JP3178940B2 - 鋼管加工装置の補助保持装置 - Google Patents

鋼管加工装置の補助保持装置

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JP3178940B2
JP3178940B2 JP12845193A JP12845193A JP3178940B2 JP 3178940 B2 JP3178940 B2 JP 3178940B2 JP 12845193 A JP12845193 A JP 12845193A JP 12845193 A JP12845193 A JP 12845193A JP 3178940 B2 JP3178940 B2 JP 3178940B2
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榮一 川崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管に切断または開先
加工を行なう鋼管加工装置において、短尺加工材の保持
を可能とする補助保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管wを所定寸法に切断する場合にあっ
て、該鋼管wを送材通路に供給し、その両端を前後のコ
ンベヤ上で両側の保持装置により、両端保持することに
より、切断加工が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼管が両側
の保持装置により保持され得る長尺状となっている場合
は問題がないが、その切断加工に伴って短尺化したり、
または短尺状に切断する場合には、一方の保持装置によ
る保持が不能となり、堅固に保持を施すことができず、
切断圧に負けて、良好な切断作業を施すことができなく
なる。
【0004】また同様に加工材の端面に開先を施す加工
装置等、種々の鋼管加工装置にあっても同様な技術的課
題が存する。
【0005】本発明は、かかる技術的課題を解決するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、送材通路の加
工部位の前後位置に、鋼管を外側から保持する主保持装
置を配設した鋼管加工装置において、送材通路に対して
高さ昇降制御可能に付装された保持フレームに、回動軸
を回動制御手段により所定角の回動自在に支持して、該
回動軸の下端に走行案内枠を固着すると共に、鋼管の天
井面を支持して送り作動する送り駆動機構を杆状送材フ
レームに設け、かつ杆状送材フレームの先端に、鋼管の
内部で、該鋼管の両側面に圧接して該鋼管を保持するク
ランプ装置が設けてなる補助送材装置を、前記走行案内
枠に、直線走行制御手段により長手方向へ移動制御可能
として支持したことを特徴とする鋼管加工装置の補助保
持装置である。
【0007】
【作用】補助保持装置はその待機状態では、補助送材装
置が加工装置の幅方向に沿って支持するようにし、補助
送材装置が通常の長尺材の加工に邪魔とならないように
する。そして、該補助保持装置を用いる場合には、あら
かじめ鋼管を送材通路の入口位置に供給しておき、回動
制御手段を駆動して、補助送材装置を送材通路に沿った
位置とし、さらに直線走行制御手段を駆動して補助送材
装置を伸出させ、鋼管w内にクランプ装置を挿入した
後、保持フレームを高さ調整して前記鋼管wの天井面
送り駆動機構上に支持する。そして、送り駆動機構を駆
動して鋼管wを前送し、その前端を切断位置から所定切
断寸法だけ前送された位置とする。この位置確定に伴
い、前記クランプ装置を駆動して、鋼管wの内側面を保
持し、所定の加工を行なう。
【0008】
【実施例】添付図面について本発明が適用される開先加
工装置の一実施例を説明する。
【0009】尚、従来構成は、鋼管wの切断加工を行な
った後に開先加工を行なうものであるが、本実施例は、
かかる開先加工を鋼管wの切断加工と共に行ない得る開
先加工装置に本発明を適用したものである。
【0010】1は装架フレームであって、その中央部左
右方向を送材通路2としており、該送材通路2を規定す
る前コンベヤ23、中間コンベヤ24、後コンベヤ25
が連続状に配設されている。
【0011】そして前コンベヤ23及び後コンベヤ25
上には、鋼管wの主保持装置3a,3bが配設される。
さらには、前記送材通路2に沿って、短尺加工材を吊り
持ち状に保持する補助保持装置4、倣い切込み装置6等
が設けられている。
【0012】ここで、前コンベヤ23,後コンベヤ25
は、図1,5で示すように、複数の回動ローラ23a,
25aを支持枠23b,25bに支持した公知構成から
なり、夫々回動ローラ23a,25aを遊転歯車を介し
た歯車列23c,25cにより一方向に駆動するように
連係し、図示しない送り側コンベヤ又は受け側コンベヤ
の動力源を利用して、各回動ローラ23a,25aを同
期駆動するようにしている。そして、前コンベヤ23,
後コンベヤ25間に後述するように、切断加工を可能と
するために作動間隙が形成され、該作動間隙内に中間コ
ンベヤ24が退避可能に配設されている。
【0013】この中間コンベヤ24も、複数のローラ2
4aを支持枠24bに支持した構成からなるが、該支持
枠24bは前記支持枠25bに後端を枢支された油圧シ
リンダ24cのロッドに支持され、かつ、後コンベヤ2
5の最前部の回動ローラ25aの軸に、連結リンク24
dを介して支持される。そして、油圧シリンダ24cの
ロッド収縮により、図1の鎖線で示すように、中間コン
ベヤ24を作動間隙内から退避することとなる。
【0014】次に、主保持装置3a,3bの構成を図
1,2,3,5,6に従って説明する。
【0015】前記装架フレーム1の側板1a,1aの対
向内側面に、前部及び後部位置で夫々形成した昇降案内
11,11に両側端を嵌装して前昇降フレーム12a及
び後昇降フレーム12bが夫々支持されている。前昇降
フレーム12aには図9で示すように昇降螺子13a,
13aが上下方向に螺装され、装架フレーム1の上面に
装架した減速機付昇降モータ15により駆動される幅方
向に差し渡した連係軸16aの端部に形成された傘歯車
と、該昇降螺子13a,13a上端の傘歯車とを噛み合
わせることにより、昇降モータ15によって、昇降螺子
13a,13aを回動し、前昇降フレーム12aの昇降
制御を行なうようにしている。この昇降モータ15は、
後述するように、回転環体60を装架する昇降板14を
昇降制御するための駆動源を兼ねる。尚、この昇降板1
4は、前昇降フレーム12aの半分の昇降量となるよう
に、歯車比を調整している。
【0016】同様に後昇降フレーム12bには図1,
4,6で示すように昇降螺子13b,13bが上下方向
に螺装され、装架フレーム1の上面に装架した減速機付
昇降モータ17により駆動される幅方向に差し渡した連
係軸16bの端部に形成された傘歯車と、該昇降螺子1
3b,13bの上端の傘歯車とを噛み合わせることによ
り、昇降モータ17によって、昇降螺子13b,13b
を回動し、後昇降フレーム12bの昇降制御を行なうよ
うにしている。この昇降モータ17は昇降モータ15と
同期駆動するようにしており、従って、前昇降フレーム
12aと後昇降フレーム12bとは、実質的に連動する
こととなる。
【0017】前昇降フレーム12a,後昇降フレーム1
2bには、図6で示すように、鋼管wの上面に圧接する
踏圧板31a,31bをロッドに固定した油圧シリンダ
30a,30bが固定される。
【0018】また踏圧板31a,31bの下部両側に
は、装架フレーム1に固定された乗載台33a,33
a、33b,33bに乗載され、該乗載台33a,33
a、33b,33b上のガイドによって、幅方向移動可
能とした挟圧体34a,34a、34b,34bが配設
される。この挟圧体34a,34a、34b,34b
は、減速機付モータ35a,35bにより連係機構36
a,36bを介して、同期的に離近移動する。
【0019】而して、踏圧板31a,挟圧体34a,3
4a等により主保持装置3aが構成され、踏圧板31
b,挟圧体34b,34b等により主保持装置3bが構
成され、後述するように、コンベヤ23〜25上を移送
された鋼管wをその両側を挟圧体34a,34a、34
b,34bで挟持し、上面を踏圧板31a,31bで踏
圧することにより、該鋼管wを前コンベヤ23及び後コ
ンベヤ25上で外側から保持する作用を生ずる。
【0020】ところで、鋼管wは、前コンベヤ23,後
コンベヤ25に渡る長尺状態となっている場合は問題が
ないが、その切断加工に伴って短尺化したり、または短
尺状に切断する場合には、上述のように、中間コンベヤ
24を退避した状態で、鋼管wの両端が前コンベヤ2
3,後コンベヤ25に支持されない状態を生じ、保持が
不可能となる。
【0021】そこで、前昇降フレーム12aには本発明
に係る補助保持装置4が吊持されている。その構成を図
8〜10に従って説明する。
【0022】前昇降フレーム12aに固着された取付片
41の前面にはガイド42を介して保持フレーム43が
昇降可能に付装されている。この保持フレーム43は、
前記取付片41に支持した昇降モータ44により回動す
る上下方向の昇降螺子45に螺合し、該昇降螺子45の
回動に伴う案内作用により、ガイド42に沿って高さ制
御が施される。この保持フレーム43には回動軸46が
前部で回動可能に支持され、該回動軸46の下端には、
断面伏せコ字状の走行案内枠47が固着され、該走行案
内枠47に補助送材装置5が支持されている。
【0023】また前記回動軸46には、ウォーム歯車4
8aが固着され、保持フレーム43の前面に固定された
回転モータ49の駆動軸に固定したウォーム48bをウ
ォーム歯車48aに噛み合わせ、該回動軸46を90度回
転させるようにしている。このため回動軸46に支持さ
れた補助送材装置5は、図10の待機位置イと、保持位
置ニの二位置間を移動することとなる。
【0024】一方、前記補助送材装置5は、図8,9で
示すように、断面コ字状の杆状送材フレーム50内に駆
動スプロケット51と、従動スプロケット52を両端位
置で支持し、該スプロケット51,52に無端搬送チェ
ーン53を掛渡し、前記駆動スプロケット51を駆動モ
ータ54と連係して構成し、該駆動モータ54を駆動す
ることにより、無端搬送チェーン53を走行させるよう
にしている。そしてさらには、前記杆状送材フレーム5
0の先端には、三重のピストン構造からなり、収縮位置
と突出位置との幅差を大きくするようにしたクランプ装
置56が固着されている。
【0025】この補助送材装置5は走行案内枠47内で
長手方向へ移動可能に支持されている。すなわち、前記
杆状送材フレーム50の両側面には摺動案内55,55
が長尺方向に沿って突成され、この摺動案内55,55
を前記走行案内枠47内の内側面に形成した案内溝に嵌
装して直線方向へ移動可能となっている。また杆状送材
フレーム50の側面にはさらに、ラック57が摺動案内
55,55に平行に設けられ、このラック57に前記杆
状送材フレーム50に取付けた移送モータ59の軸に固
着したピニオン58を螺合することにより、走行案内枠
47内で補助送材装置5を直線方向に移動可能とするよ
うにしている。そしてこの移動制御は、ラック57に設
けられたリミットスイッチLS(図8参照)を走行案内
枠47内で検知することにより行われる。
【0026】而して、前記補助送材装置5を待機位置イ
で、該補助送材装置5の中央部を走行案内枠47で支持
すると共に、後述するように鋼管wを保持する場合に
は、該補助送材装置5の回転を可能とするために、クラ
ンプ装置56が退避した位置とし、さらに保持位置ロ
で、該位置からクランプ装置56の最大伸出位置へ変換
され得るようにしている。
【0027】次に倣い切込み装置6の構成を図7,11
につき説明する。
【0028】前記主保持装置3aの後方には、上述した
昇降板14に、回転環体60が回動可能に支持されてい
る。すなわち昇降板14には送材通路2を囲繞するよう
に円孔14aが形成されて、該円孔14a内に回転環体
60が配設され、前記円孔14aの内周縁に支持した複
数の支持ロール61により回転環体60が支持される。
そして、前記回転環体60の外周面には円孔14a内で
歯車62aが設けられ、回動モータ63の駆動軸に固着
した歯車62bを歯車62aに噛み合わせて、回動モー
タ63により、回転環体60を半回転させるようにして
いる。
【0029】前記回転環体60には揺動軸64に支持さ
れた二片の揺動アーム65が点対称位置に支持されてい
る。そして、該揺動アーム65の端部で回転刃物9の取
付軸66を支持し、該取付軸66を切断モータに連係し
て回転刃物9を自転させるようにしている。
【0030】一方、前記揺動アーム65には、取付軸6
6と同心位置で軸支腕70の一端を支持している。この
軸支腕70には、その両側面に形成した直線ガイド7
1,71に軸受片73を嵌装しており、該直線ガイド7
1,71に沿って支持した送り螺子72に軸受片73を
螺装することにより、送り螺子72の送り作用により該
軸受片73を直線ガイド71,71に沿って移動可能と
している。また軸受片73には該鋼管wの側面に圧接し
て倣い回転する倣いロール80が遊転可能に枢支されて
いる。そして、前記送り螺子72の端部に固着した傘歯
車を、軸支腕70の側面に支持した短尺状の連係軸74
の傘歯車に螺装している。この連係軸74は、軸方向に
スパイラル溝が形成された連動軸75aに枢支されてい
る。
【0031】また前記揺動アーム65には、取付けフレ
ーム79により、サーボモータからなる切込み深さの調
整モータ77と、該調整モータ77の駆動軸と歯車を介
して噛み合う連係軸78が支持されており、前記連動軸
75に外嵌して、スパイラル溝の噛み合いにより相対的
軸方向移動を可能とした連動筒75bを前記連係軸78
の他端に枢支している。この連動軸75a,連動筒75
bとは、伸縮性軸接手75を構成する。
【0032】かかる構成にあって、前記切断モータ68
を駆動させると、連係軸78,伸縮性軸接手75及び連
係軸74が回転し、送り螺子72の回転により軸受片7
3が直線ガイド71,71に沿って移動して、前記倣い
ロール80の支軸81の位置が変わって、前記回転刃物
9との偏位量を調整し得るようになる。また各枢支部の
屈折作用と、伸縮性軸接手75の伸縮作動により軸支腕
70及びフレーム79に対する相対変位が可能となる。
【0033】前記揺動アーム65には、回転環体60に
傾動可能に枢支した油圧シリンダ85のロッド86の先
端が枢支され、これにより揺動アーム65は、揺動軸6
4を中心に傾動する。この油圧シリンダ85の付勢力に
より、倣いロール80は鋼管wの側面に圧接することと
なる。
【0034】一方、前記回転刃物9は図12で示すよう
に、断面錐状の先端部を備えた回転刃物基盤90に、複
数個の開先用チップ刃91及び切込み用チップ刃92を
固着して構成される。すなわち、前記刃物基盤90の傾
斜面93は、複数の刃物装着溝94が形成され、この刃
物装着溝94にスローアウエイチップ等からなる開先用
チップ刃91を螺子固着する。この各開先用チップ刃9
1は径方向で干渉するようにし、該傾斜面93の径方向
にわたって、いずれかの開先用チップ刃91が切削加担
するようにして後述するように鋼管wを傾斜状に切削
し、その切断に伴って、鋼管w端面に開先加工を施すよ
うにする。また刃物基盤90の先端部には、切込み用チ
ップ刃92が固着される。
【0035】この回転刃物9は、刃物基盤90の中心に
形成した取付け孔98に前記取付軸66を挿通すること
により、揺動アーム65に固定される。
【0036】上述の構成にあって、各作動は図示しない
中央制御装置CPUにより、自動制御される。
【0037】またかかる構成の開先加工装置に適用され
る鋼管wは、200 角〜750 角の断面正方形からなり、通
常0.1m〜16m の長さに切断される。
【0038】次に、かかる構成の作動につき説明する。
【0039】<鋼管wの供給と保持>
【0040】断面矩形状の鋼管wを図示しない供給用コ
ンベヤに載せ、中央制御装置CPUに接続された入力装
置により鋼管wの大きさ、板厚、回転環体60の回転角
度を設定する。
【0041】次に、供給用コンベヤから前コンベヤ23
に鋼管wを送り込むと、各回動ローラ23a,25aの
駆動により前送し、前記切断位置から所定切断寸法分移
動した位置で送り駆動が停止され、鋼管wはその停止位
置で前コンベヤ23,中間コンベヤ24,後コンベヤ2
5上で支持される。この停止位置は、鋼管wの前記端縁
をリミットスイッチ等で検知する等の測長手段により、
容易に設定し得る。
【0042】尚、この鋼管wの供給を可能とするため
に、あらかじめ、倣い切込み装置6の油圧シリンダ85
はロッドが収縮位置となり、図15で示すように、該揺
動アーム65は、回転環体60の円周方向に沿った退避
位置となっており、この状態では、回転刃物9が当然な
がら退避していると共に、軸支腕70が倣い切込み装置
6と同心の軸支腕70に一端を支持され、かつ他端を連
動軸75に支持されて垂持状態となっており、該倣いロ
ール80も支軸81を回転刃物9の取付軸66より外側
に偏位した位置となって退避している。このため送材通
路2が確保され、鋼管wの供給が可能となっている。
【0043】そして、この位置で、減速機付モータ35
a,35bが作動し、連係機構36a,36bを介し
て、挟圧体34a,34a、34b,34bが接近方向
に移動し、鋼管wの両側面を挟持する。さらには、減速
機付昇降モータ15,17が駆動し、昇降螺子13a,
13bの送り作用により、前昇降フレーム12a,後昇
降フレーム12bが下降し、踏圧板31a,31bが鋼
管wに当接し、さらに、油圧シリンダ30a,30bが
作動して、踏圧板31a,31bに踏圧力が発生する。
これにより、鋼管wは前後部で夫々主保持装置3a,3
bにより保持されることとなる。このとき、前昇降フレ
ーム12aと共に昇降板14も半分量下降し、前記回転
環体60の中心と鋼管wの中心がほぼ一致することとな
る。
【0044】かかる保持後に、油圧シリンダ24cのロ
ッド収縮により、中間コンベヤ24は図1の鎖線で示す
ように、後コンベヤ25の最前部の回動ローラ25aの
軸位置を中心として傾動し、前コンベヤ23,後コンベ
ヤ25間の作動間隙内から退避する。
【0045】こののように、鋼管wが長尺の場合には、
前コンベヤ23,後コンベヤ25上で主保持装置3a,
3bにより保持されるが、供給される鋼管wが短尺材の
場合又は切断長が短い場合には次のような手段で保持が
なされる。
【0046】<短尺状鋼管wの供給と保持>
【0047】前コンベヤ23,後コンベヤ25で両端保
持することのできない短尺材を適用したり、切断長が短
い場合には、本発明に係る補助保持装置4が用いられ
る。
【0048】すなわち、鋼管wをあらかじめ前コンベヤ
23に乗載しておく。そして、補助保持装置4はその待
機状態では、図10の位置イで示すように、補助送材装
置5は幅方向にそのほぼ中央で支持されているから、ま
ず回転が可能なように、移送モータ59を駆動し、ラッ
ク57,ピニオン58の作用により、クランプ装置56
が退避した位置ロとする。次に、回転モータ49を駆動
して位置ハとし、さらに移送モータ59を駆動して補助
送材装置5を伸出させ、鋼管w内にクランプ装置56を
挿入して位置ニとし、昇降モータ44を駆動して保持フ
レーム43をガイド42に沿って上昇させ、前記鋼管w
の天井面を補助送材装置5の無端搬送チェーン53上に
支持する。尚、補助送材装置5の直線走行制御は、上述
のようにラック57に設けられたリミットスイッチLS
を走行案内枠47内で検知することにより容易に行われ
得る。
【0049】そして、前記によって鋼管wを前送し、そ
の前端を中間コンベヤ24に支持して、切断位置から所
定切断寸法だけ前送された位置とする。この位置決め
も、上述したように、鋼管wの前端をリミットスイッチ
によって検知する等の手段により自動的に定められる。
この位置確定に伴い、前記クランプ装置56を駆動し
て、両側のロッドを伸張し、該ロッド端を鋼管wの内側
面に圧接させ、これにより、鋼管wを主保持装置3aま
たは主保持装置3bが作用しなくとも、クランプ装置5
6で保持するようにする。
【0050】かかる保持後に、油圧シリンダ24cのロ
ッド収縮により、中間コンベヤ24は図1の鎖線で示す
ように、後コンベヤ25の最前部の回動ローラ25aの
軸位置を中心として傾動し、前コンベヤ23,後コンベ
ヤ25間の作動間隙内から退避する。
【0051】この補助保持装置4は、短尺鋼管wだけで
はなく、加工寸法が短く、先端が後コンベヤ25上に到
達しないような場合にも有用となる。
【0052】<鋼管wの切断加工>
【0053】上述した鋼管wの位置決め状態で、昇降板
14の下降にともない、鋼管wの中心と、前記回転環体
60の中心とはほぼ一致している。またこの保持状態
で、倣い切込み装置6の油圧シリンダ85はロッドが収
縮位置となっており、回転刃物9及び倣いロール80は
退避位置となっている。
【0054】この状態で切断モータ68を駆動して回転
刃物9を回転すると共に、油圧シリンダ85を駆動し
て、そのロッドを伸出すると、鋼管wの側面に、倣いロ
ール80が外接すると共に、回転刃物9の先端が該鋼管
wの側面に圧接し、さらに回転刃物9の回転と油圧シリ
ンダ85の圧力とにより切込み用チップ刃92が鋼管w
の側面に食い込み、そして鋼管wは図12で示すよう
に、開先用チップ刃91により傾斜面93に倣って切削
されていく。
【0055】かかる切断態様にあって、鋼管wは前記切
込み用チップ刃92により切断されると共に、切込み用
チップ刃92に配設した開先用チップ刃91により、前
記断面は傾斜面93に倣った角度で、開先fが形成され
る。従って、該回転刃物9により鋼管wは一度に切断と
開先加工が施され、従前のように切断機械と開先加工機
の二台を要することがなく、このため、装置間の移送や
二度手間となる鋼管wの再供給を行なう必要がない。
【0056】そしてかかる切断後に再び前コンベヤ2
3,後コンベヤ25が駆動して、鋼管wは所定切断長だ
け前送されることとなる。
【0057】
【発明の効果】本発明は、上述したように、高さ昇降制
御可能に付装された保持フレーム43に、送り駆動機構
を装架する補助送材装置5を回動可能かつ長手方向へ移
動制御可能に支持し、補助送材装置5を鋼管w内に挿通
して、送り駆動機構により所定保持位置まで前送し、補
助送材装置5の先端に設けたクランプ装置を鋼管w内に
挿通して、該クランプ装置56の作動により鋼管wを保
持し得るようにしたものであり、このため、短尺加工材
でも、その送りと、所定位置での保持を行うことがで
き、鋼管wの切断加工、開先加工等、鋼管の送り工程
と、保持工程が伴う種々の加工装置の短尺材保持に有効
に適用し得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開先装置の縦断側面図である。
【図2】補助保持装置4を除去して示す正面図である。
【図3】補助保持装置4のみを示す正面図である。
【図4】平面図である。
【図5】図1のa−a断面図である。
【図6】背面図である、
【図7】図1のb−b断面図である。
【図8】補助保持装置4の右正面図である。
【図9】補助保持装置4の側面図である。
【図10】補助保持装置4の作動を示す平面図である。
【図11】倣い切込み装置6の要部の拡大正面図であ
る。
【図12】回転刃物9の縦断側面図である。
【符号の説明】
2 送材通路 3a,3b 主保持装置 4 補助保持装置 5 補助送材装置 6 倣い切込み装置 9 回転刃物 12a 前昇降フレーム 12b 後昇降フレーム 14 昇降板 15 昇降モータ 23 前コンベヤ 24 中間コンベヤ 25 後コンベヤ 43 保持フレーム 44 昇降モータ 45 昇降螺子 46 回動軸、 47 走行案内枠 49 回転モータ 50 杆状送材フレーム51 駆動スプロケット 52 従動スプロケット 53 無端搬送チェーン 54 駆動モータ 56 クランプ装置 57 ラック 58 ピニオン 59 移送モータ 60 回転環体 63 回動モータ 65 揺動アーム 80 倣いロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送材通路2の加工部位の前後位置に、鋼管
    を外側から保持する主保持装置3a,3bを配設した鋼
    管加工装置において、送材通路に対して高さ昇降制御
    可能に付装された保持フレーム43に、回動軸46を回
    動制御手段により所定角の回動自在に支持して、該回動
    46の下端に走行案内枠47を固着すると共に、鋼管
    の天井面を支持して送り作動する送り駆動機構を杆状送
    材フレーム50に設け、かつ杆状送材フレーム50の先
    端に、鋼管の内部で、該鋼管の両側面に圧接して該鋼管
    を保持するクランプ装置56を設けてなる補助送材装置
    を、前記走行案内枠47に、直線走行制御手段により
    長手方向へ移動制御可能として支持したことを特徴とす
    る鋼管加工装置の補助保持装置。
  2. 【請求項2】補助送材装置の送り駆動機構を、杆状送
    材フレーム50の両端位置に支持された駆動モータ54
    により駆動制御される駆動スプロケット51と、従動ス
    プロケット52と、該スプロケット51,52対に掛渡
    されて、鋼管の天井面を支持して送り作動する無端搬送
    チェーン53とで構成したことを特徴とする請求項1記
    載の鋼管加工装置の補助保持装置。
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