JP3190188B2 - 高速プレス成形性に優れた亜鉛含有金属めっき鋼板複合体 - Google Patents

高速プレス成形性に優れた亜鉛含有金属めっき鋼板複合体

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JP3190188B2 JP28257493A JP28257493A JP3190188B2 JP 3190188 B2 JP3190188 B2 JP 3190188B2 JP 28257493 A JP28257493 A JP 28257493A JP 28257493 A JP28257493 A JP 28257493A JP 3190188 B2 JP3190188 B2 JP 3190188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体製造時にお
ける高速プレス成形性に優れたりん酸亜鉛複合皮膜を有
する亜鉛含有金属めっき鋼板複合体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より鋼板をプレス成形する際にはプ
レス油、またはワックス等を含有した比較的粘度の高い
潤滑油が広く一般的に使用されている。又、防錆性を高
めるために鋼板表面に亜鉛含有金属でめっきを施した鋼
板(以下、亜鉛系めっき鋼板と称する)をプレス等によ
り成形したのち使用される場合も増加しつつある。
【0003】ところが亜鉛系めっき鋼板はめっき材であ
る亜鉛が比較的軟らかく、且つ融点も低いため、プレス
成形の際に金型に亜鉛が凝着し易い性質を有しており、
通常のプレス油等による潤滑では鋼板上のめっきと金型
のカジリを防止することが困難である。
【0004】又、鋼材の伸線、伸管、鍛造等の塑性加工
用の下地処理としては、単価が安く且つ安定した性能を
有するりん酸亜鉛系の皮膜が使用されているが、処理時
間が5〜10分もかかるため、インライン等に用いる場
合に生産性は悪くなり、工業的でないといった欠点を有
している。
【0005】近年、自動車車体製造工程においては、生
産性を向上し製造コストを低減するため、従来になく高
速でプレス成形加工が行なわれている。又、複雑な形状
を一体プレスで成形することにより、組み立て工程を簡
略化し製造コストの低減を計るといったニーズが強ま
り、ますますプレス油、潤滑油等の従来の技術による潤
滑では対応が困難となっている。
【0006】一方、自動車車体の防錆力の向上を目的と
して、亜鉛系めっき鋼板の自動車車体に対する使用比率
はますます増加する傾向にあり、高速プレス成形性の改
良が重要となっている。そこで、その改善方法として、
特開昭62−192597号公報には電気めっき法によ
り亜鉛と鉄の合金めっきを亜鉛系めっき鋼板表面に形成
する方法が開示されているが、この方法では電解のため
の設備費、製造時の電気コスト等が高くなる等の欠点が
ある。
【0007】特開昭63−162886号公報には亜鉛
系めっき鋼板の表面を無機皮膜と潤滑性を付与した有機
皮膜との複合皮膜で被覆し、めっき表面と金型との直接
接触の機会を減少することにより亜鉛系めっき鋼板のプ
レス成形性を向上させることが開示されている。又、特
開平1−201488号公報には有機複合シリケート皮
膜で被覆しプレス成形性を向上する方法が開示されてい
る。
【0008】しかし、この両者はプレス成形の程度によ
り有機複合皮膜の膜厚に差異が生ずるため、電着塗装時
の塗膜厚がバラツキ易くなり自動車車体に要求される塗
膜鮮映性が損なわれるので実用化は困難である。従っ
て、現状では、塗膜密着性、塗膜鮮映性、塗装後耐食
性、高速プレス成形性が優れ且つ低コストの亜鉛含有金
属めっき鋼板を提供する技術はないのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に自動車
車体に使用される亜鉛系めっき鋼板に要求される塗膜密
着性、塗膜鮮映性、塗装後耐食性等の塗膜品質を損なう
ことなく、特に高速プレス成形に対応しうる成形性に優
れた亜鉛系めっき鋼板を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの諸
問題を解決すべく鋭意検討を重ねてきた結果、亜鉛含有
金属めっき鋼板の表面に、亜鉛とりんとが特定の重量比
で含まれ、他の2価以上の金属としてニッケル、及びマ
ンガンの両方を特定比率で含有されているりん酸亜鉛複
合皮膜を特定付着量で形成し、且つ必要により該皮膜上
に潤滑油の層を塗布することにより、亜鉛含有金属めっ
き鋼板に優れた高速プレス成形性能が付与されることを
見いだし本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は亜鉛系めっき鋼板の表
面に亜鉛とりんとを重量比(亜鉛/りん)で2.50
4:1〜3.166:1で含み、且つ、ニッケル、及び
マンガンの両方を1.0〜9.0重量%の含有率で含有
するりん酸亜鉛複合皮膜とを有し、前記りん酸亜鉛複合
皮膜の付着量が0.3〜3.0g/m2 であることを特
徴とするものである。
【0012】
【0013】
【0014】本発明において、前記リン酸亜鉛複合皮膜
上に、潤滑油層が形成されていてもよい。
【0015】本発明において、前記潤滑油層は、鉱油、
天然油脂、合成エステル油及びワックスから選ばれた1
種以上を含み、その塗布量が0.2〜2.0g/m2であ
ることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明において、基体として用いられる亜鉛含
有金属めっき鋼板は、亜鉛、又は亜鉛と他の金属、例え
ば、ニッケル、鉄、アルミニウム、マンガン、クロム、
鉛、アンチモン等の少なくとも1種との合金、および不
可避不純物によりめっきされた鋼板から選ばれる。めっ
き方法にも格別の制限はなく、溶融めっき、電気めっ
き、蒸着めっき等のいづれの方法でもよい。
【0017】本発明におけるりん酸亜鉛複合皮膜につい
て詳細に説明すると、亜鉛とりんとは皮膜の主構成成分
であって、その重量比(亜鉛/りん)が2.504:1
〜3.166:1であり、且つこの皮膜中にニッケル、
及びマンガンの両方が1.0〜9.0重量%の含有率で
含有されており、その付着量は0.3〜3.0g/m2
である。また、この皮膜上に潤滑油の層が形成されてい
てもよい。
【0018】上記複合皮膜中において、亜鉛の一部が他
の二価以上の金属と置換した形で存在していると考えら
れる。亜鉛とりんの重量比が3.166:1を超える場
合、およびニッケル、及びマンガンの合計含有率が1.
0重量%未満の場合には、高速プレス成形を施した際、
複合皮膜が破壊し易くなり好ましくない。一方、亜鉛と
りんとの重量比が2.504:1未満の場合、およびニ
ッケル、及びマンガンの合計含有率が9.0重量%を超
える場合には、高速プレス成形性は良好であるがその向
上効果は飽和し、却って製造コストが高くなり経済的に
不利である。
【0019】りん酸亜鉛複合皮膜中の、亜鉛以外の金属
は、ニッケル、及びマンガンの両方であって、その合計
含有量が1.0〜9.0重量%の範囲にコントロールす
ると、得られる皮膜の高速プレス性が良好である。
【0020】前記複合皮膜は0.3〜3.0g/m2
付着量で、前記めっき鋼板上に形成させることが好まし
い。その付着量(皮膜重量)が0.3g/m2 未満では
高速プレス成形性能が不十分になることがあり、またそ
れが3.0g/m2 を超えると、プレス成形時にプレス
型内に破壊されたりん酸亜鉛複合皮膜が堆積し、異物と
して亜鉛含有金属めっき鋼板表面に押し込まれるため、
プレス傷が発生し易くなることがある。
【0021】更に亜鉛含有金属めっき鋼板表面に前記複
合皮膜を形成した後、その上に潤滑油の層を、0.2〜
2g/m2の塗布量で塗布形成することが好ましい。塗布
される油の種類には特に制限はないが、比較的低融点の
鉱油、天然油脂、合成エステル油及びワックスから選ば
れることが好ましい。尚、これらの油には防錆添加剤、
極圧添加剤等の各種添加剤を含んだものも使用できる。
潤滑油の塗布量が0.2g/m2未満では高速プレス成形
性能が不十分になることがあり、2g/m2を超えると高
速プレス成形性能が飽和に達し経済的に不利になること
がある。
【0022】本発明における複合皮膜をできるだけ短時
間で形成させることが本発明の目的の一つであり製造コ
ストの低減には重要である。具体的には1〜20秒間の
短時間で効率的に、基体である亜鉛系めっき鋼板表面に
形成させることが好ましい。
【0023】この様な短時間内に上記複合皮膜を形成す
る方法には、特に制限はなく、清浄な亜鉛含有金属めっ
き鋼板を基体として、その表面にりん酸亜鉛、りん酸ニ
ッケル、りん酸マンガン、りん酸カルシウム、りん酸
鉄、りん酸マグネシウム、りん酸コバルト等のオルトり
ん酸塩をプラズマ溶射法、真空蒸着法、スパッタリング
法等の被覆方法も利用できるが、設備装置に多大な費用
を要するために経済的に不利である。
【0024】本発明における複合皮膜を簡便な装置で経
済的に形成する好ましい方法として、少なくともりん酸
イオンを5〜30g/リットル、硝酸イオンを1.0〜
15g/リットル、亜鉛イオンを0.1〜8.0g/リ
ットル含有し、他の金属イオンとして、ニッケルイオ
ン、及びマンガンイオンの両方を合計量で0.1〜8g
/リットル含有し、且つ、亜鉛と他の全金属イオンの重
量比(亜鉛イオン/他の金属イオン)が1:10〜1
0:1である水溶液を用いた化成処理、または電解処理
により形成することができる。
【0025】前記水溶液に使用できる金属イオンの供給
源としては、特に制限するものではないが、具体的に例
をあげると、酸化亜鉛、酸化ニッケル、水酸化亜鉛、水
酸化ニッケル、水酸化マンガン、炭酸亜鉛、炭酸ニッケ
ル、炭酸マンガン等の酸化物、水酸化物、炭酸塩をりん
酸、硝酸、硫酸、塩酸、フッ酸、珪フッ酸等の無機酸
類、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸類に溶解して供給
する事もできる。又、当該金属の硝酸塩、硫酸塩、塩化
物、フッ化物、珪フッ化物、酢酸塩、ギ酸塩、クエン酸
塩等の可溶性塩類を供給源としてもよい。
【0026】前記水溶液を用いて本発明における亜鉛含
有金属めっき鋼板を基体として、その表面にりん酸亜鉛
複合皮膜を1秒〜20秒の短時間で形成する方法とし
は、特に制限するものではないが、具体的に例をあげる
と、前記水溶液を電解液として亜鉛含有金属めっき鋼板
を陰極とし電解反応により処理することも可能であり、
また反応促進剤を添加し、電解に因らず、化成反応によ
り処理することも可能である。
【0027】本発明におけるりん酸亜鉛複合皮膜を上記
水溶液を処理液として、陰極電解反応により形成する際
に、必要とする電流密度は特に制限するものではなく、
電解に使用する処理液中の各成分濃度、成分比率、電解
処理温度等により適宜選択できるが、目標とする短時間
処理を達成するには0.2〜30A/dm2の範囲が好ま
しい。電流密度が0.2A/dm2未満では目標とする短
時間での複合皮膜形成が困難であり、30A/dm2超で
は電流効率が低下し経済的に不利である。
【0028】上記処理液が他に含有することができる成
分として特に制限を加えるものではないが、複合皮膜形
成反応の経済性を高める方法として、複合皮膜形成反応
効率をよくする方法がある。反応効率を高める方法とし
て特に制限するものではないが、具体的に例をあげる
と、処理液の全酸度/遊離酸度の比率を調節し、処理液
のエッチング力をコントロールする方法がある。全酸度
/遊離酸度の調節は通常のりん酸、硝酸等の酸、あるい
は炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリで調
節することにより行なうことができる。
【0029】電解によらず、上記処理液による化成処理
反応で複合皮膜を形成する場合、目標とする短時間処理
を達成するための一つの方法として反応促進剤を利用す
る方法がある。反応促進剤としは通常知られる酸化剤、
および/または、エッチング剤が使用できる。特に好ま
しい反応促進剤として具体的に例をあげると亜硝酸、無
機過酸化物、過酸化水素等の酸化剤、フッ化物、錯フッ
化物等のエッチング剤を含有することができる。これら
の反応促進剤の添加量は特に制限するものではなく、目
標とする処理時間に応じて一義的に定めることができ
る。
【0030】上記陰極電解処理反応、化成処理反応等の
何れの方法においても、上記処理液中のりん酸イオンが
5g/リットル未満では、一つの目的である短時間処理
が困難となり、30g/リットルを超えると短時間処理
には好ましいが無駄な薬剤を消費するので経済的に不利
になる。又、硝酸イオンが1.0g/リットル未満で
は、短時間処理が困難となり、15g/リットルを超え
ると短時間処理の効果が飽和に達し、薬剤の消費も増大
するので経済的ではない。
【0031】次に処理液中の金属イオンとしては、2価
以上のものが用いられ、亜鉛イオンを必須成分とする。
他の金属イオンとして、ニッケルイオン、及びマンガン
イオンの両方を合計で0.1〜8g/リットル含有し、
且つ、亜鉛と他の金属イオンの重量比が1:10〜1
0:1であることが好ましい。該金属イオンの合計が
0.1g/リットル未満では短時間処理が困難となり、
8g/リットルを超えると短時間処理には好ましいが無
駄な薬剤を消費するので経済的でない。
【0032】亜鉛と他の金属イオンの重量比が1:10
未満では高速プレス成形性能が飽和に達し、製造コスト
が増加するので経済的に不利である。又、亜鉛と他の金
属イオンの重量比が10:1を超えると形成した複合皮
膜中に含まれるニッケル、及びマンガンの両方の金属の
含有量が1.0重量%未満となり、高速プレス成形によ
り皮膜が破壊し易くなり好ましくない。
【0033】尚、本発明における目的の一つである短時
間処理を達成するため処理方法として特に好ましい方法
としては、清浄な亜鉛含有金属めっき鋼板表面を予め活
性化処理を施した後、上記処理液を温度30〜70℃に
保ち該亜鉛含有金属めっき鋼板表面を処理することが好
ましい。水溶液の温度が30℃未満では皮膜形成速度が
緩慢になり短時間処理が困難となる。一方、70℃を超
える温度としても本発明以上の効果は得られず経済的に
無駄である。
【0034】活性化処理方法については特に制限するも
のではないが、具体的に例をあげると、(イ)ニッケル
イオンまたはコバルトイオンあるいはその両者を含有す
る処理液で処理して、ニッケルまたはコバルトあるいは
その両者を金属換算で0.2〜50mg/m2を付着させ
る処理、(ロ)チタンコロイド水溶液に接触させる処
理、もしくは、(ハ)亜鉛含有金属めっき鋼板表面に形
成している金属酸化物の上層をエッチングする処理、な
どがある。
【0035】上記活性化処理(イ)について説明する
と、この処理(イ)は亜鉛含有金属めっき鋼板からなる
基体の表面にニッケルイオンまたはコバルトイオンある
いはその両者を含有する処理液で処理して、ニッケルま
たはコバルトあるいはその両者を金属換算で0.2〜5
0mg/m2を付着させるものである。付着量が金属換算
で0.2mg/m2未満では鋼板表面の活性化が不十分で
あり、短時間処理が困難となる。又、その付着量が50
mg/m2を超えても得られる効果は飽和に達し経済的で
ない。
【0036】前記(イ)の活性化処理液に使用できるニ
ッケルイオンまたはコバルトイオンの供給源には特に制
限はないが、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、塩化ニッケ
ル、珪フッ化ニッケル等の水溶性ニッケル塩類、硫酸コ
バルト、硝酸コバルト、塩化コバルト、珪フッ化コバル
ト等の水溶性コバルト塩類を各々単独ないし任意に組み
合わせて使用することができる。
【0037】前記活性化処理(ロ)に使用できるチタン
コロイド中のチタンイオンの供給源には特に制限はない
が、硫酸チタン、硫酸チタニル、酸化チタン、りん酸チ
タン等を各々単独ないし任意に組み合わせて使用するこ
とが好ましい。
【0038】前記活性化処理(ハ)に用いられるエッチ
ング剤については特に制限はないが、硫酸、硝酸、りん
酸、フッ酸、珪フッ酸、ピロりん酸等の無機酸類、クエ
ン酸、酒石酸、酢酸、蓚酸、グルコン酸等の有機酸類、
EDTA、NTA等のキレート性の化合物を使用し、亜
鉛めっき鋼板表面に形成している金属酸化物の上層をエ
ッチングすることができる。
【0039】清浄な亜鉛系めっき鋼板表面に活性化処理
(イ)、(ロ)、又は(ハ)を施した後、前記複合皮膜
形成用の処理液で亜鉛系めっき鋼板表面を処理すること
により、0.3〜3.0g/m2の付着量のりん酸亜鉛複
合皮膜を、より短時間内に効率的に形成することが可能
となる。
【0040】鋼材の表面処理において、りん酸亜鉛化成
処理は長い歴史を有する技術であり、塗装のための下地
処理、伸線、伸管等の冷間加工用の潤滑処理として、現
在も広く使用されている。塗装下地としてのりん酸亜鉛
化成皮膜の効果は、皮膜の物理的な形状に由来する、塗
膜に対する投錨効果により、塗膜に対する密着力を向上
させるものと考えられている。又、冷間加工の潤滑処理
前の下地処理としての作用効果は、固体潤滑剤であるカ
ルシウム石鹸の保持力が増加すること、及びりん酸亜鉛
化成皮膜自身にも固体潤滑剤としての機能があるためと
考えられている。
【0041】本発明による亜鉛含有金属めっき鋼板に対
する作用効果も、基本的には上記冷間加工における作用
と同一であると考えられる。現実にりん酸と亜鉛とから
なる単純なりん酸亜鉛化成皮膜においても、通常のプレ
ス成形速度を決定する主因であるポンチ速度が数m/分
以下の低速度の場合には十分実用に耐え得るものであ
る。
【0042】一般に生産性を高め製造コストを低減する
ためにはプレス成形速度を高めることが有効である。ポ
ンチ速度が10m/分を超えるような高速におけるプレ
ス成形を、単純なりん酸亜鉛化成皮膜を施した亜鉛含有
金属めっき鋼板に適用した場合には、得られる皮膜が高
速プレス成形に追随できず化成皮膜の破壊、めっき剥離
等により素材表面のカジリ、押し込み傷の発生、更には
材料の破断等が発生するようになる。
【0043】一般にりん酸亜鉛化成皮膜はZn3(PO4)2・4H
2O(ホパイト)の結晶をなし、2個の結晶水の脱水によ
る吸熱反応のピーク温度は120℃付近にあることが知
られている。一方、鋼板表面にりん酸亜鉛化成処理を施
した場合には、一部にZn2Fe(PO4)2 4H2O(ホスフォフィ
ライト)の結晶が生成することが知られており、この皮
膜結晶中の2個の結晶水の脱水による吸熱反応のピーク
温度はホパイトの脱水温度より約40℃高温側にシフト
し、160℃付近にあることが知られている。単純なホ
パイトの結晶からの脱水による吸熱反応のピーク温度よ
りも、高温側に脱水温度をシフトさせる金属として、上
記鉄以外に、カルシウム、ニッケル、マンガン等が知ら
れている。又、この結晶水の脱水により、結晶は体積収
縮をおこし結晶自身の物理的な強度が低下する。すなわ
ち、この高温側への脱水温度のシフトにより耐熱性が向
上するものと考えられる。
【0044】本発明の亜鉛含有金属めっき鋼板複合体に
おけるりん酸亜鉛複合皮膜の作用効果は、上記で説明し
た様に、皮膜の耐熱性の向上にあると推察できる。つま
り、比較的低速なプレス成形においては、プレス時に発
生する熱が少ないため材料表面温度は比較的低温であ
り、このため通常のりん酸亜鉛皮膜でも十分成形可能で
ある。しかし高速プレス時には、発生する多量の熱によ
り材料表面温度は高温に達するため、鉄、コバルト、ニ
ッケル、カルシウム、マグネシウム及びマンガンを含有
し、耐熱性に優れた本発明のりん酸亜鉛複合皮膜が有効
になるものと推察できる。
【実施例】下記実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明の範囲はこれらの実施例により特に限定され
るものではない。
【0045】1.亜鉛含有金属めっき基体 市販の板厚0.8mmの両面合金化溶融亜鉛めっき鋼板
(GA材:目付け量60g/m2)、両面電気亜鉛めっき
鋼板(EG材:目付け量20g/m2)を基体として使用
した。
【0046】2.複合皮膜形成処理 2.1.基体表面の清浄化 前記基体を用い、予めりん酸ナトリウム系のアルカリ脱
脂剤のファインクリーナーL4480(日本パーカライ
ジング株式会社製)を薬剤濃度18g/リットル、処理
温度:45℃、処理時間:120秒、スプレーにて脱脂
し、ついで基体表面に残存するアルカリ分を水道水によ
り洗浄し基体表面を清浄化した。
【0047】2.2.活性化処理 活性化処理I 基体を市販のチタンコロイドであるプレパレンZ(日本
パーカライジング株式会社製)を1.5g/リットルの
濃度で水に希釈し、処理温度は室温、処理時間、2秒、
スプレー処理した。
【0048】活性化処理II 基体を硫酸ニッケル、20g/リットルの水溶液を用い
て、処理温度60℃、処理時間2秒、スプレー処理する
ことにより、表面にニッケルを付着させたのちに水洗し
た。
【0049】活性化処理III 基体を硝酸(67.5%)を29.6g/リットルの濃
度希釈した水溶液に浸漬して、表面の金属酸化物の上層
をエッチングし、水洗した。
【0050】活性化処理IV 基体を硫酸コバルト、30g/リットルの水溶液を用い
て、処理温度60℃、処理時間2秒、スプレー処理する
ことにより、表面にコバルトを付着させたのちに水洗し
た。
【0051】2.3.処理液例 処理液例A りん酸をPO4 として20g/リットル、硝酸をNO3 とし
て3g/リットル、フッ化水素酸をフッ素として1.5
g/リットル含有する水溶液に、酸化亜鉛を亜鉛イオン
供給源として亜鉛イオンで1.3g/リットル、塩基性
炭酸ニッケルをニッケルイオン供給源としてニッケルイ
オンで0.5g/リットル、炭酸マンガンをマンガンイ
オン供給源としてマンガンイオンで0.5g/リットル
の濃度で添加し、炭酸ナトリウムで全酸度/遊離酸度の
比率を21:1に調整し、更に亜硝酸ナトリウムを供給
源とし亜硝酸イオンで0.3g/リットル含有する化成
処理液を調製した。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】比較液例F りん酸をPO4 として20g/リットル、硝酸をNO3 とし
て3g/リットル、フッ化水素酸をフッ素として1.5
g/リットル含有する水溶液に、酸化亜鉛を亜鉛イオン
供給源として亜鉛イオンで1.3g/リットルの濃度で
添加し、炭酸ナトリウムで全酸度/遊離酸度の比率を2
1:1に調整し、更に亜硝酸ナトリウムを供給源とし亜
硝酸イオンで0.3g/リットル含有する化成処理液を
調整した。
【0057】比較液例G りん酸をPO4 として5g/リットル、硝酸をNO3 として
2g/リットル含有する水溶液に、酸化亜鉛を亜鉛イオ
ン供給源として亜鉛イオンで1.0g/リットルの濃度
で添加し、陰極電解処理液を調整した。
【0058】比較液例H りん酸をPO4 として4g/リットル、硝酸をNO3 として
16g/リットル、フッ化水素酸をフッ素として1.5
g/リットル含有する水溶液に、酸化亜鉛を亜鉛イオン
供給源として亜鉛イオンで1.3g/リットル、硝酸ニ
ッケルをニッケルイオン供給源としてニッケルイオンで
0.04g/リットルの濃度で添加し、炭酸ナトリウム
で全酸度/遊離酸度の比率を21:1に調整し、更に亜
硝酸ナトリウムを供給源とし亜硝酸イオンで0.3g/
リットル含有する化成処理液を調整した。
【0059】実施例1 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたE
G材を基体として用い、これに活性化処理Iを施し、次
いでこれを温度45℃に加温した処理液例Aに1秒間浸
漬し、水洗、乾燥を順次行い、表1に示した組成、付着
量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛含有金属めっ
き鋼板複合体を作製した。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】実施例2 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体として、これを陰極として用い、炭素板を陽
極として用い、温度40℃に加温した処理液例A中で、
電流密度9A /dm2 で2秒間電解し、水洗、乾燥を順次
行い、表1に示した組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜
を形成して、亜鉛含有金属めっき鋼板複合体を作製し
た。
【0064】実施例3 実施例2のGA材に替えて、基体としてEG材を用いた
ことを除き、実施例5と同一の処理を行い、表1に示し
た組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛
含有金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】実施例4 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体として用い、これを温度50℃に加温した処
理液例Aに3秒間浸漬し、水洗、乾燥を順次行い、表1
に示した組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成し
て、亜鉛含有金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0070】実施例5 実施例4のGA材に替えて、基体としてEG材を用いた
ことを除き、実施例11と同一の処理を行い、表1に示
した組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜
鉛含有金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】実施例6 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体として用い、これに活性化処理IVを施し、
次いでこれを温度45℃に加温した処理液例Aに1秒間
浸漬し、水洗、乾燥を順次行い、表1に示した組成、付
着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛含有金属め
っき鋼板複合体を作製した。
【0076】実施例7 実施例6のGA材に替えて、EG材を用いたことを除
き、実施例6と同一の処理を行い、表1に示した組成、
付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛含有金属
めっき鋼板複合体を作製した。
【0077】比較例1 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体として用い、これに活性化処理Iを施し、次
いでこれを温度50℃に加温した比較液例Fに3秒間浸
漬し、水洗、乾燥を順次行い、表1に示した組成、付着
量のりん酸亜鉛皮膜を形成して、亜鉛含有金属めっき鋼
板複合体を作製した。
【0078】比較例2 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体とし、これを陰極として用い、炭素板を陽極
として用いて、温度45℃に加温した比較液例G中で、
電流密度15A /dm2 で2秒間電解し、水洗、乾燥を順
次行い、表1に示した組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮
膜を形成して、亜鉛含有金属めっき鋼板複合体を作製し
た。
【0079】比較例3 予め上記(2.1.)項に記載した方法で清浄にしたG
A材を基体として用い、これに活性化処理IIIを施
し、次いでこれを温度45℃に加温した比較液例Hに6
秒間浸漬し、水洗、乾燥を順次行い、表1に示した組
成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛含有
金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0080】比較例4 比較例1のGA材に替えて、基体としてEG材を用いた
ことを除き、比較例1と同一の処理を行い、表1に示し
た組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛
含有金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0081】比較例5 比較例2のGA材に替えて、基体としてEG材を用いた
ことを除き、比較例2と同一の処理を行い、表1に示し
た組成、付着量のりん酸亜鉛複合皮膜を形成して、亜鉛
含有金属めっき鋼板複合体を作製した。
【0082】3.評価試験方法 複合皮膜の評価試験を下記により行った。
【0083】3.1.皮膜特性 3.1.1.りん酸亜鉛複合皮膜重量 りん酸亜鉛複合化成皮膜の重量は、下記に示す方法で求
めた。 (1)予め、試験片を精密天秤にて重量(W1:g)を測定し
ておき、これを重クロム酸アンモニウム20g/リット
ル、25%アンモニア水490g/リットルを含む脱イ
オン水溶液に常温で15分間浸漬をした。 (2)これに水洗を施して試験片に残存している重クロ
ム酸アンモニウム水溶液を除去し、乾燥した。 (3)再度、精密天秤にて試験片の重量(W2:g)を測定
し、その重量差(W1 −W2)より単位面積当りの皮膜重量
を算出した。 (4)更に皮膜重量測定に使用した重クロム酸アンモニ
ウム水溶液中に溶解した亜鉛イオン及び鉄イオンを原子
吸光分析法により定量し、単位面積当りの皮膜中に含ま
れる亜鉛量を算出した。
【0084】3.1.2.複合皮膜組成比 複合皮膜中の亜鉛、鉄以外の成分を蛍光X線法により各
々を測定し(mg /m2)、その時の皮膜重量中の含有率を
算出した。
【0085】3.2.加工性能試験 3.2.1.高速深絞り試験 115mmφの試験片に、鉱油を主成分とする防錆油を
1.5g/m2塗布し、ポンチ径=50mmφ、深絞り速
度:30m/分、絞り比=2.3の条件で高速深絞り試
験を実施した。 上記条件下においてしわ押え荷重(t)を段階的に変
え、ぎりぎり絞り抜けた時の限界しわ押え荷重(t)を
測定した。
【0086】3.2.2.平板引き抜き試験 30mm×300mmの試験片に、鉱油を主成分とする
防錆油を1.5g/m2塗布し、圧着荷重=100kg
f、引き抜き速度=260mm/分で引き抜いた時の引
き抜き荷重(kg)を測定した。
【0087】3.2.3.高速深絞り試験後のテープ剥
離試験 115mmφの試験片に、鉱油を主成分とする防錆油を
1.5g/m2塗布し、ポンチ径=50mmφ、深絞り速
度:30m/分、絞り比=2.3、しわ押え荷重=1t
の条件で高速深絞りを施し、これをトリクレン脱脂して
供試試料を調製した。 (1)塗油前の試料の重量W1(g) を精密天秤にて重量測
定した。 (2)供試試料の加工部にセロハンテープ圧着を2回繰
り返して施した。 (3)供試試料の重量W2(g) を精密天秤にて測定し、そ
の重量差(W1-W2) より試料1ケ当りの剥離量を算出し
た。
【0088】上記試験の結果を表1に示す。
【表1】
【0089】
【0090】表1の結果から明らかなように本発明の実
施例1〜7は、高速深絞り試験、平板引き抜き試験、高
速深絞り試験後のテープ剥離試験ともに良好な結果を示
しているが、比較例1〜5においては全ての試験が良好
なものは、一つもなく、高速深絞り試験の結果は実施例
よりかなり劣っていた。
【0091】
【発明の効果】本発明の製造方法より亜鉛含有金属めっ
き鋼板上に形成されるりん酸亜鉛複合皮膜は、従来のプ
レス油、潤滑油のみの技術では対応しきれない部分への
応用が可能となり、近年のプレス事情、例えばプレスの
高速化、複雑な形状の一体成形化に対しての低コスト化
により、高品質のものが得られ、生産性の向上も図るこ
とが可能となった。更にりん酸亜鉛複合皮膜は、プレス
後の化成処理も可能であり、汎用性も高く自動車分野の
みならず、家電、建材等の広範囲の分野にも適応が可能
である。
フロントページの続き (72)発明者 近田 滋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 須藤 俊太郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 川口 博史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 深田 新 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−53079(JP,A) 特開 平3−75379(JP,A) 特開 平2−88777(JP,A) 特開 昭58−213880(JP,A) 特表 平4−506233(JP,A) 特表 平4−507436(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 22/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛含有金属めっき鋼板からなる基体
    と、その表面に形成され、亜鉛とりんとを重量比(亜鉛
    /りん)2.504:1〜3.166:1で含み、且
    つ、ニッケル、及びマンガンの両方を1.0〜9.0重
    量%の含有率で含有するりん酸亜鉛複合皮膜とを有し、
    前記りん酸亜鉛複合皮膜の付着量が0.3〜3.0g/
    2 である、ことを特徴とする高速プレス性に優れた亜
    鉛含有めっき鋼板複合体。
  2. 【請求項2】 前記りん酸塩複合皮膜上に潤滑油層が形
    成されている、請求項1に記載の亜鉛含有金属めっき鋼
    板複合体。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油層が、鉱油、天然油脂、合成
    エステル油及びワックスから選ばれた1種以上を含み、
    その塗布量が0.2〜2g/m2 である、請求項2に記
    載の亜鉛系めっき鋼板。
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