JP3181648B2 - 立体駐車場 - Google Patents

立体駐車場

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JP3181648B2
JP3181648B2 JP33956791A JP33956791A JP3181648B2 JP 3181648 B2 JP3181648 B2 JP 3181648B2 JP 33956791 A JP33956791 A JP 33956791A JP 33956791 A JP33956791 A JP 33956791A JP 3181648 B2 JP3181648 B2 JP 3181648B2
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康裕 香河
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住吉重工業株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車を駐車させる立
体駐車場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体駐車場としては、特公昭58
−52071号公報により公表されいるように、立設さ
れたパーキングフレームの前面に沿って昇降可能なリフ
トを有し、そのリフトに、左または右に回動可能でかつ
その前面にパーキングパレットを着脱自在に片持状に保
持するガイドレールの固定された上下2つのターンテー
ブルを設けるとともに、そのガイドレールからパーキン
グパレットを左または右に移動させる手段を設け、前記
パーキングフレームの両側面で各駐車階に対応する位置
に前記ターンテーブルのガイドレールと同様のパーキン
グパレットを着脱自在に片持状に保持する上下2本のパ
ーキング用ガイドレールを固設し、前記ターンテーブル
のガイドレールと前記パーキング用ガイドレールとの間
でパーキングパレットを乗り移し可能に構成した立体駐
車場が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の立体駐車場
の場合は、ガイドレールを有するターンテーブルを上下
2段に設けると共に、パーキングパレットを支持するパ
ーキング用ガイドレールを上下2段に設ける必要がある
ので、立体駐車場の全体構造が複雑になり、かつ上下の
ターンテーブルを旋回させる旋回駆動手段も複雑であ
り、さらにパーキングパレットを片持状態で支持するの
で、自動車を搭載したパーキングパレットの支持強度お
よび安定性に不安がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の立体駐車場においては、垂直なガ
イドタワー1に沿って昇降用駆動装置2により昇降移動
される昇降部材3に、水平ガイドレール4を固定し、駐
車場建屋5に、横方向に隣り合うと共に上下方向に重な
る2列の駐車スペース6を設け、2階以上に位置する駐
車スペース6の中央上部に、昇降移動される前記水平ガ
イドレール4の端面に近接して配置される端面を有する
駐車用吊りレール7を固定し、駐車支持台8の上部に、
前記水平ガイドレール4および駐車用吊りレール7に沿
って転動する車輪9を取付け、前記昇降部材3に、旋回
用駆動装置10により旋回される駐車支持台移動用旋回
アーム11を取付ける。
【0005】
【実施例】図1ないし図8は本発明の実施例に係る立体
駐車場を示すものであって、鋼製駐車場建屋5に、横方
向(左右方向)に隣り合うと共に上下方向に重なる2列
の駐車スペース6が設けられ、H形断面の垂直な鋼製ガ
イドタワー1は、駐車場建屋5の前部中央に固定され、
前記ガイドタワー1の上部に電動巻上機からなる昇降用
駆動装置2が固定され、前記ガイドタワー1に沿って昇
降移動される昇降部材3に、そのガイドタワー1におけ
る各フランジ12の間に嵌入された上下複数のガイドロ
ーラ13と、ガイドタワー1におけるウエブ14の両面
に係合する上下複数のガイドローラ15とが取付けら
れ、前記昇降用駆動装置2から繰り出されているロープ
またはチェーン等の条体16は、昇降部材3の上部に連
結され、前記昇降用駆動装置2によって昇降部材3がガ
イドタワー1に沿って昇降移動される。
【0006】円弧状隅部を有する平面コ字状溝形の水平
ガイドレール4は、H形断面の鋼材により構成されると
共に、垂直面に対し傾斜する端面を有し、かつ水平ガイ
ドレール4は昇降部材3に対し複数の連結部材17を介
して連結され、2階以上に位置する駐車スペース6の中
央上部に配置されたH形断面の鋼製駐車用吊りレール7
は駐車場建屋5に固定され、その駐車用吊りレール7の
前端部に、昇降移動される前記水平ガイドレール4にお
ける傾斜した端面に近接して配置される傾斜した端面が
設けられている。
【0007】駐車台18の前後両側に門形枠19の下部
が固定され、前後の門形枠19の上部中央部分に水平支
持部材20が固定されて、駐車支持台8が構成され、そ
の駐車支持台8における水平支持部材20の長手方向の
両側に下部支持金具21が嵌合固定され、その下部支持
金具21に上部支持金具22が縦軸23により回動自在
に連結され、その上部支持金具22に、水平ガイドレー
ル4および駐車用吊りレール7における下部フランジの
両側上面に載置される車輪9が取付けられ、さらに前記
水平支持部材20の一端部の上部に係合部材24が設け
られている。
【0008】前記昇降部材3に減速機付き電動機からな
る旋回用駆動装置10が固定され、その旋回用駆動装置
10により低速で回転される旋回用縦軸25は、旋回用
駆動装置10の出力軸に連結されると共に昇降部材3に
より軸受を介して支承され、その旋回用縦軸25の下部
に駐車支持台移動用旋回アーム11の基端部が嵌合固定
され、その駐車支持台移動用旋回アーム11の先端側
に、旋回アーム長手方向に延長する係合スリット26が
設けられ、かつ駐車場建屋5における前方側部の支柱2
7に、多数の押ボタンスイッチを有するスイッチボック
ス28が固定されている。
【0009】立体駐車場に自動車29を格納する場合
は、図9の下側に実線で示し、図10に鎖線で示すよう
に、駐車支持台8の上部の係合部材24を駐車支持台移
動用旋回アーム11の係合スリット26内に配置した状
態で、駐車支持台8を、駐車場建屋5の前部において左
右方向に延長するように配置して地盤または路盤に載置
し、その駐車支持台8における駐車台18上に自動車2
9を走行させて載置する。次に昇降用駆動装置2を巻上
運転して、駐車場建屋5の前部に置かれている駐車支持
台8を、立体駐車場における格納階に対向する位置まで
上昇させ、かつ水平ガイドレール4を駐車用吊りレール
7と同一レベルに配置する。
【0010】次に旋回用駆動装置10により駐車支持台
移動用旋回アーム11を図11に示す位置まで旋回させ
て、その駐車支持台移動用旋回アーム11により係合部
材24を介して駐車支持台8を押圧移動し、その駐車支
持台8における車輪9を、水平ガイドレール4から駐車
スペース6の上部の駐車用吊りレール7に移行させる。
次に昇降用駆動装置2を巻上運転して昇降部材3および
駐車支持台移動用旋回アーム11を若干上昇移動するこ
とにより、駐車支持台移動用旋回アーム11を係合部材
24から上方に外し、次いで旋回用駆動装置10により
駐車支持台移動用旋回アーム11を図9に示す位置まで
旋回させる。
【0011】立体駐車場に格納されている自動車29を
搬出する場合は、まず昇降用駆動装置2を運転して昇降
部材3およびこれにより支持されている部分を上昇また
は下降移動させ、駐車支持台移動用旋回アーム11を搬
出すべき自動車29が格納されている駐車スペース6内
の上部の前方に配置すると共にその駐車スペース6内の
駐車支持台8における係合部材24よりも若干高レベル
に配置する。次いで旋回用駆動装置10により駐車支持
台移動用旋回アーム11を図11に示す位置まで旋回さ
せて、その駐車支持台移動用旋回アーム11における係
合スリット26を搬出すべき駐車支持台8の係合部材2
4の上部に配置したのち、昇降用駆動装置2の運転によ
り昇降部材3および駐車支持台移動用旋回アーム11を
若干下降移動させて、駐車支持台移動用旋回アーム11
の係合スリット26内に係合部材24を配置する。
【0012】次に旋回用駆動装置10により駐車支持台
移動用旋回アーム11を旋回させて、その駐車支持台移
動用旋回アーム11により係合部材24を介して駐車支
持台8を押圧移動し、その駐車支持台8における車輪9
を駐車用吊りレール7から水平ガイドレール4に移行さ
せ、駐車スペース6から搬出された駐車支持台8を、駐
車場建屋5の前部において左右方向に延長するように配
置する。次いで昇降用駆動装置2を巻下運転して、昇降
部材3およびこれにより吊下支持されている駐車支持台
8を下降させ、その駐車支持台8を地盤または路盤に載
置したのち、その駐車支持台8から自動車29を走行さ
せる。
【0013】前記昇降用駆動装置2による昇降部材3の
定距離昇降および停止と、旋回用駆動装置10による駐
車支持台移動用旋回アーム11の定角度旋回および停止
とは、位置検出センサを組合せた電気制御回路により行
なわれる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、垂直なガイドタワー1
に沿って昇降用駆動装置2により昇降移動される昇降部
材3に、水平ガイドレール4を固定し、駐車場建屋5
に、横方向に隣り合うと共に上下方向に重なる2列の駐
車スペース6を設け、2階以上に位置する駐車スペース
6の中央上部に、昇降移動される前記水平ガイドレール
4の端面に近接して配置される端面を有する駐車用吊り
レール7を固定し、駐車支持台8の上部に、前記水平ガ
イドレール4および駐車用吊りレール7に沿って転動す
る車輪9を取付け、前記昇降部材3に、旋回用駆動装置
10により旋回される駐車支持台移動用旋回アーム11
を取付けたので立体駐車場の強度および安全性を向上さ
せることができると共に、強度および安全性に優れてい
る立体駐車場の全体構造および旋回駆動手段を簡略化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る立体駐車場の平面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る立体駐車場の正面図であ
る。
【図4】昇降部材の昇降ガイド部を示す一部縦断側面図
である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】水平ガイドレールおよび駐車用吊りレールによ
る駐車支持台の可動支持部を示す一部縦断正面図であ
る。
【図7】自動車の格納状態を示す側面図である。
【図8】自動車の格納状態を示す正面図である。
【図9】自動車を格納および搬出するときの状態を示す
平面図である。
【図10】自動車を格納および搬出するときの状態を示
す側面図である。
【図11】駐車支持台移動用旋回アームを駐車スペース
内まで旋回させた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ガイドタワー 2 昇降用駆動装置 3 昇降部材 4 水平ガイドレール 5 駐車場建屋 6 駐車スペース 7 駐車用吊りレール 8 駐車支持台 9 車輪 10 旋回用駆動装置 11 駐車支持台移動用旋回アーム 12 フランジ 13 ガイドローラ 14 ウエブ 15 ガイドローラ 16 条体 17 連結部材 18 駐車台 19 門形枠 20 水平支持部材 21 下部支持金具 22 上部支持金具 23 縦軸 24 係合部材 25 旋回用縦軸 26 係合スリット 29 自動車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直なガイドタワー1に沿って昇降用駆
    動装置2により昇降移動される昇降部材3に、水平ガイ
    ドレール4を固定し、駐車場建屋5に、横方向に隣り合
    うと共に上下方向に重なる2列の駐車スペース6を設
    け、2階以上に位置する駐車スペース6の中央上部に、
    昇降移動される前記水平ガイドレール4の端面に近接し
    て配置される端面を有する駐車用吊りレール7を固定
    し、駐車支持台8の上部に、前記水平ガイドレール4お
    よび駐車用吊りレール7に沿って転動する車輪9を取付
    け、前記昇降部材3に、旋回用駆動装置10により旋回
    される駐車支持台移動用旋回アーム11を取付けた立体
    駐車場。
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