JP5168405B2 - 車両のガタ音防止装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、車両におけるガタ音を防止するための装置に関し、特に駆動力源が動作しかつ出力部材にトルクが現れないニュートラル状態でのガタ音を防止する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された内燃機関などの駆動力源から駆動輪に対してトルクを伝達する伝動機構には、歯車などの噛み合い式の機構が多用されている。例えば有段式の変速機は、複数の歯車対や複数の遊星歯車機構を備え、クラッチなどの係合装置によって動力の伝達する経路を変更することにより変速を行うようになっている。また、ハイブリッド車では、差動作用を行う遊星歯車機構にエンジンと電動機とを連結し、その遊星歯車機構における反力要素の回転数を電動機によって変化させることによりエンジンの回転数を制御することが行われている。
【0003】
一方、車両は停止時であってもエンジンを回転させ続ける。これに対して上記の伝動機構では、歯車同士が噛み合ったままになっている。歯車などの噛み合いによってトルクを伝達する機構ではバックラッシが必須であるから、トルクが作用していない状態では、そのバックラッシ分の相対回転が可能である。そのため、車両が停止して歯車などの伝動機構にトルクが掛かっていない状態でエンジンが回転していると、トルクの掛かっていない歯車が振動し、これが噛み合っている他の歯車との間でいわゆる歯打ちが生じ、騒音の原因となる。
【0004】
例えば特開平8−145075号公報に記載されている歯車変速装置では、手動変速機におけるシンクロナイザリングを軸線方向に移動させてトルクの掛かっていない被駆動歯車に摩擦接触させるように構成している。すなわち、ニュートラル状態では入力軸の回転数が出力軸の回転数より大きくなるので、この回転数差を利用して、出力軸上の所定の回転部材を軸線方向に押圧し、その回転部材によってシンクロナイザリングがトルクの掛かっていない被駆動歯車に接触して被駆動歯車に摩擦力を作用させる。その結果、被駆動歯車にも幾分かの制動トルクが掛かることになるので、その振動やそれに起因する歯打ちが防止される。
[0005]
上記の特開平8−145075号公報に記載された装置は、シンクロナイザリングの摩擦力を利用するものであるから、手動変速機における歯打ち音を防止することには有効であるが、手動変速機を搭載していない車両には適用できない。例えば、ハイブリッド車として、エンジン(内燃機関)と電動機とを、遊星歯車機構などの差動作用のある三要素の差動機構に連結し、その差動機構の出力要素を歯車などを介して出力部材に連結し、その出力部材から駆動輪にトルクを出力するように構成されているハイブリッド車が知られている。この種のハイブリッド車では、電動機を空転させることにより、出力部材もしくは駆動輪にトルクが現れないニュートラル状態を設定する。したがって、ニュートラル状態ではエンジンと出力部材もしくは駆動輪とがトルク伝達可能に連結されており、これは通常の走行状態と同じである。電動機が空転し、ここでトルクが抜けることにより出力部材もしくは駆動輪にトルクが現れないだけである。そのため、エンジンから駆動輪までの動力伝達系統の状態は、駆動状態とニュートラル状態とで変化がなく、エンジンのトルクの変動(振動)によって動力伝達系統における歯車の振動や歯打ち音あるいはガタ音が生じる。その種の駆動装置に前述したシンクロナイザリングを設けることはできないから、特開平8−145075号公報に記載されているようにして歯打ち音あるいはガタ音を防止することができない。
発明の開示
[0006]
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、車両のニュートラル状態は運転者の操作によって設定されることに着目し、ニュートラル状態の選択操作があった場合にガタ音を防止する装置を提供することを目的とするものである。
[0007]
上記の目的を達成するために、この発明は、駆動力源が出力したトルクを噛み合い式伝動機構を介して出力部材に伝達する伝動機構を備えるとともに、前記駆動力源が出力したトルクが前記出力部材に伝達される走行ポジションと前記駆動力源が出力したトルクが前記出力部材に伝達されないニュートラルポジションと前記車両を停止状態に維持するためのパーキングポジションとを選択するシフト手段を備え、前記伝動機構はニュートラルポジションが選択された場合にその伝動機構を構成しているいずれかの回転部材を空転させて前記出力部材にトルクが現れないように構成されている車両のガタ音防止装置において、前記シフト手段が操作されて前記ニュートラルポジションが選択されることにより動作して、前記出力部材もしくはその出力部材にトルクを伝達する回転部材もしくはこれと一体の部材に摩擦接触する摺動手段と、前記回転部材と共に回転するパーキングギヤと、前記パーキングポジションが選択されることにより前記パーキングギヤ側に動作してパーキングギヤに該パーキングギヤの回転を止めるように係合するロック部材とを有するパーキング機構とを更に備え、前記摺動手段は、前記ロック部材に取り付けられ、前記ニュートラルポジションが選択されて前記ロック部材が動作した場合に前記回転部材もしくはこれに一体の部材に摩擦接触する摩擦材を含むことを特徴とするものである。
[0008]
[0009]
さらに、この発明は、上記の発明において、前記ロック部材は、前記シフト手段で前記走行ポジションが選択された場合と、前記ニュートラルポジションが選択された場合と、前記パーキングポジションが選択された場合とでそれぞれ異なる位置に移動するように構成され、前記摩擦材は、前記回転部材に緩く巻き掛けられ、かつ前記ロック部材が前記ニュートラルポジションが選択されて所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触するとともに前記走行ポジションが選択されて前記ロック部材が他の所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触しない環状体を含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
[0010]
さらに、この発明は、上記の発明において、前記シフト手段は、前記車両を停止状態に維持するためのパーキングポジションを選択する手段を含み、前記回転部材は、前記出力部材と共に回転しかつ係合用凹部を有するパーキングギヤを含み、前記係合用凹部に噛み合う突起部を有しかつパーキングポジションが選択されることにより前記パーキングギヤ側に動作して前記突起部を前記係合用凹部に噛み合わせるロック部材を更に備えるとともに、前記ロック部材は、前記シフト手段で前記走行ポジションが選択された場合と、前記ニュートラルポジションが選択された場合と、前記パーキングポジションが選択された場合とでそれぞれ異なる位置に移動するように構成され、前記摺動部材は、前記パーキングギヤに緩く巻き掛けられた状態で前記ロック部材における前記突起部の先端に取り付けられ、かつ前記ロック部材が前記ニュートラルポジションが選択されて所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触するとともに前記走行ポジションが選択されて前記ロック部材が他の所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触しない環状体を含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0011】
さらに、この発明は、上記の発明において、前記環状体は、その一部が、前記突起部が前記係合用凹部に噛み合う際に前記突起部によって前記係合用凹部に押し込められるように構成されていることを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0012】
さらに、この発明は、上記いずれかの発明において、前記環状体は、ゴムリングを含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0013】
さらに、この発明は、上記いずれかの発明において、前記駆動力源は、内燃機関を含み、前記噛み合い式伝動機構は、前記内燃機関が連結された入力要素および第1の電動機が連結された反力要素ならびに出力要素を有し、かつこれらの要素で差動作用を行う差動機構と、前記出力要素から前記出力部材にトルクを伝達するギヤとを含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0014】
さらに、この発明は、上記の発明において、第2の電動機と、その第2の電動機と前記出力要素との間に設けられた歯車機構とを更に備えていることを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0015】
さらに、この発明は、上記の発明において、前記歯車機構は、前記第2の電動機のトルクを増幅して前記出力要素に伝達する減速機構を含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0016】
さらに、この発明は、上記の発明において、前記減速機構は、キャリヤがケーシングに固定された遊星歯車機構を含むことを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0017】
さらに、この発明は、上記の発明において、前記ニュートラルポジションが選択された場合には、前記各電動機が空転させられるように構成されていることを特徴とする車両のガタ音防止装置である。
【0018】
この発明によれば、駆動力源と出力部材とが、ニュートラルポジションが選択された場合であっても連結されており、したがって駆動力源のトルクの変動もしくは振動によって、伝動機構を構成しているいずれかの回転部材の回転位相が変化し、あるいはその回転部材が回転方向に振動する。ニュートラルポジションが選択されると、その選択操作に連動して摺動手段が動作し、その回転部材もしくはこれに一体の部材に対して摺動手段が摩擦接触する。その結果、前記伝動機構におけるトルクの掛かっていない回転部材の回転方向の振動が防止もしくは抑制される。そのため、当該回転部材と他の部材との相互の噛み合い箇所で衝突が生じたり、これに伴ういわゆるガタ音が生じたりすることを防止もしくは抑制することができる。
【0019】
また、この発明によれば、シフト手段の操作によってロック部材が動作し、ニュートラルポジションが選択された場合には、そのロック部材によって摩擦材が前記回転部材もしくはこれに一体の部材に摩擦接触し、その結果、上記の発明と同様にガタ音が防止もしくは抑制される。そして、この発明によれば、既存のパーキング機構を利用してガタ音の防止を行うことができるので、装置の全体としての構成を簡素化することができる。
【0020】
さらに、この発明によれば、ニュートラルポジションが選択された場合、それ以外のポジションでは前記回転部材に接触していなかった環状体が前記回転部材に摩擦接触させられ、その結果、その回転部材の回転方向での振動が抑制されてガタ音が防止もしくは抑制される。したがって、この発明によれば、上記の発明と同様の効果を得ることができる。
【0021】
さらに、この発明によれば、パーキングギヤに凹部に噛み合うロック部材に環状体が取り付けられ、ニュートラルポジションが選択された場合にその環状体が前記パーキングギヤに摩擦接触させられるので、上記の発明と同様にガタ音を防止もしくは抑制することができる。
【0022】
さらに、この発明によれば、パーキングポジションが選択された場合、環状体の一部がパーキングギヤに形成されている係合用凹部に、ロック部材の突起部によって押し込められ、これら突起部と係合用凹部の内面との間に挟み込まれる。その結果、パーキングギヤに交番的にトルクが掛かっても突起部と係合用凹部の内面とが直接接触することが回避され、パーキング状態でのガタ音あるいは歯打ち音を防止もしくは抑制することができる。
【0023】
さらに、この発明によれば、ゴムリングを環状体として使用するので、全体としてのコストを低廉化することができる。
【0024】
さらに、この発明によれば、いわゆるハイブリッド車におけるニュートラル状態でのガタ音を効果的に防止もしくは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】走行ポジションが選択されている状態(a)、ニュートラルポジションが選択されている状態(b)、パーキングポジションが選択されている状態(c)のそれぞれにおける摩擦材とパーキングギヤあるいはカウンタドライブギヤとの相対位置関係を示す図である。
【図2】この発明で対象とするハイブリッド車の動力伝達系統を模式的に示す図である。
【図3】そのパーキングギヤとパーキングポールとを示す部分図である。
【図4】パーキング機構の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明を具体例に基づいて説明する。この発明で対象とする車両は、駆動力源が出力したトルクを噛み合い式の伝動機構を介して出力部材に伝達し、さらにその出力部材から駆動輪にトルクを伝達するように構成されている。その駆動力源は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を含む。いわゆるハイブリッド車では、内燃機関と併せて電動機を備えており、走行状態によっては内燃機関が出力するトルクと電動機が出力するトルクとを出力部材を介して駆動輪に伝達するように構成される。図2にはいわゆる2モータ式のハイブリッド車の動力伝達系統を模式的に示してある。
【0027】
また、この発明における噛み合い式伝動機構は、歯車機構が最も一般的であるが、これ以外にチェーンを用いた機構であってもよく、また一部にスプラインを介在させてあってもよい。要は、二つの部材が互いに噛み合っており、その噛み合い部分でトルクを伝達するように構成された機構であればよい。この伝動機構は、クラッチや流体伝動装置(トルクコンバータ)などのトルクを遮断できる機構を含んでいてもよいが、この発明に係る装置は、これらのトルクを遮断する機構を含まずに駆動力源と出力部材とを常時連結している伝動機構を搭載した車両に適用した場合に、より効果を奏する。この種の伝動機構で出力部材にトルクが現れないニュートラル状態を設定するには、その伝動機構を構成しているいずれかの回転部材を空転させ、その回転部材によっていわゆるトルク抜けを生じさせる。図2に示す例は、この種の伝動機構を有するハイブリッド駆動装置の例である。
【0028】
ここで、図2に示すハイブリッド車の動力伝達系統の構成について説明する。駆動力源であるエンジン1の出力軸が動力分割機構を構成している遊星歯車機構2のキャリヤ3に連結されている。図2に示す例では、遊星歯車機構2はシングルピニオン型の遊星歯車機構であり、サンギヤ4と同心円状に内歯歯車であるリングギヤ5が配置されており、これらサンギヤ4とリングギヤ5とに噛み合っているピニオンギヤがキャリヤ3によって自転かつ公転可能に保持されている。そして、このサンギヤ4に第1の電動機6が連結されている。したがって、キャリヤ3が入力要素、サンギヤ4が反力要素、リングギヤ5が出力要素となっている。なお、電動機6は、発電機能を有するものであり、したがって以下の説明では第1モータ・ジェネレータ6と記す。
【0029】
上記のリングギヤ5には外歯歯車であるカウンタドライブギヤ7が一体化されている。このカウンタドライブギヤ7は、この発明における出力部材の一部をなすカウンタドリブンギヤ8に噛み合っており、さらにこのカウンタドリブンギヤ8と一体となって回転するように同軸上に設けられた出力ギヤ9が、デファレンシャル(図示せず)のリングギヤ10に噛み合っている。そして、そのデファレンシャルから左右の駆動輪11にトルクを出力するように構成されている。
【0030】
さらに、前記カウンタドライブギヤ7にトルクを付加し、あるいはエネルギ回生を行う第2の電動機12が設けられている。この第2の電動機12は上記の第1モータ・ジェネレータ6と同様に、発電機能を備えたものであり、したがって以下の説明では第2モータ・ジェネレータ12と記す。この第2モータ・ジェネレータ12と前記カウンタドライブギヤ7とは減速機構13を介して連結されている。図2に示す例では、この減速機構13はシングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。
【0031】
すなわち、外歯歯車であるサンギヤ14と同心円状に内歯歯車であるリングギヤ15が配置されており、これらサンギヤ14とリングギヤ15とに噛み合っているピニオンギヤがキャリヤ16によって自転可能に保持されている。第2モータ・ジェネレータ12はそのサンギヤ14に連結され、またリングギヤ15は前記カウンタドライブギヤ7に一体となって回転するように連結されている。さらに、キャリヤ16はケーシング17などの固定部にスプライン(図示せず)を介して連結されて固定されている。
【0032】
したがって、図2に示す駆動装置では、エンジン1が出力した動力は動力分割機構を構成している遊星歯車機構におけるキャリヤ3に伝達され、ここからそのサンギヤ4およびリングギヤ5に分割される。この状態で第1モータ・ジェネレータ6を発電機として機能させると、サンギヤ4にいわゆる負のトルクが加えられ、その結果、リングギヤ5およびこれと一体のカウンタドライブギヤ7には、エンジン1から伝達されたトルクを増大させたトルクが現れる。
【0033】
一方、第1モータ・ジェネレータ6で発生した電力が第2モータ・ジェネレータ12に供給され、第2モータ・ジェネレータ12がモータとして動作する。その第2モータ・ジェネレータ12が出力したトルクは減速機構13で増幅されてリングギヤ5およびこれと一体のカウンタドライブギヤ7に伝達される。したがって、カウンタドライブギヤ7からカウンタドリブンギヤ8には、エンジントルクを動力分割機構で増幅したトルクと、第2モータ・ジェネレータ12のトルクを減速機構13で増幅したトルクとを合計したトルクが伝達される。また、この場合、第1モータ・ジェネレータ6によってサンギヤ4の回転数を変化させると、キャリヤ3およびこれに連結されているエンジン1の回転数が変化する。したがって、エンジン1の回転数が、燃費が良好な回転数となるように第1モータ・ジェネレータ6によって制御される。
【0034】
上記の動力伝達系統は、エンジン1から駆動輪11までの全体が常時連結されているように構成されているから、出力部材にトルクが現れないニュートラル状態は、いずれかの箇所でいわゆるトルク抜けを生じさせることにより設定される。具体的には、上記の第1および第2のモータ・ジェネレータ6,12のうちの少なくとも一方を電気的に遮断して空転させる。こうすることにより、エンジン1が出力したトルクが、動力分割機構におけるサンギヤ4あるいは減速機構13のサンギヤ14から抜けるので、カウンタドライブギヤ7や出力部材であるカウンタドリブンギヤ8にトルクは現れず、ニュートラル状態になる。
【0035】
さらに、車両が停止している場合に駆動輪11が回転しないようにするためのパーキング機構18が設けられている。このパーキング機構18は、従来の自動変速機におけるパーキング機構と同様に、出力部材あるいはこれに連結されている部材を機械的な手段で固定部に連結してその回転を止めるように構成された機構である。図2に示す例では、カウンタドライブギヤ7の回転を止めるように構成されている。すなわち、前述したリングギヤ5もしくはカウンタドライブギヤ7と一体にパーキングギヤ19が設けられている。このパーキングギヤ19は、通常の歯車より大きいピッチの歯が外周面に形成された回転体であり、それらの歯同士の間の部分が、係合用凹部20となっている。その一例を図3に模式的に示してある。
【0036】
このパーキングギヤ19の回転を止めるためのロック部材であるパーキングポール21がパーキングギヤ19の外周側に配置されている。このパーキングポール21は、前記係合用凹部20の噛み合う突起部22を備え、パーキングギヤ19に接近することにより突起部22が係合用凹部20に噛み合ってパーキングギヤ19の回転を止め、またパーキングギヤ19から離れることにより突起部22が係合用凹部20から離脱してパーキングギヤ19の回転を許容するように構成されている。なお、パーキングポール21のパーキングギヤ19に対する接近・離隔は、パーキングポール21が平行移動して行うように構成してもよく、あるいは図3に示すように、パーキングポール21の一端部を所定の固定部に回転自在に連結することにより行うように構成してもよい。また、パーキングポール21には、図示しないスプリングにより、パーキングギヤ19から離隔する方向に弾性力が付与されている。
【0037】
図4は、上記のパーキングポール21をパーキングギヤ19に向けて前後動させるための機構を示している。パーキングポール21の背面側(突起部22とは反対側)に、パーキングポール21の回転中心軸線と平行な方向に前後動するプッシュロッド23が配置されており、そのプッシュロッド23の先端部にカム部材24が前後動可能に取り付けられている。このカム部材24は、外周面がテーパー状に形成された部材であり、その外周面に前記パーキングポール21の背面が接触している。したがって、カム部材24が図4の右方向に前進することにより、パーキングポール21が押されて回動し、その突起部22がパーキングギヤ19側に移動するようになっている。
【0038】
上記のカム部材24は、プッシュロッド23に対して抜け止めされた状態に嵌合させられ、かつプッシュロッド23に取り付けたコイルスプリング25によってプッシュロッド23の先端側に押圧されている。すなわち、前記突起部22がパーキングギヤ19の係合用凹部20に噛み合わずに、パーキングポール21をパーキングギヤ19側に押すことができない場合、プッシュロッド23のみが前進し、その際にコイルスプリング25を圧縮してカム部材24に弾性力を作用させる。そして、突起部22が係合用凹部20に噛み合う状態になった際にカム部材24が前進してパーキングポール21をパーキングギヤ19側に押す。言い換えれば、図4に示す構成は、プッシュロッド23にその軸線方向に推力が作用してもカム部材24を前進させ得ない場合に、カム部材24をプッシュロッド23に対して相対的に後退させて、過剰な応力が生じないように構成したものである。
【0039】
さらに、プッシュロッド23はディテントプレート26に連結されている。このディテントプレート26は、モータ27によって回転させる板状の部材であって、外周縁は波状に形成され、ここに、シフトポジションに対応した複数の凹部28が形成されている。この凹部28に嵌り込むピン29が板ばね30に取り付けられており、ピン29が板ばね30の弾性力によって凹部28に押し込められる際にディテントプレート26にトルクが作用し、またピン29が凹部28に嵌り込んでいる状態では、ディテントプレート26を回転させるために要するトルクが大きくなる。このようにして、ディテントプレート26がシフトポジションに応じた角度、回転することに対して節度感を生じさせるようになっている。
【0040】
前記プッシュロッド23は、上記のディテントプレート26の中間部もしくは外周側の部分に連結されている。したがって、プッシュロッド23あるいはカム部材24は、シフトポジションに応じた位置に前進もしくは後退させられるように構成されている。
【0041】
上記のモータ27や各モータ・ジェネレータ6,12、あるいは各モータ・ジェネレータ6,12のためのインバータ(図示せず)などを制御するための電子制御装置(ECU)31が設けられている。この電子制御装置31は、マイクロコンピュータを主体にして構成されたものであり、アクセル開度などの駆動要求量、車速、シフトポジション、エンジン回転数などの入力されたデータに基づいて演算を行い、その結果を制御信号として出力するように構成されている。
【0042】
そして、この電子制御装置31にはシフト手段32が電気的に接続されている。そのシフト手段32はシフトポジションを選択するためのものであり、車両を前進させ、あるいは後退させるための走行ポジション、エンジン1を駆動している状態で出力部材にトルクが現れないニュートラルポジション、車両を停止状態に維持するためのパーキングポジション、動力源ブレーキ状態(エンジンブレーキ状態)を設定するためのBポジションなどに対応しているスイッチと、それらのスイッチを動作させるシフトレバー(それぞれ図示せず)とを備えている。なお、パーキングポジションを選択するスイッチは、手動で直接操作するように構成してもよい。
【0043】
上述したように構成された車両では、パーキングポジションが選択された場合、少なくとも第1モータ・ジェネレータ6が電気的に遮断されて空転するように制御される。したがって、エンジン1がトルクを出力していても、動力分割機構を構成している遊星歯車機構2のサンギヤ4が空転するために、ここでいわゆるトルク抜けが生じ、リングギヤ5やカウンタドライブギヤ7などにトルクが現れない。この状態では、エンジン1が回転していてその出力トルクが変化して振動するから、上述した伝動機構の全体に振動が生じる。そして、減速機構13のキャリヤ16がケーシング17に取り付けられているので、伝動機構での歯打ち音やキャリヤ16とケーシング17との嵌合部での歯打ち音などのガタ音がケーシング17で共鳴して車両の騒音となることがある。
【0044】
そのガタ音を防止するために、ニュートラル状態でトルクの掛かっていない回転部材に摩擦力を作用させ、その振動を防止もしくは抑制するように構成されている。その構成を具体的に説明すると、ニュートラル状態でトルクの掛かっていない回転部材例えば前記カウンタドライブギヤ7もしくはパーキングギヤ19に緩く嵌合する摩擦材33が設けられている。この摩擦材33は、この発明における摺動手段の一部を構成し、シフトポジションが選択されることにより位置を変える部材に取り付けられており、例えばパーキングポール21に取り付けられている。この摩擦材33はゴムリングなどの環状の部材であって、特に荷重を掛けない状態では、真円に近い形状もしくは楕円形状を維持するように構成されている。さらに、その内径がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19の外径より大きく、したがって摩擦材33を、これらカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19と同心円状に位置させると、摩擦材33はカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19の外周を取り囲むのみでいずれの部分も接触しないようになっている。その状態を図1の(a)に模式的に示してある。
【0045】
上記の摩擦材33の取付位置を更に具体的に説明すると、図1の(a)に示す例では、パーキングポール21における突起部22の先端に、環状をなす摩擦材33の外周面の一部が接着されている。したがって、前進ポジション(Dポジション)や後進ポジション(Rポジション)などの走行ポジションが前記シフト手段32で選択された場合には、パーキングポール21がパーキングギヤ19から幾分離れるので、摩擦材33がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19と同心円状に位置させられ、摩擦材33がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19と同心円状に位置し、カウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19とは接触しないようになっている。すなわち、走行ポジションでは、カウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19に対して摩擦による制動力を作用させないようになっている。
【0046】
これに対してニュートラルポジションが選択された場合、パーキングポール21がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19から更に離れるように構成されている。これは、前述したモータ27を回転させることにより可能である。したがって、摩擦材33は、ニュートラル状態ではその中心がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19の中心から大きく外れるので、その内周面の一部がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19の外周面の一部に摩擦接触するようになっている。その状態を図1の(b)に模式的に示してある。
【0047】
さらに、パーキングポジションが選択された場合、パーキングポール21はバーキングギヤ19側に移動し、その突起部22がパーキングギヤ19における係合用凹部20に嵌り込む。その場合、摩擦材33が突起部22の先端に接合されているから、突起部22はその摩擦材33を撓ませて係合用凹部20に押し込みつつ、係合用凹部20に噛み合う。その状態を図1の(c)に模式的に示してある。
【0048】
したがって、上記のように構成されたこの発明に掛かるガタ音防止装置によれば、以下のようにしてニュートラル状態でのガタ音が防止もしくは抑制される。すなわち、エンジン1を起動した状態で前記シフト手段32が運転者によって操作され、ニュートラルポジションが選択されると、前記モータ27が回転してパーキングポール21がパーキングギヤ19から離れる方向に移動させられる。その結果、図1の(b)に示すように、摩擦材33のうち突起部22に接着されている箇所とは反対側の箇所がカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19に接触し、カウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19に制動力を与える。そのため、カウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19ならびにこれらとの間でトルク伝達する状態に連結されている他の回転部材が回転方向に対して固定される。したがってエンジントルクが変動して伝動機構に加振力が生じても、各歯車が振動して、互いに噛み合っている歯同士が衝突し合ったり、それに伴うガタ音が生じたりすることが防止もしくは抑制される。また、ケーシング17に対して固定されている前記キャリヤ16も回転方向に対して制動されるので、これらの嵌合部でのガタ音も防止もしくは抑制される。
【0049】
これに対して走行ポジションが選択された場合には、パーキングポール21はパーキングギヤ19に接触しない範囲でパーキングギヤ19側に移動させられ、その突起部22に取り付けられている環状の摩擦材33が、カウンタドライブギヤ7もしくはパーキングギヤ19とほぼ同心円状の位置に移動させられる。その結果、摩擦材33がこれらカウンタドライブギヤ7もしくはパーキングギヤ19に対して接触しなくなる。したがって、車両が走行している際にカウンタドライブギヤ7もしくはパーキングギヤ19に対して制動力が作用したり、それに伴って燃費効率が低下したりすることを回避することができる。
【0050】
さらに、車両が停止している状態で運転者が前記シフト手段32を操作してパーキングポジションが選択されると、パーキングポール21が前述したカム部材24によってパーキングギヤ19に向けて押され、その突起部22がパーキングギヤ19の外周部に形成されている係合用凹部20に嵌り込んで噛み合う。その結果、パーキングギヤ19およびこれと一体のカウンタドライブギヤ7の回転が止められるので、車両が停止状態に維持される。なお、前記摩擦材33がパーキングギヤ19の外周側に巻き掛けられ、かつパーキングポール21の突起部22に取り付けられている場合には、突起部22が係合用凹部20に嵌り込むことにより摩擦材33の一部が、係合用凹部20に押し込められ、突起部22と係合用凹部20の内面との間に挟み込まれる。したがって、摩擦材33によって突起部22と係合用凹部20の内面とが直接接触することが回避される。そのため、突起部22が係合用凹部20に噛み合う際や、パーキング状態でカウンタドライブギヤ7に掛かるトルクが変動した際などに、突起部22と係合用凹部20の内面とが直接接触したり、それに伴って金属によるいわゆる当たり音が生じたりすることを回避することができる。また突起部22と係合用凹部20の内面との間に挟み込まれている摩擦材33が緩衝作用を行うので、カウンタドライブギヤ7に掛かるトルクが変動した場合、そのトルク変動を摩擦材33が緩和するので、ショックを防止もしくは抑制することができる。
【0051】
上述したこの発明の係るガタ音防止装置は、シフト操作することによって位置が変化するパーキングポール21を利用して摩擦材33をカウンタドライブギヤ7あるいはパーキングギヤ19に接触させてその制動を行うように構成されている。したがって新たなアクチュエータを追加することなく、ニュートラル状態でのガタ音を防止もしくは抑制することができる。
【0052】
この発明は、ニュートラルポジションが選択されることによって動作する部材により、ニュートラル状態でトルクの掛かっていない回転部材に対して摩擦材を接触させるように構成された発明であり、したがって摩擦材を前記回転部材に押し付けるように動作する部材は、前述したパーキングポールに限られないのであり、パーキングポールに連動して動作する他の適宜の部材であってもよい。また、摩擦材は、前述したゴムリングのような環状体である必要はなく、要は、前記回転部材に摺動状態で接触して摩擦力を生じる部材であればよい。さらに、この発明を適用する車両は、ハイブリッド車以外に従来の一般的な自動変速機を搭載した車両であってもよい。

Claims (10)

  1. 駆動力源が出力したトルクを噛み合い式伝動機構を介して出力部材に伝達する伝動機構を備えるとともに、前記駆動力源が出力したトルクが前記出力部材に伝達される走行ポジションと前記駆動力源が出力したトルクが前記出力部材に伝達されないニュートラルポジションと前記車両を停止状態に維持するためのパーキングポジションとを選択するシフト手段を備え、前記伝動機構はニュートラルポジションが選択された場合にその伝動機構を構成しているいずれかの回転部材を空転させて前記出力部材にトルクが現れないように構成されている車両のガタ音防止装置において、
    前記シフト手段が操作されて前記ニュートラルポジションが選択されることにより動作して、前記出力部材もしくはその出力部材にトルクを伝達する回転部材もしくはこれと一体の部材に摩擦接触する摺動手段と、
    前記回転部材と共に回転するパーキングギヤと、前記パーキングポジションが選択されることにより前記パーキングギヤ側に動作してパーキングギヤに該パーキングギヤの回転を止めるように係合するロック部材とを有するパーキング機構と
    を更に備え、
    前記摺動手段は、前記ロック部材に取り付けられ、前記ニュートラルポジションが選択されて前記ロック部材が動作した場合に前記回転部材もしくはこれに一体の部材に摩擦接触する摩擦材を含む
    ことを特徴とする車両のガタ音防止装置。
  2. 前記ロック部材は、前記シフト手段で前記走行ポジションが選択された場合と、前記ニュートラルポジションが選択された場合と、前記パーキングポジションが選択された場合とでそれぞれ異なる位置に移動するように構成され、
    前記摩擦材は、前記回転部材に緩く巻き掛けられ、かつ前記ロック部材が前記ニュートラルポジションが選択されて所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触するとともに前記走行ポジションが選択されて前記ロック部材が他の所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触しない環状体を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のガタ音防止装置。
  3. 前記シフト手段は、前記車両を停止状態に維持するためのパーキングポジションを選択する手段を含み、
    前記回転部材は、前記出力部材と共に回転しかつ係合用凹部を有するパーキングギヤを含み、
    前記係合用凹部に噛み合う突起部を有しかつパーキングポジションが選択されることにより前記パーキングギヤ側に動作して前記突起部を前記係合用凹部に噛み合わせるロック部材を更に備えるとともに、前記ロック部材は、前記シフト手段で前記走行ポジションが選択された場合と、前記ニュートラルポジションが選択された場合と、前記パーキングポジションが選択された場合とでそれぞれ異なる位置に移動するように構成され、
    前記摺動部材は、前記パーキングギヤに緩く巻き掛けられた状態で前記ロック部材における前記突起部の先端に取り付けられ、かつ前記ロック部材が前記ニュートラルポジションが選択されて所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触するとともに前記走行ポジションが選択されて前記ロック部材が他の所定位置に移動した場合には前記回転部材に接触しない環状体を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のガタ音防止装置。
  4. 前記環状体は、その一部が、前記突起部が前記係合用凹部に噛み合う際に前記突起部によって前記係合用凹部に押し込められるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両のガタ音防止装置。
  5. 前記環状体は、ゴムリングを含むことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車両のガタ音防止装置。
  6. 前記駆動力源は、内燃機関を含み、
    前記噛み合い式伝動機構は、前記内燃機関が連結された入力要素および第1の電動機が連結された反力要素ならびに出力要素を有し、かつこれらの要素で差動作用を行う差動機構と、前記出力要素から前記出力部材にトルクを伝達するギヤとを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両のガタ音防止装置。
  7. 第2の電動機と、
    その第2の電動機と前記出力要素との間に設けられた歯車機構と
    を更に備えていることを特徴とする請求項6に記載の車両のガタ音防止装置。
  8. 前記歯車機構は、前記第2の電動機のトルクを増幅して前記出力要素に伝達する減速機構を含むことを特徴とする請求項7に記載の車両のガタ音防止装置。
  9. 前記減速機構は、キャリヤがケーシングに固定された遊星歯車機構を含むことを特徴とする請求項8に記載の車両のガタ音防止装置。
  10. 前記ニュートラルポジションが選択された場合には、前記各電動機が空転させられるように構成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の車両のガタ音防止装置。
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