JP3196043B2 - 階段と階段室の構築方法及び階段の構築方法並びに階段部材 - Google Patents

階段と階段室の構築方法及び階段の構築方法並びに階段部材

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JP3196043B2
JP3196043B2 JP26932792A JP26932792A JP3196043B2 JP 3196043 B2 JP3196043 B2 JP 3196043B2 JP 26932792 A JP26932792 A JP 26932792A JP 26932792 A JP26932792 A JP 26932792A JP 3196043 B2 JP3196043 B2 JP 3196043B2
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    • E04G13/00Falsework, forms, or shutterings for particular parts of buildings, e.g. stairs, steps, cornices, balconies foundations, sills
    • E04G13/06Falsework, forms, or shutterings for particular parts of buildings, e.g. stairs, steps, cornices, balconies foundations, sills for stairs, steps, cornices, balconies, or other parts corbelled out of the wall
    • E04G13/062Falsework, forms, or shutterings for particular parts of buildings, e.g. stairs, steps, cornices, balconies foundations, sills for stairs, steps, cornices, balconies, or other parts corbelled out of the wall for stairs or steps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート構造物
で躯体の構築に先行して階段及び階段室を構築する階段
の構築方法及び階段と階段室の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物で躯体の構築
に先行して階段を構築する方法は種々提案され、例えば
先行する階段材を支持する支持杆をクレーンあるいは他
の特殊重機で吊り揚げ、積み重ねながら階段を構築して
いた(特開平3−180657号)。また、従来、階段
室は階段の周囲に従来工法で内側及び外側に型枠を組み
構築し、階段室の構築後に型枠を取り外して型枠を廃棄
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
支持杆を吊り揚げる為の特殊重機あるいはクレーンを必
要とする為、階段設置予定位置以外の場所での支持杆を
吊り揚げる為にクレーン操作作業を必要とし、作業効率
が悪いと共に正確に設置する為に手間を要する問題点が
あった。また、支持杆及び受柱材は設置現場毎に使い捨
てである為材料の無駄を生じると共に、実施の度に支持
杆を製作する手間を生じてていた。
【0004】また、階段室は従来工法で型枠を組み構築
していたので、コンクリート打設後に型枠を取り外す手
間を要する問題点があった。また、階段と階段室壁との
間に型枠の厚さ分だけ隙間を生じ、階段室内の美観が悪
いと共に階段室の内装仕上げに手間を要する問題点があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、昇降
手段を取り付けた支持杆にハンガーを着脱しながらを支
持杆を昇降させて階段部材を架設するので、前記一方の
問題点を解決した。更に、階段部材を構成するささら桁
の外側に掛止金具を固定したので、他方の問題点も解決
した。
【0006】即ちこの発明は、基準階の階段設置位置の
中間踊り場側及びフロア踊り場側の両側の中央部に夫々
支持杆を垂直に取り外し可能に立設し、前記階段設置位
置に設置された既設階段部材の踊り場上に前記支持杆を
昇降できる昇降手段を取り外し可能に設置し、前記支持
杆に階段部材の踊り場側を掛止するハンガーを取り外し
可能に設置し、次に、前記支持杆を次階階段部材の高さ
まで上昇し、次に、前記両ハンガーに階段部材を架設仮
着し、コンクリート打設予定階の躯体の構築に先行して
少なくとも1階半分の階段を構築し、前記階段部材のさ
さら桁及び踊り場端面に夫々内型枠を固定し、前記内型
枠の外面側に所定間隔をおいて、鉄筋を配置し、次に、
前記内型枠に対応する外型枠を構築し、続いて、前記両
型枠内にコンクリートを打設して、その後、ハンガーと
支持杆との連結を外して、以下、順次所定階まで階段及
び階段室を構築すること特徴とした階段と階段室の構築
方法であって、前記階段部材と内型枠の固定は、前記階
段部材のささら桁の外面に階段室用の内型枠を掛止でき
る掛止金具を予め固定した階段部材を構築し、前記掛止
金具に前記内型枠の上下両端を掛止固定して構成する
段と階段室の構築方法である。また、回転手段の軸にピ
ニオンを取り付けて昇降手段を構成し、前記ピニオンと
咬合うラックを両支持杆の表面に取り付けた階段と階段
室の構築方法である。
【0007】また、所定の方法によりコンクリート打設
予定階の躯体の構築に先行して少なくとも1階半分だけ
階段部材を構築し、次に、前記階段部材のささら桁及び
踊り場端面に夫々内型枠を固定し、前記内型枠の外面側
に所定間隔をおいて、鉄筋を配置し、次に、前記内型枠
に対応する外型枠を構築し、続いて、前記内外両型枠内
にコンクリートを打設して、順次所定階まで階段及び階
段室を構築することを特徴とした階段と階段室の構築方
法であって、前記階段部材と内型枠の固定は、前記階段
部材のささら桁の外面に階段室用の内型枠を掛止できる
掛止金具を予め固定した階段部材を構築し、前記掛止金
具に前記内型枠の上下両端を掛止固定して構成する階段
と階段室の構築方法である。
【0008】また、基準階上の階段設置位置の中間踊り
場側及びフロア踊り場側に所定高さの受架台を夫々設置
して、前記各受架台上に階段の半階分を構成する階段部
材を1階半分架設設置し、既設階段部材とする。中間踊
り場側中央部に第一支持杆を垂直方向に昇降自在に設置
すると共に、該第一支持杆の昇降手段を前記既設階段部
材の中間踊り場上に設置する。フロア踊り場中央部に垂
直方向に第二支持杆を昇降自在に設置すると共に、該第
二支持杆の昇降手段を前記既設階段部材のフロア踊り場
上に設置する。次に、 (ア) 前記第一支持杆に次階用の階段部材の中間踊り
場側を支持するハンガーを仮着し、前記第二支持杆に次
階用の階段部材のフロア踊り場を支持するハンガーを夫
々仮着する。 (イ) 前記両ハンガーが次階の階段部材設置高さに至
るまで両支持杆を、前記昇降手段で上昇させる。次に両
ハンガーにジャッキを取り付け、該ジャッキを既設階段
部材の両踊り場上に夫々支持する。 (ウ) 次階用の階段部材の両端部を、前記受架台と前
記ハンガーとに、あるいは両ハンガーとに夫々架設設置
する。前記昇降手段を既設階段部材から取り外し、次階
用の階段部材上に取り付ける。 (エ) 所定の型枠を構築し、1階分のコンクリートを
打設し、階段部材の両端部をコンクリート内に埋設す
る。 (オ) コンクリートの固化後にハンガーと支持杆との
連結を外す。以下、(ア)乃至(オ)を繰り返して、所
定階まで順次コンクリートを打設することを特徴とした
階段の構築方法である。
【0009】また、回転手段の軸にピニオンを取り付け
て昇降手段を構成し、前記ピニオンと咬合うラックを両
支持杆の表面に取り付けた階段の構築方法である。
【0010】更に、外ささら桁の外側面に階段室形成用
の内型枠を掛止できる掛止金具を固定し、該外ささら桁
と内ささら桁との間に所定数の踏板の両端部を固定して
形成したことを特徴とする階段部材である。
【0011】前記における階段部材は、所定数の踏板の
上下に、中間踊り場及びフロア踊り場を連結し、前記踏
板、中間踊り場及びフロア踊り場をささら桁4、5で挟
み、互いに一体に連結固定して半階分の階段部材を構成
する。
【0012】
【作用】支持杆は、支持杆に固定してあるハンガーとの
固定を解けば、昇降手段により垂直に昇降できるので、
ハンガーを所定高さに配置でき、ハンガーはジャッキ
支持するので、上の階段部材を支持できる。階段室用
の内型枠はささら桁の掛止金具に上下両端を掛止固定す
ることにより構築できる。
【0013】
【実施例】図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0014】[階段部材の構成] 所定数の踏板1の上下に中間踊り場2、フロア踊り場3
を連結し、踏板1、中間踊り場2及びフロア踊り場3を
ささら桁4、5で挟み、互いに連結固定して半階分の階
段部材6を構成する。前記階段部材6の外側のささら桁
4(階段を構築した際に外側に位置するささら桁を指
す。他方を内側のささら桁5とする)の外面4aに階段
室形成用の内型枠の上端部を掛止できる掛止金具7、及
び階段室形成用の他の内型枠の下端部を掛止できる掛止
金具8を夫々固着する(図11(a))。前記掛止金具
7、8の夫々の先端部7a、8aは、ささら桁4とは反
対の側に屈曲して形成してある。
【0015】また、階段部材6は、1階床から2階床を
構成する階段部材をA1 、B1 とし、2階床から3階床
を構成する階段部材6をA2 、B2 とし、更にn階床か
らn+1階床を構成する階段部材をAn 、Bn とする。
各階段部材は階高に応じて所定高さに形成されていると
共に、最下段用の階段部材A1 はフロア踊り場2を省略
した形状としてある(図11(b))。
【0016】[内型枠の構成] 階段部材のささら桁の形状に応じた所定形状の軽量コン
クリート板41の所定位置に取付孔41a、41aを穿
設し内型枠26を形成する(図12(a))。 [基準部分の階段の構築方法] ( 1) 基準階F1 の階段構築位置10の中間踊り場側
11にスラブ13上に踊り場の全幅に亘る長さの中間踊
り場受架台(第一受架台)14を設置する。前記階段構
築位置10のフロア踊り場側(第二受架台)12にフロ
ア踊り場受架台15を設置する。
【0017】( 2) 前記階段構築位置10に合わせ
て、中間踊り場受架台14に階段部材A1 (第一階段部
材)の中間踊り場側を掛止固定する。前記階段部材A1
の中間踊り場側の他側端部をスラブ13上に突出したア
ンカーボルト(図示していない)に固定する。
【0018】( 3) 中間踊り場受架台14とフロア側
踊り場受架台15とに階段部材B1(第二の階段部材)
の中間踊り場2側とフロア踊り場3側を夫々掛止固定す
る。前記階段部材A1 と階段部材B1 とは平面上で所定
間隔おいて設置してある。
【0019】( 4) 前記階段構築位置10の中間踊り
場側11の前記階段部材A1 と階段部材B1 との間に第
一昇降杆16を垂直に配置し、該第一昇降杆16の下端
16aをスラブ13に仮固定する。同様に、前記階段構
築位置10のフロア踊り場側12の前記階段部材A2
階段部材B1 との間に第二昇降杆17を垂直に配置し、
該第二昇降杆17の下端17aをスラブ13に仮固定す
る。前記第一昇降杆17と第二昇降杆とは互いに平行に
なるように、夫々の上端部を連結梁23で連結してあ
る。
【0020】( 5) 前記第一昇降杆の所定高さ位置
(直上の階段部材の下面の高さに合わせて)に直上の階
段部材の下面を支持できるハンガー18をボルト及びナ
ットで仮固定し、該ハンガー18の両端部に昇降自在の
パイプジャッキ19、19の上端部を取り付け、該パイ
ジャッキ19の下端を夫々階段部材A1 、B1 の中間
踊り場2、2上に支持する。前記ハンガー18とパイプ
ジャッキ19とで第三受架台を構成する。
【0021】( 6) 前記階段部材A1 の上方に階段部
材A2 (第3の階段部材)を配置し、該階段部材A2
中間踊り場2側を前記ハンガー18に掛止固定し、フロ
ア側踊り場3側をフロア踊り場受架台15に掛止固定す
る(図1)。
【0022】( 7) 前記階段部材A2 の中間踊り場2
上に昇降杆の巻揚機21を取り外し可能に設置し、該巻
揚部21aを前記第一昇降杆16に嵌装する。同様に、
前記階段部材A2 のフロア側踊り場3上に昇降杆の巻揚
機22を取り外し可能に設置し、該巻揚部22aを前記
第二昇降杆17に嵌装する。前記昇降杆16、17には
上下方向にラック20が設置され、前記巻揚機21、2
2の巻揚部21a、22aには前記ラック20に咬合う
ピニオン40が夫々取り付けてあり、前記ピニオン40
の軸はモーターなどの動力に連結され、かつ反転防止用
のストッパーが取り付けてある(図示していない)。
【0023】[繰り返し部分の階段の構築方法] ( 8) 第一昇降杆16の所定高さ位置にハンガー24
をボルト及びナットで仮固定し、第二昇降杆で、前記ハ
ンガー24に対応した位置にハンガー25をボルト及び
ナットで仮固定する。また、第一昇降杆16とハンガー
18とを固定しているボルト及びナットを外し、第一昇
降杆16とスラブ13とを固定しているボルト及びナッ
トを外し、同様にして、第二昇降杆17とハンガー20
と、第二昇降杆17とスラブ13とを固定しているボル
ト及びナットを外す。
【0024】( 9) 巻揚機21、22を作動し、第一
昇降杆16及び第二昇降杆17を上昇させ、ハンガー1
8が直上の階段部材の中間踊り場位置及びハンガー20
が直上の階段部材のフロア踊り場位置となった高さで、
巻揚機21、22を停止する。この状態で、第一昇降杆
16の下端16a及び第二昇降杆17の下端部17aは
構築予定の2階床F2 の上面より上方に位置している
(図3)。
【0025】(10) ハンガー25にパイプジャッキ
9、19の上端部を取り付け、パイプジャッキ19、1
9を下方に延ばし、該下端を夫々、階段部材B1 のフロ
ア踊り場3、階段部材A2 のフロア踊り場3に支持す
る。次に、階段部材B1 の上方に階段部材B2 を配置
し、該階段部材B2 の中間踊り場2側を前記ハンガー2
4に掛止固定し、該階段部材B2 のフロア踊り場3側を
ハンガー25に掛止固定する。
【0026】(11) ハンガー24にパイプジャッキ
9、19の上端部を取り付け、パイプジャッキ19、1
9を下方に延ばし、該下端を夫々、階段部材A2 の中間
踊り場2、階段部材B2 の中間踊り場2に支持する(図
4)。
【0027】(12) 階段部材A2 の上方に階段部材A
3 を配置し、階段部材A3 の中間踊り場2をハンガー2
4に掛止固定し、階段部材A3 のフロア踊り場3をハン
ガー25に掛止固定する。次に、巻揚機21を前記階段
部材A2 の中間踊り場2から取り外し、前記階段部材A
3 の中間踊り場2に取り外し可能に設置する。同様に、
巻揚機21を前記階段部材A2 のフロア側踊り場3から
取り外し、上に昇降杆の巻揚機22を取り外し可能に設
置し、前記階段部材A3 のフロア踊り場3に取り外し可
能に設置する(図4鎖線図示)。
【0028】(13) 階段部材A1 及び階段部材B1
掛止金具7、7と、スラブ13との間に所定形状に形成
した階段室の内型枠26、26を掛止固定する。同様
に、階段部材A1 の掛止金具8、8と階段部材A2 の掛
止金具7、7の間、及び階段部材B1 の掛止金具8、8
と階段部材B2 の掛止金具7、7の間に、夫々内型枠2
7を掛止固定する。また、階段部材A2 の掛止金具8、
8と階段部材A3 の掛止金具7、7の間に、夫々内型枠
28を掛止固定する(図7、図8)。図中29は階段室
から室内への出入り口を構成する開口である。
【0029】(14) 前記内型枠26、27、28に沿
って鉄筋31、31を所定の配筋をし、前記内型枠に対
応する階段室の外型枠30を配置すると共に、内型枠と
外型枠30とを従来の締め金具(セパレーター32、フ
ォームタイ33、パイプ34など)で一体に連結する
(図10)。また、他の躯体構築用型枠も同様に構築し
てコンクリートを打設し、2階床F2 まで躯体を構築す
る。
【0030】(15) ( 8)〜(14)を繰り返し所定階
まで階段部材を積み上げると共に、階段室用の内型枠を
構築し、階段及び階段室を構築する。
【0031】(16) コンクリートが固化後、巻揚げ装
置21、22、第一昇降杆16、第二昇降杆17、各ハ
ンガー、ジャッキ、及び外型枠30を取り外す。ここ
で、内型枠26、27、28、・・・は捨型枠であり、
取り外さず、塗装などで内面を仕上げあるいは仕上げず
に、階段室の内壁を構成する。
【0032】[他の実施例] 前記実施例において、平板状の軽量コンクリート板41
から内型枠26を形成したが、内型枠26は長さ方向の
全長に亘る凹条42、42及び凸条43、43を有する
形状とすることもできる(図12(b))。また、内型
枠26は図13に示すように、並列配置した波形屈曲鉄
筋45、45の上端部を上部鉄筋46を介して連結する
と共に、波形屈曲鉄筋45、45の下端部をコンクリー
ト板44内に埋設した構成とすることもできる(図13
(a)(b)(c))。更に内型枠はコンクリート系の
材質としたが、鋼板、木板、石板その他、捨て型枠とし
て使用できる材質であれば、材質は問わない。更に内型
枠の形状も階段室内の仕上げに応じて適宜選択して使用
できる。
【0033】前記実施例において、階段部材A1 、中間
踊り場受架台14、フロア踊り場受架台15は直接スラ
ブ13に固定したが、図1の鎖線図示のように、スラブ
13に支持枠36を固定あるいは埋設し、該支持枠36
に固定することもできる。
【0034】また、前記実施例において、図1乃至図6
の鎖線図示のように、平面位置で階段構築位置10の外
周に沿って即ち階段室の壁内に埋設される位置に、かつ
階段部材A2 のフロア踊り場の下部の高さで、囲い枠3
7を構築した後に、各階段部材を構築することもでき
る。
【0035】また、前記実施例において、階段部材の外
側のささら桁4の外面4aに階段室形成用の内型枠の上
端部を掛止できる掛止金具7、及び階段室形成用の他の
内型枠の下端部を掛止できる掛止金具8を夫々固着し、
掛止金具7、8を固着した階段部材を使用すれば、他の
方法によって階段を構築する際にも利用できる(図示し
ていない)。ただし、この際の階段の構築方法はコンク
リート打設予定の躯体の構築に先行して少なくとも1階
半分の階段を構築できれなければならない。
【0036】また、前記実施例において、掛止金具7、
8を取り付けていない階段部材を使用し、同様の方法で
階段部材を順次積み重ね、階段部材のささら桁及び中間
踊り場及びフロア踊り場に、捨て型枠とする内型枠を接
着して固定することも可能であり、また接着以外の方法
で固定することもできる。
【0037】更に、前記実施例において、掛止金具7、
8を取り付けていない階段部材を使用し、前記( 1)乃
至(12)の方法で階段部材を順次積み重ね階段を構築
し、従来の方法で内型枠及び外型枠を構築することもで
きる。この際は、コンクリートを打設して階段室を構築
後に、内外両型枠を取り外す。
【0038】
【発明の効果】既設階段部材上に設置した昇降手段によ
り垂直に配置した支持杆を昇降させ、ハンガーを着脱し
ながら階段を構築できるので、階段構築作業を簡略化
し、支持杆を昇降する為の他の重機などを不要とするの
で、作業人員を削減し、工期の短縮を計ることができる
効果がある。また、階段の踊り場上のみの作業で支持杆
を引き揚げることができるので、他の構築作業に支障を
与えることを防止できる効果がある。
【0039】また、掛止金具に内型枠を掛止固定するこ
とにより、階段室用の内型枠を階段部材の構築と同工程
で構築できると共にコンクリート打設後に内型枠を取り
外す手間を省くので、型枠構築作業を簡略化し、熟練工
を削減できるので、工期を短縮できる効果がある。
【0040】また、階段室用の内型枠は捨て型枠とし
て、階段部材に密着固定されるので階段室壁と階段との
間に隙間を生じことがないので、より安全な階段を構築
でき、様々な内装仕上げに対応できる効果がある。更
に、従来の使い捨ての型枠の使用量を削減でき、木材資
源を節約できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の階段構築途中の縦断面図で
ある。
【図2】図1のC−C線における断面図である。
【図3】この発明の実施例の階段構築途中の縦断面図で
ある。
【図4】この発明の実施例の階段構築途中の縦断面図で
ある。
【図5】図4のD−D線における断面図である。
【図6】図4のE−E線における断面図である。
【図7】この発明の実施例の階段構築途中で、内型枠を
取り付けた状態の正面図である。
【図8】図7のF−F線における断面図である。
【図9】(a)は内型枠と掛止金具の取り付け状態を示
す一部拡大正面図、(b)は図9(a)のH−H線にお
ける断面図である。
【図10】内型枠と外型枠との取り付け状態を示す一部
拡大横断面図である。
【図11】(a)(b)はこの発明に使用する階段部材
の斜視図である。
【図12】(a)はこの発明の実施例に使用する内型枠
の斜視図で、(b)は同じく他の内型枠の斜視図であ
る。
【図13】この発明の実施例の他の内型枠で、(a)は
平面、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【符号の説明】
1 踏板 2 中間踊り場 3 フロア踊り場 4 ささら桁(外側) 5 ささら桁(内側) 6 階段部材 7、8 掛止金具 10 階段構築予定位置 14 中間踊り場受架台 15 フロア踊り場受架台 16 第一昇降杆 17 第二昇降杆 18 ハンガー 19 ジャッキ 21、22 巻揚機 24、25 ハンガー 26、27、28 内型枠 30 外型枠

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準階の階段設置位置の中間踊り場側及
    びフロア踊り場側の両側の中央部に夫々支持杆を垂直に
    取り外し可能に立設し、前記階段設置位置に設置された
    既設階段部材の踊り場上に前記支持杆を昇降できる昇降
    手段を取り外し可能に設置し、前記支持杆に階段部材の
    踊り場側を掛止するハンガーを取り外し可能に設置し、
    次に、前記支持杆を次階階段部材の高さまで上昇し、
    に、前記両ハンガーに階段部材を架設仮着し、コンクリ
    ート打設予定階の躯体の構築に先行して少なくとも1階
    半分の階段を構築し、前記階段部材のささら桁及び踊り
    場端面に夫々内型枠を固定し、前記内型枠の外面側に所
    定間隔をおいて、鉄筋を配置し、次に、前記内型枠に対
    応する外型枠を構築し、続いて、前記両型枠内にコンク
    リートを打設して、その後、ハンガーと支持杆との連結
    を外して、以下、順次所定階まで階段及び階段室を構築
    すること特徴とした階段と階段室の構築方法であって、
    前記階段部材と内型枠の固定は、前記階段部材のささら
    桁の外面に階段室用の内型枠を掛止できる掛止金具を予
    め固定した階段部材を構築し、前記掛止金具に前記内型
    枠の上下両端を掛止固定して構成する階段と階段室の構
    築方法。
  2. 【請求項2】 回転手段の軸にピニオンを取り付けて昇
    降手段を構成し、前記ピニオンと咬合うラックを両支持
    杆の表面に取り付けた請求項1記載の階段と階段室の構
    築方法。
  3. 【請求項3】 所定の方法によりコンクリート打設予定
    階の躯体の構築に先行して少なくとも1階半分だけ階段
    部材を構築し、次に、前記階段部材のささら桁及び踊り
    場端面に夫々内型枠を固定し、前記内型枠の外面側に所
    定間隔をおいて、鉄筋を配置し、次に、前記内型枠に対
    応する外型枠を構築し、続いて、前記内外両型枠内にコ
    ンクリートを打設して、順次所定階まで階段及び階段室
    を構築することを特徴とした階段と階段室の構築方法で
    あって、前記階段部材と内型枠の固定は、前記階段部材
    のささら桁の外面に階段室用の内型枠を掛止できる掛止
    金具を予め固定した階段部材を構築し、前記掛止金具に
    前記内型枠の上下両端を 掛止固定して構成する階段と階
    段室の構築方法。
  4. 【請求項4】 基準階上の階段設置位置の中間踊り場側
    及びフロア踊り場側に所定高さの受架台を夫々設置し
    て、前記各受架台上に階段の半階分を構成する階段部材
    を1階半分架設設置し、既設階段部材とする。中間踊り
    場側中央部に第一支持杆を垂直方向に昇降自在に設置す
    ると共に、該第一支持杆の昇降手段を前記既設階段部材
    の中間踊り場上に設置する。フロア踊り場中央部に垂直
    方向に第二支持杆を昇降自在に設置すると共に、該第二
    支持杆の昇降手段を前記既設階段部材のフロア踊り場上
    に設置する。次に、 (ア) 前記第一支持杆に次階用の階段部材の中間踊り
    場側を支持するハンガーを仮着し、前記第二支持杆に次
    階用の階段部材のフロア踊り場を支持するハンガーを夫
    々仮着する。 (イ) 前記両ハンガーが次階の階段部材設置高さに至
    るまで両支持杆を、前記昇降手段で上昇させる。次に両
    ハンガーにジャッキを取り付け、該ジャッキを既設階段
    部材の両踊り場上に夫々支持する。 (ウ) 次階用の階段部材の両端部を、前記受架台と前
    記ハンガーとに、あるいは両ハンガーとに夫々架設設置
    する。前記昇降手段を既設階段部材から取り外し、次階
    用の階段部材上に取り付ける。 (エ) 所定の型枠を構築し、1階分のコンクリートを
    打設し、階段部材の両端部をコンクリート内に埋設す
    る。 (オ) コンクリートの固化後にハンガーと支持杆との
    連結を外す。以下、(ア)乃至(オ)を繰り返して、所
    定階まで順次コンクリートを打設することを特徴とした
    階段の構築方法。
  5. 【請求項5】 回転手段の軸にピニオンを取り付けて昇
    降手段を構成し、前記ピニオンと咬合うラックを両支持
    杆の表面に取り付けた請求項記載の階段の構築方法。
  6. 【請求項6】 外ささら桁の外側面に階段室形成用の内
    型枠を掛止できる掛止金具を固定し、該外ささら桁と内
    ささら桁との間に所定数の踏板の両端部を固定して形成
    したことを特徴とする階段部材。
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