JP2002144840A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2002144840A
JP2002144840A JP2000350391A JP2000350391A JP2002144840A JP 2002144840 A JP2002144840 A JP 2002144840A JP 2000350391 A JP2000350391 A JP 2000350391A JP 2000350391 A JP2000350391 A JP 2000350391A JP 2002144840 A JP2002144840 A JP 2002144840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調制御の過渡時における補正を適切に行
い、それぞれの空調ゾーンの快適な空調を過渡時におい
ても維持する車両用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 第1の温度設定手段によって設定された
温度と熱負荷情報とを加味して第1の空調ゾーンを空調
するための暫定的な第1の仮総合信号を演算し、第2の
温度設定手段によって設定された温度と熱負荷情報とを
加味して第2の空調ゾーンを空調するための暫定的な第
2の仮総合信号を演算し、第1の仮総合信号に対し、こ
の第1の仮総合信号と第2の仮総合信号との差に基づく
補正量を加味して第1の空調ゾーンを空調するための第
1の総合信号を演算し、第2の仮総合信号に対し、第1
の仮総合信号と第2の仮総合信号との差に基づく補正量
を加味して第2の空調ゾーンを空調するための第2の総
合信号を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両などに用い
られる空気調和装置に関し、特に、1つの空調ユニット
をもって2つの空調ゾーンを個別に空調制御するための
空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の空気調和装置として、特
開平7−32854号公報に示されるものが公知となっ
ている。これは、運転席側の空調ゾーン(第1の空調ゾ
ーン)と助手席側の空調ゾーン(第2の空調ゾーン)と
を独立に温調制御する場合に、空調ゾーン間で温度干渉
や気流干渉が生じることから、空調ゾーン毎に設定され
る設定温度の差、車室内温度、及び外気温などに基づい
て空調ゾーン毎の目標吹出温度を演算し、この演算され
た目標吹出温度となるように温度調節手段を制御するよ
うにしたものであり、特に、設定温度差に対応した演算
項を外気温に応じて補正するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成のように、運転席側で設定される設定温度と助手席
側で設定される設定温度との差を用いて目標吹出温度を
補正する場合には、安定時においては希望とする温度が
得られる利点はあるものの、設定温度自体は頻繁に変更
するものではないので、一旦、設定温度が設定された後
に車室内外の熱負荷が変動するような場合には、設定温
度差に対応した演算項の補正だけでは車室内外の熱負荷
の経時的な変化を十分に捉えきれず、このような車室内
外の熱負荷が変動する過渡時において、吹出温度のオー
バーシュートが生じたり、逆に吹出温度変化が小さくな
るまでに時間がかかってしまう等の不都合がある。
【0004】また、特開平10−272915号公報等
に示されるように、左右独立空調ユニットの構成でヒー
タコアの上流側に配風ドアを設け、この配風ドアによっ
て左右の配風比を調節するようにするような構成にあっ
ては、左右の風量比が変化すると、空調ゾーン相互間で
の温度干渉や気流干渉にも変化が生じ、このような配風
比が変動する過渡時において適切な制御が確保されにく
くなる不都合もある。
【0005】さらには、空調制御の過渡時において温度
干渉や気流干渉が考慮されるとしても、制御が安定して
いる状態で片側の空調ゾーンに対して設定温度の変更や
車室内外の熱負荷の変化によって制御状態に変化が生じ
た場合に、これに伴って設定温度等に変更がない側の制
御状態が即座に変化してしまうと、違和感のない適切な
制御を保障するができなくなり、フィーリングが悪化す
ることが懸念されている。
【0006】そこで、この発明においては、空調制御の
過渡時における補正を適切に行い、それぞれの空調ゾー
ンの快適な空調を過渡時においても維持することができ
る車両用空気調和装置を提供することを主たる課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる車両用空気調和装置は、車室内の
第1の空調ゾーンに対応して設けられた吹出口と第2の
空調ゾーンに対応して設けられた吹出口とを有し、それ
ぞれの空調ゾーンを対応する前記吹出口からの空調風に
よって個別に空調制御するものに関し、前記第1の空調
ゾーンの温度を設定する第1の温度設定手段と、前記第
2の空調ゾーンの温度を設定する第2の温度設定手段
と、車室内温度、外気温度を含む車室内外の熱負荷情報
を検出する熱負荷情報検出手段と、前記第1の温度設定
手段によって設定された温度と前記熱負荷情報検出手段
によって検出された熱負荷情報とを加味して前記第1の
空調ゾーンを空調するための暫定的な第1の仮総合信号
を演算する第1の仮総合信号演算手段と、前記第2の温
度設定手段によって設定された温度と前記熱負荷情報検
出手段によって検出された熱負荷情報とを加味して前記
第2の空調ゾーンを空調するための暫定的な第2の仮総
合信号を演算する第2の仮総合信号演算手段と、前記第
1の仮総合信号演算手段で演算された第1の仮総合信号
に対し、この第1の仮総合信号と前記第2の仮総合信号
との差に基づく補正量を加味して前記第1の空調ゾーン
を空調するための第1の総合信号を演算する第1の総合
信号演算手段と、前記第2の仮総合信号演算手段で演算
された第2の仮総合信号に対し、前記第1の仮総合信号
と前記第2の仮総合信号との差に基づく補正量を加味し
て前記第2の空調ゾーンを空調するための第2の総合信
号を演算する第2の総合信号演算手段とを備え、前記第
1の総合信号演算手段によって演算された第1の総合信
号に基づいて前記第1の空調ゾーンを空調し、前記第2
の総合信号演算手段によって演算された第2の総合信号
に基づいて前記第2の空調ゾーンを空調するようにした
ことを特徴としている(請求項1)。
【0008】したがって、第1の空調ゾーンを空調する
ための総合信号と第2の空調ゾーンを空調するための総
合信号は、それぞれの仮総合信号に第1の仮総合信号と
第2の仮総合信号との差に基づく補正量を加味して演算
されることとなるので、第1の空調ゾーンは第2の空調
ゾーンの影響を、第2の空調ゾーンは第1の空調ゾーン
の影響がそれぞれ適切に反映されることとなる。即ち、
それぞれの仮総合信号は、設定温度だけでなく車室内温
度や外気温などの車室内外の熱負荷の変動をも考慮して
演算されており、それ自体は時間と共に変化する因子で
あることから、第1の仮総合信号と第2の仮総合信号と
の差に基づく補正量を加味することで過渡時での変化を
適切に捉えることができ、一方の空調ゾーンの空調制御
の変動を他方の空調ゾーンの空調制御に適切に反映させ
ることが可能となり、このため、上記課題を達成するこ
とができるものである。
【0009】ここで、空調風の吹出モードを変更する手
段を備えた通常の空気システムであれば、第1の仮総合
信号と第2の仮総合信号との差に基づく補正量を、第1
の仮総合信号と第2の仮総合信号との差を外気温度およ
び吹出モードの少なくとも一方に応じて補正した量とし
てもよい(請求項2)。
【0010】このように、第1の総合信号と第2の総合
信号を演算するにあたり、第1の仮総合信号と第2の仮
総合信号との差を外気温度と吹出モードの少なくとも一
方に応じて補正した補正量を加味することにより、外気
温度や吹出モードの変化に伴う空調ゾーン相互間の干渉
度合いの変化をきめ細かく考慮することができ、より適
切に空調制御の過渡時における補正を行うことが可能と
なる。
【0011】また、第1の空調ゾーンと第2の空調ゾー
ンとの配風比を調節する手段を備えた車両用空気調和装
置であれば、第1の仮総合信号と第2の仮総合信号との
差に基づく補正量を、第1の仮総合信号と第2の仮総合
信号との差を配風比に応じて補正した量としてもよい
(請求項3)。
【0012】このように、第1の総合信号と第2の総合
信号の演算時に、第1の仮総合信号と第2の仮総合信号
との差を配風比に応じて補正した補正量を加味すること
により、配風比の変化に伴う空調ゾーン相互間の干渉度
合いの変化を考慮することができ、より適切に空調制御
の過渡時における補正を行うことが可能となる。
【0013】さらに、第1の仮総合信号と第2の仮総合
信号との差に基づく補正量を遅延して加味する手段を設
けるようにしてもよい(請求項4)。このような構成を
付加することにより、一方の空調ゾーンの空調状態の変
動に伴って他方の空調ゾーンの空調状態が即座に変更さ
れてフィーリングを害することを避けることができるよ
うになる。
【0014】この際、温度変化を体感することによるフ
ィーリングの悪化を低減するために、第1の仮総合信号
と第2の仮総合信号との差に基づく補正量の遅延を、吹
き出し温度が変化しやすい制御領域であれば遅延を大き
くし、吹き出し温度が変化しにくい制御領域であれば遅
延を小さくするようにしても(請求項5)、また、前記
総合信号の変化量が大きいほど補正量の遅延を大きくす
るようにしてもよい(請求項6)。さらに、温度設定手
段によって設定された温度が最大値又は最小値である場
合には、補正量の遅延を行わないようにしてもよい(請
求項7)。
【0015】以上のような車両用空気調和装置は、車室
内の任意の異なる空調ゾーン、例えば、第1の空調ゾー
ンを運転席側の空調ゾーンとし、第2の空調ゾーンを助
手席側の空調ゾーンとする場合などに有用である(請求
項8)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の構成例を図面に
より説明する。図1において、車両に搭載されて車室の
運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとを独立に空
調制御する空気調和装置1が示されている。
【0017】この空調調和装置は、空調ダクト1の最上
流側に内気導入口2と外気導入口3とを備えたインテー
ク切替装置4を有し、内気と外気との導入割合がインテ
ークドア5によって調節されるようになっている。空調
ケース1には、モータ6によって回転する送風機7が前
記導入口に臨むように設けられ、送風機7の回転によっ
て導入口から空気を吸引し、下流側へ圧送するようにな
っている。
【0018】送風機7の下流側には、エバポレータ8が
配され、このエバポレータ8は、エンジン9からの動力
が電磁クラッチ10を介して伝達されるコンプレッサ1
1と図示しないコンデンサ、エクスパンションバルブな
どと共に配管結合されて冷凍サイクルを構成しており、
コンプレッサ11の稼動によりエバポレータ8へ冷媒を
供給してこのエバポレータ8を通過する空気を冷却する
ようになっている。
【0019】空調ケース内部のエバポレータ8の下流側
は、運転席側分路12と助手席側分路13とに分岐さ
れ、各分路には、ヒータコア14と、ヒータコア14を
通過する空気量を調節するミックスドア15,16とが
配置されている。
【0020】この構成例では、運転席側分路12と助手
席側分路13とが仕切壁17によって画成され、エバポ
レータ8とヒータコア14とは両分路で共通のものが用
いられている。エバポレータ8は、空調ケース1の通路
断面全体を遮るように設けられ、ヒータコア14は、各
分路の通路断面の略半分を遮るように設けられている。
また、ミックスドア15,16は、エバポレータ8を通
過した全空気をヒータコア14へ導くフルホット位置
(開度100%)から全空気をヒータコア14をバイパ
スさせるフルクール位置(開度0%)の範囲にわたって
回動するようになっている。
【0021】運転席側分路12のヒータコア14よりも
下流側に位置する部分には、車室の運転席側空調ゾーン
において、フロントガラスに沿って温調空気を吹出すデ
フロスト吹出口18aと、上部へ温調空気を吹出すベン
ト吹出口18bと、下部へ温調空気を吹出すフット吹出
口18cとが設けられ、また、助手席側分路13のヒー
タコア14よりも下流側に位置する部分には、車両の助
手席側空調ゾーンにおいて、フロントガラスに沿って温
調空気を吹出すデフロスト吹出口19aと、上部へ温調
空気を吹出すベント吹出口19bと、下部へ温調空気を
吹出すフット吹出口19cとが設けられ、それぞれの吹
出口は、格別のモードドア(デフドア20a,21a、
ベントドア20b,21b、フットドア20c,21
c)によって開口量が調節されるようになっている。ま
た、エバポレータ8の上流側には、送風機7から圧送さ
れた空気をエバポレータ8を介して各分路に配分する配
風ドア22が設けられている。
【0022】尚、運転席側と助手席側のミックスドア1
5,16は、別々のアクチュエータ23,24によって
駆動され(RMIX ACT、LMIX ACT)、イ
ンテークドア5は、アクチュエータ25によって駆動さ
れ、運転席側のモードドアと助手席側のモードドアは、
例えば、共通するアクチュエータ26によって連動する
ようになっている。また、配風ドア22は、アクチュエ
ータ27によって駆動されるようになっている。
【0023】そして、上述した各種ドアを駆動するアク
チュエータ、コンプレッサ11の電磁クラッチ10、送
風機7のモ−タ6は、コントロールユニット30からの
出力信号に基づいて制御されるようになっている。
【0024】コントロールユニット30は、図示しない
中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポー
ト(I/O)等を備えると共に、各種ドア(インテーク
ドア5、エアミックスドア15,16、モードドア20
a,21a,20b,21b,20c,21c、配風ド
ア22)を駆動するアクチュエータ23〜27、コンプ
レッサ11の電磁クラッチ10、送風機7のモータ6を
駆動制御する駆動回路等を有して構成され、車室内温度
を検出する室内温度センサ31からの信号や、車室外温
度を検出する外気温センサ32からの信号、車両の右側
の日射量を検出する右日射センサ33aと左側の日射量
を検出する左日射センサ33bとを備えた日射センサ3
3からの信号、エンジン冷却水の温度を検出する水温セ
ンサ34からの信号、エバポレータ8の下流側に設けら
れ、エバポレータ8の温度またはエバポレータ8を通過
した空気の温度を検出するエバ後センサ35からの信号
等が入力されるようになっている。
【0025】また、コントロールユニット30には、車
室側からの操作によって制御指令を出力する操作パネル
36からの信号等が入力されるようになっている。この
操作パネル36は、各種ドア、コンプレッサ、送風機等
の各空調機器を自動制御する指令を出力するAUTOス
イッチ37、吸入モードを内気循環モード(REC)又
は外気導入モード(FRESH)にマニュアル設定する
RECスイッチ38、吹出モードを強制的にデフロスト
モードに設定するDEFスイッチ39、車室内の運転席
側と助手席側とを独立に温調制御するDUALスイッチ
40、各空調機器をOFFモードに設定する指令を出力
するOFFスイッチ41、送風能力を切り換えるFAN
スイッチ42、冷却サイクルのオンオフ、即ち、コンプ
レッサ11のオンオフを個別に指令するA/Cスイッチ
43、吹出モードをマニュアル設定するMODEスイッ
チ44を有している。また、運転席側空調ゾーンの目標
温度を設定する運転席側温度設定器45のアップ、ダウ
ンスイッチ45a,45bと、助手席側空調ゾーンの目
標温度を設定する助手席側温度設定器46のアップ、ダ
ウンスイッチ46a,46bとを有し、それぞれのアッ
プ、ダウンスイッチによって設定されたそれぞれの空調
ゾーンの目標温度、FANスイッチ42によって設定さ
れた送風能力、MODEスイッチ44によって設定され
た吹出モードなどは、それぞれパネル中央に設けられた
表示部47に表示されるようになっている。
【0026】そして、コントロールユニット30は、R
OM又はRAMに与えられた所定のプログラムにしたが
って各種入力信号を処理し、送風能力の切り替え、吸入
モードの切り替え、コンプレッサ11のオンオフ、吹出
モードの切り換え、エアミックスドア15,16の開
度、配風ドア22の位置等を制御するようになってい
る。
【0027】図2において、前記コントロールユニット
30による空調制御例がフローチャートとして示されて
おり、以下において、このフローチャートに基づいて空
調制御の動作例を説明する。
【0028】コントロールユニット30は、イグニッシ
ョンスイッチを入れてエンジンが起動した後に、前述し
た各種センサや操作パネル36からの信号を入力し(ス
テップ50)、イグニッションスイッチを投入してから
このフローによる処理が初回であるか否かが判定される
(ステップ52)。ステップ52において、初回である
と判定された場合には、初期設定を行い(ステップ5
4)、その後に所定のチェック操作がなされて自己診断
の要請があるか否かを判定し(ステップ56)、自己診
断の要請がある場合には、自己診断を解除する操作がな
されたか否かを判定し(ステップ58)、解除操作があ
るまで、表示機能をチェックしたり、各種センサの故障
をチェックしたり、出力機器の作動を点検したり、出力
系(送風機、アクチュエータ、コンプレッサなど)を予
め設定された所定のパターンで強制駆動させたり、各種
センサの検出結果を表示させたりする等の自己診断を行
う(ステップ60)。
【0029】そして、ステップ52において、イグニッ
ションスイッチを投入してからこのフローによる処理が
初回でない場合、初回ではあるがチェック操作がなされ
ていない場合、チェック操作が行われた後に解除操作が
なされた場合には、ステップ62〜80の各サブルーチ
ン処理(ステップ62の外気温遅延処理、ステップ64
の日射補正演算処理、ステップ66の日射補正遅延処
理、ステップ68の総合信号演算処理、ステップ70の
ミックスドア制御処理、ステップ72の送風機制御処
理、ステップ74のモードドア制御処理、ステップ76
のインテークドア制御処理、ステップ78のコンプレッ
サ制御処理、ステップ80の配風ドア制御処理)が行わ
れ、しかる後にステップ50へ戻り、上述した処理が繰
り返し行われるようになっている。
【0030】ステップ62の外気温遅延処理は、外気温
センサ32が渋滞時やアイドル運転時などにおいてエン
ジン廃熱などの影響で本来の外気温よりも高い温度を検
出しないようにする必要から、温度上昇が検出された場
合に外気温センサ32からの出力信号に遅延処理を施す
ものであり、図3に示されるような処理がなされる。即
ち、イグニッションスイッチを投入してからこのサブル
ーチンによる処理が初回であるか否かが判定され(ステ
ップ82)、初回であると判定されれば、水温センサ3
4によって検出された冷却水の温度Twが40℃よりも
高いか否かを(ステップ84)、また、メモリに記憶さ
せておいた前回の制御用外気温度である制御用外気温メ
モリ値TaDM が外気温センサ32によって検出された最
新の外気温Taよりも小さいか否かを判定する(ステッ
プ86)。冷却水の温度Twが40℃以下であると判定
され、又は、制御用外気温メモリ値TaDM がTa以上で
あると判定されれば、エンジン廃熱による熱影響は殆ど
ないものとして演算のために用いるパラメータTaBと制
御用の信号として用いる制御用外気温度TaDのそれぞれ
に外気温センサ32によって検出された最新の外気温T
aを割り当て(ステップ88)、冷却水の温度Twが4
0℃よりも高くなっており、制御用外気温度メモリ値T
aDM が検出された外気温Taよりも低くなっている場合
には、エンジン廃熱の熱影響が考えられるので、演算の
ために用いるパラメータTaBと制御用の信号として用い
る制御用外気温度TaDのそれぞれに制御用外気温メモリ
値TaDM を割り当てる(ステップ90)。
【0031】また、ステップ82において、イグニッシ
ョンスイッチを投入してからこのサブルーチンによる処
理が初回でないと判定されれば、外気温センサ32によ
って検出された温度Taが上昇しているか否かを判定し
(ステップ92)、上昇していなければ、エンジン廃熱
による熱影響を考慮しなくてもよいことから、ステップ
88へ進み、演算のために用いるパラメータTaBと制御
用の信号として用いる制御用外気温度TaDのそれぞれに
外気温センサ32によって検出された最新の外気温Ta
を割り当てる。
【0032】ステップ92において、外気温センサ32
によって検出された温度Taが上昇していると判定され
た場合には、外気温Taと演算のために用いるパラメー
タTaBとの差が所定温度以上であるか否かを判定し(ス
テップ94)、所定温度以上であると判定された場合に
は、外気温が大幅に増加してエンジン廃熱による影響で
あることが確実視できるので、この場合には、制御用の
信号として用いる制御用外気温度TaDを固定してエンジ
ン廃熱による外気温センサ32の出力変動を防止し(ス
テップ96)、外気温TaとパラメータTaBとの差が所
定温度以下である場合には、検出されたTaの上昇が実
際の外気温の変動による可能性もあるので、この場合に
は、エンジン廃熱による影響をできるだけ抑えるために
60秒ごとに1bit の割り合いで制御用外気温度TaDを
ゆっくり上昇させていく(ステップ98)。
【0033】このようにして制御用外気温度TaDが決定
された後は、パラメータTaBもTaの変動に合わせて修
正しておく必要があるので、パラメータTaBが外気温セ
ンサによって検出された実際の温度Taよりも低くくな
っているか否かを判定し(ステップ100)、Taがパ
ラメータTaBよりも高いと判定された場合には、演算パ
ラメータも60秒ごとに1bit の割り合いでパラメータ
TaBをゆっくり上昇させていき(ステップ102)、T
aがパラメータTaB以下であれば、検出された温度Ta
をパラメータTaBに割り当てる(ステップ104)。そ
して、ステップ88、90、96、又は98によって設
定された制御用外気温度TaDを新たな制御用外気温メモ
リ値TaDM として割り当てる(ステップ106)。した
がって、以上の処理により、エンジン廃熱などの影響を
受けて空調機器が誤動作するのを防ぐことができる。
【0034】ステップ64の日射補正演算処理は、図4
に示されるように、日射センサ33からの出力信号によ
って日射方位を演算し(ステップ110)、平均日射量
を演算した上で(ステップ112)、この平均日射量を
日射方位によって左右(運転席側と助手席側)に配分す
る処理を行うサブルーチンである(ステップ114)。
【0035】即ち、ステップ110の日射方位演算処理
は、図5に示されるように、右日射センサ33aと左日
射センサ33bのそれぞれの出力値(QSUNR, QSUNL)
からそれぞれのセンサが故障しているか否かを判定し
(ステップ116、118)、いずれか一方の日射セン
サが故障していると判定された場合には、日射方位を中
央、即ち、右側日射方位DR と左側日射方位DL とを0
とする(ステップ120)。これに対し、いずれの日射
センサ33a、33bも故障でないと判定された場合に
は、右日射センサ33aによって検出された日射量の一
次遅延値(右日射一次遅延値QSR)と左日射センサ33
bによって検出された日射量の一次遅延値(左日射一次
遅延値QSL)とを比較し(ステップ122)、右日射一
次遅延値QSRが左日射一次遅延値QSL以上であれば、日
射方位が車体の右側にあることから、ステップ124へ
進み、右側日射方位DR を同ステップに示す演算式によ
って演算する。また、右日射一次遅延値QSRが左日射一
次遅延値QSLよりも小さければ、日射方位が車体の左側
にあることから、ステップ126へ進み、左側日射方位
DL を同ステップに示す演算式によって演算する。尚、
図中、K1は演算定数である。
【0036】以上によって演算された日射方位は、それ
ぞれの日射センサ33a,33bで検出された日射量
(QSUNR, QSUNL)が小さい場合には、いずれの側から
日射が差し込んでも日射による影響は殆どない。このた
め、ステップ124又は126の後にステップ128及
び130において右日射センサ33aによって検出され
た日射量QSUNRと左日射センサ33bによって検出され
た日射量QSUNLとが所定値(α)以下であると判定され
た場合には、ステップ120へ進み、日射方位を中央
(DR =DL =0)とし、いずれか一方の日射センサに
よって検出された日射量が所定値αよりも大きければ、
ステップ124又は126で演算された日射方位を用い
る。
【0037】ステップ112の平均日射量演算処理は、
図6に示されるように、右日射センサ33aと左日射セ
ンサ33bのそれぞれの出力値(QSUNR, QSUNL)から
それぞれのセンサが故障しているか否かを判定し(ステ
ップ132、134、136)、いずれの日射センサも
故障していると判定された場合には、平均日射量Qsを
0とする(ステップ138)。また、一方の側の日射セ
ンサが故障していると判定された場合には、故障してい
ない日射センサの一次遅延値を平均日射量とする。即
ち、右日射センサ33aは故障しているが、左日射セン
サ33bは故障していないと判定された場合であれば、
左日射一次遅延値QSLを平均日射量QS とし(ステップ
140)、左日射センサ33bは故障しているが、右日
射センサ33aは故障していないと判定された場合であ
れば、右日射一次遅延値QSRを平均日射量QS とする
(ステップ142)。
【0038】これに対し、いずれの日射センサ33a,
33bも正常であると判定された場合には、右日射一次
遅延値QSRと左日射一次遅延値QSLとを比較し(ステッ
プ144)、右日射一次遅延値QSRが左日射一次遅延値
QSL以上であると判定されれば、ステップ146へ進ん
でQSRとQSLとの和を所定値K2 で除した値がQSR以上
であるか否かを判定し、右日射一次遅延値QSRが左日射
一次遅延値QSLよりも小さいと判定されれば、ステップ
148へ進んでQSRとQSLとの和を所定値K2で除した
値がQSL以上であるか否かを判定する。
【0039】右日射センサ33aからの出力値の依存度
が非常に大きければ、左日射センサ33bからの出力値
を殆ど考慮する必要がないので、ステップ146におい
て、(QSR+QSL)/K2 がQSRよりも小さいと判定さ
れた場合には、ステップ142へ進み、右日射一次遅延
値QSRを平均日射量QS とする。また、左日射センサか
らの出力値の依存度が非常に大きければ、右日射センサ
からの出力値を殆ど考慮する必要がないので、ステップ
148において(QSR+QSL)/K2 がQSLよりも小さ
いと判定された場合には、ステップ140へ進み、左日
射一次遅延値QSLを平均日射量QS とする。
【0040】それ以外の場合、即ち、ステップ146に
おいて、(QSR+QSL)/K2 がQSR以上であると判定
された場合や、ステップ148において(QSR+QSL)
/K2 がQSL以上であると判定された場合には、両日射
センサからの出力を無視できないので、ステップ150
へ進み、(QSR+QSL)/K2 を平均日射量QS とす
る。つまり、図7の破線で示す右日射一次遅延値QSRと
左日射一次遅延値QSLとから、ステップ140〜150
の処理によって平均日射量QS を図7の実線で示される
ように演算する。
【0041】また、ステップ114の左右日射量演算処
理においては、前記ステップ110で演算された日射方
位によってステップ112で演算された平均日射量QS
を分配する処理を行う。即ち、図8に示されるように、
車両に対していずれの側から差し込む日射であるのかを
判定し(ステップ152)、右側から差し込む日射であ
ると判定された場合には、前記ステップ112で演算さ
れた平均日射量Qsをそのまま運転席側日射量QSDDr'
とし(ステップ154)、平均日射量QsにCOS(DR)を
乗じた値を助手席側日射量QSDAs' とする(ステップ1
56)。また、左側から差し込む日射であると判定され
た場合には、前記ステップ112で演算された平均日射
量QsにCOS(DL)を乗じた値を運転席側日射量QSDDr'
とし(ステップ158)、平均日射量Qsをそのまま助
手席側日射量QSDAs' とする(ステップ156)。
【0042】以上のようにして運転席側日射量QSDDr'
と助手席側日射量QSDAs' とが演算された後には、ステ
ップ66の日射補正遅延処理がなされる。この日射補正
遅延処理は、日射の変化に対して体感温度の変化が遅れ
ることから、実際の体感温度の変化に合わせた制御を行
うためにステップ64で得られた日射量に図9で示す処
理を施して遅延をかけるものである。
【0043】即ち、イグニッションスイッチを投入して
からこのフローによる処理が初回であるか否かを判定し
(ステップ162)、初回であると判定された場合に
は、ステップ114で得られた日射量QSDi'(運転席側
日射量QSDDr' と助手席側日射量QSDAs' )を日射補正
量QSDi (制御用運転席側日射補正量QSDDr、制御用助
手席側日射補正量QSDAs)とし(ステップ164)、日
射補正量QSDi が所定の上限値β以上であるか否かを判
定し(ステップ166)、日射補正量QSDi が所定の上
限値βよりも小さければ、ステップ164で得られた値
をそのまま用い、日射補正量QSDi が所定の上限値β以
上であると判定された場合には、日射補正量QSDi を所
定の上限値βに設定する(ステップ168)。尚、日射
量、日射補正量において添え字iは、Dr又はAsのこ
とである。
【0044】これに対して、ステップ162において、
イグニッションスイッチを投入してからこのフローによ
る処理が初回でないと判定された場合には、それぞれの
日射センサの日射量QSDi'が日射補正量QSDi と一致し
ているか否かを判定し(ステップ170)、一致してい
れば遅延をかける必要がないので、前記ステップ166
へ進み、一致していなければ、ステップ172へ進んで
日射補正量QSDi が所定の上限値β以上であるか否かを
判定し、所定の上限値β以上であると判定された場合に
は、ステップ168へ進んで日射補正量QSDi を所定の
上限値βに設定し、日射量QSDi'が所定の上限値βより
も小さいと判定された場合には、ステップ174へ進
み、日射量QSDi'が日射補正量QSDi よりも大きいか否
か、即ち、日射量が増大している状態か減少している状
態かを判定する。日射量が増大している場合であれば、
30秒に所定量の割り合いで変動させる遅延をかけてQ
SDiを増加させ(ステップ176)、また、日射量が減
少している場合であれば、30秒待ってから30秒に所
定量の割り合いで変動させる遅延をかけてQSDi を減少
させる(ステップ178 、180)。よって、図10に
示されるように、日射量QSDi'が変動した場合であれ
ば、日射量の上昇時においては、その変動に即応して3
0秒に所定量の割り合いで日射補正量QSDi がQSDi'と
一致するまで増大し、日射量の減少時においては、日射
量が変動してから30秒経過した後に30秒に所定量の
割り合いで日射補正量QSDi がQSDi'と一致するまで減
少することとなり、日射の変動と体感の遅れとを一致さ
せるようにしている。
【0045】ステップ68で行われる総合信号演算処理
は、図11に示されるように、運転席設定温度TsetDr
、制御用運転席側日射補正量QSDDr、車室内温度T
r、及び制御用外気温度TaDに基づいて運転席側仮総合
信号TDr' を演算し、助手席側設定温度TsetAs 、制御
用助手席側日射補正量QSDAs,室内温度Tr、及び制御
用外気温度TaDに基づいて助手席側仮総合信号TAs' を
演算する。そして、運転席側仮総合信号TDr' と助手席
側仮総合信号TAs' との差を演算し、この仮総合信号の
差に対して外気温度と吹出モードとによって決定される
演算定数E1を乗じた値と運転席側仮総合信号TDr' と
に基づいて運転席側総合信号TDrを演算し、仮総合信号
の差に対して外気温度と吹出モードとによって決定され
る演算定数E2を乗じた値と助手席側仮総合信号TAs'
とに基づいて助手席側総合信号TAsを演算する処理が行
われる。
【0046】より具体的には、図12に示されるよう
に、ステップ182において、仮総合信号の演算を行
い、ステップ184において、総合信号の演算を行い、
ステップ186において、モードドアを制御するための
モード制御用総合信号を演算する。
【0047】即ち、ステップ182の仮総合信号演算処
理においては、車室内温度Tr、制御用外気温度TaD、
制御用運転席側日射補正量QSDDr、外気補正された運転
席側設定温度T'setDrをパラメータとして運転席側仮総
合信号TDr' を下記の数1式に基づいて演算し、車室内
温度Tr、制御用外気温度TaD、制御用助手席側日射補
正量QSDAs、外気補正された助手席側設定温度T'setAs
をパラメータとして助手席側仮総合信号TAs' を下記の
数2式に基づいて演算する。
【0048】
【数1】
【0049】
【数2】
【0050】ここで、KAは外気ゲイン、Ksは日射ゲ
イン、KDr は運転席側設定ゲイン、KAs は助手席側
設定ゲインであり、外気補正された運転席側設定温度
T'setDrは、図13に示される制御用外気温度TaDとの
関係で決定された補正項α1を運転席側設定温度TsetD
r に加味してT'setDr=TsetDr +α1によって演算さ
れたものであり、外気補正された助手席側設定温度T's
etAsは、図13に示される制御用外気温度TaDとの関係
で決定された補正項α2を助手席側設定温度TsetAs に
加味してT'setAs=TsetAs +α2によって演算された
ものである。
【0051】また、ステップ184の総合信号の演算に
おいては、ステップ182で演算されたTDr' に対し、
TDr' とTAs' との差に補正ゲインE1を乗じて形成さ
れた補正項を付加して運転席側総合信号TDrを下記の数
3式に基づいて演算し、ステップ182で演算されたT
As' に対し、TDr' とTAs' との差に補正ゲインE2を
乗じた補正項を付加して助手席側総合信号TAsを下記の
数4式に基づいて演算する。
【0052】
【数3】
【0053】
【数4】
【0054】ここで、補正ゲインE1,E2は、図14
に示されるように、ステップ190において、制御用外
気温度TaDに対して、同ステップに示されるような特性
が得られるように外気温に応じた運転席側外気温補正定
数E1ambと、助手席側外気温補正定数E2ambとを演算
し、ステップ192において、吹出モードごとに予め決
められた同ステップに示される補正定数の中から、吹出
モードに対応した運転席側モード補正定数E1mode と、
助手席側モード補正定数E2mode とを演算し、ステップ
194において、E1をE1amb+E1mode として算出
し、E2をE2amb+E2mode として算出したものであ
る。
【0055】さらに、ステップ186のモード制御用総
合信号の演算においては、ステップ184で演算された
運転席側総合信号TDrと、制御用運転席側日射補正量Q
SDDrから運転席側モード制御用総合信号TMDr を下記の
数5式に基づいて演算し、助手席側総合信号TAsと、制
御用助手席側日射補正量QSDAsから助手席側モード制御
用総合信号TMAs を下記の数6式に基づいて演算する。
ここで、K'sは、モード制御用のために特に設定された
日射ゲインである。
【0056】
【数5】
【0057】
【数6】
【0058】ステップ70のミックスドア制御処理で
は、ステップ68で演算された総合信号に基づいて、図
15に示されるように運転席側ミックスドア15を制御
し、図16に示されるように助手席側のミックスドア1
6を制御する。
【0059】図15で示される運転席側のミックスドア
15の制御においては、運転席側の設定温度を判定し
(ステップ200)、設定温度が最大設定温度(32
℃)に設定されていると判定された場合には、ステップ
202へ進み、運転席側のミックスドア15を開度10
0%(フルホット位置)に設定し、設定温度が最小設定
温度(18℃)に設定されていると判定された場合に
は、ステップ204へ進み、運転席側のミックスドア1
5を開度0%(フルクール位置)に設定する。これに対
して、設定温度が中間設定温度(18.5℃〜31.5
℃)である場合には、ステップ206において、ステッ
プ68において演算された運転席側総合信号TDrから目
標吹出温度ToDr を演算し、また、ステップ208にお
いて推定吹出温度T'oDrを演算する。そして、目標吹出
温度ToDr と推定吹出温度T'oDrとの差S1を演算し
(ステップ210)、この差S1の大きさに応じて運転
席側のミックスドア15を駆動制御する。即ち、ステッ
プ212において、S1の大きさを判定し、S1が−2
℃よりも低いと判定された場合には、推定吹出温度が目
標吹出温度よりも2℃以上高いことから、運転席側のミ
ックスドア15をよりクール側へ駆動させて吹出温度を
低くなるようにし(ステップ214)、S1が2℃より
も高いと判定された場合には、推定吹出温度が目標吹出
温度よりも2℃以上低いことから、運転席側のミックス
ドア15をよりホット側へ駆動させて吹出温度を高くな
るようにする(ステップ216)。そして、S1が−2
〜2℃の範囲内であれば、目標吹出温度と推定吹出温度
とがほぼ一致しているとみなして運転席側のミックスド
ア15を現在の位置で停止させ(ステップ218)、以
上の処理によって、図15(b)に示すような特性が得
られるように、ミックスドア15の位置を制御するよう
にしている。
【0060】同様に、図16で示される助手席側のミッ
クスドア16の制御においては、助手席側の設定温度を
判定し(ステップ220)、設定温度が最大設定温度
(32℃)に設定されていると判定された場合には、ス
テップ222へ進み、助手席側のミックスドア16を開
度100%(フルホット位置)に設定し、設定温度が最
小設定温度(18℃)に設定されていると判定された場
合には、ステップ224へ進み、助手席側のミックスド
ア16を開度0%(フルクール位置)に設定する。これ
に対して、設定温度が中間設定温度(18.5℃〜3
1.5℃)である場合には、ステップ226において、
ステップ68において演算された助手席側総合信号TDr
から目標吹出温度ToAs を演算し、また、ステップ22
8において推定吹出温度T'oDrを演算する。そして、目
標吹出温度ToAs と推定吹出温度T'oAsとの差S1を演
算し(ステップ230)、この差S1の大きさに応じて
助手席側のミックスドア16を駆動制御する。即ち、ス
テップ232において、S1の大きさを判定し、S1が
−2℃よりも低いと判定された場合には、目標吹出温度
が推定吹出温度よりも2℃以上低いことから、助手席側
のミックスドア16をよりクール側へ駆動させて吹出温
度が低くなるようにし(ステップ234)、S1が2℃
よりも高いと判定された場合には、目標吹出温度が推定
吹出温度よりも2℃以上高いことから、助手席側のミッ
クスドア16をよりホット側へ駆動させて吹出温度が高
くなるようにする(ステップ236)。そして、S1が
−2〜2℃の範囲内であれば、目標吹出温度と推定吹出
温度とがほぼ一致しているとみなして助手席側のミック
スドア16を現在の位置で停止させ(ステップ23
8)、以上の処理によって、図16(b)に示すような
特性が得られるように、ミックスドア15の位置を制御
するようにしている。
【0061】ステップ72の送風機制御は、運転席側総
合信号TDrと助手席側総合信号TAsとの平均値に基づい
て、図17に示されるような特性が得られるように送風
機の回転速度を制御する。即ち、(TDr+TAs)/2が
非常に大きい場合、又は、非常に小さい場合には、冷房
負荷または暖房負荷が大きい場合であることから送風機
の回転速度を最大(100%)とし、冷房負荷または暖
房負荷の小さい中間域にある場合には、送風機7の回転
速度を最小(30%)とし、この中間域から負荷が大き
くなる領域にかけては、連続的に回転速度を大きくする
ように制御する。
【0062】ステップ74のモードドア制御は、運転席
側総合信号TDrと助手席側総合信号TAsとの平均値に基
づいて、図18に示されるような特性が得られるように
吹出モードを制御する。即ち、(TDr+TAs)/2が大
きい場合には吹出モードをベントモードに設定し、小さ
くなるにつれてバイレベルモード、フットモードに設定
する。
【0063】ステップ76のインテークドア制御は、運
転席側総合信号TDrと助手席側総合信号TAsとの平均値
に基づいて、図19に示されるような特性が得られるよ
うに吸入モードを制御する。即ち、(TDr+TAs)/2
が大きい場合には吸入モードを内気循環とするRECモ
ードに設定し、小さくなるにつれて内外気を混合して導
入とするMIXモード、外気導入とするFRESHモー
ドに設定する。
【0064】ステップ78のコンプレッサ制御は、図2
0に示されるように、コントロールユニット30によっ
て送風機7が停止状態にあるか否か、AUTOスイッチ
37が押されて空調装置の自動運転を行う要請があるか
否か、デフロフトスイッチ39が押されて吹出モードを
デフロストモードに強制的に設定する要請があるか否
か、エアコン(冷凍サイクル)が稼動状態(ONモー
ド)にあるか否かを判定する(ステップ240〜24
6)。
【0065】送風機7が停止状態にあれば、エアコンを
OFFモードとし(ステップ250)、表示部47のA
/C表示を消灯させ(ステップ252)、コンプレッサ
11を停止させる(ステップ254)。
【0066】また、送風機7の稼動中にAUTOスイッ
チ37が押されるか、デフロストスイッチ39が押され
るか、エアコンがONモードであると判定された場合に
は、ステップ256において、A/Cスイッチ43が押
されたか否かを判定し、A/Cスイッチが押された場合
には、ステップ250へ進み、エアコンをOFFモード
として表示部47のA/C表示を消灯させ(ステップ2
52)、コンプレッサ11を停止させる(ステップ25
4)。これに対して、ステップ256において、A/C
スイッチ43が押されていないと判定された場合には、
オートで稼動している状態、吹出モードをデフロストモ
ードに設定している状態、エアコンをオンモードにして
いる状態を形成又は維持するためにエアコンをONモー
ドとし(ステップ258)、表示部47のA/C表示を
点灯させる(ステップ260)。そして、エバ後センサ
35が故障しているか否かを判定し(ステップ26
2)、故障していると判定されれば、コンプレッサ11
を停止させ(ステップ254)、故障していないと判定
されれば、エバ後センサ35で検出された温度Te によ
ってエバポレータ8が凍結しない所定温度であるか否か
を判定し(ステップ264)、エバ後温度が所定温度以
下であると判定された場合にコンプレッサ11を停止さ
せ(ステップ266)、所定温度以上であると判定され
た場合にコンプレッサ11を稼動させる(ステップ25
4)オンオフ制御を行う。
【0067】また、ステップ246において、エアコン
がONモードでない(OFFモードである)と判定され
た場合には、その状態でA/Cスイッチ43が押された
か否かを判定し(ステップ268)、エアコンがOFF
モードである場合にA/Cスイッチ43が押された場合
であれば、ステップ258へ進み、エアコンをオンモー
ドにして表示部のA/C表示を点灯させ(ステップ25
8、260)、エバ後センサ35が故障していなけれ
ば、エバポレータ8の凍結を防止するためにコンプレッ
サ11のオンオフ制御を行う(ステップ262〜26
6、254)。これに対し、ステップ268において、
エアコンがOFFモードである場合にA/Cスイッチ4
3が押されていない場合であれば、ステップ250へ進
み、エアコンをOFFモードとして表示部のA/C表示
を消灯させ(ステップ250、252)、コンプレッサ
を停止させる(ステップ254)。
【0068】ステップ80の配風ドア制御は、図21に
示されるように、吹出モードがベントモード又は、バイ
レベルモードであるか否かを判定し(ステップ26
0)、ベントモード又は、バイレベルモードでないと判
定された場合には、ステップ262へ進み、配風ドア2
2を配風比が1:1となる位置、即ち、中央に固定す
る。これに対して、吹出モードがベントモード又は、バ
イレベルモードである場合には、ステップ264へ進
み、同ステップに示されるような特性が得られるよう
に、ステップ110で得られた日射方位に基づいて配風
ドアの位置を決定する。ここで、配風ドアの位置は、左
側(助手席側)にのみ送風する状態を0%の位置、右側
(運転席側)にのみ送風する状態を100%の位置とし
た場合に、日射方位が左30度から右30度の範囲にお
いては、配風ドア22を中央(50%)に設定して左右
の配風量を等しくし、日射方位が左30度よりも左方へ
傾けば、左方へ傾くほど配風ドア22のドア開度を20
%となるまで小さくし、左側への送風量を増大させる。
また、日射方位が右30度よりも右方へ傾けば、右方へ
傾くほど配風ドア22のドア開度を80%となるまで大
きくし、右側への送風量を増大させる。
【0069】したがって、上述の構成によれば、運転席
側のミックスドア15が運転席側総合信号TDrに基づい
て、助手席側のミックスドア16が助手席側総合信号T
Asに基づいて、送風機7やインテークドア5、モードド
ア20a〜20c、21a〜21cが運転席側総合信号
TDrと助手席側総合信号TAsとに基づいてそれぞれ制御
されることとなるが、運転席側総合信号TDrは、運転席
側仮総合信号TDr' と助手席側仮総合信号TAs' との差
に対応した演算項を運転席側仮総合信号TDr'に加えて
形成され、助手席側総合信号TAsは、運転席側仮総合信
号TDr' と助手席側仮総合信号TAs' との差に対応した
演算項を助手側仮総合信号TAs' に加えて形成されてお
り、しかも、運転席側仮総合信号TDr' と助手席側仮総
合信号TAs' との差に対応したそれぞれの演算項を外気
温度と吹出モードとによって補正するようにしているの
で、一方の空調ゾーンを空調制御するにあたり、他方の
空調制御の影響を適切に反映させることができるように
なる。
【0070】つまり、運転席側仮総合信号TDr' と助手
席側仮総合信号TAs' は、設定温度のみならず外気温や
車室内温度、日射量などをパラメータとする時間と共に
変化する因子であり、このような運転席側仮総合信号T
Dr' と助手席側仮総合信号TAs' との差に対応した演算
項を加味することで、設定温度のみならず、設定温度以
外の変化要因を適切に捉えて制御に反映させることがで
き、過渡時の適切な補正が可能となる。また、運転席側
仮総合信号と助手席側仮総合信号との差に対応した演算
項を外気温度と吹出モードとによって補正するようにし
ているので、設定温度が設定された後に外部負荷が変動
するような場合においても、吹出温度のオーバーシュー
トが生じたり、逆に吹出温度変化が小さくなるまでに時
間がかかってしまう等の不具合が生じることを抑えるこ
とが可能となる。逆に、運転席側仮総合信号と助手席側
仮総合信号との差に対応した演算項を外気温度と吹出モ
ードとによって補正することで、変化を望んでいる側の
空調ゾーンに対しては吹出温度を積極的にオーバシュー
トさせ、変化を望んでいない側の空調ゾーンに対しては
吹出温度の変化量を規制することも可能となり、それぞ
れの空調ゾーンの過渡フィーリングの向上を図ることが
可能となる。
【0071】特に、運転席側仮総合信号TDr' と助手席
側仮総合信号TAs' との差に対応した演算項を外気温度
で補正することで、外気温変化に伴うそれぞれの空調ゾ
ーンの干渉度合いの変化を補正することが可能となり、
また、運転席側仮総合信号と助手席側仮総合信号との差
に対応した演算項を吹出モードで補正することで、例え
ばベントモード時の左右空調ゾーンの干渉度合いとフッ
トモード時の左右空調ゾーンの干渉度合いの違いを補正
することも可能となる。
【0072】尚、上述の構成においては、運転席側仮総
合信号TDrと助手席側仮総合信号TAsとの差に対応した
演算項を外気温度と吹出モードとの両方によって補正す
る例を示したが、外気温度と吹出モードのいずれか一方
によって補正するようにしてもよい。また、上述の構成
のように、配風ドア22を備えた構成においては、配風
ドア22による配風比の変化によってそれぞれの空調ゾ
ーンの干渉度合い(温度干渉や気流干渉など)が変化す
ることから、図22に示されるように、運転席側仮総合
信号と助手席側仮総合信号との差に対応した演算項を配
風ドア22による配風比(運転席側空調ゾーンと助手席
側空調ゾーンとに振り分けられる風量の割り合いであ
り、運転席側空調ゾーンに供給される風量の総風量に対
する割り合いを運転席側配風比F1とし、助手席側空調
ゾーンに供給される風量の総風量に対する割り合いを助
手席側配風比(1−F1)とする)に応じて補正するよ
うにしてもよい。
【0073】即ち、運転席設定温度TsetDr 、制御用運
転席日射補正量QSDDr、室内温度Tr、及び外気温Ta
に基づいて運転席側仮総合信号TDr' を演算し、助手席
設定温度TsetAs 、制御用助手席日射補正量QSDAs,室
内温度Tr、及び制御用外気温度TaDに基づいて助手席
側仮総合信号TAs' を演算する。そして、運転席側仮総
合信号TDr' と助手席側仮総合信号TAs' との差を演算
し、この仮総合信号の差に対して配風比を考慮した値と
運転席側仮総合信号TDr' とから運転席側総合信号TDr
を演算し、仮総合信号の差に対して配風比を考慮した値
と助手席側仮総合信号TAs' とから助手席側総合信号T
Asを演算する処理が行われる。
【0074】より具体的には、前記ステップ68で行わ
れる総合信号演算処理を、図23に示されるように、ス
テップ270において、仮総合信号の演算を行い、ステ
ップ272において、総合信号の演算を行い、ステップ
274において、モードドアを制御するためのモード制
御用総合信号を演算する。
【0075】つまり、ステップ270の仮総合信号演算
処理においては、室内温度Tr、制御用外気温度TaD、
制御用運転席側日射補正量QSDDr、外気補正された運転
席側設定温度T'setDrをパラメータとして運転席側仮総
合信号TDr' を前記数1式に基づいて演算し、室内温度
Tr、制御用外気温度TaD、制御用助手席側日射補正量
QSDAs、外気補正された助手席側設定温度T'setAsをパ
ラメータとして助手席側仮総合信号TAs' を前記数2式
に基づいて演算する。その後、ステップ272の総合信
号の演算においては、ステップ270で演算されたTD
r' に対し、TDr' とTAs' との差に補正ゲインE1と
助手席側配風比(1−F1)とを乗じた補正項を付加し
て運転席側総合信号TDrを下記の数7式に基づいて演算
し、ステップ270で演算されたTAs' に対し、TDr'
とTAs' との差に補正ゲインE2と運転席側配風比F1
とを乗じた補正項を付加して助手席側総合信号TAsを下
記の数8式に基づいて演算する。
【0076】
【数7】
【0077】
【数8】
【0078】ここで、補正ゲインE1,E2は、所定の
固定値であっても、前記数3式、数4式の演算と同様
に、図14に示されるように、制御用外気温度TaDに応
じた運転席側外気温補正定数E1ambと、助手席側外気温
補正定数E2ambを演算し(ステップ190)、吹出モー
ドに応じた運転席側モード補正定数E1mode と、助手席
側モード補正定数E2mode を演算し(ステップ19
2)、E1をE1amb+E1mode として算出し、E2をE
2amb+E2mode として算出するようにしてもよい(ステ
ップ194)。
【0079】そして、ステップ274のモード制御用総
合信号の演算においては、ステップ272で演算された
運転席側総合信号TDrと制御用運転席側日射補正量QSD
Drとから運転席側モード制御用総合信号TMDr を前記数
5式に基づいて演算し、助手席側総合信号TAsと制御用
助手席側日射補正量QSDAsとから助手席側モード制御用
総合信号TMAs を前記数6式に基づいて演算する。尚、
他の構成については、前述した構成と同様であるので、
説明を省略する。
【0080】したがって、このような構成においては、
運転席側のミックスドア15を運転席側総合信号TDrに
基づいて、助手席側のミックスドア16を助手席側総合
信号TAsに基づいて、送風機7やインテークドア5、モ
ードドア20a〜20c、21a〜21cを運転席側総
合信号TDrと助手席側総合信号TAsとに基づいてそれぞ
れ制御するにあたり、運転席側総合信号TDrを、運転席
側仮総合信号TDr' と助手席側仮総合信号TAs' との差
に対応した演算項を運転席側仮総合信号TDr'に加えて
形成し、助手席側総合信号TAsを、運転席側仮総合信号
TDr' と助手席側仮総合信号TAs' との差に対応した演
算項を助手側仮総合信号TAs' に加えて形成し、しか
も、運転席側仮総合信号TDr' と助手席側仮総合信号T
As' との差に対応したそれぞれの演算項を配風比によっ
て補正するようにしたので、一方の空調ゾーンを空調制
御するにあたり、他方の空調制御の影響を適切に反映さ
せることができるようになる。
【0081】つまり、運転席側仮総合信号TDr' と助手
席側仮総合信号TAs' は、設定温度のみならず外気温や
車室内温度、日射量などをパラメータとする時間と共に
変化する因子であり、このような運転席側仮総合信号と
助手席側仮総合信号との差に対応した演算項を加味する
ことで、設定温度のみならず、設定温度以外の変化要因
を適切に捉えて制御に反映させることができ、過渡時の
適切な補正が可能となる。しかも、運転席側仮総合信号
と助手席側仮総合信号との差に対応した演算項を配風比
によって補正するようにしているので、風量比の変化が
もたらすそれぞれの空調ゾーンの温度干渉や気流干渉の
度合いの変化も適切に補正することが可能となる。
【0082】ところで、一方の空調ゾーンの環境が変化
した場合に、他方の空調ゾーンの環境を即座に追従して
変化するものとすれば、他方の空調ゾーンの空調をかえ
って阻害しかねない場合もある。このため、上述した総
合信号を演算するにあたり、運転席側仮総合信号TDr'
と助手席側仮総合信号TAs' との差に基づく補正量を遅
延して加味することが望ましい。
【0083】これを実現する具体的な構成としては、上
述したステップ184、272の総合信号演算を行うに
あたり、運転席側仮総合信号と助手席側仮総合信号との
差に対応した演算項であるE1(TAs' −TDr' )とE
2(TDr' −TAs' )の変化を実際の変化よりも遅延さ
せる処理を行うようにするとよい。
【0084】運転席側の演算項であるE1(TAs' −T
Dr' )の遅延については、図24に示されるように、助
手席側の設定温度を判定し(ステップ280)、助手席
側の設定温度が最小値(18℃)に設定されている場
合、及び、最大値(32℃)に設定されている場合に
は、助手席側の急速冷房または急速暖房によって運転席
側の空調ゾーンが大きく影響を受けることから遅延を行
わず(ステップ282、284)、設定温度が最大値又
は最小値に設定されていない場合、即ち、助手席側のミ
ックスドア16がフルホット位置又はフルクール位置に
ない場合には、運転席側総合信号TDrの大きさを判定し
(ステップ286)、この大きさに応じて遅延の状態を
変化させる。即ち、運転席側のミックスドア15が、図
26に示されるように、目標吹出温度の変化によって変
化しやすくなる制御領域、即ち、運転席側総合信号TDr
の絶対値が所定値Aよりも小さくなる制御領域(|TDr
|<A)であれば、遅延を大きくし(ステップ28
8)、運転席側のミックスドア15が目標吹出温度の変
化によって変化しにくくなる制御領域、即ち、|TDr|
≧Aとなる制御領域であれば、遅延を小さくする制御を
行う(ステップ290、292)。
【0085】同様に、助手席側の演算項であるE2(T
Dr' −TAs' )の遅延については、図25に示されるよ
うに、運転席側の設定温度を判定し(ステップ29
4)、運転席側が設定温度が最小値(18℃)に設定さ
れている場合、及び、最大値(32℃)に設定されてい
る場合には、運転席側の急速冷房または急速暖房によっ
て助手席側の空調ゾーンが大きく影響を受けることから
遅延を行わず(ステップ296、298)、設定温度が
最大値又は最小値に設定されていない場合、即ち、運転
席側のミックスドア15がフルホット位置又はフルクー
ル位置にない場合には、助手席側総合信号TAsの大きさ
を判定し(ステップ300)、この大きさに応じて遅延
の状態を変化させる。即ち、助手席側のミックスドア1
6が、図26に示されるように、目標吹出温度の変化に
よって変化しやすくなる制御領域、即ち、運転席側総合
信号TDrの絶対値が所定値Aよりも小さくなる制御領域
(|TAs|<A)であれば、遅延を大きくし(ステップ
302)、助手席側のミックスドア16が目標吹出温度
の変化によって変化しにくくなる制御領域、即ち、|T
As|≧Aとなる制御領域であれば、遅延を小さくする制
御を行う(ステップ304、306)。
【0086】よって、このような遅延制御を行えば、車
室内の温調状態が安定している場合に片側の空調ゾーン
だけ設定温度の変更などによって温調状態が変更する場
合であっても、他方の空調ゾーンの温調がこれに伴って
即座に変化されてフィーリングが悪化することを避ける
ことができるようになる。
【0087】しかも、運転席側仮総合信号と助手席側仮
総合信号との差に基づく補正量の遅延を吹き出し温度が
変化しやすい制御領域で大きくし、吹き出し温度が変化
しにくい制御領域で小さくするようにしたので、他方の
空調ゾーンへの影響度合いに応じて過渡時における空調
制御のよりきめ細かい補正が可能となり、温度変化を体
感することによるフィーリングの悪化を低減することが
可能となる。また、補正量の遅延をフルクール時、又
は、フルホット時には行わないようにしたので、一方の
空調ゾーンの急激な空調変化による他方の空調ゾーンへ
の熱影響を速やかに防ぐことが可能となる。
【0088】図27、28において、運転席側仮総合信
号と助手席側仮総合信号との差に対応した演算項である
E1(TAs' −TDr' )とE2(TDr' −TAs' )を遅
延させる他の処理例が示されている。この例において運
転席側の演算項であるE1(TAs' −TDr' )に対して
は、図27に示されるように、助手席側の設定温度を判
定し(ステップ310)、助手席側の設定温度が最小値
(18℃)に設定されている場合、及び、最大値(32
℃)に設定されている場合には、助手席側の急速冷房ま
たは急速暖房によって運転席側の空調ゾーンが大きく影
響を受けることから遅延を行わず(ステップ312、3
14)、助手席側の設定温度が最大値又は最小値に設定
されていない場合、即ち、助手席側のミックスドア16
がフルホット位置又はフルクール位置にない場合には、
所定時間当たりの助手席側総合信号の変化量ΔTAsを演
算し(ステップ316)、この変化量が大きくなるほど
遅延量を大きくするようにしている(ステップ31
8)。
【0089】同様に、助手席側の演算項であるE2(T
Dr' −TAs' )に対しては、図28に示されるように、
運転席側の設定温度を判定し(ステップ320)、運転
席側が設定温度が最小値(18℃)に設定されている場
合、及び、最大値(32℃)に設定されている場合に
は、運転席側の急速冷房または急速暖房によって助手席
側の空調ゾーンが大きく影響を受けることから遅延を行
わず(ステップ322、324)、運転席側の設定温度
が最大値又は最小値に設定されていない場合、即ち、運
転席側のミックスドア15がフルホット位置又はフルク
ール位置にない場合には、所定時間当たりの運転席側総
合信号の変化量ΔTDrを演算し(ステップ326)、こ
の変化量の大きくなるほど遅延量を大きくするようにし
ている(ステップ328)。
【0090】よって、このような遅延制御を行えば、前
記構成例と同様に、車室内の温調状態が安定している場
合に片側の空調ゾーンだけ設定温度の変更などによって
温調状態が変更する場合であっても、他方の空調ゾーン
の温調がこれに伴って即座に変化されてフィーリングが
悪化することを避けることができるようになる。
【0091】しかも、第1の仮総合信号と第2の仮総合
信号との差に基づく補正量の遅延を総合信号の変化量が
大きいほど大きくしたので、他方の空調ゾーンへの影響
度合いに応じて過渡時のおける空調制御のよりきめ細か
い補正が可能となり、温度変化を体感することによるフ
ィーリングの悪化を低減することが可能となる。また、
補正項の遅延をフルクール時、又は、フルホット時には
行わないようにしたので、一方の空調ゾーンの急激な空
調変化による他方の空調ゾーンへの熱影響を速やかに防
ぐことが可能となる。
【0092】尚、上述の構成においては、車両の左右を
独立温調する車両用空気調和装置について説明したが、
車両の前後を独立温調する場合など、隣接する空調ゾー
ンを独立温調する場合に適した構成である。また、モー
ドドアを左右で連動させる構成例を示したが、ミックス
ドアのように左右で独立に制御するようにしても、イン
テーク切替装置4、送風機7、エバポレータ8、ヒータ
コア14などを左右で別々に設けて同様の制御を行うよ
うにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
第1の温度設定手段によって設定された温度と車室内外
の熱負荷情報とを加味して第1の空調ゾーンを空調する
ための暫定的な第1の仮総合信号を演算し、第2の温度
設定手段によって設定された温度と車室内外の熱負荷情
報とを加味して第2の空調ゾーンを空調するための暫定
的な第2の仮総合信号を演算し、第1の仮総合信号と第
2の仮総合信号との差に基づく補正量を第1の仮総合信
号に加味して第1の空調ゾーンを空調するための第1の
総合信号を演算し、第1の仮総合信号と第2の仮総合信
号との差に基づく補正量を第2の仮総合信号に加味して
第2の空調ゾーンを空調するための第2の総合信号を演
算し、第1の総合信号に基づいて第1の空調ゾーンを空
調し、第2の総合信号に基づいて第2の空調ゾーンを空
調するようにしたので、車室内外の熱負荷変動をも含む
空調制御の過渡時における空調ゾーン相互間の影響を適
切に補正することができ、それぞれの空調ゾーンを過渡
時においても快適に空調制御することができるようにな
る。
【0094】特に、空調風の吹出モードを変更する手段
を有する通常の車両用空気調和装置において、第1の仮
総合信号と第2の仮総合信号との差に基づく補正量を、
第1の仮総合信号と第2の仮総合信号との差を外気温度
および吹出モードの少なくとも一方に応じて補正した量
とすれば、外気温度や吹出モードの変化に伴う空調ゾー
ン相互間の干渉度合いの変化を的確に考慮してより適切
に空調制御の過渡時における補正を行うことが可能とな
り、過渡時における吹出温度のオーバーシュートを防止
することができ、また吹出温度変化が小さくなるまでの
時間を短くすることも可能となる。さらに、補正量を外
気温度および吹出モードの少なくとも一方に応じて補正
するようにしていることから、変化を望んでいる側の空
調ゾーンへの吹出温度はオーバーシュートさせ、変化を
望んでいない側の空調ゾーンへの吹出温度は変化量を規
制するような制御も可能となり、それぞれの空調ゾーン
の過渡時おけるフィーリングを向上させることが可能と
なる。
【0095】また、第1の空調ゾーンと第2の空調ゾー
ンへの配風比を調節する手段を有する車両用空気調和装
置において、第1の仮総合信号と第2の仮総合信号との
差に基づく補正量を、第1の仮総合信号と第2の仮総合
信号との差を配風比に応じて補正した量とすれば、配風
比の変化に伴う空調ゾーン相互間の干渉度合いの変化を
考慮してより適切に過渡時の補正を行うことが可能とな
る。
【0096】さらにまた、第1の仮総合信号と第2の仮
総合信号との差に基づく補正量を遅延して加味する手段
を設けるようにすれば、一方の空調ゾーンの空調状態の
変動に伴って他方の空調ゾーンの空調状態が即座に変更
されてフィーリングが悪化することを避けることができ
るようになる。
【0097】この際、第1の仮総合信号と第2の仮総合
信号との差に基づく補正量の遅延は、吹き出し温度が変
化しやすい制御領域であれば遅延を大きくし、吹き出し
温度が変化しにくい制御領域であれば遅延を小さくする
ようにしても、総合信号の変化量が大きいほど遅延を大
きくするようにしてもよく、これにより、過渡時におけ
るよりきめ細かい空調制御の補正が可能となり、温度変
化を体感することによるフィーリングの悪化を低減する
ことが可能となる。
【0098】また、温度設定手段によって設定された温
度が最大値又は最小値である場合に、補正量の遅延を行
わないようにすれば、急激に変化する一方の空調ゾーン
の空調変化によって他方の空調ゾーンへの熱影響を適切
に補正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる車両用空気調和装置を
示す図である。
【図2】図2は、コントロールユニットによる空調制御
の動作例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、図2に示すステップ62の外気温遅延
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】図4は、図2に示すステップ64の日射補正演
算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図5は、図4に示すステップ110の日射方位
演算処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、図4に示すステップ112の平均日射
量演算処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、平均日射量の演算を説明するための説
明図である。
【図8】図8は、図4に示すステップ114の左右日射
量演算処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、図2に示すステップ66の日射補正遅
延処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図10は、日射補正遅延処理を説明するため
の説明図である。
【図11】図11は、各種総合信号を演算する過程を説
明するブロック図である。
【図12】図12は、図2に示すステップ68の総合信
号演算処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図13】図13は、制御用外気温度と補正項α1、α
2との関係を示す特性線図である。
【図14】図14は、総合信号演算に用いる定数E1、
E2を演算するフローチャートである。
【図15】図15は、図2に示すステップ70のミック
スドア制御のうち、運転席側のミックスドア制御を示す
フローチャートである。
【図16】図16は、図2に示すステップ70のミック
スドア制御のうち、助手席側のミックスドア制御を示す
フローチャートである。
【図17】図17は、図2に示すステップ72の送風機
制御の内容を説明する特性線図である。
【図18】図18は、図2に示すステップ74のモード
ドア制御の内容を説明する特性線図である。
【図19】図19は、図2に示すステップ76のインテ
ークドア制御の内容を説明する特性線図である。
【図20】図20は、図2に示すステップ78のコンプ
レッサ制御のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図21】図21は、図2に示すステップ80の配風ド
ア制御のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】図22は、各種総合信号を演算する過程を説
明する他のブロック図である。
【図23】図23は、図2に示すステップ68の総合信
号演算処理のサブルーチンの他の例を示すフローチャー
トである。
【図24】図24は、図12又は図23に示す総合信号
の演算処理において、運転席側仮総合信号と助手席側仮
総合信号との差に対応した演算項であるE1(TAs' −
TDr' )の遅延処理の例を示すフローチャートである。
【図25】図25は、図12又は図23に示す総合信号
の演算処理において、運転席側仮総合信号と助手席側仮
総合信号との差に対応した演算項であるE2(TDr' −
TAs' )の遅延処理の例を示すフローチャートである。
【図26】図26は、ミックスドア開度と遅延量との関
係を説明する特性線図である。
【図27】図27は、図12又は図23に示す総合信号
の演算処理において、運転席側仮総合信号と助手席側仮
総合信号との差に対応した演算項であるE1(TAs' −
TDr' )の遅延処理の他の例を示すフローチャートであ
る。
【図28】図28は、図12又は図23に示す総合信号
の演算処理において、運転席側仮総合信号と助手席側仮
総合信号との差に対応した演算項であるE2(TDr' −
TAs' )の遅延処理の他の例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
12 運転席側分路 13 助手席側分路 18a,19a デフロスト吹出口 18b,19b ベント吹出口 18c,19c フット吹出口 20a,21a デフドア 20b,21b ベントドア 20c,21c フットドア 22 配風ドア 31 室内温度センサ 32 外気温センサ 33 日射センサ 33a 右日射センサ 33b 左日射センサ 45 運転席側温度設定器 46 助手席側温度設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折茂 聡 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 梅田 真弓 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3L011 AF02 BJ00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の第1の空調ゾーンに対応して設
    けられた吹出口と第2の空調ゾーンに対応して設けられ
    た吹出口とを有し、それぞれの空調ゾーンを対応する前
    記吹出口からの空調風によって個別に空調制御するよう
    にした車両用空気調和装置において、 前記第1の空調ゾーンの温度を設定する第1の温度設定
    手段と、 前記第2の空調ゾーンの温度を設定する第2の温度設定
    手段と、 車室内温度、外気温度を含む車室内外の熱負荷情報を検
    出する熱負荷情報検出手段と、 前記第1の温度設定手段によって設定された温度と前記
    熱負荷情報検出手段によって検出された熱負荷情報とを
    加味して前記第1の空調ゾーンを空調するための暫定的
    な第1の仮総合信号を演算する第1の仮総合信号演算手
    段と、 前記第2の温度設定手段によって設定された温度と前記
    熱負荷情報検出手段によって検出された熱負荷情報とを
    加味して前記第2の空調ゾーンを空調するための暫定的
    な第2の仮総合信号を演算する第2の仮総合信号演算手
    段と、 前記第1の仮総合信号演算手段で演算された第1の仮総
    合信号に対し、この第1の仮総合信号と前記第2の仮総
    合信号との差に基づく補正量を加味して前記第1の空調
    ゾーンを空調するための第1の総合信号を演算する第1
    の総合信号演算手段と、 前記第2の仮総合信号演算手段で演算された第2の仮総
    合信号に対し、前記第1の仮総合信号と前記第2の仮総
    合信号との差に基づく補正量を加味して前記第2の空調
    ゾーンを空調するための第2の総合信号を演算する第2
    の総合信号演算手段とを備え、 前記第1の総合信号演算手段によって演算された第1の
    総合信号に基づいて前記第1の空調ゾーンを空調し、前
    記第2の総合信号演算手段によって演算された第2の総
    合信号に基づいて前記第2の空調ゾーンを空調するよう
    にしたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記空調風の吹出モードを変更する手段
    を有し、前記第1の仮総合信号と前記第2の仮総合信号
    との差に基づく補正量は、前記第1の仮総合信号と前記
    第2の仮総合信号との差を前記外気温度および前記吹出
    モードの少なくとも一方に応じて補正した量である請求
    項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の空調ゾーンと前記第2の空調
    ゾーンとの配風比を調節する手段を有し、前記第1の仮
    総合信号と前記第2の仮総合信号との差に基づく補正量
    は、前記第1の仮総合信号と前記第2の仮総合信号との
    差を前記配風比に応じて補正した量である請求項1記載
    の車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の仮総合信号と前記第2の仮総
    合信号との差に基づく補正量を遅延して加味する手段を
    設けたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の車
    両用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記補正量の遅延は、吹き出し温度が変
    化しやすい制御領域であれば遅延を大きくし、吹き出し
    温度が変化しにくい制御領域であれば遅延を小さくする
    ことを特徴とする請求項4記載の車両用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記補正量の遅延は、前記総合信号の変
    化量が大きいほど遅延を大きくすることを特徴とする請
    求項4記載の車両用空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記温度設定手段によって設定された温
    度が最大値又は最小値である場合には、前記補正量の遅
    延を行わないことを特徴とする請求項4記載の車両用空
    気調和装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の空調ゾーンは運転席側の空調
    ゾーンであり、前記第2の空調ゾーンは助手席側の空調
    ゾーンであることを特徴とする請求項1記載の車両用空
    気調和装置。
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