のパーキング装置。
  2. 【請求項2】前記噛合阻止手段は、復帰手段を備え、前
    記爪と歯溝との噛合が解除されたときに、前記復帰手段
    によって阻止位置に復帰させられる請求項1に記載の自
    動変速機のパーキング装置。
  3. 【請求項3】前記噛合阻止手段は、パーキングポールの
    揺動軸に対して爪より径方向外方に配設される請求項1
    又は2に記載の自動変速機のパーキング装置。
  4. 【請求項4】前記パーキングギヤには、前記噛合阻止手
    段と当接する連続当接面が、歯及び歯溝に隣接させて形
    成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変速
    機のパーキング装置。
  5. 【請求項5】前記パーキングポールにおけるパーキング
    ギヤと対向する面に凹部が形成され、該凹部に前記噛合
    阻止手段の一部が収容される請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の自動変速機のパーキング装置。
  6. 【請求項6】前記噛合阻止手段は、パーキングポールに
    隣接させて配設される請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の自動変速機のパーキング装置。
  7. 【請求項7】前記噛合阻止手段は、パーキングポールの
    揺動軸に対して爪より径方向内方に配設されたピン、該
    ピンを中心にして揺動自在に配設され、歯の先端面と選
    択的に当接する当接面を先端に備えた揺動体、及びコイ
    ルばねを備え、前記爪と前記歯溝との噛合が解除された
    ときに、前記コイルばねによって阻止位置に復帰させら
    れる請求項1に記載の自動変速機のパーキング装置。
  8. 【請求項8】前記噛合阻止手段は、パーキングポールの
    揺動軸に対して爪より径方向外方に配設されたピン、該
    ピンを中心にして揺動自在に配設され、歯の先端面と選
    択的に当接する当接面を先端に備えた揺動体、及びコイ
    ルばねを備え、前記爪と前記歯溝との噛合が解除された
    ときに、前記コイルばねによって阻止位置に復帰させら
    れる請求項1に記載の自動変速機のパーキング装置。
  9. 【請求項9】前記噛合阻止手段は、パーキングポールの
    揺動軸に対して爪より径方向外方に配設されたピン、該
    ピンを中心にして揺動自在に配設され、前記歯及び歯溝
    に隣接させて形成された連続当接面と選択的に当接する
    当接面を先端に備えた揺動体、及びコイルばねを備え、
    前記爪と前記歯溝との噛合が解除されたときに、前記コ
    イルばねによって阻止位置に復帰させられる請求項1に
    記載の自動変速機のパーキング装置。
  10. 【請求項10】前記復帰手段は、第1、第2のコイルば
    ね、及び第1、第2のコイルばね間に配設されたガイド
    部材を備える請求項2に記載の自動変速機のパーキング
    装置。
  11. 【請求項11】前記第1、第2のコイルばねは一体に形
    成され、互いに直列に連結される請求項10に記載の自動
    変速機のパーキング装置。
  12. 【請求項12】前記噛合阻止手段は、パーキングポール
    に対して揺動自在に配設された揺動体を備え、前記パー
    キングポールは、前記揺動体の回動を規制する回り止め
    部を備える請求項1又は2に記載の自動変速機のパーキ
    ング装置。
  13. 【請求項13】前記揺動体は前記回り止め部に当接可能
    な規制ピンを備え、該規制ピンは前記揺動体と別体で形
    成される請求項7〜9のいずれか1項に記載の自動変速
    機のパーキング装置。
  14. 【請求項14】パーキングギヤと、揺動自在に配設さ
    れ、該パーキングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備
    えたパーキングポールと、移動自在に配設され、前記爪
    と歯溝との噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止
    を解除する阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、所定
    の走行レンジが選択されたときに係合させられ、パーキ
    ングレンジが選択されたときに解放される摩擦係合要素
    と、該摩擦係合要素の状態に応じて前記噛合阻止手段を
    阻止解除位置に置く噛合阻止解除手段とを有することを
    特徴とする自動変速機のパーキング装置。
  15. 【請求項15】前記摩擦係合要素及び噛合阻止解除手段
    は、いずれも油圧サーボを備え、該各油圧サーボに同じ
    油圧が供給される請求項14に記載の自動変速機のパーキ
    ング装置。
  16. 【請求項16】シフト操作装置の操作に伴って進退させ
    られるロッド、及び該ロッドに対して摺動自在に配設さ
    れ、ロッドの進退に伴って前記パーキングポールを揺動
    させるカムを有するとともに、前記噛合阻止手段はロッ
    ドが進退する方向に移動させられる請求項14又は15に記
    載の自動変速機のパーキング装置。
  17. 【請求項17】前記カムに係止部材が固定され、前記噛
    合阻止手段は前記係止部材に対して係脱自在に配設され
    る請求項16に記載の自動変速機のパーキング装置。
  18. 【請求項18】前記ロッドに係止部材が固定され、前記
    噛合阻止手段は前記係止部材に対して係脱自在に配設さ
    れる請求項16に記載の自動変速機のパーキング装置。
  19. 【請求項19】前記係止部材はカムである請求項18に記
    載の自動変速機のパーキング装置。
  20. 【請求項20】前記係止部材はロッドの案内部である請
    求項18に記載の自動変速機のパーキング装置。
  21. 【請求項21】前記噛合阻止手段は、パーキングギヤと
    パーキングポールとの間に配設され、パーキングポール
    の揺動を規制する請求項14又は15に記載の自動変速機の
    パーキング装置。
  22. 【請求項22】パーキングギヤと、揺動自在に配設さ
    れ、該パーキングギヤの歯溝と選択的に噛合する爪を備
    えたパーキングポールと、移動自在に配設され、前記爪
    と歯溝との噛合を阻止する阻止位置及び前記噛合の阻止
    を解除する阻止解除位置とを採る噛合阻止手段と、車両
    の停止に伴って前記パーキングギヤと駆動輪との間に溜
    められた残留トルクに応じて、前記噛合阻止手段を阻止
    解除位置に置く噛合阻止解除手段とを有することを特徴
    とする自動変速機のパーキング装置。
  23. 【請求項23】残留トルクを検出する残留トルク検出手
    段を有するとともに、前記噛合阻止解除手段は、前記残
    留トルク検出手段によって検出された残留トルクに応じ
    て、前記噛合阻止手段を阻止位置から阻止解除位置に移
    動させる請求項22に記載の自動変速機のパーキング装
    置。
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