JP3175761B2 - ショットキバリア半導体装置の製造方法 - Google Patents

ショットキバリア半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3175761B2
JP3175761B2 JP15233098A JP15233098A JP3175761B2 JP 3175761 B2 JP3175761 B2 JP 3175761B2 JP 15233098 A JP15233098 A JP 15233098A JP 15233098 A JP15233098 A JP 15233098A JP 3175761 B2 JP3175761 B2 JP 3175761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
metal
metal layer
field plate
peripheral portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15233098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11330500A (ja
Inventor
修一 金子
博一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP15233098A priority Critical patent/JP3175761B2/ja
Publication of JPH11330500A publication Critical patent/JPH11330500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175761B2 publication Critical patent/JP3175761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショットキバリア形
抵抗性フィールドプレートを備えた半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すようにショットキバリア形抵
抗性フィールドプレートを備えたショットキバリアダイ
オードが知られている。図1において、GaAsのn+
形半導体領域1とGaAsのn形半導体領域(エピタキ
シャル成長)2とから成る半導体基体3の上面には、T
i層4とAl層5とから成るショットキバリア電極6が
設けられ、更に、ショットキバリア電極6を囲むよう
に、シート抵抗の相対的に小さい第1の部分7とシート
抵抗が第1の部分7よりも大きい第2の部分8とシート
抵抗が第2の部分8よりも大きい第3の部分9とを有す
るTi酸化物層から成るショットキバリア形抵抗性フィ
ールドプレート10と、絶縁層(シリコン酸化膜)11
と、金属(チタン)フィールドプレート12と、アルミ
ニウムから成る接続電極層13とが設けられている。ま
た、半導体基体3の下面には金とゲルマニウムとニッケ
ルとの合金層と金層とから成るオーミック電極層14が
設けられている。図1の半導体装置には、半導体領域2
に対して絶縁層11を介在しない形のショットキバリア
形抵抗性フィールドプレート10を有するので、整流障
壁の周辺部における電界の集中を大幅に低減することが
できる。即ち、ショットキバリア電極6とn形半導体領
域2との間に逆耐圧が印加された時には、ショットキバ
リア電極6とn形半導体領域2との間にショットキバリ
アに基づく空乏層及びショットキバリア抵抗性フィール
ドプレート10とn形半導体領域2との間のショットキ
バリアに基づく空乏層が発生し、これらが連続して一体
化する。ここで、ショットキバリア形抵抗性フィールド
プレート10の抵抗値がショットキバリア電極6から素
子外周部に向って3段階に増加していることから、フィ
ールドプレート10にはこの内周側から外周側に向って
電位が徐々に変化する電位勾配が生じる。この結果、シ
ョットキバリア電極6の周辺近傍のn形半導体領域2に
電界が集中し難いような空乏層の広がりが得られ、周辺
耐圧が向上する。また、n形半導体領域2に対して絶縁
層11を介して対向する金属フィールドプレート12が
設けられているので、高速転流時即ち順方向バイアスか
ら逆方向バイアスに高速に切り換えた時においては、こ
の金属フィールドプレート12が上記の電界集中をショ
ットキバリア形抵抗性フィールドプレート10に代って
良好に緩和するように働き、高速転流時において周辺耐
圧が低下することを防止する。なお、ショットキバリア
形抵抗性フィールドプレート10と絶縁層11を介した
金属フィールドプレート12との作用効果は、例えば特
開平2−28375号公報に記載されている。ところ
で、3段階にシート抵抗が変化する抵抗性フィールドプ
レート10を容易に形成するために、抵抗性フィールド
プレート10をTi層4に連続するように形成したTi
層の酸化によって形成する。即ち、図4に示すようにA
l層5aをTi層4aの上面全部を覆うように形成し、
図5に示すようにAl層5aの外周部を環状にエッチン
グで除去してマスクとして機能するAl層5bを残し、
Ti層4aの露出した部分を熱酸化させて抵抗性フィー
ルドプレートとしての第1のTi酸化物層4bを形成す
る。従来方法では、その後、図2(A)に示すようにA
l層5bの中央部分をレジスト層15で覆い、図2
(B)に示すようにこの外周部分をエッチングで除去し
てTi層4aを露出させ、Al層5cをマスクとして使
用してTi層4aの新たに露出した部分を熱酸化させて
第2のショットキバリア形抵抗性フィールドプレートと
しての第2のTi酸化物層4cを得ると同時に第1のシ
ョットキバリア形抵抗性フィールドプレートとしての第
1のTi酸化物層4bの酸化の程度を強める。次に、図
1に示すパターンに絶縁層11を形成し、ここから露出
している第1のTi酸化物層4bの外周部分を酸化させ
て図1に示す第3の部分9を得る。第1のTi酸化物層
4bの内周部分は図1の第2の部分8に対応し、第2の
Ti酸化物層4cは図1の第1の部分7に対応する。こ
れにより、シート抵抗が内周側から外周側に3段階に順
に高くなっている第1、第2及び第3の部分7、8、9
から成る抵抗性フィールドプレート10が得られる。そ
の後、図1に示す金属フィールドプレート12及び接続
電極層13を設ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法で
は、図2のAl層5bをエッチングするために、水酸化
ナトリウムを使用するので、Ti酸化物層4bは強くは
エッチングされないが、この上面が軽くエッチングされ
る。これにより、Ti酸化物層4bのシート抵抗が変化
するばかりでなく、上面がエッチング除去されたTi酸
化物層4bとシリコン酸化膜から成る絶縁層11との密
着性が悪化する。このため、図1に示す絶縁層11がT
i酸化物層4bの上面から剥離することがある。図1の
ショットキバリアダイオードでは、抵抗性フィールドプ
レート10によって耐圧特性が支配的に決まるため、こ
のように絶縁層11が剥離すると抵抗性フィールドプレ
ート10のシート抵抗が微妙に変化し所望の耐圧特性が
得られない。また、従来方法では抵抗性フィールドプレ
ート10の第3の部分を絶縁層11をマスクとして形成
するため、その後の金属フィールドプレート12及び接
続電極層13の形成のためのエッチング工程で第3の部
分9もエッチングされ、抵抗性フィールドプレート10
を所望のシート抵抗にすることができず、所望の耐圧特
性が得られないことがある。
【0004】そこで、本発明の目的は、シート抵抗が複
数段階に変化しているショットキバリア形フィールドプ
レートを有する半導体装置を良好に形成することができ
る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、半導体基体の一方の主
面上にショットキバリアを形成することが可能な金属か
ら成る第1の金属層を形成する工程と、前記第1の金属
層を覆うように配置された第2の金属層を形成する工程
と、前記第2の金属層の中央部分を環状に囲む周辺部分
をエッチングで除去して前記第1の金属層の第1の周辺
部分を露出させる工程と、前記第1の金属層の前記第1
の周辺部分に酸化処理を施して第1のショットキバリア
形抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層を形成する
工程と、前記エッチング後に残った前記第2の金属層の
中央部分及び前記第1の周辺部分の上にレジスト層を形
成し、前記第2の金属層の前記レジスト層で覆われた中
央部分を環状に囲む周辺部分をエッチングで除去して前
記第1の金属層の前記第1の周辺部分の内側に隣接した
第2の周辺部分を露出させる工程と、前記レジスト層を
除去する工程と、前記第2の金属層の中央部分をマスク
として使用して前記第1の金属層の前記第2の周辺部分
に酸化処理を施して第2のショットキバリア形抵抗性フ
ィールドプレート用金属酸化物層を形成すると同時に前
記第1のショットキバリア形抵抗性フィールドプレート
用金属酸化物層にも酸化処理を施してこの酸化の程度を
高める工程とを備えていることを特徴とするショットキ
バリア半導体装置の製造方法に係わるものである。な
お、請求項2に示す金属フィールドプレートを設け、こ
の工程の後に抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層
の外周部分の酸化を強める工程を設けることができる。
また、請求項3に示すように接続電極層を設ける工程を
付加することができる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、第2の金属層
を選択的にエッチングする時にショットキバリア形抵抗
性フィールドプレート用金属酸化物層をレジスト層で覆
うので、金属酸化物層のエッチングが防止され、ショッ
トキバリア形抵抗性フィールドプレートを良好に得るこ
とができる。また、請求項2の発明では金属フィールド
プレートを所定パターンにエッチングで形成した後、ま
た、請求項3の発明では接続電極層を所定パターンにエ
ッチングで形成した後に、絶縁層の外周部分を除去して
抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層の外周部分を
露出させ、ここの酸化を強めるので、抵抗性フィールド
プレート用金属酸化物層の厚みの低減を防いで、抵抗変
化の段数の多いフィールドプレートを良好に得ることが
でき、半導体装置の製造歩留りを向上させることができ
る。また絶縁層の抵抗性フィ−ルドプレ−トからの剥離
を防ぐことができる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図3〜図11を参照して
本発明の実施形態及び実施例を説明する。なお、図3〜
図11において図1及び図2と実質的に同一の部分には
同一の符号が付されている。また、半導体基体3及びT
i層4、4aは斜線を省いて示されている。
【0008】本実施例で製造するショットキバリアダイ
オード(半導体装置)は、図11に示す構造を有し、図
1の抵抗性フィールドプレート10の第2及び第3の部
分8、9の厚みが少し厚い第2及び第3の部分8a、9
aを有する他は図1と実質的に同一に構成されている。
即ち、本実施例は図11の第2及び第3の部分8a、9
aの形成方法において従来の方法と相違し、その他は従
来と実質的に同一なものである。以下、ショットキバリ
アダイオードの製造方法を詳しく説明する。
【0009】まず、図3に示すGaAsのn+ 形半導体
領域1の上にエピタキシャル成長法によって高抵抗のG
aAsのn形半導体領域2を形成した3−5族化合物半
導体から成る半導体基体3を用意する。
【0010】次に、半導体基体3の一方の主面上に、真
空蒸着法によって図4に示すように第1の金属層として
厚さ約50オングストローム即ち0.005μmのチタ
ン(Ti)層4aを形成し、連続してこの上に厚さ約2
μmの第2の金属層としてアルミニウム(Al)層5a
を形成する。また、半導体基体3の下面にAuとGeと
Niの合金とAuとを連続して真空蒸着してオーミック
電極層14を形成する。
【0011】次に、レジスト層16を形成し、これをマ
スクとして使用して図4のAl層5aの外周部分即ち素
子周辺部分を周知のエッチング液(例えば水酸化ナトリ
ウム溶液)によるエッチングによって環状に除去し、図
5に示すマスクとして機能するAl層5bを得る。レジ
スト層16を除去した後にAl層5bをマスクとして空
気中(酸化性雰囲気中)で300℃、20分間の熱処理
をTi層4aに施す。これにより、Ti層4aのAl層
5bで覆われていない露出部分が熱酸化されて酸化の程
度の低い金属酸化物層としての第1のTi酸化物層4b
が図5に示すように得られる。この第1のTi酸化物層
4bは全てがTiO2 にならない酸素不足のTi酸化物
から成り、TiO2 層のシート抵抗よりも低いシート抵
抗を有するものである。また、第1のTi酸化物層4b
はショットキバリア形抵抗性フィールドプレートとして
機能する。なお、図5において、Al層5bはTi層4
aよりも厚く形成され、且つTiよりも酸化されにくい
ので、マスクとして機能し、この下にはTi層4aが残
存する。
【0012】次に、図6に示すようにAl層5bの中央
部分の上面にレジスト層17aを形成し、同時に第1の
Ti酸化物層4bの上面にレジスト層17bを形成す
る。このレジスト層17aはAl層5bの外周部分を環
状に露出させるように形成する。また、第1のTi酸化
物層4bの上面のレジスト層17bは第1のTi酸化物
層4bの内周側の一部を被覆しないように形成する。こ
れは、フォトリゾグラフィー工程における露光時のマス
クずれを考慮したものである。もし、第2のTi酸化物
層4bとAl層5bとの境界までTi酸化物層4bを覆
うレジスト層17bを延長させると、マスクずれで、レ
ジスト層17bがAl層の外縁上まで延在するおそれが
ある。これを防ぐために本実施例ではレジスト層17b
の内縁とAl層5bの外縁との間隔が約10μmに設定
されている。
【0013】次に、レジスト層17a、17bをマスク
としてAl層5bの外周部分を周知の水酸化ナトリウム
によるエッチングで除去し、図7に示すように図5より
も面積が狭いAl層5cを残存させ、Ti層4aの一部
を露出させる。次に、レジスト層17a、17bを除去
した後に、Al層5cをマスクとしてTi層4aの新し
く露出した部分及び第1のTi酸化物層4bを空気中
(酸化性雰囲気中)で220℃、15分間熱処理する。
この熱処理温度は第1のTi酸化物層4bを形成した時
の熱処理温度よりも低く設定する。この結果、Ti層4
aの新たに露出した部分は図8に示す第2のTi酸化物
層4cとなる。なお、第1のTi酸化物層4bも酸化さ
れ、シート抵抗値が幾らか高くなる。従って、図8の第
1のTi酸化物層4bのシート抵抗及び抵抗率は第2の
Ti酸化物層4cのシート抵抗及び抵抗率よりも高くな
る。第2のTi酸化物層4cは第1のTi酸化物層4b
と同様に完全なTiO2 ではなくて酸素不足のTi酸化
物から成り、ショットキバリア形フィールドプレートと
して機能する。なお、図8のAl層5cは図11のAl
層5に相当し、Ti層4aは図11のTi層4に相当す
る。
【0014】次に、Al層5c及び第1及び第2のTi
酸化物層4b、4cの上面全部に周知プラズマCVD又
は光CVD法によってシリコン酸化膜から成る絶縁層を
形成し、これを選択的にエッチングすることによってA
l層5cの中央部分を露出させ、図8に示すようにAl
層5cの外周部分と第1及び第2のTi酸化物層4b、
4cの全部を覆う絶縁層11aを形成する。なお、絶縁
層11aをエッチングによって所定パターンとせずにマ
スクを使用してシリコン酸化物を選択的に蒸着させるこ
とによって得ることもできる。
【0015】次、Al層5c及び絶縁層11aの上面全
体に、第3の金属層としてのTi層と第4の金属層とし
てのAl層とを連続的に真空蒸着した後に、レジストマ
スク(図示せず)を使用してこれ等の外周部分をエッチ
ングで除去して図9のTi層から成る金属フィールドプ
レート12とAl層13aとを形成する。なお、Ti層
のエッチングにはフッ化水素液を使用し、Al層のエッ
チングには水酸化ナトリウム液を使用する。図9におい
て金属フィールドプレート12とAl層13aの外側の
破線の部分はこれ等のエッチングによる除去部分を示
す。
【0016】次に、レジストマスク(図示せず)を使用
して図9のAl層13aの外周部分をエッチングで除去
して図9に示す所定パターンの接続電極層13を形成す
る。
【0017】次に、レジストマスク(図示せず)を使用
して図10の絶縁層11aの外周部分をエッチングして
図10に示すように第1のTi酸化物層4bの外周部分
を絶縁層11から露出させる。
【0018】次に、絶縁層11をマスクとして第1のT
i酸化物層4bの露出部分に対して空気中(酸化性雰囲
気中)で240℃、60分間熱処理を施し、図11に示
す抵抗性フィールドプレート10の第3の部分9aを形
成する。この第3の部分9aは第1のTi酸化物層4b
の酸化の程度を強くしたTi酸化物層である。これによ
り、第2のTi酸化物層4cが抵抗性フィールドプレー
ト10の第1の部分7となり、第2のTi酸化物層4b
の残部が第2の部分8aとなる。図11の第1、第2及
び第3の部分7、8a、9aのシート抵抗及び抵抗率は
図1の第1、第2及び第3の部分7、8,9と同様にこ
の順番に段階的に高くなる。従って、図11のショット
キバリアダイオードにおいても図1のショットキバリア
ダイオードと同様に耐圧特性が向上する。
【0019】上述から明らかなように、第2のTi酸化
物層4cを得るためにTi層4aの外周部分の上のAl
層5bを除去する際に、Al層5bの中央部分をレジス
ト層17aで覆うのみでなく、第1のTi酸化物層4b
もレジスト層17bで覆うので、Al層5bのエッチン
グ時に第1のTi酸化物層4bがレジスト層17bによ
ってエッチング液(水酸化ナトリウム液)から保護さ
れ、第1のTi酸化物層4bの表面のエッチングが防止
され、このシート抵抗のバラツキ変化が生じないばかり
でなく、絶縁層11との密着性を確保することができ、
第1のTi酸化物層4bからの絶縁層11の剥離を防ぐ
ことができる。また、本実施例によれば、金属フィール
ドプレート12及び接続電極層13をエッチングで所定
パターンに形成した後に、ショットキバリア形抵抗性フ
ィールドプレート10の第3の部分9aの形成部分を絶
縁層11から露出させるので、金属フィールドプレート
12及び接続電極層13のエッチングによって第3の部
分9aがエッチングされない。従って、耐圧特性に影響
の大きいショットキバリア形抵抗性フィールドプレート
10の厚み及び抵抗値の精度を向上させることができ、
所望の耐圧特性を高い歩留りで得ることができる。な
お、抵抗性フィールドプレート(第1のフィールドプレ
ート)10と金属フィールドプレート(第2のフィール
ドプレート)12との組み合せ効果も図1のショットキ
バリアダイオードと同様に得ることができる。また、シ
ョットキバリア電極6に接続された抵抗性フィールドプ
レート10を容易に形成することができる。
【0020】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 抵抗性フィールドプレート10のシート抵抗を
2段に変化させること、又は4段以上に変化させること
もできる。 (2) 抵抗性フィールドプレート10の最外周部分に
金属製の等電位リングを付加することができる。 (3) 第3の部分9aを従来と同様に図8の工程で形
成することができる。 即ち、図8の段階で絶縁層11aを図10と同様に外周
部分の無いパターンとし、ここから露出した第1のTi
酸化物層4bの外周部分を酸化させて第3の部分9aを
形成し、その後に金属フィールドプレート12及び接続
電極層13を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のショットキバリアダイオードを示す断面
図である。
【図2】図1のショットキバリアダイオードの従来の製
造工程を説明するための断面図である。
【図3】実施例の半導体基体を示す断面図である。
【図4】図1の半導体基体にTi層とAl層を形成した
ものを示す断面図である。
【図5】図4のAl層の外周部分を除去してTi層の外
周部分を酸化したものを示す断面図である。
【図6】図5のAl層の外周部分をエッチングするため
のレジスト層を設けたものを示す断面図である。
【図7】図6のAl層の外周部分を除去したものを示す
断面図である。
【図8】熱酸化処理を施し、第1及び第2のTi酸化物
層を形成し、更に絶縁層を設けたものを示す断面図であ
る。
【図9】図8に示すものの上に金属フィールドプレート
とAl層とを設けたものを示す断面図である。
【図10】図9のAl層を所定パターンにエッチング
し、且つ絶縁層の外周部分を除去したものを示す断面図
である。
【図11】本実施例の完成したショットキバリアダイオ
ードを示す断面図である。
【符号の説明】
3 半導体基体 4 Ti層 5 Al層 6 ショットキバリア電極 7、8a、9a 第1、第2及び第3の部分 10 抵抗性フィールドプレート 11 絶縁層 12 金属フィールドプレート 13 接続電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/872

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体の一方の主面上にショットキ
    バリアを形成することが可能な金属から成る第1の金属
    層を形成する工程と、 前記第1の金属層を覆うように配置された第2の金属層
    を形成する工程と、 前記第2の金属層の中央部分を環状に囲む周辺部分をエ
    ッチングで除去して前記第1の金属層の第1の周辺部分
    を露出させる工程と、 前記第1の金属層の前記第1の周辺部分に酸化処理を施
    して第1のショットキバリア形抵抗性フィールドプレー
    ト用金属酸化物層を形成する工程と、 前記エッチング後に残った前記第2の金属層の中央部分
    及び前記第1の周辺部分の上にレジスト層を形成し、前
    記第2の金属層の前記レジスト層で覆われた中央部分を
    環状に囲む周辺部分をエッチングで除去して前記第1の
    金属層の前記第1の周辺部分の内側に隣接した第2の周
    辺部分を露出させる工程と、 前記レジスト層を除去する工程と、 前記第2の金属層の中央部分をマスクとして使用して前
    記第1の金属層の前記第2の周辺部分に酸化処理を施し
    て第2のショットキバリア形抵抗性フィールドプレート
    用金属酸化物層を形成すると同時に前記第1のショット
    キバリア形抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層に
    も酸化処理を施してこの酸化の程度を高める工程とを備
    えていることを特徴とするショットキバリア半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 更に、 前記第2の金属層の周辺部分と少なくとも前記第1及び
    第2のショットキバリア形抵抗性フィールドプレート用
    金属酸化物層を含む前記第1の金属層の酸化物層の全表
    面とを被覆するように絶縁層を形成する工程と、 エッチング後に残存している前記第2の金属層の中央部
    分と前記絶縁層の上に第3の金属層を形成する工程と、 前記第3の金属層をエッチングして前記第2の金属層の
    中央部分に接触し、前記第2の金属層の周辺部分と前記
    第1の金属層の酸化物層の内周側部分とに前記絶縁層を
    介して対向するように金属フィールドプレートを形成す
    る工程と、 前記絶縁層の前記金属フィールドプレートから離れた位
    置の環状部分を除去して前記第1のショットキバリア形
    抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層の周辺部分を
    露出させる工程と、 前記第1のショットキバリア形抵抗性フィールドプレー
    ト用金属酸化物層の前記周辺部分に対して酸化処理を施
    してそのシート抵抗を高める工程とを備えていることを
    特徴とする請求項1記載のショットキバリア半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 更に、 前記第2の金属層の周辺部分と少なくとも前記第1及び
    第2のショットキバリア形抵抗性フィールドプレート用
    金属酸化物層を含む前記第1の金属層の酸化物層の全表
    面とを被覆するように絶縁層を形成する工程と、 エッチング後に残存している前記第2の金属層の中央部
    分と前記絶縁層の上に第3の金属層を形成する工程と、 前記第3の金属層の上に接続電極用の第4の金属層を形
    成する工程と、 前記第3及び第4の金属層をエッチングして、前記第3
    の金属層が前記第2の金属層の中央部分に接触し、前記
    第2の金属層の周辺部分と前記第1の金属層の酸化物層
    の内周側部分とに前記絶縁層を介して対向するように金
    属フィールドプレートを形成する工程と、 前記第4の金属層の周辺部分をエッチングして所定パタ
    ーンの接続電極層を形成する工程と、 前記絶縁層の前記金属フィールドプレートから離れた位
    置の環状部分を除去して前記第1のショットキバリア形
    抵抗性フィールドプレート用金属酸化物層の周辺部分を
    露出させる工程と、 前記第1のショットキバリア形抵抗性フィールドプレー
    ト用金属酸化物層の前記周辺部分に対して酸化処理を施
    してそのシート抵抗を高める工程とを備えていることを
    特徴とする請求項1記載のショットキバリア半導体装置
    のの製造方法
JP15233098A 1998-05-15 1998-05-15 ショットキバリア半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3175761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15233098A JP3175761B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ショットキバリア半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15233098A JP3175761B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ショットキバリア半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11330500A JPH11330500A (ja) 1999-11-30
JP3175761B2 true JP3175761B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=15538183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15233098A Expired - Fee Related JP3175761B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ショットキバリア半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175761B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11330500A (ja) 1999-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4594113B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005532698A (ja) トレンチ型ショットキ・バリア・ダイオード
JP4942255B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP4091931B2 (ja) SiC半導体装置およびSiC半導体装置の製造方法
JP2000031505A (ja) ショットキーバリアダイオード
US5006483A (en) Fabrication of P-N junction semiconductor device
JP3175761B2 (ja) ショットキバリア半導体装置の製造方法
JP2013089907A (ja) 炭化珪素半導体装置
CN115172164A (zh) 肖特基二极管及其制备方法
JP2687017B2 (ja) ショットキバリア半導体装置
JPS60157268A (ja) シヨツトキバリアダイオ−ド
JP3389944B2 (ja) ショットキバリア半導体装置の製造方法
CN113658922A (zh) 用于增强可靠性的jbs碳化硅二级管器件结构及制造方法
CN113540258A (zh) 碳化硅二极管结构及制作方法
JPH0642541B2 (ja) ショットキバリア半導体装置
JPH0580157B2 (ja)
JPH0515311B2 (ja)
JP2003282864A (ja) ショットキーバリアダイオードの製造方法
JP3663301B2 (ja) ショットキーバリア半導体装置およびその製法
JPS5842631B2 (ja) 接合ゲ−ト型電界効果トランジスタの製造方法
JP2932305B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1084120A (ja) 半導体装置
JPS5877256A (ja) 半導体装置の電極構造
JPH0817228B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3823826B2 (ja) 半導体素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees