JP3180306B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Description
ット吹出口からの各空調風温度を独立して制御可能に構
成された車両用空調装置に関する。
においては、従来より、車室内外の温度及び温度設定器
による設定温度などに基づいて空調風の必要吹出温度を
演算し、その演算結果に応じてフェイス吹出口及びフッ
ト吹出口からの吹出風量配分を変える制御が行われてい
る。このような制御が行われる結果、冬季のように外気
温度が低い状態では、温風がフット吹出口から車室内下
部に集中して吹き出されるフットモードに切換えられる
ことになる。また、従来の車両用空調装置では、上記の
ような必要吹出温度、つまり吹出空調風の温度を、車室
内への日射量が増えるのに応じて低下させる補正制御も
行われている。
トモードに切換えられた状態において、乗員の上半身に
比較的強い日射が当たる状況、つまり、その日射に伴う
乗員の上半身への温熱感を空調風により和らげることが
望ましい状況になった場合には、前記補正制御によって
吹出空調風の温度が低下されるものの、フット吹出口か
らの空調風が乗員の上半身へほとんど到達しないため、
上半身に対する日射に起因した過渡の温熱感を和らげる
ことができず、空調フィーリングが悪くなるという問題
点があった。しかも、この場合には、上述のように吹出
空調風の温度が低下されるという補正制御が行われるた
め、フット吹出口からの温風の温度が低下して乗員の下
半身に対する暖房不足を招く虞もあった。
は、例えば特開昭57−15009号公報に記載された
車両用空調装置に見られるように、フットモードにおい
て、車室内への日射量が所定レベル以上となった場合に
は、その吹出風の温度が所定温度以下の状態にあること
を前提に、フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から
空調風を吹き出すバイレベルモードへ自動的に切換える
構成とし、以て日射に伴う車両乗員の上半身への温熱感
を和らげて空調フィーリングの改善を図ることが行われ
ている。
モードでのフェイス吹出口及びフット吹出口からの吹出
風量の割合は、一般的には1/1となるように設定され
る場合が多いものである。このため、前記公報に記載さ
れた装置では、フットモード状態において車室内への日
射量が所定レベル以上となるのに伴いバイレベルモード
に切換えられた場合に、フェイス吹出口からの吹出風量
が風量なしの状態から急増することになる。しかしなが
ら、この場合には吹出空調風の温度がそのままの状態に
維持されるため、吹出風量の増大に応じて乗員の上半身
の体感温度が低下することになって、当該乗員に不必要
な冷涼感を与えてしまう。つまり、日射量による空調風
温度の補正量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係
とすることが困難になるものであり、これに起因した空
調フィーリングの悪化を招く虞があった。特に、このよ
うな事態は、車室内への日射量が増えるのに応じて空調
風温度を低下させるという前記補正制御が行われる構成
であった場合に、より一層顕著になるという事情があっ
た。
となるのに応じてフットモードからバイレベルモードへ
切換える構成を採用しない場合でも、日射量に応じて単
純に空調風温度の補正制御を行う構成が採用されていた
ときには、バイレベルモード時におけるフェイス吹出口
からの吹出風量が空調風温度の高低などに応じて変化さ
れた状態時に、日射量による空調風温度の補正量と乗員
が感ずる空調温度とをリニアな関係とすることが困難で
あり、空調フィーリングが悪化する虞がある。尚、従来
の車両用空調装置では、バイレベルモードでのフェイス
吹出口からの空調風温度を温度設定器により調節する構
成とした場合でも、その設定に応じた空調風温度の変化
量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とすること
が困難であるため、上述したような空調フィーリングの
悪化を招くものであった。
たものであり、その目的は、フェイス吹出口及びフット
吹出口の双方から空調風を吹き出すバイレベルモード時
において、フェイス吹出口からの空調風の温度を車室内
への日射量或いは温度設定器による設定温度に応じて最
適に補正でき、以て空調フィーリングの向上を実現でき
るようになる車両用空調装置を提供することにある。
するために、フェイス吹出口からの空調風温度及びフッ
ト吹出口からの空調風温度を独立して制御可能に構成さ
れ、少なくとも車室内外の温度及び温度設定器による設
定温度に基づいて空調風の必要吹出温度を演算する演算
手段を備えた車両用空調装置において、前記フェイス吹
出口及びフット吹出口の双方から空調風を吹き出すバイ
レベルモード状態でのフェイス吹出口用目標吹出温度を
車室内への日射量に基づいて演算する補助演算手段と、
前記バイレベルモード状態時においては前記必要吹出温
度が高くなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出
温度を高くなる方向へ補正する補正手段と、前記バイレ
ベルモード状態時において前記フェイス吹出口からの空
調風温度が前記補正後のフェイス吹出口用目標吹出温度
となるように調節する温度調節手段とを設ける構成とし
たものである(請求項1)。
えて、前記フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から
空調風を吹き出すバイレベルモード状態でのフェイス吹
出口用目標吹出温度を前記温度設定器による設定温度に
基づいて演算する補助演算手段を設ける構成とすること
もできる(請求項2)。
びフット吹出口からの空調風温度を独立して制御可能
で、且つそれらフェイス吹出口及びフット吹出口の双方
から空調風を吹き出すバイレベルモード状態での吹出風
量比を変更可能に構成され、少なくとも車室内外の温度
及び温度設定器による設定温度に基づいて空調風の必要
吹出温度を演算する演算手段を備えた車両用空調装置に
おいて、前記バイレベルモード状態でのフェイス吹出口
用目標吹出温度を車室内への日射量に基づいて演算する
補助演算手段と、前記バイレベルモード状態での吹出風
量比の目標値を前記必要吹出温度及び車室内への日射量
に基づいて演算する風量比演算手段と、前記バイレベル
モード状態時においては前記吹出風量比目標値により示
される前記フット吹出口からの吹出風量割合が大きくな
るのに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出温度を高く
なる方向へ補正する補正手段と、前記バイレベルモード
状態時において前記フェイス吹出口からの空調風温度が
前記補正後のフェイス吹出口用目標吹出温度となるよう
に調節する温度調節手段とを設ける構成としても良い
(請求項3)。
えて、前記フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から
空調風を吹き出すバイレベルモード状態でのフェイス吹
出口用目標吹出温度を前記温度設定器による設定温度に
基づいて演算する補助演算手段を設ける構成とすること
もできる(請求項4)。
合には、前記補正手段を、前記吹出風量比目標値と実際
の吹出風量比との差を示す吹出口モード差が大きくなる
のに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出温度を高くな
る方向へ補正する構成とすることもできる(請求項
5)。
には、前記フット吹出口のみから空調風を吹き出すフッ
トモード状態において車室内への日射量が予め設定され
た切換レベル以上あるときにバイレベルモードに切換え
るモード切換手段を設けることもできる(請求項6)。
フェイス吹出口のみに供給するための冷風バイパス通路
と、この冷風バイパス通路の通風量を調節可能な風量切
換手段とにより構成することができる(請求項7)。
手段は、少なくとも車室内外の温度及び温度設定器によ
る設定温度に基づいて空調風の必要吹出温度を演算する
ようになる。補助演算手段は、バイレベルモード状態で
のフェイス吹出口用目標吹出温度を車室内への日射量に
基づいて演算するものであり、この演算の性格上、フェ
イス吹出口用目標吹出温度は日射量が大きくなるのに応
じて低くなる。補正手段は、バイレベルモード状態時に
おいては前記必要吹出温度が高くなるのに応じて前記フ
ェイス吹出口用目標吹出温度を高くなる方向へ補正する
ようになる。バイレベルモード状態時においては、フッ
ト吹出口からの空調風温度が前記必要吹出温度となるよ
うに制御されるのに対して、フェイス吹出口からの空調
風温度は、温度調節手段によって前記補正後のフェイス
吹出口用目標吹出温度となるように調節される。
くなるのに応じて各吹出口からの吹出風量が多くなるよ
うに構成されるから、前記フェイス吹出口用目標吹出温
度は、フェイス吹出口からの吹出風量が多くなるのに応
じて高くなるように調節されることになる。この結果、
バイレベルモード時においてフェイス吹出口からの吹出
風量が増大した場合でも、その風量増大に応じた体感温
度の低下が、その吹出風(空調風)の温度上昇に応じて
相殺されるようになって、日射量によるフェイス吹出口
からの空調風温度の補正量と乗員が感ずる空調温度とを
リニアな関係とすることができ、以て空調フィーリング
の向上を実現できるようになる。
演算手段は、バイレベルモード状態でのフェイス吹出口
用目標吹出温度を温度設定器による設定温度に基づいて
演算するものであり、そのフェイス吹出口用目標吹出温
度は設定温度に応じた値となる。補正手段は、バイレベ
ルモード状態時においては前記必要吹出温度が高くなる
のに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出温度を高くな
る方向へ補正するようになるから、フェイス吹出口から
の吹出風量が増大した場合でも、上述と同じ理由によ
り、温度設定器によるフェイス吹出口からの空調風温度
の補正量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とす
ることができる。
手段が、少なくとも車室内外の温度及び温度設定器によ
る設定温度に基づいて空調風の必要吹出温度を演算する
と共に、補助演算手段が、バイレベルモード状態でのフ
ェイス吹出口用目標吹出温度を車室内への日射量に基づ
いて演算するようになる。また、風量比演算手段が、バ
イレベルモード状態でのフェイス吹出口及びフット吹出
口からの吹出風量比の目標値を、前記必要吹出温度及び
車室内への日射量に基づいて演算するようになる。補正
手段は、バイレベルモード状態時においては前記吹出風
量比目標値により示されるフット吹出口からの吹出風量
割合が大きくなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標
吹出温度を高くなる方向へ補正するようになる。バイレ
ベルモード状態時においては、フット吹出口からの空調
風温度は、前記必要吹出温度となるように制御され、フ
ェイス吹出口からの空調風温度は、温度調節手段によっ
て前記補正後のフェイス吹出口用目標吹出温度となるよ
うに調節される。
温度に依存して変化するものであるため、請求項1の場
合と同様の理由によって、バイレベルモード時において
フェイス吹出口からの吹出風量が増大した場合でも、そ
の風量増大に応じた体感温度の低下が、吹出風の温度上
昇に応じて相殺されて、日射量によるフェイス吹出口か
らの空調風温度の補正量と乗員が感ずる空調温度とがリ
ニアな関係になる。
演算手段は、バイレベルモード状態でのフェイス吹出口
用目標吹出温度を温度設定器による設定温度に基づいて
演算するものであり、そのフェイス吹出口用目標吹出温
度は設定温度に応じた値となる。補正手段は、バイレベ
ルモード状態時においては前記吹出風量比目標値により
示されるフット吹出口からの吹出風量割合が大きくなる
のに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出温度を高くな
る方向へ補正するようになるから、フェイス吹出口から
の吹出風量が増大した場合でも、上述と同じ理由によ
り、温度設定器によるフェイス吹出口からの空調風温度
の補正量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とす
ることができる。
手段は、前記吹出風量比目標値と実際の吹出風量比との
差を示す吹出口モード差が大きくなるのに応じて前記フ
ェイス吹出口用目標吹出温度を高くなる方向へ補正する
ようになる。この結果、フェイス吹出口からの実際の吹
出風量が目標とする吹出風量より多い場合には、フェイ
ス吹出口用目標吹出温度が高くなる方向へ補正されるこ
とになるため、日射量或いは温度設定器による設定温度
に基づいたフェイス吹出口からの空調風温度の補正量と
乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とすることがで
きて、空調フィーリングの向上を実現できるようにな
る。
ト吹出口のみから空調風を吹き出すフットモード状態に
おいて車室内への日射量が予め設定された切換レベル以
上あるときには、モード切換手段によってバイレベルモ
ードに切換えられるようになる。このような切換時に
は、フェイス吹出口からの吹出風量が急増することにな
るが、そのときの吹出空調風の温度は、前述したように
必要吹出温度或いは吹出風量比目標値により補正される
ようになるから、空調フィーリングの悪化を防止できる
ことになる。
温度調節手段が、冷風を前記フェイス吹出口のみに供給
するための冷風バイパス通路と、この冷風バイパス通路
の通風量を調節可能な風量切換手段とにより構成されて
いるから、フェイス吹出口からの空調風の温度制御を簡
単且つ確実に行い得るようになる。
7を参照しながら説明する。図2には、フェイス吹出口
からの空調風温度及びフット吹出口からの空調風温度を
独立して制御可能な車両用空調装置の機械的構成及び電
気的構成が実体的に示されている。
流側に内外気切換ダンパにより開閉される内気導入口及
び外気導入口(何れも図示せず)に連通する空気導入口
2を備え、最下流側にフェイス吹出口(図示せず)に連
通するフェイス吹出ダクト3及びフット吹出口(図示せ
ず)に連通するフット吹出ダクト4を備えた構成となっ
ている。上記各吹出ダクト3及び4の分岐部分には、そ
れらの吹出ダクト3及び4へ流入する風量の割合を調節
するための手段、例えば板状の吹出口モード切換ダンパ
5が設けられている。
流側の位置から吹出口モード切換ダンパ5の上流側の位
置にかけて、送風手段であるブロワ6、冷却手段として
の例えば冷凍サイクル用蒸発器7、加熱手段としての例
えばエンジン冷却水が循環する加熱器8がこの順に配設
されており、特に、加熱器8は、その側部にエアミック
ス用バイパス通路9が存するように配設されている。加
熱器8の上流側には、当該加熱器8を通過する風量と、
上記エアミックス用前記バイパス通路9を通過する風量
との割合を調節する手段、例えば板状のエアミックスダ
ンパ10が設けられている。
ックス用バイパス通路9の上流側位置と前記フェイス吹
出ダクト3の最上流側位置(吹出口モード切換ダンパ5
より下流側の位置)との間を連通させた状態の冷風バイ
パス通路11が形成されており、この冷風バイパス通路
11の上流側開口部には、当該冷風バイパス通路11へ
の空気流入量を調節するための手段である例えば板状の
冷風バイパスダンパ12が設けられている。尚、上記冷
風バイパス通路11及び冷風バイパスダンパ12によっ
て本発明でいう温度調節手段13が構成されるものであ
る。
パ5の回動位置を制御することにより、フェイス吹出口
及びフット吹出口からの吹出風量比を調節できると共
に、エアミックスダンパ10及び冷風バイパスダンパ1
2の各回動位置を制御することにより、フェイス吹出口
からの空調風温度及びフット吹出口からの空調風温度を
独立して制御できるものである。
7を通過した空気の温度TEを検知するための蒸発器後
方温度センサ14が設けられ、また、加熱器8には、そ
の内部を流れるエンジン冷却水の温度TWを検知するた
めの水温センサ15が当該加熱器8の配管と密着した状
態で設けられている。
クスダンパ10及び冷風バイパスダンパ12は、それぞ
れサーボモータ5a、10a及び12aにより駆動され
る構成となっており、また、前記ブロワ6はブロワモー
タ6aにより駆動される構成となっている。この場合、
上記各サーボモータ5a、10a、12a及びブロワモ
ータ6aは、本発明でいう演算手段、補助演算手段及び
補正手段の機能を実現するためのECU(Electronic C
ontrol Unit )16によって制御される構成となってい
る。
センサ14及び水温センサ15からの各検出出力(蒸発
器7を通過した空気温度TEを示す信号、加熱器8内の
エンジン冷却水温度TWを示す信号)が与えられると共
に、以下に述べる各信号が与えられるようになってい
る。即ち、車室内の温度を設定するための温度設定器1
7による設定温度Tset を示す信号、内気温センサ18
により検出される内気温度Trを示す信号、外気温セン
サ19により検出される外気温度Tamを示す信号、日射
量センサ20により検出される日射量Tsを示す信号が
ECU16に与えられる。
ち、本発明の要旨に関係した部分が示されており、以下
これについて関連作用と共に説明する。尚、図示しない
が、ECU16は、車両のイグニッションスイッチのオ
ン状態で車載バッテリから給電される構成のもので、そ
の給電に応じた動作状態において空調運転を開始させる
ためのスイッチがオンされたときに、空調運転用冷凍サ
イクルの駆動制御を含む空調運転用制御プログラムの実
行を開始するようになっており、その制御プログラム中
に図1に示すルーチンが組み込まれている。
は、設定温度Tset 、内気温度Tr、外気温度Tam、日
射量Ts、蒸発器後空気温度TE、エンジン冷却水温度
TWを読込んでデータ処理用メモリ(図示せず)に記憶
する。次いで、本発明でいう演算手段に相当したステッ
プ102において、上記記憶データのうち、設定温度T
set 、内気温度Tr、外気温度Tam及び日射量Ts、並
びに次式に基づいて必要吹出温度TAOを演算する。
但し、Kset は温度設定ゲイン、Krは内気温度ゲイ
ン、Kamは外気温度ゲイン、Ksは日射量ゲイン、Cは
補正定数である。
AOを、予め設定された図3に示すような必要吹出温度
−仮吹出口モード特性に当てはめることにより仮吹出口
モードを決定する。つまり、必要吹出温度TAOが比較
的高い状態では、フットモード(FOOT)、必要吹出
温度TAOが比較的低い状態では、フェイスモード(F
ACE)、必要吹出温度TAOが上記各場合の中間の状
態では、フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から空
調風を吹き出すバイレベルモード(B/L)がそれぞれ
仮吹出口モードとして選択されるものである。尚、図3
において明らかように、必要吹出温度TAOと各仮吹出
口モードとの関係には所定のヒステリシス特性が付与さ
れている。
トモードか否かを判断し(ステップ104)、フットモ
ードであった場合には、日射量センサ20による検出日
射量Tsが予め設定された切換レベル(例えば300W
/m2 )以上あるか否かを判断する(ステップ10
5)。
は、仮吹出口モードをフットモードからバイレベルモー
ドに切換える(ステップ106)。この場合、上記バイ
レベルモードでのフェイス吹出口及びフット吹出口から
の吹出風量比は、例えば1/1となるように設定され
る。尚、上述した各ステップ104、105及び106
によって、本発明でいうモード切換手段が構成されるも
のである。
行した後には、本発明でいう補助演算手段及び補正手段
の機能を実現するためのステップ107を実行する。即
ち、このステップ107では、まず、必要吹出温度TA
Oを、予め設定された図4に示すような必要吹出温度−
目標温度補正用日射量特性に当てはめることにより目標
温度補正用日射量TSBを決定する。次いで、上記目標
温度補正用日射量TSBに基づいて、予め設定された図
5に示すような日射量−フェイス吹出口用目標吹出温度
特性の傾斜を設定する。具体的には、フェイス吹出口用
目標吹出温度TAVは、TAV=−a・Ts+c(但
し、a、cは正の定数)の関係、つまり図5に示すよう
に、日射量Tsが増えるに従って直線的に減少するよう
に設定されており、上記定数aを目標温度補正用日射量
TSBが大きくなるのに従って小さな値となるように変
更することにより、日射量−フェイス吹出口用目標吹出
温度特性の傾斜を設定している。尚、図5の例では、T
SB=600(W/m2 )のときの特性を実線で示す
と共に、TSB=400(W/m2 )及びTSB=8
00(W/m2 )のときの特性をそれぞれ破線及び二
点鎖線で示した。
設定した日射量−フェイス吹出口用目標吹出温度特性に
当てはめることにより、フェイス吹出口用目標吹出温度
TAVを決定する。そして、このように決定した目標吹
出温度TAV、前記ステップ101で記憶した蒸発器後
空気温度TE、前記ステップ102で算出した必要吹出
温度TAO、並びに次式に基づいて、冷風バイパスダ
ンパ12の開度SWB(%)を演算する。
スダンパ10の開度SWを演算するためのステップ10
8へ移行する。また、前記ステップ104、105で
「NO」と判断した各場合、つまり、必要吹出温度−仮
吹出口モード特性により決定された仮吹出口モードがフ
ットモードでなかった場合、及び日射量センサ20によ
る検出日射量Tsが切換レベル未満であった場合には、
冷風バイパスダンパ12の開度SWBを0%(全閉状
態)に設定するステップ109を実行した後にステップ
108へ移行する。
で記憶した蒸発器後空気温度TE及びエンジン冷却水温
度TW、ステップ102で算出した必要吹出温度TA
O、並びに次式に基づいて、エアミックスダンパ10
の開度SW(%)を演算する。
TAOを、予め設定された図6に示すような必要吹出温
度−風量特性に当てはめることにより、ブロワ6の風量
VA(ブロワモータ6aの制御電圧に相当)を決定す
る。
のような制御を行う。即ち、吹出口モード切換ダンパ5
をサーボモータ5aを通じて駆動することによって、ス
テップ103或いは106で選択した吹出口モードとな
るように制御する。また、冷風バイパスダンパ12の開
度を、ステップ107或いは109で決定した開度SW
Bとなるようにサーボモータ12aを通じて制御すると
共に、エアミックスダンパ10の開度を、ステップ10
8で求めた開度SWとなるようにサーボモータ10aを
通じて制御し、さらに、ブロワモータ6aに対してステ
ップ110で決定したブロワ風量VAを得るのに必要な
電圧を印加する。
ベルモード時におけるフット吹出口からの空調風温度
は、必要吹出温度TAOに対応した温度となるものであ
り、日射量Tsが増大するのに応じて図7に示すように
低下することになる。また、バイレベルモード時におけ
るフェイス吹出口からの空調風温度は、フェイス吹出口
用目標吹出温度TAVに基づいて上記フット吹出口から
の空調風温度とは独立して制御される。
TAVは、日射量Tsの増大に伴い順次低くなるように
補正されると共に、そのときの補正量は前記必要吹出温
度TAOが高くなるのに応じて小さくなるように制御さ
れる。これに伴いフェイス吹出口からの空調風温度は、
日射量Tsが増大するのに応じて図7に実線で示すよう
に低下することになる。
に応じて必要吹出温度TAOを低下させるという単純な
補正制御を行うようにした従来構成におけるフェイス吹
出口からの空調風温度の変化特性(フット吹出口からの
空調風の温度に追随して変化する特性)を破線で示して
いる。この場合、ブロワ6の風量VAは、図6に示すよ
うに、必要吹出温度TAO(つまりフット吹出口からの
空調風温度)が高くなるのに応じて増大するようになっ
ている。従って、上記図7からは、フット吹出口からの
空調風温度が高くなるのに応じて、つまりフェイス吹出
口からの風量が大きくなるのに応じて、日射量Tsによ
るフェイス吹出口からの空調風温度の補正(低下)割合
が小さくなって、そのフェイス吹出口からの空調風温度
が従来構成より高くなることが分かる。
づいてフェイス吹出口からの空調風温度の補正を単純に
行うのでなく、その補正量に対しフット吹出口からの空
調風の温度(必要吹出温度TAOに相当)も加味する構
成としたから、バイレベルモード時においてフェイス吹
出口からの吹出風量が変化するような状況下でも、日射
量Tsによるフェイス吹出口からの空調風温度の補正量
と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とすることが
できて、空調フィーリングの向上を実現できるようにな
る。勿論、フットモードからバイレベルモードに切換え
られた場合においてフェイス吹出口からの吹出風量が急
増した場合にも、従来のように空調フィーリングが悪化
する虞がなくなるものである。
ドでのフェイス吹出口及びフット吹出口からの吹出風量
の割合を1/1の1段階のみに設定する構成とした、バ
イレベルモード時の風量割合を多段階に設定する構成と
しても良いものである。具体的には例えば図8に示すよ
うに、フットモード(FOOT)及びフェイスモード
(FACE)の他に3段階のバイレベルモード(B/L
1、B/L2、B/L3)を含む仮吹出口モード設定
し、各モードの何れかを必要吹出温度TAOに基づいて
選択する構成とすることができる。
上となることに基づいてフットモードからバイレベルモ
ード(B/L1)に切換えた際に、フェイス吹出口から
の吹出風量の急増度合が抑制されることになる。尚、上
記各バイレベルモード(B/L1、B/L2、B/L
3)でのフェイス吹出口及びフット吹出口からの吹出風
量の割合は適宜に設定すれば良いが、例えば7/3、1
/1、3/7というように、必要吹出温度TAOが高く
なるのに応じてフット吹出口側の風量比が大きくなるよ
うに設定する必要がある。
ード時におけるフェイス吹出口用目標吹出温度TAVを
日射量Tsに基づいて演算する場合について述べたが、
温度設定器17による設定温度Tset を、予め設定され
た図9のような設定温度−フェイス吹出口用目標吹出温
度特性に当てはめることにより、フェイス吹出口用目標
吹出温度TAVを決定する場合に適用しても良いもので
ある。この場合にも、第1実施例中で述べたように、必
要吹出温度TAOが高くなるのに応じて上記フェイス吹
出口用目標吹出温度TAVを高くなる方向へ補正する構
成とすれば、設定温度Tset に応じた空調風温度の変化
量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係とすること
ができて、空調フィーリングの向上を実現できるもので
ある。
出温度TAOに基づいて目標温度補正用日射量TSBを
決定する構成としたが、その目標温度補正用日射量TS
Bを、バイレベルモード状態でのフェイス吹出口及びフ
ット吹出口からの吹出風量比(所謂モード比)に基づい
て決定する構成としても良いものである。そこで、以下
においては、このような構成を採用した本発明の第2実
施例について図10〜図16を参照しながら説明する。
10において、ステップ201では、設定温度Tset 、
内気温度Tr、外気温度Tam、日射量Ts、蒸発器後空
気温度TE、エンジン冷却水温度TWを読込んでデータ
処理用メモリに記憶する。次いで、本発明でいう演算手
段に相当したステップ202において、上記のような記
憶データのうち、設定温度Tset 、内気温度Tr、外気
温度Tam及び日射量Ts、並びに次式に基づいて必要
吹出温度TAOBを演算する。但し、Kset は温度設定
ゲイン、Krは内気温度ゲイン、Kamは外気温度ゲイ
ン、Ksbは日射量ゲイン、Cは補正定数である。
を実現するためのもので、ここでは、上記のようにして
得た必要吹出温度TAOBに基づいて目標とするモード
比S(本発明でいう吹出風量比目標値に相当)を演算す
る。尚、この目標モード比Sは、全体の吹出風量に対す
るフット吹出口からの吹出風量の割合を示すもので、従
って、フェイスモードでは「0」、フットモードでは
「1」となる。
ず、必要吹出温度TAOBを、予め設定された図11に
示すような必要吹出温度−仮モード比特性に当てはめる
ことにより、仮モード比Pを決定する。また、上記必要
吹出温度TAOを、予め設定された図12に示すような
必要吹出温度−風量特性に当てはめることにより、ブロ
ワ6の風量VAを決定する。さらに、日射量Tsを、予
め設定された図13に示すような日射量−フェイス補正
風量特性に当てはめることにより、フェイス補正風量D
VAを決定する。
P、ブロワ風量VA、フェイス補正風量DVA、並びに
次式に基づいて目標モード比Sを演算する。
ード比Sを、予め設定された図14に示すようなモード
比−吹出口モード特性に当てはめることにより吹出口モ
ードを決定する。つまり、目標モード比Sが比較的高い
状態では、フットモード(FOOT)、目標モード比S
が比較的低い状態では、フェイスモード(FACE)、
目標モード比Sが上記各場合の中間の状態では、フェイ
ス吹出口及びフット吹出口の双方から空調風を吹き出す
バイレベルモード(B/L)がそれぞれ吹出口モードと
して選択されるものである。尚、図14において明らか
ように、目標モード比Sと吹出口モードとの関係には所
定のヒステリシス特性が付与されている。
ベルモードか否かを判断し(ステップ205)、バイレ
ベルモードであった場合には、目標モード比Sに基づい
て目標温度補正用日射量TSBを演算するステップ20
6を実行する。即ち、このステップ206では、目標モ
ード比Sを、予め設定された図15に示すような目標モ
ード比−目標温度補正用日射量特性に当てはめることに
より目標温度補正用日射量TSBを決定する。
ず、上記目標温度補正用日射量TSBに基づいて、予め
設定された図16に示すような日射量−フェイス吹出口
用目標吹出温度特性の傾斜を設定する。この場合におい
ても、フェイス吹出口用目標吹出温度TAVは、前記第
1実施例と同様に、TAV=−a・Ts+c(但し、
a、cは正の定数)の関係に設定されており、上記定数
aを目標温度補正用日射量TSBが大きくなるのに従っ
て小さな値となるように変更することにより、日射量−
フェイス吹出口用目標吹出温度特性の傾斜を設定してい
る。そして、日射量Tsを、上記のように設定した日射
量−フェイス吹出口用目標吹出温度特性に当てはめるこ
とにより、フェイス吹出口用目標吹出温度TAVを決定
する。
出温度TAV、前記ステップ201で記憶した蒸発器後
空気温度TE、前記ステップ202で算出した必要吹出
温度TAOB、並びに次式に基づいて、冷風バイパス
ダンパ12の開度SWB(%)を演算する。
り、本発明でいう補助演算手段及び補正手段の機能を得
るようにしている。
は、エアミックスダンパ10の開度SWを演算するため
のステップ209へ移行する。また、前記ステップ20
5で「NO」と判断した場合、つまり、必要吹出温度−
吹出口モード特性により決定された吹出口モードがバイ
レベルモードでなかった場合(実際にはフットモードで
あった場合)には、冷風バイパスダンパ12の開度SW
Bを0%に設定するステップ210を実行した後にステ
ップ209へ移行する。
で記憶した蒸発器後空気温度TE及びエンジン冷却水温
度TW、ステップ202で算出した必要吹出温度TAO
B、並びに次式に基づいてエアミックスダンパ10の
開度SW(%)を演算する。
を行う。即ち、吹出口モード切換ダンパ5をサーボモー
タ5aを通じて駆動することによって、ステップ204
で選択した吹出口モードとなるように制御する。また、
冷風バイパスダンパ12の開度を、ステップ208或い
は210で決定した開度SWBとなるようにサーボモー
タ12aを通じて制御すると共に、エアミックスダンパ
10の開度を、ステップ209で求めたSWとなるよう
にサーボモータ10aを通じて制御し、さらに、ブロワ
モータ6aに対してステップ203での演算過程で得た
ブロワ風量VAを得るのに必要な電圧を印加する。
モード時におけるフェイス吹出口からの空調風温度とフ
ット吹出口からの空調風温度とが独立して制御されるも
のである。特に、本実施例では、日射量Tsに基づいて
フェイス吹出口からの空調風温度の補正を単純に行うの
でなく、その補正量に対し目標モード比S、つまりフッ
ト吹出口からの空調風の温度を決定する必要吹出温度T
AOBが高くなるほど大きくなるデータも加味する構成
としたから、前記第1実施例と同様に、バイレベルモー
ド時においてフェイス吹出口からの吹出風量が変化する
ような状況下でも、日射量Tsによるフェイス吹出口か
らの空調風温度の補正量と乗員が感ずる空調温度とをリ
ニアな関係とすることができて、空調フィーリングの向
上を実現できるようになる。
ドでのフェイス吹出口及びフット吹出口からの吹出風量
の割合を1/1の1段階のみに設定する構成とした、例
えば図17に示すように、フットモード(FOOT)及
びフェイスモード(FACE)の他に3段階のバイレベ
ルモード(B/L1、B/L2、B/L3)を含む仮吹
出口モード設定し、各モードの何れかを目標モード比S
に基づいて選択する構成としても良く、勿論、さらに多
段階に設定する構成とすることもできる。
度設定器17による設定温度Tsetを前記図9のような
設定温度−フェイス吹出口用目標吹出温度特性に当ては
めることにより、フェイス吹出口用目標吹出温度TAV
を決定する場合に適用しても良いものである。
比S及び図15に示すような特性に基づいて目標温度補
正用日射量TSBを決定する構成としているが、本発明
の第3実施例を示す図18のように、目標モード比Sと
実際のモード比を示すデータ(例えば実際の風量比、ま
たは吹出口モード切換ダンパの実際の位置を示す物理量
など)との差を示す吹出口モード差に基づいて目標温度
補正用日射量TSBを決定し、このように決定した目標
温度補正用日射量TSBに基づいて、予め設定された日
射量−フェイス吹出口用目標吹出温度特性の傾斜を設定
する構成としても良い。
モード比Sが実際のモード比より大きくなるのに応じ
て、日射量−フェイス吹出口用目標吹出温度特性(図1
6参照)の傾斜が小さくなるように制御されるから、フ
ェイス吹出口用目標吹出温度TAVは、日射量Tsの増
大に伴い順次低くなるように補正されると共に、そのと
きの補正量は、吹出口モード差が大きくなるのに応じて
小さくなるように制御される。つまり、フェイス吹出口
からの実際の吹出風量が目標とする吹出風量より多い場
合には、フェイス吹出口用目標吹出温度TAVが高くな
る方向へ補正されることになる。従って、この場合にお
いても、日射量Tsによるフェイス吹出口からの空調風
温度の補正量と乗員が感ずる空調温度とをリニアな関係
とすることができて、空調フィーリングの向上を実現で
きるようになる。
れるものではなく、次のような変形または拡張が可能で
ある。上記各実施例では、冷風バイパス通路11及び冷
風バイパスダンパ12により構成された温度調節手段1
3を備えた車両用空調装置に適用したが、フェイス吹出
口及びフット吹出口空の空調風温度を独立して制御可能
な車両用空調装置に広く適用できるものである。例え
ば、所謂2エアミックスダンパタイプの車両用空調装
置、具体的には、フェイス吹出口及びフット吹出口へ送
風する空調空気のエアミックス量を独立制御するための
二つのエアミックスダンパを温度調節手段として備えた
車両用空調装置に適用したり、或いはフェイス吹出口へ
の冷風バイパス量を調整可能に構成されたリヒート方式
の車両用空調装置に適用することもできる。
ログラム、特には、図1中のステップ102により本発
明でいう演算手段の機能を実現し、ステップ104、1
05及び106によって本発明でいうモード切換手段を
実現し、ステップ107により本発明でいう補助演算手
段及び補正手段の機能を実現する構成とし、また、第2
実施例においてもECU16による制御プログラム、特
には、図10中のステップ102により本発明でいう演
算手段の機能を実現し、ステップ203により本発明で
いう風量比演算手段の機能を実現し、ステップ206〜
208の組み合わせにより本発明でいう補助演算手段及
び補正手段の機能を実現する構成としているが、これら
の手段を、ディスクリート回路などを利用した回路構成
の組み合わせにより実現することもできる。
に示した各特性曲線は、車両用空調装置の構造、能力な
どに応じて適宜に変更されることは勿論である。蒸発器
7は必要に応じて設ければ良く、また、加熱器8として
は、エンジン冷却水が循環する方式のものに限らず、電
気ヒータなどを利用することもできる。
かなように、フェイス吹出口及びフット吹出口の双方か
ら空調風を吹き出すバイレベルモード時において、フェ
イス吹出口からの空調風温度を車室内への日射量或いは
温度設定器による設定温度に応じて補正する制御を行う
場合に、その空調風温度の補正量と乗員が感ずる空調温
度とをリニアな関係とすることができて、空調フィーリ
ングの向上を実現できるようになるという有益な効果を
奏するものである。
示すフローチャート
に示す図
図
当図
定温度−フェイス吹出口用目標吹出温度特性図
図
4相当図
目標温度補正用日射量特性図
はフット吹出ダクト、5は吹出口モード切換ダンパ、6
はブロワ、7は蒸発器、8は加熱器、10はエアミック
スダンパ、11は冷風バイパス通路、12は冷風バイパ
スダンパ、13は温度調節手段、16はECU(演算手
段、補助演算手段、補正手段)、17は温度設定器、1
8は内気温センサ、19は外気温センサ、20は日射量
センサを示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 フェイス吹出口からの空調風温度及びフ
ット吹出口からの空調風温度を独立して制御可能に構成
され、少なくとも車室内外の温度及び温度設定器による
設定温度に基づいて空調風の必要吹出温度を演算する演
算手段を備えた車両用空調装置において、 前記フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から空調風
を吹き出すバイレベルモード状態でのフェイス吹出口用
目標吹出温度を車室内への日射量に基づいて演算する補
助演算手段と、 前記バイレベルモード状態時においては前記必要吹出温
度が高くなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出
温度を高くなる方向へ補正する補正手段と、 前記バイレベルモード状態時において前記フェイス吹出
口からの空調風温度が前記補正後のフェイス吹出口用目
標吹出温度となるように調節する温度調節手段とを備え
たことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 フェイス吹出口からの空調風温度及びフ
ット吹出口からの空調風温度を独立して制御可能に構成
され、少なくとも車室内外の温度及び温度設定器による
設定温度に基づいて空調風の必要吹出温度を演算する演
算手段を備えた車両用空調装置において、 前記フェイス吹出口及びフット吹出口の双方から空調風
を吹き出すバイレベルモード状態でのフェイス吹出口用
目標吹出温度を前記温度設定器による設定温度に基づい
て演算する補助演算手段と、 前記バイレベルモード状態時においては前記必要吹出温
度が高くなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出
温度を高くなる方向へ補正する補正手段と、 前記バイレベルモード状態時において前記フェイス吹出
口からの空調風温度が前記補正後のフェイス吹出口用目
標吹出温度となるように調節する温度調節手段とを備え
たことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】 フェイス吹出口からの空調風温度及びフ
ット吹出口からの空調風温度を独立して制御可能で、且
つそれらフェイス吹出口及びフット吹出口の双方から空
調風を吹き出すバイレベルモード状態での吹出風量比を
変更可能に構成され、少なくとも車室内外の温度及び温
度設定器による設定温度に基づいて空調風の必要吹出温
度を演算する演算手段を備えた車両用空調装置におい
て、 前記バイレベルモード状態でのフェイス吹出口用目標吹
出温度を車室内への日射量に基づいて演算する補助演算
手段と、 前記バイレベルモード状態での吹出風量比の目標値を前
記必要吹出温度及び車室内への日射量に基づいて演算す
る風量比演算手段と、 前記バイレベルモード状態時においては前記吹出風量比
目標値により示される前記フット吹出口からの吹出風量
割合が大きくなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標
吹出温度を高くなる方向へ補正する補正手段と、 前記バイレベルモード状態時において前記フェイス吹出
口からの空調風温度が前記補正後のフェイス吹出口用目
標吹出温度となるように調節する温度調節手段とを備え
たことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項4】 フェイス吹出口からの空調風温度及びフ
ット吹出口からの空調風温度を独立して制御可能で、且
つそれらフェイス吹出口及びフット吹出口の双方から空
調風を吹き出すバイレベルモード状態での吹出風量比を
変更可能に構成され、少なくとも車室内外の温度及び温
度設定器による設定温度に基づいて空調風の必要吹出温
度を演算する演算手段を備えた車両用空調装置におい
て、 前記バイレベルモード状態でのフェイス吹出口用目標吹
出温度を前記温度設定器による設定温度に基づいて演算
する補助演算手段と、 前記バイレベルモード状態での吹出風量比の目標値を前
記必要吹出温度及び車室内への日射量に基づいて演算す
る風量比演算手段と、 前記バイレベルモード状態時においては前記吹出風量比
目標値により示される前記フット吹出口からの吹出風量
割合が大きくなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標
吹出温度を高くなる方向へ補正する補正手段と、 前記バイレベルモード状態時において前記フェイス吹出
口からの空調風温度が前記補正後のフェイス吹出口用目
標吹出温度となるように調節する温度調節手段とを備え
たことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項5】 前記補正手段は、前記吹出風量比目標値
と実際の吹出風量比との差を示す吹出口モード差が大き
くなるのに応じて前記フェイス吹出口用目標吹出温度を
高くなる方向へ補正する構成になっていることを特徴と
する請求項3または4記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 前記フット吹出口のみから空調風を吹き
出すフットモード状態において車室内への日射量が予め
設定された切換レベル以上あるときにバイレベルモード
に切換えるモード切換手段を備えたことを特徴とする請
求項1〜5の何れかに記載の車両用空調装置。 - 【請求項7】 前記温度調節手段は、冷風を前記フェイ
ス吹出口のみに供給するための冷風バイパス通路と、こ
の冷風バイパス通路の通風量を調節可能な風量切換手段
とにより構成されていることを特徴とする請求項1〜5
の何れかに記載の車両用空調装置。
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