JP3195822B2 - 整経機の走行距離計測装置と、整経機の停止制御装置 - Google Patents

整経機の走行距離計測装置と、整経機の停止制御装置

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JP3195822B2
JP3195822B2 JP12514692A JP12514692A JP3195822B2 JP 3195822 B2 JP3195822 B2 JP 3195822B2 JP 12514692 A JP12514692 A JP 12514692A JP 12514692 A JP12514692 A JP 12514692A JP 3195822 B2 JP3195822 B2 JP 3195822B2
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    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
    • D02H13/00Details of machines of the preceding groups
    • D02H13/02Stop motions
    • D02H13/10Stop motions responsive to thread-measuring devices, e.g. stopping the machine when required length of warp has been wound

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、仕掛ける経糸に異常
が発生したとき、異常の修復がし易いように、停止時に
おける異常箇所の位置を適確に把握するため、または、
異常箇所の位置が所定位置になるように制御するための
整経機の走行距離計測装置と、整経機の停止制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】整経機は、数1000本にも及ぶ多数の
経糸を糸シート状に引き揃え、巻枠に巻き取ることによ
り、製織用の経糸ビームを調整する機械である。
【0003】整経機は、毛羽立ちや糸切れ等の経糸異常
が発生した際には、直ちに自動停止し、その異常を修復
することが大切である。経糸異常が含まれる経糸ビーム
は、製織工程において、円滑な製織ができなかったり、
織布品質を低下させたりするおそれがあるからである。
【0004】一方、整経機における経糸異常の修復作業
は、必ずしも簡単ではない。経糸異常の検出から整経機
が停止するまでには、機械系の慣性力によって相当の走
行距離がある上、この走行距離は、経糸ビームの巻径や
整経機の運転速度等のパラメータによって変動し、した
がって、整経機が停止した後、経糸異常の箇所(以下、
単に、異常箇所という)を探索して、修復すべき異常糸
を特定すること自体、容易ではないからである。
【0005】そこで、整経機を停止させるとき、経糸異
常が検出されてから整経機が停止するまでの整経機の走
行距離を一定に制御し、異常箇所の位置が一定位置とな
るようにすることにより、修復作業を簡易化しようとす
る技術が提案されている(特公昭58−46576号公
報)。このものは、経糸ビームの巻径と整経機の運転速
度とを検出し、これらのパラメータにより整経機のブレ
ーキ装置を制御し、走行距離が一定となるように、ブレ
ーキ装置の制動力をコントロールするものである。な
お、このときの所要制動力は、経糸ビームの慣性と整経
機の運転速度とから、計算によって求めることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ブレーキ装置は、一般に、その制動力を大幅に
変更することができないために、整経機が停止するとき
の異常箇所の位置を一定にすることが極めて難しいとい
う問題があった。すなわち、整経機に使用されるブレー
キ装置は、ブレーキシューとブレーキドラムとの組合せ
によるメカニカルブレーキが普通であるから、その制動
力は、ブレーキシューに加える力を変動させても、中間
的な制動力を安定に発生させることが極めて難しいから
である。また、これを解決するために、任意の制動力を
実現させ得るうず電流ブレーキ等を使用するとすれば、
全体装置が著るしく高価になってしまう。
【0007】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、経糸異常検出後の整経機の走行距離を
計測する計測部と、このときの走行距離を表示する表示
器とを設けることによって、一般的なメカニカルブレー
キを使用しながら、異常箇所の探索作業を格段に容易に
することができる整経機の走行距離計測装置と、かかる
計測部を使用する整経機の停止制御装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、経糸異常を検出
して停止信号を出力する異常検出部と、異常検出部の作
動後における整経機の走行距離を計測する計測部と、計
測部からの走行距離を表示する表示器とを備えることを
その要旨とする。
【0009】第2発明の構成は、第1発明に係る異常検
出部、計測部と、計測部からの走行距離が所定値となる
ように整経機の駆動モータ、ブレーキ装置を制御する制
御回路とを備えることをその要旨とする。
【0010】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、整経機が
運転されているとき、異常検出部は、経糸異常を検出し
て停止信号を出力するから、整経機は、この停止信号に
対応して、駆動モータの電源を遮断し、ブレーキ装置を
作動させることにより、直ちに停止することができる。
一方、このとき、計測部は、異常検出部の作動から整経
機の停止までの走行距離を計測し、表示器は、計測され
た走行距離を表示するが、この場合の走行距離は、整経
機上における異常箇所の位置を示す。そこで、作業員
は、この走行距離に基づき、異常箇所の位置を容易に認
識し、異常箇所の探索を開始することができる。
【0011】なお、表示器としては、単に走行距離を数
字表示するばかりでなく、たとえば、整経機上におい
て、糸シートの進行方向に複数の表示灯を配列し、異常
箇所の位置に対応する表示灯を点灯させる形式であって
もよい。
【0012】第2発明の構成によるときは、制御回路
は、走行距離が所定値となるように、すなわち、整経機
が停止するときに、異常箇所が所定位置となるように、
整経機の駆動モータ、ブレーキ装置を積極的に制御する
から、異常箇所の探索作業は、一層容易である。
【0013】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0014】整経機の走行距離計測装置は、異常検出部
10と、計測部21と、表示器Pi(i=1、2…m)
とを備えてなる(図1)。
【0015】整経機は、上流側のガイドローラGR1 、
GR2 と、下流側の測長ローラGR3 と、経糸ビームB
Mとを備えてなる。ガイドローラGR1 上には、図示し
ないクリールから引き出された多数の経糸SHa 、SH
a …が引き揃えられ、糸シートSHが形成されている。
糸シートSHは、ガイドローラGR1 、GR2 、測長ロ
ーラGR3 を経て、経糸ビームBMに巻き取られるもの
とし、経糸ビームBMには、ブレーキ装置Bと、駆動モ
ータMとが連結されている。なお、測長ローラGR3 、
経糸ビームBMには、それぞれの回転量N1 、N2 を検
出するためのエンコーダEN1 、EN2 が連結されてい
る。
【0016】異常検出部10は、たとえば、糸シートS
Hの幅方向にレーザビーム光を照射し、その反射光によ
り、糸シートSHに含まれる経糸SHa の毛羽立ちを検
出する毛羽検出器である。異常検出部10は、糸シート
SHに含まれる経糸異常を検出すると、停止信号S1 を
出力することができる。異常検出部10の上流側と下流
側とには、糸シートSHの走行経路を規制し、異常検出
部10の作動を安定化するための補助ガイドローラGR
4 、GR5 が配設されている。
【0017】異常検出部10からの停止信号S1 は、図
示しない整経機の駆動制御装置に出力される他、計測部
21に分岐入力されている。
【0018】計測部21には、巻径検出部22が付設さ
れており、巻径検出部22には、エンコーダEN1 、E
N2 の各出力が接続されている。また、計測部21に
は、エンコーダEN2 の出力が分岐接続されている他、
巻径検出部22の出力が併せ接続されている。計測部2
1の出力は、デコーダ23を介し、表示器Pi に接続さ
れている。ただし、表示器Pi は、糸シートSHの進行
方向に配列されているm個の表示灯である。
【0019】いま、測長ローラGR3 の直径d3 、経糸
ビームBMの巻径dとすると、 πd3 N1 =πdN2 であるから、巻径検出部22は、 d=d3 (N1 /N2 ) として、経糸ビームBMの巻径dを算出し、計測部21
に出力することができる。
【0020】一方、計測部21には、異常検出部10か
らの停止信号S1 と、エンコーダEN2 からの経糸ビー
ムBMの回転量N2 とが併せ入力されているから、計測
部21は、停止信号S1 が出力されてから整経機が停止
するまでの経糸ビームBMの回転量N2 を読み取ること
により、異常検出部10の作動後における整経機の走行
距離Lを計測することができる。すなわち、 L=πdN2 ただし、運転中の整経機は、停止信号S1 が駆動制御装
置に出力されると、駆動制御装置が、駆動モータMの電
源を遮断し、ブレーキ装置Bを作動させることにより、
全体を速やかに停止させるものとし、また、このときの
走行距離Lとは、異常検出部10の配設位置から、糸シ
ートSHの進行方向にとるものとする。すなわち、この
ときの走行距離Lは、異常検出部10が検出した異常箇
所が、整経機上において、整経機が停止するまでの制動
期間中に移動する距離を示す。
【0021】計測器21は、このようにして計測した走
行距離Lをデコーダ23に出力する。そこで、デコーダ
23は、複数の表示器Pi のうち、走行距離Lに対応す
るものを点灯させることができるから、作業員は、点灯
している表示器Pi の近傍を探索することにより、容易
に異常糸を発見し、経糸異常を修復することができる。
【0022】以上の説明において、経糸ビームBMの巻
径dは、整経機の運転中に、時間的にゆっくりと増加し
て行く。そこで、巻径検出部22は、たとえば、多数回
の演算結果の平均値を採用することにより、現時点にお
ける巻径dを正確に算出することができ、したがって、
計測部21も、このようにして算出される巻径d、経糸
ビームBMの回転量N2 を使用することにより、走行距
離Lを正確に算出することが可能である。
【0023】一方、 L=πdN2 =πd3 (N1 /N2 )N2 =πd3 N1 であるから、計測部21は、測長ローラGR3 の回転量
N1 のみによっても走行距離Lを算出することができる
が、回転量N1 は、糸シートSHが測長ローラGR3 上
においてスリップするようなことがあると、必ずしも正
確に検出することができない。そこで、一般に、計測部
21は、図1のように構成することが好ましいが、測長
ローラGR3 上における糸シートSHのスリップが無視
できるときは、巻径検出部22を省略し、測長ローラG
R3 の回転量N1 のみに基づいて走行距離Lを算出する
ようにしてもよい。
【0024】なお、図1における表示器Pi は、走行距
離Lを表示する単なる数字表示器であってもよい。たと
えば、整経機上において、走行距離Lを示すスケールを
設けておけば、作業員は、そのスケールにより、数字表
示器に表示される走行距離Lを計測することにより、容
易に異常箇所を特定することができる。
【0025】
【他の実施例】計測部21は、走行距離Lが所定値Lo
となるように、整経機の駆動モータM、ブレーキ装置B
を制御する制御回路RCと組み合わせることにより、整
経機の停止制御装置を形成することができる(図2、図
3)。なお、このときの整経機は、異常検出部10と測
長ローラGR3 との間に、ガイドローラRq1、Rq1、ダ
ンサローラRq2からなるアキュムレータAQが配設され
ている。
【0026】異常検出部10からの停止信号S1 は、フ
リップフロップ24のセット端子Sに分岐入力されてお
り、フリップフロップ24の出力端子Qは、計測部21
のセット端子Sに接続されている。また、計測部21の
入力端子A1 、A2 には、それぞれ、エンコーダEN1
からの測長ローラGR3 の回転量N1 、設定器21aか
らの所定値Lo が入力されている。ここで、所定値Lo
とは、回転量N1 に基づいて計測部21が計測する走行
距離L=πd3 N1 の設定値である。
【0027】計測部21の出力端子B1 からは、リレー
R4 の常開接点を介して再停止信号S2 が外部に引き出
されており、再停止信号S2 は、フリップフロップ2
4、計測部21の各リセット端子Rにも分岐入力されて
いる。計測部21の別の出力端子B2 には、判別器25
が接続されており、判別器25には、それぞれリレーR
3 の常開接点を介して、リレーR6 、R7 が接続されて
いる。
【0028】制御回路RCは、整経機の高速運転用のリ
レーR1 、制動用のリレーR8 の他、制御用のリレーR
2 、R3 …R5 を有する(図3)。ただし、同図におい
て、リレー接点Xs は、整経機の運転スイッチに対応し
て作動する図示しないリレーの常開接点を示し、リレー
接点X1 、X2 は、それぞれ、停止信号S1 、再停止信
号S2 に対応して作動する図示しないリレーの常開接点
を示すものとする。また、リレー接点X3 は、整経機の
速度検出リレーの接点であって、運転中の整経機が十分
低速になったことを示すものとする。
【0029】いま、図示しない整経機の運転スイッチを
操作すると、リレー接点Xs が閉成するから、リレーR
1 が自己保持する。そこで、整経機は、駆動モータMに
対する電源が投入され、所定の加速直線に従って加速さ
れ、所定の高速運転状態になる。また、このとき、リレ
ーR8 は、リレーR1 の作動とともに無励磁となり、ブ
レーキ装置Bを解放する。すなわち、リレーR1 、R8
の各接点は、図示しない整経機の駆動制御回路に接続さ
れ、駆動モータM、ブレーキ装置Bの制御に使用されて
いる。
【0030】整経機が、運転速度n=no によって高速
運転しているときに、異常検出部10が停止信号S1 を
発生すると(図4、図5における時刻t=t1 、以下、
単に(t=t1 )のように記す)、リレー接点X1 が投
入されてリレーR2 が作動する。リレーR2 が作動すれ
ば、リレーR1 が復帰し、リレーR8 が投入されるか
ら、駆動モータMの電源が遮断され、ブレーキ装置Bが
作動して、整経機は、ブレーキ装置Bの制動力によって
決まる下降曲線に従って速やかに減速される。
【0031】一方、計測部21は、停止信号S1 によっ
てフリップフロップ24がセットされるために、停止信
号S1 が出力された後の整経機の走行距離L=πd3 N
1 の計測を開始した上、所定値Lo と比較し、出力端子
B1 、B2 に、その結果を出力することができる。すな
わち、このときの計測部21は、一種のプリセットカウ
ンタであり、セット端子Sがハイレベルになることによ
り、計測動作を開始するものとする。また、出力端子B
1 は、L=Lo のときにハイレベルとなり、出力端子B
2 には、L>Lo 、L<Lo のいずれかを示す比較信号
S3 が出力されるものとする。
【0032】整経機の運転速度nがn≒0となると(t
=t2 )、リレー接点X3 が投入される。リレー接点X
3 が投入されると、リレーR3 が作動するから、これに
より、リレーR4 が作動し、リレーR8 が復帰する。そ
こで、リレーR4 の常開接点は、駆動制御装置に対し、
運転速度n=n1 ≪no を目標速度として整経機を低速
再起動するための指令信号となるものとすれば、整経機
は、その後、リレーR4 によって再起動され、低速運転
を継続することができる。ただし、このとき、判別器2
5は、計測部21からの比較信号S3 に基づき、L<L
o であることを確認した上、正方向の低速運転を指令す
るためのリレーR6 を作動させるものとし、したがっ
て、駆動制御装置は、リレーR4 、R6 が作動したこと
により、駆動モータMを正方向に再起動するものとす
る。
【0033】このようにして低速運転しているとき、計
測部21がL=Lo を検出すると、その出力端子B1 が
ハイレベルとなり、再停止信号S2 が発生する。再停止
信号S2 は、リレー接点X2 を介してリレーR5 を作動
させ、リレーR5 の常閉接点は、リレーR4 を復帰させ
るから、整経機は、ブレーキ装置Bが再作動することに
より、走行距離Lが所定値Lo に一致するようにして停
止することができる(t=t3 )。ただし、リレーR2
は、リレーR5 のオンディレイ形の常閉接点により、リ
レーR5 の作動からいくぶん遅れて復帰させるものとす
る。
【0034】なお、再停止信号S2 は、同時に、フリッ
プフロップ24、計測部21をリセットさせるから、再
停止信号S2 自体は、その後速やかに消滅し、これによ
ってリレーR5 も復帰して、全体は、元の状態に戻るこ
とができる(t=t4 )。そこで、作業員は、所定の異
常箇所の修復の後、整経機を高速再起動させればよい
(t=to )。
【0035】時刻t=t2 において、計測部21がL>
Lo を検出したときは、判別器25は、計測部21から
の比較信号S3 に基づき、リレーR6 に代えて、逆方向
の低速運転を指令するリレーR7 を作動させる。そこ
で、このときの駆動制御装置は、リレーR4 、R7 が作
動したことにより、駆動モータMを逆方向に再起動す
る。このとき、糸シートSHは、ガイドローラGR2 、
測長ローラGR3 の間で緩むことになるが、アキュムレ
ータAQは、その緩みを吸収し、糸シートSHを構成す
る経糸SHa 、SHa …が絡んだりするおそれを有効に
防止することができる。なお、このときの計測部21
は、時刻t=t1 から時刻t=t2 の間においてもL=
Lo を検出するが、そのときは、リレーR4 が未作動で
あるから、再停止信号S2 が誤って出力されることはな
い。
【0036】一般に、設定器21aに設定する走行距離
Lの所定値Lo は、整経機が最終的に停止するまでに、
異常検出部10が検出する異常箇所が経糸ビームBMに
巻き込まれることがないように、Lo ≦La に設定する
のがよい。ただし、La は、異常検出部10から経糸ビ
ームBMに至る糸シートSHの長さである。また、この
とき、ブレーキ装置Bは、高速運転中の整経機に対し、
L<Lo を維持して停止させることができるように、そ
の制動力を設定するのがよい。その場合は、整経機を常
に正方向に再起動すればよく、逆方向に再起動する必要
がないから、アキュムレータAQを省略することができ
る。なお、この実施例における計測部21も、前実施例
にならって、計測した走行距離Lを表示する表示器Pi
を備えることができ、また、経糸ビームBMの巻径d、
回転量N2 に基づいて走行距離Lを計測してもよいこと
は勿論である。
【0037】以上の説明において、整経機は、時刻t=
t2 において、低速の運転速度n=n1 ≪no を設定す
るに代えて、通常の高速運転に移行するための加速直線
に従って、駆動モータMを再起動してもよい(図6)。
一般に、この加速直線の勾配は緩い上、時刻t=t2 か
ら時刻t=t3 における糸シートSHの補正移動量ΔL
=|L−Lo |はさほど大きくないから、加速直線を使
用しても、時刻t=t3 においてL=Lo となったとき
の運転速度nは大きくなく、したがって、ブレーキ装置
Bは、整経機を速やかに再停止させることができるから
である。
【0038】また、整経機は、図7の時刻t=t2 にお
いて、運転速度nがn=n1 にまで低下したらブレーキ
装置Bを解放し、そのまま慣性力による惰走運転を続
け、計測部21がL=Lo を検出した時点において、ブ
レーキ装置Bを再作動させて停止させてもよい(同図の
時刻t=t3 )。低速再起動操作が不要であるから、制
御回路RCを簡素化することができる。ただし、このと
きのブレーキ装置Bは、高速運転中の整経機を、L<L
o を維持して停止させることができるものとする。
【0039】なお、図7の時刻t=t2 から時刻t=t
3 までの惰走運転区間は、積極的な低速運転区間に切り
換えるようにしてもよい。すなわち、制御回路RCは、
計測部21によって計測する走行距離LがL=Lo とな
るように、整経機の駆動モータM、ブレーキ装置Bの作
動タイミングを適切に制御することができればよく、そ
の運転方式は、任意に定めることができる。
【0040】計測部21は、エンコーダEN1 、EN2
を使用するに代え、糸シートSHの走行速度を直接検出
するセンサ、たとえばレーザドプラセンサ等を使用し
て、走行距離Lを計測することができる。また、計測部
21は、異常検出部10による異常箇所の検出から停止
信号S1 が出力されるまでの検出遅れ時間ΔTが無視で
きないときは、その間の糸シートSHの移動量Lb を考
慮して、L=L+Lb として走行距離Lを算出してもよ
い。移動量Lb は、たとえば、Lb =πdΔN2として
算出することができ、ここで、ΔN2 は、検出遅れ時間
ΔTにおける経糸ビームBMの回転量N2 である。
【0041】なお、この発明は、異常検出部10とし
て、糸シートSHを構成する経糸SHa 、SHa …の糸
切れを検出する糸切れセンサを使用することにより、糸
切れ異常にも対処することができる。また、異常検出部
10は、ガイドローラGR1 、GR2 の上流側、たとえ
ば、経糸SHa 、SHa …を引き出すクリールに配設し
てもよく、そのときの走行距離Lも、異常検出部10の
位置から計測するものとする。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、異常検出部と計測部と表示器とを設け
ることによって、計測部は、異常検出部が作動してから
全体が停止するまでの糸シートの走行距離を計測し、表
示部は、このようにして計測される走行距離を表示する
ことができるから、作業員は、そのようにして表示され
る走行距離に基づいて異常箇所の位置を容易に特定して
認識することができ、したがって、異常箇所の探索作業
を格段に容易にすることができるという優れた効果があ
る。
【0043】第2発明によれば、第1発明に係る異常検
出部、計測部と、制御回路とを組み合わせることによっ
て、制御回路は、最終的に、異常箇所の位置が所定の特
定位置になるように整経機を自動停止させることができ
るから、同様に、作業員による異常箇所の探索作業は、
極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成説明図
【図2】 他の実施例を示す図1相当図
【図3】 制御回路の結線図
【図4】 動作説明線図(1)
【図5】 動作説明線図(2)
【図6】 別の実施例を示す図5相当図(1)
【図7】 別の実施例を示す図5相当図(2)
【符号の説明】
M…駆動モータ B…ブレーキ装置 L…走行距離 Lo …所定値 Pi (i=1、2…m)…表示器 RC…制御回路 S1 …停止信号 10…異常検出部 21…計測部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸異常を検出して停止信号を出力する
    異常検出部と、該異常検出部の作動後における整経機の
    走行距離を計測する計測部と、該計測部からの走行距離
    を表示する表示器とを備えてなる整経機の走行距離計測
    装置。
  2. 【請求項2】 経糸異常を検出して停止信号を出力する
    異常検出部と、該異常検出部の作動後における整経機の
    走行距離を計測する計測部と、該計測部からの走行距離
    が所定値となるように整経機の駆動モータ、ブレーキ装
    置を制御する制御回路とを備えてなる整経機の停止制御
    装置。
JP12514692A 1992-05-18 1992-05-18 整経機の走行距離計測装置と、整経機の停止制御装置 Expired - Fee Related JP3195822B2 (ja)

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